JPH0928364A - 食物洗浄装置 - Google Patents

食物洗浄装置

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JPH0928364A
JPH0928364A JP18679995A JP18679995A JPH0928364A JP H0928364 A JPH0928364 A JP H0928364A JP 18679995 A JP18679995 A JP 18679995A JP 18679995 A JP18679995 A JP 18679995A JP H0928364 A JPH0928364 A JP H0928364A
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 野菜や果物などの食物に付着している農薬や
細菌などの人体に有害な汚染物質を洗浄除去する食物洗
浄装置を提供することを目的としている。 【構成】 食物と食物を洗浄する洗浄液22を収納する
洗浄槽21と、前記洗浄液22に垂直方向を軸とする旋
回流を発生させる旋回流発生手段と、前記洗浄液22に
遊離塩素を供給する遊離塩素生成手段を備えた構成とし
ている。前記旋回流の物理的エネルギによって、食物表
面に物理的に付着している汚染物質を除去するととも
に、前記遊離塩素生成手段で生成された遊離塩素の酸化
分解作用により、旋回流では除去できない食物に化学的
に付着している汚染物質を除去し、優れた洗浄性能を実
現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食物に付着している汚染
物質を除去する洗浄装置に関し、特に野菜や果物などの
食物に付着している残留農薬や細菌などの人体に有害な
汚染物質を除去する食物洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、日本国内では輸入食物の増加に伴
い、果物や野菜などに使用されるポストハーベスト農薬
の残留による安全性の問題や、国内生産の農作物物にお
いても栽培時に使用されるプレハーベスト農薬の残留に
よる安全性の問題がクローズアップされている。これに
対し、農薬を使用しない無農薬栽培や有機農法栽培によ
る農作物も年々増加しているが、これらの農作物は農薬
は少ないものの有害な細菌などが付着していることがあ
り、決して安全であるとは言えない。したがって、食物
の安全性、衛生を確保するためには農薬使用の有無かか
わらず農作物を洗浄する必要がある。
【0003】従来この種の洗浄に用いられる洗浄液を得
る装置として、特開平4−330986号公報に開示さ
れている遊離塩素水製造装置がある。図7にその概略を
示す。図において、1は合成樹脂材料などで形成された
電解槽で、電解槽1内に陽極2と陰極3とが対向して設
けられている。電解槽1には食塩水供給手段4が接続さ
れており、食塩水5が食塩水タンク6から導入管7を通
りポンプを介して電解槽1内に供給される構成となって
いる。また電解槽1内に設けられた電極には正逆電圧切
替器8を介して直流電源9が接続されている。また電解
槽1の出口には排出管10が接続され、排出管10は水
道水などの水が流れる供給管11と吐出管13が継手1
2を介して接続されている。
【0004】上記構成において、食塩水タンク6から電
解槽1内に食塩水5が供給されると直流電源9によって
陽極2と陰極3の間に直流電圧が印加され、食塩水5の
電気分解によって所望濃度の遊離塩素水が生成される。
この遊離塩素水は排出管10を流れ、継ぎ手12を介し
て供給管11を流れる水道水などに混合され、吐出管1
3より濃度調整された遊離塩素水を得ることができる。
遊離塩素水は次亜塩素、次亜塩素酸イオンの成分からな
り、これら成分が化学的酸化力による殺菌作用を有する
ので、種々の殺菌利用系、例えばおしぼりの洗浄殺菌
水、食品機械の洗浄殺菌、食品材料の洗浄殺菌などに使
用される。
【0005】また野菜や果物ではないが、食器の洗浄を
目的としたもので、実開平5−26051号公報に開示
されているアルカリ水と酸性水を生成する装置を備えた
食器洗浄器がある。図8にその概要を示す。図中、14
は食器洗浄器本体であり、内部に洗浄槽15が設けられ
ている。16は洗浄液を噴射する噴射体であり、洗浄槽
15の内底部に位置し、洗浄用ポンプ17に回転自在に
取り付けられている。18はアルカリ水と酸性水を生成
する創水装置であり、吸水管19の下流側に配設されて
いる。創水装置18の内部は隔膜によってアルカリ水生
成室と酸性水生成室とに区画されており、前記生成室に
はステンレス、白金などの電極が配設されている(図示
せず)。
【0006】前記電極間に直流電圧が印加されると、水
の電気分解によって前記各生成室にアルカリ水と酸性水
が生成される。そしてアルカリ水が洗浄槽15に供給さ
れ、噴射体16から噴射され、食器が洗浄される。アル
カリ水は食器に付着している汚れ物質との反応が活発で
あるため、こげや口紅などの洗い落とし難い汚れであっ
ても、効果的に洗浄除去することができる。またアルカ
リ水による洗浄後、酸性水を洗浄槽15に供給すること
によって食器を殺菌することができる。
【0007】また野菜や果物などの洗浄装置としては、
それらに付着している汚れを水流の力で洗い落とすとい
うものが業務用としてあるが、いずれも残留農薬などの
