JP2015052564A - 光センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】短時間で所望の電圧レベルの検出信号(電気信号)を得ることが可能な光センサを提供する。【解決手段】透明板(90)に光を照射する発光素子(10)と、透明板にて反射された発光素子の光を受光し、電気信号に変換する複数の受光素子(30)と、複数の受光素子それぞれから出力される電気信号の電圧レベルを調整する電圧調整部(51)と、を有する光センサであって、複数の受光素子それぞれは光を電荷に変換し、その電荷に応じた電圧を電気信号として出力するものであり、電圧調整部は、複数の受光素子それぞれにて変換される電荷の量を個別に調整することで、複数の受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルを個別に調整する。【選択図】図4
Description
本発明は、透明板に光を照射する発光素子と、透明板にて反射された発光素子の光を受光する受光素子と、を有する光センサに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、光を車両のガラス面に照射する発光部と、ガラス面から反射された光を検出し、その検出した光に応じた検出信号を出力する検出光検出部と、検出信号に基づいて降雨を判定する信号処理部と、を備える車載レインセンサが提案されている。信号処理部は、基準信号に対する検出信号の比である光量比を算出し、それと晴れ時光量比とを比較して降雨の有無を判定する。
ところで、特許文献1に示される車載レインセンサにおいて、複数の検出光検出部を有し、これら検出感度を個別に調整しようとした場合、発光部から発光される光の量(発光量)を各検出光検出部に応じて個別に調整する構成が考えられる。しかしながらこの場合、検出光検出部の数だけ、発光量を逐一調整しなくてはならず、検出感度(検出信号の電圧レベル)の調整に時間がかかる、という問題が生じる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、短時間で所望の電圧レベルの検出信号(電気信号)を得ることが可能な光センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、透明板(90)に光を照射する発光素子(10)と、透明板にて反射された発光素子の光を受光し、電気信号に変換する複数の受光素子(30)と、複数の受光素子それぞれから出力される電気信号の電圧レベルを調整する電圧調整部(51)と、を有する光センサであって、複数の受光素子それぞれは光を電荷に変換し、その電荷に応じた電圧を電気信号として出力するものであり、電圧調整部は、複数の受光素子それぞれにて変換される電荷の量を個別に調整することで、複数の受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルを個別に調整することを特徴とする。
このように本発明によれば、電圧調整部(51)によって複数の受光素子(30)それぞれにて変換される電荷の量が個別に調整され、複数の受光素子(30)それぞれの電気信号の電圧レベルが個別に調整される。したがって、複数の受光素子それぞれに対応して発光素子の発光量を個別に逐一調整することで、複数の受光素子それぞれから所望の電圧レベルの電気信号を得る構成とは異なり、発光素子(10)にて1度発光させるだけで、複数の受光素子(30)それぞれから所望の電圧レベルの電気信号を得ることができる。このように本発明は上記した比較構成と比べて短時間で所望の電気信号を得ることができる。また本発明は上記した比較構成とは異なり、透明板(90)に付着した付着物を電気信号の増減に基づいて検出する場合、発光素子(10)を1度発光するだけで、所望の電圧レベルに調整された各受光素子(30)の電気信号を得ることができる。
電圧調整部は、受光素子に蓄積された電荷を放電するためのスイッチ(54,54a,54b)と、スイッチの駆動を制御する制御部(55)と、を有し、制御部は、透明板に付着物が何も付着していない場合において複数の受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子それぞれに対応するスイッチの駆動時間と非駆動時間とを個別に調整する。
発光素子(10)から出射される光には指向特性があるため、透明板(90)にて反射され、複数の受光素子(30)それぞれに入射する光の量にはバラツキがある。そのため、複数の受光素子(30)それぞれの検出感度が異なる。これに対して、上記したように制御部(55)にて複数の受光素子(30)それぞれの検出感度が同一となるようにスイッチ(54,54a,54b)の駆動時間と非駆動時間とを個別に調整する。これにより、受光素子(30)それぞれにて変換される電荷量のバラツキが抑制され、受光素子(30)それぞれの検出感度のバラツキが抑制される。この結果、透明板(90)に付着した付着物を受光素子(30)の電気信号の増減に基づいて検出する場合、付着物の検出感度が向上される。
