JPH09279102A - グリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ - Google Patents
グリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープInfo
- Publication number
- JPH09279102A JPH09279102A JP11062096A JP11062096A JPH09279102A JP H09279102 A JPH09279102 A JP H09279102A JP 11062096 A JP11062096 A JP 11062096A JP 11062096 A JP11062096 A JP 11062096A JP H09279102 A JPH09279102 A JP H09279102A
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- Japan
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- film
- green sheet
- adhesive tape
- specific gravity
- polyethylene terephthalate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 寸法安定性、打ち抜き加工性、作業性に優れ
たPET基材グリーンシート用再剥離型粘着テープ。 【解決手段】 発泡ポリエステル樹脂からなる低比重ポ
リエステル層と二軸延伸ポリエステル層とを有するポリ
エステルフィルム基材面に再剥離性粘着剤層を設けたこ
とを特徴とするグリーンシート加工保護用の再剥離型粘
着テープ。
たPET基材グリーンシート用再剥離型粘着テープ。 【解決手段】 発泡ポリエステル樹脂からなる低比重ポ
リエステル層と二軸延伸ポリエステル層とを有するポリ
エステルフィルム基材面に再剥離性粘着剤層を設けたこ
とを特徴とするグリーンシート加工保護用の再剥離型粘
着テープ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICパッケージや
回路基板に使用されているセラミックス基板の製造過程
で製造されるセラミックスの未焼成シートであり、焼成
に先立って様々な成形加工が施されるグリーンシート
を、各加工処理に耐えるように保護するために使用され
る再剥離型粘着テープに関する。
回路基板に使用されているセラミックス基板の製造過程
で製造されるセラミックスの未焼成シートであり、焼成
に先立って様々な成形加工が施されるグリーンシート
を、各加工処理に耐えるように保護するために使用され
る再剥離型粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に対する小型化、高機能化、高
信頼性化、低コスト化などの厳しい要求に応えて、半導
体チップは高集積密度化、高速化の方向に目覚ましく発
達してきており、これに伴って基板用セラミックスに対
する特性改善の要求も厳しさを増してきている。
信頼性化、低コスト化などの厳しい要求に応えて、半導
体チップは高集積密度化、高速化の方向に目覚ましく発
達してきており、これに伴って基板用セラミックスに対
する特性改善の要求も厳しさを増してきている。
【0003】基板用セラミックスの成形に用いられる代
表的な方法の一つにグリーンシート法と呼ばれるテープ
成形法があり、この成形法では、バインダーに熱可塑性
樹脂を使用し、有機溶媒を用いてセラミック原料粉末と
混合して得た泥漿をドクターブレードで薄い柔軟性のあ
るシートに成形し、その後に保護用の再剥離型粘着フィ
ルム上に仮着した状態でパンチング、カッテイングなど
の成形加工処理及び導電ペーストの充填などの加工処理
を施して乾燥し、パターン印刷などの処理を施ことが行
われる。
表的な方法の一つにグリーンシート法と呼ばれるテープ
成形法があり、この成形法では、バインダーに熱可塑性
樹脂を使用し、有機溶媒を用いてセラミック原料粉末と
混合して得た泥漿をドクターブレードで薄い柔軟性のあ
るシートに成形し、その後に保護用の再剥離型粘着フィ
ルム上に仮着した状態でパンチング、カッテイングなど
の成形加工処理及び導電ペーストの充填などの加工処理
を施して乾燥し、パターン印刷などの処理を施ことが行
われる。
【0004】上記グリーンシート法で使用されている加
工保護用の再剥離型粘着テープは、パンチングやカッテ
イング工程で柔軟性のあるグリーンシートの保護テープ
としての働きをし、成形加工工程に引き続く導電ペース
トの充填時にはマスキングテープの機能を果たし、さら
に乾燥工程や熟成工程においては成形されたグリーンシ
ートの収縮を防止して寸法を安定させる働きをしてい
る。このような再剥離型粘着テープとして従来から使用
されているものには、ポリエステルタイプのフィルム、
ポリプロピレンフィルム等の他に、トリアセチルセルロ
ースフィルム、ジアセチルセルロースフィルムなどがあ
