JPH09269553A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JPH09269553A JPH09269553A JP10615396A JP10615396A JPH09269553A JP H09269553 A JPH09269553 A JP H09269553A JP 10615396 A JP10615396 A JP 10615396A JP 10615396 A JP10615396 A JP 10615396A JP H09269553 A JPH09269553 A JP H09269553A
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- silver halide
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- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】オリジナル再現性に優れ、かつ残色の少ないハ
ロゲン化銀写真感光材料を提供する。 【解決手段】支持体上に、少なくとも1層の感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層と少なくとも1層の保護層を有し、ヒド
ラジン誘導体からなる造核剤と酸化されることにより現
像抑制剤を放出しうるレドックス化合物を含有するハロ
ゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層
中に含窒素5員環基又はピラジル基を有するメロシアニ
ン色素を少なくとも一種含有し、かつ該乳剤層もしくは
他の親水性コロイド層の少なくとも一層に、活性メチレ
ン基を含有するエチレン性不飽和モノマーからなる繰り
返し単位を有するポリマーラテックスを含有することを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
ロゲン化銀写真感光材料を提供する。 【解決手段】支持体上に、少なくとも1層の感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層と少なくとも1層の保護層を有し、ヒド
ラジン誘導体からなる造核剤と酸化されることにより現
像抑制剤を放出しうるレドックス化合物を含有するハロ
ゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層
中に含窒素5員環基又はピラジル基を有するメロシアニ
ン色素を少なくとも一種含有し、かつ該乳剤層もしくは
他の親水性コロイド層の少なくとも一層に、活性メチレ
ン基を含有するエチレン性不飽和モノマーからなる繰り
返し単位を有するポリマーラテックスを含有することを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料の画像形成方法に関し、特にグラフィックアーツ
分野で用いられる超硬調な写真画像を形成する方法に関
するものである。
光材料の画像形成方法に関し、特にグラフィックアーツ
分野で用いられる超硬調な写真画像を形成する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】グラフィックアーツの分野においては網
点画像による連続階調の画像の再生あるいは線画像の再
生を良好ならしめるために、超硬調(特にγが10以
上)の写真性を示す画像形成システムが必要である。高
コントラストの写真特性を得る方法としては、古くから
いわゆる“伝染現像効果”を利用したリス現像方式が使
用されてきたが、現像液が不安定で使いづらいという欠
点を有していた。良好な保存安定性を有する処理液で現
像し、超硬調な写真特性が得られる画像形成システムが
要望され、その1つとして米国特許第4,166,74
2号、同第4,168,977号、同第4,221,8
57号、同第4,224,401号、同第4,243,
739号、同第4,269,922号、同第4,27
2,606号、同第4,311,781号、同第4,3
32,878号、同第4,618,574号、同第4,
634,661号、同第4,681,836号、同第
5,650,746号等が開示されている。これらはヒ
ドラジン誘導体を添加した表面潜像型のハロゲン化銀写
真感光材料を、pH11.0〜12.3の安定なMQま
たはPQ現像液で処理し、γが10を越える超硬調のネ
ガ画像を得るシステムであり、この方法によれば超硬調
で高感度の写真特性が得られ、現像液中に高濃度の亜硫
酸塩を添加することができるので、現像液の空気酸化に
対する安定性は従来のリス現像液に比べて飛躍的に向上
する。
点画像による連続階調の画像の再生あるいは線画像の再
生を良好ならしめるために、超硬調(特にγが10以
上)の写真性を示す画像形成システムが必要である。高
コントラストの写真特性を得る方法としては、古くから
いわゆる“伝染現像効果”を利用したリス現像方式が使
用されてきたが、現像液が不安定で使いづらいという欠
点を有していた。良好な保存安定性を有する処理液で現
像し、超硬調な写真特性が得られる画像形成システムが
要望され、その1つとして米国特許第4,166,74
2号、同第4,168,977号、同第4,221,8
57号、同第4,224,401号、同第4,243,
739号、同第4,269,922号、同第4,27
2,606号、同第4,311,781号、同第4,3
32,878号、同第4,618,574号、同第4,
634,661号、同第4,681,836号、同第
5,650,746号等が開示されている。これらはヒ
ドラジン誘導体を添加した表面潜像型のハロゲン化銀写
真感光材料を、pH11.0〜12.3の安定なMQま
たはPQ現像液で処理し、γが10を越える超硬調のネ
ガ画像を得るシステムであり、この方法によれば超硬調
で高感度の写真特性が得られ、現像液中に高濃度の亜硫
酸塩を添加することができるので、現像液の空気酸化に
対する安定性は従来のリス現像液に比べて飛躍的に向上
する。
【0003】また、写真製版の分野においては、印刷物
の多様性、複雑性に対処するために、オリジナル再現性
の良好な写真感光材料、安定な処理液あるいは、補充の
簡易化などの要望がある。特に線画撮影工程における、
原稿は写植文字、手書きの文字、イラスト、網点化され
た写真などが貼り込まれて作られる。したがって原稿に
は、濃度や、線巾の異なる画像が混在し、これらの原稿
を再現よく仕上げる製版カメラ、写真感光材料あるい
は、画像形成方法が強く望まれている。一方、カタログ
や、大型ポスターの製版には、網写真の拡大(目伸し)
あるいは縮小(目縮め)が広く行なわれ、網点を拡大し
て用いる製版では、線数が粗くなりボケた点の撮影にな
る。縮小では原稿よりさらに線数/インチが大きく細い
点の撮影になる。従って網階調の再現性を維持するため
より一層広いラチチュードを有する画像形成方法が要求
されている。
の多様性、複雑性に対処するために、オリジナル再現性
の良好な写真感光材料、安定な処理液あるいは、補充の
簡易化などの要望がある。特に線画撮影工程における、
原稿は写植文字、手書きの文字、イラスト、網点化され
た写真などが貼り込まれて作られる。したがって原稿に
は、濃度や、線巾の異なる画像が混在し、これらの原稿
を再現よく仕上げる製版カメラ、写真感光材料あるい
は、画像形成方法が強く望まれている。一方、カタログ
や、大型ポスターの製版には、網写真の拡大(目伸し)
あるいは縮小(目縮め)が広く行なわれ、網点を拡大し
て用いる製版では、線数が粗くなりボケた点の撮影にな
る。縮小では原稿よりさらに線数/インチが大きく細い
点の撮影になる。従って網階調の再現性を維持するため
より一層広いラチチュードを有する画像形成方法が要求
されている。
【0004】オリジナル再現性を改良する方法として特
願平1−108215号、特願平1−240967号な
どの酸化により現像抑制剤を放出するレドックス化合物
を含む層と、ヒドラジン誘導体を含む感光性ハロゲン化
銀乳剤層とを有する重層構成の超硬調ハロゲン化銀感光
材料が開示されている。これによってオリジナル再現性
が格段に向上する。しかしながら、オリジナル再現性の
向上はグラフィックアーツ感材において永久の課題であ
る。
願平1−108215号、特願平1−240967号な
どの酸化により現像抑制剤を放出するレドックス化合物
を含む層と、ヒドラジン誘導体を含む感光性ハロゲン化
銀乳剤層とを有する重層構成の超硬調ハロゲン化銀感光
材料が開示されている。これによってオリジナル再現性
が格段に向上する。しかしながら、オリジナル再現性の
向上はグラフィックアーツ感材において永久の課題であ
る。
【0005】また上記の方法では、高濃度の亜硫酸保恒
剤によって現像液の安定性を高めることを可能とした
が、超硬調な写真画像を得るためには、比較的高いpH
値の現像液を用いることが必要であり、そのために現像
液が空気酸化されやすい。そこで、ヒドラジン化合物の
造核現像を利用した超硬調な写真画像形成システムを、
より低いpHの現像液で実現する工夫が試みられてき
た。
剤によって現像液の安定性を高めることを可能とした
が、超硬調な写真画像を得るためには、比較的高いpH
値の現像液を用いることが必要であり、そのために現像
液が空気酸化されやすい。そこで、ヒドラジン化合物の
造核現像を利用した超硬調な写真画像形成システムを、
より低いpHの現像液で実現する工夫が試みられてき
た。
【0006】特開平1−179939、および特開平1
−179940には、ハロゲン化銀乳剤粒子に対する吸
着基を有する造核現像促進剤と、同じく吸着基を有する
造核剤とを含む感材を用いて、pH11.0以下の現像
液で現像する処理方法が記載されている。しかしなが
ら、吸着基を有する化合物は、ハロゲン化銀乳剤に添加
すると、ある限界量を超えると感光性を損ったり、現像
を抑制したり、あるいは他の有用な吸着性添加物の作用
を妨げたりする害を有するため、使用量が制限され、充
分な硬調性を発現できていない。特開昭60−1403
40には、ハロゲン化銀写真感光材料に、アミン類を添
加することで硬調性が上がることが開示されている。し
かしながら、pH11.0未満の現像液で現像する場合
においては、充分な硬調性を発現できない。特開昭56
−106244には、pH10〜12の現像液中にアミ
ノ化合物を添加して、コントラスト促進させることが開
示されている。しかしながらアミン類を現像液に添加し
て用いた場合に、液の臭気や使用機器への付着による汚
れ、あるいは廃液による環境汚染などの問題があり、感
光材料中へ組み込むことが望まれているが感光材料に添
加して十分な性能が得られるものはまだ見い出されてい
ない。
−179940には、ハロゲン化銀乳剤粒子に対する吸
着基を有する造核現像促進剤と、同じく吸着基を有する
造核剤とを含む感材を用いて、pH11.0以下の現像
液で現像する処理方法が記載されている。しかしなが
ら、吸着基を有する化合物は、ハロゲン化銀乳剤に添加
すると、ある限界量を超えると感光性を損ったり、現像
を抑制したり、あるいは他の有用な吸着性添加物の作用
を妨げたりする害を有するため、使用量が制限され、充
分な硬調性を発現できていない。特開昭60−1403
40には、ハロゲン化銀写真感光材料に、アミン類を添
加することで硬調性が上がることが開示されている。し
かしながら、pH11.0未満の現像液で現像する場合
においては、充分な硬調性を発現できない。特開昭56
−106244には、pH10〜12の現像液中にアミ
ノ化合物を添加して、コントラスト促進させることが開
示されている。しかしながらアミン類を現像液に添加し
て用いた場合に、液の臭気や使用機器への付着による汚
れ、あるいは廃液による環境汚染などの問題があり、感
光材料中へ組み込むことが望まれているが感光材料に添
加して十分な性能が得られるものはまだ見い出されてい
ない。
【0007】米国特許4998604号、および同49
94365号には、エチレンオキシドの繰り返し単位を
有するヒドラジン化合物、およびピリジニウム基を有す
るヒドラジン化合物が開示されている。しかしながら、
これらの実施例で明らかなように、硬調性が充分でな
く、実用的な現像処理条件で硬調性と必要なDmax を得
ることは困難である。
94365号には、エチレンオキシドの繰り返し単位を
有するヒドラジン化合物、およびピリジニウム基を有す
るヒドラジン化合物が開示されている。しかしながら、
これらの実施例で明らかなように、硬調性が充分でな
く、実用的な現像処理条件で硬調性と必要なDmax を得
ることは困難である。
【0008】pH11.0未満の安定な現像液を用いて
超硬調な画像を得る為に、種々の検討を行ない、感材中
に特定のヒドラジン造核剤と特定の4級オニウム塩造核
促進剤を併用することにより、超硬調画像が得られるこ
とが見い出されて来た。
超硬調な画像を得る為に、種々の検討を行ない、感材中
に特定のヒドラジン造核剤と特定の4級オニウム塩造核
促進剤を併用することにより、超硬調画像が得られるこ
とが見い出されて来た。
【0009】しかしながら、高活性なヒドラジン化合物
を用いると、未露光部に黒ポツと呼ばれるカブリが発生
しやすくなり、問題があった。
を用いると、未露光部に黒ポツと呼ばれるカブリが発生
しやすくなり、問題があった。
【0010】また、使用する増感色素の種類が、造核現
像に影響を与えることはよく知られているが、造核現像
を抑制せずに、かつ残色の少ない増感色素が望まれてい
た。
像に影響を与えることはよく知られているが、造核現像
を抑制せずに、かつ残色の少ない増感色素が望まれてい
た。
【0011】また、近来、環境問題がクローズアップさ
れており、現像廃液を少なくするために、現像液組成に
よる写真性の変動の小さい感材が切望されていた。
れており、現像廃液を少なくするために、現像液組成に
よる写真性の変動の小さい感材が切望されていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第一目
的は、オリジナル再現性に優れ、かつ残色の少ないハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することにある。本発明の
第二の目的は、高コントラストで黒ポツが発生しにく
く、かつ残色の少ないハロゲン化銀写真感光材料を提供
することにある。本発明の第三の目的は、大量のフィル
ムを処理しても写真性能の変動の小さいハロゲン化銀写
真感光材料およびその処理方法を提供することにある。
的は、オリジナル再現性に優れ、かつ残色の少ないハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することにある。本発明の
第二の目的は、高コントラストで黒ポツが発生しにく
く、かつ残色の少ないハロゲン化銀写真感光材料を提供
することにある。本発明の第三の目的は、大量のフィル
ムを処理しても写真性能の変動の小さいハロゲン化銀写
真感光材料およびその処理方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上に、少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層と少
なくとも1層の保護層を有し、ヒドラジン誘導体からな
る造核剤と酸化されることにより現像抑制剤を放出しう
るレドックス化合物を含有するハロゲン化銀写真感光材
料において、該ハロゲン化銀乳剤層中に一般式(S)で
表される化合物を少なくとも一種含有し、かつ該乳剤層
もしくは他の親水性コロイド層の少なくとも一層に、活
性メチレン基を含有するエチレン性不飽和モノマーから
なる繰り返し単位を有するポリマーラテックスを含有す
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(S)
上に、少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層と少
なくとも1層の保護層を有し、ヒドラジン誘導体からな
る造核剤と酸化されることにより現像抑制剤を放出しう
るレドックス化合物を含有するハロゲン化銀写真感光材
料において、該ハロゲン化銀乳剤層中に一般式(S)で
表される化合物を少なくとも一種含有し、かつ該乳剤層
もしくは他の親水性コロイド層の少なくとも一層に、活
性メチレン基を含有するエチレン性不飽和モノマーから
なる繰り返し単位を有するポリマーラテックスを含有す
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(S)
【0014】
【化8】
【0015】式中、Zは5員または6員の含窒素複素環
を形成するのに必要な原子群を表す。R1 はアルキル基
を表す。R2 は水素原子、アルキル基、アリール基また
は複素環基を表す。R3 は含窒素5員複素環基またはピ
ラジル基を表す。L1 およびL2 はそれぞれメチン基を
表す。nは0以上3以下の整数を表す。
を形成するのに必要な原子群を表す。R1 はアルキル基
を表す。R2 は水素原子、アルキル基、アリール基また
は複素環基を表す。R3 は含窒素5員複素環基またはピ
ラジル基を表す。L1 およびL2 はそれぞれメチン基を
表す。nは0以上3以下の整数を表す。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の具体的構成につい
て詳細に説明する。一般式(S)をさらに詳細に説明す
る。R1 として好ましいものは、炭素数1ないし18、
好ましくは炭素数2ないし10の無置換アルキル基(例
えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−オクチ
ル、n−デシル、n−ドデシル、n−オクタデシル)、
または置換アルキル基である。R1 はLにおけるメチン
基と結合して環を形成してもよい。置換基の例として
は、カルボキシ基、スルホ基、シアノ基、ハロゲン原子
(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子)、ヒドロキシ基、炭素数2ないし10、好ましくは
炭素数2ないし8のアルコキシカルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル)、炭素数1ないし16、好ましくは炭
素数1ないし8のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ)、炭素数
6ないし12、好ましくは炭素数6ないし10のアリー
ルオキシ基(例えば、フェノキシ、p−トリルオキ
シ)、炭素数2ないし6、好ましくは炭素数2ないし4
のアシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、プロピオ
ニルオキシ)、炭素数2ないし12、好ましくは炭素数
2ないし8のアシル基(例えば、アセチル、プロピオニ
ル、ベンゾイル、メシル)、炭素数1ないし10、炭素
数1ないし5のカルバモイル基(例えば、カルバモイ
ル、N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノカルボ
ニル、ピペリジノカルボニル)、炭素数0ないし10、
炭素数0ないし5のスルファモイル基(例えば、スルフ
ァモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、モルホリ
ノスルホニル、ピペリジノスルホニル)、炭素数6ない
し18、好ましくは炭素数6ないし10のアリール基
(例えば、フェニル、4−クロロフェニル、4−メチル
フェニル、α−ナフチル)などが挙げられる。R1 とし
て特に好ましいものは、無置換アルキル基(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、n−ブチル)、カルボキ
シアルキル基(例えば、2−カルボキシエチル、カルボ
キシメチル)、スルホアルキル基(例えば、2−スルホ
エチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、3−
スルホブチル)、メタンスルホニルカルバモイルメチル
基である。
て詳細に説明する。一般式(S)をさらに詳細に説明す
る。R1 として好ましいものは、炭素数1ないし18、
好ましくは炭素数2ないし10の無置換アルキル基(例
えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−オクチ
ル、n−デシル、n−ドデシル、n−オクタデシル)、
または置換アルキル基である。R1 はLにおけるメチン
基と結合して環を形成してもよい。置換基の例として
は、カルボキシ基、スルホ基、シアノ基、ハロゲン原子
(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子)、ヒドロキシ基、炭素数2ないし10、好ましくは
炭素数2ないし8のアルコキシカルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル)、炭素数1ないし16、好ましくは炭
素数1ないし8のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ)、炭素数
6ないし12、好ましくは炭素数6ないし10のアリー
ルオキシ基(例えば、フェノキシ、p−トリルオキ
シ)、炭素数2ないし6、好ましくは炭素数2ないし4
のアシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、プロピオ
ニルオキシ)、炭素数2ないし12、好ましくは炭素数
2ないし8のアシル基(例えば、アセチル、プロピオニ
ル、ベンゾイル、メシル)、炭素数1ないし10、炭素
数1ないし5のカルバモイル基(例えば、カルバモイ
ル、N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノカルボ
ニル、ピペリジノカルボニル)、炭素数0ないし10、
炭素数0ないし5のスルファモイル基(例えば、スルフ
ァモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、モルホリ
ノスルホニル、ピペリジノスルホニル)、炭素数6ない
し18、好ましくは炭素数6ないし10のアリール基
(例えば、フェニル、4−クロロフェニル、4−メチル
フェニル、α−ナフチル)などが挙げられる。R1 とし
て特に好ましいものは、無置換アルキル基(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、n−ブチル)、カルボキ
シアルキル基(例えば、2−カルボキシエチル、カルボ
キシメチル)、スルホアルキル基(例えば、2−スルホ
エチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、3−
スルホブチル)、メタンスルホニルカルバモイルメチル
基である。
【0017】Zで完成される5員または6員の含窒素複
素環はさらに縮環していてもよく、飽和であっても不飽
和であってもよく、窒素以外にヘテロ原子として酸素原
子、硫黄原子、セレン原子、テルル原子を含んでいても
よい。好ましい例としては、ベンゾチアゾール核、ベン
ゾオキサゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベンゾテル
ラゾール核、2−キノリン核、4−キノリン核、イソキ
ノリン核、ピリジン核、インドレニン核、ベンゾイミダ
ゾール核、ナフトチアゾール核、ナフトオキサゾール
核、ナフトセレナゾール核、ナフトテルラゾール核、ナ
フトイミダゾール核、オキサゾール核、チアゾリン核、
セレナゾリン核、インドリン核、オキサゾリン核、オキ
サジアゾール核、チアジアゾール核、テトラゾール核、
チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾール核、イミ
ダゾ〔4,5−b〕キノキサリン核、ピリミジン核など
が挙げられるが、さらに好ましくはオキサゾール核、ベ
ンゾオキサゾール核、ナフト〔1,2−d〕オキサゾー
ル核、ナフト〔2,1−d〕オキサゾール核、ナフト
〔2,3−d〕オキサゾール核、オキサゾリン核、チア
ゾリン核であり、特に好ましくはベンゾオキサゾール核
である。これらの含窒素複素環は置換基を有していても
よく、置換基の具体例としては、ハロゲン原子(例えば
フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、炭素数1ないし1
2、好ましくは炭素数1ないし6の無置換アルキル基
(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、n−ヘキシル)、炭素数1ないし6、
好ましくは炭素数1ないし4のアルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ)、
ヒドロキシ基、炭素数2ないし12、好ましくは炭素数
2ないし5のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル)、炭素数2ないし
10、好ましくは炭素数2ないし5のアルキルカルボニ
ルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、プロピオニルオ
キシ)、フェニル基、ヒドロキシフェニル基、炭素数3
ないし15、好ましくは炭素数5ないし10の、アミド
基と芳香環を同時に有する基(例えば、p−アセチルア
ミノフェニル、m−アセチルアミノフェニル、2−ピロ
ールカルボキシアミド、m−ヒドロキシベンズアミド、
2,6−ジヒドロキシベンズアミド、2−フランカルボ
キシアミド、2−チオフェンカルボキシアミド)、フリ
ル基、ピロリル基などを挙げることができる。
素環はさらに縮環していてもよく、飽和であっても不飽
和であってもよく、窒素以外にヘテロ原子として酸素原
子、硫黄原子、セレン原子、テルル原子を含んでいても
よい。好ましい例としては、ベンゾチアゾール核、ベン
ゾオキサゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベンゾテル
ラゾール核、2−キノリン核、4−キノリン核、イソキ
ノリン核、ピリジン核、インドレニン核、ベンゾイミダ
ゾール核、ナフトチアゾール核、ナフトオキサゾール
核、ナフトセレナゾール核、ナフトテルラゾール核、ナ
フトイミダゾール核、オキサゾール核、チアゾリン核、
セレナゾリン核、インドリン核、オキサゾリン核、オキ
サジアゾール核、チアジアゾール核、テトラゾール核、
チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾール核、イミ
ダゾ〔4,5−b〕キノキサリン核、ピリミジン核など
が挙げられるが、さらに好ましくはオキサゾール核、ベ
ンゾオキサゾール核、ナフト〔1,2−d〕オキサゾー
ル核、ナフト〔2,1−d〕オキサゾール核、ナフト
〔2,3−d〕オキサゾール核、オキサゾリン核、チア
ゾリン核であり、特に好ましくはベンゾオキサゾール核
である。これらの含窒素複素環は置換基を有していても
よく、置換基の具体例としては、ハロゲン原子(例えば
フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、炭素数1ないし1
2、好ましくは炭素数1ないし6の無置換アルキル基
(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、n−ヘキシル)、炭素数1ないし6、
好ましくは炭素数1ないし4のアルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ)、
ヒドロキシ基、炭素数2ないし12、好ましくは炭素数
2ないし5のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル)、炭素数2ないし
10、好ましくは炭素数2ないし5のアルキルカルボニ
ルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、プロピオニルオ
キシ)、フェニル基、ヒドロキシフェニル基、炭素数3
ないし15、好ましくは炭素数5ないし10の、アミド
基と芳香環を同時に有する基(例えば、p−アセチルア
ミノフェニル、m−アセチルアミノフェニル、2−ピロ
ールカルボキシアミド、m−ヒドロキシベンズアミド、
2,6−ジヒドロキシベンズアミド、2−フランカルボ
キシアミド、2−チオフェンカルボキシアミド)、フリ
ル基、ピロリル基などを挙げることができる。
【0018】R2 は水素原子、無置換あるいは置換アル
キル基、炭素数3ないし12、好ましくは炭素数3ない
し8の無置換あるいは置換アルケニル基(例えば、アリ
ル、2−メチルアリル)、炭素数5ないし12の無置換
あるいは置換アリール基(例えば、フェニル、トリル、
m−シアノフェニル、p−ヒドロキシフェニル)を表
す。無置換アルキル基の好ましい例としては、メチル、
エチル、プロピル、ブチルなどが挙げられるが、さらに
好ましくはエチル基である。置換アルキル基の例として
は、炭素数3ないし12、好ましくは炭素数3ないし7
のアルコキシカルボニルアルキル基(例えば、メトキシ
カルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、エトキ
シカルボニルエチル)、炭素数1ないし6、好ましくは
炭素数1ないし4のヒドロキシアルキル基(例えば、2
−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒ
ドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル)、
炭素数2ないし10、好ましくは炭素数2ないし6のヒ
ドロキシアルコキシアルキル基、(例えば、ヒドロキシ
メトキシメチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチ
ル、2−ヒドロキシエトキシエチル)、炭素数2ないし
12、好ましくは炭素数2ないし8のカルバモイルアル
キル基(N−アルキル置換、N,N−ジアルキル置換、
N−ヒドロキシアルキル置換、N−アルキル−N−ヒド
ロキシアルキル置換もしくはN,N−ジ(ヒドロキシア
ルキル)置換の置換カルバモイルアルキル基および5、
6員環の環状アミンのカルバモイルアルキル基を含む。
例えば、2−カルバモイルエチル、2−N−(2−ヒド
ロキシエチル)カルバモイルエチル、N,N−ジ(2−
ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル、N,N−ジ
(2−ヒドロキシエチル)カルバモイルエチル、N,N
−ジメチルカルバモイルメチル、モルホリノカルバモイ
ルメチル、ピペリジノカルバモイルメチル)、ヒドロキ
シフェニル基(例えば、o−ヒドロキシフェニル、p−
ヒドロキシフェニル、2,6−ジヒドロキシフェニ
ル)、炭素数7ないし9のヒドロキシアルキルフェニル
基(例えば、p−(2−ヒドロキシエチル)フェニル、
m−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)を挙げること
ができるが、特に好ましくは、ヒドロキシエチル基、2
−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基、2−ヒドロキ
シエトキシエチル基である。
キル基、炭素数3ないし12、好ましくは炭素数3ない
し8の無置換あるいは置換アルケニル基(例えば、アリ
ル、2−メチルアリル)、炭素数5ないし12の無置換
あるいは置換アリール基(例えば、フェニル、トリル、
m−シアノフェニル、p−ヒドロキシフェニル)を表
す。無置換アルキル基の好ましい例としては、メチル、
エチル、プロピル、ブチルなどが挙げられるが、さらに
好ましくはエチル基である。置換アルキル基の例として
は、炭素数3ないし12、好ましくは炭素数3ないし7
のアルコキシカルボニルアルキル基(例えば、メトキシ
カルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、エトキ
シカルボニルエチル)、炭素数1ないし6、好ましくは
炭素数1ないし4のヒドロキシアルキル基(例えば、2
−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒ
ドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル)、
炭素数2ないし10、好ましくは炭素数2ないし6のヒ
ドロキシアルコキシアルキル基、(例えば、ヒドロキシ
メトキシメチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチ
ル、2−ヒドロキシエトキシエチル)、炭素数2ないし
12、好ましくは炭素数2ないし8のカルバモイルアル
キル基(N−アルキル置換、N,N−ジアルキル置換、
N−ヒドロキシアルキル置換、N−アルキル−N−ヒド
ロキシアルキル置換もしくはN,N−ジ(ヒドロキシア
ルキル)置換の置換カルバモイルアルキル基および5、
6員環の環状アミンのカルバモイルアルキル基を含む。
例えば、2−カルバモイルエチル、2−N−(2−ヒド
ロキシエチル)カルバモイルエチル、N,N−ジ(2−
ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル、N,N−ジ
(2−ヒドロキシエチル)カルバモイルエチル、N,N
−ジメチルカルバモイルメチル、モルホリノカルバモイ
ルメチル、ピペリジノカルバモイルメチル)、ヒドロキ
シフェニル基(例えば、o−ヒドロキシフェニル、p−
ヒドロキシフェニル、2,6−ジヒドロキシフェニ
ル)、炭素数7ないし9のヒドロキシアルキルフェニル
基(例えば、p−(2−ヒドロキシエチル)フェニル、
m−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)を挙げること
ができるが、特に好ましくは、ヒドロキシエチル基、2
−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基、2−ヒドロキ
シエトキシエチル基である。
【0019】L1 およびL2 はそれぞれ独立に、置換ま
たは無置換のメチン基を表す。置換基の例としては、炭
素数1ないし8、好ましくは炭素数1ないし4の無置換
もしくは置換アルキル基(例えば、メチル、エチル、2
−カルボキシエチル)、炭素数6ないし15、好ましく
は炭素数6ないし10の置換もしくは無置換のアリール
基(例えば、フェニル、o−カルボキシフェニル)、炭
素数1ないし8、好ましくは炭素数1ないし4のアルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ)、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子)、アミノ
基、炭素数1ないし20、好ましくは炭素数1ないし1
4の置換アミノ基(例えば、N,N−ジフェニルアミ
ノ、N−メチル−N−フェニルアミノ、N−メチルピペ
ラジノ)、カルボキシ基、炭素数1ないし6、好ましく
は炭素数1ないし3のアルキルチオ基(例えば、メチル
チオ、エチルチオ)などを挙げることができる。また、
L1およびL2 は互いにあるいは助色団と環を形成する
こともできる。nとして好ましいものは0、1、2およ
び3であり、特に好ましいものは0、1および2であ
る。
たは無置換のメチン基を表す。置換基の例としては、炭
素数1ないし8、好ましくは炭素数1ないし4の無置換
もしくは置換アルキル基(例えば、メチル、エチル、2
−カルボキシエチル)、炭素数6ないし15、好ましく
は炭素数6ないし10の置換もしくは無置換のアリール
基(例えば、フェニル、o−カルボキシフェニル)、炭
素数1ないし8、好ましくは炭素数1ないし4のアルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ)、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子)、アミノ
基、炭素数1ないし20、好ましくは炭素数1ないし1
4の置換アミノ基(例えば、N,N−ジフェニルアミ
ノ、N−メチル−N−フェニルアミノ、N−メチルピペ
ラジノ)、カルボキシ基、炭素数1ないし6、好ましく
は炭素数1ないし3のアルキルチオ基(例えば、メチル
チオ、エチルチオ)などを挙げることができる。また、
L1およびL2 は互いにあるいは助色団と環を形成する
こともできる。nとして好ましいものは0、1、2およ
び3であり、特に好ましいものは0、1および2であ
る。
【0020】R3 における含窒素5員複素環はさらに縮
環していてもよく、窒素以外にヘテロ原子として酸素原
子、硫黄原子、セレン原子、テルル原子を含んでいても
よい飽和または不飽和の含窒素5員複素環である。R3
は好ましくは不飽和の含窒素5員複素環基である。R3
の例としては、置換または無置換の2−ピロリル基、3
−ピロリル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル
基、5−オキサゾリル基、3−イソオキサゾリル基、4
−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基、2−
チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、
3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イ
ソチアゾリル基、3−フラザニル基、2−イミダゾリル
基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、3−ピ
ラゾリル基、4−ピラゾリル基、5−ピラゾリル基、
1,2,4−トリアゾリル基、テトラゾリル基、1,
2,3−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリ
ル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,2,4−ジ
チアゾリル基、2,1,3−チアジアゾリル基、1,
2,4−オキサジチアゾリル基、1,3,4−オキサジ
チアゾリル基、2−ピロリジニル基、2−イミダゾリジ
ニル基、3−ピラゾリジニル基、2−オキサゾリジニル
基、3−イソオキサゾリジニル基、2−チアゾリジニル
基、3−イソチアゾリジニル基などが挙げられるが、好
ましくは2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、2−イ
ミダゾリル基、4−イミダゾリル基、3−ピラゾリル
基、4−ピラゾリル基、5−ピラゾリル基、1,2,4
−トリアゾリル基、テトラゾリル基であり、特に好まし
くは2−チアゾリル基、3−ピラゾリル基、1,2,4
−トリアゾリル基である。含窒素5員複素環上の置換基
は複素環を形成する炭素原子、窒素原子のいずれに置換
していても良く、炭素原子の置換基の例としては、ハロ
ゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素)、炭素数1ない
し6、好ましくは炭素数1ないし3の無置換アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル)、炭素数1ない
し8、好ましくは炭素数1ないし4のアルコキシ基(例
えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ)、ヒドロキシ基、炭素数2ないし8、好ましくは炭
素数2ないし5のアルコキシカルボニル基(例えば、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル)、炭素数2な
いし8、好ましくは炭素数2ないし4のアルキルカルボ
ニルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、プロピオニル
オキシ)、フェニル基、トリル基、ヒドロキシフェニル
基、アミノ基、炭素数1ないし20、好ましくは炭素数
1ないし14の置換アミノ基(例えば、N,N−ジメチ
ルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基)、シ
アノ基などを挙げることができるが、特に好ましくはハ
ロゲン原子(例えば塩素、臭素)、無置換アルキル基
(例えば、メチル、エチル)である。窒素原子の置換基
の例としては、炭素数1ないし10、好ましくは炭素数
2ないし4の無置換アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル)、炭素数1ないし10、好まし
くは炭素数2ないし6のカルボキシアルキル基(例え
ば、2−カルボキシエチル、カルボキシメチル)、炭素
数1ないし10、好ましくは炭素数2ないし6のスルホ
アルキル基(例えば、2−スルホエチル、3−スルホプ
ロピル、4−スルホブチル、3−スルホブチル)、メタ
ンスルホニルカルバモイルメチル基、炭素数1ないし
6、好ましくは炭素数1ないし4のシアノアルキル基
(例えば、シアノエチル、シアノプロピル)、炭素数1
ないし10、好ましくは炭素数1ないし6のハロゲン化
アルキル基(例えば、トリフルオロメチル、2,2,2
−トリフルオロエチル)、炭素数1ないし10、好まし
くは炭素数1ないし6のヒドロキシアルキル基(例え
ば、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピ
ル)、炭素数3ないし16、好ましくは炭素数3ないし
8のアルコキシカルボニルアルキル基(例えば、メトキ
シカルボニルエチル、エトキシカルボニルメチル)、炭
素数2ないし16、好ましくは炭素数2ないし8のアル
コキシアルキル基(例えば、メトキシエチル、エトキシ
エチル)、炭素数3ないし12、好ましくは炭素数3な
いし8のアシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、
ベンゾイル、メシル)、炭素数1ないし10、好ましく
は炭素数1ないし6のカルバモイル基(例えば、カルバ
モイル、N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノカ
ルボニル、ピペリジノカルボニル)、炭素数1ないし1
0、好ましくは炭素数1ないし6のスルファモイル基
(例えば、スルファモイル、N,N−ジメチルスルファ
モイル、モルホリノスルホニル、ピペリジノスルホニ
ル)、炭素数6ないし18、好ましくは炭素数6ないし
10のアリール基(例えば、フェニル、4−クロロフェ
ニル、4−メチルフェニル、α−ナフチル)などが挙げ
られるが、特に好ましいものは、無置換アルキル基(例
えば、メチル、エチル)、スルホアルキル基(例えば、
3−スルホプロピル、4−スルホブチル)、アセチル基
である。
環していてもよく、窒素以外にヘテロ原子として酸素原
子、硫黄原子、セレン原子、テルル原子を含んでいても
よい飽和または不飽和の含窒素5員複素環である。R3
は好ましくは不飽和の含窒素5員複素環基である。R3
の例としては、置換または無置換の2−ピロリル基、3
−ピロリル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル
基、5−オキサゾリル基、3−イソオキサゾリル基、4
−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基、2−
チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、
3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イ
ソチアゾリル基、3−フラザニル基、2−イミダゾリル
基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、3−ピ
ラゾリル基、4−ピラゾリル基、5−ピラゾリル基、
1,2,4−トリアゾリル基、テトラゾリル基、1,
2,3−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリ
ル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,2,4−ジ
チアゾリル基、2,1,3−チアジアゾリル基、1,
2,4−オキサジチアゾリル基、1,3,4−オキサジ
チアゾリル基、2−ピロリジニル基、2−イミダゾリジ
ニル基、3−ピラゾリジニル基、2−オキサゾリジニル
基、3−イソオキサゾリジニル基、2−チアゾリジニル
基、3−イソチアゾリジニル基などが挙げられるが、好
ましくは2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、2−イ
ミダゾリル基、4−イミダゾリル基、3−ピラゾリル
基、4−ピラゾリル基、5−ピラゾリル基、1,2,4
−トリアゾリル基、テトラゾリル基であり、特に好まし
くは2−チアゾリル基、3−ピラゾリル基、1,2,4
−トリアゾリル基である。含窒素5員複素環上の置換基
は複素環を形成する炭素原子、窒素原子のいずれに置換
していても良く、炭素原子の置換基の例としては、ハロ
ゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素)、炭素数1ない
し6、好ましくは炭素数1ないし3の無置換アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル)、炭素数1ない
し8、好ましくは炭素数1ないし4のアルコキシ基(例
えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ)、ヒドロキシ基、炭素数2ないし8、好ましくは炭
素数2ないし5のアルコキシカルボニル基(例えば、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル)、炭素数2な
いし8、好ましくは炭素数2ないし4のアルキルカルボ
ニルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、プロピオニル
オキシ)、フェニル基、トリル基、ヒドロキシフェニル
基、アミノ基、炭素数1ないし20、好ましくは炭素数
1ないし14の置換アミノ基(例えば、N,N−ジメチ
ルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基)、シ
アノ基などを挙げることができるが、特に好ましくはハ
ロゲン原子(例えば塩素、臭素)、無置換アルキル基
(例えば、メチル、エチル)である。窒素原子の置換基
の例としては、炭素数1ないし10、好ましくは炭素数
2ないし4の無置換アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル)、炭素数1ないし10、好まし
くは炭素数2ないし6のカルボキシアルキル基(例え
ば、2−カルボキシエチル、カルボキシメチル)、炭素
数1ないし10、好ましくは炭素数2ないし6のスルホ
アルキル基(例えば、2−スルホエチル、3−スルホプ
ロピル、4−スルホブチル、3−スルホブチル)、メタ
ンスルホニルカルバモイルメチル基、炭素数1ないし
6、好ましくは炭素数1ないし4のシアノアルキル基
(例えば、シアノエチル、シアノプロピル)、炭素数1
ないし10、好ましくは炭素数1ないし6のハロゲン化
アルキル基(例えば、トリフルオロメチル、2,2,2
−トリフルオロエチル)、炭素数1ないし10、好まし
くは炭素数1ないし6のヒドロキシアルキル基(例え
ば、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピ
ル)、炭素数3ないし16、好ましくは炭素数3ないし
8のアルコキシカルボニルアルキル基(例えば、メトキ
シカルボニルエチル、エトキシカルボニルメチル)、炭
素数2ないし16、好ましくは炭素数2ないし8のアル
コキシアルキル基(例えば、メトキシエチル、エトキシ
エチル)、炭素数3ないし12、好ましくは炭素数3な
いし8のアシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、
ベンゾイル、メシル)、炭素数1ないし10、好ましく
は炭素数1ないし6のカルバモイル基(例えば、カルバ
モイル、N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノカ
ルボニル、ピペリジノカルボニル)、炭素数1ないし1
0、好ましくは炭素数1ないし6のスルファモイル基
(例えば、スルファモイル、N,N−ジメチルスルファ
モイル、モルホリノスルホニル、ピペリジノスルホニ
ル)、炭素数6ないし18、好ましくは炭素数6ないし
10のアリール基(例えば、フェニル、4−クロロフェ
ニル、4−メチルフェニル、α−ナフチル)などが挙げ
られるが、特に好ましいものは、無置換アルキル基(例
えば、メチル、エチル)、スルホアルキル基(例えば、
3−スルホプロピル、4−スルホブチル)、アセチル基
である。
【0021】R3 が無置換または置換基を有するピラジ
ル基の場合は、R3 はさらに縮環していてもよい。ピラ
ジン環上の置換基は環を形成する炭素原子、窒素原子の
いずれに置換していても良く、炭素原子上の置換基の例
としては、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭
素)、炭素数1ないし6、好ましくは炭素数1ないし3
の無置換アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル)、炭素数1ないし8、好ましくは炭素数1ないし4
のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ)、ヒドロキシ基、炭素数2ない
し8、好ましくは炭素数2ないし5のアルコキシカルボ
ニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル)、炭素数2ないし8、好ましくは炭素数2ないし
4のアルキルカルボニルオキシ基(例えば、アセチルオ
キシ、プロピオニルオキシ)、フェニル基、トリル基、
ヒドロキシフェニル基、アミノ基、炭素数1ないし2
0、好ましくは炭素数1ないし14の置換アミノ基(例
えば、N,N−ジメチルアミノ基、N−メチル−N−フ
ェニルアミノ基)、シアノ基などを挙げることができる
が、さらに好ましくは、無置換アルキル基(例えば、メ
チル、エチル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ)である。
ル基の場合は、R3 はさらに縮環していてもよい。ピラ
ジン環上の置換基は環を形成する炭素原子、窒素原子の
いずれに置換していても良く、炭素原子上の置換基の例
としては、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭
素)、炭素数1ないし6、好ましくは炭素数1ないし3
の無置換アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル)、炭素数1ないし8、好ましくは炭素数1ないし4
のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ)、ヒドロキシ基、炭素数2ない
し8、好ましくは炭素数2ないし5のアルコキシカルボ
ニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル)、炭素数2ないし8、好ましくは炭素数2ないし
4のアルキルカルボニルオキシ基(例えば、アセチルオ
キシ、プロピオニルオキシ)、フェニル基、トリル基、
ヒドロキシフェニル基、アミノ基、炭素数1ないし2
0、好ましくは炭素数1ないし14の置換アミノ基(例
えば、N,N−ジメチルアミノ基、N−メチル−N−フ
ェニルアミノ基)、シアノ基などを挙げることができる
が、さらに好ましくは、無置換アルキル基(例えば、メ
チル、エチル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ)である。
【0022】窒素原子の置換基の例としては、炭素数1
ないし10、好ましくは炭素数2ないし4の無置換アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル)、炭素数1ないし10、好ましくは炭素数2ないし
6のカルボキシアルキル基(例えば、2−カルボキシエ
チル、カルボキシメチル)、炭素数1ないし10、好ま
しくは炭素数2ないし6のスルホアルキル基(例えば、
2−スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブ
チル、3−スルホブチル)、メタンスルホニルカルバモ
イルメチル基、炭素数1ないし6、好ましくは炭素数1
ないし4のシアノアルキル基(例えば、シアノエチル、
シアノプロピル)、炭素数1ないし10、好ましくは炭
素数1ないし6のハロゲン化アルキル基(例えば、トリ
フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル)、
炭素数1ないし10、好ましくは炭素数1ないし6のヒ
ドロキシアルキル基(例えば、2−ヒドロキシエチル、
2−ヒドロキシプロピル)、炭素数3ないし16、好ま
しくは炭素数3ないし8のアルコキシカルボニルアルキ
ル基(例えば、メトキシカルボニルエチル、エトキシカ
ルボニルメチル)、炭素数2ないし16、好ましくは炭
素数2ないし8のアルコキシアルキル基(例えば、メト
キシエチル、エトキシエチル)、炭素数3ないし12、
好ましくは炭素数3ないし8のアシル基(例えば、アセ
チル、プロピオニル、ベンゾイル、メシル)、炭素数1
ないし10、好ましくは炭素数1ないし6のカルバモイ
ル基(例えば、カルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニ
ル)、炭素数1ないし10、好ましくは炭素数1ないし
6のスルファモイル基(例えば、スルファモイル、N,
N−ジメチルスルファモイル、モルホリノスルホニル、
ピペリジノスルホニル)、炭素数6ないし18、好まし
くは炭素数6ないし10のアリール基(例えば、フェニ
ル、4−クロロフェニル、4−メチルフェニル、α−ナ
フチル)などが挙げられるが、さらに好ましいものは、
無置換アルキル基(例えば、メチル、エチル)、スルホ
アルキル基(例えば、3−スルホプロピル、4−スルホ
ブチル)、アセチル基である。R3 として特に好ましい
ものは、ピラジル基、5−メチルピラジル基である。
ないし10、好ましくは炭素数2ないし4の無置換アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル)、炭素数1ないし10、好ましくは炭素数2ないし
6のカルボキシアルキル基(例えば、2−カルボキシエ
チル、カルボキシメチル)、炭素数1ないし10、好ま
しくは炭素数2ないし6のスルホアルキル基(例えば、
2−スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブ
チル、3−スルホブチル)、メタンスルホニルカルバモ
イルメチル基、炭素数1ないし6、好ましくは炭素数1
ないし4のシアノアルキル基(例えば、シアノエチル、
シアノプロピル)、炭素数1ないし10、好ましくは炭
素数1ないし6のハロゲン化アルキル基(例えば、トリ
フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル)、
炭素数1ないし10、好ましくは炭素数1ないし6のヒ
ドロキシアルキル基(例えば、2−ヒドロキシエチル、
2−ヒドロキシプロピル)、炭素数3ないし16、好ま
しくは炭素数3ないし8のアルコキシカルボニルアルキ
ル基(例えば、メトキシカルボニルエチル、エトキシカ
ルボニルメチル)、炭素数2ないし16、好ましくは炭
素数2ないし8のアルコキシアルキル基(例えば、メト
キシエチル、エトキシエチル)、炭素数3ないし12、
好ましくは炭素数3ないし8のアシル基(例えば、アセ
チル、プロピオニル、ベンゾイル、メシル)、炭素数1
ないし10、好ましくは炭素数1ないし6のカルバモイ
ル基(例えば、カルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニ
ル)、炭素数1ないし10、好ましくは炭素数1ないし
