JPH09270139A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH09270139A
JPH09270139A JP7850696A JP7850696A JPH09270139A JP H09270139 A JPH09270139 A JP H09270139A JP 7850696 A JP7850696 A JP 7850696A JP 7850696 A JP7850696 A JP 7850696A JP H09270139 A JPH09270139 A JP H09270139A
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disk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクに対する対物レンズの相対的な傾き
を検出してその補正を高速で行うことのできる光ディス
ク装置を得ること。 【解決手段】 ディスクモータ103の回転軸104に
は光ディスク102が取り付けられている。光ヘッド
は、その上面を湾曲させた光ヘッドベース部111と、
その上にローラ109を介して揺動自在に保持された対
物レンズアクチュエータ107から構成されている。対
物レンズアクチュエータ107は、光ディスク102と
の間の相対的な傾きを検出すると、対物レンズ106の
焦点位置としての読み書き位置105を中心として対応
する角度だけ回転し、両者の平行度を合わせる。本発明
では対物レンズアクチュエータのみが角度を変えるの
で、重量が軽く、応答性が良いので傾きの補正処理を高
速化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクに対して
情報の記録や再生あるいは消去を行うために使用される
光ディスク装置に係わり、特に光学的な補正に特徴をも
った光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ用磁気ディスクの有する高
速アクセス性と光ディスクの有する記憶容量の大きさの
2つの条件を共にクリアする外部記憶装置の研究が急速
に進展している。次世代の外部記憶装置は、高速転送レ
ートで高速ランダムアクセスが可能であり、しかも大容
量であって媒体の保存性に優れているものとなる。この
ような条件を満足し、かつ非接触による媒体の耐久性と
いう特徴を持った光ディスク装置は、次世代の外部記憶
装置として最も有望視されている。
【0003】図9は、従来の光ヘッドの要部を表わした
ものである。一点鎖線で示した光ヘッド本体11内に
は、ほぼ角形形状の対物レンズホルダ12が配置されて
いる。対物レンズホルダ12の一側面と、不動部材とし
ての支持部13の間には2本の平行なばねサスペンショ
ン14、15が配置されており、これにより対物レンズ
ホルダ12はx軸方向およびz軸方向に移動自在に支持
されている。対物レンズホルダ12の上面には集光レン
ズ17が取り付けられている。記録または再生用のレー
ザビームは、集光レンズ17を通過して集光され、対物
レンズホルダ12の下方に向けて進行するようになって
いる。一点鎖線で示す光軸18は、対物レンズホルダ1
2の上面と垂直方向を向いている。前記したx軸方向は
この図に示していないディスクの径方向であり、サスペ
ンション14、15と同一方向(ディスク周方向)がy
軸方向である。また、z軸方向は光軸18の方向と一致
する。
【0004】対物レンズホルダ12におけるサスペンシ
ョン14、15が取り付けられた面と直角をなす2つの
面のほぼ中央部には、それぞれ角形をしたソレノイド型
のボイスコイル21、22が取り付けられている。これ
らのボイスコイル21、22は、それぞれに対応した磁
気回路24、25の働きによって対物レンズホルダ12
のx軸方向すなわちディスクの半径方向の傾きを補正す
るようになっている。
【0005】対物レンズホルダ12におけるサスペンシ
ョン14、15が取り付けられた面と対向する面の一部
は、これを所定の角度で切断した切り欠きとなってお
り、ここにミラー26が取り付けられている。また、こ
のミラー26が配置された面と対向する箇所には、わず
かの間隔を置いてチルトエラー検出器28が配置されて
いる。ミラー26とチルトエラー検出器28によって、
後に詳しく説明するようにディスクの傾きの検出が行わ
れるようになっている。
【0006】図10は、図9に示した光ヘッドを使用し
た光ディスク装置におけるディスクの傾きを補正する原
理を示したものである。対物レンズホルダ12の上に
は、ディスク31が配置されている。チルトエラー検出
器28内には、ミラー26に所定の角度で光ビームを射
