JPH09328850A - 構築用パネル体とその連結方法 - Google Patents

構築用パネル体とその連結方法

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JPH09328850A
JPH09328850A JP8182657A JP18265796A JPH09328850A JP H09328850 A JPH09328850 A JP H09328850A JP 8182657 A JP8182657 A JP 8182657A JP 18265796 A JP18265796 A JP 18265796A JP H09328850 A JPH09328850 A JP H09328850A
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panel
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concave
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JP8182657A
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Takeshige Shimonohara
武茂 下ノ原
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B2/00Walls, e.g. partitions, for buildings; Wall construction with regard to insulation; Connections specially adapted to walls
    • E04B2/84Walls made by casting, pouring, or tamping in situ
    • E04B2/86Walls made by casting, pouring, or tamping in situ made in permanent forms
    • E04B2/8635Walls made by casting, pouring, or tamping in situ made in permanent forms with ties attached to the inner faces of the forms
    • E04B2/8641Walls made by casting, pouring, or tamping in situ made in permanent forms with ties attached to the inner faces of the forms using dovetail-type connections

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  • Architecture (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物回りの塀や建物の外壁、内壁又は間仕切
り壁、擁壁、さらには土木築造物等のコンクリート構築
物の形成にあたり、格別の工具や補助材料を用いること
なく、また熟練工でなくとも迅速、かつ確実にパネル体
を連結する。 【構成】 互いに連結して壁面を構築するパネル体1で
あって、パネル体1の上下の端面11又は裏面14に、
上下のパネル体1を互いに連結するための一対の連結具
を備え、該連結具の一方は凹連結具2をなして箱状に、
他方は凸連結具4をなして柱状にそれぞれ形成されてい
て、凹連結具2と凸連結具4が嵌合状態にあるとき、又
はパネル体外部より作用する応力に該連結具が抗すると
き、それら連結具2,4の側面の少なくとも1面の一部
が互いに接触状態に保たれるとともに、それら連結具
2,4に設けられた凹凸による係止作用により、上下の
パネル体1,1が連結される構築用パネル体である。ま
たそのような構築用パネル体の連結方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物回りの塀や建
物の外壁、内壁又は間仕切り壁、擁壁、さらには土木築
造物等のコンクリート構築物の形成に使用するための構
築用パネル体とその連結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物回りの塀や建物の外壁、内壁
又は間仕切り壁、擁壁等を構築する場合、型枠を組み立
ててその中に躯体コンクリートを打設した後、型枠を取
り除き必要に応じて表面にタイル等の化粧材を貼り付け
たりモルタル仕上げを行うようにしている。また、コン
クリートブロックやプレキャストコンクリートを用い、
中空部に補強鉄筋を挿通してこれらを組積みする方法も
採られている。
【0003】公報には、コンクリート壁構築予定個所の
一側に型枠パネルを設け、他側には裏面にフックを突設
した成形板をセットし、そして型枠パネルに一端を固定
した型枠連結具の他端に揺動可能に設けた結合具を、フ
ックに係合させ、これらの手順をくり返しながら、成形
板を積み上げていくコンクリート壁構築用の型枠連結具
が開示されている。
【0004】また本願発明者によっても、特開平2−2
48529号に構築用ブロック体及びその施工方法が開
示されている。この方法は、側面板の上、下端にL型の
横係合材を固設し、連結孔を介してブロック体を任意の
位置で連結する。次に例えば擁壁を構築する場合、基礎
及び基礎アンカーを施工し、アンカーに係合材を固定す
る。次いで土側に支柱と抜型枠とを設置し、対向する板
との間に緊結材及び斜緊結材を架設する。そして裏込栗
石を敷設してコンクリートを打設し、コンクリートの硬
化前に枠を抜去し、コンクリートを栗石に浸透させるも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、型枠を
使用する場合には、上記したように型枠の組立工事と解
体工事が必要であり、さらに表面を綺麗にする場合には
タイル等による仕上工事を行うため、多くの時間と労力
を要するとともに作業自体に熟練を要することから、近
年の職人不足と相まって工事費の高騰や工期の遅延を招
くという問題点を有している。また、コンクリートブロ
ックやプレキャストコンクリートを使用する場合には、
これらの位置決めに時間を要するために作業能率が悪い
とともに、重量物を取り扱うために作業に危険性が伴う
などの不具合がある。
【0006】さらに、前記特公平6−84684号公報
や特開平2−248529号公報に開示された技術は、
施工性やコンクリートの流動圧の応力に対する処理に問
題があった。
【0007】そのような問題を解決するために、本願出
願人によって、平成8年特許願第88710号で、パネ
ル体に、上下のパネル体を互いに連結するための、一方
の連結具の一部又は全部が変形可能で、かつ他方の連結
具の一部又は全部が変形不可能であり、いずれか一方又
は両方の連結具の変形作用によって両方が係合される、
凸連結具と凹連結具とを備えたことを特徴とする、構築
用パネル体とその連結方法を提供している。
【0008】その構築用パネル体とその連結方法によれ
ば、熟練工の技術や手間を必要とすることなく短時間に
施工できて強度の大きな壁体を得ることができる点にお
いて優れているが、例えば目地が通ったパネル体による
壁面を構築するために、隣接する左右のパネル体間の目
地を所定の幅になるように、すなわち下のパネル体に対
して連結する上のパネル体を、所定の位置で連結するこ
とができるように、微調節して位置合わせをしたうえ
で、下のパネルと連結することが困難であるという問題
点があった。
【0009】さらに、パネル体にコンクリート流動圧が
作用したとき、パネル体の上下間の目地に正負の応力が
作用するが、凹凸の連結具の嵌合状態にあまさがあるた
め、パネル体の上下間の表面が不揃いになる場合があ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の構築用パネル体とその連結方法では、
凹連結具を箱状とし、凸連結具を柱状として、両者を嵌
合したとき、連結具相互の側面の少なくとも1面が接触
状態に保たれるようにして、側面間の隙間をできるだけ
なくすことにより、コンクリート流動圧応力に対処し、
上下のパネル体を一体化して、パネル体壁面が同一面と
