JPS5836766Y2 - 自動車用ドアヒンジ - Google Patents

自動車用ドアヒンジ

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Publication number
JPS5836766Y2
JPS5836766Y2 JP9424481U JP9424481U JPS5836766Y2 JP S5836766 Y2 JPS5836766 Y2 JP S5836766Y2 JP 9424481 U JP9424481 U JP 9424481U JP 9424481 U JP9424481 U JP 9424481U JP S5836766 Y2 JPS5836766 Y2 JP S5836766Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
link member
vehicle body
bracket
long groove
Prior art date
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Expired
Application number
JP9424481U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57205361U (ja
Inventor
一郎 桜井
純 山岸
Original Assignee
株式会社 大井製作所
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 大井製作所 filed Critical 株式会社 大井製作所
Priority to JP9424481U priority Critical patent/JPS5836766Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ドア開時の初期に広い乗降スペースを得られ
るようにした自動車用ドアヒンジに関する。
従来のドアヒンジはヒンジ中心が固定的であって、第9
図に実線で示したドアAのように、ドア開時の乗降スペ
ースはドア開度に比例しているため、必要な乗降スペー
スを得るためにはドアAを大きく開かなければならず、
ドアAの先端A1が車幅方向に大きく広がり、交通量の
多い道路では危険であるし、狭い駐車スペース等でドア
Aを少ししか開くことができない場合は窮屈である。
又、ドアウィンドガラスの曲率が大きくてドアAの上端
が内側に倒れ込んでいるような場合などは、さらに窮屈
であるばかりでなく、時にはドアAの上端部に顔や頭を
ぶつけて、危険ですらある。
本考案は上記問題点に着目してなされたもので、ドアヒ
ンジのヒンジ中心をドアの開閉に伴ない変化させ、ドア
開時の初期に、ドアの基端部を主として外方に移動させ
るようにし、ドアの先端を大きく開くこと無く、必要な
乗降スペースを得られるようにした自動車用ドアヒンジ
を提供するものである。
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
なお、同一部位には同一符号を付する。
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示している。
上下に7ランジ11.11が曲設され車体側への取付面
12に穿設したボルト挿通孔13,13を介して車体側
へボルト固着される車体用ブラケット1に、車体幅方向
で内方に、車体前後方向に延び溝形断面をした内リンク
部材2が、その上下のフランジ21.21を車体用ブラ
ケット1のフランジ11.11にて挾持して軸ピン22
を介して枢着される。
更に車体用ブラケット1には内リンク部材2と略平行に
して、車体幅方向の外方に、内リンク部材2と同様に溝
形断面をした外リンク部材3が上下のフランジ31.3
1を車体ブラケット1のフランジ11.11にて挾持し
て、軸ピン32を介して枢着されている。
内リンク部材2の先端部23と外リンク部材3の先端部
33とは、軸ピン22.32の中心を結んだ線に略平行
に配設され、溝形断面をしており、その上下のフランジ
41.41が、内リンク部材2のフランジ21.21と
外リンク部材のフランジ31.31に挟持された連結リ
ンク部材4により、内リンク部材2とは軸ピン42を介
して、外リンク部材3とは軸ピン43を介して夫々回動
可能に連結されている。
すなわち、車体用ブラケット1、内リンク部材2、外リ
ンク部材3、連結リンク部材4により四節回転連鎖を形
成している。
そして、外リンク部材3と連結リンク部材4との連結軸
である軸ピン43は、ドア側への取付フランジ51.5
1に穿設したボルト挿通孔52,52を介してドアAに
固着されるドア用ブラケット5の上下のフランジ53.
53が連結リンク部材4のフランジ41.41に挟持さ
れて、外リンク部材3と連結リンク部材4とがドア用ブ
ラケット5に回動自在に枢着されるように植設されてい
る。
フランジ53.53は背板54で一体的に結合されてい
る。
内リンク部材2の先端部23はドア用ブラケット5方向
に延びた延長部24が形成され、この延長部24に、平
面より見て車体内後方に向き傾斜した直線的な長溝25
が穿設されている。
長溝25には、ドア用ブラケット5のフランジ53が盛
り上げられ、延長部24に密着した部分に立設された係
合ピン軸55が摺動自在に係合している。
次に作用を説明する。
ドアAを反時計方向に開くと車体用ブラケット1、内リ
ンク部材2、外リンク部材3、連結リンク部材4は略平
行四辺形を形成しているから、ドアAの開きに伴ない、
連結リンク4はその方向を変えること無く外方に移動す
ると共に、軸ピン43も外方に移動するからドアAの基
端部A2も外方に移動する。
ドアAを開くに従い、軸ピン43.42、係合ピン軸5
5の位置関係が変化し、係合ピン軸55は内リンク部材
2の延長部24に穿設された長溝25内を先端に向かっ
て摺動し、全開状態では第3図に示すようになる。
ドアAを全開状態から閉じるときには、ドアAの開時と
は逆の動作により全開される。
このようにドアAの開きに伴い、ドアの基端部A2が外
方に移動するので、ドアAの開度は十分でなくてもその
基端部A2は車体外方へ大きく移動する。
すなわち、第9図想像線に示すように従来のドアヒンジ
に比し、ドアAの乗降スペースは広く確保され、とりわ
け、基端部A2で著しい。
軸ピン43.42、保合ピン軸55の位置関係はドアA
の開度に応じて定まるので、ドアAが不安定になること
も無く、開閉いずれの場合も安定している。
なお、14はドア閉時に内リンク部材2に当接して作動
を安定させるためのストッパである。
第4図および第5図は本考案の第2実施例を示している
