JP3092545U - マット付きタイルユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 施工が簡単で、タイル面の変更や移設も容易
なマット付きタイルユニットを提供する。 【解決手段】 ベース部に柔軟材料からなる弾性マット
４を有し、そのマットに複数のタイル２が所定の整列状
態で一部食い込むように接合されて、複数のタイルとマ
ットが一体化されたことを特徴とする。特にベース部に
熱可塑性の柔軟材料からなる弾性マット４を有し、その
マットが所定の整列状態に配置された複数のタイルの裏
面に加熱下に押し付けられることにより、熱で軟化した
前記マットが該タイル間の目地に一部食い込むように接
合されて、複数のタイルとマットが一体化された形態と
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

この考案はマット付きタイルユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、タイル施工をする際は、下地となる躯体（床、壁等）を予めタイル施工 できるように調整し、コンクリート（モルタル含む）上にタイルを貼り付けて施 工していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、元来、タイル施工は大がかりな工事となり、施工が面倒であっ て、職人がいないとできない。また、タイルの既施工面を他の施工に変更する必 要がある場合は、既設のタイルを取り壊さなくてはならず、リフォームも大変で ある。

【０００４】 この考案は、施工が簡単で、タイル面の変更や移設も容易なマット付きタイル ユニットを提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段及び考案の効果】

この考案は、ベース部に柔軟材料からなる弾性マットを有し、そのマットに複 数のタイルが所定の整列状態で一部食い込むように接合されて、複数のタイルと マットが一体化されたことを特徴とする。

【０００６】 また、ベース部に熱可塑性の柔軟材料からなる弾性マットを有し、そのマット が所定の整列状態に配置された複数のタイルの裏面に加熱下に押し付けられるこ とにより、熱で軟化した前記マットが該タイル間の目地に一部食い込むように接 合されて、複数のタイルとマットが一体化されたことを特徴とする。

【０００７】 複数のタイルの表面には、各タイルを整列状態で固定化するシートを、複数の タイルの全体を被うように予め貼り付けておくことができる。その場合、複数の タイルはタイル間に所定の目地を確保した状態で前記シートにより整列状態で固 定化され、そのタイルの裏面に接合された弾性マットは該タイルの裏面に対する 加熱下の押圧に基づき複数のタイルの目地間に一部進入するように盛り上がらせ るようにすることができる。

【０００８】 また、弾性マットの、複数のタイルが接合された側とは反対側のマット裏面に 、粘着層及びこれを被う剥離紙を備えるようにすることができる。この剥離紙を 剥がしてタイルユニットを壁面等に貼り付けることができるし、フロアに貼り付 ければタイルユニットの位置が一層安定する。

【０００９】 この考案によれば、タイルがマット形式であるため、施工が簡単で、店舗など の広いスペースの床貼りも職人を必ずしも必要としないで、短時間で済ませるこ とができる。またタイル間の目地に沿って弾性マットをカットすることにより自 由な大きさに設定でき、不要な部分も容易に取り除くことができる。また壁面や 柱にも粘着層を介して簡単に貼ることができ、さらにタイルスペースを移動した ときは、このタイルユニットを取り外すだけなので専門業者に工事を依頼する必 要もなく、また再利用もできるので経済的である。

【００１０】 また、複数のタイルを保持する弾性マットが薄く柔らかいので、施工する曲面 に合わせて曲げることができ、例えば曲面状の壁や、円柱状の柱等にもタイル施 工ができる。また、マットが水に強いので水まわりの施工でも心配ない。さらに 、弾性マットはゴム等からなり一般には滑りにくいので、床面におくだけでも設 置が可能であり、あるいは粘着層を介して貼り付けることできる。壁面や柱面は 粘着層を介して貼り付け、床面は粘着層なしで置くとすることも可能である。

【００１１】

【発明の実施の形態】

図１に示すマット付きタイルユニット１は、多数のタイル２が所定隙間の目地 ３を有する正方形の整列状態で、柔軟性を有する弾性マット４に一部食い込むよ うに接合・一体化されたものであり、必要に応じて弾性マット４の裏面に粘着層 ５を介して剥離紙６が貼られている。弾性マット４は例えば熱可塑性樹脂ないし ゴムが使用され、軟質シリコンゴムないし軟質シリコン樹脂、その他の柔軟な素 材を使用することができる。このような柔軟素材からなる弾性マット４により、 このタイルユニット１はフレキシブルに曲げる（湾曲させる）ことができ、また 目地３に沿ってカッター等により自由な大きさにカットすることができる。

