JPH09279272A - 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法 - Google Patents

印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09279272A
JPH09279272A JP8089697A JP8969796A JPH09279272A JP H09279272 A JPH09279272 A JP H09279272A JP 8089697 A JP8089697 A JP 8089697A JP 8969796 A JP8969796 A JP 8969796A JP H09279272 A JPH09279272 A JP H09279272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
aluminum alloy
intermetallic compound
alloy plate
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8089697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2778665B2 (ja
Inventor
Masaki Tanigawa
正樹 谷川
Shinichiro Hosono
晋一郎 細野
Kozo Hoshino
晃三 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP8089697A priority Critical patent/JP2778665B2/ja
Priority to US08/772,572 priority patent/US5795541A/en
Priority to GB9700020A priority patent/GB2308850B/en
Priority to DE19700117A priority patent/DE19700117C2/de
Priority to CN97101882A priority patent/CN1095877C/zh
Priority to KR1019970000073A priority patent/KR100226607B1/ko
Publication of JPH09279272A publication Critical patent/JPH09279272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2778665B2 publication Critical patent/JP2778665B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗面化ピットが均一に形成される印刷版用ア
ルミニウム合金板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 印刷版用アルミニウム合金板は、Fe:
0.20乃至0.6重量%、Si:0.03乃至0.1
5重量%、Ti:0.005乃至0.05重量%及びN
i:0.005乃至0.20重量%を含有し、残部がA
l及び不可避的不純物からなる。前述の元素の一部又は
全部は金属間化合物を形成しており、この金属間化合物
は、Alを含有し、更にFe:20乃至30重量%、S
i:0.3乃至0.8重量%及びNi:0.3乃至10
重量%を含有する。この印刷版用アルミニウム合金板
は、前述の化学組成を有するアルミニウム合金鋳塊に、
500乃至630℃の温度で均質化処理を施し、次いで
開始温度を400乃至450℃として熱間圧延を施すこ
とよって、前述の化学組成を有する金属間化合物を析出
させて製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷等
の支持体として使用される印刷版用アルミニウム合金板
に関し、特に均一な電解粗面化面を形成することができ
る印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より一般にオフセット印刷において
は、アルミニウム又はアルミニウム合金(以下、総称し
てアルミニウムという)板が支持体として使用されてい
る。この印刷版用アルミニウム板は、感光膜に対する密
着性及び非画像部の保水性を付与するために、アルミニ
ウム板の表面に粗面化処理を施して得られたものであ
る。この粗面化処理方法として、従来から、ボール研磨
法及びブラシ研磨法等の機械的処理法が使用されている
が、最近は、塩酸若しくは塩酸を主体とする電解液又は
硝酸を主体とする電解液を使用してアルミニウム板表面
を電気化学的に粗面化する電解粗面化処理法、更に前述
の機械的処理法とこの電解粗面化処理法とを組み合わせ
た処理方法が主に使用されるようになってきている。こ
れは、電解粗面化処理法によって得られた粗面板が製版
に適しており、また印刷性能も優れているからであり、
更に電解粗面化処理法では、アルミニウム合金板をコイ
ル状にして連続処理する場合に適しているからである。
