JPH09273100A - 粘着剤付き用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で容易にプリンタ等でも印字がで
き、印字後は、容易に壁や机等に貼付できる粘着剤付き
用紙を提供することを目的とする。 【構成】 枚葉紙１の端部を折り返し重ね合わせ部２、
３を形成し、この重ね合わせ部の内面側の少なくとも片
面側に再貼着再剥離可能な粘着剤４、５を塗布してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、裏面に再貼着再剥離
可能な粘着部を設けて机や壁等に貼着する粘着剤付き用
紙に関する発明である。

【０００２】

【従来の技術およびその問題点】用紙裏面に再貼着再剥
離可能な粘着剤を設けた粘着メモ用紙は、従来より数多
くの形態のものが知られている。これらの粘着剤付き用
紙は、メモやメッセージを記入後、机や壁等に貼着して
固定することにより、書類などに紛れることがない利点
を有するものの、その供給形態は、図７に示すように複
数枚の粘着面が同一方向に向けて重ね合わされている用
紙束で供給される。また、図７に示される用紙束１６
は、通常、用紙１１の裏面側に再貼着再剥離可能な粘着
剤１３を塗布する場合には、粘着剤１３が用紙１１に定
着するようにタイコート剤１２が塗布されるとともに、
重ねられる下側の用紙１１の表面側には、粘着剤１３が
付着するのを防止するためにシリコン１４等を塗布して
剥離処理されている。用紙束の最下部には台紙１５が貼
付されている。

【０００３】したがって、メモやメッセージを筆記する
場合には、これら用紙束の最上片に筆記後、剥がして、
机や壁等に貼着すればよい。しかしながら、再貼着再剥
離可能な粘着剤を設けた粘着剤付き用紙は、粘着財付き
ということで各種のプリンタ等で印字するには、適して
いなかった。

【０００４】そこで、これら粘着剤付き用紙の裏面（粘
着剤面）にラベルなどと同様に剥離紙を貼り付けて、プ
リンタでの印字を試みたが、再貼着再剥離可能な粘着部
自体がラベルなどの粘着剤に比較して、弱粘着であるた
め剥離紙が剥離しやすく、プリンタ内に剥離紙が引っ掛
かる等のトラブルを生じるなどの問題があった。本発明
は、これらの欠点を解消し、簡単な構造で容易にプリン
タ等でも印字ができ、印字後は、容易に壁や机等に貼付
できる粘着剤付き用紙を提供することを目的とするもの
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、本発明の粘着剤付き用紙は、枚葉紙の端部
を折り返し重ね合わせ部を形成し、この重ね合わせ部の
内面側の少なくとも片面側に再貼着再剥離可能な粘着剤
を塗布してなるものである。

【０００６】以下、本発明を好適な実施例に基づいて詳
細に説明する。図１は、本発明の粘着剤付き用紙１の表
面平面図を示すものであって、図２は、図１の粘着財付
き用紙１の裏面平面図で、図３は、図２の粘着剤付き用
紙１のＸ−Ｘ線断面説明図で図４は、粘着剤付き用紙１
の表面に印字または、筆記後、裏面に折り返された重ね
合わせ部を開き粘着剤を表出させた平面説明図。図５は
重ね合わせ面の一面側のみに粘着剤を塗布した他の実施
例を示す断面説明図。図６は、図５の粘着剤付き用紙１
の表面に印字または、筆記後、裏面に折り返された重ね
合わせ部を開き粘着剤を表出させた平面説明図である。

【０００７】本発明の図１乃至図４に示される粘着剤付
き用紙１は、用紙本体１の表面に必要により伝言宛先記
入部やメモ内容を記入するメモ記入部、掲示用表示部が
設けられ、枚葉紙の端部を折り返し重ね合わせ部２、３
を形成し、この重ね合わせ部２、３の両対向面側に再貼
着再剥離可能な粘着剤４、５を塗布してなるものであ
る。

【０００８】粘着剤付き用紙１は、プリンタ等で印字す
る際は、用紙本体１の重ね合わせ部２、３を先頭にして
プリンタに供給して印字する。印字後、重ね合わせ部
２、３を開き粘着剤４、５を表出させ、壁や机等に貼付
する。

【０００９】貼付する面が毛羽立った貼着しにくい面で
ある場合は、重ね合わせ部２、３に画鋲等で貼付するこ
とにより用紙本体１が二重になって掲示等に適したもの
となる。

【００１０】重ね合わせ部２、３の対向面に塗布する再
貼着再剥離可能な粘着剤は、図５、図６に示すように片
面側であっても良く粘着剤の強度と用途に、合わせて選
択すると良い。

【００１１】なお、重ね合わせ部３の端部には、プリン
タ等での印字後、または筆記後、重ね合わせ部２、３が
開き易くなるように粘着剤を塗布しない部分、または、
粘着剤を塗布しない突出部分を設けておいてもよい。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の粘着剤
付き用紙は、簡単な構成であり、通常のプリンタ等での
印字や筆記時には、粘着剤が表出してないので、通常の
枚葉紙として扱える。また、壁や机等に貼着するときに
は重ね合わせ部を開き粘着剤を表出させ容易に貼着で
き、しかもこれら粘着剤付き用紙は、従来の粘着剤が表
出して重ね合わされた用紙束が、粘着剤が用紙に定着す
るようにタイコート剤が塗布されるとともに、重ねられ
る下側の用紙の表面側には、粘着剤が付着しないように
シリコン等を塗布しなくてはならないのに対して、本願
は、対向する粘着剤面は別の用紙に対向しないので、こ
れらタイコート剤やシリコン等を塗布しなくてよいので
安価に製造できる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の粘着剤付き用紙１の表面平面図。

【図２】図１の粘着財付き用紙１の裏面平面図。

【図３】図２の粘着剤付き用紙１のＸ−Ｘ線断面説明
図。

【図４】粘着剤付き用紙１の表面に印字または、筆記
後、裏面に折り返された重ね合わせ部を開き粘着剤を表
出させた平面説明図。

【図５】重ね合わせ面の一面側のみに粘着剤を塗布した
実施例を示す断面説明図。

【図６】図５の粘着剤付き用紙１の表面に印字または、
筆記後、裏面に折り返された重ね合わせ部を開き粘着剤
を表出させた平面説明図

【図７】複数枚の粘着面が同一方向に向けて重ね合わさ
れている従来の用紙束

【符号の説明】

１、１１ 粘着剤付き用紙 ２、３、１２、１３ 折り重ね部 ４、５、１４ 粘着剤

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０９Ｊ 7/04 ＪＪＦ Ｃ０９Ｊ 7/04 ＪＪＦ ＪＫＮ ＪＫＮ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枚葉紙の端部を折り返し重ね合わせ部を
   形成し、この重ね合わせ部の内面側の少なくとも片面側
   に再貼着再剥離可能な粘着剤を塗布してなることを特徴
   とする粘着剤付き用紙。