6のスルファモイル基(例えば、スルファモイル、N,
N−ジメチルスルファモイル、モルホリノスルホニル、
ピペリジノスルホニル)、炭素数6ないし18、好まし
くは炭素数6ないし10のアリール基(例えば、フェニ
ル、4−クロロフェニル、4−メチルフェニル、α−ナ
フチル)などが挙げられるが、さらに好ましいものは、
無置換アルキル基(例えば、メチル、エチル)、スルホ
アルキル基(例えば、3−スルホプロピル、4−スルホ
ブチル)、アセチル基である。R3 として特に好ましい
ものは、ピラジル基、5−メチルピラジル基である。
【0023】R1 、R2 、R3 で表される置換基、Zで
表される原子群およびnの好ましい組み合わせは、nが
0、1および2であり、Zがベンゾオキサゾール核を形
成する組合せであり、中でもより好ましいのはR1 がス
ルホアルキル基(例えば、2−スルホエチル、3−スル
ホプロピル、3−スルホブチル、4−スルホブチル)で
あり、かつ、R2 がヒドロキシアルコキシアルキル基
(例えば、ヒドロキシメトキシメチル、2−ヒドロキシ
エトキシエチル)またはヒドロキシアルキル基(例え
ば、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル)
である組合せであり、中でも特に好ましいのはR3 が2
−チアゾリル基、3−ピラゾリル基(例えば、3−ピラ
ゾリル、3−(5−メチル−ピラゾリル)、3−(4−
クロロ−5−メチルピラゾリル)、3−(1,2,4−
トリアゾリル)無置換のピラジル基または5−メチルピ
ラジル基である組み合わせのものである。以下に一般式
(S)で表される化合物の具体的な例を挙げるが、本発
明はこれに限定されるものではない。
表される原子群およびnの好ましい組み合わせは、nが
0、1および2であり、Zがベンゾオキサゾール核を形
成する組合せであり、中でもより好ましいのはR1 がス
ルホアルキル基(例えば、2−スルホエチル、3−スル
ホプロピル、3−スルホブチル、4−スルホブチル)で
あり、かつ、R2 がヒドロキシアルコキシアルキル基
(例えば、ヒドロキシメトキシメチル、2−ヒドロキシ
エトキシエチル)またはヒドロキシアルキル基(例え
ば、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル)
である組合せであり、中でも特に好ましいのはR3 が2
−チアゾリル基、3−ピラゾリル基(例えば、3−ピラ
ゾリル、3−(5−メチル−ピラゾリル)、3−(4−
クロロ−5−メチルピラゾリル)、3−(1,2,4−
トリアゾリル)無置換のピラジル基または5−メチルピ
ラジル基である組み合わせのものである。以下に一般式
(S)で表される化合物の具体的な例を挙げるが、本発
明はこれに限定されるものではない。
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】
【化21】
【0037】
【化22】
【0038】
【化23】
【0039】
【化24】
【0040】
【化25】
【0041】
【化26】
【0042】
【化27】
【0043】
【化28】
【0044】本発明において一般式(S)で表されるメ
チン化合物の合成は、以下の文献ならびにこれらに引用
された文献に記載された合成例を参考にすることができ
る。 a)ドクラディ・アカデミア・ナウーク・SSSR(Do
kl. Akad. Nauk SSSR)、第177巻、869頁(196
7年)。 b)エフ・エム・ハーマー(F. M. Harmer)著「ヘテロサ
イクリック・コンパウンズ−シアニン・ダイ・アンド・
リレイティド・コンパウンズ ( Heterocycliccompounds
- Cyanine dyes and related compounds-)」 (ジョン
・ウイリー・アンド・サンズ (John Wiley & Sons)社、
ニューヨーク・ロンドン、1964年) 。 c)ディー・エム・スターマー (D. M. Starmer)著、
「ヘテロサイクリック・コンパウンズ−スペシャル・ト
ピックス・イン・ヘテロサイクリック・ケミストリー
(Heterocyclic Compounds - Special topics in hetero
cyclic chemistry)」、482 -515頁 (ジョン・ウイリー
・アンド・サンズ (John Wiley & Sons)社、ニューヨー
ク・ロンドン、1977年) 。 d)特公昭47−4085号、特公昭46−549号、
米国特許3,625,698号、米国特許3,567,
458号。
チン化合物の合成は、以下の文献ならびにこれらに引用
された文献に記載された合成例を参考にすることができ
る。 a)ドクラディ・アカデミア・ナウーク・SSSR(Do
kl. Akad. Nauk SSSR)、第177巻、869頁(196
7年)。 b)エフ・エム・ハーマー(F. M. Harmer)著「ヘテロサ
イクリック・コンパウンズ−シアニン・ダイ・アンド・
リレイティド・コンパウンズ ( Heterocycliccompounds
- Cyanine dyes and related compounds-)」 (ジョン
・ウイリー・アンド・サンズ (John Wiley & Sons)社、
ニューヨーク・ロンドン、1964年) 。 c)ディー・エム・スターマー (D. M. Starmer)著、
「ヘテロサイクリック・コンパウンズ−スペシャル・ト
ピックス・イン・ヘテロサイクリック・ケミストリー
(Heterocyclic Compounds - Special topics in hetero
cyclic chemistry)」、482 -515頁 (ジョン・ウイリー
・アンド・サンズ (John Wiley & Sons)社、ニューヨー
ク・ロンドン、1977年) 。 d)特公昭47−4085号、特公昭46−549号、
米国特許3,625,698号、米国特許3,567,
458号。
【0045】本発明の一般式(S)で表される化合物
は、ハロゲン化銀写真感光材料中の任意の層中に存在さ
せられるが、感光性ハロゲン化銀粒子を含有する親水性
コロイド層中において、該感光性ハロゲン化銀粒子に吸
着した状態で存在する(すなわちハロゲン化銀を分光増
感するように用いる)ことが好ましい。本発明の一般式
(S)で表わされる化合物を本発明のハロゲン化銀乳剤
中に含有せしめるには、それらを直接乳剤中に分散して
もよいし、或いは水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、アセトン、メチルセルソルブ、2,2,3,3
−テトラフルオロプロパノール、2,2,2−トリフル
オロエタノール、3−メトキシ−1−プロパノール、3
−メトキシ−1−ブタノール、1−メトキシ−2−プロ
パノール、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒の単
独もしくは混合溶媒に溶解して乳剤に添加してもよい。
また、米国特許3,469,987号明細書等に記載の
ように、色素を揮発性の有機溶剤に溶解し、該溶液を水
または親水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤中
へ添加する方法、特公昭46−24,185号等に記載
のように、水不溶性色素を溶解することなしに水溶性溶
剤中に分散させ、この分散物を乳剤中へ添加する方法、
特公昭44−23,389号、特公昭44−27,55
5号、特公昭57−22,091号等に記載されている
ような、色素を酸に溶解し、該溶液を乳剤中へ添加した
り、酸または塩基を共存させて水溶液とし乳剤中へ添加
する方法、米国特許3,822,135号、米国特許
4,006,026号明細書等に記載のように、界面活
性剤を共存させて水溶液あるいはコロイド分散物とした
ものを乳剤中へ添加する方法、特開昭53−102,7
33号、特開昭58−105,141号に記載のよう
に、親水性コロイド中に色素を直接分散させ、その分散
物を乳剤中へ添加する方法、特開昭51−74,624
号に記載のように、レッドシフトさせる化合物を用いて
色素を溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法等を用い
る事もできる。また、溶解に超音波を使用することもで
きる。
は、ハロゲン化銀写真感光材料中の任意の層中に存在さ
せられるが、感光性ハロゲン化銀粒子を含有する親水性
コロイド層中において、該感光性ハロゲン化銀粒子に吸
着した状態で存在する(すなわちハロゲン化銀を分光増
感するように用いる)ことが好ましい。本発明の一般式
(S)で表わされる化合物を本発明のハロゲン化銀乳剤
中に含有せしめるには、それらを直接乳剤中に分散して
もよいし、或いは水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、アセトン、メチルセルソルブ、2,2,3,3
−テトラフルオロプロパノール、2,2,2−トリフル
オロエタノール、3−メトキシ−1−プロパノール、3
−メトキシ−1−ブタノール、1−メトキシ−2−プロ
パノール、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒の単
独もしくは混合溶媒に溶解して乳剤に添加してもよい。
また、米国特許3,469,987号明細書等に記載の
ように、色素を揮発性の有機溶剤に溶解し、該溶液を水
または親水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤中
へ添加する方法、特公昭46−24,185号等に記載
のように、水不溶性色素を溶解することなしに水溶性溶
剤中に分散させ、この分散物を乳剤中へ添加する方法、
特公昭44−23,389号、特公昭44−27,55
5号、特公昭57−22,091号等に記載されている
ような、色素を酸に溶解し、該溶液を乳剤中へ添加した
り、酸または塩基を共存させて水溶液とし乳剤中へ添加
する方法、米国特許3,822,135号、米国特許
4,006,026号明細書等に記載のように、界面活
性剤を共存させて水溶液あるいはコロイド分散物とした
ものを乳剤中へ添加する方法、特開昭53−102,7
33号、特開昭58−105,141号に記載のよう
に、親水性コロイド中に色素を直接分散させ、その分散
物を乳剤中へ添加する方法、特開昭51−74,624
号に記載のように、レッドシフトさせる化合物を用いて
色素を溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法等を用い
る事もできる。また、溶解に超音波を使用することもで
きる。
【0046】本発明に用いる増感色素を本発明のハロゲ
ン化銀乳剤中に添加する時期は、これまで有用である事
が認められている乳剤調製の如何なる工程中であっても
よい。例えば、米国特許2,735,766号、米国特
許3,628,960号、米国特許4,183,756
号、米国特許4,225,666号、特開昭58−18
4,142号、特開昭60−196,749号等の明細
書に開示されているように、ハロゲン化銀の粒子形成工
程または/及び脱塩前の時期、脱塩工程中及び/または
脱塩後から化学熟成の開始前迄の時期、特開昭58−1
13,920号等の明細書に開示されているように、化
学熟成の直前または工程中の時期、化学熟成後塗布迄の
時期の乳剤が塗布される前なら如何なる時期、工程に於
いて添加されても良い。また、米国特許4,225,6
66号、特開昭58−7,629号等の明細書に開示さ
れているように、同一化合物を単独で、または異種構造
の化合物と組み合わせて、例えば、粒子形成工程中と化
学熟成工程中または化学熟成完了後とに分けたり、化学
熟成の前または工程中と完了後とに分けるなどして分割
して添加しても良く、分割して添加する化合物及び化合
物の組み合わせの種類をも変えて添加されても良い。本
発明の一般式(S)で表される化合物の使用量は、ハロ
ゲン化銀粒子の形状、サイズにより異なるが、ハロゲン
化銀1モルあたり0.1ないし4ミリモル、好ましくは
0.2ないし2.5ミリモルであり、更に他の増感色素
と併用してもよい。
ン化銀乳剤中に添加する時期は、これまで有用である事
が認められている乳剤調製の如何なる工程中であっても
よい。例えば、米国特許2,735,766号、米国特
許3,628,960号、米国特許4,183,756
号、米国特許4,225,666号、特開昭58−18
4,142号、特開昭60−196,749号等の明細
書に開示されているように、ハロゲン化銀の粒子形成工
程または/及び脱塩前の時期、脱塩工程中及び/または
脱塩後から化学熟成の開始前迄の時期、特開昭58−1
13,920号等の明細書に開示されているように、化
学熟成の直前または工程中の時期、化学熟成後塗布迄の
時期の乳剤が塗布される前なら如何なる時期、工程に於
いて添加されても良い。また、米国特許4,225,6
66号、特開昭58−7,629号等の明細書に開示さ
れているように、同一化合物を単独で、または異種構造
の化合物と組み合わせて、例えば、粒子形成工程中と化
学熟成工程中または化学熟成完了後とに分けたり、化学
熟成の前または工程中と完了後とに分けるなどして分割
して添加しても良く、分割して添加する化合物及び化合
物の組み合わせの種類をも変えて添加されても良い。本
発明の一般式(S)で表される化合物の使用量は、ハロ
ゲン化銀粒子の形状、サイズにより異なるが、ハロゲン
化銀1モルあたり0.1ないし4ミリモル、好ましくは
0.2ないし2.5ミリモルであり、更に他の増感色素
と併用してもよい。
【0047】本発明で用いる酸化されることにより現像
抑制剤を放出しうるレドックス化合物について説明す
る。レドックス化合物のレドックス基としては、ハイド
ロキノン類、カテコール類、ナフトハイドロキノン基、
アミノフェノール類、ピラゾリドン類、ヒドラジン類、
ヒドロキシルアミン類、レダクトン類であることが好ま
しく、ヒドラジン類であることがさらに好ましい。本発
明の酸化されることにより現像抑制剤を放出しうるレド
ックス化合物として用いられるヒドラジン類は好ましく
は一般式(R−1)、一般式(R−2)、一般式(R−
3)で表わされる。一般式(R−1)で表わされる化合
物が特に好ましい。
抑制剤を放出しうるレドックス化合物について説明す
る。レドックス化合物のレドックス基としては、ハイド
ロキノン類、カテコール類、ナフトハイドロキノン基、
アミノフェノール類、ピラゾリドン類、ヒドラジン類、
ヒドロキシルアミン類、レダクトン類であることが好ま
しく、ヒドラジン類であることがさらに好ましい。本発
明の酸化されることにより現像抑制剤を放出しうるレド
ックス化合物として用いられるヒドラジン類は好ましく
は一般式(R−1)、一般式(R−2)、一般式(R−
3)で表わされる。一般式(R−1)で表わされる化合
物が特に好ましい。
【0048】
【化29】
【0049】式中R1 は脂肪族基または芳香族基を表わ
す。G1 は−CO−基、−COCO−基、−CS−基、
−C(=NG2 R2 )−基、−SO−基、−SO2 −基
または−P(O)(G2 R2 )−基を表わす。G2 は単
なる結合手、−O−基、−S−基または−N(R2 )−
基を表わし、R2 はR1 と同定義の基または水素原子を
表わし、分子内に複数のR2 が存在する場合それらは同
じであっても異なっても良い。A1 、A2 は水素原子、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはア
シル基を表わし置換されていても良い。一般式(R−
1)ではA1 、A2 の少なくとも一方は水素原子であ
る。A3 はA1 と同義または−CH2CH(A4)-(Time)t-PUG
を表わす。A4 はニトロ基、シアノ基、カルボキシル
基、スルホニル基または−G1 −G2 −R1 (この場
合、分子内の2つの−G1 −G2 −R1 は同じであって
も異なっても良い。)を表わす。Timeは二価の連結
基を表わし、tは0または1を表わす。PUGは現像抑
制剤を表わす。
す。G1 は−CO−基、−COCO−基、−CS−基、
−C(=NG2 R2 )−基、−SO−基、−SO2 −基
または−P(O)(G2 R2 )−基を表わす。G2 は単
なる結合手、−O−基、−S−基または−N(R2 )−
基を表わし、R2 はR1 と同定義の基または水素原子を
表わし、分子内に複数のR2 が存在する場合それらは同
じであっても異なっても良い。A1 、A2 は水素原子、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはア
シル基を表わし置換されていても良い。一般式(R−
1)ではA1 、A2 の少なくとも一方は水素原子であ
る。A3 はA1 と同義または−CH2CH(A4)-(Time)t-PUG
を表わす。A4 はニトロ基、シアノ基、カルボキシル
基、スルホニル基または−G1 −G2 −R1 (この場
合、分子内の2つの−G1 −G2 −R1 は同じであって
も異なっても良い。)を表わす。Timeは二価の連結
基を表わし、tは0または1を表わす。PUGは現像抑
制剤を表わす。
【0050】一般式(R−1)、(R−2)、(R−
3)についてさらに詳細に説明する。一般式(R−
1)、(R−2)、(R−3)において、R1 で表され
る脂肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであっ
て、特に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状のアル
キル基である。このアルキル基は置換基を有していても
よい。一般式(R−1)、(R−2)、(R−3)にお
いて、R1 で表される芳香族基は単環または2環のアリ
ール基または不飽和ヘテロ環基である。ここで不飽和ヘ
テロ環基はアリール基と縮合してヘテロアリール基を形
成してもよい。例えばベンゼン環、ナフタレン環、ピリ
ジン環、キノリン環、イソキノリン環等がある。なかで
もベンゼン環を含むものが好ましい。R1 として特に好
ましいものはアリール基である。
3)についてさらに詳細に説明する。一般式(R−
1)、(R−2)、(R−3)において、R1 で表され
る脂肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであっ
て、特に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状のアル
キル基である。このアルキル基は置換基を有していても
よい。一般式(R−1)、(R−2)、(R−3)にお
いて、R1 で表される芳香族基は単環または2環のアリ
ール基または不飽和ヘテロ環基である。ここで不飽和ヘ
テロ環基はアリール基と縮合してヘテロアリール基を形
成してもよい。例えばベンゼン環、ナフタレン環、ピリ
ジン環、キノリン環、イソキノリン環等がある。なかで
もベンゼン環を含むものが好ましい。R1 として特に好
ましいものはアリール基である。
【0051】R1 のアリール基または不飽和ヘテロ環基
は置換されていてもよく、代表的な置換基としては、例
えばアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アルコキシ基、アリール基、置換アミノ基、ウ
レイド基、ウレタン基、アリールオキシ基、スルファモ
イル基、カルバモイル基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、
ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、アリールオキシカ
ルボニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシ
ルオキシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カ
ルボキシル基、リン酸アミド基などが挙げられ、好まし
い置換基としては直鎖、分岐または環状のアルキル基
(好ましくは炭素数1〜20のもの)、アラルキル基
(好ましくは炭素数7〜30のもの)、アルコキシ基
(好ましくは炭素数1〜30のもの)、置換アミノ基
(好ましくは炭素数1〜30のアルキル基で置換された
アミノ基)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜4
0を持つもの)、スルホンアミド基(好ましくは炭素数
1〜40を持つもの)、ウレイド基(好ましくは炭素数
1〜40を持つもの、リン酸アミド基(好ましくは炭素
数1〜40のもの)などである。
は置換されていてもよく、代表的な置換基としては、例
えばアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アルコキシ基、アリール基、置換アミノ基、ウ
レイド基、ウレタン基、アリールオキシ基、スルファモ
イル基、カルバモイル基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、
ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、アリールオキシカ
ルボニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシ
ルオキシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カ
ルボキシル基、リン酸アミド基などが挙げられ、好まし
い置換基としては直鎖、分岐または環状のアルキル基
(好ましくは炭素数1〜20のもの)、アラルキル基
(好ましくは炭素数7〜30のもの)、アルコキシ基
(好ましくは炭素数1〜30のもの)、置換アミノ基
(好ましくは炭素数1〜30のアルキル基で置換された
アミノ基)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜4
0を持つもの)、スルホンアミド基(好ましくは炭素数
1〜40を持つもの)、ウレイド基(好ましくは炭素数
1〜40を持つもの、リン酸アミド基(好ましくは炭素
数1〜40のもの)などである。
【0052】一般式(R−1)、(R−2)、(R−
3)におけるG1 としては−CO−基、−SO2 −基が
好ましく、−CO−基が最も好ましい。A1 、A2 とし
ては水素原子が好ましく、A3 としては水素原子、-CH2
-CH(A4)-(Time)t -PUGが好ましい。
3)におけるG1 としては−CO−基、−SO2 −基が
好ましく、−CO−基が最も好ましい。A1 、A2 とし
ては水素原子が好ましく、A3 としては水素原子、-CH2
-CH(A4)-(Time)t -PUGが好ましい。
【0053】一般式(R−1)、(R−2)、(R−
3)においてTimeは二価の連結基を表わし、タイミ
ング調節機能を有していてもよい。Timeで表わされ
る二価の連結基は、酸化還元母核の酸化体から放出され
るTime−PUGから一段階あるいはそれ以上の段階
の反応を経てPUGを放出せしめる基を表わす。Tim
eで表わされる二価の連結基としては、例えば米国特許
第4,248,962号(特開昭54−145,135
号)等に記載のp−ニトロフェノキシ誘導体の分子内閉
環反応によってPUGを放出するもの;米国特許第4,
310,612号(特開昭55−53,330号)およ
び同4,358,525号等に記載の環開裂後の分子内
閉環反応によってPUGを放出するもの;米国特許第
4,330,617号、同4,446,216号、同
4,483,919号、特開昭59−121,328号
等に記載のコハク酸モノエステルまたはその類縁体のカ
ルボキシル基の分子内閉環反応による酸無水物の生成を
伴って、PUGを放出するもの;米国特許第4,40
9,323号、同4,421,845号、リサーチ・デ
ィスクロージャー誌No. 21,228(1981年12
月)、米国特許第4,416,977号(特開昭57−
135,944号)、特開昭58−209,736号、
同58−209,738号等に記載のアリールオキシ基
またはヘテロ環オキシ基が共役した二重結合を介した電
子移動によりキノモノメタン、またはその類縁体を生成
してPUGを放出するもの;米国特許第4,420,5
54号(特開昭57−136,640号)、特開昭57
−135,945号、同57−188,035号、同5
8−98,728号および同58−209,737号等
に記載の含窒素ヘテロ環のエナミン構造を有する部分の
電子移動によりエナミンのγ位よりPUGを放出するも
の;特開昭57−56,837号に記載の含窒素ヘテロ
環の窒素原子と共役したカルボニル基への電子移動によ
り生成したオキシ基の分子内閉環反応によりPUGを放
出するもの;米国特許第4,146,396号(特開昭
52−90932号)、特開昭59−93,442号、
特開昭59−75475号、特開昭60−249148
号、特開昭60−249149号等に記載のアルデヒド
類の生成を伴ってPUGを放出するもの;特開昭51−
146,828号、同57−179,842号、同59
−104,641号に記載のカルボキシル基の脱炭酸を
伴ってPUGを放出するもの;−O-COOCR a R b-PUG
(Ra ,Rb は一価の基を表わす。)の構造を有し、脱
炭酸と引き続くアルデヒド類の生成を伴ってPUGを放
出するもの;特開昭60−7,429号に記載のイソシ
アナートの生成を伴ってPUGを放出するもの;米国特
許第4,438,193号等に記載のカラー現像薬の酸
化体とのカップリング反応によりPUGを放出するもの
などを挙げることができる。これら、Timeで表わさ
れる二価の連結基の具体例については特開昭61−23
6,549号、特願昭63−98,803号、特願平2
−93487号等にも詳細に記載されている。
3)においてTimeは二価の連結基を表わし、タイミ
ング調節機能を有していてもよい。Timeで表わされ
る二価の連結基は、酸化還元母核の酸化体から放出され
るTime−PUGから一段階あるいはそれ以上の段階
の反応を経てPUGを放出せしめる基を表わす。Tim
eで表わされる二価の連結基としては、例えば米国特許
第4,248,962号(特開昭54−145,135
号)等に記載のp−ニトロフェノキシ誘導体の分子内閉
環反応によってPUGを放出するもの;米国特許第4,
310,612号(特開昭55−53,330号)およ
び同4,358,525号等に記載の環開裂後の分子内
閉環反応によってPUGを放出するもの;米国特許第
4,330,617号、同4,446,216号、同
4,483,919号、特開昭59−121,328号
等に記載のコハク酸モノエステルまたはその類縁体のカ
ルボキシル基の分子内閉環反応による酸無水物の生成を
伴って、PUGを放出するもの;米国特許第4,40
9,323号、同4,421,845号、リサーチ・デ
ィスクロージャー誌No. 21,228(1981年12
月)、米国特許第4,416,977号(特開昭57−
135,944号)、特開昭58−209,736号、
同58−209,738号等に記載のアリールオキシ基
またはヘテロ環オキシ基が共役した二重結合を介した電
子移動によりキノモノメタン、またはその類縁体を生成
してPUGを放出するもの;米国特許第4,420,5
54号(特開昭57−136,640号)、特開昭57
−135,945号、同57−188,035号、同5
8−98,728号および同58−209,737号等
に記載の含窒素ヘテロ環のエナミン構造を有する部分の
電子移動によりエナミンのγ位よりPUGを放出するも
の;特開昭57−56,837号に記載の含窒素ヘテロ
環の窒素原子と共役したカルボニル基への電子移動によ
り生成したオキシ基の分子内閉環反応によりPUGを放
出するもの;米国特許第4,146,396号(特開昭
52−90932号)、特開昭59−93,442号、
特開昭59−75475号、特開昭60−249148
号、特開昭60−249149号等に記載のアルデヒド
類の生成を伴ってPUGを放出するもの;特開昭51−
146,828号、同57−179,842号、同59
−104,641号に記載のカルボキシル基の脱炭酸を
伴ってPUGを放出するもの;−O-COOCR a R b-PUG
(Ra ,Rb は一価の基を表わす。)の構造を有し、脱
炭酸と引き続くアルデヒド類の生成を伴ってPUGを放
出するもの;特開昭60−7,429号に記載のイソシ
アナートの生成を伴ってPUGを放出するもの;米国特
許第4,438,193号等に記載のカラー現像薬の酸
化体とのカップリング反応によりPUGを放出するもの
などを挙げることができる。これら、Timeで表わさ
れる二価の連結基の具体例については特開昭61−23
6,549号、特願昭63−98,803号、特願平2
−93487号等にも詳細に記載されている。
【0054】一般式(R−1)、(R−2)、(R−
3)においてPUGは現像抑制剤である。PUGはヘテ
ロ原子を有し、ヘテロ原子を介して一般式(R−1)、
(R−2)、(R−3)で表わされる化合物の他の部分
と結合している。一般的に公知の現像抑制剤の例はたと
えばテー・エッチ・ジェームズ(T.H.James)著「ザ・セ
オリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス(The
Theoryof the Photographic Process)」第4版、19
77年、マクミラン(Macmillan)社刊、396頁〜39
9頁や特願平2−93,487号明細書56頁〜69頁
などに記載されている。これらの現像抑制剤は置換基を
有してもよい。有用な置換基としては例えば、メルカプ
ト基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ
基、ヒドロキシ基、アルキル基、アラルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホニ
ルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基、スルファモイル
基、カルバモイル基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ハロゲン原子、シ
アノ基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アル
コキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルボンアミド
基、スルホンアミド基、ホスホンアミド基などが挙げら
れ、これらの基はさらに置換されても良い。
3)においてPUGは現像抑制剤である。PUGはヘテ
ロ原子を有し、ヘテロ原子を介して一般式(R−1)、
(R−2)、(R−3)で表わされる化合物の他の部分
と結合している。一般的に公知の現像抑制剤の例はたと
えばテー・エッチ・ジェームズ(T.H.James)著「ザ・セ
オリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス(The
Theoryof the Photographic Process)」第4版、19
77年、マクミラン(Macmillan)社刊、396頁〜39
9頁や特願平2−93,487号明細書56頁〜69頁
などに記載されている。これらの現像抑制剤は置換基を
有してもよい。有用な置換基としては例えば、メルカプ
ト基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ
基、ヒドロキシ基、アルキル基、アラルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホニ
ルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基、スルファモイル
基、カルバモイル基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ハロゲン原子、シ
アノ基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アル
コキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルボンアミド
基、スルホンアミド基、ホスホンアミド基などが挙げら
れ、これらの基はさらに置換されても良い。
【0055】本発明に用いるPUGで表わされる現像抑
制剤は造核伝染現像を抑制する化合物であることが好ま
しい。造核伝染現像は、富士フイルム GRANDEXシステム
(富士写真フイルム(株)やKodak Ultratec システム
(Eastman Kodak Co.,Ltd.)の画像形成法に用いられた
新しい現像ケミストリーである。この現像ケミストリー
は、「日本写真学会誌,52巻5号390〜394頁
(1989)や「ジャーナル オブ フォトグラフィッ
ク サイエンス」35巻 162頁(1987)に解説
されているように、露光されたハロゲン化銀粒子の通常
の現像主薬による現像過程と、それによって生成した現
像薬の酸化生成物と造核剤とのクロス酸化に基づいて造
核活性種が生成し、この活性種による周辺の未露光〜弱
く露光されたハロゲン化銀粒子の造核伝染現像過程の2
つの過程から成っている。従って、全体の現像過程は、
通常の現像過程と、造核現像過程の総和からなっている
ので、現像抑制剤として従来知られている通常の現像抑
制剤の他に、新しく造核伝染現像過程を抑制する化合物
が抑制作用を発揮しうる。後者を、ここでは、造核現像
抑制剤と称する。本発明に用いるPUGで表わされる現
像抑制剤は、造核現像抑制剤が好ましい、造核現像抑制
剤として作用する化合物としては、従来知られている現
像抑制剤も効果あるが、特に有用な化合物は、少なくと
も1つ以上のニトロ基、またはニトロソ基を有する化合
物、ピリジン、ピラジン、キノリン、キノキサリン、あ
るいはフェナジンなどの含窒素複素環骨格、特に6員の
含窒素複素芳香環骨格を有する化合物、N−ハロゲン結
合を有する化合物、キノン類、テトラゾリウム類、アミ
ンオキシド類、アゾキシ化合物類、酸化能を有する配位
化合物類などである。その中でもニトロ基を有する化合
物、およびピリジン骨格を有する化合物が特に有効であ
る。
制剤は造核伝染現像を抑制する化合物であることが好ま
しい。造核伝染現像は、富士フイルム GRANDEXシステム
(富士写真フイルム(株)やKodak Ultratec システム
(Eastman Kodak Co.,Ltd.)の画像形成法に用いられた
新しい現像ケミストリーである。この現像ケミストリー
は、「日本写真学会誌,52巻5号390〜394頁
(1989)や「ジャーナル オブ フォトグラフィッ
ク サイエンス」35巻 162頁(1987)に解説
されているように、露光されたハロゲン化銀粒子の通常
の現像主薬による現像過程と、それによって生成した現
像薬の酸化生成物と造核剤とのクロス酸化に基づいて造
核活性種が生成し、この活性種による周辺の未露光〜弱
く露光されたハロゲン化銀粒子の造核伝染現像過程の2
つの過程から成っている。従って、全体の現像過程は、
通常の現像過程と、造核現像過程の総和からなっている
ので、現像抑制剤として従来知られている通常の現像抑
制剤の他に、新しく造核伝染現像過程を抑制する化合物
が抑制作用を発揮しうる。後者を、ここでは、造核現像
抑制剤と称する。本発明に用いるPUGで表わされる現
像抑制剤は、造核現像抑制剤が好ましい、造核現像抑制
剤として作用する化合物としては、従来知られている現
像抑制剤も効果あるが、特に有用な化合物は、少なくと
も1つ以上のニトロ基、またはニトロソ基を有する化合
物、ピリジン、ピラジン、キノリン、キノキサリン、あ
るいはフェナジンなどの含窒素複素環骨格、特に6員の
含窒素複素芳香環骨格を有する化合物、N−ハロゲン結
合を有する化合物、キノン類、テトラゾリウム類、アミ
ンオキシド類、アゾキシ化合物類、酸化能を有する配位
化合物類などである。その中でもニトロ基を有する化合
物、およびピリジン骨格を有する化合物が特に有効であ
る。
【0056】これらの造核現像抑制剤は置換基を有して
も良く、それら置換基の性質、例えば電子吸引性、電子
供与性、疎水性、親水性、電荷、ハロゲン化銀への吸着
性などの性質によって現像抑制の強さ、拡散のし易さを
はじめとするさまざまな特性をコントロールすることが
できる。有用な置換基の例としては前に一般的な現像抑
制剤の置換基の例として列挙したものがあてはまる。本
発明に有用なこれらの造核現像抑制剤の具体例は特開平
4−136839号、同4−136840号などに詳細
に記載されているほか、特開平4−136841号、特
願平3−15648号、同3−70411号、同3−7
0388号にも Indとして記載されている。また、別の
系列の造核現像抑制剤として、アニオン性荷電基、ある
いは現像液中で解離してアニオン性荷電を生じうる解離
性基を有するハロゲン化銀粒子への吸着性化合物も有効
である。
も良く、それら置換基の性質、例えば電子吸引性、電子
供与性、疎水性、親水性、電荷、ハロゲン化銀への吸着
性などの性質によって現像抑制の強さ、拡散のし易さを
はじめとするさまざまな特性をコントロールすることが
できる。有用な置換基の例としては前に一般的な現像抑
制剤の置換基の例として列挙したものがあてはまる。本
発明に有用なこれらの造核現像抑制剤の具体例は特開平
4−136839号、同4−136840号などに詳細
に記載されているほか、特開平4−136841号、特
願平3−15648号、同3−70411号、同3−7
0388号にも Indとして記載されている。また、別の
系列の造核現像抑制剤として、アニオン性荷電基、ある
いは現像液中で解離してアニオン性荷電を生じうる解離
性基を有するハロゲン化銀粒子への吸着性化合物も有効
である。
【0057】また一般式(R−1)、(R−2)、(R
−3)において、R1 または Timeは、その中にカプラ
ー等の不動性写真用添加剤において常用されているバラ
スト基や一般式(R−1)、(R−2)、(R−3)で
表わされる化合物がハロゲン化銀に吸着することを促進
する基が組み込まれていてもよい。バラスト基は一般式
(R−1)、(R−2)、(R−3)で表わされる化合
物が実質的に他層または処理液中へ拡散できないように
するのに十分な分子量を与える有機基であり、アルキル
基、アリール基、ヘテロ環基、エーテル基、チオエーテ
ル基、アミド基、ウレイド基、ウレタン基、スルホンア
ミド基などの一つ以上の組合せからなるものである。バ
ラスト基として好ましくは置換ベンゼン環を有するバラ
スト基であり、特に分岐状アルキル基で置換されたベン
ゼン環を有するバラスト基が好ましい。
−3)において、R1 または Timeは、その中にカプラ
ー等の不動性写真用添加剤において常用されているバラ
スト基や一般式(R−1)、(R−2)、(R−3)で
表わされる化合物がハロゲン化銀に吸着することを促進
する基が組み込まれていてもよい。バラスト基は一般式
(R−1)、(R−2)、(R−3)で表わされる化合
物が実質的に他層または処理液中へ拡散できないように
するのに十分な分子量を与える有機基であり、アルキル
基、アリール基、ヘテロ環基、エーテル基、チオエーテ
ル基、アミド基、ウレイド基、ウレタン基、スルホンア
ミド基などの一つ以上の組合せからなるものである。バ
ラスト基として好ましくは置換ベンゼン環を有するバラ
スト基であり、特に分岐状アルキル基で置換されたベン
ゼン環を有するバラスト基が好ましい。
【0058】ハロゲン化銀への吸着促進基としては、具
体的には4−チアゾリン−2−チオン、4−イミダゾリ
ン−2−チオン、2−チオヒダントイン、ローダニン、
チオバルビツール酸、テトラゾリン−5−チオン、1,
2,4−トリアゾリン−3−チオン、1,3,4−オキ
サゾリン−2−チオン、ベンズイミダゾリン−2−チオ
ン、ベンズオキサゾリン−2−チオン、ベンゾチアゾリ
ン−2−チオン、チオトリアジン、1,3−イミダゾリ
ン−2−チオンのような環状チオアミド基、鎖状チオア
ミド基、脂肪族メルカプト基、芳香族メルカプト基、ヘ
テロ環メルカプト基(−SH基が結合した炭素原子の隣
が窒素原子の場合はこれと互変異性体の関係にある環状
チオアミド基と同義であり、この基の具体例は上に列挙
したものと同じである。)、ジスルフィド結合を有する
基、ベンゾトリアゾール、トリアゾール、テトラゾー
ル、インダゾール、ベンズイミダゾール、イミダゾー
ル、ベンゾチアゾール、チアゾール、チアゾリン、ベン
ゾオキサゾール、オキサゾール、オキサゾリン、チアジ
アゾール、オキサチアゾール、トリアジン、アザインデ
ンのような窒素、酸素、硫黄及び炭素の組合せからなる
5員ないし6員の含窒素ヘテロ環基、及びベンズイミダ
ゾリニウムのような複素環四級塩などが挙げられる。こ
れらはさらに適当な置換基で置換されていてもよい。置
換基としては、例えばR1 の置換基として述べたものが
挙げられる。以下に本発明に用いられる化合物の具体例
を列記するが本発明はこれに限定されるものではない。
体的には4−チアゾリン−2−チオン、4−イミダゾリ
ン−2−チオン、2−チオヒダントイン、ローダニン、
チオバルビツール酸、テトラゾリン−5−チオン、1,
2,4−トリアゾリン−3−チオン、1,3,4−オキ
サゾリン−2−チオン、ベンズイミダゾリン−2−チオ
ン、ベンズオキサゾリン−2−チオン、ベンゾチアゾリ
ン−2−チオン、チオトリアジン、1,3−イミダゾリ
ン−2−チオンのような環状チオアミド基、鎖状チオア
ミド基、脂肪族メルカプト基、芳香族メルカプト基、ヘ
テロ環メルカプト基(−SH基が結合した炭素原子の隣
が窒素原子の場合はこれと互変異性体の関係にある環状
チオアミド基と同義であり、この基の具体例は上に列挙
したものと同じである。)、ジスルフィド結合を有する
基、ベンゾトリアゾール、トリアゾール、テトラゾー
ル、インダゾール、ベンズイミダゾール、イミダゾー
ル、ベンゾチアゾール、チアゾール、チアゾリン、ベン
ゾオキサゾール、オキサゾール、オキサゾリン、チアジ
アゾール、オキサチアゾール、トリアジン、アザインデ
ンのような窒素、酸素、硫黄及び炭素の組合せからなる
5員ないし6員の含窒素ヘテロ環基、及びベンズイミダ
ゾリニウムのような複素環四級塩などが挙げられる。こ
れらはさらに適当な置換基で置換されていてもよい。置
換基としては、例えばR1 の置換基として述べたものが
挙げられる。以下に本発明に用いられる化合物の具体例
を列記するが本発明はこれに限定されるものではない。
【0059】
【化30】
【0060】
【化31】
【0061】
【化32】
【0062】
【化33】
【0063】
【化34】
【0064】
【化35】
【0065】
【化36】
【0066】
【化37】
【0067】
【化38】
【0068】
【化39】
【0069】
【化40】
【0070】
【化41】
【0071】
【化42】
【0072】
【化43】
【0073】
【化44】
【0074】
【化45】
【0075】
【化46】
【0076】本発明に用いられるレドックス化合物とし
ては上記のものの他に、例えば特開昭61−213,8
47号、同62−260,153号、特願平1−10
2,393号、同1−102,394号、同1−10
2,395号、同1−114,455号、同1−290
563号、同2−62337号、同2−64717号、
同2−258927号、同2−258928号、同2−
258929号、同3−15648号、同3−7041
1号、同3−70388号に記載されたものを用いるこ
とができる。本発明に用いられるレドックス化合物の合
成法は上記の資料に記載されているほか、例えば米国特
許第4,684,604号、特願昭63−98,803
号、米国特許第3,379,529号、同3,620,
746号、同4,377,634号、同4,332,8
78号、特開昭49−129,536号、同56−15
3,336号、同56−153,342号などに記載さ
れている。
ては上記のものの他に、例えば特開昭61−213,8
47号、同62−260,153号、特願平1−10
2,393号、同1−102,394号、同1−10
2,395号、同1−114,455号、同1−290
563号、同2−62337号、同2−64717号、
同2−258927号、同2−258928号、同2−
258929号、同3−15648号、同3−7041
1号、同3−70388号に記載されたものを用いるこ
とができる。本発明に用いられるレドックス化合物の合
成法は上記の資料に記載されているほか、例えば米国特
許第4,684,604号、特願昭63−98,803
号、米国特許第3,379,529号、同3,620,
746号、同4,377,634号、同4,332,8
78号、特開昭49−129,536号、同56−15
3,336号、同56−153,342号などに記載さ
れている。
【0077】本発明のレドックス化合物は、ハロゲン化
銀1モルあたり1×10-6〜5×10-2モル、より好ま
しくは1×10-5〜1×10-2モルの範囲内で用いられ
る。本発明のレドックス化合物は、適当な水混和性有機
溶媒、例えばアルコール類(メタノール、エタノール、
プロパノール、フッ素化アルコール)、ケトン類(アセ
トン、メチルエチルケトン)、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブなどに溶解し
て用いることができる。また、既に良く知られている乳
化分散法によって、ジブチルフタレート、トリクレジル
フォスフェート、グリセリルトリアセテートあるいはジ
エチルフタレートなどのオイル、酢酸エチルやシクロヘ
キサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、機械的に乳化
分散物を作成して用いることもできる。あるいは固体分
散法として知られている方法によって、レドックス化合
物の粉末を水の中にボールミル、コロイドミル、あるい
は超音波によって分散して用いることもできる。
銀1モルあたり1×10-6〜5×10-2モル、より好ま
しくは1×10-5〜1×10-2モルの範囲内で用いられ
る。本発明のレドックス化合物は、適当な水混和性有機
溶媒、例えばアルコール類(メタノール、エタノール、
プロパノール、フッ素化アルコール)、ケトン類(アセ
トン、メチルエチルケトン)、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブなどに溶解し
て用いることができる。また、既に良く知られている乳
化分散法によって、ジブチルフタレート、トリクレジル
フォスフェート、グリセリルトリアセテートあるいはジ
エチルフタレートなどのオイル、酢酸エチルやシクロヘ
キサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、機械的に乳化
分散物を作成して用いることもできる。あるいは固体分
散法として知られている方法によって、レドックス化合
物の粉末を水の中にボールミル、コロイドミル、あるい
は超音波によって分散して用いることもできる。
【0078】本発明のレドックス化合物は、ハロゲン化
銀乳剤層、またはその他の親水性コロイド層に添加され
る。また、複数のハロゲン化銀乳剤層のうちの少なくと
も一層に添加しても良い。いくつかの構成例をあげる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 構成例 1) 支持体の上に、本発明のレドックス化合物
を含むハロゲン化銀乳剤層と保護層を有する。これらの
乳剤層、又は保護層に造核剤として本発明のヒドラジン
誘導体を含んでも良い。 構成例 2) 支持体の上に、順に、第1のハロゲン化銀
乳剤層と第2のハロゲン化銀乳剤層を有し、第1のハロ
ゲン化銀乳剤層、もしくは隣接する親水性コロイド層
に、該ヒドラジン誘導体を含み、第2のハロゲン化銀乳
剤層、もしくは隣接する親水性コロイド層(但しヒドラ
ジン誘導体を含有しない層)に該レドックス化合物を含
む。 構成例 3) 構成例 2) で2つの乳剤層の順が逆の構成
である。構成例 2) と 3) においては、2つの感光性乳
剤層の間に、ゼラチンや合成ポリマー(ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコールなど)を含む中間層を設けて
も良い。 構成例 4) 支持体上に、該ヒドラジン誘導体を含むハ
ロゲン化銀乳剤層を有し、該乳剤層の上、もしくは、支
持体とハロゲン化銀乳剤層との間に、該レドックス化合
物を含む親水性コロイド層を有する。特に好ましい構成
は、構成例 2) または 3) である。
銀乳剤層、またはその他の親水性コロイド層に添加され
る。また、複数のハロゲン化銀乳剤層のうちの少なくと
も一層に添加しても良い。いくつかの構成例をあげる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 構成例 1) 支持体の上に、本発明のレドックス化合物
を含むハロゲン化銀乳剤層と保護層を有する。これらの
乳剤層、又は保護層に造核剤として本発明のヒドラジン
誘導体を含んでも良い。 構成例 2) 支持体の上に、順に、第1のハロゲン化銀
乳剤層と第2のハロゲン化銀乳剤層を有し、第1のハロ
ゲン化銀乳剤層、もしくは隣接する親水性コロイド層
に、該ヒドラジン誘導体を含み、第2のハロゲン化銀乳
剤層、もしくは隣接する親水性コロイド層(但しヒドラ
ジン誘導体を含有しない層)に該レドックス化合物を含
む。 構成例 3) 構成例 2) で2つの乳剤層の順が逆の構成
である。構成例 2) と 3) においては、2つの感光性乳
剤層の間に、ゼラチンや合成ポリマー(ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコールなど)を含む中間層を設けて
も良い。 構成例 4) 支持体上に、該ヒドラジン誘導体を含むハ
ロゲン化銀乳剤層を有し、該乳剤層の上、もしくは、支
持体とハロゲン化銀乳剤層との間に、該レドックス化合
物を含む親水性コロイド層を有する。特に好ましい構成
は、構成例 2) または 3) である。
【0079】本発明に用いられるヒドラジン誘導体につ
いて説明する。本発明には、特開平7−287335号
に記載の一般式(I)の化合物が用いられる。具体的に
は、同明細書に記載のI−1〜I−53で表される化合
物が用いられる。
いて説明する。本発明には、特開平7−287335号
に記載の一般式(I)の化合物が用いられる。具体的に
は、同明細書に記載のI−1〜I−53で表される化合
物が用いられる。
【0080】また下記のヒドラジン誘導体も好ましく用
いられる。特公平6−77138号に記載の(化1)で
表される化合物で、具体的には同公報3頁、4頁に記載
の化合物。特公平6−93082号に記載の一般式
(I)で表される化合物で、具体的には同公報8頁〜1
8頁に記載の1〜38の化合物。特開平6−23049
7号に記載の一般式(4)、一般式(5)および一般式
(6)で表される化合物で、具体的には同公報25頁、
26頁に記載の化合物4−1〜化合物4−10、28頁
〜36頁に記載の化合物5−1〜5−42、および39
頁、40頁に記載の化合物6−1〜化合物6−7。特開
平6−289520号に記載の一般式(1)および一般
式(2)で表される化合物で、具体的には同公報5頁〜
7頁に記載の化合物1−1)〜1−17)および2−
1)。特開平6−313936号に記載の(化2)およ
び(化3)で表される化合物で、具体的には同公報6頁
〜19頁に記載の化合物。特開平6−313951号に
記載の(化1)で表される化合物で、具体的には同公報
3頁〜5頁に記載の化合物。特開平7−5610号に記
載の一般式(I)で表される化合物で、具体的には同公
報5頁〜10頁に記載の化合物I−1〜I−38。特開
平7−77783号に記載の一般式(II)で表される化
合物で、具体的には同公報10頁〜27頁に記載の化合
物II−1〜II−102。特開平7−104426号に記
載の一般式(H)および一般式(Ha)で表される化合
物で、具体的には同公報8頁〜15頁に記載の化合物H
−1〜H−44。
いられる。特公平6−77138号に記載の(化1)で
表される化合物で、具体的には同公報3頁、4頁に記載
の化合物。特公平6−93082号に記載の一般式
(I)で表される化合物で、具体的には同公報8頁〜1
8頁に記載の1〜38の化合物。特開平6−23049
7号に記載の一般式(4)、一般式(5)および一般式
(6)で表される化合物で、具体的には同公報25頁、
26頁に記載の化合物4−1〜化合物4−10、28頁
〜36頁に記載の化合物5−1〜5−42、および39
頁、40頁に記載の化合物6−1〜化合物6−7。特開
平6−289520号に記載の一般式(1)および一般
式(2)で表される化合物で、具体的には同公報5頁〜
7頁に記載の化合物1−1)〜1−17)および2−
1)。特開平6−313936号に記載の(化2)およ
び(化3)で表される化合物で、具体的には同公報6頁
〜19頁に記載の化合物。特開平6−313951号に
記載の(化1)で表される化合物で、具体的には同公報
3頁〜5頁に記載の化合物。特開平7−5610号に記
載の一般式(I)で表される化合物で、具体的には同公
報5頁〜10頁に記載の化合物I−1〜I−38。特開
平7−77783号に記載の一般式(II)で表される化
合物で、具体的には同公報10頁〜27頁に記載の化合
物II−1〜II−102。特開平7−104426号に記
載の一般式(H)および一般式(Ha)で表される化合
物で、具体的には同公報8頁〜15頁に記載の化合物H
−1〜H−44。
【0081】本発明に特に好ましく用いられるヒドラジ
ン誘導体は、ヒドラジン基の近傍にアニオン性基または
ヒドラジンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニ
オン性基を有することを特徴とする化合物と一般式
(1)の化合物である。
ン誘導体は、ヒドラジン基の近傍にアニオン性基または
ヒドラジンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニ
オン性基を有することを特徴とする化合物と一般式
(1)の化合物である。
【0082】まず前者について説明する。
【0083】アニオン性基としては具体的には、カルボ
ン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、ホスホン酸
およびそれらの塩が挙げられる。ここでヒドラジン基の
近傍とは、ヒドラジンのアニオン性基に近い窒素原子と
アニオン性基の間に、炭素原子、窒素原子、酸素原子お
よび硫黄原子の少なくとも一種から選ばれる原子2〜5
個で形成される結合鎖が介在することを意味する。近傍
としてより好ましくは炭素原子と窒素原子の少なくとも
一種から選ばれる原子2〜5個で形成される結合鎖が介
在する場合であり、さらに好ましくは炭素原子2〜3個
で形成される結合鎖が介在する場合である。ヒドラジン
水素と分子内水素結合を形成するノニオン性基としては
孤立電子対が5ないし7員環でヒドラジン水素と水素結
合を形成する基であり、酸素原子、窒素原子、硫黄原子
またはリン原子の少なくとも一つを有する基である。ノ
ニオン性基としてはアルコキシ基、アミノ基、アルキル
チオ基、カルボニル基、カルバモイル基、アルコキシカ
ルボニル基、ウレタン基、ウレイド基、アシルオキシ
基、アシルアミノ基が挙げられる。これらのうちアニオ
ン性基が好ましく、さらにカルボン酸およびその塩が最
も好ましい。本発明で用いられる造核剤として好ましい
ものは以下に一般式(A)、(B)、(C)で示される
ものである。 一般式(A)
ン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、ホスホン酸
およびそれらの塩が挙げられる。ここでヒドラジン基の
近傍とは、ヒドラジンのアニオン性基に近い窒素原子と
アニオン性基の間に、炭素原子、窒素原子、酸素原子お
よび硫黄原子の少なくとも一種から選ばれる原子2〜5
個で形成される結合鎖が介在することを意味する。近傍
としてより好ましくは炭素原子と窒素原子の少なくとも
一種から選ばれる原子2〜5個で形成される結合鎖が介
在する場合であり、さらに好ましくは炭素原子2〜3個
で形成される結合鎖が介在する場合である。ヒドラジン
水素と分子内水素結合を形成するノニオン性基としては
孤立電子対が5ないし7員環でヒドラジン水素と水素結
合を形成する基であり、酸素原子、窒素原子、硫黄原子
またはリン原子の少なくとも一つを有する基である。ノ
ニオン性基としてはアルコキシ基、アミノ基、アルキル
チオ基、カルボニル基、カルバモイル基、アルコキシカ
