JPH09279729A - 構築用パネル体の連結方法 - Google Patents

構築用パネル体の連結方法

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JPH09279729A
JPH09279729A JP12521396A JP12521396A JPH09279729A JP H09279729 A JPH09279729 A JP H09279729A JP 12521396 A JP12521396 A JP 12521396A JP 12521396 A JP12521396 A JP 12521396A JP H09279729 A JPH09279729 A JP H09279729A
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Takeshige Shimonohara
武茂 下ノ原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物回りの塀や、建物の外壁、内壁又は間仕
切り壁、擁壁等のコンクリート構築物を形成するために
使用されるプレキャストのパネル体を、熟練を必要とせ
ず、かつ短時間に連結することができる。 【構成】 パネル体1の端縁のほぼ板厚範囲内に凸連結
手段2及び凹連結手段3を設け、構築に際して一方のパ
ネル体1の凹連結手段3に、他方のパネル体1の凸連結
手段2を直接或いは連結体又は連結棒5を介して嵌入、
係合させてさせて、隣接又は相対向するパネル体1,1
を互いに接合もしくは連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物回りの塀や、建物
の外壁、内壁又は間仕切り壁、擁壁等のコンクリート構
築物を形成するために使用されるプレキャストのパネル
体の連結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物回りの塀や建物の外壁、内壁
又は間仕切り壁、擁壁等を構築する場合、型枠を組み立
ててその中に駆体コンクリートを打設した後、型枠を取
り除き必要に応じて表面にタイル等の化粧材を貼り付け
たりモルタル仕上げを行うようにしている。また、コン
クリートブロックやプレキャストコンクリートを用い、
中空部に鉄筋を挿通してこれらを組積する方法も採られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、型枠を
使用する場合には、上記したように型枠の組立工事と解
体工事が必要であり、さらに表面を綺麗にする場合には
タイル等による仕上げ工事を行うため、多くの時間と労
力を要するとともに、作業自体に熟練を要することか
ら、近年の職人不足と相まって工事費の高騰や工期の遅
延を招くという問題点を有している。
【0004】また、コンクリートブロックやプレキャス
トコンクリートを使用する場合には、これらの位置決め
に時間を要するために作業能率が悪いとともに、重量物
を取り扱うため、作業に危険性が伴うなどの不具合があ
る。また、仕上がった塀や擁壁はコンクリートの地肌を
露出したものが多く、このため組積後しばらくすると自
動車の排ガス等による空気の汚れや、湿気によるカビや
コケの付着により、表面が黒ずんだ状態となり、美観的
にもよくないばかりか、これらを除去するのも困難であ
った。
【0005】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、熟練工の
技術や手間を必要とすることなく短時間に施工でき、強
度の大きな壁体を得られ、しかも綺麗な表面で仕上げる
ことのできる構築用パネル体の連結方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構築用パネル体の連結方法は、パネル体の
端縁のほぼ板厚範囲内に凸連結手段及び凹連結手段を設
け、構築に際して一方のパネル体の凹連結手段に、他方
のパネル体の凸連結手段を嵌入させて、凸連結手段と凹
連結手段とを係合させ、隣接するパネル体を互いに接合
するか、パネル体の端縁のほぼ板厚範囲内に凹連結手段
を設け、構築に際して、双方のパネル体の凹連結手段間
に、凸連結手段を両側に備えた連結体を嵌入させて、凸
連結手段と凹連結手段とを係合させ、隣接するパネル体
を互いに接合するか、或いはパネル体の内側面に凹連結
手段もしくは凸連結手段を設け、構築に際して双方の凹
連結手段もしくは凸連結手段に、連結棒の両端に備えら
れた凸連結手段もしくは凹連結手段を嵌合させて、凸連
結手段と凹連結手段とを係合させ、相対向して配置され
たパネル体を互いに連結することを特徴とするから、課
題を解決することができるのである。
【0007】なお前記した何れの場合でも、凸連結手段
が、棒状体と、その棒状体の端部に装着された基部の軸
方向とほぼ直角方向に弾性突出する係止具からなるも
の、棒状体と、その棒状体の端部に内装されたバネによ
り、棒状体の軸方向とほぼ直角方向に突出する係止具か
らなるもの、又は任意断面形状の棒状体の端縁近傍に軸
方向と直角の方向に切り込みを設け、基部とその基部の
両側から翼部を斜め外方に延在させた板バネからなる係
止具の基部を前記切り込みに挿入したものであってもよ
い。
【0008】また上記した何れの場合でも、凹連結手段
