JPH09268725A - 屋根用の軒先見付板 - Google Patents

屋根用の軒先見付板

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Publication number
JPH09268725A
JPH09268725A JP9905396A JP9905396A JPH09268725A JP H09268725 A JPH09268725 A JP H09268725A JP 9905396 A JP9905396 A JP 9905396A JP 9905396 A JP9905396 A JP 9905396A JP H09268725 A JPH09268725 A JP H09268725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
piece
roof
gap
eaves
Prior art date
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Pending
Application number
JP9905396A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Okada
田 昌 二 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANITA HAUJINGU WEAR KK
Original Assignee
TANITA HAUJINGU WEAR KK
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Filing date
Publication date
Application filed by TANITA HAUJINGU WEAR KK filed Critical TANITA HAUJINGU WEAR KK
Priority to JP9905396A priority Critical patent/JPH09268725A/ja
Publication of JPH09268725A publication Critical patent/JPH09268725A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】社寺などの日本建築において、一文字葺などの
屋根葺の場合軒先にも銅板などを施工して見付板と称し
ていた。しかしこの見付板は施工作業が煩雑で、接続部
分に隙間などを生じたりそのため外観を損なったりしや
すく、その施工は熟練者に限られるものであった。 【解決手段】本発明に係る見付板は長方形状の本体の上
下に係合片を隙間を設けて折曲形成し、さらにその係合
片の一方からは隙間に差し込んで施工するための爪片を
延設させたものである。この爪片を係合片の隙間に差し
込んで施工することにより、本体部分が浮き上がったり
隙間が出来たりするのを防げるものとなり、熟練者でな
くとも確実に施工でき、施工後の外観も良好なものとな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は社寺などの金属屋根の軒
先の正面に施工する見付板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一文字葺きなどの金属屋根を葺いた社寺
の軒先には、屋根の先端から幅広の軒先板が垂設して取
り付けられ、この軒先板には見付板と呼ばれる金属板が
水平方向に何段にも施工される。
【0003】この見付板は軒付板などとも呼ばれ、通常
は銅板などを横長に折曲したものを使用し、細かい一文
字葺風に施工されるものである。(図4) この見付板は細かいほど意匠的にも良好であるため高く
評価され、通常は屋根を葺く一文字葺の半分程度の大き
さが多く用いられる。
【0004】このような社寺などの日本建築の軒先に使
用される見付板は、大きさも屋根の一文字葺などより小
さく、作業が煩雑になると共により丁寧な仕上げが求め
られるものであった。したがってこの見付板を施工でき
るのは熟練した作業者に限られるもので、雨水を確実に
防ぐ機能と共に、施工上がりの美しさも評価されるもの
であった。
【0005】このような見付板を施工する作業は、始め
に軒先板の下端縁から水平方向に施工し、順次上段に取
り付けてゆき、屋根先端の上端までが3,5などの奇数
段に施工するのが通常の方法であった。このため大きな
建物では9段や11段などにまで葺かれることもあっ
た。
【0006】このように沢山の段数の見付板を葺くため
には、特に熟練度の高い作業者が求められ、作業も難し
く近年ではそのような熟練者も少ないものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この軒先に使用する見
付板は建物の正面に位置するため風雨の影響も受けやす
く、また目につき易い場所でもあるため施工後の外観に
も配慮しなければならなかった。
【0008】しかし従来の方法では葺き板が小さいため
施工に手間が掛かるばかりでなく、見付板どうしの接続
部分に隙間などが発生し易いものであった。この隙間な
どが発生すると軒先板に雨水が侵入して腐食を起こす恐
れがあると共に、施工後の外観意匠も良好とは言えなか
った。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記したような課題を解
決するため、本願に係る発明は従来の見付板を改良した
ものであり、高度な熟練を必要としなくても隙間なく、
また施工後の外観の良好に施工できる部材を提供するも
のであり、そのために係合片の側端縁より差込み用の爪
片を延設したものである。
【0010】すなわち長方形状の本体の上端縁を隙間を
設けて正面側に折り返して上係合片とし、下端縁を裏面
側に隙間を設けて折り返して下係合片となし、それぞれ
の係合片の一方の側端縁から爪片を延設した構造とした
ものである。
【0011】施工する際には、この爪片を隣接する見付
板の係合片の隙間に差し込んで固定することにより、正
面に位置する本体部分が浮き上がることもなく、この構
造をもって上記課題を解決する手段としたものである。
さらに本体の側端縁から舌片を延設して雨水の侵入を防
ぐものである。
【0012】
【作用】このように爪片を隣接する見付板の係合片の隙
間に差し込むことにより、見付板が前方に倒れるように
して隙間を生ずる恐れが全く無くなり、すなわち隣接す
る見付板の本体が常に同じ平面となって連続して施工で
きるものである。
【0013】この爪片を隙間に差し込んで施工すること
は施工のしやすさにもつながり、従来のように高度な熟
練を必要とせずに幅広い作業者が接続部分の隙間も生ぜ
ず、確実にして外観も良好に接続施工できるものとなっ
た。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に示した一実施例により本発
