JPH09274839A - 多点光センサ - Google Patents

多点光センサ

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JPH09274839A
JPH09274839A JP8110418A JP11041896A JPH09274839A JP H09274839 A JPH09274839 A JP H09274839A JP 8110418 A JP8110418 A JP 8110418A JP 11041896 A JP11041896 A JP 11041896A JP H09274839 A JPH09274839 A JP H09274839A
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JP
Japan
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light
detected
optical sensor
person
light beams
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Application number
JP8110418A
Other languages
English (en)
Inventor
Norisada Horie
教禎 堀江
Masayuki Shinohara
正幸 篠原
Shigeru Aoyama
茂 青山
Takeshi Kurahashi
毅 倉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH09274839A publication Critical patent/JPH09274839A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのセンサにより、被検出物体の移動方
向、及び移動速度を検出することができるようにし、省
スペース、省配線、及びコストダウンを図る。 【解決手段】 複数の光ビーム11を出射するマルチビ
ーム光源を備えた多点光センサ10により、移動する被
検出物体12に対する光ビーム11についてのON/O
FF出力の時間差をとらえ、この時間差に基づいて被検
出物体12の移動方向、及び移動速度を検出するように
したので、複数組のセンサを必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光ビームを
用いて移動する人や物体の検出を行う多点光センサに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移動物体の移動方向、及び移動速
度を検出するセンサ装置を図16(a)に、その検出動
作のタイムチャートを同図(b)に示す。このセンサ装
置101は、その受光視野内を移動物体102が横切る
ように設置された投光部及び受光部とからなる2台の透
過型センサ103a,103bから構成されており、こ
の2台のセンサの受光信号の時間差(T1 ,T2 ,T3
,T4 )から移動物体102の移動方向と移動速度の
検出を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構成では、2組のセンサが必要であるため、コス
ト高となるばかりではなく、設置スペースや取付け工数
が多くかかってしまう。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、複数の光ビームを出射するマル
チビーム光源を用いることにより、複数組のセンサを必
要ととせず、省スペース、省配線、及びコストダウンを
図ることができる多点光センサを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の光ビームを空間に向けて出射する
マルチビーム光源と、このマルチビーム光源から出射さ
れた複数の光ビームの被検出物体又は反射板からの反射
光又は透過光を受光する受光手段とを備え、受光手段に
よる受光信号に基づいて被検出物体の有無を検知する多
点光センサにおいて、移動する被検出物体に対する各光
ビームについての受光手段による受光の有無の切り替わ
り時点の相違に基づいて被検出物体の移動方向を検出す
るものである。この構成においては、1つのセンサから
出射されるマルチビームのON/OFF出力の時間差よ
り移動方向を検出することができる。
【0006】また、本発明は、上記複数の光ビームのス
ポット配置を十字形に5点とし、光軸と垂直な面内での
任意な方向での被検出物体の移動方向検知を行うもので
あってもよい。この構成においては、1つのセンサで被
検出物体がいかなる方向に移動しても、その移動方向、
及び移動速度を検出することができる。
【0007】また、本発明は、上記複数の光ビームのス
ポット配置を直線状に3点とし、このスポットの配列方
向において被検出物体の移動方向検知を行うものであっ
てもよい。この構成においては、スポット配列方向にお
ける被検出物体の移動方向、及び移動速度を1つのセン
サで行うことができる。
【0008】また、本発明は、上記複数の光ビームの各