出する発光ダイオード33と、これから射出された光ビ
ームを平行光にするためのレンズ34と、このレンズ3
4によって集光され、ミラー26およびディスク31を
順に反射してレンズ34に入射された光ビームを検出す
る光検出器としての4分割センサ35が配置されてい
る。レンズ34は、コリメートされた光ビームを4分割
センサ35に集光させる役割も果たしている。
【0007】図11は、4分割センサを表わしたもので
ある。今、4分割センサ35の中心を通り互いに直交す
る2つの方向をX軸方向およびY軸方向とする。Y軸方
向に、ディスク31の半径方向の傾きを検出する方向と
しての矢印41を記している。また、この図で4分割セ
ンサ35の中心近傍に位置するのは結像ビーム42であ
り、その結像位置はディスク31の傾きに応じて変化す
る。4分割センサ35の4つに分割されたそれぞれの光
センサエレメントを、、、とすると、ディスク
31の半径方向の傾きと接線方向の各傾きは、それぞれ
次の(1)あるいは(2)式によって表わすことができ
る。
【0008】 ディスク31の半径方向の傾き =(+)−(+) ……(1) ディスク31の接線方向の傾き =(+)−(+) ……(2)
【0009】図12は、光ディスクのポジショナ装置を
表わしたものである。ディスク31はディスクモータ5
1によって回転するようになっている。この図では光ヘ
ッド53の上に配置されているディスク31を一点鎖線
で表わしている。光ヘッド53は、ディスク内周および
外周にこれを移動させるためのディスク内周・外周移動
装置55を一体化したシャーシ56に移動自在に配置さ
れている。シャーシ56はディスクモータ51の近傍側
に配置された一対の支点57、58を中心として回動自
在となっている。このシャーシ56の他端側、すなわち
ディスクモータ51から最も離れた部位にはモータ59
が配置されている。モータ59の回転軸61には、雄ネ
ジ62が取り付けられており、シャーシ56のこれに対
向する部位に取り付けられた雌ねじ63と螺合してい
る。
【0010】したがって、図10等に示したチルトエラ
ー検出器28の検出したディスク31の傾きに応じてモ
ータ59の回転を制御すると、シャーシ56が一対の支
点57、58を中心として矢印64方向に回転する。こ
れによってディスク31の傾きに応じて光ヘッド53の
傾きを補正することができる。
【0011】図13は、ディスクの傾きを補正する他の
機構の断面構造を表わしたものである。ディスクモータ
71に対して内周・外周移動ユニット72がモータの半
径方向に移動自在に配置されている。内周・外周移動ユ
ニット72内に配置された光ヘッド73は、図示しない
サーボ機構によってディスク74の傾きに応じて傾斜す
るようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
(a)このような従来の光ディスク装置では、ディスク
の傾きに応じて、光ヘッドとディスク内周・外周移動装
置を一体化した機構を傾けるようにしている。したがっ
て、この機構全体の重量がかなり有り、傾斜するための
動作速度が遅いという問題がある。
【0013】(b)図13に示した機構を採用した光デ
ィスク装置では、内周・外周移動ユニット72内の光ヘ
ッドのみを傾斜させるように動作する。したがって、図
12に示したような内周・外周移動ユニット72自体も
傾斜させるような光ディスク装置よりも軽量である。し
かしながら、図13に示したような光ディスク装置であ
っても、高速追従性を得る上では動作重量が大きすぎ、
十分高速な動作を確保することができない。
【0014】(c)これら従来の光ディスク装置でディ
スクに対する傾斜補正を行うと、トラッキングずれが大
きく発生してしまう。これは、ディスク上での対物レン
ズの収束点を固定点として傾きの調整を行っていないた
めである。したがって、傾斜補正を行ってトラッキング
ずれが発生すると、この補正のための作業が新たに必要
となり、光ヘッドをディスクの内周方向あるいは外周方
向に移動させて調整を行うことになった。
【0015】(d)図10等で示したように従来の光デ
ィスク装置では、光ヘッドの光軸に対して傾いた光ビー
ムを用いてディスクの傾きの検出を行うようにしてい
た。このため、光軸と平行な光ビームを使用する場合と
比較すると、光軸の調整が容易ではないという問題があ
った。
【0016】そこで本発明の目的は、ディスクに対する
対物レンズの相対的な傾きの補正を高速で行うことので
きる光ディスク装置を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、ディスクに対する対
物レンズの相対的な傾きの検出を良好に行うことのでき
