JPH09271A - 哺乳類のgm−csfポリペプチドとその産生方法および顆粒球とマクロファージの産生を刺激する方法 - Google Patents

哺乳類のgm−csfポリペプチドとその産生方法および顆粒球とマクロファージの産生を刺激する方法

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JPH09271A
JPH09271A JP8095743A JP9574396A JPH09271A JP H09271 A JPH09271 A JP H09271A JP 8095743 A JP8095743 A JP 8095743A JP 9574396 A JP9574396 A JP 9574396A JP H09271 A JPH09271 A JP H09271A
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Nicholas M Gough
グー・ニコラス・マーチン
Donald Metcalf
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臨床目的に十分な量の顆粒球・マクロファー
ジ・コロニー刺激因子(GM−CSF)を生産するため
の方法を提供する。 【解決手段】 宿主内で作用するプロモーターフラグメ
ントとGM−CSFをコードするDNAセグメント(た
だし、当該DNAセグメントはGM−CSF・DNAが
宿主内で非天然GM−CSF蛋白として発現されるよう
に上記プロモータと共に配向されている。)を含む発現
ベクターによって形質転換された宿主器官を培養するこ
とから成る顆粒球・マクロファージ・コロニー刺激因子
(GM−CSF)の産生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DNA配列、組
換え体DNA分子および特定の血液細胞の産生を制御す
る蛋白分子の特異性をもつ蛋白群またはポリペプタイド
群の製法に関するものである。さらに具体的には、この
発明は顆粒球・マクロファージ・コロニー刺激因子(G
M−CSF)として知られている蛋白分子に関する遺伝
暗号を指定するか、あるいは遺伝暗号を指定するフラグ
メントを包含することを特徴とするDNA配列および組
換えDNA分子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】赤血球(赤色血液細胞)、顆粒球、マク
ロファージおよびリンパ球などのような血液細胞の産生
は、骨髄中の多能性前駆体または幹細胞を刺激する一組
の蛋白分子の制御下に行われる。造血過程において、こ
れらの多能性細胞は、始動前駆細胞、コロニー形成細胞
または個々の血液細胞に対するCFC群等の様々の名で
呼ばれる限定された分化能を有する細胞を形成する。フ
ュング、エム.シー.等著、ネイチャー307巻、23
3−237頁(1984年)およびヨコタ、ティ等著、
プロシーディング・オブ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンス(アメリカ)81巻、1070−107
4頁(1984年)に記載のいわゆるマルチーCSF
(インターロイキン3)の様な前駆体幹細胞またはCF
C群の非特異的刺激因子も存在し得るが、一方では個々
の異種細胞系に対する特異的調節遺伝子が存在する。特
に、それぞれのCFC群からの顆粒球およびマクロファ
ージの産生は、ブルゲル、エイ.ダブル.等著、ジャー
ナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー 252
巻、1998−2003頁(1977年)に記載の顆粒
球・マクロファージ・コロニー刺激因子(GM−CS
F)、スタンレイ、イー.アール.およびハード、ピ
ー.エム.著、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケ
ミストリー 252巻、4305−4312頁(197
7年)に記載の顆粒球コロニー刺激因子およびニコラ、
エヌ.エイ.著、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・
ケミストリー 258巻、9017−9021頁(19
83年)に記載のマクロファージ・コロニー刺激因子
(M−CSF)の様な糖蛋白の制御下で行われる。これ
らの糖蛋白は体内での発生量が少ないにもかかわらず、
一部分のアミノ酸配列分析および生物的特徴づけのため
に少量のねずみGM−CSFを精製することが可能であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの蛋白
の代替源を発見できるまでは、このような少量では臨床
的応用には不十分である。しかしながら、もしこれらの
コロニー刺激因子が化学的にまたは生合成的に産生でき
れば、これらの因子を使用することによって生体内の血
液細胞産生を向上し、実験室において輸血用の血液細胞
を産生し、白血病細胞が熟成するのを促進することが可
能になるであろう。これら各々の応用について、血液細
胞の型が制限されるのは避けられない。特に、リンパ球
および/またはそれらの前駆体を産生または活性化する
のを制限することは重要である。従ってマルチ−CSF
の様な分子が、血液細胞産生の一般的増大を要するある
種の疾患に応用できると同時に、GM−CSF、G−C
SFおよびM−CSFの様な糖蛋白の用途も、これらの
糖蛋白が一次感染に対抗しまたは破壊された組織を除去
するために必要な細胞の産生のみを刺激するという理由
で特に重要である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、宿主内で作
用するプロモーターフラグメントとGM−CSFの遺伝
暗号を指定するDNA断片を含み、DNA断片はCM−
CSF・DNAが宿主内で非天然GM−CSF蛋白とし
て発現されるようにプロモーターと共に配向されている
発現ベクターによって形質転換された宿主器官を培養す
ることから成る顆粒球・マクロファージ・コロニー刺激
因子(GM−CSF)の産生方法を提供する。またこの
発明は刺激に効果的な量の顆粒球・マクロファージ刺激
因子を上記顆粒球およびマクロファージの各々の前駆細
胞と接触させることから成る顆粒球およびマクロファー
ジの産生を刺激する方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明は、特異的血液細胞調節
