JPH09274199A - 断線修復用配線を有する薄膜トランジスタマトリクス及び断線・短絡修復方法 - Google Patents

断線修復用配線を有する薄膜トランジスタマトリクス及び断線・短絡修復方法

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JPH09274199A
JPH09274199A JP8112096A JP8112096A JPH09274199A JP H09274199 A JPH09274199 A JP H09274199A JP 8112096 A JP8112096 A JP 8112096A JP 8112096 A JP8112096 A JP 8112096A JP H09274199 A JPH09274199 A JP H09274199A
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repairing
bus line
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peripheral connection
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JP8112096A
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Tatsuyuki Sanada
達行 真田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断線修復用配線を有する薄膜トランジスタマ
トリクス及び断線・短絡修復方法に関し、断線修復が正
常に行われたか否かの判定を、断線・短絡検査用判定用
ソフトと同じソフトを用いて判定する。 【解決手段】 各バスライン1を囲む周辺接続2の対向
する辺に、バスライン1を1本おきに接続するととも
に、この周辺接続2に抵抗4を介して断線修復用配線3
を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は断線修復用配線を有
する薄膜トランジスタマトリクス及び断線・短絡修復方
法に関するものであり、ゲートバスライン及びドレイン
バスライン等のバスラインの断線を修復する断線修復用
配線に抵抗を設けることにより、断線修復後の確認検査
の精度を改善したことを特徴とする断線修復用配線を有
する薄膜トランジスタマトリクス及び断線・短絡修復方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置等の駆動には薄膜ト
ランジスタマトリクスが用いられているが、このような
薄膜トランジスタマトリクスにおいて、ドレインバスラ
イン或いはゲートバスラインの断線が一本でもあると不
良品となってしまうため、断線箇所の有無がその製造歩
留りを大きく左右する要因となっていた。
【0003】この様に、ドレインバスライン(信号線)
或いはゲートバスライン(走査線)に断線がある場合に
も、不良品を良品にするために断線箇所を修復すること
が提案(必要ならば、特開平6−342170号公報参
照)されており、例えば、液晶表示パネルの周囲にドレ
インバスラインやゲートバスライン等のバスラインとゲ
ート絶縁膜を介して異なる層水準に形成した予備のライ
ン、即ち、断線修復用配線を設けておき、断線箇所を有
するバスラインと断線修復用配線の交差点にレーザ光を
照射して、交差点の電極を絶縁膜ごと溶融して断線箇所
を有するバスラインと断線修復用配線とを接続するレー
ザウエルディング法が一般的に採用されている。
【0004】また、ゲートバスライン或いはドレインバ
スライン同士の短絡、即ち、同層短絡や、ゲートバスラ
インとドレインバスラインとの間の短絡、即ち、層間短
絡がある場合にも不良品となるため、短絡箇所の近傍に
おいて一方のバスラインを切り離して断線箇所を形成し
たのち、通常の断線修復を行うことが一般的であった。
【0005】この従来の断線・短絡修復方法を、図5を
参照して説明する。なお、説明を簡単にするために、ド
レインバスラインの断線・短絡修復方法のみを説明す
る。 図5(a)参照 マトリクス状の薄膜トランジスタ(TFT)を駆動する
ためのドレインバスライン41の周囲を囲むように周辺
接続42を設け、且つ、各ドレインバスライン41を交
互に周辺接続42の対向する辺に接続すると共に、ゲー
トバスライン(図示せず)と同時に形成した断線修復用