【0003】前述のようにして、粗面化されるアルミニ
ウム合金板には、その粗面化処理によって均一な凹凸
(ピット)が形成されることが要求される。均一な凹凸
が形成された印刷版用アルミニウム合金板においては、
感光膜との密着性及び保水性が向上すると共に、優れた
画像鮮明性及び耐刷性を得ることができる。また、最近
では粗面化処理コストを低減させるため、より短時間又
は低通電量で均一な凹凸を形成することができる材料の
開発が強く求められている。
【0004】このような電気化学的粗面化処理に適する
アルミニウム板は、Fe、Cu及びその他の微量元素を
添加することにより得ることができ、例えば、Fe:
0.2乃至1.0重量%、Cu:0.1乃至2.0重量
%及びSn、In、Ga及びZnから選択された1種以
上の元素が0.05乃至0.1重量%添加されたアルミ
ニウム合金板が提案されている(特開昭58−2101
44号公報)。このアルミニウム合金板は、化学的なエ
ッチング処理に対して溶解速度が速いという特徴があ
る。
【0005】また、粗面均一性が優れたアルミニウム合
金板として、Fe:0.05乃至0.5重量%、Mg:
0.1乃至0.9重量%、Si:0.2重量%以下及び
Cu:0.05重量%以下を含有し、更にZr、V及び
Niからなる群から選択された1種以上の元素を0.0
1乃至0.3重量%含有し、残部がAl及び不可避的不
純物からなるアルミニウム合金板が提案されている(特
開昭62−230946号公報)。
【0006】更に、強度及びピットの均一性が良好なア
ルミニウム合金板として、Mg:0.30乃至3重量
%、Fe:0.15乃至0.50重量%、Ni:0.0
05乃至0.30重量%及びTi:0.01乃至0.1
0重量%を含有すると共に、Si、Cu及びMnを、夫
々、0.20重量%以下に規制し、残部がAl及び各元
素の含有量が、夫々、0.10重量%以下の不可避的不
純物からなるアルミニウム合金板が提案されている(特
開昭63−30294号公報)。
【0007】更にまた、均一な粗面を形成すると共に、
非画線部の汚れを防止して画線部の調子再現性及び色調
(明度)を良好にするアルミニウム合金板として、F
e:0.1乃至1.0重量%、Si:0.02乃至0.
15重量%及び不純物のCu:0.003重量%以下を
含有し、更に残部がAl及びCu以外の不可避的不純物
からなるアルミニウム合金板が提案されている(特公平
1−47545号公報)。
【0008】更にまた、Fe:0.1乃至0.5重量
%、Si:0.03乃至0.30重量%、Cu:0.0
01乃至0.03重量%、Ni:0.001乃至0.0
3重量%、Ti:0.002乃至0.05重量%及びG
a:0.005乃至0.020重量%を含有し、更にG
a及びTiの合計含有量が0.010乃至0.050重
量%であるアルミニウム合金板が提案されている(特開
平3−177528号公報)。このアルミニウム合金板
においては、筋状の粗面化ムラであるストリーク(スト
リークスともいう。以下、ストリークに統一する)及び
不規則な画質ムラを改善すると共に粗面が均一であるた
め、非画線部の汚れが防止されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近時、
コスト低減のために、電解処理速度の向上が要求されて
おり、短時間の電解粗面化処理で均一なピットが形成さ
れるアルミニウム板が要望されている。即ち、電解粗面
化処理時間が短く、短時間で均一にエッチングされ、ア
ルミニウム板に未エッチング部(アルミニウム板表面の
エッチングされていない部分)が発生しないことが要望
されている。しかしながら、従来のアルミニウム板はこ
のような要望を満足するものではなかった。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、粗面化ピットが均一に形成される印刷版用
アルミニウム合金板及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印刷版用ア
ルミニウム合金板は、Fe:0.20乃至0.6重量
%、Si:0.03乃至0.15重量%、Ti:0.0
05乃至0.05重量%及びNi:0.005乃至0.
20重量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物か
らなる印刷版用アルミニウム合金板であって、前記元素
の一部又は全部は金属間化合物を形成しており、前記金
属間化合物は、Alを含有し、更にFe:20乃至30
重量%、Si:0.3乃至0.8重量%及びNi:0.
3乃至10重量%を含有することを特徴とする。
【0012】本発明に係る印刷版用アルミニウム合金板
の製造方法は、Fe:0.20乃至0.6重量%、S
i:0.03乃至0.15重量%、Ti:0.005乃
至0.05重量%及びNi:0.005乃至0.20重
量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる
アルミニウム合金鋳塊に、500乃至630℃の温度で
均質化処理を施し、次いで開始温度を400乃至450