る光ディスク装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)光ディスクを回転させる回転手段と、(ロ)
この回転手段によって回転する光ディスクのディスク面
に対向して配置され光ビームをこの面上に集光させる対
物レンズと、(ハ)この対物レンズを除いた光ヘッドの
主要部を配置した光ヘッドベース部と、(ニ)対物レン
ズを光ディスクにおける光ビームの集光位置を中心とし
て光ヘッドベース部とは独立して回動させる対物レンズ
回動機構と、(ホ)集光位置における光ディスクと対物
レンズの相対的な傾きを検出する傾き検出手段と、
(ヘ)この傾き検出手段によって検出された相対的な傾
きが解消されるように対物レンズ回動機構の回動位置を
制御する対物レンズ回動位置制御手段とを光ディスク装
置に具備させる。
【0019】すなわち請求項1記載の発明では、光ヘッ
ドを対物レンズを中心とする部分とこれ以外の光ヘッド
ベース部に分けて、対物レンズを中心とする部分のみを
光ディスクにおける光ビームの集光位置を中心として独
立して回転できるようにしている。そして、傾き検出手
段によって集光位置における光ディスクと対物レンズの
相対的な傾きを検出し、この検出した傾きに応じて対物
レンズを中心とする部分を回転させて傾きを補正する。
このように光ヘッドを対物レンズを中心とする部分とこ
れ以外の部分に分けたので、可動部分が軽量化し、傾き
の補正を高速で行うことができるようになる。
【0020】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
光ディスク装置の光ヘッドベース部の上面は集光位置を
中心とした所定半径の円弧と断面形状の等しい湾曲面を
構成しており、この上面に対物レンズを配置した対物レ
ンズアクチュエータが同じく集光位置を中心とした円に
沿って移動自在に配置されていることを特徴としてい
る。
【0021】すなわち、請求項2記載の発明では、光ヘ
ッドを光ヘッドベース部と対物レンズアクチュエータに
2分し、対物レンズアクチュエータの方を光ヘッドベー
ス部の上に配置して、傾きに応じて光ディスクにおける
光ビームの集光位置を中心として回動できるようにして
いる。このために、光ヘッドベース部の上面は集光位置
を中心とした所定半径の円弧と断面形状の等しい湾曲面
を構成しており、この上面に対物レンズを配置した対物
レンズアクチュエータが同じく集光位置を中心とした円
に沿って移動自在に配置されている。
【0022】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
光ディスク装置で光ヘッドベース部の上面には集光位置
を中心とした円弧の一部をなすように湾曲したレールが
配置されており、対物レンズアクチュエータの底部には
このレールと転接する断面形状が糸巻状のローラが配置
されていることを特徴としている。すなわち、レール上
をローラによって対物レンズアクチュエータがスムーズ
に動くようにして、傾きの補正を高速で処理できるよう
にしている。
【0023】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
傾き検出手段はフォーカス・トラッキング制御をかけた
状態で、光ディスクからの戻り光におけるディスク半径
方向の外形から90パーセント以外の光ビームを差動検
出して行うことを特徴としている。すなわち、対物レン
ズを通って光ディスク上に集光した光ビームの反射光の
方向が光ディスクと対物レンズの平行度の狂いに応じて
変わってくるので、例えば互いに異なった位置に配置さ
れた2つの光センサの出力の差をとることで、相対的な
傾きを検出することができる。
【0024】請求項5記載の発明で、請求項1記載の傾
き検出手段は、(イ)対物レンズに入射する光ビームを
分岐する分岐手段と、(ロ)この分岐手段によって分岐
された光ビームを入射して光ディスクの半径方向に所定
の間隔を置きこれと直角の接線方向に細長い断面形状を
有する光ビームとしての2つのスリット光を作成するダ
ブルスリットと、(ハ)このダブルスリットを経て光デ
ィスクに照射された2つの光ビームの反射光を検出すべ
く光ディスクの半径方向に間隔を置いてダブルスリット
に対向して配置された2つの光センサと、(ニ)これら
の光センサの検出出力の差分をとる差分検出手段とを具
備することを特徴としている。すなわち、ダブルスリッ
トを使用して2つのスリット光を光ディスクに照射し、
その反射光を2つの光センサで検出して、その出力の差
分をもって光ディスクと対物レンズの相対的な傾きの検
出を可能にしている。
【0025】
【発明の実施の形態】
【0026】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の一実施例における光ディス