本実施例では、内リンク部材2の延長部24に、第4図
に示すドアA全閉状態の係合ピン軸55の位置より車体
内方、かつ、車体前方に向かって若干類いた初期用長溝
25 aと設定位置で車体後方に向かう中後期用長溝2
5 bとの連続した略り字形の形状の長溝25が穿設さ
れている。
その他は第1実施例と同様である。
本実施例によれば、ドアAの反時計方向の開時初期には
、初期用長溝25 a内に沿って保合ピン軸55が大き
く移動するのが、ドアAの軸ピン43を中心とする反時
計方向の回動は減じられているので、ドアAは、先端A
1を大きく振ることは無く、その基端A2を車体外方に
大きく移動させて、乗降スペースを確保し、更に保合ピ
ン軸55が中後期用長溝25 bに至る第5図に示す状
態より全開状態までは、軸ピン43を中心にして反時計
方向にドアAは大きく回動する。
第6図および第7図は本考案の第3実施例を示している
本実施例では、内リンク部材2の延長部24に、第2実
施例の初期用長溝25 aに比し車体後方に向けて傾斜
している初中期用長溝25 Cとこれに連続して車体後
方に向き折れ曲る後期用長溝25 dの連続した形状の
略り字形の長溝25が穿設されている。
その他は第1実施例と同様である。本実施例によれば、
ドアAを第6図に示す全閉時より反時計方向に開くと初
中期用長溝25 C内に沿って保合ピン55が移動する
ので、ドアAは軸ピン43を中心にして若干回動すると
共にドアAの基端部A2は車体外方に移動して、先端A
1は少し振れるが大きく広がることは無く、開時の中期
に至るまでドアAの開度に比し大きな乗降スペースを確
保し、更に保合ピン軸55が後期用長溝25 dに至る
第7図に示す状態からは全開状態までドアAは軸ピン4
3を中心にして反時計方向に大きく回動する。
第8図は本考案の第4実施例を示している。
本実施例では、内リンク部材2の延長部24に、ドアA
の開時の初期にドアAを適宜な設定角度だけ先ず開かせ
るため、軸ピン43に対して同心となるように形成した
初期用長溝25 eと、その後ドアAを緩やかに回動さ
せるための傾斜した中後期用長溝25 fとの連続した
長溝25が穿設されている。
その他は第1実施例と同様である。
本実施例によれば、ドアAは開時の初期に乗降に適した
開度まで先ず軸ピン43を中心にして反時計方向に回動
して開き、係合ピン軸55が中後期用長溝25 fに至
ると、開度を緩やかに増加させつつ、ドアAの基端部A
1を車体外方へ移動させる。
本考案に係る自動車用ドアヒンジによれば、ドア開時の
初期にドアの基端部を車体外方に移動させることができ
るから、容易に十分な乗降スペースを確保することがで
きて、自動車への乗降を便利かつ安全に行なうことがで
きるようにすることができる。
内リンク部材の延長部に設ける長溝の形状を適宜設定す
ることにより多様な設計をすることができる。
ドアヒンジを上下一対とし、そのいずれか一方にのみ本
考案に係るドアヒンジを用いても良く、下方にのみ用い
れば足元の乗降スペースが確保され、上方にのみ用いれ
ば、ドアの上端部に顔や頭をぶつけないようにドアの上
部を回避させることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を示し、第1図
はドア全閉状態の平面図、第2図は同様に正面図、第3
図は全開状態の平面図を示し、第4図および第5図は本
考案の第2実施例を示し、第4図はドア全閉状態の平面
図、第5図は中間状態の平面図を示しており、第6図お
よび゛第7図は同様に第3実施例を示し、第8図は本考
案の第3実施例を示すドア全閉状態の平面図、第9図は
自動車の平面図を示す。 1・・・・・・車体用ブラケット、2・・・・・・内リ
ンク部材、24・・・・・・延長部、25・・・・・・
長溝、3・・・・・・外リンク部材、4・・・・・・連
結リンク部材、5・・・・・・ドア用ブラケット、55
・・・・・・係合ピン軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体側に固着される車体用ブラケットと、車体前後方向
    に延び、該車体用ブラケットに枢着された内リンク部材
    と、該内リンク部材に略平行に、該車体用ブラケットに
    枢着された外リンク部材と、該外リンク部材と該内リン
    ク部材とを連結する連結リンク部材とで四節回転連鎖を
    形成し、該外リンク部材と該連結リンク部材との連結軸
    に、ドア側に固着されるドア用ブラケットを枢着し、該
    内リンク部材に、該ドア用ブラケット方向に延び、長溝
    が穿設された延長部を設け、該ドア用ブラケットに立設
    した係合ピンを該長溝に摺動自在かつ回動可能に係合し
    て成る自動車用ドアヒンジ。
JP9424481U 1981-06-25 1981-06-25 自動車用ドアヒンジ Expired JPS5836766Y2 (ja)

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JP9424481U JPS5836766Y2 (ja) 1981-06-25 1981-06-25 自動車用ドアヒンジ

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JP9424481U JPS5836766Y2 (ja) 1981-06-25 1981-06-25 自動車用ドアヒンジ

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Publication Number Publication Date
JPS57205361U JPS57205361U (ja) 1982-12-27
JPS5836766Y2 true JPS5836766Y2 (ja) 1983-08-18

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JP9424481U Expired JPS5836766Y2 (ja) 1981-06-25 1981-06-25 自動車用ドアヒンジ

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JPS59206576A (ja) * 1983-05-09 1984-11-22 ダイハツ工業株式会社 自動車のドアにおけるドアヒンジ

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JPS57205361U (ja) 1982-12-27

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