JPH09134664A - 電界放射型電子源及びその製造方法 - Google Patents

電界放射型電子源及びその製造方法

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JPH09134664A
JPH09134664A JP29297295A JP29297295A JPH09134664A JP H09134664 A JPH09134664 A JP H09134664A JP 29297295 A JP29297295 A JP 29297295A JP 29297295 A JP29297295 A JP 29297295A JP H09134664 A JPH09134664 A JP H09134664A
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cathode
opening
electron source
field emission
film
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JP29297295A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Hori
義和 堀
Kiyoyuki Morita
清之 森田
Keisuke Koga
啓介 古賀
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大電流を放射できる陰極を備えた電界放射型
電子源の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板10の上に絶縁膜11及び第1の金
属膜を順次堆積した後、絶縁膜11及び第1の金属膜に
開口部を形成することにより、第1の金属膜よりなる引
出し電極12Bを形成する。次に、基板10の上に、微
小な径の凹部を有する酸化シリコン膜を堆積した後、該
酸化シリコン膜に対して方向性ドライエッチングを行な
って、前記開口部の内部に、微小口径の開口部を有する
リング状の酸化シリコン膜14Bを形成する。次に、リ
ング状の酸化シリコン膜14Bの開口部の内部を含む基
板10の表面全体に第2の金属膜15Aを堆積した後、
該第2の金属膜15Aに対して引出し電極12B及びリ
ング状の酸化シリコン膜14Bが露出するまでエッチン
グを行なって針状の陰極15Bを形成し、その後、酸化
シリコン膜14Bを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型の固体表示
素子、超高速の微小真空素子又は電子線励起の固体レー
ザ等への応用が期待される冷電子源である電界放射型電
子源に関し、特に、既存のシリコン等の半導体プロセス
との整合性及び素子の均一性に優れ、且つ集積化及び低
電圧化が実現可能な電界放射型電子源及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体に対する微細加工技術の進展によ
り、急峻な先端形状を有する陰極と微小口径を有する引
出し電極とを備えた微小な電界放射型電子源を形成する
ことが可能になった。特に、蒸着法により陰極が形成さ
れるコーン型の微小な電界放射型電子源をスピントらが
提案してから、広い応用が期待されるため、微小な電界
放射型電子源が注目されるに至っている(参考文献1.
C.A.Spindt, J.Appl.Phys.Vol.39,p3504) 。
【0003】以下、第1の従来例として、スピントの提
案した電界放射型電子源の構造及び製造方法について図
9を参照しながら説明する。
【0004】まず、図9(a)に示すように、シリコン
よりなる導電性基板101上に絶縁膜102及び金属よ
りなる引出し電極103を順次形成した後、引出し電極
103及び絶縁膜102に円形の小穴104を通常のフ
ォトリソプロセスによって形成する。
【0005】次に、図9(b)に示すように、アルミナ
等よりなる犠牲層105を導電性基板101に対して浅
い角度で蒸着する。この工程によりゲート口径は縮小す
ると共に引出し電極103は犠牲層105に覆われる。
【0006】次に、図9(c)に示すように、エミッタ
電極となるモリブデン等の金属106を導電性基板10
1に対して垂直方向から蒸着する。このようにすると、
ゲート口は蒸着の進展に伴って小さくなるので、小穴1
04の内部に円錐形状の陰極107が形成される。
【0007】次に、図9(d)に示すように、犠牲層1
05をウェットエッチングによりリフトオフして不要の
金属106を除去する。
【0008】この電界放射型電子源は、引出し電極10
3によって陰極107の先端から電子を真空中に引き出
し、引き出した電子を陰極107と対向するように設け
られたアノード電極(陽極)(図示は省略している)に
より受けることによって動作する。
【0009】また、同様のコーン型の構造でシリコンの
結晶面方位異方性エッチングを用いた陰極形成技術や、
方向異方性ドライエッチング法及び熱酸化法を用いて先
端形状がより鋭い陰極を形成する方法が提案されている
(参考文献2:H. F. Gray et al., IEDM Tech. Dig.
