JPH09280937A - 組合せ秤 - Google Patents

組合せ秤

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JPH09280937A
JPH09280937A JP11547496A JP11547496A JPH09280937A JP H09280937 A JPH09280937 A JP H09280937A JP 11547496 A JP11547496 A JP 11547496A JP 11547496 A JP11547496 A JP 11547496A JP H09280937 A JPH09280937 A JP H09280937A
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Seiji Yamano
聖二 山野
Kenichi Nakagawa
健一 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付着性、粘着性を有する物品の組合せ計量の
計量精度及び計量速度の向上を図ること。 【解決手段】 複数のカップ20と、カップ20内の物
品21の重量を計量する計量器62と、物品21の各重
量値に基づいて組合せ演算を行う組合せ演算手段と、組
合せ演算手段により選択された組を構成する重量値と対
応するカップ20を物品21の排出位置88に搬送し物
品21を排出する排出装置65と、物品21の重量が所
定の判定基準を満足していないと判定したときに計量器
62からのカップ20の送り出しを停止させる適量判定
手段と、計量器62からのカップ20の送り出しを再開
させる再計量スイッチと、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特にカット野
菜、漬物、筋子等のように付着性、又は粘着性を有する
被計量物品を物品保持手段に投入した状態で計量及び搬
送する組合せ秤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の組合せ秤は、図14の一部省略断
面図に示すように、円錐形状の分散テーブル1を備えて
おり、この分散テーブル1上に被計量物品2が供給され
ると、分散テーブル1の遠心力等により物品2を外周側
に移動させて分散させることができる。そして、分散テ
ーブル1の外周縁から送り出された物品2は、この分散
テーブル1の外周縁に沿って設けられている複数台の直
進フィーダ3に供給されて、これら直進フィーダ3によ
って漸次外側方向に搬送される。これら直進フィーダ3
の先端部から排出された物品2は、直進フィーダ3の先
端部下方に設けられている供給ホッパ4に投入され、供
給ホッパ4に投入された物品は各供給ホッパ4の下方位
置に設けられている計量ホッパ5に供給される。そし
て、計量ホッパ5に供給された物品2は、計量ホッパ5
を支持する重量検出器6により重量が計量され、重量が
計量された物品2は計量ホッパ5の内側のゲート7が開
放して、その下方に設けられているメモリーホッパ8に
供給される。計量ホッパ5が空になると、上記と同様に
して計量ホッパ5に物品が供給されてその物品の重量が
計量される。これら各計量ホッパ5に収容されている計
量済み物品の各計量値及び各メモリーホッパ8に収容さ
れている計量済み物品の各計量値は、組合せ演算されて
所定重量に等しいか若しくはそれに最も近い重量の組合
せが選択され、この選択された計量値と対応する物品が
計量ホッパ5、メモリーホッパ8から排出される。そし
て、これら排出された物品2は、分割シュート9及び集
合シュート10を通って集合ホッパ11に供給され、こ
の集合ホッパ11から包装機12に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図14に示す従来の組
合せ秤では、計量精度にもよるが、一般に、計量ホッパ
5が少なくとも10〜14台必要とされている。その結
果、例えば、これら10〜14台の計量ホッパ5を10
〜14台の直進フィーダ3の先端部に沿って円周上に配
置すると、この円の直径D(図14参照)は比較的大き
な寸法となる。また、組合せに選択された物品を包装機
12に供給する為にはこれら選択された物品を包装機1
2上の1箇所に集合させる必要があるので、1台の集合
ホッパ11に供給している。従って、従来の組合せ秤で
は、図14に示すように、直径Dが比較的長くなるの
で、計量ホッパ5から集合ホッパ11までの経路13の
長さRも比較的長くなる。
【0004】しかし、この経路13の長さRが比較的長
くなると、物品が付着性、又は粘着性を有する場合、こ
の経路13を形成する分割シュート9及び集合シュート
10の内壁面に物品が付着する量が多くなり、これによ
って組合せ計量の計量精度の低下を招くという問題が起
こっている。
【0005】そして、図14に示す組合せ秤では、メモ
リーホッパ8を設けたことにより組合せに参加すること
ができる計量済み物品の個数を多くすることができ、こ
れにより、組合せ計量の計量精度を向上させることがで
きるようにしている。しかし、計量ホッパ5内の計量済
み物品2をメモリーホッパ8に供給する必要があるの
で、物品が付着性、又は粘着性を有する場合、物品が計
量ホッパ5やメモリーホッパ8内に付着する量が多くな
り、これによって組合せ計量の計量精度が低下するとい
う問題がある。従って、粘着性等を有する物品では、所
定の計量精度を維持する為にはメモリーホッパ8を設け
ることができない場合が起こる。
【0006】そこで、メモリーホッパ8を設けずに所定
の計量精度を維持させるには、計量ホッパ5の台数を増
加させることが考えられるが、計量ホッパ5の台数を増
加させると、図14に示す直径Dが大きくなって経路1
3の長さRが長くなるという問題が起こるので、計量ホ
ッパ5の台数を増加させることにも或る一定の限界があ
る。更に、計量ホッパ5の台数を増加させると装置の費
用が増加するし、装置の嵩も大きくなるという問題があ
る。
【0007】また、図14に示す組合せ秤では、或る計
量ホッパ5内に収容されている物品、又はその計量ホッ
パ5の下方に設けられているメモリーホッパ8内に収容
されている物品が組合せに選択された場合に、その計量
ホッパ5内の物品が排出されて空になるからこの空にな
った計量ホッパ5に新たに物品を供給してその物品の重
量を計量することができる。従って、計量ホッパ5内に
収容されている物品、又はその計量ホッパ5の下方に設
けられているメモリーホッパ8内に収容されている物品
が組合せに選択されず排出されない間は、その計量ホッ
パ5による計量が停止した状態であり、新たな物品の計
量を行うことができない。そして、このように計量が停
止している計量ホッパ5は、組合せ秤が運転中において
常時複数台存在しているので、複数台設けられている計
量ホッパ5全体の運転効率が低いという問題がある。
【0008】更に、図14に示す組合せ秤では、組合せ
に選択された物品が計量ホッパ5又はメモリーホッパ8
から排出されて、分割シュート9及び集合シュート10
の内壁面を伝って包装機12に供給されるので、付着性
又は粘着性を有する物品では、この経路13を移動する
時間が長く掛かり、これによって、計量された物品が包
装機12によって包装されるまでの時間が長く掛かると
いう問題がある。
【0009】本発明は、付着性、又は粘着性を有する物
品の組合せ計量の計量精度及び計量速度を向上させるこ
とができる組合せ秤を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明の組合せ秤
は、物品が投入されていない空の物品保持手段を投入ス
テージに順次搬送し、この投入ステージ上でこれら物品
保持手段の開口部に物品を投入し、当該物品保持手段と
当該物品保持手段に投入されている物品の合計重量、又
は上記物品保持手段に物品が投入された状態で投入され
ている物品の重量、を計量手段により計量し、上記計量
手段により計量して得られた各重量値を種々に組合わせ
てそれら組合せのうち合計重量値が予め定めた所定重量
範囲内の組を構成する物品を組合せ演算手段が選択し、
この組合せ演算手段により選択された組を構成する物品
を排出する排出位置に当該物品が投入されている上記物
品保持手段を搬送し、物品が排出された空の物品保持手
段を上記投入ステージに搬送することを順次繰り返して
行う組合せ秤において、上記計量手段により計量して得
られた重量が予め定めた所定の判定基準を満足するか否
かを判定し満足していないと判定したときに上記計量手
段からの上記物品保持手段の送出しを停止させる重量判
定手段と、上記計量手段からの上記物品保持手段の送出
しを再開させる運転スイッチと、を具備することを特徴
とするものである。
【0011】第2の発明は、第1の発明の組合せ秤にお
いて、上記計量手段に搬送された上記物品保持手段の開
口部を覆う閉位置と開口部を開放する開位置との間で移
動可能なカバーを設け、上記重量判定手段が上記計量手
段からの上記物品保持手段の送出しを停止させたとき上
記閉位置にある上記カバーを上記開位置にした後に上記
閉位置とすることによって上記計量手段からの上記物品
保持手段の送出しを再開させるように上記運転スイッチ
を設けたことを特徴とするものである。
【0012】第3の発明は、第1又は第2の発明の組合
せ秤において、上記重量判定手段が、上記計量手段から
の上記物品保持手段の送出しを停止させるとき、上記計
量手段により計量して得られた上記重量が所定重量範囲
よりも重いか否かを示す表示をする表示手段を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0013】第4の発明は、第1、第2、又は第3の発
明の組合せ秤において、上記重量判定手段が、上記計量
手段により計量して得られた予め定めた2以上の所定個
数の重量の合計重量又は平均重量が所定の目標重量以上
であるか否かを判定し目標重量未満であると判定した判
定回数が予め定めた1又は2以上の所定回数となったと
きに上記計量手段からの上記物品保持手段の送出しを停
止させることを特徴とするものである。
【0014】第5の発明は、第1、第2、又は第3の発
明の組合せ秤において、上記重量判定手段が、上記計量
手段により計量して得られた重量が所定重量範囲内であ
るか否かを判定し所定重量範囲外であると判定した重量
の数が予め定めた1又は2以上の所定数以上のときに上
記計量手段からの上記物品保持手段の送出しを停止させ
ることを特徴とするものである。
【0015】第6の発明は、第1、第2、又は第3の発
明の組合せ秤において、上記重量判定手段が、上記計量
手段により計量して得られた重量に基づいて上記物品保
持手段に物品が投入されているか否かを判定し、物品が
投入されていないと判定した上記物品保持手段の数が予
め定めた1又は2以上の所定数以上のときに上記計量手
