WO2014087618A1 - 光センサ - Google Patents

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Abstract

 透明板(WS)に装着される光センサ(100)であって、透明板に光を照射する発光素子(10)と、透明板にて反射された発光素子の光を受光する複数の受光素子(20)と、受光素子の出力信号に基づいて、雨量を検出する検出部(30)と、を有し、発光素子は、透明板における1つの照射領域(IR)に光を照射し、1つの照射領域に対して、複数の受光素子が対応しており、検出部は、1つの照射領域に対応する複数の受光素子の出力信号に基づいて雨量を検出する。

Description

光センサ 関連出願の相互参照
 本開示は、2012年12月4日に出願された日本出願番号2012-265552号と、2013年9月9日に出願された日本出願番号2013-186522号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
 本開示は、透明板に光を照射する発光素子と、透明板にて反射された発光素子の光を受光する受光素子と、を有する光センサに関するものである。
 従来、例えば特許文献1に示されるように、ウインドシールドの内壁側に光を照射する発光素子と、ウインドシールドで反射された光を計測する受光素子と、を有し、受光素子の受光量に基づいて、ウインドシールドの外壁面に付着した雨滴の量を検出する雨滴検出装置が提案されている。
 一方、従来、例えば特許文献2に示されるように、光を車両のガラス面に照射する発光部と、ガラス面から反射された光を検出し、その検出した光に応じた検出信号を出力する検出光検出部と、検出信号に基づいて降雨を判定する信号処理部と、を備える車載レインセンサが提案されている。信号処理部は、基準信号に対する検出信号の比である光量比を算出し、それと晴れ時光量比とを比較して降雨の有無と降雨量を判定する。
JP 2006-071491 A (US 2006-043322 A1) JP 2007-240186 A
 発光素子からウインドシールドの内壁面に光が照射されるが、雨滴の検出範囲を広く取ろうとして、光の照射領域を広くすると、照射領域の光の強度が全体的に弱くなり、この領域に当たる雨滴による光強度が弱くなる可能性がある。
 特許文献1に示される雨滴検出装置では、1つの発光素子に対して1つの受光素子を備えている。そのため、1つの照射領域に対して1つの受光素子が対応することとなり、光の照射領域を広くすると、雨滴の検出精度が低下する可能性がある。
 そこで、本開示の第一目的は、雨滴の検出精度の低下が抑制された光センサを提供することにある。
 一方、特許文献2に示される車載レインセンサにおいて、複数の検出光検出部を有し、これら検出感度を個別に調整しようとした場合、発光部から発光される光の量(発光量)を各検出光検出部に応じて個別に調整する構成が考えられる。しかしながらこの場合、検出光検出部の数だけ、発光量を逐一調整しなくてはならず、検出感度(検出信号の電圧レベル)の調整に時間がかかる可能性がある。
 そこで、本開示の第二の目的は、短時間で所望の電圧レベルの検出信号(電気信号)を得ることが可能な光センサを提供することである。
 上記した第一の目的を達成するために、本開示の第一の例によれば、透明板に装着される光センサは、次のように提供される。発光素子、複数の受光素子、検出部を含むように提供される。発光素子は、透明板に光を照射する。受光素子は、透明板にて反射された発光素子の光を受光する。検出部は、受光素子の出力信号に基づいて、雨量を検出する。この構成において、発光素子は、透明板における1つの照射領域に光を照射し、1つの照射領域に対して、複数の受光素子が対応しており、検出部は、1つの照射領域に対応する複数の受光素子の出力信号に基づいて雨量を検出する。
 この構造では、1つの照射領域に対して複数の受光素子が対応している。これによれば、1つの照射領域に対して1つの受光素子が対応する構成とは異なり、光の照射領域を広くしても、1つの受光素子にて検出される雨滴の検出精度の低下が抑制される。
 また、本例では、1つの照射領域に対応する複数の受光素子の出力信号に基づいて雨量を検出する。上記したように、1つの受光素子にて検出される雨滴の検出精度の低下が抑制されているので、1つの照射領域に対して1つの受光素子が対応する構成と比べて、雨量の検出精度の低下が抑制される。
 本例において、検出部は、透明板に付着物が無い状態において、複数の受光素子それぞれの検出感度が近づくように、複数の受光素子それぞれに入射する光の強度分布に応じた重みを、受光素子の出力信号に付ける重み付け部を有してもよい。
 発光素子から発せられた光には強度分布があるので、照射領域にて反射され、受光素子に入射する光にも強度分布がある。したがって、受光素子それぞれにおいて、各受光素子の検出感度が近づくように、光の強度分布に応じた重み付けを行えば、各受光素子の検出感度のばらつきによる雨量の検出精度の低下が抑制される。
 上記構成において、重み付け部は、複数の受光素子における、入射光の強度が高い受光素子の出力信号の強度に近づけるように、入射光の強度の低い受光素子の出力信号に重み付けを行ってもよい。
 上記したように、受光素子に入射する光に強度分布がある。そのため、入射光の強度が高い受光素子の出力信号は、入射光の強度の低い受光素子の出力信号よりも強度(電圧レベル)が高くなる。そこで、上記したように、入射光の強度が高い受光素子の出力信号の電圧レベルに近づけるように、入射光の強度の低い受光素子の出力信号に重み付けを行う。こうすることで、入射光の強度差による受光素子の検出感度の差を小さくすることができる。この結果、各受光素子の検出感度のばらつきによる雨量の検出精度の低下が抑制される。また、入射光の強度の低い受光素子の検出感度が高まるので、重み付けが行われない場合に、検出できないほどに微量な雨滴が透明板に付着した場合においても、その雨滴を検出することができる。これにより、照射領域全てで雨滴を検出できるようになり、検出範囲が拡大される。
 更に、上記構成において、重み付け部は、複数の受光素子の出力信号それぞれの強度が同一となるように、複数の受光素子の出力信号それぞれに重み付けを行ってもよい。
 これによれば、複数の受光素子それぞれの検出感度が同一となる。この結果、各受光素子の検出感度のばらつきによる雨量の検出精度の低下が抑制される。
 検出部は、重み付け部によって重み付けされた、複数の受光素子の出力信号それぞれと閾値電圧とを比較し、出力信号が閾値電圧よりも低い場合に第1信号、出力信号が閾値電圧よりも高い場合に第2信号を出力する比較部と、該比較部から出力される第1信号若しくは第2信号の数をカウントするカウント部と、カウント部にてカウントされたカウント数に基づいて、雨量を検出する雨量検出部と、を有してもよい。
 上記したように、1つの受光素子にて検出される雨滴の検出精度の低下が抑制されている。そのため、これら受光素子の出力信号に基づく第1信号若しくは第2信号の数に基づいて雨量を検出することで、雨量の検出精度の低下が抑制される。
 比較部は、閾値電圧として、値の異なる複数の閾値電圧を有し、順次、異なる閾値電圧と複数の受光素子の出力信号それぞれとを比較した第1信号若しくは第2信号をカウント部に出力し、雨量検出部は、値の異なる複数の閾値電圧それぞれに対応するカウント数に基づいて、雨量を検出してもよい。