が、棒状体の端部形状に相当する棒状体の軸方向形状の
穴であり、その穴の深さ方向の中間位置に膨出部が設け
られており、その膨出部内部に、凸連結手段の係止具の
端部を係着するための段部が形成されているもの、パネ
ル端縁に埋設された棒状体の端部形状に相当する棒状体
の軸方向形状の穴を有する箱体であり、その穴の深さ方
向の中間位置に膨出部が設けられており、その膨出部内
部に、凸連結手段の係止具の端部を係着する段部が形成
されているものでもよい。
【0009】パネル体の端縁のほぼ板厚範囲内、又は内
側面に凹連結手段もしくは凸連結手段を設け、構築に際
して凹連結手段に、又は双方の凹連結手段間もしくは凸
連結手段間に、凸連結手段又は、連結体や連結棒の両端
に備えた凸連結手段もしくは凹連結手段を係合させて、
パネル体を接合、連結したり、相対向して配置されたパ
ネル体を互いに連結する場合では、凹連結手段があり溝
であり、凸連結手段がそのあり溝に嵌合するありほぞで
あってもよい。その凹連結手段のあり溝や凸連結手段の
ありほぞが、パネル体に埋設された成形品で構成されて
いてもよい。さらに、前記の各連結方法において、パネ
ル体の裏面側に、隣接するパネル体との連結境界を越え
て添着材を沿わせてもよい。
【0010】
【作用】上述したように、本発明の構築用パネル体の連
結方法において、例えばパネル体の側面にパネル体の板
厚範囲から大きくはみ出した連結用の突出部を設け、そ
の突出部同士を連結具で結んで双方のパネル体を合体さ
せる方法と全く異なり、パネル板のほぼ板厚の範囲内に
設けられた凸連結手段と凹連結手段とにより連結するも
のであるから、連結されたパネル体の接合部に作用する
引っ張り応力を、パネル体の接合部で直接受けるため、
偏心応力が発生しにくく、接合部における目地の開きが
少なくなる。なお、凸連結手段及び凹連結手段の一部分
が板厚範囲より僅かはみ出していても、その影響は少な
い。
【0011】また、凸連結手段を凹連結手段に嵌入する
だけで、パネル体を連結することができるので、組積に
は熟練工を必要とせず、また作業も迅速に実施すること
が可能である。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照しながら、そ
の詳細を説明する。
【0013】図1はこの発明の概略を説明するパネル体
を連結して組積し、建物回りの壁を構築する状態の一例
を示す斜視図である。パネル体1にはその端縁の板厚範
囲内に凸連結手段2及び凹連結手段3が設けられてい
る。そして矢示Aのように、上方のパネル体1を降下さ
せて、その凸連結手段2を下方のパネル体1の凹連結手
段3嵌入、係合させると、上下のパネル体1,1は互い
に連結される。
【0014】同時に、相対向して配置されたパネル体
1,1の凹連結手段3,3に、連結棒5の両端に備えた
凸連結手段2,2を嵌入させることにより、パネル体
1,1は対向して連結される。このようにしてパネル体
1が上下、左右、そして対向配置されて壁が構築され
る。このようにして構築された壁の断面を図2に示し
た。この例では、最下段のパネル体1の凸結合手段2
が、基礎9に設けられた凹結合手段3に嵌入されて、パ
ネル体1と基礎9が連結されている場合と、パネル体1
の結合手段2の突出部を切断したのち、アングル91を
介してパネル体1と基礎9が結合されている場合を示し
ている。なお後者の場合、パネル体1を基礎9に配置す
るときに、その位置決めと移動を防ぐために、例えば凸
条92を基礎9面上に設けておくとよい。なお、アング
ル91は作業スペースがあれば壁の内側に設けてもよ
い。
【0015】上記のようにして構築された壁において
は、パネル体1の外表面にはパネル製造時にあらかじめ
化粧材8が貼着されているので、構築後のパネル体1に
表面処理を施す必要がなくなる。また相対向するパネル
体1,1の空間に、必要に応じて補強筋材を配置して、
コンクリートを流し込み、強固な壁とすることも可能で
あり、この場合型枠を使用することなく、コンクリート
壁を構築するすることができる。図3は構築された壁の
側面図を示すものであるが、パネル体1は千鳥状に組積
されているが、通し積みすることも可能である。
【0016】図4は、凹連結手段3に凸連結手段2が嵌
入、係合されて、パネル体1,1が互いに接合されて連
結されている状態を示す要部断面図である。凸連結手段
2は図5に示すように、任意断面形状の棒状体21であ
り、その頂部にはプレキャスト時にコンクリート内に埋
め込むにあたり、付着性を高めるための鍔22を備えて
おり、端縁近傍には棒状体21の軸方向、すなわち棒状
体21の長手方向もしくは凹連結手段3への挿入方向と
ほぼ直角方向に切り込み23が設けられている。そして
図6に示したように、その切り込み23には、係止具4
の基部が挿入されている。なお、この切り込み23の深
さは、棒状体21の有する機械的強度にもよるが、棒状
体21の幅の半分以下に止めるのが好ましい。
【0017】図7は係止具4の一例を示す斜視図であ
る。この場合係止具4は、板バネから形成されいて、基
部41、その基部41の両縁に連なり下方に折り曲がっ
た袴部42、さらにその袴部42の下縁に連なり斜め外
上方に延在する翼部43とからなる。袴部42は係止具
4が棒状体21の切り込み23に挿入されたとき、棒状
体21の側面を抱持して係止具4が振れ動くのを防止す
る。切り込み23の隙間が基部41と嵌合される状態と
