JPH09273349A - 蝶 番 - Google Patents

蝶 番

Info

Publication number
JPH09273349A
JPH09273349A JP8424296A JP8424296A JPH09273349A JP H09273349 A JPH09273349 A JP H09273349A JP 8424296 A JP8424296 A JP 8424296A JP 8424296 A JP8424296 A JP 8424296A JP H09273349 A JPH09273349 A JP H09273349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extending wall
wall portion
wall surface
blade member
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8424296A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugio Fukazawa
次男 深沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP8424296A priority Critical patent/JPH09273349A/ja
Publication of JPH09273349A publication Critical patent/JPH09273349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作において切削加工等の煩わしい後加工が
不要で、生産性良く、かつコスト的に有利に製作するこ
とができること。 【解決手段】 第1、第2の一対の羽根材15、16が備え
られ、これらはいずれもアルミニウム等の押出型材によ
るもので、それぞれ長さ方向に一定の横断面形状を有す
る。各羽根材15、16の枢結部22、31は特定の横断面形状
に押出成形されて、これら枢結部同士22、31が嵌合組み
合わされて、回動可能に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種折り畳み機
構、あるいはドアの開閉機構などに用いられる蝶番に関
する。
【0002】なお、本明細書において、「アルミニウ
ム」の語はその合金を含む意味において用いている。
【0003】
【従来の技術】例えば、郵便局内などにおいて郵便物等
の収容・配送等に用いられる搬送車、搬送カゴ、収容カ
ゴ等は、金網張りされたフレーム構造を有して、折り畳
みできるようになっており、使用時には開いて搬送車と
して用い、不使用時には折り畳んでコンパクトに片付け
られるようになっている。
【0004】このような折り畳み構造を実現するため、
搬送車には、蝶番が用いられる。例えば、図6(イ)に
示されるような搬送車(50)、即ち、前後のフレーム
(51)(52)と、左右の側面フレーム(53)(53)とで
方形状の周囲壁が形成され、かつ、底材(54)が備えら
れた構造の搬送車(50)では、左右の側面フレーム(5
3)がそれぞれ前後の単位側面フレーム(53a )(53a
)に分割構成され、これら単位側面フレーム(53a )
(53a )同士が蝶番(55)にて連結されると共に、更
に、これら単位側面フレーム(53a )(53a )が正面フ
レーム(51)、背面フレーム(52)に蝶番(56)にて連
結された構造となっている。そして、底板(54)が跳ね
上げ式に構成され、図6(イ)のように単位側面フレー
ム(53a )(53a)が180°状に開いた状態におい
て、図6(ロ)に示されるように、底材(54)を立てた
状態に跳ね上げ、そして単位側面フレーム(53a )(53
a )同士を折り畳み状に閉じることによって、全体がコ
ンパクト化にできる構造となっている。
【0005】例えば、このような折り畳み用枢結部分に
用いられる蝶番として、本出願人は、過去の出願(特願
平6−168228号)において、図7(イ)(ロ)に
示されるようなアルミニウム押出型材製の蝶番(56)を
提案している。即ち、同図において、(53a )は単位側
面フレーム、(52)は背面フレーム、(56)は蝶番であ
