JPH0927266A - 電界放射型電子源及びその製造方法 - Google Patents

電界放射型電子源及びその製造方法

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JPH0927266A
JPH0927266A JP17759695A JP17759695A JPH0927266A JP H0927266 A JPH0927266 A JP H0927266A JP 17759695 A JP17759695 A JP 17759695A JP 17759695 A JP17759695 A JP 17759695A JP H0927266 A JPH0927266 A JP H0927266A
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JP
Japan
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cathode
film
electron source
conductive substrate
etching
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Application number
JP17759695A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Hori
義和 堀
Keisuke Koga
啓介 古賀
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常のフォトリソプロセス及び半導体プロセ
スにより容易に製造が可能であり、特にリフトオフプロ
セスを用いることなく、急峻な形状の陰極を有する電界
放射型電子源の製造方法を提供する。 【構成】 導電性基板11の上に形成された円板状のエ
ッチングマスクを用い、半導体基板11に対してサイド
エッチングを伴うドライエッチングを行なって、急峻な
先端部13aを有するコーン形状の陰極13を形成す
る。導電性基板11の上に絶縁膜14及び金属膜15を
順次堆積した後、金属膜15の上に、陰極13の上方に
円形の開口部16aを有するレジストパターン16を形
成する。金属膜15及び絶縁膜14に対してレジストパ
ターン16をマスクとするエッチングを行なって、陰極
13を露出させると共に、導電性基板11の上における
陰極13の周辺部に絶縁膜14Aを介して引出し電極1
5Aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自発光の平面型表示素
子、超高速の微小真空素子又は電子線励起の固体レーザ
等への応用が期待される冷電子源である電界放射型電子
源に関し、特に、既存のシリコン等の半導体プロセスと
の整合性及び素子の均一性に優れ、かつ集積化及び低電
圧化が実現可能な電界放射型電子源及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体に対する微細加工技術の進展によ
り、微小な電界放射型電子源の形成が可能となった。ス
ピントらがコーン型(縦型)の電界放射型電子源を提案
し、微小な電界放射型電子源が注目されるに至っている
(参考文献1:C. A. Spindt,J. Appl. Phys. Vol.39,
p.3504 (1986))。
【0003】以下、第1の従来例として、スピントの提
案した電界放射型電子源の構造及び製造方法について図
17を参照しながら説明する。
【0004】まず、図17(a)に示すように、シリコ
ンよりなる導電性基板101上に絶縁膜102及び金属
よりなるゲート電極(引出し電極)103を順次形成し
た後、ゲート電極103及び絶縁膜102に円形の小穴
104を通常のフォトリソプロセスによって形成する。
【0005】次に、図17(b)に示すように、アルミ
ナ等よりなる犠牲層105を導電性基板101に対して
浅い角度で蒸着する。この工程によりゲート口径は縮小
すると共にゲート電極103は犠牲層105に覆われ
る。
【0006】次に、図17(c)に示すように、エミッ
タ電極となるモリブデン等の金属106を導電性基板1
01に対して垂直方向から蒸着する。このようにする
と、ゲート口は蒸着の進展に伴って小さくなるので、小
穴104の内部に円錐形状のエミッタ電極(陰極)10
7が形成される。
【0007】次に、図17(d)に示すように、犠牲層
105をウェットエッチングによりリフトオフして不要
の金属106を除去する。
【0008】この電界放射型電子源は、ゲート電極10
3によってエミッタ電極107の先端から電子を真空中
に引き出し、引き出した電子をエミッタ電極107と対
向するように設けられたアノード電極(陽極)(図示は
省略している)により受けることによって動作する。
【0009】また、第1の従来例と同様の縦型構造であ
って、シリコンの結晶異方性エッチング又は異方性ドラ
イエッチングと熱酸化とを用いて先端形状がより鋭いエ
ミッタ電極を形成する方法が提案されている(参考文献
2:H.F.Gray et al.,IEDM Tech.Dig.p.776,(1986)、及
び参考文献3:別井、1990年秋季信学全大論文集
5、SC−8−2(1990))。
【0010】以下、第2の従来例として別井らの提案し
た電界放射型電子源の構造及び作製方法について図18
を参照しながら説明する。
【0011】まず、シリコンよりなる導電性基板111
上に酸化シリコン膜を形成した後、該酸化シリコン膜に
対してフォトリソプロセスを施すことにより、図18
(a)に示すように、円盤状のエッチングマスク113
を作製する。
【0012】次に、導電性基板111に対してエッチン
グマスク113を用いてサイドエッチングを伴う条件で
ドライエッチングを行なうことにより、図18(b)に