光軸上に、各光ビームの出射方向を決めるための反射体
を配置したものであってもよい。この構成においては、
センサ筺体の光学系の変更なしに、検出物体に対する適
切なビーム配置を実現することができる。
【0009】また、本発明は、上記受光手段を構成する
受光素子に2分割フォトダイオード、フォトダイオード
アレイ、又はポジションセンシングデバイス(PSD)
を用い、被検出物体からの反射光の受光位置に応じて被
検出物体の距離を検出するようにしたものであってもよ
い。この構成においては、光軸に対して垂直な方向の移
動検知に加えて、光軸方向の移動、及び位置の検知が可
能になる。
【0010】また、本発明は、上記マルチビームを光源
として、0次と±1次の3本以上の光ビームを発生させ
る回折格子を用いたものであってもよい。この構成にお
いては、回折格子の周期、回折角等を調整し、この回折
格子を組み合わせることにより所望のマルチビームを得
ることができる。
【0011】また、本発明は、複数の光ビームを空間に
向けて出射するマルチビーム光源と、このマルチビーム
光源から出射された複数の光ビームの人体又は反射板か
らの反射光又は透過光を受光する受光手段とを備え、受
光手段による受光信号に基づいて人体の有無を検知する
多点光センサにおいて、各光ビームについての受光手段
による出力信号のOFF時間とその近傍のON時間との
相対関係に基づいて、同一個体か異なる個体かの認識を
行うものである。この構成においては、人の歩行時にお
ける手の振りなどに影響されることなく、2人が続けて
歩行した時でも人一人の認識が可能となる。
【0012】また、本発明は、上記多点光センサを、人
や車の移動方向や、通行数をカウントするための通路又
は出入り口に設置して、人や車の入退出の検知を行う入
退出管理システムであってもよい。
【0013】また、本発明は、上記多点光センサを、自
動販売機や自動券売機等の接客面に設置し、このセンサ
により利用者の動きを認識することにより機械を制御す
る自動制御システムであってもよい。
【0014】また、本発明は、上記多点光センサをエレ
ベータの扉周辺に設置し、このセンサにより扉前に人の
存在が検出されたとき、エレベータをその階で停止する
ように制御するエレベータシステムであってもよい。
【0015】また、本発明は、上記多点光センサを自動
扉の周辺に設置し、このセンサにより扉前に人の存在が
検出されたとき、扉を開閉するようにした自動扉システ
ムであってもよい。
【0016】また、本発明は、上記多点光センサをOA
機器の前面に設置し、このセンサによりOA機器の前面
に人の存在が検出されたとき該OA機器が機能するよう
にしたOA機器であってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。 (第1実施例)図1(a)は本実施例による多点光セン
サ10を用いて、移動物体の移動方向、及び移動速度を
検出する様子を示し、(b)は多点光センサ10の構成
を示す。多点光センサ10は移動方向に3本の光ビーム
11を出射し、この各光ビーム11の被検出物体12
(以下、ワークという)による反射光を受光し、これら
の信号の時間差より、ワーク12の移動方向及び移動速
度を検出するものである。
【0018】多点光センサ10は、LED等でなる発光
素子13より出射される光ビームを投光レンズ14でコ
リメートし、この光を回折格子15により0次、±1次
の3本の光ビーム11に分割し、空間に向けて出射し、
ワーク12において反射された反射光を受光レンズ17
により集光し、3つの受光素子18の各々で受光するも
のである。この受光素子18による受光信号の時間差よ
りワーク12の移動方向、及び移動速度の検出を行う。
なお、16は検知点を示す。このように、1つのセンサ
によりワーク12の移動方向、及び移動速度の検出を行
うため、省スペース、省配線、及びコストダウンを図る
ことができる。
【0019】図2(a)〜(d)は回折格子15の各種
構成を示し、図2(e)は回折格子15による入射光と
出射光の様子を示す。回折格子15の周期Λはビームの
回折角θを決定する。同図に示すように、回折格子15
は入射光ビームを0次、±1次の3本の出射光ビームに
分割する。光の波長をλとすると、次の関係式が成り立
つ。 sin θ=λ/Λ また、格子厚dは0次回折光と±1次回折光との比を決
定するもので、各回折光強度が等しくなるよう設定すれ
ばよい。このように、格子の周期Λ、格子厚d、及び光
の波長λを調節することにより、所望の出射光ビームを
得ることができる。
【0020】この回折格子15は、図3に示すような紫
外線硬化樹脂を用いた作製法(2P法)により製造され
る。原盤は半導体プロセスにて行われているフォトリソ
グラフィーや電子線リソグラフィーにて作製する。ま
た、上述したような回折格子15の替わりに、図4
(a)に示す様な光を屈折するプリズムアレー19や、
同図(b),(c)に示す様なプリズム20を用いても
よく、これらの場合にも3本の光ビームを得ることがで
きる。
【0021】(第2実施例)本実施例は、図5(a)に
示すように、5本の光ビーム11を発生する多点光セン
サ10を頭上から床に向かって設置し、人(人体)21