配線43も周辺接続42に接続する。
【0006】このTFT基板を検査する場合、互いに隣
合った検査用端子45間、例えば、図のA−B間にプロ
ーブを当てて抵抗を測定することによって断線・短絡を
測定することになるが、断線や短絡のない正常な場合に
は、ドレインバスライン41の抵抗の2倍に、当該ドレ
インバスライン41との接続点で二本に分割される周辺
接続42の並列接続抵抗成分を加えた値となる。
【0007】しかし、ドレインバスライン41に断線箇
所44がある場合には、A−B間の抵抗は極めて高い値
になり、一方、同層短絡がある場合にはドレインバスラ
イン41の抵抗に、周辺接続42の並列接続抵抗成分と
短絡部の抵抗との並列抵抗が直列に加えられたものとな
るが、短絡部の抵抗の抵抗値は略0であるので、並列抵
抗も略0となり、全体としては、ドレインバスライン1
本分の抵抗が測定されることになり、この測定を順次行
うことにより、断線したドレインバスライン或いは短絡
したドレインバスラインを同定することができる。
【0008】この測定の結果、断線箇所44の存在する
ドレインバスライン41については、当該ドレインバス
ライン41と断線修復用配線43の交差点、即ち、断線
修復箇所46にレーザ光を照射して、交差点の電極を絶
縁膜ごと溶融してドレインバスライン41と断線修復用
配線43とを接続して断線を修復する。
【0009】また、短絡があった場合には、短絡箇所を
同定した後、短絡箇所近傍において、互いに短絡してい
るドレインバスライン41の一方を切り離し、断線箇所
を形成したのち、通常の断線修復と同様に、切り離した
ドレインバスライン41と断線修復用配線43の交差点
にレーザ光を照射して、交差点の電極を絶縁膜ごと溶融
してドレインバスライン41と断線修復用配線43とを
接続して短絡を修復する。
【0010】図5(b)参照 図5(b)は、断線修復用配線43と周辺接続42とを
電気的に接続しない場合であり、その他の構成は図5
(a)の場合と同様であり、断線検査方法及び短絡検査
方法も図5(a)の場合と同様である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の図5
(a)に示す断線修復用配線の場合には、断線修復工程
後に断線が正常に修復されたか否かの確認の測定を行っ
た場合、ドレインバスライン41の1本分の抵抗が測定
されることになり、同層短絡の測定結果と同様になり、
同一の判定ソフトでは正確な判定ができないので、断線
修復前後に判定の仕方を変えたソフトが必要になるとい
う問題があった。
【0012】即ち、断線修復工程を行った場合には、断
線修復前が断線と判定された検査用端子間においては、
断線修復後の測定結果が同層短絡に相当する抵抗が測定
された場合に、正常と判定するソフトが必要になり、さ
らに、この方式では断線修復前に存在した同層短絡との
区別が困難になるという問題がある。
【0013】一方、図5(b)に示す断線修復用配線の
場合には、断線修復用配線43が周辺接続42と接続さ
れていないので、通常の検査では断線修復工程後も依然
として断線状態となり、断線修復が正常に行われたか否
かの判定が不可能であるという問題がある。
【0014】したがって、本発明は、断線修復が正常に
行われたか否かの判定を、断線・短絡検査用判定用ソフ
トと同じソフトを用いて判定するための断線修復用配線
の構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1(a)及び(b)参照 (1)本発明は、断線修復用配線3を有する薄膜トラン
ジスタマトリクスにおいて、各バスライン1を囲む周辺
接続2の対向する辺に、バスライン1を1本おきに接続
するとともに、この周辺接続2に抵抗4を介して断線修
復用配線3を接続したことを特徴とする。
【0016】この様に、断線修復用配線3を抵抗4を介
して周辺接続2に接続することによって、抵抗4の抵抗
値をRr 、及び、バスライン1の抵抗値をRd とした場
合、断線修復後の検査用端子6の間の抵抗値はRr /2
+Rd として観測され、同層短絡の場合の測定抵抗値R
d 、或いは、断線の場合の高抵抗値と異なった値になる
ので、同じ判定ソフトを用いても同層短絡と間違う虞が
なくなる。
【0017】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、抵抗4を周辺接続2の線幅内に設けることを特徴と
する。
【0018】この様に、抵抗4の配置スペースとして、
周辺接続2を用いることによって、パネルの有効面積を