なお、特許請求の範囲に記載の請求項、および、課題を解決するための手段それぞれに記載の要素に括弧付きで符号をつけているが、この括弧付きの符号は実施形態に記載の各構成要素との対応関係を簡易的に示すためのものであり、実施形態に記載の要素そのものを必ずしも示しているわけではない。括弧付きの符号の記載は、いたずらに特許請求の範囲を狭めるものではない。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5に基づいて、本実施形態に係る光センサを説明する。なお図2では、複数の受光素子30が配線基板70の一箇所に集積されていることを示すために、複数の受光素子30を破線で囲って示している。この破線で囲まれた領域内に、下記に示すスイッチ54と抵抗56がある。そして図4の横軸は時間を示し、各信号の値は電圧レベルを示している。発光素子10に対応する信号は発光素子10に流される電流量とその通電時間、すなわち、発光素子10の発光量と発光時間を示し、受光素子30に対応する信号は受光素子30にて光電変換された電荷、すなわちその電荷に応じた電圧を示している。
(第1実施形態)
図1〜図5に基づいて、本実施形態に係る光センサを説明する。なお図2では、複数の受光素子30が配線基板70の一箇所に集積されていることを示すために、複数の受光素子30を破線で囲って示している。この破線で囲まれた領域内に、下記に示すスイッチ54と抵抗56がある。そして図4の横軸は時間を示し、各信号の値は電圧レベルを示している。発光素子10に対応する信号は発光素子10に流される電流量とその通電時間、すなわち、発光素子10の発光量と発光時間を示し、受光素子30に対応する信号は受光素子30にて光電変換された電荷、すなわちその電荷に応じた電圧を示している。
図1に示すように、光センサ100は、発光素子10と、受光素子30と、回路部50と、配線基板70と、を有する。発光素子10は透明板90に光を照射し、受光素子30は透明板90にて反射された発光素子10の光を受光し、それを電気信号に変換する。図2に示すように回路部50は電圧調整部51と処理部52を有する。電圧調整部51は複数の受光素子30それぞれから出力される電気信号の電圧レベルを調整し、処理部52はその電圧レベルの調整された複数の受光素子30それぞれから出力される電気信号を処理する。本実施形態において回路部50は発光量調整部53も有し、発光量調整部53は発光素子10の発光量を調整する機能を果たす。
発光素子10は透明板90を介して受光素子30に光を照射するものである。本実施形態に係る発光素子10はLEDであり、配線基板70に1つ設けられている。したがって、この1つの発光素子10から出射され、透明板90にて反射された反射光が複数の受光素子30それぞれに入射する。なお、発光素子10から出射される光には強度分布がある。そのため透明板90に付着物が付着していなかったとしても反射光にも強度分布があり、所定時間当たりにおいて複数の受光素子30それぞれに入射する光量には差がある。
複数の受光素子30それぞれは光を電荷に変換し、その電荷に応じた電圧を電気信号として出力するものである。本実施形態に係る受光素子30はPDであり、配線基板70にマトリクス状に9つ設けられている(3行3列)。これら9つの受光素子30それぞれに反射光が入射するが、上記したように複数の受光素子30それぞれに入射する光量には差がある。しかしながら、後述するように複数の受光素子30それぞれに対応するスイッチ54の駆動時間と非駆動時間を個別に調整することで、見かけ上、複数の受光素子30に入射する光量が等しくなり、複数の受光素子30それぞれから出力される電荷(電流)が等しくなる。
上記したように回路部50は、電圧調整部51と、処理部52と、発光量調整部53と、を有する。電圧調整部51は複数の受光素子30それぞれにて変換される電荷の量を個別に調整することで、複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルを個別に調整する。電圧調整部51は、複数の受光素子30それぞれに対応し、受光素子30に蓄積された電荷を放電するための複数のスイッチ54と、複数のスイッチ54それぞれの駆動状態を制御する制御部55と、を有する。図3に示すように、電源からグランドに向かってスイッチ54、受光素子30、および、抵抗56が順に直列接続され、受光素子30と抵抗56の中点電位が受光素子30の電気信号(出力信号)となっている。スイッチ54が非駆動状態の場合、上記した中点電位は受光素子30に蓄積される電荷に応じて変動する。非駆動時間が長ければ長いほど電荷の蓄積量が増大し、中点電位が上昇する。しかしながらスイッチ54が駆動状態の場合、受光素子30の両端電圧は一律に定まるので、受光素子30への光の入射に関わらずに中点電位は一定となる。このように、中点電位はスイッチ54の駆動時間と非駆動時間それぞれによって定まる。