 これによれば、比較部が1つの閾値電圧を有する構成と比べて、雨量をより詳細に検出することができる。
 さらに上記した第二の目的を達成するために、本開示の第二の例によれば、光センサーは次のように提供される。、透明板に光を照射する発光素子と、透明板にて反射された発光素子の光を受光し、電気信号に変換する複数の受光素子と、複数の受光素子それぞれから出力される電気信号の電圧レベルを調整する電圧調整部と、を有する。複数の受光素子それぞれは光を電荷に変換し、その電荷に応じた電圧を電気信号として出力するものであり、電圧調整部は、複数の受光素子それぞれにて変換される電荷の量を個別に調整することで、複数の受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルを個別に調整する。
 この構造によれば、電圧調整部によって複数の受光素子それぞれにて変換される電荷の量が個別に調整され、複数の受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルが個別に調整される。したがって、複数の受光素子それぞれに対応して発光素子の発光量を個別に逐一調整することで、複数の受光素子それぞれから所望の電圧レベルの電気信号を得る構成とは異なり、発光素子にて1度発光させるだけで、複数の受光素子それぞれから所望の電圧レベルの電気信号を得ることができる。このように上記した比較構成と比べて短時間で所望の電気信号を得ることができる。また上記した比較構成とは異なり、透明板に付着した付着物を電気信号の増減に基づいて検出する場合、発光素子を1度発光するだけで、所望の電圧レベルに調整された各受光素子の電気信号を得ることができる。
 電圧調整部は、受光素子に蓄積された電荷を放電するためのスイッチと、スイッチの駆動を制御する制御部と、を有し、制御部は、透明板に付着物が何も付着していない場合において複数の受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子それぞれに対応するスイッチの駆動時間と非駆動時間とを個別に調整する。
 発光素子から出射される光には指向特性があるため、透明板にて反射され、複数の受光素子それぞれに入射する光の量にはバラツキがある。そのため、複数の受光素子それぞれの検出感度が異なる。これに対して、上記したように制御部にて複数の受光素子それぞれの検出感度が同一となるようにスイッチの駆動時間と非駆動時間とを個別に調整する。これにより、受光素子それぞれにて変換される電荷量のバラツキが抑制され、受光素子それぞれの検出感度のバラツキが抑制される。この結果、透明板に付着した付着物を受光素子の電気信号の増減に基づいて検出する場合、付着物の検出感度が向上される。
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。
本開示の第1実施形態に係るレインセンサの概略構成を示す上面図であり、 レインセンサの概略構成を示す断面図であり、 反射光の強度分布と受光素子の配置を示すイメージ図であり、 重み付け部によって重み付けされた受光素子の検出感度を示すイメージ図であり、 レインセンサの第一実施形態の変形例を示す上面図であり、 図5に示すレインセンサの断面図であり、 本開示の第2施形態に係る光センサの概略構成と透明板との位置関係を示す断面図であり、 光センサの概略構成を示すブロック図であり、 受光素子とスイッチの接続を示す回路図であり、 発光素子の発光時間と受光素子の光電変換時間を示すタイムチャート図であり、 付着物の検出処理を示すフローチャート図であり、 受光素子とスイッチの接続の第2実施形態の変形例を示す回路図である。
 (第1実施形態)
 図1~図4に基づいて、本実施形態に係る光センサーとして機能するレインセンサを説明する。なお、図2では、後述する検出部30を省略している。
 レインセンサ100は、車両のウインドシールドWSに装着されて使用される。このウインドシールドWSが、透明板あるいは透明基板とも言及される。レインセンサ100は、要部として、発光素子10と、受光素子20と、検出部30と、を有する。発光素子10から発せられた光がウインドシールドWSにて反射され、反射された光が受光素子20に入射される。受光素子20は、受光した光を電気信号に変換して、その変換した電気信号を検出部30に出力する。検出部30は、受光素子20の出力信号に基づいて、ウインドシールドWSに付着した雨滴の量、すなわち、雨量を検出する。
 ウインドシールドWSに水が付着している場合、その水の付着領域に光が入射すると、ガラスと水との界面にて反射が起こらず、そのまま光は外へと透過する。この結果、受光素子20にて受光する光の量が低減され、検出部30に入力される受光素子20の電気信号が低減される。このような現象が起こるので、受光素子20の電気信号の減少量に基づくことで、雨量を検出することができる。なお、本実施形態では、上記した主要素10~30が、一つの基板40に搭載されており、該基板40は、取り付け部(図示略)によって、ウインドシールドWSの内面に取り付けられている。
 発光素子10は、ウインドシールドWSの内面へ光を照射するものである。発光素子10はLEDであり、基板40に対して1つの発光素子10が設けられている。発光素子10は、図2に破線で囲まれた1つの領域(照射領域IR)に光を照射する機能を果たす。本実施形態では、照射領域IRの面積を確保するために、発光素子10から発せられた光がウインドシールドWSに対して斜めに照射される。
 受光素子20は、ウインドシールドWSにて反射された発光素子10の光を受光するものである。受光素子20は、PDであり、基板40に対して複数の受光素子20が設けられている。図2に示すように、照射領域IRに対して複数の受光素子20が対応しており、本実施形態では、照射領域IRに対して9つの受光素子20が対応している。これら9つの受光素子20それぞれが、照射領域IRにて反射された光(以下、反射光と示す)を受光する機能を果たす。
 図1に示すように、9つの受光素子20それぞれは、3行3列に配置されている。そして、図2に示すように、受光素子20の形成された半導体基板21上には、透過膜22と、遮光膜23と、が積層されている。透過膜22は、反射光を透過し、受光素子20を保護する機能を果たすものであり、遮光膜23は、反射光を遮光し、受光素子20の電極としての機能を果たすものである。
 上記したように、発光素子10から発せられた光がウインドシールドWSに対して斜めに照射される。したがって、反射光を受光素子20に入射させるために、発光素子10と受光素子20とは、所定距離離れている。同一基板に、発光素子10と受光素子20を配置する場合、所定距離離れているために間隔ができ、ここに、検出部30を配置してもよい。
 検出部30は、照射領域IRに対応する複数の受光素子20の出力信号に基づいて、雨量を検出するものである。本実施形態に係る検出部30は、図1に示すように、重み付け部31と、比較部32と、カウント部33と、雨量検出部34と、を有し、発光素子10と受光素子20との間に配置されている。