ような有害となる汚染物質を積極的に除去しようという
ものではない。一方一般家庭用としては上記洗浄装置は
普及しておらず、流水浸漬や手洗いによる方法が一般的
となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遊離塩素水
製造装置において、製造される遊離塩素水はその成分で
ある次亜塩素酸、次亜塩素酸イオンの化学的酸化力によ
って野菜や果物などに付着している農薬や細菌などの汚
染物質を分解することができる。しかしながら野菜や果
物などを洗浄する場合、前記遊離塩素水製造装置に加え
て洗浄槽を備えた洗浄装置を付加する必要があり、装置
自身が大きく、かつ複雑になるという課題があった。ま
た容器に遊離塩素水を入れて手で洗う方法は、遊離塩素
(次亜塩素酸、次亜塩素酸イオン)の作用により、手が
荒れるという問題があった。
【0009】また、従来のアルカリ水、酸性水の創水装
置を備えた食器洗浄器において、農薬や細菌などの汚染
物質が食器のように微細な凹凸が少ない表面に付着して
いる場合は、前記アルカリ水、酸性水によって分解除去
が可能である。しかし野菜や果物の表面は微細な凹部が
多く、前記食器洗浄器のようにアルカリ水、酸性水の洗
浄水を噴射体から噴射させるだけの構成では、野菜や果
物表面の微細な凹部に付着している農薬や細菌などの汚
染物資を完全に分解除去できないという課題があった。
また実用的に使用される酸性水、アルカリ水は、前記汚
染物質を分解する能力が低く洗浄時間が長くなり、野菜
や果物の栄養分の溶出させたり、組織破壊や破損させた
りするという課題があった。一方pHが3以下の強酸性
水もしくはpH11以上の強アルカリ水は、前記農薬を
短時間で分解できるがそれらの水を生成させるのに時間
を要し、洗浄行程全体の時間で判断すると短時間洗浄は
期待できない。
【0010】また手洗いによる洗浄は、人の感覚に頼っ
た方法であるので洗い方が一定せず、常に安定した洗浄
ができないという課題があった。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、野菜
や果物などに付着している農薬、細菌などの汚染物質を
短時間で、かつ優れた除去性能を実現できる食物洗浄装
置の提供を目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の本発明は食物を洗浄する洗浄液を収納する洗
浄槽と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回させる旋回流
発生手段と、前記洗浄液に遊離塩素を供給する遊離塩素
生成手段を備えた構成としている。
【0013】また第2の本発明は、食物を洗浄する洗浄
液を収納する洗浄槽と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋
回させる旋回流発生手段と、前記洗浄液に遊離塩素を供
給する遊離塩素生成手段と、前記洗浄液のpHを制御す
るイオン水生成手段を備えた構成としている。
【0014】また第3の発明は、食物を洗浄する洗浄液
を収納する洗浄槽と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回
させる旋回流発生手段と、前記洗浄液の液面よりも上部
の前記洗浄槽の内壁に配設された前記洗浄液を噴射する
流体噴射体を備えた構成としている。
【0015】また第4の本発明は、食物を洗浄する洗浄
液を収納する洗浄槽と、前記洗浄液の液面の位置の前記
洗浄槽の内壁に配設された前記洗浄液または気体を噴射
させる流体噴射体を備えた構成としている。
【0016】
【作用】第1の本発明の構成では、旋回流発生手段によ
って食物を洗浄する洗浄液に旋回流を発生させているの
で、前記旋回流の物理的エネルギによって野菜や果物な
どの食物に付着している農薬などの汚染物質が除去され
るとともに、常に前記食物が前記洗浄液中に浸漬された
状態にあるので、前記洗浄液の食物表面の凹部への浸透
性が向上し、前記汚染物質の溶出を促進させることがで
きる。また前記洗浄液には遊離塩素生成手段によって生
成された遊離塩素(次亜塩素酸、次亜塩素酸イオン)を
含んでいるので、洗浄液中に存在、及び食物に付着して
いる前記汚染物質が化学的酸化作用により分解され、無
害な物質に変換される。
【0017】第2の本発明の構成では、旋回流発生手段
によって食物を洗浄する洗浄液に旋回流を発生させてい
るので、前記旋回流の物理的エネルギによって食物に付
着している農薬や細菌などの汚染物質が除去される。ま
た遊離塩素生成手段によって生成された遊離塩素を含む
洗浄液のpHがイオン水生成手段により酸性側に制御さ
れているので、前記汚染物質の酸化分解力が一層高くな
り、短時間で前記汚染物質が無害な物質に変換される。
【0018】第3の本発明の構成では、旋回流発生手段
によって食物を洗浄する洗浄液に旋回流を発生させてい
るので、前記旋回流の物理的エネルギによって食物に付
着している農薬や細菌などの汚染物質が除去される。ま
たほとんどの食物は洗浄槽内で浮遊するため、食物表面
の一部が常に洗浄液から露出しているが、洗浄液液面よ
りも上部の洗浄槽内壁に設けられた流体噴射体によって
浮遊した食物に対し洗浄液を噴射しているので、露出し
ている食物表面の前記汚染物質も除去される。
【0019】第4の本発明の構成では、食物を洗浄する
