JPH09274908A - 非水電解液二次電池用電極板の製造方法 - Google Patents

非水電解液二次電池用電極板の製造方法

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JPH09274908A
JPH09274908A JP8104810A JP10481096A JPH09274908A JP H09274908 A JPH09274908 A JP H09274908A JP 8104810 A JP8104810 A JP 8104810A JP 10481096 A JP10481096 A JP 10481096A JP H09274908 A JPH09274908 A JP H09274908A
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coating layer
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electrode plate
coating liquid
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JP8104810A
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Yuichi Miyazaki
祐一 宮崎
Koji Sato
康志 佐藤
Shin Miyanowaki
伸 宮之脇
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集電体面に、活物質塗工液をパターン状に、
高速で且つ正確に塗工することができ、しかも高価な活
物質のロスが少ない電極板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 集電体面に活物質と結着剤とからなる電
極塗工液を塗工して活物質層を形成する非水電解液二次
電池用電極板の製造方法において、上記塗工後の塗工層
が流動性を有する間に、集電体上の塗工層を部分的に除
去して集電体が露出した部分を形成することを特徴とす
る非水電解液二次電池用電極板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、リチウム
イオン二次電池に代表される非水電解液二次電池用電極
板(以下単に電極板という)の製造方法に関し、更に詳
しくは集電体の端子取り出し部分等を除いて集電体面に
パターン状の活物質層を経済的に形成することができる
電極板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器や通信機器の小型化及び
軽量化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源として
用いられる二次電池に対しても小型化及び軽量化の要求
が強くなってきている。これらの要求に対して、従来の
アルカリ蓄電池に代わって、高エネルギー密度で且つ高
電圧を有するリチウムイオン二次電池に代表される非水
電解液二次電池が提案されている。
【0003】又、二次電池の性能に大きく影響を及ぼす
電極板に関しては、充放電サイクル寿命を延長させるた
めに、又、高エネルギー密度化のために薄膜大面積化を
図ることが提案されている。例えば、特開昭63−10
456号公報や特開平3−285262号公報等に記載
されているように、金属酸化物、硫化物、ハロゲン化物
等の正極活物質粉末に、導電剤及び結着剤(バインダ
ー)を適当な湿潤剤(溶媒)に分散溶解させて、ペース
ト状の活物質塗工液を調製し、金属箔からなる集電体を
基体とし、該基体上に上記塗工液を塗工後乾燥して塗工
層(活物質層)を形成して得られる電極板が開示されて
いる。
【0004】この際、結着剤として、例えば、ポリフッ
化ビニリデン等のフッ素系樹脂、又はシリコーン・アク
リル共重合体が用いられている。又、負極電極板は、カ
ーボン等の負極活物質に結着剤を適当な湿潤剤(溶媒)
に溶解させたものを加えて、ペースト状の活物質塗工液
を調製し、金属箔集電体に塗工して得られる。
【0005】上記塗工型の電極板において、活物質塗工
液の調製に用いられる結着剤は、非水電解液に対して電
気化学的に安定であって、電解液へ溶出しないこと、更
には塗工をすることから何らかの溶媒に可溶である必要
