JPH09281414A - ファインダー光学系 - Google Patents

ファインダー光学系

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JPH09281414A
JPH09281414A JP8094134A JP9413496A JPH09281414A JP H09281414 A JPH09281414 A JP H09281414A JP 8094134 A JP8094134 A JP 8094134A JP 9413496 A JP9413496 A JP 9413496A JP H09281414 A JPH09281414 A JP H09281414A
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JP
Japan
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lens
optical surface
diffractive optical
image
chromatic aberration
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Application number
JP8094134A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mukai
弘 向井
Shigeto Omori
滋人 大森
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/840,792 priority patent/US5978145A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ないレンズ枚数で色収差が良好に補正された
ファインダー光学系を提供する。 【解決手段】リレーレンズLRは、第1の像I1を再結
像させることにより第2の像I2を形成する。コンデン
サーレンズLCは、リレーレンズLRから出射された光
を集光して接眼レンズLEに導く。接眼レンズLEは、
第2の像I2を拡大する。リレーレンズLRの面S1と接
眼レンズLEの面S5を回折光学面とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダー光学
系に関するものであり、更に詳しくは、一眼レフカメラ
のファインダーに好適なリレー式のファインダー光学系
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より知られているリレー式のファイ
ンダー光学系には、多くのレンズが用いられている。そ
のため、重い、大きい、コストが高い等の問題がある。
レンズ枚数を少なくすれば、これらの問題を解決するこ
とは可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンズ
枚数を減らすと収差を充分に補正することが困難にな
る。特に色収差は、分散の異なる材質のレンズを組み合
わせることにより補正されるため、レンズ枚数を減らす
と補正が困難になる。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、少ないレンズ枚数で色
収差が良好に補正されたファインダー光学系を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のファインダー光学系は、第1の像を再結像
させることにより第2の像を形成するリレーレンズと、
前記第2の像を拡大する接眼レンズと、を備えたファイ
ンダー光学系において、前記リレーレンズと前記接眼レ
ンズとのそれぞれに回折光学面を少なくとも1面設けた
ことを特徴とする。
【0006】前記リレーレンズが正の単玉レンズから成
ることが望ましい。また、本発明のファインダー光学系
は、トータルで3枚のレンズで構成されるのが望まし
い。前記リレーレンズと前記接眼レンズとにそれぞれ設
けられている回折光学面がいずれも正のパワーを有し、
さらに、次の条件式(1)を満足することが望ましい。 |(φRd/φRt)−(φEd/φEt)|<0.1 …(1) ただし、 φRd:リレーレンズの回折光学面のパワー、 φRt:リレーレンズの屈折光学面と回折光学面とのパワ
ーの合成値、 φEd:接眼レンズの回折光学面のパワー、 φEt:接眼レンズの屈折光学面と回折光学面とのパワー