なるようにした。
【0011】さらにコンクリート流動圧が大きい場合
は、上下のパネル体の連結境界の目地をまたぐ添着材を
設けて補強対処した。
【0012】パネル体の上下の端面又は裏面に、下のパ
ネル体に対して連結する上のパネル体の位置合わせを可
能とする係止具、例えばパネル体の端面に埋設された、
両内壁面に多数の上下方向の溝を備えた箱体の凹係止具
と、パネル体の端面から突出させた、前記凹係止具の内
部の溝に係合する多数の突条を側面に備えた柱状の凸係
止具とからなる係止具を設けたので、下のパネル体に対
して連結する上のパネル体を、所定の位置で連結するこ
とができるように、微調節して位置合わせをしたうえ
で、下のパネルと連結することが可能となった。
【0013】対峙するパネル体を連結するために、連結
部材等を介して連結棒により連結する。
【0014】さらに、コンクリート流動圧による横方向
応力に補強対処するために、凹凸の連結具の種類に応じ
て、隣接するパネル体と連接具を設けた。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の構築用パネル体は、互い
に連結して壁面を構築するパネル体であって、パネル体
の上下の端面又は裏面に、上下のパネル体を互いに連結
するための一対の連結具を備え、該連結具の一方は凹連
結具をなして箱状に、他方は凸連結具をなして柱状にそ
れぞれ形成されていて、凹連結具と凸連結具が嵌合状態
にあるとき、又はパネル体外部より作用する応力に該連
結具が抗するとき、それら連結具の側面の少なくとも1
面の一部が互いに接触状態に保たれるとともに、それら
連結具に設けられた凹凸による係止作用により、上下の
パネル体が連結されるようにしたものである。
【0016】また、本発明の構築用パネル体は、互いに
連結して壁面を構築するパネル体であって、パネル体の
上下の端面又は裏面に、下のパネル体に対して連結する
上のパネル体の位置合わせを可能とする一対の係止具を
設けたものである。
【0017】さらに、本発明の構築用パネル体は、互い
に連結して壁面を構築するパネル体であって、パネル体
の上下の端面又は裏面に、上下のパネル体を互いに連結
するための連結具を備えるとともに、下のパネル体に対
して連結する上のパネル体の位置合わせを可能とする一
対の係止具を設けてもよい。
【0018】上記記載の各構築用パネル体において、連
結具が、凸連結具と凹連結具とからなり、その一方の連
結具の一部又は全部が変形可能で、かつ他方の連結具の
一部又は全部が変形不可能であり、いずれか一方又は双
方の連結具の変形作用によって両者が係合される場合が
ある。
【0019】上記記載の各構築用パネル体において、連
結具が凸連結具と凹連結具とからなり、それら連結具が
凹凸からなる係止爪を有し、双方の係止爪の係合作用に
より、両者が連結されるようにしてもよい。
【0020】上記記載の各構築用パネル体において、パ
ネル体の裏面に、対峙するパネル体を互いに連結するた
めの連結部材を備えていてもよい。
【0021】上記記載の各構築用パネル体において、パ
ネル体の左右の端面又は裏面に、左右のパネル体を互い
に連結するための一対の連接具を備える場合がある。
【0022】上記記載の各構築用パネル体において、パ
ネル体の表面側に化粧層が形成されていることが好まし
い。
【0023】上記記載の各構築用パネル体において、パ
ネル体が建築材料により形成されていることが好まし
い。
【0024】本発明の構築用パネル体の連結方法は、パ
ネル体の上下の端面又は裏面に、上下のパネル体を互い
に連結するための、箱状に形成された凹連結具と、柱状
に形成された凸連結具とからなる一対の連結具を備え、
凹連結具と凸連結具を嵌合状態にしたとき、又はパネル
体外部より作用する応力に該連結具が抗するとき、それ
ら連結具の側面の少なくとも1面の一部を互いに接触状
態に保つとともに、それら連結具に設けられた凹凸によ
る係止作用により、上下のパネル体を連結して壁面を構
築するにあたり、パネル体の裏面に添着材を固定し、隣
接するパネル体と連結境界を越えて添着するものであ
る。
【0025】また、上記のように構築用パネル体を連結
して壁面を構築するにあたり、対峙するパネル体の裏面
に設けられた連結部材間を、連結棒により連結する場合
がある。
【0026】さらに、上記したように構築用パネル体を
連結して壁面を構築するにあたり、隣接するパネル体の
裏面又は左右端面に設けらた連接具により連結すること
もある。
【0027】
【実施例】本発明の第1実施例を、図1〜図10を参照
しながらその詳細を説明する。図1はこの発明の構築用
パネル体1の一例を示す斜視図、図2はそのようなパネ
ル体1を構築した状態を説明する斜視図、図3はパネル
体1を構築した状態の垂直断面図、図4は構築したパネ
ル体1の裏面の側面図である。そして図5は構築に用い
た凸連結具4の断面図、図6は同じく凹連結具2の断面
図、図7は上下に連結されたパネル体1,1において、
凹連結具2と凸連結具4が係合されている状態を示す断
面図、図8は係合された凹連結具2と凸連結具4の斜視
図、図9は別の例の凹連結具2と凸連結具4が係合され
ている状態を示す断面図、そして図10は添着材102
の取り付け方法を説明する斜視図である。
【0028】パネル体1は、矩形状であり、上下の端面
11,11には、上又は下のパネル体と連結するため
の、互いに係合する形状の凹連結具2及び凸連結具4を
各2箇所に備えている。そして、左右の端面12,12
に、左又は右のパネル体と連結するための、互いに嵌着
する形状の凹連接具6及び凸連接具7を備えている。
【0029】パネル体1の裏面14には、上下2箇所に
パネル体1の左右方向に延びる凹連結部材8としてあり
溝81が設けられている。このあり溝81は必要に応じ
て、パネル体の裏面14に、1ヶ所以上設けられるもの
である。そしてパネル体1の裏面14の上縁には凹段部
15が、下縁には凸段部16が設けられている。これら
段部は対峙するパネル体1,1間にコンクリートを打設
したとき、コンクリートが外部に漏れるの防ぐためと、
上下のパネル体1,1との間の応力の伝達を良くするた
めのものであって、パネルと厚さにより必要に応じて設
けるものである。
【0030】左右のパネルを連接するための凹連接具6
及び凸連接具7、及び対峙するパネル体を連結するため
の凹連結部材8は、寸法精度を高めるために別途成形さ
れた成形品を埋設して使用する場合を図示しているが、
パネル体1に直接凹凸を設けることもある。
【0031】図3に示したように、パネル体1を構築す
るには、まず基礎9にコンクリートを打設する前か後
に、凹連結具2を所定位置に埋め込むか、或いは基礎ア
ンカー91を埋め込む。パネル体1の下縁の凸段部16
を図示したように予め切断しておいてもよいし、基礎9
に凸段部16の形状に対応する形状の溝を設けておいて
もよい。凹連結具2が埋め込まれているときは、パネル
体1の凸連結具4をそれに嵌合させる。基礎アンカー9
1を用いる場合は、基礎アンカー91の頂部でL字型取
付板92を固定するとともに、パネル体1の下方の凹連
結部材8のあり溝81を利用して、そのあり溝81に嵌
入された取付ありほぞ93を取付ボルト94でL字型取
付板92に固定すればよい。
【0032】左右のパネル体1,1は、その一方の凹連
接具6に他方の凸連接具7を、上方から下方に、摺動嵌
入することにより両者は連接される。なお、図示の例で
は凹連接具6及び凸連接具はいずれもパネル体1の左右
端面に設けてあるが、後述するようにパネル体の端面裏
面に設けることもある。
【0033】対峙するパネル体1,1間の連結は、凹連
結部材8のあり溝81に、そのあり溝81に嵌合するあ
りほぞ82からなる凸結合具85を両端に備えた連結棒
83を使用して行われる。なお、パネル体1,1間の隔
たりを微調節するため、連結棒83の中間にターンバッ
クル84を介在させることもある。
【0034】このようにして一段目のパネル体1が配設
された後、同様にして二段面、三段目と順次パネル体1
が組積みされる。上下のパネル体1,1は、一方の凹連
結具2に他方の凸連結具4を嵌入させて係合させること
により両者は連結される。
【0035】図4に示した構築の例では、パネル体1の
左右端面の目地が直線的に連続しない千鳥状に組積みさ
れているが、パネル体を上下並列させて通し目地となる
ように組積みする場合や、パネル体の端面に埋設する凹
連結具2の数を増やしてランダムに組積みすることも可
