JPH09273171A - 杭の不同沈下修正方法 - Google Patents

杭の不同沈下修正方法

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JPH09273171A
JPH09273171A JP8286496A JP8286496A JPH09273171A JP H09273171 A JPH09273171 A JP H09273171A JP 8286496 A JP8286496 A JP 8286496A JP 8286496 A JP8286496 A JP 8286496A JP H09273171 A JPH09273171 A JP H09273171A
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JP
Japan
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pile
piles
fitting
intermediate body
settlement
Prior art date
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Pending
Application number
JP8286496A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Wakita
英治 脇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造物の建替時の既設杭と新設杭との併用に
よる杭の不同沈下を、不同沈下の修正対象となる杭の頭
部に連なる柱の柱長さを変えて修正する。 【解決手段】 無端状に連続した波形の嵌合縁8を両端
縁に形成した環状の中間体7と、柱4を予め上下に分割
して、それぞれの分割端面に嵌合縁8と対応する波形の
嵌合端9を端面周囲に形成した柱母材41,42と、そ
の嵌合端9と中間体7の垂直面間に挿入される修正ピー
ス13とからなる。柱母材41,42の両方を中間体7
と一体的に嵌合して不同沈下の修正対象となる杭2の頭
部に連なる柱4となす。柱4をジャッキアップして中間
体7を境に柱母材間に所要の隙間11を形成する。中間
体7を水平方向に回動変位させて嵌合縁8と嵌合端9と
の垂直面間に間隙12を形成する。間隙12に修正ピー
ス13を挿入固定して、杭2の沈下量に相当する長さを
柱長さに加えて杭2の沈下を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の基礎杭と
して地中に設けられた杭の不同沈下を修正する方法に関
するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】既設構造物の建替えに
あたって、既存の基礎杭を利用できれば、工費、工期、
環境などの面からきわめて好ましいことではあるが、既
設の基礎杭はほとんどが打込み杭で、既設構造物と新設
構造物ではレイアウトや荷重条件も当然に異なってくる
ことから、一部で増打ち杭が必要となる。
【0003】この増打ち杭として打込み杭を採用する
と、既設杭により杭間の地盤が締まっているため、新設
杭に打止まりが生じて施工が困難となる。また新設杭の
施工時に既設杭の周面摩擦の低下を生ずるおそれがある
ので、設計上においても好ましいものではない、とされ
ている。
【0004】そこで、増打ち杭としては中堀り杭や場所
打杭が採用されるが、この場合には既設杭と新設杭で杭
種が異なることになり、両者の杭間で沈下量が異なって
くるので、これを解決する必要がある。
【0005】この発明は上記既設杭と新設杭との併用に
よる杭の不同沈下、杭と杭あるいは杭と基礎の間の不同
沈下を、不同沈下の修正対象となる杭の頭部に連なる柱
の柱長さをもって修正することができる新たな杭の不同
沈下修正方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、垂直面と傾斜面とが頂面と底面とを介して交互に無
端状に連続した波形の嵌合縁を、両端縁に上記各面の位
置を互にずらせて形成した環状の中間体と、柱を予め上
下に分割して、それぞれの分割端面に上記中間体の嵌合
縁と対応する波形の嵌合端を端面周囲に形成した柱母材
と、その嵌合端と中間体の垂直面間に挿入される修正ピ
ースとからなり、上記柱母材の両方を上記中間体と一体