制御部55は、図4に示すように、発光素子10が発光している状態における複数の受光素子30それぞれに対応するスイッチ54の駆動時間と非駆動時間とを個別に調整することで、複数の受光素子30それぞれにて変換される電荷の量を個別に調整し、複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルを個別に調整する。本実施形態において制御部55は、透明板90に付着物が何も付着していない場合において複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子30それぞれに対応するスイッチ54の非駆動時間を個別に調整する。より具体的に言えば、制御部55は、複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルが、透明板90に付着物が何も付着していない場合に複数の受光素子30の内の1つから出力されることが期待される電気信号(以下、期待信号と示す)の電圧レベルとなるように、複数のスイッチ54それぞれの非駆動時間を個別に調整する。
処理部52は透明板90に付着した付着物を受光素子30の電気信号の増減に基づいて検出する。より詳しく言えば、処理部52は、期待信号の電圧レベルから複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルを減算した検査値が閾値よりも大きい場合、透明板90に付着物が付着していると判定する。本実施形態において処理部52は、複数の受光素子30それぞれに対応する複数の検査値の内、最も低い検査値が閾値よりも大きい場合、透明板90に付着物が付着していると判定する。
発光量調整部53は、発光素子10に単位時間当たりに流す電流量、および、通電時間の少なくとも一方を調整することで、発光素子10の発光量を調整する。このように発光量を調整することで、例え透明板90の表面が一様に汚れていたとしても、受光素子30から所望の電気信号を得ることができる。なお、透明板90の表面が一様に汚れているか否かの判定は、複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルが一様に低下しているか否かによって判定される。この判定は処理部52にて行われ、その結果が発光量調整部53に入力される。発光量調整部53は処理部52から入力される透明板90の表面の状態に応じて、発光素子10の発光量を調整する。具体的に言えば、透明板90の表面が一様に汚れている場合、透明板90の表面がクリーンな場合よりも発光素子10に単位時間あたりに流す電流量を増大する。
次に、図5に基づいて付着物の判定を説明する。本実施形態における光センサ100は車両に搭載されており、上記した透明板90はフロントウインド、付着物は雨滴である。雨滴を検出するに当たって、先ず発光量調整部53によって発光素子10に電流が供給され、それによって発光素子10から光がフロントウインド90に向かって照射される(ステップS10)。これによってフロントウインド90に光が入射し、フロントウインド90の状態に応じた反射光が複数の受光素子30それぞれに入射する。受光素子30は、自身に対応するスイッチ54の非駆動時間の間、自身に入射した反射光を電荷に変換し続ける(ステップS20)。この光電変換によって生じた電荷に基づく電圧が処理部52に入力され、処理部52はこの入力電圧に基づいて雨滴の判定を行う(ステップS30)。
フロントウインド90の外面に雨滴が付着していない場合、フロントウインド90に入射した光のほぼ全てがフロントウインド90と空気との界面にて反射され、その反射光が受光素子30に入射する。しかしながらフロントウインド90に雨滴が付着している場合、その雨滴のために光がフロントウインド90から外に透過し、受光素子30に入射する反射光が減少する。また、フロントウインド90の表面がクリーンでない場合、受光素子30に入射する反射光が減少する。以上により、フロントウインド90の表面がクリーンであり、雨滴が付着していない場合には受光素子30から上記した期待信号が出力されることが期待され、フロントウインド90の表面がクリーンでなかったり、雨滴が付着していたりした場合には受光素子30から期待信号よりも電圧レベルの減少した電気信号が出力されることが期待される。処理部52は、上記した期待信号の電圧レベルAをあらかじめ保有しており、この期待信号の電圧レベルから実際に受光素子30から出力された電気信号の電圧レベルαを減算した検査値を算出する。また処理部52は、上記した雨滴が付着しているか否かを判定するための閾値をあらかじめ保有しており、検査値と閾値とを比較検討する。処理部52は検査値が閾値よりも大きい場合、フロントウインド90に雨滴が付着していると判定し(ステップS40)、検査値が閾値よりも小さい場合、フロントウインド90に雨滴は付着していないと判定する(ステップS50)。なお上記したように本実施形態に係る処理部52は、複数の受光素子30それぞれに対応する複数の検査値の内、最も低い検査値が閾値よりも大きい場合、フロントウインド90に雨滴が付着していると判定する。