洗浄液液面の位置の洗浄槽内壁に流体噴射体を設けてお
り、洗浄液に旋回流を発生させると同時に洗浄液をその
液面よりも上方にも噴射させることができるので、前記
旋回流と前記洗浄液の噴射の物理的エネルギによって食
物の表面全体に付着している前記汚染物質が除去され
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0021】図1は第1の本発明の第1の実施例を示す
食物洗浄装置である。図において、21は食物を洗浄す
る洗浄液が収納される洗浄槽、22は食物を洗浄する洗
浄液である。洗浄液22は通常水道水が使用され、洗浄
槽21の側壁には液体供給管25、洗浄槽21の底部に
は液体排出管28が接続されている。また液体供給管2
5と液体排出管28には洗浄液22の供給と排出を制御
する電磁弁26、29が設けられている。
【0022】23は洗浄槽21内へ洗浄液22を噴射さ
せる流体噴射体、24は洗浄液22を搬送する流体ポン
プであり、流体噴射体23は洗浄液22の液面よりも下
方に位置するように洗浄槽21の内壁に設けられてお
り、流体噴射体23と流体ポンプ24及び洗浄槽21と
流体ポンプ24は、それぞれ液体搬送管27によって接
続されている。洗浄液22に旋回流を発生させる旋回流
発生手段は、流体噴射体23、流体ポンプ24、液体搬
送管27で構成されている。
【0023】図2は流体噴射体23の具体的な配設位置
を示す平面図であり、流体噴射体23が洗浄槽21の対
抗する壁面にお互いの噴射方向が直線上とならない位置
に2個設けられている。
【0024】30は電解槽であり、内部に陽極31と陰
極32とが対向して配設され、これら電極は直流電源、
電解制御部(図示せず)に電気的に接続されている。洗
浄液22に遊離塩素を供給する遊離塩素生成手段は、電
解槽30と前記直流電源と電解制御部とで構成される。
また電解槽30と洗浄槽21は、洗浄液22を電解槽3
0に供給する食塩水供給管34と、洗浄液22を洗浄槽
21に供給する遊離塩素水供給管35によって接続さ
れ、食塩水供給管34には洗浄液22を搬送する流体ポ
ンプ33が設けられている。
【0025】なお遊離塩素を生成するための原料となる
食塩は、予め洗浄槽21に投入され、洗浄液22によっ
て溶解される。
【0026】上記構成において、制御部(図示せず)か
ら電解開始の信号が発せられると電磁弁26が作動
(開)し、食物を洗浄する洗浄液22(通常は水道水)
が液体供給管25から洗浄槽21に供給される。洗浄槽
21には予め必要量の食塩が投入されており、この食塩
は洗浄液22によって溶解される。洗浄液22が所定の
量になると電磁弁26が作動(閉)し、供給が停止され
る。次に流体ポンプ33が作動し、食塩の溶解した洗浄
液22が食塩水供給管34を通り電解槽30に供給さ
れ、対向する陽極31と陰極32に直流電圧が印加さ
れ、電気分解が開始される。電解槽30内では電気分解
によって遊離塩素(次亜塩素酸、次亜塩素酸イオン)が
生成され、この遊離塩素を含む洗浄液22は、遊離塩素
水供給管35を通り洗浄槽21に供給される。
【0027】洗浄液22が所定の遊離塩素濃度になると
前記制御部から洗浄開始の信号が発せられ、洗浄液22
に旋回流を発生させる流体ポンプ24が作動する。洗浄
液22は液体搬送管27を流れ、流体ポンプ24の吐出
圧力によって流体噴射体23から洗浄槽21内へ噴射さ
れる。洗浄液22は流体噴射体23が図2に示すような
位置に配設されているので、同図矢印で示すように洗浄
槽21の垂直方向を軸とした旋回流が発生する。そし
て、予め洗浄槽21に入れられた野菜や果物などの食物
の洗浄が開始される。
【0028】任意に設定された洗浄時間が経過すると前
記制御部から洗浄終了の信号が発せられ、流体ポンプ2
4が停止する。その後、液体排出管28に設けられた電
磁弁29が作動(開)し、洗浄液22が液体排出管28
を通り食物洗浄装置から排出される。
【0029】野菜や果物などの食物の表面には、有機脂
質のクチクラ層があり、このクチクラ層は微細な凹凸か
ら構成され、複雑な形状を有している。農薬や細菌など
の汚染物質は、そのほとんどが前記クチクラ層に付着し
ており、付着形態としては、物理的付着(吸着)と化学
的付着(吸着)の2種類に分類される。
【0030】野菜や果物などのほとんどの食物は、水よ
り軽く洗浄液液面に浮遊する。このような状況下で洗浄
液22に洗浄槽21の水平方向を軸とした旋回流を発生
させると、食物は液面に浮遊したまま洗浄槽21の側壁
などの流れの弱い部分に移動するため、旋回流による物
理的エネルギが有効に作用せず、前記汚染物質が効率的
に除去されない。
【0031】本発明では、前記旋回流発生手段を構成す
る流体噴射体23と流体ポンプ24の噴射力によって、
洗浄液22に洗浄槽21の垂直方向を軸とした旋回流を
発生させている。したがって食物は前記旋回流によって
液面に浮遊したまま回転しようとするため、前記旋回流
による物理的エネルギが有効に作用し、食物表面にある
クチクラ層の比較的平滑な部分や凸部に物理的に付着し
ている汚染物質を容易に脱離させ、除去することができ
る。
【0032】また洗浄の間食物は洗浄液22に浸漬され
た状態にあるので、洗浄液22の食物への浸透性が向上
し、食物表面の凹部に強固に付着している前記汚染物質
をも溶出させることができ、除去性能を向上させること
ができる。
【0033】また洗浄液22に浮遊している食物は、前