がある。上記の活物質塗工液を金属集電体に塗工して得
られる電極板において、塗工及び乾燥されて形成される
活物質層(塗工層)は可撓性が十分であり、電池の組立
工程及び充放電時に、剥離、脱落、ひび割れ等が生じな
いように十分な密着性を有することが要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、塗工電極板
には、活物質層が形成された部分(塗工部)と集電体が
露出している部分(非塗工部)の両方が存在することが
必要であり、この非塗工部は集電体から端子を取る場
合、或いは、電池の組み立て時に電極が不要となる部分
を形成する場合等に使用される。従って、最終的に得ら
れる電極板は、集電体上に所定のパターンで活物質層を
形成することが望ましい。しかしながら、ダイコーター
を用いて塗工する方法では、集電体面に塗工部(活物質
層)と非塗工部(活物質層の境界や端子取り出し部)を
連続的且つ高速で作製するには、塗工液が集電体面に対
して接触する状態と接触しない状態を繰り返すことが必
要である。これには、ダイコーター部のダイヘッド部分
をスライドさせ塗工液の接触と非接触とを繰り返すこと
が必要となる。
【0007】例えば、集電体面の塗工部の長さが60c
mで、非塗工部の長さが5cmの如く設定して連続塗工
を行うと、塗工機による塗工速度が増加するにつれ、塗
工液と集電体面との非接触時間が短くなる。その結果、
塗工液をパターン状に塗工するための機械的制御が難し
くなり、正確な塗工部と非塗工部とを連続的にパターン
状に形成することができないといった問題を生じる。一
方、塗工液の塗工速度を低下させれば、上記問題は発生
しないが、電極板の生産性に問題が生じる。従って本発
明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、集電体面
に、活物質塗工液をパターン状に、高速で且つ正確に形
成することができ、しかも高価な活物質のロスが少ない
電極板の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、少なくとも活物
質と結着剤とからなる電極塗工液を集電体面に塗工して
活物質層を形成する非水電解液二次電池用電極板の製造
方法において、上記塗工後の塗工層が流動性を有する間
に、集電体上の塗工層を部分的に除去して集電体が露出
した部分を形成することを特徴とする非水電解液二次電
池用電極板の製造方法である。
【0009】本発明によれば、塗工後の電極塗工層が流
動性を有する間に、集電体上の塗工層を部分的に除去し
て集電体が露出した部分を形成することによって、集電
体面に、活物質塗工液をパターン状に、高速で且つ正確
に形成することができ、しかも高価な活物質のロスが少
ない。流動性を有する間に塗工層を部分的に除去する
際、流動性の高過ぎる塗工インキでは、インキを除去し
た部分に未除去部のインキが流れ込んでパターンの形状
が崩れる。しかしながら本発明に用いている電極塗工液
の粘度はパターンの形状を保持するのに十分な程度高い
為、インキの除去によるパターンの形成が可能となる。
又、インキ除去後、乾燥工程に入る為パターンの形状は
そのまま固定される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を更に詳細に説明する。本発明の方法では、先ず
活物質と結着剤とそれらの分散媒体とを用いて電極塗工
液を調製する工程、該塗工液を集電体面に塗工する工
程、該塗工後の塗工層が流動性を有する間に、集電体上
の塗工層を部分的に除去しパターンを形成する除去工
程、塗工層から分散媒体を除去する工程、更には必要に
応じて活物質層の表面を平坦化する工程からなる。
【0011】本発明の電極板に用いられる集電体として
は、例えば、アルミニウム、銅等の金属箔が好ましく用
いられる。金属箔の厚さとしては、5〜30μm程度の
ものを用いる。本発明では、上記集電体の表面に正活物
質層又は負活物質層を形成する。本発明で用いられる正
極活物質としては、例えば、LiCoO2、LiNi
2、LiMn24等のリチウム酸化物、TiS2、Mn
2、MoO3、V25等のカルコゲン化合物のうちの一
種、或いは複数種が組み合わせて用いられる。一方、負
極活物質としては、金属リチウム、リチウム合金、或い
はグラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラッ
ク等の炭素質材料、又はリチウムイオンをインターカレ
ートする材料が好ましく用いられる。特に、LiCoO
2を正極活物質として、そして炭素質材料を負極活物質
として用いることにより、4V程度の高い放電電圧のリ
チウム系二次電池が得られる。
【0012】これらの活物質は形成される塗工層中に均
一に分散されるのが好ましい。このため、本発明におい
ては、活物質として1〜100μmの範囲の粒径を有
し、平均粒径が10μm程度の粉体を用いるのが好まし
い。上記活物質を含む塗工液の調製に用いられる結着剤
としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂、ポリビニル樹脂、フッ素系樹脂及びポリイミド
樹脂等の熱可塑性樹脂、又はゴム系の樹脂、アクリレー
トモノマー又はオリゴマー或いはそれらの混合物からな
る電離放射線硬化性樹脂、更にはこれらの各種樹脂の混
合物を使用することができる。
【0013】本発明で使用する活物質塗工液の具体的な
調製方法について説明する。先ず、上記に挙げたような
材料から適宜に選択された結着剤と粉末状の活物質と
を、トルエン、メチルエチルケトン、N−メチルピロリ
ドン或いはこれらの混合物等の有機溶媒からなる分散媒
体中に入れ、更に必要に応じて導電剤を混合させた組成
物を、従来公知のホモジナイザー、ボールミル、サンド
ミル、ロールミル等の分散機を用いて混合分散すること
によって調製する。
【0014】上記塗工液の調製において、塗工液全体を
100重量部とした場合、その中で活物質と結着剤の合
計が約40〜80重量部、活物質と結着剤の比率は9:
1〜8:2の範囲であることが望ましい。そして残分が
分散媒体及びその他の添加剤である範囲が好ましい。
又、塗工液を集電体面に塗工するためには、得られる塗
工液の粘度を約6,000〜50,000cpsの範囲
に調整することが好ましい。上記塗工液の調製に際して
必要に応じて添加する導電剤としては、例えば、グラフ
ァイト、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭
素質材料が用いられる。
【0015】本発明の主たる特徴は、集電体面に活物質
と結着剤とからなる電極塗工液を塗工後に、該塗工層が
流動性を有する間に、集電体上の塗工層を部分的に除去
して集電体が露出した部分を形成することを特徴として
いる。本発明においては電極塗工液の塗工方法は特に限
定されないが、例えば、ロールコーター、ブレードコー
ター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、スロッ
トダイコーター、スライドダイコーター等のダイコータ
ー等が挙げられるが、好ましい方法はダイコーターであ
る。このようにして得られる電極塗工液は、金属箔等の
集電体上に乾燥厚さが10〜200μm、好ましくは5
0〜150μmとなるように塗工される。
【0016】電極塗工液は集電体の全面にわたって塗工
され、乾燥機で塗工層中の溶媒が乾燥除去される前、即
ち塗工層が流動性を有している間に、所定のパターンに
従って塗工層を断続的に集電体の幅方向に平行に除去す
る。塗工層の除去方法は、塗工層を所定の長さ及び幅に
わたって除去可能な方法であればいずれも使用可能であ
り、塗工層が流動性を有する間に除去することより、掻
き取りながら吸引する方法が好ましい。例えば、図2に
示すように塗工層上を吸引ノズルを幅方向に所定距離ス
キャンする方法、図3に示すように一回の吸引で所定長
さ及び幅に吸引可能な吸引口を有する吸引装置等を用い
て塗工層を一括吸引する方法、及び図4に示すようにロ
ータリー式による方法等が挙げられる。
【0017】図2に示す方法では、真空ポンプ等を接続
したノズルを、電極塗工液の塗工速度に対し、相対速度
がゼロとなるように塗工方向にノズルを動かしながら、
集電体の幅方向に所定の部分をスキャンすることによ
り、所定の長さ及び幅にわたって塗工液を吸引し、塗工
層を除去することができる。即ち、X−Yプロッターの
様にしてノズルを動かすことによって、塗工速度が上昇
しても、例えば30〜50m/min.程度になっても
電極塗工液の吸引が可能であり、非塗工部の形成が容易
である。
【0018】又、吸引においては、塗工液の移動は常に
吸引ノズルに向かって起こる為、インキ除去時のパター
ンのエッジ部は、塗工部から非塗工部に向かって短いス