ルボニル基、ウレタン基、ウレイド基、アシルオキシ
基、アシルアミノ基が挙げられる。これらのうちアニオ
ン性基が好ましく、さらにカルボン酸およびその塩が最
も好ましい。本発明で用いられる造核剤として好ましい
ものは以下に一般式(A)、(B)、(C)で示される
ものである。 一般式(A)
【0084】
【化47】
【0085】(式中、R1 はアルキル基、アリール基ま
たはヘテロ環基を表し、L1 は電子吸引基を有する2価
の連結基を表し、Y1 はアニオン性基またはヒドラジン
の水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基を
表す。) 一般式(B)
たはヘテロ環基を表し、L1 は電子吸引基を有する2価
の連結基を表し、Y1 はアニオン性基またはヒドラジン
の水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基を
表す。) 一般式(B)
【0086】
【化48】
【0087】(式中、R2 はアルキル基、アリール基ま
たはヘテロ環基を表し、L2 は2価の連結基を表し、Y
2 はアニオン性基またはヒドラジンの水素原子と分子内
水素結合を形成するノニオン性基を表す。) 一般式(C)
たはヘテロ環基を表し、L2 は2価の連結基を表し、Y
2 はアニオン性基またはヒドラジンの水素原子と分子内
水素結合を形成するノニオン性基を表す。) 一般式(C)
【0088】
【化49】
【0089】(式中、X3 はベンゼン環に置換可能な基
を表し、R3 はアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基またはアミ
ノ基を表し、Y3 はアニオン性基またはヒドラジンの水
素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基を表
す。m3 は0から4の整数でありn3 は1または2であ
る。n3 が1のときR3 は電子吸引性基を有する。)
を表し、R3 はアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基またはアミ
ノ基を表し、Y3 はアニオン性基またはヒドラジンの水
素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基を表
す。m3 は0から4の整数でありn3 は1または2であ
る。n3 が1のときR3 は電子吸引性基を有する。)
【0090】一般式(A)、(B)、(C)に関しさら
に詳細に説明する。R1 、R2 のアルキル基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜12の直鎖、分岐
鎖または環状のアルキル基であり、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、アリル、プ
ロパルギル、2−ブテニル、2−ヒドロキシエチル、ベ
ンジル、ベンズヒドリル、トリチル、4−メチルベンジ
ル、2−メトキシエチル、シクロペンチル、2−アセト
アミドエチルである。
に詳細に説明する。R1 、R2 のアルキル基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜12の直鎖、分岐
鎖または環状のアルキル基であり、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、アリル、プ
ロパルギル、2−ブテニル、2−ヒドロキシエチル、ベ
ンジル、ベンズヒドリル、トリチル、4−メチルベンジ
ル、2−メトキシエチル、シクロペンチル、2−アセト
アミドエチルである。
【0091】アリール基としては炭素数6〜24、好ま
しくは炭素数6〜12のアリール基で例えば、フェニ
ル、ナフチル、p−アルコキシフェニル、p−スルホン
アミドフェニル、p−ウレイドフェニル、p−アミドフ
ェニルである。ヘテロ環基としては炭素数1〜5の酸素
原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含む5員
または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環であって環
を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類は1つでも複
数であっても良く、例えば、2−フリル、2−チエニ
ル、4−ピリジルである。
しくは炭素数6〜12のアリール基で例えば、フェニ
ル、ナフチル、p−アルコキシフェニル、p−スルホン
アミドフェニル、p−ウレイドフェニル、p−アミドフ
ェニルである。ヘテロ環基としては炭素数1〜5の酸素
原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含む5員
または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環であって環
を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類は1つでも複
数であっても良く、例えば、2−フリル、2−チエニ
ル、4−ピリジルである。
【0092】R1 、R2 として好ましくはアリール基、
芳香族ヘテロ環基またはアリール置換メチル基であり、
更に好ましくはアリール基(例えばフェニル、ナフチ
ル)である。R1 、R2 は置換基で置換されていてもよ
く、置換基としては例えばアルキル基、アラルキル基、
アルコキシ基、アルキルまたはアリール置換アミノ基、
アミド基、スルホンアミド基、ウレイド基、ウレタン
基、アリールオキシ基、スルファモイル基、カルバモイ
ル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲ
ン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、リンサ
ンアミド基である。これらの基は更に置換されていても
よい。これらのうちスルホンアミド基、ウレイド基、ア
ミド基、アルコキシ基、ウレタン基が好ましく、スルホ
ンアミド基、ウレイド基が更に好ましい。これらの基は
可能なときは互いに連結して環を形成してもよい。
芳香族ヘテロ環基またはアリール置換メチル基であり、
更に好ましくはアリール基(例えばフェニル、ナフチ
ル)である。R1 、R2 は置換基で置換されていてもよ
く、置換基としては例えばアルキル基、アラルキル基、
アルコキシ基、アルキルまたはアリール置換アミノ基、
アミド基、スルホンアミド基、ウレイド基、ウレタン
基、アリールオキシ基、スルファモイル基、カルバモイ
ル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲ
ン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、リンサ
ンアミド基である。これらの基は更に置換されていても
よい。これらのうちスルホンアミド基、ウレイド基、ア
ミド基、アルコキシ基、ウレタン基が好ましく、スルホ
ンアミド基、ウレイド基が更に好ましい。これらの基は
可能なときは互いに連結して環を形成してもよい。
【0093】R3 のアルキル基、アリール基、ヘテロ環
基はR1 で述べたものが挙げられる。アルケニル基とし
ては炭素数2〜18好ましくは2〜10のもので、例え
ばビニル、2−スチリルである。アルキニル基としては
炭素数2〜18好ましくは2〜10のもので、例えばエ
チニル、フェニルエチニルである。アルコキシ基として
は炭素数1ないし16、好ましくは炭素数1ないし10
の直鎖、分岐鎖または環状のアルコキシ基であり、例え
ばメトキシ、イソプロポキシ、ベンジルオキシである。
アミノ基としては炭素数0〜16、好ましくは炭素数1
〜10のもので、エチルアミノ、ベンジルアミノ、フェ
ニルアミノである。n3 =1のときR3としてはアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基が好ましい。n3 =
2のときR3 としてはアミノ基、アルコキシ基が好まし
い。
基はR1 で述べたものが挙げられる。アルケニル基とし
ては炭素数2〜18好ましくは2〜10のもので、例え
ばビニル、2−スチリルである。アルキニル基としては
炭素数2〜18好ましくは2〜10のもので、例えばエ
チニル、フェニルエチニルである。アルコキシ基として
は炭素数1ないし16、好ましくは炭素数1ないし10
の直鎖、分岐鎖または環状のアルコキシ基であり、例え
ばメトキシ、イソプロポキシ、ベンジルオキシである。
アミノ基としては炭素数0〜16、好ましくは炭素数1
〜10のもので、エチルアミノ、ベンジルアミノ、フェ
ニルアミノである。n3 =1のときR3としてはアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基が好ましい。n3 =
2のときR3 としてはアミノ基、アルコキシ基が好まし
い。
【0094】R3 の有する電子吸引性基としては、ハメ
ットのσm の値が0.2以上のもの、好ましくは0.3
以上のもので、例えばハロゲン原子(フッ素、塩素、臭
素)、シアノ基、スルホニル基(メタンスルホニル、ベ
ンゼンスルホニル)、スルフィニル基(メタンスルフィ
ニル)、アシル基(アセチル、ベンゾイル)、オキシカ
ルボニル基(メトキシカルボニル)、カルバモイル基
(N−メチルカルバモイル)、スルファモイル基(メチ
ルスルファモイル)、ハロゲン置換アルキル基(トリフ
ルオロメチル)、ヘテロ環基(2−ベンズオキサゾリ
ル、ピロロ)、4級オニウム基(トリフェニルホスホニ
ウム、トリアルキルアンモニウム、ピリジニウム)が挙
げられる。電子吸引基を有するR3 としては、例えばト
リフルオロメチル、ジフルオロメチル、ペンタフルオロ
エチル、シアノメチル、メタンスルホニルメチル、アセ
チルエチル、トリフルオロメチルエチニル、エトキシカ
ルボニルメチルが挙げられる。
ットのσm の値が0.2以上のもの、好ましくは0.3
以上のもので、例えばハロゲン原子(フッ素、塩素、臭
素)、シアノ基、スルホニル基(メタンスルホニル、ベ
ンゼンスルホニル)、スルフィニル基(メタンスルフィ
ニル)、アシル基(アセチル、ベンゾイル)、オキシカ
ルボニル基(メトキシカルボニル)、カルバモイル基
(N−メチルカルバモイル)、スルファモイル基(メチ
ルスルファモイル)、ハロゲン置換アルキル基(トリフ
ルオロメチル)、ヘテロ環基(2−ベンズオキサゾリ
ル、ピロロ)、4級オニウム基(トリフェニルホスホニ
ウム、トリアルキルアンモニウム、ピリジニウム)が挙
げられる。電子吸引基を有するR3 としては、例えばト
リフルオロメチル、ジフルオロメチル、ペンタフルオロ
エチル、シアノメチル、メタンスルホニルメチル、アセ
チルエチル、トリフルオロメチルエチニル、エトキシカ
ルボニルメチルが挙げられる。
【0095】L1 、L2 は2価の連結基を表し、アルキ
レン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン
基、二価のヘテロ環基およびそれらを−O−、−S−、
−NH−、−CO−、−SO2 −等の単独または組み合
わせからなる基で連結したものである。L1 、L2 はR
1 の置換基として述べた基で置換されていてもよい。ア
ルキレン基としては、例えばメチレン、エチレン、トリ
メチレン、プロピレン、2−ブテン−1,4−イル、2
−ブチン−1,4−イルである。アルケニレン基として
は、例えばビニレンである。アルキニレン基としてはエ
チニレンである。アリーレン基としては、例えばフェニ
レンである。二価のヘテロ環基としては、例えばフラン
−1,4−ジイルである。L1 としてはアルキレン基、
アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基が好ま
しく、アルキレン基がより好ましい。さらに鎖長が炭素
数2〜3のアルキレン基が最も好ましい。L2 としては
アルキレン基、アリーレン基、−NH−アルキレン−、
−O−アルキレン−、−NH−アリーレンが好ましく、
−NH−アルキレン、−O−アルキレン−がより好まし
い。
レン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン
基、二価のヘテロ環基およびそれらを−O−、−S−、
−NH−、−CO−、−SO2 −等の単独または組み合
わせからなる基で連結したものである。L1 、L2 はR
1 の置換基として述べた基で置換されていてもよい。ア
ルキレン基としては、例えばメチレン、エチレン、トリ
メチレン、プロピレン、2−ブテン−1,4−イル、2
−ブチン−1,4−イルである。アルケニレン基として
は、例えばビニレンである。アルキニレン基としてはエ
チニレンである。アリーレン基としては、例えばフェニ
レンである。二価のヘテロ環基としては、例えばフラン
−1,4−ジイルである。L1 としてはアルキレン基、
アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基が好ま
しく、アルキレン基がより好ましい。さらに鎖長が炭素
数2〜3のアルキレン基が最も好ましい。L2 としては
アルキレン基、アリーレン基、−NH−アルキレン−、
−O−アルキレン−、−NH−アリーレンが好ましく、
−NH−アルキレン、−O−アルキレン−がより好まし
い。
【0096】L1 の有する電子吸引性基としては、R3
の有する電子吸引性基として述べたものが挙げられる。
L1 として例えばテトラフルオロエチレン、フルオロメ
チレン、ヘキサフルオロトリメチレン、パーフルオロフ
ェニレン、ジフルオロビニレン、シアノメチレン、メタ
ンスルホニルエチレンが挙げられる。
の有する電子吸引性基として述べたものが挙げられる。
L1 として例えばテトラフルオロエチレン、フルオロメ
チレン、ヘキサフルオロトリメチレン、パーフルオロフ
ェニレン、ジフルオロビニレン、シアノメチレン、メタ
ンスルホニルエチレンが挙げられる。
【0097】Y1 ないしY3 としてはすでに述べたもの
であり、アニオン性基または孤立電子対が5ないし7員
環でヒドラジン水素と水素結合を形成するノニオン性基
である。さらに具体的には、アニオン性基としてはカル
ボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、ホスホン
酸およびそれらの塩が挙げられる。塩としてはアルカリ
金属イオン(ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金
属イオン(カルシウム、マグネシウム)、アンモニウム
(アンモニウム、トリエチルアンモニウム、テトラブチ
ルアンモニウム、ピリジニウム)、ホスホニウム(テト
ラフェニルホスホニウム)が挙げられる。ノニオン性基
としては酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはリン原子
の少なくとも一つを有する基で、アルコキシ基、アミノ
基、アルキルチオ基、カルボニル基、カルバモイル基、
アルコキシカルボニル基、ウレタン基、ウレイド基、ア
シルオキシ基、アシルアミノ基が挙げられる。Y1 ない
しY3 としてはアニオン性基が好ましく、カルボン酸お
よびその塩がさらに好ましい。
であり、アニオン性基または孤立電子対が5ないし7員
環でヒドラジン水素と水素結合を形成するノニオン性基
である。さらに具体的には、アニオン性基としてはカル
ボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、ホスホン
酸およびそれらの塩が挙げられる。塩としてはアルカリ
金属イオン(ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金
属イオン(カルシウム、マグネシウム)、アンモニウム
(アンモニウム、トリエチルアンモニウム、テトラブチ
ルアンモニウム、ピリジニウム)、ホスホニウム(テト
ラフェニルホスホニウム)が挙げられる。ノニオン性基
としては酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはリン原子
の少なくとも一つを有する基で、アルコキシ基、アミノ
基、アルキルチオ基、カルボニル基、カルバモイル基、
アルコキシカルボニル基、ウレタン基、ウレイド基、ア
シルオキシ基、アシルアミノ基が挙げられる。Y1 ない
しY3 としてはアニオン性基が好ましく、カルボン酸お
よびその塩がさらに好ましい。
【0098】X3 のベンゼン環に置換可能な基およびそ
の好ましいものは、一般式(A)のR1 が有する置換基
として述べたものが挙げられる。m3 が2以上の時それ
ぞれは同じでも異なっていてもよい。
の好ましいものは、一般式(A)のR1 が有する置換基
として述べたものが挙げられる。m3 が2以上の時それ
ぞれは同じでも異なっていてもよい。
【0099】R1 ないしR3 、またはX3 は写真用カプ
ラーで用いられる耐拡散基を有してもよいし、ハロゲン
化銀への吸着促進基を有してもよい。耐拡散基としては
炭素数8以上30以下のもので、炭素数12以上25以
下のものが好ましい。ハロゲン化銀への吸着促進基とし
ては、好ましくはチオアミド類(例えばチオウレタン、
チオウレイド、チオアミド)、メルカプト類(例えば5
−メルカプトテトラゾール、3−メルカプト−1,2,
4−トリアゾール、2−メルカプト−1,3,4−チア
ジアゾール、2−メルカプト−1,3,4−オキサジア
ゾール等のヘテロ環メルカプト、アルキルメルカプト、
アリールメルカプト)およびイミノ銀を生成する5ない
し6員の含窒素ヘテロ環(例えばベンゾトリアゾール)
である。ハロゲン化銀吸着促進基を有するものとして
は、吸着基が保護されており現像処理時に保護基が除去
されてハロゲン化銀への吸着性が高まる構造のものも含
まれる。
ラーで用いられる耐拡散基を有してもよいし、ハロゲン
化銀への吸着促進基を有してもよい。耐拡散基としては
炭素数8以上30以下のもので、炭素数12以上25以
下のものが好ましい。ハロゲン化銀への吸着促進基とし
ては、好ましくはチオアミド類(例えばチオウレタン、
チオウレイド、チオアミド)、メルカプト類(例えば5
−メルカプトテトラゾール、3−メルカプト−1,2,
4−トリアゾール、2−メルカプト−1,3,4−チア
ジアゾール、2−メルカプト−1,3,4−オキサジア
ゾール等のヘテロ環メルカプト、アルキルメルカプト、
アリールメルカプト)およびイミノ銀を生成する5ない
し6員の含窒素ヘテロ環(例えばベンゾトリアゾール)
である。ハロゲン化銀吸着促進基を有するものとして
は、吸着基が保護されており現像処理時に保護基が除去
されてハロゲン化銀への吸着性が高まる構造のものも含
まれる。
【0100】一般式(A)、(B)、(C)において、
それぞれ二つの化合物の水素原子が除去されたラジカル
どうしが結合してビス型を形成してもよい。一般式
(A)、(B)、(C)において、一般式(A)および
(B)が好ましく、一般式(A)がより好ましい。さら
に一般式(A)、(B)、(C)において以下に示す一
般式(D)、(E)、(F)がより好ましく、一般式
(D)が最も好ましい。 一般式(D)
それぞれ二つの化合物の水素原子が除去されたラジカル
どうしが結合してビス型を形成してもよい。一般式
(A)、(B)、(C)において、一般式(A)および
(B)が好ましく、一般式(A)がより好ましい。さら
に一般式(A)、(B)、(C)において以下に示す一
般式(D)、(E)、(F)がより好ましく、一般式
(D)が最も好ましい。 一般式(D)
【0101】
【化50】
【0102】(式中、R4 、X4 、m4 はそれぞれ一般
式(C)のR3 、X3 、m3 と同義であり、L4 、Y4
は一般式(A)のL1 、Y1 と同義である。) 一般式(E)
式(C)のR3 、X3 、m3 と同義であり、L4 、Y4
は一般式(A)のL1 、Y1 と同義である。) 一般式(E)
【0103】
【化51】
【0104】(式中、R5 、X5 、m5 はそれぞれ一般
式(C)のR3 、X3 、m3 と同義であり、L5 、Y5
は一般式(B)のL2 、Y2 と同義である。) 一般式(F)
式(C)のR3 、X3 、m3 と同義であり、L5 、Y5
は一般式(B)のL2 、Y2 と同義である。) 一般式(F)
【0105】
【化52】
【0106】(式中、R61、R62、X6 、m6 、n6 、
Yは一般式(C)のR3 、X3 、m3 、n3 、Y3と同
義である。)
Yは一般式(C)のR3 、X3 、m3 、n3 、Y3と同
義である。)
【0107】以下に本発明で用いられる造核剤の具体例
を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0108】
【化53】
【0109】
【化54】
【0110】
【化55】
【0111】
【化56】
【0112】
【化57】
【0113】
【化58】
【0114】次に一般式(1)で表されるヒドラジン誘
導体について詳細に説明する。 一般式(1)
導体について詳細に説明する。 一般式(1)
【0115】
【化59】
【0116】式中、R0 は、ジフルオロメチル基または
モノフルオロメチル基を表し、A0は芳香族基を表す。
但し、A0 の有する置換基の少なくとも一つは、耐拡散
基、ハロゲン化銀への吸着促進基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、ヘテロ環チオ基、4級アンモニウム基、
4級化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基、エチレ
ンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を含むアルコキ
シ基、またはスルフィド結合もしくはジスルフィド結合
を含む飽和ヘテロ環基であるか、またはこれらの基の少
なくとも一つを含む置換基である。
モノフルオロメチル基を表し、A0は芳香族基を表す。
但し、A0 の有する置換基の少なくとも一つは、耐拡散
基、ハロゲン化銀への吸着促進基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、ヘテロ環チオ基、4級アンモニウム基、
4級化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基、エチレ
ンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を含むアルコキ
シ基、またはスルフィド結合もしくはジスルフィド結合
を含む飽和ヘテロ環基であるか、またはこれらの基の少
なくとも一つを含む置換基である。
【0117】一般式(1)で表される化合物のうち、好
ましいものは次の一般式(1−a)で表される。 一般式(1−a)
ましいものは次の一般式(1−a)で表される。 一般式(1−a)
【0118】
【化60】
【0119】式中R1 はジフルオロメチル基もしくはモ
ノフルオロメチル基を表し、A1 は2価の芳香族基を表
し、R2 およびR3 は2価の脂肪族基または芳香族基を
表し、L1 およびL2 は2価の連結基を表し、m2 およ
びm3 はそれぞれ独立に0または1を表す。X1 は耐拡
散性基、ハロゲン化銀への吸着促進基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、4級アンモニウ
ム基、4級化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基、
エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を含むア
ルコキシ基、またはスルフィド結合もしくはジスルフィ
ド結合を含む飽和ヘテロ環基を表す。
ノフルオロメチル基を表し、A1 は2価の芳香族基を表
し、R2 およびR3 は2価の脂肪族基または芳香族基を
表し、L1 およびL2 は2価の連結基を表し、m2 およ
びm3 はそれぞれ独立に0または1を表す。X1 は耐拡
散性基、ハロゲン化銀への吸着促進基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、4級アンモニウ
ム基、4級化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基、
エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を含むア
ルコキシ基、またはスルフィド結合もしくはジスルフィ
ド結合を含む飽和ヘテロ環基を表す。
【0120】一般式(1−a)で表される化合物のう
ち、好ましいものは次の一般式(1−b)で表される。 一般式(1−b)
ち、好ましいものは次の一般式(1−b)で表される。 一般式(1−b)
【0121】
【化61】
【0122】式中X11、R11、R21、R31、L21、m21
およびm31は、それぞれ一般式(1−a)に於けるX1
、R2 、R3 、L2 、m2 およびm3 と同義の基であ
り、Yは置換基を表し、nは0から4の整数を表す。次
に一般式(D)で表される化合物について、詳しく説明
する。一般式(D)に於いてA0 で表される芳香族基と
は、単環もしくは2環のアリール基、および芳香族ヘテ
ロ環基である。具体的にはベンゼン環、ナフタレン環、
ピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、ピロール
環、フラン環、チオフェン環、チアゾール環、インドー
ル環等が挙げられる。A0 として好ましくは、ベンゼン
環を含むものであり、特に好ましくはベンゼン環であ
る。A0 は置換基で置換されていてもよく、置換基とし
ては例えばアルキル基、アラルキル基、アリール基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、アシル
オキシ基、アシル基、オキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、N−スルホニルカルバモイル基、カルボキシル
基、置換アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド
基、ウレイド基、ウレタン基、スルホニルウレイド基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル基、スル
ファモイル基、アシルスルファモイル基、カルバモイル
スルファモイル基、スルホ基、シアノ基、ハロゲン原
子、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、ス
ルファモイルアミノ基、オキサモイルアミノ基等が挙げ
られる。これらの基はさらに置換されていてもよい。こ
れらのうち、スルホンアミド基、ウレイド基、アシルア
ミノ基、カルバモイル基、アルコキシ基、置換アミノ
基、アルキル基、オキシカルボニル基が好ましく、スル
ホンアミド基、ウレイド基が特に好ましい。次にA0 の
置換基が有すべき、特定の基について詳しく説明する。
耐拡散性基とは、写真用のカプラー等に於ける耐拡散性
基、いわゆるバラスト基を意味するもので、本発明の化
合物が特定のハロゲン化銀乳剤層中に添加される際、こ
のものが容易に他の層へ拡散するのを防止しうる基、も
しくは現像時に現像液に容易に溶出するのを防止する基
のことである。具体的には総炭素原子数8以上の、好ま
しくは総炭素原子数8〜16の基の事で、バラスト基と
して好ましくは、総炭素原子数8以上のアルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、オキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルホ
ンアミド基、カルボニルオキシ基、ウレイド基、スルフ
ァモイル基、およびこれらの組み合わせからなる基が挙
げられる。A0 がバラスト基を有するとき、バラスト基
を含めたA0 の総炭素原子数は、14以上である。
およびm31は、それぞれ一般式(1−a)に於けるX1
、R2 、R3 、L2 、m2 およびm3 と同義の基であ
り、Yは置換基を表し、nは0から4の整数を表す。次
に一般式(D)で表される化合物について、詳しく説明
する。一般式(D)に於いてA0 で表される芳香族基と
は、単環もしくは2環のアリール基、および芳香族ヘテ
ロ環基である。具体的にはベンゼン環、ナフタレン環、
ピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、ピロール
環、フラン環、チオフェン環、チアゾール環、インドー
ル環等が挙げられる。A0 として好ましくは、ベンゼン
環を含むものであり、特に好ましくはベンゼン環であ
る。A0 は置換基で置換されていてもよく、置換基とし
ては例えばアルキル基、アラルキル基、アリール基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、アシル
オキシ基、アシル基、オキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、N−スルホニルカルバモイル基、カルボキシル
基、置換アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド
基、ウレイド基、ウレタン基、スルホニルウレイド基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル基、スル
ファモイル基、アシルスルファモイル基、カルバモイル
スルファモイル基、スルホ基、シアノ基、ハロゲン原
子、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、ス
ルファモイルアミノ基、オキサモイルアミノ基等が挙げ
られる。これらの基はさらに置換されていてもよい。こ
れらのうち、スルホンアミド基、ウレイド基、アシルア
ミノ基、カルバモイル基、アルコキシ基、置換アミノ
基、アルキル基、オキシカルボニル基が好ましく、スル
ホンアミド基、ウレイド基が特に好ましい。次にA0 の
置換基が有すべき、特定の基について詳しく説明する。
耐拡散性基とは、写真用のカプラー等に於ける耐拡散性
基、いわゆるバラスト基を意味するもので、本発明の化
合物が特定のハロゲン化銀乳剤層中に添加される際、こ
のものが容易に他の層へ拡散するのを防止しうる基、も
しくは現像時に現像液に容易に溶出するのを防止する基
のことである。具体的には総炭素原子数8以上の、好ま
しくは総炭素原子数8〜16の基の事で、バラスト基と
して好ましくは、総炭素原子数8以上のアルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、オキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルホ
ンアミド基、カルボニルオキシ基、ウレイド基、スルフ
ァモイル基、およびこれらの組み合わせからなる基が挙
げられる。A0 がバラスト基を有するとき、バラスト基
を含めたA0 の総炭素原子数は、14以上である。
【0123】ハロゲン化銀への吸着促進基として好まし
くは、チオアミド基、メルカプト基、ジスルフィド結合
を有する基または5ないし6員の含窒素ヘテロ環基があ
げられる。チオアミド吸着促進基としては、−CS−ア
ミノ−で表される二価の基であり、環構造の一部であっ
てもよいし、また非環式チオアミド基であってもよい。
有用なチオアミド吸着促進基は、例えば米国特許4,0
30,925号、同4,031,127号、同4,08
0,207号、同4,245,037号、同4,25
5,511号、同4,266,013号、及び同4,2
76,364号、ならびに「リサーチ・ディスクロージ
ャー」(Research Disclosure) 誌第151巻 No. 1
5162(1976年11月)、及び同第176巻 N
o. 17626(1978年12月)に開示されている
ものから選ぶことができる。
くは、チオアミド基、メルカプト基、ジスルフィド結合
を有する基または5ないし6員の含窒素ヘテロ環基があ
げられる。チオアミド吸着促進基としては、−CS−ア
ミノ−で表される二価の基であり、環構造の一部であっ
てもよいし、また非環式チオアミド基であってもよい。
有用なチオアミド吸着促進基は、例えば米国特許4,0
30,925号、同4,031,127号、同4,08
0,207号、同4,245,037号、同4,25
5,511号、同4,266,013号、及び同4,2
76,364号、ならびに「リサーチ・ディスクロージ
ャー」(Research Disclosure) 誌第151巻 No. 1
5162(1976年11月)、及び同第176巻 N
o. 17626(1978年12月)に開示されている
ものから選ぶことができる。
【0124】非環式チオアミド基の具体例としては、例
えばチオウレイド基、チオウレタン基、ジチオカルバミ
ン酸エステル基など、また環状のチオアミド基の具体例
としては、例えば4−チアゾリン−2−チオン、4−イ
ミダゾリン−2−チオン、2−チオヒダントイン、ロー
ダニン、チオバルビツール酸、テトラゾリン−5−チオ
ン、1,2,4−トリアゾリン−3−チオン、1,3,
4−チアジアゾリン−2−チオン、1,3,4−オキサ
ジアゾリン−2−チオン、ベンズイミダゾリン−2−チ
オン、ベンズオキサゾリン−2−チオン及びベンゾチア
ゾリン−2−チオンなどが挙げられ、これらは更に置換
されていてもよい。メルカプト基としては脂肪族メルカ
プト基、芳香族メルカプト基やヘテロ環メルカプト基
(−SH基が結合した炭素原子の隣りが窒素原子の場合
は、これと互変異性体の関係にある環状チオアミド基と
同義であり、この基の具体例は上に列挙したものと同じ
である)が挙げられる。
えばチオウレイド基、チオウレタン基、ジチオカルバミ
ン酸エステル基など、また環状のチオアミド基の具体例
としては、例えば4−チアゾリン−2−チオン、4−イ
ミダゾリン−2−チオン、2−チオヒダントイン、ロー
ダニン、チオバルビツール酸、テトラゾリン−5−チオ
ン、1,2,4−トリアゾリン−3−チオン、1,3,
4−チアジアゾリン−2−チオン、1,3,4−オキサ
ジアゾリン−2−チオン、ベンズイミダゾリン−2−チ
オン、ベンズオキサゾリン−2−チオン及びベンゾチア
ゾリン−2−チオンなどが挙げられ、これらは更に置換
されていてもよい。メルカプト基としては脂肪族メルカ
プト基、芳香族メルカプト基やヘテロ環メルカプト基
(−SH基が結合した炭素原子の隣りが窒素原子の場合
は、これと互変異性体の関係にある環状チオアミド基と
同義であり、この基の具体例は上に列挙したものと同じ
である)が挙げられる。
【0125】5員ないし6員の含窒素ヘテロ環基として
は、窒素、酸素、硫黄及び炭素の組合せからなる5員な
いし6員の含窒素ヘテロ環があげられる。これらのう
ち、好ましいものとしては、ベンゾトリアゾール、トリ
アゾール、テトラゾール、インダゾール、ベンズイミダ
ゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾール、チアゾー
ル、ベンゾオキサゾール、オキサゾール、チアジアゾー
ル、オキサジアゾール、トリアジンなどがあげられる。
これらはさらに適当な置換基で置換されていてもよい。
吸着促進基として好ましいものは環状のチオアミド基
(すなわちメルカプト置換含窒素ヘテロ環で、例えば2
−メルカプトチアジアゾール基、3−メルカプト−1,
2,4−トリアゾール基、5−メルカプトテトラゾール
基、2−メルカプト−1,3,4−オキサジアゾール
基、2−メルカプトベンズオキサゾール基など)、又は
イミノ銀を形成する含窒素ヘテロ環基(例えば、ベンゾ
トリアゾール基、ベンズイミダゾール基、インダゾール
基など)の場合である。なお本発明において吸着促進基
には、その前駆体も含まれる。前駆体とは、現像時に現
像液によってはじめて吸着促進基が放出される、プレカ
ーサー基のついた吸着促進基のことで、現像液中の水酸
イオン、亜硫酸イオンによって、或いは現像主薬との反
応をひきがねとして分解される。具体的には、カルバモ
イル基、1,3,3a,7−テトラザインデン−4−イ
ル基、ウラシル基、アルコキシカルボニル基、あるい
は、4位がウレイド基、スルホンアミド基、アミド基で
置換された4−置換−2,5−ジヒドロキシフェニル基
等があげられる。
は、窒素、酸素、硫黄及び炭素の組合せからなる5員な
いし6員の含窒素ヘテロ環があげられる。これらのう
ち、好ましいものとしては、ベンゾトリアゾール、トリ
アゾール、テトラゾール、インダゾール、ベンズイミダ
ゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾール、チアゾー
ル、ベンゾオキサゾール、オキサゾール、チアジアゾー
ル、オキサジアゾール、トリアジンなどがあげられる。
これらはさらに適当な置換基で置換されていてもよい。
吸着促進基として好ましいものは環状のチオアミド基
(すなわちメルカプト置換含窒素ヘテロ環で、例えば2
−メルカプトチアジアゾール基、3−メルカプト−1,
2,4−トリアゾール基、5−メルカプトテトラゾール
基、2−メルカプト−1,3,4−オキサジアゾール
基、2−メルカプトベンズオキサゾール基など)、又は
イミノ銀を形成する含窒素ヘテロ環基(例えば、ベンゾ
トリアゾール基、ベンズイミダゾール基、インダゾール
基など)の場合である。なお本発明において吸着促進基
には、その前駆体も含まれる。前駆体とは、現像時に現
像液によってはじめて吸着促進基が放出される、プレカ
ーサー基のついた吸着促進基のことで、現像液中の水酸
イオン、亜硫酸イオンによって、或いは現像主薬との反
応をひきがねとして分解される。具体的には、カルバモ
イル基、1,3,3a,7−テトラザインデン−4−イ
ル基、ウラシル基、アルコキシカルボニル基、あるい
は、4位がウレイド基、スルホンアミド基、アミド基で
置換された4−置換−2,5−ジヒドロキシフェニル基
等があげられる。
【0126】アルキルチオ基とは置換もしくは無置換
の、分岐、環状もしくは直鎖の、総炭素原子数1〜18
のアルキルチオ基で、その置換基として、好ましくは、
アリール基、アルコキシ基(エチレンオキシもしくはプ
ロピレンオキシ単位をくり返し含むアルコキシ基を含
む。)、カルボキシル基、カルボニルオキシ基、オキシ
カルボニル基、アシルアミノ基、4級アンモニウム基、
アルキルチオ基、ヘテロ環基、スルホンアミド基、ウレ
イド基等が挙げられる。アルキルチオ基の具体例として
は、以下の基が挙げられる。
の、分岐、環状もしくは直鎖の、総炭素原子数1〜18
のアルキルチオ基で、その置換基として、好ましくは、
アリール基、アルコキシ基(エチレンオキシもしくはプ
ロピレンオキシ単位をくり返し含むアルコキシ基を含
む。)、カルボキシル基、カルボニルオキシ基、オキシ
カルボニル基、アシルアミノ基、4級アンモニウム基、
アルキルチオ基、ヘテロ環基、スルホンアミド基、ウレ
イド基等が挙げられる。アルキルチオ基の具体例として
は、以下の基が挙げられる。
【0127】
【化62】
【0128】アリールチオ基とは、置換もしくは無置換
の、総炭素原子数6〜18のアリールチオ基で、置換基
としては一般式(D)のA0 が有していてもよい置換基
について説明したのと同じものが挙げられる。アリール
チオ基として好ましくは、置換もしくは無置換のフェニ
ルチオ基であり、具体的には、フェニルチオ基、4−τ
−ブチルフェニルチオ基、4−ドデシルフェニルチオ基
等である。
の、総炭素原子数6〜18のアリールチオ基で、置換基
としては一般式(D)のA0 が有していてもよい置換基
について説明したのと同じものが挙げられる。アリール
チオ基として好ましくは、置換もしくは無置換のフェニ
ルチオ基であり、具体的には、フェニルチオ基、4−τ
−ブチルフェニルチオ基、4−ドデシルフェニルチオ基
等である。
【0129】ヘテロ環チオ基とは、置換もしくは無置換
の、総炭素原子数1〜18の、飽和もしくは不飽和のヘ
テロ環チオ基で、酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原
子を1個以上含む5員または6員の単環のヘテロ環、ま
たは縮合ヘテロ環である。具体的には、ベンゾチアゾリ
ルチオ基、1−フェニル−5−テトラゾリルチオ基、2
−メルカプトチアジアゾリル−4−チオ基、ピリジル−
2−チオ基、等が挙げられる。
の、総炭素原子数1〜18の、飽和もしくは不飽和のヘ
テロ環チオ基で、酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原
子を1個以上含む5員または6員の単環のヘテロ環、ま
たは縮合ヘテロ環である。具体的には、ベンゾチアゾリ
ルチオ基、1−フェニル−5−テトラゾリルチオ基、2
−メルカプトチアジアゾリル−4−チオ基、ピリジル−
2−チオ基、等が挙げられる。
【0130】4級アンモニウム基とは、4級の脂肪族ア
ンモニウムカチオンまたは4級の芳香族アンモニウムカ
チオンと、これらの対アニオンを表わす。環状の4級ア
ンモニウム基であってもよく、また4級アンモニウムカ
チオンの総炭素数は3〜24が好ましい。対アニオンと
しては、具体的にはクロルアニオン、ブロモアニオン、
ヨードアニオン、スルホン酸アニオン、カルボン酸アニ
オン等が、あげられるが、一般式(D)で表わされる化
合物が、スルホ基又はカルボキシル基等を有する場合分
子内塩を形成してもよい。
ンモニウムカチオンまたは4級の芳香族アンモニウムカ
チオンと、これらの対アニオンを表わす。環状の4級ア
ンモニウム基であってもよく、また4級アンモニウムカ
チオンの総炭素数は3〜24が好ましい。対アニオンと
しては、具体的にはクロルアニオン、ブロモアニオン、
ヨードアニオン、スルホン酸アニオン、カルボン酸アニ
オン等が、あげられるが、一般式(D)で表わされる化
合物が、スルホ基又はカルボキシル基等を有する場合分
子内塩を形成してもよい。
【0131】Xが4級化された窒素原子を含む含窒素ヘ
テロ環基を表わす時、具体的には、ピリジニウム基、キ
ノリニウム基、イソキノリニウム基、フェナンスリニウ
ム基、トリアゾリニウム基、イミダゾリニウム基、ベン
ゾチアゾリニウム基、が挙げられる。これらの基はさら
に置換基によって置換されていてもよいが、置換基とし
て好ましくは、アルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アルキルカルバモイル基、アミノ基、アンモニウム
基、ヘテロ環基が挙げられる。
テロ環基を表わす時、具体的には、ピリジニウム基、キ
ノリニウム基、イソキノリニウム基、フェナンスリニウ
ム基、トリアゾリニウム基、イミダゾリニウム基、ベン
ゾチアゾリニウム基、が挙げられる。これらの基はさら
に置換基によって置換されていてもよいが、置換基とし
て好ましくは、アルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アルキルカルバモイル基、アミノ基、アンモニウム
基、ヘテロ環基が挙げられる。
【0132】エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ
単位を含むアルコキシ基とは、具体的に、R4-O−(CH2CH
2O) p −、R4-O−{CH2CH(CH3)O }p −、またはR4-O−
{CH2CH(OH)CH2O }p − 等で表わされるアルコキシ基
である。ただしここでpは1以上の整数を表わし、R4
は脂肪族基または芳香族基を表わす。R4 は好ましくは
炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリー
ル基である。具体的には、CH3O(CH2CH2O)3−、 C6H13O
(CH2CH2O)2 −、 C4H9O−(CH2CH2CH2O)2 −、C8H17OCH2
CH(OH)CH2O −、 C12H25O−{CH2CH(CH3)O }2 −、C2H
5O(CH2CH2O)6 −、等の基が挙げられる。
単位を含むアルコキシ基とは、具体的に、R4-O−(CH2CH
2O) p −、R4-O−{CH2CH(CH3)O }p −、またはR4-O−
{CH2CH(OH)CH2O }p − 等で表わされるアルコキシ基
である。ただしここでpは1以上の整数を表わし、R4
は脂肪族基または芳香族基を表わす。R4 は好ましくは
炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリー
ル基である。具体的には、CH3O(CH2CH2O)3−、 C6H13O
(CH2CH2O)2 −、 C4H9O−(CH2CH2CH2O)2 −、C8H17OCH2
CH(OH)CH2O −、 C12H25O−{CH2CH(CH3)O }2 −、C2H
5O(CH2CH2O)6 −、等の基が挙げられる。
【0133】スルフィド結合もしくはジスルフィド結合
を含む飽和ヘテロ環基とは、具体的に、−S−、−S−
S−結合を含む、5員もしくは6員の飽和ヘテロ環を表
わし、好ましくは下記に示した基である。
を含む飽和ヘテロ環基とは、具体的に、−S−、−S−
S−結合を含む、5員もしくは6員の飽和ヘテロ環を表
わし、好ましくは下記に示した基である。
【0134】
【化63】
【0135】次に一般式(1−a)で表される化合物に
ついて説明する。一般式(1−a)においてA1 は2価
の芳香族基を表すが、これは一般式(1−a)に於いて
A0 の有すべき置換基をより限定した以外は、一般式
(D)のA0 とほぼ同義の基であり、その好ましい範囲
もまた同じである。すなわち、一般式(1−a)におい
てA1 で表わされる2価の芳香族基として好ましくは、
単環のアリーレン基であり、さらに好ましくはフェニレ
ン基である。A1 がフェニレン基を表わすとき、これは
置換基を有していてもよい。フェニレン基が有する置換
基としては、一般式(1)のA0 の置換基について述べ
たものが挙げられるが、好ましくは、アルキル基、アル
コキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイド基、
ハロゲン原子、カルボキシル基、スルホ基等であり、こ
れらの基の総炭素原子数は1〜12、特に好ましくは1
〜8である。A1 がフェニレン基を表わすとき、特に好
ましくはA1 が無置換のフェニレン基を表わすときであ
る。
ついて説明する。一般式(1−a)においてA1 は2価
の芳香族基を表すが、これは一般式(1−a)に於いて
A0 の有すべき置換基をより限定した以外は、一般式
(D)のA0 とほぼ同義の基であり、その好ましい範囲
もまた同じである。すなわち、一般式(1−a)におい
てA1 で表わされる2価の芳香族基として好ましくは、
単環のアリーレン基であり、さらに好ましくはフェニレ
ン基である。A1 がフェニレン基を表わすとき、これは
置換基を有していてもよい。フェニレン基が有する置換
基としては、一般式(1)のA0 の置換基について述べ
たものが挙げられるが、好ましくは、アルキル基、アル
コキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイド基、
ハロゲン原子、カルボキシル基、スルホ基等であり、こ
れらの基の総炭素原子数は1〜12、特に好ましくは1
〜8である。A1 がフェニレン基を表わすとき、特に好
ましくはA1 が無置換のフェニレン基を表わすときであ
る。
【0136】一般式(1−a)に於いてR2 、R3 は2
価の脂肪族基または芳香族基を表す。2価の脂肪族基と
は、置換もしくは無置換で、直鎖、分岐、もしくは環状
のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基であ
り、芳香族基とは単環もしくは2環のアリーレン基であ
る。R2 およびR3 として好ましくは、アルキレン基ま
たはアリーレン基であり、さらに最も好ましくはR2 が
フェニレン基、R3 がフェニレン基またはアルキレン基
を表す時である。これらは先に一般式(1)に於けるA
0 が有する置換基について説明したのと同じ置換基を有
していてもよい。
価の脂肪族基または芳香族基を表す。2価の脂肪族基と
は、置換もしくは無置換で、直鎖、分岐、もしくは環状
のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基であ
り、芳香族基とは単環もしくは2環のアリーレン基であ
る。R2 およびR3 として好ましくは、アルキレン基ま
たはアリーレン基であり、さらに最も好ましくはR2 が
フェニレン基、R3 がフェニレン基またはアルキレン基
を表す時である。これらは先に一般式(1)に於けるA
0 が有する置換基について説明したのと同じ置換基を有
していてもよい。
【0137】一般式(1−a)に於いてL1 、L2 で表
される2価の連結基とは、−O−、−S−、−N
(RN )−(RN は水素原子、アルキル基、またはアリ
ール基を表す。)、−CO−、−SO2 −、等の基の単
独、またはこれらの基の組み合わせからなる基である。
ここで組み合わせからなる基とは、具体的には、−CO
N(RN )−、−SO2 N(RN )−、−COO−、−
N(RN )CON(RN )−、−SO2 N(RN )CO
−、−SO2 N(RN )CON(RN )−、−N
(RN )COCON(RN )−、−N(RN )SO2 N
(RN )−等の基である。一般式(1−a)に於いてL
1 は、好ましくは−SO2 NH−、−NHCONH−、
−O−、−S−、−N(RN )−であり、最も好ましく
は−SO2 NH−、−NHCONH−である。L2 は好
ましくは、−CON(RN )−、−SO2 NH−、−N
HCONH−、−N(RN )CONH−、−COO−で
ある。ここでL2 が−CON(RN )−もしくは−N
(RN )CONH−を表す時、RN が置換アルキル基と
して、一般式(1−a)における−R3 −X基を表わす
こともあってよい。
される2価の連結基とは、−O−、−S−、−N
(RN )−(RN は水素原子、アルキル基、またはアリ
ール基を表す。)、−CO−、−SO2 −、等の基の単
独、またはこれらの基の組み合わせからなる基である。
ここで組み合わせからなる基とは、具体的には、−CO
N(RN )−、−SO2 N(RN )−、−COO−、−
N(RN )CON(RN )−、−SO2 N(RN )CO
−、−SO2 N(RN )CON(RN )−、−N
(RN )COCON(RN )−、−N(RN )SO2 N
(RN )−等の基である。一般式(1−a)に於いてL
1 は、好ましくは−SO2 NH−、−NHCONH−、
−O−、−S−、−N(RN )−であり、最も好ましく
は−SO2 NH−、−NHCONH−である。L2 は好
ましくは、−CON(RN )−、−SO2 NH−、−N
HCONH−、−N(RN )CONH−、−COO−で
ある。ここでL2 が−CON(RN )−もしくは−N
(RN )CONH−を表す時、RN が置換アルキル基と
して、一般式(1−a)における−R3 −X基を表わす
こともあってよい。
【0138】一般式(1−a)に於いて、X1 は耐拡散
性基、ハロゲン化銀への吸着促進基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、4級アンモニウム
基、4級化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基、エ
チレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を含むアル
コキシ基、またはジスルフィド結合を含むヘテロ環基を
表す。これらは先に一般式(1)のA0 の置換基、もし
くは置換基に含まれる基として説明したものと同じであ
る。一般式(1−a)に於いてX1 がアルキルチオ基、
アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、4級アンモニウム
基、エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を含
むアルコキシ基、またはジスルフィド結合を含むヘテロ
環基を表す時、R3 は好ましくはアルキレン基であり、
m3 は1を表す。一般式(1−a)においてX1 が4級
化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基を表す時、含
窒素ヘテロ環基が、その窒素原子とR3 との結合によっ
て4級化される場合と、もともと4級化された含窒素ヘ
テロ環基が、R3 を介さずにL2またはL1 に結合する
場合とがある。前者ではm3 は1で、R3 は好ましくは
アルキレン基であり、後者ではm3 は0を表す。
性基、ハロゲン化銀への吸着促進基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、4級アンモニウム
基、4級化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基、エ
チレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を含むアル
コキシ基、またはジスルフィド結合を含むヘテロ環基を
表す。これらは先に一般式(1)のA0 の置換基、もし
くは置換基に含まれる基として説明したものと同じであ
る。一般式(1−a)に於いてX1 がアルキルチオ基、
アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、4級アンモニウム
基、エチレンオキシもしくはプロピレンオキシ単位を含
むアルコキシ基、またはジスルフィド結合を含むヘテロ
環基を表す時、R3 は好ましくはアルキレン基であり、
m3 は1を表す。一般式(1−a)においてX1 が4級
化された窒素原子を含む含窒素ヘテロ環基を表す時、含
窒素ヘテロ環基が、その窒素原子とR3 との結合によっ
て4級化される場合と、もともと4級化された含窒素ヘ
テロ環基が、R3 を介さずにL2またはL1 に結合する
場合とがある。前者ではm3 は1で、R3 は好ましくは
アルキレン基であり、後者ではm3 は0を表す。
【0139】一般式(1−a)で表される化合物のう
ち、より好ましいものは、一般式(1−b)で表され
る。式中X11、R11、R21、R31、L21、m21およびm
31は、それぞれ一般式(1−a)に於けるX1 、R1 、
R2 、R3 、L2 、m2 およびm3 と同義の基であり、
Yは置換基を表し、nは0から4の整数を表す。Yで表
される置換基とは、一般式(1−a)に於いてA1 が有
していてもよい置換基について説明したものと同義であ
り、好ましい範囲もまた同じである。nは0または1が
好ましく、さらに好ましくはnが0を表す時である。
ち、より好ましいものは、一般式(1−b)で表され
る。式中X11、R11、R21、R31、L21、m21およびm
31は、それぞれ一般式(1−a)に於けるX1 、R1 、
R2 、R3 、L2 、m2 およびm3 と同義の基であり、
Yは置換基を表し、nは0から4の整数を表す。Yで表
される置換基とは、一般式(1−a)に於いてA1 が有
していてもよい置換基について説明したものと同義であ
り、好ましい範囲もまた同じである。nは0または1が
好ましく、さらに好ましくはnが0を表す時である。
【0140】一般式(1−b)で表わされる化合物にお
いて、X11がアルキルチオ基を表わすとき、さらに好ま
しいものは、次の一般式(1−c)で表わされるもので
ある。 一般式(1−c)
いて、X11がアルキルチオ基を表わすとき、さらに好ま
しいものは、次の一般式(1−c)で表わされるもので
ある。 一般式(1−c)
【0141】
【化64】
【0142】式中R12は一般式(1−b)におけるR11
と同じものであり、R5 はアルキレン基を表わす。L32
は、ベンゼン環との連結において、アシルアミノ基、カ
ルバモイル基、ウレイド基、オキシカルボニル基、スル
ホンアミド基を表わす。L32がアシルアミノ基、オキシ
カルボニル基、スルホンアミド基を表わすとき、m4 は
1を表わし、L32がカルバモイル基、ウレイド基を表わ
すとき、m4 は1または2を表わす。m4 が1のとき、
R6 は総炭素数7以上の無置換のアルキル基、総炭素数
1〜18の置換アルキル基、総炭素数3以上のシクロア
ルキル基を表わし、m4 が2のとき、R6 は総炭素数1
〜18の置換もしくは無置換のアルキル基、総炭素数3
以上のシクロアルキル基を表わす。
と同じものであり、R5 はアルキレン基を表わす。L32
