JP4420792B2 - ユニットタイル貼り壁構造 - Google Patents

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本発明は、建築物の躯体の外面又は内面を構成するタイル貼り壁構造、特に複数枚の個別タイルがそれらの表面に付着されている紙等により連結されているユニットタイルを対象とし、そのユニットタイルの壁への貼り付け時の位置決めを正確に行え、更に簡単かつスピーディに構成できるユニットタイル貼り壁構造に関するものである。
この種のタイル貼り壁構造としては、施工面に接着剤を介して設けられたネット部材とこの前面に設けられた立骨と、この立骨に形成された複数の凹所にタイルをそれぞれ貼着し、かつ隙間に目地が施されるタイルとを備えたものがある(特許文献1)。
この従来例は、以上に示したように、木造建築物の施工面に立骨を配し、該立骨に形成された各凹所にタイルを配置し、それらの各タイルをその裏面と施工面との間に配した接着剤により接着するもので、該立骨によりタイルの位置決めをし、かつその重量を受け、施工中は接着したタイルのダレを防止することができるように構成したものである。それ故、このタイル貼り壁構造の出現前に課題となっていた施工中のタイルのダレの問題を解決し、かつ木造建築物の外装としてタイルを用いる場合の躯体にかかる過重量問題をも解決したものであり、その点で非常に優れたものであると云うことができる。
一方、ユニットタイルの場合は、複数枚の個別タイルがその表面に付着されている紙により連結されており、また個別タイルの厚さが薄い。このようなユニットタイルの複数枚の個別タイルを同時に接着し、かつ高い接着強度を保持するには接着剤を均一に塗布する必要がある。加えてこのような場合には接着剤の塗布を厚くする方法が考えられるが、接着剤を厚く塗布すると、施工時にタイルのダレが発生し易くなり、熟練技術を持ってしてもダレを回避するのは容易なことではない。また、ダレを少なくするために接着剤の塗布を薄くすることができるが、この場合は接着強度の不足により剥離が生じてタイルの落下事故が起きている現状があり、ユニットタイル貼りの大きな課題である。
特公平6−23483号公報
本発明は、前記特許文献1に示された従来例の利点を生かしながら、ユニットタイルを容易かつスピーディに、かつ正確な位置に均一かつ十分な取付強度を保持して接着できるユニットタイル貼り壁構造を提供することを解決の課題とする。更には、建築物が地震等の揺動又は振動を受けた際に、躯体の動きに対して若干の逃げを確保し、建築物に取り付けてある個別タイルの割れや剥離による落下その他の損傷を生じ難くしたユニットタイル貼り壁構造を提供することを解決の課題とする。
本発明は、木造、鉄骨造又は鉄骨ALC造の建築物の施工壁面に構成した下地と、
該下地に、ユニットタイルの各個別タイルに接着しかつ網状部材に絡むモルタルが該下地に接着するのを回避するために配する介在物としてのビニール系シート又は非接着性の塗料と、
該下地の前面に該介在物としてのビニール系シート又は非接着性の塗料を介して配した網状部材と、
ユニットタイルに於ける個別タイルの上下方向の配列間隔の整数倍に一致させて配した複数の格子横棒及び該格子横棒を背後で支持すべく該格子横棒に固定し、隣接する相互の間隔を該ユニットタイルの個別タイルの横幅より狭い間隔に構成した、複数の格子縦棒からなり、前記ユニットタイルの予定配列位置に対応させて前記網状部材の前面に配置した格子状支持部材と、
前記網状部材の前面に当接させる取付板、該取付板の上端から張り出す、該格子状支持部材の格子横棒を支持する受け部、及び該取付板に開口した横長ルーズホール状の結合孔を備えた受け金具と、
該受け金具を、横方向スライド自在に配すべく、該結合孔を貫通させ、前記網状部材、前記介在物としてのビニール系シート又は非接着性の塗料、及び前記下地を介して建築物の躯体に固定する軸状結合部材と、
前記結合孔をこれにモルタルが滲入するのを防止すべく被覆する、前記受け金具の取付板に着脱自在に配した結合孔カバーと、
該当する個別タイルの下端部を対応する格子横棒上に載置しつつ前記網状部材の前面に配したユニットタイルと、
前記下地及び該ユニットタイルの個別タイルとの間に配したモルタルと、
で構成したユニット貼り壁構造である。
本発明によれば、建築物の施工壁面に下地を構成し、その下地の前面に介在物としてのビニール系シート又は非接着性の塗料、網状部材及び格子状支持部材をその順序で配し、ユニットタイルの最上部の個別タイルの下端を格子状支持部材の格子横棒に載せるようにすることにより、容易かつスピーディにユニットタイルの位置決めができる。