 重み付け部31は、受光素子20の出力信号に重み付けを行うものであり、比較部32は、重み付け部31によって重み付けされた受光素子20の出力信号それぞれと閾値電圧Vthとを比較し、第1信号若しくは第2信号を出力するものである。そして、カウント部33は、比較部32から出力される第1信号若しくは第2信号の数をカウントするものであり、雨量検出部34は、カウント部33にてカウントされたカウント数に基づいて、雨量を検出するものである。
 重み付け部31は、ウインドシールドWSに付着物が無い状態において、複数の受光素子20それぞれの検出感度が近づくように、複数の受光素子20それぞれに入射する入射光(反射光)の強度分布に応じた重みを、受光素子20の出力信号に付加するものである。具体的に言えば、重み付け部31は、ウインドシールドWSに付着物が無い状態において、複数の受光素子20における、反射光の強度が高い受光素子20の出力信号の強度(電圧レベル)に近づけるように、反射光の強度の低い受光素子20の出力信号に重み付けを行う。更に具体的に言えば、重み付け部31は、ウインドシールドWSに付着物が無い状態において、複数の受光素子20の出力信号それぞれの電圧レベルが同一となるように、1つの照射領域IRに対応する複数の受光素子20の出力信号それぞれに重み付けを行う。
 図3に、各受光素子20に入射する反射光の強度分布をドットで示す。ドットの密度が濃いほどに反射光の強度が高いことを示している。したがって、反射光の強度が高い受光素子20とは、図3で言えば、2行2列に位置する受光素子20であり、反射光の強度の低い受光素子20とは、1行1列、1行3列、3行1列、3行3列それぞれに位置する受光素子20である。上記したように、重み付け部31は、複数の受光素子20の出力信号それぞれの電圧レベルが同一となるように重み付けを行う。そのため、3行3列に配置された受光素子20それぞれの出力信号の電圧レベルは、だいたい、9つの受光素子20に入射する反射光の強度の平均である、1行2列、2行1列、2行3列、3行2列それぞれに位置する受光素子20の出力信号と略同一の電圧レベルに調整される。これにより、各受光素子20の検出感度は、図4にドットで示すように、重み付け部31によって均一とされる。なお、重み付け部31は、具体的に言えば、アンプである。そして、上記した重みとは、アンプの増幅度に相当し、各受光素子20に対して1つの重み付け部31が設けられている。
 比較部32は、重み付け部31によって重み付けされた受光素子20の出力信号それぞれと閾値電圧Vthとを比較し、出力信号が閾値電圧Vthよりも低い場合に第1信号、出力信号が閾値電圧Vthよりも高い場合に第2信号を出力するものである。具体的に言えば、比較部32は、コンパレータであり、第1信号はHi信号、第2信号はHi信号よりも電圧レベルの低いLo信号である。各受光素子20と比較部32とは、対応する重み付け部31とスイッチ(図示略)とを介して電気的に接続されており、スイッチを切り替えることで、順次、受光素子20と比較部32とが電気的に接続される。この結果、順次、比較部32からHi信号若しくはLo信号がカウント部33を介して雨量検出部34に入力される。
 比較部32は、閾値電圧Vthとして、値の異なる複数の閾値電圧Vthを有している。そこで、比較部32は、ある閾値電圧Vthと、複数の受光素子20それぞれの出力信号とを比較した後、閾値電圧Vthを切り替えて、切り替えられた閾値電圧Vthと、複数の受光素子20それぞれの出力信号とを比較することを順次繰り返す。この閾値電圧Vthの切り替えは、後述する雨量検出部34にて行われる。そのため、雨量検出部34には、切り替えた閾値電圧Vthに対応した比較部32のHi信号とLo信号(後述するカウント数)が入力される。
 カウント部33は、比較部32から出力されるHi信号若しくはLo信号の数をカウントして、そのカウント数を含むカウント信号を雨量検出部34に出力するものである。
 雨量検出部34は、閾値電圧Vthとカウント数とに基づいて、雨量を検出するものである。上記したように、比較部32は、順次、値の異なる複数の閾値電圧Vthと複数の受光素子20の出力信号それぞれとを比較し、出力信号が閾値電圧Vthよりも低い場合にHi信号、出力信号が閾値電圧Vthよりも高い場合にLo信号を出力する。以下においては、雨量の検出を説明するために、値の異なる複数の閾値電圧Vthの内、最も電圧レベルの高い閾値を第1閾値電圧Vth1とし、以下、電圧レベルが低くなる毎に、ナンバーリングを高くして表示する。
 先ず、雨量検出部34は、第1閾値電圧Vth1と9つの受光素子20それぞれの出力信号とを比較した結果を、カウント部33のカウント信号(カウント数)として、受信する。ウインドシールドWSに何も付着物が無い場合、反射光の強度は最も高いので、9つの受光素子20それぞれの出力信号の電圧レベルも最も高い。したがって、閾値電圧Vthが第1閾値電圧Vth1のときにおいて、例えば、Hi信号のカウント数が最小の0(Lo信号のカウント数が最大の9)である場合、雨量検出部34は、ウインドシールドWSに雨滴は付着していないと判定して、雨量がゼロ、すなわち、雨は降っていないと判定する。しかしながら、閾値電圧Vthが第1閾値電圧Vth1のときにおいて、Hi信号のカウント数がLo信号のカウント数を上回った場合、雨量検出部34は、ウインドシールドWSに雨滴が付着していると判定して、雨が降っていると判定する。また、雨量検出部34は、小雨が降っていると判定する。ちなみに、上記した、Hi信号のカウント数がLo信号のカウント数を上回った場合とは、カウント部33がHi信号をカウントする構成の場合、カウント数が、過半数を上回る5~9の場合であり、カウント部33がLo信号をカウントする構成の場合、カウント数が、過半数を下回る0~4の場合である。
 更に、閾値電圧が、第1閾値電圧Vth1よりも電圧レベルの低い第2閾値電圧Vth2に切り替わったときにおいて、Hi信号のカウント数がLo信号のカウント数を上回った場合、雨量検出部34は、ウインドシールドWSに雨滴が付着していると判定しつつ、通常の雨が降っていると判定する。
 また、閾値電圧が、第2閾値電圧Vth2よりも電圧レベルの低い第3閾値電圧Vth3に切り替わったときにおいて、Hi信号のカウント数がLo信号のカウント数を上回った場合、雨量検出部34は、ウインドシールドWSに雨滴が付着していると判定しつつ、大雨が降っていると判定する。
 ちなみに、上記した第1閾値電圧Vth1は、ウインドシールドWSに雨滴が付着していない場合において、受光素子20から出力されることが期待される出力信号(以下、期待信号と示す)の電圧レベルの99%の値である。また、第2閾値電圧Vth2は、期待信号の電圧レベルの95%の値であり、第3閾値電圧Vth3は、期待信号の電圧レベルの90%の値である。
 したがって、過半数を上回る5つ以上の受光素子20の出力信号それぞれの電圧レベルが1%以上5%未満ほど下がる雨滴が、ウインドシールドWSの照射領域IRに付着している場合、雨滴検出部34は、小雨が降っていると判定する。また、雨滴検出部34は、過半数を上回る5つ以上の受光素子20の出力信号それぞれの電圧レベルが5%以上10%未満ほど落ちる雨滴が、ウインドシールドWSの照射領域IRに付着している場合、通常の雨が降っていると判定する。そして、雨滴検出部34は、過半数を上回る5つ以上の受光素子20の出力信号それぞれの電圧レベルが10%以上落ちるほどの雨滴がウインドシールドWSの照射領域IRに付着している場合、大雨が降っていると判定する。