は、ベンゼン環との連結において、アシルアミノ基、カ
ルバモイル基、ウレイド基、オキシカルボニル基、スル
ホンアミド基を表わす。L32がアシルアミノ基、オキシ
カルボニル基、スルホンアミド基を表わすとき、m4 は
1を表わし、L32がカルバモイル基、ウレイド基を表わ
すとき、m4 は1または2を表わす。m4 が1のとき、
R6 は総炭素数7以上の無置換のアルキル基、総炭素数
1〜18の置換アルキル基、総炭素数3以上のシクロア
ルキル基を表わし、m4 が2のとき、R6 は総炭素数1
〜18の置換もしくは無置換のアルキル基、総炭素数3
以上のシクロアルキル基を表わす。
【0143】以下に本発明で好ましく用いられる化合物
を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0144】
【化65】
【0145】
【化66】
【0146】
【化67】
【0147】
【化68】
【0148】
【化69】
【0149】
【化70】
【0150】
【化71】
【0151】本発明のヒドラジン系造核剤は、適当な水
混和性有機溶媒、例えばアルコール類(メタノール、エ
タノール、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケト
ン類(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブな
どに溶解して用いることができる。また、既によく知ら
れている乳化分散法によって、ジブチルフタレート、ト
リクレジルフォスフェート、グリセリルトリアセテート
あるいはジエチルフタレートなどのオイル、酢酸エチル
やシクロヘキサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、機
械的に乳化分散物を作製して用いることができる。ある
いは固体分散法として知られている方法によって、ヒド
ラジン誘導体の粉末を水の中にボールミル、コロイドミ
ル、あるいは超音波によって分散し用いることができ
る。
混和性有機溶媒、例えばアルコール類(メタノール、エ
タノール、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケト
ン類(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブな
どに溶解して用いることができる。また、既によく知ら
れている乳化分散法によって、ジブチルフタレート、ト
リクレジルフォスフェート、グリセリルトリアセテート
あるいはジエチルフタレートなどのオイル、酢酸エチル
やシクロヘキサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、機
械的に乳化分散物を作製して用いることができる。ある
いは固体分散法として知られている方法によって、ヒド
ラジン誘導体の粉末を水の中にボールミル、コロイドミ
ル、あるいは超音波によって分散し用いることができ
る。
【0152】本発明のヒドラジン造核剤は、支持体に対
してハロゲン化銀乳剤層側の該ハロゲン化銀乳剤層ある
いは他の親水性コロイド層のどの層に添加してもよい
が、該ハロゲン化銀乳剤層あるいはそれに隣接する親水
性コロイド層に添加することが好ましい。本発明の造核
剤添加量はハロゲン化銀1モルに対し1×10-6〜1×
10-2モルが好ましく、1×10-5〜5×10-3モルが
より好ましく、2×10-5〜5×10-3モルが最も好ま
しい。
してハロゲン化銀乳剤層側の該ハロゲン化銀乳剤層ある
いは他の親水性コロイド層のどの層に添加してもよい
が、該ハロゲン化銀乳剤層あるいはそれに隣接する親水
性コロイド層に添加することが好ましい。本発明の造核
剤添加量はハロゲン化銀1モルに対し1×10-6〜1×
10-2モルが好ましく、1×10-5〜5×10-3モルが
より好ましく、2×10-5〜5×10-3モルが最も好ま
しい。
【0153】本発明のポリマーラテックスは、下記一般
式(P)で表わされるポリマーである。 一般式(P)
式(P)で表わされるポリマーである。 一般式(P)
【0154】
【化72】
【0155】式中、Dは、活性メチレン基を含有するエ
チレン性不飽和モノマーより誘導される繰り返し単位を
表し、Aは、D以外でかつ、その単独重合体のガラス転
移温度が35℃以下である様なエチレン性不飽和モノマ
ーより誘導される繰り返し単位を表し、Bは、D、A以
外のエチレン性不飽和モノマーより誘導される繰り返し
単位を表す。
チレン性不飽和モノマーより誘導される繰り返し単位を
表し、Aは、D以外でかつ、その単独重合体のガラス転
移温度が35℃以下である様なエチレン性不飽和モノマ
ーより誘導される繰り返し単位を表し、Bは、D、A以
外のエチレン性不飽和モノマーより誘導される繰り返し
単位を表す。
【0156】x、y、zは各成分の重量百分率比を表
し、xは0.5ないし40、yは60ないし99.5、
zは0ないし50の値とする。ここで、x+y+z=1
00を表す。
し、xは0.5ないし40、yは60ないし99.5、
zは0ないし50の値とする。ここで、x+y+z=1
00を表す。
【0157】さらに詳細に説明すると、Dで表される活
性メチレン基を含有するエチレン性不飽和モノマーは、
下記一般式で表される。
性メチレン基を含有するエチレン性不飽和モノマーは、
下記一般式で表される。
【0158】
【化73】
【0159】式中、R1 水素原子、炭素数1〜4(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル)また
はハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)を表
し、好ましくは水素原子、メチル基、塩素原子を表す。
Lは、単結合もしくは二価の連結基を表し、具体的には
下式で表される。
ば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル)また
はハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)を表
し、好ましくは水素原子、メチル基、塩素原子を表す。
Lは、単結合もしくは二価の連結基を表し、具体的には
下式で表される。
【0160】
【化74】
【0161】L1 は−CON(R2)−(R2 は水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜6の
置換アルキル基を表す)、−COO −、−NHCO−、−OC
O−、
子、炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜6の
置換アルキル基を表す)、−COO −、−NHCO−、−OC
O−、
【0162】
【化75】
【0163】(R3 、R4 はそれぞれ独立に、水素、ヒ
ドロキシル、ハロゲン原子または置換もしくは無置換の
アルキル、アルコキシ、アシルオキシもしくはアリール
オキシを表わす)を表わし、L2 はL1 とXを結ぶ連結
基を表わし、mは0または1を表わし、nは0または1
を表わす。L2 で表される連結基は具体的には、下記の
一般式で表される。
ドロキシル、ハロゲン原子または置換もしくは無置換の
アルキル、アルコキシ、アシルオキシもしくはアリール
オキシを表わす)を表わし、L2 はL1 とXを結ぶ連結
基を表わし、mは0または1を表わし、nは0または1
を表わす。L2 で表される連結基は具体的には、下記の
一般式で表される。
【0164】
【化76】
【0165】J1 、J2 、J3 は同じでも異なっていて
もよく、−CO−、−SO2 −、−CON(R5)−(R
5 は水素原子、アルキル基(炭素数1〜6)、置換アル
キル基(炭素数1〜6)、−SO2 N(R5)−(R5 は
上記と同義)、−N(R5)−R6 −(R5 は上記と同
義、R6 は炭素数1〜約4のアルキレン基)、−N(R
5)−R6 −N(R7)−(R5 、R6 は上記と同義、R7
は水素原子、アルキル基(炭素数1〜6)、置換アルキ
ル基(炭素数1〜6)を表わす。)、−O−、−S−、
−N(R5)−CO−N(R7)−(R5 、R7 は上記と同
義)、−N(R5)−SO2 −N(R7)−(R5 、R7 は
上記と同義)、−COO−、−OCO−、−N(R5)C
O2 −(R5 は上記と同義)、−N(R5)CO−(R5
は上記と同義)等を挙げることがてきる。
もよく、−CO−、−SO2 −、−CON(R5)−(R
5 は水素原子、アルキル基(炭素数1〜6)、置換アル
キル基(炭素数1〜6)、−SO2 N(R5)−(R5 は
上記と同義)、−N(R5)−R6 −(R5 は上記と同
義、R6 は炭素数1〜約4のアルキレン基)、−N(R
5)−R6 −N(R7)−(R5 、R6 は上記と同義、R7
は水素原子、アルキル基(炭素数1〜6)、置換アルキ
ル基(炭素数1〜6)を表わす。)、−O−、−S−、
−N(R5)−CO−N(R7)−(R5 、R7 は上記と同
義)、−N(R5)−SO2 −N(R7)−(R5 、R7 は
上記と同義)、−COO−、−OCO−、−N(R5)C
O2 −(R5 は上記と同義)、−N(R5)CO−(R5
は上記と同義)等を挙げることがてきる。
【0166】p、q、r、sは0または1を表す。
X1 、X2 、X3 は互いに同じでも異なっていてもよ
く、炭素数1〜10個の無置換もしくは置換のアルキレ
ン基、アラルキレン基、またはフェニレン基を表わし、
アルキレン基は直鎖でも分岐でもよい。アルキレン基と
しては例えばメチレン、メチルメチレン、ジメチルメチ
レン、ジメチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、デシルメチレン、アラ
ルキレン基としては、例えばベンジリデン、フェニレン
基としては、例えばp−フェニレン、m−フェニレン、
メチルフェニレンなどがある。
X1 、X2 、X3 は互いに同じでも異なっていてもよ
く、炭素数1〜10個の無置換もしくは置換のアルキレ
ン基、アラルキレン基、またはフェニレン基を表わし、
アルキレン基は直鎖でも分岐でもよい。アルキレン基と
しては例えばメチレン、メチルメチレン、ジメチルメチ
レン、ジメチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、デシルメチレン、アラ
ルキレン基としては、例えばベンジリデン、フェニレン
基としては、例えばp−フェニレン、m−フェニレン、
メチルフェニレンなどがある。
【0167】Xは活性メチレン基を含む一価の基を表
し、好ましい具体例としては、R8 −CO−CH2 −C
OO−(R8 は炭素数1〜12個の置換または無置換の
アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
n−ブチル、t−ブチル、n−ノニル、2−メトキシエ
チル、4−フェノキシブチル、ベンジル、2−メタンス
ルホンアミドエチル等)、置換または無置換のアリール
基(例えば、フェニル、p−メチルフェニル、p−メト
キシフェニル、o−クロロフェニル等)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、メトキシエトキシ、n
−ブトキシ等)、
し、好ましい具体例としては、R8 −CO−CH2 −C
OO−(R8 は炭素数1〜12個の置換または無置換の
アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
n−ブチル、t−ブチル、n−ノニル、2−メトキシエ
チル、4−フェノキシブチル、ベンジル、2−メタンス
ルホンアミドエチル等)、置換または無置換のアリール
基(例えば、フェニル、p−メチルフェニル、p−メト
キシフェニル、o−クロロフェニル等)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、メトキシエトキシ、n
−ブトキシ等)、
【0168】シクロアルキルオキシ基(例えばシクロヘ
キシルオキシ)、アリロキシ(例えば、フェノキシ、p
−メチルフェノキシ、o−クロロフェノキシ、p−シア
ノフェノキシ等)、アミノ基、置換アミノ基(例えば、
メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ブチル
アミノ等))、NC−CH2 −COO−、R8 −CO−
CH2 −CO−(R8 は上記に同じ)、R8 −CO−C
H2 −CONR5 −(R5 、R8 は前記に同じ)等を挙
げることができる。
キシルオキシ)、アリロキシ(例えば、フェノキシ、p
−メチルフェノキシ、o−クロロフェノキシ、p−シア
ノフェノキシ等)、アミノ基、置換アミノ基(例えば、
メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ブチル
アミノ等))、NC−CH2 −COO−、R8 −CO−
CH2 −CO−(R8 は上記に同じ)、R8 −CO−C
H2 −CONR5 −(R5 、R8 は前記に同じ)等を挙
げることができる。
【0169】以下に、本発明の一般式(P)で表される
ポリマーにおいて、Dで表される活性メチレン基を有す
るエチレン性不飽和モノマーを例示するが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
ポリマーにおいて、Dで表される活性メチレン基を有す
るエチレン性不飽和モノマーを例示するが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
【0170】 M−1 2−アセトアセトキシエチルメタクリレート M−2 2−アセトアセトキシエチルアクリレート M−3 2−アセトアセトキシプロピルメタクリレート M−4 2−アセトアセトキシプロピルアクリレート M−5 2−アセトアセトアミドエチルメタクリレート M−6 2−アセトアセトアミドエチルアクリレート
【0171】 M−7 2−シアノアセトキシエチルメタクリレート M−8 2−シアノアセトキシエチルアクリレート M−9 N−(2−シアノアセトキシエチル)アクリル
アミド M−10 2−プロピオニルアセトキシエチルアクリレー
ト M−11 N−(2−プロピオニルアセトキシエチル)メ
タクリルアミド M−12 N−4−(アセトアセトキシベンジル)フェニ
ルアクリルアミド
アミド M−10 2−プロピオニルアセトキシエチルアクリレー
ト M−11 N−(2−プロピオニルアセトキシエチル)メ
タクリルアミド M−12 N−4−(アセトアセトキシベンジル)フェニ
ルアクリルアミド
【0172】M−13 エチルアクリロイルアセテート M−14 アクリロイルメチルアセテート M−15 N−メタクリロイルオキシメチルアセトアセト
アミド M−16 エチルメタクリロイルアセトアセテート M−17 N−アリルシアノアセトアミド M−18 メチルアクリロイルアセトアセテート
アミド M−16 エチルメタクリロイルアセトアセテート M−17 N−アリルシアノアセトアミド M−18 メチルアクリロイルアセトアセテート
【0173】M−19 N−(2−メタクリロイルオキシ
メチル)シアノアセトアミド M−20 p−(2−アセトアセチル)エチルスチレン M−21 4−アセトアセチル−1−メタクリロイルピペ
ラジン M−22 エチル−α−アセトアセトキシメタクリレート M−23 N−ブチル−N−アクリロイルオキシエチルア
セトアセトアミド M−24 p−(2−アセトアセトキシ)エチルスチレン
メチル)シアノアセトアミド M−20 p−(2−アセトアセチル)エチルスチレン M−21 4−アセトアセチル−1−メタクリロイルピペ
ラジン M−22 エチル−α−アセトアセトキシメタクリレート M−23 N−ブチル−N−アクリロイルオキシエチルア
セトアセトアミド M−24 p−(2−アセトアセトキシ)エチルスチレン
【0174】Aで表される繰り返し単位を与えるエチレ
ン性不飽和モノマーは、その単独重合体のガラス転移温
度が35℃以下となる様なモノマーであり、具体的には
アルキルアクリレート(例えば、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ヘ
キシルアクリレート、ベンジルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、n−ドデシルアクリレートな
ど)、アルキルメタクリレート(例えば、n−ブチルメ
タクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、n−ドデシルメタクリレー
トなど)、ジエン類(例えば、ブタジエン、イソプレン
等)、ビニルエステル類(例えば、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル等)などを挙げることができる。
ン性不飽和モノマーは、その単独重合体のガラス転移温
度が35℃以下となる様なモノマーであり、具体的には
アルキルアクリレート(例えば、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ヘ
キシルアクリレート、ベンジルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、n−ドデシルアクリレートな
ど)、アルキルメタクリレート(例えば、n−ブチルメ
タクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、n−ドデシルメタクリレー
トなど)、ジエン類(例えば、ブタジエン、イソプレン
等)、ビニルエステル類(例えば、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル等)などを挙げることができる。
【0175】さらに好ましいモノマーとしては、単独重
合体のガラス転移温度が10℃以下のモノマーであり、
この様なモノマーとしては炭素数2以上のアルキル側鎖
を有するアルキルアクリレート(例えば、エチルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート等)、炭素数6以上のアルキル側鎖を有す
るアルキルメタクリレート(例えば、n−ヘキシルメタ
クリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等)、
ジエン類(例えば、ブタジエン、イソプレン)を特に好
ましい例として挙げることができる。
合体のガラス転移温度が10℃以下のモノマーであり、
この様なモノマーとしては炭素数2以上のアルキル側鎖
を有するアルキルアクリレート(例えば、エチルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート等)、炭素数6以上のアルキル側鎖を有す
るアルキルメタクリレート(例えば、n−ヘキシルメタ
クリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等)、
ジエン類(例えば、ブタジエン、イソプレン)を特に好
ましい例として挙げることができる。
【0176】上記のポリマーのガラス転移温度の値につ
いては、J.Brandrup, E.H.Immergut共編「Polymer Hand
book」第3版(John Wiley & Sons. 1989 年)VI/209〜
VI/277頁に記載されている。
いては、J.Brandrup, E.H.Immergut共編「Polymer Hand
book」第3版(John Wiley & Sons. 1989 年)VI/209〜
VI/277頁に記載されている。
【0177】Bで表される繰り返し単位は、A以外の繰
り返し単位、すなわちその単独重合体のガラス転移温度
が35℃を超える様なモノマーより誘導される繰り返し
単位を表す。
り返し単位、すなわちその単独重合体のガラス転移温度
が35℃を超える様なモノマーより誘導される繰り返し
単位を表す。
【0178】具体的には、アクリル酸エステル類(例え
ば、t−ブチルアクリレート、フェニルアクリレート、
2−ナフチルアクリレート等)、メタクリル酸エステル
類(例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジル
メタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレー
ト、4−クロロベンジルメタクリレート等)、
ば、t−ブチルアクリレート、フェニルアクリレート、
2−ナフチルアクリレート等)、メタクリル酸エステル
類(例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジル
メタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレー
ト、4−クロロベンジルメタクリレート等)、
【0179】ビニルエステル類(例えば、安息香酸ビニ
ル、ビパロイルオキシエチレン等)、アクリルアミド類
(例えば、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、エ
チルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド、ブチル
アクリルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロ
ヘキシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒ
ドロキシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリ
ルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、フェ
ニルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチ
ルアクリルアミド、β−シアノエチルアクリルアミド、
ジアセトンアクリルアミドなど)、
ル、ビパロイルオキシエチレン等)、アクリルアミド類
(例えば、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、エ
チルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド、ブチル
アクリルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロ
ヘキシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒ
ドロキシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリ
ルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、フェ
ニルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチ
ルアクリルアミド、β−シアノエチルアクリルアミド、
ジアセトンアクリルアミドなど)、
【0180】メタクリルアミド類(例えば、メタクリル
アミド、メチルメタクリルアミド、エチルメタクリルア
ミド、プロピルメタクリルアミド、ブチルメタクリルア
ミド、tert−ブチルメタクリルアミド、シクロヘキシル
メタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒドロ
キシメチルメタクリルアミド、メトキシエチルメタクリ
ルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、フ
ェニルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、
ジエチルメタクリルアミド、β−シアノエチルメタクリ
ルアミドなど)、
アミド、メチルメタクリルアミド、エチルメタクリルア
ミド、プロピルメタクリルアミド、ブチルメタクリルア
ミド、tert−ブチルメタクリルアミド、シクロヘキシル
メタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒドロ
キシメチルメタクリルアミド、メトキシエチルメタクリ
ルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、フ
ェニルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、
ジエチルメタクリルアミド、β−シアノエチルメタクリ
ルアミドなど)、
【0181】スチレン類(例えば、スチレン、メチルス
チレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチ
ルスチレン、イソプロピルスチレン、クロロメチルスチ
レン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロル
スチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル
安息香酸メチルエステルなど)、
チレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチ
ルスチレン、イソプロピルスチレン、クロロメチルスチ
レン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロル
スチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル
安息香酸メチルエステルなど)、
【0182】アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルオキサゾリド
ン、塩化ビニリデン、フェニルビニルケトン等を挙げる
ことができる。
ル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルオキサゾリド
ン、塩化ビニリデン、フェニルビニルケトン等を挙げる
ことができる。
【0183】また、本発明の一般式(P)で表されるポ
リマーにおいては、特公昭60−15935号、同45
−3832号、同53−28086号、米国特許第3,
700,456号等に記載されている様なアニオン性官
能基(例えば、カルボキシル基、スルホン酸基)を有す
るモノマーを、ラテックスの安定性を向上させる等の目
的で共重合してもよい。
リマーにおいては、特公昭60−15935号、同45
−3832号、同53−28086号、米国特許第3,
700,456号等に記載されている様なアニオン性官
能基(例えば、カルボキシル基、スルホン酸基)を有す
るモノマーを、ラテックスの安定性を向上させる等の目
的で共重合してもよい。
【0184】このようなモノマーとしては、以下の化合
物を挙げることができる。アクリル酸;メタクリル酸;
イタコン酸;マレイン酸;イタコン酸モノアルキル、例
えば、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチルな
ど;マレイン酸モノアルキル、例えば、マレイン酸モノ
メチル、マレイン酸モノエチルなど;シトラコン酸;ス
チレンスルホン酸;ビニルベンジルスルホン酸;ビニル
スルホン酸;アクリロイルオキシアルキルスルホン酸、
例えば、アクリロイルオキシメチルスルホン酸、アクリ
ロイルオキシエチルスルホン酸、アクリロイルオキシプ
ロピルスルホン酸など;メタクリロイルオキシアルキル
スルホン酸、例えば、メタクリロイルオキシメチルスル
ホン酸、メタクリロイルオキシエチルスルホン酸、メタ
クリロイルオキシプロピルスルホン酸など、アクリルア
ミドアルキルスルホン酸、例えば、2−アクリルアミド
−2−メチルエタンスルホン酸、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−
2−メチルブタンスルホン酸など;メタクリルアミドア
ルキルスルホン酸、例えば、2−メタクリルアミド−2
−メチルエタンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−
2−メチルブタンスルホン酸など;これらの酸はアルカ
リ金属(例えば、Na、Kなど)またはアンモニウムイ
オンの塩であってもよい。
物を挙げることができる。アクリル酸;メタクリル酸;
イタコン酸;マレイン酸;イタコン酸モノアルキル、例
えば、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチルな
ど;マレイン酸モノアルキル、例えば、マレイン酸モノ
メチル、マレイン酸モノエチルなど;シトラコン酸;ス
チレンスルホン酸;ビニルベンジルスルホン酸;ビニル
スルホン酸;アクリロイルオキシアルキルスルホン酸、
例えば、アクリロイルオキシメチルスルホン酸、アクリ
ロイルオキシエチルスルホン酸、アクリロイルオキシプ
ロピルスルホン酸など;メタクリロイルオキシアルキル
スルホン酸、例えば、メタクリロイルオキシメチルスル
ホン酸、メタクリロイルオキシエチルスルホン酸、メタ
クリロイルオキシプロピルスルホン酸など、アクリルア
ミドアルキルスルホン酸、例えば、2−アクリルアミド
−2−メチルエタンスルホン酸、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−
2−メチルブタンスルホン酸など;メタクリルアミドア
ルキルスルホン酸、例えば、2−メタクリルアミド−2
−メチルエタンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−
2−メチルブタンスルホン酸など;これらの酸はアルカ
リ金属(例えば、Na、Kなど)またはアンモニウムイ
オンの塩であってもよい。
【0185】x、y、zは重合体中の各モノマー成分の
重量百分率比を表し、xは0.5ないし40、好ましく
は0.5ないし30、特に好ましくは1ないし20であ
り、yは60ないし99.5、好ましくは70ないし9
9.5、特に好ましくは75ないし99であり、zは0
ないし50、好ましくは0ないし35、特に好ましくは
0ないし25である。
重量百分率比を表し、xは0.5ないし40、好ましく
は0.5ないし30、特に好ましくは1ないし20であ
り、yは60ないし99.5、好ましくは70ないし9
9.5、特に好ましくは75ないし99であり、zは0
ないし50、好ましくは0ないし35、特に好ましくは
0ないし25である。
【0186】また、上記のアニオン性官能基を有する単
量体は、その単独重合体のガラス転移温度の大小に依ら
ず、ラテックスの安定性付与等の必要に応じて用いるこ
とが可能であり、用いた場合の好ましい量は、ポリマー
の全重量に対し0.5ないし20重量%、特に好ましく
は1ないし10重量%である。
量体は、その単独重合体のガラス転移温度の大小に依ら
ず、ラテックスの安定性付与等の必要に応じて用いるこ
とが可能であり、用いた場合の好ましい量は、ポリマー
の全重量に対し0.5ないし20重量%、特に好ましく
は1ないし10重量%である。
【0187】本発明の一般式(P)のポリマーラテック
スの好ましい化合物について以下に例示する。括弧内は
共重合体における各成分の重量百分率を表す。
スの好ましい化合物について以下に例示する。括弧内は
共重合体における各成分の重量百分率を表す。
【0188】L−1 エチルアクリレート/M−1/ア
クリル酸共重合体(85/10/5) L−2 n−ブチルアクリレート/M−1/2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合
体(85/10/5) L−3 n−ブチルアクリレート/M−1/メタクリル
酸共重合体(85/5/10) L−4 2−エチルヘキシルアクリレート/M−2/2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソー
ダ共重合体(75/20/5) L−5〜9 n−ブチルアクリレート/M−1/アクリ
ル酸共重合体(x/y/z) L−5 x/y/z=95/2/3 L−6 x/y/z=92/5/3 L−7 x/y/z=89/8/3 L−8 x/y/z=81/16/3 L−9 x/y/z=72/25/3
クリル酸共重合体(85/10/5) L−2 n−ブチルアクリレート/M−1/2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合
体(85/10/5) L−3 n−ブチルアクリレート/M−1/メタクリル
酸共重合体(85/5/10) L−4 2−エチルヘキシルアクリレート/M−2/2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソー
ダ共重合体(75/20/5) L−5〜9 n−ブチルアクリレート/M−1/アクリ
ル酸共重合体(x/y/z) L−5 x/y/z=95/2/3 L−6 x/y/z=92/5/3 L−7 x/y/z=89/8/3 L−8 x/y/z=81/16/3 L−9 x/y/z=72/25/3
【0189】L−10 n−ブチルアクリレート/スチレ
ン/M−1/メタクリル酸共重合体(65/20/5/10) L−11 メチルアクリレート/M−4/メタクリル酸共
重合体(80/15/5) L−12 n−ブチルアクリレート/M−5/アクリル酸
共重合体(85/10/5) L−13 n−ブチルアクリレート/M−7/メタクリル
酸共重合体(85/10/5) L−14 2−エチルヘキシルアクリレート/M−9共重
合体(75/25) L−15 n−ブチルアクリレート/M−13/スチレンス
ルホン酸ソーダ共重合体(85/10/5)
ン/M−1/メタクリル酸共重合体(65/20/5/10) L−11 メチルアクリレート/M−4/メタクリル酸共
重合体(80/15/5) L−12 n−ブチルアクリレート/M−5/アクリル酸
共重合体(85/10/5) L−13 n−ブチルアクリレート/M−7/メタクリル
酸共重合体(85/10/5) L−14 2−エチルヘキシルアクリレート/M−9共重
合体(75/25) L−15 n−ブチルアクリレート/M−13/スチレンス
ルホン酸ソーダ共重合体(85/10/5)
【0190】L−16 n−ブチルアクリレート/スチレ
ン/スチレンスルフィン酸カリウム共重合体(75/20/
5) L−17 n−ヘキシルアクリレート/メトキシエチルア
クリレート/M−2共重合体(70/20/10) L−18 2−エチルヘキシルアクリレート/M−15/メ
タクリル酸共重合体(90/5/5) L−19 n−ブチルアクリレート/M−1/M−17/ア
クリル酸共重合体(75/5/15/5) L−20 オクチルメタクリレート/M−20/スチレンス
ルホン酸ソーダ共重合体(80/15/5)
ン/スチレンスルフィン酸カリウム共重合体(75/20/
5) L−17 n−ヘキシルアクリレート/メトキシエチルア
クリレート/M−2共重合体(70/20/10) L−18 2−エチルヘキシルアクリレート/M−15/メ
タクリル酸共重合体(90/5/5) L−19 n−ブチルアクリレート/M−1/M−17/ア
クリル酸共重合体(75/5/15/5) L−20 オクチルメタクリレート/M−20/スチレンス
ルホン酸ソーダ共重合体(80/15/5)
【0191】本発明のポリマーラテックスは、一般によ
く知られている乳化重合法によって調製され、その粒子
径の好ましい範囲は0.01ないし1.0μm である。
乳化重合は、好ましくは少くとも一種の乳化剤を用い
て、水あるいは水と水に混和しうる有機溶媒(例えばメ
タノール、エタノール、アセトン等)の混合溶媒中でモ
ノマーを乳化させラジカル重合開始剤を用いて一般に3
0℃ないし約100℃、好ましくは40℃ないし約90
℃の温度で行なわれる。水を混和しうる有機溶媒の量は
水に対して体積比で0〜100%、好ましくは0〜50
%である。
く知られている乳化重合法によって調製され、その粒子
径の好ましい範囲は0.01ないし1.0μm である。
乳化重合は、好ましくは少くとも一種の乳化剤を用い
て、水あるいは水と水に混和しうる有機溶媒(例えばメ
タノール、エタノール、アセトン等)の混合溶媒中でモ
ノマーを乳化させラジカル重合開始剤を用いて一般に3
0℃ないし約100℃、好ましくは40℃ないし約90
℃の温度で行なわれる。水を混和しうる有機溶媒の量は
水に対して体積比で0〜100%、好ましくは0〜50
%である。
【0192】重合反応は、通常重合すべき単量体に対し
0.05〜5重量%のラジカル重合開始剤と必要に応じ
て0.1〜10重量%の乳化剤を用いて行なわれる。重
合開始剤としては、アジビス化合物、パーオキサイド、
ハイドロパーオキサイド、レドックス触媒など、例えば
過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、tert−ブチルパ
ーオクトエート、ベンゾイルパーオキサイド、イソプロ
ピルパーカーボネート、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
2,2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライドなどが
ある。
0.05〜5重量%のラジカル重合開始剤と必要に応じ
て0.1〜10重量%の乳化剤を用いて行なわれる。重
合開始剤としては、アジビス化合物、パーオキサイド、
ハイドロパーオキサイド、レドックス触媒など、例えば
過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、tert−ブチルパ
ーオクトエート、ベンゾイルパーオキサイド、イソプロ
ピルパーカーボネート、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
2,2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライドなどが
ある。
【0193】乳化剤としてはアニオン性、カチオン性、
両性、ノニオン性の界面活性剤の他、水溶性ポリマーな
どがある。例えばラウリン酸ソーダ、ドデシル硫酸ナト
リウム、1−オクトキシカルボニルメチル−1−オクト
キシカルボニルメタンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
ナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、セチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメ
チルアンモニウムクロライド、N−2−エチルヘキシル
ピリジニウムクロライド、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンラウリ
ルエステル、ポリビニルアルコール、特公昭53−61
90号に記載の乳化剤、水溶性ポリマーなどがある。
両性、ノニオン性の界面活性剤の他、水溶性ポリマーな
どがある。例えばラウリン酸ソーダ、ドデシル硫酸ナト
リウム、1−オクトキシカルボニルメチル−1−オクト
キシカルボニルメタンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
ナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、セチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメ
チルアンモニウムクロライド、N−2−エチルヘキシル
ピリジニウムクロライド、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンラウリ
ルエステル、ポリビニルアルコール、特公昭53−61
90号に記載の乳化剤、水溶性ポリマーなどがある。
【0194】乳化重合においては、その目的に応じて、
重合開始剤、濃度、重合温度、反応時間などを幅広く、
かつ、容易に変更できることはいうまでもない。また、
乳化重合反応はモノマー、界面活性剤、媒体を予め容器
に全量入れておき、開始剤を投入して行ってもよいし、
必要に応じて各成分の一部あるいは全量を滴下しながら
重合を行なってもよい。
重合開始剤、濃度、重合温度、反応時間などを幅広く、
かつ、容易に変更できることはいうまでもない。また、
乳化重合反応はモノマー、界面活性剤、媒体を予め容器
に全量入れておき、開始剤を投入して行ってもよいし、
必要に応じて各成分の一部あるいは全量を滴下しながら
重合を行なってもよい。
【0195】本発明の一般式(P)で表されるポリマー
における、Dで表される活性メチレン基を有するモノマ
ーやポリマーラテックスの種類やその合成法について
は、上記の他米国特許第3,459,790号、同3,
619,195号、同3,929,482号、同3,7
00,456号、西独特許第2,442,165号、欧
州特許第13,147号、特開昭50−73625号、
同50−146331号等の記載を参考に行うことがで
きる。
における、Dで表される活性メチレン基を有するモノマ
ーやポリマーラテックスの種類やその合成法について
は、上記の他米国特許第3,459,790号、同3,
619,195号、同3,929,482号、同3,7
00,456号、西独特許第2,442,165号、欧
州特許第13,147号、特開昭50−73625号、
同50−146331号等の記載を参考に行うことがで
きる。
【0196】次に、本発明のコア/シェル構造を有する
ポリマーラテックスについて説明する。本発明のラテッ
クスを構成するコアは、具体的は種々の重合可能なエチ
レン性不飽和モノマーの1種もしくは2種以上の繰返し
単位からなるポリマーである。
ポリマーラテックスについて説明する。本発明のラテッ
クスを構成するコアは、具体的は種々の重合可能なエチ
レン性不飽和モノマーの1種もしくは2種以上の繰返し
単位からなるポリマーである。
【0197】このようなモノマーとしては、アクリル酸
エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル
類、オレフィン類、ジエン類、アクリルアミド類、メタ
クリルアミド類、ビニルエーテル類、他種々のエチレン
性不飽和モノマーを用いる事ができ、また、二個以上の
エチレン性不飽和基を有するモノマーも好ましく用いる
事ができる。
エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル
類、オレフィン類、ジエン類、アクリルアミド類、メタ
クリルアミド類、ビニルエーテル類、他種々のエチレン
性不飽和モノマーを用いる事ができ、また、二個以上の
エチレン性不飽和基を有するモノマーも好ましく用いる
事ができる。
【0198】さらに具体的な例を挙げると、アクリル酸
エステル類としては、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルア
クリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアク
リレート、sec −ブチルアクリレート、tert−ブチルア
クリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリ
レート、tert−オクチルアクリレート、2−クロロエチ
ルアクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−
クロロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレー
ト、2−アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキ
シベンジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、フルフリル
アクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
フェニルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリ
レート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−メトキシエチルアクリレート、3−メ
トキシブチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリ
レート、2−iso −プロポキシアクリレート、2−ブト
キシエチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキ
シ)エチルアクリレート、ω−メトキシポリエチレング
リコールアクリレート(付加モル数n=9)、1−ブロ
モ−2−メトキシエチルアクリレート、1,1−ジクロ
ロ−2−エトキシエチルアクリレート等が挙げられる。
エステル類としては、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルア
クリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアク
リレート、sec −ブチルアクリレート、tert−ブチルア
クリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリ
レート、tert−オクチルアクリレート、2−クロロエチ
ルアクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−
クロロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレー
ト、2−アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキ
シベンジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、フルフリル
アクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
フェニルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリ
レート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−メトキシエチルアクリレート、3−メ
トキシブチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリ
レート、2−iso −プロポキシアクリレート、2−ブト
キシエチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキ
シ)エチルアクリレート、ω−メトキシポリエチレング
リコールアクリレート(付加モル数n=9)、1−ブロ
モ−2−メトキシエチルアクリレート、1,1−ジクロ
ロ−2−エトキシエチルアクリレート等が挙げられる。
【0199】メタクリル酸エステル類の例としては、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロ
ピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n
−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、
sec −ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレ
ート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリ
レート、クロロベンジルメタクリレート、オクチルメタ
クリレート、ステアリルメタクリレート、N−エチル−
N−フェニルアミノエチルメタクリレート、2−(3−
フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレート、ジメ
チルアミノフェノキシエチルメタクリレート、フルフリ
ルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレ
ート、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレー
ト、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、
トリエチレングリコールモノメタクリレート、ジプロピ
レングリコールモノメタクリレート、2−メトキシエチ
ルメタクリレート、3−メトキシブチルメタクリレー
ト、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−エトキ
シエチルメタクリレート、2−iso −プロポキシエチル
メタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、
2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、
2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、
アリルメタクリレートなどを挙げることができる。
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロ
ピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n
−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、
sec −ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレ
ート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリ
レート、クロロベンジルメタクリレート、オクチルメタ
クリレート、ステアリルメタクリレート、N−エチル−
N−フェニルアミノエチルメタクリレート、2−(3−
フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレート、ジメ
チルアミノフェノキシエチルメタクリレート、フルフリ
ルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレ
ート、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレー
ト、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、
トリエチレングリコールモノメタクリレート、ジプロピ
レングリコールモノメタクリレート、2−メトキシエチ
ルメタクリレート、3−メトキシブチルメタクリレー
ト、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−エトキ
シエチルメタクリレート、2−iso −プロポキシエチル
メタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、
2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、
2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、
アリルメタクリレートなどを挙げることができる。
【0200】ビニルエステル類の例としては、ビニルア
セテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、
ビニルイソブチレート、ビニルカプロエート、ビニルク
ロロアセテート、ビニルメトキシアセテート、ビニルフ
ェニルアセテート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル
などを挙げることができる。共役ジエンモノマーとして
は、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2−n−プ
ロピル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、
1−フェニル−1,3−ブタジエン、1−α−ナフチル
−1,3−ブタジエン、1−β−ナフチル−1,3−ブ
タジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン、1−ブロ
ム−1,3−ブタジエン、1−クロルブタジエン、2−
フルオロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロル−
1,3−ブタジエン、1,1,2−トリクロル−1,3
−ブタジエン及び2−シアノ−1,3−ブタジエンを挙
げることができる。
セテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、
ビニルイソブチレート、ビニルカプロエート、ビニルク
ロロアセテート、ビニルメトキシアセテート、ビニルフ
ェニルアセテート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル
などを挙げることができる。共役ジエンモノマーとして
は、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2−n−プ
ロピル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、
1−フェニル−1,3−ブタジエン、1−α−ナフチル
−1,3−ブタジエン、1−β−ナフチル−1,3−ブ
タジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン、1−ブロ
ム−1,3−ブタジエン、1−クロルブタジエン、2−
フルオロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロル−
1,3−ブタジエン、1,1,2−トリクロル−1,3
−ブタジエン及び2−シアノ−1,3−ブタジエンを挙
げることができる。
【0201】また、上記のモノマー以外にアクリルアミ
ド類:例えば、アクリルアミド、エチルアクリルアミ
ド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロヘキシルアク
リルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチ
ルアクリルアミド、フェニルアクリルアミド、ジメチル
アクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、ジアセトン
アクリルアミドなど;メタクリルアミド類:例えば、メ
タクリルアミド、エチルメタクリルアミド、tert−ブチ
ルメタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒド
ロキシメチルメタクリルアミド、フェニルメタクリルア
ミド、ジメチルメタクリルアミドなど;
ド類:例えば、アクリルアミド、エチルアクリルアミ
ド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロヘキシルアク
リルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチ
ルアクリルアミド、フェニルアクリルアミド、ジメチル
アクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、ジアセトン
アクリルアミドなど;メタクリルアミド類:例えば、メ
タクリルアミド、エチルメタクリルアミド、tert−ブチ
ルメタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒド
ロキシメチルメタクリルアミド、フェニルメタクリルア
ミド、ジメチルメタクリルアミドなど;
【0202】オレフィン類:例えば、エチレン、プロピ
レン、1−ブテン、1−ペンテン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン等;スチレン類:例えば、スチレン、メチルス
チレン、エチルスチレン、クロルメチルスチレン、メト
キシスチレン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、
ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メ
チルエステルなど;ビニルエーテル類:例えば、メチル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニ
ルエーテル、メトキシエチルビニルエーテルなど;
レン、1−ブテン、1−ペンテン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン等;スチレン類:例えば、スチレン、メチルス
チレン、エチルスチレン、クロルメチルスチレン、メト
キシスチレン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、
ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メ
チルエステルなど;ビニルエーテル類:例えば、メチル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニ
ルエーテル、メトキシエチルビニルエーテルなど;
【0203】その他として、クロトン酸ブチル、クロト
ン酸ヘキシル、イタコン酸ジメチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジエチル、フマル酸
ジメチル、メチルビニルケトン、フェニルビニルケト
ン、メトキシエチルビニルケトン、N−ビニルピロリド
ン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、メチレ
ンマロンニトリル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、
ビニルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、等を挙げるこ
とができる。
ン酸ヘキシル、イタコン酸ジメチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジエチル、フマル酸
ジメチル、メチルビニルケトン、フェニルビニルケト
ン、メトキシエチルビニルケトン、N−ビニルピロリド
ン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、メチレ
ンマロンニトリル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、
ビニルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、等を挙げるこ
とができる。
【0204】また本発明のラテックスのコアには、少な
くとも2個の共重合可能なエチレン性不飽和基を有する
モノマーを用いる事もできる。このようなモノマーの例
としては、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、
トリビニルシクロヘキサン、トリメチロールプロパント
リアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
タエリスリトールメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメ
タクリレート、などが挙げられる。
くとも2個の共重合可能なエチレン性不飽和基を有する
モノマーを用いる事もできる。このようなモノマーの例
としては、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、
トリビニルシクロヘキサン、トリメチロールプロパント
リアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
タエリスリトールメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメ
タクリレート、などが挙げられる。
【0205】以上、列挙したモノマーは1種のみを用い
ても良いし2種以上のモノマーを共重合してもよい。ま
た重合の行いやすさ、コア/シェル構造形成のしやすさ
の点から、上記のモノマー群のうち、好ましく用いられ
るのはアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、ビニルエステル類、共役ジエン類、スチレン類、2
個以上のエチレン性不飽和基を有するモノマーである。
以上述べたコアポリマーのうち、特に好ましい態様とし
ては、コアポリマーが乳化重合により製造され、かつ水
性媒体中に微粒子分散物(ラテックス)の形で存在して
いる事である。
ても良いし2種以上のモノマーを共重合してもよい。ま
た重合の行いやすさ、コア/シェル構造形成のしやすさ
の点から、上記のモノマー群のうち、好ましく用いられ
るのはアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、ビニルエステル類、共役ジエン類、スチレン類、2
個以上のエチレン性不飽和基を有するモノマーである。
以上述べたコアポリマーのうち、特に好ましい態様とし
ては、コアポリマーが乳化重合により製造され、かつ水
性媒体中に微粒子分散物(ラテックス)の形で存在して
いる事である。
【0206】このような分散物においては、コアポリマ
ーは微粒子の形で存在している。このポリマーの粒子径
は、ゼラチンと混合したフィルムの膜物理性や、それ自
体の水分散安定性、被膜形成性に影響を及ぼし、大きす
ぎると好ましくない。以上の点より、コアポリマーの数
平均粒子径は1.0μm以下、好ましくは0.7μm以
下、特に好ましくは0.5μm以下である。そして下限
は0.00001μm以上が好ましい。
ーは微粒子の形で存在している。このポリマーの粒子径
は、ゼラチンと混合したフィルムの膜物理性や、それ自
体の水分散安定性、被膜形成性に影響を及ぼし、大きす
ぎると好ましくない。以上の点より、コアポリマーの数
平均粒子径は1.0μm以下、好ましくは0.7μm以
下、特に好ましくは0.5μm以下である。そして下限
は0.00001μm以上が好ましい。
【0207】本発明のコア/シェルラテックスのシェル
部について以下に説明する。本発明のシェル部は少なく
とも1種の下記一般式(Q)で表される活性メチレン基
を有するエチレン性不飽和モノマーより誘導される繰返
し単位を有するポリマーである。 一般式(Q)
部について以下に説明する。本発明のシェル部は少なく
とも1種の下記一般式(Q)で表される活性メチレン基
を有するエチレン性不飽和モノマーより誘導される繰返
し単位を有するポリマーである。 一般式(Q)
【0208】
【化77】
【0209】式中R1 は水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基またはハロゲン原子を表し、Lは単結合または二
価の連結基を表す。XはR2 COCH2 COO−、NC
−CH2 COO−、R2 COCH2 CO−、NC−CH
2 CO−(R2 は炭素数1〜12の置換または無置換の
アルキル基、炭素数6〜20の置換または無置換のアリ
ール基、炭素数1〜12のアルコキシ基、アミノ基、炭
素数1〜12の置換アミノ基を表す)、R9 −CO−C
H2CON(R6)−(R6 は水素原子、炭素数1〜6の
置換または無置換のアルキル基を表し、R9 は炭素数1
〜12の置換または無置換の1級または2級アルキル
基、炭素数1〜12のアルコキシ基、アミノ基、炭素数
1〜12の置換アミノ基を表す)から選ばれる活性メチ
レン基を表し、Xに対してLはアルキレンアラルキレン
もしくはアリーレンの形で結合する。
キル基またはハロゲン原子を表し、Lは単結合または二
価の連結基を表す。XはR2 COCH2 COO−、NC
−CH2 COO−、R2 COCH2 CO−、NC−CH
2 CO−(R2 は炭素数1〜12の置換または無置換の
アルキル基、炭素数6〜20の置換または無置換のアリ
ール基、炭素数1〜12のアルコキシ基、アミノ基、炭
素数1〜12の置換アミノ基を表す)、R9 −CO−C
H2CON(R6)−(R6 は水素原子、炭素数1〜6の
置換または無置換のアルキル基を表し、R9 は炭素数1
〜12の置換または無置換の1級または2級アルキル
基、炭素数1〜12のアルコキシ基、アミノ基、炭素数
1〜12の置換アミノ基を表す)から選ばれる活性メチ
レン基を表し、Xに対してLはアルキレンアラルキレン
もしくはアリーレンの形で結合する。
【0210】さらに詳細に説明すると、R1 は水素原
子、炭素数1〜4(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、n−ブチル)またはハロゲン原子(例えば、塩素
原子、臭素原子)を表し、好ましくは水素原子、メチル
基、塩素原子を表す。Lは単結合もしくは二価の連結基
を表し、具体的には下式で表される。
子、炭素数1〜4(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、n−ブチル)またはハロゲン原子(例えば、塩素
原子、臭素原子)を表し、好ましくは水素原子、メチル
基、塩素原子を表す。Lは単結合もしくは二価の連結基
を表し、具体的には下式で表される。
【0211】
【化78】
【0212】L1 は−CON(R3 )−(R3 は水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜6の
置換アルキル基を表わす)、−COO−、−NHCO
−、−OCO−、
子、炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜6の
置換アルキル基を表わす)、−COO−、−NHCO
−、−OCO−、
【0213】
【化79】
【0214】(R4 、R5 はそれぞれ独立に、水素、ヒ
ドロキシル、ハロゲン原子または置換もしくは無置換
の、アルキル、アルコキシ、アシルオキシもしくはアリ
ールオキシを表わす)、を表わし、L2 はL1 とXを結
ぶ連結基を表わし、mは0または1を表わしnは0また
は1を表わす。また、n=0のときはm=0である。L
2で表される連結基は具体的には、下記の一般式で表さ
れる。
ドロキシル、ハロゲン原子または置換もしくは無置換
の、アルキル、アルコキシ、アシルオキシもしくはアリ
ールオキシを表わす)、を表わし、L2 はL1 とXを結
ぶ連結基を表わし、mは0または1を表わしnは0また
は1を表わす。また、n=0のときはm=0である。L
2で表される連結基は具体的には、下記の一般式で表さ
れる。
【0215】
【化80】
【0216】J1 、J2 、J3 は同じでも異なっていて
もよく、−CO−、−SO2 −、−CON(R6 )−
(R6 は水素原子、アルキル基(炭素数1〜6)、置換
アルキル基(炭素数1〜6))、−SO2 N(R6 )−
(R6 は上記と同義)、−N(R6 )−R7 −(R6 は
上記と同義、R7 は炭素数1〜約4のアルキレン基)、
−N(R6 )−R7 −N(R8 )−(R6 、R7 は上記
と同義、R8 は水素原子、アルキル基(炭素数1〜
6)、置換アルキル基(炭素数1〜6。置換基の例とし
てはハロゲン原子、アルコキシ基(メトキシ、エトキシ
など)など)を表わす。)、−O−、−S−、−N(R
6 )−CO−N(R8 )−(R6 、R8 は上記と同
義)、−N(R6 )−SO2 −N(R8 )−(R6 、R
8 は上記と同義)、−COO−、−OCO−、−N(R
6 )CO2 −(R6 は上記と同義)、−N(R6 )CO
−(R6 は上記と同義)等を挙げることができる。
もよく、−CO−、−SO2 −、−CON(R6 )−
(R6 は水素原子、アルキル基(炭素数1〜6)、置換
アルキル基(炭素数1〜6))、−SO2 N(R6 )−
(R6 は上記と同義)、−N(R6 )−R7 −(R6 は
上記と同義、R7 は炭素数1〜約4のアルキレン基)、
−N(R6 )−R7 −N(R8 )−(R6 、R7 は上記
と同義、R8 は水素原子、アルキル基(炭素数1〜
6)、置換アルキル基(炭素数1〜6。置換基の例とし
てはハロゲン原子、アルコキシ基(メトキシ、エトキシ
など)など)を表わす。)、−O−、−S−、−N(R
6 )−CO−N(R8 )−(R6 、R8 は上記と同
義)、−N(R6 )−SO2 −N(R8 )−(R6 、R
8 は上記と同義)、−COO−、−OCO−、−N(R
6 )CO2 −(R6 は上記と同義)、−N(R6 )CO
−(R6 は上記と同義)等を挙げることができる。
【0217】p、q、rは0または1を表わす。X1 、
X2 、X3 、X4 は互いに同じでも異なっていてもよ
く、炭素数1〜10個の無置換もしくは置換のアルキレ
ン基、炭素数7〜20のアラルキレン基、または炭素数
6〜20のフェニレン基を表わし、アルキレン基は直鎖
でも分岐でもよい。アルキレン基としては例えばメチレ
ン、メチルメチレン、ジメチルメチレン、メトキシメチ
レン、ジメチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、デシルメチレン、アラ
ルキレン基としては例えばベンジリデン、フェニレン基
としては例えばp−フェニレン、m−フェニレン、メチ
ルフェニレン、クロルフェニレン、メトキシフェニレン
などがある。
X2 、X3 、X4 は互いに同じでも異なっていてもよ
く、炭素数1〜10個の無置換もしくは置換のアルキレ
ン基、炭素数7〜20のアラルキレン基、または炭素数
6〜20のフェニレン基を表わし、アルキレン基は直鎖
でも分岐でもよい。アルキレン基としては例えばメチレ
ン、メチルメチレン、ジメチルメチレン、メトキシメチ
レン、ジメチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、デシルメチレン、アラ
ルキレン基としては例えばベンジリデン、フェニレン基
としては例えばp−フェニレン、m−フェニレン、メチ
ルフェニレン、クロルフェニレン、メトキシフェニレン
などがある。
【0218】Xは活性メチレン基を含む一価の基であ
り、具体的にはR2 COCH2 COO−、NCCH2 C
OO−、R2 COCH2 CO−、NC−CH2 CO−、
R9 −CO−CH2 CON(R6 )−を挙げる事ができ
る。ここでR6 は前記に同じであり、R2 は、炭素数1
〜12個の置換または無置換のアルキル基(例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、
n−ノニル、2−メトキシエチル、4−フェノキシブチ
ル、ベンジル、2−メタンスルホンアミドエチル等)、
炭素数6〜20の置換または無置換のアリール基(例え
ばフェニル、p−メチルフェニル、p−メトキシフェニ
ル、o−クロロフェニル等)、炭素数1〜12のアルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、メトキシエトキ
シ、n−ブトキシ等)、
り、具体的にはR2 COCH2 COO−、NCCH2 C
OO−、R2 COCH2 CO−、NC−CH2 CO−、
R9 −CO−CH2 CON(R6 )−を挙げる事ができ
る。ここでR6 は前記に同じであり、R2 は、炭素数1
〜12個の置換または無置換のアルキル基(例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、
n−ノニル、2−メトキシエチル、4−フェノキシブチ
ル、ベンジル、2−メタンスルホンアミドエチル等)、
炭素数6〜20の置換または無置換のアリール基(例え
ばフェニル、p−メチルフェニル、p−メトキシフェニ
ル、o−クロロフェニル等)、炭素数1〜12のアルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、メトキシエトキ
シ、n−ブトキシ等)、
【0219】シクロアルキルオキシ基、(例えばシクロ
ヘキシルオキシ)、アリロキシ(例えばフェノキシ、p
−メチルフェノキシ、o−クロロフェノキシ、p−シア
ノフェノキシ等)、アミノ基、炭素数1〜12の置換ア
ミノ基(例えばメチルアミノ、エチルアミノ、ジメチル
アミノ、ブチルアミノ等)を表わす。上記で述べたう
ち、特に好ましいのは炭素数1〜12個の置換または無
置換の1級もしくは2級アルキル基である。
ヘキシルオキシ)、アリロキシ(例えばフェノキシ、p
−メチルフェノキシ、o−クロロフェノキシ、p−シア
ノフェノキシ等)、アミノ基、炭素数1〜12の置換ア
ミノ基(例えばメチルアミノ、エチルアミノ、ジメチル
アミノ、ブチルアミノ等)を表わす。上記で述べたう
ち、特に好ましいのは炭素数1〜12個の置換または無
置換の1級もしくは2級アルキル基である。
【0220】R9 は炭素数1〜12の置換または無置換
の1級または2級のアルキル基、炭素数1〜12のアル
コキシ基、アミノ基、炭素数1〜12の置換アミノ基を
表し、その具体例は、上記R2 の記載と同じである。ま
た、R9 として特に好ましいのは、炭素数1〜12個の
置換または無置換の1級もしくは2級アルキル基であ
る。
の1級または2級のアルキル基、炭素数1〜12のアル
コキシ基、アミノ基、炭素数1〜12の置換アミノ基を
表し、その具体例は、上記R2 の記載と同じである。ま
た、R9 として特に好ましいのは、炭素数1〜12個の
置換または無置換の1級もしくは2級アルキル基であ
る。
【0221】以上述べたXで表される活性メチレン基の
うち、本発明に於いて特に好ましい効果を示すのは、R
2 COCH2 COO−、NCCH2 COO−、R2 CO
CH2 CO−、NC−CH2 CO−である。
うち、本発明に於いて特に好ましい効果を示すのは、R
2 COCH2 COO−、NCCH2 COO−、R2 CO
CH2 CO−、NC−CH2 CO−である。
【0222】以下に本発明のラテックスにおけるシェル
を構成する繰返し単位を与える活性メチレン基を有する
モノマーを具体的に例示するが、本発明はこれらに限定
されない。
を構成する繰返し単位を与える活性メチレン基を有する
モノマーを具体的に例示するが、本発明はこれらに限定
されない。
【0223】 M−1 2−アセトアセトキシエチルメタクリレート M−2 2−アセトアセトキシエチルアクリレート M−3 2−アセトアセトキシプロピルメタクリレート M−4 2−アセトアセトキシプロピルアクリレート M−5 2−アセトアセトアミドエチルメタクリレート M−6 2−アセトアセトアミドエチルアクリレート
【0224】 M−7 2−シアノアセトキシエチルメタクリレート M−8 2−シアノアセトキシエチルアクリレート M−9 N−(2−シアノアセトキシエチル)アクリル
アミド M−10 2−プロピオニルアセトキシエチルアクリレー
ト M−11 N−(2−プロピオニルアセトキシエチル)メ
タクリルアミド M−12 N−4−(アセトアセトキシベンジル)フェニ
ルアクリルアミド
アミド M−10 2−プロピオニルアセトキシエチルアクリレー
ト M−11 N−(2−プロピオニルアセトキシエチル)メ
タクリルアミド M−12 N−4−(アセトアセトキシベンジル)フェニ
ルアクリルアミド
【0225】M−13 エチルアクリロイルアセテート M−14 アクリロイルメチルアセテート M−15 N−メタクリロイルオキシメチルアセトアセト
アミド M−16 エチルメタクリロイルアセトアセテート M−17 N−アリルシアノアセトアミド M−18 2−シアノアセチルエチルアクリレート
アミド M−16 エチルメタクリロイルアセトアセテート M−17 N−アリルシアノアセトアミド M−18 2−シアノアセチルエチルアクリレート
【0226】M−19 N−(2−メタクリロイルオキシ
メチル)シアノアセトアミド M−20 p−(2−アセトアセチル)エチルスチレン M−21 4−アセトアセチル−1−メタクリロイルピペ
ラジン M−22 エチル−α−アセトアセトキシメタクリレート M−23 N−ブチル−N−アクリロイルオキシエチルア
セトアセトアミド M−24 p−(2−アセトアセトキシ)エチルスチレン
メチル)シアノアセトアミド M−20 p−(2−アセトアセチル)エチルスチレン M−21 4−アセトアセチル−1−メタクリロイルピペ
ラジン M−22 エチル−α−アセトアセトキシメタクリレート M−23 N−ブチル−N−アクリロイルオキシエチルア
セトアセトアミド M−24 p−(2−アセトアセトキシ)エチルスチレン
【0227】本発明のシェル部を構成するポリマー中に
は、上記の活性メチレン基を含むエチレン性不飽和モノ
マー以外のエチレン性不飽和モノマーが共重合されてい
てもよい。このようなモノマーとしては、アクリル酸エ
ステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル
類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、オレフィ
ン類、スチレン類、ビニルエーテル類、他前記のコア粒
子を構成するモノマーを具体例として挙げる事ができ、
このうちアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、ビニルエステル類、スチレン類が特に好ましい。
は、上記の活性メチレン基を含むエチレン性不飽和モノ
マー以外のエチレン性不飽和モノマーが共重合されてい
てもよい。このようなモノマーとしては、アクリル酸エ
ステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル
類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、オレフィ
ン類、スチレン類、ビニルエーテル類、他前記のコア粒
子を構成するモノマーを具体例として挙げる事ができ、
このうちアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、ビニルエステル類、スチレン類が特に好ましい。
【0228】本発明のコア/シェルポリマーラテックス
において、シェルポリマーにおける活性メチレン基を有
するモノマーユニットの割合は、性能上の必要により任
意に変える事ができ、0.1ないし100重量%の範囲
で用いる事ができる。但し、活性メチレン基を有するモ
ノマーユニットの共重合量を増やすと前記の種々効果は
増大するが、ある量以上ではその効果が飽和してしまう
場合もあり、事実上好ましくは0.1ないし60重量%
特に好ましくは1ないし40重量%である。
において、シェルポリマーにおける活性メチレン基を有
するモノマーユニットの割合は、性能上の必要により任
意に変える事ができ、0.1ないし100重量%の範囲
で用いる事ができる。但し、活性メチレン基を有するモ
ノマーユニットの共重合量を増やすと前記の種々効果は
増大するが、ある量以上ではその効果が飽和してしまう
場合もあり、事実上好ましくは0.1ないし60重量%
特に好ましくは1ないし40重量%である。
【0229】本発明のコア/シェルポリマーラテックス
におけるコア部ポリマーとシェル部ポリマーの量比は任
意に変える事ができるが、コア/シェル重量比で10/
90ないし95/5、好ましくは20/80ないし95
/5、特に好ましくは30/70ないし90/10であ
る。この事はコアが少なすぎると活性メチレンモノマー
のシェル部への集中効果が目減りし、シェルが少なすぎ
ると、明確なコア/シェル構造形成が難しくなる事を意
味する。またコア/シェルポリマーラテックスの粒子径
は、前記コアポリマー粒子と同様1.0μm以下、好ま
しくは0.7μm以下、特に好ましくは0.5μm以下
である。そして、下限は0.00001μm以上が好ま
しい。
におけるコア部ポリマーとシェル部ポリマーの量比は任
意に変える事ができるが、コア/シェル重量比で10/
90ないし95/5、好ましくは20/80ないし95
/5、特に好ましくは30/70ないし90/10であ
る。この事はコアが少なすぎると活性メチレンモノマー
のシェル部への集中効果が目減りし、シェルが少なすぎ
ると、明確なコア/シェル構造形成が難しくなる事を意
味する。またコア/シェルポリマーラテックスの粒子径
は、前記コアポリマー粒子と同様1.0μm以下、好ま
しくは0.7μm以下、特に好ましくは0.5μm以下
である。そして、下限は0.00001μm以上が好ま
しい。
【0230】乳化重合におけるコア/シェルラテックス
形成技術の分野ではよく知られている様に、コアポリマ
ーとシェルポリマーの極性が近く、相溶化してしまうよ
うな組合せでは、目的とするコア/シェル構造を十分に
形成し得ない場合もあり得る。より効果的なコア/シェ
ル構造を形成するためには、シェルを構成するポリマー
とコアを形成するポリマーが相溶しにくいものを選択す
る事が好ましい。
形成技術の分野ではよく知られている様に、コアポリマ
ーとシェルポリマーの極性が近く、相溶化してしまうよ
うな組合せでは、目的とするコア/シェル構造を十分に
形成し得ない場合もあり得る。より効果的なコア/シェ
ル構造を形成するためには、シェルを構成するポリマー
とコアを形成するポリマーが相溶しにくいものを選択す
る事が好ましい。
【0231】この点で極めて有用な態様の1つはコアと
して共役ジエンモノマー成分を有するポリマーを用いる
事である。共役ジエンモノマーを一定量以上用いるとコ
ア粒子は極めて低極性となるため前記したシェル部に用
いるモノマーの大部分と有効なコア/シェル構造の形成
が可能となる。このような性能のコアを形成させるため
の目安は共役ジエンモノマーが重量比で25%以上含ま
れる事であり、好ましい例としては、スチレン−ブタジ
エン共重合体(一般にSBRと呼ばれ、溶液重合SBR
と乳化重合SBRがある。溶液重合SBRとしては、ラ
ンダム重合体の他に前記のブロック共重合体(例えば、
ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体)がある)、ブタ
ジエン単独重合体(例えばシス−1,4−ブタジエン、
トランス−1,2−ブタジエン、あるいは、これらとト
ランス−1,4−ブタジエン構造の混在したゴム)、イ
ソプレン単独重合体(立体構造の例は、ブタジエン重合
体に同じ)、スチレン−イソプレン共重合体(ランダム
共重合体、ブロック共重合体)、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体(ジエン単量体としては、1,4−ヘ
キサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボ
ルネン等を挙げることができる)、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、イソブチ
レン−イソプレン共重合体、ブタジエン−アクリル酸エ
ステル共重合体(アクリル酸エステルとしては、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル等)及びブタジエン−ア
クリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体(アクリ
ル酸エステルとしては前記に同じ)を挙げることができ
る。
して共役ジエンモノマー成分を有するポリマーを用いる
事である。共役ジエンモノマーを一定量以上用いるとコ
ア粒子は極めて低極性となるため前記したシェル部に用
いるモノマーの大部分と有効なコア/シェル構造の形成
が可能となる。このような性能のコアを形成させるため
の目安は共役ジエンモノマーが重量比で25%以上含ま
れる事であり、好ましい例としては、スチレン−ブタジ
エン共重合体(一般にSBRと呼ばれ、溶液重合SBR
と乳化重合SBRがある。溶液重合SBRとしては、ラ
ンダム重合体の他に前記のブロック共重合体(例えば、
ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体)がある)、ブタ
ジエン単独重合体(例えばシス−1,4−ブタジエン、
トランス−1,2−ブタジエン、あるいは、これらとト
ランス−1,4−ブタジエン構造の混在したゴム)、イ
ソプレン単独重合体(立体構造の例は、ブタジエン重合
体に同じ)、スチレン−イソプレン共重合体(ランダム
共重合体、ブロック共重合体)、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体(ジエン単量体としては、1,4−ヘ
キサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボ
ルネン等を挙げることができる)、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、イソブチ
レン−イソプレン共重合体、ブタジエン−アクリル酸エ
ステル共重合体(アクリル酸エステルとしては、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル等)及びブタジエン−ア
クリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体(アクリ
ル酸エステルとしては前記に同じ)を挙げることができ
る。
【0232】また、コアとシェルを構成するポリマーの
極性差が大きいものを選択する事によっても有効なコア
/シェル構造形成が可能であり、例えばポリ(n−ドデ
シルメタクリレート)コア/ポリ(メチルアクリレート
−コ−2−アセトアセトキシエチルメタクリレート)シ
ェルや、ポリ(エチルアクリレート)コア/ポリ(スチ
レン−コ−2−アセトアセトキシエチルアクリレート)
シェル等が挙げられる。但しこれらは、本発明のコア/
シェルポリマーラテックスにおける効果の大小の点で選
択できる事を示すものであって、たとえ、極性の近いポ
リマー同志の組合せにおいても、非コア/シェル型のポ
リマーラテックスに対しては、本発明のコア/シェルラ
テックスの方がより優れた皮膜強度特性を示す。
極性差が大きいものを選択する事によっても有効なコア
/シェル構造形成が可能であり、例えばポリ(n−ドデ
シルメタクリレート)コア/ポリ(メチルアクリレート
−コ−2−アセトアセトキシエチルメタクリレート)シ
ェルや、ポリ(エチルアクリレート)コア/ポリ(スチ
レン−コ−2−アセトアセトキシエチルアクリレート)
シェル等が挙げられる。但しこれらは、本発明のコア/
シェルポリマーラテックスにおける効果の大小の点で選
択できる事を示すものであって、たとえ、極性の近いポ
リマー同志の組合せにおいても、非コア/シェル型のポ
リマーラテックスに対しては、本発明のコア/シェルラ
テックスの方がより優れた皮膜強度特性を示す。
【0233】また、極性の近いモノマーをコア及びシェ
ルに用いた場合でも、コアを前記の架橋モノマー(分子
内に二個以上のエチレン性不飽和基を有するモノマー)
を用いて三次元架橋化する事により、極めて効果的なコ
ア/シェルポリマーラテックスとする事ができる。以上
により、本発明においては、用いるモノマーの種類によ
らず有用なコア/シェルポリマーラテックス構造の形成
が可能である。
ルに用いた場合でも、コアを前記の架橋モノマー(分子
内に二個以上のエチレン性不飽和基を有するモノマー)
を用いて三次元架橋化する事により、極めて効果的なコ
ア/シェルポリマーラテックスとする事ができる。以上
により、本発明においては、用いるモノマーの種類によ
らず有用なコア/シェルポリマーラテックス構造の形成
が可能である。
【0234】本発明のコア/シェルラテックスは、皮膜
強度特性とは別にゼラチンフィルムに添加した時の脆性
改良効果の点でコア部またはシェル部、あるいはコア
部、シェル部の両方のガラス転移温度(Tg)が50℃
以下であるのが適当であり、剪断安定性向上の点で好ま
しくはコア部のTgがシェル部のTgより低く、更に好
ましくはコア部のTgが0℃未満(下限は−110
℃)、シェル部のTgが0℃以上(上限は150℃)が
好ましい。
強度特性とは別にゼラチンフィルムに添加した時の脆性
改良効果の点でコア部またはシェル部、あるいはコア
部、シェル部の両方のガラス転移温度(Tg)が50℃
以下であるのが適当であり、剪断安定性向上の点で好ま
しくはコア部のTgがシェル部のTgより低く、更に好
ましくはコア部のTgが0℃未満(下限は−110
℃)、シェル部のTgが0℃以上(上限は150℃)が
好ましい。
【0235】ポリマーのTgは例えば「J.Brandrup ,
E.H.Immergut共著. PolymerHondbook,2nd Edition,
III−139〜 III−192(1975)」に詳細に記
載されており、また、共重合体の場合には下式により求
める事ができる。
E.H.Immergut共著. PolymerHondbook,2nd Edition,
III−139〜 III−192(1975)」に詳細に記
載されており、また、共重合体の場合には下式により求
める事ができる。
【0236】
【数1】
【0237】本発明のコア/シェルポリマーラテックス
において、コアポリマー、またはシェルポリマー、ある
いは両者ともに、架橋されていてもよい。この場合、得
られるポリマーの分子量は無限大である。未架橋の場合
に於ける本発明のポリマーの分子量は、モノマーの種類
や合成条件により異なるが、5000ないし200万の
範囲内であり、また、目的によって、連鎖移動剤等によ
り分子量を調節する事も可能である。
において、コアポリマー、またはシェルポリマー、ある
いは両者ともに、架橋されていてもよい。この場合、得
られるポリマーの分子量は無限大である。未架橋の場合
に於ける本発明のポリマーの分子量は、モノマーの種類
や合成条件により異なるが、5000ないし200万の
範囲内であり、また、目的によって、連鎖移動剤等によ
り分子量を調節する事も可能である。
【0238】以下に本発明のコア/シェルラテックスの
好ましい化合物例を示すが本発明がこれらに限定される
ものではない。下記の各ラテックス化合物の構造は、コ
アポリマー構造、シェルポリマーの構造およびコア/シ
ェルの比率の順に記載し、各ポリマーにおける共重合組
成比およびコア/シェル比についてはいずれも重量百分
率比で表した。
好ましい化合物例を示すが本発明がこれらに限定される
ものではない。下記の各ラテックス化合物の構造は、コ
アポリマー構造、シェルポリマーの構造およびコア/シ
ェルの比率の順に記載し、各ポリマーにおける共重合組
成比およびコア/シェル比についてはいずれも重量百分
率比で表した。
【0239】P−1〜12 コア:スチレン/ブタジエン共重合体(37/63) P−1 シェル=スチレン/M−1(98/2 ) コア/
シェル=50/50 P−2 シェル=スチレン/M−1(96/4 ) コア/
シェル=50/50 P−3 シェル=スチレン/M−1(92/8 ) コア/
シェル=50/50 P−4 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−5 シェル=スチレン/M−1(68/32) コア/
シェル=50/50 P−6 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=67/33 P−7 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=85/15 P−8 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(96
/4 )コア/シェル=50/50 P−9 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(92
/8 )コア/シェル=50/50 P−10 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(84
/16)コア/シェル=50/50 P−11 シェル=メチルアクリレート/M−7(84/1
6)コア/シェル=50/50 P−12 シェル=スチレン/メチルアクリレート/M−
3(21/63/16)コア/シェル=50/50
シェル=50/50 P−2 シェル=スチレン/M−1(96/4 ) コア/
シェル=50/50 P−3 シェル=スチレン/M−1(92/8 ) コア/
シェル=50/50 P−4 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−5 シェル=スチレン/M−1(68/32) コア/
シェル=50/50 P−6 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=67/33 P−7 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=85/15 P−8 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(96
/4 )コア/シェル=50/50 P−9 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(92
/8 )コア/シェル=50/50 P−10 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(84
/16)コア/シェル=50/50 P−11 シェル=メチルアクリレート/M−7(84/1
6)コア/シェル=50/50 P−12 シェル=スチレン/メチルアクリレート/M−
3(21/63/16)コア/シェル=50/50
【0240】P−13,14 コア:スチレン/ブタジエン共重合体(22/78) P−13 シェル=スチレン/M−2(84/16) コア/
シェル=50/50 P−14 シェル=n−ブチルアクリレート/M−8(84
/16)コア/シェル=50/50
シェル=50/50 P−14 シェル=n−ブチルアクリレート/M−8(84
/16)コア/シェル=50/50
【0241】P−15〜20 コア:ポリブタジエン単独重合体(100) P−15 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−16 シェル=エチルアクリレート/M−7/メタク
リル酸(65/15/20)コア/シェル=75/25 P−17 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(84
/16)コア/シェル=50/50 P−18 シェル=n−ブチルアクリレート/M−2(84
/16)コア/シェル=50/50 P−19 シェル=2−エチルヘキシルアクリレート/M
−24(84/16)コア/シェル=50/50 P−20 シェル=n−ブチルアクリレート/M−18
(84/16)コア/シェル=50/50
シェル=50/50 P−16 シェル=エチルアクリレート/M−7/メタク
リル酸(65/15/20)コア/シェル=75/25 P−17 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(84
/16)コア/シェル=50/50 P−18 シェル=n−ブチルアクリレート/M−2(84
/16)コア/シェル=50/50 P−19 シェル=2−エチルヘキシルアクリレート/M
−24(84/16)コア/シェル=50/50 P−20 シェル=n−ブチルアクリレート/M−18
(84/16)コア/シェル=50/50
【0242】P−21〜23 コア:ポリイソプレン単独重合体(100) P−21 シェル=スチレン/アクリロニトリル/M−1
(63/21/16)コア/シェル=90/10 P−22 シェル=メチルメタクリレート/エチルアクリ
レート/M−2/2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ソーダ(15/65/15/5)コア/シェル=75/
25 P−23 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=20/80
(63/21/16)コア/シェル=90/10 P−22 シェル=メチルメタクリレート/エチルアクリ
レート/M−2/2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ソーダ(15/65/15/5)コア/シェル=75/
25 P−23 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=20/80
【0243】P−24〜26 コア:スチレン/ブタジエン共重合体(49/51) P−24 シェル=スチレン/ブチルアクリレート/M−
1(26/60/15)コア/シェル=50/50 P−25 シェル=M−1(100) コア/
シェル=90/10 P−26 シェル=ラウリルメタクリレート/ブチルアク
リレート/M−7(30/55/15)
コア/シェル=40/60 P−27 コア:アクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合
体(25/25/50) シェル:ブチルアクリレート/M−1(92/8) コア/
シェル=50/50 P−28 コア:アクリル酸エチル/ブタジエン共重合体(50/
50) シェル:スチレン/ジビニルベンゼン/M−1(79/5
/16)コア/シェル=50/50
1(26/60/15)コア/シェル=50/50 P−25 シェル=M−1(100) コア/
シェル=90/10 P−26 シェル=ラウリルメタクリレート/ブチルアク
リレート/M−7(30/55/15)
コア/シェル=40/60 P−27 コア:アクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合
体(25/25/50) シェル:ブチルアクリレート/M−1(92/8) コア/
シェル=50/50 P−28 コア:アクリル酸エチル/ブタジエン共重合体(50/
50) シェル:スチレン/ジビニルベンゼン/M−1(79/5
/16)コア/シェル=50/50
【0244】P−29〜33 コア:ポリ(n−ドデシルメタクリレート)単独重合体 P−29 シェル=スチレン/M−1(92/8 ) コア/
シェル=50/50 P−30 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−31 シェル=エチルアクリレート/M−1(96/4
)コア/シェル=50/50 P−32 シェル=エチルアクリレート/M−1(92/8
)コア/シェル=50/50 P−33 シェル=スチレン/メチルアクリレート/M−
3(21/63/16)コア/シェル=50/50
シェル=50/50 P−30 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−31 シェル=エチルアクリレート/M−1(96/4
)コア/シェル=50/50 P−32 シェル=エチルアクリレート/M−1(92/8
)コア/シェル=50/50 P−33 シェル=スチレン/メチルアクリレート/M−
3(21/63/16)コア/シェル=50/50
【0245】P−34 コア:ポリ(n−ブチルアクリレート)単独重合体 シェル:スチレン/M−2(84/16) コア/
シェル=50/50 P−35,36 コア:ポリ(エチレングリコールジメタクリレート/n−
ブチルアクリレート)共重合体(10/90) P−35 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−36 シェル=メチルアクリレート/M−7/メタク
リル酸(65/15/20)コア/シェル=75/25
シェル=50/50 P−35,36 コア:ポリ(エチレングリコールジメタクリレート/n−
ブチルアクリレート)共重合体(10/90) P−35 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−36 シェル=メチルアクリレート/M−7/メタク
リル酸(65/15/20)コア/シェル=75/25
【0246】P−37〜40 コア:ポリ(エチレングリコールジメタクリレート/n−
ブチルアクリレート)共重合体(20/80) P−37 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−38 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=75/25 P−39 シェル=メチルアクリレート/M−8/2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ
(80/15/5 )コア/シェル=75/25 P−40 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(84
/16)コア/シェル=50/50
ブチルアクリレート)共重合体(20/80) P−37 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−38 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=75/25 P−39 シェル=メチルアクリレート/M−8/2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ
(80/15/5 )コア/シェル=75/25 P−40 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(84
/16)コア/シェル=50/50
【0247】P−41〜43 コア:ポリ酢酸ビニル単独重合体(100) P−41 シェル=スチレン/M−1(84/16) コア/
シェル=50/50 P−42 シェル=スチレン/ジビニルベンゼン/M−24
(79/5 /16)コア/シェル=50/50 P−43 シェル=n−ドデシルメタクリレート/ブチル
アクリレート/M−7(30/55/15)
コア/シェル=40/60
シェル=50/50 P−42 シェル=スチレン/ジビニルベンゼン/M−24
(79/5 /16)コア/シェル=50/50 P−43 シェル=n−ドデシルメタクリレート/ブチル
アクリレート/M−7(30/55/15)
コア/シェル=40/60
【0248】P−44〜46 コア:ポリ(ジビニルベンゼン/2−エチルヘキシルア
クリレート)共重合体(10/90) P−44 シェル=メチルアクリレート/M−1(84/1
6)コア/シェル=50/50 P−45 シェル=メチルアクリレート/スチレン/M−
1(74/10/16)コア/シェル=50/50 P−46 シェル=M−1(100) コア/
シェル=90/10 P−47〜49 コア:ポリ(ジビニルベンゼン/スチレン/2−エチルヘ
キシルアクリレート)共重合体(10/23/67) P−47 シェル=メチルアクリレート/M−1(84/1
6)コア/シェル=50/50 P−48 シェル=メチルアクリレート/スチレン/M−
1(74/10/16)コア/シェル=50/50 P−49 シェル=エチルアクリレート/2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート/M−5(65/15/20)
コア/シェル=85/15
クリレート)共重合体(10/90) P−44 シェル=メチルアクリレート/M−1(84/1
6)コア/シェル=50/50 P−45 シェル=メチルアクリレート/スチレン/M−
1(74/10/16)コア/シェル=50/50 P−46 シェル=M−1(100) コア/
シェル=90/10 P−47〜49 コア:ポリ(ジビニルベンゼン/スチレン/2−エチルヘ
キシルアクリレート)共重合体(10/23/67) P−47 シェル=メチルアクリレート/M−1(84/1
6)コア/シェル=50/50 P−48 シェル=メチルアクリレート/スチレン/M−
1(74/10/16)コア/シェル=50/50 P−49 シェル=エチルアクリレート/2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート/M−5(65/15/20)
コア/シェル=85/15
【0249】P−50 コア:ポリ(エチレングリコールジメタクリレート/パ
ルミチン酸ビニル/n−ブチルアクリレート)共重合体
(20/20/60) シェル:エチレングリコールジメタクリレート/スチレ
ン/n−ブチルメタクリレート/M−1(5/40/40/15)
コア/シェル=50/50 P−51 コア:ポリ(トリビニルシクロヘキサン/n−ブチルアク
リレート/スチレン)共重合体(10/55/35) シェル:メチルアクリレート/M-1/2-アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ(88/7 /5 )
コア/シェル=70/30 P−52,53 コア:ポリ(ジビニルベンゼン/スチレン/メチルメタ
クリレート)共重合体(10/45/45) P−52 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(84
/16)コア/シェル=50/50 P−53 シェル=n−ドデシルアクリレート/エチルア
クリレート/M−21(60/30/10)
コア/シェル=50/50
ルミチン酸ビニル/n−ブチルアクリレート)共重合体
(20/20/60) シェル:エチレングリコールジメタクリレート/スチレ
ン/n−ブチルメタクリレート/M−1(5/40/40/15)
コア/シェル=50/50 P−51 コア:ポリ(トリビニルシクロヘキサン/n−ブチルアク
リレート/スチレン)共重合体(10/55/35) シェル:メチルアクリレート/M-1/2-アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ(88/7 /5 )
コア/シェル=70/30 P−52,53 コア:ポリ(ジビニルベンゼン/スチレン/メチルメタ
クリレート)共重合体(10/45/45) P−52 シェル=n−ブチルアクリレート/M−1(84
/16)コア/シェル=50/50 P−53 シェル=n−ドデシルアクリレート/エチルア
クリレート/M−21(60/30/10)
コア/シェル=50/50
【0250】P−54,55 コア:ポリ(p−ビニルトルエン/n−ドデシルメタク
リレート)共重合体(70/30) P−54 シェル=メチルアクリレート/n−ブチルメタ
クリレート/M−2/アクリル酸(30/55/10/5 )
コア/シェル=50/50 P−55 シェル=n−ブチルアクリレート/M−19
(84/16)コア/シェル=70/30
リレート)共重合体(70/30) P−54 シェル=メチルアクリレート/n−ブチルメタ
クリレート/M−2/アクリル酸(30/55/10/5 )
コア/シェル=50/50 P−55 シェル=n−ブチルアクリレート/M−19
(84/16)コア/シェル=70/30
【0251】本発明のコア/シェルポリマーラテックス
は、コアラテックスポリマーを乳化重合して得られる水
分散物に対し、シェルを形成するモノマーを一括投入ま
たは滴下しながらさらに乳化重合する事により、容易に
得る事ができる。乳化重合法は好ましくは少くとも一種
の乳化剤を用いて水あるいは水と水に混和しうる有機溶
媒(たとえばメタノール、エタノール、アセトン等)の
混合溶媒中でモノマーを乳化させラジカル重合開始剤を
用いて一般に30℃ないし約100℃、好ましくは40
℃ないし約90℃の温度で行なわれる。水に混和しうる
有機溶媒の量は水に対して体積比で0〜100%、好ま
しくは0〜50%である。
は、コアラテックスポリマーを乳化重合して得られる水
分散物に対し、シェルを形成するモノマーを一括投入ま
たは滴下しながらさらに乳化重合する事により、容易に
得る事ができる。乳化重合法は好ましくは少くとも一種
の乳化剤を用いて水あるいは水と水に混和しうる有機溶
媒(たとえばメタノール、エタノール、アセトン等)の
混合溶媒中でモノマーを乳化させラジカル重合開始剤を
用いて一般に30℃ないし約100℃、好ましくは40
℃ないし約90℃の温度で行なわれる。水に混和しうる
有機溶媒の量は水に対して体積比で0〜100%、好ま
しくは0〜50%である。
【0252】重合反応は、通常重合すべき単量体に対し
0.05〜5重量%のラジカル重合開始剤と必要に応じ
て0.1〜10重量%の乳化剤を用いて行なわれる。重
合開始剤としては、アゾビス化合物、パーオキサイド、
ハイドロパーオキサイド、レドックス溶媒など、たとえ
ば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、tert−ブチル
パーオクトエート、ベンゾイルパーオキサイド、イソプ
ロピル−カーボネート、2,4−ジクロロベンジルパー
オキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
2,2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド、過硫
酸カリウムと亜硫酸水素ナトリウムの組合せなどがあ
る。
0.05〜5重量%のラジカル重合開始剤と必要に応じ
て0.1〜10重量%の乳化剤を用いて行なわれる。重
合開始剤としては、アゾビス化合物、パーオキサイド、
ハイドロパーオキサイド、レドックス溶媒など、たとえ
ば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、tert−ブチル
パーオクトエート、ベンゾイルパーオキサイド、イソプ
ロピル−カーボネート、2,4−ジクロロベンジルパー
オキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
2,2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド、過硫
酸カリウムと亜硫酸水素ナトリウムの組合せなどがあ
る。
【0253】乳化剤としてはアニオン性、カチオン性、
両性、ノニオン性の界面活性剤の他、水溶性ポリマーな
どがある。たとえばラウリン酸ソーダ、ドデシル硫酸ナ
トリウム、1−オクトキシカルボニルメチル−1−オク
トキシカルボニルメタンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、セ
チルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリ
メチレンアンモニウムクロライド、N−2−エチルヘキ
シルピリジニウムクロライド、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンラ
ウリルエステル、ドデシル−ジフェニルエーテルジスル
ホン酸ナトリウム、2−テトラデセン−1−スルホン酸
ナトリウム、3−ヒドロキシテトラデカン−1−スルホ
ン酸ナトリウム、ゼラチン、PVA、その他特公昭53
−6190号に記載の乳化剤、水溶性ポリマーなどがあ
り、このうちアニオン性もしくはノニオン性の界面活性
剤、水溶性ポリマーが特に好ましい。
両性、ノニオン性の界面活性剤の他、水溶性ポリマーな
どがある。たとえばラウリン酸ソーダ、ドデシル硫酸ナ
トリウム、1−オクトキシカルボニルメチル−1−オク
トキシカルボニルメタンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、セ
チルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリ
メチレンアンモニウムクロライド、N−2−エチルヘキ
シルピリジニウムクロライド、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンラ
ウリルエステル、ドデシル−ジフェニルエーテルジスル
ホン酸ナトリウム、2−テトラデセン−1−スルホン酸
ナトリウム、3−ヒドロキシテトラデカン−1−スルホ
ン酸ナトリウム、ゼラチン、PVA、その他特公昭53
−6190号に記載の乳化剤、水溶性ポリマーなどがあ
り、このうちアニオン性もしくはノニオン性の界面活性
剤、水溶性ポリマーが特に好ましい。
【0254】乳化重合に於けるモノマーの添加は、重合
に伴う発熱の回避や、より明確なコア/シェル構造の形
成の観点から滴下しながら添加する方が好ましい。ま
た、上記の開始剤、乳化剤の存在下に乳化重合により、
コアラテックス粒子を形成した後、シェルモノマーを重
合する際には乳化剤をさらに添加してもよいし、添加せ
ずに重合を行ってもよい。乳化剤の追添は生成ポリマー
ラテックスの安定性の観点から必要となる場合も多いが
逆に過剰の乳化剤が存在すると目的以外のシェルポリマ
ーのみからなる粒子が副生してしまう事がある。従って
コアポリマー形成後に追添する乳化剤の量はコア粒子に
対し、0.001ないし2重量%程度に抑えるか、もし
くは全く添加しない方が好ましい。
に伴う発熱の回避や、より明確なコア/シェル構造の形