り、特にポリエチレンテレフタレートは安価で、作業性
が優れていることから最も多く使用されている。
工保護用の再剥離型粘着テープは、パンチングやカッテ
イング工程で柔軟性のあるグリーンシートの保護テープ
としての働きをし、成形加工工程に引き続く導電ペース
トの充填時にはマスキングテープの機能を果たし、さら
に乾燥工程や熟成工程においては成形されたグリーンシ
ートの収縮を防止して寸法を安定させる働きをしてい
る。このような再剥離型粘着テープとして従来から使用
されているものには、ポリエステルタイプのフィルム、
ポリプロピレンフィルム等の他に、トリアセチルセルロ
ースフィルム、ジアセチルセルロースフィルムなどがあ
り、特にポリエチレンテレフタレートは安価で、作業性
が優れていることから最も多く使用されている。
【0005】従来のグリーンシート法で保護用の再剥離
型粘着テープとして使用されているポリエステルタイプ
のフィルム、特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムを使用した粘着テープの場合、耐熱性には優れ
るものの、加熱寸法安定性が十分でないことから、80
〜100℃での加工作業に耐えるようにするために該作
業温度よりも高い100℃以上の温度、好ましくは例え
ば120℃の温度で約60分間熱処理(アニーリング)
を行って応力歪みを除く処理を施している。
型粘着テープとして使用されているポリエステルタイプ
のフィルム、特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムを使用した粘着テープの場合、耐熱性には優れ
るものの、加熱寸法安定性が十分でないことから、80
〜100℃での加工作業に耐えるようにするために該作
業温度よりも高い100℃以上の温度、好ましくは例え
ば120℃の温度で約60分間熱処理(アニーリング)
を行って応力歪みを除く処理を施している。
【0006】しかし通常の50μタイプのものは打ち抜
き加工性に難があってバリが生じることが多いし、バリ
を防止するためにフィルムの厚さを例えば9μのように
薄くすると、グリーンシートに貼着する際に伸びが生じ
て皺が入る等の現象が生起し作業性の悪さがでてくるこ
とから、厚さを薄くすることにも制限がある。また、ポ
リプロピレンフィルムの場合は、熱による寸法変化が大
きいし、トリアセチルセルロースフィルムやジアセチル
セルロースフィルムの場合は、打ち抜き加工性には優れ
るが、湿度に弱く、寸法不安定であることから、その使
用対象に制限がある。
き加工性に難があってバリが生じることが多いし、バリ
を防止するためにフィルムの厚さを例えば9μのように
薄くすると、グリーンシートに貼着する際に伸びが生じ
て皺が入る等の現象が生起し作業性の悪さがでてくるこ
とから、厚さを薄くすることにも制限がある。また、ポ
リプロピレンフィルムの場合は、熱による寸法変化が大
きいし、トリアセチルセルロースフィルムやジアセチル
セルロースフィルムの場合は、打ち抜き加工性には優れ
るが、湿度に弱く、寸法不安定であることから、その使
用対象に制限がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、グリ
ーンシート用の再剥離型粘着テープに要求される特性と
しては、加熱寸法安定性、打ち抜き加工性、及び作業性
の良さがいずれも重要特性として挙げられ、現在二軸延
伸ポリエステルフィルムが重用されているが、上記のよ
うな要求特性を十分に満足していて、しかも安価なポリ
エステルフィルムを基材フィルムとした再剥離型粘着テ
ープは知られていない。
ーンシート用の再剥離型粘着テープに要求される特性と
しては、加熱寸法安定性、打ち抜き加工性、及び作業性
の良さがいずれも重要特性として挙げられ、現在二軸延
伸ポリエステルフィルムが重用されているが、上記のよ
うな要求特性を十分に満足していて、しかも安価なポリ
エステルフィルムを基材フィルムとした再剥離型粘着テ
ープは知られていない。
【0008】それ故、本発明は、グリーンシート加工保
護用として要求される特性、すなわち、加熱寸法安定
性、打ち抜き加工性、作業性の全てに優れている基材フ
ィルムを使用したグリーンシート加工保護用の再剥離型
粘着テープを提供することを目的とするものである。特
に本発明は、グリーンシート用の再剥離型粘着テープに
要求される特性の多くを備え、しかも安価であることか
ら、従来最も多く使用されているポリエチレンテレフタ
レートフィルムを使用した再剥離型粘着テープをさらに
改善し、その作業性、加熱加工性を向上せしめることを
目的とするものである。
護用として要求される特性、すなわち、加熱寸法安定
性、打ち抜き加工性、作業性の全てに優れている基材フ
ィルムを使用したグリーンシート加工保護用の再剥離型
粘着テープを提供することを目的とするものである。特
に本発明は、グリーンシート用の再剥離型粘着テープに
要求される特性の多くを備え、しかも安価であることか
ら、従来最も多く使用されているポリエチレンテレフタ
レートフィルムを使用した再剥離型粘着テープをさらに