記旋回流の流れに乗って回転または移動するため、洗浄
槽21の壁面への衝突が抑制され、食物自身の破損を防
止することができる。
【0034】一方食物に化学的に付着している汚染物質
は、前記旋回流による物理的エネルギでは除去されない
が、本発明では洗浄液22に遊離塩素を供給している。
この遊離塩素は次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンから成り
(多くは次亜塩素酸)、酸化作用が強く、有機物などの
化合物を酸化分解する能力を有している。したがって前
記遊離塩素が野菜や果物などの食物に接触することによ
り、食物に化学的に付着している農薬などの汚染物質
は、前記遊離塩素の酸化作用によって分解され、除去性
能を大幅に向上させることができる。
【0035】また前述の洗浄によって洗浄液22中に除
去された前記汚染物質も前記遊離塩素の酸化分解作用に
よって分解することができるので、洗浄中の食物への再
付着が防止されるとともに、次に洗浄される食物への再
付着を防止することができ、安全でかつ衛生的な食物及
び食物洗浄装置を得ることができる。
【0036】また洗浄後の洗浄液22を有害な汚染物質
が含まれない状態で排出することができるので、下水道
の汚染を防止することができる。
【0037】また前記遊離塩素は食物を腐敗させる細菌
を分解できるので、洗浄後の食物の保存期間を長くする
ことができる。
【0038】本発明で適用される流体噴射体23は、洗
浄液22を洗浄槽21内に勢いよく噴射させる必要性か
ら噴射口を絞った構成が適しており、実用的には噴射ノ
ズルが用いられる。また本発明の実施例では流体噴射体
23を2個使用して旋回流を発生させているが、流体噴
射体23の個数は特に限定されるものではなく、洗浄槽
21の大きさ、形状や流体ポンプ24の能力などによっ
て適宜選択されるものである。例えば、洗浄槽21が円
柱状である場合、洗浄液22の噴射を円周方向となるよ
うすれば流体噴射体23は1個でもよい。
【0039】本発明の実施例では流体ポンプ24によっ
て洗浄液22を流体噴射体23から噴射させ、洗浄液2
2に旋回流を発生させているが、洗浄液22に気体(通
常は空気)を噴射させ、前記旋回流を発生させる構成と
しても上記実施例と同様な効果を得ることができる。
【0040】本発明の実施例では洗浄液22に遊離塩素
を供給した後で洗浄を開始しているが、遊離塩素を供給
しながら洗浄を行ってもよい。また遊離塩素の生成を効
率的に行うために予め高濃度の食塩水で電解処理し、高
濃度の遊離塩素水を作製した後、洗浄液を加え所定の濃
度に調整してもよい。
【0041】図3は第1の本発明の第2の実施例を示す
食物洗浄装置である。同図において、図1と同一手段、
同一部材は同一番号で示している。図1と異なる点は旋
回流発生手段として、流体噴射体23と流体ポンプ24
と液体搬送管27の代わりに、洗浄液22を撹拌する撹
拌体40とこれを駆動させる駆動装置41を適用したこ
と、遊離塩素生成手段への食塩水を供給する食塩水供給
手段を設けていることである。
【0042】第2の実施例において、旋回流発生手段と
して適用される撹拌体40は、洗浄槽21内の底部に設
けられており、この撹拌体40は洗浄槽21の外側に配
設された駆動装置41に機械的及び電気的に接続されて
いる。
【0043】37は食塩水タンクであり、この食塩水タ
ンク37は食塩を投入する食塩供給管36、洗浄液22
を供給する液体供給管39、遊離塩素を生成させる電解
槽30が接続されている。また液体供給管39には電解
槽30に供給する洗浄液22の流量を制御するために、
流量制御弁38が設けられた構成としている。
【0044】上記構成において、制御部(図示せず)か
ら電解開始の信号が発せられると流量制御弁38が作動
し、食物を洗浄する洗浄液22(通常は水道水)が液体
供給管25から液体供給管39を通り食塩水タンク37
に供給される。食塩水タンク37には所定の遊離塩素濃
度となるように、予め必要量の食塩が食塩供給管から投
入されており、この食塩は洗浄液22によって溶解され
る。食塩が溶解した洗浄液22は、食塩水タンク37か
ら食塩水供給管34を通り電解槽30に供給され、対向
する陽極31と陰極32に直流電圧が印加され、電気分
解が開始される。電解槽30内では電気分解によって遊
離塩素が生成され、この遊離塩素を含む洗浄液22は遊
離塩素水供給管35を通り洗浄槽21に供給される。
【0045】遊離塩素を含む洗浄液22が洗浄槽21に
所定量供給されると前記制御部からの信号を受け、流量
制御弁38が作動し、食塩水タンク37への洗浄液22
の供給が停止される。次に電磁弁26が作動し、洗浄槽
21に洗浄液22が任意に設定される遊離塩素濃度とな
るように液体供給管25から所定量供給される。
【0046】前記制御部から洗浄開始の信号の信号が発
せられると駆動装置41によって撹拌体40が回転を始
め、遊離塩素が含まれる洗浄液22に洗浄槽21の垂直
方向を軸とした旋回流を発生させ、予め洗浄槽21に入
れられた野菜や果物などの食物の洗浄が開始される。
【0047】任意に設定された洗浄時間が経過すると前
記制御部から洗浄終了の信号によって撹拌体40が停止
され、液体排出管28に設けられた電磁弁29が作動
し、洗浄に使用された洗浄液22が食物洗浄装置から排
出される。
【0048】第2の実施例では、前記旋回流発生手段を