の移動方向を認識するものである。この多点光センサ1
0の構造を図5(b)に示す。この多点光センサ10
は、5本の光ビーム11を発生する回折格子15を備
え、また、5つの受光素子18を備えている点で上述の
第1実施例とは相違する。
【0022】本実施例による回折格子15の構造を図6
に示す。この回折格子15は、2種類の3本の光ビーム
11を発生する回折格子15a,15bを互いに近い領
域で直交させることにより構成されている。ここで、第
1の回折格子15aの格子周期をΛ1 、出射光ビームの
回折角をθ1 とし、第2の回折格子15bの格子周期を
Λ2 、出射光ビームの回折角をθ2 とすると、それぞれ
の回折格子15a,15bの格子周期(Λ1 ,Λ2 )
は、上述の第1実施例と同様、 sin θ1 =λ/Λ1 sin θ2 =λ/Λ2 で与えられる。従って、この格子周期Λ1 ,Λ2 を調整
することにより、所望の角度に出射光ビームを発生させ
ることができる。また、5本のビーム11の強度が均一
になるためには、格子幅L1 とL2 が等しく、しかも、
第1,及び第2の回折格子15a,15bのそれぞれの
領域での0次回折光強度(P0 )と±1次回折光強度
(P1 )との関係が、 P1 =2P0 でなければならない。
【0023】本実施例のセンサ10による人の移動方向
検知方法について、図7を参照して説明する。同図
(a)は人21と5本の光ビーム(1〜5)の配置を示
しており、同図(b)は光ビーム1から3方向へ人21
が移動した場合のタイミングチャートを示している。光
ビーム1から2への移動時間t1 2 、または、光ビーム
2から3への移動時間t2 3 から、人21の移動速度を
推定することができる。この場合、光ビーム4と光ビー
ム5は図(b)に示すように、同じタイミングで動作す
る。
【0024】一方、この進行方向からθだけ傾いた方向
から人21が通過する場合(ここではθ=45゜)のタ
イミングチャートを図(c)に示す。同図から分かるよ
うに、光ビーム1と光ビーム5、及び光ビーム4と光ビ
ーム3とからそれぞれ同じタイミングでセンサ信号出力
が得られる。一般に進行方向θの場合の光ビーム1と光
ビーム5の時間差Δtは、人の移動速度をv、地上付近
でのビーム間隔をaとすると、 Δt=√2a・sin(π/4−θ)/v で表される。この時間差Δtから人の進行方向θを推定
することが可能となり、さらに、信号の立上がりと立ち
下がりの両方から推定すればその確度は向上する。しか
し、人21の体の形状から発生する時間差、例えば、図
(b)のt2 4 などは考慮できないので、推定には誤差
が含まれる。また、人21の移動速度vは、Lを人21
の胴体厚み、t2 をビーム2のON時間とすると、 v=L/t2 から求めることができる。
【0025】このように、多点光センサ10を頭上に配
置し、人21に向けて5本の光ビーム11を投光し、こ
の各光ビームの人21における反射光の有無の切り替わ
りの時間差を検出するようにしたので、光軸と垂直な面
内での任意な移動方向を検知することができる。また、
1つの多点光センサ10により、人21の移動方向、及
び移動速度の検出を行うため、省スペース、省配線、及
びコストダウンを図ることができる。
【0026】(第3実施例)図8は、第3実施例による
通行人数をカウントする入退出センサ、及びこれを搭載
した入退出システムを示す。本センサ23は、歩行する
人21の側面から移動方向に対して3本のマルチビーム
11を照射し、移動方向及び人数を検出する。センサ2
3に使用する多点光センサは第1実施例に示したもので
ある。人21の移動方向は3本のビーム11の信号の時
間差から判別できるが、人数カウントは、歩行時の手や
荷物の振りや、足の股割れにより影響されるため、1人
の場合と2人が続けて歩行した場合とを区別する必要が
ある。そこで、図9に示すように、各ビームについての
信号のOFF時間に対するその近傍のON時間には、同
一個体か異なる個体かによって相対時間関係が異なる現
象があることを利用して人一人の認識が可能となる。す
なわち、同図に示すように、OFF時間とその前後の短
い方のON時間との関係を図式化すると、1人歩行の場
合と2人歩行の場合とではデータが2つにグループ化さ
れる。逐次センサから出力されるデータがこの図上でど
こに位置するかを判定すれば、1人か2人かを認識する
ことができる。また、各ビームについての最終判定は、
図10に示すような各ビームの信号のANDをとること
により行うことができる。
【0027】このように、3本のビームの時間差により
検出を行うため、正確に人の移動方向検知、及び人数の
カウントを行うことができる。また、1つのセンサによ
り、人21の移動方向検知、及び人数カウントを行うこ
とができるため、省スペース、省配線、及びコストダウ
ンを図ることができる。
【0028】(第4実施例)図11(a)は、上述の第
3実施例同様、通行人の移動方向と人数カウントを行う
入退出センサと、これを搭載した自動改札機(入退出管
理システム)を示す。通路内には、出口での正客、不正
客判別のため、切符とその所有者との対応がとれるよう
に、3箇所に回帰反射型センサ23が設置されている。
また、通路相手壁のビームの反射位置には、回帰反射テ