り、この蝶番(56)において、(57)(59)は一対の羽
根材である。一方の羽根材(57)は背面フレーム(52)
に連結され、他方の羽根材(59)は単位側面フレーム
(53a )に連結されている。そして、図7(イ)に示さ
れるように、上記一方の羽根材(57)には、高さ方向中
間部にかみ合い凹部(60)が切削加工により形成され、
これに他方の羽根材(59)が内部嵌合状態に組み合わせ
られて枢結された構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造の蝶番(56)では、各羽根材(57)(59)を
せっかく生産性、コスト面等に優れた型材製としている
にもかかわらず、羽根材(57)(59)同士を枢結するた
め、一方の羽根材(57)にかみ合わせ凹部(60)を切削
加工にて形成しなければならず、そのため蝶番(56)が
生産性良く製作されず、製造コストも高くついていると
いう問題があった。
【0007】本発明は、上記のような従来の問題に鑑
み、切削加工等の煩わしい後加工を排除し得て生産性良
く、コスト的に有利に製作することができる構造の蝶番
を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1、第2
の一対の羽根材が備えられ、両羽根材は、互いに枢結さ
れる枢結部を備えて、長さ方向に横断面形状が一定の型
材からなり、第1羽根材の枢結部は、外方に突出しなが
ら内方に湾曲されて内外両壁面が横断面円弧状のガイド
壁面とされた曲がり壁状の第1延出壁部と、該第1延出
壁部の先端縁部からその半径線方向内方に突出された第
2延出壁部とを備え、第2羽根材の枢結部は、外方に突
出されて内側壁面が横断面円弧状のガイド壁面とされた
第1延出壁部と、該第1延出壁部の先端縁部からその円
弧状ガイド壁面の半径線方向内方に突出された第2延出
壁部と、該第2延出壁部の先端縁部から、更に内方に向
けて突出され、外側壁面が先端縁部側に向けて内方に湾
曲された円弧状のガイド壁面とされた第3延出壁部とを
備え、両羽根材は、第2羽根材の第1ないし第3の延出
壁部に囲まれた空間部内に第1羽根材の第2延出壁部が
存置されて、該第1羽根材の第2延出壁部が、その先端
縁部を軸として第2羽根材の第2延出壁部内壁面と第3
延出壁部内壁面との間で回動されるようになされ、この
回動中、第2羽根材の第3延出壁部の外側円弧状ガイド
壁面が第1羽根材の第1延出壁部の内側円弧状ガイド壁
面に摺動ガイドされると共に、第2羽根材の第1延出壁
部の内側円弧状ガイド壁面が第1羽根材の第1延出壁部
の外側円弧状ガイド壁面に摺動ガイドされるようになさ
れていることを特徴する蝶番によって解決される。
【0009】即ち、上記構成の蝶番では、両羽根材がそ
れぞれ、長さ方向に横断面形状が一定の型材からなるも
のであって、それらの各横断面形状が枢結用の延出壁部
を含む上記のような特定の横断面形状に設計され、そし
て、両羽根材が所定の態様に組み合わされて、蝶番本来
の機能が奏されるようになされたものであることによ
り、両羽根材は、製作された型材に切削等の加工を施さ
なくとも、長さ方向に一定断面の型材のまま構成部品と
して用いることができ、従って、各構成部品がコスト的
に有利に製作され、蝶番のコストダウンが図れる。
【0010】なお、両羽根材及び枢結材を構成する型材
としては、コスト面、設計の自由度などの各面で有利性
を発揮し得るアルミニウム等による押出型材が好適に採
用される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0012】本実施形態の蝶番は、搬送車の折り畳み機
構部分に適用されるものである。なお、本発明の蝶番は
これに限定されるものではなく、各種構造物の折り畳み
機構、あるいは、開閉機構などの構成する部品として広
く適用されるものであることはいうまでもない。
【0013】まず、本実施形態の蝶番が適用される搬送
車を、図4及び図5に基づいて説明すると、この搬送車
(12)は、正面フレーム(1)と、背面フレーム(2)
と、左右の側面フレーム(3)(3)とで方形状の周囲
壁が形成され、かつ、底材(4)が備えられている。正
面フレーム(1)は、左右一対の単位扉フレーム(5)
(5)を備えて、扉口として両開き状に開閉できるよう
になっている。背面フレーム(2)は単一フレームにて