段からの上記物品保持手段の送出しを停止させることを
特徴とするものである。
【0016】第7の発明は、第1、第2、又は第3の発
明の組合せ秤において、上記重量判定手段が、上記計量
手段により計量して得られた重量に基づいて上記物品保
持手段に物品が投入されているか否かを判定し上記物品
保持手段に物品が投入されていないと判定したときに、
当該物品が投入されていない物品保持手段を所定のタイ
ミングで組合せに選択された重量値と対応する物品保持
手段と共に後段に搬送することを特徴とするものであ
る。
【0017】第8の発明の組合せ秤は、物品が投入され
ていない空の物品保持手段を投入ステージに順次搬送
し、この投入ステージ上でこれら物品保持手段の開口部
に物品を投入し、当該物品保持手段と当該物品保持手段
に投入されている物品の合計重量、又は上記物品保持手
段に物品が投入された状態で投入されている物品の重
量、を計量手段により計量し、上記計量手段により計量
して得られた各重量値を種々に組合わせてそれら組合せ
のうち合計重量値が予め定めた所定重量範囲内の組を構
成する物品を組合せ演算手段が選択し、この組合せ演算
手段により選択された組を構成する物品を排出する排出
位置に当該物品が投入されている上記物品保持手段を搬
送し、物品が排出された空の物品保持手段を上記投入ス
テージに搬送することを順次繰り返して行う組合せ秤に
おいて、上記計量手段により計量して得られた重量が予
め定めた複数の重量グループのうちのいずれの重量グル
ープに属するかを判定する重量判定手段と、この重量判
定手段の判定結果を出力する出力手段と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0018】第1乃至第8の各発明によると、物品保持
手段が投入ステージ上に移動した時にこれら物品保持手
段内に物品が投入され、物品保持手段に物品が投入され
た状態で、物品保持手段とこの物品保持手段に投入され
ている物品の合計重量、又は物品の重量を計量する。つ
まり、投入された物品の実質的な重量を計量する。そし
て、計量して得られたこれら各重量値を種々に組合わせ
てそれら組合せのうち合計重量値が予め定めた所定重量
範囲内の組を構成する物品を組合せ演算手段が選択し、
この選択された物品をその物品保持手段に投入された状
態で所定の排出位置に搬送して排出する。次に、空にな
ったこれら物品保持手段を投入ステージに搬送する。上
記動作を繰り返し行うことにより組合せ計量を順次行
う。
【0019】更に、計量手段により計量された計量済み
物品を収容する物品保持手段は、計量が終了するたびに
この計量手段から順次送り出されるので、計量手段は、
被計量物品の重量を順次中断することなく計量すること
ができる。
【0020】そして、第1乃至第7の各発明によると、
重量判定手段は、計量手段によって計量して得られた重
量が予め定めた所定の判定基準を満足するか否かを判定
し、満足していないと判定したときに、物品保持手段を
計量手段から送り出すことを停止する。つまり、物品重
量が所定の判定基準を満足していると判定した場合は、
その物品重量は組合せに選択される可能性が高いので、
その重量の物品を収容する物品保持手段を計量手段から
送り出して組合せに参加させる。しかし、物品重量が所
定の判定基準を満足していないと判定した場合は、組合
せに選択される可能性が低いので、計量手段から送り出
さずに、その判定基準を満足していない物品保持手段内
の物品の重量を上記判定基準を満足するように物品を取
り出したり、追加して調整することができるようにして
いる。そして、このように重量を調整した後は、運転ス
イッチを操作することにより計量手段からの物品保持手
段の送出しを再開させることができ、これによって、合
計重量値が所定重量範囲内の組合せのできる可能性を高
い状態に維持することができる。
【0021】第2の発明によると、計量手段による計
量、及び計量手段からの物品保持手段の送出しが順次行
われている場合は、カバーが計量手段に搬送された物品
保持手段の開口部を覆う閉位置にあるので、これら計量
中の物品保持手段に物品が投入されることを防止するこ
とができる。そして、重量判定手段が計量手段からの物
品保持手段の送出しを停止させたときに、例えば作業者
がこのカバーを開いて物品保持手段内の物品の重量を上
記判定基準を満足できるように物品を取り出したり追加
して調整し、この調整が終了してカバーを閉じると運転
スイッチがONになって計量手段からの物品保持手段の
送出しを再開させることができる。
【0022】第3の発明によると、重量判定手段が計量
手段からの物品保持手段の排出を停止させた時に、計量
手段に搬送されて計量された物品保持手段に投入されて
いる物品の重量が所定重量範囲よりも重いか否かを示す
表示を表示手段が行うことができるので、作業者はこの
表示に従って対応する物品保持手段に収容されている物
品の一部を取り出したり、又は追加することができる。
【0023】第4の発明の重量判定手段によると、計量
手段により計量して得られた所定個数の重量の合計重量
又は平均重量が目標重量以上であるか否かを判定し、目
標重量未満と判定した判定回数が所定回数となったとき
に計量手段からの物品保持手段の送出しを停止させるこ
とができる。
【0024】第5の発明によると、物品保持手段に投入
される物品の重量は、少な過ぎても、多すぎても組合せ
計量精度の低下を招く。なぜなら、過量、軽量の物品
は、組合せに選択される可能性が小さく、このような重
量の物品が選択されずに溜まっていくと、組合せに参加
できる適量の物品の数が少なくなり、これによって計量
精度が低下するからである。そこで、重量が所定重量範
囲内であるか否かを判定し、所定重量範囲外であると判
定した重量の数が所定数以上となったときに計量手段か
らの物品保持手段の送出しを停止させて、物品保持手段
に投入されている物品の重量が所定重量範囲内となるよ
うに物品を取り出したり追加することができるようにし
ている。
【0025】第6の発明によると、物品が投入されない
で空の物品保持手段が計量手段から送り出されると、0
グラムの重量が組合せに参加するが、この0グラムの重
量は組合せに選択されることがないので、この0グラム
の重量が増加すると、組合せに参加することができる適
量の重量が少なくなり、これによって組合せ計量精度の
低下を招く。そこで、物品保持手段に物品が投入されて
いるか否かを判定し、物品が投入されていないと判定し
た物品保持手段の数が所定数以上のときに計量手段から
の物品保持手段の送出しを停止させて、物品保持手段に
投入されている物品の重量が所定重量範囲内となるよう
に調整することができるようにしている。
【0026】第7の発明によると、物品が投入されてい
ない空の物品保持手段を、所定のタイミングで強制的に
組合せに選択することができ、この選択された空の物品
保持手段を、物品を排出する排出位置を通して投入ステ
ージに自動的に搬送することができる。
【0027】第8の発明によると、計量手段により計量
して得られた重量が複数の重量グループのうちのいずれ
の重量グループに属するかを重量判定手段が判定し、出
力手段がこの判定結果を出力することができる。これに
よって、作業者は、この判定結果に基づいて、例えば表
示された判定結果を目で見たり、音によって聞き分ける
ことによって物品保持手段に投入する物品の重量を加減
して調整することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を各図を参照
して説明する。この実施形態の組合せ秤は、図1の平面
図に示すように、作業者が底を有する短円筒形の空のカ
ップ20に物品21を投入するための投入ステージ61
と、4台の計量器62(62−1、62−2、62−
3、62−4)と、滞留コンベア63と、搬送コンベア
64と、排出装置65と、移送コンベア66と、を備え
ている。そして、これら投入ステージ61、4台の計量
器62(62−1、62−2、62−3、62−4)、
・・・・等は、多数個のカップ(物品保持手段)20を
図1に各矢印で示すようにこの組合せ秤上を時計方向に
搬送することができる構成である。この組合せ秤による
と、これらカップ20が投入ステージ61上を通過する
際に、例えばカット野菜、漬物、筋子等のように付着
性、又は粘着性を有する被計量物品21を各カップ20
に作業者が手で投入(充填)してこれら各物品21の重
量を計量器62が計量し、組合せ演算手段がこれら計量
済み物品21の内から合計重量が所定重量範囲内の重量
値(物品21)の組合せを選択し、組合せに選択された
各物品21を収容するカップ20を排出装置65に搬送
する。そして、この排出装置65が組合せに選択された
各物品21を収容するカップ20を所定の排出位置88
に搬送し、この排出位置88で各カップ20を反転させ
て各カップ20から物品を排出することにより合計重量
が所定重量範囲内の物品の組合せ計量を行う。この排出
された物品は、包装機89に投入されて包装される。そ
して、空になったカップ20は、送り出しコンベア92
により送り出されてカップ反転装置96を通り、このカ
ップ反転装置96により反転して開口部を上側に向けた
状態となって移送コンベア66上に移動する。次に、空
カップ20は、この移送コンベア66に搬送されて投入
ステージ61上に移動し、作業者は、上記と同様にして
各空カップ20に新たに物品21を投入して上記計量を
繰り返して行う。なお、各カップ20は、同一重量とな
るように形成してある。
【0029】投入ステージ61は、図1に示すように、
カップ20を進行方向に3個並べて1列としたものを4
列保持することができる固定台(簀の子状の受け台)6
7を備えている。この固定台67は、図3に示すよう
に、平面形状が略矩形であり、10本の棒状体22を有
している。これら10本の棒状体22は、カップ20の
進行方向97に対して直角をなす方向に向けて互いに所
定の間隔を隔てて設けてある。そして、各棒状体22
は、5本のガイド24と4本の桟23によって連結して
ある。ガイド24は、カップ20が隣の列、又は投入ス
テージ61の外側にはみ出ないようにするものであり、
進行方向97に平行し、互いにカップ20の直径よりも
少し広い間隔を隔てて設けてある。各桟23は、図6に
示すように、上縁が各棒状体22の上縁よりも下方に位
置するように配置してある。このように、固定台67が
投入ステージ61を形成している。図3は、投入ステー
ジ61等の拡大平面図、図5は投入ステージ61等の拡
大側面図、図6は投入ステージ61をカップ20の進行
方向に向かって見たA−A拡大断面図である。
【0030】また、図6に示すように、固定台67の下
側に受け皿28を着脱自在に取り付けてある。この取り
付けた状態で固定台67上からこぼれ落ちた物品21を
受け皿28で受け止めることができる。
【0031】投入ステージ61の入口には、図1、図3