の合成値 である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施したファイン
ダー光学系を、図面を参照しつつ説明する。図3,図
5,図7,図9は、第1〜第4の実施の形態にそれぞれ
対応するレンズ構成及び光路(回折光学面の回折次数:
+1)を示す図である。図3,図5,図7,図9におい
て、Si(i=0,1,2,3,...)は第1の像I1(S0)側から数え
てi番目の面、Gi(i=1,2,3)は第1の像I1側から数えて
i番目の第iレンズを示しており、*印が付された面Siは
非球面で構成された面、[HOE]印が付された面Siは屈折
光学面に回折光学面が形成された面であることを示して
いる。
【0008】第1の像I1は撮影レンズ(不図示)の焦点
面である。第1,第2,第4の実施の形態は、この像I
1側から順に、リレーレンズLR,コンデンサーレンズ
LC及び接眼レンズLEから成っており、それぞれレン
ズ1枚で構成されている。また、第3の実施の形態は、
像I1側から順に、2枚のリレーレンズLR及び1枚の
接眼レンズLEから成っている。いずれの実施の形態に
係るファインダー光学系も、全レンズが正のパワーを有
するプラスチックレンズであって、レンズ枚数が少ない
構成(トータルで3枚)になっている。
【0009】リレーレンズLRは、第1の像I1を再結
像させることにより第2の像I2を形成する。コンデン
サーレンズLCは、リレーレンズLRから出射された光
を集光して接眼レンズLEに導く。接眼レンズLEは、
リレーレンズLRによって形成された第2の像I2を拡
大する。拡大された像I2は瞳(眼)Eによって観察され
る。
【0010】第1の実施の形態において、リレーレンズ
LRは瞳E側に凸の平凸レンズG1(両面S1,S2が非球面
で構成されており、像I1側面S1には回折光学面が形成
されている。)から成っており、コンデンサーレンズL
Cは両凸の正レンズG2(像I1側面S3は非球面で構成
されている。)から成っており、接眼レンズLEは両凸
の正レンズG3(像I1側面S5は非球面に回折光学面が
形成された面である。)から成っている。なお、3枚の
レンズG1〜G3は、いずれもPMMA(polymethyl me
thacrylate)から成るプラスチックレンズである。
【0011】第2の実施の形態において、リレーレンズ
LRは瞳E側に凸の平凸レンズG1(両面S1,S2が非球面
で構成されており、瞳E側面S2には回折光学面が形成さ
れている。)から成っており、コンデンサーレンズLC
は瞳E側に凸の正メニスカスレンズG2(像I1側面S3
は非球面に回折光学面が形成された面である。)から成
っており、接眼レンズLEは両凸の正レンズG3(瞳E
側面S6は非球面で構成されている。)から成っている。
なお、3枚のレンズG1〜G3は、いずれもPMMAか
ら成るプラスチックレンズである。
【0012】第3の実施の形態において、リレーレンズ
LRは、像I1側に凹の負メニスカスレンズG1(像I
1側面S1は非球面で構成されている。)と、両凸の正レ
ンズG2(両面S3,S4が非球面で構成されており、瞳E側
面S4には回折光学面が形成されている。)と、から成っ
ており、接眼レンズLEは両凸の正レンズG3(両面S5,
S6が非球面で構成されており、瞳E側面S6には回折光学
面が形成されている。)から成っている。なお、3枚の
レンズG1〜G3は、いずれもPMMAから成るプラス
チックレンズである。
【0013】第4の実施の形態において、リレーレンズ
LRは瞳E側に凸の正メニスカスレンズG1(両面S1,S2
が非球面で構成されており、像I1側面S1には回折光学
面が形成されている。)から成っており、コンデンサー
レンズLCは両凸の正レンズG2(像I1側面S3は非球
面で構成されている。)から成っており、接眼レンズL
Eは両凸の正レンズG3(像I1側面S5は非球面に回折
光学面が形成された面である。)から成っている。な
お、第1レンズG1は非晶質ポリオレフィン系樹脂から
成るプラスチックレンズであり、第2,第3レンズG
2,G3はPMMAから成るプラスチックレンズであ
る。
【0014】第1〜第4の実施の形態の特徴は、瞳Eの
共役位置PEと第2の像I2との間と、第2の像I2と
瞳Eとの間と、のそれぞれに正のパワーを有する回折光
学面が少なくとも1面設けられている点にある。つま
り、第1,第3,第4の実施の形態では、リレーレンズ