構成されている。各側面フレーム(3)は、前後の単位
側面フレーム(3a)(3a)に分割されている。そして、
これら単位側面フレーム(3a)(3a)は、それら同士が
蝶番(7)にて連結されると共に、更に、前側の単位側
面フレーム(3a)が正面フレーム(2)に蝶番(13)に
て連結され、かつ、後側の単位側面フレーム(3a)が背
面フレーム(2)に蝶番(14)にて連結され、もって、
図5(ニ)に示されるように180°状に開いた状態
と、図5(ホ)に示されるように折り畳み状に閉じた状
態とにすることができるようになされている。後側の単
位側面フレーム(3a)と背面フレーム(2)とを連結し
ている上記蝶番(14)は、本発明にかかる蝶番によるも
のである。
【0014】なお、上記のフレーム、単位フレームは、
パイプ状のアルミニウム製中空押出材(9)を方形環状
に屈曲加工し、その内部に金属製のネット(10)を張っ
た構造となされている。この中空押出材(9)には、図
1(イ)等に示されるように、その外周面部に凹条部
(9a)が一体押出成形され、この凹条部(9a)内に金属
製のネット(10)の周縁部が差し込まれてネット(10)
を保持する構造となっている。
【0015】底材(4)は、図5(ニ)に示されるよう
に、方形状の板材にて構成され、その後辺部が背面フレ
ーム(2)の底辺部位に跳ね上げ可能に枢結され、横倒
し状態にすることによりこの底材(4)の作用で周囲フ
レーム(1)(2)(3)(3)が平面方形状に形状保
持されるようになされると共に、跳ね上げ状態にするこ
とにより、図5(ホ)に示されるように、底材(4)に
よる拘束が解除されて左右の側面フレーム(3)(3)
が折り畳み状に屈曲できるようになっている。なお、
(11)…はキャスターである。
【0016】次に、この搬送車(12)において、後側の
単位側面フレーム(3a)と背面フレーム(2)とを連結
している本発明にかかる蝶番(14)について説明する。
図1(イ)(ロ)及び図2に示されるこの蝶番(14)に
おいて、(15)(16)は第1、第2の一対の羽根材、
(17)(19)は蓋材である。
【0017】第1羽根材(15)は、アルミニウム製押出
型材による型材で、長さ方向に横断面形状が一定のもの
である。この第1羽根材(15)の全体横断面形状を示す
図1(イ)において、(20)はフレーム取付け部、(2
1)は間隔保持部、(22)は枢結部、(23)は回動規制
用当接部で、これらは押出にて一体成形されたものであ
る。
【0018】フレーム取付け部(20)は、背面フレーム
(2)を構成する中空押出材(9)を貫通状態に通し
て、同羽根材(15)を背面フレーム(2)に取り付ける
もので、貫通のための円形の取付け孔(20a )が押出一
体成形にて備えられている。このフレーム取付け部(2
0)は、その側方より止めねじ(24)が螺入され、その
先端部が背面フレーム(2)の押出材(9)の凹条部
(9a)内に進出されて背面フレーム(2)に固定状態に
結合されている。
【0019】間隔保持部(21)は、第1、第2の羽根材
(15)(16)のフレーム取付け部(20)(30)間に所定
の間隔を保持するものである。軽量化のため、内部は中
空にされ、中空部内及び中空部外の所定位置に、蓋材
(17)(19)の締結のための横断面C字状のねじ込み部
(25)(25)が一体押出成形されている。
【0020】枢結部(22)は、間隔保持部(21)の先端
奥側の縁部位置において、外方、即ち第2羽根材(16)
側に突出するように形成されている。図2に示されるよ
うに、該枢結部(22)において、(26)は第1延出壁
部、(27)は第2延出壁部である。
【0021】第1延出壁部(26)は、間隔保持部(21)
から、外方に突出しながら内方に湾曲されて、その内外
両壁面が、横断面1/4円弧状のガイド壁面(26a )
(26b)とされた、曲がり壁状に成形されている。
【0022】第2延出壁部(27)は、第1延出壁部(2
6)の先端縁部に、半径線方向内方に向けて屈曲される
ように一体に連接されている。この第2延出壁部(27)
の先端縁部(27a )は、回動の際の中心となるところ
で、スムーズな回動動作実現のため、横断面1/2円弧
状に押出成形されている。
【0023】回動規制用当接部(23)は、図1(イ)に
示されるように、間隔保持部(21)の先端中央側の縁部
位置において、第2羽根材(16)側に所定量突出するよ