 以上、示したように、雨量検出部34は、閾値電圧Vthの電圧レベルと、カウント数とに基づいて、雨滴の有無と雨量の程度を判定する。なお、本実施形態のように、レインセンサ100が車両に搭載される場合、雨量検出部34は、車両に設けられたワイパーの駆動を指令する駆動信号を、車両のCPUに伝達する機能も果たす。雨量検出部34は、小雨が降っていると判定した場合、第1駆動信号をCPUに出力し、通常の雨が降っていると判定した場合、第2駆動信号をCPUに出力する。そして、雨量検出部34は、大雨が降っていると判定した場合、第3駆動信号をCPUに出力する。第1駆動信号は、ワイパーを第1速さで動作させる指令を含み、第2駆動信号はワイパーを第1速さよりも早い第2速さで動作させる指令を含む。そして、第3駆動信号は、ワイパーを第2速さよりも早い第3速さで動作させる指令を含む。
 次に、本実施形態に係るレインセンサ100の作用効果を説明する。上記したように、1つの照射領域IRに対して9つの受光素子20が対応している。これによれば、1つの照射領域に対して1つの受光素子が対応する構成とは異なり、光の照射領域IRを広くしても、1つの受光素子20にて検出される雨滴の検出精度の低下が抑制される。
 また、検出部30は、1つの照射領域IRに対応する9つの受光素子20の出力信号に基づいて雨量を検出する。上記したように、1つの受光素子20にて検出される雨滴の検出精度の低下が抑制されているので、1つの照射領域に対して1つの受光素子が対応する構成と比べて、雨量の検出精度の低下が抑制される。
 重み付け部31は、ウインドシールドWSに付着物が無い状態において、複数の受光素子20それぞれの検出感度が近づくように、複数の受光素子20それぞれに入射する反射光の強度分布に応じた重みを、受光素子20の出力信号に付ける。
 図3に示すように、受光素子に入射する光(反射光)には強度分布がある。したがって、受光素子20それぞれにおいて、複数の受光素子20それぞれの検出感度が近づくように、光の強度分布に応じた重み付けを行えば、各受光素子20の検出感度のばらつきによる雨量の検出精度の低下が抑制される。
 上記構成として、具体的には、重み付け部31は、ウインドシールドWSに付着物が無い状態において、複数の受光素子20における、反射光の強度が高い受光素子20の出力信号の電圧レベルに近づけるように、反射光の強度の低い受光素子20の出力信号に重み付けを行う。
 上記したように、受光素子20に入射する反射光に強度分布がある。そのため、反射光の強度が高い受光素子20の出力信号は、反射光の強度の低い受光素子20の出力信号よりも電圧レベルが高くなる。そこで、上記したように、反射光の強度が高い受光素子20の出力信号の電圧レベルに近づけるように、反射光の強度の低い受光素子20の出力信号に重み付けを行う。こうすることで、反射光の強度差による受光素子20の検出感度の差を小さくすることができる。この結果、各受光素子20の検出感度のばらつきによる雨量の検出精度の低下が抑制される。また、反射光の強度の低い受光素子20の検出感度が高まるので、重み付けが行われない場合に、検出できないほどに微量な雨滴がウインドシールドWSに付着した場合においても、その雨滴を検出することができる。これにより、検出範囲が拡大される。
 上記構成として、更に具体的には、重み付け部31は、ウインドシールドWSに付着物が無い状態において、複数の受光素子20の出力信号それぞれの電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子20の出力信号それぞれに重み付けを行う。これによれば、複数の受光素子20それぞれの検出感度が同一となる。この結果、各受光素子20の検出感度のばらつきによる雨量の検出精度の低下が抑制される。
 検出部30は、重み付け部31によって重み付けされた受光素子20の出力信号それぞれと閾値電圧Vthとを比較する比較部32と、比較部32の出力信号の数をカウントするカウント部33と、カウント部33にてカウントされたカウント数に基づいて、雨量を検出する雨量検出部34と、を有する。
 上記したように、1つの受光素子20にて検出される雨滴の検出精度の低下が抑制されている。そのため、これら受光素子20の出力信号に基づくHi信号若しくはLo信号の数(カウント数)に基づいて雨量を検出することで、雨量の検出精度の低下が抑制される。
 比較部32は、閾値電圧Vthとして、値の異なる複数の閾値電圧Vthを有している。そして、比較部32は、ある閾値電圧Vthと、受光素子20の出力信号それぞれとを比較した後、閾値電圧Vthを切り替えて、再び、受光素子20の出力信号それぞれと閾値電圧Vthとを比較することを順次繰り返す。雨量検出部34には、切り替えた閾値電圧Vthに対応した比較部32のHi信号とLo信号(カウント数)が入力される。そこで、雨量検出部34は、閾値電圧Vthの電圧レベルと、カウント数とに基づいて、雨滴の有無と雨量の程度を判定する。これによれば、比較部が1つの閾値電圧を有する構成と比べて、雨量をより詳細に検出することができる。
 検出部30は、発光素子10と受光素子20との間に配置されている。照射領域IRを広くするためには、発光素子10から発せられた光を、ウインドシールドWSに対して斜めに照射しなくてはならない。そのため、発光素子10から発せられ、ウインドシールドにて反射された光は、斜めになる。したがって、ウインドシールドWSにて反射された光(反射光)を受光素子20に入射させるためには、発光素子10と受光素子20との間の距離をある程度確保しなくてはならず、その領域がデッドスペースとなる。これに対して、上記のように、このデッドスペースとなる発光素子10と受光素子20との間に、検出部30が配置されている。これによれば、デッドスペース以外の領域に検出部30が配置される構成と比べて、レインセンサ100の体格の増大が抑制される。
 以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
 本実施形態では、9つの受光素子20が基板21に形成されている例を示した。しかしながら、受光素子20の数としては、上記例に限定されず、複数であれば良い。例えば、図5に示すように、受光素子20の数としては、2つでも良い。
 本実施形態では、特に言及しなかったが、図1に示すように、9つの受光素子20それぞれの平面形状が正方形である例を示した。しかしながら、図5に示すように、受光素子20の平面形状としては、上記例に限定されない。受光素子20の配置や平面形状としては、受光素子20に入射する光の強度分布に応じて設定されればよい。
 本実施形態では、図1に示すように、ウインドシールドWSにて反射された反射光が、透過膜22を介して受光素子20に入射される例を示した。しかしながら、図6に示すように、レインセンサ100が、受光素子20に入射する光の入射角度を調整するレンズ35を有し、このレンズ35と透過膜22を介して、受光素子20に反射光が入射する構成を採用することもできる。これによれば、本実施形態とは異なり、反射光を受光素子20に入射させるために、発光素子10と受光素子20とを所定距離離さなくともよくなる。
 本実施形態では、特に、基板40と基板21との関係について述べなかったが、これらは同一部材であっても良いし、異なる部材であっても良い。
