JPH09278928A - 機能性多孔質樹脂フィルム及びその製造法 - Google Patents

機能性多孔質樹脂フィルム及びその製造法

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JPH09278928A
JPH09278928A JP8086631A JP8663196A JPH09278928A JP H09278928 A JPH09278928 A JP H09278928A JP 8086631 A JP8086631 A JP 8086631A JP 8663196 A JP8663196 A JP 8663196A JP H09278928 A JPH09278928 A JP H09278928A
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JP
Japan
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resin film
porous resin
particles
treatment
pores
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Application number
JP8086631A
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English (en)
Inventor
Takafumi Sakuramoto
孝文 櫻本
Masakatsu Urairi
正勝 浦入
Masakazu Sugimoto
正和 杉本
Tadanori Domoto
忠憲 道本
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、多孔質樹脂フィルムの細孔表面に光
触媒粒子および/または抗菌性粒子を強固に結合させ
て、その光触媒作用及び抗菌作用を効果的に利用でき、
しかも長期に亘って効果を持続しうる機能性多孔質樹脂
フィルム及びその製造法を提供することにある。 【解決手段】放電処理または紫外線照射処理により−O
H基および−COOH基を付与された多孔質樹脂フィル
ムの細孔表面に、直接又は金属酸化物の微粒子層を介し
て光触媒粒子および/または抗菌性粒子を定着させる。
このようにして得られた機能性多孔質樹脂フィルムは、
空気中或いは水中の汚染物質を分解し浄化する材料や殺
菌材料等の用途に用いることができ、例えばフイルター
として空気中、及び主に水中の種々の菌を補足し、光照
射することにより殺菌または菌の繁殖を抑制するのに用
いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質樹脂フィル
ムの細孔表面に、光触媒粒子および/または抗菌性粒子
が形成されている機能性多孔質樹脂フィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来から光触媒粒子として酸化チタンは、
光を吸収して励起された電子が、近づいてきた有機物あ
るいは微生物などに作用して酸化作用を行い分解する、
所謂光触媒反応を示すことが知られている。このような
光触媒作用を示す粒子を無機物、あるいは有機物に担持
させて、利用することが例えば特開平6−315614
号、特開平7−265714号などにより公知である。
また光触媒粒子を有機物に担持させるには、酸化チタン
の強い酸化力のために、担持する有機物自身が酸化され
るという問題があり、抗酸化力を持つ高分子材料、例え
ぱポリテトラフルオロエチレンのごとき材料が選定され
る。
【0003】チタンの光触媒作用は、酸化チタンと酸化
される物質が直接接触することにより実現する。即ち酸
化チタンの表面に直接的に接触する分子が光触媒により
酸化され分解したり他の物質へと変化する。その為空気
中或いは水中の汚染物質を分解し浄化する材料や殺菌材
料等の用途が検討されている。この場合、酸化チタンの
効果を最大に発揮するためには、できるだけ担持される
物質の表面に存在することが望ましい。一方、抗菌剤で
あるが、抗菌効果を持つ、ゼオライトなどが知られてい
る。その作用は銀、銅、亜鉛などの抗菌性金属を含有す
る無機系抗菌剤である。
【0004】以上の光触媒作用を示す粒子と抗菌性粒子
は併用して用いられる場合が多い。光触媒作用あるいは
抗菌作用を最大限に利用するためには、光触媒粒子ある
いは抗菌粒子を含んだ担持体の表面積を大きくすること
は自明のことである。上記の特開平6−315614号
