JPH09283886A - 基板実装方法及び実装基板構造並びに該実装基板構造を用いた電子機器 - Google Patents

基板実装方法及び実装基板構造並びに該実装基板構造を用いた電子機器

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JPH09283886A
JPH09283886A JP8953096A JP8953096A JPH09283886A JP H09283886 A JPH09283886 A JP H09283886A JP 8953096 A JP8953096 A JP 8953096A JP 8953096 A JP8953096 A JP 8953096A JP H09283886 A JPH09283886 A JP H09283886A
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JP8953096A
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Shunichi Haga
俊一 羽賀
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0201Thermal arrangements, e.g. for cooling, heating or preventing overheating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱電子部品からの発熱を外観面を形成する
ケース体に効率良く熱伝導することにより、他の電子部
品への熱の悪影響を及ぼさないようにでき、小型に構成
して安価にすることができ、かつ混載部品の信頼性を確
保する。 【解決手段】 発熱電子部品1と通常の電子回路部品8
を共通の実装基板6に混載して実装するとともに、筐体
10、11内の空間部において配設するために、発熱電
子部品の発熱面に対する当接状態で第1の放熱部材2を
設け発熱面に対する当接状態で第2の放熱部材12を設
け、第1の放熱部材2と第2の放熱部材12を筐体の内
壁面に対する当接状態で設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板実装方法及び実
装基板構造並びに該実装基板構造を用いた電子機器に係
り、例えば外観面を形成するケース内に収納されるとと
もに、プリント回路基板上に実装された電子回路部品か
らの発熱を効率良く外部に発散する技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、パワートランジスタ、FET
や、ダイオード等の発熱量の大きな電子部品(以下、発
熱電子部品と呼ぶ)を設ける場合には、発熱電子部品を
第1の実装基板上に実装し、発熱の少ない電子部品を第
2の実装基板に実装して分割するように配設することで
発熱電子部品からの熱の影響が通常の他の電子部品に及
ばないようにしていた。
【0003】しかし、収容スペースまたはコストに制限
があり、発熱電子部品を他の電子部品と混載した状態で
共通の実装基板であるプリント回路基板上に搭載しなけ
ればならない場合があるが、このように混載実装する
と、発熱電子部品からの発熱が実装基板他を介して熱伝
導するので、発熱の少ない他の電子部品に対して悪影響
を及ぼすことになるので、発熱電子部品には通常は放熱
器(ヒートシンク)を取り付けることが一般的である。
【0004】添付図を参照して、従来の混載した実装基
板について述べると、図5は、発熱電子部品を搭載した
実装基板の要部断面図であって、発熱電子部品を実装し
た実装基板を高さHのケース内に収容する例を示したも
のである。
【0005】本図において、かなりの発熱を伴う発熱電
子部品101には孔部101aが穿設されている。ま
た、板状金属からなる放熱器102には雌ネジ部102
aが加工形成される一方で、他の電子部品を混載する実
装基板であるプリント回路基板106にはビス103を
避けるように孔部106aが穿設されている。以上図示
のように雌ネジ部102aにビス103を螺合すること
で、電子部品101を放熱器102部に密着するように
固定する。
【0006】また、発熱電子部品101のリード端子4
は図示のように下方に曲げられており、プリント回路基
板106に穿設された取り付け孔部107を挿通させて
から、プリント回路基板106の裏面に形成された接続
用ランド部107aにおいて半田付けがされて、不図示
の回路パターンに対する電気的導通状態になるようにし
ている。この放熱器102には突起部105が形成され
ており、プリント回路基板106に穿設された取り付け
孔に対する挿通状態にしてから、裏面からハンダ付けす
ることにより接地を行うように構成されている。このは