構成する撹拌体40を洗浄槽21の底部に配設し、これ
を回転させることによって洗浄槽21の垂直方向を軸に
回転する旋回流の発生を実現している。この構成によ
り、第1の実施例と同じ作用と効果を得ることができ
る。特に第2の実施例の旋回流発生手段を構成する駆動
装置41は、電気的な制御によって撹拌体40の回転速
度を自由に変化させることができ、食物の種類や大きさ
に対応した洗浄条件を自由に選択することができる。
【0049】また第2の実施例では、食塩水供給手段を
設けているので、前記遊離塩素生成手段に高濃度の食塩
水を供給することができる。これによって高濃度の遊離
塩素を効率的に造ることができるので、所定の濃度の遊
離塩素を生成する時間が短縮され、洗浄時間を短縮する
ことができる。
【0050】また食物洗浄装置自身に遊離塩素生成手
段、食塩水供給手段を設けているので、操作性が向上す
るとともに、従来の遊離塩素水製造装置を備える必要が
ないので、設置場所が多様で、かつ設置面積を小さくす
ることができる。
【0051】なお食塩水タンク37に食塩の溶解性を向
上させるため、撹拌手段を設けてもよい。
【0052】図4は第2の本発明の実施例を示す食物洗
浄装置である。第2の本発明は、第1の本発明の遊離塩
素生成手段によって遊離塩素を含む洗浄液22のpH
(ペーハー)を酸性側に制御するためのpHイオン水生
成手段を設けていることが特徴であり、本実施例におけ
る旋回流を発生させる旋回流発生手段、遊離塩素生成手
段、食塩水供給手段は、第1の本発明と同一の手段、機
能を適用している。同図において、図1および図3と同
一手段、同一部材は同一番号で示している。
【0053】第2の本発明の洗浄液22のpHを制御す
るイオン水生成手段は、酸性水、アルカリ水を生成する
水の電気分解装置で構成され、電解槽30、陽極31、
陰極32、隔膜42、電気分解のための電源及び制御部
(図示せず)から構成されている。電解槽30の上部に
は遊離塩素を含む酸性水の洗浄液22を洗浄槽21に供
給する遊離塩素水供給管35(陽極31側)と、電気分
解によって生成するアルカリ水を排出するイオン水排出
管43(陰極32側)が接続されている。
【0054】なお第2の実施例において適用されるpH
を制御するイオン水生成手段は、第1の本発明で述べた
遊離塩素生成手段と一部同一の機能を有するため、それ
らの部材(電解槽30、陽極31、陰極32)は、離塩
素生成手段とpHを制御するイオン水生成手段を兼用し
ている。
【0055】上記構成において、制御部(図示せず)か
ら電解開始の信号が発せられると流量制御弁38が作動
し、食物を洗浄する洗浄液22(通常は水道水)が液体
供給管25から液体供給管39を通り食塩水タンク37
に供給される。食塩水タンク37には所定の遊離塩素濃
度となるように、予め必要量の食塩が食塩供給管から投
入されており、この食塩は洗浄液22によって溶解され
る。食塩が溶解した洗浄液22は、食塩水タンク37か
ら食塩水供給管34を通り電解槽30に供給され、隔膜
42を挟んで対向する陽極31と陰極32に直流電圧が
印加され、電気分解が開始される。電解槽30内におい
て、隔膜42を境界に陽極31側では陰イオンの移動に
より遊離塩素を含む酸性の洗浄液22が生成され、一方
隔膜42を境界に陰極32側では陽イオンの移動により
アルカリ水が生成される。前記遊離塩素を含む酸性の洗
浄液22は、遊離塩素水供給管35を通り洗浄槽21に
供給され、前記アルカリ水はイオン水排出管43を通り
食物洗浄装置から排出される。
【0056】遊離塩素を含む酸性の洗浄液22が洗浄槽
21に所定量供給されると前記制御部からの信号を受
け、流量制御弁38が作動し、食塩水タンク37への洗
浄液22の供給が停止される。次に電磁弁26が作動
し、洗浄槽21に浄液22が任意に設定される遊離塩素
濃度及びpHとなるように液体供給管25から洗所定量
供給される。
【0057】前記制御部から洗浄開始の信号の信号が発
せられると駆動装置41によって撹拌体40が回転を始
め、遊離塩素が含まれる酸性の洗浄液22に洗浄槽21
の垂直方向を軸とした旋回流を発生させ、予め洗浄槽2
1に入れられた野菜や果物などの食物の洗浄が開始され
る。
【0058】任意に設定された洗浄時間が経過すると前
記制御部から洗浄終了の信号によって撹拌体40が停止
され、液体排出管28に設けられた電磁弁29が作動
し、洗浄に使用された洗浄液22が食物洗浄装置から排
出される。
【0059】第1の本発明において、洗浄液22に含ま
れる遊離塩素は酸化作用が強く、有機物などの化合物を
酸化分解する能力があることを述べたが、酸性水も酸化
分解能力を有している。したがって食物に付着している
農薬や細菌などの汚染物質は、前記遊離塩素と酸性水の
酸化分解作用の相乗効果によって短時間で、かつ優れた
分解除去性能を実現することができるとともに、食物の
組織破壊などのダメージを防止することができ、食物の
品質を維持することができる。
【0060】また前述の旋回流の洗浄によって洗浄液2
2中に除去された前記汚染物質も、前述の遊離塩素と酸
性水の酸化分解作用によって分解することができるの
で、洗浄中の食物への再付着や、次に洗浄される食物へ
の再付着を防止することができ、安全でかつ衛生的な食
物及び食物洗浄装置を得ることができる。
【0061】また洗浄後の洗浄液22を有害な汚染物質
が含まれない状態で排出することができるので、下水道