うに設けられている。なお、この回動規制用当接部(2
3)と枢結部(22)の付け根部分との間には、第2羽根
材(16)の回動を許容するための空間部(29)が存置さ
れている。
【0024】第2羽根材(16)は、同じくアルミニウム
製押出型材によるもので、長さ方向に横断面形状が一定
のものである。この羽根材(16)において、(30)はフ
レーム取付け部、(31)は枢結部、(32)は回動規制用
当接部で、これらは押出にて一体成形されたものであ
る。
【0025】フレーム取付け部(30)は、単位側面フレ
ーム(3a)を構成する中空押出材(9)を貫通状態に通
して、該羽根材(16)を単位側面フレーム(3a)に取り
付けるもので、貫通のための円形の取付け孔(30a )が
押出一体成形にて備えられている。このフレーム取付け
部(30)は、同じくその側方より止めねじ(24)が螺入
され、その先端部が単位側面フレーム(3a)の押出材
(9)の凹条部(9a)内に進出されて単位側面フレーム
(3a)に固定状態に結合されている。
【0026】枢結部(31)において、図2に示されるよ
うに、(33)は第1延出壁部、(34)は第2延出壁部、
(35)は第3延出壁部である。
【0027】第1延出壁部(33)は、フレーム取付け部
(30)の内側縁部中央位置において、外方、即ち第1羽
根材(15)側に突出して一体に連接されている。そし
て、この第1延出壁部(33)の内側壁面は横断面1/4
円弧状のガイド壁面(33a )とされている。
【0028】第2延出壁部(34)は、第1延出壁部(3
3)の先端縁部に、その円弧状ガイド壁面(33a )の半
径線方向内方に突出して一体に連接されている。
【0029】第3延出壁部(35)は、第2延出壁部(3
4)の先端縁部に、更に内方に向けて直交して突出する
ように一体に連接されている。そして、この第3突出壁
部(35)は、その外側壁面が先端縁部側に向けて内方に
湾曲された1/4円弧状のガイド壁面(35a )に押出成
形されている。
【0030】更に、第2延出壁部(34)と第3延出壁部
(35)との連接部の内周壁面側は円弧状の受け面(36)
とされ、上記第1羽根材(15)の第2延出壁部(27)の
1/2円弧状先端縁部(27a )が回動スムーズに受けら
れるようになされている。
【0031】回動規制用当接部(32)は、図1(イ)に
示されるように、フレーム取付け部(30)の先端奥側の
縁部位置において、隆起状に突出して一体成形されてい
る。
【0032】上記第1、第2の羽根材(15)(16)は、
次のように嵌合されて回動可能に組み合わされている。
即ち、図2に示されるように、第2羽根材(16)の第1
ないし第3の延出壁部(33)(34)(35)に囲まれた1
/4円状の空間部(37)内に第1羽根材(15)の第2延
出壁部(27)が存置されて、該第2延出壁部(27)が、
その先端縁部(27a )を軸として第2羽根材(16)の第
2延出壁部(34)内壁面と第3延出壁部(35)内壁面と
の間で回動されるようになされている。そして、この回
動中、図1(イ)、図3(イ)(ロ)、また図2にも示
されるように、第2羽根材(16)の第3延出壁部(35)
の外側1/4円弧状ガイド壁面(35a )が、第1羽根材
(15)の第1延出壁部(26)の内側1/4円弧状ガイド
壁面(26a )に摺動ガイドされ、かつ、第2羽根材(1
6)の第1延出壁部(33)の内側1/4円弧状ガイド壁
面(33a )が、第1羽根材(15)の第1延出壁部(26)
の外側1/4円弧状ガイド壁面(26b )に摺動ガイドさ
れるようになされている。これにより、不本意に分解し
たりしない確実な嵌合枢結状態が形成されると共に、ガ
タの無いスムースな回動動作が得られる。
【0033】蓋材(17)(19)は両羽根材(15)(16)
の長さ方向における相互位置決めのために使用されてい
るものである。即ち、第1、第2の羽根材(15)(16)
はそれぞれ長さ方向に横断面形状が一定の型材からなる
ものであり、そのため、これらを回動し得るように嵌合
組み合わせたのみでは、長さ方向に相対的位置ずれを起
こすことがある。そこで、図1に示されるように、蓋材
(17)(19)が、第1羽根材(15)の上下両端部に、第
2の羽根材(16)の枢結部(31)を覆うように配置さ
れ、第1羽根材(15)に設けられているねじ込み部(2