能である。組積みが完了すると、対峙するパネル体間に
コンクリートが打設され、塀、外壁、内壁間仕切り壁、
擁壁などとしてパネル体1の構築が完了する。なお予め
パネル体1の表面13に、パネル体1の素材で直接或い
は別材料の化粧板を貼り付けるなどして、化粧層が形成
されているときは、表面の装飾工事は不要となる。
【0036】つぎに上下のパネル体1を連結するため
の、一例としての凹連結具2と凸連結具4の詳細を説明
する。図5に示した凸連結具4は、パネル体1に埋設固
着される埋設部41とパネル体1から突出する柱状に形
成された躯体部42とからなる。この例では躯体部42
に軽量化のために中空部分49を設けているが、中空部
分49は突き抜けた孔やその一方の側が閉鎖された窪み
や凹みのような底のある穴でもよい。或いは中空部分の
無い充実体でもよい。そして柱状の躯体部42の相対す
る外側面44には、凹所43が設けられている。
【0037】図6に示した箱状の凹連結具2は、前記の
凸連結具4の躯体部42を受け入れる空洞部21を備え
た底付きの箱体であり、パネル体1の表面に埋め込まれ
ている。そして凹連結具2の空洞部21には、凸連結具
4の躯体部42が所定位置まで嵌入されたとき、凸連結
具4の凹所43に対応する位置に、箱体の空洞部21の
内側面22から突出した、弾性変形可能な凸起23が設
けられている。したがって両連結具2,4が嵌合状態に
あるとき、図6において断面図で、図7で両連結具を一
部断面の斜視図で示したように、凹連結具2の凸起23
と凸連結具4の凹所43の凹凸による係止作用により、
上下のパネル体1,1を連結する。
【0038】このような両連結具2,4は合成樹脂、
鉄、非鉄金属、セラミックス等から成形されたものであ
り、補強のために炭素繊維やガラス繊維が添加されてい
る。また、両連結具2,4の外周には、埋設時にパネル
体1材料との結合を強いものとするため、鍔、突条、凹
溝などの凹凸が設けられている。
【0039】図7及び図8に示した両連結具2,4の嵌
合状態において、凹連結具2の内側面22と凸連結具4
の躯体部42の外側面44は、互いに接触状態に保たれ
ているから、連結されたパネル体1,1の外部から作用
する応力に対して、連結具2,4は変形や位置ずれを起
こすことなくに抗するようになっている。しかしながら
連結具製作時の精度や、パネル体に埋設するときの精度
などにより、両側面22,44間に隙間を設けるざるを
得ない場合でも、両連結具を嵌合状態にしたとき、又は
パネル体外部より作用する応力に該連結具が抗すると
き、それら連結具の側面の少なくとも1面の一部が互い
に接触状態となるようにすることが肝要である。
【0040】図9に示した両連結具2,4は両側面2
2,44間に隙間を設けた例である。この例では、隙間
を誇張して大きく示してあるが、パネル体1,1に外部
から応力が作用されたとき、両側面22,44の一部が
接触して、応力に抗する状態を示している。このとき、
凸連結具4の躯体部42の底部及び凹連結具2の空洞部
21の底部に、それぞれ互いに係合する振れ止め凹部4
8と振れ止め凸部28を設けておくと、嵌入された凸連
結具4が凹連結具2の空洞部21内に安定するように据
え付けられるので好ましい。さらに、両連結具2,4が
嵌合状態にあるか、又は外部からの応力を受けたとき、
両側面22,44間の全てに隙間があっても、凸連結具
の鍔44a又はそのような鍔がないときはパネル体の端
面11のいずれかが凹連結具の端面22aに接していて
もよい。したがって鍔44a又は端面22a,11も連
結具の側面に含まれるものである。
【0041】以上に、上段のパネル体1と下段のパネル
体1が凸連結具4及び凹連結具2のみで連結されている
場合を示したが、前述したように例えば上段のパネル体
1の上端面で、その表面側方向又は裏面側方向に応力を
受けると、パネル体1の裏面側の連結境界では負の曲げ
モーメント又は正の曲げモーメントと剪断力が生じる
が、その大きさによっては連結具に負担がかかり、破壊
される可能性もある。このような現象に対処する方法を
以下に示す。
【0042】すなわち、図2において斜視図で、図10
において主要部品を拡大した斜視図で示したように、パ
ネル体1の裏面側に、連接するパネル体1との連結境界
101を越えて添着材102を沿わせる方法である。添
着材102はパネル体の裏面側に設けられた、対峙する
パネル体1,1を連結するための凹連結部材8のあり溝
81に係合する、ボルト105の基部を内部に埋設した
ありほぞ104と、そのボルト105に螺入される蝶ナ
ット103により、パネル体1の裏面14に密着され
る。なおありほぞ104は、あり溝81に挿入し90゜
回転させると、その斜面119があり溝81に接触する
ようになっている。
【0043】従って、パネル体1の裏面側の連結境界1
01で正のモーメントを受けるとき、すなわち、パネル
体の表面側の連結境界が開く方向に引っ張り応力を受け
るとき、上段のパネル体が受けた応力を下段のパネル体
に伝達して、連結具が引っ張られて生じる伸びを拘束す
ることができる。また逆に裏面側の連結境界101で負
のモーメントを受けるときも有効である。
【0044】以上図1〜10を参考して説明した実施例
により、本発明の構築用パネル体とその連結方法の技術
的思想を開示したが、本発明はこの開示された技術に限
定するものでなく、該技術的思想の範囲内において応用
できる。その例を以下に説明する。
【0045】まずパネル体に埋設された両結合具2,4
の配置について説明する。図1〜図4に示した例では、
図11に一部断面で拡大して示したように、凹連結具2
の凸起23と凸連結具4の凹所43は、パネル体1,1
の表裏方向に延在するように配置されている。このよう
に配置すると、両連結具2,4の凹凸による係止作用で
連結されたパネル体1,1は、連結境界101で正負の
モーメントを受けたときに有効に作用するので特に好ま
しい。
【0046】図12及び図13に示した例では、図11
図の例とは逆に、凹連結具2の凸起23と凸連結具4凹
所43は、パネル体1,1の左右方向に延在するように
配置されている。しかしながら、この例においても両連
結具2,4は連結具の左右方向、すなわちパネル体1,
1の表裏方向の両側で係止されているから、連結境界1
01で正負のモーメントを受けたときに有効に作用す
る。さらにそのうえ、前述したように、両連結具2,4
を嵌合状態にしたとき、又はパネル体1,1外部より作
用する応力に該連結具2,4が抗するとき、それら連結
具2,4の側面22,44の少なくとも1面の一部が互
いに接触状態となるようになっているから、問題はな
い。さらにこの場合では、両連結具2,4をパネル体1
の左右方向の長さにまで延長することができるので、連
結具の断面を小型化しても、大きな外部応力に耐えるこ
とができる点において有利である。従って、連結具の側
面の範囲は、連結具の妻側も含まれるものである。
【0047】図14に示した凹連結具2は、図7に示し
た例と類似するが、その凸起23を凹連結具2とは別の
材料、例えばバネ鋼板から断面U字形に加工されたもの
を所定位置に填め込んで固着したもので、凸連結具4の
嵌入時にはU字形の開口部が狭まる方向に弾性変形し
て、凸連結具4を滑らかに受け入れるとともに、凸連結
具4が引き抜かれる方向に応力が作用するときは、U字
形の壁部が上下に圧縮されることになるので、大きな抵
抗力を発揮する。そのうえ各凸起23の先端を所定の位
置に配置することができるので、係止された両連結具
2,4間の緩みを最小にすることができる。
【0048】図15に示した凸連結具4は、図5に示し
た例と類似するが、その躯体部42の外側面44に垂直
方向の係止爪45が設けられていて、図示していない凹
連結具内に嵌入されたとき、それらの凹所と凸起の凹凸
による係止に加えて、凹連結具の内側面に設けられた係
止爪と係合するようになっている。従って両連結具間
に、係合する係止爪の方向と垂直な方向に応力が作用し
ても、その方向に移動することを拘束する。また、この
ような係止爪45を凸連結具4の外側面44に設ける
と、下方の左右の2枚のパネル体を横方向で連結する連
接具としても利用することができる。従って、係止爪4
5を強固なものにすると横方向に隣接するパネル体との
連結強度が増すので、図1に示した凹凸連接具6,7等
の連接具を省略することもできる。さらにこの係止爪
を、凹所43の延在方向と同一、すなわち水平方向に設