なっているときは、袴部42を省略して、基部41に直
接翼部43を延在させてもよい。
【0018】図8は別の例の係止具4であって、棒状体
21の切り込み23に基部41を嵌合させ、棒状体21
に係止具4を強固に保持させて、輸送中などパネル体1
を連結、構築するまでの間に、係止具4が棒状体21か
ら脱落するのを防ぐために、基部41と袴部42との間
に切り込みを入れ、基部41から舌片44を垂れ下げて
その弾性により、切り込み23に嵌合するようにしてあ
る。棒状体21の切り込み23の隙間は加工用の鋸刃や
切断砥石の厚さに依存するが、組積現場での加工ではあ
まり狭くすることができず、また精度も期待できないか
ら、舌片44の効果は大である。舌片44は基部41の
片側にのみ設ける場合もある。
【0019】パネル体1の端縁に設けられる凹連結手段
3の一例を図9に示す。この例はパネル体1の端縁に埋
設されるもので、凸連結手段2の棒状体21の端部形状
に相当する棒状体の軸方向の穴32を有する中空の箱体
31である。その穴32の開口部は棒状体の断面形状よ
り一回り大きく作られており、上記した凸連結手段2の
係止具4の翼部43を狭めた状態で挿入が可能となって
いるほか、凸連結手段2及び凹連結手段3のパネル体1
への取り付け位置ずれに対応させている。
【0020】箱体31の内部は、図10にその垂直断面
を示したように、穴32の深さ方向の中間位置に、さら
に箱状の膨出部33が設けられている。そしてその膨出
部33の上部には段部34が形成されている。したがっ
て凹連結手段3に凸連結手段2が所定位置まで挿入され
ると、係止具4の弾性によりその翼部43が膨出部33
内部に拡げられ、係止具4の翼部43の端部45が段部
34に接触する。このとき、棒状体21の先端24は、
箱体31の底面35に近接しており、ごく僅か下降する
と底面35に接触するようになっている。凸連結手段2
の使用目的によっては、箱体31の膨出部33より下方
の穴の形状は、開口部より狭して棒状体21がずれ動く
ことがないようにすることがある。
【0021】箱体31は、合成樹脂で製造するのが好ま
しく、ブロー成形法で一体に成形することも可能である
が、図9で二点鎖線で示した面で二分割して成形し、分
割面で接合すればよい。さらに分割面にフランジを設け
て接合すれば、さらに成形品の寸法精度や強度を高める
ことができる。後者の方法では、剛性を有するが流動性
の劣る合成樹脂材料でもプレス成形法で造形可能とな
る。またこの二分割した形状では金属材料からでも成形
可能である。
【0022】以上の凹連結手段3は、パネル体1の端縁
に埋設された箱体31からなっているが、箱体31を使
用せずに、パネル体1のプレキャスト時に箱体と同形状
の穴を、パネル体1の端縁に直接設けてもよい。この場
合穴の周辺が欠けやすくなるので、繊維等で補強するこ
とが好ましい。
【0023】図11は別の実施例における凸連結手段2
と凹連結手段3を示す断面図であり、図12はその凸連
結手段2の斜視図である。この例の凸連結手段2の棒状
体61では、その凹連結手段3に嵌入される部分が二分
された脚部62からなり、その先端に外側に突出した係
止具63が設けられている。脚部62は内側に弾性変形
するようになっているから、凸連結手段2を他方のパネ
ル体1の凹連結手段3に嵌入するとき、その箱体64の
開口部に係止具63が接触すると、脚部62が内側に変
形する。そして係止具63の先端は箱体64の壁に沿っ
て摺動下降し、箱体64の膨出部65で開放されて外方
に開く。このことにより係止具63は箱体64の段部6
0に係着される。なお他の例として、係止具63を下方
向に傾斜させ、必要に応じて、この面に凹凸を設けて段
部60の角と係着させたり、段部60を係止具63に対
応させ、傾斜を設け係着させることも可能である。
【0024】図13及び図14に示した実施例では、凸
連結手段2が、棒状体61と、その棒状体61の端部に
内装されたバネ66により、棒状体61の軸方向とほぼ
直角方向に突出する係止具67とにより構成されてい
る。棒状体61の端部両側面に切り欠き68を設け、そ
の切り欠き68内に角棒状の係止具67が摺動可能に配
置されている。その係止具67はバネ66により、外方
に向かって付勢されているが、棒状体61と係止具67
とを繋ぐストッパー69により、切り欠き68から脱落
しない構造となっている。なお、図15に示したように
棒状体61に、空洞25を設けてもよい。
【0025】つぎに、パネル体の端縁の板厚範囲内に凹
連結手段を設け、構築に際して、双方のパネル体の凹連
結手段間に、凸連結手段を両側に備えた連結体を嵌入、
係合させて、隣接するパネル体を互いに接合する場合に
ついて説明する。図16は前記した凸連結手段2を両側
に備えた連結体7の斜視図であり、図17はその連結体
7により隣接する双方のパネル体1,1が連結されてい
る状態を断面で示す説明図である。このような連結方法
を採用すると、パネル体1の端縁に凸連結手段を設ける
必要がなく、突起物がパネル体1から突出していないか
ら、運搬や移動が容易となる。連結体7の連結駆体70
部分を所定の長さとし、パネル体内側面に連結体7の凸
連結手段2に対応する凹連結手段を埋設すれば、前述の
図1記載の連結棒5と同様の役目を果たす。
【0026】以上述べた実施例では、2枚のパネル体1
