JPH09274106A - プラズマディスプレイ用ブルーカラーフイルター材料 - Google Patents

プラズマディスプレイ用ブルーカラーフイルター材料

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JPH09274106A
JPH09274106A JP8106406A JP10640696A JPH09274106A JP H09274106 A JPH09274106 A JP H09274106A JP 8106406 A JP8106406 A JP 8106406A JP 10640696 A JP10640696 A JP 10640696A JP H09274106 A JPH09274106 A JP H09274106A
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JP
Japan
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weight
parts
glass
coloring material
transparent glass
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Application number
JP8106406A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Funada
洋 船田
Masanori Furukawa
昌紀 古川
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T & D Ceratec Kk
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
T & D Ceratec Kk
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by T & D Ceratec Kk, Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical T & D Ceratec Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画像のコントラスト及び発光色の透過率
が高いブルーCF材料を提供すること。 【解決手段】 透明ガラスと着色材とからなり、該着色
材が、透明ガラスと着色材との合計量を100重量部と
したとき、Co:0.01〜15重量部の組成域で、イ
オン、金属錯塩、金属、金属酸化物を単体或いは混合物
として、上記透明ガラスに熔融させてなることを特徴と
する透明なディスプレイ用ブルーCF材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(以下PDPと略す)、エレクトロルミネッ
センスディスプレイ(以下ELと略す)及び陰極線管
(CRT)のようなディスプレイに用いられるにカラー
フィルター(以下CFと略す)材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にPDPは、2枚の対向するガラス
基板にそれぞれ規則的に配列した一対の電極を設け、そ
の間にNe等を主体とするガスを封入した構造になって
いる。そして、これらの電極間に電圧を印加し、電極周
辺の微小なセル内で放電を発生させることにより、各セ
ルを発光させて表示を行なうようにしている。情報表示
するためには、規則的に並んだセルを選択的に放電発光
させる。このPDPには、電極が放電空間に露出してい
る直流型(DC型)と絶縁層で覆われている交流型(A
C型)の2タイプがあり、双方とも表示機能や駆動方法
の違いによって、更にリフレッシュ駆動方式とメモリー
駆動方式に分類される。
【0003】図1は、AC型PDPの一構成例を示した
ものである。この図は前面板と背面板を離した状態で示
したもので、図示のように2枚のガラス基板1,2が互
いに平行に且つ対向して配設されており、前者は、背面
板となるガラス基板2上に互いに平行に且つ対向して配
設されており、更にその上に保護層7(MgO層)が形
成されている。又、背面板となるガラス基板2の前面側
には、前記複合電極と直交するようにバリヤーリブ3の
間に位置してアドレス電極8が互いに平行に形成されて
おり、更にバリヤーリブ3の壁面とセル底面を覆うよう
に蛍光体9が設けられている。
【0004】このAC型PDPは面放電型であって、前