けると、両連結具2,4の凹所と凸起との凹凸による係
止作用を増強することもできる。またさらにこのような
係止爪を強固にして連結具の側面に水平方向に設ける
と、凸起23を省略することもできる。また係止爪は1
個の連結具の片側面に鉛直方向、他側面に水平方向に設
けて、併せて使用することもできる。
【0049】図16に示した連結具では、図7で示した
連結具とは逆に、凹連結具4の内側面22に凹所26
が、凸連結具4の外側面44に斜め上方に突出した凸起
46を設けてある。このような凹凸連結具2,4の凹所
26と凸起46との凹凸による係止作用によっても、パ
ネル体1,1を連結することができる。また凹所26の
内面及び凸起46の先端に係止爪を設けると、凸起46
の先端の移動を防ぐことができる。さらに凸連結具4の
底部の振れ止め凹部48を両側に分割しておくと、凹連
結具2に嵌合したとき、振れ止め凸部28により凸連結
具4の外側面44が凹連結具2の内側面22に圧着する
から、両連結具2,4間の係止作用が増大する。そのと
きそれら内側面22と外側面44に係止爪を前述のよう
に設けられていると、さらに効果的である。また、この
場合においても、凸起46は図14に示した凸起23の
ように、別材料で作れられたものを使用することができ
ることは云うまでもない。なお、凸起23,46は連結
具に1個以上設ける。
【0050】図17に示した連結具は、図16に示した
連結具の一部を変形したものであって、凹連結具2の振
れ止め凸部28の頂部に膨出した係合突起27が設けら
れていて凹所を形成しており、一方分割された凸連結具
4の振れ止め凹部48の先端が凸起を形成しているの
で、それら凹所と凸起とからなる凹凸の係止作用により
両連結具2,4が、すなわちパネル体1,1が連結され
る。また、振れ止め凸部28の斜面及び振れ止め凹部の
分割面にそれぞれ係合する係止爪25,45を設けてお
くと、両連結具2,4の係止力が増す。なお、その係止
爪による強力な場合は係止突起27は省略することがで
きるほか、係止突起27部分が弾性変形する材料で形成
されている場合は、両連結具2,4の底部の内側面22
と外側面44との隙間を無くすことも可能である。この
ように連結具を独立して使用することできるが、図15
に示した凸連結具2を用いた凹連結具との係止のときの
ように係止爪25,45を併用したり、または図7,図
14,図16に示した例のように、凸起23,46とを
併用したり、これと係止爪25,45を兼ねてもよい。
【0051】図18に示したのは別の連結具であって、
凹連結具2の空洞の底部は台形状に開口部より拡張され
ており、その台形斜面に係止爪25が設けられており、
凸連結具4の柱状の躯体部分の先端は、前記凹連結具2
の空洞形状に倣って、弾性変形可能に拡大されており、
その台形斜面に沿って係止爪45が設けられている。従
って両連結具2,4が嵌合状態にあるとき、双方の係止
爪25,45の係合作用により、両者が連結される。
【0052】図19に示した連結具は、図18に示した
連結具の一部を変形したもので、凹連結具2の箱状の空
洞を有し、その深さ方向のほぼ中央で膨らませて、凹所
26を形成してあり、凸連結具4の柱状の躯体部分も同
様に、その中央で膨出させて弾性変形可能な凸起46を
形成してある。従って両連結具が嵌合状態にあるとき、
凹所26と凸起46とからなる凹凸による係止作用によ
り、両連結具は結合される。このとき凸連結具4の凸起
46の弾性変形を容易にするために、その内部に中空部
分49を設けてもよい。また凹所26と凸起46のそれ
ぞれ係止爪25,45を設けると係止力がさらに増大す
る。凹所26と凸起は1個以上でもよい。
【0053】図20に示したのは別の連結具であって、
凹連結具2は箱状の空洞を有し、その内側面の一面又は
複数面に水平方向の係止爪25が形成されており、凸連
結具4の柱状の躯体部は弾性変形可能であり、その外側
面の一面又は複数面に同様に水平方向の係止爪45が設
けられている。従って両係止具2,4が嵌合状態にある
とき、それぞれの係止爪25,45が互いに係合して、
両連結具を連結する。凸連結具4の躯体部に中空部分4
9を設けるときは、躯体部の弾性変形が容易となる。ま
た両連結具2,4の内側面及び外側面の一面又は複数面
に垂直方向のみの係止爪を設けたり、水平方向と垂直方
向を併設してもよい。さらに空洞49を設けないとき
は、係止爪は弾性変形が可能なものにする。
【0054】以上に説明した連結具は、パネル体を上下
方向の一動作で連結するものであるが、図21〜図23
に二動作により連結する例を示す。図21はその連結具
を説明するためのパネル体裏面側の斜視図、図22は凹
連結具に凸連結具が嵌入された状態を説明する一部断面
の斜視図、図23はパネル体に一部が埋設された凸連結
具を説明する一部断面の斜視図である。
【0055】この例での凹連結具2は箱状であり、その
空洞部21の底部が台形状に拡張されて蟻溝状の凹所2
6が形成されているが、箱の一部が切り開かれて導入路
20が設けられている。凸係止具4の柱状の躯体部42
の先端は、同様に台形状に拡大されて蟻ほぞ状の凸起4
6を備えている。従ってパネル体1の下端に突出した凸
連結具4の躯体部42を下のパネル1の導入路20から
凹連結具2の空洞部21内に挿入し、さらにパネル体1
の左右方向に移動させると、その凸起46と凹連結具2
の凹所26とが係合し、それらの凹凸による係止作用に
より、上下のパネル体1,1は連結される。この方法に
よると、横方向に隣接させるパネル体との連結には図1
に示した凹凸連接具は使用できないので、図21に示す
凹凸クレセント180,181を用いる方式か、または
後述するパネル体の裏面側で左右のパネル体を連結する
方法を採用するとよい。図21に示した例では、凹クレ
セント180と凸クレセント181は、図10で示した
方法と同様で、ありほぞ104、ボルト105及び蝶ナ
ット103で凹連結部材8に固着されているが、凹連結
部材を介せず直接パネル体にボルトとナットで固着して
もよい。その使用方法は、隣接パネル体の左右端面を当
接させたのち、凸クレセント181を回転してその先端
を凹クレセント180の貫通孔に嵌入し、ナット103
を締め付けるとよい。また他の方法として、窓枠に使用
されている公知のクレセントを使用することも可能であ
る。
【0056】以上に上下のパネル体を連結するための連
結具及びその連結方法を示したが、つぎに係止具につい
て図24以下の図面を用いて説明する。左右のパネル体
間に所定の幅の目地を設けるときなど、下のパネル体に
対して上のパネル体を僅か左右に移動させ、その位置で
固定することが必要となる場合がある。このような状況
に対処するためにパネル体1に設けたのが係止具であ
る。図24は凹係止具3,3a、3bと凸係止具5のパ
ネル体1への配置を説明する斜視図である。
【0057】係止具は、図25に示したように、パネル
体1の上端面11に埋設された、左右方向の両内壁面に
多数の上下方向の溝31を備えた箱体の凹係止具3と、
パネル体の下端面から下方に突出させた、前記凹係止具
3の内部の溝31に係合する多数の突条51を側面に備
えた柱状の凸係止具5とからなる。従って凸係止具5の
突条51が下のパネル体1の凹係止具3の溝31に嵌入
されると、パネル体1の左右方向、すなわち水平方向の
移動が拘束され、位置決めされるのである。なお凸係止
具5の張り出し量5aは零でもよい。また別の方法とし
て、図26に示したように、凸係止具5を小さめに作
り、凹係止具3に嵌入したのち、その隙間に溝31と突
条51に対応する形状のくさび39を打ち込んでもよ
い。
【0058】つぎに別の係止具について説明する。図2
7に示した例では、下のパネル体1aの右上にすでにパ
ネル体1bが連結されている。そしてパネル体1bの凸
連接具7にパネル体1cの凹連接具6が嵌入されて、矢
印で示したように、下方に摺動している状態を示してい
る。その凹連接具6の下端には、上下方向の多数の突条
51を備えた凸係止具5が取り付けられていて、パネル
体1cがさらに下降を続けて図示していない連結具でパ
ネル体1aと連結されるとき、同時にその凹係止具3の
溝31に突条51が係合して、パネル体1aに対してパ
ネル体1cの左右方向への移動を拘束するから、位置決
めすることができる。すなわち図25に示した係止具の
逆の例である。
【0059】図28に示した例では、右のパネル体1b
の上の端面の中央に凹係止具3が、その端面の左端面に