遺伝子である顆粒球・マクロファージ・コロニー刺激因
子(GM−CSF)を産生するための組換え体DNA分
子の産生および特徴づけに関するものである。特にこの
発明は、細菌および動物細胞のような代替宿主中におけ
るGM−CSF産生に基礎を与える点で特に重要である
ことを示し得るねずみGM−CSFの遺伝暗号を指定す
るDNA分子の産生を包含する。例として、この発明の
DNA分子は、ヒトの顆粒球およびマクロファージの産
生に使用するための等価ヒトGM−CSFに対する遺伝
子配列を単離するプローブとして使用できる。
【0006】一つの実施態様において、この発明は少な
くともその一部が、ねずみGM−CSFの生物学的活性
を示している蛋白またはポリペプチドの遺伝暗号を指定
することを特徴としたDNA配列を提供する。この発明
に係る特異的なヌクレオチド配列を第2(b)図に示
す。この発明を実施する上で有用なヌクレオチド配列を
宿すクローンは以下に示すクローン化法によって得られ
る。
【0007】[ねずみGM−CSFのcDNAのクロー
ンの単離]最良のGM−CSF供給源の一つは、刺激さ
れたはつかねずみの肺である。エンドトキシンで処理し
たはつかねずみ由来の肺のmRNAに対する105個より
大きいcDNAの相補的クローンのライブラリーは実施
例Iで詳細に述べる。
【0008】組換え体を含むGM−CSFは、蛋白の一
部のアミノ酸配列から予測される、GM−CSFのmR
NA配列の内2つの部分に相補的な、短い合成オリゴヌ
クレオチドをプローブとして使用するこのライブラリー
で同定された。図1は、残基7と16の間のGM−CS
Fアミノ酸配列、このペプチドを暗号化することのでき
るヌクレオチド配列の可能な組合せ、およびハイブリダ
イゼイション・プローブとして使用されたオリゴヌクレ
オチドの領域を示している。アミノ酸残基9の指定がは
っきりしない(ヒスチジンまたはシステインのいずれ
か)ので、この領域を包含する異なった2組のオリゴヌ
クレオチドが生成される。9の位置にプローブ1はヒス
チジン残基を採り、プローブ2はシステインを採る。ア
ミノ酸配列をその中に伴う第2の領域は、48の部分か
らなる変性した2組として合成される、極端に変性した
1組のオリゴヌクレオチドを必要とする(プローブ3お
よび4)。
【0009】GM−CSF組換え体を同定するために、
コロニー・ハイブリダイゼイション・アッセイを行っ
た。寒天平板上でcDNAクローン群のライブラリーを
単一コロニー群として生育させ、コロニー群の複製を、
ニトロセルロース・フィルターに移植し、そこでコロニ
ーを溶解しプラスミドDNAをその場所で固定する。こ
れらのフィルターを32Pで標識した総ての合成オリゴヌ
クレオチド・プローブの混合物でハイブリダイゼイショ
ンすることによってスクリーニングする。
【0010】ハイブリダイゼイション後フィルターを洗
浄しプローブでハイブリダイズされたコロニー群をオー
トラジオグラフィーで同定する。この方法を用いて、プ
ローブの混合物でハイブリダイズした22の独立組換え
体を同定する。これらの内のいくつかはオリゴヌクレオ
チドの内の1つと偶然相同である不適当な配列を発現さ
せ得るが、真生のGM−CSF配列がプローブ3/4と
1もしくは2の両者とハイブリダイズしなければならな
いので、不適当な配列が独立に2つの異なったプローブ
とハイブリダイズすることは起りそうにない。それで両
方の22クローン由来のプラスミドDNAを単離し、3
枚のアガロースゲルで電気泳動させた。DNAをサザン
法(ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー9
8巻、503頁(1975年)によってニトロセルロー
スに移植し、3枚のフィルターを3つの異なったプロー
ブを独立に用いて、ハイブリダイズする。実験した22
のクローンの内2つ(クローン37および38)をプロ
ーブ1と3/4の両方でハイブリダイズし、それからG
M−CSFのDNAと成るための強力な候補を現した。
【0011】[クローンの同一性の確認]2つの実験系
はクローン37および38が実際にGM−CSF遺伝子
配列に関与していることを示している。最初に、クロー
ン群のヌクレオチド配列を決定し、遺伝暗号の指定され
たアミノ酸配列と共に第2(b)図に示した。クローン
のヌクレオチド配列によって予測されるアミノ酸配列は
蛋白を分析して決定したN末端アミノ酸配列と実質的に
一致する。ただし、比較した29の位置の内両者の食い
違いがたった4つだけある。食い違いの内2つは、蛋白
配列に仮に指定されただけの位置に起る。さらに、クロ
ーンのヌクレオチド配列は、GM−CSF蛋白に対して
予期されるのと極めて近い分子量(13,500ダルト
ン)をもつペプチドを予告する。
【0012】二番目に、クローン38は生物学的に活性
なGM−CSFのmRNAを特異的に選択できる。クロ
ーン38のDNA(および親のプラスミドpJL3由来
のDNA)をニトロセルロース上に固定し、細胞をcon
Aで刺激した後、はつかねずみの肺およびGM−CSF
および関連(但し別個の)調節因子IL3を造るTセル
ラインからのRNAとハイブリダイズする。ハイブリダ
イゼイション後、フィルターを洗浄しハイブリダイズさ
れていないRNAを取り除き、その後特異的にハイブリ
ダイズしたRNAを溶出する。このRNAをつめがえる
の卵母細胞に注射し(外来のmRNAを置換する能力が
よく記録されている)、その培養基のGM−CSFおよ
びIL3の存在を3−5日後測定する。数回の実験結果
は、(a)ベクターDNAはそれ一つではGM−CSF
のmRNAを選択しないし、(b)クローン38のDN
Aは肺のRNAからとLB3からの両方から由来のGM
−CSFを選択し、および(c)クローン38は特異性
を内部制御するLB3のRNA由来のIL3のmRNA
を選択しないということを示している(実施例IIを参
照)。
【0013】3番目の実験は、クローン38を同定する
ための強力で付加的な支持を提供する。ノーザン・ブロ
ッティング法でハイブリダイゼイション・プローブとし
て使用されると、クローン38は、GM−CSFを合成
しないリンパ細胞のある骨髄の範囲でなく、conAで刺
激されないLB3細胞由来のRNA中でもなくて、GM
−CSFを合成する細胞(はつかねずみの肺およびcon
Aで刺激したLB3)から由来するRNA中にある長さ
約1.2kbのmRNA種を検出する。従って、LB3の
場合にはクローン38に対応するmRNAがGM−CS