んだ付け部105aにより、板状金属よりなる放熱器1
02はプリント回路基板106に近接して固定されてい
る。
【0007】一方、リード端子104の近傍には発熱の
少ない他の電子部品108がリードをプリント回路基板
106に挿通した後に裏面においてハンダ付けにより固
定されている。
【0008】以上のようにして、電子回路ユニット10
9が構成されており、この電子回路ユニット109を、
上部に設けられた上ケース110と下ケース111の間
の高さHの挟まれた限られた空間において下ケース11
1から延設された突起部111aに対してビス103を
用いて螺合固定するようにしている。
【0009】以上の構成により、発熱電子部品101に
対する面接触状態で固定された放熱器102に発熱電子
部品101からの発生熱を熱伝導してケース内雰囲気中
に放散するようにしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例の固定構造によれば以下の様な問題点があ
った。
【0011】(1)図5に示すように、発熱電子部品1
01から発熱した熱は、発熱電子部品101との接触面
を通じて放熱器102に伝導して、ケース内の雰囲気に
放散される。このために、発熱電子部品101の接触面
を通じてのみの放熱作用となるので、放熱効果が十分に
確保できず、ましてや密閉されたケース内の空間におい
て発熱を十分に放熱することは非常に困難となる。した
がって、この対策としては、放熱器102のサイズを大
きくすることで放熱面積を大きくする必要があったが、
このようにサイズアップを図るとケース内に収納できな
くなる問題がある。 (2)発熱電子部品101との面接触状態により固定さ
れた放熱器102を、はんだ付け部105aによりプリ
ント回路基板106に近接して固定していたので、ケー
ス内の密閉された空間に設けられた発熱電子部品101
から発熱した熱は、放熱器102からケース内の雰囲気
中に一部放散されるとともに、放熱器102からプリン
ト回路基板106にも一部伝達されることになる。
【0012】したがって、発熱電子部品101からの発
生熱は、プリント回路基板106に伝導されて、やがて
プリント回路基板106に実装された他の電子部品10
8への悪影響を及ぼすことになる。この結果、他の電子
部品の性能劣化、寿命低下を加速する問題があった。
【0013】さらにまた、発熱電子部品101以外の他
の電子部品108の配置に対する特別の考慮の必要があ
り、プリント回路基板106に搭載される他の電子部品
108の配置を検討する際に、発熱電子部品101およ
び放熱器102から他の電子部品108を離間するよう
に設計する必要がある。このために、プリント回路基板
106のサイズが必然的に大きくなる虞があり、結局は
コストアップを招いてしまう問題があった。
【0014】したがって、本発明は上述した問題点に鑑
みてなされたものであり、発熱電子部品からの発熱を外
観面を形成するケース体に効率良く熱伝導することによ
り、他の電子部品への熱の悪影響を及ぼさないようにで
き、小型に構成して安価にすることができ、かつ混載部
品の信頼性を確保することができる基板実装方法及び実
装基板構造並びに該実装基板構造を用いた電子機器を提
供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、発熱する発熱
電子部品と通常の電子回路部品を共通の実装基板に混載
して実装するとともに、筐体内の空間部において配設す
る実装基板方法であって、前記発熱電子部品の第1の発
熱面に対する当接状態で第1の放熱部材を設け、前記発
熱電子部品の第2の発熱面に対する当接状態で第2の放
熱部材を設け、前記第1の放熱部材と前記第2の放熱部
材を筐体の内壁面に対する当接状態で設けることを特徴
としている。
【0016】また、発熱する発熱電子部品と通常の電子
回路部品を共通の実装基板に混載して実装するととも
に、筐体内の空間部において配設する実装基板構造であ
って、前記発熱電子部品の第1の発熱面に対する当接状
態で設けられる第1の放熱部材と、前記発熱電子部品の
第2の発熱面に対する当接状態で設けられる第2の放熱
部材と、前記第1の放熱部材と前記第2の放熱部材に対
する当接状態で設けられる内壁面を有する筐体とを具備
することを特徴としている。
【0017】そして、発熱する発熱電子部品と通常の電
子回路部品を共通の実装基板に混載して実装するととも
に、筐体内の空間部において配設する実装基板構造を用
いた電子機器であって、発熱電子部品の第1の発熱面に
対する当接状態で第1の放熱部材を設け、前記発熱電子
部品の第2の発熱面に対する当接状態で第2の放熱部材
を設け、前記第1の放熱部材と前記第2の放熱部材を筐
体の内壁面に対する当接状態で設けることを特徴として