ではフィルム基材上に酸化チタンの層を設け、しかも酸
化チタンができるだけ担持体の表面に配置するような工
夫がなされている。しかしこの場合酸化チタンの効果は
フイルムの表面にのみ限定されことは明らかであり、フ
イルムの表面に接触した物質のみが酸化触媒作用を受け
る。このような従来技術の欠点を改良する方法として、
表面積の大きい多孔質熱可塑性フィルムを担持体として
用い、光触媒粒子あるいは抗菌粒子を塗布・含浸する方
法があるが、非接着性の多孔質熱可塑性フィルムに光触
媒粒子あるいは抗菌粒子を結合することは容易でなく、
また定着したとしても脱落しやすい欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多孔質樹脂
フィルムの細孔表面に光触媒粒子および/または抗菌性
粒子を強固に結合させて、その光触媒作用及び抗菌作用
を効果的に利用でき、しかも長期に亘って効果を持続し
うる機能性多孔質樹脂フィルム及びその製造法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、放電処理また
は紫外線照射処理により−OH基および−COOH基を
付与された多孔質樹脂フィルムの細孔表面に、光触媒粒
子および/または抗菌性粒子を定着させたものである。
また、光触媒粒子を直接、多孔質樹脂フィルムと接触さ
せないため及び定着性を向上させるために、放電処理ま
たは紫外線照射処理により−OH基および−COOH基
を付与された多孔質樹脂フィルムの細孔表面に形成され
た金属酸化物の微粒子層表面に光触媒粒子および/また
は抗菌性粒子を定着させるのが好ましい。さらに、光触
媒粒子あるいは抗菌性粒子のより均一な定着を達成させ
るために、金属酸化物微粒子の表面を親水化処理して−
OH基を有する状態としておくのがより好ましい。
【0007】このようにして得られた機能性多孔質樹脂
フィルムは、空気中或いは水中の汚染物質を分解し浄化
する材料や殺菌材料等の用途に用いることができ、例え
ばフイルターとして空気中、及び主に水中の種々の菌を
補足し、光照射することにより殺菌または菌の繁殖を抑
制するのに用いることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用しうる多孔質樹脂フ
ィルムとしては、ポリスルホン、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリプロピレン、ポリエチレンの他、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合
体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(C
TFE)等からなる疎水性フッ素樹脂フィルムが使用さ
れ、厚さ1〜200μm、孔径0.01〜5μm 、特に
0.1〜1μmの孔径を有するフィルムが好適に用いら
れ、通気性または透水性を付与しうるフィルムが好まし
い。特に耐薬品性、耐熱性等の点からPTFEが好まし
く、焼成品もしくは未焼成品の何れも使用しうる。
【0009】なお、多孔質樹脂フィルムは種々の方法で
得ることができる。例えば、PTFEフィルムは特公昭
58−25332号公報、特公昭51−18991号公
報、特公昭42−13560号公報等に記載された延伸
法、あるいは特公昭42−4974号公報に記載された
起泡剤を用いる方法等によって得ることができる。本発
明において好ましい第一処理工程は、上記の多孔質樹脂
フィルムに紫外線照射または、H2 、O2 、Ar、CO
2 、Air、H2 O等のガスを用いた低温プラズマ放電
処理を施して、XPS(X線光電子分光法)により検知
されるO/Cの値を処理前に比べて増加させ、またFT
−IR(フーリエ変換型赤外吸収法)により検知される
−OH基(3400〜3500cm-1)および−COO
H基(1700cm-1付近)を増加させ、次の工程にお
ける光触媒粒子や抗菌性粒子の結合や金属アルコキシド
の加水分解・縮重合物との結合を化学的により強固とす
るものである。
【0010】第一処理工程が低温プラズマ放電処理の場
合、使用するガス種にもよるが通常、0.5〜50W・
sec /cm2 、ガス全圧0.01〜10torrの条件
下で照射するのがよい。また、第一処理工程が紫外線照
射の場合、照射時にフィルムに接触させて親水化補助剤
として用いる化合物にもよるが、通常波長150〜27
0nmの紫外線を6J/cm2 以上、好ましくは6〜5
00J/cm2 のエネルギー強度で照射するのがよい。
水酸化アルミニウム、ホウ酸、ホウ酸アンモニウム、水
酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、ア
ルミニウムエトキシド、蟻酸、酢酸等の化合物を親水化
補助剤として用いることができる。本発明においては、
これら化合物の水溶液が好ましく用いられ、特に親水基
を有するアルミニウム化合物、ホウ素化合物またはリチ
ウム化合物の水溶液であることが好ましい。また、溶質
の溶解度を上げるために、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ塩を添加してもよい。
【0011】この場合、上記化合物を多孔質樹脂フィル
ムに接触させた状態で紫外線が照射されるが、上記化合
物の水溶液を含浸、塗布などにより多孔質の内部組織表
面に浸透するように接触させるのがよい。紫外線光源と
しては、例えば改質が困難な多孔質フッ素樹脂フィルム
のC−F結合(539kJ/mol)を1光子または少
量ではあるが2光子で切断するものであればよく、C−
F結合を切断するフォトンエネルギーは、波長が270
nm以下が好ましい。しかし、波長が短かすぎるとフィ
ルムによる光の吸収が強いので、光化学反応が生じるた
めの十分なエネルギーがフィルム厚さ方向に達しにくく
なる。従って、波長が150〜270nmの紫外線であ
ることが好ましい。紫外線光源は低圧水銀ランプ、高圧
水銀ランプ、YAGレーザ(4倍波)、メタルハライド
ランプ、エキシマランプ等を用いることができるが、特
に低圧水銀ランプ(波長185nm、254nm)、エ
キシマランプ(波長222nm)が好ましい。
【0012】かかる光源からの紫外線を照射することに
より、多孔質フッ素樹脂フィルムのC−F結合(539
kJ/mol)を切断する。この際、フッ素原子との結
合エネルギーがC−F結合(539kJ/mol)以上
の原子を存在させることにより、切断されたフッ素原子
は前記原子と結合し、トラップされる。フッ素原子は電
気陰性度が4.0と大きいので、炭素原子(電気陰性
度:2.5)より小さい原子を存在させることでC−F
間の再結合を阻むことができる。また、その原子とフッ
素原子との結合は、その結合エネルギーがC−F結合よ
り高いので、再切断されにくい。従って、多孔質フッ素
樹脂フィルムであってもフッ素原子の一部を親水基と置
換することができる。この紫外線照射による処理は、他
の多孔質樹脂フィルムにも同様に適用することができ
る。
【0013】かかる第一処理工程により、表面の多孔質
樹脂フィルムのポリマーの主鎖、側鎖或いは末端にC−
OH、C−COOH、C−O−C等のC−O結合を有す
る親水基が導入される。以上のエネルギー照射処理によ
り得られる多孔質樹脂フィルムは、XPS法において、
O/C値が処理前より増加し、またFT−IR法によっ
て検知される−OH基(3400〜3500cm-1)お
よび−COOH基(1700cm-1付近)が増加し、 次
の効果が現れる。 フィルムの光触媒粒子或いは抗菌性粒子分散液及び金
属アルコキシドの加水分解・縮重合物溶液に対する濡れ
性が向上する。 C−OH基、C−COOH基を核として、金属アルコ
キシドの加水分解・縮重合物が共有結合または水素結合
で強固で安定な結合をし、その後乾燥により金属酸化物
微粒子を形成する。
【0014】次に、光触媒による多孔質樹脂フィルムの
劣化防止及び光触媒粒子や抗菌性粒子の定着をより強固
にするための、金属酸化物微粒子の形成法を示す。金属
アルコキシドの加水分解・縮重合物とは、金属アルコキ
シドを適宜の手段で加水分解・縮重合させてなるもので
あり、ここで用いる金属アルコキシドには、一般式;R
1 nM(OR2 )m−n(式中、R1 、R2 はアルキル
基、Mは金属、mは金属Mの原子価、nは0≦n≦m−
1となる整数である)で表される各種金属のアルコキシ
ドが含まれる。 上記の一般式中、n=0となるアルコ
キシド、つまり金属Mに直接結合するアルキル基を持た
ないアルコキシド(以下、非アルキル金属アルコキシド
という)には、金属Mがシリコン、バリウム、ホウ素、
カルシウム、リチウム、マグネシウム、アルミニウム、
チタニウム、錫、亜鉛、ジルコニウムである下記a〜k
の11種のアルコキシドが挙げられる。 a)テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テ
トラフエノキシシランなどのシリコンアルコキシド b)バリウムジエトキシド、バリウムジイソプロポキシ
ド、バリウム−n−ブトキシドなどのバリウムアルコキ
シド c)トリメトキシボラン、トリエトキシボラン、トリイ