示すように、エッチングマスク113の下側に先端部が
細い立体形状体114を形成する。その後、立体形状体
114に対して熱酸化を施すことにより、図18(c)
に示すように、立体形状体114を、内部のシリコンよ
りなるコーン形状体115と外部の熱酸化膜116とか
らなる構造に変化させる。
【0013】次に、図18(d)に示すように、絶縁膜
117となる酸化シリコン、及びゲート電極(引出し電
極)118となる金属を、導電性基板111の表面に対
して垂直方向から真空蒸着することにより、導電性基板
111の上におけるエッチングマスク113の周辺部及
びエッチングマスク113の上に付着させる。
【0014】次に、導電性基板111を弗酸の水溶液に
浸すことにより、コーン形状体115の周辺部の熱酸化
膜116を除去する共に、絶縁膜及び金属膜が付着した
エッチングマスク113をリフトオフにより除去する
と、図18(e)に示すように、コーン形状体115よ
りなるエミッタ電極(陰極)が形成され、スピント型と
類似の構造を有する電界放射型電子源を得ることができ
る。
【0015】この電界放射型電子源は、第1の従来例と
同様、ゲート電極118によってエミッタ電極115の
先端から電子を真空中に引き出し、引き出した電子をエ
ミッタ電極115と対向するように設けられたアノード
電極(陽極)(図示は省略している)により受けること
によって動作する。
【0016】
【発明が解決ようとする課題】第1及び第2の従来例に
係る電界放射型電子源によると、コーン型のエミッタ電
極を高密度に集積化することが可能であり、また、エミ
ッタ電極の先端の曲率半径として20nm程度が得られ
るので、低電圧で大電流の電子源が実現可能である。
【0017】しかしながら、第1の従来例によると、金
属蒸着によりエミッタ電極107を形成するため、エミ
ッタ電極107の形状、特に先端部の形状が素子の中央
部と周辺部とにおいて必然的に異なるので、電界放射型
電子源が一定以上の面積になると、均一な性能を得るこ
とができないという問題がある。また、犠牲層105を
リフトオフする必要があり、エッチング溶液中にダスト
が浮遊するので通常の半導体プロセスにおいては使用し
ないリフトオフが避けられないという問題がある。
【0018】第2の従来例によると、コーン形状体11
5よりなるエミッタ電極の形状が熱酸化膜116に対す
るドライエッチングの条件に左右されるので、エミッタ
電極の形状の面内バラツキを避けることができないとい
う問題がある。また、ゲート電極118の形成に蒸着法
及びリフトオフプロセスを用いるため、ゲート電極11
8のエッジ部の形状が均一でなくなると共に、第1の従
来例と同様、電界放射型電子源が一定以上の面積になる
と、均一な性能を得ることができないという問題、及び
リフトオフが避けられないという問題がある。
【0019】以上説明したように、従来の電界放射型電
子源においては、金属の蒸着及びこれに伴うリフトオフ
プロセスが避けられないという問題があった。
【0020】前記に鑑み、本発明は、通常のフォトリソ
プロセス及び半導体プロセスにより容易に製造が可能で
あり、特にリフトオフプロセスを用いることなく、急峻
な形状の陰極を有していると共に陰極と引出し電極との
間隔がサブミクロンオーダーの精度で制御可能な電界放
射型電子源及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、陰極が形成された導電性基板の上に絶縁
膜を介して導電膜を形成した後、該導電膜をフォトリソ
グラフィにより均一な形状にパターン化して引出し電極
を形成するものである。
【0022】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、電界放射型電子源を、導電性基板の上に該導電性基
板から突出するように形成され点状又は線状の先端部を
有する陰極と、前記導電性基板の上における前記陰極の
周辺部にフォトリソグラフィにより形成された絶縁膜
と、前記絶縁膜の上にフォトリソグラフィにより形成さ
れた引出し電極とを備えており、前記陰極と前記引出し
電極との間に電圧が印加されると前記陰極の先端部から
電子を放射する構成とするものである。
【0023】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記導電性基板は結晶性の基板であり、前記陰極の先端部
は、前記陰極の周面に特定の複数の結晶方位面が露出す
ることにより急峻な形状に形成されている構成を付加す
るものである。
【0024】請求項3の発明は、請求項1の構成に、前
記導電性基板はシリコン基板であり、前記陰極の先端部
は、前記シリコン基板がエッチングされて凸状体に形成
された後、該凸状体の周面に熱処理により熱酸化膜が形
成され、その後、該熱酸化膜が除去されることにより急
峻な形状に形成されている構成を付加するものである。
【0025】請求項4の発明は、前記導電性基板はシリ
コン基板であり、前記陰極の先端部は、前記シリコン基
板がエッチングされることにより急峻な形状に形成され
ており、前記絶縁膜は、前記シリコン基板の表面部に熱
処理により形成されたシリコン酸化膜よりなる構成を付
加するものである。
【0026】請求項5の発明は、電界放射型電子源の製
造方法を、導電性基板の上に、点状又は線状の先端部を
有する陰極を前記導電性基板から突出するように形成す
る第1の工程と、前記導電性基板の上に全面に亘って絶
縁膜を形成した後、該絶縁膜の上に全面に亘って導電膜
を堆積する第2の工程と、前記導電膜の上に全面に亘っ
てレジスト膜を堆積した後、該レジスト膜に対してマス
クパターンを用いて露光することにより前記陰極の上方
に開口部を有するエッチング保護膜を形成する第3の工
程と、前記導電膜及び前記絶縁膜に対して前記エッチン
グ保護膜をマスクとしてエッチングを行なって、前記陰