p.776, (1986)、参考文献3:別井、1990年秋季信
学全大論文集5、SC−8−2(1990))。
【0010】以下、第2の従来例として、参考文献3で
提案された電界放射型電子源の構造及び製造方法を図1
0を参照しながら説明する。
【0011】まず、シリコンよりなる導電性基板111
上に酸化シリコン膜を形成した後、該酸化シリコン膜に
対してフォトリソプロセスを施すことにより、図10
(a)に示すように、円盤状のエッチングマスク113
を作製する。
【0012】次に、導電性基板111に対してエッチン
グマスク113を用いてサイドエッチングを伴う条件で
ドライエッチングを行なうことにより、図10(b)に
示すように、エッチングマスク113の下側に先端部が
細い立体形状体114を形成する。その後、立体形状体
114に対して熱酸化を施すことにより、図10(c)
に示すように、立体形状体114を、内部のシリコンよ
りなるコーン形状体115と外部の熱酸化膜116とか
らなる構造に変化させる。
【0013】次に、図10(d)に示すように、絶縁膜
117となる酸化シリコン、及び引出し電極118とな
る金属を、導電性基板111の表面に対して垂直方向か
ら真空蒸着することにより、導電性基板111の上にお
けるエッチングマスク113の周辺部及びエッチングマ
スク113の上に付着させる。
【0014】次に、導電性基板111を弗酸の水溶液に
浸すことにより、コーン形状体115の周辺部の熱酸化
膜116を除去する共に、絶縁膜及び金属膜が付着した
エッチングマスク113をリフトオフにより除去する
と、図10(e)に示すように、コーン形状体115よ
りなる陰極が形成され、スピント型と類似の構造を有す
る電界放射型電子源を得ることができる。
【0015】この電界放射型電子源は、第1の従来例と
同様、引出し電極118によって陰極115の先端から
電子を真空中に引き出し、引き出した電子を陰極115
と対向するように設けられたアノード電極(陽極)(図
示は省略している)により受けることによって動作す
る。
【0016】ところが、コーン型の電界放射型電子源に
おいては、陰極の先端部に集中する電界が小さいため動
作電圧が比較的高いという課題が残されていた。そこ
で、我々は、シリコン結晶基板を用い、針状の陰極形状
を有するタワー型の微小な電界放射型電子源を提案した
(参考文献4:Y.Hori et al.,ヨーロッパ特許公開 0
637050号) 以下、第3の従来例として、参考文献4において提案さ
れた微小な電界放射型電子源の構造及び製造方法を図1
1及び図12を参照しながら説明する。
【0017】まず、図11(a)に示すように、シリコ
ン結晶の(100)よりなる基板121の表面に酸化シ
リコン膜122及びフォトレジスト膜123を順次形成
した後、通常のフォトリソプロセスにより図11(b)
に示すように、フォトレジスト膜123を円形の第1の
微小マスク124に加工する。
【0018】次に、微小マスク124を介して酸化シリ
コン膜122にドライエッチングを施すことにより、図
11(c)に示すように、第1の微小マスク124の形
状を酸化シリコン膜122に転写して、酸化シリコン膜
122よりなる円形の第2の微小マスク125を形成し
た後、図11(d)に示すように、第1の微小マスク1
24を除去する。
【0019】次に、基板121をフッ酸に浸漬して第2
の微小マスク125の表面及び側面をエッチングするこ
とにより、円形の極微小マスク126を形成した後、該
極微小マスク126を用いて基板121に対してエッチ
ングを施すことにより、極微小マスク126の下側にシ
リコンよりなる円柱状体127を形成する。
【0020】次に、図12(a)に示すように、エチレ
ンジアミン・ピロカテコール水溶液等を用いて円柱状体
127に対して基板結晶面方位異方性のウェットエッチ
ングを行なうことにより、極微小マスク126の下側に
一対の円錐状体よりなる鼓型状体128を形成する。次
に、基板121に対して熱酸化を行なうことにより、図
12(b)に示すように、基板121の表面及び鼓型状
体128の周面に酸化シリコン膜129を形成した後、
該酸化シリコン膜129をマスクとして基板121に対
してエッチングを行なうことにより、図12(c)に示
すように、円錐状部を有する円柱状体130を形成す
る。
【0021】次に、基板121に対して再び熱酸化を行