面板上の複合電極間に交流電圧を印加し、空間に漏れた
電界で放電させる構造である。この場合、交流をかけて
いるために電界の向きは周波数に対応して変化する。そ
してこの放電により生じる紫外線により蛍光体9が発光
させ、前面板を透過する光を観察者が視認するようにな
っている。ところで、上記の如きカラーPDPでは今ま
でに様々な改良が為されてきた。しかしながら、従来の
PDPでは、その表示輝度が十分でないためもあり、表
示画像のコントラストが十分にとれていないのが現状で
ある。
【0005】PDPのディスプレイを見易くするには、
画像表示面の反射率を低減し、且つ表示画像のコントラ
ストを向上させることが効果的であり、これを実現する
ための手段としては、例えば、 前面板にND(Neutral Density)フィルター特性を
もたせる。 前面板にNdを入れ、発光体の主要スペクトル
以外のところで吸収特性を持たせる。 蛍光層以外の場所を低反射材料で埋める。即ち、ブラ
ックマトリクス(以下BMと称する)を形成する。 蛍光層に発光色と同じ色の顔料を混合する。 蛍光層の前に顔料層を形成する。 赤、緑及び青の各セルに対応して、発光スペクトル単
一波長だけ透過させるCFを設ける。 等が考えられる。
【0006】しかしながら、輝度の減少を最低限に抑え
てコントラストを上げるには、のBMとのCFを使
用することが有効である。そして、カラーPDPにおい
ては、表示画像の視野角の点から考えると、前面板の内
側にこれらのBM及びCFを設ける必要がある。しかし
ながら、このような構成にすると、BM及びCFとが共
に、基板作製の工程上、450〜580℃程度、若しく
はそれ以上の高温に耐えるものであること、及びこの処
理の際に気体が発生しないことが要求される。この点に
おいて、現在使用されている液晶表示素子用のCFをそ
のままPDPのCFとして使用することはできない。
【0007】上述のような背景に鑑みてなされた従来の
耐熱性CF材料としては、(A)無機顔料を低融点透明
ガラスフリットに分散させた材料、及び(B)金属や金
属酸化物を着色成分とする色ガラスが挙げられる。上記
Aの無機顔料の種類は多いが、代表的なものとしては、
鉄系(赤)、アルミン酸マンガン系(桃色)、金系(桃
色)、アンチモン−チタン−クロム系(橙色)、鉄−ク
ロム−亜鉛系(黄色)、鉄系(褐色)、チタン−クロム
系(黄褐色)、アンチモン−チタン−クロム系(黄
色)、亜鉛−バナジウム系(黄色)、ジルコニウム−バ
ナジウム系(黄色)、クロム系(緑色)、バナジウム−
クロム系(緑色)、コバルト系(青色)、アルミン酸コ
バルト系(青色)、バナジウム−ジルコニウム系(青
色)、コバルト−クロム−鉄系(黒色)等があり、これ
らを混合して色調を合わせることも可能である。
【0008】そして、上記無機顔料を使用する場合に
は、粒径が1μm以上の顔料粒子が全粒子の10重量%
以下であることが望ましい。即ち、粒径の大きな顔料粒
子が多いとCFの光透過率が低下して、輝度の低下をも
たらすからである。更に、粒径0.01〜0.7μmの
顔料粒子が全粒子の20重量%以上であることが望まし
い。
【0009】上記Bの色ガラスは、その着色機構からも
種類が非常に多い。又、同じ原料でも条件によって色ガ
ラスの色が変わる。一例を示すと、フリットは、珪酸
(SiO)、酸化鉛(PbO)、酸化カリウム(K
O)、硼酸(B)、フッ化アルミニウム(AlF
)、酸化砒素(As)等を含むカリ鉛ガラスが
主成分であり、原料としては、珪石、鉛丹、黄色酸化
鉛、鉛白、カリ硝石、硼酸、硼砂、重炭酸ソーダ、フッ
化物等が使用される。
【0010】従来の技術では、上記のガラスに着色材を
0.01重量%程度添加して色ガラスとしている。着色
材としては、亜砒酸(白)、酸化錫(白)、酸化銅
(緑)、酸化コバルト(青)、重クロム酸カリウム(黄
色)、酸化アンチモン(黄色)、酸化鉄(茶色)、二酸
化マンガン(紫色)、酸化ニッケル(紫色)、塩化金W
(赤)、ウラン酸ソーダ(橙色)、セレン赤(朱赤色)
等が組み合わされて混合される。そして、これらを混合
し、加熱熔融してガラス化したものを冷却粉砕して使用
する。
【0011】以上のような背景に鑑みてなされたPDP
用CF材料として開発された従来の技術としては、奥野
製薬工業(株)と日本放送協会による特公平4−668
25号公報(青色色光用無機素材光学フィルター)が知
られている。上記特公平4−66825号公報において
は、CoOを含む着色透明ガラス及び酸化コバルト(C
oO)と酸化アルミニウム(Al)からなるスピ
ネル構造をもつ青色顔料粉末からなる無機混合粉末を適