及び図5に示すように、移送コンベア66の終端部69
が接続している。この終端部69に空のカップ20が4
個溜まり、かつ、この組合せ秤に設けられている中央演
算処理装置(CPU)(図示せず)から所定の供給信号
が出力されると、この終端部69の近傍位置に設けてあ
るエアーシリンダで構成した空カップ用プッシャー70
が伸長動作し、この空カップ用プッシャー70の先端に
設けたパッド71が終端部69上の4個の空カップ20
を投入ステージ61上の入口に送り出すことができる。
このようにして投入ステージ61上に送り出された4個
のカップ20は、夫々の前方のカップ20を前方に押し
進め、これによって、投入ステージ61上の最前列の4
個のカップ20を夫々と対応する4台の各計量器62−
1、62−2、62−3、62−4上に移動させること
ができ、更に、4台の計量器62−1、62−2、62
−3、62−4上の4個のカップ20を滞留コンベア6
3上に移動させることができる。しかる後に、空カップ
用プッシャー70が短縮動作して移送コンベア66上の
後続の4個のカップ20を終端部69に溜めておくこと
ができる。なお、この終端部69の入口にはストッパ7
2を設けてある。このストッパ72は、エアーシリンダ
であり、移送コンベア66の終端部69に4個のカップ
20が溜まった時に閉動作(図1に示す伸長状態とな
る。)して、後続のカップ20がこの終端部69に進入
してこないように止めておくことができ、終端部69の
カップ20が投入ステージ61に押し出されて空カップ
用プッシャー70が短縮動作した時に開動作(図3に示
す短縮状態となる。)してカップ20を終端部69に通
す役目を果たす。
【0032】図1に示す118は、被計量物品21を溜
めておくための溜容器である。この溜容器118は、例
えばステンレス製であり、空カップ用プッシャー70及
び移送コンベア66の終端部69の上方位置にこの組合
せ秤の本体76に着脱可能に設けてある。
【0033】また、図3に示す35は、投入テーブルで
ある。投入テーブル35は、12個の同じ大きさの円形
の物品投入口36を有しており、作業者がこれら各物品
投入口36に物品21を投入することにより固定台67
上で停止する12個の各カップ20に物品21を投入す
ることができる。この投入テーブル35は、透明のプラ
スチック板であり、組合せ秤の本体76上に取り外し自
在に載置してある。そして、図3及び図6に示すよう
に、投入テーブル35が本体76上に載置された状態
で、空カップ用プッシャー70により固定台67上を移
動と停止を繰り返して搬送される合計12個のカップ2
0の停止する各位置の上方に12個の物品投入口36が
位置するように投入テーブル35の位置を決めてある。
なお、各物品投入口36は、カップ20の上側開口部よ
りも少し小さい大きさである。そして、投入テーブル3
5を透明としたことにより、作業者が物品21をカップ
20に手投入する際に、カップ20が停止していること
を確認して物品21を投入することができる。
【0034】図3に示す41は、請求項2に記載のカバ
ーである。このカバー41は、4台の計量器62−1、
62−2、62−3、62−4の各載台25上に移動し
てきている4個のカップ20の上方に配置してある。こ
のカバー41は、3つの蝶番42を介して開閉自在に本
体76に設けてあり、カバー41が閉状態では、図3に
示すようにこの4台の計量器62−1、62−2、62
−3、62−4上の4個の各カップ20の上側開口部を
覆っており、カバー41が開状態では、図4に示すよう
にこれら4個の各カップ20の上側開口部が開放された
状態となる。
【0035】そして、カバー41と計量器62上の4個
のカップ20の間には、図4の開状態に示すように、投
入テーブル43を設けてある。投入テーブル43は、4
個の同じ大きさの円形の開口部44を有しており、カバ
ー41を開いた状態で作業者がこれら各開口部44から
物品21を4個の各カップ20に追加投入することがで
きるし、各カップ20から物品21の一部を取り出すこ
ともできる。
【0036】また、図3及び図4に示すように、本体7
6には、再計量スイッチ45を設けてある。この再計量
スイッチ45が請求項1に記載の運転スイッチに相当す
る。この再計量スイッチ45は、計量器62による計量
を開始、又は停止させることができるものであり、この
計量器62による計量が開始、又は停止すると、この組
合せ秤が起動、又は停止する。即ち、カバー41が図3
に示す閉状態でこの再計量スイッチ45がONの状態と
なり、再計量スイッチ45がONの状態で設定表示部8
7の起動停止スイッチをONにすると、この組合せ秤が
起動する。従って、カバー41が図4に示す開状態でこ
の再計量スイッチ45がOFFの状態となり、このOF
Fの状態で設定表示部87の起動停止スイッチをONに
しても、組合せ秤は起動しない。そして、組合せ秤が稼
働中に例えば計量器62によって計量されたカップ20
内の物品21の重量が軽量(又は過量)であると判定さ
れて組合せ秤が自動的に停止したときに、作業者がカバ
ー41を開いて(再計量スイッチ45がOFF状態とな
る。)計量器62上のカップ20に適量の物品21を追
加投入し(又は物品21の一部を取り出し)、そしてカ
バー41を閉じることによって(再計量スイッチ45が
ON状態となる。)組合せ秤の稼働を再開させることが
できるようになっている。
【0037】また、図3及び図5に示す投入ステージ6
1の後段のカバー41の下方には、4台の計量器62−
1、62−2、62−3、62−4を設けてある。各計
量器62は、ロードセル等の重量検出器を有しており、
各ロードセルに設けられている載台25上に、投入ステ
ージ61から物品21の投入されたカップ20が送られ
てくると、そのカップ20及びカップ20に投入されて
いる物品21の合計重量を計量することができる。そし
て、この組合せ秤に設けられている中央演算処理装置が
この合計重量値から既知であるカップ20(各カップ2
0は同一の重量である)の重量値を減算して各々の物品
21の重量を演算して得ることができる。
【0038】そして、計量された4個のカップ20は、
後段の滞留コンベア63上のカップ20の数が8個以下
になった時に滞留コンベア63に搬送される。これは、
滞留コンベア63が12個のカップ20を滞留させるこ
とができる長さであり、計量済みの4個のカップ20を
受け入れるためには、滞留コンベア63上のカップ20
の数が8個(=12−4)以下であることが必要だから
である。勿論、計量器62を4台設けたが、4台以外の
台数Aとしてもよい。その際、投入ステージ61のカッ
プ20を整列する列数は、計量器62の台数Aに合わせ
る。そして、この場合は、計量済み物品の投入されてい
るカップ20は、後段の滞留コンベア63上のカップ2
0の数が(12−A)個以下になった時に滞留コンベア
63に搬送する。
【0039】更に、中央演算処理装置には、記憶部、タ
イマ、設定表示部87、重量表示灯46が接続してい
る。記憶部には、プログラムの内容を書き込んであるP
ROMと、計量信号等が書き込まれ、この書き込んだ記
憶内容を自由に書き替えることができるRAMとを備え
ている。タイマは、中央演算処理装置の動作における時
間制御を行うためのものである。設定表示部87は、入
力部と表示器を備えている。入力部は、運転に必要な各
種定数を設定したり、運転の起動、停止を指令すること
ができるものである。表示器は、例えば計量器62によ
り計量して得られた物品21の重量、その重量が所定の
判定基準を満足しているか否かの判定結果、その判定結
果に基づいて対応するカップ20に適量の物品21を追
加投入し又は取り出しをすべき等のメッセージ、及び異
常と判定したカップ20を示すマーク等の表示をするも
のである。重量表示灯46は、図5に示すように、投入
ステージ61の側方であって投入作業者の見やすい位置
に設けてある。重量表示灯46は、上から赤色、黄色、
緑色の3つのランプ46a、46b、46cを備えてお
り、各ランプ46a、46b、46cは、計量器62に
より計量して得られた物品21の過量、軽量、適量を表
示する。
【0040】滞留コンベア63は、図1に示すように、
基端部が4台の計量器62の側方に配置されている直線
コンベアであり、各計量器62から排出されたカップ2
0を受け取って同図の左方向に搬送することができる。
そして、左側先端部にはストッパ73を設けてあり、こ
のストッパ73によりカップ20を係止することができ
る。この滞留コンベア63は、図7の断面図に示すよう
に、環状の2つのプラスチックチェーン(トップチェー
ン)74、74を備えており、各プラスチックチェーン
74、74の夫々の両端がスプロケット(図7には先端
部に設けられているスプロケット75、75を示す。)
75、75に掛けられている。このスプロケット75
は、モータ(図示せず)の回転軸と連結しており、モー
タが回転することにより2つのプラスチックチェーン7
4、74が所定方向に駆動される。図には示さないが、
プラスチックチェーン74、74のカップ20と接触す
る搬送面82は、摩擦抵抗の小さいプラスチック板によ
って形成してある。
【0041】図7に示す組合せ秤の本体76は、架台7
7(図1参照)に固定されており、この本体76の上面
に断面形状がコ字状の案内枠78を設けてある。この案
内枠78の上面83は、図7に示すように、プラスチッ
クチェーン74の搬送面82よりも下側に位置してお
り、この案内枠78の両側面には、プラスチックチェー
ン74を保持する保持枠79、80を設けてある。この
2つの保持枠79、80のうち、図7に示す案内枠78
の左側面に設けてある保持枠79の上側屈曲部98の上
面81は、プラスチックチェーン74の搬送面82より
も約3mm上側に位置するように形成してある。
【0042】この保持枠79の上面81とプラスチック
チェーン74の搬送面82の段差H(=約3mm)によ
り、図7に示す滞留コンベア63上のカップ20が搬送
コンベア64側にはみ出ないように規制することができ
る。つまり、この保持枠79の上側屈曲部98は、図1
に示すように、カップ20が滞留コンベア63上で1列
に整列している時には、カップ20が搬送コンベア64
側にはみ出ないように規制することができ、プッシャー
84が伸長動作した時には、カップ20が起立状態でこ
の保持枠79の上面81を乗り越えて搬送コンベア64
上に移動することができるものである。
【0043】そして、図7に示す滞留コンベア63の右
側には第1〜第10のプッシャー84−1〜84−10
を設けてあり、各プッシャーのピストンロッドの先端に
設けたパッド85−1〜85−10によって、滞留コン
ベア63上のカップ20がプッシャー84側にはみ出な
いように規制することができる。つまり、滞留コンベア
63は、モータにより常時回転駆動しており、滞留コン
ベア63上の各カップ20はストッパ73側に搬送され