いる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な各実施形態
について添付図面を参照して述べる。先ず、図1は本発
明の第一の実施形態の電子部品の固定構造について説明
する。同図において、発熱電子部品1には貫通孔1aを
設けた放熱部分が一体形成されており、この放熱部分に
おいて放熱面積を確保してそれ自体である程度の放熱が
できるように構成されている。また、この放熱部分は平
滑面になるように予め機械加工等されており、この平滑
面に対して接触状態で固定するようにした板状金属の放
熱器2への熱伝導が効率良くできるようにしている。
【0019】このように接触状態で固定するために、発
熱電子部品1は放熱器2に形成された圧入孔、雌ネジ部
2aに対して締結体であるリベット、またはビス3によ
り圧入または螺合して固定している。また、放熱器2に
は突起部2cが一体形成されており、その先端2c−1
が他の電子部品8などを搭載するためのプリント回路基
板6に穿設された貫通孔6dに潜入した状態でプリント
回路基板6の裏面の接続用ランド部7において半田付け
するように構成されている。
【0020】一方、発熱電子部品1からはリード端子4
が図示のように延設されており、プリント回路基板6の
貫通孔6aに挿通してからランド7において半田付けす
るようにして、不図示の回路パターンに対して電気的な
導電状態で接続している。
【0021】また、このプリント回路基板6に搭載され
た発熱電子部品1の近傍には他の電子部品8が2個の貫
通孔6cにリードを挿通した後に半田付けするようにし
て設けらてている。また、上ケース10には凹部におい
てビス3を挿通するための貫通孔10aが穿設されてお
り、ビス3を放熱器2に設けた雌ネジ2bにおいて螺合
して図示のように上ケース10の内面において密着する
ようにしている。
【0022】以上のように構成される電子回路ユニット
9は、上部に設けられた上ケース10と電子回路ユニッ
ト9の下部に設けられた下ケース11の間の限られた空
間(高さH)内に収納される。また、下ケース11から
は発熱電子部品1に対して接触する位置関係にされた構
造体12が設けられている。
【0023】以上説明の状態にする実装行程を以下に述
べると、先ず、発熱電子部品1と金属の放熱器2をビス
3で締結して面接触状態で固定する。
【0024】次に、発熱電子部品1の端子リード4と放
熱器2に一体形成されている突起部2cの先端部2c−
1をプリント回路基板6に穿設された貫通孔6a、6d
に挿入するとともに、予め実装された他の電子部品8他
の部品とともに一括ハンダ付け(フローはんだ)を行
う。以上で、発熱電子部品1の端子リード4と放熱器2
と他の電子部品8などの部品がプリント回路基板6上に
実装固定される。次に、上ケース10の内面に対して放
熱器2が面接触するようにビス3を外側から締め付けて
固定する。
【0025】以上で、発熱電子部品1からの発熱は、放
熱器2との接触面を通じて伝達されて、次に上ケース1
0を通じて外部に放熱される。
【0026】一方、下ケース11に接触固定された構造
体12を、発熱する電子部品1の板状金属2と接する面
と対向する面と接触する位置に配置することで、この構
造体12の接触部材12aの弾性変形により発熱電子部
品1を放熱器2に密着する状態にする位置関係とするこ
とで、この構造体12を介して下ケース11において放
熱されるようになる。以上のように構成することで、放
熱器2としての板状金属のサイズを小さくできるように
なる。
【0027】上記構成によれば、従来の発熱電子部品の
固定構造との比較において、発熱電子部品の放熱器が、
プリント回路基板と面接触しておらず、かつまた、下ケ
ースとの接触構造体12は、プリント回路基板6に穿設
された貫通孔6b中を十分なクリアランスをもって貫通
するようにしているので、接触していないので、発熱電
子部品からの発熱は雰囲気中を伝わる以外はプリント回
路基板へ熱伝達しないようにできる。
【0028】したがって、上記構成によれば、面接触す
る放熱器2を介して上ケース10側へ伝達される放熱経
路とは、別の放熱経路を下ケース側においても確保でき
るようになる。また、発熱電子部品1からの熱がプリン
ト回路基板6に伝達されることも防止できるので、発熱
電子部品1の熱の影響によるプリント回路基板6上に実
装された他の電子部品8における性能劣化や、寿命の低
下等のトラブル発生を効果的に防止することができる。
【0029】以上のことは、耐熱グレードは低いが安価
に入手できる電子部品8を使える事を意味するので、電
子回路装置9のトータルのコストダウンが可能となる二
次的な効果を得ることができた。
【0030】次に、図2は本発明の第二の実施形態に係
る要部断面図である。本図において既に説明済みの構成