改善し、その作業性、加熱加工性を向上せしめることを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明者らは、ポリエチレンテレフタレート製のフィ
ルム材料について検討した結果、低比重ポリエチレンテ
レフタレートとして知られている発泡体ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、特にその表面に二軸延伸ポリエ
ステル層を有する構造の低比重ポリエチレンテレフタレ
ートとして知られている市販の発泡体ポリエチレンテレ
フタレートフィルムを使用して製造した再剥離型粘着テ
ープが、グリーンシートの打ち抜き加工工程での穴明け
適性に優れ、グリーンシートへの再剥離型粘着テープの
貼着作業性にも優れていることを見出して本発明を完成
させた。
に本発明者らは、ポリエチレンテレフタレート製のフィ
ルム材料について検討した結果、低比重ポリエチレンテ
レフタレートとして知られている発泡体ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、特にその表面に二軸延伸ポリエ
ステル層を有する構造の低比重ポリエチレンテレフタレ
ートとして知られている市販の発泡体ポリエチレンテレ
フタレートフィルムを使用して製造した再剥離型粘着テ
ープが、グリーンシートの打ち抜き加工工程での穴明け
適性に優れ、グリーンシートへの再剥離型粘着テープの
貼着作業性にも優れていることを見出して本発明を完成
させた。
【0010】本発明は、基材フィルムとして発泡体ポリ
エチレンテレフタレートフィルムである低比重ポリエチ
レンテレフタレートフィルム面に二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム層を有するポリエチレンテレフ
タレート基材フィルムの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム層に再剥離型粘着剤層を形成せしめたグ
リーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープに関する
ものである。
エチレンテレフタレートフィルムである低比重ポリエチ
レンテレフタレートフィルム面に二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム層を有するポリエチレンテレフ
タレート基材フィルムの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム層に再剥離型粘着剤層を形成せしめたグ
リーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープに関する
ものである。
【0011】また本発明は、前記低比重ポリエチレンテ
レフタレートフィルムの両面に前記二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム層を有するポリエチレンテレ
フタレートフィルム基材の片面に前記再剥離型粘着剤層
を形成せしめたグリーンシート加工保護用の再剥離型粘
着テープに関するものである。
レフタレートフィルムの両面に前記二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム層を有するポリエチレンテレ
フタレートフィルム基材の片面に前記再剥離型粘着剤層
を形成せしめたグリーンシート加工保護用の再剥離型粘
着テープに関するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のグリーンシート加工保護
用の再剥離型粘着テープは、通常厚さ30〜70μmの
低比重ポリエチレンテレフタレートフィルム層の片面、
又は両面に厚さ2〜4μmの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレート層を有する全体の厚さが38〜75μm程度
であるポリエチレンテレフタレート基材フィルムの二軸
延伸ポリエチレンテレフタレート層面に、厚さ5μ程度
の再剥離型粘着剤層を設けた粘着テープである。
用の再剥離型粘着テープは、通常厚さ30〜70μmの
低比重ポリエチレンテレフタレートフィルム層の片面、
又は両面に厚さ2〜4μmの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレート層を有する全体の厚さが38〜75μm程度
であるポリエチレンテレフタレート基材フィルムの二軸
延伸ポリエチレンテレフタレート層面に、厚さ5μ程度
の再剥離型粘着剤層を設けた粘着テープである。
【0013】本発明のグリーンシート加工保護用の再剥
離型粘着テープにおいて、そのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム基材を形成している低比重ポリエチレンテ
レフタレートフィルムとは、比重が約1.0程度である
ポリエチレンテレフタレートの発泡体からなるフィルム