ク装置の要部についてその概念を表わしたものである。
この光ディスク装置101で光ディスク102はディス
クモータ103の回転軸104に取り付けられている。
光ディスク102の所定の読み書き位置105に情報を
書き込んだり、この位置の情報を読み出すために光ビー
ムを集束する対物レンズ106は、対物レンズアクチュ
エータ107の上部に配置されている。対物レンズアク
チュエータ107の底部は断面が円弧を成すように湾曲
しており、この円弧は対物レンズ106を通過して平行
ビームが光ディスク102上で集束する読み書き位置1
05を中心点としている。
【0028】対物レンズアクチュエータ107の底部に
は合計4個のローラ109が車の両輪のように配置され
ている。ただし、この図では4個のローラ109のうち
の手前の2個のローラ109しか現われていない。対物
レンズアクチュエータ107の下には光ヘッドベース部
111が図示しない不動部材上に固定されている。光ヘ
ッドベース部111の上面は、その断面が同様に読み書
き位置105を中心とした円弧を形成するように湾曲し
ている。対物レンズアクチュエータ107の4個のロー
ラ109は、この湾曲面上に配置されたレール(この図
では示していない。)に転接している。
【0029】光ヘッドベース部111の湾曲した上面の
一番底の部分には、光ディスク102の接線方向に溝1
12が切られており、光ヘッドベース部111の両側部
のほぼ中央位置と溝112の底部には、それぞれコイル
バネ113が掛け渡されている。これにより、対物レン
ズアクチュエータ107は光ヘッドベース部111から
引っ張られるような状態で、4個のローラ109によっ
て読み書き位置105を中心として揺動するように移動
できる構成となっている。すなわち、光ディスク102
の読み書き位置105の傾きに応じて対物レンズアクチ
ュエータ107を光ヘッドベース部111の所定位置ま
で移動させることで、対物レンズ106の焦点位置と読
み書き位置105が正確に一致するようにする。本実施
例では光ディスク装置101の対物レンズアクチュエー
タ107の部分だけを可動状態としているので、軽量で
あり、応答性が良く、光ディスク102の傾きに対して
光学的に収差の少ない状態で安定した記録再生特性と高
密度記録が可能になることになる。
【0030】なお、光ヘッドベース部111はキー溝に
よって対物レンズアクチュエータ107と嵌合して、こ
れを移動させることも可能であるが、ローラ109とレ
ールの組み合わせと比較して摺動抵抗が大きくなる。本
実施例では、この摺動抵抗をなるべく小さなものとする
ためにこのような組み合わせとしている。
【0031】図2は、本実施例の光ディスク装置の対物
レンズアクチュエータおよび光ヘッドベース部の外観を
斜め上方から示したものである。光ヘッドベース部11
1の湾曲した上面には2本のレール1211 、1212
がローラ109の幅で平行に配置されている。コイルバ
ネ113は、対物レンズアクチュエータ107の両側部
(図では一方のみ示す。)から突出したピン122と光
ヘッドベース部111の溝112の底部の段差部分から
突出したピン123の部分にそれぞれ掛け渡されてい
る。
【0032】図3は、対物レンズアクチュエータのわず
か手前の位置で光ヘッドベース部を縦方向に切断した状
態を表わしたものである。対物レンズアクチュエータ1
07に配置された各ローラ109は糸巻状の形状をして
おり、これらの凹んだ位置にレール1211 、1212
の上部が嵌合するようになっている。レール1211
1212 はこれらの下部が水平に切断された半月状とな
っており、これらの切断面が光ヘッドベース部111の
上面に接着剤等によって固定されている。もちろん、レ
ール1211 、1212 は断面が円形のまま所定の手段
を用いて光ヘッドベース部111の上面に固定していて
もよいし、光ヘッドベース部111の上面にこれらのレ
ール1211 、1212 に沿って溝を切り、これらの溝
の中にレール1211 、1212 を収容してもよい。
【0033】対物レンズアクチュエータ107の底部で
対物レンズ106の光路に影響しない位置には、対物レ
ンズアクチュエータ移動制御棒125が突き出ており、
図2に示した溝112内にその先端部分125Aがこれ
と非接触の状態で配置されている。この先端部分125
Aには雌ねじ126が刻まれており、これを図3の紙面
に垂直な方向(光ディスク102(図1)の半径方向)
に微量だけ移動させることによって、光ディスク102
の傾きに対して対物レンズアクチュエータ107側の傾
きを調整するようになっている。
【0034】図4は、光ディスクの傾きに応じて対物レ