用ガラス基板上に塗布又は付着させて焼成している。即
ち、前記特公平4−66824号公報と同様に(A)無
機顔料を低融点透明ガラスフリットに分散させた材料の
隙間を、(B)金属や金属酸化物を着色成分とする色ガ
ラスで満たすことにより、無機顔料粒子による光散乱を
抑え、透明性向上を図ったものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て、前記Aの無機顔料は、顔料粒径に起因する光散乱の
ために透過率が低い。更にスピネル構造を有する無機顔
料特有の色はBの色ガラスに比べ、表示画像のコントラ
ストが低いという問題点がある。このように、無機顔料
を透明ガラスフリットに分散させた系では、CF膜厚を
薄く(2〜3μm)できるという利点がある反面、低透
過率、低コントラストであるという問題がある。
【0013】又、前記Bのような着色材を0.01重量
%程度含有する色ガラスを用いた系においては、透明性
が高いという利点を有する反面、膜厚を薄くしてゆく
と、20〜30μmでほぼ無色となってしまい、薄膜
(10μm)を要求されるCFに用いることはできな
い。従って、色ガラスを用いたCFは今までに例がな
い。又、前記AとBとを折衷した前記奥野製薬工業
(株)と日本放送協会との特公平4−66825号公報
の青色光用無機素材光学フィルターにおいては以下の点
に問題がある。
【0014】青色については、前記(A)無機顔料を
低融点透明ガラスフリットに分散させた材料に、(B)
金属や金属酸化物を着色成分とする色ガラスを折衷した
ものである。このために、良好なBのみによって作製し
たCFに比べ光学特性は若干劣化する。従って本発明の
目的は、上記従来技術の問題点を解決し、表示画像のコ
ントラスト及び発光色の透過率が高いブルーCF材料を
提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、透明ガラスと着
色材とからなり、該着色材が、透明ガラスと着色材との
合計量を100重量部としたとき、Co:0.01〜1
5重量部の組成域で、イオン、金属錯塩、金属、金属酸
化物を単体或いは混合物として、上記透明ガラスに熔融
させてなることを特徴とする透明なディスプレイ用ブル
ーCF材料である。
【0016】本発明者は、前記従来技術の問題点を解決
すべく種々研究の結果、透明ガラスの着色材である、金
属や金属酸化物を添加する際、従来例に比較して1〜2
桁程度多く添加すること、及び着色材として、透明ガラ
スと着色材との合計量を100重量部としたとき、C
o:0.01〜15重量部の組成域で、イオン、金属錯
塩、金属、金属酸化物を単体或いは混合物として添加す
ることによって、表示画像のコントラスト及び発光色の
透過率が高いブルーCF材料が得られることを見出し
た。
【0017】
【発明の実施の形態】次に実施の形態を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。本発明者は、前記従来技術の問題
点を解決すべく種々研究の結果、透明ガラスの着色材で
ある、金属や金属酸化物を添加する際、従来例に比較し
て1〜2桁程度多く添加すること、及び着色材として、
透明ガラスと着色材との合計量を100重量部としたと
き、Co:0.01〜15重量部の組成域で、イオン、
金属錯塩、金属、金属酸化物を単体或いは混合物として
添加することによって、表示画像のコントラスト及び発
光色の透過率が高いブルーCF材料が得られることを見
出した。本発明で着色材として用いるCoは、例えば、
Co、Co等の形態であり、かかるCo
は、透明ガラスと着色材との合計を100重量部とした
とき(以下同様)0.01〜15重量部の割合で使用す
る。
【0018】以上のように本発明においては、透明ガラ
スと着色材とを合計して100重量部とした場合、各着
色材を上記の割合で添加する。着色材の使用量が少なす
ぎると、CFにしたときに、その厚みを10μm程度の
薄膜とすると、十分な発色が得られない。又、着色材の
使用量が多すぎると、得られる着色ガラスの光透過性が
低下する。本発明において上記着色材を熔融させて着色
ガラスとするための透明ガラスとしては、種々のものが
用いられるが、以下に説明するガラス組成が好ましい。
【0019】表1に一般的な低融点透明ガラスフリット
を構成する成分と、それらをガラスの物性的観点から以
下のように分類した。 表1.透明ガラスフリットの組成とその物性的分類 分類 代表的構成成分 a PbO a Bi a ZnO a CdO、その他 b SiO b Al b SnO、その他 c B3、その他 d NaO d KO、その他 e CaO、その他 f ZrO f TiO、その他
