JPH0919376A - 食物洗浄装置 - Google Patents

食物洗浄装置

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JPH0919376A
JPH0919376A JP17183795A JP17183795A JPH0919376A JP H0919376 A JPH0919376 A JP H0919376A JP 17183795 A JP17183795 A JP 17183795A JP 17183795 A JP17183795 A JP 17183795A JP H0919376 A JPH0919376 A JP H0919376A
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JP
Japan
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food
cleaning
liquid
washing
water
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JP17183795A
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Yu Fukuda
祐 福田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は食物の洗浄装置に関するもので、野
菜や果物などの食物に付着している農薬や細菌などの人
体に有害な汚染物質を洗浄除去する食物洗浄装置を提供
することを目的としている。 【構成】 食物と食物を洗浄する液体を収納する洗浄槽
11と、前記液体に垂直方向を軸とする旋回流を発生さ
せる旋回流発生手段と、前記液体に界面活性を付与する
液体改質手段15とを備えた構成としている。前記旋回
流の物理的エネルギによって、食物表面に物理的に付着
している汚染物質が除去されるとともに、前記界面活性
の作用により、旋回流では除去されない食物凹部に付着
している汚染物質も除去されるので、優れた洗浄性能を
実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食物に付着している汚染
物質を除去する洗浄装置に関し、特に野菜や果物などの
食物に付着している残留農薬や細菌などの人体に有害な
汚染物質を除去する洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、日本国内では輸入食物の増加に伴
い、果物や野菜などに使用されるポストハーベスト農薬
の残留による安全性の問題、また国内生産の農作物にお
いても、ポストハーベスト農薬に比べ残留量は少ないと
されているものの、栽培時に使用されるプレハーベスト
農薬の残留による安全性の問題が、クローズアップされ
ている。これに対し、農薬を使用しない無農薬栽培や有
機農法栽培による農作物も年々増加している。しかし、
これらの農作物は農薬は少ない(あるいはない)ものの
有害な細菌などが付着していることがあり、決して安全
であるとはいえない。したがって、食物の安全性、衛生
を確保するためには農薬使用の有無かかわらず農作物を
洗浄する必要がある。
【0003】従来この種の洗浄装置として、実開平1−
128730号公報に開示されている超音波と水流を利
用した洗米器がある。図11にその概略を示す。この装
置は樹脂容器1と超音波ノズル2から構成され、超音波
ノズル2はその噴射方向が樹脂容器1の底部の中心とな
るように、樹脂容器1の上側部に取り付けられている。
樹脂容器1には米3と米を洗浄する水4が入れられ、超
音波ノズル2の先端は米3の中に位置するように配置さ
れている。米3は超音波ノズル2の先端部から噴射され
た気泡水による水流で撹拌され、米3に付着している糠
やゴミが洗浄除去される。この構成において、超音波ノ
ズル2の先端部から噴射された気泡水の流れは、図中矢
印で示すように、樹脂容器1内の全般に行き渡るため、
米3は気泡水流による撹拌が効率的に行われ、短時間で
の洗米が実現される。
【0004】また、野菜や果物などの洗浄装置として
は、それらに付着している汚れを水流の力で洗い落とす
というものが業務用としてあるが、いずれも残留農薬な
どのような有害となる汚染物質を積極的に除去しようと
いうものではない。一方、一般家庭用としては上記洗浄
装置は普及しておらず、流水浸漬や手洗いによる方法が
一般的となっている。
【0005】また、野菜や果物ではないが、食器の洗浄
を目的としたもので、実開平5−26051号公報に開
示されているアルカリ水と酸性水を生成する装置を備え
た食器洗浄器がある。図12にその概要を示す。図中、
5は食器洗浄器本体であり、内部に洗浄槽6が設けられ
ている。7は噴射体であり、前記洗浄槽6の内底部に位
置し、洗浄用ポンプ8に回転自在に取り付けられてい
る。9はアルカリ水と酸性水を生成する創水装置であ
り、吸水管10の下流側に配設されている。創水装置9
の内部は隔膜によってアルカリ水生成室と酸性水生成室
とに区画されており、前記生成室にはステンレス、白金
などの電極が配設されている(図示せず)。前記電極間
に電圧が印加されると、水の電気分解によって前記各生
成室にアルカリ水と酸性水が生成される。そしてアルカ
リ水が洗浄槽6に供給され、噴射体7から噴射され、食
器が洗浄される。アルカリ水は食器に付着している汚れ
物質との反応が活発であるため、こげや口紅などの洗い
落としにくい汚れであっても、効果的に洗浄除去するこ
とができる。またアルカリ水による洗浄後、酸性水を洗
浄槽6に供給することによって食器を殺菌することがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の水流を利用
した洗米装置の構成において、洗米の場合は米に付着し
ている糠やゴミの付着力が弱いため、洗浄容器の中で米
を水流によって撹拌するだけでも容易に糠やゴミを除去
することができる。しかしながら、水の撹拌などによる
水流の力で洗い落とすという洗浄装置の構成では、付着
力の弱い汚染物質の除去だけに有効であり、強固に付着
している汚染物質や、野菜、果物表面のクチクラ層に浸
透している汚染物質は、前記水流による洗浄が難しく、
洗浄能力が劣るという問題があった。また、手洗いによ
る洗浄は、人の感覚に頼った方法であるので洗い方が一
定せず、常にきちんと洗浄できないという問題があっ
た。
【0007】また、従来のアルカリ水、酸性水の創水装
置を備えた食器洗浄器において、農薬や細菌が付食器の
ように微細な凹凸が少ない表面に付着している場合は、