なうことにより、基板121の表面及び円錐状部を有す
る円柱状体130の周面に酸化シリコン膜131を形成
すると、図12(d)に示すように、円錐状部を有する
円柱状体130の内部にシリコンよりなるタワー型の針
状体132が形成される。
【0022】次に、蒸着法により、基板121の上にお
ける円錐状部を有する円柱状体130の周辺部及び極微
小マスク126の上に酸化シリコン膜133A,133
B及び金属膜134A,134Bを順次堆積する。その
後、基板121をフッ酸中に浸漬することにより、針状
体132の周辺の酸化シリコン膜131、極微小マスク
126上の酸化シリコン膜133B及び金属膜134B
を除去すると、陰極となる針状体132及び金属膜13
4Aよりなる極微小口径を有する引出し電極が形成され
る。
【0023】この電界放射型電子源は、引出し電極によ
って陰極の先端から電子を真空中に引き出し、引き出し
た電子を陰極と対向するように設けられたアノード電極
(陽極)(図示は省略している)により受けることによ
って動作する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第3の従来
例においては、針状の陰極が形成されているが、該陰極
がシリコンよりなるため、高温での導電率が低く、熱的
限界により大電流を放射することができないという問題
がある。
【0025】また、第3の従来例においては、陰極と基
板とがシリコンの単結晶よりなるため、大きな基板を用
いることができないので、大面積の基板上に多数の高性
能な微小電子源を形成することができないという問題も
ある。
【0026】前記に鑑み、本発明は、大電流を放射でき
る陰極を実現することを第1の目的とし、大面積の基板
上に針状の陰極を実現することを第2の目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1の発明は、陰極を低仕事材料により構
成するものであって、具体的には、電界放射型電子源
を、導電性材料よりなる導電膜の表面に絶縁層を介して
形成されており開口部を有する引出し電極と、前記導電
膜の上における前記開口部の中心部に形成されており低
仕事関数材料よりなる針状の陰極とを備え、前記陰極と
前記引出し電極との間に電圧が印加されると前記陰極の
先端部から電子が放出される構成とするものである。
【0028】請求項1の構成により、陰極は低仕事関数
材料よりなるため、針状であるにも拘らず、低電流で多
量の電子を放出することができる。
【0029】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記低仕事関数材料は高融点金属であるという構成を付加
するものである。
【0030】請求項3の発明は、請求項1の構成に、前
記低仕事関数材料はダイヤモンド結晶又はダイヤモンド
状カーボンであるという構成を付加するものである。
【0031】前記第2の目的を達成するため、請求項4
の発明は、陰極を非晶質又は多結晶のシリコンにより構
成するものであって、具体的には、電界放射型電子源
を、導電性材料よりなる導電膜の表面に絶縁層を介して
形成されており開口部を有する引出し電極と、前記導電
膜の上における前記開口部の中心部に形成されており非
晶質又は多結晶のシリコンよりなる針状の陰極とを備
え、前記陰極と前記引出し電極との間に電圧が印加され
ると前記陰極の先端部から電子が放出される構成とする
ものである。
【0032】請求項4の構成により、陰極は非晶質又は
多結晶のシリコンよりなるため、シリコン等よりなる結
晶基板の上に形成しなくてもよく、基板の材質に拘ら
ず、針状の陰極を形成することができる。
【0033】請求項5の発明は、請求項4の構成に、前
記陰極の頂部の周縁部はエッジ状に形成されているとい
う構成を付加するものである。
【0034】請求項6の発明は、電界放射型電子源の製
造方法を、基板上の第1の導電膜の上に第1の絶縁層を
介して第2の導電膜を形成する第1の工程と、前記第1
の絶縁層及び第2の導電膜に第1の開口部を形成して、
前記第2の導電膜よりなる引出し電極を形成する第2の
工程と、前記第1の導電膜の上における前記第1の開口
部内に、微小な径の第2の開口部を有する第2の絶縁層
を形成する第3の工程と、前記第1の導電膜の上におけ
る前記第2の開口部内に導電性材料よりなる陰極を形成