F蛋白と共に誘導できる(実施例III参照)。
【0014】[この発明を実施するのに有用な株の寄
託]以下に記載する株の生物学的に純粋な培養物の寄託
は、1985年2月21日付でアメリカ合衆国メリーラ
ンド、ロックビル、パークローン・ドライブ 1230
1番のアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション
に行った。生存試験後指示された取得番号が与えられ、
必要な料金を支払った。上述の培養の入手は、本特許出
願が係属中、37C.F.R.§1.14および35
V.S.C.§122の下に長官によって決められた方
法で入手可能である。公衆に対する上述の培養の入手の
可能性における全ての制限は本出願の特許後に不可逆的
に取り除かれる。そして、上述の培養は、備え付けの標
本を最も最近に請求してから少なくとも5年間、または
いかなる場合にも寄託の日から少なくとも30年の終り
まで不変的に入手可能にしてある。もしその培養が生存
不可能になったり不注意にもそこなわれた場合には、同
じ分類学的内容の生存可能な培養(S)で置き換える。
【0015】[pGM37およびpGM38の有用性]ね
ずみGM−CSFのクローン化可能な遺伝子情報源を提
供することに加えて、ここに記載するハイブリッドDN
A分子も、他の哺乳類のDNAライブラリーから関連遺
伝子配列を検出または分離するためのプローブとして有
用である。関連遺伝子配列を検出する用途では、このプ
ローブは分析的に検出可能な試薬で適当に標識される。
しかしながら、本発明は標識するいかなる特定手段によ
っても限定されるべきでない。実施例は、検出のため放
射線標識を使うが、他の検出法は当業者に公知であり簡
単に代用してもよい。代替系としては、ビオナン・アビ
ジン、蛍光染料、蛋白、誘導したプローブ分子に対する
抗体が使用されるかまたはDNA・DNAハイブリッド
自体に対する抗体が使われるELISAのような免疫学
的アッセイ、およびその中で一本鎖のDNAか酵素の不
活性サブユニットで標識され、およびプローブが、ハイ
ブリダイゼイションにおいてサブユニットが再結合し酵
素活性が復活するように第2の不活性サブユニットで標
識されるアッセイが含まれるが、これらに限定されるも
のではない。
【0016】クローン化した配列は発現ベクター中へサ
ブクローン化されてもよい。遺伝子配列が一部の配列を
欠失しているかもしれない場合にはそのような配列を化
学的に合成し、クローン化した配列と連結して発現ベク
ター中に導入できる。適切な発現ベクターの選択は、こ
の分野の技術者の技術の範囲内にある。最小限として、
この発現ベクターが形質転換される宿主内で作用するプ
ロモータ・フラグメントと適当なエンドヌクレアーゼ開
裂部位をGM−CSFの遺伝暗号を指定する遺伝子配列
が結合できるように含んでいる。
【0017】
【実施例】
[実施例I]この実施例は、この発明を実施するのに有
益なGM−CSFのcDNAクローン群の単離を示す。
【0018】[はつかねずみの肺のmRNAの単離]C
57 BL/6はつかねずみ90匹に細菌性内毒素(5
μg/一匹)を注射する。3時間後、肺を摘出し、血清
非含有ダルベック改良イーグル培地(セリダン・ジェ
イ.およびディ.メカルフ著、ジャーナル・オブ・セル
ラル・フィジオロジー 81巻、11−24頁(197
3年))中で試験管内でインキュベイトする。0.5お
よび15時間後、一群30組の肺を60秒間、1モル
トリス(pH7.5)、1モル NaCl、1モルED
TA、0.5%SDS、200μg/mlプロティナー
ゼ Kを含む150ml溶液中でホモジナイズする。3
7℃で1時間インキュベイトした後、ホモジナイズ液を
7モル 尿素、0.35モル NaCl、10ミリモル
EDTA、1%SDSおよび10ミリモル トリス−C
l(pH7.4)を含む同量溶液と混合し、その後フェ
ノール/クロロフォル ム/イソアミルアルコールで抽
出する。エタノールを加えて水相からRNAを沈降させ
る。2段階のオリゴーdTセルロース・クロマトグラフ
ィによって全RNAからポリA+のRNAを選択する。
別に3回試験管中で培養して産生したRNAを保存す
る。
【0019】[cDNAクローン群の合成および構造]
標準の技術[エブストラティダス、エイ等著、セル 7
巻、279−288頁(1976年)およびマニアティ
ス、ティ等著、「モレキュラル・クローニング」(コー
ルド・スプリング・ハーバー・ラボ刊、ニューヨーク
(1982年))]を用い、第一鎖を合成するためのに
わとり骨髄芽球症ウイルス逆転写酵素および第二鎖を合
成するためのエッシェリヒア・コリDNAポリメラーゼ
I(クレノー・フラグメント)を用いて、保存した肺の
mRNAの二重鎖コピーを合成する。S1ヌクレアーゼで
ヘアピンループを開裂した後、ターミナルジオキシヌク
レオチジルトランスフェラーゼ(ミッチェルソン、エ
イ.エムおよびエヌ.オーキン・ジェイ.著、バイオロ
ジカル・ケミストリー 257巻、14773−147
82頁(1982年))を用いて、オリゴ(dC)末端
を付加する。連結したcDNAを1.5%アガロース上
で電気泳動して分画し、長さが500塩基以上の長い分
子を採取し、dG連結DNAプラスミドにアニール化す
る。用いたプラスミド(pJL3)は、β−ラクタマー
ゼ遺伝子、pAT153由来のDNA複製の起点、DN
A複製およびT抗原暗号を指定する配列SV40起点お
よびSV40の後期プロモータに隣接する複合クローニ
ング部位を含むSV40に基づく発現ベクターである
(図3参照)。DNAベクター1μg当り108転換体
を得るかなり効果的な形質転換によってエッシェリヒア
・コリ(E.coli)MC1061(カサダボン、エムお
よびエス.コーエン著、ジャーナル・オブ・モレキュラ
ー・バイオロジー 138巻、179−207頁(19
80年))をアニール化cDNAプラスミド混合物で形
質転換する。約2,000−3,000のアンピシリン
耐性クローンを包含する46の独立プールを−70℃で
10%グリセロール中に保存する。
【0020】[cDNAクローンのスクリーニング]コ
ロニー・ハイブリダイゼイションによってスクリーニン
グするため、各プールから約4,000個の細菌コロニ
ーを寒天平板(40μg/mlアンピシリンを含む)上
に形成し、これをニトロセルロースフィルターディスク
に移し、プラスミドDNAを200μg/ml クロラ
ムフェニコール(ハナハン、ディ・およびエム.メセル