 本実施形態に係る重み付け部31は、ウインドシールドWSに付着物が無い状態において、複数の受光素子20の出力信号それぞれの電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子20の出力信号それぞれに重み付けを行う例を示した。しかしながら、重み付け部31は、ウインドシールドWSに付着物が無い状態において、複数の受光素子20における、反射光の強度が高い受光素子20の出力信号の強度(電圧レベル)に近づけるように、反射光の強度の低い受光素子20の出力信号に重み付けを行う構成を採用することもできる。重み付け部31の機能としては、ウインドシールドWSに付着物が無い状態において、複数の受光素子20それぞれの検出感度が近づくように、複数の受光素子20それぞれに入射する入射光(反射光)の強度分布に応じた重みを、受光素子20の出力信号に付加するものであれば良い。
 本実施形態では、図1に9つの受光素子20を図示したが、最低でも2個以上、最大でイメージャなどのように数万画素でもよい。
 本実施形態では、第1信号はHi信号、第2信号はLo信号である例を示した。しかしながら、第1信号はLo信号、第2信号はHi信号でも良い。
 本実施形態では、比較部32は、閾値電圧Vthとして、値の異なる複数の閾値電圧Vthを有する例を示した。しかしながら、比較部32は、少なくとも1つの閾値電圧Vthを有していればよい。ちなみに、比較部32が閾値電圧Vthを1つだけ有する場合、雨量検出部34は、カウント数のみによって、雨滴の有無と雨量の程度とを判定する。
 本実施形態では、第1閾値電圧Vth1は、期待信号の電圧レベルの99%の値、第2閾値電圧Vth2は、期待信号の電圧レベルの95%の値、第3閾値電圧Vth3は、期待信号の電圧レベルの90%の値である例を示した。しかしながら、これは一例に過ぎず、閾値電圧Vthの値としては、上記例に限定されない。
 (第2実施形態)
 図7~図11に基づいて、本開示の第2実施形態に係る光センサを説明する。なお図8では、複数の受光素子230が配線基板270の一箇所に集積されていることを示すために、複数の受光素子230を破線で囲って示している。この破線で囲まれた領域内に、下記に示すスイッチ254と抵抗256がある。そして図10の横軸は時間を示し、各信号の値は電圧レベルを示している。発光素子210に対応する信号は発光素子210に流される電流量とその通電時間、すなわち、発光素子210の発光量と発光時間を示し、受光素子230に対応する信号は受光素子230にて光電変換された電荷、すなわちその電荷に応じた電圧を示している。
 図7に示すように、光センサ200は、発光素子210と、受光素子230と、回路部250と、配線基板270と、を有する。発光素子210は透明板290に光を照射し、受光素子230は透明板290にて反射された発光素子210の光を受光し、それを電気信号に変換する。図8に示すように回路部250は電圧調整部251と処理部252を有する。電圧調整部251は複数の受光素子230それぞれから出力される電気信号の電圧レベルを調整し、処理部252はその電圧レベルの調整された複数の受光素子230それぞれから出力される電気信号を処理する。本実施形態において回路部250は発光量調整部253も有し、発光量調整部253は発光素子210の発光量を調整する機能を果たす。
 発光素子210は透明板290を介して受光素子230に光を照射するものである。本実施形態に係る発光素子210はLEDであり、配線基板270に1つ設けられている。したがって、この1つの発光素子210から出射され、透明板290にて反射された反射光が複数の受光素子230それぞれに入射する。なお、発光素子210から出射される光には強度分布がある。そのため透明板290に付着物が付着していなかったとしても反射光にも強度分布があり、所定時間当たりにおいて複数の受光素子230それぞれに入射する光量には差がある。
 複数の受光素子230それぞれは光を電荷に変換し、その電荷に応じた電圧を電気信号として出力するものである。本実施形態に係る受光素子230はPDであり、配線基板270にマトリクス状に9つ設けられている(3行3列)。これら9つの受光素子230それぞれに反射光が入射するが、上記したように複数の受光素子230それぞれに入射する光量には差がある。しかしながら、後述するように複数の受光素子230それぞれに対応するスイッチ254の駆動時間と非駆動時間を個別に調整することで、見かけ上、複数の受光素子230に入射する光量が等しくなり、複数の受光素子230それぞれから出力される電荷(電流)が等しくなる。
 上記したように回路部250は、電圧調整部251と、処理部252と、発光量調整部253と、を有する。電圧調整部251は複数の受光素子230それぞれにて変換される電荷の量を個別に調整することで、複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルを個別に調整する。電圧調整部251は、複数の受光素子230それぞれに対応し、受光素子230に蓄積された電荷を放電するための複数のスイッチ254と、複数のスイッチ254それぞれの駆動状態を制御する制御部255と、を有する。図9に示すように、電源からグランドに向かってスイッチ254、受光素子230、および、抵抗256が順に直列接続され、受光素子230と抵抗256の中点電位が受光素子230の電気信号(出力信号)となっている。スイッチ254が非駆動状態の場合、上記した中点電位は受光素子230に蓄積される電荷に応じて変動する。非駆動時間が長ければ長いほど電荷の蓄積量が増大し、中点電位が上昇する。しかしながらスイッチ254が駆動状態の場合、受光素子230の両端電圧は一律に定まるので、受光素子230への光の入射に関わらずに中点電位は一定となる。このように、中点電位はスイッチ254の駆動時間と非駆動時間それぞれによって定まる。
 制御部255は、図10に示すように、発光素子210が発光している状態における複数の受光素子230それぞれに対応するスイッチ254の駆動時間と非駆動時間とを個別に調整することで、複数の受光素子230それぞれにて変換される電荷の量を個別に調整し、複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルを個別に調整する。本実施形態において制御部255は、透明板290に付着物が何も付着していない場合において複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子230それぞれに対応するスイッチ254の非駆動時間を個別に調整する。より具体的に言えば、制御部255は、複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルが、透明板290に付着物が何も付着していない場合に複数の受光素子230の内の1つから出力されることが期待される電気信号(以下、期待信号と示す)の電圧レベルとなるように、複数のスイッチ254それぞれの非駆動時間を個別に調整する。
 処理部252は透明板290に付着した付着物を受光素子230の電気信号の増減に基づいて検出する。より詳しく言えば、処理部252は、期待信号の電圧レベルから複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルを減算した検査値が閾値よりも大きい場合、透明板290に付着物が付着していると判定する。本実施形態において処理部252は、複数の受光素子230それぞれに対応する複数の検査値の内、最も低い検査値が閾値よりも大きい場合、透明板290に付着物が付着していると判定する。