℃として熱間圧延を施して、金属間化合物を析出させる
印刷版用アルミニウム合金板の製造方法であって、前記
金属間化合物は、Alを含有し、更にFe:20乃至3
0重量%、Si:0.3乃至0.8重量%及びNi:
0.3乃至10重量%を含有することを特徴とする。
【0013】この場合に、更に、冷間圧延、中間焼鈍及
び最終冷間圧延を順次施してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本願発明者等は、均一な粗面化ピ
ットが形成される印刷版用アルミニウム合金板を得るた
めに鋭意研究した結果、アルミニウム合金板が含有する
合金元素のうち、従来より添加されているFe及びSi
の含有量を管理することに加え、適量のNi及びTiを
添加することが有効であることを見出した。これらの添
加元素のうち、一部又は全部は、Al−Fe、Al−F
e−Si及びAl−Fe−Si−Ni系等の金属間化合
物を形成する。金属間化合物は電解粗面化時にイニシャ
ルピットの起点として作用して、エッチングを粗面全体
に行き渡らせると共に、粗面化ピットの大きさのバラツ
キを抑制する。このように金属間化合物はアルミニウム
合金中で極めて重要な役割を担っているものの、金属間
化合物がこのような効果を発現するのは、電気化学的な
電位がアルミニウムマトリクスより貴であり、マトリク
スの溶解を促進して、全面溶解からピットの独立性の高
い溶解へと溶解形態を変化させる場合に限定される。従
って、アルミニウム合金板中の全ての金属間化合物がこ
のような効果を有しているとはいえず、その組成によっ
ては、電気化学的な電位がアルミニウムに対して十分に
貴とはならず、エッチング性を向上させないばかりか、
かえって電解粗面の均一性を劣化させるものも存在す
る。このため、金属間化合物に上述の効果を発現させる
ためには、金属間化合物の組成を適切なものとすること
が必要である。
【0015】このような金属間化合物を含有する印刷版
用アルミニウム合金板を製造するためには、アルミニウ
ム合金鋳塊に上述のFe、Si、Ti及びNiを所定量
含有させることに加え、均質化処理温度及び熱間圧延開
始温度を制御して、組成が適切な金属間化合物を析出さ
せつつ、圧延することが重要である。これにより、得ら
れたアルミニウム合金板に電解粗面化処理を施した場合
は、エッチングが電解粗面化面に均一に施されると共
に、ピットの大きさにバラツキが発生せず、均一なもの
となる。
【0016】なお、アルミニウム合金板中には、極めて
多数の金属間化合物が点在しており、個々の金属間化合
物の含有元素を特定することは困難であるが、アルミニ
ウム合金板全体に対する平均的な金属間化合物の含有元
素を見積もることは可能である。例えば、アルミニウム
合金板をフェノールで溶解した後、溶解液を濾過して金
属間化合物のみを抽出し、この金属間化合物を吸光度法
及び原子吸光度法等により分析することにより、平均的
な含有量を見積もることができる。本発明では、このよ
うな含有量を、金属間化合物における元素の含有量とす
る。
【0017】先ず、本発明に係る印刷版用アルミニウム
合金板及び印刷版用アルミニウム合金板の製造方法にお
けるアルミニウム合金鋳塊の化学組成の限定理由につい
て説明する。
【0018】Fe(鉄):0.2乃至0.6重量% Feはアルミニウム合金の主要構成成分であり、アルミ
ニウム合金中においてAl−Fe系の金属間化合物を形
成する元素である。Feを添加することにより、再結晶
粒を微細化することができると共に、組織が均一化さ
れ、機械的な強度が向上する。また、FeはAl−Fe
系の金属間化合物を形成して、電解粗面化時のイニシャ
ルピットの開始点として機能する。Fe含有量が、0.
2重量%未満では、Al−Fe系の金属間化合物が不足
するため、電解粗面化時のイニシャルピットが不十分と
なる。また、Fe含有量が0.6重量%を超えると、粗
大化合物が形成され、電解粗面化面が不均一となる。従
って、Fe含有量は0.2乃至0.6重量%とする。
【0019】Si(シリコン):0.03乃至0.15
重量% SiはAl−Fe−Si系金属間化合物を形成して、イ
ニシャルピットの形成を促進すると共に、ピットの均一
性を向上させる。Si含有量が0.03重量%未満で
は、金属間化合物が不足するため、イニシャルピットの
形成が不十分となる。一方、Si含有量が0.15重量
%を超えると、粗大化合物が形成され、電解粗面化面が
不均一となる。従って、Si含有量は0.03乃至0.
15重量%とする。
【0020】Ti(チタン):0.005乃至0.05
重量% Tiは鋳造組織を微細化する元素である。Ti含有量が
0.005重量%未満では、微細化効果が不十分とな
る。一方、Ti含有量が0.05重量%を超えると、T
i含有による微細化効果が飽和してしまい、無駄である
ことに加え、粗大化合物が形成され、電解粗面化処理時
に不均一なピットが生成されやすくなってしまう。従っ
て、Ti含有量は、0.005乃至0.05重量%とす
る。
【0021】Ni(ニッケル):0.005乃至0.2
0重量% Niはアルミニウム合金板の化学溶解性を向上させて、
電解粗面化時のエッチング量を増加させる元素である。