ソン著、ジーン 10巻、63−67頁(1980
年))を含む寒天平板上でフィルターをインキュベイト
して増殖する。元の平板でコロニーを再生した後、第2
のニトロセルロースフィルターを造る。マスタープレー
トを2回再生した後、4℃で保存する。プラスミドDN
Aを細菌コロニーから溶離し、ニトロセルロースフィル
ターに固定する(ニコラ・エヌ.およびディ.メカルフ
著、ジャーナル・オブ・セルラル・フィジオロジー 1
12巻、257−264頁(1982年))。ハイブリ
ダイゼイションする前に、そのフィルターを数時間、3
7℃で、6×SSC(SSC=0.15モルNaCl、
0.015モルクエン酸ナトリウム)、0.2%フィコ
ール、0.2%ポリビニルピロリドン(PVP)および
変性さけ精子DNA(50μg/ml)と変性エッシェ
リヒア・コリDNA(10μg/ml)を含む0.2%
うし血清アルブミン(BSA)中でインキュベイトす
る。0.1%NP40を含む上記と同様の溶液で、37
℃で約18時間ハイブリダイゼイションする。[γ−32
P]ATPおよびポリヌクレオチドキナーゼを用いて、
上記合成オリゴヌクレオチドプローブを放射性標識す
る。各々は1.5nm/mlでハイブリダイゼイション
反応物中に存在する。ハイブリダイゼイション後、フィ
ルターを6×SSCおよび0.1%SDSを用い42℃
で隅々まで洗浄しオートラジオグラフに付す。複製フィ
ルター上の完全なコロニーを取り、前と同様にして密度
を下げて再スクリーニングする。
【0021】100,000以下のcDNAクローンを
スクリーニングし、22の陽性物を得、そのうち2つ
(pGM37およびpGM38)をプローブ1およびプロ
ーブ3+4と別々にハイブリダイズし、したがってGM
−CSF暗号化配列を含むための有力候補となった。
【0022】[実施例II]この実施例はGM−CSFの
合成を指令する力のあるmRNAを選択するpGM38の
能力を立証する。
【0023】[GM−CSFの検定]GM−CSF m
RNAをつめかえる卵母細胞中で同定し、この培養基が
3種のミクロ培養系、(1)4種全てのコロニー・刺激
因子に直接応答する精製胎児肝臓造血前駆細胞を含む液
体培地(ブルゲス、エイ.ダブル.等著、ブラッド60
巻、1219−23頁(1982年))、(2)4種全
ての刺激因子によって刺激されうる形態学的に同一とみ
なし得る顆粒球、マクロファージ・コロニーを形成する
骨髄細胞を含むミクロ寒天培地および(3)複合CSF
に応答しGM−CSFには応答しない因子従属マストセ
ルライン32D C13を含む液体培地での顆粒球/マ
クロファージ増殖を刺激する能力を検定する。この組の
検定から見て、CM−CSFおよび複合CSFは疑いな
しに識別できる。
【0024】[種々の細胞におけるGM−CSF mR
NAの検出]初めに、種々の細胞型においてpGM38
に関連する転写の発生量がGM−CSFを合成するそれ
らの細胞の能力と平行して表れるかどうかを決める。は
つかねずみの肺(GM−CSFを合成する)からとGM
−CSFを生成しない種々の細胞から由来するメッセン
ジャーRNA mRNAをホルムアルデヒド寒天ゲル上
で分画し、ニトロセルロースに移し、上に詳説したpG
M38から誘導したプローブでハイブリダイゼイション
する。図4はこのプローブが、はつかねずみの肺由来の
mRNA上に約1.2キロ塩基(kb)という低い発生量
を検出したこ とを示している(レーン3)が、GM−
CSDを合成しない任意に選択した数種の細胞系由来の
mRNAには胸腺腫由来の細胞系であるティカウト(T
IKAUT)(レーン1)およびプラズマ細胞腫(レー
ン2)では検出しないことを示している。さらにこのプ
ローブを行なって、複合CSF、G−CSFおよびM−
CSFをそれぞれ合成するWEH1−3B D-(レー
ン6)、RIII(レーン7)およびL細胞(レーン
8)由来のmRNAに転写していることを検出しなかっ
た。肺の mRNAにpGM38に関連する転写の発生が
かなり低いのは意外なもので、肺のcDNAライブラリ
ーのpGM38関連cDNAクローンでまれにしか見られ
ないものである(50,000中1以内)。
【0025】pGM83に対して相補的な転写がGM−
CSF産生に関連しているかどうかについてのさらに重
要な試験として、GM−CSFおよび複合CSFの両方
の合成がコンカナバリンAによってその中で誘発される
クローン化したTリンパ球セルライン(LB3)を用い
た。図4は、pGM38追跡プローブはコンカナバリン
Aで刺激されたLB3細胞中に豊富にmRNAを検出す
る(レーン5)が非刺激のLB3細胞由来のmRNAで
は転写を検出しないことを示している(レーン4)。用
いたプローブが、WEH1−3B D-1中の複合CSF
mRNAにハイブリダイゼイションしていないので、
このことはpGM38がLB3細胞中GM−CSF mR
NAにハイブリダイゼイションしたことのいっそうの証
拠になる。
【0026】種々の細胞中のGM−CSF mRNAの
検出は以下のように行なわれる。TIKAUT(レーン
1)、P3(レーン2)、はつかねずみの肺(レーン
3)、非刺激LB3(レーン4)、コンカナバリンA刺
激LB3(レーン5)、WEH13B D-1(レーン
6)、RIII(レーン7)およびL細胞(レーン8)
由来のポリ(A)5μgをそれぞれ1%ホルムアルデヒ
ド/寒天ゲル上で電気泳動し、ニトロセルロースに移
し、ニック・トランスレーション(nick-translation)
法(リグビー、ピー.ダブル.ジェイ.等著、ジャーナ
ル・オブ・モレキュラー・バイオロジー 113巻、2
37−251頁(1977年))によって、32P標識
されたpGM38の完全挿入をスパンするDNAフラグ
メントと、ハイブリダイゼイションする。65℃で16
時間、2xSSC、0.1%SDS、0.2%フィコー
ル、0.2%PVPおよび変性さけ精子のDNA50μ
g/mlを含む0.2%BSA中でハイブリダイゼイシ
ョンする。LB3(以前はB3)は、白血球培養を混合
したBALB/C抗DBA/2から誘導し、インターロ
イキン−2の存在下で被照射DBA/2脾臓細胞(15
00R)と一週間継代で維持されたクローン化Thy−1
+、Lyt−2-、MT4 + +リンパ球である。コンカナバ
リンA刺激LB3細胞は、5%子うし胎児の血清を含ん
だ組織培養基中で、5時間、コンカナバリンA5μg/
mlと共に、1ml中に106の割で細胞を培養するこ
とによって産生する。分子量マーカーを用いると、推定