【0020】aグループは、Pbの他、Bi、Zn又は
Cdの酸化物であり、低融点透明ガラスフリットでは、
これらのうちのいずれか1種若しくはそれらの混合物
を、0.1〜90重量%含有している。又、望ましくは
30〜80重量%の範囲が理想的な含有量である。これ
らの成分が得られるガラスの物性に及ぼす影響を以下に
簡略に記す。 軟化点を低下させる。 化学的耐久性を若干劣化させる。 屈折率を上昇させる。 膨張特性等の特性を変化させる。
【0021】bグループは、Si、Al、Sn、Sb、
Ce又はLaの酸化物であり、低融点透明ガラスフリッ
トでは、これらのうちのいずれか1種若しくはそれらの
混合物を0.1〜70重量%含有している。又、望まし
くは1〜30重量%の範囲が理想的な含有量である。こ
れらの成分が得られるガラスの物性に及ぼす影響は以下
の通りである。 軟化点を上昇させる。 化学的耐久性を若干向上させる。 熱膨張性を若干低下させる。 その他の特性に影響を及ぼす。
【0022】cグループは、B又はPの酸化物であり、
低融点透明ガラスフリットでは、これらのうちのいずれ
か1種若しくはそれらの混合物を0.1〜50重量%含
有している。又、望ましくは1〜25重量%の範囲が理
想的な含有量である。これらの成分が得られるガラスの
物性に及ぼす影響は以下の通りである。 軟化点を低下させる。 化学的耐久性を若干低下させる。 屈折率を低下させる。 熱膨張性を低下させる。 その他、硬度や弾性率等を変化させる。
【0023】dグループは、アルカリ金属であるLi、
Na又はKの酸化物である。これらの成分は得られるガ
ラス物性の以下の点に影響を及ぼす。 軟化点を低下させる。 化学的耐久性を低下させる。 熱膨張性を上昇させる。 その他、硬度や弾性率等を変化させる。
【0024】eグループはアルカリ土類金属であるM
g、Ca、Sr又はBaの酸化物である。これらの成分
は得られるガラス物性の以下の点に影響を及ぼす。 軟化点に影響を及ぼす。 化学的耐久性が向上する。 その他の特性、屈折率、硬度或いは弾性率を変化させ
る。
【0025】fグループは、Ti又はZrの酸化物であ
り、これらの成分は得られるガラス物性に下記の影響を
及ぼす。 化学的耐久性(耐酸性、耐塩基性)を向上させる。 軟化点を上昇させる。 gグループはS、F又はClであり、これらの成分は得
られるガラス物性に下記の影響を及ぼす。 熔融性の改善。 フリット特性に影響を及ぼす。
【0026】低融点ガラスフリットでは、上記のd、
e、f及びgは、これらの少なくとも1種若しくはそれ
らの混合物を0.1〜50重量%含有しており、1〜3
0重量%の含有量が理想的である。更に、上記グループ
以外の少量の添加物として、Fe、Mo、Mn又はWの
酸化物を透明ガラスフリットが着色しない範囲、例え
ば、0.25重量%以下で加えることがある。又、更に
アルカリ土類金属であるRb、Cs又はFrをアルカリ
金属であるLi、Na及びKの代わりに使用することが
できる。
【0027】上記のようにして検討した結果、着色材を
熔融させる透明ガラスの好ましい組成は、PbO:30
〜80重量部、SiO:1〜30重量部、B
1〜25重量部、Al:1〜30重量部及びNa
O:0.1〜30重量部から成る硼珪酸鉛ガラスと、
Bi:30〜80重量部、SiO:1〜35重
量部、B:1〜25重量部、Al:0.1
〜30重量部、NaO:0.1〜30重量部、Li
O:0.05〜30重量部、KO:0.05〜30重
量部及びTiO或いはBaO:0.05〜10重量部
から成るビスマス系ガラスと、
【0028】ZnO:20〜80重量部、SiO:1
〜40重量部、B:1〜30重量部、Al
:0.5〜30重量部、LiO:0.1〜30
重量部、TiO:0.5〜10重量部及びF:0.1
〜30重量部から成る亜鉛系ガラスと、ZnO:20〜
80重量部、SiO:1〜40重量部、B:1
〜30重量部、Al:0.5〜30重量部、Na
O:0.1〜30重量部及びZrO:0.5〜10
重量部から成る亜鉛系ガラスのいづれか1種以上から選
択される選択される組成である。
【0029】更に好ましい透明ガラスの組成は次の通り
である。PbO:30〜80重量部、SiO:5〜1
5重量部、B:5〜15重量部、Al:1
〜10重量部及びNaO:0.1〜3重量部から成る
硼珪酸鉛ガラス、Bi:40〜60重量部、Si
:20〜35重量部、B:3〜15重量部、
Al:0.1〜5重量部、NaO:1〜8重量