また、Niはアルミニウム合金中において、Al−Fe
−Si−Ni系の金属間化合物を形成する。この化合物
はAl−Fe−Si系の金属間化合物より電気化学的な
電位が貴であるため、電解粗面化時におけるイニシャル
ピットの形成をより一層促進させて、短時間で均一な電
解粗面を形成することを可能にする。Ni含有量が0.
005重量%未満では、化学溶解性の向上が不十分であ
ると共に、イニシャルピットの形成能が不十分である。
一方、Ni含有量が0.20重量%を超えると、化学溶
解が過剰に促進されるため、電解粗面におけるピットの
均一性が損なわれてしまう。従って、Ni含有量は、
0.005乃至0.2重量%とする。
【0022】次に、アルミニウム合金板中の金属間化合
物の組成限定理由について説明する。
【0023】金属間化合物のFe:20乃至30重量% 金属間化合物のFe含有量が20重量%未満では、エッ
チング性の向上が不十分であり、未エッチング部が生じ
てしまう。一方、金属間化合物のFe含有量が30重量
%を超えると、電解粗面の均一性が損なわれてしまう。
従って、金属間化合物のFe含有量は20乃至30重量
%とする。
【0024】金属間化合物のSi:0.3乃至0.8重
量% 金属間化合物のSi含有量が0.3重量%未満では、上
述のFeと同様にエッチング性の向上が不十分であり、
未エッチング部が生じてしまい、また金属間化合物のS
i含有量が0.8重量%を超えると、電解粗面の均一性
が損なわれてしまう。従って、金属間化合物のSi含有
量は0.3乃至0.8重量%とする。
【0025】金属間化合物のNi:0.3乃至10重量
金属間化合物のNi含有量が0.3重量%未満では、上
述のFe及びSiと同様にエッチング性の向上が不十分
であり、未エッチング部が生じてしまい、また金属間化
合物のNi含有量が10重量%を超えると、電解粗面の
均一性が損なわれてしまう。従って、金属間化合物のN
i含有量は0.3乃至10重量%とする。
【0026】なお、金属間化合物のFe、Si又はNi
含有量が本発明にて規定した範囲より少ない場合に、エ
ッチング性が向上しない原因は、金属間化合物とアルミ
ニウムマトリクスとの間の電気化学的な電位差が十分で
はなく、マトリクスの溶解が促進されないことに起因す
る。一方、金属間化合物のFe、Si又はNi含有量が
本発明にて規定した範囲より多い場合に、電解粗面の均
一性が不良となる原因は、金属間化合物とマトリクスと
の間の電位差が大きくなりすぎて、金属間化合物近傍の
マトリクスとそれ以外のマトリクスとの溶解性が大きく
異なってしまうことに起因する。但し、エッチング性が
向上しない原因及び電解粗面の均一性が不良となる原因
はこれに限定されるものではなく、他の要因も関係して
いると考えられる。
【0027】なお、金属間化合物には、Ti等の不純物
がppmオーダーで混入している可能性があるものの、
これらの不純物は本発明の効果に悪影響を与えるもので
はない。
【0028】本発明に係る印刷版用アルミニウム合金板
の製造方法においては、上述の組成を有するアルミニウ
ム合金鋳塊に500乃至630℃の温度で均質化処理を
施した後、400乃至450℃の開始温度で熱間圧延を
施し、印刷版用アルミニウム合金板を得る。この場合
に、熱間圧延の後に、更に冷間圧延、中間焼鈍及び最終
冷間圧延を順次実施してもよい。印刷版用アルミニウム
合金板の製造方法における均質化処理温度及び熱間圧延
開始温度の数値限定理由について説明する。
【0029】均質化処理温度:500乃至630℃ アルミニウム合金鋳塊からアルミニウム合金板を圧延等
により製造する場合に、この鋳塊を圧延する前に、所定
温度で均質化処理することが必要である。均質化処理温
度が500℃未満では、均質化が不十分であることに加
え、金属間化合物のFe、Si及びNi含有量が多くな
るため、電解粗面の均一性が損なわれる。一方、均質化
処理温度が630℃を超えると、金属間化合物のFe、
Si及びNi含有量が少なくなりすぎて、未エッチング
部が増加する。従って、均質化処理温度は500乃至6
30℃とする。
【0030】熱間圧延開始温度:400乃至450℃ 上述の均質化処理の後、アルミニウム合金鋳塊に所定の
開始温度で熱間圧延を施す。熱間圧延開始温度が400
℃未満では、圧延中の動的再結晶が不十分であり、圧延
板の結晶組織が不均一となる。また、金属間化合物のF
e、Si及びNi含有量が少なくなり、電解粗面化時に
未エッチング部の増加を招来する。一方、熱間圧延開始
温度が450℃を超えると、熱間圧延の各パス間におい
て、結晶粒が過剰に成長してしまうことに加え、金属間
化合物のFe、Si及びNi含有量が多くなりすぎて、
電解粗面の均一性が損なわれる。従って、熱間圧延開始
温度は400乃至450℃とする。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について、その特許請
求の範囲から外れる比較例と比較して説明する。先ず、
本発明に係る印刷版用アルミニウム合金板の実施例(第
1実施例)について説明する。
【0032】第1実施例 下記表1に示す化学組成を有する各アルミニウム合金の