分子量は、哺乳類28および185のrRNAは、47
00および1800ヌクレオチド、エッシェリヒア・コ
リ23および16SのrRNAは、2904および15
41ヌクレオチドである。長時間オートラジオグラフィ
にかけた後では、残りの28SrRNAに低水準のハイ
ブリダイゼイションしているのが明らかである(トラッ
ク1−3)。
【0027】[GM−CSF mRNAのハイブリッド
選択およびつめがえるの卵母細胞中への移殖]ハイブリ
ッド選択は、基本的にミラー、ジェイ.エス.等著、
(メソッド・オブ・エンチモロジー 101巻、650
−674頁(1983年))に記載のように形成され
た。pGM38またはベクター(pJL3)DNA(5−
μg部分標本)をニトロセルロースの小さな四角い片上
に付けて、コンカナバリンA刺激LB3(50%ホルム
アミド中)のmRNAの一部1−2μg、0.5モルト
リス−HCl(pH7.5)、0.75モルNaCl、
0.002モルEDTA、0.4% SDSおよび10
μg/mlエッシェリヒア・コリのtRNAと共に、反
応容量30μl、37℃で16時間培養する。培養後、
濾紙をハイブリダイゼイション用緩衝液中、37℃で念
入りに洗浄し、その後52℃で10ミリモルトリス−H
Cl(pH7.5)および2ミリモルEDTAを用いて
洗浄する。結合したRNAをエッシェリヒア・コリのt
RNA1.5μgを含む10ミリモルトリス−HCl
(pH7.5)および2ミリモルEDTA300μl中
で1分間煮沸して溶出する。酢酸ナトリウムおよびエタ
ノールを加えてRNAを沈殿させ、16時間、−20℃
で冷やす。遠心分離後、沈降したRNAを冷70%エタ
ノールで洗浄し、乾燥後、1ミリモルトリス−HCl
(pH7.5)および0.1ミリモルEDTA 1.5
μlに溶かす。各々のRNA標品に対して、つめがえる
卵母細胞30個ごとの集団に一卵当りRNA50nlの
割合で注射する。非分画LB3のmRNAは一投与につ
き1μg/mlであり、一卵当り50nl注射した。注
射した卵母細胞を4日間培養した後、卵母細胞培養基を
5%子うし胎児の血清を含む培養基で1:2に希釈し、
濾過し、5μl容量を、14日CBA胎仔肝臓前駆細胞
分画蛍光活性化細胞ソーター200を含む15μl培養
中で系列希釈して200・32DC13細胞についてア
ッセイした。図5の各点はインキュベーション2日後の
2培養からの平均細胞カウントを示す。
【0028】初めに、pGM38のDNAがはつかねず
みの肺のRNAからGM−CSF mRNAを選択でき
るかどうかを決定するために試験した。非分画の肺のm
RNAまたはpGM38のDNAとハイブリダイズして
選別したmRNAをつめがえるの卵母細胞の中に注射す
ると、きわめて低いレベルのCSF活性が培養基中に検
出されるが、この知見は、はつかねずみの肺にあるpG
M38に対応しているmRNAが極めて少ないことから
予測されたものである(図4)。対照的に、コンカナバ
リンAで刺激したLB3細胞群(GM−CSFおよび複
合CSFの両方を合成する)由来のmRNAはpGM38
に対応するmRNAに富んでおり(図4)、つめがえる
の卵母細胞の中に注射したとき、胎児肝臓および32D
C13細胞の増殖を刺激する物質で高濃度に生成する
よう再指示する(図5)。それで、pGM38またはベ
クターDNA群のいずれかを含んだ3枚の濾紙を上述と
同様のハイブリッド選択実験によって、コンカナバリン
A刺激LB3のmRNAを作用させた。図5は、pGM3
8のDNAによって選択したmRNAを用いて注射した
卵母細胞由来の培養基が胎児前駆細胞の増殖を強力に刺
激し、成熟途中の顆粒球とマクロファージの成長を刺激
したこと(図6)を示している。これらのつめがえる調
製培養基も微量寒天培養(18%顆類球、53%顆粒球
・マクロファージ混合物および29%マクロファージの
コロニー)で典型的な顆粒球・マクロファージ・コロニ
ー形成を刺激する。他のどんな検出においても、これら
の卵母細胞調製培養基が赤血球細胞、巨大核細胞または
好酸性細胞の増殖を刺激し、したがって活性因子が複合
CSFではなくGM−CSFであるという証拠はなかっ
た。この結論の確認として、これらの卵母細胞調製培養
基が32D C13細胞の増殖を刺激することができな
いということが分かった。ベクターDNAだけではGM
−CSFまたは複合CSFに対応するmRNAを選択し
ない(図5のa,b)。以上のことを合せると、これら
のデータは、pGM38が、GM−CSFおよび複合C
SFのmRNA群をどちらも含む混合物からGM−CS
Fの独特の生物学的特徴を持つ因子の暗号配列を指令す
るmRNAを特異的に選択できることを示している。
【0029】[実施例III]この実施例はGM−CSF
遺伝子のヌクレオチド配列を提供する。pGM37およ
びpGM38のcDNA部についてのヌクレオチド配列分
析は、同じmRNAの重複部分に相補的な配列を含んで
いるこれら2つのクローンが推定GM−CSFのmRN
A配列を有していることを示している。この2つのクロ
ーンのcDNA部とmRNAの関係を図2(a)に示す。
図2(b)に与えられたヌクレオチド配列は両方のクロ
ーンから誘導した複合物である。mRNAのポリ(A)
末端に対応しており、ヘキサヌクレオチドAATAA
(ほとんどの真核生物のmRNAの3′末端の近くで見
られる)より前に置かれる20アデノシン残基の区間が
pGM38の一方の末端に現れる。これはcDNAクロー
ンの配列とmRNAの配列の配向を可能にする。図2
(b)に表した配列は一本の354ヌクレオチドの長い
オープン・リーディング・フレームを含む。そしてこの
領域によって予告されたアミノ酸配列は成熟蛋白の最初
の残基から発現し、ヌクレオチド配列の上方に示す。残
基2から29まではアミノ酸配列が、cDNAによって
予告された上記配列を示すGM−CSFに対する部分的
なNH2末端アミノ酸配列と一致する(ただし4つの残
基については一致しない。)4つの食い違いのうち2つ
の残基(20および24)は蛋白の配列においてただ仮
に指定されただけである。蛋白配列内で位置を決定でき
ない成熟ペプチド上の最初の残基は、ヌクレオチド配列
によってイソロイシンと予測される。ヌクレオチド配列
から導き出された一次構造の蛋白は、分子量13,50
0、エンドグリコシダーゼFで広範囲に脱グリコシル化
したGM−CSFの見かけの分子量16,800とよく
一致する。予告されたアミノ酸配列の内で起こるN−グ
リコシル化の2つの強い部位(Asn−X−Thr)を図2