を上下に接合するための連結方法について説明したが、
左右2枚のパネル体の接合にも適用できる。さらにその
ほか、相対向して配置されたパネル体を互いに連結する
方法にも応用することができる。以下その詳細を説明す
る。
【0027】図1で矢示Bで示した例は、連結棒5の凸
連結手段2をパネル体の上方から嵌入、係合させる場合
である。すなわち、相対向するパネル体1,1の内側面
に凹連結手段3を設け、双方の凹連結手段3,3に、連
結棒5の両端に備えた凸連結手段2をそれぞれ嵌入する
ことにより連結する。従って、凹連結手段3は、二方向
が開放されている。図18はそのような凸連結手段2と
凹連結手段3の要部拡大斜視図である。図18矢示Bの
ように、凸連結手段2を上方から凹連結手段3に嵌入す
る場合、凸連結手段2の係止具52は、連結棒5の棒状
体51の軸方向と直角に突出するよう溶接で固定されて
いる。なおこの例では棒状体51はL形のアングルから
なり、実質上連結棒5と一体となっている
【0028】図18で矢示Cで示した例は、パネル体1
の側方から連結棒5の凸連結手段2を凹連結手段3に嵌
入、係合する場合である。この場合は、前記図4、図1
1、図13で示したように、凸連結手段2の棒状体に設
けられる係止具は、それ自体が、或いはバネ等により弾
性変形もしくは弾性変位するものでなければならない。
【0029】図19の上方の連結棒5は、上記したよう
な凸連結手段2を使用してパネル体1,71を連結した
状態を示す断面図である。ただこの例ではパネル体1,
71がすでに据え付けられており、一方のパネル体を傾
斜させるなどの、パネル体1,71の間隔を拡げること
ができないとき、連結棒5の双方の凸連結手段2,2を
凹連結手段3,3に嵌入することができない。この問題
を解決したのが、図19の下方に示した、連結棒55を
使用する連結方法である。
【0030】相対向するパネル体1,71を連結する連
結棒55は、その両端に凸連結部材2,72を設けると
ともに、凸連結部材72の棒状体の端縁の一部にフラン
ジ76を設けてある。そしてさらにパネル体71に埋設
される凹連結手段73の箱体の穴79はパネル体71を
貫通させてある。連結にあたり、まず連結棒55の凸連
結手段2側を、凹連結手段73の外側の開口部から挿入
し、その凹連結手段73を通過させたのち、凹連結手段
3に開口部に挿入する。それと同時に凸連結手段72凹
連結手段73の穴79に挿入し、ついで凸連結手段2を
凹連結手段3に、凸連結手段72を凹連結手段73に嵌
入して係合させる。このとき、凸連結手段72のフラン
ジ76が、凹連結手段73の外側の穴79の開口部に設
けた窪み内に鎮座するから、連結棒55により、相対向
するパネル体1,71は連結される。なお、このように
相対向するパネル体1,71を連結したのちに、その連
結棒5,55に、左右のパネル体との連結部材77や上
下のパネル体との連結部材78を取り付けることも可能
である。
【0031】図20は、相対向して配置されたパネル体
1,1を互いに連結棒6で連結する方法の別の実施例で
あって、凹連結手段があり溝39であり、凸連結手段が
そのあり溝に嵌合する、ありほぞ29である場合の斜視
図であり、図21はその連結棒6の斜視図である。この
ような連結方式を採用してパネル体1を構築するとき、
コーナ部で、図22に示したような入隅用パネル13
や、図23で示したような出隅用パネル14を利用すれ
ば角部を美麗に仕上げることができる。なおパネル1
3,14の表側には化粧材8が貼着されている。この入
隅用パネル13及び出隅用パネル14は、あり溝、あり
ほぞ形式のパネルに限定されるものではなく、前述した
各種の連結方式のパネル体にも応用することができる。
【0032】図24は、本願の連結方法を植生ブロック
81に応用した例である。植生ブロック81は壁面に大
きな開口部82を有し、ほぼ平行に立設する前壁83と
背壁84と、それらの開口部82間に挿入された筒状体
85及び前壁84の底部に前方に向けて延在する棚板8
6とからなる。このような植生ブロックを斜面に合わせ
て上下左右に組積して、筒状体85の外側に胴込めコン
クリートを注入して一体化して擁壁を形成するととも
に、筒状体85内部及び棚板86上に客土して植物を栽
培するものである。しかしこうような形状のブロック体
を一体に成形するには、コストが高くなるほか、嵩高い
ために輸送費用も無視できない。従って前壁83、背壁
84および筒状体85を別個に成形し、現場において、
それらを連結一体とすることが望まれている。このとき
前壁83と背壁84との連結のために、図19の上部に
示した連結棒5を使用する、凸連結手段と凹連結手段と
からなるこの発明の連結方式を採用すると、工事現場で
簡単かつ迅速に組み立てることができるので、その経済
的効果は極めて高いものとなる。
【0033】上記した各実施例において、凸連結手段2
の棒状体21に装着される係止具4の数は1個に限られ
るものではなく、図25に示したように、棒状体21の
一端に複数個の係止具4を装着することができる。
【0034】また上記したこの発明の各実施例におい
て、隣接するパネル体を相互に接合連結する場合を、上
下のパネル体の接合を例に説明したが、当然左右のパネ
ル体の接合にも適用できるものである。ただ、パネル体
に設けられた凸連結手段と凹連結手段の位置が固定され
ている場合は、上下のパネル体の接合と左右のパネル体