であり、例えば「ルミラーE−60」(東レ株式会社
製)として市販されているタイプのものが使用可能であ
る。
離型粘着テープにおいて、そのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム基材を形成している低比重ポリエチレンテ
レフタレートフィルムとは、比重が約1.0程度である
ポリエチレンテレフタレートの発泡体からなるフィルム
であり、例えば「ルミラーE−60」(東レ株式会社
製)として市販されているタイプのものが使用可能であ
る。
【0014】本発明のグリーンシート加工保護用の再剥
離型粘着テープにおいて、そのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム基材は、低比重ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂組成物から溶融押し出し、二軸延伸して得られる
フィルムのように、表裏に二軸延伸されているポリエチ
レンテレフタレートフィルム層を有する低比重ポリエチ
レンテレフタレートフィルムフィルムや、発泡体フィル
ムである低比重ポリエチレンテレフタレートフィルムに
二軸延伸ポリエステルフィルムをドライラミネートして
形成されているタイプのものであってもよい。
離型粘着テープにおいて、そのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム基材は、低比重ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂組成物から溶融押し出し、二軸延伸して得られる
フィルムのように、表裏に二軸延伸されているポリエチ
レンテレフタレートフィルム層を有する低比重ポリエチ
レンテレフタレートフィルムフィルムや、発泡体フィル
ムである低比重ポリエチレンテレフタレートフィルムに
二軸延伸ポリエステルフィルムをドライラミネートして
形成されているタイプのものであってもよい。
【0015】粘着テープ用の粘着剤としては、成形加工
時の機械的、熱的衝撃によって剥離しない十分な接着強
度を有しており、かつ再剥離性がよく、糊のこりのない
ものであれば特に制限はない。通常、高凝集性再剥離用
粘着剤として市販されているアクリル系、ゴム系、シリ
コーン系などの粘着剤で、粘着力(対ステンレス)が5
〜200g/25mm 幅の範囲にあるものが好ましい。粘着
剤層の厚さは、1〜20ミクロンの範囲から選択され
る。
時の機械的、熱的衝撃によって剥離しない十分な接着強
度を有しており、かつ再剥離性がよく、糊のこりのない
ものであれば特に制限はない。通常、高凝集性再剥離用
粘着剤として市販されているアクリル系、ゴム系、シリ
コーン系などの粘着剤で、粘着力(対ステンレス)が5
〜200g/25mm 幅の範囲にあるものが好ましい。粘着
剤層の厚さは、1〜20ミクロンの範囲から選択され
る。
【0016】
【実施例】下記表1に記載の特性をそれぞれ有する市販
のポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)
製、「ルミラー」シリーズ)を基材フィルムとして、片
面にアクリル系粘着剤〔アクリル酸重量1%とアクリル
酸ブチル99重量%の共重合物100部に、イソシアネ
ート硬化剤(日本ポリウレタン(株)製、「コロネート
L」)1部を添加したもの〕を2ミクロンの厚さに塗
布して再剥離性粘着テープを製造した。
のポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)
製、「ルミラー」シリーズ)を基材フィルムとして、片
面にアクリル系粘着剤〔アクリル酸重量1%とアクリル
酸ブチル99重量%の共重合物100部に、イソシアネ
ート硬化剤(日本ポリウレタン(株)製、「コロネート
L」)1部を添加したもの〕を2ミクロンの厚さに塗
布して再剥離性粘着テープを製造した。
【0017】
【表1】 ─────────────────────────────────── 密度 引張強さ 伸び 10%モジュラス 加熱収縮率 (g/cm3) (kg/mm2) (%) (kg/mm2) 150℃.30 分(%) ─────────────────────────────────── 透明PET-1 1.4 22 120 12 0.5 ──────────────────────────────────── 透明PET-2 1.4 20 80 12 5.3 ──────────────────────────────────── 練込白PET 1.5 19 100 10.5 1.3 ─────────────────────────────────── 低比重 1.0 14 80 7.5 1.3 PET-1 ─────────────────────────────────── 低比重 1.0 14 80 7.5 0.5 PET-2 ───────────────────────────────────
【0018】表1中の各テープ基材は、以下の内容を持
っている。 透明PET-1 :東レ株式会社製「ルミラーS−10」(厚