LRと接眼レンズLEとのそれぞれに正のパワーを有す
る回折光学面が1面設けられており、第2の実施の形態
では、リレーレンズLRとコンデンサーレンズLCとの
それぞれに正のパワーを有する回折光学面が1面設けら
れていることに特徴がある。以上のように、各実施の形
態は屈折光学面に回折光学面が形成された回折光学素子
(回折−屈折ハイブリッド型レンズ)を有しており、以下
に、その回折光学面の配置を説明する。
【0015】図1は、一般的なリレーファインダー光学
系の近軸配置を示す図である。この図では、光線(理想
マージナル光線MR,理想主光線PR)の説明を分かり
やすくするために、第1の像I1(ここでは物面に相当
する。)と瞳Eとを反転させてある。瞳Eは、観察者の
目の位置に相当し、通常は瞳EとリレーレンズLRとは
ほぼ共役な関係にある。コンデンサーレンズLCは、接
眼レンズLEの焦点位置近傍に配置され、瞳Eをリレー
レンズLR位置に結像させる役割を有している。
【0016】ところで、色収差には軸上色収差と倍率色
収差とがある。軸上色収差係数をL、倍率色収差係数を
Tとし、接眼レンズLEを第1レンズ、コンデンサーレ
ンズLCを第2レンズ、リレーレンズLRを第3レンズ
とすると、第iレンズ(ここで、i=1,2,3であ
る。)の屈折光学面で発生する各色収差の合計は、次の
式(A),(B)で表される。
【0017】
【数1】
【0018】ただし、 φi:第iレンズの屈折光学面のパワー、 νi:第iレンズの屈折光学面のアッベ数、 hi :理想マージナル光線MRと第iレンズとが交わる
高さ、 hi#:理想主光線PRと第iレンズとが交わる高さ である。
【0019】第iレンズの屈折光学面のパワーφi及び
アッベ数νiは共に正である(φi>0,νi>0)。また、
理想マージナル光線MRと第iレンズとが交わる高さh
i、理想主光線PRと第iレンズとが交わる高さhi#に関
し、その符号は表1に示す通りである。
【0020】
【表1】
【0021】軸上色収差に関しては、接眼レンズLE,
リレーレンズLRのhi2,φi/νiが共に正であるため(h
12,h32>0;φ1/ν1,φ3/ν3>0)、接眼レンズLE,リ
レーレンズLRで生じる軸上色収差は加算される。一
方、コンデンサーレンズLCのh2は0であるため、コン
デンサーレンズLCの屈折光学面は軸上色収差係数Lに
影響しない。従って、軸上色収差係数Lは正の値をとる
ことになる(L>0)。このように単玉の凸レンズだけの
組み合わせでは、軸上色収差を補正することはできな
い。倍率色収差に関しては、コンデンサーレンズLCの
h2,リレーレンズLRのh3#が共に0であるため(h2=h3#
=0)、接眼レンズLEのh1・h1#(φ1/ν1)の項だけ倍率色
収差が発生することになる。
【0022】リレーファインダー光学系が回折光学面を
含んでいる場合、第iレンズの回折光学面で発生する軸
上色収差と倍率色収差が、前記式(A),(B)で表される各
色収差に加算されることになる。従って、リレーファイ
ンダー光学系を構成している屈折光学面及び回折光学面
で発生する各色収差の合計は、次の式(C),(D)で表され
る。
【0023】
【数2】
【0024】ただし、 φi':第iレンズの回折光学面のパワー、 νi':第iレンズの回折光学面のアッベ数 である。
【0025】上記回折光学面のアッベ数ν'は、次の式
(E)で定義される。式(E)から、回折光学面はν'=-3.45
という非常に大きな負の分散(小さいアッベ数)を有する
ことが分かる。 ν'=λd/(λF-λC) …(E) ただし、 λd:d線の波長(=588nm)、 λF:F線の波長(=486nm)、 λC:C線の波長(=656nm) である。
【0026】第iレンズの回折光学面のパワーφi'を正
とすると(φi'>0)、式(C),(D)中のφi'/νi'は負とな
るため(φi'/νi'<0)、回折光学面は屈折光学面で発生
する各色収差を補正する方向に働くことになる。従っ
て、軸上色収差係数L,倍率色収差係数Tを両方とも小
さくするためには、パワーを有するレンズ群(すなわ
ち、接眼レンズLE,コンデンサーレンズLC,リレー
レンズLR)すべてに回折光学面を設け、それによっ
て、式(C),(D)中の{(φi/νi)+(φi'/νi')}を0にす
ればよいことが分かる。ただし、コンデンサーレンズL
Cに関しては、前述したようにh22,h2・h2#が共に0と
なるため(h2=0,∴h22=h2・h2#=0)、コンデンサーレンズ