の接合を同時に行うことができない。この問題を解決す
る方法の一例を図26に示す。この例では、パネル体1
左右の上下方向の端縁に凸連結手段としての、上下に連
続するありほぞ30が突出しており、対応するパネル体
1の端縁には凹連結手段としてのあり溝40が設けられ
ている。パネル体の連結にあたり、そのあり溝40にあ
りほぞ30の下端を嵌入、係合し、ありほぞ30をあり
溝40内を摺動させながらパネル体を下降させ、パネル
体の下面の凸連結手段を下方のパネル体の凹連結手段に
嵌入、係合させると、上下、左右のパネル体が連結され
る。なお、前記したように、上下、左右の連結方法を入
れ替えることも可能である。また、ありほぞ30は連続
して設ける必要はなく、部分的に突出させてもよい。さ
らに、あり溝の断面を図4、図11、図13又は図17
に示したような段部を有する凹連結手段の断面と同様に
すると、それら凹連結手段に対応する凸連結手段を使用
して連結することができる。
【0035】つぎに、パネル体の内側面に凸連結手段を
設け、構築に際して双方の凸連結手段に、連結棒の両端
に備えられた凹連結手段を嵌合させて、凸連結手段と凹
連結手段とを係合させ、相対向して配置されたパネル体
を互いに連結する場合の実施例について説明する。すな
わち、図26に示したように、パネル体1の内側面に凸
連結手段としての、横方向に延在するありほぞ56を設
け、そのありほぞ56に嵌合するあり溝58からなる凹
連結手段を両端に備えた連結棒57により、相対向して
配置されたパネル体を連結するものである。なお連結棒
57の中央付近にそれ自体公知のターンバックル59を
備えると、パネル間の間隔を調整することができる。こ
のターンバックを設ける方法は、図1及び図21〜図2
3に示した実施例にも応用することができる。
【0036】なお、図26の一部を拡大した図27で示
したように、凹部連結手段としてのあり溝40を、パネ
ル体1に埋設された成形品49で構成してもよい。ま
た、図26ではパネル体の端縁の上下に延在するありほ
ぞ30を成形品の埋設で示し、パネル体1の側面に横方
向に延在するありほぞ56をパネル体と一体品で示して
いるが、成形品や一体品の何れを採用してもよい。成形
品を埋設すると、応力が発生して、溝部分や凸条部分や
でパネル体が欠損するのを防ぐことができる。このよう
な成形品は、合成樹脂のほか、鉄、非鉄金属などから押
出成形や引き抜き成形で作られる。
【0037】前記の実施例では、上段のパネル体1と下
段のパネル体1が、凸連結手段及び凹連結手段のみで連
結されている場合を示したが、この場合、例えば上段の
パネル体の上端縁で、その表面側方向又は裏面側方向に
応力を受けると、パネル体1の裏面側の連結境界では負
の曲げモーメント又は正の曲げモーメントと剪断力が生
じるがその大きさによっては、連結手段に負担がかかり
破壊される可能性もある。このような現象に対処する方
法を以下に示す。
【0038】すなわち、図28において斜視図で、そし
て図29では要部を拡大した斜視図で示したように、パ
ネル体1の裏面側に、隣接するパネル体1との連結境界
101を越えて添着材102を沿わせる方法である。添
着材102は、図29で拡大図で示したように、パネル
体1の裏面側に設けられた凹連結手段としてのあり溝8
8に係合する、ボルト105を内部に埋設したありほぞ
104と、そのボルト105に螺入される蝶ナット10
3により、パネル体1の裏面側に密着される。なお、あ
りほぞ104は、あり溝88に挿入し90゜回転させる
と、その斜面119があり溝88に接触できるようにな
っている。
【0039】従ってパネル体1の裏面側の連結境界で正
のモーメントを受けるとき、すなわちパネル体の表面側
の連結境界が開く方向に引っ張り応力を受けるとき、上
段のパネル体が受けた応力を下段のパネル体に伝達し
て、連結手段が引っ張られて生じる伸びを拘束すること
ができる。また逆に裏面側の連結境界で負のモーメント
を受けるときも有効である。しかしさらに効果的な方法
を図30に示す。
【0040】この場合の添着材106の下端に設けた爪
107は、下段のパネル体1裏面の凹連結手段としての
あり溝108を構成する成形品109に設けた爪110
に係着するようになっている。従ってこの添着材106
は上下段のパネル体1の連結材を兼ねるとともに、パネ
ル体の裏面側の連結境界で正又は負の曲げモーメントを
受けたとき、添着材106の下端が下又は上に移動する
のを拘束することができ、パネル体1が受ける曲げ応力
に耐えることができる。なお、他の方法として、添着材
106の下端にL形のフックをパネル体の裏面に埋め込
み、上記と同じ方法で添着材の下端と係着させてもよ
い。
【0041】さらに大きな曲げ負のモーメントに対応す
る方法として、例えば図31〜図33に示す方法があ
る。この場合の添着材112は、上段のパネル体の凹連
結手段としてのあり溝88に、ありほぞ104及び蝶ナ
ット103で固定されて、パネル体1の裏面側に密着し
ているが、さらに添着材112の下方には、断面が山状
に盛り上がった部分があり、その下端に向かって厚さが
厚くなる面に、階段状に爪120が設けられている。一
方下段のパネル体1の凹連結手段としてのあり溝88に
挿入されたありほぞ114と蝶ナット113により、下
側の幅が狭まった上下面開放の弾性体からなる箱体11
6がパネル体1に固定されている。