ソプロポキシボランなどのホウ素アルコキシド d)カルシウムジエトキシド、カルシウムジイソプロポ
キシドなどのカルシウムアルコキシド e)リチウムメトキシドなどのリチウムアルコキシド f)マグネシウムジエトキシド、マグネシウムジイソプ
ロポキシドなどのマグネシウムアルコキシド g)アルミニウムトリメトキシド、アルミニウムトリエ
トキシド、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミ
ニウムトリ−n−ブトキシド、アルミニウムトリ−se
c−ブトキシド、アルミニウムトリ−tert−ブトキ
シドなどのアルミニウムアルコキシドh)テトラエトキ
シ錫、テトライソプロポキシ錫、テトラ−n−ブトキシ
錫などの錫アルコキシド i)ジエトキシ亜鉛などの亜鉛アルコキシド j)ジルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテト
ライソプロポキシド、ジルコニウムテトラ−n−ブトキ
シドなどのジルコニウムアルコキシド 上記のn=0となるアルコキシドに加え、n≧1となる
アルコキシド、つまり金属Mに直接結合するアルキル基
を持つアルコキシド(以下、アルキル金属アルコキシド
という)を用いることができる。このアルキル金属アル
コキシドとしては、トリメトキシメチルシラン、トリエ
トキシエチルシラン、トリメトキシフエニルシラン、ト
リエトキシフエニルシラン、ジメトキシジメチルシラ
ン、ジエトキシジメチルシランなどが挙げられる。な
お、上記の一般式以外のアルコキシドとして、末端にア
ミノ基を有する3−アミノプロピルジエトキシメチルシ
ラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリメ
トキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピ
ル)ジメトキシメチルシランなど、末端にグリシジル基
を有する3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ジエトキシ−3−グリシドキシプロピルメチルシラ
ンなど、末端にヒドロキシ基を有するヒドロキシプロピ
ルトリメトキシシランなどを用いることもできる。
【0015】金属アルコキシドを加水分解・縮重合させ
るには、無機または有機の酸や塩基を加えるとよい。一
般に、無機酸としては塩酸、硫酸、硝酸などが、有機酸
としては酢酸、蟻酸、蓚酸などが用いられる。塩基とし
ては、アンモニア、有機のアミノ化合物などが用いられ
る。金属アルコキシドの有機溶媒希釈液に水、酸、アル
カリ等を混入させ室温で撹拌すればよく、濃度、時間、
温度で任意に反応をコントロールする事ができる。反応
した金属アルコキシドの加水分解・縮重合物をフィルム
細孔に含浸した後、風乾し加熱乾燥することで時間と共
に縮合が進み金属酸化物となるが、50℃以上で使用す
る樹脂フィルムの耐熱温度以下、好ましくは80〜15
0℃で乾燥させることで、フィルム細孔表面に強固に結
合させることができる。また、細孔表面に散在した−O
H基、−COOH基を核として金属酸化物の微粒子が結
合することから、細孔の外面を被覆して目詰まりを起こ
すことがなく、透過性能の低下が少ない。
【0016】本発明では金属酸化物の微粒子の質量比
率、すなわち、該微粒子の形成前の多孔質樹脂フィルム
質量に対する形成後の多孔質樹脂フィルム質量が、概ね
1.05〜1.35であるのが好ましい。空孔率、孔径
により好ましい値の範囲は異なるが、該比が1.05以
下であると親水化が不十分で、1.35を越えると細孔
内の目詰まりが生じ透過性が低下し、さらには該目詰ま
りが生じることによりフィルム内部が親水化処理され難
くなる。本発明では含浸工程を複数回行ってもよい。こ
れにより金属アルコキシドの加水分解・縮重合物の低濃
度の液を用いることで、微粒子形成をコントロールし透
過性を高く維持することができる。金属アルコキシドの
濃度は20%以下、好ましくは10%以下、より好まし
くは3〜7%である。高濃度であると細孔内の目詰まり
が生じ易くなる。
【0017】次に、光触媒粒子あるいは抗菌性粒子のよ
り均一な定着を達成させるために、金属酸化物微粒子層
の表面を親水化処理工程を行う。ここで細孔表面とは、
多孔を構成している表面及び内部組織表面を含む意味で
あって、この親水化処理によると親水化される部分は、
フィルム表面のみならず細孔内部に形成した金属酸化物
の微粒子表面である。親水化処理に際しては、第一処理
工程と同じく紫外線照射、または大気中のオゾン処理、
酸処理、アルカリ処理により、金属酸化物の微粒子に−