また前記下地前面と前記格子状支持部材の前面との間は、介在物としてのビニール系シート又は非接着性の塗料と網状部材とその全面に塗布したモルタルとで構成されるものであり、該モルタルは、格子状支持部材を覆うように塗布されるべきであり、かつ個別タイルの裏足部をその中に埋め込む必要があるため、厚塗りが必要となるが、ユニットタイルの最上部の個別タイルを前記格子状支持部材の格子横棒が受けているため、表面の紙等によって連結されている全個別タイルはいずれもダレを生じることがない。そのためユニットタイルの個別タイルは、容易かつスピーディに接着できるとともに正確な位置決めができる。
更に、格子状支持部材の厚みは一定であるため、これをガイドとして使用することにより塗布するモルタルの厚みを一定に保持することができる。このため各個別タイルの裏面のモルタルの厚さが均一化し、安定した接着強度を確保することができる。
また、モルタルが硬化すると、各個別タイル、網状部材及び格子状支持部材が一体化することにより強度の高い板状の結合板となり、個別タイルの割れ、剥離による落下等に対してより安全性の高いユニットタイル壁構造とすることができる。
本発明によれば、格子状支持部材の格子縦棒の間隔をユニットタイルの個別タイルの横幅より狭く構成したため、ユニットタイルの全ての個別タイルについてその背面を格子縦棒の前面に接触させることにより、該個別タイルの前後方向の位置決めを正確に行うことができる。
本発明によれば、下地の前面と網状部材との間に下地との接着を回避するための介在物としての非接着性の塗料又はビニールシートを使用し、前者の場合はこれを該下地の前面に塗布して用い、後者の場合はこれを下地の前面に配して用いて、前記モルタルが下地の前面に付着しないようにすることで、ユニットタイルの各個別タイルをモルタルを介して結合した網状部材と建築物の躯体に固定されている下地との別々の動きを許容できるようにしたものである。そのため、前記ユニットタイルの各個別タイルは、建築物が地震等の揺動又は振動を受けた際に、躯体の動きに対して若干の逃げを確保することができるので、それらの個別タイルの割れや、剥離による落下、その他の損傷を生じ難くすることができる。
本発明によれば、受け金具を使用することにより、前記格子状支持部材を横方向にスライド自在に構成したため、建築物の駆体側と個別タイルの固定構造である仕上げ面側とが相対的に横方向に一定範囲内で自由に動きうるものとなる。そのため取り付けてある個別タイルの割れや剥離による落下その他の損傷を生じ難くすることができる。
本発明によれば、受け金具の取付板に横長ルーズホール状の結合孔を開口し、これを通じてビスやアンカー等の軸状結合部材を固定対象にねじ込み或いは突き込んで固定するものであり、このとき、上記のように、結合孔が横長ルーズホール状であるため、該受け金具は該結合孔の孔の範囲内で横方向に動くことが自由であり、その範囲で該受け金具によって支持される格子状支持部材も横方向に自由に動くことができるものである。
本発明によれば、格子状支持部材を支持する受け金具の結合孔を結合孔カバーで被覆することができるものであるため、施工の際に、該結合孔にモルタルが滲入するのを防止することができる。それ故、ビス等の軸状結合部材と受け金具との固着を回避し、該受け金具及びこれによって支持される格子状支持部材の横方向の自由な動きを確保することができる。
本発明は、建築物の施工壁面に構成した下地と、該下地の前面に配した網状部材と、ユニットタイルに於ける個別タイルの上下方向の配列間隔の整数倍に一致させて配した複数の格子横棒及び該格子横棒を背後で支持すべくそれらに固定した複数の格子縦棒からなり、前記ユニットタイルの予定配列位置に対応させて前記網状部材の前面に配置した格子状支持部材と、該当する個別タイルの下端部を対応する格子横棒上に載置しつつ前記網状部材の前面に配したユニットタイルと、前記下地及び該ユニットタイルの個別タイルとの間に配したモルタルとで構成したユニットタイル貼り壁構造である。
前記建築物としては、木造、鉄骨造又は鉄骨ALC造のいずれもがその対象となり得るものである。
前記下地は、木造、鉄骨造又は鉄骨ALC造に応じて適切に構成する。特定の構成に限定されない。通常、建築物の駆体に固設するための結合構造とその最外面に配する板状部材である下地材とで構成する。例えば、木造の建築物の場合は、建築物の駆体に結合する面材と、その前面に配する防水シートと、該防水シートの前面に配して、該防水シート及び該面材を介して駆体に固設する通気胴縁と、該通気胴縁の前面に配する下地材とで構成することができる。鉄骨造の場合又は鉄骨ALC造の場合は、それに応じた構成とする。