前記アルカリ水、酸性水自身の農薬や細菌の分解機能に
よって、分解除去が可能である。しかし、野菜や果物の
表面は微細な凹凸が多く、完全に洗浄除去するために
は、洗浄水が凹部に付着している農薬や細菌の部分まで
浸透しなければならない。前記食器洗浄器は、アルカリ
水、酸性水の洗浄水を被洗浄物対し、噴射体から噴射さ
せ、シャワー洗浄する構成であるので、前記洗浄水の野
菜や果物表面の微細な凹部への浸透は少なく、凹部に付
着している農薬や細菌は、完全に分解できないという問
題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、野菜
や果物などに付着している農薬、細菌などの汚染物質を
効率的に、かつ優れた除去性能を実現できる食物洗浄装
置の提供を目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の本発明は、食物を洗浄する洗浄液を収納する
洗浄槽と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回させる旋回
流発生手段と、前記洗浄液に界面活性を付与する液体改
質手段を備えた構成としている。
【0010】第2の本発明は、食物を洗浄する洗浄液を
収納する洗浄槽と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回さ
せる旋回流発生手段と、前記洗浄液のpHを制御するイ
オン水生成手段を備えた構成としている。
【0011】第3の本発明は、食物を洗浄する洗浄液を
収納する洗浄槽と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回さ
せる旋回流発生手段と、前記洗浄液にオゾンガスを供給
するオゾン発生手段を備えた構成としている。
【0012】第4の本発明は、前記洗浄液に前記洗浄槽
の垂直方向を軸とした旋回流を発生させる旋回流発生手
段を備えた構成としている。
【0013】
【作用】本発明の構成では、旋回流発生手段によって食
物を洗浄する洗浄液に旋回流を発生させているので、前
記旋回流の物理的エネルギによって、食物に付着してい
る農薬などの汚染物質を除去することができるととも
に、前記洗浄液に界面活性を付与しているので、前記洗
浄液と食物の濡れ性が向上し、前記旋回流では除去され
ない食物表面の凹部に付着している汚染物質も除去する
ことができる。また、前記界面活性作用により、食物へ
の水の浸透が促進され、水分を食物の細胞に補給するこ
とができる。また、洗浄後の前記洗浄液に溶出、脱離し
た食物成分や農薬等は、前記界面活性作用により、水分
子に覆われた状態で前記洗浄液に存在するので食品に再
付着することはない。
【0014】また、旋回流発生手段によって食物を洗浄
する洗浄液に旋回流を発生させているので、前記旋回流
の物理的エネルギによって、食物に付着している前記汚
染物質を除去することができるとともに、イオン水生成
手段により、食物を洗浄する洗浄液のpHを酸性または
アルカリ性に制御しているので、前記旋回流だけでは除
去されない汚染物質を前記洗浄液の酸化または還元作用
によって化学的に分解することができる。また、前記旋
回流によって食物表面から脱離し、前記洗浄液に分散し
ている汚染物質においても、前記洗浄液の酸化または還
元作用により分解することができる。
【0015】また、旋回流発生手段によって食物を洗浄
する洗浄液に旋回流を発生させているので、前記旋回流
の物理的エネルギによって、食物に付着している前記汚
染物質を除去することができるとともに、前記洗浄液に
供給しているオゾンの酸化作用により、前記旋回流だけ
では除去されない汚染物質を化学的に分解することがで
きる。また、前記旋回流によって食物表面から脱離し、
前記洗浄液に分散している汚染物質においても、前記洗
浄液の酸化作用により分解することができる。また、前
記洗浄液はオゾンの分解によって溶存酸素が多くなり、
食物の細胞に細胞の活性を促す酸素と水を補給すること
ができる。
【0016】また、食物を洗浄する洗浄液に洗浄槽の垂
直方向を軸とした旋回流を発生させているので、前記洗
浄液に浮遊している食物は、洗浄槽の壁面層に前記旋回
流の流れに乗って回転または移動するため、旋回流によ
る物理的エネルギを利用して前記汚染物質を除去するこ
とができるとともに、洗浄槽壁面への食物の衝突を抑制
することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0018】図1は本発明の一実施例を示す食物洗浄装
置である。図において、11は食物を洗浄する洗浄液が
供給される洗浄槽、12は食物を洗浄する洗浄液であ
る。洗浄液12は通常水道水が使用され、洗浄槽11の
側壁には洗浄液供給管16、洗浄槽11の底部には洗浄
液排出管19が配設されている。また、洗浄液供給管1
6と洗浄液排出管19には、洗浄液12の供給と排出を
制御する電磁弁17が設けられている。
【0019】13は洗浄槽11内へ洗浄液12を噴射さ
せる噴射体、14は洗浄液12を搬送する液体ポンプで
あり、噴射体13は洗浄液12の液面よりも下方に位置
するように、洗浄槽11の側壁に配設されており、噴射
体13と液体ポンプ14、洗浄槽11と液体ポンプ14
は、それぞれ洗浄液搬送管18によって連結されてい
る。洗浄液12に旋回流を発生させる旋回流発生手段
は、噴射体13、液体ポンプ14、洗浄液搬送管18で
構成されている。図2は噴射体13の具体的な配設位置
を示す平面図であり、噴射体13が洗浄槽11の対抗す
る壁面に、お互いの噴射方向が直線上にならない位置に
2個設けられている。
【0020】15は洗浄液12に界面活性を付与させる
液体改質手段であり、容器にシクロケイ酸塩化合物の鉱
物が充填されている。液体改質手段15は液体ポンプ1
4と噴射体13を連結する洗浄液搬送管18の途中に配
設されており、液体ポンプ14は洗浄液12を液体改質
手段15として適用しているシクロケイ酸塩化合物の鉱
物に搬送する機能を兼ねている。
【0021】上記構成において、制御部(図示せず)か
ら洗浄開始の信号が発せられると、洗浄液供給側の電磁
弁17が作動(開)し、食物を洗浄する洗浄液12(通
常は水道水)が洗浄液供給管16から洗浄槽11に供給
され、必要量が供給されると、電磁弁17が作動(閉)
し、供給が停止される。次に、旋回流発生手段を構成す
る液体ポンプ14が作動し、洗浄液12は洗浄液搬送管
18を流れ、液体改質手段15に搬送される。ここで、
洗浄液12は充填されているシクロケイ酸塩化合物の鉱
物と接触し、界面活性が付与される。界面活性が付与さ