 発光量調整部253は、発光素子210に単位時間当たりに流す電流量、および、通電時間の少なくとも一方を調整することで、発光素子210の発光量を調整する。このように発光量を調整することで、例え透明板290の表面が一様に汚れていたとしても、受光素子230から所望の電気信号を得ることができる。なお、透明板290の表面が一様に汚れているか否かの判定は、複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルが一様に低下しているか否かによって判定される。この判定は処理部252にて行われ、その結果が発光量調整部253に入力される。発光量調整部253は処理部252から入力される透明板290の表面の状態に応じて、発光素子210の発光量を調整する。具体的に言えば、透明板290の表面が一様に汚れている場合、透明板290の表面がクリーンな場合よりも発光素子210に単位時間あたりに流す電流量を増大する。
 次に、図11に基づいて付着物の判定を説明する。本実施形態における光センサ200は車両に搭載されており、上記した透明板290はウインドシールドあるいはフロントウインドシールド、付着物は雨滴である。雨滴を検出するに当たって、先ず発光量調整部253によって発光素子210に電流が供給され、それによって発光素子210から光がウインドシールド290に向かって照射される(ステップS10)。これによってウインドシールド290に光が入射し、ウインドシールド290の状態に応じた反射光が複数の受光素子230それぞれに入射する。受光素子230は、自身に対応するスイッチ254の非駆動時間の間、自身に入射した反射光を電荷に変換し続ける(ステップS20)。この光電変換によって生じた電荷に基づく電圧が処理部252に入力され、処理部252はこの入力電圧に基づいて雨滴の判定を行う(ステップS30)。
 ウインドシールド290の外面に雨滴が付着していない場合、ウインドシールド290に入射した光のほぼ全てがウインドシールド290と空気との界面にて反射され、その反射光が受光素子230に入射する。しかしながらウインドシールド290に雨滴が付着している場合、その雨滴のために光がウインドシールド290から外に透過し、受光素子230に入射する反射光が減少する。また、ウインドシールド290の表面がクリーンでない場合、受光素子230に入射する反射光が減少する。以上により、ウインドシールド290の表面がクリーンであり、雨滴が付着していない場合には受光素子230から上記した期待信号が出力されることが期待され、ウインドシールド290の表面がクリーンでなかったり、雨滴が付着していたりした場合には受光素子230から期待信号よりも電圧レベルの減少した電気信号が出力されることが期待される。処理部252は、上記した期待信号の電圧レベルAをあらかじめ保有しており、この期待信号の電圧レベルから実際に受光素子230から出力された電気信号の電圧レベルαを減算した検査値を算出する。また処理部252は、上記した雨滴が付着しているか否かを判定するための閾値をあらかじめ保有しており、検査値と閾値とを比較検討する。処理部252は検査値が閾値よりも大きい場合、ウインドシールド290に雨滴が付着していると判定し(ステップS40)、検査値が閾値よりも小さい場合、ウインドシールド290に雨滴は付着していないと判定する(ステップS50)。なお上記したように本実施形態に係る処理部252は、複数の受光素子230それぞれに対応する複数の検査値の内、最も低い検査値が閾値よりも大きい場合、ウインドシールド290に雨滴が付着していると判定する。
 処理部252は、雨滴が付着していると判定した場合、その判定信号を車両のワイパーを制御する制御回路に出力し、それによって車両に搭載のワイヤーを駆動制御させる(ステップS60)。これとは異なり、雨滴がウインドシールド290に付着していないと判定した場合、処理部252は再び発光素子210から光が照射され、それに応じた電気信号が受光素子230から入力されるのを待ち、その入力に応じて雨滴の有無を判定する。なお、図11には図示していないが、処理部252は上記した検査値の値に応じて、ワイパーの駆動速度を決定するための情報を上記した判定信号に付加している。検査値が閾値よりも大きく、その乖離幅が大きければ大きいほどウインドシールド290に付着している雨滴の量が多いこととなる。したがって処理部252は、検査値と閾値との乖離幅の大きさに正比例したワイパーの駆動速度を判定信号に付加している。
 次に、本実施形態に係る光センサ200の作用効果を説明する。上記したように、電圧調整部251によって複数の受光素子230それぞれにて変換される電荷の量が個別に調整され、複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルが個別に調整される。したがって、複数の受光素子それぞれに対応して発光素子の発光量を個別に逐一調整することで、複数の受光素子それぞれから所望の電圧レベルの電気信号を得る構成とは異なり、発光素子210にて1度発光させるだけで、複数の受光素子230それぞれから所望の電圧レベルの電気信号を得ることができる。このように本実施形態に係る光センサ200は上記した比較構成と比べて短時間で所望の電気信号を得ることができる。また光センサ200は上記した比較構成とは異なり、発光素子210を1度発光するだけで、所望の電圧レベルに調整された各受光素子230の電気信号を得ることができる。
 制御部255は、透明板290に付着物が何も付着していない場合において複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子230それぞれに対応するスイッチ254の非駆動時間を個別に調整する。発光素子210から出射される光には指向特性があるため、透明板290にて反射され、複数の受光素子230それぞれに入射する光の量にはバラツキがある。そのため、複数の受光素子230それぞれの検出感度が異なる。これに対して制御部255は、上記したように複数の受光素子230それぞれの検出感度が同一となるようにスイッチ254の非駆動時間を個別に調整する。これにより、受光素子230それぞれにて変換される電荷量のバラツキが抑制され、複数の受光素子230それぞれの検出感度のバラツキが抑制される。この結果、付着物の検出感度が向上される。
 回路部250は、発光素子210の発光量を調整する発光量調整部253を有する。これによれば、発光量調整部253を有さない構成と比べて、各受光素子230の検出感度をより詳細に決定することができる。
 発光素子210を1つ有する。これによれば、発光素子210を複数有する構成と比べて、光センサ200の体格が小さくなる。