以上のような下地の最外面である下地材とその前面に配する網状部材との間には下地との接着を回避するための介在物を配する。該介在物としては、その機能を有し、厚みの薄い種々の手段を自由に採用することができるが、具体的には、ビニールシートや非接着性の塗料等である。前者の場合は、前記下地材の前面に配置して使用し、後者の場合は該下地材の前面に塗布して使用する訳である。この介在物は、こうして前記ユニットタイルの各個別タイルに接着し、かつ前記網状部材に絡んだ前記モルタルが該下地材に接着結合しないようにする趣旨のものであり、こうして両者が相互に別個の動きを取り得るようにしたものである。
前記網状部材は、金属の網材その他の文字通りの網材、その他これに類する部材であって、厚みの薄いシート状の部材であり、モルタルと絡みつつ該モルタルを介してユニットタイルの個別タイルと結合可能な種々の部材を自由に採用することができる。
前記格子状支持部材は、前記のように、複数の格子横棒と、これらを支持する複数の格子縦棒とからなる格子状の部材であり、格子横棒の縦方向の間隔は、対象となるユニットタイルの個別タイルの上下方向の配列間隔の整数倍、即ち、1倍、2倍又は3倍等の間隔に構成したものである。該格子横棒をこれらの間隔に構成するのは、それらの前面にユニットタイルを配した際に、いずれの格子横棒もそれらの個別タイルの横目地中に位置することとなるようにする趣旨である。個別タイルの背面側に位置して該個別タイルを前面側に押し出すことがないようにする趣旨である。また前記複数の格子縦棒は、該格子横棒の背後側に固設し、該格子横棒のこれらの間隔を保持固定するものである。
該格子縦棒は、隣接する相互の間隔をユニットタイルの個別タイルの横幅より狭い間隔に構成する。ユニットタイルをセットする際に、該格子縦棒の前面側に該ユニットタイルの個別タイルの背面を接触させることにより、その前後方向の位置決めを容易かつ正確に行い得るようにする趣旨である。
該格子状支持部材は、網状部材及び下地を通じて間接に建築物の駆体に取り付ける。具体的には後記受け金具によって、網状部材の前面に横方向にスライド自在に取り付ける。建築物が地震その他によって揺動又は振動した際に、ユニットタイルの個別タイルを支持する該格子状支持部材が、横方向には、建築物の駆体とは別個に動き得るようにして、個別タイルの損傷や剥離を回避しようとする趣旨である。
このような格子状支持部材の横方向スライド自在な取り付けは、前記のように、前記網状部材及び前記下地を通じて建築物の駆体に横方向スライド自在に取り付けた受け金具を介して行う。またこの受け金具、格子状支持部材の格子横棒を支持する受け部と、該受け部を上端から張り出した取付板であって、前記網状部材の前面に当接させる取付板と、該取付板に開口した横長ルーズホール状の結合孔とで構成したものである。なお受け部は、予め前記格子状支持部材の複数の格子横棒の内の適当なそれに予め結合されている構造とすることもできる。更にこのような受け金具には、その取付板に結合孔カバーを着脱自在に取り付けることとする。これは、施工の際に該取付板の結合孔にモルタルが滲入するのを防止して該取付板をその一部とする受け金具の横方向の動きを可能なように保持する趣旨である。該結合孔カバーの材質はゴム又はプラスチック類が好適である。
なお以上の格子状支持部材は、素材としては、前記個別タイル及びモルタルの縦及び横方向の変形強度を保持するために、引張強度の高い素材を使用するのが適当であり、例えば鉄又は強度の高いプラスチック系材料で構成することが好ましい。
前記ユニットタイルは、個別タイルである文字通りのタイルを紙などにより連結したものの外に、同様に建築物の外壁に外装材として使用することのできる石材その他の単位部材を紙等に配列して結合したものも含む。いずれにしても個別タイルの裏面にはあり溝が形成されていることが好ましい。
前記モルタルは、前記個別タイル、前記網状部材及び前記格子状支持部材を高い強度で結合する趣旨で採用する。弾力性を有するものであれば、一層好ましい。
したがって、本発明のタイル貼り壁構造によれば、次のような手順でこれを構成することができる。