の汚染を防止することができる。
【0062】また遊離塩素および酸性水は、食物を腐敗
させる細菌を分解できるので、洗浄後の食物の保存期間
を長くすることができる。
【0063】また本発明で用いる酸性水は薬品の添加で
なく、水道水の電気分解によって生成しているので、人
体に対する液体自身の安全性が高い。
【0064】なお酸性水の水素イオン濃度は、高いほど
酸化分解能力が高くなるが、電気分解による酸性水の生
成量の関係から、pHは3〜5の範囲が実用的である。
【0065】第2の本発明は、食物洗浄装置に前記イオ
ン水生成手段を設けているが、市販されているイオン水
生成器を連結しても同じ効果が得られる。
【0066】図5は第3の本発明の実施例を示す食物洗
浄装置であり、本実施例における旋回流発生手段は、第
1、第2の本発明と同一手段、機能を適用している。同
図において、図1と同一手段、同一部材は同一番号で示
している。
【0067】本発明の実施例において、44は野菜や果
物などの食物自身に直接洗浄液22を噴射させる流体噴
射体であり、流体噴射体44は洗浄液22の液面よりも
上部の洗浄槽21の内壁に設けられている。また流体噴
射体44は、液体搬送管27に接続されており、洗浄液
22を搬送させるための流体ポンプは、旋回流発生手段
で適用している流体ポンプ24を兼用している。
【0068】45は洗浄槽21の蓋であり、流体噴射体
44によって噴射された洗浄液22が洗浄槽21からの
飛散を防止する機能を有する。
【0069】上記構成において、制御部(図示せず)か
ら洗浄開始の信号が発せられると電磁弁26が作動
(開)し、食物を洗浄する洗浄液22が液体供給管25
から洗浄槽21に供給される。洗浄液22が所定の量に
なると電磁弁26が作動(閉)し、供給が停止される。
【0070】次に流体ポンプ24が作動し、供給された
洗浄液22は液体搬送管27を流れ、流体ポンプ24の
吐出圧力によって流体噴射体23から洗浄槽21内へ噴
射される。洗浄液22は流体噴射体23が図2に示すよ
うな位置に配設されているので、同図矢印で示すように
洗浄槽21の垂直方向を軸とした旋回流を発生させるこ
とができる。同時に流体噴射体44から洗浄液22が予
め洗浄槽21に入れられた野菜や果物などの食物に直接
噴射され、洗浄が開始される。
【0071】任意に設定された洗浄時間が経過すると前
記制御部から洗浄終了の信号が発せられ、流体ポンプ2
4が停止する。その後、液体排出管28に設けられた電
磁弁29が作動(開)し、洗浄液22が液体排出管28
を通り食物洗浄装置から排出される。
【0072】第1の本発明で述べたように、野菜や果物
のほとんどは水より軽く水面に浮遊する。このような状
況下で洗浄液22に洗浄槽21の水平方向を軸とした旋
回流を発生させると、食物は液面に浮遊したまま洗浄槽
21の側壁などの流れの弱い部分に移動するため、旋回
流による物理的エネルギが有効に作用せず、前記汚染物
質が効率的に除去されない。
【0073】本発明では、前記旋回流発生手段を構成す
る流体噴射体23と流体ポンプ24の噴射力によって、
洗浄液22に洗浄槽21の垂直方向を軸とした旋回流を
発生させている。したがって食物は前記旋回流によって
液面に浮遊したまま回転しようとするため、前記旋回流
による物理的エネルギが有効に作用し、食物表面にある
クチクラ層の比較的平滑な部分や凸部に物理的に付着し
ている汚染物質を容易に脱離させ、除去することができ
る。
【0074】また食物は洗浄液22液面に浮遊した状態
にあるので、常に前記食物表面の一部が露出しており、
その部分に付着している前記汚染物質は除去され難い
が、本発明では流体噴射体44によって食物の液面より
露出した部分に洗浄液22を直接噴射することにより、
前記汚染物質を除去することができるので、前記旋回流
との相乗効果によって食物表面全体に付着している前記
汚染物質を短時間で除去できるとともに、優れた除去性
能を実現することができる。
【0075】また洗浄の間食物は洗浄液22に浸漬され
た状態にあるので、洗浄液22の前記食物への浸透性が
向上し、食物表面の凹部に強固に付着している前記汚染
物質をも溶出させることができ、除去性能をさらに向上
させることができる。
【0076】また短時間での洗浄が可能であるため、前
記食物からの栄養分などが溶出したり、食物の組織破壊
などのダメージを防止することができ、食物の品質を維
持することができる。
【0077】なお本発明に、第1、第2の本発明の実施
例で述べた洗浄液に遊離塩素を供給する遊離塩素生成手
段、洗浄液のpHを制御するイオン水生成手段を付加す
ることにより、それらの機能、効果を実現することがで
きる。
【0078】図6は第4の本発明の実施例を示す食物洗
浄装置である。同図において、図1、と同一手段、同一
部材は同一番号で示している。
【0079】本発明の実施例において、46は野菜や果
物などの食物自身に洗浄液22を噴射させるとともに、
洗浄液22に旋回流を発生させるための流体噴射体であ
り、流体噴射体46は洗浄液22の液面の位置の洗浄槽
21の内壁に設けられている。また流体噴射体46は液
体搬送管27と流体ポンプ24を介して洗浄槽21と接
続され、図2に示す流体噴射体23と同じ位置に配設さ
れている。
【0080】45は洗浄槽21の蓋であり、流体噴射体
46によって噴射された洗浄液22が洗浄槽21からの
飛散を防止するとともに、蓋21に飛散した洗浄液22
