JPH09279259A - 焼結鉱の製造法 - Google Patents

焼結鉱の製造法

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JPH09279259A
JPH09279259A JP11717896A JP11717896A JPH09279259A JP H09279259 A JPH09279259 A JP H09279259A JP 11717896 A JP11717896 A JP 11717896A JP 11717896 A JP11717896 A JP 11717896A JP H09279259 A JPH09279259 A JP H09279259A
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JP
Japan
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ore
raw material
sintering
pellet feed
mass
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JP11717896A
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Jun Okazaki
潤 岡崎
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性及び歩留を悪化させることなく、安価
なペレットフィードを多量に使用して焼結鉱を製造す
る。 【解決手段】 焼結原料の鉄鉱石を+3mmと−3mm
に分級する。+3mmの鉄鉱石を水に浸漬させてその表
面を水で濡らし、添加水分6mass%以上とする。添
加水分6mass%以上とした+3mmの鉄鉱石を、−
3mmの鉄鉱石、配合原料中20mass%以下のペレ
ットフィード、副原料、及びコークスと混合造粒し、こ
の造粒物を焼結する。 【効果】 安価なペレットフィードを多量に使用して焼
結鉱を製造することができ、焼結鉱製造原価を低減させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉製鉄法の原料
である焼結鉱を製造する場合、歩留及び生産性を低下さ
せることなく、ペレットフィードを多量使用できる焼結
鉱の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】焼結原料中70%は10mm未満の鉄鉱
石である。残りの30%は副原料の石灰石、珪石、蛇紋
岩、返鉱、及びコークスである。通常はこれら原料が原
料ホッパーあるいは原料ヤードからベルトコンベアーを
乗り継ぎ、ドラム型のミキサーで4〜6分間混合、造粒
される。この造粒物を擬似粒子と呼んでいる。この擬似
粒子を焼結ベッドに400〜600mmの高さに充填す
る。充填密度は通常1.8t/m3 程度である。充填さ
れた原料表層部を点火バーナーで加熱して表層のコーク
スに着火させ、下方に吸引しながら焼結鉱を製造する。
【0003】現在の焼結操業目標は、焼結鉱製造原単位
を低減させることである。そのために一番効果的な方法
は、安価な原料を多量に使用することである。特にペレ
ットフィードは安価で、高Fe、低脈石であるので、多
量使用のメリットは大きい。しかし、鉱石表面は平滑で
あることと、粒度が細かいことから難造粒性鉱石と評価
されており(肥田行博、鉄と鋼、Vol.81.No.
4(p.17))、多量に使用すると焼結層内の通気性
を阻害するので、現在は配合原料中10mass%使用
が限界とされている。
【0004】焼結操業においては、通気性が良好であれ
ば焼結速度が上昇し、生産率(t−焼結鉱/D/m2
が向上する。また、焼成が均一化するので歩留向上にも
つながる。通気性を向上させるには、原料の造粒性を向
上させる必要がある。この造粒性は、原料の表面構造の
影響が大きく、表面の凹凸が激しい原料ほど造粒性が良
好であるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまでに、焼結でペ
レットフィードを多量に使用するための技術としては、
核となる鉱石又は返鉱との予備造粒を行う方法(鉄と
鋼、Vol.68(1982)S717)、あるいは核
粒子となる3mm以上の鉱石と石灰石、コークスを先に
造粒し、後からペレットフィードを造粒する方法(鉄と
鋼、Vol.70(1984)S23)がある。しか
し、こられの方法は、予備造粒処理が必要である。ま
た、HPSプロセス(材料とプロセス、Vol.1(1
988)34)は30〜40mass%のペレットフィ
ードを使用できるが、大型ペレタイザーを多数使用して
おり、ペレタイザーと単独の設備ラインが必要とされ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、焼結原料の鉄
鉱石を+3mmと−3mmに分級し、+3mmの鉄鉱石
を水に浸漬させてその表面を水で濡らし、添加水分6m
ass%以上とした後、−3mmの鉄鉱石、配合原料中
20mass%以下のペレットフィード、副原料、及び
コークスと混合造粒し、この造粒物を焼結することを特
徴とする焼結鉱の製造法である。
【0007】本発明は、3mmで鉄鉱石を分級し、3m
m以上の鉄鉱石を水に浸漬させることにより、核粒子表
面の濡れ性を確保して微粉が付着しやすくなるようにす
ることで造粒性を向上させ、難造粒性である安価なペレ
ットフィードを配合原料中20mass%まで使用して
も歩留及び生産性を低下させることなく安定な焼結操業
を享受できるようにし、さらに焼結鉱製造原単位を低減
させるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明のフローを示す。
【0009】ホッパーa〜dは通常の焼結用粉鉱石用、
ホッパーeはペレットフィード用、ホッパーf〜iは副
原料及びコークス用のホッパーである。先ず、ホッパー
a〜dより切り出した焼結用粉鉱石をスクリーンjで分
級し、3mm以上の鉱石をベルトコンベアーで水槽kへ
輸送する。水槽k内ではバケットコンベアーlに積み、
水中を移動させる。水槽kを出た後ベルトコンベアー上
に排出させ、ミキサーmへ輸送する。ホッパーeから切
り出したペレットフィードは、ベルトコンベアー上で副
原料及びスクリーンjで分級された3mm以下の焼結用
粉鉱石と一緒にミキサーmに輸送され、ミキサーmで