する第4の工程と、前記第1の開口部内の前記第2の絶
縁層を除去して前記陰極を露出させる第5の工程とを備
えている構成とするものである。
【0035】請求項6の構成により、第1の導電膜の上
における第2の絶縁層の微小な径を持つ第2の開口部内
に導電性材料よりなる陰極を形成すると、微小な径を持
つ針状の陰極が形成される。この場合、第2の開口部内
に導電性材料よりなる陰極を形成するため、陰極の形成
方法及び材料は限定されない。
【0036】請求項7の発明は、請求項6の構成に、前
記第3の工程は、前記基板上に全面的に絶縁性材料を堆
積して、前記第1の導電膜の上における前記第1の開口
部内及び前記引出し電極の上に前記絶縁性材料よりなり
微小な径の凹部を有する層を堆積した後、該絶縁性材料
よりなる層に対して全面的にエッチングを行なって、前
記第2の開口部を有する前記第2の絶縁層を形成すると
共に前記引出し電極を露出させる工程を含む構成を付加
するものである。
【0037】請求項8の発明は、請求項6の構成に、前
記第4の工程は、前記基板上に全面的に前記導電性材料
を堆積して、前記第1の導電膜の上における前記第2の
開口部内及び前記引出し電極の上に前記導電性材料より
なる層を堆積した後、該導電性材料よりなる層に対して
全面的にエッチングを行なって、前記陰極を形成すると
共に前記引出し電極を露出させる工程を含む構成を付加
するものである。
【0038】請求項9の発明は、請求項6の構成に、前
記第4の工程における前記導電性材料はポリシリコンで
あり、前記第5の工程は、前記陰極に対して熱処理を施
して該陰極の頂部及び周部に熱酸化膜を形成した後、該
熱酸化膜を除去することにより、前記陰極の頂部周縁部
にエッジ形状を形成する工程を含む構成を付加するもの
である。
【0039】請求項10の発明は、請求項6の構成に、
前記第4の工程は、前記第1の導電膜の上における前記
第2の開口部内に前記導電性材料よりなる陰極を結晶成
長により形成する工程を含む構成を付加するものであ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
電界放射型電子源の構造について図面を参照しながら説
明する。
【0041】図1は第1の実施形態に係る電界放射型電
子源の断面構造を示している。図1に示すように、基板
1の上には、それぞれ開口部2を有する絶縁膜3及び導
電膜よりなる引出し電極4が順次形成されており、基板
1の上における開口部2の中央部には針状の陰極5Aが
形成されている。第1実施形態の特徴として、陰極5A
の頂部5aは急峻な半球状に形成されている。
【0042】図2(a)は第2の実施形態に係る電界放
射型電子源の断面構造を示している。図2に示すよう
に、基板1の上には、それぞれ開口部2を有する絶縁膜
3及び導電膜よりなる引出し電極4が順次形成されてお
り、基板1の上における開口部2の中央部には針状の陰
極5Bが形成されている。第2実施形態の特徴として、
陰極5Bの頂部5bは平坦な頂面を有する逆円錐台状に
形成されており、頂部5aの周縁部はエッジ状に形成さ
れている。
【0043】図2(b)は第3の実施形態に係る電界放
射型電子源の陰極5Cの断面構造を示しており、第3実
施形態の特徴として、陰極5Cの頂部5cには半球状の
凹部が形成され、これに伴って、頂部5cの周縁部は急
峻なエッジ状に形成されている。
【0044】第1〜第3の実施形態において、基板1と
しては、Al、Cr等の金属やSi等の半導体よりなる
導電性基板、又は、ガラス板等のような絶縁性基板の上
に金属や半導体等の導電膜が形成されてなる複合性基板
を用いることができる。
【0045】また、第1〜第3の実施形態において、陰
極5A,5B,5Cを構成する材料としては、Mo、
W、Cs、TiN、BiC等の高融点金属、ダイヤモン
ド結晶体やダイヤモンド状カーボン等よりなる低仕事関
数材料、又は非晶質又は多結晶よりなるシリコン等を用
いることができる。
【0046】第1〜第3の実施形態において、開口部2
の径は約1μmであり、針状の陰極5A,5B,5Cの
直径は0.1μm以下である。
【0047】前記の各電界放射型電子源において、引出
し電極4に陰極5A,5B,5Cに対して正の電圧を印
加すると、針状の陰極5A,5B,5Cの先端部から電
子が放出され、放出された電子は、陰極5A,5B,5