 処理部252は、期待信号の電圧レベルから複数の受光素子230の電気信号の電圧レベルを減算した検査値が閾値よりも大きい場合、透明板290に付着物が付着していると判定する。透明板290の表面がいつもきれいであるとは限らず、透明板290にて反射され、受光素子230に入射する反射光の量が同一であるとは限らない。透明板290の表面がきれいでない場合、透明板290に付着物が付着していないにも関わらず、受光素子230に入射する光の量が低下する虞がある。したがって、単に、透明板に付着物が何も付着していない場合において受光素子から出力される電気信号の電圧レベル(以下、期待電圧レベルと示す)よりも受光素子の電気信号の電圧レベルが低い場合に、透明板に付着物が付着していると判定する構成では、付着物を誤検出する虞がある。したがって、上記したように、期待信号の電圧レベルから受光素子230の電気信号の電圧レベルを減算した検査値が閾値よりも大きい場合、透明板290に付着物が付着していると判定する。これにより、付着物を誤検出することが抑制される。
 処理部252は、複数の受光素子230それぞれに対応する複数の検査値の内、最も低い検査値が閾値よりも大きい場合、透明板290に付着物が付着していると判定する。付着物が透明板290に付着するのはランダムであり、付着物のために、複数の受光素子230それぞれに入射する光の量が低減される量はランダムである。したがって、複数の受光素子230それぞれに対応する検査値もランダムである。しかしながら、付着物が透明板290に付着したか否かを判定するだけであるならば、上記したように、複数の検査値の内、最も付着物の影響を受けていると期待される、最も低い検査値に基づいて付着物が透明板290に付着しているか否かを判定することが好ましい。
 以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
 本実施形態では回路部250が発光量調整部253を有する例を示した。しかしながら回路部250は発光量調整部253を有していなくとも良い。
 本実施形態では発光素子210がLEDである例を示した。しかしながら発光素子210としては上記例に限定されず、光を発光するものであれが適宜採用することができる。
 本実施形態では1つの発光素子210が配線基板270に設けられた例を示した。しかしながら発光素子210の数としては上記例に限定されず、複数でも良い。
 本実施形態では受光素子230がPDである例を示した。しかしながら受光素子230としては上記例に限定されず、光電変換する機能を有するものであれば適宜採用することができる。
 本実施形態では、9つの受光素子230が配線基板270に設けられた例を示した。しかしながら受光素子230の数としては上記例に限定されず、複数であればよい。
 本実施形態では、複数の受光素子230がマトリクス状に9つ設けられた例を示した。しかしながら複数の受光素子230の配置としては上記例に限定されない。
 本実施形態では、図9に示すように、電源からグランドに向かってスイッチ254、受光素子230、および、抵抗256が順に直列接続され、受光素子230と抵抗256の中点電位が受光素子230の電気信号となっている例を示した。しかしながら例えば図12に示す構成を採用することもできる。この変形例では、電圧調整部251は転送トランジスタ257、コンデンサ258、電圧変換トランジスタ259、リセットトランジスタ260、抵抗256、および、スイッチ254a,254bを有する。第1電源とグランドとの間で受光素子230とコンデンサ258とが並列接続されており、受光素子230とコンデンサ258それぞれが転送トランジスタ257と第1スイッチ254aを介して第1電源と電気的に接続されている。第1スイッチ254aの一端が第1電源に接続され、他端が転送トランジスタ257の制御電極に接続されている。この構成により、第1スイッチ254aが制御部255によって駆動状態とされると、第1電源の電圧が転送トランジスタ257の制御電極に入力される。この電圧入力によって転送トランジスタ257が駆動状態とされ、受光素子230とコンデンサ258とが電気的に接続される。この結果、受光素子230で光電変換された電荷が転送トランジスタ257を介してコンデンサ258に転送され、コンデンサ258に電荷が蓄積される。この電荷の蓄積に応じた電圧がコンデンサ258に生じ、この電圧が電圧変換トランジスタ259の制御電極に入力される。図12に示すように第2電源からグランドに向かって電圧変換トランジスタ259と抵抗256とが直列接続されており、両者の中点電位が受光素子230の電気信号として処理部252に入力される。上記したように受光素子230にて変換された電荷に応じた電圧がコンデンサ258に生じ、その電圧が電圧変換トランジスタ259の制御電極に入力される。この電圧の入力に応じて電圧変換トランジスタ259の駆動状態が変動し、電圧変換トランジスタ259と抵抗256の中点電位が変動する。なお図12に示すように、第2電源からグランドに向かって、リセットトランジスタ260とコンデンサ258とが直列接続されており、リセットトランジスタ260の制御電極が第2スイッチ254bを介して第1電源と電気的に接続されている。この構成により、第2スイッチ254bが制御部255によって駆動状態とされると、第1電源の電圧がリセットトランジスタ260の制御電極に入力され、コンデンサ258が第2電源と電気的に接続される。この結果、コンデンサ258に蓄積された受光素子230の光電変換に応じた電荷がリセットされる。
 以上示したように、図12に示す変形例の場合、受光素子230にて光電変換された電荷に応じた電圧を出力する場合、第1スイッチ254aを駆動状態とし、第2スイッチ254bを非駆動状態とする。これにより転送トランジスタ257を駆動状態として受光素子230にて変換された電荷をコンデンサ258に転送し、コンデンサ258にて生じた電圧に応じて電圧変換トランジスタ259の駆動状態を変化させ、電圧変換トランジスタ259と抵抗256との中点電位を処理部252に出力する。これとは異なり、光電変換された電荷をリセットする場合、第1スイッチ254aを非駆動状態とし、第2スイッチ254bを駆動状態とする。これによりリセットトランジスタ260を駆動状態としてコンデンサ258と第2電源とを電気的に接続し、コンデンサ258に蓄積された電荷をリセットする。
 本実施形態において制御部255は、複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルが、期待信号の電圧レベルとなるように、複数のスイッチ254それぞれの非駆動時間を個別に調整する例を示した。しかしながら、制御部255は、透明板290に付着物が何も付着していない場合において複数の受光素子230それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、複数の受光素子230それぞれに対応するスイッチ254の非駆動時間を個別に調整すればよく、上記例に限定されない。
 本実施形態において処理部252は、複数の受光素子230それぞれに対応する複数の検査値の内、最も低い検査値が閾値よりも大きい場合、透明板290に付着物が付着していると判定する例を示した。しかしながら、処理部252は、透明板290に付着した付着物を受光素子230の電気信号の増減に基づいて検出すればよく、上記例に限定されない。
 本実施形態では発光量調整部253が透明板290の表面状態に応じて発光素子210に流す単位時間当たりに流す電流量、および、通電時間の少なくとも一方を調整することで、発光素子210の発光量を調整する例を示した。しかしながら発光量調整部253は、車両に設けられた湿度センサや温度センサ、および、日射センサの出力信号に基づいて発光素子210に流す電流量や通電時間を調整してもよい。
