JPH09273316A - 構造物の補強構造及び該補強構造に用いる補強板 - Google Patents

構造物の補強構造及び該補強構造に用いる補強板

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JPH09273316A
JPH09273316A JP11815896A JP11815896A JPH09273316A JP H09273316 A JPH09273316 A JP H09273316A JP 11815896 A JP11815896 A JP 11815896A JP 11815896 A JP11815896 A JP 11815896A JP H09273316 A JPH09273316 A JP H09273316A
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JP
Japan
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reinforcing
reinforcing plate
plate
pillar
support member
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JP11815896A
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Seiji Yukizaki
清二 柚木崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】木造建築物の一壁面において、2本の木製
角柱41、42間に、裏面に断面L字状の鉄製支持部材
11、12をハの字形状をなす位置に溶接した厚さ9.
0ミリメートルの鋼板20をわたし、鋼板の両端部を柱
に釘打ちにより固定する。補助部材31、32を柱と補
助部材の間の隙間に強く差し込み補強構造を完成させ
る。 【効果】支持部材と補助部材により補強板の横振れや下
部へのずり落ちを防止することが出来るので、設置時に
上下方向、左右方向いずれのズレをも生じることがなく
また、地震に際しては柱の補強に寄与して構造物全体の
補強に資することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物の補強構造
及び該補強構造に用いる補強板に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】木造住宅等の補強や補修に際
して、鋼板を補強されるべき構造物の壁面に貼付けて補
強する手段が知られている。この方法は、比較的簡便に
構造物を補強若くは修繕補強することができるという利
点があるが、従来の方法においては設置時に鋼板を正確
に位置決めするのが困難で、特に多数枚の交番を垂直/
水平方向に連続させて設置する際にズレを生じ安いとい
う問題があった。また、地震等の際の横揺れに際しては
比較的軽微な揺れであっても柱等との接合部に集中して
過大な力がかかるため脱落する等して補強の用を成さ
ず、十分満足できるものではなかった。そのため、従来
は建物の補修や補強を行う際、壁面を一旦崩して筋交い
を入れ壁を塗り直す等の長い工期と費用を要する手段を
採用せざるを得なかった。
【0003】
【発明の開示】本発明者は、斯かる従来技術の問題点に
鑑み、簡便に施工可能で優れた強度を有する補強構造に
つき鋭意研究を重ねた結果、優れた補強方法を見い出
し、本発明を完成させた。
【0004】即ち、本発明は、補強板により補強される
構造物の壁面補強構造において、補強板の両端部が第一
の柱及び第二の柱に固定され、補強板上のハの字形状を
なす位置に第一の支持部材及び第二の支持部材が取り付
けられ、第一の支持部材と第一の柱との間に第一の支持
部材と第一の柱の側面にそれぞれ一辺を当接させた第一
の補助部材が嵌合されており、第二の支持部材と第二の
柱との間に第二の支持部材と第二の柱の側面にそれぞれ
一辺を当接させた第二の補助部材が嵌合されていること
を特徴とする構造物の補強構造に係る。
【0005】また、本発明は、第一の支持部材と第二の
支持部材は一体となった台形もしくは三角形の板状部材
として補強板に取り付けられ、前記の補強構造と同様の
効果を奏する構造物の補強構造に係る。
【0006】更に本発明は、前記構造においていずれか
片側の柱と支持部材、補助部材からなる構造に係る。
【0007】本発明に用いることのできる補強板の材質
としては、金属板、木製板、樹脂性板、陶板等任意のも
のを用いることができるが、機械的強度の観点から金属
板が特に好ましくとりわけ鋼板が特に好ましい。当該補
強板の表面には防錆、防汚、意匠付与等のために塗料の
塗布、鍍金加工、シート被覆等を行ってもよい。補強板
の板厚は、材質により適宜定めることができるが、例え
ば鋼板を用いる場合、実用的には0.5〜30.0m
m、好ましくは5〜20.0mm程度とするのがよい。
【0008】また、補強板は複数の材質から構成されて
いてもよく例えば中央部が鋼板であって両端部が木製板
であるような補強板であってもよい。その際には、中央
部と両端部の段差に支持部材としての機能を持たせるこ
とができ、そのように支持部材が補強板と一体化してい
るような様態で本発明を実施することも可能である。
【0009】ハの字状の支持部材は、垂直方向に対して
約1〜45゜の傾きを付けて設置する。好ましくは10
〜40゜程度とするのがよい。この範囲の傾きを持たせ
ると補強効果が大となり、また脱落の危険が少ない。一
組の支持部材は上部が狭まる形態で、もしくは上部が広
がる形態で設置することができる。但し上部が広がる形
態で設置された場合、補助部材に何らかの係止手段を講
じて補助部材の脱落防止を図る必要がある。また、支持
部材はまた支持部材の材質には特に制限はないが、補強
板が樹脂製の場合、指示部材も樹脂製として一体成形し
てもよい。補強板が鋼板の場合、支持部材も鉄製として
溶接すれば強度上好ましい。支持部材の形状としては角
棒状、厚板状、L字断面棒状等、補助部材と当接可能で
あれば任意の形状とすることができる。支持部材はいわ
ばくさび止めとして作用する。