OH基を導入する処理をして親水化することができる。
上記の酸としてはフッ酸等、アルカリとしてはNaO
H、KOH、アンモニア等を好適に用いることができ
る。
【0018】光触媒作用を起こす粒子はTiO2、ZnO2、Fe
2O3 、CdS 、CdSe、SrTiO3などが例示される。例えば酸
化チタンは、アナターゼ型の酸化チタン粉末であり、粒
径0.001〜5μm、好ましくは0.01〜1μmで
ある。これらの粒子の分散液またはゾル液を前記処理し
た多孔質樹脂フィルムに浸漬・乾燥し、フィルム細孔表
面に定着させる。また、定着させる粒子径は使用する多
孔質フィルムの孔径により、適宜選択される。粒子径が
大きいと多孔質フィルム内部まで、定着出来ない。粒子
径としては、多孔質フィルムの孔径の1/5以下、好ま
しくは1/10以下である。
【0019】多孔質樹脂フィルムは放電処理または紫外
線照射処理することにより、分散液またはゾル液の濡れ
性が向上し、多孔質樹脂フィルムに均一に光触媒作用を
有する粒子を定着できる。一方、光触媒作用を有する粒
子が直接、多孔質樹脂フィルムに付着した場合に樹脂の
劣化を生じることがあり、好ましくは多孔質樹脂フィル
ムの細孔表面に金属酸化物微粒子層を形成した後、光触
媒作用を有する粒子を定着させると良い。また、金属酸
化物微粒子層をさらに親水化処理すると、分散液または
ゾル液の塗れ性が向上し、光触媒作用を有する粒子の均
一な定着が可能となる。一般に分散液やゾル液には、
水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル等の単一、或いは混合溶媒が使用される。
【0020】抗菌性粒子としては、高シリカゼオライ
ト、ソーダライト、モルデナイト等の合成または天然の
ゼオライトと、Ag、Cu、Zn、Hg、Sn、Pb、Ti等から選ば
れた金属イオンとの化合物が例示される。その他金属と
シリカゲル、セラミック、リン酸塩などの金属化合物が
例示される。これらの粉末も光触媒粒子と同様に粒子分
散液として使用され、粒径についても光触媒粒子と同様
の選択が必要である。光触媒粒子と抗菌性粒子は、単独
或いは併用して用いることが出来る。併用しする場合に
は、光触媒粒子と抗菌性粒子の混合液を定着させてもよ
いし、或いはそれぞれ単独に定着させてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明の機能性多孔質樹脂フィルムは、
多孔質樹脂フィルムの細孔表面が放電処理または紫外線
照射処理により−OH基および−COOH基を付与され
ているため、光触媒粒子および抗菌性粒子の分散液に対
する濡れ性が向上し、上記処理の細孔表面に粒子を安定
に定着させることが出来る。また、上記処理の細孔表面
に対して、金属アルコキシドの加水分解・縮重合物溶液
の濡れ性も良好で、化学的に強固に結合した金属酸化物
の微粒子層を形成することができる。この金属酸化物の
微粒子層は、多孔質樹脂フィルムの光触媒による劣化防
止の機能を果たすことができ、上記微粒子層の表面を親
水化処理することにより、光触媒粒子および抗菌性粒子
の定着性が向上し均一な定着が可能となる。また、本発
明によれば、通気性または透水性の多孔質樹脂フィルム
を使用することにより、多孔質樹脂フィルムの細孔内の
目詰まりを生じることなく、光触媒粒子および抗菌性粒
子を定着するこができる。そのため、通気性または透水
性の機能を利用して空気中或いは水中の汚染物質を流動
させながら処理することができ、光触媒粒子および抗菌
性粒子への接触機会を増加させ、効率的な処理が可能と
なる。
【0022】
【実施例】以下実施例を用いて本発明を具体的に説明す
る。なお、文中において部とあるのは、重量部を意味す
る。 実施例1 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)多孔質フィル
ム(日東電工株式会社製、商品名NTF1122、公称
孔径0.2μm)を、メタノール中及び水中に順次10
分ずつ浸漬し、さらに4.1重量%のホウ酸水溶液に1
0分間浸漬し、細孔内にホウ酸水溶液を含浸させた。こ
のフィルムに出力650Wの低圧水銀ランプ(オーク
(株)製;VUV−65B−22−21、波長185n
m、254nm )で30分間紫外線照射した後、純水で
洗浄し風乾した。このフィルムをXPS法により分析し
たところ、処理前はF/C=2.0、O/C=0.01
であったが、処理後はF/C=1.6、O/C=0.4
3でありFの比率が減少しOが増加していた。FT−I
R分析では、−OH基(3400〜3500cm-1)お
