JPH0754435A - 垂木受け部材 - Google Patents
垂木受け部材Info
- Publication number
- JPH0754435A JPH0754435A JP19960893A JP19960893A JPH0754435A JP H0754435 A JPH0754435 A JP H0754435A JP 19960893 A JP19960893 A JP 19960893A JP 19960893 A JP19960893 A JP 19960893A JP H0754435 A JPH0754435 A JP H0754435A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- rafter
- insulating panel
- receiving member
- panel
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 断熱パネルを使用した木造家屋について気密
な小屋裏空間を容易に形成することができるようにする
ための垂木受け部材を提供する。 【構成】 垂木受け部材20は、断熱パネル10の設置
勾配に対応する傾斜面21を有し、該傾斜面21には軟
質発泡体30が貼着されて成る。
な小屋裏空間を容易に形成することができるようにする
ための垂木受け部材を提供する。 【構成】 垂木受け部材20は、断熱パネル10の設置
勾配に対応する傾斜面21を有し、該傾斜面21には軟
質発泡体30が貼着されて成る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は断熱パネルを使用した木
造家屋の垂木受け部材に関し、詳しくは、野地板と、こ
の野地板の一面に所定間隔で取付固定された垂木と、垂
木間に充填された断熱材とが一体に形成されて成る断熱
パネルを木造家屋の母屋、けた上に設置するに際して前
記断熱パネルの垂木を受けるための垂木受け部材に関す
る。
造家屋の垂木受け部材に関し、詳しくは、野地板と、こ
の野地板の一面に所定間隔で取付固定された垂木と、垂
木間に充填された断熱材とが一体に形成されて成る断熱
パネルを木造家屋の母屋、けた上に設置するに際して前
記断熱パネルの垂木を受けるための垂木受け部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、木造家屋の現場施工における時間
の短縮及び省力化を図るべく、野地板と、野地板の一面
に所定間隔で取付固定された垂木と、垂木間に充填され
た断熱材とが一体に形成されて成る断熱パネルを使用す
ることが提案されている(実開平3−108123号公
報、実開平3−123013号公報)。図4示すよう
に、従来、このような断熱パネル10は、屋根の骨組み
である母屋40やけた50の上に相互に接合するように
敷設され、その接合部が母屋40やけた50上に固定さ
れた垂木受け部材90に載置されて釘打ち固定されてい
た。
の短縮及び省力化を図るべく、野地板と、野地板の一面
に所定間隔で取付固定された垂木と、垂木間に充填され
た断熱材とが一体に形成されて成る断熱パネルを使用す
ることが提案されている(実開平3−108123号公
報、実開平3−123013号公報)。図4示すよう
に、従来、このような断熱パネル10は、屋根の骨組み
である母屋40やけた50の上に相互に接合するように
敷設され、その接合部が母屋40やけた50上に固定さ
れた垂木受け部材90に載置されて釘打ち固定されてい
た。
【0003】ところで、最近は、家屋内空間の有効利用
を図ることから、例えば、小屋裏空間を簡易な居住空間
として活用することが考えられてきており、広い小屋裏
空間を確保するため、あるいはデザイン的に家屋の骨組
みの一部を空間内に取り入れたりする設計がなされたり
するようになっている。
を図ることから、例えば、小屋裏空間を簡易な居住空間
として活用することが考えられてきており、広い小屋裏
空間を確保するため、あるいはデザイン的に家屋の骨組
みの一部を空間内に取り入れたりする設計がなされたり
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
断熱パネルを使用した木造家屋の施工では、このような
小屋裏空間を居住空間として活用するために気密性を十
分確保することができないという問題があった。
断熱パネルを使用した木造家屋の施工では、このような
小屋裏空間を居住空間として活用するために気密性を十
分確保することができないという問題があった。
【0005】そこで、本発明者は、断熱パネルを使用し
た木造家屋について気密な小屋裏空間を容易に形成する
ことができるようにするため、断熱パネルどうしの接合
部を垂木受け部材上に配置することに着目し、本発明を
完成するに至った。すなわち、本発明は、断熱パネルを
使用した木造家屋について気密な小屋裏空間を容易に形
成することができるようにするための垂木受け部材を提
供することを目的としている。
た木造家屋について気密な小屋裏空間を容易に形成する
ことができるようにするため、断熱パネルどうしの接合
部を垂木受け部材上に配置することに着目し、本発明を
完成するに至った。すなわち、本発明は、断熱パネルを
使用した木造家屋について気密な小屋裏空間を容易に形
成することができるようにするための垂木受け部材を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の採った手段について実施例に対応する図
面に用いた符号を付して説明すると、本発明に係る垂木
受け部材は、「野地板11と、この野地板11の一面に
所定間隔で取付固定された垂木12と、垂木12間に充
填された断熱材13とが一体に形成されて成る断熱パネ
ル10を木造家屋の母屋40、けた50上に設置するに
際して前記断熱パネル10の垂木12を受けるための垂
木受け部材20であって、断熱パネル10の設置勾配に
対応する傾斜面21を有し、該傾斜面21に軟質発泡体