5)(25)を利用してねじ(39)にて第1羽根材(15)
に締結されている。これにより、第1、第2の羽根材
(15)(16)の長さ方向における相対的位置ずれの発生
が阻止される。なお、これら蓋材(17)(19)は、必要
に応じて採用されるもので、いずれか、あるいは、いず
れもが省略されることもある。なお、蓋材(17)(19)
はステンレス鋼等の金属などにて製作されている。
【0034】上記構成の蝶番では、搬送車(12)の使用
状態、即ち、単位側面フレーム(3a)を背面フレーム
(2)に対して直交させた状態では図1(イ)のように
なり、搬送車(12)の折り畳み状態、即ち単位側面フレ
ーム(3a)を背面フレーム(2)に沿わせるように折り
畳み状にした状態では図3(ロ)のようになり、それら
の中間状態では図3(イ)のようになる。本実施形態の
構成によれば、これらの図から明らかなように、蝶番
(14)は、一対の羽根材(15)(16)が、90°前後の
範囲を回動され、その回動範囲で分解等の起こすことも
なく、適正かつスムーズな蝶番機能を奏する。
【0035】図1(イ)に示される、搬送車使用状態で
は、第2羽根材(16)の枢結部(31)の第1延出壁部
(33)の先端縁部が第1羽根材(15)の回動規制用当接
部(23)に当接して、外方へのそれ以上の回動が規制さ
れる。枢結部(22)(31)同士の枢結のみでもこの方向
の回動規制作用は奏されるが、回動規制用当接部(23)
への当接により、これら両者にて力を分担してこの方向
の回動規制を行うこととなり、枢結部(22)(31)への
力学的負担が軽減され、蝶番(14)の耐久性が高められ
る。特に、単位側面フレーム(3a)を背面フレーム
(2)に対して直交させた、搬送車(12)の使用状態、
即ち様々な外的付加のかかる使用状態において、このよ
うな力の分担構造が採用されていることにより、搬送車
(12)の耐久性を効果的に高めることができる。
【0036】また、図3(ロ)に示される、折り畳み状
態では、第2羽根材(16)の回動規制用当接部(32)
が、第1羽根材(15)の枢結部(22)の背面奥側に当接
して、内方へのそれ以上の回動が規制される。
【0037】本実施形態の構造によれば、図1に示され
るように、蝶番(14)の基本的部分を構成する第1、第
2の羽根材(15)(16)が長さ方向に横断面形状が一定
の型材にて構成されたものであるから、型材に切削等の
後加工を施す必要がなく、そのため、生産性が向上され
ると共に、各羽根材(15)(16)をコスト的に有利に製
作することができ、ひいては、蝶番(14)をコスト的に
有利に製作・提供することができる。
【0038】特に、各羽根材(15)(16)を構成する型
材は、所望の断面形状を容易に実現し得て断面設計の自
由度の非常に高い押出型材によるものとしているから、
これら基本的構成部材(15)(16)を、構造面、機能
面、強度面等において最適な横断面形状を有するもの
に、極めて容易に製作することができる。
【0039】とりわけ、各羽根材(15)(16)をこのよ
うに押出型材によるものとしているから、本実施形態の
ように蓋材(17)(19)を使用する場合において、この
蓋材(17)(19)を取り付けるためのねじ込み部(25)
(25)を有する第1羽根材(15)を極めて容易に製作す
ることができ、また、第1、第2羽根材(15)(16)に
回動規制用当接部(23)(32)も極めて容易に形成する
ことができ、これらの機能付加に伴う構造の複雑化に容
易に対応し得て、このような複雑な構造の羽根材(15)
(16)を極めて容易にかつ低コストにて製作することが
できる。
【0040】以上に、本発明の一実施形態を説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、各種変
形が可能である。例えば、上記実施形態では、羽根材
(15)(16)をアルミニウム製としているが、その他の
金属、あるいは合成樹脂等によるものとしてもよい。
【0041】
【発明の効果】上述の次第で、この発明の蝶番は、両羽
根材がそれぞれ、長さ方向に横断面形状が一定の型材か
らなるものであって、それらの各横断面形状が枢結用の
延出壁部を含む上記のような特定の横断面形状に設計さ
れ、そして、両羽根材が所定の態様に組み合わされて、
蝶番本来の機能が奏されるようになされたものであるか