(b)に星印で示す。
【0030】pGM37は図2(b)に示される最初の
位置まで20のヌクレオチド5′を伸ばすが、開始コド
ンを含まない。このコドンは数種の疎水性アミノ酸をこ
の範囲内に含み(図示しない)、分泌された蛋白のシグ
ナル・ペプチドの特徴を示さない。GM−CSFのmR
NAの大きさは1,200ヌクレオチド以内であり(図
4)、その内の150ヌクレオチド以内のものはたぶん
ポリ(A)末端の寄与による。3′非移殖領域は319
ヌクレオチドで成熟蛋白の暗号を指令する領域は354
ヌクレオチドである。(図2(b))。それで約350
のヌクレオチドが、推定されるNH2 - 末端シグナル・
ペプチドのために5′側の翻訳されない領域を残した。
2つのcDNAクローン(位置、237、346および
507)から導びかれたヌクレオチド配列には3箇所食
い違うところがある。その内の1つ(位置 346)は
アミノ酸配列のあいまいさによるものである(116番
目のアミノ酸残基にGlyまたはSer)。cDNAクロー
ンが単離されたはつかねずみ(C57BL/6)は高度
に同系交配しているのでそのためGM−CSFの座では
ホモ接合になるはずである。また、はつかねずみの生殖
細胞系上のGM−CSFの暗号を指令するのは唯一の遺
伝子であるらしいので、これら3つの配列の食い違いは
cDNA合成の間に造られた人為構造を反映しているよ
うだ。そして実際には逆転写は600ヌクレオチド中に
約1個の合成ポリヌクレオチド誤謬頻度である。
【0031】図2に現わした配列を決定するのには標準
の方法を使用した。簡単に述べると、M13ベクター中
でサブクローン化したDNAフラグメントをジデオキサ
・ヌクレオシドトリスフォスフェイトを使用するチェー
ン・ターミネイション法によって配列した(サンガー、
エフ.等著、プロシーディング・オブ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス(アメリカ)74巻、54
63−67頁(1977年))。配列した反応物は、厚
さ0.2mmにした8%(重量比)ポリアクリルアミド
ゲル上で温度を調節して電気泳動にかける。図2に関し
て上で述べたようにmRNAに同調する鎖のストランド
は上で得たGM−CSFの予測されるアミノ酸配列をも
ち、5′から3′まで列挙される。列の一番終りにある
数は、その列での最終残基(アミノ酸またはヌクレオチ
ド)の位置を示す。GM−CSFを決定する部分的なア
ミノ酸配列はクローンから導いた配列の上に示してあ
る。二者の間に食い違いのない位置には「棒線」を付け
た。蛋白分析によって決定した最初のアミノ最初残基は
同定できず疑問符で示す。強いN−グリコシル化部位は
星印で示し、推定されるポリアデニル化シグナルは下線
で示してある。
【0032】[実施例IV]この実施例はGM−CSFが
1個の特定の遺伝子によって暗号を指定されることを示
す。種々のはつかねずみの器官から単離したGM−CS
Fの多分子形態が知られているので、どれだけの数の遺
伝子を成熟ゲノム中でGM−CSFのcDNAが検出で
きるかを試験した。種々の制限エンドヌクレアーゼによ
って消化されたBALB/cの胚またはC57BL/6
の肝のDNAをアガロースゲルで分画し、ニトロセルロ
ースに移してから、pGM38に完全cDNA挿入を含ん
だフラグメントとハイブリダイズする。両方のはつかね
ずみの系統には、単一EcoRIフラグメント(図7、第
1および第2レーン)、単一PstIフラグメント(第3
および第4レーン)および単一BamHIフラグメント
(図示しない)が検出される。PstIフラグメントは、
僅か2.5kbの長さしかないので、このフラグメントは
一つより多い遺伝子に適応しそうにない。それで、2個
(またはそれ以上)の遺伝子を、同位置のEcoRI、P
stIおよびBamHI制限部位で囲まれているという可能
性は低いから除いて、はつかねずみの生殖系において肺
型のGM−CSFを暗号化しているのは唯一の遺伝子で
あると結論する。
【0033】図7は、GM−CSF遺伝子が胚のDNA
中と同様にコンカナバリンA刺激LB3細胞(レーン
6)由来のDNA中にも同じEcoRIフラグメント中に
含まれていることを示している。LB3DNA中に別の
バンドはなく、胚DNAと異なるハイブリダイゼイショ
ン強度もないので、大量のGM−CSFを合成する細胞
中のGM−CSF遺伝子脈中におけるコピー数変化また
は総体的変化はないと推論される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はGM−CSFクローンを同定するために
用いた合成オリゴヌクレオチドを示している。ねずみG
M−CSF(残基7〜16)のアミノ酸配列の一部が一
番上の段に、このペプチド断片の遺伝暗号を指定できる
ヌクレオチド(mRNA)配列の可能な組合せを中央
に、mRNAの領域に対して相補的なオリゴヌクレオチ
ドプローブの4つの異なる組を下に示す。
【図2】図2(a)は、GM−CSFのmRNAの、お
よびpGM37とpGM38のクローンの、遺伝子地図で
ある。このmRNAは鎖長1200ヌクレオチドにな
る。成熟蛋白を暗号指令するmRNAの領域を太い線で
示す。非翻訳領域はUTで表し、推定される前駆体ペプ
チドはPで表す。pGM37クローンおよびpGM38ク
ローンを中に含む領域を棒線で示す。pGM38は図2
(b)に表示された配列のヌクレオチド14からポリA
末端まで延びており、一方pGM37はヌクレオチド配
列5′から位置574に表示された配列まで延びてい
る。図2(b)は、GM−CSFのmRNAのヌクレオ
チド配列およびGM−CSFの内包されたアミノ酸配列
を示している。示されたヌクレオチド配列はpGM37
およびpGM38のクローンから由来する複合配列であ
る。そして、pGM37のヌクレオチド配列がpGM38
のヌクレオチド配列およびpGM37オルターナテイブ
と異なる3点が線の下に与えられている。mRNA−同
義ストランドは上で与えられたGM−CSFアミノ酸配
列ともに5′から3′にリストされている。列の終端に
ある数字は、その列の最終残基(アミノ酸またはヌクレ
オチド)の位置を示す。GM−CSFについて決定した
部分のアミノ酸配列はクローン由来の配列上に示され
る。また、二者の間に一致しない所がない位置にダッシ
ュを付す。蛋白分析による最初のアミノ酸残基は同定で
きず、疑問符で示す。
【図3】図3は、pJL3ベクターの地図を示してい
る。SV−40由来の部分を斜線部分で示し、pAT1