的に嵌合して不同沈下の修正対象となる杭の頭部に連な
る柱となし、その柱をジャッキアップして中間体を境に
柱母材間に所要の隙間を形成したのち、中間体を水平方
向に回動変位させて柱母材側の嵌合端と中間体側の嵌合
縁との垂直面間に間隙を形成し、その間隙に上記修正ピ
ースを挿入固定して、杭の沈下量に相当する長さを柱長
さに加えて杭の沈下を修正する、というものである。
【0007】上記方法による不同沈下の修正は何度でも
可能であるが、構造物の竣工より前の時点で構造物全荷
重の6〜8割が作用したところで一度行えば充分であ
る。しかし、構造物全荷重の6割程度で作用した時点で
の沈下修正では、修正時期が早いので、最終的な全荷重
作用状態を予測する必要がある。この予測に関しては観
測データを用いた方法があるので、これにより対処する
ことができる。
【0008】また一つの中間体もって、沈下量に相当す
る長さを柱長さに加えることができない大きな杭の沈下
量のときには、中間体の数を増やして多段に修正を行
う。したがって、どのような大きさの沈下修正にも対応
させることができ、また建替えにおける利用に限らず、
杭の沈下修正を必要とする場合に広く適用可能なもので
あり、杭と柱との間に免震装置が設置されても免震装置
に影響を与えることなく修正を行うこともできる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の方法を採用し
て杭の不同沈下を修正した構造物の概略を示すもので、
1は既設杭、2は鋼管の新設杭で、それらの杭1,2の
頭部には柱3,4が連なっている。また杭と柱との接続
部分にあたる部位に床版5があり、その床版5の上方に
梁6がある。
【0010】このような構造物における杭の不同沈下は
新設杭2に生ずるので、その新設杭2を不同沈下の修正
対象杭として、その頭部に連なる柱4,4を、ジャッキ
アップにより柱長さが修正できるように、環状の中間体
7を採用して上下を一体的に接続した柱から構成してい
る。
【0011】上記中間体7は、柱と同一径の鋼管を環状
に切断したものからなり、その両端縁は、図2以下に示
すように、垂直面81と傾斜面82とが頂面83と底面
84とを介して交互に無端状に連続した波形の嵌合縁8
に形成してある。また両嵌合縁8,8の各面は上下との
関連において互いに位置をずらせて設けてある。
【0012】上記柱4は予め上下に分割されて、それぞ
れの分割端面に上記中間体7の嵌合縁8と対応する波形
の嵌合端9,9を端面周囲に形成した柱母材41,42
に形成され、その両方を上記中間体7と一体的に嵌合し
たものからなり、上記底版5と梁6との間に設置したジ
ャッキ10により中間体7を境にジャッキアップできる
ようにしてある。
【0013】図3は、柱長を修正して杭2の沈下修正を
行う施工手順を説明する展開図で、構造物の竣工より前
で構造物の全荷重の6〜8割が作用している時点で、
(a)図の状態に中間体7と柱母材41,42とを嵌合
させて形成した杭2の上の柱4を、上記ジャッキ10に
よりジャッキアップする。このジャッキアップにより
(b)図に示すように、中間体7と上下の柱母材41,
42との間に所要高さの隙間11,11を形成する。
【0014】次に中間体7を水平方向に回動する。この
回動変位は嵌合縁8の傾斜面82と柱母材側の嵌合端9
の傾斜面92とが接する所まで行い、嵌合縁8の垂直面
81と柱母材側の嵌合端9の垂直面91との間に、
(c)図に示すような縦長の隙間12を形成する。
【0015】隙間12を形成したのち、その位置を保っ
て全ての隙間12に修正ピース13を挿入し、中間体7
および上側の柱母材42を支持する。この修正ピース1
3は長方形の軸部で端部に固定用のプレート14を一体
形成したものからなり、そのプレート14をボルトなど
により中間体7と柱母材41,42に取付けて固定す
る。
【0016】このようにジャッキアップ後の高さ位置
を、上記修正ピース13の挿入により維持して柱長さの
修正を行うこの方法では、修正ピース13の高さによっ
て杭2の沈下量が補われることになる。したがって、杭
2の沈下量によりそこに採用される修正ピース13の高
さ寸法は異なるが、5mmピッチで高さ寸法が異なる5〜
10種類のものを準備しておけば、修正ピース13を挿
入する隙間12の形状は高さが規定されれば柱径には無
関係なので、全ての現場にて共通利用することができ
る。
【0017】また修正ピース13を固定するボルトは、
予め柱母材41,42及び中間体7に修正ピース1個当