ら、両羽根材は、製作された型材に切削等の加工を施さ
なくとも、長さ方向に一定断面の型材のまま構成部品と
して用いることができ、従って、各構成部品を生産性良
くコスト的に有利に製作することができ、蝶番をコスト
的に有利に提供することができる。
【0042】しかも、各羽根材が、枢結用の延出壁部を
含む上記のような特定の横断面形状をなすものに設計さ
れ、そして、両羽根材は、第2羽根材の枢結部の第1な
いし第3の延出壁部に囲まれた空間部内に第1羽根材の
枢結部の第2延出壁部が存置されて、該第1羽根材の第
2延出壁部が、その先端縁部を軸として第2羽根材の第
2延出壁部内壁面と第3延出壁部内壁面との間で回動さ
れるようになされ、この回動中、第2羽根材の第3延出
壁部の外側円弧状ガイド壁面が第1羽根材の第1延出壁
部の内側円弧状ガイド壁面に摺動ガイドされると共に、
第2羽根材の第1延出壁部の内側円弧状ガイド壁面が第
1羽根材の第1延出壁部の外側円弧状ガイド壁面に摺動
ガイドされるようになされているから、回動動作中にお
いてガタを生じることも無く、本来の蝶番回動機能を適
正かつスムーズに奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(イ)は一実施形態にかかる蝶番の回動前の
状態を示す、図(ロ)のI−I線断面矢視図、図(ロ)
は正面図である。
【図2】羽根材と枢結材との枢結部を拡大して示す平面
図である。
【図3】図(イ)は回動途中の蝶番の一部断面平面図、
図(ロ)は回動後の蝶番の一部断面平面図である。
【図4】上記蝶番が適用される搬送車を示すもので、図
(イ)は正面図、図(ロ)は側面図、図(ハ)は背面図
である。
【図5】同搬送車を示すもので、図(ニ)は平面図、図
(ホ)は折り畳み状にされた状態の平面図である。
【図6】先行技術の一例を示すもので、図(イ)は搬送
車の平面図、図(ロ)は折り畳み状態における同平面図
である。
【図7】本発明が解決しようとする技術的課題の存在す
る蝶番構造を示すもので、図(イ)は正面図、図(ロ)
は図(イ)のII−II線断面矢視図である。
【符号の説明】
14…蝶番 15…第1羽根材 16…第2羽根材 22…枢結部(第1羽根材) 26…第1延出壁部 26a…円弧状ガイド壁面 26b…円弧状ガイド壁面 27…第2延出壁部 27a…先端縁部(回動中心) 31…枢結部(第2羽根材) 33…第1延出壁部 33a…円弧状ガイド壁面 34…第2延出壁部 35…第3延出壁部 35a…円弧状ガイド壁面 37…空間部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2の一対の羽根材(15)(16)
    が備えられ、 両羽根材(15)(16)は、互いに枢結される枢結部(2
    2)(31)を備えて、長さ方向に横断面形状が一定の型
    材からなり、 第1羽根材(15)の枢結部(22)は、外方に突出しなが
    ら内方に湾曲されて内外両壁面が横断面円弧状のガイド
    壁面(26a )(26b )とされた曲がり壁状の第1延出壁
    部(26)と、該第1延出壁部(26)の先端縁部からその
    半径線方向内方に突出された第2延出壁部(27)とを備
    え、 第2羽根材(16)の枢結部(31)は、外方に突出されて
    内側壁面が横断面円弧状のガイド壁面(33a )とされた
    第1延出壁部(33)と、該第1延出壁部(33)の先端縁
    部からその円弧状ガイド壁面(33a )の半径線方向内方
    に突出された第2延出壁部(34)と、該第2延出壁部
    (34)の先端縁部から、更に内方に向けて突出され、外
    側壁面が先端縁部側に向けて内方に湾曲された円弧状の
    ガイド壁面(35a )とされた第3延出壁部(35)とを備
    え、 両羽根材(15)(16)は、第2羽根材(16)の第1ない
    し第3の延出壁部(33)(34)(35)に囲まれた空間部
    (37)内に第1羽根材(15)の第2延出壁部(27)が存
    置されて、該第1羽根材(15)の第2延出壁部(27)
    が、その先端縁部(27a )を軸として第2羽根材(16)
    の第2延出壁部(34)内壁面と第3延出壁部(35)内壁
    面との間で回動されるようになされ、この回動中、第2