極を露出させると共に該陰極の周辺部に絶縁膜を介して
引出し電極を形成する第4の工程とを備えている構成と
するものである。
【0027】請求項6の発明は、請求項5の構成に、前
記第1の工程は、前記導電性基板の上に所定形状のエッ
チング保護膜を形成した後、前記導電性基板に対して前
記エッチング保護膜をマスクとして反応性イオンエッチ
ングを行なうことにより、急峻な先端部を有する陰極を
前記導電性基板から突出するように形成する工程を含む
構成を付加するものである。
【0028】請求項7の発明は、請求項5の構成に、前
記第1の工程の導電性基板はシリコン基板であり、前記
第1の工程は、前記シリコン基板に対してエッチングを
行なうことにより該シリコン基板上に凸状体を形成する
工程と、前記シリコン基板に対して熱処理を行なうこと
により前記凸状体の周面に熱酸化膜を形成する工程と、
前記熱酸化膜を除去することにより急峻な先端部を有す
る陰極を形成する工程とを含む構成を付加するものであ
る。
【0029】請求項8の発明は、請求項5の構成に、前
記第1の工程の導電性基板はシリコン基板であり、前記
第2の工程は、前記シリコン基板に対して熱処理を行な
うことにより前記絶縁膜を形成する工程を含む構成を付
加するものである。
【0030】請求項9の発明は、請求項5の構成に、前
記第1の工程の導電性基板はシリコン基板であり、前記
第2の工程は、前記シリコン基板の上に絶縁膜を堆積し
た後、該絶縁膜の表面を熱処理により平坦化し、表面が
平坦化された絶縁膜の上に前記導電膜を堆積する工程を
含む構成を付加するものである。
【0031】請求項10の発明は、請求項5の構成に、
前記第3の工程は、前記マスクパターンのマスク合わせ
及び前記露光をそれぞれ複数回行なうことにより前記エ
ッチング保護膜を形成する工程を付加するものである。
【0032】
【作用】請求項1の構成により、絶縁膜は導電性基板の
上における陰極の周辺部にフォトリソグラフィにより形
成され、引出し電極は絶縁膜の上にフォトリソグラフィ
により形成されているため、絶縁膜及び引出し電極はリ
フトオフプロセスを用いることなく通常の半導体プロセ
スにより得られる。
【0033】請求項5の構成により、導電性基板の上に
絶縁膜を介して堆積された導電膜の上に、陰極の上方に
開口部を有するエッチング保護膜を形成した後、導電膜
及び絶縁膜に対して前記エッチング保護膜をマスクとし
てエッチングを行なって、陰極を露出させると共に該陰
極の周辺部に絶縁膜を介して引出し電極を形成するた
め、絶縁膜及び引出し電極をリフトオフプロセスを用い
ることなく通常の半導体プロセスにより形成することが
できる。
【0034】請求項6の構成により、導電性基板に対し
て該導電性基板の上に形成された所定形状のエッチング
保護膜をマスクとして反応性イオンエッチングを行なう
と、導電性基板上におけるエッチング保護マスクの下側
の部分に、中央部が反応性イオンエッチングによって湾
曲状に細くなった鼓状の立体構造が形成される。
【0035】請求項9の構成により、シリコン基板の上
に堆積した絶縁膜の表面を熱処理により平坦化し、表面
が平坦化された絶縁膜の上に導電膜を堆積するため、導
電膜の表面も平坦になり、導電膜の上のエッチング保護
膜の厚さが均一になる。
【0036】請求項10の構成により、マスクパターン
のマスク合わせ及び露光をそれぞれ複数回行なうことに
よりエッチング保護膜を形成するため、各回のマスク合
わせにより形成されるマスク開口部の各中心が陰極の先
端部の位置に対して若干ずれても、各回のマスク合わせ
によるマスク開口部の中心点を合成した点の位置は陰極
の先端部の位置に収束する。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る電界放射型電子
源及びその製造方法について図面を参照しながら説明す
る。
【0038】図1は本発明の第1実施例に係る電界放射
型電子源の構造を示しており、図1に示すように、金属
又は半導体よりなる導電性基板1Aの上には急峻な先端
部2aを有する陰極2Aが形成されており、導電性基板
1Aの上における陰極2Aの周囲には投影露光法により
パターニングされた引出し電極3Aが絶縁膜4Aを介し
て形成されている。陰極2Aに対して正の電界を引出し
電極3Aに印加すると、陰極2Aの先端部2aから電子
が放射される。
【0039】以下、第1実施例に係る電界放射型電子源
の第1の製造方法について図2及び図3を参照しながら
説明する。
【0040】まず、図2(a)に示すように、シリコン
よりなる導電性基板11の上に酸化膜を形成した後、該
酸化膜に対してフォトリソグラフィを行なうことによ
り、円板状のエッチングマスク12を作製する。
【0041】次に、導電性基板11に対してエッチング
マスク12を用いてサイドエッチングを伴うドライエッ
チングを行なうことにより、図2(b)に示すように、
エッチングマスク12の下側に急峻な先端部13aを有
するコーン形状の陰極13を形成する。この場合、急峻
な先端部13aを有する陰極13が形成された時点でエ
ッチングを終了し、その後、エッチングマスク12を除
去する。
【0042】次に、図2(c)に示すように、導電性基
板11の上に全面に亘ってスパッタリング法により酸化
シリコンよりなる絶縁膜14及び金属膜15を順次堆積
する。その後、金属膜15の上に全面的にレジスト膜を
堆積した後、該レジスト膜に対して露光及び現像を行な
うことにより、陰極13の上方に1μm程度の円形の開
口部16aを有するエッチング保護膜としてのレジスト
パターン16を形成する。
【0043】次に、金属膜15に対してレジストパター
ン16をマスクとするドライエッチングを行なって金属
膜15に円形の開口部を形成した後、絶縁膜14に対し
てレジストパターン16をマスクとするウェットエッチ
ングを行なって絶縁膜14にも円形の開口部を形成す