LCの屈折光学面は軸上色収差係数L,倍率色収差係数
Tのいずれにも影響しない。従って、軸上色収差と倍率
色収差の両方を補正するためには、接眼レンズLEとリ
レーレンズLRに回折光学面を設ければよいことにな
る。ここで、図2に、リレーファインダー光学系(図1)
の各位置で発生する、屈折光学面,回折光学面での各色
収差を、hi,hi#等と共に+/0/−の符号で示す。
【0027】以上のように、屈折光学面で発生した色収
差を上記回折光学面で補正することによって、軸上色収
差と倍率色収差を両方とも良好に補正することができ
る。これにより、レンズ枚数を少なくすることができる
ため、ファインダー光学系の軽量・コンパクト化及び低
コスト化を図ることも可能である。
【0028】第1〜第4の実施の形態では、図3,図
5,図7,図9に示されているように、リレーレンズL
Rが瞳Eの共役位置PEの後ろ側に位置しており、コン
デンサーレンズLCと接眼レンズLE(第3の実施の形
態では接眼レンズLEのみ)が第2の像I2よりも後ろ
側に位置している。従って、図2から分かるように、屈
折光学面で生じる軸上色収差は正となり、屈折光学面で
生じる倍率色収差はわずかに正となる。第1,第3,第
4の実施の形態では、接眼レンズLEの回折光学面のパ
ワーが正であるため、接眼レンズLEの回折光学面で発
生する負の軸上色収差によって、上記屈折光学面で発生
する正の軸上色収差を補正することができる。第2の実
施の形態では、コンデンサーレンズLCの回折光学面の
パワーが正であるため、接眼レンズLEの回折光学面で
発生する負の軸上色収差によって、上記屈折光学面で発
生する正の軸上色収差を補正することができる。
【0029】しかし、上記回折光学面によって同時に負
の倍率色収差が発生してしまう。そこで、各実施の形態
では、リレーレンズLRの回折光学面のパワーを正とす
ることによって、リレーレンズLRの回折光学面で正の
倍率色収差を発生させて、全系の色収差バランスをとっ
ている。このように、正のパワーを有する2つの回折光
学面を設けることにより、全系の色収差バランスを保つ
ことができる。
【0030】第1〜第4の実施の形態のように、非球面
形状を有する屈折光学面に回折光学面を設けることが望
ましい。回折光学面のパワーのみでも非球面的効果は得
られるが、回折光学面が設けられる屈折光学面(ベース
面)が球面であると、色による球面収差,コマ収差が発
生する。非球面上に回折光学面を設けると、非球面によ
って基本的な球面収差を補正し、その上の回折光学面に
よって色の補正を行うことができる。また、例えば、機
械加工で回折光学面を形成する場合に、非球面形状と回
折光学面の形状とを同時に加工することができるため、
製造工程を短縮するとともに高精度の加工を行うことが
できる。
【0031】また、第1,第3,第4の実施の形態は、
次の条件式(1)を満足することが望ましい。 |(φRd/φRt)−(φEd/φEt)|<0.1 …(1) ただし、 φRd:リレーレンズLRの回折光学面のパワー、 φRt:リレーレンズLRの屈折光学面と回折光学面との
パワーの合成値、 φEd:接眼レンズLEの回折光学面のパワー、 φEt:接眼レンズLEの屈折光学面と回折光学面とのパ
ワーの合成値 である。
【0032】リレーレンズLRと接眼レンズLEとに付
加される回折光学面が、条件式(1)に示す範囲であれ
ば、良好な収差性能を得ることができる。条件式(1)
の範囲を外れると、軸上色収差と倍率色収差とのバラン
スが崩れ、所望の光学性能が得られなくなる。
【0033】第2の実施の形態は、次の条件式(2)を満
足することが望ましい。 |(φRd/φRt)−(φCd/φCt)|<0.1 …(2) ただし、 φCd:コンデンサーレンズLCの回折光学面のパワー、 φCt:コンデンサーレンズLCの屈折光学面と回折光学
面とのパワーの合成値 である。
【0034】リレーレンズLRとコンデンサーレンズL
Cとに付加される回折光学面が、条件式(2)に示す範囲
であれば、良好な収差性能を得ることができる。条件式
(2)の範囲を外れると、軸上色収差と倍率色収差とのバ
ランスが崩れ、所望の光学性能が得られなくなる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施したファインダー光学系
の構成を、コンストラクションデータ,収差性能等を挙
げて更に具体的に説明する。ここで例として挙げる実施