例えば、木造建築物が対象の場合は、まず建物躯体を構成する柱又は間柱の外面に面材を取り付け、その面材の前面に、また面材を使用しない場合は柱又は間柱の外面に、それぞれ防水シートをステップル等により張り付け、該防水シートの前面に通気胴縁を配し、直接又は間接に駆体に該通気胴縁を固定し、更に該通気胴縁の前面に下地材を取り付けた後、下地との接着を回避するための介在物を配する。該下地材の前面に該介在物とて例えば、ビニール系シートを張り付ける。
次いで、その前面に網状部材をステップル等の固定手段で固定し、その更に前面に前記格子状支持部材を位置決めした後、前記受け金具で該格子状支持部材の格子横棒の内のいくつかを選んで支持させ、該受け金具を前記下地材の前面に横方向スライド自在に配する。該受け金具の取付板ルーズホール状の結合孔を通じてビス等の軸状結合部材を差し込み、該下地材及び通気胴縁を介して建築物の駆体である柱や間柱にねじ込み又は突き込んでこれを固定する。これによって受け金具は結合孔の横方向の長さの範囲で横方向スライド自在になる。
その後、該受け金具の取付板の前面には、結合孔カバーを着脱自在に被覆し、更にその後、コテ等でモルタルを網状部材と格子状支持部材を埋設状態になるまで塗布した上で、ゴムゴテ等で該格子状支持部材の個別タイルを支持する格子横棒が露出するようにモルタルを削り出し、次いで、接着強度の低下を起こさないように直ちにユニットタイルの最上部の個別タイルの下端を該当する格子横棒上に載せ、全個別タイルを塗布したモルタル中に埋め込むように板等で叩き込む。
前記ユニットタイルの各個別タイルは、相互に表面側で紙等によって所定の配列状態に結合されており、前記のように、最上部の個別タイルの下端が格子状支持部材の格子横棒によって支持されているため、モルタルが硬化する前であってもダレ等を生じることなく、所定の配列状態に保持される。
次いで、モルタルの硬化を確認してユニットタイルの表面に張り付けてある紙等の結合材を水に湿らせる等の処置の後に剥離し、その後、外壁面の仕上げ工程である個別タイル間の目地詰めを行う。
この実施例のユニットタイル貼り壁構造は次のような手順で以下のように構成することができる。
図1、図2及び図3に示すように、建築物の躯体1に面材2を固設し、その前面に防水シート3を張設し、該面材2及び防水シート3を介して該駆体1に通気胴縁4を固設し、更に該通気胴縁4の前面に下地材5を固設する。こうして下地を構成した後に、該下地材5の前面にビニールシート12及び更にその前面の網状部材7を配し、その後、格子状支持部材6を、その格子縦棒6bが裏面側に格子横棒6aが前面側になるように、該網状部材7の前面に設置する。なお該格子状支持部材6は受け金具8を用いてビス11により通気胴縁4の前面側に位置させて取り付ける。
なお該格子状支持部材6は、図1及び図2に示すように、その格子横棒6a、6a…の隣接する上下の間隔を、ユニットタイル10の個別タイル10bの高さ方向の配列間隔(上下隣接する個別タイル10b、10bの中心間の間隔)の整数倍、この実施例では、その2倍の間隔に設定し、前記格子縦棒6b、6b…で固定してある。またその格子縦棒6b、6b…の隣接する左右の間隔は、図3に示すように、個別タイル10bの横幅より狭い間隔に設定してある。
なおまた該受け金具8は、図1及び図4(a)、(b)、(c)に示すように、前記格子状支持部材6の格子横棒6aを支持する受け部8aと、該受け部8aを上端から張り出した取付板8bと、該取付板8bに開口した横長ルーズホール状の結合孔8cと、該取付板8bの両側から張り出した係止片8d、8dとで構成したものであり、図1に示すように、該取付板8bを該当する位置で下地材5の前面に前記網状部材7及び前記ビニールシート12を介して当接させ、図2に示すように、その結合孔8cを通じて差し込んだビス11を網状部材7、ビニールシート12、下地材5、通気胴縁4、防水シート3及び面材2を介して建築物の駆体1にねじ込み固定するものである。
こうして該受け金具8を横方向スライド自在に駆体1に取り付け、これを通じてこれによって支持される前記格子状支持部材6を横方向スライド自在に取り付ける。
更に該受け金具8の取付板8bの前面には、結合孔カバー14を着脱自在に被覆する。該結合孔カバー14は、図4(d)、(e)に示すように、該取付板8bの全面を被覆し得るカバー本体14aと、その両側に位置する結合片14b、14bとで構成したものであり、該結合片14b、14bを前記取付板8bの係止片8d、8dに対応させつつ、その上方又は下方から下方又は上方にスライド移動させてその前面に取り付けることができるものである。