る。以下の説明においては、金属膜15の開口部及び絶
縁膜14の開口部をまとめて円形開口部17と総称す
る。前記のようにエッチングを行なうと、コーン形状の
陰極13が露出すると共に、導電性基板11の上におけ
る陰極13の周辺部に絶縁膜14Aを介して引出し電極
15Aが形成される。
【0044】このようにして製造された電界放射型電子
源は、引出し電極15Aにより陰極13の先端部13a
から電子を真空中に放射させ、放射した電子を陰極13
の先端部13aと対向するように設けられた図示しない
アノード電極(陽極)で受けることにより動作する。
【0045】ところで、円形開口部17の中心と陰極1
3の先端部13aの位置とが完全に一致していることが
望ましいが、通常は、露光技術におけるマスク合わせの
ずれによって、円形開口部17の中心と陰極13の先端
部13aの位置とは若干ずれている。円形開口部17の
径は約1μmであり、通常の紫外線露光装置(ステッ
パ)におけるマスク合わせ精度は約0.05μm程度で
あるので、通常はマスク合わせのずれに伴う円形開口部
17の中心と陰極13の先端部13aの位置とのずれは
大きな問題にはならない。
【0046】しかしながら、陰極13の先端部13aと
引出し電極15Aとの間隔を高精度に制御する場合に
は、円形開口部17の中心と陰極13の先端部13aの
位置とのずれが問題になる。この場合には、マスク合わ
せ及び低い光強度による露光を繰り返し複数回行なうこ
とにより、円形開口部17の中心と陰極13の先端部1
3aの位置とを正確に一致させることができる。すなわ
ち、マスク合わせを例えば4回行なった場合、マスク開
口部の中心は、図4においてa,b,c,dで示すよう
に、陰極13の先端部13aの位置Oに対して若干ずれ
るが、低い光強度による露光を複数回行なうと、マスク
開口部の中心点a,b,c,dを合成することにより得
られる中心点つまり円形開口部17の中心は陰極13の
先端部13aの位置に収束する。このため、円形開口部
17の中心と陰極13の先端部13aの位置とが一致す
ることになる。尚、図4において、実線で示す4つの円
形は点a,b,c,dを中心とする円であり、一点鎖線
で示す円形は点Oを中心とする円である。
【0047】以下、第1実施例に係る電界放射型電子源
の第2の製造方法について図5及び図6を参照しながら
説明する。
【0048】まず、図5(a)に示すように、シリコン
よりなる導電性基板21の上に酸化膜を形成した後、該
酸化膜に対してフォトリソグラフィを行なうことによ
り、円板状のエッチングマスク22を作製する。
【0049】次に、導電性基板21に対してエッチング
マスク22を用いてサイドエッチングを伴うドライエッ
チングを行なうことにより、図5(b)に示すように、
エッチングマスク22の下側に円錐台状体23を形成す
る。この場合、第1の製造方法と異なり、円錐台状体2
3のコーン形状の先端部が先鋭化される直前にエッチン
グを終了し、その後、エッチングマスク22を除去す
る。
【0050】次に、導電性基板21に対して熱処理を行
なって、図5(c)に示すように、導電性基板21の表
面部に熱酸化膜25を形成する。このようにすると、円
錐台状体23の表面部にも熱酸化膜25が形成されるの
で、熱酸化膜25の下側に急峻な先端部26aを有する
コーン形状の陰極26が形成される。
【0051】次に、図6(a)に示すように、熱酸化膜
25の上にスパッタリング法により金属膜27を堆積し
た後、金属膜27の上に全面的にレジスト膜を堆積し、
その後、該レジスト膜に対して露光及び現像を行なうこ
とにより、陰極26の上方に1μm程度の円形の開口部
28aを有するエッチング保護膜としてのレジストパタ
ーン28を形成する。
【0052】金属膜27に対してレジストパターン28
をマスクとするドライエッチングを行なって金属膜27
に円形の開口部を形成した後、熱酸化膜25に対してレ
ジストパターン28をマスクとするウェットエッチング
を行なって熱酸化膜25にも円形の開口部を形成する。
このようにエッチングを行なうと、コーン形状の陰極2
6が露出すると共に、導電性基板21の上における陰極
26の周辺部に絶縁膜25Aを介して引出し電極27A
が形成される。
【0053】このようにして製造された電界放射型電子
源は、引出し電極27Aにより陰極26の先端部26a
から電子を真空中に放射させ、放射した電子を陰極26
の先端部26aと対向するように設けられた図示しない
アノード電極(陽極)で受けることにより動作する。
【0054】第2の製造方法においては、シリコンより
なる導電性基板21を用い、該導電性基板21に対して
熱処理を行なうことにより熱酸化膜25を形成するの
で、絶縁性に優れた絶縁膜25Aが得られると共に急峻
な先端部26aを有する陰極26が得られる。
【0055】以下、第1実施例に係る電界放射型電子源
の第3の製造方法について図7及び図8を参照しながら
説明する。
【0056】まず、図7(a)に示すように、面方位が
(100)であるシリコンよりなる導電性基板31の上
に酸化膜を形成した後、該酸化膜に対してフォトリソグ
ラフィを行なうことにより、円板状のエッチングマスク
32を作製する。
【0057】次に、導電性基板31に対してエッチング
マスク32を用いて結晶異方性ウェットエッチングを行
なうことにより、図7(b)に示すように、エッチング
マスク32の下側に、側面が(111)面又は(33
1)面であり、急峻な先端部33aを有するコーン形状
の陰極33を形成する。この場合、急峻な先端部33a
を有する陰極33が形成された時点でエッチングを終了
し、その後、エッチングマスク32を除去する。
【0058】次に、図7(c)に示すように、導電性基
板31の上に全面に亘ってCVD法により、リンが添加
された酸化シリコン膜34を形成した後、該酸化シリコ
