JP2006188846A - 基礎の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】布基礎の天端或いは土台の下面に基礎受板を固定する作業を容易に行えるようにする。
【解決手段】基礎の施工方法は、布基礎10の天端10aに複数の板状の基礎受板Aを配置すると共に該基礎受板Aの上接着面1に土台13を設置して基礎を構成するに際し、少なくとも布基礎10の天端10aと基礎受板Aの下接着面2との間、又は基礎受板Aの上接着面1と土台13の下面との間に発泡性接着剤を付着させて施工する。
【選択図】 図2
【解決手段】基礎の施工方法は、布基礎10の天端10aに複数の板状の基礎受板Aを配置すると共に該基礎受板Aの上接着面1に土台13を設置して基礎を構成するに際し、少なくとも布基礎10の天端10aと基礎受板Aの下接着面2との間、又は基礎受板Aの上接着面1と土台13の下面との間に発泡性接着剤を付着させて施工する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、木造住宅に於ける基礎の施工方法に関し、特に布基礎の天端と土台との間に複数の基礎受板を配置することで床下換気を実現する基礎を構成する際の施工方法に関するものである。
布基礎の天端に土台を設置して木造住宅を建築する際に、布基礎の天端と土台との間に複数の基礎受板を配置して隙間を形成することで、この隙間を利用した床下の換気が行われている(例えば特許文献1参照)。即ち、コンクリート製の布基礎の天端に予め設定された規則に従って複数の基礎受板を配置し、その後、基礎受板の上面に木製の土台を設置すると共にアンカーボルトを利用して土台を布基礎に固定することで、布基礎の天端面と土台との間に基礎受板の厚さに対応した隙間を形成し、この隙間を利用して床下の換気を実現している。
上記技術では、布基礎の略全領域にわたって土台との間に基礎受板の厚さに対応した隙間を設けることできる。このため、布基礎の断面欠陥を生じさせることなく、床下の隅角部等の狭い場所や玄関,テラス等の部位にも換気口を設けることが可能となり、床下の換気をはかることができる。
上記基礎受板は、地震時のように水平方向に作用する力によって布基礎と土台との間から離脱することのないように、布基礎の天端或いは土台の下面の何れかに固定されることが必要である。基礎受板の布基礎の天端面に対する固定方法は、コンクリート釘を用いるかコンクリートボンドを用いるのが一般的であり、また基礎受板の土台の下面に対する固定方法は釘を用いるのが一般的である。
コンクリート釘或いは釘を用いて基礎受板を布基礎の天端や土台の下面に固定する方法では、力作業でもあり、作業性が悪いという問題がある。またコンクリートボンドを用いる方法では、該コンクリートボンドを基礎受板の下面全面にわたって塗布してやる必要があり、作業性が悪く且つコンクリートボンドの使用量も多い。
このため、作業が容易で、且つ少ない材料で基礎受板を確実に固定することができる基礎の施工方法の開発が要求されている。
本発明の目的は、布基礎の天端或いは土台の下面に基礎受板を固定する作業を容易に行えるようにした基礎の施工方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る基礎の施工方法は、布基礎の天端に複数の板状の基礎受け板を配置すると共に該基礎受板の上面に土台を設置して基礎を構成するに際し、少なくとも布基礎の天端と基礎受板の下面との間、又は基礎受板の上面と土台の下面との間に発泡性接着剤を施工することを特徴とするものである。
上記基礎の施工方法では、基礎受板を布基礎の天端及び、又は土台の下面に固定する際に、該基礎受板の布基礎の天端と対向する面(基礎受板の下面),土台の下面と対向する面(基礎受板の上面)に発泡性接着剤を施工した後、対応する面と接触させることで、布基礎の天端,土台の下面に固定することができる。
特に、発泡性接着剤としてエアゾールを用いた場合には、基礎受板の布基礎の天端又は土台の下面に接着すべき面(基礎受板の下面,上面、以下「接着面」又は「上接着面」或いは「下接着面」という)に噴射することによって接着剤の施工を行うことができる。このため、作業が容易で短時間で基礎受板の固定作業を行うことができる。
また接着面に噴射された接着剤は発泡して体積が増大して拡散する。このため、少ない量で基礎受板に対する接着剤の塗布を行うことができる。
以下、本発明に係る基礎の施工方法を実施する最良の形態について説明する。本発明の施工方法は、布基礎の天端と土台との間に予め設定された寸法を持った複数の基礎受板を介在させることで天端面と土台との間に隙間を形成し、この隙間を利用して床下換気をはかるようにした基礎を構成する際に、少なくとも布基礎の天端と基礎受板との間、或いは基礎受板と土台の下面との間に発泡性接着剤を施工することで、基礎受板の天端に対する固定作業、或いは基礎受板の土台の下面に対する固定作業を容易に、且つ少ない接着剤で確実に行えるようにしたものである。