部、LiO:0.05〜5重量部、KO:0.05
〜3重量部及びTiO或いはBaO:0.05〜4重
量部から成るビスマス系ガラス、
【0030】ZnO:20〜40重量部、SiO:1
5〜40重量部、B:20〜30重量部、Al
:0.5〜5重量部、LiO:1〜12重量部、
TiO:0.5〜5重量部及びF:0.5〜5重量部
から成る亜鉛系ガラス、及びZnO:20〜40重量
部、SiO:15〜40重量部、B:20〜3
0重量部、Al:0.5〜5重量部、NaO:
4〜12重量部及びZrO:0.5〜5重量部から成
る亜鉛系ガラスのいづれか1種以上から選択される組成
である。
【0031】本発明のブルーCF材料は、使用に際して
適当な有機メジウムを用いてペースト化する。該ペース
ト化に使用する有機メジウムとしては、好ましくはアク
リル系樹脂、エチルセルロース系樹脂、アルキッド系樹
脂等の樹脂と、ターピネオール、ブチルカルビトールア
セテート(BCA)等の溶剤とからなるメジウムを使用
し、該メジウムに適当な量のブルーCF材料の粉末を混
合して三本ロール等により混練する。得られるブルーガ
ラスペーストの粘度は有機メジウムの量を調節して10
0〜1,000ポイズ程度に調節することが好ましい。
【0032】ブルーCFの形成は、以上の如きブルーガ
ラスペーストを、ディスプレイ基板上にスクリーン印刷
でパターン印刷する方法、ローラーコーター或いはカー
テンコーター等により基板全面に塗布して連続被膜を形
成し、該被膜をサンドブラスト法等によりパターニング
する方法等により行なう。以上の方法によりパターン形
成された基板を焼成することによりブルーCFが得られ
る。
【0033】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1 下記表2に記載の材料を混合し、800〜1,300℃
の高温で均一に熔融させる。その後、水に流し込む等し
て急冷させることにより、粒径1〜5μmの着色ガラス
粉末を得た。該ガラス粉末を更にボールミル等の粉砕装
置にて細かく粉砕して色ガラスを得た。このようにして
得られた色ガラスを下記表3に記載の有機メジウムと三
本ロールにより混練してブルーCF材料のペーストを得
た。該ペーストの粘度は500ポイズであった。
【0034】得られたブルーCF材料ペーストを、30
0メッシュのスクリーン版を使用し、ガラス基板上に1
0μmの厚みにスクリーン印刷した。次いで170℃で
30分間乾燥した後、350〜580℃の熱勾配を作
り、580℃で20分間以上、全体で120分間焼成し
た。ベルトスピードは80mm/minとした。本実施
例で得られたCFの分光特性を図3に示す。
【0035】表3 本実施例で用いた青色ガラスの組成 尚、”trace”はppmのオーダーの不純物である
【0036】
【0037】比較例1(無機顔料を透明ガラスに分散さ
せた例) 無機顔料として下記のものを用いた。 青色顔料:大日精化工業(株)製のCo−Al系顔料
(商品名TMブルー#3450) 上記顔料を、ボールミルにて粒径0.01〜0.5μm
程度に微粒子化し、この微粒子化した無機顔料と(株)
T&D CERATEC製の無色透明ガラスフリット
(商品名D−2141)及び有機メジウムを下記配合
で、撹拌混合機で計量し、十分に混合した後、3本ロー
ルを用いて各成分を練り合わせ、スクリーン適性に合う
粘度に調整した。
【0038】配合組成; 無機顔料 10.0重量部 ガラスフリット 70.0重量部 有機メジウム 20.0重量部有機メジウムの組成 : ターピネオール溶剤 95.0重量部 セルロース系樹脂 5.0重量部 以下実施例1と同様にしてCFを作製した。本比較例で
得られたCFの分光特性を図4に示す。
【0039】本発明による図3と比較例による図4から
明らかであるように、本発明によるブルーフイルターの
上記蛍光体発光波長領域における透過率は60〜80%
程度であり、蛍光体発光波長以外のボトム領域で30%
以下となっている。一方、従来技術の無機顔料を用いた
図4では、蛍光体発光波長領域での透過率はいずれも7
0%以上を達成しているが、ボトムが40〜50%と大
きく、コントラストが本発明のものに比較して低いこと
が分かる。
【0040】応用例 図2を参照し、ガラス基板1、透明電極4、バス電極5
まで形成したAC型前面板に、CFの下層を保護するC
F保護層6aをスクリーンメッシュ150のカレンダー
版でベタ印刷及び乾燥して形成した。CF保護層6aに
は(株)T&DCERATEC製のWX−883を用い
た。乾燥条件は170℃で30分間とした。この6aを