ンズアクチュエータを円弧に沿って移動させる機構の原
理的な構成を表わしたものである。なお、この図では図
の横方向を縦方向よりも縮めて表現している。対物レン
ズアクチュエータ107から下方の溝112内に突出し
た対物レンズアクチュエータ移動制御棒の先端部分12
5Aの雌ねじ126には、光ディスク102の半径方向
に配置された雄ねじ131が螺合している。雄ねじ13
1は、傾き調整用モータ132の回転軸に直接、あるい
は図示しないギヤ機構を解して取り付けられている。雌
ねじ126と雄ねじ131は比較的緩く螺合しており、
かつ光ディスク102の傾きは読み書き位置105と光
ヘッドベース部111の上面の円弧との間の距離Rに比
して実際には微量である。したがって、傾き調整用モー
タ132の回転によって雄ねじ131が回動すれば、対
物レンズアクチュエータ移動制御棒の先端部分125A
は溝112の内部で誤差を調整するのに十分な量だけス
ムーズに移動することができる。
【0035】図5は、本実施例の光ディスク装置におけ
る光ディスクと対物レンズアクチュエータの相対的な傾
き、すなわち平行度を検出する機構の原理を表わしたも
のである。対物レンズ106は一体成形された透明なプ
ラスチック製である。その中央部分には、断面が非球面
を成す弧状に加工された対物レンズ部106Aが配置さ
れ、その周囲にはリング状の平板部106Bが配置され
ている。円形の光ビーム141は対物レンズアクチュエ
ータ107の底部から上向きに進行し、対物レンズ部1
06Aを通過して光ディスク102の読み書き位置10
5に焦点を結ぶ。これによる反射光の±1次回折光14
2、143は対物レンズの平板部106Bに入射して、
それぞれに対応して用意された第1または第2の光セン
サ144、145に入射するようになっている。
【0036】これらの±1次回折光142、143がど
のようにずれて第1および第2の光センサ144、14
5に入射するかは、光ディスク102と対物レンズアク
チュエータ107の相対的な傾きに依存する。したがっ
て、第1および第2の光センサ144、145の出力を
差動増幅器147に入力して、これから差動出力148
を得るようにすれば、これは光ディスク102と対物レ
ンズアクチュエータ107の相対的な傾きを表わすこと
になる。
【0037】すなわち、差動出力148が“0”になる
状態で、光ディスク102と対物レンズアクチュエータ
107が平行になる。この基準位置からいずれかの側に
相対的に傾斜するときには、差動出力148の正負なら
びにその絶対量に応じて傾き調整用モータ132がいず
れかの方向に回転して、光ディスク102と対物レンズ
アクチュエータ107が平行になるように対物レンズア
クチュエータ移動制御棒125の回転位置が制御される
ことになる。
【0038】第1の変形例
【0039】図6は、光ディスクと対物レンズアクチュ
エータの相対的な傾きを検出する第1の変形例を表わし
たものである。この第1の変形例では、光ディスク10
2の読み書き位置105に対物レンズ106を経由して
入射する光ビーム151を対物レンズアクチュエータ1
07の手前で90度偏向する45ミラー部152に、分
波光量が少なく同一方向に偏向するためのビームスプリ
ッタ部153を設けている。このビームスプリッタ部1
53によって分岐された光ビーム154は、光ディスク
102の半径方向155と直交する接線方向156にの
みビームを通過させる単一のスリット158を通過す
る。
【0040】このスリット158を通過した光ビーム1
54Aは、同じく半径方向に所定の間隔を置くようにし
て2分割された2分割光センサ159の空隙あるいは分
割された2つのセンサ部分161、162の間を通過し
て光ディスク102の読み書き位置105の近傍位置1
64に到達する。この読み書き位置の近傍位置164に
到達した光ビーム154Aはディスク面で反射され、そ
れぞれのセンサ部分161、162に入力される。今、
光ディスク102がその半径方向155に対して傾斜す
れば、これに応じて光ビーム154Aはセンサ部分16
1、162のいずれかの方向に反射光をシフトさせる。
したがって、これらセンサ部分161、162のそれぞ
れの検出結果を差動増幅器165に入力すれば、その出
力側からは光ディスク102の傾き方向および傾きの量
に応じた差動出力1166が得られることになる。
【0041】すなわち、差動出力166が“0”になる
状態で、光ディスク102と対物レンズアクチュエータ
107が平行になる。この基準位置からいずれかの側に
相対的に傾斜するときには、差動出力148の正負なら
びにその絶対量に応じて傾き調整用モータ132がいず
れかの方向に回転して、光ディスク102と対物レンズ
アクチュエータ107が平行になるように対物レンズア