れた洗浄液12は、洗浄液搬送管18を通り、液体ポン
プ14の吐出圧力によって、噴射体13から洗浄槽11
内へ噴射される。洗浄槽11では、噴射体13が図2に
示すような位置に配設されているので、同図矢印で示す
ように、洗浄槽11の垂直方向を軸とした旋回流が発生
し、予め洗浄槽11に入れられた野菜や果物などの食物
の洗浄が開始される。任意に設定された洗浄時間が経過
すると、前記制御部から洗浄終了の信号が発せられ、液
体ポンプ14が停止する。その後、洗浄液排出管19に
設けられた電磁弁17が作動(開)し、洗浄液12が洗
浄液排出管19を通り、食物洗浄装置から排出される。
【0022】野菜や果物などの食物の表面には、有機脂
質のクチクラ層があり、このクチクラ層は微細な凹凸か
ら構成され、複雑な形状をしている。農薬や細菌などの
汚染物質は、そのほとんどが前記クチクラ層に付着して
おり、付着形態としては、物理的付着(吸着)と化学的
付着(吸着)の2種類に分類される。
【0023】本発明では、旋回流発生手段を構成する噴
射体13と液体ポンプ14の吐出圧力によって、洗浄液
12に洗浄槽11の垂直方向を軸とした旋回流を発生さ
せている。この旋回流の物理的エネルギーによって、食
物表面にあるクチクラ層の比較的平滑な部分や凸部に物
理的に付着している汚染物質を脱離させ、除去すること
ができる。このとき、洗浄液12の液流は洗浄槽11の
垂直方向を軸にとした旋回流である必要がある。野菜や
果物のほとんどは水より軽く水面に浮遊する。このよう
な状況下で水平方向を軸に洗浄液12を旋回させると、
食物は液面に浮遊したまま洗浄槽11の側壁や流れの弱
い部分(たとえば洗浄槽11の隅)に移動するため、旋
回流による物理的エネルギが有効に作用せず、前記汚染
物質を効率的に除去できない。これに対し本発明のよう
に、洗浄液12に洗浄槽11の垂直方向を軸とした旋回
流を発生させると、食物は旋回流の液面に浮遊したまま
回転しようとするため、旋回流による物理的エネルギが
有効に作用し、前記汚染物質を除去することができる。
【0024】また、前記洗浄液に浮遊している食物は、
旋回流の流れに乗って回転または移動するため、洗浄槽
壁面への食物の衝突が抑制され、食物自身の破損を防止
することができる。
【0025】また本発明では、洗浄液12として用いる
水道水を液体改質手段15を構成するシクロケイ酸塩化
合物の鉱物に接触させることにより、界面活性を有する
液体に改質している。この改質された洗浄液12を野菜
や果物などの食物と接触させると、食物表面にあるクチ
クラ層との濡れ性や、食物である野菜、果物の表面にあ
るクチクラ層への浸透性が向上し、旋回流などの物理的
手段では除去できないクチクラ層凹部に物理的に付着し
ている汚染物質を溶出させたり、あるいは脱離し易い状
態にすることができる。そして、前述の旋回流発生手段
の旋回流による物理的エネルギを利用することによっ
て、前記汚染物質を食物から除去することができ、優れ
た洗浄性能を実現することができる。
【0026】また、シクロケイ酸塩化合物の鉱物の成分
は、化学的に安定で洗浄液12中に溶出しないこと、ま
た界面活性は、添加剤を用いることなく水自身に付与し
ているため、水道水基準を満足しているので、洗浄液と
しての安全性が高い。
【0027】図3は本発明の食物洗浄装置を用い、食物
を洗浄処理したときの洗浄性能を示すもので、食物とし
て「きゅうり」、汚染物質として「マラチオン農薬」を
用い、きゅうりに2〜3ppmの前記農薬を付着させ、
洗浄時間に対する農薬の除去率を評価している。図中、
Aは旋回流発生手段と液体改質手段15を設けた食物洗
浄装置、Bは旋回流発生手段のみの食物洗浄装置の性能
であり、同図で明らかなように、本発明の旋回流発生手
段と液体改質手段15を設けた食物洗浄装置が、農薬の
除去性能に優れていることが確認された。
【0028】また前述のように、界面活性が付与された
洗浄液12は、食物との濡れ性、食物への浸透性を向上
させることができるので、食物の細胞に水分を補給する
ことができる。したがって、洗浄前の食物が萎びた(水
分がない)状態にあっても、洗浄液12によって食物の
細胞に水分が補給され、新鮮さを蘇生させることができ
る。
【0029】また洗浄処理後、食物より除去された農薬
などの汚染物質や溶出した食物成分は、前述の洗浄液1
2の界面活性作用により、水分子で覆われた状態で洗浄
液12の中に存在し、洗浄後、そのまま洗浄液排出管1
9を通り食物洗浄装置から排出される。したがって、洗
浄槽11の壁面や洗浄液排出管19への前記汚染物質や
食物成分の付着が抑制され、次に洗浄される食物への再
付着を防止することができるので、安全でかつ衛生的な
食物洗浄装置を得ることができる。
【0030】液体改質手段15として適用しているシク
ロケイ酸塩化合物の鉱物による界面活性作用は、「シク
ロケイ酸塩化合物の鉱物を構成する微結晶が電気分極し
ており、この鉱物と接触した水は電気分極作用によって
電気分解され、疎水基と親水基を有する活性化したヒド
ロキシルイオン(H32 -)を生成し、微弱な界面活性
を示す」という説があるが、明確なものではない。しか
しながら、図3で明らかなように、通常の水道水に比
べ、農薬の除去性能が優れている事実から、水自身が何
らかの作用で活性化されていると考えられる。例えば、
食物の細胞に水分の補給が促進されるのは、界面活性を
付与された洗浄液12の水分子の水素結合で構成される
クラスターの大きさが、通常の水よりも小さいことに起
因していると考えられる。
【0031】本発明で適用される噴射体13は、洗浄液
12を洗浄槽11内に勢いよく噴射させるため、噴射口
を絞った構成が適しており、実用的には噴射ノズルが用
いられる。また、本発明の実施例では噴射体13を2個
適用し、旋回流を発生させているが、噴射体13の個数
は特に限定されるものではなく、洗浄槽11の大きさ、
形状や液体ポンプ14の性能などによって、適宜選択さ
れるものである。例えば、洗浄槽11が円柱状であれ
ば、噴射体13の噴射を円周方向となるように配設した
場合、噴射体13は1個でもよい。
【0032】なお液体改質手段15として、シクロケイ
酸塩化合物の鉱物の代わりに、市販されている台所用中
性洗剤を適用してもよい。台所用中性洗剤は、上記のシ
クロケイ酸塩化合物の鉱物よりも強い界面活性を付与で
きるので、前記汚染物質の除去性能が高くなるととも
に、短時間での洗浄が可能となる。しかし、洗剤成分が
食物に残留する可能性が高く、水道水による「すすぎ」
処理が必要となる。
【0033】図4は第1の本発明の第2の実施例を示す
食物洗浄装置である。同図において、図1と同一手段、