て先頭のカップ20がストッパ73に当接すると後続の
カップ20は順次互いに接触した押せ押せの状態で1列
に並び、各カップ20はその位置で停止することとな
る。ただし、滞留コンベア63は、常時搬送駆動されて
いるので、この滞留コンベア63上に1列に並んでいる
カップ20は進行方向に向かって左側又は右側にはみ出
ようとするが、上記段差H及びパッド85−1〜85−
10によってカップ20が滞留コンベア63の外側には
み出ないように規制することができる。なお、図1に示
すように、第10のプッシャー84−10の後方にもガ
イド112を設けてあり、カップ20のはみ出しを防止
している。
【0044】第1〜第10の各プッシャー84−1〜8
4−10は、滞留コンベア63上の所望のカップ20を
搬送コンベア64側に取り出すための手段である。これ
ら第1〜第10の各プッシャー84−1〜84−10
は、図1に示すように、エアーシリンダから成ってお
り、各プッシャーは、カップ20の直径と同一の長さの
間隔をおいて夫々配置してある。即ち、12個のカップ
20が滞留コンベア63上で1列に並んだ状態で先頭か
ら10個までの各カップ20と対応して第1〜第10の
各プッシャー84−1〜84−10を設けてある。各プ
ッシャー84−1〜84−10に設けてあるパッド85
−1〜85−10は、平面形状がL字状である。パッド
85の形状をL字状としたのは、図2に示すように、例
えば第2、第5、第8、及び第10のプッシャー84−
2、84−5、84−8、84−10が伸長動作した状
態で、各プッシャー84−2、84−5、84−8、8
4−10により取り出した各カップ20の後続のカップ
20を対応するパッドの係止板86により係止するため
である。これにより、伸長状態の各プッシャー84−
2、84−5、84−8、84−10が短縮状態になる
とき、各パッド85−2、85−5、85−8、85−
10が後続のカップ20をそれら各係止位置で停止させ
た状態でスムースに後退して図1に示す短縮状態に戻る
ことができる。
【0045】図1に示すように、滞留コンベア63の側
方には搬送コンベア64を設けてある。搬送コンベア6
4は、図7に示すように、滞留コンベア63と同等のプ
ラスチックチェーンコンベアである。この搬送コンベア
64の左側面にはガイド90を設けてあり、このガイド
90は、滞留コンベア63から搬送コンベア64に押し
出されたカップ20が搬送コンベア64から落下しない
ようにするためのものである。そして、搬送コンベア6
4の搬送面は滞留コンベア63の搬送面82と略同一の
高さに配置してあり、従って、搬送コンベア64の搬送
面は、保持枠79の上側屈曲部98の上面81よりも約
3mm(=H)低くなっている。搬送コンベア64の後
端部は、排出装置65と接続している。また、図1に示
すように、搬送コンベア64の排出装置65の入口部に
は、ストッパ72と同等のストッパシリンダ113を設
けてある。このストッパシリンダ113は、伸長状態と
短縮状態とに所定のタイミングで切り替わることによ
り、組合せに選択されたカップ20を各組ごとに順次排
出装置65に送り込むことができる。そして、ストッパ
シリンダ113が伸長状態となって選択されたカップ2
0を搬送コンベア64上で停止させた状態では、これら
カップ20が保持枠79の上側屈曲部98とガイド90
とによって搬送コンベア64上からはみ出ないように両
側から規制されており、従って、これらカップ20は搬
送コンベア64上で1列に整列して停止することができ
る。
【0046】次に、排出装置65の説明をする。排出装
置65は、図1及び図8に示すように、傾斜コンベア9
1と送り出しコンベア92とを備えている。送り出しコ
ンベア92は、滞留コンベア63と同等のプラスチック
チェーンコンベアである。傾斜コンベア91は、搬送面
に4列に配置された多数のカップ保持部14を設けてな
るチェーンコンベアである。この傾斜コンベア91が、
搬送コンベア64と接続しており、組合せに選択された
物品を収容するカップ20を1個ずつ4個の各カップ保
持部14に受け入れることができる。これらカップ保持
部14に受け入れたカップ20は、横1列に4個並んだ
状態で順次斜め上方に向かって搬送され、上昇端で反転
して4個の各カップ保持部14から外れて位置決め筒部
15内に落下して所定の排出位置88で停止する。この
排出位置88では、カップ20が反転していることとカ
ップ20の落下による衝撃とにより内側に収容されてい
る物品21がカップ20から排出され、カップ受板93
の下部に設けたじょうご状部16及び投入口94を通っ
て包装機89に投入される。そして、空になった4個の
カップ20は、エアーシリンダ17に駆動される位置決
め筒部15よって送り出しコンベア92側(図1の矢印
95の方向)に搬送される。4個の空のカップ20は、
カップ受板93に設けた排出口(図示せず)及びシュー
ト18を通って送り出しコンベア92上に搬送され、こ
の送り出しコンベア92によって搬送され、そして、カ
ップ反転装置96により180°反転されて、カップ2
0の口を上側に向けた状態で移送コンベア66に送り出
される。そして、移送コンベア66は、空のカップ20
をこの移送コンベア66の終端部69に移送し、この終
端部69に空のカップ20が4個溜まり、上述したよう
に、中央演算処理装置から所定の供給信号が出力される
と、空カップ用プッシャー70が伸長動作し、この空カ
ップ用プッシャー70の先端に設けたパッド71が終端
部69上の4個の空カップ20を投入ステージ61上の
入口部に送り出すことができる。このようにして、カッ
プ20は循環して物品の組合せ計量を順次連続して行う
ことができる。
【0047】次に、上記組合せ秤に設けられている判定
手段について説明する。この判定手段は、中央演算処理
装置及び予め記憶部に書き込まれているプログラムによ
って構成されている。即ち、中央演算処理装置は、各々
の計量器62から供給される計量信号をデータとして、
記憶部に書き込まれているプログラムに従って演算処理
し、その処理結果に基づいて重量表示灯46を表示し、
設定表示部87に所定の表示内容を表示することがで
き、更に、組合せ秤を停止させる機能を備えている。そ
して、この機能を達成するための空カップ判定手段、適
量判定手段、合計重量判定手段、重量表示灯判定手段、
空カップ排出判定手段を備えている。
【0048】空カップ判定手段は、請求項6に記載の重
量判定手段と対応しており、図9のステップ210〜2
14、218にその動作手順を示す。即ち、計量器62
により計量して得られた重量に基づいてカップ20に物
品21が投入されているか否かを判定し、物品21が投
入されていないと判定したカップ20の数nA が予め定
めた許容空カップ数NA を越えると判定し、かつ滞留コ
ンベア63上の空カップ20の個数nB が許容空カップ
数NB を越えるか否かを判定し、NB <nB と判定した
ときに、設定表示部87に所定の表示を行う等の所定の
警報を出力し、更に計量器62による計量及び計量器6
2からのカップ20の送出しを停止させて組合せ秤の運
転を停止させる手段である。これにより、不適当な個数
の空カップ20が計量器62から送り出されて滞留コン
ベア63上に溜まることを防止することができる。
【0049】適量判定手段は、請求項5に記載の重量判
定手段と対応しており、図10のステップ300、30
2、310、312にその動作手順を示す。即ち、計量
器62により計量して得られた重量が所定重量範囲内で
あるか否かを判定し、所定重量範囲外であると判定した
重量の数が予め定めた許容数を越えるときに、設定表示
部87に所定の表示を行う等の警報を出力し、更に計量
器62による計量及び計量器62からのカップ20の送
出しを停止させて組合せ秤の運転を停止させる手段であ
る。この適量判定手段によると、計量器62上のカップ
20に対して物品21を追加し又は取り出すことによっ
てこれら4個のカップ20の物品21の重量値のうち所
定重量範囲内の重量値の個数が許容数以下にすることが
でき、このようになったときは、計量器62からのカッ
プ20の送出しを再開させて組合せ秤を起動させること
ができる。
【0050】合計重量判定手段は、請求項4に記載の重
量判定手段と対応しており、図10のステップ308が
その動作の一部をなす。即ち、計量器62により4個の
カップ20に投入されている物品21の重量が得られる
たびに、その4個の重量値の合計重量値GA を計算し、
この合計重量値GA が予め設定されている組合せ計量の
目標重量値WA 以上であるか否かを判定し、目標重量値
A 未満であると判定し、かつ、軽量の物品21を収容
するカップ20の個数nD が許容個数ND を越えている
ときに、設定表示部87に所定の表示を行う等の警報を
出力し、更に計量器62による計量及び計量器62から
のカップ20の送出しを停止させて組合せ秤の運転を停
止させる手段である。この合計重量判定手段によると、
計量器62により計量して得られる4つの重量の合計重
量値GA が目標重量値WA 以上、又はそれに近い場合に
組合せ演算を行うので、組合せに選択された1つの組を
構成する重量の個数を有る一定個数以下となるように制
御することができ、その結果、物品投入作業者によるカ
ップ20への時間当たりの投入回数の増加を防止するこ
とができる。
【0051】重量表示灯判定手段は、請求項8に記載の
重量判定手段と対応しており、図11にその動作手順を
示す。即ち、計量器62により計量して得られた重量が
予め設定してある3つの重量グループの過量、軽量、適
量のうちのいずれのグループに属するかを判定するもの
である。つまり、4個のカップ20に収容されている物
品21の重量を順次計量し、この計量して得られた物品
21の各重量が過量、軽量、適量のうちどの重量グルー
プ(重量範囲)に属するかを判定し、その判定結果に基
づいて重量表示灯46の赤色、黄色、緑色の3つのラン
プ46a、46b、46cのうちのいずれかを点灯させ
る手段である。投入作業者は、この赤色、黄色、又は緑
色のランプ46a、46b、又は46cの点灯を目で確
認することにより投入重量が過量、軽量、又は適量のど
の傾向にあるかを知ることができ、投入重量が適量とな
るように加減して調整することができる。この重量表示
灯46が請求項8に記載の出力手段である。
【0052】空カップ排出判定手段は、請求項7に記載
の重量判定手段と対応しており、図12にその動作手順
を示す。即ち、計量器62により計量して得られた重量
に基づいてカップ20に物品21が投入されているか否
かを判定し、カップ20に物品21が投入されていない
と判定したときに、物品21が投入されていないカップ
20を所定のタイミングで組合せに選択された物品を収
容するカップ20と共に、滞留コンベア63に送り出す
ことができる。つまり、この所定のタイミングとは、組
合せに選択された重量値の個数が3個以下の場合のタイ