Cに対向するように設けられた図示しない陽極に到達す
る。
【0048】以下、前記実施形態に係る電界放射型電子
源の第1の製造方法について図3及び図4を参照しなが
ら説明する。
【0049】まず、図3(a)に示すように、金属や半
導体よりなる導電性基板、又はガラス等よりなる絶縁性
基板の表面に導電膜が形成されてなる複合性基板よりな
る基板10の上に、熱酸化法によって酸化シリコンより
なる絶縁膜11を形成した後、絶縁膜11の上にCVD
法によって第1の金属膜12Aを堆積し、その後、フォ
トリソグラフィー及びドライエッチングにより、図3
(b)に示すように、絶縁膜11及び第1の金属膜12
Aに直径が約1μmの円形の第1の開口部13を形成す
る。これにより、第1の金属膜12Aよりなり直径が約
1μmの円形の開口部を有する引出し電極12Bが形成
される。
【0050】次に、図3(c)に示すように、基板10
の上にCVD法により全面的に酸化シリコン膜14Aを
堆積する。この場合、酸化シリコン膜14Aにおける前
記第1の開口部13の中央に位置する部位に、直径が約
0.1μmの円形の凹部14aが形成されるよう、酸化
シリコン膜14Aの膜厚を約0.5μmにする。
【0051】次に、酸化シリコン膜14Aに対して、基
板10の表面に垂直な方向から方向性ドライエッチング
を行なって、図3(d)に示すように、引出し電極12
Bの上の酸化シリコン膜14Aを除去すると共に、凹部
14aの底面を基板10の表面と一致させる。これによ
り、第1の開口部13の内部に、直径が約0.1μmの
微小口径の第2の開口部14bを有するリング状の酸化
シリコン膜14Bが形成される。
【0052】次に、図4(a)に示すように、スパッタ
リング法により、リング状の酸化シリコン膜14Bの第
2の開口部14bの内部を含む基板10の表面全体に第
2の金属膜15Aを堆積する。
【0053】次に、第2の金属膜15Aに対して引出し
電極12B及びリング状の酸化シリコン膜14Bが露出
するまでドライエッチング又はウェットエッチングを行
なうことにより、図4(b)に示すように、第2の金属
膜15Aよりなる針状の陰極15Bを形成する。この場
合、エッチング条件によって、陰極15Bの頂部の形状
を制御することが可能であり、半球状の頂部や平坦な頂
面を有する逆円錐台状の頂部等を形成できる。特に、ウ
ェットエッチングを用いる場合には、陰極15Bの頂部
におけるリング状の酸化シリコン膜14Bとの界面近傍
が速くエッチングされるので、針状の陰極15Bの先端
部が急峻な形状となる。
【0054】次に、基板10の全体をフッ酸中に浸し
て、図4(c)に示すように、リング状の絶縁膜14B
を除去すると、針状の陰極15Bが露出する。
【0055】尚、前記第1の製造方法においては、絶縁
膜として酸化シリコン膜を用いたが、これに限定される
ものではない。また、陰極15Bを金属膜により形成し
たが、これに代えて、スパッタ法やCVD法により堆積
できるシリコンやダイヤモンド等の半導体よりなる導電
膜によって形成してもよい。
【0056】以下、前記実施形態に係る電界放射型電子
源の第2の製造方法について図5及び図6を参照しなが
ら説明する。
【0057】まず、図5(a)に示すように、金属や半
導体よりなる導電性基板、又はガラス等よりなる絶縁性
基板の表面に導電膜が形成されてなる複合性基板よりな
る基板20の上に、熱酸化法によって酸化シリコンより
なる絶縁膜21を形成した後、絶縁膜21の上にCVD
法によって第1のポリシリコン膜22を堆積し、フォト
リソグラフィー及びドライエッチングにより、絶縁膜2
1及び第1のポリシリコン膜22に直径が約1μmの円
形の第1の開口部23を形成する。
【0058】次に、図5(b)に示すように、基板20
の上にCVD法により全面的に酸化シリコン膜24Aを
堆積する。この場合、酸化シリコン膜24Aにおける前
記第1の開口部23の中央に位置する部位に、直径が約
0.1μmの円形の凹部24aが形成されるよう、酸化
シリコン膜24Aの膜厚を約0.5μmにする。
【0059】次に、酸化シリコン膜24Aに対して、基
板20の表面に垂直な方向から方向性ドライエッチング
を行なって、図5(c)に示すように、第1のポリシリ
コン膜22の上の酸化シリコン膜24Aを除去すると共
に、凹部24aの底面を基板20の表面と一致させる。
これにより、第1の開口部23の内部に、直径が約0.