同一部材は同一番号で示している。図1と異なる点は、
液体ポンプ14と液体改質手段15の間に流路切替弁2
0を配設し、流路切替弁20の一方と洗浄液搬送管18
が、バイパス管21で連結された構成としていることで
ある。この構成では、流路切替弁20を作動させること
により、洗浄液12が液体改質手段15を通過する場合
と、通過しない場合を選択することができる。通常、汚
染物質が付着した食物を洗浄する場合、第1の実施例で
述べたように、洗浄液12は液体改質手段15を通過さ
せる。一方、洗浄が終了し、さらに水道水のみで「すす
ぎ」をしたい場合、流路切替弁20をバイパス管21側
に切り替えることにより、水道水がバイパス管21を通
って洗浄槽11に供給される。任意に設定された洗浄時
間が経過すると、液体ポンプ14が停止し、水道水を排
出して「すすぎ」が完了する。
【0034】この「すすぎ」処理を行うことにより、わ
ずかに残留する汚染物質を除去することができるととも
に、食べる前に水道水で洗ったという安心感を与えるこ
とができる。また、洗浄液12に界面活性を付与させる
方法として、市販されている台所用中性洗剤を適用した
場合、洗剤成分を残留させないためにも「すすぎ」処理
は大きな効果を発揮する。
【0035】図5は第1の本発明の第3の実施例を示す
食物洗浄装置である。同図において、図1と同一手段、
同一部材は同一番号で示している。図1と異なる点は、
旋回流発生手段を構成している液体ポンプ14の代わり
に、気体ポンプ22を用いたことであり、気体ポンプ2
2と噴射体13は気体搬送管24で連結され、液体改質
手段15とは分離されている。洗浄槽11での洗浄液1
2の旋回流は、気体ポンプ22から圧送された気体を噴
射体13から噴射させることによって発生させている。
【0036】同図の構成において、洗浄液12が洗浄槽
11に必要量供給されると、液体ポンプ14が作動し、
洗浄液12は洗浄液搬送管18を通り、液体改質手段1
5に搬送され、充填されているシクロケイ酸塩化合物の
鉱物によって、界面活性が付与される。界面活性が付与
された洗浄液12は、洗浄液搬送管18とこれに連結さ
れた洗浄液供給管16を通り、洗浄槽11内へ搬送され
る。一方、液体ポンプ14の作動と同時期に、気体ポン
プ22と電磁弁23が作動(開)し、気体(実用的には
空気)が気体搬送管24に送られ、噴射体13から洗浄
槽11内へ噴射される。洗浄槽11内では圧送された気
体の噴射力で旋回流が発生し、予め洗浄槽11に入れら
れた野菜や果物などの洗浄が開始される。洗浄が終了す
ると、気体搬送管24に配設された電磁弁17が作動
(閉)するとともに、気体ポンプ22と流体ポンプ14
が停止し、次に洗浄液排出管19に配設された電磁弁1
7が作動(開)し、洗浄液12が食物洗浄装置から排出
される。
【0037】第3の実施例では、旋回流発生手段を構成
する噴射体13と気体ポンプ22の吐出圧力を利用し、
気体を噴射させて洗浄槽11内に旋回流を発生させてい
る。この旋回流は、第1の実施例で述べた洗浄液の噴射
による旋回流と同じ作用、効果を有するもので、旋回流
の生み出す物理的エネルギによって、食物表面にあるク
チクラ層に付着している汚染物質を除去することが可能
である。また、第3の実施例で適用される液体改質手段
15の作用、効果も第1の実施例と同様であるので、優
れた洗浄性能が実現される。
【0038】図6は第1の本発明の第4の実施例を示す
食物洗浄装置である。同図において、図1、図5と同一
手段、同一部材は同一番号で示している。図1、図5と
異なる点は、旋回流発生手段として、噴射体13と液体
ポンプ14または気体ポンプ22の代わりに、洗浄液1
2を撹拌する撹拌体25と撹拌体25を駆動させる駆動
装置26を適用している。
【0039】第4の実施例において、洗浄槽11での旋
回流を撹拌体25の回転によって発生させている。野菜
や果物などの食物に付着している汚染物質を効率的に除
去するためには、第1の実施例で述べたように、洗浄槽
11の垂直方向を軸に回転する旋回流を発生させる必要
がある。第4の実施例では、旋回流発生手段を構成する
撹拌体25を洗浄槽11の底部に配設することによって
実現している。この構成により、第1の実施例、第3の
実施例と同じ作用と効果を得ることができる。特に第4
の実施例の旋回流発生手段を構成する駆動装置26は、
電気的な制御が容易であるため、撹拌体25の回転速度
を自由に変化させることができ、食物の種類や大きさに
対応した洗浄条件を自由に選択することができる。
【0040】図7は第2の本発明の実施例を示す食物洗
浄装置である。第2の本発明は、第1の本発明で適用し
た洗浄液に界面活性を付与させる液体改質手段の代わり
に、洗浄液のpHを制御するイオン水生成手段を適用し
たものであり、洗浄液に旋回流を発生させる旋回流発生
手段は、第1の本発明と同一の手段、機能を適用してい
る。同図において、図1と同一手段、同一部材は同一番
号で示している。第2の本発明の洗浄液のpHを制御す
るイオン水生成手段は、酸性水、アルカリ水を生成する
水の電気分解装置27で構成される。水の電気分解装置
27は、電解槽、+電極、−電極、隔膜、電気分解のた
めの電源から構成されている(図示せず)。水の電気分
解装置27は、水道水を供給する洗浄液供給管16に連
結され、洗浄槽11とはイオン水供給管29で連結され
ている。また、水の電気分解装置27から食物の洗浄に
使用されないイオン水を排出するために、イオン水排出
管30が水の電気分解装置27と洗浄液排出管19の間
に配設されている。
【0041】次に、食物を洗浄するイオン水として、酸
性水を用いた場合の動作について説明する。
【0042】上記構成において、制御部(図示せず)か
ら洗浄開始の信号が発せられると、液体供給側の電磁弁
17が作動(開)し、水道水が洗浄液供給管16を通
り、イオン水生成手段である水の電気分解装置27を構
成する電解槽に供給される。水道水が前記電解槽に供給
されると、制御部からの信号により、隔膜を挟んで対抗
する+電極と−電極に直流電流を流し、水の電気分解が
開始される。この電気分解によって、水道水中の水素イ
オンは隔膜を通過して−電極側に移動し、水酸イオンは
隔膜を通過して+電極側に移動する。これらのイオンの
移動によって、−電極側に酸性水28、+電極側にアル
カリ水が生成する。生成した酸性水28は、−電極側の
電解槽と洗浄槽11を連結しているイオン水供給管29
を通り、洗浄槽11に供給される。一方、+電極側で生
成したアルカリ水は、+電極側の電解槽に連結されたイ
オン水排出管30から排出される。洗浄槽11に必要量