53プラスミド由来の部分を白抜き部分で示す。複合ク
ローン化部位を上部に表示する。表わされた数字は親の
SV40またはpAT153の配列を示している。
【図4】図4は、pGM由来の32Pで標識したDNAを
用いてハイブリダイゼイションさせた種々の細胞中のG
M−CSFのmRNAの検出を表示している。
【図5】図5は、胎児の肝臓の造血前駆細胞(上のプレ
ート)および複合−CSF依存性32D C12細胞
(下のプレート)の培養懸濁液での細胞の増殖を、mR
NAを注射したつめがえるの卵母細胞の培養基を用いて
刺激したものを表示する。非分画LB3のmRNAは太
線で示され、pGM38のDNAにハイブリダイゼイシ
ョンして選択したmRNAは○−○で示され、ベクター
DNAのみによって 選択したものは○−○で示され
る。3つの異なる曲線は、3つの実験を現わしている。
【図6】図6は、LB3細胞由来のpGM38選択mRN
Aで注射した卵母細胞から得た培養基で刺激後の精製胎
児肝臓造血前駆細胞の4日培養懸濁液の写真である。分
裂活性および成熟中の顆粒球とマクロファージの産生が
注目される。
【図7】図7は、pGM38由来の32P標識DNAでハ
イブリダイゼイションしたEcoR1またはPstI消化D
NA由来のGM−CSF遺伝子を検出したものを表示す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12N 5/10 9281−4B C12N 5/00 B (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 グー・ニコラス・マーチン オーストラリア国・ビクトリア・ノース・ バルウィン・レインジ・ビュー・グロー ブ・20番 (72)発明者 メトカーフ・ドナルド オーストラリア国・ビクトリア・バルウィ ン・ユニオン・ロード・268番

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宿主内で機能するプロモーターフラグメ
    ントと哺乳類のGM−CSFをコードするDNAセグメ
    ント(ただし、当該DNAセグメントはGM−CSF・
    DNAが宿主内で非天然GM−CSF蛋白として発現さ
    れるように上記プロモータと共に配向されている。)を
    含む発現ベクターによって形質転換された宿主を培養す
    ることから成る哺乳類の顆粒球・マクロファージ・コロ
    ニー刺激因子(GM−CSF)の産生方法であって、 上記DNAセグメントが、天然源、合成源、または半合
    成源に由来し、 登録番号ATCC53032で同定される微生物が保持
    している組換えプラスミドpGM37のDNA挿入物で
    あって、5’から3’の方向に以下に示すDNA配列を
    有するDNA挿入物 ATAATTGTTACCCGGCCTTGGAAGC
    ATGTAGAGGCCATCAAAGAAGCCCT
    AAACCTCCTGGATGACATGCCTGTC
    ACGTTGAATGAAGAGGTAGAAGTCG
    TCTCTAACGACTTCTCCTTCAAGAA
    GCTAACATGTGTGCAGACCCGCCTG
    AAGATATTCGAGCAGGGTCTACGGG
    GCAATTTCACCAAACTCAAGGGCGC
    CTTGAACATGACAGCCAGCTACTAC
    CAGACATACTGC(T)CCCCCAACTC
    CGGAAACGGACTGTGAAACACAAGT
    TACCACCTATGCGGATTTCATAGAC
    AGCCTTAAAACCTTTCTGACTGATA
    TCCCCTTTGAATGCAAAAAACCAA
    (G)GCCAAAAATGA(ただし上記配列中()
    内の塩基は前の塩基と置換可能であることを示す)、 および登録番号ATCC53036で同定される微生物
    が保持している組換えプラスミドpGM38のDNA挿
    入物であって、5’から3’の方向に以下に示すDNA
    配列を有するDNA挿入物 ATAATTGTTACCCGGCCTTGGAAGC
    ATGTAGAGGCCATCAAAGAAGCCCT
    AAACCTCCTGGATGACATGCCTGTC
    ACGTTGAATGAAGAGGTAGAAGTCG
    TCTCTAACGAGTTCTCCTTCAAGAA
    GCTAACATGTGTGCAGACCCGCCTG
    AAGATATTCGAGCAGGGTCTACGGG
    GCAATTTCACCAAACTCAAGGGCGC
    CTTGAACATGACAGCCAGCTACTAC
    CAGACATACTGC(T)CCCCCAACTC
    CGGAAACGGACTGTGAAACACAAGT
    TACCACCTATGCGGATTTCATAGAC
    AGCCTTAAAACCTTTCTGACTGATA
    TCCCCTTTGAATGCAAAAAACCAA
    (G)GCCAAAAATGAGGAAGCCCAGG
    CCAGCTCTGAATCCAGCTTCTCAGA
    CTGCTGCTTTTGTGCCTGCGTAATG
    AGCCAAGAACTTGGAATTTCTGCCT
    TAAAGGGACCAAGAGATGTGGCACA
    GCCACAGTTGGAAGGCAGTATAGCC
    CTCTGAAAACGCTA(G)ACTCAGCT
    TGGACAGCGGAAGACAAACGAGAGA
    TATTTTCTACTGATAGGGACCATTA
    TATTTATTTATATATTTATATTTTT
    TAAATATTATTTATTTATTTATTTA
    TTTTTGCAACTCTATTTATTGAGAA
    TGTCTTACCAGAATAATAAATTATT
    AAAACTTTAAAAAAAAAAAAAAAAA
    AAA.(ただし上記配列中()内の塩基は前の塩基と
    置換可能であることを示す);および/または上記DN
    A挿入物のうちの、一または複数の塩基が置換、欠失、
    挿入および/または逆転されているDNA配列であっ
    て、哺乳類の顆粒球・マクロファージ・コロニー刺激因
    子(GM−CSF)をコードするDNA配列を含むこと
    を特徴とするGM−CSFの産生方法。