ン膜34に対して約500度の温度で熱処理をすること
により、図8(a)に示すように、表面が平坦な絶縁膜
35を形成する。
【0059】次に、絶縁膜35の上に全面に亘って金属
膜36を堆積した後、金属膜36の上に全面的にレジス
ト膜を堆積し、その後、該レジスト膜に対して露光及び
現像を行なうことにより、陰極33の上方に1μm程度
の円形の開口部37aを有するエッチング保護膜として
のレジストパターン37を形成する。
【0060】次に、金属膜36に対してレジストパター
ン37をマスクとするドライエッチングを行なって金属
膜36に円形の開口部を形成した後、絶縁膜35に対し
てレジストパターン37をマスクとするウェットエッチ
ングを行なって絶縁膜35にも円形の開口部を形成す
る。このようにエッチングを行なうと、コーン形状の陰
極33が露出すると共に、導電性基板31の上における
陰極33の周辺部に絶縁膜35Aを介して引出し電極3
6Aが形成される。
【0061】このようにして製造された電界放射型電子
源は、引出し電極36Aにより陰極33の先端部33a
から電子を真空中に放射させ、放射した電子を陰極33
の先端部33aと対向するように設けられた図示しない
アノード電極(陽極)で受けることにより動作する。
【0062】第1又は第2の製造方法においては、絶縁
膜14,25ひいては金属膜15,27が凹凸状であっ
たために、レジストパターン16,28を形成するため
のレジスト膜が金属膜15,27上に不均一に付着して
しまうので、レジスト膜15,27に対する露光が均一
にならず、均一な厚さのレジストパターン16,28が
得られず、これにより、均一な形状の引出し電極15
A,27Aを形成できないという問題があった。ところ
が、第3の製造方法においては、低融点の誘電体材料で
あるリンが添加された酸化シリコン膜34を形成した
後、該酸化シリコン膜34に対して熱処理を加えて、表
面が平坦な絶縁膜35を形成しているため、金属膜36
が平坦になり、レジストパターン37の厚さが均一にな
るので、均一な形状の引出し電極36Aを得ることがで
きる。
【0063】尚、第1実施例に係る電界放射型電子源の
各製造方法においては、シリコンよりなる導電性基板を
用いたが、これに代えて、他の半導体又は金属よりなる
導電性基板を用いてもよい。また、絶縁膜及び金属膜の
形成方法として、スパッタリング法を用いたが、これに
代えて、蒸着法やCVD法を用いてもよい。
【0064】図9は本発明の第2実施例に係る電界放射
型電子源の構造を示しており、図9に示すように、金属
又は半導体よりなる導電性基板1Bの上には、急峻な円
形の先端部2bを有するディスクエッジ形状の陰極2B
が形成されており、導電性基板1Bの上における陰極2
Bの周囲には投影露光法によりパターニングされた引出
し電極3Bが絶縁膜4Bを介して形成されている。陰極
2Bに対して正の電界を引出し電極3Bに印加すると陰
極2Bの先端部2bから電子が放射される。
【0065】図10は本発明の第3実施例に係る電界放
射型電子源の概略構造を示しており、図10に示すよう
に、金属又は半導体よりなる導電性基板の上には、急峻
な直線状の先端部2cを有するウェッジ形状の陰極2C
が形成されており、導電性基板の上における陰極2Cの
周囲には投影露光法によりパターニングされた矩形状の
引出し電極3Cが絶縁膜を介して形成されている。
【0066】以下、第2実施例に係る電界放射型電子源
の第1の製造方法について図11及び図12を参照しな
がら説明する。
【0067】まず、図11(a)に示すように、シリコ
ンよりなる導電性基板41の上に酸化膜を形成した後、
該酸化膜に対してフォトリソグラフィを行なうことによ
り、直径約1.0μmの円板状のエッチングマスク42
を作製する。
【0068】次に、導電性基板41に対してエッチング
マスク42を用いて反応性イオンエッチングを伴うドラ
イエッチングを行なうことにより、図11(b)に示す
ように、エッチングマスク42の下側に、急峻な円形の
先端部43bを有するディスクエッジ形状の陰極43を
形成する。
【0069】次に、図11(c)に示すように、導電性
基板41の上に全面に亘ってスパッタリング法により酸
化シリコンよりなる絶縁膜44及び金属膜45を順次堆
積する。その後、金属膜45の上に全面的にレジスト膜
を堆積した後、該レジスト膜に対して露光及び現像を行
なうことにより、陰極43の上方に1μm程度の円形の
開口部46aを有するエッチング保護膜としてのレジス
トパターン46を形成する。
【0070】次に、金属膜45に対してレジストパター
ン46をマスクとするドライエッチングを行なって金属
膜45に円形の開口部を形成した後、絶縁膜44に対し
てレジストパターン46をマスクとするウェットエッチ
ングを行なって絶縁膜44にも円形の開口部を形成す
る。このようにエッチングを行なうと、ディスクエッジ
形状の陰極43が露出すると共に、導電性基板41の上
における陰極43の周辺部に絶縁膜44Aを介して引出
し電極45Aが形成される。
【0071】このようにして製造された電界放射型電子
源は、引出し電極45Aにより陰極43の円形状の先端
部43aから電子を真空中に放射させ、放射した電子を
陰極43と対向するように設けられた図示しないアノー
ド電極(陽極)で受けることにより動作する。
【0072】以下、第2実施例に係る電界放射型電子源
の第2の製造方法について図13及び図14を参照しな
がら説明する。
【0073】まず、図13(a)に示すように、面方位
が(100)であるシリコンよりなる導電性基板51の
上に酸化膜を形成した後、該酸化膜に対してフォトリソ
グラフィを行なうことにより、直径約1.0μmの円板
状のエッチングマスク52を作製する。
【0074】次に、導電性基板51に対してエッチング
マスク52を用いて方向異方性ドライエッチングを行な
うことにより、図13(b)に示すように、エッチング