処理部52は、雨滴が付着していると判定した場合、その判定信号を車両のワイパーを制御する制御回路に出力し、それによって車両に搭載のワイヤーを駆動制御させる(ステップS60)。これとは異なり、雨滴がフロントウインド90に付着していないと判定した場合、処理部52は再び発光素子10から光が照射され、それに応じた電気信号が受光素子30から入力されるのを待ち、その入力に応じて雨滴の有無を判定する。なお、図5には図示していないが、処理部52は上記した検査値の値に応じて、ワイパーの駆動速度を決定するための情報を上記した判定信号に付加している。検査値が閾値よりも大きく、その乖離幅が大きければ大きいほどフロントウインド90に付着している雨滴の量が多いこととなる。したがって処理部52は、検査値と閾値との乖離幅の大きさに正比例したワイパーの駆動速度を判定信号に付加している。
次に、本実施形態に係る光センサ100の作用効果を説明する。上記したように、電圧調整部51によって複数の受光素子30それぞれにて変換される電荷の量が個別に調整され、複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルが個別に調整される。したがって、複数の受光素子それぞれに対応して発光素子の発光量を個別に逐一調整することで、複数の受光素子それぞれから所望の電圧レベルの電気信号を得る構成とは異なり、発光素子10にて1度発光させるだけで、複数の受光素子30それぞれから所望の電圧レベルの電気信号を得ることができる。このように本実施形態に係る光センサ100は上記した比較構成と比べて短時間で所望の電気信号を得ることができる。また光センサ100は上記した比較構成とは異なり、発光素子10を1度発光するだけで、所望の電圧レベルに調整された各受光素子30の電気信号を得ることができる。
制御部55は、透明板90に付着物が何も付着していない場合において複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子30それぞれに対応するスイッチ54の非駆動時間を個別に調整する。発光素子10から出射される光には指向特性があるため、透明板90にて反射され、複数の受光素子30それぞれに入射する光の量にはバラツキがある。そのため、複数の受光素子30それぞれの検出感度が異なる。これに対して制御部55は、上記したように複数の受光素子30それぞれの検出感度が同一となるようにスイッチ54の非駆動時間を個別に調整する。これにより、受光素子30それぞれにて変換される電荷量のバラツキが抑制され、複数の受光素子30それぞれの検出感度のバラツキが抑制される。この結果、付着物の検出感度が向上される。
回路部50は、発光素子10の発光量を調整する発光量調整部53を有する。これによれば、発光量調整部53を有さない構成と比べて、各受光素子30の検出感度をより詳細に決定することができる。
発光素子10を1つ有する。これによれば、発光素子10を複数有する構成と比べて、光センサ100の体格が小さくなる。
処理部52は、期待信号の電圧レベルから複数の受光素子30の電気信号の電圧レベルを減算した検査値が閾値よりも大きい場合、透明板90に付着物が付着していると判定する。透明板90の表面がいつもきれいであるとは限らず、透明板90にて反射され、受光素子30に入射する反射光の量が同一であるとは限らない。透明板90の表面がきれいでない場合、透明板90に付着物が付着していないにも関わらず、受光素子30に入射する光の量が低下する虞がある。したがって、単に、透明板に付着物が何も付着していない場合において受光素子から出力される電気信号の電圧レベル(以下、期待電圧レベルと示す)よりも受光素子の電気信号の電圧レベルが低い場合に、透明板に付着物が付着していると判定する構成では、付着物を誤検出する虞がある。したがって、上記したように、期待信号の電圧レベルから受光素子30の電気信号の電圧レベルを減算した検査値が閾値よりも大きい場合、透明板90に付着物が付着していると判定する。これにより、付着物を誤検出することが抑制される。
処理部52は、複数の受光素子30それぞれに対応する複数の検査値の内、最も低い検査値が閾値よりも大きい場合、透明板90に付着物が付着していると判定する。付着物が透明板90に付着するのはランダムであり、付着物のために、複数の受光素子30それぞれに入射する光の量が低減される量はランダムである。したがって、複数の受光素子30それぞれに対応する検査値もランダムである。しかしながら、付着物が透明板90に付着したか否かを判定するだけであるならば、上記したように、複数の検査値の内、最も付着物の影響を受けていると期待される、最も低い検査値に基づいて付着物が透明板90に付着しているか否かを判定することが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では回路部50が発光量調整部53を有する例を示した。しかしながら回路部50は発光量調整部53を有していなくとも良い。
本実施形態では発光素子10がLEDである例を示した。しかしながら発光素子10としては上記例に限定されず、光を発光するものであれが適宜採用することができる。