明を詳説する。図1は本発明に係る見付板Aを正面から
見たときの斜視図を示し、図2は同じく見付板Aを裏面
から見たときの斜視図である。見付板Aは銅板などの金
属板を折曲して形成され、図示例では材厚0.4mm程
度の銅板を折曲形成して使用した。この材料として銅板
以外にも例えばカラーステンレス鋼板などでも可能であ
り、銅板に限定されたものでないことは云うまでもな
い。
【0015】図1において見付板Aの本体1は略長方形
をなし、その上端縁は隙間を設けて表側に折曲して上係
合片11が設けられ、下端縁は同じく隙間を設けて裏面
側に下係合片12が折曲されている。
【0016】この実施例の本体1は、高さ60mmであ
り幅は300mmとしたがこの大きさは、建物の軒先や
屋根の葺き板に応じて決定される任意なものでありこの
数値に限定されるものではない。また、それぞれ折曲し
た上係合片11及び下係合片12の幅は、本実施例では
10mm程度としてあり、その一方の側端縁からは先端
がやや細くなった爪片13、14がそれぞれ延設されて
いる。
【0017】一方、本体1の一側端からは舌片15が延
設されており、この舌片15は隣接する見付板Aの本体
1の背面に当接させて雨水の侵入を防ぐものであり、施
工に当たっては毛細管現象を防ぐためその先端を正面方
向に曲成させ、当接面との間に隙間を持たせることもあ
る。
【0018】図3は見付板Aを隣接する見付板Aに左か
ら右に横方向に接続するときの要部の斜視図を示すが、
左側の見付板Aは釘2にてすでに固定されており、図示
はしていないが舌片15にも釘が打ってあって軒先板に
固定されている。
【0019】このように固定された見付板Aの下係合片
12の隙間に右側に隣接する見付板Aの爪片14を差込
みながら、左の見付板Aの爪片13を右側の見付板Aの
上係合片11の隙間に差し込んでゆく。この時左側の見
付板Aの舌片15は、右側に隣接する見付板Aの本体1
の裏側に当接した位置に配置される。このようにして爪
片13、14を隙間の奥まで差し込んだ後、右に隣接す
る見付板Aの止め板18と舌片15を釘2にて固定すれ
ば接続が完了する。
【0020】つぎに縦方向は下段に位置する見付板Aの
上係合片11に上段に位置する見付板Aの下係合片を係
合して同様に釘などにて固定するものである。このよう
に軒先板の下端部より順次上方にむかって葺き上げて、
屋根面との端縁まで施工するものである。
【0021】この時見付板Aの接続場所は上下の段で千
鳥風に相互に互い違いになるようにすると意匠的により
優れたものとなる。またこの見付板Aの最上段は軒先に
固定するため、釘孔19を窄設した止め板18を後方に
折曲して釘2にて固定するものである。(図5)
【0022】また本実施例は左から右に葺いて行く通常
右葺きと呼ばれる見付板について図示したが、左方向に
葺いて行く時は、左葺きと呼ばれる本実施例と対称形状
の部材を用いればよい。
【0023】
【発明の効果】上記したように本発明に係る見付板は、
係合片から延設された爪片を他の係合片の隙間に差し込
んで接続施工するため、従来のように見付板どうしに隙
間が発生したりすることが確実に施工できるものであ
る。これは施工場所が社寺の軒先部分の目につきやすい
場所でもあり、隙間なく施工できることは外観にも影響
するものである。
【0024】また従来のように作業に高度な熟練を要す
ることもなく、有る程度の経験者であれば施工出来るよ
うになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明に係る実施例である見付板の正面方向
の斜視図、
【図2】は同上の見付板の裏面方向の斜視図、
【図3】は同上の見付板どうしを横方向に接続するとき
の要部の斜視図、
【図4】は同上の見付板を軒先に施工した時の正面図、
【図5】は同上の見付板を軒先の最上段に施工するとき
に止め板を後方に折曲したときの斜視図である。 A・・・見付板 B・・・軒先 C・・・屋根 D・・・曲成部 1・・・本体 11・・上係合片 12・・下係合片 13・・爪片 14・・爪片 15・・舌片 16・・隙間 17・・折り返し部 18・・止め板 19・・釘孔 2・・・釘

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略長方形状の本体の上端縁を正面側に隙間
    を設けて折曲して上係合片となし、下端縁を隙間を設け
    て裏面側に折曲して下係合片となし、それぞれの係合片
    の一方の側端縁から、上記係合片の隙間に差込み可能な
    爪片を延設してなる屋根用の軒先見付板。
  2. 【請求項2】略長方形状の本体のどちらかの側端縁より
    隣接する見付板本体の背面に差し込む舌片を延設したこ
    とを特徴とする請求項1記載の屋根用の軒先見付板。
JP9905396A 1996-03-28 1996-03-28 屋根用の軒先見付板 Pending JPH09268725A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9905396A JPH09268725A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 屋根用の軒先見付板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9905396A JPH09268725A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 屋根用の軒先見付板

Publications (1)

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JPH09268725A true JPH09268725A (ja) 1997-10-14

Family

ID=14236884

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JP9905396A Pending JPH09268725A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 屋根用の軒先見付板

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JP (1) JPH09268725A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK178495B1 (da) * 2015-02-20 2016-04-18 Bygtjek As Inddækningsprofil

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DK178495B1 (da) * 2015-02-20 2016-04-18 Bygtjek As Inddækningsprofil

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