成の観点から滴下しながら添加する方が好ましい。ま
た、上記の開始剤、乳化剤の存在下に乳化重合により、
コアラテックス粒子を形成した後、シェルモノマーを重
合する際には乳化剤をさらに添加してもよいし、添加せ
ずに重合を行ってもよい。乳化剤の追添は生成ポリマー
ラテックスの安定性の観点から必要となる場合も多いが
逆に過剰の乳化剤が存在すると目的以外のシェルポリマ
ーのみからなる粒子が副生してしまう事がある。従って
コアポリマー形成後に追添する乳化剤の量はコア粒子に
対し、0.001ないし2重量%程度に抑えるか、もし
くは全く添加しない方が好ましい。
【0255】有効なコア/シェル構造を有するラテック
スを形成するためには、シェル形成モノマー添加時にお
けるコア粒子の重合はできるだけ完結している事が好ま
しく、重合率は90%以上、好ましくは95%以上、特
に好ましくは実質的に100%である。
スを形成するためには、シェル形成モノマー添加時にお
けるコア粒子の重合はできるだけ完結している事が好ま
しく、重合率は90%以上、好ましくは95%以上、特
に好ましくは実質的に100%である。
【0256】前記のポリマーラテックス/ゼラチン複合
膜における膜強度改良や塗料、接着剤ラテックスにおけ
る種々特性改良で、活性メチレン単位は、反応性基とし
て機能する。従って、ラテックス表面に存在する活性メ
チレン単位の量が性能上重要な要素である。本発明のコ
ア/シェルラテックスは基本的に活性メチレン単位を必
要な部位であるラテックス表面に集中化させる事ができ
る点で有用である。また、コア部に他の必要とされる機
能、例えばラテックス全体のTgをコントロールする事
により、被膜形成能や、得られるフィルムやゼラチン等
との複合膜の物理性(例えば脆性)をシェル部とは独立
に盛り込む事ができる点でも極めて有用である。
膜における膜強度改良や塗料、接着剤ラテックスにおけ
る種々特性改良で、活性メチレン単位は、反応性基とし
て機能する。従って、ラテックス表面に存在する活性メ
チレン単位の量が性能上重要な要素である。本発明のコ
ア/シェルラテックスは基本的に活性メチレン単位を必
要な部位であるラテックス表面に集中化させる事ができ
る点で有用である。また、コア部に他の必要とされる機
能、例えばラテックス全体のTgをコントロールする事
により、被膜形成能や、得られるフィルムやゼラチン等
との複合膜の物理性(例えば脆性)をシェル部とは独立
に盛り込む事ができる点でも極めて有用である。
【0257】本発明のコア/シェルラテックス粒子は、
上記の乳化重合法によって水分散物の形で得る事がてき
るが、コア/シェル構造を維持したままで、微粒子粉体
とする事もできる。このような粉体化の方法としては、
凍結乾燥法や強酸または塩を用いた凝集、濾過法、ある
いはラテックス液の凍結−解凍のくり返しによる凝集、
濾過法等の公知の手法を用いる事ができる。
上記の乳化重合法によって水分散物の形で得る事がてき
るが、コア/シェル構造を維持したままで、微粒子粉体
とする事もできる。このような粉体化の方法としては、
凍結乾燥法や強酸または塩を用いた凝集、濾過法、ある
いはラテックス液の凍結−解凍のくり返しによる凝集、
濾過法等の公知の手法を用いる事ができる。
【0258】本発明の活性メチレン基を含有するエチレ
ン性不飽和モノマーから成る繰り返し単位を有するポリ
マーラテックスの添加量は任意であるが、好ましくは、
親水性コロイド層中のゼラチンの重量当り5〜400
%、好ましくは10〜200%である。
ン性不飽和モノマーから成る繰り返し単位を有するポリ
マーラテックスの添加量は任意であるが、好ましくは、
親水性コロイド層中のゼラチンの重量当り5〜400
%、好ましくは10〜200%である。
【0259】本発明のポリマーラテックスは、支持体に
対してハロゲン化銀乳剤層側の該ハロゲン化銀乳剤層あ
るいは他の親水性コロイド層のどの層に添加してもよい
が、該ハロゲン化銀乳剤層あるいはそれに隣接する親水
性コロイド層に添加することが好ましい。
対してハロゲン化銀乳剤層側の該ハロゲン化銀乳剤層あ
るいは他の親水性コロイド層のどの層に添加してもよい
が、該ハロゲン化銀乳剤層あるいはそれに隣接する親水
性コロイド層に添加することが好ましい。
【0260】本発明に用いられる造核促進剤としては、
アミン誘導体、オニウム塩、ジスルフィド誘導体または
ヒドロキシメチル誘導体などが挙げられる。以下にその
例を列挙する。特開平7−77783号公報48頁2行
〜37行に記載の化合物で、具体的には49頁〜58頁
に記載の化合物A−1)〜A−73)。特開平7−84
331号に記載の(化21)、(化22)および(化2
3)で表される化合物で、具体的には同公報6頁〜8頁
に記載の化合物。特開平7−104426号に記載の一
般式〔Na〕および一般式〔Nb〕で表される化合物
で、具体的には同公報16頁〜20頁に記載のNa−1
〜Na−22の化合物およびNb−1〜Nb−12の化
合物。特願平7−37817号に記載の一般式(1)、
一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式
(5)、一般式(6)および一般式(7)で表される化
合物で、具体的には同明細書に記載の1−1〜1−19
の化合物、2−1〜2−22の化合物、3−1〜3−3
6の化合物、4−1〜4−5の化合物、5−1〜5−4
1の化合物、6−1〜6−58の化合物および7−1〜
7−38の化合物。
アミン誘導体、オニウム塩、ジスルフィド誘導体または
ヒドロキシメチル誘導体などが挙げられる。以下にその
例を列挙する。特開平7−77783号公報48頁2行
〜37行に記載の化合物で、具体的には49頁〜58頁
に記載の化合物A−1)〜A−73)。特開平7−84
331号に記載の(化21)、(化22)および(化2
3)で表される化合物で、具体的には同公報6頁〜8頁
に記載の化合物。特開平7−104426号に記載の一
般式〔Na〕および一般式〔Nb〕で表される化合物
で、具体的には同公報16頁〜20頁に記載のNa−1
〜Na−22の化合物およびNb−1〜Nb−12の化
合物。特願平7−37817号に記載の一般式(1)、
一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式
(5)、一般式(6)および一般式(7)で表される化
合物で、具体的には同明細書に記載の1−1〜1−19
の化合物、2−1〜2−22の化合物、3−1〜3−3
6の化合物、4−1〜4−5の化合物、5−1〜5−4
1の化合物、6−1〜6−58の化合物および7−1〜
7−38の化合物。
【0261】本発明に好ましく用いられる造核促進剤
は、一般式(2)、(3)、(4) および(5)で表さ
れるオニウム塩化合物である。以下詳細に説明する。
は、一般式(2)、(3)、(4) および(5)で表さ
れるオニウム塩化合物である。以下詳細に説明する。
【0262】まず一般式(2)について、詳細に説明す
る。
る。
【0263】
【化81】
【0264】式中R1 、R2 、R3 はアルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基、アルケニル基、シクロアル
ケニル基、ヘテロ環残基を表わし、これらはさらに置換
基を有していてもよい。mは整数を表わし、LはP原子
とその炭素原子で結合するm価の有機基を表わし、nは
1ないし3の整数を表わし、Xはn価の陰イオンを表わ
し、XはLと連結していてもよい。R1 、R2 、R3 で
表わされる基の例としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s
ec−ブチル基、tert−ブチル基、オクチル基、2−エ
チルヘキシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、オクタ
デシル基などの直鎖又は分枝状のアルキル基、置換、無
置換のベンジル基などのアラルキル基;シクロプロピル
基、シクロペンチール基、シクロヘキシル基などのシク
ロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、フエナントリ
ル基などのアリール基;アリル基、ビニル基、5−ヘキ
セニル基、などのアルケニル基;シクロペンテニル基、
シクロヘキセニル基などのシクロアルケニル基;ピリジ
ル基、キノリル基、フリル基、イミダゾリル基、チアゾ
リル基、チアジアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベ
ンゾチアゾリル基、モルホリル基、ピリミジル基、ピロ
リジル基などのヘテロ環残基が挙げられる。これらの基
上に置換した置換基の例としては、R1 、R2 、R3 で
表わされる基の他に、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ニトロ基、1、
2、3級アミノ基、アルキル又はアリールエーテル基、
アルキル又はアリールチオエーテル基、カルボンアミド
基、カルバモイル基、スルホンアミド基、スルファモイ
ル基、ヒドロキシル基、スルホキシ基、スルホニル基、
カルボキシル基、スルホン酸基、シアノ基又はカルボニ
ル基、が挙げられる。Lで表わされる基の例としてはR
1 、R2、R3 と同義の基のほかにトリメチレン基、テ
トラメチレン基、ヘキサメチレン基、ペンタメチレン
基、オクタメチレン基、ドデカメチレン基などのポリメ
チレン基、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン
基などの2価芳香族基、トリメチレンメチル基、テトラ
メチレンメチル基などの多価脂肪族基、フェニレン−
1,3,5−トルイル基、フェニレン−1,2,4,5
−テトライル基などの多価芳香族基などが挙げられる。
Xで表わされる陰イオンの例としては、塩素イオン、臭
素イオン、ヨウ素イオンなどのハロゲンイオン、アセテ
ートイオン、オキサレートイオン、フマレートイオン、
ベンゾエートイオンなどのカルボキシレートイオン、p
−トルエンスルホネート、メタンスルホネート、ブタン
スルホネート、ベンゼンスルホネートなどのスルホネー
トイオン、硫酸イオン、過塩素酸イオン、炭酸イオン、
硝酸イオンが挙げられる。一般式(2)において、
R1 、R2 、R3 は好ましくは炭素数20以下の基であ
り、炭素数15以下のアリール基が特に好ましい。mは
1または2が好ましく、mが1を表わす時、Lは好まし
くは炭素数20以下の基であり、総炭素数15以下のア
ルキル基またはアリール基が特に好ましい。mが2を表
わす時、Lで表わされる2価の有機基は好ましくはアル
キレン基、アリーレン基またはこれらの基を結合して形
成される2価の基、さらにはこれらの基と−CO−基、
−O−基、−NR4 −基(ただしR4 は水素原子または
R1 、R2 、R3 と同義の基を表わし、分子内に複数の
R4 が存在する時、これらは同じであっても異なってい
ても良く、さらには互いに結合していても良い)、−S
−基、−SO−基、−SO2 −基を組みあわせて形成さ
れる2価の基である。mが2を表わす時、Lはその炭素
原子でP原子と結合する総炭素数20以下の2価基であ
ることが特に好ましい。mが2以上の整数を表わす時、
分子内にR1 、R2 、R3 はそれぞれ複数存在するが、
その複数のR1 、R2 、R3 はそれぞれ同じであっても
異なっていても良い。nは1または2が好ましく、mは
1または2が好ましい。XはR1 、R2 、R3 、または
Lと結合して分子内塩を形成しても良い。本発明の一般
式(2)で表わされる化合物の多くのものは公知であ
り、試薬として市販のものである。一般的合成法として
は、ホスフィン酸類をハロゲン化アルキル類、スルホン
酸エステルなどのアルキル化剤と反応させる方法:ある
いはホスホニウム塩類の対陰イオンを常法により交換す
る方法がある。一般式(2) で表わされる化合物の具体
例を以下に示す。但し、本発明は以下の化合物に限定さ
れるものではない。
ロアルキル基、アリール基、アルケニル基、シクロアル
ケニル基、ヘテロ環残基を表わし、これらはさらに置換
基を有していてもよい。mは整数を表わし、LはP原子
とその炭素原子で結合するm価の有機基を表わし、nは
1ないし3の整数を表わし、Xはn価の陰イオンを表わ
し、XはLと連結していてもよい。R1 、R2 、R3 で
表わされる基の例としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s
ec−ブチル基、tert−ブチル基、オクチル基、2−エ
チルヘキシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、オクタ
デシル基などの直鎖又は分枝状のアルキル基、置換、無
置換のベンジル基などのアラルキル基;シクロプロピル
基、シクロペンチール基、シクロヘキシル基などのシク
ロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、フエナントリ
ル基などのアリール基;アリル基、ビニル基、5−ヘキ
セニル基、などのアルケニル基;シクロペンテニル基、
シクロヘキセニル基などのシクロアルケニル基;ピリジ
ル基、キノリル基、フリル基、イミダゾリル基、チアゾ
リル基、チアジアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベ
ンゾチアゾリル基、モルホリル基、ピリミジル基、ピロ
リジル基などのヘテロ環残基が挙げられる。これらの基
上に置換した置換基の例としては、R1 、R2 、R3 で
表わされる基の他に、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ニトロ基、1、
2、3級アミノ基、アルキル又はアリールエーテル基、
アルキル又はアリールチオエーテル基、カルボンアミド
基、カルバモイル基、スルホンアミド基、スルファモイ
ル基、ヒドロキシル基、スルホキシ基、スルホニル基、
カルボキシル基、スルホン酸基、シアノ基又はカルボニ
ル基、が挙げられる。Lで表わされる基の例としてはR
1 、R2、R3 と同義の基のほかにトリメチレン基、テ
トラメチレン基、ヘキサメチレン基、ペンタメチレン
基、オクタメチレン基、ドデカメチレン基などのポリメ
チレン基、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン
基などの2価芳香族基、トリメチレンメチル基、テトラ
メチレンメチル基などの多価脂肪族基、フェニレン−
1,3,5−トルイル基、フェニレン−1,2,4,5
−テトライル基などの多価芳香族基などが挙げられる。
Xで表わされる陰イオンの例としては、塩素イオン、臭
素イオン、ヨウ素イオンなどのハロゲンイオン、アセテ
ートイオン、オキサレートイオン、フマレートイオン、
ベンゾエートイオンなどのカルボキシレートイオン、p
−トルエンスルホネート、メタンスルホネート、ブタン
スルホネート、ベンゼンスルホネートなどのスルホネー
トイオン、硫酸イオン、過塩素酸イオン、炭酸イオン、
硝酸イオンが挙げられる。一般式(2)において、
R1 、R2 、R3 は好ましくは炭素数20以下の基であ
り、炭素数15以下のアリール基が特に好ましい。mは
1または2が好ましく、mが1を表わす時、Lは好まし
くは炭素数20以下の基であり、総炭素数15以下のア
ルキル基またはアリール基が特に好ましい。mが2を表
わす時、Lで表わされる2価の有機基は好ましくはアル
キレン基、アリーレン基またはこれらの基を結合して形
成される2価の基、さらにはこれらの基と−CO−基、
−O−基、−NR4 −基(ただしR4 は水素原子または
R1 、R2 、R3 と同義の基を表わし、分子内に複数の
R4 が存在する時、これらは同じであっても異なってい
ても良く、さらには互いに結合していても良い)、−S
−基、−SO−基、−SO2 −基を組みあわせて形成さ
れる2価の基である。mが2を表わす時、Lはその炭素
原子でP原子と結合する総炭素数20以下の2価基であ
ることが特に好ましい。mが2以上の整数を表わす時、
分子内にR1 、R2 、R3 はそれぞれ複数存在するが、
その複数のR1 、R2 、R3 はそれぞれ同じであっても
異なっていても良い。nは1または2が好ましく、mは
1または2が好ましい。XはR1 、R2 、R3 、または
Lと結合して分子内塩を形成しても良い。本発明の一般
式(2)で表わされる化合物の多くのものは公知であ
り、試薬として市販のものである。一般的合成法として
は、ホスフィン酸類をハロゲン化アルキル類、スルホン
酸エステルなどのアルキル化剤と反応させる方法:ある
いはホスホニウム塩類の対陰イオンを常法により交換す
る方法がある。一般式(2) で表わされる化合物の具体
例を以下に示す。但し、本発明は以下の化合物に限定さ
れるものではない。
【0265】
【化82】
【0266】
【化83】
【0267】
【化84】
【0268】
【化85】
【0269】一般式(3)、一般式(4) について更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0270】
【化86】
【0271】式中、Aはヘテロ環を完成させるための有
機基を表わし、炭素原子、水素原子、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を含んでもよく、更にベンゼン環が縮環し
てもかまわない。好ましい例として、Aは5〜6員環を
挙げることができ、更に好ましい例としてピリジン環を
挙げることができる。B、Cで表わされる2価基は、ア
ルキレン、アリーレン、アルケニレン、−SO2 −、−
SO−、−O−、−S−、−N(R5 )−を単独または
組合せて構成されるものが好ましい。ただし、R5 はア
ルキル基、アリール基、水素原子を表わす。特に好まし
い例として、B、Cはアルキレン、アリーレン、−O
−、−S−を単独または組合せて構成されるものを挙げ
ることができる。R1 、R2 は炭素数1〜20のアルキ
ル基が好ましく、各々同じでも異なっていてもよい。ア
ルキル基に置換基が置換してもよく、置換基としては、
ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、置換あ
るいは無置換のアルキル基(例えば、メチル基、ヒドロ
キシエチル基など)、置換あるいは無置換のアリール基
(例えば、フェニル基、トリル基、p−クロロフェニル
基など)、置換あるいは無置換のアシル基(例えば、ベ
ンゾイル基、p−ブロモベンゾイル基、アセチル基な
ど)、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコ
キシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基など)、アリ
ールオキシ基、アミド基、スルファモイル基、カルバモ
イル基、ウレイド基、無置換あるいはアルキル置換アミ
ノ基、シアノ基、ニトロ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基を表わす。特に好ましい例として、R1 、R2 は
各々炭素数1〜10のアルキル基を表わす。好ましい置
換基の例として、アリール基、スルホ基、カルボキシ
基、ヒドロキシ基を挙げることができる。R3 、R4 は
水素原子、又は置換基を表わし、置換基の例としては上
記にR1、R2 のアルキル基の置換基として挙げた置換
基から選ばれる。好ましい例として、R3 、R4 は炭素
数0〜10であり、具体的には、アリール置換アルキル
基、置換あるいは無置換のアリール基を挙げることがで
きる。Xはアニオン基を表わすが、分子内塩の場合はX
は必要ない。Xの例として、塩素イオン、臭素イオン、
沃素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、p−トルエンス
ルホン酸イオン、オギザラートを表わす。次に本発明の
具体的化合物を記すが、これらに限られるものではな
い。また、本発明の化合物の合成は一般によく知られた
方法により容易に合成することができるが、以下の文献
が参考になる。(参照、Quart.Rev., 16,163(1
962).)
機基を表わし、炭素原子、水素原子、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を含んでもよく、更にベンゼン環が縮環し
てもかまわない。好ましい例として、Aは5〜6員環を
挙げることができ、更に好ましい例としてピリジン環を
挙げることができる。B、Cで表わされる2価基は、ア
ルキレン、アリーレン、アルケニレン、−SO2 −、−
SO−、−O−、−S−、−N(R5 )−を単独または
組合せて構成されるものが好ましい。ただし、R5 はア
ルキル基、アリール基、水素原子を表わす。特に好まし
い例として、B、Cはアルキレン、アリーレン、−O
−、−S−を単独または組合せて構成されるものを挙げ
ることができる。R1 、R2 は炭素数1〜20のアルキ
ル基が好ましく、各々同じでも異なっていてもよい。ア
ルキル基に置換基が置換してもよく、置換基としては、
ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、置換あ
るいは無置換のアルキル基(例えば、メチル基、ヒドロ
キシエチル基など)、置換あるいは無置換のアリール基
(例えば、フェニル基、トリル基、p−クロロフェニル
基など)、置換あるいは無置換のアシル基(例えば、ベ
ンゾイル基、p−ブロモベンゾイル基、アセチル基な
ど)、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコ
キシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基など)、アリ
ールオキシ基、アミド基、スルファモイル基、カルバモ
イル基、ウレイド基、無置換あるいはアルキル置換アミ
ノ基、シアノ基、ニトロ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基を表わす。特に好ましい例として、R1 、R2 は
各々炭素数1〜10のアルキル基を表わす。好ましい置
換基の例として、アリール基、スルホ基、カルボキシ
基、ヒドロキシ基を挙げることができる。R3 、R4 は
水素原子、又は置換基を表わし、置換基の例としては上
記にR1、R2 のアルキル基の置換基として挙げた置換
基から選ばれる。好ましい例として、R3 、R4 は炭素
数0〜10であり、具体的には、アリール置換アルキル
基、置換あるいは無置換のアリール基を挙げることがで
きる。Xはアニオン基を表わすが、分子内塩の場合はX
は必要ない。Xの例として、塩素イオン、臭素イオン、
沃素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、p−トルエンス
ルホン酸イオン、オギザラートを表わす。次に本発明の
具体的化合物を記すが、これらに限られるものではな
い。また、本発明の化合物の合成は一般によく知られた
方法により容易に合成することができるが、以下の文献
が参考になる。(参照、Quart.Rev., 16,163(1
962).)
【0272】一般式(3)及び一般式(4) の具体的化
合物を以下に示すが、本発明は、これに限定されるもの
ではない。
合物を以下に示すが、本発明は、これに限定されるもの
ではない。
【0273】
【化87】
【0274】
【化88】
【0275】一般式(5)について更に詳細に説明す
る。
る。
【0276】
【化89】
【0277】Zが表わす含窒素複素芳香環は窒素原子の
他に炭素原子、水素原子、酸素原子、硫黄原子を含んで
もよく、さらにベンゼン環が縮環してもよい。形成され
る複素芳香環は5〜6員環が好ましく、ピリジン環、キ
ノリン環、イソキノリン環がさらに好ましい。R5 は炭
素数1〜20のアルキル基が好ましく、直鎖でも分枝し
ていても、さらには環状のアルキル基でも良い。炭素数
1〜12のアルキル基がさらに好ましく、炭素数1〜8
が最も好ましい。X- はアニオン基を表わすが、分子内
塩の場合はX- は必要ない。X- の例として、塩素イオ
ン、臭素イオン、沃素イオン、硝酸イオン、硫酸イオ
ン、p−トルエンスルホン酸イオン、オギザラートを表
わす。
他に炭素原子、水素原子、酸素原子、硫黄原子を含んで
もよく、さらにベンゼン環が縮環してもよい。形成され
る複素芳香環は5〜6員環が好ましく、ピリジン環、キ
ノリン環、イソキノリン環がさらに好ましい。R5 は炭
素数1〜20のアルキル基が好ましく、直鎖でも分枝し
ていても、さらには環状のアルキル基でも良い。炭素数
1〜12のアルキル基がさらに好ましく、炭素数1〜8
が最も好ましい。X- はアニオン基を表わすが、分子内
塩の場合はX- は必要ない。X- の例として、塩素イオ
ン、臭素イオン、沃素イオン、硝酸イオン、硫酸イオ
ン、p−トルエンスルホン酸イオン、オギザラートを表
わす。
【0278】またZ、R5 で表わされる基は置換されて
いても良く好ましい置換基としては、ハロゲン原子(例
えば、塩素原子、臭素原子)、置換あるいは無置換のア
リール基(例えば、フェニル基、トリル基、p−クロロ
フェニル基など)、置換あるいは無置換のアシル基(例
えば、ベンゾイル基、p−ブロモベンゾイル基、アセチ
ル基など)、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、
アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基な
ど)、アリールオキシ基、アミド基、スルファモイル
基、カルバモイル基、ウレイド基、無置換あるいはアル
キル置換アミノ基、シアノ基、ニトロ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基を表わす。特に好ましい置換基の例
として、アリール基、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロ
キシ基を挙げることができる。またAの置換基としては
他にも置換あるいは無置換のアルキル基(例えば、メチ
ル基、ヒドロキシエチル基など)、置換あるいは無置換
のアラルキル基(例えば、ベンジル基、p−メトキシフ
ェネチル基など)も好ましい。次に本発明の具体的化合
物を記すが、これらに限られるものではない。また、本
発明の化合物の合成は一般によく知られた方法により容
易に合成することができるが、以下の文献が参考にな
る。(参照、Quart.Rev., 16,163(196
2).) 一般式(5)の具体的化合物を以下に示すが、本発明
は、これに限定されるものではない。
いても良く好ましい置換基としては、ハロゲン原子(例
えば、塩素原子、臭素原子)、置換あるいは無置換のア
リール基(例えば、フェニル基、トリル基、p−クロロ
フェニル基など)、置換あるいは無置換のアシル基(例
えば、ベンゾイル基、p−ブロモベンゾイル基、アセチ
ル基など)、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、
アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基な
ど)、アリールオキシ基、アミド基、スルファモイル
基、カルバモイル基、ウレイド基、無置換あるいはアル
キル置換アミノ基、シアノ基、ニトロ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基を表わす。特に好ましい置換基の例
として、アリール基、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロ
キシ基を挙げることができる。またAの置換基としては
他にも置換あるいは無置換のアルキル基(例えば、メチ
ル基、ヒドロキシエチル基など)、置換あるいは無置換
のアラルキル基(例えば、ベンジル基、p−メトキシフ
ェネチル基など)も好ましい。次に本発明の具体的化合
物を記すが、これらに限られるものではない。また、本
発明の化合物の合成は一般によく知られた方法により容
易に合成することができるが、以下の文献が参考にな
る。(参照、Quart.Rev., 16,163(196
2).) 一般式(5)の具体的化合物を以下に示すが、本発明
は、これに限定されるものではない。
【0279】
【化90】
【0280】
【化91】
【0281】また、造核促進剤としてアミノ化合物も好
ましく用いられ、特に以下に示す化合物が好ましく用い
られる。
ましく用いられ、特に以下に示す化合物が好ましく用い
られる。
【0282】特開平7−84331号に記載の(化2
1)、(化22)および(化23)で表される化合物
で、具体的には同公報6頁〜8頁に記載の化合物。特開
平7−104426号に記載の一般式〔Na〕で表され
る化合物で、具体的には同公報16頁〜20頁に記載の
Na−1〜Na−22の化合物。特願平7−37817
号に記載の一般式(1)、一般式(2)、一般式
(3)、一般式(4)、一般式(5)、一般式(6)お
よび一般式(7)で表される化合物で、具体的には同明
細書に記載の1−1〜1−19の化合物、2−1〜2−
22の化合物、3−1〜3−36の化合物、4−1〜4
−5の化合物、5−1〜5−41の化合物、6−1〜6
−58の化合物および7−1〜7−38の化合物。
1)、(化22)および(化23)で表される化合物
で、具体的には同公報6頁〜8頁に記載の化合物。特開
平7−104426号に記載の一般式〔Na〕で表され
る化合物で、具体的には同公報16頁〜20頁に記載の
Na−1〜Na−22の化合物。特願平7−37817
号に記載の一般式(1)、一般式(2)、一般式
(3)、一般式(4)、一般式(5)、一般式(6)お
よび一般式(7)で表される化合物で、具体的には同明
細書に記載の1−1〜1−19の化合物、2−1〜2−
22の化合物、3−1〜3−36の化合物、4−1〜4
−5の化合物、5−1〜5−41の化合物、6−1〜6
−58の化合物および7−1〜7−38の化合物。
【0283】本発明の造核促進剤は、適当な水混和性有
機溶媒、例えばアルコール類(メタノール、エタノー
ル、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブなどに
溶解して用いることができる。また、既によく知られて
いる乳化分散法によって、ジブチルフタレート、トリク
レジルフォスフェート、グリセリルトリアセテートある
いはジエチルフタレートなどのオイル、酢酸エチルやシ
クロヘキサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、機械的
に乳化分散物を作製して用いることができる。あるいは
固体分散法として知られている方法によって、造核促進
剤の粉末を水の中にボールミル、コロイドミル、あるい
は超音波によって分散し用いることができる。
機溶媒、例えばアルコール類(メタノール、エタノー
ル、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブなどに
溶解して用いることができる。また、既によく知られて
いる乳化分散法によって、ジブチルフタレート、トリク
レジルフォスフェート、グリセリルトリアセテートある
いはジエチルフタレートなどのオイル、酢酸エチルやシ
クロヘキサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、機械的
に乳化分散物を作製して用いることができる。あるいは
固体分散法として知られている方法によって、造核促進
剤の粉末を水の中にボールミル、コロイドミル、あるい
は超音波によって分散し用いることができる。
【0284】本発明の造核促進剤は、支持体に対してハ
ロゲン化銀乳剤層側の該ハロゲン化銀乳剤層あるいは他
の親水性コロイド層のどの層に添加してもよいが、該ハ
ロゲン化銀乳剤層あるいはそれに隣接する親水性コロイ
ド層に添加することが好ましい。本発明の造核促進剤添
加量はハロゲン化銀1モルに対し1×10-6〜2×10
-2モルが好ましく、1×10-5〜2×10-2モルがより
好ましく、2×10-5〜1×10-2モルが最も好まし
い。
ロゲン化銀乳剤層側の該ハロゲン化銀乳剤層あるいは他
の親水性コロイド層のどの層に添加してもよいが、該ハ
ロゲン化銀乳剤層あるいはそれに隣接する親水性コロイ
ド層に添加することが好ましい。本発明の造核促進剤添
加量はハロゲン化銀1モルに対し1×10-6〜2×10
-2モルが好ましく、1×10-5〜2×10-2モルがより
好ましく、2×10-5〜1×10-2モルが最も好まし
い。
【0285】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤のハ
ロゲン組成は特に制限はないが、塩化銀含有率が50モ
ル%以上である塩臭化銀または沃塩臭化銀が好ましい。
沃化銀含有率は3モル%以下、より好ましくは、0.5
モル%以下である。本発明におけるハロゲン化銀乳剤は
単分散乳剤が好ましく、変動係数が20%以下、特に好
ましくは15%以下である。ここで変動係数(%)と
は、粒径の標準偏差を粒径の平均値で除して100倍し
た値である。単分散ハロゲン化銀乳剤中の粒子の平均粒
子サイズは0.5μm以下であり、特に好ましくは0.
1μm〜0.4μmである。単分散ハロゲン化銀乳剤の
調製方法は、ハロゲン化銀写真感光材料の分野で公知の
種々の手法が用いられる。例えばピ・グラフキデ(P.Gl
afkides )著「シミー・エ・フィジク・フォトグラフィ
ック(Chimie et Physique Photographique)」(ポー
ル・モンテル(Paul Montel )社刊1967年)、ジー
・エフ・デュフィン(G.F.Duffin)著「フォトグラフィ
ック・エマルジョン・ケミストリー(Photographic Emu
lsion Chemistry )(ザ・フォーカル・プレス(The Fo
cal Press )刊1966年)、ブイ・エル・ツェリクマ
ン(V.L.Zelikman et al)著「メーキング・アンド・コ
ーティング・フォトグラフィック・エマル ジョン(Ma
king and Coating Photographic Emulsion)」(ザ・フ
ォーカル・プレス(TheFocal Press )刊1964年)
などに記載されている方法を用いて調製することができ
る。
ロゲン組成は特に制限はないが、塩化銀含有率が50モ
ル%以上である塩臭化銀または沃塩臭化銀が好ましい。
沃化銀含有率は3モル%以下、より好ましくは、0.5
モル%以下である。本発明におけるハロゲン化銀乳剤は
単分散乳剤が好ましく、変動係数が20%以下、特に好
ましくは15%以下である。ここで変動係数(%)と
は、粒径の標準偏差を粒径の平均値で除して100倍し
た値である。単分散ハロゲン化銀乳剤中の粒子の平均粒
子サイズは0.5μm以下であり、特に好ましくは0.
1μm〜0.4μmである。単分散ハロゲン化銀乳剤の
調製方法は、ハロゲン化銀写真感光材料の分野で公知の
種々の手法が用いられる。例えばピ・グラフキデ(P.Gl
afkides )著「シミー・エ・フィジク・フォトグラフィ
ック(Chimie et Physique Photographique)」(ポー
ル・モンテル(Paul Montel )社刊1967年)、ジー
・エフ・デュフィン(G.F.Duffin)著「フォトグラフィ
ック・エマルジョン・ケミストリー(Photographic Emu
lsion Chemistry )(ザ・フォーカル・プレス(The Fo
cal Press )刊1966年)、ブイ・エル・ツェリクマ
ン(V.L.Zelikman et al)著「メーキング・アンド・コ
ーティング・フォトグラフィック・エマル ジョン(Ma
king and Coating Photographic Emulsion)」(ザ・フ
ォーカル・プレス(TheFocal Press )刊1964年)
などに記載されている方法を用いて調製することができ
る。
【0286】水溶性銀塩(例えば、硝酸銀水溶液)と水
溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては、片側混合
法、同時混合法、それらの組合わせのいずれを用いても
よい。同時混合法の一つの形式として、ハロゲン化銀の
生成される液相中のpAgを一定に保つ方法、すなわち
コントロールダブルジェット法を用いることもできる。
またアンモニア、チオエーテル、四置換チオ尿素などの
いわゆるハロゲン化銀溶剤を使用して粒子形成させるこ
とが好ましい。より好ましくは四置換チオ尿素化合物で
あり、特開昭53−82408号、同55−77737
号に記載されている。好ましいチオ尿素化合物は、テト
ラメチルチオ尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジンチオンである。コントロールダブルジェット法およ
びハロゲン化銀溶剤を使用した粒子形成方法では、結晶
形が規則的で粒子サイズ分布の狭いハロゲン化銀乳剤を
作ることが容易であり、本発明に使いられる乳剤を作る
のに有効な手段である。単分散乳剤は立方体、八面体、
十四面体のような規則的な結晶形を有するのが好まし
く、特に立方体が好ましい。ハロゲン化銀粒子は内部と
表層が均一な相からなっていても、異なる相からなって
いてもよい。
溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては、片側混合
法、同時混合法、それらの組合わせのいずれを用いても
よい。同時混合法の一つの形式として、ハロゲン化銀の
生成される液相中のpAgを一定に保つ方法、すなわち
コントロールダブルジェット法を用いることもできる。
またアンモニア、チオエーテル、四置換チオ尿素などの
いわゆるハロゲン化銀溶剤を使用して粒子形成させるこ
とが好ましい。より好ましくは四置換チオ尿素化合物で
あり、特開昭53−82408号、同55−77737
号に記載されている。好ましいチオ尿素化合物は、テト
ラメチルチオ尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジンチオンである。コントロールダブルジェット法およ
びハロゲン化銀溶剤を使用した粒子形成方法では、結晶
形が規則的で粒子サイズ分布の狭いハロゲン化銀乳剤を
作ることが容易であり、本発明に使いられる乳剤を作る
のに有効な手段である。単分散乳剤は立方体、八面体、
十四面体のような規則的な結晶形を有するのが好まし
く、特に立方体が好ましい。ハロゲン化銀粒子は内部と
表層が均一な相からなっていても、異なる相からなって
いてもよい。
【0287】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られるハロゲン化銀粒子にはロジウム、レニウム、ルテ
ニウムから選ばれる少なくとも一種の金属が含有され
る。この含有率は銀1モルに対して少なくとも5×10
-9モル以上であり、好ましくは5×10-9〜1×10-6
モルである。これらの金属は2種以上併用してもよい。
これらの金属はハロゲン化銀粒子中に均一に含有させる
こともできるし、特開昭63−29603号、特開平2
−306236号、同3−167545号、同4−76
535号、特願平4−68305号、同4−25818
7号等に記載されているように粒子内に分布をもたせて
含有させることもできる。
られるハロゲン化銀粒子にはロジウム、レニウム、ルテ
ニウムから選ばれる少なくとも一種の金属が含有され
る。この含有率は銀1モルに対して少なくとも5×10
-9モル以上であり、好ましくは5×10-9〜1×10-6
モルである。これらの金属は2種以上併用してもよい。
これらの金属はハロゲン化銀粒子中に均一に含有させる
こともできるし、特開昭63−29603号、特開平2
−306236号、同3−167545号、同4−76
535号、特願平4−68305号、同4−25818
7号等に記載されているように粒子内に分布をもたせて
含有させることもできる。
【0288】ロジウム、レニウム、ルテニウムは特開昭
63−2042号、特開平1−285941号、同2−
20852号、同2−20855号等に記載された水溶
性錯塩の形で添加される。特に好ましいものとして、以
下の式で示される六配位錯体が挙げられる。 〔ML6 〕-n ここでMはRh、RuまたはReを表わし、Lは架橋配
位を表わし、nは0、1、2、3または4を表わす。こ
の場合、対イオンは重要性をもたず、アンモニウムもし
くはアルカリ金属イオンが用いられる。また、好ましい
配位としてはハロゲン化物配位子、シアン化物配位子、
シアン酸化物配位子、ニトロシル配位子、チオニトロシ
ル配位子、アコ配位子等が挙げられる。これらの配位子
は同じでも異なっていても良い。
63−2042号、特開平1−285941号、同2−
20852号、同2−20855号等に記載された水溶
性錯塩の形で添加される。特に好ましいものとして、以
下の式で示される六配位錯体が挙げられる。 〔ML6 〕-n ここでMはRh、RuまたはReを表わし、Lは架橋配
位を表わし、nは0、1、2、3または4を表わす。こ
の場合、対イオンは重要性をもたず、アンモニウムもし
くはアルカリ金属イオンが用いられる。また、好ましい
配位としてはハロゲン化物配位子、シアン化物配位子、
シアン酸化物配位子、ニトロシル配位子、チオニトロシ
ル配位子、アコ配位子等が挙げられる。これらの配位子
は同じでも異なっていても良い。
【0289】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は高コ
ントラストを達成するために、イリジウム化合物を含有
することが好ましい。イリジウム化合物としては種々の
ものを使用できるが、例えばヘキサクロロイリジウム、
ヘキサアンミンイリジウム、トリオキザラトイリジウ
ム、ヘキサシアノイリジウム等が挙げられる。これらの
イリジウム化合物は、水あるいは適当な溶媒に溶解して
用いられるが、イリジウム化合物の溶液を安定化させる
ために一般によく行われる方法、すなわち、ハロゲン化
水素水溶液(たとえば塩酸、臭酸、フッ酸等)、あるい
はハロゲン化アルカリ(たとえばKCl、NaCl、K
Br、NaBr等)を添加する方法を用いることができ
る。水溶性イリジウムを用いる代わりにハロゲン化銀調
製時に、あらかじめイリジウムをドープしてある別のハ
ロゲン化銀粒子を添加して溶解させることも可能であ
る。
ントラストを達成するために、イリジウム化合物を含有
することが好ましい。イリジウム化合物としては種々の
ものを使用できるが、例えばヘキサクロロイリジウム、
ヘキサアンミンイリジウム、トリオキザラトイリジウ
ム、ヘキサシアノイリジウム等が挙げられる。これらの
イリジウム化合物は、水あるいは適当な溶媒に溶解して
用いられるが、イリジウム化合物の溶液を安定化させる
ために一般によく行われる方法、すなわち、ハロゲン化
水素水溶液(たとえば塩酸、臭酸、フッ酸等)、あるい
はハロゲン化アルカリ(たとえばKCl、NaCl、K
Br、NaBr等)を添加する方法を用いることができ
る。水溶性イリジウムを用いる代わりにハロゲン化銀調
製時に、あらかじめイリジウムをドープしてある別のハ
ロゲン化銀粒子を添加して溶解させることも可能であ
る。
【0290】イリジウム化合物の全添加量は、最終的に
形成されるハロゲン化銀1モルあたり1×10-8〜5×
10-6モルが適当であり、好ましくは5×10-8〜1×
10-6モルである。これらの化合物の添加は、ハロゲン
化銀乳剤粒子の製造時及び乳剤を塗布する前の各段階に
おいて適宜行うことができるが、特に乳剤形成時に添加
し、ハロゲン化銀粒子中に組み込まれることが好まし
い。
形成されるハロゲン化銀1モルあたり1×10-8〜5×
10-6モルが適当であり、好ましくは5×10-8〜1×
10-6モルである。これらの化合物の添加は、ハロゲン
化銀乳剤粒子の製造時及び乳剤を塗布する前の各段階に
おいて適宜行うことができるが、特に乳剤形成時に添加
し、ハロゲン化銀粒子中に組み込まれることが好まし
い。
【0291】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子に、
鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、パラジウム、白
金、金、タリウム、銅、鉛、等の金属原子を含有しても
よい。上記金属はハロゲン化銀1モルあたり1×10-9
〜1×10-4モルが好ましい。また、上記金属を含有せ
しめるには単塩、複塩、または錯塩の形の金属塩にして
粒子調製時に添加することができる。
鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、パラジウム、白
金、金、タリウム、銅、鉛、等の金属原子を含有しても
よい。上記金属はハロゲン化銀1モルあたり1×10-9
〜1×10-4モルが好ましい。また、上記金属を含有せ
しめるには単塩、複塩、または錯塩の形の金属塩にして
粒子調製時に添加することができる。
【0292】本発明のハロゲン化銀乳剤は金増感されて
おり、さらにカルコゲン増感との組み合わせが好まし
い。具体的には硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感
法を金増感と組み合わせて用いられる。組み合わせて使
用する場合には、例えば、硫黄増感法と金増感法、硫黄
増感法とセレン増感法と金増感法、硫黄増感法とテルル
増感法と金増感法などが好ましい。本発明に用いられる
金増感剤としては具体的には、塩化金酸、カリウムクロ
レート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金などが
挙げられ、ハロゲン化銀1モル当たり10-7〜10-2モ
ル程度を用いることができる。
おり、さらにカルコゲン増感との組み合わせが好まし
い。具体的には硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感
法を金増感と組み合わせて用いられる。組み合わせて使
用する場合には、例えば、硫黄増感法と金増感法、硫黄
増感法とセレン増感法と金増感法、硫黄増感法とテルル
増感法と金増感法などが好ましい。本発明に用いられる
金増感剤としては具体的には、塩化金酸、カリウムクロ
レート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金などが
挙げられ、ハロゲン化銀1モル当たり10-7〜10-2モ
ル程度を用いることができる。
【0293】本発明に用いられる硫黄増感は、通常、硫
黄増感剤を添加して、40℃以上の高温で乳剤を一定時
間攪拌することにより行われる。硫黄増感剤としては公
知の化合物を使用することができ、例えば、ゼラチン中
に含まれる硫黄化合物のほか、種々の硫黄化合物、たと
えばチオ硫酸塩、チオ尿素類、チアゾール類、ローダニ
ン類等を用いることができる。好ましい硫黄化合物は、
チオ硫酸塩、チオ尿素化合物である。硫黄増感剤の添加
量は、化学熟成時のpH、温度、ハロゲン化銀粒子の大
きさなどの種々の条件の下で変化するが、ハロゲン化銀
1モル当り10-7〜10-2モルであり、より好ましくは
10-5〜10-2モルである。
黄増感剤を添加して、40℃以上の高温で乳剤を一定時
間攪拌することにより行われる。硫黄増感剤としては公
知の化合物を使用することができ、例えば、ゼラチン中
に含まれる硫黄化合物のほか、種々の硫黄化合物、たと
えばチオ硫酸塩、チオ尿素類、チアゾール類、ローダニ
ン類等を用いることができる。好ましい硫黄化合物は、
チオ硫酸塩、チオ尿素化合物である。硫黄増感剤の添加
量は、化学熟成時のpH、温度、ハロゲン化銀粒子の大
きさなどの種々の条件の下で変化するが、ハロゲン化銀
1モル当り10-7〜10-2モルであり、より好ましくは
10-5〜10-2モルである。
【0294】本発明に用いられるセレン増感剤として
は、公知のセレン化合物を用いることができる。すなわ
ち、通常、不安定型および/または非不安定型セレン化
合物を添加して40℃以上の高温で乳剤を一定時間攪拌
することにより行われる。不安定型セレン化合物として
は特公昭44−15748号、同43−13489号、
特願平2−13097号、同2−229300号、同3
−121798号等に記載の化合物を用いることができ
る。特に特願平3−121798号中の一般式(VIII)
および(IX)で示される化合物あるいは特願平6−250
156号中の一般式(I)および(II)を用いることが
好ましい。
は、公知のセレン化合物を用いることができる。すなわ
ち、通常、不安定型および/または非不安定型セレン化
合物を添加して40℃以上の高温で乳剤を一定時間攪拌
することにより行われる。不安定型セレン化合物として
は特公昭44−15748号、同43−13489号、
特願平2−13097号、同2−229300号、同3
−121798号等に記載の化合物を用いることができ
る。特に特願平3−121798号中の一般式(VIII)
および(IX)で示される化合物あるいは特願平6−250
156号中の一般式(I)および(II)を用いることが
好ましい。
【0295】本発明に用いられるテルル増感剤は、ハロ
ゲン化銀粒子表面または内部に、増感核になると推定さ
れるテルル化銀を生成せしめる化合物である。ハロゲン
化銀乳剤中のテルル化銀生成速度については特願平4−
146739号に記載の方法で試験することができる。
具体的には、米国特許第1,623,493号、同第
3,320,069号、同第3,772,031号、英
国特許第235,211号、同第1,121,496
号、同第1,295,462号、同第1,396,69
6号、カナダ特許第800,958号、特願平2−33
3819号、同3−53693号、同3−131598
号、同4−129787号、ジャーナル・オブ・ケミカ
ル・ソサイアティー・ケミカル・コミュニケーション
(J. Chem. Soc.Chem. Commun.) 635(1980),
ibid 1102(1979),ibid 645(197
9)、ジャーナル・オブケミカル・ソサイアティー・パ
ーキン・トランザクション(J. Chem. Soc. Perkin.Tra
ns. )1,2191(1980)、S.パタイ(S.Patai)
編、ザ・ケミストリー・オブ・オーガニック・セレニウ
ム・アンド・テルリウム・カンパウンズ(The Chemistry
of Organic Sereniun and Tellunium Compounds),Vol
1(1986)、同Vol 2(1987)に記載の化合物
を用いることができる。特に特願平4−146739号
中の一般式(II)(III)(IV) および特願平6−2501
56号中の一般式(III) 〜(V)で示される化合物が好
ましい。
ゲン化銀粒子表面または内部に、増感核になると推定さ
れるテルル化銀を生成せしめる化合物である。ハロゲン
化銀乳剤中のテルル化銀生成速度については特願平4−
146739号に記載の方法で試験することができる。
具体的には、米国特許第1,623,493号、同第
3,320,069号、同第3,772,031号、英
国特許第235,211号、同第1,121,496
号、同第1,295,462号、同第1,396,69
6号、カナダ特許第800,958号、特願平2−33
3819号、同3−53693号、同3−131598
号、同4−129787号、ジャーナル・オブ・ケミカ
ル・ソサイアティー・ケミカル・コミュニケーション
(J. Chem. Soc.Chem. Commun.) 635(1980),
ibid 1102(1979),ibid 645(197
9)、ジャーナル・オブケミカル・ソサイアティー・パ
ーキン・トランザクション(J. Chem. Soc. Perkin.Tra
ns. )1,2191(1980)、S.パタイ(S.Patai)
編、ザ・ケミストリー・オブ・オーガニック・セレニウ
ム・アンド・テルリウム・カンパウンズ(The Chemistry
of Organic Sereniun and Tellunium Compounds),Vol
1(1986)、同Vol 2(1987)に記載の化合物
を用いることができる。特に特願平4−146739号
中の一般式(II)(III)(IV) および特願平6−2501
56号中の一般式(III) 〜(V)で示される化合物が好
ましい。
【0296】本発明で用いられるセレンおよびテルル増
感剤の使用量は、使用するハロゲン化銀粒子、化学熟成
条件等によって変わるが、一般にハロゲン化銀1モル当
たり10-8〜10-2モル、好ましくは10-7〜10-3モ
ル程度を用いる。本発明における化学増感の条件として
は特に制限はないが、pHとしては5〜8、pAgとし
ては6〜11、好ましくは7〜10であり、温度として
は40〜95℃、好ましくは45〜85℃である。
感剤の使用量は、使用するハロゲン化銀粒子、化学熟成
条件等によって変わるが、一般にハロゲン化銀1モル当
たり10-8〜10-2モル、好ましくは10-7〜10-3モ
ル程度を用いる。本発明における化学増感の条件として
は特に制限はないが、pHとしては5〜8、pAgとし
ては6〜11、好ましくは7〜10であり、温度として
は40〜95℃、好ましくは45〜85℃である。
【0297】本発明のハロゲン化銀乳剤層及びその他の
親水性コロイド層のバインダーとしてはゼラチンを用い
るが、それ以外の親水性コロイドを併用することもでき
る。たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子と
のグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白
質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセルロー
ス誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導
体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分
アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一ある
いは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用い
ることができる。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンの
ほか、酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチン加水分
解物、ゼラチン酵素分解物も用いることができる。本発
明において、バインダーとしてのゼラチン塗布量は、ハ
ロゲン化銀乳剤層を有する側の全親水性コロイド層のゼ
ラチン量が3g/m2以下で(好ましくは3g/m2〜1.
0g/m2)、かつハロゲン化銀乳剤層を有する側の全親
水性コロイド層及びその反対側の面の全親水性コロイド
層の全ゼラチン量が6g/m2以下であり、好ましくは
2.0〜6.0g/m2である。
親水性コロイド層のバインダーとしてはゼラチンを用い
るが、それ以外の親水性コロイドを併用することもでき
る。たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子と
のグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白
質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセルロー
ス誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導
体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分
アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一ある
いは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用い
ることができる。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンの
ほか、酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチン加水分
解物、ゼラチン酵素分解物も用いることができる。本発
明において、バインダーとしてのゼラチン塗布量は、ハ
ロゲン化銀乳剤層を有する側の全親水性コロイド層のゼ
ラチン量が3g/m2以下で(好ましくは3g/m2〜1.