【0042】添着材112の下方が箱体116に嵌入さ
れると、添着材112の爪120が箱体116の下側の
端縁面117に係着する。したがって、上下のパネル体
1,1の連結境界101に大きな負のモーメントを受け
ても、添着材112が連結境界を挟んでの上下パネル体
1,1の裏面に密着しており、かつ爪120と箱体11
6とが係合しているから対応することができるのであ
る。なお図31では爪120の先端が連続している場合
を示しているが、部分的に爪先に切り込みを入れたり、
角錐や円錐状の突起を立設したものとしてもよい。この
ように爪先に隙間を設けると、万一砂利等が爪の間に付
着して、添着材112と箱体116との係着力が低下す
るような不具合の発生を防ぐことができる。また、図3
3に示した実施例において、箱体116の弾性力によっ
ては、切り込み116aを1ヶ所以上設けてもよい。
【0043】なお、添着材112の上下方向中間に段部
121を設け、添着材112が箱体116に嵌入された
とき、その段部121が箱体116の上側の端縁面11
8に接触するようにしておくと、特に正のモーメントを
受けたときに添着材112が下方に移動するのを拘束す
ることができる。なお、取り付けボルト又はフック等を
直接パネル体に固着させ、現場で連結棒を螺接又は係止
させてもよい。
【0044】図31〜図33に示した例では、添着材と
箱体の両方があり溝を介して左右に移動するが、これに
限定するものでなく、いずれか一方がパネル体にボルト
等で固着され、他方の連結手段があり溝を介して左右に
移動できるようにすることも可能である。
【0045】以上図1〜図33を参考して説明した実施
例により、本発明の技術的思想を開示したが、本発明は
この開示された技術に限定するものでなく、該技術的思
想の範囲内において応用できる。その例を以下に説明す
る。
【0046】すなわち、連結手段において、図1〜図1
5に示したパネル体の上下端縁面間を連結する凹連結手
段3、凸連結手段2との組合せを、図31〜33で説明
した添着材112、箱体116をありほぞ104,11
4、ナット103,113であり溝88に係着したのと
同様な方法で、パネル体の裏面側に設置することも含ま
れる。
【0047】前記図1〜図27を用いて説明した実施例
において、上下のパネル体の連結手段は、1ヶ所又は2
ヶ所以上としてもよい。その一例を図34にパネル体の
連結方法として、斜視図で示す。第1例として、パネル
体1の両方又は片側の側面端に断面T字形のありほぞ3
0からなる凸連結手段を固設し、その下端に凸連結手段
2を設ける。他方のパネル体1の側面端にはCチャンネ
ル状のあり溝40からなる凹連結手段を固設する。隣接
するパネル体との接合は、ありほぞ30と凸連結手段2
は、隣接するパネル体の中央付近の上端面に設けられた
凹連結手段3のあり溝40に嵌入され、凸連結手段2は
凹連結手段3に弾性作用により連結される。この場合、
パネル体の連結が上下左右になされるが、組積方法は千
鳥配置に限定される。
【0048】第2例として、あり溝40の上端に凹連結
手段3を設けると、パネル体1はいも目地の組積ができ
る。従って、凹凸連結手段を1個所以上組合せて利用す
ることにより、いろいろな目地模様の組積が可能とな
る。
【0049】前記図1〜図27により説明した実施例で
は、パネル体の裏面に凹連結手段又はありほぞを1ヶ所
又は2ヶ所以上水平方向に設ける例を示したが、これに
限定するものでなく、図34に示したように凹連結手段
及びありほぞを鉛直方法に1ヶ所又は2ヶ所以上設ける
ことも出来、その上下端に箱体116と添着材112
を、又必要により連結棒を設ける。さらにパネル体の上
方に水平方向の凹連結手段を、下方向に鉛直方向のあり
ほぞを設けることも可能で、各連結手段を1ヶ所又は2
ヶ所以上、水平、鉛直方向を組合わせることが出来る。
なお、凹連結手段は長尺で、パネル体の全横巾にわたる
ものであってもよい。
【0050】図35に示した例では、片側は化粧された
パネル体1で構築し、見栄えをそれほど必要としない他
側のパネル体を型枠131で構築した例である。型枠1
31は、型枠の外側に添えられた丸パイプ132で支え
られている。そして丸パイプ132はめがね座金133
を介して連結棒5と結合されているから、パネル体1と
枠体131との間にコンクリートが打設されるとき、両
者の間隔を正確に保つ。そしてコンクリート工事終了
後、型枠131は取り除かれる。
【0051】図36はさらに別の実施例を示すパネル体
140の斜視図である。この例のパネル体140は、上
下の受け板141とその受け板141を連結するフレー
ム142とから構成された枠体に、金属製や合成樹脂製
の網体143を取り付けたものである。受け板141は
金属や合成樹脂から作られた断面略コの字型のチャンネ
ルレール状であり、その上部の受け板141の上面、す
なわちパネル体としての端縁面に、並んで開口した1つ
の穴からなる凹連結手段144が形成されており、また
下部の受け板141の下面で、前記凹連結手段144に
対応する位置に、凹連結手段144に嵌入されたとき
に、互いに脚部が弾性変形可能な係止具を有する凸連結
手段145がボルト149で固着されている。受け板1
41の一方の端部に挿入された角柱体147が左右のパ
ネル体を連結する凸連結手段を、他方の端部が凹連結手
段を形成しており、角柱体147は蝶ナット148で左