本実施形態では1つの発光素子10が配線基板70に設けられた例を示した。しかしながら発光素子10の数としては上記例に限定されず、複数でも良い。
本実施形態では受光素子30がPDである例を示した。しかしながら受光素子30としては上記例に限定されず、光電変換する機能を有するものであれば適宜採用することができる。
本実施形態では、9つの受光素子30が配線基板70に設けられた例を示した。しかしながら受光素子30の数としては上記例に限定されず、複数であればよい。
本実施形態では、複数の受光素子30がマトリクス状に9つ設けられた例を示した。しかしながら複数の受光素子30の配置としては上記例に限定されない。
本実施形態では、図3に示すように、電源からグランドに向かってスイッチ54、受光素子30、および、抵抗56が順に直列接続され、受光素子30と抵抗56の中点電位が受光素子30の電気信号となっている例を示した。しかしながら例えば図6に示す構成を採用することもできる。この変形例では、電圧調整部51は転送トランジスタ57、コンデンサ58、電圧変換トランジスタ59、リセットトランジスタ60、抵抗56、および、スイッチ54a,54bを有する。第1電源とグランドとの間で受光素子30とコンデンサ58とが並列接続されており、受光素子30とコンデンサ58それぞれが転送トランジスタ57と第1スイッチ54aを介して第1電源と電気的に接続されている。第1スイッチ54aの一端が第1電源に接続され、他端が転送トランジスタ57の制御電極に接続されている。この構成により、第1スイッチ54aが制御部55によって駆動状態とされると、第1電源の電圧が転送トランジスタ57の制御電極に入力される。この電圧入力によって転送トランジスタ57が駆動状態とされ、受光素子30とコンデンサ58とが電気的に接続される。この結果、受光素子30で光電変換された電荷が転送トランジスタ57を介してコンデンサ58に転送され、コンデンサ58に電荷が蓄積される。この電荷の蓄積に応じた電圧がコンデンサ58に生じ、この電圧が電圧変換トランジスタ59の制御電極に入力される。図6に示すように第2電源からグランドに向かって電圧変換トランジスタ59と抵抗56とが直列接続されており、両者の中点電位が受光素子30の電気信号として処理部52に入力される。上記したように受光素子30にて変換された電荷に応じた電圧がコンデンサ58に生じ、その電圧が電圧変換トランジスタ59の制御電極に入力される。この電圧の入力に応じて電圧変換トランジスタ59の駆動状態が変動し、電圧変換トランジスタ59と抵抗56の中点電位が変動する。なお図6に示すように、第2電源からグランドに向かって、リセットトランジスタ60とコンデンサ58とが直列接続されており、リセットトランジスタ60の制御電極が第2スイッチ54bを介して第1電源と電気的に接続されている。この構成により、第2スイッチ54bが制御部55によって駆動状態とされると、第1電源の電圧がリセットトランジスタ60の制御電極に入力され、コンデンサ58が第2電源と電気的に接続される。この結果、コンデンサ58に蓄積された受光素子30の光電変換に応じた電荷がリセットされる。
以上示したように、図6に示す変形例の場合、受光素子30にて光電変換された電荷に応じた電圧を出力する場合、第1スイッチ54aを駆動状態とし、第2スイッチ54bを非駆動状態とする。これにより転送トランジスタ57を駆動状態として受光素子30にて変換された電荷をコンデンサ58に転送し、コンデンサ58にて生じた電圧に応じて電圧変換トランジスタ59の駆動状態を変化させ、電圧変換トランジスタ59と抵抗56との中点電位を処理部52に出力する。これとは異なり、光電変換された電荷をリセットする場合、第1スイッチ54aを非駆動状態とし、第2スイッチ54bを駆動状態とする。これによりリセットトランジスタ60を駆動状態としてコンデンサ58と第2電源とを電気的に接続し、コンデンサ58に蓄積された電荷をリセットする。
本実施形態において制御部55は、複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルが、期待信号の電圧レベルとなるように、複数のスイッチ54それぞれの非駆動時間を個別に調整する例を示した。しかしながら、制御部55は、透明板90に付着物が何も付着していない場合において複数の受光素子30それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子30それぞれに対応するスイッチ54の非駆動時間を個別に調整すればよく、上記例に限定されない。
本実施形態において処理部52は、複数の受光素子30それぞれに対応する複数の検査値の内、最も低い検査値が閾値よりも大きい場合、透明板90に付着物が付着していると判定する例を示した。しかしながら、処理部52は、透明板90に付着した付着物を受光素子30の電気信号の増減に基づいて検出すればよく、上記例に限定されない。