例1〜4は、前述した第1〜第4の実施の形態にそれぞ
れ対応する実施例であり、第1〜第4の実施の形態を表
す図3,図5,図7,図9は、対応する実施例1〜4の
レンズ構成及び光路をそれぞれ示している。
【0036】各実施例のコンストラクションデータにお
いて、Si(i=0,1,2,3,...)は焦点面(すなわち、第1の像
I1)S0側から数えてi番目の面であり、ri(i=0,1,2,
3,...)は焦点面S0側から数えてi番目の面Siの曲率半
径、di(i=0,1,2,3,...)は焦点面S0側から数えてi番目の
軸上面間隔を示している。また、Ni(i=1,2,...),νi(i=
1,2,...)は焦点面S0側から数えてi番目の第iレンズGi(i
=1,2,3)のd線に対する屈折率(Nd),アッベ数(νd)を示
している。
【0037】*印が付された面Siは、非球面で構成され
た面であることを示し、非球面の面形状を表わす次の式
(AS)で定義されるものとする。
【0038】
【数3】
【0039】ただし、式(AS)中、 X :光軸方向の基準面からの変位量、 Y :光軸に対して垂直な方向の高さ、 C :近軸曲率、 K :円錐係数、 Ai:i次の非球面係数 である。
【0040】[HOE]印が付された面Siは、屈折光学面に
回折光学面が形成された面であることを示し、回折光学
面のピッチを決める位相形状を表す次の式(HS)で定義さ
れるものとする。
【0041】
【数4】
【0042】ただし、式(HS)中、 ψ(H):回折面位相関数、 Ci :2i次の回折面位相関数係数、 H :光軸に対して垂直な方向の高さ、 λ0 :設計基準波長(=546.07×10-6mm) である。
【0043】さらに、表2に、各実施例における条件式
(1),(2)の対応値{|(φRd/φRt)−(φEd/φEt)|,
|(φRd/φRt)−(φCd/φCt)|}及び関連データ(φR
d,φRt,φEd,φEt,φCd,φCt)を示す。
【0044】《実施例1》 [面] [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] S0(焦点面) r0= ∞ d0= 57.072 S1*[HOE] r1= ∞ d1= 5.903 N1= 1.4914 ν1= 57.82 …G1 S2* r2= -9.015 d2= 27.742 S3* r3= 34.892 d3= 4.250 N2= 1.4914 ν2= 57.82 …G2 S4 r4= -21.485 d4= 16.000 S5*[HOE] r5= 169.332 d5= 4.000 N3= 1.4914 ν3= 57.82 …G3 S6 r6= -15.655 d6= 17.000 S7(瞳E) r7= ∞
【0045】 〈非球面係数〉 [面] [K] [A4] [A6] [A8] [A10] S1 0.00 -2.68×10-4 -8.88×10-6 1.02×10-7 -8.32×10-9 S2 1.75×10-1 6.18×10-6 -1.93×10-7 -4.16×10-8 -3.28×10-10 S3 1.51×10-1 -2.50×10-5 -4.52×10-7 1.00×10-9 0.00 S5 -9.53×103 -6.21×10-5 -1.48×10-7 7.42×10-9 -6.31×10-11
【0046】 〈回折面位相関数係数〉 [面] [C1] [C2] [C3] [C4] S1 -2.18×10-3 1.36×10-6 4.72×10-7 -3.30×10-8 S5 -1.10×10-3 -1.68×10-5 3.76×10-7 -2.20×10-9
【0047】《実施例2》 [面] [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] S0(焦点面) r0= ∞ d0= 51.177 S1* r1= ∞ d1= 7.000 N1= 1.4914 ν1= 57.82 …G1 S2*[HOE] r2= -7.929 d2= 26.629 S3*[HOE] r3= -91.927 d3= 4.000 N2= 1.4914 ν2= 57.82 …G2 S4 r4= -17.477 d4= 10.852 S5 r5= 33.759 d5= 3.800 N3= 1.4914 ν3= 57.82 …G3 S6* r6= -19.640 d6= 18.000 S7(瞳E) r7= ∞