よび−COOH基(1700cm-1)が存在していた。
このフィルムに二酸化チタンのゾル液(粒径;20nm、
アルコール・水溶液、固形分;10%)を含浸し、15
0℃で30分乾燥させた。乾燥後、重量測定を行なったと
ころ、15%の重量増加が見られ、定着出来ていること
が確認された。
【0023】実施例2 実施例1で用いた紫外線照射処理したPTFE多孔質フ
ィルムをテトラエトキシシランゾル溶液(テトラエトキ
シシラン15部、イソプロピルアルコール450部、水
5部、塩酸0.01部にて調整後24時間放置)に浸漬
し100℃で5分間乾燥した。この浸漬工程を5回繰り
返し、多孔質フィルムの細孔表面にシリカを形成した以
外は、実施例1と同様な操作で二酸化チタンを定着させ
た。乾燥後、重量測定を行なったところ、15%の重量
増加が見られ、定着出来ていることが確認された。
【0024】実施例3 実施例1で用いた紫外線照射処理したPTFE多孔質フ
ィルムをテトラエトキシシランゾル溶液(テトラエトキ
シシラン15部、イソプロピルアルコール450部、水
5部、塩酸0.01部にて調整後24時間放置)に浸漬
し100℃で5分間乾燥した。この浸漬工程を5回繰り
返し、多孔質フィルムの細孔表面にシリカを形成し、次
いでこのフィルムを親水化処理した。このフィルムを親
水化処理するため、再度ほう酸水中で、実施例1と同様
の低圧水銀ランプで20分間紫外線照射した後純水で洗
浄、風乾し、親水化処理フィルムを得た。この親水性フ
ィルムを用いて、透過側を23.5cmHgに減圧して
純水を透過させ、純水透過速度を測定したところ9.7
mL/cm2 /minであった。この状態でフィルム1
cm2 当たり10リットルの純水濾過を行った後、一旦
フィルムを取出し、乾燥器中で60℃で15分間水分を
除去した。そして再度濾過装置にセットし、前記と同条
件で純水を濾過したところ、純水透過速度は変わらず親
水化されていることが確認された。この純水透過速度は
未処理の時点(アルコールで湿潤化した後に純水に置換
して測定した純水透過速度)に比べて93%で、質量比
は1.20であった。この親水性フィルムをXPS法に
より分析したところ、F/C=1.2、O/C=0.6
1、Si/C=0.20で、Oのうち5%はOH基に由
来していた。また、この親水性フィルムは、FT−IR
分析では、−OH基(3400〜3500cm-1)およ
び−COOH基(1700cm-1付近)が存在してい
た。このフィルムに二酸化チタンのゾル液(粒径;50n
m、アルコール・水溶液、固形分;10%)を含浸し、
150℃で30分乾燥させた。乾燥後、重量測定を行な
ったところ、18%の重量増加が見られ、定着出来てい
ることが確認された。
【0025】実施例4 実施例1で用いた紫外線照射処理したPTFE多孔質フ
ィルムをテトラエトキシシランゾル溶液(テトラエトキ
シシラン15部、イソプロピルアルコール450部、水
5部、塩酸0.01部にて調整後24時間放置)に浸漬
し100℃で5分間乾燥した。この浸漬工程を5回繰り
返し、多孔質フィルムの細孔表面にシリカを形成し、次
いでこのフィルムを親水化処理した。このフィルムを親
水化処理するため、希フッ酸水溶液(0.1%)に1分
間浸漬し、親水化処理した。この親水性フィルムを用い
て、透過側を23.5cmHgに減圧して純水を透過さ
せ、純水透過速度を測定したところ8.5mL/cm2
/minであった。この状態でフィルム1cm2 当たり
10リットルの純水濾過を行った後、一旦フィルムを取
出し、乾燥器中で60℃で15分間水分を除去した。そ
して再度濾過装置にセットし、前記と同条件で純水を濾
過したところ、純水透過速度は変わらず親水化されてい
ることが確認された。この純水透過速度は未処理の時点
(アルコールで湿潤化した後に純水に置換して測定した
純水透過速度)に比べて93%で、質量比は1.20で
あった。この親水性フィルムをXPS法により分析した
ところ、F/C=1.0、O/C=0.68、Si/C
=0.21で、Oのうち5%はOH基に由来していた。
また、この親水性フィルムは、FT−IR分析では、−
OH基(3400〜3500cm-1)および−COOH
基(1700cm-1付近)が存在していた。このフィル
ムに二酸化チタンのゾル液(粒径;50nm、アルコール
・水溶液、固形分;10%)を含浸して、150℃で3
0分乾燥させた。乾燥後、重量測定を行なったところ、
18%の重量増加が見られ、定着出来ていることが確認
された。
【0026】実施例5 PTFE多孔質フィルムとして、公称孔径1μm(日東
電工株式会社製、商品名NTF1131)を用いた他は