未焼成時に、更に黒色ガラスペーストである(株)T&
D CERATEC製のWX−5890ブラックを用い
てBM7をスクリーンメッシュ500のステンレス版で
形成し、CF保護層6aとBM7を同時に焼成した。
【0041】このときの焼成は、ベルト式焼成炉を使用
し、350〜600℃の熱勾配を作り、600℃で20
分間以上、全体で120分間焼成した。ベルトスピード
は80mm/minとした。CF保護層6aとBM7を
焼成した後、前記本発明の青色ガラスペーストと、赤色
ガラスペースト及び緑色ガラスペーストである(株)T
&D CERATEC製のD−77407レッド及びD
−11699グリーンを用いて400メッシュのスクリ
ーン版で各色を順次印刷してCFパターン7を形成し
た。CF形成後、170℃で30分間乾燥した後、35
0〜580℃の熱勾配を作り、580℃で20分間以
上、全体で120分間焼成した。ベルトスピードは80
mm/minとした。
【0042】その後、CF上層を保護するCF保護層6
bを6aと同条件にてベタ印刷及び乾燥し、前記焼成条
件にて焼成した。CF保護層6bには(株)T&D C
ERATEC製のD−2141を用いた。又、本実施例
では、CF保護層6bが高透明であることから、誘電体
層としての機能を兼ねさせ、膜厚を15μm程度(乾燥
膜厚)に塗布した。このCF保護層6bに用いたD−2
141の焼成は、350〜510℃の熱勾配を作り、5
10℃で20分間以上、全体で120分間焼成した。ベ
ルトスピードは80mm/minとした。焼成後、Mg
O層8を形成して、CF及びCF保護層付きPDP前面
板を完成した。
【0043】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、表示画像の
コントラスト及び発光色の透過率が高いブルーCF材料
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 AC型PDPの一構成例を示す図。
【図2】 CFを設けていないPDPの前面板を示す断
面図。
【図3】 実施例1で得られたCFの分光特性を示す
図。
【図4】 従来の方法によるCF分光特性を示す図。
【符号の説明】
1,2:ガラス基板 3:バリヤーリブ 4:,5:電極 6:誘電体層 7:保護層 8:アドレス電極 9:蛍光体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C03C 4/08 C03C 4/08 H01J 9/24 H01J 9/24 17/16 17/16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明ガラスと着色材とからなり、該着色
    材が、透明ガラスと着色材との合計量を100重量部と
    したとき、Co:0.01〜15重量部の組成域で、イ
    オン、金属錯塩、金属、金属酸化物を単体或いは混合物
    として、上記透明ガラスに熔融させてなることを特徴と
    する透明なディスプレイ用ブルーカラーフイルター材
    料。
  2. 【請求項2】 熔融させる透明ガラスが、PbO:30
    〜80重量部、SiO:1〜30重量部、B
    1〜25重量部、Al:1〜30重量部及びNa
    O:0.1〜30重量部から成る硼珪酸鉛ガラスと、
    Bi:30〜80重量部、SiO:1〜35重
    量部、B:1〜25重量部、Al:0.1
    〜30重量部、NaO:0.1〜30重量部、Li
    O:0.05〜30重量部、KO:0.05〜30重
    量部及びTiO或いはBaO:0.05〜10重量部
    から成るビスマス系ガラスと、ZnO:20〜80重量
    部、SiO:1〜40重量部、B:1〜30重
    量部、Al:0.5〜30重量部、LiO:
    0.1〜30重量部、TiO:0.5〜10重量部及
    びF:0.1〜30重量部から成る亜鉛系ガラスと、Z
    nO:20〜80重量部、SiO:1〜40重量部、
    :1〜30重量部、Al:0.5〜30
    重量部、NaO:0.1〜30重量部及びZrO
    0.5〜10重量部から成る亜鉛系ガラスのいづれか1
    種以上から選択される請求項1に記載のディスプレイ用
    ブルーカラーフイルター材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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