の酸性水28が供給されると、電磁弁17が作動(閉)
し、酸性水28の供給、および水の電気分解が停止され
る。水の電気分解が終了すると、旋回流発生手段を構成
する液体ポンプ14が作動し、洗浄槽11の酸性水28
は洗浄液搬送管18を通り、液体ポンプ14の吐出圧力
によって噴射体13から噴射され、再び洗浄槽11へ戻
される。噴射体13は図2に示す位置に配設されている
ので、同図矢印で示す旋回流が発生し、予め洗浄槽11
に入れられた野菜や果物などの食物の洗浄が開始され
る。任意に設定された洗浄時間が経過すると、前記制御
部から洗浄終了の信号が発せられ、液体ポンプ14が停
止する。洗浄液排出管19に設けられた電磁弁17が作
動(開)し、酸性水28が食物洗浄装置から排出され
る。
【0043】第1の本発明で述べたように、汚染物質の
食物表面での付着形態は、物理的付着と化学的付着の2
種類がある。食物に物理的に付着している汚染物質は、
本発明の旋回流発生手段によって発生する旋回流(洗浄
槽11の垂直方向を軸に旋回)の物理的エネルギを利用
して除去することができるが、食物に化学的に付着して
いる汚染物質は、前記旋回流では除去できない。第2の
本発明で食物の洗浄に用いている酸性水28は、有機物
などの化合物を酸化分解する能力を有している。この酸
性水28を洗浄槽11に供給し、野菜や果物などの食物
と接触させると、食物表面に化学的に付着している農薬
などの汚染物質は、酸性水28の強力な酸化作用によっ
て分解され、食物表面から除去される。
【0044】また、上記旋回流発生手段によって、食物
から脱離した汚染物質は酸性水28に分散するが、酸性
水28自身の酸化分解作用により、分解することができ
るので、洗浄中の食物への汚染物質の再付着が防止さ
れ、より安全な食物を得ることができるとともに、食物
洗浄装置への付着も防止され、安全で衛生的な食物洗浄
装置を得ることができる。
【0045】また、洗浄液である酸性水28により、前
記汚染物質が分解されるので、洗浄後の液を汚染物質が
含まれない状態で排出することができ、前記汚染物質に
よる下水道の汚染を防止することができる。
【0046】また、酸性水28は食物を腐敗させる細菌
を死滅させることができるので、洗浄後の食物の保存期
間を長くすることができる。
【0047】また、酸性水28は薬品の添加でなく、水
道水の電気分解によって生成しているので、人体に対す
る液体自身の安全性が高い。
【0048】なお、酸性水の水素イオン濃度は、高いほ
ど酸化分解能力が高くなるが、電気分解による酸性水の
生成量の関係から、pHは3〜5の範囲が実用的であ
る。
【0049】一方、洗浄液としてアルカリ水を適用する
場合も、図7に示した酸性水による食物洗浄装置とほぼ
同一の構成となる。基本的に異なる点は、電解槽の中に
配置されている電極の極性が逆になること、洗浄槽11
に供給される洗浄液がアルカリ水であること、前記電解
槽から排出される液体が酸性水であることである。した
がって装置構成と動作の説明を省略する。
【0050】アルカリ水は上述の酸性水とは逆に、有機
物などの化合物を還元分解する能力を有している。この
アルカリ水を洗浄槽に供給し、野菜や果物などの食物と
接触させると、食物表面に付着(化学的および物理的
に)している農薬などの汚染物質は、アルカリ水の還元
作用により分解され、食物から除去される。
【0051】また、アルカリ水は食物への浸透性が高い
ので、食物表面の凹部に付着している汚染物質を溶出、
あるいは分解させることができ、汚染物質の除去性能を
大幅に向上させることができる。
【0052】また、上記旋回流発生手段により、食物か
ら脱離した汚染物質はアルカリ水に分散するが、アルカ
リ水自身の還元分解作用によって分解することができる
ので、洗浄中の食物への汚染物質の再付着が防止され、
より安全な食物が得られるとともに、食物洗浄装置への
付着も防止され、安全で衛生的な食物洗浄装置を得るこ
とができる。
【0053】また、洗浄液であるアルカリ水により、前
記汚染物質が分解されるので、洗浄後の液を汚染物質が
含まれない状態で排出することができ、前記汚染物質に
よる下水道の汚染を防止することができる。
【0054】また、アルカリ水は食物を腐敗させる細菌
を死滅させることができるので、洗浄後の食物の保存期
間を長くすることができる。
【0055】また、アルカリ水は薬品の添加でなく、水
道水の電気分解によって生成しているので、人体に対す
る液体自身の安全性が高い。
【0056】なお、アルカリ水の水素イオン濃度は、低
いほど還元分解能力が高くなるが、電気分解によるアル
カリ水の生成量の関係から、pHは8〜10の範囲が実
用的である。
【0057】第2の本発明は、食物洗浄装置に酸性水、
アルカリ水を生成するイオン水生成手段を設けている
が、市販されているイオン水生成器を連結しても同じ効
果が得られる。
【0058】図8は第3の本発明の第1の実施例を示す
食物洗浄装置である。第3の本発明は、第1の本発明で
適用した液体改質手段、または第2の本発明で適用した
イオン生成手段の代わりに、食物の洗浄に用いる洗浄液
にオゾンを供給するオゾン供給手段を適用したものであ
り、洗浄液に旋回流を発生させる旋回流発生手段は、第
1の本発明、または第2の本発明と同一手段、機能を適
用している。同図において、図1と同一手段、同一部材
は同一番号で示している。本発明におけるオゾン供給手
段は、高圧放電を利用してオゾンを発生させるオゾン発
生装置31と、発生したオゾンを洗浄槽11へ供給する
ための気体ポンプ32、気体とオゾンが搬送される気体
搬送管33で構成されている。
【0059】上記構成において、制御部(図示せず)か
ら洗浄開始の信号が発せられると、洗浄液供給側の電磁
弁17が作動(開)し、食物の洗浄に用いる洗浄液(通
常は水道水)12が洗浄液供給管16から洗浄槽11に
供給される。必要量の洗浄液12が供給されると、電磁
弁17が作動(閉)し、供給が停止される。次に、旋回
流発生手段を構成する液体ポンプ14が作動し、洗浄槽
11の洗浄液12は洗浄液搬送管18を通り、液体ポン
プ14の吐出圧力によって噴射体13から噴射され、再
び洗浄槽11へ戻される。噴射体13は、図2に示す位
置に配設されているので、同図矢印で示す旋回流が発生
し、予め洗浄槽11に入れられた野菜や果物などの食物
の洗浄が開始される。一方、液体ポンプ14の作動と同
時期に、オゾン発生装置31、気体ポンプ32、電磁弁
34が作動する。オゾン発生装置31で高圧放電によっ
て発生したオゾンは、気体ポンプ32から圧送された気
体(通常は空気)と混合され、気体搬送管33を通り洗
浄槽11へ噴射され、前記旋回流によって洗浄液12全
