JPH0928332A - 餅加工食品及びその製造方法 - Google Patents

餅加工食品及びその製造方法

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JPH0928332A
JPH0928332A JP7209320A JP20932095A JPH0928332A JP H0928332 A JPH0928332 A JP H0928332A JP 7209320 A JP7209320 A JP 7209320A JP 20932095 A JP20932095 A JP 20932095A JP H0928332 A JPH0928332 A JP H0928332A
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JP
Japan
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rice cake
processed
noodles
sugar
treated
Prior art date
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JP7209320A
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English (en)
Inventor
Yoshito Sugino
芳人 杉野
Minoru Kiyota
稔 清田
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Sugiyo Co Ltd
Original Assignee
Sugiyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この出願発明は、加熱したときに接合しない
餅加工食品、特に麺状の餅加工食品を提供することを課
題とする。 【解決手段】 この出願発明は、糖液で処理した餅加工
食品、特に餅麺及び加熱処理した後に糖液で処理するこ
とにより餅加工食品、特に餅麺を製造する方法に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願発明は、餅加工食品
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】餅は古くから丸餅あるいは角餅等として
食されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の餅加工
食品、とくに、麺状にした餅麺は、ゆでてそのまま放置
したり、あるいは熱湯の中でそのまま放置した場合に
は、重なった部分が接合して一体化するため、柔らかい
状態で一定の形状を保つことが困難であった。この出願
発明は、ゆでてそのまま放置しても、また、熱湯の中に
放置しても接合しない餅加工食品、とくに餅麺を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願発明は、前記の
問題を解決するものであり、餅米と水を加熱処理し、糖
液で処理した餅加工食品、とくに、糖類及びpH調整剤
及び/又は食用油脂を添加し還元糖で処理することを特
徴とする新しい餅加工食品、とくに新しい餅麺及びその
製造法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】この出願発明の新しい餅加工食品
は、さらに卵白加工品又はレシチンを添加することがで
きる。
【0006】餅米の他に、粳米、デンプン、わかめ、昆
布、蓬、胡麻、チーズ等を添加することができ、このよ
うにすることによりさらに多種類の餅加工食品とするこ
とができる。
【0007】糖類としては、多糖類が使用され、マンナ
ン、カラギナン、ローカストビーンガム、キサンタンガ
ム、ジェランガム等が好ましい。これらの量は、餅米1
00部に対し5〜10部が好ましい。また、pH調整剤
としては、クエン酸2ナトリウム、クエン酸3ナトリウ
ム、乳酸カルシウム、ピロリン酸4カリウム、リン酸2
水素カリウム等が好ましい。これらの量は、餅米100
部に対し1〜3部が好ましい。食用油脂としては、大豆
油、ナタネ油、綿実油、コメ油、トウモロコシ油、サフ
ラワー油、サラダ油等が使用される。
【0008】形状は、細長い麺状のものがとくに好まし
いが、平らなシート状、棒状、角状等であってもよく、
また、花、果物などのような形状としてもよい。
【0009】餅加工食品の製造は、餅米と水あるいはさ
らに食塩、デンプン、糖類、pH調整剤、食用油脂、卵
白加工食品、レシチンを添加し、さらに、粳米、わか
め、昆布、蓬、胡麻、卵、チーズ等を添加し、これらの
混合物を水で混練する。
【0010】混練は、混合撹拌機等により、たとえば5