右の受け板141間に固定されている。また対峙するパ
ネル体とは連結棒5で連結される。尚網体と受け板は打
ち抜きで一体に作成できる。
【0052】以上の実施例において、パネル体1を矩形
状として説明してきたが、この発明で利用できるパネル
体の形状は長方形のみならず、また一種類の形状に限ら
れるものではない。図37に示したように矩形状のパネ
ル体1に、十字型のパネル体161、変形十字型のパネ
ル体162、凸字形のパネル体163等の形状も可能
で、さらに該パネル体を組み合わせて連結することがで
きる。図37に示した例では、横方向の連結境界が連続
しないので、前記した曲げ応力に対する抵抗性が向上す
るほか、模様を形成することができる。
【0053】さらに本発明のパネル体1は、平面的な板
状体に限るものではなく、図38に示したような円筒を
縦に切断した形状のものでもよく、出隅や入隅用に使用
したり、組み合わせてタンクの外壁などの構築に利用す
ることも可能である。
【0054】この発明に使用されるパネル体はコンクリ
ートのプレキャスト品であり、内部に鉄筋等の補強材を
埋設することも可能であるが、さらに凹連結手段の周囲
や、凹連結手段として箱体を使用する場合はその周囲
を、欠けることの無いように繊維状の補強部材を充填し
て補強することが好ましい。また、連結棒や連結体には
必要とする強度を備えた鉄鋼、非鉄金属のほか、合成樹
脂をはじめとする各種材料が使用される。
【0055】この発明の化粧材としては、単なるモルタ
ル仕上げの他、大理石や花崗岩などの石張りやテラゾー
仕上げなども採用することができる。なお、実施例にお
いて、パネル体の上端縁面に凹連結手段を、下端縁面に
凸連結手段を備えた場合を示したが、上下逆でもよい。
【0056】この発明において、実施例や図面に示した
各部材は、一例を示したものであり、同様の機能を果た
す公知の他の部材に置き換えることは可能である。例え
ば連結手段にあり溝、ありほぞを利用する例を説明して
いるが、あり溝をC型チャンネルに、ありほぞを断面T
字型材に置換してもよく、さらにL字型材の他方をパネ
ル体の裏面に埋め込んで、C型チャンネルの形に形成し
ても、本発明を支障なく実施することが出来る。
【0057】
【発明の効果】本発明の構築用パネル体の連結方法は上
記したように構成されているので、つぎのような効果を
奏する。すなわち、例えばパネル体の側面にパネル体の
板厚範囲から大きくはみ出した連結用の突出部を設け、
その突出部同士を連結具で結んで双方のパネル体を合体
させる方法と全く異なり、パネル板のほぼ板厚の範囲内
に設けられた凸連結手段と凹連結手段とにより連結する
ものであるから、連結されたパネル体の接合部に作用す
る引っ張り応力を、パネル体の接合部で直接受けるた
め、偏心応力が発生しにくく、接合部における目地の開
きが少なくなる。
【0058】また、凸連結手段を凹連結手段に嵌入する
だけでパネル体を連結することができるので、組積には
熟練工を必要とせず、また作業も迅速に実施することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の概略を説明するパネル体を連結して
組積し、建物回りの壁を構築する状態の一例を示す斜視
図である。
【図2】構築された壁の断面図である。
【図3】構築された壁の側面図である。
【図4】凹連結手段に凸連結手段が嵌入されて、パネル
体が互いに接合されて連結されている状態を示す要部断
面図である。
【図5】凸連結手段の一例を示す斜視図である。
【図6】図5の凸連結手段に、係止具が挿入されている
状態を示す斜視図である。
【図7】係止具の一例を示す斜視図である。
【図8】係止具の別の例を示す斜視図である。
【図9】凹連結手段の一例を示す斜視図である。
【図10】図9の凹連結手段の垂直断面を示す断面図で
ある。
【図11】別の実施例における凸連結手段と凹連結手段
を示す断面図である。
【図12】図11の凸連結手段の斜視図である。
【図13】別の実施例における凸連結手段と凹連結手段
を示す断面図である。
【図14】図13の凸連結手段と凹連結手段の要部拡大
断面図である。
【図15】別の実施例における凸連結手段と凹連結手段
を示す断面図である。
【図16】連結体を示す斜視図である。
【図17】図16の連結体を使用してパネル体を接合連
結した状態を示す断面図である。
【図18】相対向するパネル体を連結する凸連結手段と
凹連結手段の一例を示す要部拡大斜視図である。
【図19】相対向するパネル体を連結する凸連結手段と
凹連結手段例を示す断面図である。
【図20】相対向するパネル体を連結する凸連結手段と
凹連結手段の別の例を示す斜視図である。
【図21】図20の連結棒を示す斜視図である。
【図22】入隅用パネルの斜視図である。
【図23】出隅用パネルの斜視図である。
【図24】本願の連結方法を応用した植生ブロックの斜
視図である。
【図25】凸連結手段の棒状体の一端に複数個の係止具
が装着されている状態を示す斜視図である。
【図26】あり溝、ありほぞによる連結方法の別の実施
例を示す斜視図である。
【図27】図26の要部拡大斜視図である。
【図28】上下に隣接するパネル体の連結境界を越えて
パネル体の裏面に添着材を沿わせた状態を示す斜視図で
ある。
【図29】添着材及びパネル体に固定するための部品を
示す斜視図である。