30を貼着して成ること」を特徴としている。
めに、本発明の採った手段について実施例に対応する図
面に用いた符号を付して説明すると、本発明に係る垂木
受け部材は、「野地板11と、この野地板11の一面に
所定間隔で取付固定された垂木12と、垂木12間に充
填された断熱材13とが一体に形成されて成る断熱パネ
ル10を木造家屋の母屋40、けた50上に設置するに
際して前記断熱パネル10の垂木12を受けるための垂
木受け部材20であって、断熱パネル10の設置勾配に
対応する傾斜面21を有し、該傾斜面21に軟質発泡体
30を貼着して成ること」を特徴としている。
【0007】
【作用】かかる垂木受け部材20にあっては、図1に示
すように、その傾斜面21に貼着された軟質発泡体30
により、断熱パネル10の垂木12及び断熱材13との
当接面において密着構造を形成し、断熱パネル10の接
合端面間からの通気を遮断し、気密性を保つことができ
るようになっている。
すように、その傾斜面21に貼着された軟質発泡体30
により、断熱パネル10の垂木12及び断熱材13との
当接面において密着構造を形成し、断熱パネル10の接
合端面間からの通気を遮断し、気密性を保つことができ
るようになっている。
【0008】又、この垂木受け部材20にあっては、軟
質発泡体30が貼着されていることにより、載置される
断熱パネル10に対して滑り止め効果を発揮するように
作用する。したがって、断熱パネル10を設置するに際
しての作業性の向上にも役立つようになっている。
質発泡体30が貼着されていることにより、載置される
断熱パネル10に対して滑り止め効果を発揮するように
作用する。したがって、断熱パネル10を設置するに際
しての作業性の向上にも役立つようになっている。
【0009】
【実施例】以下、図面にしたがって、本発明に係る垂木
受け部材の実施例について説明する。図1に示すよう
に、垂木受け部材20は、断熱パネル10の設置勾配に
対応する傾斜面21を有する断面三角形状の長尺体に形
成され、母屋40やけた50の上面に釘打ち、接着によ
り固定されるようになっている。垂木受け部材20の傾
斜面21に軟質発泡ウレタンからなる軟質発泡体30が
貼着されている。軟質発泡ウレタンは柔軟性に富み、加
工が容易で、断熱パネル10に密着する弾性を備えてい
る点から好ましい。軟質発泡体30には軟質発泡ウレタ
ンの他に、ポリエチレン、ポリスチレン、フェノール等
の発泡性樹脂が用いられる。又、垂木受け部材20には
松、杉、栂等の天然木が用いられる。
受け部材の実施例について説明する。図1に示すよう
に、垂木受け部材20は、断熱パネル10の設置勾配に
対応する傾斜面21を有する断面三角形状の長尺体に形
成され、母屋40やけた50の上面に釘打ち、接着によ
り固定されるようになっている。垂木受け部材20の傾
斜面21に軟質発泡ウレタンからなる軟質発泡体30が
貼着されている。軟質発泡ウレタンは柔軟性に富み、加
工が容易で、断熱パネル10に密着する弾性を備えてい
る点から好ましい。軟質発泡体30には軟質発泡ウレタ
ンの他に、ポリエチレン、ポリスチレン、フェノール等
の発泡性樹脂が用いられる。又、垂木受け部材20には
松、杉、栂等の天然木が用いられる。
【0010】断熱パネル10は、野地板11と、野地板
11の一面に所定間隔で取付固定された垂木12と、垂
木12間に充填された断熱材13とで構成されている。
この断熱パネル10の野地板11には木質材料(例えば
合板、パーチクルボード、OSB等)が用いられ、垂木
12には、松、杉、栂等の天然木が用いられ、断熱材1
3には、例えば、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、スチ
ロール樹脂、シリコーン樹脂、ユリア樹脂等の発泡性樹
脂により形成したものが用いられている。なお、断熱パ
ネル10は、野地板11と断熱材13との間に通気用の
空間14が形成されたものが用いられているが、本発明
ではこのような通気用の空間14が設けられていないも
のであってもよい。
11の一面に所定間隔で取付固定された垂木12と、垂
木12間に充填された断熱材13とで構成されている。
この断熱パネル10の野地板11には木質材料(例えば
合板、パーチクルボード、OSB等)が用いられ、垂木
12には、松、杉、栂等の天然木が用いられ、断熱材1
3には、例えば、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、スチ
ロール樹脂、シリコーン樹脂、ユリア樹脂等の発泡性樹
脂により形成したものが用いられている。なお、断熱パ
ネル10は、野地板11と断熱材13との間に通気用の
空間14が形成されたものが用いられているが、本発明
ではこのような通気用の空間14が設けられていないも
のであってもよい。
【0011】このような垂木受け部材20を用いた屋根
の施工においては、図2に示すように、屋根の骨組みで
ある母屋40の上に垂木受け部材20が固定され、垂木
受け部材20の傾斜面21上で断熱パネル10どうしが
相互に接合するように敷設されて、釘70打ち固定され
ている。
の施工においては、図2に示すように、屋根の骨組みで
ある母屋40の上に垂木受け部材20が固定され、垂木
受け部材20の傾斜面21上で断熱パネル10どうしが
相互に接合するように敷設されて、釘70打ち固定され
ている。
【0012】図3は別の施工例を示したものであり、こ
の例では、野地板11が垂木12の長さより短く形成さ
れた断熱パネル10が使用され、断熱パネル10どうし
の接合部において、断熱パネル10の断熱材13と同質
の発泡性樹脂80を注入固化させて、野地板60が後貼
されるようになっている。この場合は、断熱パネル10
の接合端面間の隙間も埋められるので、より完全な気密
構造とすることができる。なお、発泡性樹脂80の注入
固化に代えてシリコーン系樹脂、アクリル系樹脂等から
なるシーリング材を充填しても良い。
の例では、野地板11が垂木12の長さより短く形成さ
れた断熱パネル10が使用され、断熱パネル10どうし