鋳塊(実施例1〜6及び比較例1〜11)を、面削して
厚さを470mmとし、590℃の温度で4時間の均質
化処理を施し、次いで開始温度を430℃に設定して熱
間圧延し、更に冷間圧延、中間焼鈍及び冷間圧延を順次
施して、板厚が0.3mmのアルミニウム合金板を得
た。なお、各アルミニウム合金板の化学成分を、発光分
光法を使用して測定した。また、金属間化合物のFe、
Si及びNi含有量を、アルミニウム合金板をフェノー
ルで溶解した後、溶解液を濾過し、残さ(金属間化合
物)を吸光度法及び原子吸光度法で測定した。
【0033】
【表1】
【0034】次に、上述のようにして製造した各アルミ
ニウム合金板に、下記表2に示す処理条件1又は2にて
脱脂及び中和洗浄を施した後、交流電解粗面化処理を施
し、更に電解により形成された酸化物等を除去するた
め、デスマット処理を施した。このデスマット処理の終
了後、各アルミニウム合金板を水洗及び乾燥させ、一定
の大きさを切り取って、これを供試材とした。なお、表
2中の1dm2は0.01m2である。
【0035】
【表2】 各供試材の未エッチング部及び均一性を下記の試験によ
り評価した。
【0036】未エッチング部評価 各供試材の粗面化表面を、走査電子顕微鏡(SEM)を
使用して、350倍の倍率で表面観察し、視野の面積が
0.02mm2となるように写真を撮影した。得られた
写真から、下記数式1より未エッチング率を算出した。
【0037】
【数1】未エッチング率(%)=粗面化されていない部
分の面積/全体の面積×100
【0038】この算出結果から、未エッチング率が8.
0%以下の場合を○(良好)、そして未エッチング率が
8.0%を超える場合を×(不良)として、未エッチン
グ部を評価した。
【0039】均一性評価 各供試材の粗面化表面を走査電子顕微鏡を使用し、倍率
を500倍としてその表面を観察し、写真撮影した。得
られた観察写真上に全長が100cmの線を引き、線の
下のピットの大きさ(直径)を測定した。最小のピット
と最大のピットとの大きさの相異が、3μm以下のもの
を均一性が○(良好)、3μmよりも大きいものを均一
性が×(不良)と評価した。
【0040】下記表3に、処理条件並びに未エッチング
部及び均一性に対する評価を示す。なお、各実施例及び
比較例において、処理条件1における各評価と処理条件
2における各評価とはいずれも同一であった。
【0041】
【表3】
【0042】上記表3に示すように、実施例1〜6にお
いては、各元素の含有量が本発明にて規定した範囲内で
あり、また金属間化合物の各元素の含有量が本発明にて
規定した範囲内であるため、未エッチング部評価及び均
一性評価のいずれもが良好であった。
【0043】一方、比較例1においては、アルミニウム
合金板のFe含有量が0.62重量%と本発明にて規定
した範囲より多いため、粗大化合物が形成されて、電解
粗面化面が不均一となった。比較例2では、アルミニウ
ム合金板のFe含有量が0.18重量%と本発明にて規
定した範囲より少ないため、電解粗面化時のイニシャル
ピットが不十分なものとなった。このため、未エッチン
グ部評価及び均一性評価のいずれについても不良となっ
た。
【0044】比較例3では、アルミニウム合金板のSi
含有量が0.17重量%と多いため、粗大化合物が形成
されて、均一性評価が不良となった。一方、比較例4で
は、アルミニウム合金板のSi含有量が0.02重量%
と少ないため、イニシャルピットの形成が不十分とな
り、未エッチング部が多く生じると共に、ピットの大き
さにバラツキが生じて均一性が不良となった。
【0045】比較例5では、アルミニウム合金板のNi
含有量が0.22重量%と多いため、化学溶解性が過剰
に促進されて、均一性が不良となった。一方、比較例6
では、アルミニウム合金板のNi含有量が0.003重
量%と少ないため、化学溶解性の向上が不十分であると
共に、イニシャルピットの形成が不十分であるため、未
エッチング部が多く生じると共に、均一性が劣化した。
【0046】比較例7では、アルミニウム合金板のTi
含有量が0.004重量%と少ないため、微細化効果が
不十分となり、均一性が低下した。一方、比較例8で
は、アルミニウム合金板のTi含有量が0.06重量%
と多いため、粗大化合物が形成され、均一性評価が不良
となった。
【0047】比較例9では、金属間化合物のFe含有量
が30.21重量%と多いため、電解粗面の均一性が損
なわれた。一方、比較例10では、金属間化合物のFe
含有量が19.84重量%と少ないため、エッチング性
の向上が不十分であり、未エッチング部が生じた。ま
た、均一性が低下した。
【0048】比較例11では、金属間化合物のSi含有
量が0.83重量%と多いため、電解粗面の均一性が損
なわれて、均一性評価が不良となった。一方、比較例1
2では、金属間化合物のSi含有量が0.29重量%と
少ないため、エッチング性の向上が不十分であり、未エ
ッチング部評価が不良となった。また、均一性評価も不
良であった。
【0049】比較例13では、金属間化合物のNi含有
量が10.06重量%と多いため、均一性が不良となっ
た。一方、比較例14では、金属間化合物のNi含有量