ミングであり、このタイミング時に物品の重量値が0グ
ラムの空カップを送り出す。そして、この選択された空
カップは、物品21が投入されているカップ20と同様
に滞留コンベア63、搬送コンベア64、排出装置6
5、移送コンベア66によって搬送されて投入ステージ
61に戻る。これによって、空カップ20が発生したと
きに、空カップ20を作業者がその都度投入ステージ6
1に戻す必要がなく、作業の軽減を図ることができる。
【0053】次に、この組合せ秤の動作及び上記各判定
手段の働きを図9乃至図12に示すフローチャート及び
図1等を参照して説明する。まず、図1に示す投入ステ
ージ61上のカップ20は、固定台67上を移動と停止
を繰り返して4列で矢印97の方向に搬送され、作業者
が透明の投入テーブル35を通して各カップ20が停止
していることを確認した上で物品21を各物品投入口3
6に投入する(図3参照)。そして、物品21が投入さ
れた各カップ20を、4台の計量器62上に搬送して、
予め設定してある所定の安定時間経過後に各カップ20
に投入されている夫々の物品21の重量を計量する(S
200)。ただし、図3に示す計量器62−1〜62−
4の上方に設けてあるカバー41は、計量器62上の4
個のカップ20を覆う閉位置にあるので、作業者が計量
器62上のカップ20に物品21を投入することを防止
しており、これによって4個の各カップ20に投入され
ている物品21の重量を計量器62によって正確に計量
することができる。
【0054】次に、この4台の計量器62の各載台25
上にカップ20が正しく載置されているか否かを判定す
る(S202)。即ち、カップ20とそのカップに収容
されている物品21の合計重量を計量器62によって計
量し、その重量値からカップ20の重量を減算して物品
の重量を計量することができるが、カップ20が載台2
5上で例えば転倒して固定台67のガイド24に寄り掛
かっている場合は、上記減算して得られた物品21の重
量がマイナス重量となることがあり、このように、物品
21の重量がマイナス重量となった場合に載台25上に
カップ20が正しく載置されていないと判定する。そし
て、いずれかの載台25上にカップ20が正しく載置さ
れておらず、NOと判定したときは、設定表示部87の
表示器に、「計量器NO.Hのカップを正しく載せて下
さい。」の旨の表示、及びそのNO.Hの計量器のカッ
プ20が異常である旨を示す所定のマーク表示を行い、
更に、図には示さないがカバー41上に4台の各計量器
62ごとに設けた4つの警報ランプのうち対応する警報
ランプを点灯させ、そしてブザー(図示せず)を鳴動さ
せて警報音を発生する(S204)。なお、計量器N
O.Hとは、計量器62−1、62−2、62−3、又
は62−4を示す番号である。そして、計量を停止する
と共に、計量器62上の4個のカップ20の滞留コンベ
ア63への送出しを停止する(S206)。このとき、
作業者は、このブザー音を聞いて表示器の表示を読み取
り、カバー41を開けて警報ランプが点灯して示すカッ
プ20を正しく載台25上に載せる。しかる後に、作業
者がカバー41を閉じると再計量スイッチ45がONと
なり(S208)、ステップ200に戻り安定時間経過
後に計量が自動的に再開する(S200)。
【0055】ただし、ステップ202において、4台の
計量器62の各載台25上にカップ20が正しく載置さ
れており、YESと判定した場合は、空カップ判定手段
による判定を行う。即ち、これら計量した4個のカップ
20のうち物品21が投入されていない空のカップ20
が存在するか否かを判定する(S210)。即ち、物品
21の重量値が0又はこれに近い重量値のカップ20が
存在するか否かを判定し、空のカップ20が存在し、Y
ESと判定した場合は、この空のカップ20の個数nA
が許容空カップ数NA (例えばNA =1)を越えている
か否かを判定し(S212)、NA <nA であり、YE
Sと判定した場合は、滞留コンベア63上の空のカップ
20の個数nB が許容空カップ数NB (例えばNB
2)を越えているか否かを判定する(S214)。そし
て、NB <nB であり、YESと判定した場合は、設定
表示部87の表示器に、「計量器NO.Hのカップに物
品を再投入して下さい。」の旨の表示、及びそのNO.
Hの計量器のカップ20が異常である旨を示す所定のマ
ーク表示を行い、更に、カバー41上に設けた4つの警
報ランプのうち対応する警報ランプを点灯させ、そして
ブザー(図示せず)を鳴動させて警報音を発生する(S
216)。そして、計量を停止すると共に、計量器62
上のこれら4個のカップ20の滞留コンベア63への送
出しを停止する(S206)。このとき、作業者は、こ
のブザー音を聞いて表示器の表示を読み取り、カバー4
1を開けて警報ランプが点灯して示すカップ20内に適
量の物品21を投入する。しかる後に、作業者がカバー
41を閉じると再計量スイッチ45がONとなり(S2
08)、ステップ200に戻り安定時間経過後に計量が
自動的に再開する(S200)。
【0056】なお、ステップ210において空カップが
ないと判定した場合、ステップ212において4台の計
量器62上の空カップ20の個数nA が許容空カップ数
A以下であると判定した場合、ステップ214におい
て滞留コンベア63上の空カップ20の個数nB が許容
空カップ数NB 以下であると判定した場合は、次の判定
段階に進む。
【0057】この空カップ判定手段によると、計量器6
2上に空カップが存在し、そして滞留コンベア63上の
空カップの個数nB が許容空カップ個数NB を越えてい
ると判定した場合は、計量器62からのカップ20の送
り出しを停止させることができ、この停止したときに空
カップ20に物品21を投入してカップ20内の物品の
重量が適量となるように調整することができる。これに
よって、空カップが滞留コンベア63上に多数滞留する
ことによる組合せ秤の計量精度の低下を防止することが
でき、その結果、所定の計量精度の維持を図ることがで
きる。
【0058】次の判定段階として適量判定手段、及び合
計重量判定手段を図10を参照して説明する。適量判定
手段は、過量判定手段と軽量判定手段とからなってい
る。過量判定手段は、計量器62により計量した4個の
カップ20のうち物品21の重量が上限重量WU を越え
ている過量カップ20が存在するか否かを判定し(S3
00)、過量カップ20が存在し、YESと判定した場
合は、過量カップ20の個数nC が許容カップ数N
C (例えばNC =1)を越えているか否かを判定し(S
302)、NC <nC であり、YESと判定した場合
は、設定表示部87の表示器に、「計量器NO.Hのカ
ップの物品を取り出して下さい。」の旨の表示、及びそ
のNO.Hの計量器のカップ20が異常である旨を示す
所定のマーク表示を行い、更に、カバー41上に設けた
4つの警報ランプのうち対応する警報ランプを点灯さ
せ、そしてブザー(図示せず)を鳴動させて警報音を発
生する(S304)。そして、計量を停止すると共に、
計量器62上のこれら4個のカップ20の滞留コンベア
63への送出しを停止する(S306)。このとき、作
業者は、このブザー音を聞いて表示器の表示を読み取
り、カバー41を開けて警報ランプが点灯して示すカッ
プ20内の物品21を目で確かめながら必要な量だけ取
り出す。しかる後に、作業者がカバー41を閉じると再
計量スイッチ45がONとなり(S208)、ステップ
200に戻り安定時間経過後に計量が自動的に再開する
(S200)。
【0059】なお、ステップ300において過量カップ
がないと判定した場合、ステップ302において4台の
計量器62上の過量カップ20の個数nC が許容カップ
数N C 以下であると判定した場合は、次の判定段階に進
む。
【0060】この過量判定手段によると、計量器62上
の過量カップの個数nC が許容カップ個数NC を越えて
いると判定した場合は、計量器62からのカップ20の
送り出しを停止させることができ、この停止したときに
過量カップ20から物品21を取り出してカップ20内
の物品の重量が適量となるように調整することができ
る。これによって、過量カップが滞留コンベア63上に
多数滞留することによる組合せ秤の計量精度の低下を防
止することができ、その結果、所定の計量精度を高い状
態で維持することができる。
【0061】次の判定段階としての合計重量判定手段
は、ステップ308において計量器62上の4個のカッ
プに投入されている物品21の合計重量GA が目標重量
A 以上であるか否かを判定する(S308)。目標重
量WA とは、組合せ演算手段が物品の重量値を組合せて
合計重量が所定重量範囲内の組合せを選択するところの
その所定重量範囲の下限重量値をいう。次に、4カップ
分の合計重量GA が目標重量WA 未満であり、NOと判
定した場合は、計量した4個のカップ20のうち物品2
1の重量が下限重量WD 未満の軽量カップ20の個数n
D を計算し(S310)、そして個数nD が許容カップ
数ND (例えばND =1)を越えているか否かを判定す
る(S312)。そして、ND <nD であり、YESと
判定した場合は、設定表示部87の表示器に、「計量器
NO.Hのカップに物品を追加投入して下さい。」の旨
の表示、及びそのNO.Hの計量器のカップ20が異常
である旨を示す所定のマーク表示を行い、更に、カバー
41上に設けた4つの警報ランプのうち対応する警報ラ
ンプを点灯させ、そしてブザー(図示せず)を鳴動させ
て警報音を発生する(S314)。そして、計量を停止
すると共に、計量器62上のこれら4個のカップ20の
滞留コンベア63への送出しを停止する(S316)。
このとき、作業者は、このブザー音を聞いて表示器の表
示を読み取り、カバー41を開けて警報ランプが点灯し
て示すカップ20内の物品21を目で確かめながら必要
な量だけ追加投入する。しかる後に、作業者がカバー4
1を閉じると再計量スイッチ45がONとなり(S20
8)、ステップ200に戻り安定時間経過後に計量が自
動的に再開する(S200)。
【0062】なお、ステップ308において合計重量G
A ≧目標重量WA と判定した場合、ステップ312にお
いて軽量カップ数nD が許容カップ数ND よりも以下で
あると判定した場合は、次の判定段階に進む。
【0063】この合計重量判定手段、及び軽量判定手段
によると、4台の計量器62上の各カップ20に投入さ
れている物品21の合計重量GA が目標重量WA 未満で
あって、軽量カップ数nD が許容カップ数ND を越える
と判定した場合は、計量器62からのカップ20の送り
出しを停止させることができ、この停止したときに軽量
カップ20に物品21を追加投入してカップ20内の物
品の重量が適量となるように調整することができる。つ
まり、計量器62上の4カップ内の物品の合計重量GA
が目標重量WA 未満であり、軽量カップ数nD が許容カ