〜20分行う。混練した後、適当な形状にするが、麺の
場合にはロール機によりシート状にすることが好まし
い。この餅米を主成分とする混合物をシート状にした
後、そのままの状態で加熱あるいは適当な大きさにカッ
トした後に加熱する。
【0011】加熱は、70〜120℃で行うが、90〜
110℃で行うことが好ましく、また、加熱時間は2〜
10分で行うが、4〜8分で行うことが好ましい。加熱
は水蒸気により行うことが好ましい。シートの厚さは1
〜10mmとすることができるが、2〜7mmが好まし
い。カットは、使用する目的により異なるが、一般的な
利用を考慮すると、5cmm×50cm〜50cm×2
00cmで行うことが好ましく、10cm×50cm〜
30cm×60cmが好ましい。
【0012】糖液に浸漬する前に冷却することができ
る。冷却は、10〜−50℃で、5分〜45時間行うこ
とが好ましいが、5〜−30℃で、8〜20時間で行う
ことがとくに好ましい。冷却することにより、さらに加
熱時に餅加工食品の接合、煮崩れを防ぐことができる。
冷却するときは、シートを重ねるときは、その間にフィ
ルムを挟むことが好ましい。
【0013】糖の水溶液に浸漬し、カッター等により適
当な形状に切断し、麺状、棒状、角状等の餅加工食品を
製造する。糖の水溶液は、糖により異なるが、5〜70
%が好ましく、10〜60%がとくに好ましいが、濃度
は高い方が好ましい。糖の水溶液としては、還元糖、砂
糖、果糖、ブドウ糖等の水溶液が使用されるが、還元
糖、砂糖の水溶液が好ましく、還元糖の水溶液が特に好
ましい。餅加工食品の形状は、麺状、棒状、角餅、丸餅
等の形状にすることができ、これらの形状のうち、麺状
にすることが好ましい。麺状の餅加工食品は、通常の麺
を製造する方法で行うことができるが、5〜20cmの
幅で2〜7mm程度の厚みの連続したシートにした後、
糖の水溶液に浸漬し、切刃により2〜7mm幅で切り出
し餅麺を製造することが好ましい。
【0014】切り出した餅麺は、必要に応じて、さらに
糖の水溶液に浸漬した後、適当な長さにしてプラスチッ
ク容器あるいは包装材により包装する。包装は脱気包
装、真空包装が好ましい。包装後、加熱殺菌する。殺菌
は、80〜90℃、5〜15分、好ましくは、85〜9
0℃、7〜13分で行うことが好ましい。殺菌した餅加
工食品は、冷却し、凍結後保存することが好ましい。こ
の凍結した状態で市場に出荷する。
【0015】以下、実施例によりこの出願発明を具体的
に説明する。
【実施例】
実施例1 餅米粉50部、水40部及び食塩0.5部を混合撹拌機
により、パン生地用のフックを使用して低速で5分混練
する。ついで、ロールにより圧延して、厚さ4mm、幅
10cmのシートを作製し、この連続したシートを90
℃で、6分間水蒸気により加熱処理し、7℃に冷却す
る。冷却後、還元糖を等量の水に溶解した水溶液に浸漬
し、切り刃により幅5mmで切断して餅麺とする。この
餅麺を、還元糖を等量の水に溶解した水溶液に再び浸漬
して30cmの長さにカットし、液を切った後、袋詰め
し、冷却して凍結する。この餅麺を解凍し、通常のうど
んと同じように使用したところ、餅麺はそのままの状態
を保ち、融けてくっつくことはなかった。また、解凍
後、ゆでてざるの上においたが、餅麺と餅麺とがくっつ
くことはなく、麺状のまま漬け麺として食することがで
きた。
【0016】実施例2 餅米粉50部、マンナン、0.2部、クエン酸2ナトリ
ウム0.2部、デンプン0.3部、レシチン1部、水4
0部及び食塩0.5部を混合撹拌機により、パン生地用
のフックを使用して低速で5分混練する。ついで、ロー
ルにより圧延して、厚さ3mm、幅10cmのシートを
作製する。このシートを90℃で、6分間水蒸気により
加熱処理し、冷凍する。30分冷凍後解凍し、還元糖を
等量の水に溶解した水溶液に浸漬し、切り刃により幅5
mmで切断する。この餅麺を再び還元糖を等量の水に溶
解した水溶液に浸漬して30cmの長さにカットし、液
を切った後、袋詰めし、冷却して凍結する。この餅麺を
解凍し、通常のうどんと同じように使用したところ、餅
麺はそのままの状態を保ち、融けてくっつくことはなか
った。また、解凍後、ゆでてざるの上においたが、餅麺
と餅麺とがくっつくことはなく、麺状のまま漬け麺とし
て食することができた。
【0017】実施例3 餅米粉50部、カラギナン0.2部、クエン酸2ナトリ
ウム0.1部、乳酸カルシウム、0.1部、デンプン
0.3部、レシチン1部、サラダ油3部、水40部及び
食塩0.5部を混合撹拌機により、パン生地用のフック
を使用して低速で5分混練する。ついで、ロールにより
圧延して、カットし、厚さ4mmの50cm×30cm
のシートを作製する。このシートを90℃で、6分間水
蒸気により加熱処理し、6℃に冷却する。20分冷却