0g/m2)、かつハロゲン化銀乳剤層を有する側の全親
水性コロイド層及びその反対側の面の全親水性コロイド
層の全ゼラチン量が6g/m2以下であり、好ましくは
2.0〜6.0g/m2である。
【0298】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の乳剤
層及び保護層を含めた親水性コロイド層の膨潤率は80
〜150%の範囲が好ましく、より好ましくは90%〜
140%の範囲である。本発明における親水性コロイド
層の膨潤率は、前記ハロゲン化銀写真感光材料における
乳剤層及び保護層を含めた親水性コロイド層の厚み(d
0)を測定し、該ハロゲン化銀写真感光材料を25℃の蒸
留水に1分間浸漬し、膨潤した厚み(△d)を測定し、
膨潤率(%)=△d÷d3 ×100の計算式によって求
める。
層及び保護層を含めた親水性コロイド層の膨潤率は80
〜150%の範囲が好ましく、より好ましくは90%〜
140%の範囲である。本発明における親水性コロイド
層の膨潤率は、前記ハロゲン化銀写真感光材料における
乳剤層及び保護層を含めた親水性コロイド層の厚み(d
0)を測定し、該ハロゲン化銀写真感光材料を25℃の蒸
留水に1分間浸漬し、膨潤した厚み(△d)を測定し、
膨潤率(%)=△d÷d3 ×100の計算式によって求
める。
【0299】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の乳剤
層及び保護層を含めた親水性コロイド層の膜面pHは
5.0〜6.5の範囲が好ましい。
層及び保護層を含めた親水性コロイド層の膜面pHは
5.0〜6.5の範囲が好ましい。
【0300】以下に本発明における現像液、定着液など
の処理剤および処理方法等について述べるが、言うまで
もなく本発明は以下の記述および具体例に限定されるも
のではない。
の処理剤および処理方法等について述べるが、言うまで
もなく本発明は以下の記述および具体例に限定されるも
のではない。
【0301】本発明で感光材料を処理する際の現像液に
は、通常用いられる添加剤(たとえば現像主薬、アルカ
リ剤、pH緩衝剤、保恒剤、キレート剤)を含有する事
ができる。本発明の現像処理には、公知の方法のいずれ
を用いることもできるし、現像処理液には公知のものを
用いることができる。
は、通常用いられる添加剤(たとえば現像主薬、アルカ
リ剤、pH緩衝剤、保恒剤、キレート剤)を含有する事
ができる。本発明の現像処理には、公知の方法のいずれ
を用いることもできるし、現像処理液には公知のものを
用いることができる。
【0302】本発明に使用する現像液に用いる現像主薬
には特別な制限はないが、ジヒドロキシベンゼン類や、
アスコルビン酸誘導体、ハイドロキノンモノスルホン酸
塩を含むことが好ましく、さらに現像能力の点でジヒド
ロキシベンゼン類やアスコルビン酸誘導体と1−フェニ
ル−3−ピラゾリドン類の組み合わせ、またはジヒドロ
キシベンゼン類やアスコルビン酸誘導体とp−アミノフ
ェノール類の組み合わせが好ましい。本発明に用いるジ
ヒドロキシベンゼン現像主薬としてはハイドロキノン、
クロロハイドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、
メチルハイドロキノンなどがあるが、特にハイドロキノ
ンが好ましい。またアスコルビン酸誘導体現像主薬とし
ては、アスコルビン酸およびイソアスコルビン酸とそれ
らの塩があるが、特にエリソルビン酸ナトリウムが素材
コストの点から好ましい。
には特別な制限はないが、ジヒドロキシベンゼン類や、
アスコルビン酸誘導体、ハイドロキノンモノスルホン酸
塩を含むことが好ましく、さらに現像能力の点でジヒド
ロキシベンゼン類やアスコルビン酸誘導体と1−フェニ
ル−3−ピラゾリドン類の組み合わせ、またはジヒドロ
キシベンゼン類やアスコルビン酸誘導体とp−アミノフ
ェノール類の組み合わせが好ましい。本発明に用いるジ
ヒドロキシベンゼン現像主薬としてはハイドロキノン、
クロロハイドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、
メチルハイドロキノンなどがあるが、特にハイドロキノ
ンが好ましい。またアスコルビン酸誘導体現像主薬とし
ては、アスコルビン酸およびイソアスコルビン酸とそれ
らの塩があるが、特にエリソルビン酸ナトリウムが素材
コストの点から好ましい。
【0303】本発明に用いる1−フェニル−3−ピラゾ
リドンまたはその誘導体の現像主薬としては、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメ
チル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−
4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドンなどがある。
本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主薬として
N−メチル−p−アミノフェノール、p−アミノフェノ
ール、N−(β−ヒドロキシフェニル)−p−アミノフ
ェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシンな
どがあるが、なかでもN−メチル−p−アミノフェノー
ルが好ましい。
リドンまたはその誘導体の現像主薬としては、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメ
チル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−
4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドンなどがある。
本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主薬として
N−メチル−p−アミノフェノール、p−アミノフェノ
ール、N−(β−ヒドロキシフェニル)−p−アミノフ
ェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシンな
どがあるが、なかでもN−メチル−p−アミノフェノー
ルが好ましい。
【0304】ジヒドロキシベンゼン系現像主薬は通常
0.05モル/リットル〜0.8モル/リットルの量で
用いられるのが好ましい。またジヒドロキシベンゼン類
と1−フェニル−3−ピラゾリドン類もしくはp−アミ
ノフェノール類の組み合わせを用いる場合には前者を
0.05モル/リットル〜0.6モル/リットル、好ま
しくは0.23モル/リットル〜0.5モル/リット
ル、後者を0.06モル/リットル以下、好ましくは
0.03モル/リットル〜0.003モル/リットルの
量で用いるのが好ましい。
0.05モル/リットル〜0.8モル/リットルの量で
用いられるのが好ましい。またジヒドロキシベンゼン類
と1−フェニル−3−ピラゾリドン類もしくはp−アミ
ノフェノール類の組み合わせを用いる場合には前者を
0.05モル/リットル〜0.6モル/リットル、好ま
しくは0.23モル/リットル〜0.5モル/リット
ル、後者を0.06モル/リットル以下、好ましくは
0.03モル/リットル〜0.003モル/リットルの
量で用いるのが好ましい。
【0305】アスコルビン酸誘導体現像主薬は、通常
0.01モル/リットル〜0.5モル/リットルの量で
用いられるのが好ましく、0.05モル/リットル〜
0.3モル/リットルがより好ましい。またアスコルビ
ン酸誘導体と1−フェニル−3−ピラゾリドン類もしく
はp−アミノフェノール類の組み合わせを用いる場合に
はアスコルビン酸誘導体を0.01モル/リットル〜
0.5モル/リットル、1−フェニル−3−ピラゾリド
ン類もしくはp−アミノフェノール類を0.005モル
/リットル〜0.2モル/リットルの量で用いるのが好
ましい。
0.01モル/リットル〜0.5モル/リットルの量で
用いられるのが好ましく、0.05モル/リットル〜
0.3モル/リットルがより好ましい。またアスコルビ
ン酸誘導体と1−フェニル−3−ピラゾリドン類もしく
はp−アミノフェノール類の組み合わせを用いる場合に
はアスコルビン酸誘導体を0.01モル/リットル〜
0.5モル/リットル、1−フェニル−3−ピラゾリド
ン類もしくはp−アミノフェノール類を0.005モル
/リットル〜0.2モル/リットルの量で用いるのが好
ましい。
【0306】本発明で感光材料を現像処理する際の現像
液(以下、現像開始液および現像補充液の双方をまとめ
て現像液という。)に用いられる緩衝剤としては、炭酸
塩、特開昭62−186259に記載のほう酸、特開昭
60−93433に記載の糖類(たとえばサッカロー
ス)、オキシム類(たとえばアセトオキシム)、フェノ
ール類(たとえば5−スルホサリチル酸)、第3リン酸
塩(たとえばナトリウム塩、カリウム塩)などが用いら
れ、好ましくは炭酸塩、ほう酸が用いられる。緩衝剤、
特に炭酸塩の使用量は、好ましくは0.5モル/リット
ル以上、特に0.5〜1.5モル/リットルである。本
発明で好ましく用いられる現像液は、現像液1リットル
に対して0.1モルの水酸化ナトリウムを加えたときの
pH上昇が0.25以下である性質を有する液である。
液(以下、現像開始液および現像補充液の双方をまとめ
て現像液という。)に用いられる緩衝剤としては、炭酸
塩、特開昭62−186259に記載のほう酸、特開昭
60−93433に記載の糖類(たとえばサッカロー
ス)、オキシム類(たとえばアセトオキシム)、フェノ
ール類(たとえば5−スルホサリチル酸)、第3リン酸
塩(たとえばナトリウム塩、カリウム塩)などが用いら
れ、好ましくは炭酸塩、ほう酸が用いられる。緩衝剤、
特に炭酸塩の使用量は、好ましくは0.5モル/リット
ル以上、特に0.5〜1.5モル/リットルである。本
発明で好ましく用いられる現像液は、現像液1リットル
に対して0.1モルの水酸化ナトリウムを加えたときの
pH上昇が0.25以下である性質を有する液である。
【0307】本発明の現像液には所望により種々の添加
剤(たとえば保恒剤、キレート剤)を含有することがで
きる。本発明に用いられる保恒剤としては亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモ
ニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、
ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。亜硫
酸塩は0.2モル/リットル以上、特に0.3モル/リ
ットル以上用いられるが、あまりに多量添加すると現像
液中の銀汚れの原因になるので、上限は1.2モル/リ
ットルとするのが望ましい。特に好ましくは、0.35
〜0.7モル/リットルである。ジヒドロキシベンゼン
系現像主薬の保恒剤として、亜硫酸塩と併用して前記の
アスコルビン酸誘導体を少量使用しても良い。なかでも
素材コストの点からエリソルビン酸ナトリウムを用いる
ことが好ましい。添加量はジヒドロキシベンゼン系現像
主薬に対して、モル比で0.03〜0.12の範囲が好
ましく、特に好ましくは0.05〜0.10の範囲であ
る。保恒剤としてアスコルビン酸誘導体を使用する場合
には現像液中にホウ素化合物を含まないことが好まし
い。
剤(たとえば保恒剤、キレート剤)を含有することがで
きる。本発明に用いられる保恒剤としては亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモ
ニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、
ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。亜硫
酸塩は0.2モル/リットル以上、特に0.3モル/リ
ットル以上用いられるが、あまりに多量添加すると現像
液中の銀汚れの原因になるので、上限は1.2モル/リ
ットルとするのが望ましい。特に好ましくは、0.35
〜0.7モル/リットルである。ジヒドロキシベンゼン
系現像主薬の保恒剤として、亜硫酸塩と併用して前記の
アスコルビン酸誘導体を少量使用しても良い。なかでも
素材コストの点からエリソルビン酸ナトリウムを用いる
ことが好ましい。添加量はジヒドロキシベンゼン系現像
主薬に対して、モル比で0.03〜0.12の範囲が好
ましく、特に好ましくは0.05〜0.10の範囲であ
る。保恒剤としてアスコルビン酸誘導体を使用する場合
には現像液中にホウ素化合物を含まないことが好まし
い。
【0308】上記以外に用いられる添加剤としては、臭
化ナトリウム、臭化カリウムのような現像抑制剤、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ジメチルホルムアミドのような有機溶剤、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアル
カノールアミン、イミダゾールまたはその誘導体等の現
像促進剤、ヘテロ環メルカプト化合物(たとえば3−
(5−メルカプトテトラゾール−1−イル)ベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾールなど)、特開昭62−212651に記載の
化合物を物理現像ムラ防止剤として添加することもでき
る。また、メルカプト系化合物、インダゾール系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾイミダゾール
系化合物をカブリ防止剤または黒ポツ(black pepper)
防止剤として含んでも良い。具体的には、5−ニトロイ
ンダゾール、5−p−ニトロベンゾイルアミノインダゾ
ール、1−メチル−5−ニトロインダゾール、6−ニト
ロインダゾール、3−メチル−5−ニトロインダゾー
ル、5−ニトロベンゾイミダゾール、2−イソプロピル
−5−ニトロベンゾイミダゾール、5−ニトロベンゾト
リアゾール、4−((2−メルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル)チオ)ブタンスルホン酸ナト
リウム、5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2
−チオール、メチルベンゾトリアゾール、5−メチルベ
ンゾトリアゾール、2−メルカプトベンゾトリアゾール
などを挙げることができる。これらの添加剤の量は、通
常現像液1リットルあたり0.01〜10ミリモルであ
り、より好ましくは0.1〜2ミリモルである。
化ナトリウム、臭化カリウムのような現像抑制剤、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ジメチルホルムアミドのような有機溶剤、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアル
カノールアミン、イミダゾールまたはその誘導体等の現
像促進剤、ヘテロ環メルカプト化合物(たとえば3−
(5−メルカプトテトラゾール−1−イル)ベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾールなど)、特開昭62−212651に記載の
化合物を物理現像ムラ防止剤として添加することもでき
る。また、メルカプト系化合物、インダゾール系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾイミダゾール
系化合物をカブリ防止剤または黒ポツ(black pepper)
防止剤として含んでも良い。具体的には、5−ニトロイ
ンダゾール、5−p−ニトロベンゾイルアミノインダゾ
ール、1−メチル−5−ニトロインダゾール、6−ニト
ロインダゾール、3−メチル−5−ニトロインダゾー
ル、5−ニトロベンゾイミダゾール、2−イソプロピル
−5−ニトロベンゾイミダゾール、5−ニトロベンゾト
リアゾール、4−((2−メルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル)チオ)ブタンスルホン酸ナト
リウム、5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2
−チオール、メチルベンゾトリアゾール、5−メチルベ
ンゾトリアゾール、2−メルカプトベンゾトリアゾール
などを挙げることができる。これらの添加剤の量は、通
常現像液1リットルあたり0.01〜10ミリモルであ
り、より好ましくは0.1〜2ミリモルである。
【0309】さらに本発明の現像液中には各種の有機、
無機のキレート剤を単独または併用で用いることができ
る。無機キレート剤としてはたとえば、テトラポリリン
酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどを用い
ることができる。一方、有機キレート剤としては、主に
有機カルボン酸、アミノポリカルボン酸、有機ホスホン
酸、アミノホスホン酸および有機ホスホノカルボン酸を
用いることができる。有機カルボン酸としてはたとえ
ば、アクリル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アシエライン酸、セ
バチン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、
ウンデカンジカルボン酸、マレイン酸、イタコン酸、リ
ンゴ酸、クエン酸、酒石酸などを挙げることができる。
無機のキレート剤を単独または併用で用いることができ
る。無機キレート剤としてはたとえば、テトラポリリン
酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどを用い
ることができる。一方、有機キレート剤としては、主に
有機カルボン酸、アミノポリカルボン酸、有機ホスホン
酸、アミノホスホン酸および有機ホスホノカルボン酸を
用いることができる。有機カルボン酸としてはたとえ
ば、アクリル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アシエライン酸、セ
バチン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、
ウンデカンジカルボン酸、マレイン酸、イタコン酸、リ
ンゴ酸、クエン酸、酒石酸などを挙げることができる。
【0310】アミノポリカルボン酸としてはたとえば、
イミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸、ニトリロ三プロピオン
酸、エチレンジアミンモノヒドロキシエチル三酢酸、エ
チレンジアミン四酢酸、グリコールエーテル四酢酸、
1,2−ジアミノプロパン四酢酸、ジエチレントリアミ
ン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、1,3−ジ
アミノ−2−プロパノール四酢酸、グリコールエーテル
ジアミン四酢酸、その他特開昭52−25632、同5
5−67747、同57−102624、および特公昭
53−40900に記載の化合物を挙げることができ
る。
イミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸、ニトリロ三プロピオン
酸、エチレンジアミンモノヒドロキシエチル三酢酸、エ
チレンジアミン四酢酸、グリコールエーテル四酢酸、
1,2−ジアミノプロパン四酢酸、ジエチレントリアミ
ン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、1,3−ジ
アミノ−2−プロパノール四酢酸、グリコールエーテル
ジアミン四酢酸、その他特開昭52−25632、同5
5−67747、同57−102624、および特公昭
53−40900に記載の化合物を挙げることができ
る。
【0311】有機ホスホン酸としては、たとえば米国特
許3214454、同3794591および西独特許公
開2227369等に記載のヒドロキシアルキリデン−
ジホスホン酸やリサーチ・ディスクロージャー第181
巻、Item 18170(1979年5月号)等に記載の
化合物が挙げられる。アミノホスホン酸としては、たと
えばアミノトリス(メチレンホスホン酸)、エチレンジ
アミンテトラメチレンホスホン酸、アミノトリメチレン
ホスホン酸等が挙げられるが、その他上記リサーチ・デ
ィスクロージャー18170、特開昭57−20855
4、同54−61125、同55−29883、同56
−97347等に記載の化合物を挙げることができる。
許3214454、同3794591および西独特許公
開2227369等に記載のヒドロキシアルキリデン−
ジホスホン酸やリサーチ・ディスクロージャー第181
巻、Item 18170(1979年5月号)等に記載の
化合物が挙げられる。アミノホスホン酸としては、たと
えばアミノトリス(メチレンホスホン酸)、エチレンジ
アミンテトラメチレンホスホン酸、アミノトリメチレン
ホスホン酸等が挙げられるが、その他上記リサーチ・デ
ィスクロージャー18170、特開昭57−20855
4、同54−61125、同55−29883、同56
−97347等に記載の化合物を挙げることができる。
【0312】有機ホスホノカルボン酸としては、たとえ
ば特開昭52−102726、同53−42730、同
54−121127、同55−4024、同55−40
25、同55−126241、同55−65955、同
55−65956および前述のリサーチ・ディスクロー
ジャー18170等に記載の化合物を挙げることができ
る。
ば特開昭52−102726、同53−42730、同
54−121127、同55−4024、同55−40
25、同55−126241、同55−65955、同
55−65956および前述のリサーチ・ディスクロー
ジャー18170等に記載の化合物を挙げることができ
る。
【0313】これらの有機および/または無機のキレー
ト剤は、前述のものに限定されるものではない。また、
アルカリ金属塩やアンモニウム塩の形で使用しても良
い。これらのキレート剤の添加量としては、現像液1リ
ットルあたり好ましくは、1×10-4〜1×10-1モ
ル、より好ましくは1×10-3〜1×10-2モルであ
る。
ト剤は、前述のものに限定されるものではない。また、
アルカリ金属塩やアンモニウム塩の形で使用しても良
い。これらのキレート剤の添加量としては、現像液1リ
ットルあたり好ましくは、1×10-4〜1×10-1モ
ル、より好ましくは1×10-3〜1×10-2モルであ
る。
【0314】さらに、現像液中に銀汚れ防止剤として、
たとえば特開昭56−24347、特公昭56−465
85、特公昭62−2849、特開平4−362942
に記載の化合物の他、メルカプト基を1つ以上有するト
リアジン(たとえば特公平6−23830、特開平3−
282457、特開平7−175178に記載の化合
物)、同ピリミジン(たとえば2−メルカプトピリミジ
ン、2,6−ジメルカプトピリミジン、2,4−ジメル
カプトピリミジン、5,6−ジアミノ−2,4−ジメル
カプトピリミジン、2,4,6−トリメルカプトピリミ
ジンなど)、同ピリジン(たとえば2−メルカプトピリ
ジン、2,6−ジメルカプトピリジン、3,5−ジメル
カプトピリジン、2,4,6−トリメルカプトピリジ
ン、特開平7−248587に記載の化合物など)、同
ピラジン(たとえば2−メルカプトピラジン、2,6−
ジメルカプトピラジン、2,3−ジメルカプトピラジ
ン、2,3,5−トリメルカプトピラジンなど)、同ピ
リダジン(たとえば3−メルカプトピリダジン、3,4
−ジメルカプトピリダジン、3,5−ジメルカプトピリ
ダジン、3,4,6−トリメルカプトピリダジンな
ど)、特開平7−175177に記載の化合物、米国特
許5457011に記載のポリオキシアルキルホスホン
酸エステルなどを用いることができる。これらの銀汚れ
防止剤は単独または複数の併用で用いることができ、添
加量は現像液1リットルあたり0.05〜10ミリモル
が好ましく、0.1〜5ミリモルがより好ましい。ま
た、溶解助剤として特開昭61−267759記載の化
合物を用いることができる。さらに必要に応じて色調
剤、界面活性剤、消泡剤、硬膜剤等を含んでも良い。
たとえば特開昭56−24347、特公昭56−465
85、特公昭62−2849、特開平4−362942
に記載の化合物の他、メルカプト基を1つ以上有するト
リアジン(たとえば特公平6−23830、特開平3−
282457、特開平7−175178に記載の化合
物)、同ピリミジン(たとえば2−メルカプトピリミジ
ン、2,6−ジメルカプトピリミジン、2,4−ジメル
カプトピリミジン、5,6−ジアミノ−2,4−ジメル
カプトピリミジン、2,4,6−トリメルカプトピリミ
ジンなど)、同ピリジン(たとえば2−メルカプトピリ
ジン、2,6−ジメルカプトピリジン、3,5−ジメル
カプトピリジン、2,4,6−トリメルカプトピリジ
ン、特開平7−248587に記載の化合物など)、同
ピラジン(たとえば2−メルカプトピラジン、2,6−
ジメルカプトピラジン、2,3−ジメルカプトピラジ
ン、2,3,5−トリメルカプトピラジンなど)、同ピ
リダジン(たとえば3−メルカプトピリダジン、3,4
−ジメルカプトピリダジン、3,5−ジメルカプトピリ
ダジン、3,4,6−トリメルカプトピリダジンな
ど)、特開平7−175177に記載の化合物、米国特
許5457011に記載のポリオキシアルキルホスホン
酸エステルなどを用いることができる。これらの銀汚れ
防止剤は単独または複数の併用で用いることができ、添
加量は現像液1リットルあたり0.05〜10ミリモル
が好ましく、0.1〜5ミリモルがより好ましい。ま
た、溶解助剤として特開昭61−267759記載の化
合物を用いることができる。さらに必要に応じて色調
剤、界面活性剤、消泡剤、硬膜剤等を含んでも良い。
【0315】現像液の好ましいpHは9.0〜12.0
であり、特に好ましくは9.5〜11.0未満の範囲で
ある。pH調整に用いるアルカリ剤には通常の水溶性無
機アルカリ金属塩(たとえば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)を用いる
ことができる。
であり、特に好ましくは9.5〜11.0未満の範囲で
ある。pH調整に用いるアルカリ剤には通常の水溶性無
機アルカリ金属塩(たとえば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)を用いる
ことができる。
【0316】現像液の補充量は、感光材料1平方メート
ルにつき390ミリリットル以下であり、225ミリリ
ットル以下が好ましく、180〜120ミリリットルが
最も好ましい。現像補充液は、現像開始液と同一の組成
および/または濃度を有していても良いし、開始液と異
なる組成および/または濃度を有していても良い。
ルにつき390ミリリットル以下であり、225ミリリ
ットル以下が好ましく、180〜120ミリリットルが
最も好ましい。現像補充液は、現像開始液と同一の組成
および/または濃度を有していても良いし、開始液と異
なる組成および/または濃度を有していても良い。
【0317】本発明におけ定着処理剤の定着剤として
は、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ
硫酸ナトリウムアンモニウムが使用できる。定着剤の使
用量は適宜かえることができるが、一般には約0.7〜
約3.0モル/リットルである。
は、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ
硫酸ナトリウムアンモニウムが使用できる。定着剤の使
用量は適宜かえることができるが、一般には約0.7〜
約3.0モル/リットルである。
【0318】本発明における定着液は、硬膜剤として作
用する水溶性アルミニウム塩、水溶性クロム塩を含んで
も良く、水溶性アルミニウム塩が好ましい。それにはた
とえば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明
礬、硫酸アルミニウムアンモニウム、硝酸アルミニウ
ム、乳酸アルミニウムなどがある。これらは使用液にお
けるアルミニウムイオン濃度として、0.01〜0.1
5モル/リットルで含まれることが好ましい。なお、定
着液を濃縮液または固形剤として保存する場合、硬膜剤
などを別パートとした複数のパーツで構成しても良い
し、すべての成分を含む一剤型の構成としても良い。
用する水溶性アルミニウム塩、水溶性クロム塩を含んで
も良く、水溶性アルミニウム塩が好ましい。それにはた
とえば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明
礬、硫酸アルミニウムアンモニウム、硝酸アルミニウ
ム、乳酸アルミニウムなどがある。これらは使用液にお
けるアルミニウムイオン濃度として、0.01〜0.1
5モル/リットルで含まれることが好ましい。なお、定
着液を濃縮液または固形剤として保存する場合、硬膜剤
などを別パートとした複数のパーツで構成しても良い
し、すべての成分を含む一剤型の構成としても良い。
【0319】定着処理剤には所望により保恒剤(たとえ
ば亜硫酸塩、重亜硫酸塩、メタ重亜硫酸塩などを0.0
15モル/リットル以上、好ましくは0.02モル/リ
ットル〜0.3モル/リットル)、pH緩衝剤(たとえ
ば酢酸、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム、リン酸、コハク酸、アジピン酸などを0.1
モル/リットル〜1モル/リットル、好ましくは0.2
モル/リットル〜0.7モル/リットル)、アルミニウ
ム安定化能や硬水軟化能のある化合物(たとえばグルコ
ン酸、イミノジ酢酸、5−スルホサリチル酸、グルコヘ
プタン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、マ
レイン酸、グリコール酸、安息香酸、サリチル酸、タイ
ロン、アスコルビン酸、グルタル酸、アスパラギン酸、
グリシン、システイン、エチレンジアミン四酢酸、ニト
リロ三酢酸やこれらの誘導体およびこれらの塩、糖類、
ほう酸などを0.001モル/リットル〜0.5モル/
リットル、好ましくは0.005モル/リットル〜0.
3モル/リットル)を含むことができる。
ば亜硫酸塩、重亜硫酸塩、メタ重亜硫酸塩などを0.0
15モル/リットル以上、好ましくは0.02モル/リ
ットル〜0.3モル/リットル)、pH緩衝剤(たとえ
ば酢酸、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム、リン酸、コハク酸、アジピン酸などを0.1
モル/リットル〜1モル/リットル、好ましくは0.2
モル/リットル〜0.7モル/リットル)、アルミニウ
ム安定化能や硬水軟化能のある化合物(たとえばグルコ
ン酸、イミノジ酢酸、5−スルホサリチル酸、グルコヘ
プタン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、マ
レイン酸、グリコール酸、安息香酸、サリチル酸、タイ
ロン、アスコルビン酸、グルタル酸、アスパラギン酸、
グリシン、システイン、エチレンジアミン四酢酸、ニト
リロ三酢酸やこれらの誘導体およびこれらの塩、糖類、
ほう酸などを0.001モル/リットル〜0.5モル/
リットル、好ましくは0.005モル/リットル〜0.
3モル/リットル)を含むことができる。
【0320】このほか、特開昭62−78551に記載
の化合物、pH調整剤(たとえば水酸化ナトリウム、ア
ンモニア、硫酸など)、界面活性剤、湿潤剤、定着促進
剤等も含むことができる。界面活性剤としては、たとえ
ば硫酸化物スルフォン酸化物などのアニオン界面活性
剤、ポリエチレン系界面活性剤、特開昭57−6840
記載の両性界面活性剤などが挙げられ、公知の消泡剤を
使用することもできる。湿潤剤としては、アルカノール
アミン、アルキレングリコール等がある。定着促進剤と
しては、特開平6−308681に記載のアルキルおよ
びアリル置換されたチオスルホン酸およびその塩や、特
公昭45−35754、同58−122535、同58
−122536記載のチオ尿素誘導体、分子内に3重結
合を有するアルコール、米国特許4126459記載の
チオエーテル化合物、特開昭64−4739、特開平1
−4739、同1−159645および同3−1017
28に記載のメルカプト化合物、同4−170539に
記載のメソイオン化合物、チオシアン酸塩を含むことが
できる。
の化合物、pH調整剤(たとえば水酸化ナトリウム、ア
ンモニア、硫酸など)、界面活性剤、湿潤剤、定着促進
剤等も含むことができる。界面活性剤としては、たとえ
ば硫酸化物スルフォン酸化物などのアニオン界面活性
剤、ポリエチレン系界面活性剤、特開昭57−6840
記載の両性界面活性剤などが挙げられ、公知の消泡剤を
使用することもできる。湿潤剤としては、アルカノール
アミン、アルキレングリコール等がある。定着促進剤と
しては、特開平6−308681に記載のアルキルおよ
びアリル置換されたチオスルホン酸およびその塩や、特
公昭45−35754、同58−122535、同58
−122536記載のチオ尿素誘導体、分子内に3重結
合を有するアルコール、米国特許4126459記載の
チオエーテル化合物、特開昭64−4739、特開平1
−4739、同1−159645および同3−1017
28に記載のメルカプト化合物、同4−170539に
記載のメソイオン化合物、チオシアン酸塩を含むことが
できる。
【0321】本発明における定着液のpHは、4.0以
上、好ましくは4.5〜6.0を有する。
上、好ましくは4.5〜6.0を有する。
【0322】定着液の補充量は、感光材料1平方メート
ルにつき500ミリリットル以下であり、390ミリリ
ットル以下が好ましく、320〜80ミリリットルがよ
り好ましい。
ルにつき500ミリリットル以下であり、390ミリリ
ットル以下が好ましく、320〜80ミリリットルがよ
り好ましい。
【0323】定着液は電解銀回収などの公知の定着液再
生方法により再生使用することができる。再生装置とし
ては、たとえばフジハント社製 Reclaim R-60 などがあ
る。
生方法により再生使用することができる。再生装置とし
ては、たとえばフジハント社製 Reclaim R-60 などがあ
る。
【0324】現像、定着処理が済んだ感光材料は、つい
で水洗または安定化処理される。水洗または安定化浴に
使用される水は、水道水でもイオン交換水でも蒸留水で
もよい。これらの補充量は水道水圧により異なり、一般
的には感光材料1m2あたり約17リットル〜約8リット
ルであるが、それ以下の補充量で行うこともできる。特
に3リットル以下の補充量(0も含む。すなわち、ため
水水洗)では、節水処理が可能となるのみならず、自動
現像機設置の配管を不要とすることもできる。水洗を少
量の水で行う場合は、特開昭63−18350、同62
−287252等に記載のスクイズローラー、クロスオ
ーバーローラーの洗浄槽をもうけることがより好まし
い。また、少量水洗時に問題となる公害負荷低減のため
に、種類の酸化剤(たとえばオゾン、過酸化水素、次亜
塩素酸ナトリウム、活性ハロゲン、二酸化塩素、炭酸ナ
トリウム過酸化水素塩など)添加やフィルター濾過を組
み合わせても良い。
で水洗または安定化処理される。水洗または安定化浴に
使用される水は、水道水でもイオン交換水でも蒸留水で
もよい。これらの補充量は水道水圧により異なり、一般
的には感光材料1m2あたり約17リットル〜約8リット
ルであるが、それ以下の補充量で行うこともできる。特
に3リットル以下の補充量(0も含む。すなわち、ため
水水洗)では、節水処理が可能となるのみならず、自動
現像機設置の配管を不要とすることもできる。水洗を少
量の水で行う場合は、特開昭63−18350、同62
−287252等に記載のスクイズローラー、クロスオ
ーバーローラーの洗浄槽をもうけることがより好まし
い。また、少量水洗時に問題となる公害負荷低減のため
に、種類の酸化剤(たとえばオゾン、過酸化水素、次亜
塩素酸ナトリウム、活性ハロゲン、二酸化塩素、炭酸ナ
トリウム過酸化水素塩など)添加やフィルター濾過を組
み合わせても良い。
【0325】水洗水の補充量を少なくする方法として、
古くより多段向流方式(たとえば2段、3段等)が知ら
れており、水洗補充量は感光材料1m2あたり200〜5
0ミリリットルが好ましい。この多段向流方式を本発明
に適用すれば、定着後の感光材料は徐々に正常な方向、
つまり定着液で汚染されていない処理液の方に順次接触
して処理されていくので、さらに効率の良い水洗がなさ
れる。この効果は、独立多段方式(向流にせず、多段の
水洗槽または安定浴に新液を補充する方法)でも同様に
得られる。
古くより多段向流方式(たとえば2段、3段等)が知ら
れており、水洗補充量は感光材料1m2あたり200〜5
0ミリリットルが好ましい。この多段向流方式を本発明
に適用すれば、定着後の感光材料は徐々に正常な方向、
つまり定着液で汚染されていない処理液の方に順次接触
して処理されていくので、さらに効率の良い水洗がなさ
れる。この効果は、独立多段方式(向流にせず、多段の
水洗槽または安定浴に新液を補充する方法)でも同様に
得られる。
【0326】さらに、本発明の方法で水洗または安定化
浴に水垢防止手段を施しても良い。水垢防止手段として
は公知のものを使用することができ、特に限定はしない
が、水洗水または安定化液に防ばい剤(いわゆる水垢防
止剤)を添加する方法、水洗水または安定化液に通電す
る方法、紫外線または赤外線や遠赤外線を照射する方
法、磁場をかける方法、超音波処理する方法、熱をかけ
る方法、未使用時にタンクを空にする方法などがある。
これらの水垢防止手段は、感光材料の処理に応じてなさ
れても良いし、使用状況に関係なく一定間隔で行われて
も良いし、夜間など処理の行われない期間のみ施しても
良い。さらには、一定期間ごとに異なる水垢防止手段を
行うことも、耐性菌の発生を抑える上では好ましい。防
ばい剤としては特に限定はなく公知のものが使用でき
る。たとえばグルタルアルデヒド、アミノポリカルボン
酸等のキレート剤、カチオン性界面活性剤、酸化剤(た
とえばオゾン、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、活
性ハロゲン、二酸化塩素、炭酸ナトリウム過酸化水素塩
など)、メルカプトピリジンオキサイド(たとえば2−
メルカプトピリジン−N−オキシドなど)などがあり、
単独で使用しても良いし、複数のものを併用しても良
い。防ばい剤は処理に応じて水洗または安定化浴に添加
しても良いし、あらかじめ水洗水または安定化液に添加
しておいてこれを補充しても良い。防ばい剤の補充は感
光材料の処理に応じてなされても良いし、使用状況に関
係なく一定間隔で行われても良いし、夜間など処理の行
われない期間のみ施しても良い。さらには、一定期間ご
とに異なる防ばい剤を使用することも、耐性菌の発生を
抑える上では好ましい。通電する方法としては、特開平
3−224685、同3−224687、同4−162
80、同4−18980などに記載の方法が使用でき
る。
浴に水垢防止手段を施しても良い。水垢防止手段として
は公知のものを使用することができ、特に限定はしない
が、水洗水または安定化液に防ばい剤(いわゆる水垢防
止剤)を添加する方法、水洗水または安定化液に通電す
る方法、紫外線または赤外線や遠赤外線を照射する方
法、磁場をかける方法、超音波処理する方法、熱をかけ
る方法、未使用時にタンクを空にする方法などがある。
これらの水垢防止手段は、感光材料の処理に応じてなさ
れても良いし、使用状況に関係なく一定間隔で行われて
も良いし、夜間など処理の行われない期間のみ施しても
良い。さらには、一定期間ごとに異なる水垢防止手段を
行うことも、耐性菌の発生を抑える上では好ましい。防
ばい剤としては特に限定はなく公知のものが使用でき
る。たとえばグルタルアルデヒド、アミノポリカルボン
酸等のキレート剤、カチオン性界面活性剤、酸化剤(た
とえばオゾン、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、活
性ハロゲン、二酸化塩素、炭酸ナトリウム過酸化水素塩
など)、メルカプトピリジンオキサイド(たとえば2−
メルカプトピリジン−N−オキシドなど)などがあり、
単独で使用しても良いし、複数のものを併用しても良
い。防ばい剤は処理に応じて水洗または安定化浴に添加
しても良いし、あらかじめ水洗水または安定化液に添加
しておいてこれを補充しても良い。防ばい剤の補充は感
光材料の処理に応じてなされても良いし、使用状況に関
係なく一定間隔で行われても良いし、夜間など処理の行
われない期間のみ施しても良い。さらには、一定期間ご
とに異なる防ばい剤を使用することも、耐性菌の発生を
抑える上では好ましい。通電する方法としては、特開平
3−224685、同3−224687、同4−162
80、同4−18980などに記載の方法が使用でき
る。
【0327】少量水洗時に発生しやすい水泡ムラ防止お
よび/またはスクイズローラーに付着する処理剤成分が
処理されたフィルムに転写することを防止するために、
公知の水溶性界面活性剤や消泡剤を添加しても良い。ま
た、感光材料から溶出した染料による汚染防止に、特開
昭63−163456に記載の色素吸着剤を水洗槽に設
置しても良い。
よび/またはスクイズローラーに付着する処理剤成分が
処理されたフィルムに転写することを防止するために、
公知の水溶性界面活性剤や消泡剤を添加しても良い。ま
た、感光材料から溶出した染料による汚染防止に、特開
昭63−163456に記載の色素吸着剤を水洗槽に設
置しても良い。
【0328】水洗または安定化浴からのオーバーフロー
液の一部または全部は、特開昭60−235133に記
載されているように、定着能を有する処理液に混合利用
することもできる。また微生物処理(たとえば硫黄酸化
菌、活性汚泥処理や微生物を活性炭やセラミック等の多
孔質担体に担持させたフィルターによる処理等)や、通
電や酸化剤による酸化処理をして、生物化学的酸素要求
量(BOD)、化学的酸素要求量(COD)、沃素消費
量等を低減してから排水したり、銀と親和性のあるポリ
マーを用いたフィルターやトリメルカプトトリアジン等
の難溶性銀錯体を形成する化合物を添加して銀を沈降さ
せてフィルター濾過するなどし、排水中の銀濃度を低下
させることも、自然環境保全の観点から好ましい。
液の一部または全部は、特開昭60−235133に記
載されているように、定着能を有する処理液に混合利用
することもできる。また微生物処理(たとえば硫黄酸化
菌、活性汚泥処理や微生物を活性炭やセラミック等の多
孔質担体に担持させたフィルターによる処理等)や、通
電や酸化剤による酸化処理をして、生物化学的酸素要求
量(BOD)、化学的酸素要求量(COD)、沃素消費
量等を低減してから排水したり、銀と親和性のあるポリ
マーを用いたフィルターやトリメルカプトトリアジン等
の難溶性銀錯体を形成する化合物を添加して銀を沈降さ
せてフィルター濾過するなどし、排水中の銀濃度を低下
させることも、自然環境保全の観点から好ましい。
【0329】また、水洗処理に続いて安定化処理する場
合もあり、その例として特開平2−201357、同2
−132435、同1−102553、特開昭46−4
4446に記載の化合物を含有した浴を感光材料の最終
浴として使用しても良い。この安定浴にも必要に応じて
アンモニウム化合物、Bi、Al等の金属化合物、蛍光
増白剤、各種キレート剤、膜pH調節剤、硬膜剤、殺菌
剤、防ばい剤、アルカノールアミンや界面活性剤を加え
ることもできる。
合もあり、その例として特開平2−201357、同2
−132435、同1−102553、特開昭46−4
4446に記載の化合物を含有した浴を感光材料の最終
浴として使用しても良い。この安定浴にも必要に応じて
アンモニウム化合物、Bi、Al等の金属化合物、蛍光
増白剤、各種キレート剤、膜pH調節剤、硬膜剤、殺菌
剤、防ばい剤、アルカノールアミンや界面活性剤を加え
ることもできる。
【0330】水洗、安定化浴に添加する防ばい剤等の添
加剤および安定化剤は、前述の現像、定着処理剤同様に
固形剤とすることもできる。
加剤および安定化剤は、前述の現像、定着処理剤同様に
固形剤とすることもできる。
【0331】本発明に使用する現像液、定着液、水洗
水、安定化液の廃液は燃焼処分することが好ましい。ま
た、これらの廃液はたとえば特公平7−83867、U
S5439560等に記載されているような濃縮装置で
濃縮液化または固化させてから処分することも可能であ
る。
水、安定化液の廃液は燃焼処分することが好ましい。ま
た、これらの廃液はたとえば特公平7−83867、U
S5439560等に記載されているような濃縮装置で
濃縮液化または固化させてから処分することも可能であ
る。
【0332】処理剤の補充量を低減する場合には、処理
槽の空気との接触面積を小さくすることによって液の蒸
発、空気酸化を防止することが好ましい。ローラー搬送
型の自動現像機については米国特許3025779、同
3545971などに記載されており、本明細書におい
ては単にローラー搬送型プロセッサーとして言及する。
ローラー搬送型プロセッサーは現像、定着、水洗および
乾燥の四工程からなっており、本発明の方法も、他の工
程(たとえば停止工程)を除外しないが、この四工程を
踏襲するのが最も好ましい。水洗工程のかわりに安定工
程による四工程でもかまわない。
槽の空気との接触面積を小さくすることによって液の蒸
発、空気酸化を防止することが好ましい。ローラー搬送
型の自動現像機については米国特許3025779、同
3545971などに記載されており、本明細書におい
ては単にローラー搬送型プロセッサーとして言及する。
ローラー搬送型プロセッサーは現像、定着、水洗および
乾燥の四工程からなっており、本発明の方法も、他の工
程(たとえば停止工程)を除外しないが、この四工程を
踏襲するのが最も好ましい。水洗工程のかわりに安定工
程による四工程でもかまわない。
【0333】本発明の現像処理では、現像および定着時
間が40秒以下、好ましくは6〜35秒、各液の温度は
25〜50℃が好ましく、30〜40℃が好ましい。水
洗または安定浴の温度および時間は0〜50℃で40秒
以下が好ましい。本発明の方法によれば、現像、定着お
よび水洗(または安定化)された感光材料は水洗水を絞
りきる、すなわちスクイズローラーを経て乾燥しても良
い。乾燥は約40〜約100℃で行われ、乾燥時間は周
囲の状態によって適宜かえられる。乾燥方法は公知のい
ずれの方法を用いることができ特に限定はないが、温風
乾燥や、たとえば特開平4−15534、同5−225
6、同5−289294に開示されているようなヒート
ローラーによる乾燥、遠赤外線による乾燥などがあり、
複数の方法を併用しても良い。
間が40秒以下、好ましくは6〜35秒、各液の温度は
25〜50℃が好ましく、30〜40℃が好ましい。水
洗または安定浴の温度および時間は0〜50℃で40秒
以下が好ましい。本発明の方法によれば、現像、定着お
よび水洗(または安定化)された感光材料は水洗水を絞
りきる、すなわちスクイズローラーを経て乾燥しても良
い。乾燥は約40〜約100℃で行われ、乾燥時間は周
囲の状態によって適宜かえられる。乾燥方法は公知のい
ずれの方法を用いることができ特に限定はないが、温風
乾燥や、たとえば特開平4−15534、同5−225
6、同5−289294に開示されているようなヒート
ローラーによる乾燥、遠赤外線による乾燥などがあり、
複数の方法を併用しても良い。
【0334】本発明に用いられる現像および定着処理剤
は液形態で保存する場合、たとえば特開昭61−731
47に記載されたような、酸素透過性の低い包材で保管
する事が好ましい。さらにこれらの液は濃縮液として供
給される場合、使用に際して所定の濃度になるように水
で希釈され、濃縮液1部に対して水0.2〜3部の割合
で希釈される。
は液形態で保存する場合、たとえば特開昭61−731
47に記載されたような、酸素透過性の低い包材で保管
する事が好ましい。さらにこれらの液は濃縮液として供
給される場合、使用に際して所定の濃度になるように水
で希釈され、濃縮液1部に対して水0.2〜3部の割合
で希釈される。
【0335】本発明における現像処理剤及び定着処理剤
は固形にしても浴、公知の形態(粉状、粒状、顆粒状、
塊状、錠剤、コンパクター、ブリケット、板状、解砕
品、棒状、ペースト状など)が使用できる。これらの固
形剤は、接触して互いに反応する成分を分離するため
に、成分を水溶性のコーティング剤やコーティングフィ
ルムでコーティングしても良いし、複数の層構成にして
互いに反応する成分を分離しても良く、これらを併用し
ても良い。
は固形にしても浴、公知の形態(粉状、粒状、顆粒状、
塊状、錠剤、コンパクター、ブリケット、板状、解砕
品、棒状、ペースト状など)が使用できる。これらの固
形剤は、接触して互いに反応する成分を分離するため
に、成分を水溶性のコーティング剤やコーティングフィ
ルムでコーティングしても良いし、複数の層構成にして
互いに反応する成分を分離しても良く、これらを併用し
ても良い。
【0336】複数の層構成にする場合は、接触しても反
応しない成分を互いに反応する成分の間にはさんだ構成
にして錠剤やブリケット等に加工しても良いし、公知の
形態の成分を同様の層構成にして包装しても良い。これ
らの方法としては、たとえば特開昭61−25992
1、同4−16841、同4−78848、等に示され
ている。
応しない成分を互いに反応する成分の間にはさんだ構成
にして錠剤やブリケット等に加工しても良いし、公知の
形態の成分を同様の層構成にして包装しても良い。これ
らの方法としては、たとえば特開昭61−25992
1、同4−16841、同4−78848、等に示され
ている。
【0337】固形処理剤の嵩密度は、0.5〜6.0g
/cm3 が好ましく、特に錠剤は1.0〜5.0g/cm3
が好ましく、顆粒は0.5〜1.5g/cm3 が好まし
い。
/cm3 が好ましく、特に錠剤は1.0〜5.0g/cm3
が好ましく、顆粒は0.5〜1.5g/cm3 が好まし
い。
【0338】本発明における固形処理剤の製法は、公知
のいずれの方法を用いることができる。たとえば、特開
昭61−259921、特開平4−15641、特開平
4−16841、同4−32837、同4−7884
8、同5−93991、特開平4−85533、同4−
85534、同4−85535、同5−134362、
同5−197070、同5−204098、同5−22
4361、同6−138604、同6−138605、
特願平7−89123等を参考にして使用することがで
きる。
のいずれの方法を用いることができる。たとえば、特開
昭61−259921、特開平4−15641、特開平
4−16841、同4−32837、同4−7884
8、同5−93991、特開平4−85533、同4−
85534、同4−85535、同5−134362、
同5−197070、同5−204098、同5−22
4361、同6−138604、同6−138605、
特願平7−89123等を参考にして使用することがで
きる。
【0339】より具体的には転動造粒法、押し出し造粒
法、圧縮造粒法、解砕造粒法、攪拌造粒法、スプレード
ライ法、溶解凝固法、ブリケッティング法、ローラーコ
ンパクティング法等を用いることができる。
法、圧縮造粒法、解砕造粒法、攪拌造粒法、スプレード
ライ法、溶解凝固法、ブリケッティング法、ローラーコ
ンパクティング法等を用いることができる。
【0340】本発明に適する造粒物の粒度、形状につい
ては望まれる特性によって異なるが、顆粒状の場合は球
換算粒径が0.5〜50mm程度、好ましくは1〜15mm
程度であり、その形状は円筒状、球状、立方体、直方体
等で、より好ましくは球状あるいは円筒状である。ロー
ラーコンパクティング加工したものは解砕してもよく、
さらにふるいにかけて、2mm〜1cm程度の径にしても良
い。ブリケット、錠剤状の場合も同様に望まれる特性に
より粒度、形状は異なるが、2mm〜5cm程度の径が好ま
しく、その形状は円筒状、球状、立方体、直方体等で、
より好ましくは球状あるいは円筒状である。また部分的
に厚みを変えたり、中空状のドーナツ型のものなどにし
たり、表面状態(平滑、多孔質等)を変えるなどして溶
解性を調節することもできる。さらに、複数の造粒物に
異なった溶解性を与えたり、溶解性の異なる素材の溶解
度を合わせるために、複数の形状をとることも可能であ
る。また、表面と内部で組成の異なる多層の造粒物でも
良い。
ては望まれる特性によって異なるが、顆粒状の場合は球
換算粒径が0.5〜50mm程度、好ましくは1〜15mm
程度であり、その形状は円筒状、球状、立方体、直方体