最大限に利用することができる。
【0019】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、周辺接続2の並列接続抵抗成分の抵抗
値を、バスライン1の抵抗値よりも大きくしたことを特
徴とする。
【0020】この様に、周辺接続2の並列接続抵抗成分
の抵抗値をRとした場合、R>Rdとすることによっ
て、短絡時に測定される抵抗値Rd を正常時に測定され
る抵抗値2Rd +Rの1/3以下にすることができ、短
絡測定精度を高めることができる。
【0021】なお、この周辺接続2の並列接続抵抗成分
の抵抗値Rとは、図1(b)における検査用端子6のA
−B間に介在する周辺接続2の抵抗成分であり、図にお
いて検査用端子Aを有するバスライン1の周辺接続2と
の接続点のR3 からの距離をxとし、検査用端子Bを有
するバスライン1の周辺接続2との接続点のR2 からの
距離をx’とし、且つ、R1 −R2 間及びR3 −R4
の距離をb、R1 −R 4 間及びR2 −R3 間の距離をa
とし、且つ、周辺接続2の単位抵抗値rがどの部分にお
いても等しいと仮定した場合、x≒x’であるのでx=
x’と見做すと、周辺接続2の並列接続抵抗成分の抵抗
値Rは、 1/R=1/(a+2x)・r+1/(a+2b−2x)・r =2(a+b)・r/(a2 +2ab+4bx−4x2 )・r2 =2(a+b)・r/{(a+b)2 −(b−2x)2 }・r2 であるので、 R=(a+b)・r/2−(b−2x)2 ・r/2(a
+b) となる。
【0022】そして、0<x<bであるので、Rはx=
b/2において最大値(a+b)・r/2となり、x≒
0,bで最小値(a2 +2ab)・r/2(a+b)と
なるので、この最小値(a2 +2ab)・r/2(a+
b)がバスライン1の抵抗値Rd より大きくなるように
設定すれば良い。
【0023】因に、a=bとすると、Rの最大値はa・
rとなり、周辺接続2の一辺の抵抗値に等しくなり、ま
た、Rの最小値は(3/4)×a・rとなり、周辺接続
2の一辺の抵抗値の3/4となる。
【0024】また、この周辺接続2の線幅はバスライン
1の線幅に比べて通常は広いので、周辺接続2の抵抗成
分を0と見做し、周辺接続2の各辺の接続部に抵抗Rc
を接続すると、周辺接続2の並列接続抵抗成分の抵抗値
Rは、R=Rcとなるので、このRcがRd より大きく
なるように設定しても良く、本願明細書においてはこの
様な抵抗を含めて、周辺接続2の並列接続抵抗成分とい
う。
【0025】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、抵抗4の抵抗値を、バスラ
イン1の抵抗値をRd 、及び、周辺接続2の並列接続抵
抗成分の抵抗値をRとした場合、2(Rd +R)以上
で、且つ、断線時の測定抵抗値以下に設定したことを特
徴とする。
【0026】この様に、抵抗4の抵抗値Rr を2(Rd
+R)以上にすることによって、断線修復後の検査用端
子6間の抵抗値Rr /2+Rd は、正常時の測定される
抵抗値2Rd +R以上となり、同層短絡の場合の測定抵
抗値Rd と異なった値になるので同じ判定ソフトを用い
ても同層短絡と判定されることがなく、また、断線時の
測定抵抗値以下に設定したので断線と判定されることも
ない。
【0027】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(4)のいずれかの断線修復用配線3を有する薄膜トラ
ンジスタマトリクスの断線・短絡修復方法において、隣
接するバスライン1の周辺接続2に接続されていない端
部間の抵抗値を測定することによって、バスライン1の
断線の有無と、隣接するバスライン1間の短絡とを同時
に検査し、断線が検出された場合には、断線箇所5を有
するバスライン1と断線修復用配線3の交差部において
両者を電気的に接続することを特徴とする。
【0028】この様に、従来と同様な検査方法及び断線
修復方法によって断線を修復しても、断線修復用配線3
が抵抗4を介して周辺接続2に接続しているので、同じ
判定ソフトを用いても、断線修復が正常に行われたか否
かの判断を正確に行うことができる。
【0029】(6)また、本発明は、上記(1)乃至
(4)のいずれかの断線修復用配線3を有する薄膜トラ
ンジスタマトリクスの断線・短絡修復方法において、隣
接するバスライン1の周辺接続2に接続されていない端
部間の抵抗値を測定することによって、バスライン1の