本実施形態では発光量調整部53が透明板90の表面状態に応じて発光素子10に流す単位時間当たりに流す電流量、および、通電時間の少なくとも一方を調整することで、発光素子10の発光量を調整する例を示した。しかしながら発光量調整部53は、車両に設けられた湿度センサや温度センサ、および、日射センサの出力信号に基づいて発光素子10に流す電流量や通電時間を調整してもよい。
本実施形態では特に詳しく説明しなかったが、9つの受光素子30それぞれは電気的に独立していた。しかしながら、複数の受光素子30によって、出力端子が共通化された複数の受光素子群が構成された構成を採用することもできる。この場合、電圧調整部51によって、複数の受光素子群それぞれの電荷の量が個別に調整され、その電気信号の電圧レベルが個別に調整される。
光センサ100の体格を小さくすることを意図した場合、各受光素子30に接続される配線パターンのレイアウトの設定が困難となる場合がある。そこで、上記のように各受光素子30の出力端子が共通化された受光素子群を複数構成し、これら複数の受光素子群によって透明板90にて反射された発光素子10の光を検出する構成を採用することもできる。
10・・・発光素子
30・・・受光素子
51・・・電圧調整部
90・・・透明板
100・・・光センサ
30・・・受光素子
51・・・電圧調整部
90・・・透明板
100・・・光センサ
Claims (9)
- 透明板(90)に光を照射する発光素子(10)と、
前記透明板にて反射された前記発光素子の光を受光し、電気信号に変換する複数の受光素子(30)と、
複数の前記受光素子それぞれから出力される電気信号の電圧レベルを調整する電圧調整部(51)と、を有する光センサであって、
複数の前記受光素子それぞれは光を電荷に変換し、その電荷に応じた電圧を前記電気信号として出力するものであり、
前記電圧調整部は、複数の前記受光素子それぞれにて変換される電荷の量を個別に調整することで、複数の前記受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルを個別に調整することを特徴とする光センサ。 - 前記電圧調整部は、前記受光素子に蓄積された電荷を放電するためのスイッチ(54,54a,54b)と、前記スイッチの駆動を制御する制御部(55)と、を有し、
前記制御部は、前記透明板に付着物が何も付着していない場合において複数の前記受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、複数の前記受光素子それぞれに対応する前記スイッチの駆動時間と非駆動時間とを個別に調整することを特徴とする請求項1に記載の光センサ。 - 前記制御部は、複数の前記受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルが、前記透明板に付着物が何も付着していない場合に複数の前記受光素子の内の1つから出力されることが期待される電気信号の電圧レベルとなるように、複数の前記受光素子それぞれに対応する前記スイッチの駆動時間と非駆動時間とを個別に調整することを特徴とする請求項2に記載の光センサ。
- 前記発光素子の発光量を調整する発光量調整部(53)を有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の光センサ。
- 前記発光素子を1つ有することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の光センサ。
- 複数の前記受光素子によって、出力端子が共通化された複数の受光素子群が構成されており、
前記電圧調整部によって、複数の前記受光素子群それぞれの電荷の量が個別に調整され、その電気信号の電圧レベルが個別に調整されることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の光センサ。 - 複数の前記受光素子それぞれから出力される電気信号を処理する処理部(52)を有し、
前記処理部は、前記透明板に付着物が何も付着していない場合において複数の前記受光素子それぞれから出力される電気信号の電圧レベルから複数の前記受光素子の電気信号の電圧レベルを減算した検査値が閾値よりも大きい場合、前記透明板に付着物が付着していると判定することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の光センサ。 - 前記処理部は、複数の前記受光素子それぞれに対応する複数の前記検査値の内、最も低い検査値が前記閾値よりも大きい場合、前記透明板に付着物が付着していると判定することを特徴とする請求項7に記載の光センサ。
- 前記付着物は雨滴であり、
前記処理部は、複数の前記受光素子それぞれから出力される電気信号と前記閾値とに基づいて、前記透明板に雨滴が付着しているか否かを判定することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光センサ。
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