体に分散される。任意に設定された洗浄時間が経過する
と、前記制御部から洗浄終了の信号が発せられ、電磁弁
34が作動(閉)するとともに、オゾン発生装置31、
気体ポンプ32が停止する。次いで、旋回流を発生させ
ている液体ポンプ14が停止し、洗浄液排出管19に設
けられた電磁弁17が作動(開)し、洗浄液12が食物
洗浄装置から排出される。
【0060】第1の本発明および第2の発明で述べたよ
うに、食物表面に物理的に付着している汚染物質は、本
発明の旋回流発生手段によって発生する旋回流(洗浄槽
11の垂直方向を軸に旋回)の物理的エネルギを利用し
て除去することができるが、食物に化学的に付着してい
る汚染物質は、前記旋回流発生手段では除去できない。
第3の本発明で適用されるオゾンを洗浄槽11内の洗浄
液12に供給すると、オゾンは洗浄液12中に溶解し、
オゾン分子が酸素分子と活性酸素に分解する。前記活性
酸素は酸化作用が強く、有機物などの化合物を酸化分解
する能力を有している。前記活性酸素を野菜や果物など
の食物と接触させると、食物表面に化学的に付着してい
る農薬などの汚染物質は、活性酸素の強力な酸化作用に
よって分解される。
【0061】また、上記旋回流発生手段により、食物か
ら脱離した汚染物質は洗浄液12に分散するが、オゾン
自身の酸化分解作用によって分解することができるの
で、洗浄中の食物への汚染物質の再付着が防止され、よ
り安全な食物を得ることができる。
【0062】また、洗浄液12にオゾンを供給すると、
オゾン分子は酸素分子と活性酸素に分解し、洗浄液12
中の溶存酸素濃度が高くなる。その結果、食物の細胞の
中に取り込まれる酸素量が多くなり、食物の細胞はこの
取り込んだ酸素によって活性化され、水の吸収能力が高
まる。したがって、洗浄前の食物が萎びた(水分がな
い)状態にあった場合、オゾンの作用によって食物の細
胞に水分が補給され、新鮮さを蘇生させることができ
る。
【0063】また、オゾンによって前記汚染物質が分解
されるので、洗浄後液を有害な汚染物質が含まれない状
態で排出することができ、下水道の前記汚染物質による
汚染を防止できる。
【0064】また、オゾンは食物を腐敗させる細菌を分
解できるので、洗浄後の食物の保存期間を長くすること
ができる。
【0065】なお、水中に溶解しなかったオゾンは、触
媒装置を付加して酸素に分解することにより、人体への
安全性が確保される。
【0066】図9は第3の本発明の第2の実施例を示す
食物洗浄装置であり、第3の本発明の食物洗浄装置に、
第1の本発明で適用した液体改質手段を付加した構成と
している。同図において、第1の本発明の実施例を示す
図1、図6、および第3の本発明の第1の実施例を示す
図8と同一手段、同一部材は同一番号で示している。す
なわち、本発明の食物洗浄装置は、洗浄液12に旋回流
を発生させる旋回流発生手段と、洗浄液12に界面活性
を付与させる液体改質手段15と、洗浄液12にオゾン
を供給するオゾン供給手段を備えている。それぞれの手
段の構成は、図1、図6、図8で説明した通りであるの
で説明を省略し、動作について説明する。
【0067】上記構成において、制御部(図示せず)か
ら洗浄開始の信号が発せられると、洗浄液供給側の電磁
弁17が作動(開)し、食物を洗浄する洗浄液12(通
常は水道水)が洗浄液供給管16から洗浄槽11に供給
され、必要量供給されると、電磁弁17が作動(閉)
し、供給が停止される。次に、液体ポンプ14が作動
し、供給された洗浄液12は洗浄液搬送管18を流れ、
液体改質手段15に搬送され、充填されているシクロケ
イ酸塩化合物の鉱物と接触し、界面活性が付与される。
界面活性が付与された洗浄液12は、液体ポンプ14の
吐出圧力によって、洗浄液搬送管18を経由して洗浄槽
11へ供給される。同時に、旋回流発生手段を構成する
駆動装置26が駆動して撹拌体25が回転を始め、洗浄
槽11では垂直方向を軸とした旋回流が発生し、予め洗
浄槽11に入れられた野菜や果物などの食物の洗浄が開
始される。一方、液体ポンプ14の作動と同時期に、オ
ゾン発生装置31、気体ポンプ32、電磁弁34が作動
する。オゾン発生装置31で高圧放電によって発生した
オゾンは、気体ポンプ32から圧送された気体(通常は
空気)と混合され、気体搬送管33を通り洗浄槽11へ
噴射され、前記旋回流によって液体12全体に分散され
る。任意に設定された洗浄時間が経過すると、前記制御
部から洗浄終了の信号が発せられ、電磁弁34が作動
(閉)するとともに、オゾン発生装置31、気体ポンプ
32が停止する。次いで、旋回流を発生させている撹拌
体25が停止し、洗浄液排出管19に設けられた電磁弁
17が作動(開)し、洗浄に使用された洗浄液12が食
物洗浄装置から排出される。
【0068】本発明では、洗浄液12として用いる水道
水を液体改質手段15を構成するシクロケイ酸塩化合物
の鉱物と接触させることにより、界面活性を有する液体
に改質している。この改質された洗浄液12を野菜や果
物などの食物と接触させると、食物表面との濡れ性や、
食物である野菜、果物の表面層への浸透性が向上する。
したがって、旋回流などの物理的手段では除去できない
食物表面の凹部に物理的に付着している汚染物質を溶出
させたり、あるいは脱離し易い状態とすることができる
ので、旋回流による物理的エネルギにより、前記汚染物
質を食物から除去することができる。さらに、洗浄液1
2に供給されたオゾンが分解してできた活性酸素が、食
物の凹部や化学的に付着している汚染物質を酸化分解す
るため、優れた洗浄性能が実現される。
【0069】以上述べたように、食物を洗浄する洗浄液
12に界面活性を付与すること、オゾンを供給するこ
と、さらに旋回流起こさせることの相乗効果により、食
物表面の凹部に物理的、化学的に付着している両方の汚
染物質を分解除去することができるので、洗浄性能を大
幅に向上させることができる。
【0070】また、第3の本発明よりも洗浄時間を短縮
することができるとともに、食物の組織破壊などのダメ
ージを防止することができ、食物の品質を維持すること
ができる。
【0071】図10は第3の本発明の第3の実施例を示
す食物洗浄装置であり、前記第3の実施例の食物洗浄装
置における液体改質手段の代わりに、第2の本発明で適
用したイオン水生成手段を付加した構成としている。同
図において、第1の本発明の実施例を示す図6、第2の
本発明の実施例を示す図7、第3の本発明の第1の実施
例を示す図8と同一手段、同一部材は同一番号で示して
いる。すなわち、本発明の食物洗浄装置は、洗浄に用い
る洗浄液のpHを制御するイオン水生成手段と、前記洗
浄液に旋回流を発生させる旋回流発生手段と、前記洗浄