本発明に於いて、基礎受板の厚さや形状等の仕様は特に限定するものではなく、布基礎の天端と土台との間に配置されて両者の間に床下換気用の隙間を形成し得るものであれば利用することが可能である。このような基礎受板としては、例えば特許文献1に記載されている基礎受板を用いることが可能である。
上記基礎受板は、土台の幅寸法と略等しい寸法を持った平面視が矩形状に、或いは土台の幅寸法と等しい幅寸法とこの幅寸法よりも大きい長さ寸法を持った平面視が長方形状に形成されている。また厚さは、床下換気用の隙間として好ましい寸法(例えば20mm程度)で形成されている。
基礎受板は布基礎の天端に配置される。布基礎には複数のアンカーボルトが埋設されており、基礎受板は埋設されたアンカーボルトの位置、及び倍アンカーボルトの周囲、更にアンカーボルト間に所定のピッチで配置される。このため、基礎受板にはアンカーボルトを厚さ方向に貫通させるための穴を形成しておくことが好ましく、この穴を形成することによって、基礎受板の布基礎に於ける配置位置の自由度(アンカーボルトの有無に関わらず所望の位置に対する配置の自由度)を高くすることが可能である。
また基礎受板の材料や製造方法も特に限定するものではなく、長期間の使用にも変形する虞がなく、且つ軽量で、耐水性や耐候性を有するものであることが好ましい。このような材料としては、廃プラスチック、廃プラスチックと廃木材粉との混合物を用いることが可能である。特に、廃プラスチックがポリプロピレンである場合、廃木材分との混合物を射出成形によって、基礎受板を製造することが可能となり好ましい。
基礎受板を射出成形によって製造する場合、該基礎受板の軽量化をはかるために厚さ方向に肉抜きした空洞を形成することが好ましい。この空洞は厚さ方向に貫通したものでも良いが、上面から水分が浸透して滞留する虞が生じるため、下面側に抜けた空洞であることが好ましい。
本発明で用いる発泡性接着剤の構成等は特に限定するものではなく、基礎受板の接着面に塗布されたとき、発泡して接着性を発揮し得るものであれば良い。このような発泡性接着剤としては、ウレタンを主成分とする発泡接着剤があり、特に、エアゾールとして構成されている発泡性接着剤であると、使い勝手が良く好ましい。
本発明に於ける布基礎の構成や構造も特に限定するものではなく、通常の木造住宅に適用されるコンクリート製の布基礎であって良い。このような布基礎では、天端に配置される土台を固定するために複数のアンカーボルトが埋設され、該アンカーボルトが天端から土台の寸法に対応させて突出している。
本発明に於ける土台の材料や寸法は特に限定するものではなく、通常の木造住宅に適用される木製の土台であって良い。このような土台としては、呼びが3寸5分(一辺の寸法が約10cm)の角材や、呼びが4寸(同約12cm)の角材が用いられるのが一般的である。
次に、本発明に係る基礎の施工方法の好ましい実施例について図を用いて説明する。図1は本実施例で用いる基礎受板の構成を説明する三面図である。図2は本実施例に係る施工方法の手順を説明する図である。
基礎受板Aは、図1に示すように、幅,長さ,厚さの寸法が夫々予め設定された値(約10cm×約10cm×約2cm)を持って射出成形によって形成されている。上面側に略平坦な上接着面1が形成され、下面に下接着面2が形成されている。上下の接着面1,2を貫通して略十字状の穴3が形成されており、該穴3を利用してアンカーボルトを通すことが可能である。
基礎受板Aの下接着面2には多数の空洞4が形成されており、この空洞4によって基礎受板Aの軽量化をはかるようにしている。また下接着面2には、幅,長さ方向から穴3に連通する溝5が形成され、該溝5を利用して空気の流通をはかることが可能なように構成されている。下接着面2に形成された空洞4の形状や数量は限定するものではなく、射出成形時の成形性や、強度等を考慮して適宜設定されることが好ましい。
上記の如く形成された基礎受板Aは、充分な硬度と強度を有しており、上接着面1に載置された土台を通して作用する建物の荷重の一部を、長期間にわたって安定して負担し且つ充分な耐久性を発揮し得るように構成されている。
次に、上記の如く構成された基礎受板Aを用いて基礎の施工方法の手順について説明する。本実施例では、基礎受板Aを布基礎の天端に固定する場合について説明するが、基礎受板Aを土台に固定する場合、或いは基礎受板Aを布基礎の天端及び土台に固定する場合も特別な違いはなく、本実施例と同様の手順で行うことが可能である。