には同一符号を付して説明を割愛して、相違する構成に
ついて述べると、本図において、発熱電子部品1と板状
の金属からなる放熱器2の間には両面耐熱テープ13が
介在している。また、発熱電子部品1に穿設されている
貫通孔1aに対して放熱器2から突設された突起部2k
が潜入するようにして位置決めを行うようにしている。
【0031】すなわち、粘着材が両面に塗布された両面
耐熱テープ(例えば日東電工製:HJ−3160W)両
面耐熱テープ13が図示のように設けられており、発熱
電子部品1と放熱器2の間において空気層の隙間が完全
になくなるようにした密着状態で固定するようにしてい
る。
【0032】また、放熱器2と上ケース10の内面も同
様な方法により面密着状態で固定するようにしている。
【0033】以上の構成によれば、上記の第一実施形態
との比較において、締結固定用の穴開け加工が不要とな
るので、放熱器2の加工コストをより安くできる。ま
た、事前に耐熱テープ13を夫々の接触部に予め貼り付
けておくことにより、組立作業の効率をよりアップでき
るようになった。
【0034】図3は、本発明の第三実施形態に係る要部
破断図である。本図において、既に説明済みの構成には
同一符号を付して説明を割愛して相違する構成に限定し
て述べると、本図において、放熱器2は図示のように発
熱電子部品1の貫通孔1aを貫通するように突起部2c
が一体または別部品から形成されており、この突起部2
cの先端部2c−1が、プリント回路基板6側に設けら
れた貫通孔6dを通り、裏面においてプリント回路基板
6のランドで半田接合され固定されている。
【0035】この突起部2cは、発熱電子部品1と放熱
器2の締結時の位置決めの役割を果すことになるので、
位置合わせ専用の治工具類が不要となる。また、突起部
2cの先端部2c−1を図示のように段差を設けるよう
にすることで、発熱電子部品1をプリント回路基板6上
に実装する際の高さを決定できるようになり、実装高さ
方向を決めるための別の治工具類も不要となり、組立作
業を非常に容易にすることができるようになった。
【0036】最後に、図4を参照して本発明の第4の実
施形態について説明すると、本図において、既に説明済
みの構成には同一符号を付して説明を割愛して相違する
構成についてのみ述べると、発熱電子部品1に対して直
に接触する構造体12が絶縁コート13されるととも
に、図示のような形状に曲げ加工されており、図示の組
立状態で上下方向に圧縮することで、発熱電子部品1に
対して完全に密着するようにして、絶縁コート13を介
して熱伝導できるように構成されている。
【0037】一方、プリント回路基板6側には貫通孔1
bが穿設されており、この構造体12を、プリント回路
基板6とは接触しないように配置可能にする一方、下ケ
ース11に対して弾性変形による力で接触して固定する
ように構成されている。
【0038】以上の構成において、発熱電子部品1から
の発生熱が、この構造体12に伝達されて下ケース11
との接触固定部を通じて速やかに下ケース11の外部に
放散できるようになる。
【0039】また、この構造体12は、プリント回路基
板6と接触していないため、プリント回路基板6に実装
された他の電子部品8からは完全に熱分離されるので、
発熱素子の回路基板を通しての熱による電子部品の熱ト
ラブルの発生が軽減されるとともに、発熱電子部品と他
の電子部品との距離を狭くすることが可能になりプリン
ト回路基板6を小さくできるようになる。
【0040】一方、この構造体12は上述のように弾性
変形時に発生する押し圧の作用により、発熱電子部品1
と放熱器2及び上ケース10との密着性を向上すること
ができるようになるので、接触面の熱接触抵抗の軽減を
図ることが可能となる。さらには、構造体12の高さと
電子部品の高さに多少の差があっても、その差は、ばね
材の弾性によって吸収されるので、電子部品とは適度の
接圧で密着することができようになるので、効率的な熱
の放散が可能となる。
【0041】以上をまとめると、発熱電子部品に対して
直に接触する放熱器または構造体を少なくとも2個設
け、かつこれらを外観面をなすケースの内面に直に接触
固定するようにして、ケースへの2つ以上の放熱経路を
形成することができる。
【0042】したがって、発熱電子部品として半導体素
子を使用する場合の発生熱は、接触する構造体に伝達さ
れてケース外に放熱されることとなり、発生熱が電子機
器内部の雰囲気中に籠ることがなくなり、その分ケース
内部の温度上昇を防止できるようになる。
【0043】また、発熱電子部品からの発生熱が放熱器
に伝熱されてから、温度の低いケースへと発散されるの
で、効果的な放熱が可能となり、放熱性が向上すること
になる。また、発熱電子部品の真下に設けられたプリン
ト回路基板の貫通孔の空間部分おいて、プリント回路基