が0.27重量%と少ないため、未エッチング部及び均
一性のいずれに対する評価も不良となった。
【0050】比較例15では、アルミニウム合金板のF
e含有量が0.70重量%と多いため、金属間化合物の
Fe含有量が34.31重量%と多量となった。このた
め、電解粗面の均一性が損なわれ、均一性評価が不良と
なった。一方、比較例16では、アルミニウム合金板の
Fe含有量が0.15重量%と少ないため、金属間化合
物のFe含有量が19.71重量%と少量となった。こ
のため、均一性評価及び未エッチング部評価のいずれも
が不良となった。
【0051】比較例17では、アルミニウム合金板のS
i含有量が0.20重量%と多いため、金属間化合物の
Si含有量が0.90重量%と多量となった。このた
め、電解粗面の均一性が損なわれ、均一性が劣化した。
一方、比較例18では、アルミニウム合金板のSi含有
量が0.01重量%と少ないため、金属間化合物のSi
含有量が0.21重量%と少量となった。このため、均
一性評価が不良となると共に、未エッチング部評価が不
良となった。
【0052】比較例19では、アルミニウム合金板のN
i含有量が0.25重量%と多いため、金属間化合物の
Ni含有量が12.37重量%と多量となり、均一性が
低下した。一方、比較例20では、アルミニウム合金板
のNi含有量が0.004重量%と少ないため、金属間
化合物のNi含有量が0.21重量%と少量となった。
このため、均一性評価及び未エッチング部評価が不良と
なった。
【0053】比較例21では、金属間化合物のFe、S
i及びNi含有量が、夫々、30.23、0.83及び
11.31重量%といずれについても多量であった。こ
のため、電解粗面の均一性が不良となった。
【0054】比較例22では、金属間化合物のFe、S
i及びNi含有量が、夫々、19.16、0.27及び
0.29重量%といずれについても少量であった。この
ため、エッチング性が向上せず、未エッチング部が生じ
た。また、均一性評価が不良であった。
【0055】次に、印刷版用アルミニウム合金板の製造
方法の実施例(第2実施例)について説明する。
【0056】第2実施例 上記表1に示す実施例1と同一の化学組成を有する各ア
ルミニウム合金の鋳塊を、面削して厚さを470mmと
し、次いで下記表4に示す温度条件で、均質化処理及び
熱間圧延し、更に冷間圧延、中間焼鈍及び冷間圧延し
て、板厚が0.3mmのアルミニウム合金板(実施例7
〜9、比較例23〜26)を得た。なお、化学組成及び
金属間化合物の含有量は第1実施例と同一の測定法で測
定した。
【0057】次に、各アルミニウム合金板に対して、上
記表2に示す処理条件にて、脱脂、中和洗浄、浸漬、交
流電解処理粗面化処理及びデスマット処理を順次施し
た。得られたアルミニウム合金板を水洗及び乾燥させた
後、一定の大きさに切り取って、供試材とした。各供試
材について、第1実施例と同様の試験法及び評価基準
で、未エッチング部及び均一性を評価した。得られた結
果を下記表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】上記表4に示すように、実施例7〜9にお
いては、未エッチング部及び均一性に対する評価は、い
ずれも良好であった。
【0060】一方、比較例23では、均質化処理温度が
488℃と本発明にて規定した温度よりも低いため、金
属間化合物のFe含有量が31.20重量%と多くなっ
た。このため、電解粗面に粗大ピットが形成され、均一
性評価が不良となった。
【0061】比較例24では、均質化処理温度が640
℃と本発明にて規定した温度よりも高いため、金属間化
合物のFe含有量が19.46重量%と少なくなると共
に、Si含有量が0.28重量%と少量であった。この
ため、未エッチング部が多く残ってしまった。また、均
一性も不良であった。
【0062】比較例25では、熱間圧延開始温度が37
5℃と本発明に規定した範囲よりも低いため、金属間化
合物のFe含有量が19.36重量%と少なくなると共
に、Si含有量が0.27重量%と少なくなった。この
ため、ピットの大きさにバラツキが生じて、均一性評価
が不良となった。また、未エッチングが生じてしまっ
た。
【0063】比較例26では、熱間圧延開始温度が47
3℃と本発明にて規定した範囲よりも高いため、金属間
化合物のFe含有量が30.02重量%と多くなった。
このため、電解粗面に粗大ピットが形成され、均一性評
価が不良となった。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る印刷
版用アルミニウム合金板は、所定の化学成分を含有して
いることに加え、アルミニウム合金板中の金属間化合物
がFe、Si及びNiを所定量含有しているので、粗面
化ピットが電解粗面に均一に形成されると共に、各ピッ
トの大きさが略一定となる。
【0065】本発明に係る印刷版用アルミニウム合金板
の製造方法は、所定の化学成分を有するアルミニウム合
金鋳塊を所定の条件で均質化処理及び熱間圧延するの
で、化学組成が適切な金属間化合物を含有する印刷版用
アルミニウム合金板を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe:0.20乃至0.6重量%、S