2分割された凹係止具3aが埋設されている。そしてそ
の凹係止具3aの下部にC形チャンネル状の凹連接具6
が接続されている。一方左のパネル体1cの左端面には
T形状の凸連接具7が突出していて、そのT形のフラン
ジ部分のみが下方に延長され、凸係止具5を形成してい
る。そして図27の例と同様にパネル体1cの凸連接具
7をパネル体1bの凹連接具6内に嵌入して下降させ、
図示していない下のパネル体と連結するとき、凸係止具
5の突条51が図示していない下のパネル体の凹係止具
の溝と係合する。このとき凸係止具5の下縁に切り込み
52を設けておくと、凸係止具5と凹係止具との嵌合が
滑らかになる。また凹係止具3,3aの上下方向の溝3
1に加えて、図示のように水平方向の溝32を設けてお
くと、凸係止具5を介してパネル体の浮き上がりを防止
する。凹連接具6の上の凹係止具3a及び凸連接具7の
下の凸係止具5は、延設しないでパネル体の左右方向の
連結のみに使用してもよく、延設して溝31と突条51
を省略してもよい。さらにパネル体の裏面に、中空の凸
結合具すなわち連結部材180を1ヶ所以上埋め込ん
で、連結棒を介して対峙するパネル体間を連結してもよ
い。凸結合具180の形状はボルト等いずれの形状でも
よい。なお、図27及び図28に示した例においても、
図26で示した例と同様に、くさび39を使用すること
が可能である。このときくさびの打ち込みに支障がある
ときは、その付近のパネル体の裏面側を切り欠くとよ
い。また結合具即ち連結部材180としては、図示した
部材の他、ボルト及びナット等を埋め込んだものでよ
く、これに対応した結合具を備えた連結棒を使用すると
よい。
【0060】図29はさらに別の係止具を説明する斜視
図である。上のパネル体1bの左端面の凸連接具7の下
端部分は除去され、枠体53が突出させてある。下のパ
ネル体1aに上のパネル体1bを連結したのち、さらに
左右微移動させて所定位置になるように調節し、つぎに
枠体53内に凸係止具5を嵌入し、その突条51を下の
パネル体1aの凹連接具3の溝31と係合させる。この
ようにすると目地合わせなどのような場合、下のパネル
体に対して上のパネル体の位置を左右に微調節したう
え、その位置に固定することができる。
【0061】図30に示した係止具は、左右の位置決め
と上下の連結を行うものである。凹係止具3には、上下
方向の溝31のほかに、その溝31の対向する面に水平
な溝33が設けてあり、凸係止具5には上下方向の突条
51のほかに、水平方向の突条53が設けてあり、凸係
止具5が凹係止具3に嵌入されると、溝31と突条51
が、溝33と突条53がそれぞれ係合して、下のパネル
体1aと上のパネル体1bは連結されるとともに、下の
パネル体1aに対して上のパネル体1bの左右方向の位
置が固定される。
【0062】図31に斜視図で、図32に断面図で示し
た例は、上下のパネル体1a,1bの連結を確実なもの
とし、かつ両パネル体1a,1bの左右方向の位置ずれ
を拘束する連結具である。下のパネル体1aの上端面中
央に凹連結具2が埋設されていて、上右のパネル体1b
の凸連接具7の下部に凸連結具4が固定されている。下
のパネル体1a上に上右パネル体1bを載置したのち、
くさび39を凸連結具4の背面と凹連結具2の空洞部2
1の内側面22との隙間に打ち込むと、凹連結具2の凸
起23と凸連結具4の凹所43が密に係合するととも
に、下のパネル体1aに対して上右のパネル体1bの左
右方向の移動を拘束する。なお、凹連結具の凸起23凸
連結具4の凹所に、それぞれ図示のように係止爪を設け
ておくと、さらに係合力が増す。また、左上のパネル体
1cの裏面側に、くさび39の頭部と接触しないように
切欠き19を設けておくとよい。
【0063】図24〜図32に示した係止具において、
図示の設置方向に限定されるものではなく、水平面上で
90度回転させた位置に設置することができる。この場
合下のパネル体に対して、上のパネル体の前後方向の位
置を調節した上で、位置決めして固定することができ
る。前述したように、本係止具の係止爪を垂直方向のみ
としたり、水平方向のみにしたり、係止爪を無くしたり
することによって、または係止具を独立して使用した
り、連結具と併用したり、係止具の使用をやめて単独で
連結具を使用したり、さらに係止具と連結具の設置場所
を、パネル体の中央、端部等適宜の位置に、1個又は複
数個を、組み合わせたり、組み合わせなかったりするこ
とにより、いろいろのパネル体の配置が可能となる。
【0064】対峙するパネル体1,1間の連結を、凹連
結部材8と結合具85を両端に備えた連結棒83を使用
して行うことについて、すでに図1又は図2を用いて説
明したがさらにその詳細を以下に説明する。
【0065】図33はパネル体1の裏面14で、その左
右方向に埋め込まれる、パネル体1とは別材料で成形さ
れた凹連結部材8の斜視図であり、あり溝81が形成さ
れている。なおあり溝81の底部に鍔を有する突条89
を設けておくと、コンクリートとの付着性を高める。
【0066】図34は、図3で示したパネル体1を基礎
9に固定するために、基礎アンカー91に固定されたL
字型取付板92をパネル体1の凹連結部材8と結合する
ための凸結合具としての取付ありほぞ93の拡大図であ
る。この取付ボルト94を長くして他端にもありほぞを
設けると、対峙するパネル体1を連結することができる
のである。図35には、固定長の連結棒83の両端に凸
結合具85としてのありほぞ82を設けた一例を示す。
【0067】そのようなありほぞ82からなる凸結合具
85を、凹連結部材8に嵌合するには、パネル体1の左
右の端縁から挿入しなければならず、パネル体1が組積
された後では、挿入もれがあっても追加することが困難
である。図36で平面図を、そのA−A線断面の矢示方
向の断面図を図37に示したが、このありほぞ65では
その問題点を解決する。即ちこのありほぞ65では、1
/4角部分が中心を対称に2箇所、円錐台66,66と
なっており、幅の狭い辺をあり溝81の開口縁に沿って
挿入したのち90度回転させれば、あり溝81内に保持
される。そしてこのありほぞ65中に埋設固着されたボ
ルト64を、連結棒に接続すれば凸結合具として、対峙
するパネル体の連結に利用できる。
【0068】すでに図1で示した凹連結部材8は、パネ
ル体1の裏面14に埋め込まれているが、図38に示し
たようにあり溝81の底面をパネル体1の裏面14と同
一面になるようにしても良い。この例ではパネル体1と
同一の素材で一体で構成されているが、溝部分のみを別
の成形体を埋設してもよい。また、この例では図39に
示したように、連結棒83の両端の凸結合具85として
のありほぞ67を左右に延長して、ビス穴68を設け、
ビス69で左右のパネル体1,1を連結することも可能
で、同時に対峙するパネル体を連結することができる。
【0069】図40はパネル体1の裏面14に凸連結部
材73として一条の上下方向のありほぞ74を設けた例
を示す斜視図である。そのありほぞ74には、中間にタ
ーンバックル84を介在させた連結棒76の両端に凹結
合具77としてのあり溝75が嵌合されている。この場
合対峙するパネル体間の距離を微妙に調節することがで
きる。もちろん固定長の連結棒の両端にあり溝を有する
凹結合具を備えたものも使用することができる。凸連結
部材73の配置は水平方向又は垂直方向でもよく、1個
所以上設置してもよく、また凸形、C形、T形の成形品
でもよい。
【0070】左右のパネル体1,1を連結するために、
パネル体1の左右の端面に設けた連接具を用いる例はす
でに説明したが、パネル体1の裏面14の連結部材を介
して連接具で連結する方法を図41〜図43によって示
す。図41はパネル体の裏面14に埋設された凹連結部
材8のあり溝81に、例えば図37で示したありほぞ6
5を入れ、そのありほぞ65のボルト64に、先端に鉤
部を備えた平板状の連接具7aを通して蝶ナット103
で締結した状態を示す。この連接具7aの形状は、図4
2に示した対応する連接具7bと組み合わされたとき、
図43に示したようにそれぞれの鉤部が噛み合うように
なっていて、両者間に引っ張り応力や圧縮応力がかかっ
ても外れることがない。この例では連接具7a,7bは
凹連結部材を介してパネル体に固着されているが、パネ
ル体に直接埋め込まれたボルト及びナットを介して連接
具7aを蝶ナット103で締結してもよい。但し埋込ナ
ットの場合は、ボルトを介するとよい。この応用例とし
て建築金物で窓に使用されているクレセント及び公知の