後、還元糖を等量の水に溶解した水溶液に浸漬し、切り
刃により幅5mmで切断する。この餅麺を再び還元糖を
等量の水に溶解した水溶液に浸漬し、液を切った後、袋
詰めし、冷却して凍結する。この餅麺を解凍し、通常の
うどんと同じように使用したところ、餅麺はそのままの
状態を保ち、融けてくっつくことはなかった。また、解
凍後、ゆでてざるの上においたが、餅麺と餅麺とがくっ
つくことはなく、麺状のまま漬け麺として食することが
できた。
【0018】実施例4 ユニコロイド社製のミックス粉50部、ユニコロイド社
製の活性卵白−3が1部、水5部及びサラダ油が3部と
からなるペースト9部及び水41部を縦型ミキサーによ
り、パン生地用のフックを使用して低速で5分混練す
る。ついで、ロールにより圧延して、厚さ3mmの幅で
10cmのシートを作製する。このシートを90℃で、
6分間水蒸気により加熱処理し、冷却する。冷却後、還
元糖を等量の水に溶解した水溶液に浸漬し、切り刃によ
り幅5mmで切断する。この餅麺を再び還元糖を等量の
水に溶解した水溶液に浸漬し、液を切った後、袋詰め
し、冷却して凍結する。この餅麺を解凍し、通常のうど
んと同じように使用したところ、餅麺はそのままの状態
を保ち、融けてくっつくことはなかった。また、解凍
後、ゆでてざるの上においたが、餅麺と餅麺とがくっつ
くことはなく、麺状のまま漬け麺として食することがで
きた。
【0019】実施例5 ユニコロイド社製のミックス粉50部と水40部及びサ
ラダ油3部とを縦型ミキサーにより、パン生地用のフッ
クを使用して低速で5分混練する。ついで、ロールによ
り圧延して、厚さ3mm、幅20cmのシートを作製す
る。このシートを90℃で、6分間水蒸気により加熱処
理し、4℃に冷却する。40分冷却後、還元糖を等量の
水に溶解した水溶液に浸漬し、切り刃により幅4mmで
切断する。この餅麺を再び還元糖を等量の水に溶解した
水溶液に浸漬し、液を切った後、袋詰めし、冷却して凍
結する。この餅麺を解凍し、通常のうどんと同じように
使用したところ、餅麺はそのままの状態を保ち、融けて
くっつくことはなかった。また、解凍後、ゆでてざるの
上においたが、餅麺と餅麺とがくっつくことはなく、麺
状のまま漬け麺として食することができた。
【0020】実施例6 ユニコロイド社製のミックス粉50部と水40部及びサ
ラダ油10部とを縦型ミキサーにより、パン生地用のフ
ックを使用して低速で5分混練する。ついで、ロールに
より圧延して、厚さ1mmの50cm×30cmのシー
トを作製する。このシートを90℃で、6分間水蒸気に
より加熱処理し、10℃に冷却する。20分冷却後、砂
糖の15%水溶液に浸漬し、切り刃により幅4mmで切
断する。この餅麺を再び還元糖を等量の水に溶解した水
溶液に浸漬し、液を切った後、袋詰めし、冷却して凍結
する。この餅麺を解凍し、通常のうどんと同じように使
用したところ、餅麺はそのままの状態を保ち、融けてく
っつくことはなかった。また、解凍後、ゆでてざるの上
においたが、餅麺と餅麺とがくっつくことはなく、麺状
のまま漬け麺として食することができた。
【0021】実施例7 ユニコロイド社製のミックス粉50部、ユニコロイド社
製の活性卵白−3が1部、水5部及びサラダ油が3部と
からなるペースト9部及び水41部を縦型ミキサーによ
り、パン生地用のフックを使用して低速で5分混練す
る。ついで、ロールにより圧延して、厚さ3mm、幅2
0cmのシートを作製する。このシートを90℃で、6
分間水蒸気により加熱処理し、冷却して凍結する。凍結
30分経過した後解凍し、還元糖を等量の水に溶解した
水溶液に浸漬し、切り刃により幅5mmで切断する。こ
の餅麺を再び還元糖を等量の水に溶解した水溶液に浸漬
し、液を切った後、袋詰めし、冷却して凍結する。この
餅麺を解凍し、通常のうどんと同じように使用したとこ
ろ、餅麺はそのままの状態を保ち、融けてくっつくこと
はなかった。また、解凍後、ゆでてざるの上においた
が、餅麺と餅麺とがくっつくことはなく、麺状のまま漬
け麺として食することができた。
【0022】実施例8 ユニコロイド社製のミックス粉50部、ユニコロイド社
製の活性卵白−3が1部、水5部及びサラダ油が3部と
からなるペースト9部及び水41部を縦型ミキサーによ
り、パン生地用のフックを使用して低速で5分混練す
る。ついで、ロールにより圧延して、厚さ1cm、50
cm×30cmのシートを作製する。このシートを90
℃で、6分間水蒸気により加熱処理し、冷却する。冷却
後、還元糖を等量の水に溶解した水溶液に浸漬し、3c
m×5cm角で切断する。この角餅を再び還元糖を等量
の水に溶解した水溶液に浸漬し、液を切った後、袋詰め
し、冷却して凍結する。この餅麺を解凍して雑煮にした
ところ、角餅はそのままの状態を保ち、融けてくっつく
ことはなかった。
【0023】