さ50μ)を120℃で1時間加熱処理(アニーリン
グ)したもの。 透明PET-2 :東レ株式会社製「ルミラーS−10」(厚
さ9μ) 練込白PET :東レ株式会社製「ルミラーX−20」(厚
さ50μ) 低比重PET-1 :東レ株式会社製「ルミラーE−60」
(厚さ50μ) 低比重PET-2 :東レ株式会社製「ルミラーE−60」
(厚さ50μ)を120℃で1時間加熱処理(アニーリ
ング)したもの。
っている。 透明PET-1 :東レ株式会社製「ルミラーS−10」(厚
さ50μ)を120℃で1時間加熱処理(アニーリン
グ)したもの。 透明PET-2 :東レ株式会社製「ルミラーS−10」(厚
さ9μ) 練込白PET :東レ株式会社製「ルミラーX−20」(厚
さ50μ) 低比重PET-1 :東レ株式会社製「ルミラーE−60」
(厚さ50μ) 低比重PET-2 :東レ株式会社製「ルミラーE−60」
(厚さ50μ)を120℃で1時間加熱処理(アニーリ
ング)したもの。
【0019】上記表1に記載した特性を有する基材フィ
ルムを使用して製造された再剥離用粘着テープのそれぞ
れをグリーンシートに貼着し、直径0.1mmの穴あけ
加工、切断加工を行い、室温にて1日放置後、穴あけ部
に導電性ペーストを充填し、80℃で1時間乾燥したの
ち、テープを剥がしてグリーンシートの状態を観察し
た。結果を表2に示す。
ルムを使用して製造された再剥離用粘着テープのそれぞ
れをグリーンシートに貼着し、直径0.1mmの穴あけ
加工、切断加工を行い、室温にて1日放置後、穴あけ部
に導電性ペーストを充填し、80℃で1時間乾燥したの
ち、テープを剥がしてグリーンシートの状態を観察し
た。結果を表2に示す。
【0020】
【表2】 ────────────────────────────────── 貼り 穴あけ 切断 導電ペースト 加熱寸法 テープ剥 適性 適性 適性 充填にじみ 安定性 がし適性 ────────────────────────────────── 透明PET-1 ○ 50% 以上 × ○ 0.02% 未満 ○ 透明PET-2 × 0.5 〜1% ○ ○ 1.0%以上 △ 練込白PET ○ 2 〜5% △ ○ 0.2 〜0.5 % ○ 低比重PET-1 ○ 0.1 〜0.2% ◎ ○ 0.2 〜0.5 % ○ 低比重PET-2 ○ 0.1%未満 ◎ ○ 0.02% 未満 ○ ───────────────────────────────────
【0021】表2中、各適性評価は以下のように行っ
た。 貼り適性:A4サイズの粘着テープを同サイズのグリー
ンシートに手貼りした場合のしわ及びカールの発生状況
を目視評価。 穴明け適性:粘着テープを貼着したA4サイズのグリー
ンシートに直径0.1mmの穴を15000個あけた時の
不良発生率。 切断適性:粘着テープを貼着したA4サイズのグリーン
シートの四側面をカットしたときの切断面の状態の良否
の目視評価。 導電ペースト充填滲み:穴明けしたグリーンシートの表
面に導電ペーストを印刷し、テープを剥がした後の穴に
入り込んだ導電ペーストの滲みだし程度の目視評価。 加熱寸法安定性:フリーの状態でのA4サイズの粘着テ
ープを100℃で30分熱処理した場合の収縮率。 テープ剥がし適性:穴あけ、切断、導電ペースト充填、
乾燥を行った後にテープをグリーンシートから手で剥が
したときに発生するテープ切れやしわの発生を目視評
価。
た。 貼り適性:A4サイズの粘着テープを同サイズのグリー
ンシートに手貼りした場合のしわ及びカールの発生状況
を目視評価。 穴明け適性:粘着テープを貼着したA4サイズのグリー
ンシートに直径0.1mmの穴を15000個あけた時の
不良発生率。 切断適性:粘着テープを貼着したA4サイズのグリーン
シートの四側面をカットしたときの切断面の状態の良否
の目視評価。 導電ペースト充填滲み:穴明けしたグリーンシートの表
面に導電ペーストを印刷し、テープを剥がした後の穴に
入り込んだ導電ペーストの滲みだし程度の目視評価。 加熱寸法安定性:フリーの状態でのA4サイズの粘着テ
ープを100℃で30分熱処理した場合の収縮率。 テープ剥がし適性:穴あけ、切断、導電ペースト充填、
乾燥を行った後にテープをグリーンシートから手で剥が
したときに発生するテープ切れやしわの発生を目視評
価。
【0022】 ◎:良好(問題なし) ○:使用可 △:使用にやや問題あり ×:使用不可
【0023】上記表2の結果は、低比重ポリエチレンテ
レフタレートを基材フィルムとして使用している本発明
の粘着テープが、グリーンシートの加工保護用粘着テー
プとして優れた結果を与えることを示している。
レフタレートを基材フィルムとして使用している本発明
の粘着テープが、グリーンシートの加工保護用粘着テー
プとして優れた結果を与えることを示している。
【0024】
【発明の効果】以上に詳述したように、基材フィルムと
して低比重ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用
して製造された本発明のグリーンシート用再剥離型の粘