【0010】補助部材は、支持部材に一辺が当接し、他
の一辺が柱に当接する態様で柱と支持部材の間に嵌入さ
れるような形状とし、具体的には台形、三角形等の形状
の薄板を用いてなる一種のくさびである。当該補助部材
としては、軽量で加工の容易な材料を用いるのが好まし
く、具体例としては木製板、樹脂製板、鋼板等が挙げら
れる。補助部材は、構造物の柱又は補強前の壁面と接合
することにより一層強度と安定性を増すことができる。
また、補助部材は、柱の間隔に合わせて施工現場で適宜
大きさを調整して用いることができ、予め一定の規格で
支持部材の取り付けられた補強板を用いても作業現場で
簡便且つ確実に支持部材と柱側面に当接させ信頼性の高
い補強構造とすることができる。
【0011】尚、以上に説明したハの字形状をなす支持
部材の一方と第一の柱及び第一の補助部材並びにハの字
形状をなす支持部材の他方と第二の柱及び第二の補助部
材からなる左右2組の補強構造は、左右いずれか一方の
構造を省略してもよく、その際には補強板上に、省略さ
れた側の柱の内側面に直接当接する支持部材を設けても
よい。
【0012】本発明の補強構造によれば、支持部材と補
助部材により補強板の横振れや下部へのずり落ちを防止
することが出来るので、設置時に上下方向、左右方向い
ずれのズレをも生じることがなく、また、地震に際して
は柱の補強に寄与して構造物全体の補強に資することが
できる。
【0013】また、多数の補強板を連続して設置する場
合には、予め構造物の柱又は壁面に補助部材を適当な手
段で設置した後、支持部材を有する補強板を順次設置す
る方法に依れば、簡便な工程で補強工事を行うことがで
きる。
【0014】その他、本発明の実施にあたっては、当業
者であれば、支持部材の形状や材質を変更したり2組以
上設置する等、また補強板を波板とするなど多くのバリ
エーションを容易に考えられるであろう。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 実施例1 図1に示すように、木造建築物の一壁面において、2本
の木製角柱(41)、(42)間に、裏面に断面L字状
の鉄製支持部材(11)、(12)をハの字形状をなす
位置に溶接した厚さ9.0ミリメートルの鋼板(20)
をわたし、鋼板の両端部を柱に釘打ちにより固定した。
補助部材(31)、(32)を柱と補助部材の間の隙間
に強く差し込み補強構造を完成させた。同様の工程によ
り順次上部を補強した。 実施例2 木造建築物の一壁面に、図3のように本発明の補強構造
を設けた。実施例2においては中央部の鋼板は支持部材
(くさび止め)を兼ねている。 実施例3 実施例1において、支持構造の一方を省略した請求項4
に対応する実施例である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は実施例1の本発明の補強構造の斜視図であ
る。
【図2】は実施例1の本発明の補強構造のA−A’断面
図である。
【図3】は実施例2の本発明の補強構造の斜視図であ
る。
【図4】は実施例2の本発明の補強構造のA−A’断面
図である。
【図5】は実施例3の本発明の補強構造の斜視図であ
る。 (以下余白)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補強板により補強される構造物の壁面補強
    構造において、補強板の両端部が第一の柱及び第二の柱
    に固定され、補強板上のハの字形状をなす位置に第一の
    支持部材及び第二の支持部材が取り付けられ、第一の支
    持部材と第一の柱との間に第一の支持部材と第一の柱の
    側面にそれぞれ一辺を当接させた第一の補助部材が嵌合
    されており、第二の支持部材と第二の柱との間に第二の
    支持部材と第二の柱の側面にそれぞれ一辺を当接させた
    第二の補助部材が嵌合されていることを特徴とする構造
    物の補強構造
  2. 【請求項2】第一の支持部材と第二の支持部材は一体と
    なった台形もしくは三角形の板状部材として補強板の一
    部をなす請求項1記載の構造物の補強構造
  3. 【請求項3】ハの字形状をなす位置に一方の面の側へ起
    立した2個の支持部材を備えた構造物補強用鋼板
  4. 【請求項4】補強板により補強される構造物の壁面補強
    構造において、補強板の両端部が第一の柱及び第二の柱
    に固定され、補強板上には垂直方向に対して1゜〜45
    ゜の角度をもって支持部材が取り付けられ、該支持部材
    と第一若くは第二の柱の間には該支持部材と該柱の側面
    にそれぞれ一辺を当接させた補助部材が嵌合されている
    ことを特徴とする構造物の補強構造
JP11815896A 1996-04-03 1996-04-03 構造物の補強構造及び該補強構造に用いる補強板 Pending JPH09273316A (ja)

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JP11815896A JPH09273316A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 構造物の補強構造及び該補強構造に用いる補強板

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ID=14729544

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013104220A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Toda Constr Co Ltd スラブの解体方法と解体装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013104220A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Toda Constr Co Ltd スラブの解体方法と解体装置

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