【0048】 〈非球面係数〉 [面] [K] [A4] [A6] [A8] [A10] S1 0.00 -6.76×10-4 8.40×10-7 -5.00×10-7 -2.51×10-8 S2 7.70×10-2 -9.94×10-7 -1.09×10-6 -3.12×10-8 -8.72×10-10 S3 -5.54×10 3.56×10-5 4.84×10-7 -2.35×10-8 1.72×10-10 S6 -2.28×10 6.07×10-6 -2.21×10-7 7.16×10-10 0.00
【0049】 〈回折面位相関数係数〉 [面] [C1] [C2] [C3] [C4] S2 -2.64×10-3 5.59×10-6 2.21×10-7 0.00 S3 -4.46×10-3 0.00 0.00 0.00
【0050】《実施例3》 [面] [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] S0(焦点面) r0= ∞ d0= 38.816 S1* r1= -16.496 d1= 3.000 N1= 1.4914 ν1= 57.82 …G1 S2 r2= -27.623 d2= 3.321 S3* r3= 17.074 d3= 5.500 N2= 1.4914 ν2= 57.82 …G2 S4*[HOE] r4= -9.476 d4= 33.946 S5* r5= 22.538 d5= 5.500 N3= 1.4914 ν3= 57.82 …G3 S6*[HOE] r6= -16.262 d6= 18.000 S7(瞳E) r7= ∞
【0051】 〈非球面係数〉 [面] [K] [A4] [A6] [A8] [A10] S1 2.98 -9.52×10-1 -2.13×10-5 2.12×10-6 -1.57×10-7 S3 -1.13×10 -1.51×10-5 -5.70×10-7 -1.60×10-8 1.29×10-10 S4 -1.45×10-1 4.42×10-5 6.83×10-7 1.10×10-9 -9.39×10-11 S5 -6.54 -1.17×10-5 -4.89×10-7 -8.88×10-9 -1.62×10-10 S6 5.98×10-2 -2.42×10-6 -1.14×10-7 -4.00×10-9 4.28×10-13
【0052】 〈回折面位相関数係数〉 [面] [C1] [C2] [C3] [C4] S4 -2.28×10-3 3.52×10-7 -7.86×10-8 -2.98×10-9 S6 -1.65×10-3 8.18×10-6 3.90×10-8 -6.73×10-9
【0053】《実施例4》 [面] [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] S0(焦点面) r0= ∞ d0= 56.723 S1*[HOE] r1= -118.605 d1= 5.969 N1= 1.5251 ν1= 56.38 …G1 S2* r2= -9.011 d2= 28.058 S3* r3= 34.892 d3= 4.250 N2= 1.4914 ν2= 57.82 …G2 S4 r4= -21.485 d4= 16.000 S5*[HOE] r5= 193.963 d5= 4.000 N3= 1.4914 ν3= 57.82 …G3 S6 r6= -15.514 d6= 17.000 S7(瞳E) r7= ∞
【0054】 〈非球面係数〉 [面] [K] [A4] [A6] [A8] [A10] S1 -9.69×102 -3.17×10-6 -1.08×10-5 2.18×10-7 -1.13×10-8 S2 1.52×10-1 4.12×10-6 -4.46×10-7 -4.71×10-8 8.59×10-11 S3 1.51×10-1 -2.50×10-5 -4.52×10-7 1.00×10-9 0.00 S5 -1.55×104 -6.28×10-5 -2.37×10-7 8.44×10-9 -6.68×10-11
【0055】 〈回折面位相関数係数〉 [面] [C1] [C2] [C3] [C4] S1 -2.32×10-3 -1.94×10-7 1.12×10-6 -7.72×10-8 S5 -1.05×10-3 -1.89×10-5 4.31×10-7 -2.67×10-9
【0056】
【表2】
【0057】図4,図6,図8,図10は、それぞれ実
施例1〜実施例4に対応する収差図である(回折光学面