液にオゾンを供給するオゾン供給手段を備えている。そ
れぞれの手段の構成は、図6、図7、図8で説明した通
りであるので詳細な説明を省略し、洗浄液として、酸性
水を用いた場合の動作について説明する。
【0072】上記構成において、制御部(図示せず)か
らイオン水生成の開始の信号が発せられると、洗浄液供
給側の電磁弁17が作動(開)し、水道水が洗浄液供給
管16からイオン水生成手段である水の電気分解装置2
7を構成する電解槽に供給される。水道水が前記電解槽
に供給されると、制御部からの信号により、水の電気分
解が開始される。この電気分解によって、酸性水28と
アルカリ水が生成する。生成した酸性水28は、前記電
解槽と洗浄槽11を連結しているイオン水供給管29を
通り、洗浄槽11に供給される。洗浄槽11に必要量供
給されると、電磁弁17が作動(閉)し、酸性水28の
供給、および水の電気分解が停止される。次に、旋回流
発生手段を構成する駆動装置26が駆動して撹拌体25
が回転を始め、洗浄槽11内では垂直方向を軸とした旋
回流が発生し、予め洗浄槽11に入れられた野菜や果物
などの食物の洗浄が開始される。また、撹拌体25の作
動と同時期に、オゾン発生装置31、気体ポンプ32、
電磁弁34が作動する。オゾン発生装置31の高圧放電
によって発生したオゾンは、気体ポンプ32から圧送さ
れた気体(通常は空気)と混合され、気体搬送管33を
通り洗浄槽11へ噴射され、前記旋回流によって酸性水
28全体に分散される。任意に設定された洗浄時間が経
過すると、前記制御部から洗浄終了の信号が発せられ、
電磁弁34が作動(閉)するとともに、オゾン発生装置
31、気体ポンプ32が停止する。次いで、旋回流を発
生させている撹拌体25が停止し、液体排出管19に設
けられた電磁弁17が作動(開)し、酸性水28が食物
洗浄装置から排出される。
【0073】第2の本発明、および第3の本発明におい
て詳述したように、酸性水およびオゾンの溶解した洗浄
液は、有機化合物を酸化分解できる能力を有する。しか
しながら、酸性水においてはオゾンの溶解した液体に比
べ、酸化分解の反応速度が遅く、短時間で洗浄するため
には、水素イオン濃度をさらに高くしなければならな
い。この方法では酸性水の生成時間が長くなり、洗浄行
程全体の時間で判断すると、短時間洗浄は期待できな
い。また、オゾンが分解して生成する活性酸素の酸化分
解性能は高いが、液体に溶解するオゾンはわずかな量で
あり、食物表面に付着している汚染物質と接触する確立
は低いので、短時間の洗浄は期待できない。
【0074】本実施例によると、イオン水生成手段とオ
ゾン供給手段の両方を備えているので、酸性水とオゾン
から生成される活性酸素による酸化分解作用の相乗効果
によって、汚染物質の分解性能が向上し、短時間で優れ
た洗浄性能を得ることができるとともに、食物の組織破
壊などのダメージを防止することができ、食物の品質を
維持することができる。
【0075】一方、酸性水28の代わりにアルカリ水を
用いた場合も、アルカリ水の還元作用による汚染物質の
分解と、オゾンから生成される活性酸素の酸化分解作用
の相乗効果により、短時間で優れた洗浄性が実現され
る。
【0076】なお、第1、第2、第3の本発明の実施例
における食物の洗浄では、洗浄中に洗浄液を供給してい
ないが、除去された汚染物質の食物への再付着を防止す
るために、洗浄しながら洗浄液の供給と排出を行うこと
も可能である。また、第2第3の本発明においても、第
1の本発明で述べたように、洗浄処理後、「すすぎ」処
理を行う構成も適用することができる。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の食物洗浄装
置は、食物を洗浄する洗浄液に旋回流を発生させる旋回
流発生手段と、前記洗浄液に界面活性を付与する液体改
質手段を備えているので、 (1)前記旋回流の物理的エネルギによって、食物表面
に物理的に付着している汚染物質を除去することができ
るとともに、前記界面活性の作用により、旋回流では除
去されない食物凹部に付着している汚染物質を除去する
ことができるので、優れた洗浄性能を実現することがで
きる。
【0078】(2)前記液体改質手段は、添加剤を用い
ることなく、電気的分解作用によって洗浄液体自身に界
面活性を付与しているので、洗浄に使う洗浄液の安全性
と洗浄される食物の安全性が確保される。
【0079】(3)食物の細胞への水の浸透性を向上さ
せているので、萎びた食物を洗浄することにより、失わ
れた鮮度を蘇生させることができる。
【0080】(4)洗浄後、洗浄液に残留する汚染物質
は、前記洗浄液の界面活性作用により水に覆われている
ので、前記汚染物質の食物洗浄装置への付着が抑制さ
れ、次に洗浄される食物への再付着が防止され、安全で
衛生的な食物洗浄装置を得ることができる。
【0081】(5)旋回流発生手段として、電気エネル
ギで駆動する撹拌体を適用することにより、電気的制御
が容易に行うことができるので、洗浄条件を食物の種
類、大きさなどによって自由に選択できる。
【0082】また、食物を洗浄する洗浄液に旋回流を発
生させる旋回流発生手段と、前記洗浄液のpHを制御す
るイオン水生成手段を備えているので、 (1)前記旋回流の物理的エネルギにより、食物表面に
物理的に付着している汚染物質を除去することができる
とともに、前記イオン生成手段により生成された酸性
水、アルカリ水の酸化、還元分解作用により、食物表面
に化学的に付着している汚染物質を分解除去できるの
で、優れた洗浄性能を実現することができる。
【0083】(2)食物から洗浄液中に除去された汚染
物質も酸性水、アルカリ水の酸化、還元分解作用によっ
て分解できるので、汚染物質の食物への再付着や食物洗
浄装置への付着が防止され、食物の安全性を向上させる
ことができるとともに、安全で衛生的な食物洗浄装置を
得ることができる。
【0084】(3)洗浄液である酸性水、アルカリ水に
よって汚染物質を分解できるので、洗浄後の液を有害な
汚染物質が含まれない状態で排出することができ、下水
道の汚染を防止できる。
【0085】(4)洗浄液である酸性水、アルカリ水は
食物を腐敗させる細菌を死滅させることができるので、
洗浄後の食物の保存期間を長くすることができる。
【0086】(5)洗浄液である酸性水、アルカリ水は
薬品の添加でなく、水道水の電気分解によって生成され
るので、人体に対する洗浄液自身の安全性が高い。
【0087】また、食物を洗浄する洗浄液に旋回流を発
生させる旋回流発生手段と、前記洗浄液にオゾンを供給
するオゾン供給手段を備えているので、 (1)前記旋回流の物理的エネルギにより、食物表面に