フック連接等がある。
【0071】図44に示した例は、パネル体1の裏面1
4の凹連結部材8に切り込み89を設け、かすがい状の
連接具7cで両パネル体1,1の切り込み89に差し込
んで橋かけすることにより、左右のパネル体1,1を連
結するものである。
【0072】また、すでに図21に示したように、パネ
ル体1の裏面14の凹連結部材8のあり溝81の一端に
リング状の凸結合具180を取り付け、その凸結合具1
80に、隣のパネル体の凹連結部材に取り付けたかぎ形
ホックからなる凸結合具181を係合させることによ
り、左右のパネル体を連結することができる。
【0073】そのほか、連結具を用いて左右のパネル体
を連結することもできる。図45に示す例は連結具を用
いるもので、下のパネル体1aの上端面に図11または
図12に示したような凹連結具を2個並べた形状の凹連
結具2を埋設し、その各々に2枚のパネル体1b,1c
のそれぞれの凸連結具4を嵌入して左右のパネル体を連
結する。したがって、この方法に使用される連結具とし
て、図14〜図20で示した連結具も使用することがで
きる。
【0074】パネル体の裏面14側の連結部材を介し
て、添着材102を上下のパネル体の連結境界を越えて
沿わせて、パネル体間の曲げモーメントに対処する方法
を図10によりすでに説明したが、つぎに、さらに効果
的な方法を図46に示す。この場合の添着材106の下
端に設けた爪107は、下段のパネル体1裏面の凹連結
部材108のあり溝を構成する成形品109に設けた爪
110に係着するようになっている。従ってこの添着材
106は上下段のパネル体1の連結材を兼ねるととも
に、パネル体の裏面の連結境界で正又は負の曲げモーメ
ントを受けたとき、添着材106の下端が下又は上に移
動するのを拘束することができ、パネル体1が受ける曲
げ応力に耐えることができる。なお、このパネル体1の
表面には、タイルを張りつめた化粧層170が設けられ
ている。また、凹連結部材8のあり溝81に嵌入したあ
りほぞ82に埋設されたボルト64で、添着材106を
パネル体1に固着させるとき、アイナット183を用い
て締め付けると、その目穴にアイフックなどを介して連
結棒83で対峙するパネル体を連結することもできる。
【0075】さらに大きな曲げ負のモーメントに対応す
る方法として、例えば図47〜図49に示す方法があ
る。この場合の添着材112は、上段のパネル体の凹連
結部材8のあり溝81に、ありほぞ104及び蝶ナット
103で固定されて、パネル体1の裏面に密着している
が、さらに添着材112の下方には、図5に示した連結
具4と同様な柱状体に凹所120が設けられている。一
方下段のパネル体1の凹連結部材8のあり溝81に挿入
されたありほぞ114と蝶ナット113により、図6で
示した凹連結具2と同様に凸起117を備えた底の無い
箱体116がパネル体1に固定されている。
【0076】添着材112の下方が箱体116に嵌入さ
れると、添着材112の凹所120と、箱体116の凸
起117とが係合する。したがって、上下のパネル体
1,1の連結境界101に大きな負のモーメントを受け
ても、添着材112が連結境界を挟んでの上下パネル体
1,1の裏面に密着しており、凹所120と凸起117
とが係合しているから、そのモーメントに対応すること
ができるのである。
【0077】なお、添着材112の上下方向中間に段部
121を設け、添着材112が箱体116に嵌入された
とき、その段部121が箱体116の上側の端面118
に接触するようにしておくと、特に正のモーメントを受
けたときに添着材112が下方に移動するのを拘束する
ことができる。
【0078】前記の実施例では、パネル体の裏面に凹連
結部材又はありほぞを1ヶ所又は2ヶ所以上水平方向に
設ける例を示したが、これに限定するものでなく、図5
0に示したように、凹連結部材及びありほぞを鉛直方法
に1ヶ所又は2ヶ所以上設けることもでき、その上下端
に箱体116と添着材112を、又必要により連結棒を
設ける。さらにパネル体の上方に水平方向の凹連結部材
を、下方向に鉛直方向のありほぞを設けることも可能
で、各部材を1ヶ所又は2ヶ所以上、水平、鉛直方向を
組み合わせることができる。なお、この図50には、パ
ネル体を上下左右に連結する方法も示している。すなわ
ちパネル体1の両方又は片側の側面端にありほぞの凸連
接具7を固設し、その下端に凸連結具4を設ける。他方
のパネル体1の側面端にはあり溝の凹連接具6を固設す
る。さらにパネル体の中央上端面に凹連結具2を設け
る。隣接するパネル体との接合は、凸連接具7と凸連結
具4は凹連結具6の溝に嵌入され、凸連結具4は凹連結
具2に弾性作用により連結される。この場合、組積方法
は千鳥配置に限定される。また凹連接具6の上端に凹連
結具2を設けると、パネル体1はいも目地の組積ができ
る。従って、凹凸連結具を1個所以上組み合わせて利用
することにより、いろいろな目地模様の組積が可能とな
る。
【0079】図51に示す例も、パネル体の裏面に設け
られた凹連結部材を用いて上下のパネル体を連結するも
のある。図20〜22で説明したのと同様の、添着材と
しての柱状の躯体部42であり、その下端には台形状の
膨出部が凸起46となっている凸連結部4を用意する。
そして図示していない凹連結部材のあり溝に挿入された
ありほぞ104のボルト105に、その凸連結具4を通
して蝶ナット103で締結し、凸連結具4をパネル体に
固定する。一方、前記台形状の躯体部42の下部を受け
入れる空洞部21を備えた箱状であり、空洞の内側面に
凸連結具4の凸起46と係合する凹所26が設けられて
いる凹連結具2を用意して、前記と同様にして別のパネ
ル体に固定する。そして凹連結具2に凸連結具4を嵌入
すると、両者の凹所26と凸起46との係止作用によ
り、上下のパネル体が強固に連結される。以上図46〜
図51を用いて添着材について説明したが、添着材等も
上下のパネル体を連結する役割をなしている。従って添
着材が凸連結具としての役割をなし、それを受ける凹連
結具は図46に示す例では成形品109と爪110がこ
れであって、図48〜図51の例においては、箱体11
6,2が凹連結具としての役割をなしている。また前述
した例において、連結具を凹凸の連結部材を介してパネ
ル体に固着していたが、これに限定するものでなく、凹
凸連結具のいずれか又は両方がパネル体に直接固着され
ていてもよい。但し埋込ナットの場合は、ボルトを介し
てなされる。
【0080】図52はさらに別の実施例を示すパネル体
140の斜視図である。この例のパネル体140は、上
下の受け板141とその受け板141を連結するフレー
ム142とから構成された枠体に、金属製や合成樹脂製
の網体143を取り付けたものである。受け板141は
金属や合成樹脂から作られた断面略コの字型のチャンネ
ルレール状であり、その上部の受け板141の上面、す
なわちパネル体としての端縁面に、並んで開口した図1
1で示した凹連結具2と同様な凹連結手段144が形成
されており、また下部の受け板141の下面で、前記凹
連結手段144に対応する位置に、凹連結手段144に
嵌入されたときに、互いに凹凸による係止作用を有して
いる図11で示した凸連結具4と同様な凸連結手段14
5がボルト149で固着されている。受け板141の一
方の端部に挿入された角柱体147が左右のパネル体を
連結する凸連結手段を、他方の端部が凹連結手段を形成
しており、角柱体147は必要に応じて設けられた溝1
47aを介して、蝶ナット148で左右の受け板141
間に固定されている。また対峙するパネル体とは連結棒
83で連結される。なお網体と受け板は打ち抜きで一体
に作成できる。
【0081】図53に示した例では、片側は化粧された
パネル体1で構築し、見栄えをそれほど必要としない他
側のパネル体を型枠131で構築した例である。型枠1
31は、型枠の外側に添えられた丸パイプ132で支え
られている。そして丸パイプ132はめがね座金133
を介して連結棒83と結合されているから、パネル体1
と枠体131との間にコンクリートが打設されるとき、
両者の間隔を正確に保つ。そしてコンクリート工事終了
後、型枠131は取り除かれる。
【0082】以上の実施例において、パネル体1を矩形
状として説明してきたが、この発明で利用できるパネル
体の形状は長方形のみならず、また一種類の形状に限ら
れるものではない。図54に示したように矩形状のパネ
ル体1に、十字型のパネル体161、変形十字型のパネ