ロープ状になり、インキの盛り上がりを生じない為塗工
面における平滑性の観点からも好ましい。尚、この方法
による場合には、吸引ノズルを集電体に対し垂直に位置
させると、該ノズルがスキャンする際に、集電体が該ノ
ズルに吸いついてしまう恐れがある為、該ノズルの進行
方向に向かってノズルの口が開くようにある程度ノズル
を傾けることが好ましい。該ノズルを傾けることによ
り、上記不具合を簡単に防止することができると共に、
吸引不足によるパターンエッジの盛り上がりを防止する
こともできる。
【0019】図3に示す方法では、電極塗工液を吸引す
る部分(吸引口)が一定の長さを有しており、吸引口が
上下して不要部分の電極塗工液のみを1回の吸引で除去
することができ、塗工速度を向上することができる。更
に図4に示す方法では、電極塗工液を吸引する為の吸引
口を設けたロータリーが回転し、集電体の移動に追従し
ながら該塗工液を除去する為、塗工速度と同じ速度で前
記ロータリーを回転させると、常に同じ間隔で非塗工部
を形成することができる。
【0020】尚、図5に示すように吸引ノズルや吸引口
とポンプとの間にトラップを設けることにより該トラッ
プに溜った塗工液を回収することができる。吸引ノズル
や吸引口等の形状や大きさは、特に制限されず、塗工さ
れた塗工層の粘度や吸引時の塗工層の流動性に適したも
のを選択することが好ましい。吸引だけでは塗工液の除
去が十分でない場合には、塗工液を掻き取り、該掻き取
ったインキを吸引する方法を採用することも可能であ
る。又、吸引の手段も特に制限されず、例えば、真空ポ
ンプ、吸引ファン等を用いることができる。
【0021】本発明においては、除去された塗工層は、
そのままで使用中の電極塗工液と混合して、或いは新た
な電極塗工液の調製時にそれらを混合する等によって、
電極塗工液として再使用することができ、材料ロスの低
減を図り、電極板のコスト低下に寄与する。以上の如く
して所定位置の塗工層を吸引除去後、除去されていない
塗工層を乾燥して溶媒を除去し、塗工部(活物質層)と
非塗工部とが形成された電極板を得る。
【0022】更に、上記のようにして塗工及び乾燥処理
して形成された塗工層の均質性をより向上させるため
に、塗工層の乾燥途中に、その表面にポリエチレンテレ
フタレートフィルム等の表面平滑なフィルムを軽く圧着
及び剥離して塗工層表面を平滑化させる工程を組み込ん
でもよい。又、乾燥後においては、塗工層に金属ロー
ル、加熱ロール、シートプレス機等を用いてプレス処理
を施して表面を平滑化することもできる。この際のプレ
ス条件としては、500Kgf/cm2未満では塗工層
の均一性が得られにくく、又、7,500Kgf/cm
2を超えると、集電体基材を含めた電極板自体が破損し
てしまうため、プレス条件は500〜7,500Kgf
/cm2の範囲が好ましい。更に好ましくは3,000
〜5,000Kgf/cm2の範囲である。更に、上記
の電極板を用いて電池の組み立て工程に移る前に、電極
板の活物質塗工層中の水分を除去するために、更に加熱
処理や減圧処理等を行うことが好ましい。
【0023】以上のようにして作製した本発明の正極及
び負極の電極板を用いて、例えば、リチウム系二次電池
を作製する場合には、電解液として、溶質のリチウム塩
を有機溶媒に溶かした非水電解液が用いられる。非水電
解液を形成する溶質のリチウム塩としては、例えば、L
iClO4、LiBF4、LiPF6、LiAsF6、Li
Cl、LiBr等の無機リチウム塩、及びLiB(C6
54、LiN(SO2CF32、LiC(SO2
33、LiOSO2CF3、LiOSO225、Li
OSO237、LiOSO249、LiOSO25
11、LiOSO2613、LiOSO2715等の有機
リチウム塩等が用いられる。
【0024】この際に使用される有機溶媒としては、環
状エステル類、鎖状エステル類、環状エーテル類、鎖状
エーテル類等が挙げられる。環状エステル類としては、
例えば、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネー
ト、γ−ブチロラクトン、ビニレンカーボネート、2−
メチル−γ−ブチロラクトン、アセチル−γ−ブチロラ
クトン、γ−バレロラクトン等が挙げられる。鎖状エス
テル類としては、例えば、ジメチルカーボネート、ジエ
チルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジプロピル
カーボネート、メチルエチルカーボネート、メチルブチ
ルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチル
ブチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、ブ
チルプロピルカーボネート、プロピオン酸アルキルエス
テル、マロン酸ジアルキルエステル、酢酸アルキルエス
テル等が挙げられる。
【0025】環状エーテル類としては、例えば、テトラ
ヒドロフラン、アルキルテトラヒドロフラン、ジアルキ
ルアルキルテトラヒドロンフラン、アルコキシテトラヒ
ドロフラン、ジアルコキシテトラヒドロフラン、1,3
−ジオキソラン、アルキル−1,3−ジオキソラン、
1,4−ジオキソラン等が挙げられる。鎖状エーテル類
としては、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエト
キシエタン、ジエチルエーテル、エチレングリコールジ
アルキルエーテル、ジエチレングリコールジアルキルエ
ーテル、トリエチレングリコールジアルキルエーテル、
テトラエチレングリコールジアルキルエーテル等が挙げ
られる。
【0026】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中「部」とあるのは「重量
部」である。 実施例1 厚さ20μm、幅300mmのアルミ箔上に正極塗工液
をコーターを用い、ダイコーターヘッドにて3m/mi
n.の速度で連続的に塗工した。その後、コーターに取
りつけてある吸引装置にて断続的に幅方向に塗工液を吸
引除去し、電池の端子部分となる非塗工部を形成した。
用いた正極塗工液は以下の方法により調製した。
【0027】1〜100μm粒径を持ち、平均粒径10
μmのLiCoO2粉末40部、導電剤としてグラファ
イト粉末5部、結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂
(ダイキン工業(株)製、ネオフロンVDF VP−8
50)4部及び分散媒としてのN−メチルピロリドン2
0部の配合比で、プラネタリーミキサー((株)小平製
作所製)にて30分間撹拌混合することにより、スラリ
ー状の正極塗工液を得た。
【0028】吸引除去はアルミ箔の幅方向に長さ30c
m、幅5mmの線状の非塗工部が形成されるように真空
ポンプで塗工液を吸引した。電極塗工液の吸引除去は、
図2に示すように吸引ノズルをスキャンさせる方法で行
った。真空ポンプに接続された吸引ノズルを、塗工速度
(3m/min.)に対し相対速度がゼロとなるように
塗工方向に動かしながら、同時に集電体の幅方向にスキ
ャンさせることにより、電極塗工液を吸引し、非塗工部
を形成した。尚、吸引ノズルと真空ポンプとの間にはト
ラップを設け、吸引除去した電極塗工液を回収した。吸
引するタイミングは、塗工部が乾燥機に入る前であり、
幅方向に30cmの長さで吸引した。そのまま乾燥機を
通して溶媒を乾燥させた後、巻き取ってロール状の正極
板を形成した。上記の方法で得られた正極板を、80℃
の真空オーブン中で48時間熟成して水分を除去した。
図1に、本実施例における電極塗工液の形成工程の概略
図を示す。
【0029】負極板は上記と同様にして厚さ10μmの
銅箔上に負極塗工液を塗工し、端子部分の塗工液を吸引
除去して作製した。用いた負極塗工液は、グラファイト
粉末85部、ポリフッ化ビニリデン樹脂(ダイキン工業
(株)製、ネオフロンVDFVP−850)15部及び
N−メチルピロリドン225部の配合比で上記と同様に
して作製した。
【0030】得られた正及び負の電極板は、いずれも電
池の端子部を接続する非塗工部が形成されており、これ
らを用いてリチウム二次電池を作製することができた。
又、吸引除去された各塗工液は再使用され、材料の使用
ロスの低減が図られ、電極板のコスト低下に寄与した。
【0031】実施例2 実施例1で用いたLiCoO2粉末40部、導電材とし
てグラファイト粉末5部、結着剤としてNBR(アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合ゴム)4部、アクリレー
トモノマーであるカヤラッドPM−1(日本化薬(株)
製)0.5部、カヤラッドDPHA(日本化薬(株)
製)0.5部及びトルエン20部の配合比で、分散機に
て30分間撹拌混合してスラリー状の正極塗工液を調製