板と接触することなく、電子部品と接触する弾性を有す
る熱伝導性の良い材料からなる構造体を設けることで、
ケースと直に接触固定するようにできる。この結果、発
熱電子部品からの発生熱が、この構造体に伝達されてケ
ースとの接触固定部を通じて速やかにケース外側に放散
でき、発熱量の大きな電子部品をプリント回路基板上に
混載して搭載できる。また、構造体は、プリント回路基
板と接触していないため、プリント回路基板に実装され
た他の電子部品に対して、熱分離され、発熱する電子部
品のプリント回路基板を通しての熱伝達による電子部品
の熱トラブルの発生が、軽減されるとともに、発熱する
電子部品と他の電子部品との距離を狭くすることが可能
になりプリント回路基板をより小さくできるようにな
る。
【0044】また、発熱電子部品の真下に設けられたプ
リント回路基板の貫通孔の空間に、プリント回路基板と
接触することなく、電子部品と接触する絶縁コートされ
た曲げ板金属を設けケースと接触固定することで、電子
部品から発生した熱が、この構造体に伝達されケースと
の接触固定部を通じて速やかにケースへ放散でき、発熱
量の大きな電子部品をプリント回路基板上に搭載でき
る。また、この構造体は、プリント回路基板と接触して
いないため、プリント回路基板に実装された他の電子部
品に対して、熱分離され、発熱素子の回路基板を通して
の熱伝達による電子部品の熱トラブルの発生が、軽減さ
れるとともに、発熱する電子部品と他の電子部品との距
離を狭くすることが可能になりプリント回路基板を小さ
くできる。一方、この構造体の弾性による押し圧によ
り、発熱する電子部品と構造体及びケースとの間の密着
性が向上して、接触面の熱接触抵抗の軽減となる。さら
に、構造体の高さと電子部品の高さに多少の差があって
も、その差は、ばね材の弾性によって吸収され、電子部
品とは、適度の接圧で密着することができ、効率的な熱
の放散が可能となる。
【0045】そして、発熱電子部品の取り付け穴に対応
した位置に突起部を設けることで、発熱電子部品と構造
体の位置決めが容易になり作業性が向上する。また、こ
の構造体の突起部は、高さを変えることにより、この構
造体に接触する発熱する電子部品のプリント回路基板に
対する実装高さを変えることができ、ケースとプリント
回路基板の間隔固定体(スペーサ)の役割を果たすよう
にでき、ケース体の強度アップを図ることができるよう
になる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板実装
方法及び実装基板構造並びに該実装基板構造を用いた電
子機器によれば、発熱電子部品からの発熱を外観面を形
成するケース体に効率良く熱伝導することにより、他の
電子部品への熱の悪影響を及ぼさないようにでき、小型
に構成して安価にすることができ、かつ混載部品の信頼
性を確保することができる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す要部を破断した
断面図である。
【図2】本発明の第二の実施形態を示す要部を破断した
断面図である。
【図3】本発明の第三の実施形態を示す要部を破断した
断面図である。
【図4】本発明の第四の実施形態を示す要部を破断した
断面図である。
【図5】従来の発熱する電子部品の固定構造を示す要部
を破断した断面図である。
【符号の説明】
1 発熱電子部品 1a 取り付け孔 2 放熱器(第1の放熱部材) 2c 突起部 3 ビス 4 リード端子 6 プリント回路基板(実装基板) 6a 貫通孔 7 ランド 8 他の電子部品 9 電子回路ユニット 10 上ケース(筐体) 11 下ケース(筐体) 12 構造体(第2の放熱部材) 13 両面耐熱テープ 14 絶縁コート

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱する発熱電子部品と通常の電子回路
    部品を共通の実装基板に混載して実装するとともに、筐
    体内の空間部において配設する実装基板方法であって、 前記発熱電子部品の第1の発熱面に対する当接状態で第
    1の放熱部材を設け、 前記発熱電子部品の第2の発熱面に対する当接状態で第
    2の放熱部材を設け、 前記第1の放熱部材と前記第2の放熱部材を筐体の内壁
    面に対する当接状態で設けることを特徴とする基板実装
    方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の放熱部材は、前記実装基板に
    穿設された貫通孔に対する十分なクリアランスをもって
    挿通状態に設けられることを特徴とする請求項1に記載
    の基板実装方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の放熱部材は、金属を含む面状