クチュエータ移動制御棒125の回転位置が制御される
ことになる。
【0042】本実施例では、フォーカス・トラッキング
制御をかけた状態で、光ディスク102からの戻り光に
おけるディスク半径方向の外形から90パーセント以外
の光ビームを差動検出して行うことで、光ディスク10
2と対物レンズアクチュエータ107の相対的な傾きを
良好に検出することができた。
【0043】なお図6では、光ディスク102の半径方
向155と接線方向156を明確にするために、光ディ
スク102の中心167と、これと読み書き位置105
を結んだ直線としての半径方向を示す線分168を示し
ている。線分168は、光ディスク102の半径方向を
示す直線と平行になる。
【0044】第2の変形例
【0045】図7は、光ディスクと対物レンズアクチュ
エータの相対的な傾きを検出する本発明の第2の変形例
を表わしたものである。この第2の変形例で第1の変形
例と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説
明を適宜省略する。この第2の変形例では、45ミラー
部152のビームスプリッタ部153によって上向きに
分期された比較的分波光量の少ない光ビーム154は、
光ディスク102の半径方向155と直交する接線方向
156にのみ所定の間隔を置いて光ビームを通過させる
複合スリット171を通過する。
【0046】ここで複合スリット171の中央の遮光板
171Aにおける光ディスク102の半径方向155の
幅は、2つのセンサ部分161、162の半径方向15
5の全体の長さよりも僅かに長くなっている。したがっ
て、この中央の遮光板171Aの両脇のスリットをそれ
ぞれ通過する光ビーム154はそのまま2つのセンサ部
分161、162に邪魔されることなく光ディスク10
2に到達することになる。
【0047】図8は、複合スリットを通過した後の2つ
のスリット光が2分割光センサを通過する様子を表わし
たものである。2分割光センサ159は例えば透明なガ
ラス板を基板としており、この上に2つのセンサ部分1
61、162が形成されている。図7に示した中央の遮
光板171Aの両脇のスリットをそれぞれ通過した光ビ
ーム1541 、1542 は、2分割光センサ159の透
明部分を通過して、その上方の図8には示していない光
ディスクに照射ビーム1811 、1812 として照射さ
れることになる。したがって、図7に示した光ディスク
102が半径方向155に傾斜すると、2つの束状の反
射光のいずれかが2つのセンサ部分161、162のい
ずれかに照射されることになり、これによって、傾斜の
方向および量が求まることになる。
【0048】なお、本発明の実施例では対物レンズアク
チュエータ107側にローラ109を配置し、光ヘッド
ベース部111側にレール121を配置したが、これと
は逆に対物レンズアクチュエータ107側にレールを配
置し、光ヘッドベース部111側に適宜の数だけローラ
を配置するようにしてもよい。また、実施例では雄ねじ
と雌ねじの螺合状態を変化させることによって対物レン
ズアクチュエータ107の回動する位置を変えるように
したが、カム等の他の機械的構成で同様に対物レンズア
クチュエータ107の回動する位置を変化させるように
してもよいことは当然である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、光ヘッドを対物レンズを中心とした部分とそ
れ以外の光ヘッドベース部に分けて、前者の部分のみを
光ディスクとの相対的な傾きに応じて回動させるように
したので、可動部分が軽量化し、傾きの補正を高速で行
うことができる。したがって、トラックの移動を行った
ような場合にディスクの相対的な傾きが変化しても常に
迅速かつ安定した記録再生特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光ディスク装置の要
部についてその概念を表わした原理図である。
【図2】本実施例の光ディスク装置の対物レンズアクチ
ュエータおよび光ヘッドベース部の外観を示した斜視図
である。
【図3】対物レンズアクチュエータのわずか手前の位置
で光ヘッドベース部を縦方向に切断した状態を表わした
光ディスク装置の要部を示す一部断面図である。
【図4】光ディスクの傾きに応じて対物レンズアクチュ
エータを円弧に沿って移動させる機構の原理図である。
【図5】本実施例の光ディスクと対物レンズアクチュエ
ータの相対的な傾きを検出する機構の原理を表わした原
理図である。
【図6】光ディスクと対物レンズアクチュエータの相対
的な傾きを検出する第1の変形例の要部を表わした説明
図である。
【図7】光ディスクと対物レンズアクチュエータの相対