した。この塗工液を厚さ20μmのアルミ箔集電体上に
実施例1と同様の方法で塗工及び吸引除去を行って正極
板を作製した。得られた正極板を80℃の真空オーブン
中で48時間熟成して水分を除去した。
【0032】次に、グラファイト粉末85部、NBRを
10部、アクリレートモノマーであるカヤラッドPM−
1(日本化薬(株)製)3部、M−315(東亜合成化
工業(株)製)1部及び分散媒としてトルエン225部
の配合比で分散機を用い、8,000回転で撹拌混合し
て粉末を分散させた。得られた負極塗工液を実施例1と
同様にして塗工及び吸引除去して負極板を作製した。実
施例1及び実施例2の正及び負の電極板ともに非塗工部
が常に一定間隔で形成されており、切断することによっ
て短冊状の各電極板を安定して作製することができた。
【0033】比較例1 実施例1と同じ正及び負の電極塗工液を用い、これらを
ダイコーターを用いて実施例1と同じ金属箔集電体上に
直接塗工した。その際、ダイからの電極塗工液の吐出量
を制御することによって塗工部と非塗工部を形成した。
その結果、塗工速度を上げるにつれて塗工部の形状は4
角形から歪んだ4角形に変形する傾向を示した。乾燥
後、切断して短冊状の各電極板を作製したが、端子部と
なる非塗工部の長さが短冊毎に相違するだけでなく、塗
工部の面積も相違し、従って活物質量が異なるため、安
定して同じ性能の電池を作製することは困難であった。
【0034】比較例2 電極塗工液を吸引除去しない以外は実施例と同様にして
正及び負の電極板を作製した。端子取り出し部分は、塗
工膜の一部を剥し取ることによって得た。この方法で
は、端子部の作製が面倒であるだけでなく、剥した時に
発生する粉体を取り除くのに時間がかかり、剥離した塗
膜を全て電極塗工液として再利用するには難があるため
に再利用率が低く、材料の使用ロスが高いことから電極
板のコスト低下には寄与し難いことが分かった。
【0035】
【発明の効果】以上の本発明によれば、塗工後の電極塗
工層が流動性を有する間に、集電体上の塗工層を部分的
に除去して集電体が露出した部分を形成することによっ
て、集電体面に、活物質塗工液をパターン状に、高速で
且つ正確に塗工することができ、しかも高価な活物質の
ロスが少ない条件で短冊状の電極板を安定して作製する
ことが可能である。更に、除去された電極塗工液を再度
電極塗工液として使用することができるので、材料ロス
が少なく、電極板コスト低下への寄与も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の工程を示す概略図。
【図2】 本発明に使用する電極塗工液吸引除去装置の
1例を示す概略図。
【図3】 本発明に使用する電極塗工液吸引除去装置の
1例を示す概略図。
【図4】 本発明に使用する電極塗工液吸引除去装置の
1例を示す概略図。
【図5】 本発明に好ましく用いられるトラップの1例
を示す概略図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも活物質と結着剤とからなる電
    極塗工液を集電体面に塗工して活物質層を形成する非水
    電解液二次電池用電極板の製造方法において、上記塗工
    後の塗工層が流動性を有する間に、集電体上の塗工層を
    部分的に除去して集電体が露出した部分を形成すること
    を特徴とする非水電解液二次電池用電極板の製造方法。
  2. 【請求項2】 塗工層の除去を吸引によって行う請求項
    1に記載の非水電解液二次電池用電極板の製造方法。
  3. 【請求項3】 塗工層の除去を一括吸引して行う請求項
    1に記載の非水電解液二次電池用電極板の製造方法。
  4. 【請求項4】 塗工層の部分的な除去が、集電体の電極
    取り出し部分及び/又は電池組み立て時に不要な部分の
    除去である請求項1〜3の何れか1に記載の非水電解液
    二次電池用電極板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021530829A (ja) * 2018-07-09 2021-11-11 24エム・テクノロジーズ・インコーポレイテッド24M Technologies, Inc. 半固体電極および電池製造の連続的および半連続的方法

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