断線の有無と、隣接するバスライン1間の短絡とを同時
に検査し、短絡が検出された場合には、短絡箇所の近傍
において、互いに短絡しているバスライン1の一方を切
離し、この切り離したバスライン1と断線修復用配線3
の交差部において両者を電気的に接続することを特徴と
する。
【0030】この様に、従来と同様な検査方法及び短絡
修復方法によって短絡を修復しても、断線修復用配線3
が抵抗4を介して周辺接続2に接続しているので、同じ
判定ソフトを用いても、短絡修復が正常に行われたか否
かの判断を正確に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】ここで、図2を参照して、本発明
の第1の実施の形態における断線修復用配線の製造工程
を説明する。 図2(a)参照 まず、無アルカリガラス等からなるガラス基板11上に
Cr等の導電膜を堆積させてパターニングすることによ
ってゲートバスライン、ゲート電極、及び、補助容量電
極(いずれも図示せず)を形成すると同時に、断線修復
用配線12を形成する。
【0032】次いで、SiN等のゲート絶縁膜、α−S
i層、及び、チャネル保護膜となるSiN膜等の絶縁膜
(いずれも図示せず)を順次堆積したのち、α−Si層
及びチャネル保護膜となる絶縁膜をエッチングしてゲー
ト電極近傍のみにTFTを構成するα−Si層及びチャ
ネル保護膜を残存させる。
【0033】次いで、ソース・ドレインコンタクトとな
るn+ 型α−Si層及びソース・ドレイン電極等となる
Cr膜を順次堆積し、パターニングすることによってド
レインバスライン13、ソース・ドレイン電極(図示せ
ず)、引出電極14、及び、周辺接続15を同時に形成
する。
【0034】なお、各ドレインバスライン13は、1本
おきに周辺接続15の互いに対向する辺に引出電極14
によって接続されており、また、各ドレインバスライン
13の周辺接続15と接続する側の端部にタブ16を設
け、また、周辺接続15に接続しない側の端部近傍に検
査用端子17を設けておく。
【0035】図2(b)参照 次いで、SiN膜等のパッシベーション膜(図示せず)
を設けたのち、タブ16或いはタブ相当部、及び、ソー
ス電極に対するビアホール18を形成し、全面にITO
膜を堆積させ、パターニングすることによって画素電極
(図示せず)を形成すると同時に、断線修復用配線12
と各ドレインバスライン13とを接続する抵抗19を形
成する。
【0036】なお、この抵抗19は引出電極14を介し
て周辺接続15に接続されており、また、この抵抗19
と接続する断線修復用配線12は、タブブロック毎、例
えば、240本のドレインバスラインに対して1対設け
るようにする。
【0037】また、この抵抗19は周辺接続15の線幅
と投影的に重複するように設けているので、パネルの有
効面積を最大限に利用することができるが、必ずしも、
周辺接続15の線幅内に設ける必要はなく、ガラス基板
11のサイズに余裕があれば他の部分に形成しても良
い。
【0038】次に、図3を参照して、本発明の第1の実
施の形態の断線・短絡修復方法を説明する。 図3参照 このドレインバスライン13に断線箇所20がある場
合、隣接するドレインバスライン13の検査用端子17
間の抵抗値を順次測定することによって断線箇所20の
あるドレインバスライン13を同定することができる。
【0039】例えば、検査用端子17のA−B間、B−
C間、C−D間を順次測定することによって、A−B間
では高抵抗値、B−C間及びC−D間では正常な抵抗
値、即ち、上述のように周辺接続15の並列接続抵抗成
分の抵抗値をR、及び、ドレインバスライン13の抵抗
値をRd とした場合、略2Rd +Rとして観測され、順
次測定した抵抗値の比較から、検査用端子Aを有するド
レインバスライン13が断線していることが判明する。
【0040】その場合、断線箇所20の存在するドレイ
ンバスライン13と断線修復用配線12との交差点にレ
ーザ光を照射する、所謂レーザウエルディング法を用い
ることによってドレインバスライン13と断線修復用配
線12とを上下の断線修復箇所21において接続する。
【0041】また、検査用端子17間の抵抗値を順次測
定することによって、略Rd に相当する抵抗値が測定さ
れた場合には、当該ドレインバスライン13同士が短絡
しているので、この短絡箇所を同定したのち、当該ドレ
インバスライン13の一方を短絡箇所近傍において上下
に切り離して断線箇所を形成し、この切り離した方のド
レインバスライン13に対して上述の断線修復工程を施