【図30】別の例のパネル体の裏面に添着材を沿わせた
状態を示す断面図である。
【図31】別の例のパネル体の裏面に添着材を固着する
ための部品を示す斜視図である。
【図32】図31に示した部品と併せてパネル体の裏面
に固着するための部品を示す斜視図である。
【図33】図31及び図32に示した部品を用いて、上
下のパネル体を連結した状態を示す斜視図である。
【図34】別の例のパネル体の裏面を示す斜視図であ
る。
【図35】別の例の異なるパネル体の組合せを示す斜視
図である。
【図36】別の例のパネル体を示す斜視図である。
【図37】矩形状のパネル体と変形した形状のパネル体
を組合わせて構築した例を示す斜視図である。
【図38】別の例のパネル体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,71,131,140,161,162 パネル体 2,72,145 凸連結手段 3,73,144 凹連結手段 4,63,67 係止具 5,6,55,57 連結棒 7 連結体 21,51,61 棒状体 29,30,56 ありほぞ 31 箱体 33 膨出部 34,60 段部 39,40,58,88 あり溝 41 基部 43 翼部 66 バネ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル体の端縁のほぼ板厚範囲内に凸連
    結手段及び凹連結手段を設け、構築に際して一方のパネ
    ル体の凹連結手段に、他方のパネル体の凸連結手段を嵌
    入させて、凸連結手段と凹連結手段とを係合させ、隣接
    するパネル体を互いに接合することを特徴とする構築用
    パネル体の連結方法。
  2. 【請求項2】 パネル体の端縁のほぼ板厚範囲内に凹連
    結手段を設け、構築に際して、双方のパネル体の凹連結
    手段間に、凸連結手段を両側に備えた連結体を嵌入させ
    て、凸連結手段と凹連結手段とを係合させ、隣接するパ
    ネル体を互いに接合することを特徴とする構築用パネル
    体の連結方法。
  3. 【請求項3】 パネル体の内側面に凹連結手段を設け、
    構築に際して双方の凹連結手段に、連結棒の両端に備え
    られた凸連結手段を嵌合させて、凸連結手段と凹連結手
    段とを係合させ、相対向して配置されたパネル体を互い
    に連結することを特徴とする構築用パネル体の連結方
    法。
  4. 【請求項4】 パネル体の内側面に凸連結手段を設け、
    構築に際して双方の凸連結手段に、連結棒の両端に備え
    られた凹連結手段を嵌合させて、凸連結手段と凹連結手
    段とを係合させ、相対向して配置されたパネル体を互い
    に連結することを特徴とする構築用パネル体の連結方
    法。
  5. 【請求項5】 凸連結手段が、棒状体と、その棒状体の
    端部に装着された基部の軸方向とほぼ直角方向に弾性突
    出する係止具からなる、請求項1〜4のいずれかに記載
    の構築用パネル体の連結方法。
  6. 【請求項6】 凸連結手段が、棒状体と、その棒状体の
    端部に内装されたバネにより、棒状体の軸方向とほぼ直
    角方向に突出する係止具からなる、請求項1〜4のいず
    れかに記載の構築用パネル体の連結方法。
  7. 【請求項7】 凸連結手段が、任意断面形状の棒状体の
    端縁近傍に軸方向と直角の方向に切り込みを設け、基部
    とその基部の両側から翼部を斜め外方に延在させた板バ
    ネからなる係止具の基部を前記切り込みに挿入したもの
    である、請求項1〜4のいずれかに記載の構築用パネル
    体の連結方法。
  8. 【請求項8】 凹連結手段が、棒状体の端部形状に相当
    する棒状体の軸方向形状の穴であり、その穴の深さ方向
    の中間位置に膨出部が設けられており、その膨出部内部
    に、凸連結手段の係止具の端部を係着するための段部が
    形成されている、請求項1〜7のいずれかに記載の構築
    用パネル体の連結方法。
  9. 【請求項9】 凹連結手段が、パネル端縁に埋設された
    棒状体の端部形状に相当する棒状体の軸方向形状の穴を
    有する箱体であり、その穴の深さ方向の中間位置に膨出
    部が設けられており、その膨出部内部に、凸連結手段の
    係止具の端部を係着する段部が形成されている、請求項
    1〜8のいずれかに記載の構築用パネル体の連結方法。
  10. 【請求項10】 凹連結手段があり溝であり、凸連結手
    段がそのあり溝に嵌合するありほぞである請求項1〜4
    記載の構築用パネル体の連結方法。
  11. 【請求項11】 凹連結手段のあり溝が、パネル体に埋
    設された成形品で構成されている請求項10記載の構築
    用パネル体の連結方法。
  12. 【請求項12】 凸連結手段のありほぞが、パネル体に
    埋設された成形品で構成されている請求項10記載の構
    築用パネル体の連結方法。
  13. 【請求項13】 パネル体の裏面側に、隣接するパネル
    体との連結境界を越えて添着材を沿わせることを特徴と
    する請求項1〜12のいずれかに記載の構築用パネル体
    の連結方法。
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