1μmの微小口径の第2の開口部24bを有するリング
状の酸化シリコン膜24Bが形成される。
【0060】次に、図5(d)に示すように、CVD法
により、リング状の酸化シリコン膜24Bの第2の開口
部24bの内部を含む基板20の表面全体に第2のポリ
シリコン膜25Aを堆積する。
【0061】次に、第2のポリシリコン膜25Aに対し
て熱酸化を行なうことにより、図6(a)に示すよう
に、第2のポリシリコン膜25Aの表面部を酸化シリコ
ン膜26に組成変化させる。これにより、リング状の酸
化シリコン膜24Bの第2の開口部24bの内部に第2
のポリシリコン膜25Aよりなる柱状体25Bが残存す
る。
【0062】次に、基板20の全体をフッ酸中に浸し
て、酸化シリコン膜26及びリング状の絶縁膜24Bを
除去すると、柱状体25B及び第1のポリシリコン膜2
2が露出する。その後、第2のポリシリコン膜25Aよ
りなる柱状体25B及び第1のポリシリコン膜22に対
して熱酸化を行なうことにより、柱状体25Bを頂部に
半球状の凹部を有する陰極27と表面に形成される熱酸
化膜27aとに組成変形すると共に、第1のポリシリコ
ン膜22を引出し電極28と表面の熱酸化膜28aとに
組成変形させる。
【0063】次に、基板20の全体を再度フッ酸中に浸
して、熱酸化膜27a,28aを除去すると、半球状の
凹部及びその周縁に急峻なエッジ部を有する陰極27、
及び引出し電極28が露出する。
【0064】尚、前記第2の製造方法においては、引出
し電極28をポリシリコン膜により形成したが、これに
代えて、タングステン等の金属膜により形成してもよ
い。
【0065】以下、前記実施形態に係る電界放射型電子
源の第3の製造方法について図7及び図8を参照しなが
ら説明する。
【0066】まず、図7(a)に示すように、導電性の
シリコン結晶体よりなる基板30の上に、熱酸化法によ
って酸化シリコンよりなる絶縁膜31を形成した後、絶
縁膜31の上にCVD法によって金属膜32Aを堆積
し、その後、フォトリソグラフィー及びドライエッチン
グにより、図7(b)に示すように、絶縁膜31及び金
属膜32Aに直径が約1μmの円形の第1の開口部33
を形成する。これにより、金属膜32Aよりなり直径が
約1μmの円形の開口部を有する引出し電極32Bが形
成される。
【0067】次に、図7(c)に示すように、基板30
の上にCVD法により全面的に酸化シリコン膜34Aを
堆積する。この場合、酸化シリコン膜34Aにおける前
記第1の開口部33の中央に位置する部位に、直径が約
0.1μmの円形の凹部34aが形成されるよう、酸化
シリコン膜34Aの膜厚を約0.5μmにする。
【0068】次に、酸化シリコン膜34Aに対して、基
板30の表面に垂直な方向から方向性ドライエッチング
を行なって、図8(a)に示すように、引出し電極32
Bの上の酸化シリコン膜34Aを除去すると共に、凹部
34aの底面を基板30の底面に一致させる。これによ
り、第1の開口部33の内部に、直径が約0.1μmの
微小口径の第2の開口部34bを有するリング状の酸化
シリコン膜34Bが形成される。
【0069】次に、図8(b)に示すように、シリコン
の結晶体よりなる基板30におけるリング状の酸化シリ
コン膜34Bの第2の開口部34bに露出している領域
に、メタンガスを800℃以上の基板30上に供給して
行なう気相成長法により、針状のダイヤモンド結晶体を
成長させて、ダイヤモンド結晶体よりなる陰極35を形
成する。
【0070】次に、基板30の全体をフッ酸中に浸し
て、図8(c)に示すように、リング状の絶縁膜34B
を除去すると、針状の陰極35が露出する。
【0071】尚、第3の製造方法においては、陰極35
をダイヤモンド結晶体により形成したが、これに代え
て、ダイヤモンド状カーボン又はAlx Ga1-x N(0
≦x≦1)により形成してもよい。
【0072】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電界放射型電子源
によると、陰極は低仕事関数材料よりなるため、針状で
あるにも拘らず低電流で多量の電子を放出する陰極を形
成できるので、陰極の先端部から多量の電子を効率良く
放射することができる。
【0073】請求項2の発明に係る電界放射型電子源に
よると、低仕事関数材料は高融点金属よりなるため、高
融点金属は高温になっても抵抗が小さく、陰極の断面積
が小さくても大電流が流れるので、陰極の先端部から多
量の電子を極めて効率良く放出することができる。
【0074】請求項3の発明に係る電界放射型電子源に
よると、低仕事関数材料はダイヤモンド結晶又はダイヤ
モンド状カーボンであり、ダイヤモンド結晶又はダイヤ
モンド状カーボンは耐久性に優れ、長期に亘り安定した
電流を得ることができるので、耐久性に優れた電界放射
型電子源を実現できる。
【0075】請求項4の発明に係る電界放射型電子源に
よると、陰極は非晶質又は多結晶のシリコンよりなるた
め、シリコン等よりなる結晶基板の上に形成しなくても
よく、基板の材質を問わないので、例えばガラス基板等
のような大面積を有する基板上に形成された導電膜の上
に陰極を形成することができ、大型の電界放射型電子源
を実現できる。
【0076】請求項5の発明に係る電界放射型電子源に
よると、陰極の頂部の周縁部はエッジ状に形成されてい
るため、陰極の先端部から電子を極めて効率良く放出す
ることができる。
【0077】請求項6の発明に係る電界放射型電子源の
製造方法によると、第2の絶縁層の微小な径の第2の開