すことによって、短絡も修復される。
【0042】次いで、修復が正常に行われたか否かを確
認するために再び当該測定用端子間、例えば、A−B間
の抵抗値を測定すると、上述のように抵抗19の片側の
抵抗値をRr 、及び、ドレインバスライン13の抵抗値
をRd とした場合、略Rr /2+Rd として観測され
る。
【0043】したがって、抵抗19の片側の抵抗値Rr
を、Rr =2(Rd +R)にすることによって、Rr
2+Rd =2Rd +Rとなり、正常な接続状態の抵抗値
が測定されるので、断線・短絡判定用ソフトをそのまま
用いても、同層短絡とは判定されず、正常な接続状態と
して判定することができる。
【0044】なお、この周辺接続15の並列接続抵抗成
分の抵抗値Rを、ドレインバスライン13の1本分の抵
抗Rd より大きく設定しておくことによって、測定値R
r /2+Rd は、Rr /2+Rd >3Rd となり、同層
短絡と測定値であるRd の3倍以上となるので、判定精
度はより高まることになる。
【0045】また、この抵抗値Rr は、Rr =2(Rd
+R)である必要は必ずしもなく、Rr ≧2(Rd
R)であれば良いが、断線修復後の判定において断線と
判断されないように、断線・短絡測定時に断線と判断さ
れる抵抗値以下、例えば、数10MΩ以下にする必要が
ある。
【0046】なお、図3においては、抵抗19を構成す
る抵抗パターンを両側に設け、断線修復用配線12の両
端と接続しているが、抵抗パターンを1つだけ形成し、
断線修復用配線12の1端のみと接続しても同様の効果
がある。
【0047】次いで、これらの工程が終了した後、アク
ティブマトリクス型液晶表示装置として駆動するため
に、図において一点鎖線で示す切断箇所22において、
周辺接続15及び抵抗19と、断線修復用配線12及び
ドレインバスライン13とを切断する。
【0048】次いで、図示しないものの、個々のタブ1
6を電気的に開放にしたのち、断線修復用配線12の端
部に設けたタブを含めて、タブ打ちを行い、一方の断線
修復用配線12の端部に設けたタブと他方の断線修復用
配線12の端部に設けたタブとを、ガラス基板11の周
辺にはりめぐらしたジャンパ線によって接続する。
【0049】そして、実際の駆動の際には、駆動電圧を
断線修復用配線12のタブに印加することによって、断
線箇所20を有するドレインバスライン13は両側から
電圧が印加されるので、正常に動作することができる。
【0050】次に、図4を参照して、本発明の第2の実
施の形態であるゲートバスラインの断線・短絡修復方法
を説明する。 図4参照 この場合の製造工程は、上記第1の実施の形態の製造工
程と基本的に同等であるが、ゲートバスライン31の断
線を修復するための断線修復用配線33はドレインバス
ライン(図示せず)のパターニング工程において同時に
形成するものであり、また、抵抗34の抵抗値Rr は、
ゲートバスライン31の1本分の抵抗値をRg とした場
合、Rr ≧2(Rg +R)とすれば良く、且つ、断線修
復後の確認検査において断線と判定されないように、ゲ
ート断線時の抵抗値以下、例えば、数10MΩ以下に設
定すれば良い。
【0051】なお、一般に、ゲートバスラインは、平坦
なガラス基板上に直接形成するのでパターニング精度が
良好であり、ゲートバスラインの断線・短絡の発生が少
ないので、その上、即ち、凹凸のある面上に設けるドレ
インバスラインに対してのみ断線修復用配線12を設け
ることが経済的に有効であるが、第2の実施の形態のよ
うに、ゲートバスライン31に対しても断線修復用配線
33を合わせて設けても良い。
【0052】また、補助容量電極についても断線修復用
配線を設けても良いが、補助容量電極は、ゲートバスラ
インと同時に平坦なガラス基板上に直接形成するもので
あり、且つ、通常はゲートバスラインの線幅よりも太
く、断線発生の確率がゲートバスラインより低くなるの
で、通常の設計基準の場合には設けなくとも良い。
【0053】また、上記実施の形態においては、断線修
復用配線を240本のバスライン毎に一対設けている
が、どの程度の頻度で設けるかはパターニング精度に応
じて適宜決定すれば良い。
【0054】また、上記の各実施の形態の説明において
は、TFTをアモルファスシリコンで構成しているが、
多結晶シリコンを用いても良いものであり、また、その
製造工程も最初にゲートバスラインを形成してからドレ
インバスラインを形成する工程にに限定されるものでは
なく、本発明の技術思想は各種の構造の薄膜トランジス
