JPH09268897A - トンネル周面へのシート防水材の取付方法およびシート防水材の取付部材 - Google Patents

トンネル周面へのシート防水材の取付方法およびシート防水材の取付部材

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Publication number
JPH09268897A
JPH09268897A JP8081133A JP8113396A JPH09268897A JP H09268897 A JPH09268897 A JP H09268897A JP 8081133 A JP8081133 A JP 8081133A JP 8113396 A JP8113396 A JP 8113396A JP H09268897 A JPH09268897 A JP H09268897A
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JP
Japan
Prior art keywords
waterproof sheet
tunnel
waterproof
sheet
circumferential surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP8081133A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Wakamiya
正敏 若宮
Tetsuya Kashiwagi
哲也 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP8081133A priority Critical patent/JPH09268897A/ja
Publication of JPH09268897A publication Critical patent/JPH09268897A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート防水材、なかでも防水シートの脱落を
防止する。 【解決手段】 防水シート1と、緩衝材2とからなるシ
ート防水材3を、トンネルの周面に配設するに当り、ベ
ースプレート6と貼着層7とを具える取付部材8の、ト
ンネル周面への打付けによって、前記緩衝材2を、トン
ネル周面と前記ベースプレート6との間に、鋲9の貫通
下で挟持し、次いで、前記取付部材8の貼着層7に防水
シート1を貼り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防水シートと、
その裏面側に位置する緩衝材とからなるシート防水材
の、トンネル周面への取付方法および、その方法に用い
るシート防水材の取付部材に関するものであり、とくに
は、シート防水材の厚み、ひいては、重量が大きくなっ
てもなお、防水機能を損ねることなしに、それの、トン
ネル周面への、確実にして強固な取付けを実現するもの
である。
【0002】
【従来の技術】防水シートと、その裏面側に位置する緩
衝材とからなるシート防水材をトンネルの周面に取り付
ける当り、それらの両者を相互に接合するとともに、緩
衝材をトンネル周面に対向させた姿勢で、それを、防水
シートおよび緩衝材に貫通する釘その他の鋲によってト
ンネル周面に直接的に打付け固定した場合には、防水シ
ートに形成される鋲孔から、地山等から涌き出した水が
洩出するおそれがあることから、かかるおそれを除去す
べく、芯材と、そこに設けた固定剤層とからなる取付部
材を、トンネルの周面に、前記芯材がトンネル周面に対
向する姿勢で直接的に打付け固定し、そしてその取付部
材の固定剤層に、相互に接合した防水シートと緩衝材と
からなるシート防水材の緩衝材を貼り付けることによっ
てそのシート防水材を取り付けることが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
提案技術は、シート防水材の厚みが薄く、それの重量が
比較的小さい場合には、とくに問題を生じることはない
も、シート防水材、なかでも防水シートの厚みを厚くす
ることが必要になって、それの重量の増加が余儀なくさ
れた場合には、多くは、粘着剤もしくは粘接着剤からな
る固定剤層に生じるクリープ歪の増大に起因して、シー
ト防水材の内周側への二次覆工コンクリートの打設前
に、シート防水材が、その固定剤層への貼着縁部から次
第に下方へ変位し、ついには、固定剤層の破断その他に
よってそれが脱落することになるという不安があった。
【0004】この発明は、このような問題点を解決する
ことを課題として検討した結果なされたのであり、この
発明の目的は、シート防水材の厚み、ひいては、重量が
大きくなっても、そのシート防水材の不測の脱落のおそ
れを十分に除去することができる、トンネル周面へのシ
ート防水材の取付方法およびシート防水材の取付部材を
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の、トンネル周
面へのシート防水材の取付方法は、シート防水材をトン
ネルの周面に配設するに当って、ベースプレートと貼着
層とを具える、シート防水材の取付部材を、トンネル周
面への打付けによって固定し、次いで、取付部材の貼着
層に防水シートを貼り付けるのであり、ここでは、貼着
層は、防水シートの重量だけを支持すれば足り、そし
て、その防水シートの裏面側に位置する緩衝材の重量
は、ベースプレートおよび鋲によって支持されることに
なるので、貼着層に生じるクリープ歪を十分小ならしめ
て、二次覆工コンクリートの打設に至るまでの間、その
防水シートを、所期した通りの位置に確実に保持するこ
とができる。
【0006】また、この発明の、シート防水材の取付部
材は、シート防水材の防水シートを貼着保持するもので
あって、ベースプレートと、防水シートに貼り着く貼着
層とを設けるとともに、それらの両者間に軟質変形層を
介在させたものであり、ここにおけるこの軟質変形層
は、貼着層による防水シートの貼着保持に際して、防水
シート重量の一部を負担して変形することから、貼着層
それ自身のクリープ歪を、その貼着層によって防水シー
トの全重量を支持する提案技術に比してはるかに低減さ
せることができ、この結果として、防水シートの不測の
脱落がより効果的に阻止されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は一の実施形態を示すトン
ネル幅方向の断面図であり、これは、防水シート1と、
この防水シート1の裏面側に位置する緩衝材2とからな
るシート防水材3を、トンネルの周面、図では、地山4
に掘削形成したトンネルの周面に薄く密着させた一次覆
工コンクリート5の周面に、トンネルの長さ方向と直交
する方向に延在させて配設した例である。
【0008】ここで、シート防水材3のこのような配設
に際しては、図1(b)に拡大断面図で示すように、亜
鉛メッキ鉄板、熱可塑性もしくは熱硬化性の合成樹脂、