は、スクリーンjで分級し、水中を通過させた3mm以
上の鉱石と混合、造粒される。その後、焼結原料ホッパ
ーに装入された後、装入装置を介して焼結機nの焼結ベ
ッドに充填される。
【0010】スクリーンjの分級サイズを決めるため
に、分級効率を調べた。通常焼結用粉鉱石の粒度分布で
は、核粒子となる1mm超の占積率は40%であるの
で、予め10〜5mm、5〜3mm、3〜1mm、及び
1mm未満の鉱石を混合した試料を準備し、配合率は実
際の鉱石粒度に近似させ、1mm未満を全体の60%と
し、残り40%を10〜5mm、5〜3mm、3〜1m
mで等量分配した。試料の総重量は10kgとした。分
級効率は、使用した篩い目以下の鉱石重量(W0)に対
する篩い後の篩い下重量(W1)の割合((W0(k
g)/W1(kg))×100(%))で表し、大きい
ほど分級効率が良い。なお、篩い方法は、鉱石2kgず
つ既存のロータップで5分間篩いだす方法とした。
【0011】図2に示すように、分級サイズ1mmの場
合の分級効率が55%であったのに対し、3mmでは9
5%となった。5mmの場合にはほぼ100%の効率が
得られたが、実際焼結用鉱石の5mm以上の占績率は1
0%程度であるので、分級サイズは3mmに決定した。
【0012】次に、ペレットフィードの造粒試験を行
い、核粒子へのペレットフィードの付着率を求めた。造
粒性の良い豪州産の3mm以上5mm以下の鉱石を核と
し、インド産2種類及びブラジル産1種類のペレットフ
ィードを付着粉とした。試料重量は2kgとし、核/粉
比は、核40%、粉60%とした。添加水分を変化させ
た造粒を行い、造粒後3mm以上の粒子に付着したペレ
ットフィード重量(PW0)と造粒前ペレットフィード
重量(PW1)から、付着率を(PW0(g)/PW1
(g))×100(%)の値で表した。付着率が大きい
ほど造粒性は良好である。図3に示すように、いずれの
ペレットフィードでも添加水分6mass%で核粒子へ
の付着率が最大値を示したので、目標とする添加水分は
6mass%以上とした。
【0013】続いて粒径3mm以上の鉱石の添加水分が
6mass%となる浸漬時間を調べた。粒径3mm以上
5mm以下の鉱石2kgを1mmメッシュの網籠に充填
し、水槽に浸漬させた後10分間放置し、重量を測定し
た。水分は、(((WH2 O)−(W))/(W))×
100(%)で表した((WH2 O):浸漬後重量、
(W):浸漬前重量)。図4に示すように、10秒で4
mass%程度、15秒で6mass%程度、20秒以
上で7mass%となり、15秒超20秒未満が望まし
いことが分かった。造粒時間は、実機ミキサーに合わせ
て5分間とするのが良い。
【0014】
【実施例】実機焼結工場において、ペレットフィードを
新原料中0mass%から20mass%まで使用する
試験を行った。試験条件は、SiO2 =5.3%、Ca
O/SiO2 =1.8、コークス4%、添加水分は焼結
原料ホッパー出口で6mass%とした。図5に試験結
果を示す。
【0015】実験開始から15日間は従来法による操
業、16日以降は同配合で本発明を実施した結果であ
り、効果が明確に分かるように重ねてプロットした。従
来例の場合、ペレットフィード10mass%使用で歩
留が管理値の76.5%を下回ったので、開始10日で
実験を打ち切った。一方、本発明実施例の場合、ペレッ
トフィードを20mass%使用しても、擬似粒度は
3.5mmと殆ど変化はなく、焼結時間、歩留及び生産
率はほぼ一定であった。ペレットフィード0mass%
及び10mass%使用時の従来例と実施例を比較する
と表1のようになり、本発明の効果は明確である。表2
に示すように、実施例ではペレットフィード使用による
悪影響は殆どないといえる。また、ペレットフィード2
0mass%使用時でも、図5に示すように10mas
s%使用時と殆ど差はなかった。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】本発明により、安価なペレットフィード
を配合原料中に20mass%まで使用しても歩留及び
生産性一定の焼結操業が可能となり、焼結原価の大幅な
削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフローを示す図である。
【図2】鉄鉱石の分級サイズと分級効率との関係を示す
図である。
【図3】添加水分と核粒子へのペレットフィードの付着
率との関係を示す図である。
【図4】核粒子の水中への浸漬時間と水分との関係を示
す図である。
【図5】実施例の結果を示す図である。
【符号の説明】 a ホッパー b ホッパー c ホッパー d ホッパー e ホッパー f ホッパー g ホッパー h ホッパー i ホッパー j スクリーン k 水槽 l バケットコンベアー m ミキサー n 焼結機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結原料の鉄鉱石を+3mmと−3mm
    に分級し、+3mmの鉄鉱石を水に浸漬させてその表面
    を水で濡らし、添加水分6mass%以上とした後、−
    3mmの鉄鉱石、配合原料中20mass%以下のペレ
    ットフィード、副原料、及びコークスと混合造粒し、こ
    の造粒物を焼結することを特徴とする焼結鉱の製造法。
JP11717896A 1996-04-16 1996-04-16 焼結鉱の製造法 Withdrawn JPH09279259A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013032568A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 微粉原料を用いた焼結鉱の製造方法
WO2013175601A1 (ja) * 2012-05-24 2013-11-28 Jfeスチール株式会社 焼結用造粒原料の製造方法およびその製造装置ならびに高炉用焼結鉱の製造方法
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CN110079666A (zh) * 2019-06-10 2019-08-02 成渝钒钛科技有限公司 一种钒钛烧结用麦克粉替代pb粉研究方法

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Effective date: 20030701