    羽根材(16)の第3延出壁部(35)の外側円弧状ガイド
    壁面(35a )が第1羽根材(15)の第1延出壁部(26)
    の内側円弧状ガイド壁面(26a )に摺動ガイドされると
    共に、第2羽根材(16)の第1延出壁部(33)の内側円
    弧状ガイド壁面(33a )が第1羽根材(15)の第1延出
    壁部(26)の外側円弧状ガイド壁面(26b )に摺動ガイ
    ドされるようになされていることを特徴する蝶番。
JP8424296A 1996-04-05 1996-04-05 蝶 番 Pending JPH09273349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8424296A JPH09273349A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 蝶 番

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8424296A JPH09273349A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 蝶 番

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09273349A true JPH09273349A (ja) 1997-10-21

Family

ID=13825005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8424296A Pending JPH09273349A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 蝶 番

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09273349A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010265746A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Indian Inst Of Technology Delhi ヒンジ継手システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010265746A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Indian Inst Of Technology Delhi ヒンジ継手システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7909205B2 (en) Cosmetic container
JPH0663401B2 (ja) 窓用ヒンジ
JPH09273349A (ja) 蝶 番
EP1281551A3 (de) Kraftwagen mit zu öffnendem Festdach
JP2975558B2 (ja) 蝶 番
JP2824239B2 (ja) 蝶番構造
JPH063087B2 (ja) 蝶 番
JPS581598Y2 (ja) アコ−デオン式門扉
JP2581759Y2 (ja) 開き窓ステー装置のロック機構
JP2000120318A (ja) 家具等における扉の蝶番
JPS5836766Y2 (ja) 自動車用ドアヒンジ
JP2891890B2 (ja) 戸 袋
JPS6023230Y2 (ja) 自動車のリアパ−セルにおけるヒンジ構造
JPS5840212Y2 (ja) 車両用ヒンジ部材
JPS597472Y2 (ja) 点検口
JPH0789467A (ja) 車両の箱形荷台等における扉の取付装置
JP2756661B2 (ja) 自在蝶番およびその取付け方法
JPS6214289Y2 (ja)
JPH063089B2 (ja) クロゼットドア用の蝶番
JPS5947161U (ja) 吹返ダンパ−
JPH0262074U (ja)
JPS6340250U (ja)
JPH06100038B2 (ja) 折れ戸における戸体相互の連結ロック装置
JPH0640838Y2 (ja) 嵌込み型扉用隠し蝶番
JPH0451169Y2 (ja)