ップ数ND を越える場合は、4個以下の組合せの成立す
る可能性が極めて低いので、このような重量の物品21
を収容するこれら4個のカップ20を滞留コンベア63
に送り出さないこととし、軽量カップに物品21を追加
投入した後に送り出すこととしている。これによって、
計量精度の向上を図ることができると共に、組合せが成
立しない為に組合せ秤が停止する可能性も低くすること
ができる。そして、作業者による物品投入回数の増加も
防止することができる。
【0064】次の判定段階としての重量表示灯判定手段
を図11を参照して説明する。この重量表示灯判定手段
は、被計量物品21が投入されているカップ20が投入
ステージ61より4台の各計量器62に順次搬送されて
くるたびに、目標重量WA と4台の計量器62により計
量して得られた4つの物品21の合計重量GA との偏差
(WA −GA )を順次算出し、そして、この偏差(WA
−GA )を予め設定したNE 回(例えば3回)分を順次
加算して累積偏差ΣZを算出する(S400〜S40
6)。次に、この計算して得られた累積偏差ΣZが下限
偏差R1 、及び上限偏差−R2 と夫々比較して図5に示
す重量表示灯46の過量ランプ46a(赤色)、軽量ラ
ンプ46b(黄色)、及び適量ランプ46c(緑色)の
うちのいずれを点灯させるかを判定し、その判定結果と
対応する過量ランプ46a、軽量ランプ46b、又は適
量ランプ46cを点灯させ、しかる後に累積回数nE
累積偏差ΣZを0にリセットし、そして、上記と同様に
して次回の判定及び重量表示灯46の点灯を行う。
【0065】この重量表示灯判定手段よると、作業者の
物品投入重量の傾向を重量表示灯46の各ランプ46
a、46b、又は46cで表示することができるので、
作業者は、各ランプ46a、46b、又は46cの点灯
を目で確認することにより自分が投入した物品21の重
量が過量、軽量、又は適量のどの傾向にあるかを知るこ
とができ、投入重量が適量となるように加減することが
できる。これにより、計量精度の低下を防止することが
できる。
【0066】次に、組合せ演算手段が、これら計量済み
物品21の各重量を種々に組合わせて組合せ演算する手
順、及び空カップ排出手段が組合せに選択された物品2
1を収容するカップ20又は空カップ20を滞留コンベ
ア63から取り出して搬送コンベア64上に移動させて
排出装置65内に搬送する手順を説明する。組合せ演算
手段は、図には示さないが、中央演算処理装置(CP
U)により構成されている演算制御部(図示せず)と、
この演算制御部と接続する記憶部(図示せず)に記憶さ
れている所定のプログラムと、により構成されており、
所定の組合せ演算を行う手段である。即ち、組合せ演算
手段は、各計量器62−1、62−2、62−3、62
−4により計量されて滞留コンベア63上に1列に並ぶ
カップ20のうち先頭の1番目から10番目までの各カ
ップ20に収容されている物品21の各重量値を種々に
組合わせて、それら組合せのうち合計重量値が予め定め
た所定重量範囲内であって、予め定めた条件を満足する
組、例えば目標重量値WA に等しいか若しくは最も近い
組を構成する重量値を選択する演算を行う(S50
0)。なお、1回の組合せに選択する重量値の最大個数
を4個としている。
【0067】次に、合計重量が所定重量範囲内の組合せ
を選択することができたか否かを判定し(S502)、
組合せを選択することができ、YESと判定した場合
は、その選択された組を構成する重量値の数が4個未満
であるか否かを判定し(S504)、4個以上、即ち4
個であり、NOと判定した場合は、組合せに選択された
重量値と対応する4個のカップ20を滞留コンベア63
から搬送コンベア64上に送り出し(S506)、それ
ら4個のカップ20を排出装置65に搬送する。つま
り、排出装置65は、図1に示すように、最大4個のカ
ップ20を1組として包装機89に搬送し、1組を構成
する各カップ20に投入されている計量済物品21を1
つの包装用袋内に投入することができる構成であるが、
組合せに選択された物品21を収容するカップ20の個
数が4個の場合は、空カップを含めることができないの
でその組合せに選択された4個のカップ20のみを搬送
コンベア64に送り出すこととしている。
【0068】従って、ステップ504において、組合せ
に選択された組を構成する重量値の数が4個未満であ
り、YESと判定し、空カップが滞留コンベア63上に
存在していると判定した場合は(S508)、組合せに
選択された重量値と対応するカップ20と空カップを滞
留コンベア63上から搬送コンベア64上に送り出す
(S510)。なお、この組合せに選択されたカップ2
0の個数と空カップ20の個数の合計個数が4個となる
ように空カップ20を送り出す。勿論、ステップ508
において、空カップが存在しておらず、NOと判定した
場合は、組合せに選択された重量値と対応するカップ2
0のみを滞留コンベア63上から送り出す。
【0069】そして、ステップ502において、組合せ
が存在せず、NOと判定した場合は、空カップ20が滞
留コンベア63上に存在するか否かを判定し(S51
2)、空カップ20が存在し、YESと判定した場合
は、最大4個の空カップ20を滞留コンベア63上から
搬送コンベア64上に送り出す(S514)。ただし、
ステップ512において、空カップ20が存在せず、N
Oと判定した場合は、図1に示す滞留コンベア63上の
12個のカップ20と対応する重量値を組合せに参加さ
せて再度組合せ演算を行い(S516)、ステップ50
2に戻り、上記と同様に処理を行う。
【0070】この空カップ排出手段によると、物品21
が投入されていない空カップ20を、上記のように所定
の条件を満足したと判定したときに、所定のタイミング
で強制的に組合せに選択された重量値と対応するカップ
20と共に空カップ20を排出位置88を通して投入ス
テージ61に自動的に搬送することができる。これによ
り、滞留コンベア63上に空カップ20が多数滞留する
ことを防止することができる。そして、組合せに参加す
る0グラムの重量値の増加を自動的に防止することがで
き、計量精度の低下を防止することができる。しかも、
作業者が空カップ20を滞留コンベア63からその都度
取り出して投入ステージ61に戻す手間を解消すること
ができる。
【0071】次に、組合せ演算手段の組合せ演算開始に
ついて説明する。組合せ演算手段による組合せ演算は、
作業者が設定表示部87を操作して予め設定してある組
合せ演算開始メモリ数がKとなったときに開始する。こ
の組合せ演算開始メモリ数とは、組合せ演算手段が組合
せ演算を開始するための条件であり、この条件は、滞留
コンベア63上に停止しているカップ20の数(記憶部
に記憶されている計量済み物品の重量値の数)が例えば
K=9個以上となることとしている。つまり、記憶部に
記憶されている重量値の数が9個未満では組合せ演算を
行っても合計重量が所定重量範囲内となる組合せを選択
する可能性が低いので組合せ演算を行わず、従って重量
値の数が9個以上となり、組合せの選択の可能性の高く
なったときに組合せ演算を行うこととしている。ただ
し、この組合せ演算開始メモリ数Kは、組合せ計量の計
量精度や計量速度等に応じて作業者が設定表示部87を
操作して任意の組合せ演算開始メモリ数を設定すること
ができる。そして、滞留コンベア63上に停止している
カップ20の個数が9個未満となったときには、滞留コ
ンベア63上のカップ20の個数が9個以上となるまで
計量器62から計量済み物品を収容するカップ20が4
個ずつ搬送されてくる。そして、滞留コンベア63上の
カップ20の個数が9個以上となったときは、計量器6
2からの搬送が自動的に停止する。
【0072】次に、組合せ演算手段により物品(重量
値)の所定の組合せとして例えば図2に示すように第
2、第5、第8、及び第10番目の4つの物品21が選
択されたとすると、同図に示すように、第2、第5、第
8、及び第10のプッシャー84−2、84−5、84
−8、84−10が伸長駆動してこれら第2、第5、第
8、及び第10番目の各物品21を収容する各カップ2
0を滞留コンベア63上から押し出して、保持枠79の
上面81を乗り越えさせ、この滞留コンベア63と隣接
して設けてある搬送コンベア64上に移動させる。そし
て、第2、第5、第8、及び第10のプッシャー84−
2、84−5、84−8、84−10が伸長駆動した状
態では、図2に示すように、各プッシャーに設けてある
パッド85−2、85−5、85−8、85−10の夫
々の各係止板86が、取り出した2、5、8、10番目
の各カップ20の夫々の後続のカップ20を係止するこ
とができる。これにより、伸長状態の第2、第5、第
8、及び第10のプッシャー84−2、84−5、84
−8、84−10が短縮駆動したときに、各パッド85
−2、85−5、85−8、85−10が後続の各カッ
プ20を引っ掛けることなく、スムースに図1に示す元
の位置に戻ることができる。
【0073】そして、搬送コンベア64上に移動した第
2、第5、第8、及び第10番目の4個のカップ20
は、この搬送コンベア64により搬送されて排出装置6
5に搬送される。この排出装置65に搬送された第2、
第5、第8、及び第10番目の各カップ20は、物品2
1が取り出され、これら取り出された物品21を包装機
89が包装する。一方、第2、第5、第8、及び第10
のプッシャー84−2、84−5、84−8、84−1
0が短縮状態となると、選択されなかった第1、第3、
第4、第6、第7、及び第9番目の各物品21を収容す
る6個の各カップ20、及び後続の2個のカップ20が
滞留コンベア63により搬送されて前進する。また、4
台の計量器62から計量済み物品を収容する4個のカッ
プ20が順次滞留コンベア63に供給される。これら4
個のカップ20及び滞留コンベア63上の8個のカップ
20、即ち、計量済み物品を収容する合計12個のカッ
プ20は、搬送されて上述のようにして先頭のカップ2
0がストッパ73により係止され、この先頭のカップ2
0及び後続のカップ20が1列に互いに接触した押せ押
せの状態で滞留コンベア63上で停止する。しかる後
に、次の組合せ演算が行われる。
【0074】ただし、組合せ演算で選択された物品(重
量値)21の個数が4個の場合は、滞留コンベア63上
には8個のカップ20しか残らないので、組合せ演算開
始メモリ数K=9個よりも少なく、従って、4台の計量
器62から次の計量済み物品が投入されているカップ2
0が滞留コンベア63に排出されるまでは次の組合せ演
算を行わないようにしている。しかし、例えば、滞留コ
ンベア63上に12個のカップが滞留していたとして、
組合せ演算で選択された物品(重量値)21の個数が3
個以下の場合は、滞留コンベア63上には9個のカップ
20が残っているので、組合せ演算開始メモリ数K=9
個以上の条件を満たし、従って、計量器62から次の計