を前記食物に向かって跳ね返し、間接的に噴射させる機
能を有する。
【0081】上記構成において、制御部(図示せず)か
ら洗浄開始の信号が発せられると電磁弁26が作動
(開)し、食物を洗浄する洗浄液22が液体供給管25
から洗浄槽21に供給される。洗浄液22が所定の量に
なると電磁弁26が作動(閉)し、供給が停止される。
【0082】次に流体ポンプ24が作動し、供給された
洗浄液22は液体搬送管27を流れ、流体ポンプ24の
吐出圧力によって流体噴射体46から洗浄槽21内へ噴
射される。洗浄液22は流体噴射体46によって同図矢
印で示すように洗浄槽21の垂直方向を軸とした旋回流
を発生する。また流体噴射体46は洗浄液22の液面に
配設されているので、前記旋回流の発生と同時に洗浄液
22の一部が予め洗浄槽21に入れられた食物に直接噴
射されるとともに、洗浄槽21の壁面や蓋45に噴射さ
れた洗浄液22が跳ね返り、前記食物に間接的に噴射さ
れ、洗浄が開始される。
【0083】任意に設定された洗浄時間が経過すると前
記制御部から洗浄終了の信号が発せられ、流体ポンプ2
4が停止する。その後、液体排出管28に設けられた電
磁弁29が作動(開)し、洗浄液22が液体排出管28
を通り食物洗浄装置から排出される。
【0084】本発明の実施例の効果は、前述の第3の本
発明と同様な効果を有するので説明を省力するが、特有
の効果としては洗浄液22の旋回流と食物自身への噴射
を流体噴射体46のみで実現しているので、装置構成が
簡単で、かつ信頼性に優れていることである。
【0085】なお本発明に、第1、第2の本発明の実施
例で述べた洗浄液に遊離塩素を供給する遊離塩素生成手
段、洗浄液のpHを制御するイオン水生成手段を付加す
ることにより、それらの機能、効果を実現することがで
きる。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように、第1の本発明の食物
洗浄装置は食物を洗浄する洗浄液に旋回流を発生させる
旋回流発生手段と、前記洗浄液に遊離塩素を供給する遊
離塩素生成手段を備えているので、 (1)前記旋回流発生手段による旋回流の物理的エネル
ギにより、食物表面に物理的に付着している農薬や細菌
などの汚染物質を容易に脱離させ、除去することができ
る。
【0087】(2)洗浄の間食物は洗浄液に浸漬された
状態にあるので、洗浄液の前記食物への浸透性が向上
し、食物表面の凹部に強固に付着している前記汚染物質
をも溶出させることができ、除去性能を向上させること
ができる。
【0088】(3)洗浄液に浮遊している食物は、前記
旋回流の流れに乗って回転または移動するため、洗浄槽
の壁面への衝突が抑制され、食物自身の破損を防止する
ことができる。
【0089】(4)洗浄液に含まれる遊離塩素は酸化作
用が強く、有機物などの化合物を酸化分解する能力を有
しているので、食物に化学的に付着している農薬などの
汚染物質を酸化作用によって分解し、除去性能を大幅に
向上させることができる。
【0090】(5)洗浄液中に除去された前記汚染物質
も遊離塩素の酸化分解作用によって分解することができ
るので、洗浄中の食物への再付着が防止されるととも
に、次に洗浄される食物への再付着を防止することがで
き、安全でかつ衛生的な食物及び食物洗浄装置を得るこ
とができる。
【0091】(6)洗浄後の洗浄液22を有害な汚染物
質を含まない状態で排出することができるので、下水道
の汚染を防止することができる。
【0092】(7)遊離塩素は食物を腐敗させる細菌を
分解できるので、洗浄後の食物の保存期間を長くするこ
とができる。
【0093】(8)旋回流発生手段として電気エネルギ
で駆動する撹拌体を適用することにより、電気的制御が
容易に行うことができるので、洗浄条件を食物の種類、
大きさなどによって自由に選択できる。
【0094】(9)食塩水供給手段を付加することによ
り、前述の効果に加え、遊離塩素生成手段に直接高濃度
の食塩水が供給可能となり、高濃度の遊離塩素を効率的
に造ることができるので、所定の濃度の遊離塩素を生成
する時間が短縮され、洗浄時間を短縮することができ
る。
【0095】(10)食物洗浄装置自身に遊離塩素生成
手段、食塩水供給手段を設けているので操作性が向上す
るとともに、従来の遊離塩素水製造装置を備える必要が
ないので設置場所が多様で、かつ設置面積を小さくする
ことができる。の効果を有する。
【0096】また第2の本発明の食物洗浄装置は、食物
を洗浄する洗浄液に旋回流を発生させる旋回流発生手段
と、前記洗浄液に遊離塩素生成手段と、前記洗浄液のp
Hを制御するイオン水生成手段を備えているので、前述
の第1の本発明の効果に加え、 (1)食物に付着している農薬や細菌などの汚染物質
は、前記遊離塩素と酸性水の酸化分解作用の相乗効果に
より短時間で、かつ優れた分解除去性能を実現すること
ができるとともに、食物の組織破壊などのダメージを防
止することができ、食物の品質を維持することができ
る。
【0097】(2)酸性水は薬品の添加でなく、水道水
の電気分解によって生成しているので、人体に対する液
体自身の安全性が高い。の効果を有する。
【0098】また第3の本発明の食物洗浄装置は、食物
を洗浄する洗浄液に旋回流を発生させる旋回流発生手段
と、前記食物に直接洗浄液を噴射する流体噴射体を備え
ているので、 (1)前記旋回流発生手段による旋回流の物理的エネル