的な傾きを検出する本発明の第2の変形例の要部を表わ
した説明図である。
【図8】本発明の第2の変形例で複合スリットを通過し
た後の2つのスリット光が2分割光センサを通過する様
子を表わした斜視図である。
【図9】従来の光ヘッドの要部を表わした斜視図であ
る。
【図10】図9に示した光ヘッドを使用した光ディスク
装置における要部の側面図である。
【図11】従来使用された4分割センサを表わした平面
図である。
【図12】従来の光ディスクのポジショナ装置を表わし
た要部斜視図である。
【図13】従来の光ディスク装置におけるディスクの傾
きを補正する他の機構の断面構造を表わした要部断面図
である。
【符号の説明】
101 光ディスク装置 102 光ディスク 103 ディスクモータ 104 回転軸 105 読み書き位置 106 対物レンズ 107 対物レンズアクチュエータ 109 ローラ 111 光ヘッドベース部 121 レール 125 対物レンズアクチュエータ移動制御棒 126 雌ねじ 131 雄ねじ 132 傾き調整用モータ 144 第1の光センサ 145 第2の光センサ 147 差動増幅器 152 45ミラー部 153 ビームスプリッタ部 158 スリット 159 2分割光センサ 161、162 センサ部分 171 複合スリット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを回転させる回転手段と、 この回転手段によって回転する光ディスクのディスク面
    に対向して配置され光ビームをこの面上に集光させる対
    物レンズと、 この対物レンズを除いた光ヘッドの主要部を配置した光
    ヘッドベース部と、 前記対物レンズを光ディスクにおける光ビームの集光位
    置を中心として光ヘッドベース部とは独立して回動させ
    る対物レンズ回動機構と、 前記集光位置における光ディスクと対物レンズの相対的
    な傾きを検出する傾き検出手段と、 この傾き検出手段によって検出された相対的な傾きが解
    消されるように前記対物レンズ回動機構の回動位置を制
    御する対物レンズ回動位置制御手段とを具備することを
    特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記光ヘッドベース部の上面は前記集光
    位置を中心とした所定半径の円弧と断面形状の等しい湾
    曲面を構成しており、この上面に前記対物レンズを配置
    した対物レンズアクチュエータが同じく前記集光位置を
    中心とした円に沿って移動自在に配置されていることを
    特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記光ヘッドベース部の上面には前記集
    光位置を中心とした円弧の一部をなすように湾曲したレ
    ールが配置されており、前記対物レンズアクチュエータ
    の底部にはこのレールと転接する断面形状が糸巻状のロ
    ーラが配置されていることを特徴とする請求項2記載の
    光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記傾き検出手段はフォーカス・トラッ
    キング制御をかけた状態で、前記光ディスクからの戻り
    光におけるディスク半径方向の外形から90パーセント
    以外の光ビームを差動検出して行うことを特徴とする請
    求項1記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記傾き検出手段は、 前記対物レンズに入射する光ビームを分岐する分岐手段
    と、 この分岐手段によって分岐された光ビームを入射して前
    記光ディスクの半径方向に所定の間隔を置きこれと直角
    の接線方向に細長い断面形状を有する光ビームとしての
    2つのスリット光を作成するダブルスリットと、 このダブルスリットを経て前記光ディスクに照射された
    2つの光ビームの反射光を検出すべく前記光ディスクの
    半径方向に間隔を置いて前記ダブルスリットに対向して
    配置された2つの光センサと、 これらの光センサの検出出力の差分をとる差分検出手段
    とを具備することを特徴とする請求項1記載の光ディス
    ク装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036665A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Hitachi Zosen Corp レーザ加工装置

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