    i:0.03乃至0.15重量%、Ti:0.005乃
    至0.05重量%及びNi:0.005乃至0.20重
    量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる
    印刷版用アルミニウム合金板であって、前記元素の一部
    又は全部は金属間化合物を形成しており、前記金属間化
    合物は、Alを含有し、更にFe:20乃至30重量
    %、Si:0.3乃至0.8重量%及びNi:0.3乃
    至10重量%を含有することを特徴とする印刷版用アル
    ミニウム合金板。
  2. 【請求項2】 Fe:0.20乃至0.6重量%、S
    i:0.03乃至0.15重量%、Ti:0.005乃
    至0.05重量%及びNi:0.005乃至0.20重
    量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる
    アルミニウム合金鋳塊に、500乃至630℃の温度で
    均質化処理を施し、次いで開始温度を400乃至450
    ℃として熱間圧延を施して、金属間化合物を析出させる
    印刷版用アルミニウム合金板の製造方法であって、前記
    金属間化合物は、Alを含有し、更にFe:20乃至3
    0重量%、Si:0.3乃至0.8重量%及びNi:
    0.3乃至10重量%を含有することを特徴とする印刷
    版用アルミニウム合金板の製造方法。
  3. 【請求項3】 更に、冷間圧延、中間焼鈍及び最終冷間
    圧延を順次施すことを特徴とする請求項2に記載の印刷
    版用アルミニウム合金板の製造方法。
JP8089697A 1996-01-05 1996-04-11 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2778665B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089697A JP2778665B2 (ja) 1996-04-11 1996-04-11 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
US08/772,572 US5795541A (en) 1996-01-05 1996-12-26 Aluminum alloy sheet for lithographic printing plates and method for manufacturing the same
GB9700020A GB2308850B (en) 1996-01-05 1997-01-02 Aluminium alloy sheet for lithographic printing plates and method for manufacturing the same
DE19700117A DE19700117C2 (de) 1996-01-05 1997-01-03 Aluminiumlegierungsbahn für lithographische Druckplatten und Verfahren zu deren Herstellung
CN97101882A CN1095877C (zh) 1996-01-05 1997-01-04 用于金属版印版的铝合金板及其制造方法
KR1019970000073A KR100226607B1 (ko) 1996-01-05 1997-01-06 리쏘그래피 판면용 알루미늄 합금 시트 및 그 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089697A JP2778665B2 (ja) 1996-04-11 1996-04-11 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09279272A true JPH09279272A (ja) 1997-10-28
JP2778665B2 JP2778665B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=13977968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8089697A Expired - Lifetime JP2778665B2 (ja) 1996-01-05 1996-04-11 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2778665B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210017630A1 (en) * 2019-07-19 2021-01-21 University Of Florida Research Foundation, Inc. High temperature lightweight al-fe-si based alloys