の接合部において、断熱パネル10の断熱材13と同質
の発泡性樹脂80を注入固化させて、野地板60が後貼
されるようになっている。この場合は、断熱パネル10
の接合端面間の隙間も埋められるので、より完全な気密
構造とすることができる。なお、発泡性樹脂80の注入
固化に代えてシリコーン系樹脂、アクリル系樹脂等から
なるシーリング材を充填しても良い。
【0013】このようにして形成された木造家屋にあっ
ては、簡単な構造で気密な小屋裏空間を形成することが
できる。
ては、簡単な構造で気密な小屋裏空間を形成することが
できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、「断熱パネルの設置勾配に対応する傾斜面を有し、
該傾斜面に軟質発泡体を貼着して成る垂木受け部材」を
用いたことにより、断熱パネルを使用した木造家屋につ
いて気密な小屋裏空間を容易に形成することができると
いう効果を有する。また、このような垂木受け部材を使
用すれば、載置される断熱パネルに対して滑り止め効果
を発揮し、断熱パネルを設置するに際しての作業性の向
上にも役立つという効果を有する。
は、「断熱パネルの設置勾配に対応する傾斜面を有し、
該傾斜面に軟質発泡体を貼着して成る垂木受け部材」を
用いたことにより、断熱パネルを使用した木造家屋につ
いて気密な小屋裏空間を容易に形成することができると
いう効果を有する。また、このような垂木受け部材を使
用すれば、載置される断熱パネルに対して滑り止め効果
を発揮し、断熱パネルを設置するに際しての作業性の向
上にも役立つという効果を有する。
【図1】 本発明に係る垂木受け部材の一実施例を示す
使用状態における斜視図である。
使用状態における斜視図である。
【図2】 図1に示す垂木受け部材を用いた施工例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】 図1に示す垂木受け部材を用いた別の施工例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】 従来の断熱パネルを用いた木造家屋の施工例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
10 断熱パネル 11 野地板 12 垂木 13 断熱材 20 垂木受け部材 30 軟質発泡体
Claims (1)
- 【請求項1】 野地板と、この野地板の一面に所定間隔
で取付固定された垂木と、垂木間に充填された断熱材と
が一体に形成されて成る断熱パネルを木造家屋の母屋、
けた上に設置するに際して前記断熱パネルの垂木を受け
るための垂木受け部材であって、断熱パネルの設置勾配
に対応する傾斜面を有し、該傾斜面に軟質発泡体を貼着
して成ることを特徴とする垂木受け部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19960893A JPH0754435A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 垂木受け部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19960893A JPH0754435A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 垂木受け部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754435A true JPH0754435A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16410696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19960893A Pending JPH0754435A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 垂木受け部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754435A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002242325A (ja) * | 2001-02-21 | 2002-08-28 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 小屋組みの断熱構造 |
JP2012241416A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Lula Kukankobo Kk | 屋根下地用断熱パネル及び屋根下地用断熱パネルの施工方法 |
CN110387999A (zh) * | 2019-08-06 | 2019-10-29 | 胡钰雯 | 檩条及屋顶结构 |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP19960893A patent/JPH0754435A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002242325A (ja) * | 2001-02-21 | 2002-08-28 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 小屋組みの断熱構造 |
JP2012241416A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Lula Kukankobo Kk | 屋根下地用断熱パネル及び屋根下地用断熱パネルの施工方法 |
CN110387999A (zh) * | 2019-08-06 | 2019-10-29 | 胡钰雯 | 檩条及屋顶结构 |
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