    の良熱伝導材より構成されることを特徴とする請求項1
    に記載の基板実装方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の放熱部材は、金属を含む略棒
    状の良熱伝導材より構成されるとともに、良熱伝導材の
    弾性部材を介して前記第2の発熱面に対する当接状態で
    設けられることを特徴とする請求項1に記載の基板実装
    方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の放熱部材は、良熱伝導材から
    なり弾性変形するとともに粘着層を有する耐熱テープを
    介して前記内壁面に対して当接状態に固定され、前記耐
    熱テープを介して前記第1の発熱面に対する当接状態で
    設けられることを特徴とする請求項1に記載の基板実装
    方法
  6. 【請求項6】 前記第2の放熱部材は電気絶縁層を有す
    るとともに、良熱伝導材からなり弾性変形する形状に加
    工されたバネ部材で構成され、前記実装基板に穿設され
    た貫通孔に対して十分なクリアランスをもって挿通状態
    で設けられることを特徴とする請求項1に記載の基板実
    装方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の放熱部材において、前記実装
    基板に設けられた銅箔ランドに対して半田付け固定され
    る支柱部を設けるとともに、 前記支柱部に形成される段差部により前記発熱電子部品
    の実装高さを規定することを特徴とする請求項1に記載
    の基板実装方法。
  8. 【請求項8】 発熱する発熱電子部品と通常の電子回路
    部品を共通の実装基板に混載して実装するとともに、筐
    体内の空間部において配設する実装基板構造であって、 前記発熱電子部品の第1の発熱面に対する当接状態で設
    けられる第1の放熱部材と、 前記発熱電子部品の第2の発熱面に対する当接状態で設
    けられる第2の放熱部材と、 前記第1の放熱部材と前記第2の放熱部材に対する当接
    状態で設けられる内壁面を有する筐体とを具備すること
    を特徴とする実装基板構造。
  9. 【請求項9】 前記第2の放熱部材は、前記実装基板に
    穿設された貫通孔に対する十分なクリアランスによる挿
    通状態で設けられることを特徴とする請求項8に記載の
    実装基板構造。
  10. 【請求項10】 前記第1の放熱部材は、金属を含む面
    状の良熱伝導材より構成されることを特徴とする請求項
    8に記載の実装基板構造。
  11. 【請求項11】 前記第2の放熱部材は、金属を含む略
    棒状の良熱伝導材より構成されるとともに、良熱伝導材
    の弾性部材を介して前記第2の発熱面に対する当接状態
    で設けられることを特徴とする請求項8に記載の実装基
    板構造。
  12. 【請求項12】 前記第1の放熱部材は、良熱伝導材か
    らなり弾性変形するとともに粘着層を有する耐熱テープ
    を介して前記内壁面に対して当接状態に固定され、前記
    耐熱テープを介して前記第1の発熱面に対する当接状態
    で設けられることを特徴とする請求項8に記載の実装基
    板構造
  13. 【請求項13】 前記第2の放熱部材は電気絶縁層を有
    するとともに、良熱伝導材からなり弾性変形する形状に
    加工されたバネ部材で構成され、前記実装基板に穿設さ
    れた貫通孔に対して十分なクリアランスによる挿通状態
    で設けられることを特徴とする請求項8に記載の実装基
    板構造。
  14. 【請求項14】 前記第1の放熱部材において、前記実
    装基板に設けられた銅箔ランドに対して半田付け固定さ
    れる支柱部を設けるとともに、 前記支柱部に形成される段差部により前記発熱電子部品
    の実装高さを規定することを特徴とする請求項1に記載
    の実装基板構造。
  15. 【請求項15】 発熱する発熱電子部品と通常の電子回
    路部品を共通の実装基板に混載して実装するとともに、
    筐体内の空間部において配設する実装基板構造を用いた
    電子機器であって、 請求項8から14のいずれかに記載の実装基板構造を筐
    体内において配設することを特徴とする実装基板構造を
    用いた電子機器。
  16. 【請求項16】 前記筐体内の限られた空間内におい
    て、前記実装基板を配設してなり、前記筐体から外部に
    放熱を行うように構成することを特徴とする請求項15
    に記載の実装基板構造を用いた電子機器。
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