  2. 【請求項2】 宿主内で機能するプロモーターフラグメ
    ントと哺乳類のGM−CSFをコードするDNAセグメ
    ント(ただし、当該DNAセグメントはGM−CSF・
    DNAが宿主内で非天然GM−CSF蛋白として発現さ
    れるように上記プロモータと共に配向されている。)を
    含む発現ベクターによって形質転換された宿主を培養す
    ることから成る哺乳類の顆粒球・マクロファージ・コロ
    ニー刺激因子(GM−CSF)の産生方法であって、 上記DNAセグメントが、天然源、合成源、または半合
    成源に由来し、 登録番号ATCC53032で同定される微生物が保持
    している組換えプラスミドpGM37のDNA挿入物で
    あって、5’から3’の方向に以下に示すDNA配列を
    有するDNA挿入物 ATAATTGTTACCCGGCCTTGGAAGC
    ATGTAGAGGCCATCAAAGAAGCCCT
    AAACCTCCTGGATGACATGCCTGTC
    ACGTTGAATGAAGAGGTAGAAGTCG
    TCTCTAACGACTTCTCCTTCAAGAA
    GCTAACATGTGTGCAGACCCGCCTG
    AAGATATTCGAGCAGGGTCTACGGG
    GCAATTTCACCAAACTCAAGGGCGC
    CTTGAACATGACAGCCAGCTACTAC
    CAGACATACTGC(T)CCCCCAACTC
    CGGAAACGGACTGTGAAACACAAGT
    TACCACCTATGCGGATTTCATAGAC
    AGCCTTAAAACCTTTCTGACTGATA
    TCCCCTTTGAATGCAAAAAACCAA
    (G)GCCAAAAATGA(ただし上記配列中()
    内の塩基は前の塩基と置換可能であることを示す)、 および登録番号ATCC53036で同定される微生物
    が保持している組換えプラスミドpGM38のDNA挿
    入物であって、5’から3’の方向に以下に示すDNA
    配列を有するDNA挿入物 ATAATTGTTACCCGGCCTTGGAAGC
    ATGTAGAGGCCATCAAAGAAGCCCT
    AAACCTCCTGGATGACATGCCTGTC
    ACGTTGAATGAAGAGGTAGAAGTCG
    TCTCTAACGAGTTCTCCTTCAAGAA
    GCTAACATGTGTGCAGACCCGCCTG
    AAGATATTCGAGCAGGGTCTACGGG
    GCAATTTCACCAAACTCAAGGGCGC
    CTTGAACATGACAGCCAGCTACTAC
    CAGACATACTGC(T)CCCCCAACTC
    CGGAAACGGACTGTGAAACACAAGT
    TACCACCTATGCGGATTTCATAGAC
    AGCCTTAAAACCTTTCTGACTGATA
    TCCCCTTTGAATGCAAAAAACCAA
    (G)GCCAAAAATGAGGAAGCCCAGG
    CCAGCTCTGAATCCAGCTTCTCAGA
    CTGCTGCTTTTGTGCCTGCGTAATG
    AGCCAAGAACTTGGAATTTCTGCCT
    TAAAGGGACCAAGAGATGTGGCACA
    GCCACAGTTGGAAGGCAGTATAGCC
    CTCTGAAAACGCTA(G)ACTCAGCT
    TGGACAGCGGAAGACAAACGAGAGA
    TATTTTCTACTGATAGGGACCATTA
    TATTTATTTATATATTTATATTTTT
    TAAATATTATTTATTTATTTATTTA
    TTTTTGCAACTCTATTTATTGAGAA
    TGTCTTACCAGAATAATAAATTATT
    AAAACTTTAAAAAAAAAAAAAAAAA
    AAA.(ただし上記配列中()内の塩基は前の塩基と
    置換可能であることを示す);からなる群より選択され
    た上記DNA挿入物にハイブリダイズし、哺乳類の顆粒
    球・マクロファージ・コロニー刺激因子(GM−CS
    F)をコードするDNA配列を含むことを特徴とするG
    M−CSFの産生方法。
  3. 【請求項3】 組換え哺乳類顆粒球・マクロファージ・
    コロニー刺激因子(GM−CSF)ポリペプチド。
  4. 【請求項4】 哺乳類がマウスまたはヒトである請求項
    3記載のポリペプチド。
  5. 【請求項5】 GM−CSFポリペプチドが下記のアミ
    ノ酸配列 IleIleValThrArgProTrpLysHisValGluAlaIleLysGluAlaLe
    uAsnLeuLeuAspAspMetProValThrLeuAsnGluGluValGluValV
    alSerAsnGluPheSerPheLysLysLeuThrCysValGlnThrArgLeu
    LysIlePheGluGlnGlyLeuArgGlyAsnPheThrLysLeuLysGlyAl
    aLeuAsnMetThrAlaSerTyrTyrGlnThrTyrCysProProThrProG
    luThrAspCysGluThrGlnValThrThrTyrAlaAspPheIleAspSer
    LeuLysThrPheLeuThrAspIleProPheGluCysLysLysProSerGl
    nLys を含むものである請求項3記載のポリペプチド。
  6. 【請求項6】 116番目のグリシンアミノ酸残基がセ
    リンで置換された請求項3記載のポリペプチド。
  7. 【請求項7】 顆粒球およびマクロファージのそれぞれ
    の前駆細胞を刺激有効量の顆粒球・マクロファージ刺激
    因子と接触させることから成る哺乳類の顆粒球およびマ
    クロファージの産生を刺激する方法。
JP8095743A 1984-03-21 1996-04-17 哺乳類のgm−csfポリペプチドとその産生方法および顆粒球とマクロファージの産生を刺激する方法 Pending JPH09271A (ja)

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