量済み物品が投入されているカップ20が滞留コンベア
63に供給されない。その結果、計量器62から次のカ
ップ20が滞留コンベア63に供給される前に組合せ演
算を行うことができる。このように、次の計量済み物品
21が収容されているカップ20の到着を待つ必要がな
いのは、図1に示す滞留コンベア63上の先頭から11
番目と12番目の2個のカップ20を待機させてあり、
この2個のカップ20に収容されている物品の重量値を
次の組合せ演算に参加させることができるからである。
【0075】次に、図13を参照して、計量された物品
の重量を記憶する手順を説明する。まず、物品の投入さ
れたカップ20が計量器62によって計量が完了し(S
100)、この計量済み物品の重量値を記憶部に記憶す
る(S102、104)。例えば第1、2、・・・・、
N番目に計量して得られた重量値を第1、2、・・・
・、N番目のメモリに記憶する。そして、記憶した重量
値の数がK、例えば9個以上であるか否かを判定して
(S106)、9個未満であると判定したときは、組合
せ演算を行わなず、9個以上であると判定したときは、
組合せ演算を行う(S108)。そして、組合せ演算に
より組合せに選択されたs個の重量値(Ml、Mm 、・
・・・、Mn )の物品を収容するカップ20を搬送コン
ベア64に押し出す(S110)。
【0076】ただし、選択されずに滞留コンベア63上
に残った物品は、順次前進して物品の順番が変わるの
で、メモリに記憶されている重量値の順番も変更する必
要がある。その為に、Mn+1 、Mn+2 、・・・・、M
n+(i-n) 番目のメモリに記憶されている重量値をMn
n+1 、・・・・、Mn+(i-n)-1 番目のメモリに夫々移
し替える(S112)。そして、Mm+1 、Mm+2 、・・
・・、Mm+(i-m) 番目のメモリに記憶されている重量値
をMm 、Mm+1 、・・・・、Mm+(i-m)-1 番目のメモリ
に夫々移し替える(S114)。また、Ml+1
l+2 、・・・・、Ml+(i-l) 番目のメモリに記憶され
ている重量値をMl 、Ml+1 、・・・・、Ml+(i-l)-1
番目のメモリに夫々移し替える(S116)。なお、1
≦l <m<・・・・<n≦iとし、iは、記憶済みのメ
モリの番号のうち最大番号の数値である。
【0077】そして、メモリに記憶されている元の重量
値の個数iからsを減算して現在記憶されている重量値
の個数iを演算する(S118)。このようにして、順
次物品を新たに計量して得られた重量値を記憶すること
ができ、そして、選択されずに滞留コンベア63上に残
っている物品の順番の変更に応じて各メモリに記憶され
ている重量値の順番を順次変更することができる。これ
によって、滞留コンベア63上に停止する物品の各重量
値を各物品と対応して記憶することができる。
【0078】上記実施形態の組合せ秤によると、図1に
示すように、投入ステージ61上で被計量物品21がカ
ップ20内に投入されてから組合せ演算によって選択さ
れて、包装機89の包装用袋に投入されるまでの間、物
品を同一のカップ20によって保持する構成である。従
って、付着性、又は粘着性を有する物品が、図14に示
す従来の組合せ秤のように、分割シュート9や集合シュ
ート10の内側に付着することがなく、その結果、付着
性、又は粘着性を有するカット野菜、漬物、又は筋子等
の物品の組合せ計量の計量精度及び計量速度を従来より
も向上させることができる。
【0079】そして、計量済み物品が投入されているカ
ップ20を滞留コンベア63上に多数溜めておくことが
でき、そして、これら滞留する多数のカップ20に投入
されている多数の物品を組合せに参加させることができ
る構成であるので、これによっても組合せ計量の計量精
度を向上させることができる。また、組合せに参加する
ことができる物品の数を増加させる場合は、滞留コンベ
ア63及び搬送コンベア64の長さを長くして、プッシ
ャー84の数を増加することにより可能であり、図14
に示す組合せ秤のように、物品の重量値を1つ増加させ
るために、1組の直進フィーダ3、計量ホッパ5、メモ
リホッパ8を増加させる必要がなく、経済的である。
【0080】しかも、カップ20に投入されている物品
を別のホッパ等に移替えずに多数の計量済み物品を溜め
ておくことができる構成であるので、物品を別のホッパ
等に移替えることが原因して起こる付着による重量変動
が存在せず、これによっても、粘着性等を有する物品の
組合せ計量の計量精度及び計量速度を従来よりも向上さ
せることができる。そして、多数の計量済み物品を収容
する各カップ20を滞留コンベア63上に溜めておくこ
とができる構成であるので、計量済みのカップ20を計
量器62から順次排出することができ、これにより計量
器62による計量を連続して順次行うことができ、その
結果、計量器62の運転効率を従来よりも向上させるこ
とができる。
【0081】ただし、上記実施形態において、空カップ
20の重量が未知の場合、又は空カップ20の重量のば
らつきが大きい場合は、投入ステージ61の手前に別個
の計量器を設けてこの計量器により空カップ20の重量
を予め計量し、後段の計量器62により計量して得られ
たカップ20と物品21の合計重量から対応するカップ
20の重量を減算して物品21の重量を求める構成とし
てもよい。
【0082】また、夫々の空カップ20の重量が均一で
ある場合は、カップ20と物品の合計重量を種々に組合
わせて組合せ演算を行ってもよい。この場合、目標重量
値は、物品の重量にカップ20の重量を加えた重量値と
する。
【0083】そして、カップ20の形状を底を有する短
円筒形としたが、これ以外の形状、例えば底を有する多
角筒としてもよい。
【0084】更に、上記実施形態の滞留コンベア63、
及び搬送コンベア64の各々を、環状の2つのプラスチ
ックチェーンを有する構成としたが、これ以外に例えば
環状の1つのプラスチックチェーンを有する構成として
もよい。要は、滞留コンベア63、及び搬送コンベア6
4の各コンベアは、カップ20を所定方向に搬送するこ
とができ、しかも、このコンベアの搬送面が移動してい
る際(駆動中)に、先頭のカップ20が係止されて停止
したときに後続のカップ20をこのコンベアの搬送面上
で押せ押せの状態で停止させることができる構成のもの
であればよい。
【0085】そして、図10に示すステップ308にお
いて、4個の各カップ20に投入されている物品の合計
重量GA が目標重量WA 以上であるか否かを判定した
が、これに代えて、4個の各カップ20に投入されてい
る物品の平均重量GA /4が重量WA /4以上であるか
否かを判定する構成としてもよい。そして、同ステップ
308において、合計重量GA が目標重量WA 未満であ
り、YESと1回でも判定した時にステップ310に進
む構成としたが、これに代えて、合計重量GA が目標重
量WA 未満であり、YESと予め設定した2以上の所定
回数判定した時にステップ310に進むこととし、YE
Sとの判定が所定回数未満である場合は、ステップ30
8の次に図11に示すステップ400に進む構成として
もよい。
【0086】また、図10に示すステップ302におい
て、2以上の予め設定した所定回数YESと判定したと
きに、ステップ304に進む構成とし、ステップ312
において、2以上の予め設定した所定回数YESと判定
したときに、ステップ314に進む構成としてもよい。
【0087】
【発明の効果】第1乃至第8の各発明によると、投入ス
テージで被計量物品が物品保持手段内に投入されてから
組合せ演算によって選択され、そして排出位置に搬送さ
れて排出されるまでの間、物品を同一の物品保持手段に
よって保持する構成である。従って、図14に示す従来
の組合せ秤では、付着性、又は粘着性を有する物品を計
量する場合、分割シュート9や集合シュート10の内側
に物品が付着することがあるが、本発明によると、組合
せ秤に分割シュート9や集合シュート10を設ける必要
がないので、このような付着を完全に解消することがで
き、その結果、付着性、又は粘着性を有する物品の組合
せ計量の計量精度及び計量速度を従来よりも向上させる
ことができるという効果がある。
【0088】しかも、物品保持手段に投入されている物
品を別のホッパ等に移し替えずに当該物品保持手段を排
出位置に搬送して当該物品を排出する構成であるので、
物品を別のホッパ等に移替えることが原因して起こる付
着による重量変動が存在しない。これによっても、粘着
性等を有する物品の組合せ計量の計量精度及び計量速度
を従来よりも向上させることができるという効果があ
る。
【0089】そして、計量手段で計量された計量済み物
品を収容する物品保持手段は、この計量手段から順次送
出され、計量手段には、新たな被計量物品を収容する物
品保持手段が順次搬送される構成である。これにより、
計量手段は、被計量物品を収容する物品保持手段の重量
を順次中断することなく連続して計量することができ、
その結果、計量手段の運転効率(組合せ秤が稼働してい
る時間に対する計量手段で計量を行っている時間の割
合。)を従来よりも向上させることができるという効果
がある。
【0090】また、第1乃至第7の発明によると、計量
手段により計量して得られた重量が所定の判定基準を満
足していないと重量判定手段が判定した場合は、計量手
段からの物品保持手段の送出しを停止させることができ
るので、その判定基準を満足していない物品保持手段内
の物品の重量を上記判定基準を満足できるように物品を
取り出したり、追加して調整することができ、そして、
この調整済み重量の物品を組合せに参加させることがで
きるので、合計重量値が所定重量範囲内の組合せができ
る可能性を高い状態で維持することができる。これによ
って、物品の組合せ計量の計量精度を向上させることが
でき、そして、組合せができないという事態を回避する
ことができるので、計量速度の向上を図ることができ
る。
【0091】第2の発明によると、計量手段からの物品
保持手段の送出しが行われている場合は、カバーが計量
手段に搬送されている物品保持手段の開口部を覆う閉位
置にあるので、計量中、又は計量終了後の物品保持手段
に物品が投入されることを防止することができる。これ
によって、計量により得られた重量とその物品保持手段
に投入されている物品の重量との間に不一致を生じるこ
とがなく、その結果、組合せ計量誤差の発生を防止する
ことができるという効果がある。そして、カバーを閉じ
ることにより計量手段からの物品保持手段の送出しを再
開させることができるので、カバーの閉じ忘れにより計
量手段上の物品保持手段への物品の誤投入を防止するこ
とができる。
【0092】第3の発明によると、計量手段からの物品
保持手段の排出が停止したときに、表示手段の表示に従
って対応する物品保持手段に収容されている物品の一部
を取り出したり、又は追加すればよいので、作業者が物