実施例3の方法に従い、多孔質フィルムの細孔表面にシ
リカを形成し、次いでこのフィルムを親水化処理した。
この処理したフィルムに、銀ゼオライト(粒径0.1μ
m)アルコール分散液(含有量10重量%)を浸漬し
て、100℃で20分乾燥した。乾燥後、重量測定を行
なったところ、20%の重量増加が見られ、定着出来て
いることが確認された。
【0027】実施例6 実施例1で用いたPTFE多孔質フィルムを、CO2
スを使用して8W・sec /cm2 、ガス全圧0.05t
orrの条件下で低温プラズマ放電処理した。このフィ
ルムをアルミニウムエトキシドゾル溶液(アルミニウム
エトキシド12部、イソプロピルアルコール450部、
水5部、塩酸0.01部にて調整後24時間放置)に浸
漬し100℃で5分間乾燥した。この浸漬工程を5回繰
り返し、多孔質フィルムの細孔表面にアルミナを形成
し、次いでこのフィルムを希フッ酸水溶液(0.1%)
に1分間浸漬し、親水化処理した。この親水性フィルム
をXPS法により分析したところ、F/C=1.1、O
/C=0.65、Al/C=0.30で、Oのうち5%
はOH基に由来していた。また、このフィルムはFT−
IR分析では、−OH基(3400〜3500cm -1
および−COOH基(1700cm-1)が存在してい
た。このフィルムに二酸化チタンのゾル液(粒径;50
nm、アルコール・水溶液、固形分;10%)を含浸し
て、150℃で30分乾燥させた。乾燥後、重量測定を
行なったところ、18%の重量増加が見られ、定着出来
ていることが確認された。
フロントページの続き (72)発明者 道本 忠憲 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電処理または紫外線照射処理により−
    OH基および−COOH基を付与された多孔質樹脂フィ
    ルムの細孔表面に、光触媒粒子および/または抗菌性粒
    子が定着されていることを特徴とする機能性多孔質樹脂
    フィルム。
  2. 【請求項2】 放電処理または紫外線照射処理により−
    OH基および−COOH基を付与された多孔質樹脂フィ
    ルムの細孔表面に形成された金属酸化物の微粒子層表面
    に、光触媒粒子および/または抗菌性粒子が定着されて
    いることを特徴とする機能性多孔質樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 金属酸化物の微粒子層表面が−OH基を
    有する金属酸化物からなる請求項2記載の機能性多孔質
    樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 多孔質樹脂フィルムの細孔表面を放電処
    理または紫外線照射処理により親水化処理して−OH基
    および−COOH基を付与する第一工程と、その細孔表
    面に光触媒粒子および/または抗菌性粒子を定着する第
    二工程とからなることを特徴とする機能性多孔質樹脂フ
    ィルムの製造法。
  5. 【請求項5】 多孔質樹脂フィルムの細孔表面を放電処
    理または紫外線照射処理により親水化処理して−OH基
    および−COOH基を付与する第一工程と、その細孔表
    面に金属アルコキシドの加水分解・縮重合物を存在させ
    て乾燥し金属酸化物の微粒子層を形成する第二工程と、
    その微粒子層表面に光触媒粒子および/または抗菌性粒
    子を定着する第三工程とからなることを特徴とする機能
    性多孔質樹脂フィルムの製造法。
  6. 【請求項6】 多孔質樹脂フィルムの細孔表面を放電処
    理または紫外線照射処理により親水化処理して−OH基
    および−COOH基を付与する第一工程と、その細孔表
    面に金属アルコキシドの加水分解・縮重合物を存在させ
    て乾燥し金属酸化物の微粒子層を形成する第二工程と、
    その微粒子表面を親水化処理して−OH基を付与する第
    三工程と、その微粒子層表面に光触媒粒子および/また
    は抗菌性粒子を定着する第四工程とからなることを特徴
    とする機能性多孔質樹脂フィルムの製造法。
  7. 【請求項7】金属酸化物の微粒子表面を親水化させる第
    三工程が、紫外線照射、オゾン処理、酸処理およびアル
    カり処理から選ばれる処理により、−OH基を付与する
    ことを特徴とする請求項6記載の機能性多孔質樹脂フィ
    ルムの製造法。
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