マスク52の下側に円柱状体51aを形成した後、該円
柱状体51aに対してエッチングマスク52を用いて結
晶異方性エッチングを行なうことにより、図13(c)
に示すように、側面に(111)面又は(331)面を
含み、上下一対の円錐台よりなる鼓形状の陰極53を形
成する。この場合、結晶異方性エッチングにより、陰極
53の上部は、ディスクエッジ形状に形成されていると
共に急峻な円形状の先端部53aを有している。
【0075】次に、エッチングマスク52を除去した
後、図14(a)に示すように、導電性基板51の上に
全面に亘ってスパッタリング法により酸化シリコンより
なる絶縁膜54及び金属膜55を順次堆積する。その
後、金属膜55の上に全面的にレジスト膜を堆積した
後、該レジスト膜に対して露光及び現像を行なうことに
より、図14(b)に示すように、陰極53の上方に1
μm程度の円形の開口部56aを有するエッチング保護
膜としてのレジストパターン56を形成する。
【0076】次に、図14(c)に示すように、金属膜
55及び絶縁膜54に対してレジストパターン56をマ
スクとするエッチングを行なって金属膜55及び絶縁膜
54に円形の開口部を形成する。このようにエッチング
を行なうと、ディスクエッジ形状の陰極53が露出する
と共に、導電性基板51の上における陰極53の周辺部
に絶縁膜54Aを介して引出し電極55Aが形成され
る。
【0077】このようにして製造された電界放射型電子
源は、引出し電極55Aにより陰極53の先端部53a
から電子を真空中に放射させ、放射した電子を陰極53
と対向するように設けられた図示しないアノード電極
(陽極)で受けることにより動作する。
【0078】以下、第2実施例に係る電界放射型電子源
の第3の製造方法について図15及び図16を参照しな
がら説明する。
【0079】まず、図15(a)に示すように、シリコ
ンよりなる導電性基板61の上に酸化膜を形成した後、
該酸化膜に対してフォトリソグラフィを行なうことによ
り、円板状のエッチングマスク62を作製する。
【0080】次に、導電性基板61に対してエッチング
マスク62を用いて基板表面に垂直な方向から方向異方
性ドライエッチングを行なうことにより、図15(b)
に示すように、エッチングマスク62の下側に円柱状体
63を形成する。
【0081】次に、導電性基板61に対して熱処理を行
なって、図15(c)に示すように、導電性基板61の
表面部に熱酸化膜64を形成する。このようにすると、
円柱状体63の表面部にも熱酸化膜64が形成されるの
で、熱酸化膜64の下側に鼓形状の陰極65が形成され
る。この場合、熱処理により、陰極65の上部はディス
クエッジ形状であると共に、急峻な円形状の先端部65
aを有している。
【0082】次に、図16(a)に示すように、熱酸化
膜65の上にスパッタリング法により金属膜66を堆積
した後、金属膜66の上に全面的にレジスト膜を堆積
し、その後、該レジスト膜に対して露光及び現像を行な
って、陰極65の上方に1μm程度の円形の開口部67
aを有するエッチング保護膜としてのレジストパターン
67を形成する。
【0083】金属膜66及び熱酸化膜64に対してレジ
ストパターン67をマスクとするエッチングを行なって
金属膜66及び熱酸化膜64に円形の開口部を形成す
る。このようにエッチングを行なうと、ディスクエッジ
形状の陰極65が露出すると共に、導電性基板61の上
における陰極65の周辺部に絶縁膜64Aを介して引出
し電極66Aが形成される。
【0084】このようにして製造された電界放射型電子
源は、引出し電極66Aにより陰極65の先端部65a
から電子を真空中に放射させ、放射した電子を陰極65
と対向するように設けられた図示しないアノード電極
(陽極)で受けることにより動作する。
【0085】この第3の製造方法によると、急峻な先端
部65aを有する陰極65及び均一な形状の引出し電極
66Aを再現性良く得ることができる。
【0086】尚、第3の製造方法においては、円柱状体
63を形成し、該円柱状体63に熱処理を行なうことに
より、急峻な先端部65aを有する陰極65を得たが、
第1又は第2の製造方法において得られる陰極43,5
3に対してさらに熱処理を行なって、陰極43,53の
先端部43a,53aをさらに急峻にしてもよい。
【0087】また、第2実施例に係る電界放射型電子源
の各製造方法においては、シリコンよりなる導電性基板
を用いたが、これに代えて、他の半導体又は金属よりな
る導電性基板を用いてもよい。また、絶縁膜及び金属膜
の形成方法として、スパッタリング法を用いたが、これ
に代えて、蒸着法やCVD法を用いてもよい。
【0088】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電界放射型電子源
によると、絶縁膜及び引出し電極はリフトオフプロセス
を用いることなく通常の半導体プロセスにより得られる
ので、引出し電極は、陰極との間隔がサブミクロンオー
ダーの精度で制御されると共に均一な周面形状を有して
いる。
【0089】請求項2の発明に係る電界放射型電子源に
よると、陰極の先端部は、陰極の周面に特定の複数の結
晶方位面が露出することにより形成されているため、陰
極の先端部は急峻な断面形状に形成されていると共に、
均一な形状の陰極が再現性良く得られる。
【0090】請求項3の発明に係る電界放射型電子源に
よると、陰極の先端部は、シリコン基板がエッチングさ
れて凸状体に形成された後、該凸状体の周面に熱処理に
より熱酸化膜が形成され、その後、該熱酸化膜が除去さ
れることにより形成されているため、急峻な断面形状に
形成されているので、急峻な形状の先端部を有する陰極
が確実に得られる。
【0091】請求項4の発明に係る電界放射型電子源に
よると、陰極の先端部がシリコン基板がエッチングされ
ることにより形成されているため、急峻な形状の先端部