ギにより、食物表面にあるクチクラ層の比較的平滑な部
分や凸部に物理的に付着している汚染物質を容易に脱離
させ、除去することができる。
【0099】(2)食物は洗浄液に浮遊した状態にあ
り、常に前記食物表面の一部が露出しているが、本発明
ではその部分に洗浄液を噴射しているので、この噴射力
によって前記汚染物質を除去することができ、優れた除
去性能を実現することができる。
【0100】(3)前述の流体噴射体と旋回流発生手段
の相乗効果によって食物表面全体に付着している汚染物
質を短時間で除去できるとともに、優れた除去性能を実
現することができる。
【0101】(4)洗浄の間食物は洗浄液に浸漬された
状態にあるので、前記洗浄液の前記食物への浸透性が向
上し、食物表面の凹部に強固に付着している前記汚染物
質をも溶出させることができ、除去性能をさらに向上さ
せることができる。
【0102】(5)短時間での洗浄が可能であるため、
前記食物からの栄養分などが溶出したり、食物の組織破
壊などのダメージを防止することができ、食物の品質を
維持することができる。の効果を有する。
【0103】また第4の本発明の食物洗浄装置は、食物
を洗浄する洗浄液に旋回流を発生させると同時に前記食
物に洗浄液を噴射する流体噴射体を備えているので、前
述の第1の本発明の効果に加え、(1)洗浄液の旋回流
と食物表面への洗浄液の噴射を流体噴射体のみで実現し
ているので、装置構成が簡単であり、かつ信頼性に優れ
ている。の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における食物洗浄装置の
構成図
【図2】本発明の一実施例における旋回流発生手段を構
成する流体噴射体の配設位置と旋回流を示す平面図
【図3】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の構
成図
【図4】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の構
成図
【図5】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の構
成図
【図6】第4の本発明の実施例における食物洗浄装置の
構成図
【図7】従来の遊離塩素水製造装置の構成図
【図8】従来の食器洗浄器の構成図
【符号の説明】
21 洗浄槽 22 洗浄液 23 流体噴射体 24 流体ポンプ 25 液体供給管 26 電磁弁 27 液体搬送管 28 液体排出管 29 電磁弁 30 電解槽 31 陽極 32 陰極 33 流体ポンプ 34 食塩水供給管 35 遊離塩素水供給管 36 食塩供給管 37 食塩水タンク 38 流量制御弁 39 液体供給管 40 撹拌体 41 駆動装置 42 隔膜 43 イオン水排出管 44 流体噴射体 45 蓋 46 流体噴射体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食物を洗浄する洗浄液を収納する洗浄槽
    と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回させる旋回流発生
    手段と、前記洗浄液に遊離塩素を供給する遊離塩素生成
    手段で構成した食物洗浄装置。
  2. 【請求項2】食物を洗浄する洗浄液を収納する洗浄槽
    と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回させる旋回流発生
    手段と、前記洗浄液に遊離塩素を供給する遊離塩素生成
    手段と、前記洗浄液のpHを制御するイオン水生成手段
    で構成した食物洗浄装置。
  3. 【請求項3】食物を洗浄する洗浄液を収納する洗浄槽
    と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回させる旋回流発生
    手段と、前記洗浄液の液面よりも上部の前記洗浄槽の内
    壁に配設された前記洗浄液を噴射する流体噴射体で構成
    した食物洗浄装置。
  4. 【請求項4】食物を洗浄する洗浄液を収納する洗浄槽
    と、前記洗浄液の液面の位置の前記洗浄槽の内壁に配設
    された前記洗浄液または気体を噴射させる流体噴射体で
    構成した食物洗浄装置。
  5. 【請求項5】食物を洗浄する洗浄液に遊離塩素を供給す
    る遊離塩素生成手段、前記洗浄液のpHを制御するイオ
    ン水生成手段の少なくとも1手段を備えた請求項3また
    は4記載の食物洗浄装置。
  6. 【請求項6】食物を洗浄する洗浄液に食塩水を供給する
    食塩水供給手段を備えた請求項1または2または5記載
    の食物洗浄装置。
  7. 【請求項7】旋回流発生手段または流体噴射手段は食物
    を洗浄する洗浄液または気体を噴射する流体噴射体と、
    前記流体噴射体に前記洗浄液または気体を搬送する流体
    ポンプで構成した請求項1または2または3記載の食物
    洗浄装置。
  8. 【請求項8】旋回流発生手段は食物を洗浄する洗浄液を
    収納する洗浄槽の内部に配設された撹拌体と、前記前記
    撹拌体を回転させる駆動装置とから構成される請求項1
    または2または3または4記載の食物洗浄装置。
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