の回折次数:+1)。各収差図中、破線はC線(波長:λC
=656.3nm)に対する収差、実線はe線(波長:λe=546.1n
m)に対する収差、一点鎖線はg線(波長:λg=435.8nm)に
対する収差を表している。また、各収差図は、瞳E位置
に焦点距離fid=20mmの理想レンズを置くことにより全体
を結像レンズ系として取り扱った条件での値(mm)で、収
差を表している。球面収差は、瞳Eの半径hを瞳Eの最
大有効半径h0で規格化したh/h0についての収差を表して
おり、非点収差及び歪曲は、半画角ω(°)についての収
差を表している。また、S1〜S3はサジタル面での非
点収差、M1〜M3はメリディオナル面での非点収差を
表している。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
ないレンズ枚数で色収差が良好に補正されたファインダ
ー光学系を実現することができる。つまり、前述した回
折光学面によって軸上色収差と倍率色収差とが両方とも
良好に補正されるため、従来に比べてレンズ枚数を大幅
に少なくすることができる。その結果、ファインダー光
学系の軽量・コンパクト化及び低コスト化を達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なリレーファインダー光学系の近軸配置
及び光路を模式的に示す図。
【図2】図1に示すリレーファインダー光学系の各位置
での光線の高さと色収差との関係を示す図。
【図3】第1の実施の形態(実施例1)のレンズ構成及び
光路を示す図。
【図4】実施例1の収差図。
【図5】第2の実施の形態(実施例2)のレンズ構成及び
光路を示す図。
【図6】実施例2の収差図。
【図7】第3の実施の形態(実施例3)のレンズ構成及び
光路を示す図。
【図8】実施例3の収差図。
【図9】第4の実施の形態(実施例4)のレンズ構成及び
光路を示す図。
【図10】実施例4の収差図。
【符号の説明】
LR …リレーレンズ LC …コンデンサーレンズ LE …接眼レンズ G1 …第1レンズ G2 …第2レンズ G3 …第3レンズ I1 …第1の像 I2 …第2の像 E …瞳 PE …瞳の共役位置 AX …光軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の像を再結像させることにより第2
    の像を形成するリレーレンズと、前記第2の像を拡大す
    る接眼レンズと、を備えたファインダー光学系におい
    て、 前記リレーレンズと前記接眼レンズとのそれぞれに回折
    光学面を少なくとも1面設けたことを特徴とするファイ
    ンダー光学系。
  2. 【請求項2】 前記リレーレンズが正の単玉レンズから
    成ることを特徴とする請求項1に記載のファインダー光
    学系。
  3. 【請求項3】 トータルで3枚のレンズから成ることを
    特徴とする請求項1に記載のファインダー光学系。
  4. 【請求項4】 前記リレーレンズと前記接眼レンズとに
    それぞれ設けられている回折光学面がいずれも正のパワ
    ーを有し、さらに、次の条件を満足することを特徴とす
    る請求項1に記載のファインダー光学系; |(φRd/φRt)−(φEd/φEt)|<0.1 ただし、 φRd:リレーレンズの回折光学面のパワー、 φRt:リレーレンズの屈折光学面と回折光学面とのパワ
    ーの合成値、 φEd:接眼レンズの回折光学面のパワー、 φEt:接眼レンズの屈折光学面と回折光学面とのパワー
    の合成値である。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6144502A (en) * 1997-12-24 2000-11-07 Canon Kabushiki Kaisha Viewfinder optical system and optical apparatus having the same
EP1271215A2 (en) * 2001-06-18 2003-01-02 Milestone Co., Ltd. Image pickup lens system
CN106646885A (zh) * 2016-12-30 2017-05-10 苏州苏大维格光电科技股份有限公司 一种投影物镜及三维显示装置

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