ル体162、凸字形のパネル体163等を組み合わせて
連結することができる。この例では、横方向の連結境界
が連続しないので、前記した曲げ応力に対する抵抗性が
向上するほか、模様を形成することができる。
【0083】さらに本発明のパネル体1は、平面的な板
状体に限るものではなく、図55に示したような円筒を
縦に切断した形状のものでもよく、出隅や入隅用に使用
したり、組み合わせてタンクの外壁などの構築に利用す
ることも可能である。なお、化粧層170は入り丸面側
にかぎらず、出丸面側にも設ける場合がある。
【0084】図56及び図57は、既述のパネル体1を
構築するにあたり、隅部分に使用されるパネル体の一例
を斜視図を示す。図56は入隅用パネル体1eであり、
図57は出隅用のパネル体1fである。なおパネル体を
連結するための連結具、係止具、連接具、連結部材は必
要により設けられるものであり、図示した種類、個数に
限定されるものではない。
【0085】この発明において、パネル体はコンクリー
トのプレキャスト品であり、特に対峙するパネル体間に
さらにコンクリートを打設する場合は、可能な限りパネ
ルの厚さを薄くすることが有利であるから、内部に鉄
筋、強化繊維等の補強材を埋設することが好ましい。パ
ネル体はコンクリートの他、網、金網、織布、不織布、
木材、鉄、非鉄金属、石、セラミックス、革等の建築材
料をから構成される。化粧層としては単なるモルタル仕
上げのほか、大理石や花崗岩などの石張り、タイル張り
やテラゾー仕上げ及び上記の建築材料を採用することが
できる。
【0086】また連結具、連接具、係止具および連結部
材として別途成形品を使用する場合の材料としては、各
種合成樹脂、各種の金属材料が使用できるが、特に連結
具の材料としては、構築物に要求される引っ張り強度、
予想される連結具間の位置ずれ量等を考慮して合成樹脂
材料から最適な材料が選択される。なお実施例ではパネ
ル体の上端面に凹連結具を、下端面に凸連結具を備えた
場合を示したが、上下逆の場合でも良い。
【0087】この発明において、実施例や図面に示した
各部材は、一例を示したものであり、同様の機能を果た
す公知の他の部材で置き換えることは可能である。たと
えば連接具、係止具及び連結部材にあり溝、ありほぞを
利用する例を説明しているが、あり溝をC型チャンネル
に、ありほぞを断面T字型材に置換してもよく、さらに
L型の形材の他方をパネル体の裏面に埋め込んで、壁と
L型材とで形成されるC型の係着部としても発明を支障
なく実施することができる。
【0088】この発明において、パネル体に結合具、係
止具、連接具及び連結部材をすべて装備する必要はな
く、使用用途や部位によって必要に応じて選択して装備
されるものである。例えば、幅の狭い壁面であって、左
右方向が1枚のパネル板で充分な場合、連接具や係止具
を省略することができるし、壁面の上端面では連結材や
係止具を、壁面の左右端面では連接具を省略できるので
ある。またパネル体が厚い場合は、パネル体の端面に連
結具や係止具を複数個並列して使用したり、組み合わせ
て使用したりすることも可能である。従って現場の状況
に応じて、連結具、係止具、連接具、連結部材及び結合
具を適宜組み合わせて使用することもできる。例えば連
結具及び係止具を単独で使用したり併用して使用して、
連接具又は連結棒を使用しない方法とか、これに連結棒
のみを加えた方法とか、いろいろの構築用パネル体を提
供できる。さらに連結具及び係止具の箱形の形状は、矩
形に限定するものではなく、コ形、円形、楕円形、三角
形、台形等と、それらの形を組み合わせた形状のもの
を、技術的範囲の中で採用されるものであり、また箱形
の底の有無も必要に応じて選択されるものである。
【0089】
【発明の効果】この発明は、上記した如く構成されてい
るから、つぎのような効果を奏する。すなわち、対応す
る連結具、連接具、係止具及び連結部材を互いに嵌合す
ることにより、上下、左右及び対峙するパネル体と、工
具や補助材料を使用することなく、熟練工でなくても簡
単迅速に互いに連結することができるほか、高い精度で
正確に組積することができる。
【0090】凹連結具を箱状とし、凸連結具を柱状とし
て、両者を嵌合したとき、連結具相互の側面の少なくと
も1面が接触状態に保たれるようにして、側面間の隙間
をできるだけなくすことにより、コンクリート流動圧応
力に対処し、上下のパネル体を一体化して、パネル体壁
面が同一面とすることができる。
【0091】さらに、パネル体の端面に埋設された凹係
止具と、パネル体の端面から突出させた凸係止具とから
なる係止具を設けたので、下のパネル体に対して連結す
る上のパネル体を、所定の位置で連結することができる
ように、微調節して位置合わせをしたうえで、下のパネ
ルと連結することが可能となった。
【0092】構築用パネル体を連結する方法において、
パネル体の裏面に、隣接するパネル体との連結境界を越
えて添着材を密接させると、連結境界で正又は負のモー
メントを受けたとき、連結具或いは連接具にかかる負担
を減少させ、それらの破壊を防ぐことができる。従って
大きなコンクリート流動圧にも対処できる。
【0093】対峙するパネル間を連結棒を介して結合す
るにあたり、パネル体の裏面に凹連結部材又は凸連結部
材を備え、連結棒の端部に対応する凸結合具又は凹結合
具を設けておくと、連結棒の長さを選択或いは調節する
ことにより、対峙するパネル間を所定の間隔に保つこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネル体の一例を示す斜視図である。
【図2】図1のパネル体を組積みした状態を示す斜視図
である。
【図3】図1のパネル体を組積みした状態を示す垂直断
面図である。
【図4】図1の組積みされたパネル体の裏面の側面図で
ある。
【図5】凸連結具の断面図である。
【図6】凹連結具の断面図である。
【図7】図5の凸連結具が、図6の凹連結具に嵌入さ
れ、上下のパネル体が連結された状態を示す断面図であ
る。
【図8】図5の凸連結具が、図6の凹連結具に嵌入され
た状態を示す一部断面の斜視図である。
【図9】凸連結具が凹連結具に、それら側面間に隙間を
有する状態で嵌入され、上下のパネル体が連結された状
態を示す断面図である。
【図10】添着材とそれをパネル体の裏面に固着するた
めの部品を示す斜視図である。
【図11】パネル体に埋設された凹、凸連結具の配置を
説明する一部断面の斜視図である。
【図12】図11の例とは別の方向にパネル体に埋設さ
れた凹、凸連結具の配置を説明する一部断面の斜視図で
ある。
【図13】凹、凸連結具が、図12の例のように配置さ
れたパネル体を組積みした状態を示す垂直断面図であ
る。
【図14】別の例の凹連結具に凸連結具が嵌入されてい
る状態を示す断面図である。
【図15】別の例の凸連結具の一部断面の斜視図であ
る。
【図16】別の例の凸連結具が凹連結具に嵌入され、パ
ネル体が連結された状態を示す断面図である。
【図17】別の例の凹連結具に凸連結具が嵌入され、パ
ネル体が連結された状態を示す断面図である。
【図18】別の例の凹連結具に凸連結具が嵌入され、パ
ネル体が連結された状態を示す断面図である。
【図19】別の例の凹連結具に凸連結具が嵌入され、パ
ネル体が連結された状態を示す断面図である。
【図20】別の例の凹連結具に凸連結具が嵌入され、パ
ネル体が連結された状態を示す断面図である。
【図21】別の例の凹連結具と凸連結具を示すパネル体
の斜視図である。
【図22】図21の凹、凸連結具の嵌合状態を説明する
ための拡大した要部斜視図である。
【図23】図21の凸連結具の要部断面図である。
【図24】凹係止具と凸係止具のパネル体への配置を説
明する斜視図である。
【図25】図24の凹、凸係止具を拡大した斜視図であ
る。
【図26】別の例の凹、凸係止具を拡大した斜視図であ
る。
【図27】凹係止具に凸係止具が嵌入される直前の状態
を説明する斜視図である。
【図28】別の例の凹係止具と凸係止具を示す斜視図で
ある。
【図29】別の例の凹係止具と凸係止具を示す斜視図で
ある。
【図30】別の例の凹係止具と凸係止具を示す斜視図で
ある。
【図31】上下のパネル体の連結をさらに強化するため
の方法を説明するための要部斜視図である。
【図32】上下のパネル体の連結をさらに強化するため
の方法を説明するための要部断面図である。
【図33】パネル体の裏面に埋め込まれる凹連結部材の
斜視図である。
【図34】取り付けありほぞ及び取り付けボルトの拡大