【００１２】 図２〜図４にこのようなタイルユニット１の製造方法の一例を示す。 多数のタイル２の表面に紙８が貼り付けられることにより、多数のタイル２が 一定の目地を介した正方形状に整列される。

【００１３】 この紙貼りされた多数のタイル２が、図３のようにその表面の紙８が下、裏面 が上になるように、水平な作業面上にフェルト等の緩衝シート９を介して載置さ れる。そして、枠部材１２がタイル２の群を囲むように置かれ、その枠部材１２ の内側に入り込むように弾性マット４（素材）をセットする。より詳しくは、多 数のタイル２の裏面に接着剤１１を塗布した状態で、その上に弾性マット４を載 せる。

【００１４】 その状態で、弾性マット４のほぼ全面を被うように加熱・押圧部材１３が弾性 マット４に加熱下で押し付けられ、一定時間保持されることにより、その熱で弾 性マット４が加熱軟化し、かつ多数のタイル２との間に作用する押圧力により、 多数のタイル２の裏面が一定量、弾性マット４に食い込み、タイル間の目地３に 弾性マット４の一部が入り込んで各目地３のタイル裏面側空間を埋めることとな る。

【００１５】 図５はそのようにして得られたマット付きタイルユニット１であり、図４の紙 ８は、施工時まではタイル２の表面を保護する意味で付けたままでもよいし、弾 性マット４とタイル２との接合後は剥がしてもよい。

【００１６】 また、図６に示すように、弾性マット４の裏面に接着剤等の粘着層５を形成し 、これを被うように剥離紙６を貼っておくことができる。壁面や柱面への施工に おいては、図６のマット付きタイルユニット１’を使用し、剥離紙６を剥がして 粘着層５においてこのタイルユニット１’を壁面や柱面に貼り付けることが推奨 される。床面等の水平な施工面であれば、図５の粘着層がないマット付きタイル ユニット１を単に敷いていくだけでもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例であるマット付きタイルユニ
ットの斜視図と拡大断面図。

【図２】図１のマット付きタイルユニットの製造工程の
一部を示す図。

【図３】図２に続く工程図。

【図４】図３に続く工程図。

【図５】完成したタイルユニットの断面図。

【図６】図５のタイルユニットに粘着層と剥離紙を付加
したタイルユニットの断面図。

【符号の説明】

１、１’ マット付きタイルユニット ２ タイル ３ 目地 ４ 弾性マット ５ 粘着層 ６ 剥離紙 ８ 紙 ９ 緩衝シート １１ 接着剤 １２ 枠部材 １３ 加熱・押圧部材

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース部に柔軟材料からなる弾性マット
   を有し、そのマットに複数のタイルが所定の整列状態で
   一部食い込むように接合されて、複数のタイルとマット
   が一体化されたことを特徴とするマット付きタイルユニ
   ット。
2. 【請求項２】 ベース部に熱可塑性の柔軟材料からなる
   弾性マットを有し、そのマットが所定の整列状態に配置
   された複数のタイルの裏面に加熱下に押し付けられるこ
   とにより、熱で軟化した前記マットが該タイル間の目地
   に一部食い込むように接合されて、複数のタイルとマッ
   トが一体化されたことを特徴とするマット付きタイルユ
   ニット。
3. 【請求項３】 前記複数のタイルの表面には各タイルを
   整列状態で固定化するシートが複数のタイルの全体を被
   うように貼られている請求項１又は２に記載のマット付
   きタイルユニット。
4. 【請求項４】 前記複数のタイルはタイル間に所定の目
   地を確保した状態で前記シートにより整列状態で固定化
   され、そのタイルの裏面に接合された弾性マットは該タ
   イルの裏面に対する加熱化の押圧に基づき複数のタイル
   の目地間に一部進入するように盛り上がっている請求項
   １ないし３のいずれか１項に記載のマット付きタイルユ
   ニット。
5. 【請求項５】 前記弾性マットの、前記複数のタイルが
   接合された側とは反対側のマット裏面に、粘着層及びそ
   れを被う剥離紙を備える請求項１ないし４のいずれか１
   項に記載のマット付きタイルユニット。