ープ24、または、回帰反射板が取り付けられている。
回帰反射型センサ23を採用したのは、通行人の服地な
どの影響を受けにくく、しかも省配線を図ることができ
るからである。また、通路入口の切符投入口25aの近
傍には、上述の第1実施例に示した反射型センサ10が
設置されており、進入者が進入したか、後戻りしたかを
広視野で認識している。なお、通路出口の近傍には切符
取出口25bと、不正客阻止用扉25cが設けられてい
る。
【0029】図11(b)に、上記回帰反射型センサ2
3の内部構成を示す。同センサ23はセンサの設置スペ
ースを節約し、しかも、人21が投光側壁面に接触しな
がら歩行した場合でも方向検知ができるよう、反射ミラ
ー26を用いて壁面でもビーム間隔27を生じさせてい
る。この反射ミラー26により、センサ筐体内の投受光
光学系と回折格子15により決定されるマルチビーム1
1のビーム角度、ビーム配置を容易に変換することがで
きるので、使用目的、設置場所の制限に対し、センサの
自由度が大幅に向上する。また、反射ミラー26は樹脂
成形により一体成形され、ミラー部には金属(Alな
ど)を蒸着したものを用いることができる。この反射ミ
ラー26とセンサ本体23aとをセンサケース23bに
固定して回帰反射型センサ23を構成している。なお、
大人、小人の通行が確認できるように、マルチビーム1
1の照射位置は床から約60cmの高さの所にする。
【0030】このように、3本のビームを出射する回帰
反射型センサ23により検出を行うため、通行人の服地
などの影響を受けずに、正確に人の移動方向検知、及び
人数のカウントを行うことができる。また、1つのセン
サにより、人21の移動方向検知、及び人数カウントを
行うことができるため、省スペース、省配線、及びコス
トダウンを図ることができる。
【0031】(第5実施例)図12(a)は第5実施例
による多点光センサの構成図である、この多点光センサ
28は、受光素子として2分割フォトダイオード(P
D)30を用い、これにより、ワークまでの距離を測る
ものである。その他の構成で前述と同番号は同部材を示
す。この測距式の多点光センサでは、光軸に対して垂直
な方向の移動検知に加えて、光軸方向の移動、及び位置
の認識が可能になる。
【0032】図12(b)は、上記多点光センサ28
を、金融機関で使用される現金自動支払機31(以下、
ATMという)等の自動制御システムに搭載した例であ
る。従来のATMに用いられていたセンサでは、人のO
N/OFF情報だけしか得ることができなかったが、こ
の測距式多点光センサ28を備えたATM31では、こ
のATM31に近づいて来る人21の移動速度、移動方
向を検出することができる。これにより、ATM31の
接客面に接近してくる人に対しては接客を開始するが、
接客面を素通りする人に対しては接客を開始しないな
ど、来客者に対してより適切な応対を行うことができ、
省エネルギー化を図ることができる。なお、駅で使用さ
れる自動券売機、あるいは、自動販売機等にこの測距式
多点光センサ28を搭載しても、上記ATM31と同様
の効果を得ることができる。
【0033】(第6実施例)図13は、第6実施例によ
るエレベータシステムを示す。本システム32は、上述
の第1実施例から第5実施例のいずれかの多点光センサ
10をエレベータの周辺に設置している。このセンサ1
0により人21がエレベータの前で立ち止まったかどう
か認識して、自動的にエレベータをその階に誘導し、扉
32aを開けるようにした。これにより効率良くエレベ
ータを運転することができる。なお、このセンサを最上
階と最下階に設置すると特に有効である。
【0034】(第7実施例)図14は、第7実施例によ
る自動扉システムを示す。本システム33は、自動扉3
3aの周辺に上述の第1実施例から第5実施例のいずれ
かの多点光センサ10を設置したものである。このセン
サ10により扉33a付近の人21の移動方向、移動速
度を検知し、これに基づいて扉33aの開閉を制御する
ようにする。これにより効率良く自動扉を運転すること
ができる。
【0035】(第8実施例)図15は第8実施例による
OA機器を示す。OA機器34の前面に上述の第1実施
例から第5実施例のいずれかの多点光センサを取り付け
ている。このセンサによりOA機器34の前面の使用者
21の有無を検出し、使用者21が機器34の前に居合
わせた場合に自動的に電源が入り機器34が機能するよ
うにし、離席した場合は電源を落とすようにする。これ
により、機器の省エネルギー化を図ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、移動する
被検出物体に対してマルチビーム光源から出射された複
数の光ビームについてのON/OFF出力の時間差に基
づいて被検出物体の移動方向を検出するようにしたの
で、複数組のセンサを必要とせず、省スペース、省配
線、及びコストダウンを図ることができる。また、本発
明によれば、上記複数の光ビームのスポット配置を十字
形に5点とすることによって、光軸と垂直な面内での任
意な方向での被検出物体の移動方向検知を行うことがで
き、1つのセンサで被検出物体がいかなる方向に移動し
ても、その移動方向、及び移動速度を検出することがで