図2に示す、布基礎10は目的の住宅に於ける基礎伏図に沿って形成されており、天端10aは必要に応じてモルタルが施工されて水平面が保証されるように構成されている。また布基礎10に於ける予め設定された位置にはアンカーボルト11が埋設されている。
図2(a)に示すように、基礎受板Aの下接着面2に対向させたエアゾール容器12から発泡性接着剤を噴射して付着させる。下接着面2に付着した発泡性接着剤は、付着した後直ちに発泡し、下接着面2に拡散すると同時に空洞4にも入り込む。
そして発泡性接着剤を塗布した基礎受板Aを布基礎10の天端10aに於ける予め設定された位置に配置して押圧することで、同図(b)に示すように、布基礎10の天端10aに所定数の基礎受板Aを配置する。このとき、アンカーボルト11が配置されている部位では、基礎受板Aの穴3にアンカーボルト11を挿通しておく。
その後、同図(c)に示すように、布基礎10の天端10aに配置された基礎受板Aの上面に土台13を載置する。このとき、予め土台13に形成されている穴にアンカーボルト11を挿通し、ナット14を締結することで、土台13を布基礎10に固定する。土台13を基礎受板Aに載置して固定することで、布基礎10の天端10aと土台13との間には、基礎受板Aの厚さに対応する隙間15が形成され、この隙間15を利用して床下換気をはかることが可能となる。
また上記の如く、土台13をアンカーボルト11にナット14を締結することで、布基礎10の天端10aに固定することによって、基礎受板Aには土台13からの押圧力が作用し、発泡接着剤によって強固な固定を実現することが可能となる。
上記した本発明の基礎の施工方法では、基礎受板Aに発泡性接着剤を付着させる施工を行うことで良く、作業性を向上させることが可能となる。従って、木造住宅に於ける基礎工事に利用したとき、容易に且つ短時間で作業することが可能である。
A 基礎受板
1 上接着面
2 下接着面
3 穴
4 空洞
5 溝
10 布基礎
10a 天端
11 アンカーボルト
12 エアゾール容器
13 土台
14 ナット
15 隙間
1 上接着面
2 下接着面
3 穴
4 空洞
5 溝
10 布基礎
10a 天端
11 アンカーボルト
12 エアゾール容器
13 土台
14 ナット
15 隙間
Claims (1)
- 布基礎の天端に複数の板状の基礎受板を配置すると共に該基礎受板の上面に土台を設置して基礎を構成するに際し、少なくとも布基礎の天端と基礎受板の下面との間、又は基礎受板の上面と土台の下面との間に発泡性接着剤を施工することを特徴とする基礎の施工方法。
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---|---|---|---|
JP2005000344A JP2006188846A (ja) | 2005-01-05 | 2005-01-05 | 基礎の施工方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009215770A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Shinichiro Hirose | コンクリート基礎の土台構造及び土台受け部材 |
JP2014084677A (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-12 | Inoac Tokuzai Kk | 硬質発泡体の積層方法 |
Citations (3)
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JPH06128404A (ja) * | 1992-10-15 | 1994-05-10 | Koike Kagaku Kk | 硬質ポリウレタンフォーム用2液型エアゾール組成物および硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
JPH0791015A (ja) * | 1993-03-05 | 1995-04-04 | Kowa Kenshiyou Kk | 弾性スペーサを用いた壁面および床面施工法 |
JPH10237877A (ja) * | 1997-02-25 | 1998-09-08 | Mitsui Home Co Ltd | 基礎受け板及び建築物の基礎部分 |
-
2005
- 2005-01-05 JP JP2005000344A patent/JP2006188846A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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