等で、より好ましくは球状あるいは円筒状である。ロー
ラーコンパクティング加工したものは解砕してもよく、
さらにふるいにかけて、2mm〜1cm程度の径にしても良
い。ブリケット、錠剤状の場合も同様に望まれる特性に
より粒度、形状は異なるが、2mm〜5cm程度の径が好ま
しく、その形状は円筒状、球状、立方体、直方体等で、
より好ましくは球状あるいは円筒状である。また部分的
に厚みを変えたり、中空状のドーナツ型のものなどにし
たり、表面状態(平滑、多孔質等)を変えるなどして溶
解性を調節することもできる。さらに、複数の造粒物に
異なった溶解性を与えたり、溶解性の異なる素材の溶解
度を合わせるために、複数の形状をとることも可能であ
る。また、表面と内部で組成の異なる多層の造粒物でも
良い。
【0341】固形処理剤の包材としては、酸素および水
分透過性の低い材質のものが好ましく、包材の形状は袋
状、筒状、箱状などの公知のものが使用できる。また、
特開平6−242585〜同6−242588、同6−
247432、同6−247448、特願平5−306
64、特開平7−5664、同7−5666〜同7−5
669に開示されているような折り畳み可能な形状にす
ることも、廃包材の保管スペース削減のためには好まし
い。これらの包材は、処理剤の取り出し口にスクリュー
キャップや、プルトップ、アルミシールをつけたり、包
材をヒートシールしてもよいが、このほかの公知のもの
を使用しても良く、特に限定はしない。また、廃包材を
リサイクルまたはリュースすることは、環境保全上好ま
しい。
分透過性の低い材質のものが好ましく、包材の形状は袋
状、筒状、箱状などの公知のものが使用できる。また、
特開平6−242585〜同6−242588、同6−
247432、同6−247448、特願平5−306
64、特開平7−5664、同7−5666〜同7−5
669に開示されているような折り畳み可能な形状にす
ることも、廃包材の保管スペース削減のためには好まし
い。これらの包材は、処理剤の取り出し口にスクリュー
キャップや、プルトップ、アルミシールをつけたり、包
材をヒートシールしてもよいが、このほかの公知のもの
を使用しても良く、特に限定はしない。また、廃包材を
リサイクルまたはリュースすることは、環境保全上好ま
しい。
【0342】本発明の固形処理剤の溶解および補充の方
法としては特に限定はなく、公知の方法を使用すること
ができる。これらの方法としてはたとえば、攪拌機能を
有する溶解装置で一定量を溶解し補充する方法、溶解部
分と完成液をストックする部分とを有する溶解装置で溶
解し、ストック部から補充する方法、特開平5−119
454、同6−19102、同7−261357に記載
されているような自動現像機の循環系に処理剤を投入し
て溶解・補充する方法、溶解槽を内蔵する自動現像機で
感光材料の処理に応じて処理剤を投入し溶解する方法な
どがあるが、このほかの公知のいずれの方法を用いるこ
ともできる。また処理剤の投入は、人手で行っても良い
し、開封機構を有する溶解装置や自動現像機で自動開
封、自動投入してもよく、作業環境の点からは後者が好
ましい。具体的には取り出し口を突き破る方法、はがす
方法、切り取る方法、押し切る方法や、特開平6−19
102、同6−95331に記載の方法などがある。
法としては特に限定はなく、公知の方法を使用すること
ができる。これらの方法としてはたとえば、攪拌機能を
有する溶解装置で一定量を溶解し補充する方法、溶解部
分と完成液をストックする部分とを有する溶解装置で溶
解し、ストック部から補充する方法、特開平5−119
454、同6−19102、同7−261357に記載
されているような自動現像機の循環系に処理剤を投入し
て溶解・補充する方法、溶解槽を内蔵する自動現像機で
感光材料の処理に応じて処理剤を投入し溶解する方法な
どがあるが、このほかの公知のいずれの方法を用いるこ
ともできる。また処理剤の投入は、人手で行っても良い
し、開封機構を有する溶解装置や自動現像機で自動開
封、自動投入してもよく、作業環境の点からは後者が好
ましい。具体的には取り出し口を突き破る方法、はがす
方法、切り取る方法、押し切る方法や、特開平6−19
102、同6−95331に記載の方法などがある。
【0343】本発明の感光材料に用いられる各種添加
剤、現像処理方法等に関しては、特に制限は無く、例え
ば下記箇所に記載されたものを好ましく用いることが出
来る。 項 目 該 当 箇 所 1) 界面活性剤 特開平2−12236号公報第9頁右上欄7行目か ら同右下欄7行目、及び特開平2−18542号公 報第2頁左下欄13行目から同第4頁右下欄18行 目。 2) カブリ防止剤 特開平2−103536号公報第17頁右下欄19 行目から同第18頁右上欄4行目及び同右下欄1行 目から5行目、さらに特開平1−237538号公 報に記載のチオスルフィン酸化合物。 3) ポリマーラテックス 特開平2−103536号公報第18頁左下欄12 行目から同20行目。 4) 酸基を有する化合物 特開平2−103536号公報第18頁右下欄6行 目から同第19頁左上欄1行目。 5) マット剤、滑り剤 特開平2−103536号公報第19頁左上欄15 可塑剤 行目から同第19頁右上欄15行目。 6) 硬膜剤 特開平2−103536号公報第18頁右上欄5行 目から同第17行目。 7) 染料 特開平2−103536号公報第17頁右下欄1行 目から同18行目の染料、同2−294638号公 報及び特願平3−185773号に記載の固体染料 。 8) バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行目か ら20行目。 9)黒ポツ防止剤 米国特許第4956257号及び特開平1−118 832号公報に記載の化合物。 10)モノメチン化合物 特開平2−287532号公報の一般式(II)の化 合物(特に化合物例II−1ないしII−26)。 11)ジヒドロキシベンゼ 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から第 ン類 12頁左下欄の記載、及びEP452772A号公 報に記載の化合物
剤、現像処理方法等に関しては、特に制限は無く、例え
ば下記箇所に記載されたものを好ましく用いることが出
来る。 項 目 該 当 箇 所 1) 界面活性剤 特開平2−12236号公報第9頁右上欄7行目か ら同右下欄7行目、及び特開平2−18542号公 報第2頁左下欄13行目から同第4頁右下欄18行 目。 2) カブリ防止剤 特開平2−103536号公報第17頁右下欄19 行目から同第18頁右上欄4行目及び同右下欄1行 目から5行目、さらに特開平1−237538号公 報に記載のチオスルフィン酸化合物。 3) ポリマーラテックス 特開平2−103536号公報第18頁左下欄12 行目から同20行目。 4) 酸基を有する化合物 特開平2−103536号公報第18頁右下欄6行 目から同第19頁左上欄1行目。 5) マット剤、滑り剤 特開平2−103536号公報第19頁左上欄15 可塑剤 行目から同第19頁右上欄15行目。 6) 硬膜剤 特開平2−103536号公報第18頁右上欄5行 目から同第17行目。 7) 染料 特開平2−103536号公報第17頁右下欄1行 目から同18行目の染料、同2−294638号公 報及び特願平3−185773号に記載の固体染料 。 8) バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行目か ら20行目。 9)黒ポツ防止剤 米国特許第4956257号及び特開平1−118 832号公報に記載の化合物。 10)モノメチン化合物 特開平2−287532号公報の一般式(II)の化 合物(特に化合物例II−1ないしII−26)。 11)ジヒドロキシベンゼ 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から第 ン類 12頁左下欄の記載、及びEP452772A号公 報に記載の化合物
【0344】
【実施例】以下に実施例を掲げ本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 <乳剤調製> 乳剤A:0.37Mの硝酸銀水溶液と、銀1モルあたり
1×10-7モルに相当するK2Rh(H2O)Cl5及び2×10-7
モルに相当するK3IrCl6 を含み0.16Mの臭化カリウ
ムと0.02Mの塩化ナトリウムを含むハロゲン塩水溶
液を、0.08Mの塩化ナトリウムと1,3−ジメチル
−2−イミダゾリチオンを含有する2%ゼラチン水溶液
に攪拌しながら38℃で12分間ダブルジェット法によ
り添加し、平均粒子サイズ0.20μm、塩化銀含量5
5モル%の塩臭化銀粒子を得ることにより核形成を行っ
た。続いて同様に0.63Mの硝酸銀水溶液と、0.2
3Mの臭化カリウムと0.43Mの塩化ナトリウムを含
むハロゲン塩水溶液を、ダブルジェット法により20分
間かけて添加した。その後、銀1モルあたり1×10-3
モルのKI溶液を加えてコンバージョンを行い、常法に
従ってフロキュレーション法により水洗し、銀1モルあ
たりゼラチン40gを加え、pH6.0、pAg7.3
に調整し、さらに銀1モルあたりベンゼンチオスルフォ
ン酸ナトリウム7mgとベンゼンスルフィン酸2mg、塩化
金酸8mgおよびチオ硫酸ナトリウム5mgを加え、60℃
で45分間加熱し化学増感を施した後、安定剤として4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
ザインデン150mgおよび防腐剤としてプロキセルを加
えた。得られた粒子は平均粒子サイズ0.27μm、塩
化銀含有率60モル%の塩臭化銀立方体粒子であった。
(変動係数10%)
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 <乳剤調製> 乳剤A:0.37Mの硝酸銀水溶液と、銀1モルあたり
1×10-7モルに相当するK2Rh(H2O)Cl5及び2×10-7
モルに相当するK3IrCl6 を含み0.16Mの臭化カリウ
ムと0.02Mの塩化ナトリウムを含むハロゲン塩水溶
液を、0.08Mの塩化ナトリウムと1,3−ジメチル
−2−イミダゾリチオンを含有する2%ゼラチン水溶液
に攪拌しながら38℃で12分間ダブルジェット法によ
り添加し、平均粒子サイズ0.20μm、塩化銀含量5
5モル%の塩臭化銀粒子を得ることにより核形成を行っ
た。続いて同様に0.63Mの硝酸銀水溶液と、0.2
3Mの臭化カリウムと0.43Mの塩化ナトリウムを含
むハロゲン塩水溶液を、ダブルジェット法により20分
間かけて添加した。その後、銀1モルあたり1×10-3
モルのKI溶液を加えてコンバージョンを行い、常法に
従ってフロキュレーション法により水洗し、銀1モルあ
たりゼラチン40gを加え、pH6.0、pAg7.3
に調整し、さらに銀1モルあたりベンゼンチオスルフォ
ン酸ナトリウム7mgとベンゼンスルフィン酸2mg、塩化
金酸8mgおよびチオ硫酸ナトリウム5mgを加え、60℃
で45分間加熱し化学増感を施した後、安定剤として4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
ザインデン150mgおよび防腐剤としてプロキセルを加
えた。得られた粒子は平均粒子サイズ0.27μm、塩
化銀含有率60モル%の塩臭化銀立方体粒子であった。
(変動係数10%)
【0345】乳剤B:1.0Mの硝酸銀水溶液と、銀1
モルあたり3×10-7モルに相当する (NH4)3RhCl5を含
有し0.3Mの臭化カリウムと0.74Mの塩化ナトリ
ウムを含むハロゲン塩水溶液を、0.08Mの塩化ナト
リウムと1,3−ジメチル−2−イミダゾリンチオンを
含有する2%ゼラチン水溶液に、攪拌しながら45℃で
30分間ダブルジェット法により添加し、平均粒子サイ
ズ0.30μm、塩化銀含有量70モル%の塩臭化銀粒
子を得た。その後、銀1モルあたり1×10-3モルのK
I溶液を加えてコンバージョンを行い、常法に従ってフ
ロキュレーション法により水洗し、銀1モルあたりゼラ
チン40gを加え、pH6.0、pAg7.6に調整
し、さらに銀1モルあたりベンゼンチオスルフォン酸ナ
トリウム7mgとベンゼンスルフィン酸2mg、塩化金酸8
mgおよびチオ硫酸ナトリウム5mgを加え、60℃で60
分間加熱し化学増感を施した後、安定剤として4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン350mgおよび防腐剤としてプロキセルを加えた。
得られた粒子は平均粒子サイズ0.30μm、塩化銀含
率70モル%の塩臭化銀立方体粒子であった。(変動係
数9%)
モルあたり3×10-7モルに相当する (NH4)3RhCl5を含
有し0.3Mの臭化カリウムと0.74Mの塩化ナトリ
ウムを含むハロゲン塩水溶液を、0.08Mの塩化ナト
リウムと1,3−ジメチル−2−イミダゾリンチオンを
含有する2%ゼラチン水溶液に、攪拌しながら45℃で
30分間ダブルジェット法により添加し、平均粒子サイ
ズ0.30μm、塩化銀含有量70モル%の塩臭化銀粒
子を得た。その後、銀1モルあたり1×10-3モルのK
I溶液を加えてコンバージョンを行い、常法に従ってフ
ロキュレーション法により水洗し、銀1モルあたりゼラ
チン40gを加え、pH6.0、pAg7.6に調整
し、さらに銀1モルあたりベンゼンチオスルフォン酸ナ
トリウム7mgとベンゼンスルフィン酸2mg、塩化金酸8
mgおよびチオ硫酸ナトリウム5mgを加え、60℃で60
分間加熱し化学増感を施した後、安定剤として4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン350mgおよび防腐剤としてプロキセルを加えた。
得られた粒子は平均粒子サイズ0.30μm、塩化銀含
率70モル%の塩臭化銀立方体粒子であった。(変動係
数9%)
【0346】<塗布試料の作成>塗布試料の層構成は上
層から保護層、レドックス化合物含有層、中間層、画像
形成層、ゼラチン最下層、支持体、バック層、バック保
護層となっている。 <保護層>(ゼラチン(Ca2+含有量2700ppm)塗布量0.15g/m2) ・SiO2 マット剤 60 mg/m2 ( 平均粒径3.6 μm 不定型、細孔直径170 Å、表面積300 m2/g) ・スノーテックスC 61 mg/m2 ・流動パラフィン (ゼラチン分散物) 30 mg/m2 ・p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 19 mg/m2 ・N−パーフルオロオクタンスルホニル−N− 2.8 mg/m2 プロピルグリシンポタジウム ・化合物−A 0.5 mg/m2 ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 5.1 mg/m2 <レドックス化合物含有層> ・乳剤B 銀:0.32g/m2、ゼラチン:0.35g/m2 ・レドックス化合物(R−26) 132 mg/m2 ・本発明の増感色素(I−1) 銀1モルあたり 4×10-4モル ・染料−B 11 mg/m2 ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 3.1 mg/m2 ・本発明のポリマーラテックス(表1) 260 mg/m2 ・化合物−C(硬膜剤) 塗布後の乳剤面側の25℃、1分の蒸留水膨潤率が 175 %となる量 <中間層>(ゼラチン(Ca2+含有量2700ppm)塗布量0.95g/m2) ・エチルチオスルフォン酸 4.3 mg/m2 ・ハイドロキノン 172 mg/m2 ・化合物−A 1.5 mg/m2 ・化合物−D 5.0 mg/m2 ・染料−E 67 mg/m2 ・エチルアクリレート/アクリル酸(99/1 wt%)共重合体 200 mg/m2
層から保護層、レドックス化合物含有層、中間層、画像
形成層、ゼラチン最下層、支持体、バック層、バック保
護層となっている。 <保護層>(ゼラチン(Ca2+含有量2700ppm)塗布量0.15g/m2) ・SiO2 マット剤 60 mg/m2 ( 平均粒径3.6 μm 不定型、細孔直径170 Å、表面積300 m2/g) ・スノーテックスC 61 mg/m2 ・流動パラフィン (ゼラチン分散物) 30 mg/m2 ・p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 19 mg/m2 ・N−パーフルオロオクタンスルホニル−N− 2.8 mg/m2 プロピルグリシンポタジウム ・化合物−A 0.5 mg/m2 ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 5.1 mg/m2 <レドックス化合物含有層> ・乳剤B 銀:0.32g/m2、ゼラチン:0.35g/m2 ・レドックス化合物(R−26) 132 mg/m2 ・本発明の増感色素(I−1) 銀1モルあたり 4×10-4モル ・染料−B 11 mg/m2 ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 3.1 mg/m2 ・本発明のポリマーラテックス(表1) 260 mg/m2 ・化合物−C(硬膜剤) 塗布後の乳剤面側の25℃、1分の蒸留水膨潤率が 175 %となる量 <中間層>(ゼラチン(Ca2+含有量2700ppm)塗布量0.95g/m2) ・エチルチオスルフォン酸 4.3 mg/m2 ・ハイドロキノン 172 mg/m2 ・化合物−A 1.5 mg/m2 ・化合物−D 5.0 mg/m2 ・染料−E 67 mg/m2 ・エチルアクリレート/アクリル酸(99/1 wt%)共重合体 200 mg/m2
【0347】
【化92】
【0348】 <画像形成層> ・乳剤A 銀:3.60g/m2、ゼラチン:1.76g/m2 ・本発明の増感色素(表1) 銀1モルあたり 7×10-4モル ・N−オレイル−N−メチルタウリンナトリウム塩 61 mg/m2 ・短波シアニン色素−F 4.2 mg/m2 ・短波シアニン色素−G 4.2 mg/m2 ・化合物−H 2.5 mg/m2 ・化合物−I 7.9 mg/m2 ・化合物−J 2.2 mg/m2 ・本発明の造核剤−K 37 mg/m2 ・本発明の造核剤−L 26 mg/m2 ・化合物−M 13 mg/m2 ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 8.7 mg/m2 ・3−(5−メルカプトテトラゾール)−ベンゼン 1.9 mg/m2 スルホン酸ナトリウム ・スノーテックスC 270 mg/m2 ・本発明のポリマーラテックス(表1) 610 mg/m2 <ゼラチン最下層>(ゼラチン(Ca2+含有量2700ppm)塗布量0.3 g/m2) ・化合物−A 0.9 mg/m2 ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 7.8 mg/m2 ・エチルアクリレート/アクリル酸(99/1 wt%)共重合体 290 mg/m2 ・化合物−N 40 mg/m2
【0349】
【化93】
【0350】<支持体、下塗り層>二軸延伸したポリエ
チレンテレフタレート支持体(厚み100μm)の両面
の下記組成の下塗り層第一層及び第二層を塗布した。 ・スチレン・ブタジエン・ラバーラテックス 10.6 g ・エチルアクリレートラテックス 0.05g ・2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリアジン 0.29g ・化合物−O 0.20g ・ポリスチレン微粒子(平均粒径2.5μm) 0.11g 水を加えて 100 g この塗布液を乾燥温度175℃2分間で、乾燥膜厚が
0.6μmになるように塗布した。 <下塗り層第二層> ・ゼラチン 1 g ・化合物−A 0.04g ・化合物−P 0.02g ・酢酸 0.20g 水を加えて 100 g この塗布液を乾燥温度175℃2分間で、乾燥膜厚が
0.1μmになるように塗布し、下塗り層を含む支持体
を作製した。
チレンテレフタレート支持体(厚み100μm)の両面
の下記組成の下塗り層第一層及び第二層を塗布した。 ・スチレン・ブタジエン・ラバーラテックス 10.6 g ・エチルアクリレートラテックス 0.05g ・2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリアジン 0.29g ・化合物−O 0.20g ・ポリスチレン微粒子(平均粒径2.5μm) 0.11g 水を加えて 100 g この塗布液を乾燥温度175℃2分間で、乾燥膜厚が
0.6μmになるように塗布した。 <下塗り層第二層> ・ゼラチン 1 g ・化合物−A 0.04g ・化合物−P 0.02g ・酢酸 0.20g 水を加えて 100 g この塗布液を乾燥温度175℃2分間で、乾燥膜厚が
0.1μmになるように塗布し、下塗り層を含む支持体
を作製した。
【0351】
【化94】
【0352】 <バック層>(ゼラチン(Ca2+含有量3500ppm)塗布量2.96g/m2) ・染料−Q 23 mg/m2 ・染料−R 51 mg/m2 ・染料−S 21 mg/m2 ・染料−T 14 mg/m2 ・染料−Q 23 mg/m2 ・化合物−O 6.9 mg/m2 ・p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 6.9 mg/m2 ・化合物−A 3.7 mg/m2 ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 8.5 mg/m2 ・化合物−C(硬膜剤) 塗布後の乳剤面側の25℃、1分の蒸留水膨潤率が 145 %となる量 <バック保護層>(ゼラチン(Ca2+含有量3500ppm)塗布量1.12g/m2) ・ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径3.0 μm) ・化合物−O 14 mg/m2 ・p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 12 mg/m2 ・化合物−A 1.4 mg/m2 ・酢酸ナトリウム 49 mg/m2
【0353】
【化95】
【0354】
【化96】
【0355】
【化97】
【0356】膜面pHは6.2であった。 <評価>表1に示す感材を、3200°Kのタングステ
ン光で光学クサビおよびコンタクトスクリーン(富士フ
イルム、150Lチェーンドット型)を通して、露光
後、下記現像液AでFG−680AG自動現像機(富士
写真フイルム株式会社製)を用いて、35℃、30秒処
理を行った。定着液はGR−F1(富士写真フイルム株
式会社製)を用いた。
ン光で光学クサビおよびコンタクトスクリーン(富士フ
イルム、150Lチェーンドット型)を通して、露光
後、下記現像液AでFG−680AG自動現像機(富士
写真フイルム株式会社製)を用いて、35℃、30秒処
理を行った。定着液はGR−F1(富士写真フイルム株
式会社製)を用いた。
【0357】 現像液の調製 現像液A 水酸化ナトリウム 8.0 g 水酸化カリウム 90.0 g 5−スルホサリチル酸 23 g N−n−ブチルジエタノールアミン 14 g N,N−ジメチルアミノ−6−ヘキサノール 0.2 g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 8 g ホウ酸 24 g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 1 g 臭化カリウム 10 g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.4 g 2−メルカプトベンゾイミダゾール−5− スルホン酸ナトリウム 0.3 g 3−(5−メルカプトテトラゾール)ベンゼン スルホン酸ナトリウム 0.2 g メタ重亜硫酸ナトリウム 65 g ハイドロキノン 55 g N−メチル−p−アミノフェノール 0.5 g 水を加えて 1リトル pH 11.92
【0358】ガンマは次式で表した。この値が大きいほ
ど写真特性が硬調である。 *ガンマ=(3.0−0.3)/〔log(濃度3.0 を与える露光
量) −log(濃度0.3 を与える露光量) 〕
ど写真特性が硬調である。 *ガンマ=(3.0−0.3)/〔log(濃度3.0 を与える露光
量) −log(濃度0.3 を与える露光量) 〕
【0359】網階調は次式で表した。この値が大きいほ
どオリジナル再現性が優れている。 *網階調=95%の網点面積率を与える露光量(logE95
%)−5%の網点面積率を与える露光量(log E5%)
どオリジナル再現性が優れている。 *網階調=95%の網点面積率を与える露光量(logE95
%)−5%の網点面積率を与える露光量(log E5%)
【0360】残色は以下のように評価した。塗布試料を
露光することなく、写真特性の評価と同一の条件で現像
処理を行なった。評価は5段階で行ない、「5」はほと
んど色残りがなく、「1」が最も残色が大きいことを表
わす。「5」又は「4」は実用可能で、「3」は残色は
あるがかろうじて実用でき、「2」又は「1」は実用不
可である。
露光することなく、写真特性の評価と同一の条件で現像
処理を行なった。評価は5段階で行ない、「5」はほと
んど色残りがなく、「1」が最も残色が大きいことを表
わす。「5」又は「4」は実用可能で、「3」は残色は
あるがかろうじて実用でき、「2」又は「1」は実用不
可である。
【0361】結果を表1に示す。
【0362】
【表1】
【0363】<結果>実験ナンバー1−1〜1−5と実
験ナンバー1−6〜1−17を比較すると、本発明の増
感色素及び本発明のポリマーラテックスを用いたときの
み、オリジナル再現性に優れ、かつ残色の少ないサンプ
ルが得られることがわかる。
験ナンバー1−6〜1−17を比較すると、本発明の増
感色素及び本発明のポリマーラテックスを用いたときの
み、オリジナル再現性に優れ、かつ残色の少ないサンプ
ルが得られることがわかる。
【0364】実施例2 以下の方法で乳剤を調製した。0.13Mの硝酸銀水溶
液と、銀1モルあたり1.5×10-7モルに相当する(N
H4)2Rh(H2O)Cl5および2×10-7モルに相当するK3IrCl
6 を含み、0.04Mの臭化カリウムと0.09Mの塩
化ナトリウムを含むハロゲン塩水溶液を、塩化ナトリウ
ムと、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジンチオンを
含有するゼラチン水溶液に、攪拌しながら38℃で12
分間ダブルジェット法により添加し、平均粒子サイズ
0.14μm、塩化銀含有率70モル%の塩臭化銀粒子
を得ることにより核形成を行った。続いて同様に0.8
7Mの硝酸銀水溶液と0.26Mの臭化カリウムと、
0.65Mの塩化ナトリウムを含むハロゲン塩水溶液を
ダブルジェット法により20分間かけて添加した。
液と、銀1モルあたり1.5×10-7モルに相当する(N
H4)2Rh(H2O)Cl5および2×10-7モルに相当するK3IrCl
6 を含み、0.04Mの臭化カリウムと0.09Mの塩
化ナトリウムを含むハロゲン塩水溶液を、塩化ナトリウ
ムと、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジンチオンを
含有するゼラチン水溶液に、攪拌しながら38℃で12
分間ダブルジェット法により添加し、平均粒子サイズ
0.14μm、塩化銀含有率70モル%の塩臭化銀粒子
を得ることにより核形成を行った。続いて同様に0.8
7Mの硝酸銀水溶液と0.26Mの臭化カリウムと、
0.65Mの塩化ナトリウムを含むハロゲン塩水溶液を
ダブルジェット法により20分間かけて添加した。
【0365】その後それぞれの乳剤に1×10-3モルの
KI溶液を加えてコンバージョンを行い常法に従ってフ
ロキュレーション法により水洗し、銀1モルあたりゼラ
チン40gを加え、pH5.9、pAg7.5に調製
し、温度を65℃として銀1モルあたりベンゼンチオス
ルホン酸ナトリウム4mgとベンゼンスルフィン酸ナトリ
ウム1mg、塩化金酸6mg、トリホスフィンセレニド3.
0mgおよびチオ硫酸ナトリウム2mgを加え、最適感度に
なるように化学増感を施した後、安定剤として4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン150mgを加え、さらに防腐剤としてプロキセル1
00mgを加えた。その後、温度を55℃に調整して、
5,5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ビス(3
−スルフォプロピル)オキサカルボシアニンのナトリウ
ム塩を100mgになる様に添加して、15分間攪拌して
塩化銀を69.9モル%を含む平均サイズ0.25μm
の塩沃臭化銀立方体乳剤Cを調製した。
KI溶液を加えてコンバージョンを行い常法に従ってフ
ロキュレーション法により水洗し、銀1モルあたりゼラ
チン40gを加え、pH5.9、pAg7.5に調製
し、温度を65℃として銀1モルあたりベンゼンチオス
ルホン酸ナトリウム4mgとベンゼンスルフィン酸ナトリ
ウム1mg、塩化金酸6mg、トリホスフィンセレニド3.
0mgおよびチオ硫酸ナトリウム2mgを加え、最適感度に
なるように化学増感を施した後、安定剤として4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン150mgを加え、さらに防腐剤としてプロキセル1
00mgを加えた。その後、温度を55℃に調整して、
5,5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ビス(3
−スルフォプロピル)オキサカルボシアニンのナトリウ
ム塩を100mgになる様に添加して、15分間攪拌して
塩化銀を69.9モル%を含む平均サイズ0.25μm
の塩沃臭化銀立方体乳剤Cを調製した。
【0366】(塗布試料の作成)塗布試料の層構成は上
層から保護層上層、保護層下層、乳剤層、支持体、導電
層およびバック層となっている。 <保護層上層>(ゼラチン0.5g/m2) 平均粒子サイズ約3.5μmの不定形SiO2 マット剤 30 mg/m2 コロイダルシリカ(日産化学(株)スノーテックスC) 100 mg/m2 ポリアクリルアミド 100 mg/m2 流動パラフィン(ゼラチン分散物) 20 mg/m2 フッ素系界面活性剤(a) 5 mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 100 mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 20 mg/m2 防腐剤(b) 10 mg/m2 <保護層下層>(ゼラチン0.6g/m2) ポリエチルアクリレートラテックス 300 mg/m2 界面活性剤(c) 5 mg/m2 1,5−ジヒドロキシ−2−ベンズアルドキシム 10 mg/m2 ハイドロキノン 100 mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 20 mg/m2 下記構造式で示される染料(d) 60 mg/m2 防腐剤(b) 10 mg/m2
層から保護層上層、保護層下層、乳剤層、支持体、導電
層およびバック層となっている。 <保護層上層>(ゼラチン0.5g/m2) 平均粒子サイズ約3.5μmの不定形SiO2 マット剤 30 mg/m2 コロイダルシリカ(日産化学(株)スノーテックスC) 100 mg/m2 ポリアクリルアミド 100 mg/m2 流動パラフィン(ゼラチン分散物) 20 mg/m2 フッ素系界面活性剤(a) 5 mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 100 mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 20 mg/m2 防腐剤(b) 10 mg/m2 <保護層下層>(ゼラチン0.6g/m2) ポリエチルアクリレートラテックス 300 mg/m2 界面活性剤(c) 5 mg/m2 1,5−ジヒドロキシ−2−ベンズアルドキシム 10 mg/m2 ハイドロキノン 100 mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 20 mg/m2 下記構造式で示される染料(d) 60 mg/m2 防腐剤(b) 10 mg/m2
【0367】
【化98】
【0368】 <乳剤層>(ゼラチン:1.4g/m2、Ag:3.4g/m2) 本発明の一般式(I) の化合物および比較化合物(表2) 5×10-4mol/molAg 本発明のヒドラジン誘導体(表2) 0.8×10-4mol/molAg N−オレイル−N−メチルタウリンNa塩 29 mg/m2 エチルチオスルホン酸 4 mg/m2 本発明のポリマーラテックス(表2) 750 mg/m2 下記構造式で示される化合物(e) 2 mg/m2 〃 (f) 6 mg/m2 〃 (g) 8 mg/m2 〃 (h) 10 mg/m2 〃 (A) 15 mg/m2 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 80 mg/m2
【0369】
【化99】
【0370】
【化100】
【0371】 <バック層>(ゼラチン3.16g/m2) ・下記構造式で示される化合物(i) 38.9mg/m2 ・下記構造式で示される染料 A 18.4mg/m2 ・ 〃 B 13.9mg/m2 ・ 〃 C 25.3mg/m2 ・ 〃 D 53.1mg/m2 ・ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 38.9mg/m2 ・1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノール 146mg/m2
【0372】
【化101】
【0373】
【化102】
【0374】 <バック保護層>(ゼラチン1.32g/m2) ・ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 13.8mg/m2 ・ポリメチルメタクリレート微粒子( 粒径2.8 μ) 15mg/m2 ・酢酸ナトリウム 57.7mg/m2 ・化合物(i) 16mg/m2
【0375】各サンプルの膨潤率(H2 O 、25℃)
は100%、膜面pHは5.6であった。 <評価>表2に示す感材を、3200°Kのタングステ
ン光で光学クサビおよびコンタクトスクリーン(富士フ
イルム、150Lチェーンドット型)を通して、露光
後、の現像液BでFG−680AG自動現像機(富士写
真フイルム株式会社製)を用いて、35℃、30秒処理
を行った。定着液はGR−F1(富士写真フイルム株式
会社製)を用いた。
は100%、膜面pHは5.6であった。 <評価>表2に示す感材を、3200°Kのタングステ
ン光で光学クサビおよびコンタクトスクリーン(富士フ
イルム、150Lチェーンドット型)を通して、露光
後、の現像液BでFG−680AG自動現像機(富士写
真フイルム株式会社製)を用いて、35℃、30秒処理
を行った。定着液はGR−F1(富士写真フイルム株式
会社製)を用いた。
【0376】 現像液Bの使用液1リットルあたりの組成 水酸化カリウム 40.0 g ジエチレントリアミン・五酢酸 2.0 g 炭酸カリウム 60.0 g メタ重亜硫酸ナトリウム 70.0 g 臭化カリウム 7.0 g ハイドロキノン 40.0 g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.35g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3− ピラゾリドン 1.5 g 2−メルカプトベンゾイミダゾール−5−スルホン酸 ナトリウム 0.3 g 3−(5−メルカプトテトラゾール−1−イル)ベンゼン スルホン酸ナトリウム 0.1 g エリソルビン酸ナトリウム 6.0 g ジエチレングリコール 5.0 g pH 10.65
【0377】現像液Bは、現像液1リットルに対して
0.1モルの水酸化ナトリウムを加えたときのpH上昇
が0.2であった。
0.1モルの水酸化ナトリウムを加えたときのpH上昇
が0.2であった。
【0378】ガンマは次式で表した。この値が大きいほ
ど写真特性が硬調である。 *ガンマ=(3.0−0.3)/〔log(濃度3.0 を与える露光
量) −log(濃度0.3 を与える露光量) 〕
ど写真特性が硬調である。 *ガンマ=(3.0−0.3)/〔log(濃度3.0 を与える露光
量) −log(濃度0.3 を与える露光量) 〕
【0379】残色は以下のように評価した。塗布試料を
露光することなく、写真特性の評価と同一の条件で現像
処理を行なった。評価は5段階で行ない、「5」はほと
んど色残りがなく、「1」が最も残色が大きいことを表
わす。「5」又は「4」は実用可能で、「3」は残色は
あるがかろうじて実用でき、「2」又は「1」は実用不
可である。
露光することなく、写真特性の評価と同一の条件で現像
処理を行なった。評価は5段階で行ない、「5」はほと
んど色残りがなく、「1」が最も残色が大きいことを表
わす。「5」又は「4」は実用可能で、「3」は残色は
あるがかろうじて実用でき、「2」又は「1」は実用不
可である。
【0380】黒ポツの評価は、未露光サンプルを上記条
件で45秒現像したものを用いて、顕微鏡観察により5
段階に評価した。「5」が黒ポツの発生がなく最も良好
なレベルを表し、「1」が黒ポツの発生が著しく、最も
悪い品質を表す。「3」は黒ポツの発生が実用的に許容
できる限度レベルである。
件で45秒現像したものを用いて、顕微鏡観察により5
段階に評価した。「5」が黒ポツの発生がなく最も良好
なレベルを表し、「1」が黒ポツの発生が著しく、最も
悪い品質を表す。「3」は黒ポツの発生が実用的に許容
できる限度レベルである。
【0381】
【表2】
【0382】<結果>実験ナンバー2−1〜2−5と実
験ナンバー2−6〜2−17を比較すると、本発明の増
感色素及び本発明のラテックスを用いたときのみ、超硬
調で、黒ポツが発生しにくく、かつ残色の少ないサンプ
ルが得られることがわかる。
験ナンバー2−6〜2−17を比較すると、本発明の増
感色素及び本発明のラテックスを用いたときのみ、超硬
調で、黒ポツが発生しにくく、かつ残色の少ないサンプ
ルが得られることがわかる。
【0383】実施例3 実施例2で作成したサンプルを用いて、下記のランニン
グテストを行った。 <ランニングテスト>実施例1の現像液BをFG−68
0AG自動現像機(富士写真フイルム株式会社製)にみ
たした。35℃、30秒現像で、現像液の補充量は17
0ml/m2とした。この自動現像機で、1日に30%黒化
(10枚中3枚が曝光されている)した大全紙サイズ
(50.8×61.0cm)の各サンプルを40枚現像し
て、6日稼働し、1日休むという作業を1ラウンドとし
て6ラウンド行った。 <評価>ランニング前(新液)とランニング後の現像液
を用いて、実施例2と同様に、露光、現像処理を行い、
実施例2の方法でガンマを算出した。結果を表3に示
す。
グテストを行った。 <ランニングテスト>実施例1の現像液BをFG−68
0AG自動現像機(富士写真フイルム株式会社製)にみ
たした。35℃、30秒現像で、現像液の補充量は17
0ml/m2とした。この自動現像機で、1日に30%黒化
(10枚中3枚が曝光されている)した大全紙サイズ
(50.8×61.0cm)の各サンプルを40枚現像し
て、6日稼働し、1日休むという作業を1ラウンドとし
て6ラウンド行った。 <評価>ランニング前(新液)とランニング後の現像液
を用いて、実施例2と同様に、露光、現像処理を行い、
実施例2の方法でガンマを算出した。結果を表3に示
す。
【0384】
【表3】
【0385】<結果>本発明のサンプルの方がランニン
グ前後の写真性の変動が小さい。
グ前後の写真性の変動が小さい。
【0386】実施例4 実施例2の現像液Aのかわりに、下記現像液Bを用い
て、実施例2と同様の実験を行っても、本発明の構成は
良好な結果を得た。
て、実施例2と同様の実験を行っても、本発明の構成は
良好な結果を得た。
【0387】現像液Cは下記組成の固形現像剤を水に溶
解したものである。 水酸化ナトリウム(ビーズ)99.5% 11.5 g 亜硫酸カリウム(原末) 63.0 g 亜硫酸ナトリウム(原末) 46.0 g 炭酸カリウム 62.0 g ハイドロキノン(ブリケット) 40.0 g 以下まとめてブリケット化する ジエチレントリアミン・五酢酸 2.0 g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.35 g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル −3−ピラゾリドン 1.5 g 2−メルカプトベンゾイミダゾール−5−スルホン 酸ナトリウム 0.3 g 3−(5−メルカプトテトラゾール−1−イル) ベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.1 g エリソルビン酸ナトリウム 6.0 g 臭化カリウム 6.6 g このものを水に溶かして1リットルにする。 pH 10.65
解したものである。 水酸化ナトリウム(ビーズ)99.5% 11.5 g 亜硫酸カリウム(原末) 63.0 g 亜硫酸ナトリウム(原末) 46.0 g 炭酸カリウム 62.0 g ハイドロキノン(ブリケット) 40.0 g 以下まとめてブリケット化する ジエチレントリアミン・五酢酸 2.0 g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.35 g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル −3−ピラゾリドン 1.5 g 2−メルカプトベンゾイミダゾール−5−スルホン 酸ナトリウム 0.3 g 3−(5−メルカプトテトラゾール−1−イル) ベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.1 g エリソルビン酸ナトリウム 6.0 g 臭化カリウム 6.6 g このものを水に溶かして1リットルにする。 pH 10.65
【0388】ここで原料形態で原末は一般的な工業製品
のままで使用し、アルカリ金属塩のビーズは市販品を用
いた。原料形態がブリケットであるものは、ブリケッテ
ィングマシンを用いて加圧圧縮し、不定形の長さ4〜6
mm程度のラグビーボール型の形状を作成し、破砕して用
いた。少量成分に関しては、各成分をブレンドしてから
ブリケットにした。
のままで使用し、アルカリ金属塩のビーズは市販品を用
いた。原料形態がブリケットであるものは、ブリケッテ
ィングマシンを用いて加圧圧縮し、不定形の長さ4〜6
mm程度のラグビーボール型の形状を作成し、破砕して用
いた。少量成分に関しては、各成分をブレンドしてから
ブリケットにした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/09 G03C 1/09 1/22 1/22 1/295 1/295 1/43 1/43 5/29 501 5/29 501 5/30 5/30 5/31 5/31
Claims (9)
- 【請求項1】 支持体上に、少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層と少なくとも1層の保護層を有し、ヒ
ドラジン誘導体からなる造核剤と、酸化されることによ
り現像抑制剤を放出しうるレドックス化合物を含有する
ハロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳
剤層中に一般式(S)で表される化合物を少なくとも一
種含有し、かつ該乳剤層もしくは他の親水性コロイド層
の少なくとも一層に、活性メチレン基を含有するエチレ
ン性不飽和モノマーからなる繰り返し単位を有するポリ
マーラテックスを含有することを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料。 一般式(S) 【化1】 式中、Zは5員または6員の含窒素複素環を形成するの
に必要な原子群を表す。R1 はアルキル基を表す。R2
は水素原子、アルキル基、アリール基または複素環基を
表す。R3 は含窒素5員複素環基またはピラジル基を表
す。L1 およびL2 はそれぞれメチン基を表す。nは0
以上3以下の整数を表す。 - 【請求項2】 請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光
材料において、レドックス化合物が一般式(R−1)、
一般式(R−2)、一般式(R−3)で表されることを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化2】 これらの式中、R1 は脂肪族基または芳香族基を表す。
G1 は−CO−基、−CO−CO−基、−CS−基、−
C(=NG2 R2 )−基、−SO−基、−SO2 −基ま
たは−P(O)(G2 R2 )−基を表す。G2 は単なる
結合手、−O−基、−S−基または−N(R2 )−基を
表し、R2 はR1 と同定義の基または水素原子を表し、
分子内に複数のR2 が存在する場合それらは同じであっ
ても異なっていてもよい。A1 、A2 は水素原子、アル
キルスルホニル基、アリールスルホニル基またはアシル
基を表し置換されていてもよい。一般式(R−1)では
A1 、A2 の少なくとも一方は水素原子である。A3 は
A1 と同義または−CH2CH(A4 )−(Time)
t−PUGを表す。A4 はニトロ基、シアノ基、カルボ
キシル基、スルホニル基または−G1 −G2 −R1 (こ
の場合、分子内の2つの−G1 −G2 −R1 は同じであ
っても異なっていてもよい。)を表す。Timeは二価の連
結基を表し、tは0または1を表す。PUGは現像抑制
剤を表す。 - 【請求項3】 請求項1、請求項2のいずれかに記載の
ハロゲン化銀写真感光材料において、ヒドラジン誘導体
が、ヒドラジン基の近傍にアニオン性基またはヒドラジ
ンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基
を有することを特徴とする化合物あるいは下記一般式
(1)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種の
化合物であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。 一般式(1) 【化3】 式中、R0 はジフルオロメチル基またはモノフルオロメ
チル基を表し、A0 は芳香族基を表す。但し、A0 の有
する置換基の少なくとも一つは、耐拡散基、ハロゲン化
銀への吸着促進基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
ヘテロ環チオ基、4級アンモニウム基、4級化された窒
素原子を含む含窒素ヘテロ環基、エチレンオキシもしく
はプロピレンオキシ単位を含むアルコキシ基、またはス
ルフィド結合もしくはジスルフィド結合を含む飽和ヘテ
ロ環基であるか、またはこれらの基の少なくとも一つを
含む置換基である。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2および請求項3のい
ずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料において、該
乳剤層もしくは他の親水性コロイド層の少なくとも一層
に少なくとも一種の造核促進剤を含有することを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項5】 請求項4に記載のハロゲン化銀写真感光
材料において、造核促進剤が、一般式(2)、一般式
(3)、一般式(4)、一般式(5)で表される化合物
およびアミノ化合物から選ばれる少なくとも一種の化合
物であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(2) 【化4】 式中、R1 、R2 、R3 はアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アルケニル基、シクロアルケニル基、
ヘテロ環残基を表す。mは整数、LはP原子とその炭素
原子で結合するn価の有機基、nは1ないし3の整数を
表す。 一般式(3) 【化5】 一般式(4) 【化6】 式中、Aはヘテロ環を完成させるための有機基を表す。
B、Cはそれぞれ、アルキレン、アリーレン、アルケニ
レン、−SO2 −、−SO−、−O−、−S−、−N
(R5 )−を単独または組み合わせて構成されるものを
表す。ただし、R5 はアルキル基、アリール基、水素原
子を表す。R1 、R2 は各々アルキル基を表し、R3 、
R4 は各々置換基を表す。Xはアニオン基を表すが、分
子内塩の場合はXは必要ない。 一般式(5) 【化7】 式中、Zはヘテロ環を完成させるための有機基を表す。
R5 はアルキル基を表す。Xはアニオン基を表すが、分
子内塩の場合はXは必要ない。 - 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4および請求項5のいずれかに記載のハロゲン化銀写真
感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤が、塩化銀含有
率50モル%以上であることを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料。 - 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5および請求項6のいずれかに記載のハロゲ
ン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤が化
学増感されていることを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料。 - 【請求項8】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5、請求項6および請求項7のいずれかに記
載のハロゲン化銀写真感光材料を、画像露光後、pH
9.5以上11.0未満の現像液を用いて現像処理する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法。 - 【請求項9】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5、請求項6、請求項7および請求項8のい
ずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料を、画像露光
後、現像液を補充しながら現像する方法において、現像
開始液および現像補充液がジヒドロキシベンゼン系現像
主薬およびこれと超加成性を示す補助現像主薬を含有
し、かつ該液1リットルに対して0.1モルの水酸化ナ
トリウムを加えたときのpH上昇が0.25以下である
性質を有する液であり、該現像開始液のpHが9.5以
上11.0未満であって、現像液の補充量が225ml/
m2以下であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料の現像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10615396A JPH09269553A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10615396A JPH09269553A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09269553A true JPH09269553A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=14426383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10615396A Pending JPH09269553A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09269553A (ja) |
-
1996
- 1996-04-01 JP JP10615396A patent/JPH09269553A/ja active Pending
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