 本実施形態では特に詳しく説明しなかったが、9つの受光素子230それぞれは電気的に独立していた。しかしながら、複数の受光素子230によって、出力端子が共通化された複数の受光素子群が構成された構成を採用することもできる。この場合、電圧調整部251によって、複数の受光素子群それぞれの電荷の量が個別に調整され、その電気信号の電圧レベルが個別に調整される。
 光センサ200の体格を小さくすることを意図した場合、各受光素子230に接続される配線パターンのレイアウトの設定が困難となる場合がある。そこで、上記のように各受光素子230の出力端子が共通化された受光素子群を複数構成し、これら複数の受光素子群によって透明板290にて反射された発光素子210の光を検出する構成を採用することもできる。
 本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。

Claims (18)

  1.  透明板(WS)に装着される光センサ(100)であって、
     前記透明板に光を照射する発光素子(10)と、
     前記透明板にて反射された前記発光素子の光を受光する複数の受光素子(20)と、
     前記複数の受光素子の出力信号に基づいて、雨量を検出する検出部(30)と、を有し、
     前記発光素子は、前記透明板における1つの照射領域(IR)に光を照射し、
     1つの前記照射領域に対して、前記複数の受光素子が対応しており、
     前記検出部は、1つの前記照射領域に対応する前記複数の受光素子の出力信号に基づいて雨量を検出する
     光センサ。
  2.  前記検出部は、前記透明板に付着物が無い状態において、前記複数の受光素子それぞれの検出感度が近づくように、前記複数の受光素子それぞれに入射する光の強度分布に応じた重みを、前記複数の受光素子の出力信号に付ける重み付け部(31)を有する
     請求項1に記載の光センサ。
  3.  前記重み付け部は、前記複数の受光素子における、入射光の強度が高い受光素子の出力信号の強度に近づけるように、入射光の強度の低い受光素子の出力信号に重み付けを行う
     請求項2に記載の光センサ。
  4.  前記重み付け部は、前記複数の受光素子の出力信号それぞれの強度が同一となるように、前記複数の受光素子の出力信号それぞれに重み付けを行う
     請求項3に記載の光センサ。
  5.  前記検出部は、前記重み付け部によって重み付けされた、前記複数の受光素子の出力信号それぞれと閾値電圧(Vth)とを比較し、前記出力信号が前記閾値電圧よりも低い場合に第1信号、前記出力信号が前記閾値電圧よりも高い場合に第2信号を出力する比較部(32)と、該比較部から出力される第1信号若しくは第2信号の数をカウントするカウント部(33)と、前記カウント部(33)にてカウントされたカウント数に基づいて、雨量を検出する雨量検出部(34)と、を有する
     請求項2~4いずれか1項に記載の光センサ。
  6.  前記比較部は、前記閾値電圧として、値の異なる複数の閾値電圧(Vth1~Vth3)を有し、順次、異なる前記閾値電圧と前記複数の受光素子の出力信号それぞれとを比較した前記第1信号若しくは前記第2信号を前記カウント部(33)に出力し、
     前記雨量検出部(34)は、値の異なる前記複数の閾値電圧それぞれに対応するカウント数に基づいて、雨量を検出する
     請求項5に記載の光センサ。
  7.  前記検出部は、前記発光素子と前記複数の受光素子との間に配置されている
     請求項1~6いずれか1項に記載の光センサ。
  8.  前記透明板に設けられ、前記複数の受光素子に入射する光の入射角度を調整するレンズ(35)を有する
     請求項1~7いずれか1項に記載の光センサ。
  9.  前記複数の受光素子は、同一の半導体基板(21)に形成されている
     請求項1~8いずれか1項に記載の光センサ。
  10.  透明板(290)に光を照射する発光素子(210)と、
     前記透明板にて反射された前記発光素子の光を受光し、電気信号に変換する複数の受光素子(230)と、
     前記複数の受光素子それぞれから出力される電気信号の電圧レベルを調整する電圧調整部(251)と、を有する光センサ(200)であって、
     前記複数の受光素子それぞれは光を電荷に変換し、その電荷に応じた電圧を前記電気信号として出力するものであり、
     前記電圧調整部は、前記複数の受光素子それぞれにて変換される電荷の量を個別に調整することで、前記複数の受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルを個別に調整する
     光センサ。
  11.  前記電圧調整部は、前記受光素子に蓄積された電荷を放電するためのスイッチ(254,254a,254b)と、前記スイッチの駆動を制御する制御部(255)と、を有し、
     前記制御部は、前記透明板に付着物が何も付着していない場合において前記複数の受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルが同一となるように、前記複数の受光素子それぞれに対応する前記スイッチの駆動時間と非駆動時間とを個別に調整する
     請求項10に記載の光センサ。
  12.  前記制御部は、前記複数の受光素子それぞれの電気信号の電圧レベルが、前記透明板に付着物が何も付着していない場合に前記複数の受光素子の内の1つから出力されることが期待される電気信号の電圧レベルとなるように、前記複数の受光素子それぞれに対応する前記スイッチの駆動時間と非駆動時間とを個別に調整する
     請求項11に記載の光センサ。
  13.  前記発光素子の発光量を調整する発光量調整部(253)を有する
     請求項10~12いずれか1項に記載の光センサ。
  14.  前記発光素子の数は1つである
     請求項10~13いずれか1項に記載の光センサ。
  15.  前記複数の受光素子によって、出力端子が共通化された複数の受光素子群が構成されており、
     前記電圧調整部によって、前記複数の受光素子群それぞれの電荷の量が個別に調整され、その電気信号の電圧レベルが個別に調整される
     請求項10~14いずれか1項に記載の光センサ。
  16.  前記複数の受光素子それぞれから出力される電気信号を処理する処理部(252)を有し、
     前記処理部は、前記透明板に付着物が何も付着していない場合において前記複数の受光素子それぞれから出力される電気信号の電圧レベルから前記複数の受光素子の電気信号の電圧レベルを減算した複数の検査値のそれぞれが閾値よりも大きい場合、前記透明板に付着物が付着していると判定する
     請求項10~15いずれか1項に記載の光センサ。
  17.  前記処理部は、前記複数の受光素子それぞれに対応する前記複数の検査値の内、最も低い検査値が前記閾値よりも大きい場合、前記透明板に付着物が付着していると判定する
     請求項16に記載の光センサ。
  18.  前記付着物は雨滴であり、
     前記処理部は、前記複数の受光素子それぞれから出力される電気信号と前記閾値とに基づいて、前記透明板に雨滴が付着しているか否かを判定する
     請求項16または請求項17に記載の光センサ。
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