品保持手段内の物品の重量を例えば目で確認して多いか
少ないかの判断をする必要がなく、物品の取り出し又は
追加の作業を簡単、確実、迅速に行うことができるとい
う効果がある。
【0093】第4の発明によると、所定個数の重量の合
計重量又は平均重量が目標重量未満である場合は、目標
重量以上である場合と比較して、組合せ演算において、
合計重量が所定重量範囲内の組を構成する物品の個数が
多くなる。このように、1つの組を構成する物品の個数
が多くなると、例えば物品を物品保持手段に投入する時
間当たりの回数が一定とすると、組合せに選択される物
品の時間当たりの組数が少なくなり、従って計量速度が
遅くなる。そこで、所定個数の重量の合計重量又は平均
重量が目標重量未満であると判定した回数が所定回数と
なったときに、そのような軽量の物品を収容する物品保
持手段の送出しを停止して、物品保持手段に投入される
物品の重量を増加させることができるようにし、これに
よってこれ以降の組合せ計量速度の低下を防止すること
ができるという効果がある。
【0094】第5の発明によると、計量した物品の重量
が所定重量範囲外であると判定した重量の数が所定数以
上となったときに、計量手段からの物品保持手段の送出
しを停止させることができ、この停止したときに物品保
持手段に投入されている物品の重量が所定重量範囲内と
なるように物品を取り出したり追加する調整することが
できる。これによって、組合せ計量精度の低下を防止す
ることができるという効果がある。
【0095】第6の発明によると、物品が投入されてい
ないと判定した物品保持手段の数が所定数以上のとき
に、計量手段からの物品保持手段の送出しを停止させる
ことができ、この停止したときに物品保持手段に物品を
投入して物品の重量が所定重量範囲内となるように調整
することができる。これによって、組合せ計量精度の低
下を防止することができるという効果がある。
【0096】第7の発明によると、物品が投入されてい
ない空の物品保持手段を、所定のタイミングで強制的に
組合せに選択することができ、この選択した空の物品保
持手段を、物品を排出する排出位置を通して投入ステー
ジに自動的に搬送することができるので、組合せに参加
する0グラムの重量値の増加を自動的に防止することが
できるし、作業者が空の物品保持手段をその都度取り出
して投入ステージに戻す手間を解消することができる。
【0097】第8の発明によると、物品保持手段に投入
された物品の重量が複数の重量グループのうちのいずれ
の重量グループに属するかの判定結果を出力することが
できる構成である。従って、その判定結果を作業者が認
識することができるので、その判定結果に基づいて物品
保持手段に投入する物品の重量を加減することができ、
これによって組合せ計量精度の低下を防止することがで
きる。そして、計量精度の低下を防止することができる
ことによって合計重量が所定重量範囲内の組合せができ
ないという事態を回避することができ、これによって計
量速度の低下も防止することができる。つまり、計量精
度及び計量速度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る組合せ秤を示す平
面図である。
【図2】同実施形態の組合せ秤のプッシャーが選択され
た物品を収容するカップを押し出す状態を示す平面図で
ある。
【図3】同実施形態の投入ステージの拡大平面図であ
る。
【図4】同実施形態のカバーを開放した状態を示す投入
ステージの拡大部分平面図である。
【図5】図3に示す投入ステージの側面図である。
【図6】同実施形態の投入ステージを図5のA−A方向
から見た断面図である。
【図7】同実施形態の組合せ秤の滞留コンベア及び搬送
コンベアの拡大縦断面図である。
【図8】同実施形態の排出装置の拡大側面図である。
【図9】同実施形態の空カップ判定手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】同実施形態の適量判定手順及び合計重量判定
手順を示すフローチャートである。
【図11】同実施形態の重量表示灯判定手順を示すフロ
ーチャートである。
【図12】同実施形態の空カップ排出判定手順を示すフ
ローチャートである。
【図13】同実施形態の計量器により計量して得られた
物品の重量値を記憶する手順を示すフローチャートであ
る。
【図14】従来の組合せ秤を示す部分省略断面図であ
る。
【符号の説明】
20 カップ 21 物品 41 カバー 45 再計量スイッチ 46 重量表示灯 61 投入ステージ 62−1〜62−4 計量器 63 滞留コンベア 64 搬送コンベア 65 排出装置 66 移送コンベア 70 空カップ用プッシャー 84−1〜84−10 プッシャー 87 設定表示部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品が投入されていない空の物品保持手
    段を投入ステージに順次搬送し、この投入ステージ上で
    これら物品保持手段の開口部に物品を投入し、当該物品
    保持手段と当該物品保持手段に投入されている物品の合
    計重量、又は上記物品保持手段に物品が投入された状態
    で投入されている物品の重量、を計量手段により計量
    し、上記計量手段により計量して得られた各重量値を種
    々に組合わせてそれら組合せのうち合計重量値が予め定
    めた所定重量範囲内の組を構成する物品を組合せ演算手
    段が選択し、この組合せ演算手段により選択された組を
    構成する物品を排出する排出位置に当該物品が投入され
    ている上記物品保持手段を搬送し、物品が排出された空
    の物品保持手段を上記投入ステージに搬送することを順
    次繰り返して行う組合せ秤において、 上記計量手段により計量して得られた重量が予め定めた
    所定の判定基準を満足するか否かを判定し満足していな
    いと判定したときに上記計量手段からの上記物品保持手
    段の送出しを停止させる重量判定手段と、上記計量手段
    からの上記物品保持手段の送出しを再開させる運転スイ
    ッチと、を具備することを特徴とする組合せ秤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組合せ秤において、上
    記計量手段に搬送された上記物品保持手段の開口部を覆
    う閉位置と開口部を開放する開位置との間で移動可能な
    カバーを設け、上記重量判定手段が上記計量手段からの
    上記物品保持手段の送出しを停止させたとき上記閉位置
    にある上記カバーを上記開位置にした後に上記閉位置と
    することによって上記計量手段からの上記物品保持手段
    の送出しを再開させるように上記運転スイッチを設けた
    ことを特徴とする組合せ秤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の組合せ秤におい
    て、上記重量判定手段が、上記計量手段からの上記物品
    保持手段の送出しを停止させるとき、上記計量手段によ
    り計量して得られた上記重量が所定重量範囲よりも重い
    か否かを示す表示をする表示手段を設けたことを特徴と
    する組合せ秤。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、又は3に記載の組合せ秤
    において、上記重量判定手段が、上記計量手段により計
    量して得られた予め定めた2以上の所定個数の重量の合
    計重量又は平均重量が所定の目標重量以上であるか否か
    を判定し目標重量未満であると判定した判定回数が予め
    定めた1又は2以上の所定回数となったときに上記計量
    手段からの上記物品保持手段の送出しを停止させること
    を特徴とする組合せ秤。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、又は3に記載の組合せ秤
    において、上記重量判定手段が、上記計量手段により計
    量して得られた重量が所定重量範囲内であるか否かを判
    定し所定重量範囲外であると判定した重量の数が予め定
    めた1又は2以上の所定数以上のときに上記計量手段か
    らの上記物品保持手段の送出しを停止させることを特徴
    とする組合せ秤。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、又は3に記載の組合せ秤
    において、上記重量判定手段が、上記計量手段により計
    量して得られた重量に基づいて上記物品保持手段に物品
    が投入されているか否かを判定し、物品が投入されてい
    ないと判定した上記物品保持手段の数が予め定めた1又
    は2以上の所定数以上のときに上記計量手段からの上記
    物品保持手段の送出しを停止させることを特徴とする組
    合せ秤。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、又は3に記載の組合せ秤
    において、上記重量判定手段が、上記計量手段により計
    量して得られた重量に基づいて上記物品保持手段に物品
    が投入されているか否かを判定し上記物品保持手段に物
    品が投入されていないと判定したときに、当該物品が投
    入されていない物品保持手段を所定のタイミングで組合
    せに選択された重量値と対応する物品保持手段と共に後
    段に搬送することを特徴とする組合せ秤。
  8. 【請求項8】 物品が投入されていない空の物品保持手
    段を投入ステージに順次搬送し、この投入ステージ上で
    これら物品保持手段の開口部に物品を投入し、当該物品
    保持手段と当該物品保持手段に投入されている物品の合
    計重量、又は上記物品保持手段に物品が投入された状態
    で投入されている物品の重量、を計量手段により計量
    し、上記計量手段により計量して得られた各重量値を種
    々に組合わせてそれら組合せのうち合計重量値が予め定
    めた所定重量範囲内の組を構成する物品を組合せ演算手
    段が選択し、この組合せ演算手段により選択された組を
    構成する物品を排出する排出位置に当該物品が投入され
    ている上記物品保持手段を搬送し、物品が排出された空
    の物品保持手段を上記投入ステージに搬送することを順
    次繰り返して行う組合せ秤において、 上記計量手段により計量して得られた重量が予め定めた
    複数の重量グループのうちのいずれの重量グループに属
    するかを判定する重量判定手段と、この重量判定手段の
    判定結果を出力する出力手段と、を具備することを特徴
    とする組合せ秤。
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