着テープは、グリーンシートの保護フィルムとして、優
れたグリーンシートの打ち抜き、切断加工性を確保し、
かつ、加工工程での熱や湿気によってグリーンシートに
寸法変化が生じることを効果的に防ぐことができる。
して低比重ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用
して製造された本発明のグリーンシート用再剥離型の粘
着テープは、グリーンシートの保護フィルムとして、優
れたグリーンシートの打ち抜き、切断加工性を確保し、
かつ、加工工程での熱や湿気によってグリーンシートに
寸法変化が生じることを効果的に防ぐことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 低比重ポリエステル層を有するポリエス
テルフィルム基材面に再剥離性粘着剤層を設けたことを
特徴とするグリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テ
ープ。 - 【請求項2】 前記ポリエステルフィルム基材は低比重
ポリエステル層の両面に二軸延伸ポリエステル層を有す
るポリエステルフィルム基材であることを特徴とするグ
リーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11062096A JP3520314B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | グリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11062096A JP3520314B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | グリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09279102A true JPH09279102A (ja) | 1997-10-28 |
JP3520314B2 JP3520314B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=14540418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11062096A Expired - Fee Related JP3520314B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | グリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3520314B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6663741B1 (en) * | 1999-06-10 | 2003-12-16 | Nitta Corporation | Adhesive tape for temporary-attachment of green sheets for ceramic electronic devices and method for producing ceramic electronic devices |
JP2008063401A (ja) * | 2006-09-06 | 2008-03-21 | Denso Corp | 樹脂接着方法 |
JP2009263400A (ja) * | 2008-04-21 | 2009-11-12 | Nitto Denko Corp | 熱硬化型粘接着テープ又はシート |
KR101133740B1 (ko) * | 2009-12-21 | 2012-04-09 | 도레이첨단소재 주식회사 | 반도체기판용 보호필름 |
CN103146319A (zh) * | 2013-04-07 | 2013-06-12 | 张宇 | 车用漆面保护膜及其制备方法 |
CN105751640A (zh) * | 2016-03-11 | 2016-07-13 | 苏州斯迪克新材料科技股份有限公司 | 一种用于新能源汽车锂电池组的pet薄膜 |
JP2017039837A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | 積水化学工業株式会社 | 両面粘着テープ及び液晶表示装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102965045A (zh) * | 2012-12-07 | 2013-03-13 | 深圳市宏瑞新材料科技有限公司 | 一种石墨用黑色单面胶带 |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP11062096A patent/JP3520314B2/ja not_active Expired - Fee Related
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