を有する陰極が簡易に得られると共に、絶縁膜がシリコ
ン基板の表面部に熱処理により形成されたシリコン酸化
膜よりなるため、導電性基板と引出し電極との間の絶縁
性が向上する。
【0092】請求項5の発明に係る電界放射型電子源の
製造方法によると、絶縁膜及び引出し電極をリフトオフ
プロセスを用いることなく通常の半導体プロセスにより
形成できるので、陰極との間隔がサブミクロンオーダー
の精度で制御されると共に均一な周面形状を有する引出
し電極を確実に形成することができる。
【0093】請求項6の発明に係る電界放射型電子源の
製造方法によると、導電性基板に対してエッチング保護
膜をマスクとして反応性イオンエッチングを行なうた
め、導電性基板上におけるエッチング保護マスクの下側
の部分においては、周面における中央部が反応性イオン
エッチングにより湾曲状に細くなった鼓状の立体が形成
されるので、急峻な断面形状を持ち且つ平面視リング状
の先端部を有する陰極を形成することができる。
【0094】請求項7の発明に係る電界放射型電子源の
製造方法によると、シリコン基板に対するエッチングに
より形成された凸状体に対して熱処理を行なって凸状体
の周面に熱酸化膜を形成した後、該熱酸化膜を除去する
ため、急峻な断面形状の先端部を有する陰極を簡易に形
成することができる。
【0095】請求項8の発明に係る電界放射型電子源の
製造方法によると、シリコン基板に対して熱処理を行な
うことにより導電膜の下の絶縁膜を形成するため、導電
性基板と引出し電極との間の絶縁性が向上する。
【0096】請求項9の発明に係る電界放射型電子源の
製造方法によると、エッチング保護膜の厚さが均一にな
るため、エッチング保護膜に対する露光の強度が均一に
なるので、均一な周面形状を有する引出し電極を形成す
ることができる。
【0097】請求項10の構成により、各回のマスク合
わせにより形成されるマスク開口部の各中心が陰極の先
端部の位置に対して若干ずれていても、各回のマスク合
わせによるマスク開口部の中心は陰極の先端部の位置に
収束し、マスク開口部の中心と陰極の先端部の位置とが
一致するので、陰極の先端と引出し電極との距離が均一
になり、陰極の先端部から効率良く電子を放射させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電界放射型電子源の
断面図である。
【図2】第1実施例に係る電界放射型電子源の第1の製
造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】第1実施例に係る電界放射型電子源の第1の製
造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】第1実施例に係る電界放射型電子源の第1の製
造方法において、マスク合わせを複数回行なう場合のマ
スクの円形開口部の中心と陰極の先端部の位置との関係
を説明する図である。
【図5】第1実施例に係る電界放射型電子源の第2の製
造方法の各工程を示す断面図である。
【図6】第1実施例に係る電界放射型電子源の第2の製
造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】第1実施例に係る電界放射型電子源の第3の製
造方法の各工程を示す断面図である。
【図8】第1実施例に係る電界放射型電子源の第3の製
造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る電界放射型電子源の
断面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る電界放射型電子源
の概略斜視図である。
【図11】第2実施例に係る電界放射型電子源の第1の
製造方法の各工程を示す断面図である。
【図12】第2実施例に係る電界放射型電子源の第1の
製造方法の各工程を示す断面図である。
【図13】第2実施例に係る電界放射型電子源の第2の
製造方法の各工程を示す断面図である。
【図14】第2実施例に係る電界放射型電子源の第2の
製造方法の各工程を示す断面図である。
【図15】第2実施例に係る電界放射型電子源の第3の
製造方法の各工程を示す断面図である。
【図16】第2実施例に係る電界放射型電子源の第3の
製造方法の各工程を示す断面図である。
【図17】電界放射型電子源の従来の第1の製造方法の
各工程を示す断面図である。
【図18】電界放射型電子源の従来の第2の製造方法の
各工程を示す断面図である。
【符号の説明】 1A,1B 導電性基板 2A,2B,2C 陰極 2a,2b,2c 陰極の先端部 3A,3B,3C 引出し電極 4A,4B 絶縁膜 11 導電性基板 12 エッチングマスク 13 陰極 13a 先端部 14 絶縁膜 14A 絶縁膜 15 金属膜 15A 引出し電極 16 レジストパターン(エッチング保護膜) 16a 開口部 17 円形開口部 21 導電性基板 22 エッチングマスク 23 円錐台状体 25 熱酸化膜 25A 絶縁膜 26 陰極 26a 先端部 27 金属膜 27A 引出し電極 28 レジストパターン(エッチング保護膜) 28a 開口部 31 導電性基板 32 エッチングマスク 33 陰極 33a 先端部 34 酸化シリコン膜 35 絶縁膜 35A 絶縁膜 36 金属膜 36A 引出し電極 37 レジストパターン(エッチング保護膜) 37a 開口部 41 導電性基板 42 エッチングマスク 43 陰極 43a 先端部 44 絶縁膜 45 金属膜 46 レジストパターン(エッチング保護膜) 46a 開口部 51 導電性基板 51a 円柱状体 52 エッチングマスク 53 陰極 54 絶縁膜 55 金属膜 56 レジストパターン(エッチング保護膜) 56a 開口部 61 導電性基板 62 エッチングマスク 63 円柱状体 64 熱酸化膜 65 陰極 65a 先端部 66 金属膜 67 レジストパターン(エッチング保護膜) 67a 開口部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基板の上に該導電性基板から突出