硬質ゴム等にて構成することができるベースプレート6
と、このベースプレート6の一方の表面に設けた粘着
剤、粘接着剤等からなる貼着層7とを具える取付部材8
を、一次覆工コンクリート5にコンクリート釘等の鋲9
によって打付けることにて、緩衝材2を、一次覆工コン
クリート5とベースプレート6との間に鋲9の貫通下で
挟み込み固定し、しかる後、緩衝材2とは別体の防水シ
ート2を、取付部材8の貼着層7に貼り付け固定する。
【0009】このことによれば、シート防水材3の緩衝
材2は、一次覆工コンクリート5に打付け固定され、貼
着層7は、防水シート2の重量だけを貼着保持すること
になるので、その防水シート2の厚みを増加させること
が必要になっても、貼着層7が保持する重量は提案技術
に比して緩衝材2の重量分だけ軽減されることになるの
で、貼着層7に生じるクリープ歪が有効に低減され、そ
の防水シート1の、取付部材8からの不測の脱落が十分
に防止されることになる。
【0010】ところで、図1に示すところでは、複数個
の取付部材8をトンネルの周方向に所定の間隔をおいて
打付固定しているが、一の取付部材を、シート防水材3
の所要の取付領域の全体にわたって連続させて延在させ
ることもできる。
【0011】図2はシート防水材3の上述したような取
付けに用いて好適な取付部材を例示する断面図であり、
この例は、ベースプレート6と貼着層7との間に、発砲
ウレタンフォーム等にて構成することができる軟質変形
層10を介在させたものであり、かかる軟質変形層10のベ
ースプレート6への取付けは、接着、溶着、粘着等によ
るそれの強固な固着によって行うことができ、また、軟
質変形層10の表面上への貼着層7の形成は、粘着、接
着、溶着、フック係合等により、行うことができる。
【0012】おなここで、貼着層7は、たとえば、アス
ファルトと、熱可塑性合成樹脂と、粘着付与剤との混合
物にて形成することができ、この場合、熱可塑性合成樹
脂としては、PE,EVA,PP,ポリスチレン等のポ
リオレフィン系の樹脂を用いることができ、また、粘着
付与剤としては、ゴム系材料ではロジン、エステルガム
等を、そしてポリオレフィン系材料ではポリテルペン系
樹脂またはC5 系石油樹脂等を用いることができる。
【0013】このように構成してなる取付部材8の貼着
層7に防水シート1を貼り付けてシート防水材3の取付
けを行った場合には、その取付け部材8は、そこへの防
水シート重量の作用に際して、図3に断面図で示すよう
に、貼着層7および軟質変形層10のそれぞれにて重量負
担を行い、その貼着層7のみならず、軟質変形層10にも
また、変形、ひいてはクリープ歪が発生することにな
る。従ってここでは、貼着層7に生じるクリープ歪を有
効に低減させて、その貼着層7からの防水シート1の脱
落を十分に阻止することができる。
【0014】
【発明の効果】かくして、この発明の取付方法によれ
ば、貼着層によっては防水シートの重量だけを支持すれ
ば足りるので、その防水シートの厚みの増加が余儀なく
されても、それの脱落を有効に阻止することができる。
また、この発明の取付部材では、防水シートの重量を、
貼着層のみならず、軟質変形層によっても負担すること
で、その貼着層のクリープ歪を低減させて、防水シート
の脱落を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法の一の実施形態を示す断面図であ
る。
【図2】この発明の取付部材の一形態を示す断面図であ
る。
【図3】軟質変形層の作用を示す断面図である。
【符号の説明】
1 防水シート 2 緩衝材 3 シート防水材 4 地山 5 一次覆工コンクリート 6 ベースプレート 7 貼着層 9 鋲 10 軟質変形層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートと貼着層とを具える、シ
    ート防水材の取付部材を、トンネル周面への打付けによ
    って固定し、次いで、前記取付部材の貼着層に防水シー
    トを貼り付けることを特徴とするトンネル周面へのシー
    ト防水材の取付方法。
  2. 【請求項2】 トンネル周面にシート防水材を貼着保持
    する取付部材であって、 ベースプレートと、防水シートに貼り着く貼着層とを設
    けるとともに、それらの両者間に軟質変形層を介在させ
    てなるシート防水材の取付部材。
JP8081133A 1996-04-03 1996-04-03 トンネル周面へのシート防水材の取付方法およびシート防水材の取付部材 Pending JPH09268897A (ja)

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JP8081133A JPH09268897A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 トンネル周面へのシート防水材の取付方法およびシート防水材の取付部材

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JP8081133A JPH09268897A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 トンネル周面へのシート防水材の取付方法およびシート防水材の取付部材

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JP8081133A Pending JPH09268897A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 トンネル周面へのシート防水材の取付方法およびシート防水材の取付部材

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005040555A1 (en) * 2003-11-24 2005-05-06 Parchem Construction Products Pty Ltd Drainage membrane and installation method
CN101749034A (zh) * 2010-02-10 2010-06-23 辽宁工程技术大学 一种延长软岩巷道服务周期的支护方法
KR101326185B1 (ko) * 2013-04-01 2013-11-07 이승수 터널공사용 방수시트 및 그 시공방법
CN111691918A (zh) * 2020-06-11 2020-09-22 中铁工程设计咨询集团有限公司 一种隧道消能减震装置
CN111691901A (zh) * 2020-06-11 2020-09-22 中铁工程设计咨询集团有限公司 一种隧道消能减震方法
CN113446033A (zh) * 2021-07-30 2021-09-28 同济大学 一种高水压隧道径向短井管三维流主动卸压控制系统

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