たり2〜4個所設けておけば、全てのサイズの修正ピー
ス13でそのボルト孔を共用することができる。
【0018】図5は、中間体7と柱母材41,42との
嵌合に際する両者のはずれを防止する手段として、内管
15を採用した場合を示すものである。この内管15は
予め上側の柱母材42の端部内に挿入固定され、この内
管15に上記中間体7を嵌め込んで下側の柱母材41と
の嵌合接続を行えば、内管15が下側の柱母材41に先
に嵌り込んで中間体7の嵌合ガイドとなるので、嵌合時
の中間体7のはずれが防止されて、上下柱母材41,4
2の接続をスムーズに行うことができる。
【0019】図6は、杭2とその頭部に連なる上記柱4
の間に免震装置16が設けられた場合で、かかる構成に
おいても、上記中間体7を介しての上下柱母材41,4
2の嵌合による接続位置は、免震装置16よりも上部
で、そこまでジャッキアップの影響は及ばないから、こ
の発明の方法による杭の沈下量の修正は、免震装置16
が設けられていても施工が可能である。
【0020】上述のようにこの発明は、不同沈下の修正
対象となる杭の真上の柱の長さを変化させて、杭の不同
沈下の修正を行うので、沈下した杭はそのままでよく、
また既設杭が打込み杭で新設の増打ち杭が中掘杭の場合
には増打ち杭の沈下が相対的に多いので、増打ち杭の頭
部の柱にこの発明を施工すればよい。既設杭が打込み杭
で新設の増打ち杭が場所打ち杭あるいは連続地下壁の場
合には、既設杭の沈下が多いので、既設杭の頭部の柱に
この発明を施工すればよいなど、その適応性は広く既設
構造物の建替えに極めて有益なものといえるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る杭の不同沈下修正方法を適用
した構造物の概略図。
【図2】 不同沈下の修正対象となる杭とその上部の構
造物の地下階の略示図。
【図3】 不同沈下の修正施工を工程順に説明する展開
図。
【図4】 修正ピースの斜視図。
【図5】 内管を採用した修正施工の嵌合前の状態図。
【図6】 免震装置を備えた不同沈下の修正対象となる
杭とその上部の構造物の地下階の略示図。
【符号の説明】
2 不同沈下の修正対象となる杭 4 柱 41 下側の柱母材 42 上側の柱母材 5 底版 6 梁 7 中間体 8 嵌合縁 81 垂直面 82 傾斜面 83 頂面 84 底面 9 嵌合端 91 垂直面 92 傾斜面 10 ジャッキ 11 隙間 12 隙間 13 修正ピース 14 固定用のプレート 15 内管 16 免震装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直面と傾斜面とが頂面と底面とを介し
    て交互に無端状に連続した波形の嵌合縁を、両端縁に上
    記各面の位置を互にずらせて形成した環状の中間体と、
    柱を予め上下に分割して、それぞれの分割端面に上記中
    間体の嵌合縁と対応する波形の嵌合端を端面周囲に形成
    した柱母材と、その嵌合端と中間体の垂直面間に挿入さ
    れる修正ピースとからなり、 上記柱母材の両方を上記中間体と一体的に嵌合して不同
    沈下の修正対象となる杭の頭部に連なる柱となし、その
    柱をジャッキアップして中間体を境に柱母材間に所要の
    隙間を形成したのち、中間体を水平方向に回動変位させ
    て柱母材側の嵌合端と中間体側の嵌合縁との垂直面間に
    間隙を形成し、その間隙に上記修正ピースを挿入固定し
    て、杭の沈下量に相当する長さを柱長さに加えて杭の沈
    下を修正することを特徴とする杭の不同沈下修正方法。
JP8286496A 1996-04-04 1996-04-04 杭の不同沈下修正方法 Pending JPH09273171A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106120881A (zh) * 2016-08-23 2016-11-16 上海长凯岩土工程有限公司 一种高层建筑物纠偏加固装置
CN111335189A (zh) * 2020-03-13 2020-06-26 张海龙 一种能够精确控制墩柱位移量的桥梁墩柱纠偏装置
CN112648146A (zh) * 2020-12-18 2021-04-13 华能煤炭技术研究有限公司 塔架纠偏方法、装置及系统

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