きる。また、本発明によれば、上記複数の光ビームのス
ポット配置を直線状に3点とすることにより、このスポ
ットの配列方向において被検出物体の移動方向検知を行
うので、スポット配列方向における被検出物体の移動方
向、及び移動速度を1つのセンサで行うことができる。
また、本発明によれば、上記複数の光ビームの各光軸上
に、各光ビームの出射方向を決めるための反射体を配置
することにより、センサ筺体の光学系の変更なしに、検
出物体に適切にビーム配置を実現することができる。ま
た、本発明によれば、上記受光手段を構成する受光素子
に2分割フォトダイオード、フォトダイオードアレイ、
又はポジションセンシングデバイス(PSD)を用いる
ことにより、被検出物体からの反射光の受光位置に応じ
て該被検出物体の距離を検出することができるので、光
軸に対して垂直な方向の移動検知に加えて光軸方向の移
動、及び位置の確認が可能になる。また、本発明によれ
ば、上記マルチビームを光源として、0次と±1次の3
本以上の光ビームを発生させる回折格子を用いることに
より、所望のマルチビームを得ることができる。
【0037】また、本発明によれば、移動する被検出物
体が人であるとき、各光ビームについての受光信号のO
FF時間とON時間との相対関係より人の個体認識を行
うことができ、省スペース、省配線、及びコストダウン
を図ることができる。また、本発明によれば、上記多点
光センサを入退出検出センサとすることにより、人や車
の移動方向、又はそれらの出入口における通行数を検出
することができ、省スペース、省配線、及びコストダウ
ンを図ることができる。また、本発明によれば、上記多
点光センサを自動販売機や自動券売機等の自動制御シス
テムの接客面に設置して、利用者が自動販売機や自動券
売機等を利用する時のみ機械が作動するようにすること
により、機械の省電力化を図ることができる。また、本
発明によれば、上記多点光センサをエレベータの扉周辺
に設置し、人がエレベータの前で立ち止まったのか、そ
の前を素通りしたのかを検出することによって、効率良
くエレベータを運転することができる。また、本発明に
よれば、上記多点光センサを自動扉の周辺に設置し、扉
に向かって近づいて来る人の移動方向や移動速度を検出
することによって、効率良く自動扉を運転することがで
きる。また、本発明によれば、上記多点光センサをOA
機器の前面に設置し、人がOA機器を利用する時のみ、
このOA機器が作動するようにすることによって、OA
機器の省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施例による多点光センサを用い
た検出方法を示す図、(b)はこの多点光センサの構成
図である。
【図2】(a)〜(d)は第1実施例による多点光セン
サの回折格子の断面図、(e)は回折格子の働きを示す
図である。
【図3】第1実施例による多点光センサの回折格子の製
造方法を示す図である。
【図4】(a)は回折格子に替えて用い得るプリズムア
レーの構成図、(b),(c)はプリズム20の構成図
である。
【図5】(a)は第2実施例による多点光センサの概念
図、(b)はこの多点光センサの構成図である。
【図6】第2実施例による多点光センサの回折格子の構
造を示す図である。
【図7】(a)は第2実施例による多点光センサを用い
た検出方法を説明する図、(b),(c)は検出動作の
タイムチャートである。
【図8】第3実施例による多点光センサを備えた入退出
管理システムを示す図である。
【図9】第3実施例による入退出管理システムに備えら
れた多点光センサのONとOFF時間の関係を示す図で
ある。
【図10】第3実施例による検出動作のタイムチャート
を示す図である。
【図11】(a)は第4実施例による多点光センサを備
えた入退出管理システムを示す図であり、(b)はその
多点光センサの内部構成図である。
【図12】(a)は第5実施例による多点光センサの構
成図であり、(b)はこの多点光センサを備えたATM
を示す図である
【図13】第6実施例による多点光センサを備えたエレ
ベータシステムを示す図である。
【図14】第7実施例による多点光センサを備えた自動
扉を示す図である。
【図15】第8実施例による多点光センサを備えたOA
機器を示す図である。
【図16】(a)は従来の移動物体の検出方法を示す
図、(b)はこの検出方法によるタイムチャートある。
【符号の説明】
10 多点光センサ 11 光ビーム 12 被検出物体(ワーク) 13 発光素子 15 回折格子 18 受光素子 21 人 23 入退出検出センサ 24 反射板(回帰反射テープ) 28 多点光センサ 30 2分割フォトダイオード 31 自動制御システム 32 エレベータシステム 33 自動扉システム 34 OA機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉橋 毅 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ビームを空間に向けて出射する
    マルチビーム光源と、このマルチビーム光源から出射さ
    れた複数の光ビームの被検出物体又は反射板からの反射
    光又は透過光を受光する受光手段とを備え、前記受光手