    するように形成され点状又は線状の先端部を有する陰極
    と、 前記導電性基板の上における前記陰極の周辺部にフォト
    リソグラフィにより形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜の上にフォトリソグラフィにより形成された
    引出し電極とを備えており、 前記陰極と前記引出し電極との間に電圧が印加されると
    前記陰極の先端部から電子を放射することを特徴とする
    電界放射型電子源。
  2. 【請求項2】 前記導電性基板は結晶性の基板であり、 前記陰極の先端部は、前記陰極の周面に特定の複数の結
    晶方位面が露出することにより急峻な形状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の電界放射型電子
    源。
  3. 【請求項3】 前記導電性基板はシリコン基板であり、 前記陰極の先端部は、前記シリコン基板がエッチングさ
    れて凸状体に形成された後、該凸状体の周面に熱処理に
    より熱酸化膜が形成され、その後、該熱酸化膜が除去さ
    れることにより急峻な形状に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の電界放射型電子源。
  4. 【請求項4】 前記導電性基板はシリコン基板であり、 前記陰極の先端部は、前記シリコン基板がエッチングさ
    れることにより急峻な形状に形成されており、 前記絶縁膜は、前記シリコン基板の表面部に熱処理によ
    り形成されたシリコン酸化膜よりなることを特徴とする
    請求項1に記載の電界放射型電子源。
  5. 【請求項5】 導電性基板の上に、点状又は線状の先端
    部を有する陰極を前記導電性基板から突出するように形
    成する第1の工程と、 前記導電性基板の上に全面に亘って絶縁膜を形成した
    後、該絶縁膜の上に全面に亘って導電膜を堆積する第2
    の工程と、 前記導電膜の上に全面に亘ってレジスト膜を堆積した
    後、該レジスト膜に対してマスクパターンを用いて露光
    することにより前記陰極の上方に開口部を有するエッチ
    ング保護膜を形成する第3の工程と、 前記導電膜及び前記絶縁膜に対して前記エッチング保護
    膜をマスクとしてエッチングを行なって、前記陰極を露
    出させると共に該陰極の周辺部に絶縁膜を介して引出し
    電極を形成する第4の工程とを備えていることを特徴と
    する電界放射型電子源の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の工程は、前記導電性基板の上
    に所定形状のエッチング保護膜を形成した後、前記導電
    性基板に対して前記エッチング保護膜をマスクとして反
    応性イオンエッチングを行なうことにより、急峻な先端
    部を有する陰極を前記導電性基板から突出するように形
    成する工程を含むことを特徴とする請求項5に記載の電
    界放射型電子源の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の工程の導電性基板はシリコン
    基板であり、 前記第1の工程は、前記シリコン基板に対してエッチン
    グを行なうことにより該シリコン基板上に凸状体を形成
    する工程と、前記シリコン基板に対して熱処理を行なう
    ことにより前記凸状体の周面に熱酸化膜を形成する工程
    と、前記熱酸化膜を除去することにより急峻な先端部を
    有する陰極を形成する工程とを含むことを特徴とする請
    求項5に記載の電界放射型電子源の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の工程の導電性基板はシリコン
    基板であり、 前記第2の工程は、前記シリコン基板に対して熱処理を
    行なうことにより前記絶縁膜を形成する工程を含むこと
    を特徴とする請求項5に記載の電界放射型電子源の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の工程の導電性基板はシリコン
    基板であり、 前記第2の工程は、前記シリコン基板の上に絶縁膜を堆
    積した後、該絶縁膜の表面を熱処理により平坦化し、表
    面が平坦化された絶縁膜の上に前記導電膜を堆積する工
    程を含むことを特徴とする請求項5に記載の電界放射電
    子源の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第3の工程は、前記マスクパター
    ンのマスク合わせ及び前記露光をそれぞれ複数回行なう
    ことにより前記エッチング保護膜を形成する工程を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の電界放射型電子源の
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6376847B1 (en) 1998-08-24 2002-04-23 Matsushia Electric Industrial Co., Ltd. Charged particle lithography method and system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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