タ及び各種の製造工程の薄膜トランジスタマトリクスに
適用されるものである。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、薄膜トランジスタマト
リクスの断線の修復を、レーザウエルディング法によっ
て行う場合に、断線修復用配線を抵抗を介して周辺接続
に接続しているので、断線修復後の確認検査を断線・短
絡検査に用いた判定ソフトと同じソフトを用いて行うこ
とができるので、別個の判定ソフトが不要になり、確認
検査の精度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の断線・短絡修復方
法の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図5】従来の断線修復用配線の説明図である。
【符号の説明】
1 バスライン 2 周辺接続 3 断線修復用配線 4 抵抗 5 断線箇所 6 検査用端子 7 断線修復接続部 11 ガラス基板 12 断線修復用配線 13 ドレインバスライン 14 引出電極 15 周辺接続 16 タブ 17 検査用端子 18 ビアホール 19 抵抗 20 断線箇所 21 断線修復箇所 22 切断箇所 31 ゲートバスライン 32 周辺接続 33 断線修復用配線 34 抵抗 35 断線箇所 36 検査用端子 37 断線修復接続部 41 ドレインバスライン 42 周辺接続 43 断線修復用配線 44 断線箇所 45 検査用端子 46 断線修復接続部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各バスラインを囲む周辺接続の対向する
    辺に、前記バスラインを1本おきに接続するとともに、
    前記周辺接続に抵抗を介して断線修復用配線を接続した
    ことを特徴とする断線修復用配線を有する薄膜トランジ
    スタマトリクス。
  2. 【請求項2】 上記抵抗を、上記周辺接続の線幅内に設
    けることを特徴とする請求項1記載の断線修復用配線を
    有する薄膜トランジスタマトリクス。
  3. 【請求項3】 上記周辺接続の並列接続抵抗成分の抵抗
    値を、上記バスラインの抵抗値よりも大きくしたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の断線修復用配線を
    有する薄膜トランジスタマトリクス。
  4. 【請求項4】 上記抵抗の抵抗値を、上記バスラインの
    抵抗値をRd 、及び、上記周辺接続の並列接続抵抗成分
    の抵抗値をRとした場合、2Rd +R以上で、且つ、断
    線時の測定抵抗値以下に設定したことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載の断線修復用配線を有
    する薄膜トランジスタマトリクス。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    断線修復用配線を有する薄膜トランジスタマトリクスの
    断線・短絡修復方法において、隣接するバスラインの周
    辺接続に接続されていない端部間の抵抗値を測定するこ
    とによって、前記バスラインの断線の有無と、前記隣接
    するバスライン間の短絡とを同時に検査し、断線が検出
    された場合には、断線箇所を有するバスラインと前記断
    線修復用配線の交差部において両者を電気的に接続する
    ことを特徴とする断線・短絡修復方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    断線修復用配線を有する薄膜トランジスタマトリクスの
    断線・短絡修復方法において、隣接するバスラインの周
    辺接続に接続されていない端部間の抵抗値を測定するこ
    とによって、前記バスラインの断線の有無と、前記隣接
    するバスライン間の短絡とを同時に検査し、短絡が検出
    された場合には、短絡箇所の近傍において、互いに短絡
    している前記バスラインの一方を切り離し、前記切り離
    したバスラインと前記断線修復用配線の交差部において
    両者を電気的に接続することを特徴とする断線・短絡修
    復方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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