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62230946A (ja) * 1986-04-01 1987-10-09 Furukawa Alum Co Ltd 平版印刷版用アルミニウム合金支持体
JPS6330294A (ja) * 1986-07-24 1988-02-08 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版用アルミニウム合金支持体およびその製造方法
JPH03122241A (ja) * 1989-10-06 1991-05-24 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版用アルミニウム合金材料
JPH03177529A (ja) * 1989-12-06 1991-08-01 Sky Alum Co Ltd 印刷版支持体用アルミニウム合金素板の製造方法
JPH03177528A (ja) * 1989-12-06 1991-08-01 Sky Alum Co Ltd 印刷版支持体用アルミニウム合金素板

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62230946A (ja) * 1986-04-01 1987-10-09 Furukawa Alum Co Ltd 平版印刷版用アルミニウム合金支持体
JPS6330294A (ja) * 1986-07-24 1988-02-08 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版用アルミニウム合金支持体およびその製造方法
JPH03122241A (ja) * 1989-10-06 1991-05-24 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版用アルミニウム合金材料
JPH03177529A (ja) * 1989-12-06 1991-08-01 Sky Alum Co Ltd 印刷版支持体用アルミニウム合金素板の製造方法
JPH03177528A (ja) * 1989-12-06 1991-08-01 Sky Alum Co Ltd 印刷版支持体用アルミニウム合金素板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210017630A1 (en) * 2019-07-19 2021-01-21 University Of Florida Research Foundation, Inc. High temperature lightweight al-fe-si based alloys
US11840746B2 (en) * 2019-07-19 2023-12-12 University Of Florida Research Foundation, Inc. High temperature lightweight Al—Fe—Si based alloys

Also Published As

Publication number Publication date
JP2778665B2 (ja) 1998-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4740896B2 (ja) 平版印刷版用アルミニウム合金板の製造方法
JP4939325B2 (ja) 平版印刷版用アルミニウム合金板およびその製造方法
JPH11115333A (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP4105042B2 (ja) 平版印刷版用アルミニウム合金材料およびその製造方法
JP2778665B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2778664B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2778663B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2777350B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP3788837B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP3830301B2 (ja) アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2778662B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP4925248B2 (ja) 平版印刷版用アルミニウム合金板およびその製造方法
JP4110353B2 (ja) 平版印刷版用アルミニウム合金素板およびその製造方法
JP2778667B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP3256106B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2778666B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2777349B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2777355B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP4064259B2 (ja) 平版印刷版用アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2865270B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JPH1030143A (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP4105043B2 (ja) 平版印刷版用アルミニウム合金材料およびその製造方法
JPH09279277A (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2005231159A (ja) 平版印刷版用アルミニウム合金板
JP2000282159A (ja) アルミニウム合金板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080508

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090508

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100508

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100508

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110508

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110508

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120508

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120508

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130508

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140508

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term