図である。
【図35】両端に凸結合具を備えた固定長の連結棒の一
例を示す斜視図である。
【図36】ありほぞの一例を示す平面図である。
【図37】図36のA−A線断面の矢示方向の断面図で
ある。
【図38】パネル体の裏面に設けられた凹連結部材の斜
視図である。
【図39】凸結合具と連結棒の斜視図である。
【図40】パネル体の裏面に設けられた凸連結部材の斜
視図である。
【図41】連接具の一方を示す斜視図である。
【図42】図41の連接具と対をなす他方の連接具の斜
視図である。
【図43】図41と図42の連接具が組み合わされた状
態を示す斜視図である。
【図44】別の連接具を示す斜視図である。
【図45】連結具を用いて左右のパネル体を連結する方
法を説明する斜視図である。
【図46】パネル体の裏面に添着材を沿わせた状態を示
す断面図である。
【図47】パネル体の裏面に添着材を固定するための部
品を示す斜視図である。
【図48】図47の部品と併せてパネル体の裏面に添着
材を固定するための部品を示す斜視図である。
【図49】図47及び図48の部品を用いて、パネル体
の裏面に添着材を固定した状態を示す斜視図である。
【図50】添着材を用いて上下のパネル体を連結する別
の例を示す斜視図である。
【図51】添着材を兼ねる連結具により上下のパネル体
を連結するための部品を示す斜視図である。
【図52】連結具及び連結手段を備えた別の例のパネル
体の斜視図である。
【図53】別の例の異なるパネル体の組み合わせを示す
斜視図である。
【図54】矩形状のパネル体と変形した形状のパネル体
を組み合わせて構築した例を示す斜視図である。
【図55】別の例のパネル体の斜視図である。
【図56】入隅用パネル体の一例を示す斜視図である。
【図57】出隅用パネル体の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】 1,1a,1b,1c,140 パネル体 2 凹連結具 3,3a,3b,5 係止具 4 凸連結具 6,7 連接具 8,73 連結部材 11 端面 14 裏面 76,83 連結棒 101 連結境界 102,106,112 添着材 170 化粧層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結して壁面を構築するパネル体
    であって、パネル体の上下の端面又は裏面に、上下のパ
    ネル体を互いに連結するための一対の連結具を備え、該
    連結具の一方は凹連結具をなして箱状に、他方は凸連結
    具をなして柱状にそれぞれ形成されていて、凹連結具と
    凸連結具が嵌合状態にあるとき、又はパネル体外部より
    作用する応力に該連結具が抗するとき、それら連結具の
    側面の少なくとも1面の一部が互いに接触状態に保たれ
    るとともに、それら連結具に設けられた凹凸による係止
    作用により、上下のパネル体が連結されることを特徴と
    する構築用パネル体。
  2. 【請求項2】 互いに連結して壁面を構築するパネル体
    であって、パネル体の上下の端面又は裏面に、下のパネ
    ル体に対して連結する上のパネル体の位置合わせを可能
    とする一対の係止具を設けたことを特徴とする構築用パ
    ネル体。
  3. 【請求項3】 互いに連結して壁面を構築するパネル体
    であって、パネル体の上下の端面又は裏面に、上下のパ
    ネル体を互いに連結するための連結具を備えるととも
    に、下のパネル体に対して連結する上のパネル体の位置
    合わせを可能とする一対の係止具を設けたことを特徴と
    する構築用パネル体。
  4. 【請求項4】 連結具が、凸連結具と凹連結具とからな
    り、その一方の連結具の一部又は全部が変形可能で、か
    つ他方の連結具の一部又は全部が変形不可能であり、い
    ずれか一方又は双方の連結具の変形作用によって両者が
    係合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の構築用パネル体。
  5. 【請求項5】 連結具が凸連結具と凹連結具とからな
    り、それら連結具が凹凸からなる係止爪を有し、双方の
    係止爪の係合作用により、両者が連結されることを特徴
    とする請求項1〜4記載のいずれか1項に記載の構築用
    パネル体。
  6. 【請求項6】 パネル体の裏面に、対峙するパネル体を
    互いに連結するための連結部材を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載の構築用パネル
    体。
  7. 【請求項7】 パネル体の左右の端面又は裏面に、左右
    のパネル体を互いに連結するための一対の連接具を備え
    たことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の構築用パネル体。
  8. 【請求項8】 パネル体の表面側に化粧層が形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の構築用パネル体。
  9. 【請求項9】 パネル体が建築材料により形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載
    の構築用パネル体。
  10. 【請求項10】 パネル体の上下の端面又は裏面に、上
    下のパネル体を互いに連結するための、箱状に形成され
    た凹連結具と、柱状に形成された凸連結具とからなる一
    対の連結具を備え、凹連結具と凸連結具を嵌合状態にし
    たとき、又はパネル体外部より作用する応力に該連結具
    が抗するとき、それら連結具の側面の少なくとも1面の
    一部を互いに接触状態に保つとともに、それら連結具に
    設けられた凹凸による係止作用により、上下のパネル体
    を連結して壁面を構築するにあたり、パネル体の裏面に
    添着材を固定し、隣接するパネル体と連結境界を越えて
    添着することを特徴とする構築用パネル体の連結方法。
  11. 【請求項11】 パネル体の上下の端面又は裏面に、上
    下のパネル体を互いに連結するための、箱状に形成され
    た凹連結具と、柱状に形成された凸連結具とからなる一
    対の連結具を備え、凹連結具と凸連結具を嵌合状態にし
    たとき、又はパネル体外部より作用する応力に該連結具
    が抗するとき、それら連結具の側面の少なくとも1面の
    一部を互いに接触状態に保つとともに、それら連結具に
    設けられた凹凸による係止作用により、上下のパネル体
    を連結して壁面を構築するにあたり、対峙するパネル体
    の裏面に設けられた連結部材間を、連結棒により連結す
    ることを特徴とする構築用パネル体の連結方法。
  12. 【請求項12】 パネル体の上下の端面又は裏面に、上
    下のパネル体を互いに連結するための、箱状に形成され
    た凹連結具と、柱状に形成された凸連結具とからなる一
    対の連結具を備え、凹連結具と凸連結具を嵌合状態にし
    たとき、又はパネル体外部より作用する応力に該連結具
    が抗するとき、それら連結具の側面の少なくとも1面の
    一部を互いに接触状態に保つとともに、それら連結具に
    設けられた凹凸による係止作用により、上下のパネル体
    を連結して壁面を構築するにあたり、隣接するパネル体
    の裏面又は左右端面に設けらた連接具により連結するこ
    とを特徴とする構築用パネル体の連結方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009019464A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Shigeharu Hashimoto 壁体の永久型枠
JP2013241746A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Kajima Corp PCa型枠の固定構造
CN111021593A (zh) * 2019-12-12 2020-04-17 中国建筑第八工程局有限公司 装配式剪力墙板连接装置及剪力墙板装配方法

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