口部内に導電性材料よりなる陰極を形成するため、陰極
を形成する材料に低仕事関数材料を用いると、針状であ
るにも拘らず低電流で多量の電子を放出できる請求項1
の発明に係る電界放射型電子源を製造することができ、
また、陰極を形成する材料に非晶質又は多結晶のシリコ
ンを用いると、陰極をシリコン等よりなる結晶基板の上
に形成しなくてもよいため、ガラス基板等のような大面
積を有する基板上の導電膜の上に針状の陰極が形成され
た請求項4の発明に係る電界放射型電子源を製造するこ
とができる。
【0078】請求項7の発明に係る電界放射型電子源の
製造方法によると、第1の導電膜の上における第1の開
口部内及び引出し電極の上に絶縁性材料よりなり微小な
径の凹部を有する層を全面に堆積した後、該絶縁性材料
よりなる層に対して全面的にエッチングを行なうため、
第1の導電膜の上における第1の開口部内に、微小な径
の第2の開口部を有する第2の絶縁層を確実に形成する
ことができる。
【0079】請求項8の発明に係る電界放射型電子源の
製造方法によると、第1の導電膜の上における第2の開
口部内及び引出し電極の上に導電性材料よりなる層を全
面に堆積した後、該導電性材料よりなる層に対して全面
的にエッチングを行なうため、第1の導電膜の上におけ
る微小な径の第2の開口部内に、微小な径を持つ陰極を
確実に形成することができる。
【0080】請求項9の発明に係る電界放射型電子源の
製造方法によると、第5の工程において、ポリシリコン
よりなる陰極の頂部及び周面に形成された熱酸化膜を除
去すると、陰極の頂部に半球状の凹部が形成され、陰極
の頂部周縁部にエッジ形状が形成されるので、請求項5
の発明に係る電界放射型電子源を確実に製造することが
できる。
【0081】請求項10の発明に係る電界放射型電子源
の製造方法によると、第4の工程は、第1の導電膜の上
における第2の開口部内に導電性材料よりなる陰極を結
晶成長により形成するため、底面の径が第2の開口部の
径により制御され尖鋭な頂部を有する陰極を確実に形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電界放射型電子源
の断面図である。
【図2】(a)は本発明の第1実施形態に係る電界放射
型電子源の断面図であり、(b)は本発明の第3実施形
態に係る電界放射型電子源の陰極の断面図である。
【図3】本発明の各実施形態に係る電界放射型電子源の
第1の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】本発明の各実施形態に係る電界放射型電子源の
第1の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図5】本発明の各実施形態に係る電界放射型電子源の
第2の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図6】本発明の各実施形態に係る電界放射型電子源の
第2の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】本発明の各実施形態に係る電界放射型電子源の
第3の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図8】本発明の各実施形態に係る電界放射型電子源の
第3の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】第1の従来例に係る電界放射型電信源の製造方
法の各工程を示す断面図である。
【図10】第2の従来例に係る電界放射型電信源の製造
方法の各工程を示す断面図である。
【図11】第3の従来例に係る電界放射型電信源の製造
方法の各工程を示す断面図である。
【図12】第3の従来例に係る電界放射型電信源の製造
方法の各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 開口部 3 絶縁膜 4 引出し電極 5A,5B,5C 陰極 10 基板 11 絶縁膜 12A 第1の金属膜 12B 引出し電極 13 第1の開口部 14A 酸化シリコン膜 14B 酸化シリコン膜 14a 凹部 14b 第2の開口部 15A 第2の金属膜 15B 陰極 20 基板 21 絶縁膜 22 第1のポリシリコン膜 23 第1の開口部 24A 酸化シリコン膜 24B 酸化シリコン膜 24a 凹部 24b 第2の開口部 25A 第2のポリシリコン膜 25B 柱状体 26 酸化シリコン膜 27 陰極 27a 熱酸化膜 28 引出し電極 28a 熱酸化膜 30 基板 31 絶縁膜 32A 金属膜 32B 引出し電極 33 第1の開口部 34A 酸化シリコン膜 34B 酸化シリコン膜 34a 凹部 34b 第2の開口部 35 陰極

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料よりなる導電膜の表面に絶縁
    層を介して形成されており、開口部を有する引出し電極
    と、 前記導電膜の上における前記開口部の中心部に形成され
    ており、低仕事関数材料よりなる針状の陰極とを備え、 前記陰極と前記引出し電極との間に電圧が印加される
    と、前記陰極の先端部から電子が放出されることを特徴
    とする電界放射型電子源。
  2. 【請求項2】 前記低仕事関数材料は高融点金属である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電界放射型電子源。
  3. 【請求項3】 前記低仕事関数材料はダイヤモンド結晶