こうして、受け金具8の取付板8bの全面に結合孔カバー14を被覆した後、モルタル9を前記格子状支持部材6の上から前記ビニールシート12及び網状部材7の前面に塗布する。塗布するモルタル9は、該格子状支持部材6の格子横棒6aが見えなくなる程度の厚さまで塗り付ける。当然、前記結合孔8cは該結合孔カバー14で被覆されているため、モルタル9がこれを埋めることはなく、その横方向の長さの範囲内での該受け金具8及びこれに支持される格子状支持部材6の動きの許容される状態が保持される。なおこのようにモルタル9を塗布した上で、ゴムゴテ等で該モルタル9の表面を削り該格子状支持部材6の格子横棒6aを露出させる。
次いで、紙10aにより連結されているユニットタイル10の最上部の個別タイル10bの下端を格子状支持部材6の格子横棒6aに載せ、モルタル9に埋め込む。これは、板等で紙10a側から叩き込むことで行うことができる。このとき、前記のように、この実施例では、格子横棒6aの間隔は、ユニットタイル10の個別タイル10bの高さ方向の配列間隔の2倍に設定されているため、各格子横棒6aは、ユニットタイル10の隣接する上下の個別タイル10b、10b間に一つおきに入り込む状態となる。また、前記したように、格子状支持部材6の格子縦棒6b、6b…の隣接する左右の間隔を、ユニットタイル10の個別タイル10bの横幅より狭い間隔に設定してあるため、これらをモルタル9中に叩き込んだ際に、該格子縦棒6b、6b…によって埋め込み深さが規制され、前後方向の位置決めが容易かつ正確に行われうることとなる。
次いで、モルタル9の硬化の後、ユニットタイル10の全個別タイル10b、10b…の表面に張り付けてある紙10aを水に湿らす等の処理を施した上で剥離する。その後、各個別タイル10b、10b間の目地詰めを行う。
こうしてこの実施例のユニットタイル貼り壁構造は完成する。このユニットタイル貼り壁構造は、前記本発明の効果として示した全ての効果を有するものとなる。
実施例のユニットタイル貼り壁構造を説明する概略斜視説明図。 実施例のユニットタイル貼り壁構造の概略縦断面図。 実施例のユニットタイル貼り壁構造の概略横断面図。 (a)は格子状支持部材を横方向スライド自在に取り付けるための受け金具の概略正面図、(b)は受け金具の概略右側面図、(c)は受け金具の概略底面図、(d)は結合孔カバーの概略正面図、(e)は結合孔カバーの底面図。
符号の説明
1 躯体
2 面材
3 防水シート
4 通気胴縁
5 下地材
6 格子状支持部材
6a 格子横棒
6b 格子縦棒
7 網状部材
8 受け金具
8a 受け部
8b 取付板
8c 結合孔
8d 係止片
モルタル
10 ユニットタイル
10a 紙
10b 個別タイル
11 ビス
12 ビニールシート
14 結合孔カバー
14a カバー本体
14b 結合片

Claims (1)

  1. 木造、鉄骨造又は鉄骨ALC造の建築物の施工壁面に構成した下地と、
    該下地に、ユニットタイルの各個別タイルに接着しかつ網状部材に絡むモルタルが該下地に接着するのを回避するために配する介在物としてのビニール系シート又は非接着性の塗料と、
    該下地の前面に該介在物としてのビニール系シート又は非接着性の塗料を介して配した網状部材と、
    ユニットタイルに於ける個別タイルの上下方向の配列間隔の整数倍に一致させて配した複数の格子横棒及び該格子横棒を背後で支持すべく該格子横棒に固定し、隣接する相互の間隔を該ユニットタイルの個別タイルの横幅より狭い間隔に構成した、複数の格子縦棒からなり、前記ユニットタイルの予定配列位置に対応させて前記網状部材の前面に配置した格子状支持部材と、
    前記網状部材の前面に当接させる取付板、該取付板の上端から張り出す、該格子状支持部材の格子横棒を支持する受け部、及び該取付板に開口した横長ルーズホール状の結合孔を備えた受け金具と、
    該受け金具を、横方向スライド自在に配すべく、該結合孔を貫通させ、前記網状部材、前記介在物としてのビニール系シート又は非接着性の塗料、及び前記下地を介して建築物の躯体に固定する軸状結合部材と、
    前記結合孔をこれにモルタルが滲入するのを防止すべく被覆する、前記受け金具の取付板に着脱自在に配した結合孔カバーと、
    該当する個別タイルの下端部を対応する格子横棒上に載置しつつ前記網状部材の前面に配したユニットタイルと、
    前記下地及び該ユニットタイルの個別タイルとの間に配したモルタルと、
    で構成したユニット貼り壁構造。
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