【発明の効果】この出願発明の餅加工食品は、糖の水溶
液、特に還元糖の水溶液で処理してあり、また、糖類、
pH調整剤を混合されており、従来の餅加工食品に比べ
て、加熱しても煮崩れしない。したがって、加熱してそ
のまま重ねておいても接合せず、本来の形状を保つこと
ができる。とくに、餅麺としたときに1本1本が接合し
ないので、麺として食することができる。また、おで
ん、雑煮等にいれた場合においても、1個1個が最初の
形状を保つので、食し易い。さらに、この餅加工食品は
耐熱性があるので、レトルト食品とした場合において
も、加熱滅菌処理等に対応することができる。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 餅米を加熱処理後、糖液で処理されてい
    ることを特徴とする餅加工食品。
  2. 【請求項2】 冷却後、糖液で処理されていることを特
    徴とする請求項1に記載の餅加工食品。
  3. 【請求項3】 糖類及びpH調整剤が添加されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の餅加工食品。
  4. 【請求項4】 卵白加工品又はレシチンが添加されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の餅
    加工食品。
  5. 【請求項5】 食用油脂が添加されていることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の餅加工食品。
  6. 【請求項6】 糖液処理後に切断されていることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の餅加工食品。
  7. 【請求項7】 糖液処理が切断処理の前後に行われてい
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の餅
    加工食品。
  8. 【請求項8】 糖が還元糖であることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の餅加工食品。
  9. 【請求項9】 餅加工食品が麺であることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の餅加工食品。
  10. 【請求項10】 餅米と水を加熱処理し、糖液で処理す
    ることを特徴とする餅加工食品の製造方法。
  11. 【請求項11】 冷却後、糖液で処理することを特徴と
    する請求項10に記載の餅加工食品の製造方法。
  12. 【請求項12】 餅米に糖類及びpH調整剤を添加する
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の餅加工食
    品の製造方法。
  13. 【請求項13】 卵白加工品又はレシチンを添加するこ
    とを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の餅
    加工食品の製造方法。
  14. 【請求項14】 食用油脂を添加することを特徴とする
    請求項10〜13のいずれかに記載の餅加工食品の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 糖液で処理後に切断することを特徴と
    する請求項10〜14のいずれかに記載の餅加工食品の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 糖液処理を切断の前後に行うことを特
    徴とする請求項10〜15のいずれかに記載の餅加工食
    品の製造方法。
  17. 【請求項17】 糖が還元糖であることを特徴とする請
    求項10〜16のいずれかに記載の餅加工食品の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 餅加工食品が麺であることを特徴とす
    る請求項10〜17のいずれかに記載の餅加工食品の製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012105561A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Riken Vitamin Co Ltd 茹で麺類および該茹で麺類の品質改良方法
JP2013074823A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Riken Vitamin Co Ltd 米粉含有茹で麺およびその製造方法

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