    又はダイヤモンド状カーボンであることを特徴とする請
    求項1に記載の電界放射型電子源。
  4. 【請求項4】 導電性材料よりなる導電膜の表面に絶縁
    層を介して形成されており、開口部を有する引出し電極
    と、 前記導電膜の上における前記開口部の中心部に形成され
    ており、非晶質又は多結晶のシリコンよりなる針状の陰
    極とを備え、 前記陰極と前記引出し電極との間に電圧が印加される
    と、前記陰極の先端部から電子が放出されることを特徴
    とする電界放射型電子源。
  5. 【請求項5】 前記陰極の頂部の周縁部はエッジ状に形
    成されていることを特徴とする請求項4に記載の電界放
    射型電子源。
  6. 【請求項6】 基板上の第1の導電膜の上に第1の絶縁
    層を介して第2の導電膜を形成する第1の工程と、 前記第1の絶縁層及び第2の導電膜に第1の開口部を形
    成して、前記第2の導電膜よりなる引出し電極を形成す
    る第2の工程と、 前記第1の導電膜の上における前記第1の開口部内に、
    微小な径の第2の開口部を有する第2の絶縁層を形成す
    る第3の工程と、 前記第1の導電膜の上における前記第2の開口部内に導
    電性材料よりなる陰極を形成する第4の工程と、 前記第1の開口部内の前記第2の絶縁層を除去して前記
    陰極を露出させる第5の工程とを備えていることを特徴
    とする電界放射型電子源の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第3の工程は、前記基板上に全面的
    に絶縁性材料を堆積して、前記第1の導電膜の上におけ
    る前記第1の開口部内及び前記引出し電極の上に前記絶
    縁性材料よりなり微小な径の凹部を有する層を堆積した
    後、該絶縁性材料よりなる層に対して全面的にエッチン
    グを行なって、前記第2の開口部を有する前記第2の絶
    縁層を形成すると共に前記引出し電極を露出させる工程
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の電界放射型電
    子源の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第4の工程は、前記基板上に全面的
    に前記導電性材料を堆積して、前記第1の導電膜の上に
    おける前記第2の開口部内及び前記引出し電極の上に前
    記導電性材料よりなる層を堆積した後、該導電性材料よ
    りなる層に対して全面的にエッチングを行なって、前記
    陰極を形成すると共に前記引出し電極を露出させる工程
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の電界放射型電
    子源の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第4の工程における前記導電性材料
    はポリシリコンであり、前記第5の工程は、前記陰極に
    対して熱処理を施して該陰極の頂部及び周部に熱酸化膜
    を形成した後、該熱酸化膜を除去することにより、前記
    陰極の頂部周縁部にエッジ形状を形成する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項6に記載の電界放射型電子源の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記第4の工程は、前記第1の導電膜
    の上における前記第2の開口部内に前記導電性材料より
    なる陰極を結晶成長により形成する工程を含むことを特
    徴とする請求項6に記載の電界放射型電子源の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1012681C2 (nl) * 1998-07-23 2000-09-27 Sony Corp Koude kathode veldemissie inrichting, koude kathode veldemissie weergeefeenheid, en processen voor de vervaardiging daarvan.
US6297587B1 (en) 1998-07-23 2001-10-02 Sony Corporation Color cathode field emission device, cold cathode field emission display, and process for the production thereof
NL1016129C2 (nl) * 1998-07-23 2004-12-10 Sony Corp Koude kathode veldemissie inrichting, koude kathode veldemissie weergeefeenheid, en processen voor de vervaardiging daarvan.
US9793089B2 (en) 2013-09-16 2017-10-17 Kla-Tencor Corporation Electron emitter device with integrated multi-pole electrode structure

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