    段による受光信号に基づいて被検出物体の有無を検知す
    る多点光センサにおいて、 移動する被検出物体に対する各光ビームについての前記
    受光手段による受光の有無の切り替わり時点の相違に基
    づいて被検出物体の移動方向を検出することを特徴とす
    る多点光センサ。
  2. 【請求項2】 前記複数の光ビームのスポット配置を十
    字形に5点とし、光軸と垂直な面内での任意な方向での
    被検出物体の移動方向検知を行うことを特徴とする請求
    項1に記載の多点光センサ。
  3. 【請求項3】 前記複数の光ビームのスポット配置を直
    線状に3点とし、このスポットの配列方向において被検
    出物体の移動方向検知を行うことを特徴とする請求項1
    に記載の多点光センサ。
  4. 【請求項4】 前記複数の光ビームの各光軸上に、各光
    ビームの出射方向を決めるための反射体を配置したこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    多点光センサ。
  5. 【請求項5】 前記受光手段を構成する受光素子に2分
    割フォトダイオード、フォトダイオードアレイ、又はポ
    ジションセンシングデバイス(PSD)を用い、被検出
    物体からの反射光の受光位置に応じて該被検出物体の距
    離を検出するようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の多点光センサ。
  6. 【請求項6】 前記マルチビームを光源として、0次と
    ±1次の3本以上の光ビームを発生させる回折格子を用
    いたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    に記載の多点光センサ。
  7. 【請求項7】 複数の光ビームを空間に向けて出射する
    マルチビーム光源と、このマルチビーム光源から出射さ
    れた複数の光ビームの人体又は反射板からの反射光又は
    透過光を受光する受光手段とを備え、前記受光手段によ
    る受光信号に基づいて人体の有無を検知する多点光セン
    サにおいて、 各光ビームについての受光手段による出力信号のOFF
    時間とその近傍のON時間との相対関係に基づいて、同
    一個体か異なる個体かの認識を行うことを特徴とする多
    点光センサ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかの多点
    光センサを、人や車の移動方向や通行数をカウントする
    ための通路又は出入り口に設置し、人や車の入退出の検
    知を行うことを特徴とする入退出管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項7のいずれかの多点
    光センサを、自動販売機や自動券売機等の接客面に設置
    し、該センサにより利用者の動きを認識することにより
    機械を制御することを特徴とする自動制御システム。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項7のいずれかの多
    点光センサを、エレベータの扉周辺に設置し、該センサ
    により扉前に人の存在が検出されたとき、エレベータを
    その階で停止するように制御することを特徴とするエレ
    ベータシステム。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項7のいずれかの多
    点光センサを、自動扉の周辺に設置し、該センサにより
    扉前に人の存在が検出されたとき、扉を開閉するように
    したことを特徴とする自動扉システム。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項7のいずれかの多
    点光センサを、OA機器の前面に設置し、該センサによ
    りOA機器の前面に人の存在が検出されたとき該OA機
    器が機能するようにしたことを特徴とするOA機器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6535159B1 (en) 2000-12-01 2003-03-18 Omron Corporation Immersion object detection system and method
JP2010181266A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Toshiba Corp 自動分析装置
WO2014087618A1 (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 株式会社デンソー 光センサ
JP2015052564A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 株式会社デンソー 光センサ

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