物理的に付着している汚染物質を除去することができる
とともに、オゾンの酸化分解作用により、食物表面に化
学的に付着している汚染物質を分解除去できるので、優
れた洗浄性能を実現することができる。
【0088】(2)食物から洗浄液中に除去された汚染
物質もオゾンによって分解できるので、汚染物質の食物
への再付着や食物洗浄装置への付着が防止され、食物の
安全性を向上させることができるとともに、安全で衛生
的な食物洗浄装置を得ることができる。
【0089】(3)オゾン分子が分解して生成した酸素
分子が食物の細胞の中に取り込まれれることにより、前
記細胞が活性化され、水の吸収能力が高まる。したがっ
て、洗浄前の食物が萎びた(水分がない)状態にあって
も、洗浄中に食物の細胞に水分は補給され、新鮮さを蘇
生させることができる。
【0090】(4)オゾンによって汚染物質が分解され
るので、洗浄後の液を有害な汚染物質が含まれない状態
で排出することができ、下水道の汚染を防止できる。
【0091】(5)オゾンは食物を腐敗させる細菌を死
滅させることができるので、洗浄後の食物の保存期間を
長くすることができる。
【0092】(6)食物を洗浄する洗浄液に界面活性を
付与する液体改質手段を付加することによって、前記旋
回流の物理的エネルギにより、食物表面に物理的に付着
している汚染物質を除去することができるとともに、前
記界面活性の作用とオゾンの化学的分解作用の相乗効果
によって、旋回流では除去されない食物凹部に付着して
いる汚染物質を分解除去することができるので、短時間
での洗浄が可能となる。その結果、食物の組織破壊を抑
制することができ、食物の品質を維持するができる。
【0093】(7)食物を洗浄する洗浄液のpHを制御
するイオン水生成手段を付加することによって、旋回流
の物理的エネルギにより、食物表面に物理的に付着して
いる汚染物質を除去することができるとともに、酸性
水、アルカリ水の分解作用とオゾンの分解作用の相乗効
果によって、汚染物質の分解反応を促進することができ
るので、短時間での洗浄が可能となる。その結果、食物
の組織破壊を抑制することができ、食物の品質を維持す
るができる。
【0094】また、旋回流発生手段を食物を洗浄する洗
浄液が洗浄槽の垂直方向を軸とした旋回するように構成
している。その結果、前記洗浄液に浮遊している食物
は、旋回流の流れに乗って回転または移動するため、洗
浄槽壁面への食物の衝突が抑制され、食物自身の破損を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における食物洗浄装置の構成
【図2】同食物洗浄装置の旋回流発生手段である噴射体
の配設位置と旋回流を示す平面図
【図3】本発明の食物洗浄装置の性能を示すグラフ
【図4】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の構
成図
【図5】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の構
成図
【図6】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の構
成図
【図7】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の構
成図
【図8】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の構
成図
【図9】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の構
成図
【図10】本発明の他の実施例における食物洗浄装置の
構成図
【図11】従来の洗米器の構成図
【図12】従来の食器洗浄器の構成図
【符号の説明】
11 洗浄槽 12 洗浄液 13 噴射体 14 液体ポンプ 15 液体改質手段 25 撹拌体 26 駆動装置 27 水の電気分解装置(イオン水生成手段) 31 オゾン発生装置(オゾン供給手段) 32 気体ポンプ(ポンプ)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食物を洗浄する洗浄液を収納する洗浄槽
    と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回させる旋回流発生
    手段と、前記洗浄液に界面活性を付与する液体改質手段
    とを有する食物洗浄装置。
  2. 【請求項2】食物を洗浄する洗浄液を収納する洗浄槽
    と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回させる旋回流発生
    手段と、前記洗浄液のpHを制御するイオン水生成手段
    とを有する食物洗浄装置。
  3. 【請求項3】食物を洗浄する洗浄液を収納する洗浄槽
    と、前記洗浄槽内で前記洗浄液を旋回させる旋回流発生
    手段と、前記洗浄液にオゾンを供給するオゾン供給手段
    とを有する食物洗浄装置。
  4. 【請求項4】洗浄液に洗浄槽の垂直方向を軸とした旋回
    流を発生させる旋回流発生手段を備えた請求項1または
    2または3記載の食物洗浄装置。
  5. 【請求項5】旋回流発生手段は洗浄槽の内部に液体また
    は気体を噴射するように配設された噴射体と、前記噴射
    体に前記液体または前記気体を搬送する流体ポンプとを
    備えた請求項1または2または3または4記載の食物洗
    浄装置。
  6. 【請求項6】旋回流発生手段は洗浄槽の内部に配設され
    た撹拌体と、前記洗浄槽の外部に配設された前記撹拌体
    を回転させる駆動装置とを備えた請求項1または2また
    は3または4記載の食物洗浄装置。
  7. 【請求項7】液体改質手段はシクロケイ酸塩化合物を主
    成分とする鉱物である請求項1または4記載の食物洗浄
    装置。
  8. 【請求項8】イオン水生成手段は酸性水またはアルカリ
    水を生成させる水の電気分解装置である請求項2記載の
    食物洗浄装置。
  9. 【請求項9】食物を洗浄する洗浄液にオゾンを供給する
    オゾン供給手段を備えた請求項1または2記載の食物洗
    浄装置。
  10. 【請求項10】オゾン発生手段は高圧放電によるオゾン
    発生装置と、前記オゾン発生部より発生したオゾンを洗
    浄槽に供給するポンプとから構成される請求項3または
    5記載の食物洗浄装置。
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