JPH09267991A - 吊り荷の落下範囲警報システム - Google Patents
吊り荷の落下範囲警報システムInfo
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Abstract
下を警報するシステムに関し、吊り荷直下の作業員に対
して吊り荷落下の危険性を確実に知らせることが可能と
なるシステムの提供を課題とする。 【解決手段】 荷吊りブーム10の先端に設けられ、G
PS電波を受信して自己の位置を常時計測する吊り荷位
置計測装置12と、ブーム10の先端から吊り下げられ
た荷14の落下で危険と想定される吊り荷直下の領域を
吊り荷位置計測装置12が計測した位置により設定して
放送する危険領域放送装置16と、荷吊りブーム10が
移動する範囲内に配置された複数の警報装置18と、を
有し、警報装置18は、GPS電波を受信して自己の位
置を常時計測する自装置位置計測手段20と、危険領域
放送装置16が放送した領域を受信する危険領域受信手
段22と、自装置位置計測手段20で計測された位置が
危険領域受信手段22で受信された領域に属するとき
に、吊り荷落下の警報音と警報光を発する警報発生手段
24と、を含む。
Description
員に対してその吊り荷の落下を警報するシステムに関す
る。クレーンを使用する作業現場では、クレーン吊り荷
の落下による人的な被害を確実に回避することが望まれ
る。
けられ、同クレーンの運転席近傍にモニタが設けられ
る。ブーム先端のカメラは吊り荷が視野に収まる姿勢で
下方へ指向して地上を撮影し、モニタはカメラが撮影し
た画像を表示する。
作業員を確認すると、そのクレーンの運転席近傍に設け
られた警報スイッチを操作する。これにより同クレーン
のブザーから警報音が発せられ、吊り荷直下の作業員が
安全な位置まで退避する。
が吊り荷に注意を奪われると、モニタ画像の確認が疎か
となる。また、吊り荷が大きな場合や荷吊り位置がブー
ム先端に近い場合、モニタ画面上でその吊り荷の部分が
死角となり、吊り荷直下の作業員を確認できない。
音を聞き取り難い。そして難聴の作業員には危険を知ら
せることができない。本発明は上記の事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、吊り荷直下の作業員に対
し吊り荷落下の危険性を確実に知らせることが可能とな
るシステムを提供することにある。
して自己の位置を常時計測する吊り荷位置計測装置12
と、ブーム10の先端から吊り下げられた荷14の落下
で危険と想定される吊り荷直下の領域を吊り荷位置計測
装置12が計測した位置により設定して放送する危険領
域放送装置16と、荷吊りブーム10が移動する範囲内
に配置された複数の警報装置18と、を有し、警報装置
18は、GPS電波を受信して自己の位置を常時計測す
る自装置位置計測手段20と、危険領域放送装置14が
放送した領域を受信する危険領域受信手段22と、自装
置位置計測手段20で計測された位置が危険領域受信手
段22で受信された領域に属するときに、吊り荷落下の
警報音と警報光を発する警報発生手段24と、を含む。 (作用)複数の人工衛星から発信されたGPS電波を使
用することにより、現在の位置(地上における位置)を
計測できる。
10〜100メートルに落とされているが、2点の距離
間隔は両点において受信した電波の位相差から精度よく
算出できる。GPS電波を使用して現在の位置を測定す
る装置(吊り荷位置計測12)が荷吊りブーム10の先
端に設けられ、そのブーム先端の現在位置がきわめて高
い精度で計測される。
する範囲内に複数の警報装置18が適切な間隔で配置さ
れ、これらの警報装置18においても自己の位置がきわ
めて高い精度で計測される。さらに危険領域放送装置1
6は、ブーム10の先端から吊り下げられた荷14の落
下で危険と想定される吊り荷直下の領域を、吊り荷位置
計測装置12が計測した位置(計測されたブーム先端の
位置:吊り荷14の位置)に基づいて設定し、放送す
る。
送された領域に属するときに、吊り荷落下の警報を音と
光とで行う。前記領域の設定は危険領域放送装置16に
代えて警報装置18が個別に行っても良い。 ・第2発明 荷吊りブームの先端に設けられ、GPS電波を受信して
自己の位置を常時計測する吊り荷位置計測装置と、ブー
ムの先端から吊り下げられた荷の落下で危険と想定され
る吊り荷直下の領域を吊り荷位置計測装置が計測した位
置により設定して放送する危険領域放送装置と、荷吊り
ブームが移動する範囲内に配置された複数の警報装置
と、を有し、警報装置は、危険領域放送装置が放送した
領域を受信する危険領域受信手段と、危険領域受信手段
で受信された領域に自装置の位置が属するときに、吊り
荷落下の警報音と警報光を発する警報発生手段と、を含
む。 (作用)複数の警報装置が吊り荷が移動する範囲内に配
置され、吊り荷位置計測装置はGPS電波を使用するこ
とにより、吊り荷落下の危険領域を設定してブーム先端
から放送する。
置が吊り荷落下の危険領域に含まれるか否かを判断し、
含まれる場合は警報音と警報光を発光する。 ・第3発明 荷吊りブームの先端に設けられ、GPS電波を受信して
自己の位置を常時計測する吊り荷位置計測装置と、ブー
ムの先端から吊り下げられた荷の落下で危険と想定され
る吊り荷直下の領域を吊り荷位置計測装置が計測した位
置により設定して放送する危険領域放送装置と、作業員
に携行され、ブーム吊り荷が落下する危険性を該作業員
に警報する警報装置と、を有し、警報装置は、GPS電
波を受信して自己の位置を常時計測する自装置位置計測
手段と、危険領域放送装置が放送した領域を受信する危
険領域受信手段と、自装置位置計測手段で計測された位
置が危険領域受信手段で受信された領域に属するとき
に、吊り荷落下の警報音と警報振動を発する警報発生手
段と、を含む。 (作用)GPS電波を使用して現在の位置を測定する装
置を小型化できることから、第1発明における警報装置
を各作業員に携行させる。ただし、吊り荷落下の警報は
音と光に代えて音と振動で行う。
荷14が吊り降ろされる。荷12はブーム10の先端か
ら引き出されたワイヤ32で吊り下げられており、ブー
ム10はクレーン車34より伸張している。
装置12が設けられており、吊り荷位置計測装置12は
複数の人工衛星から発信されたGPS電波を使用してブ
ーム先端の現在位置(荷14の位置)をきわめて高い精
度で計測する。またブーム先端部分で吊り荷位置計測装
置12と隣接した位置に危険領域放送装置16が設けら
れており、危険領域放送装置16は、ブーム10の先端
から吊り下げられた荷14の落下で危険と想定される吊
り荷直下の領域を吊り荷位置計測装置12が計測した位
置により設定し、下方へ向けて微弱な電波または赤外線
で放送する。
径5〜10メートルの円領域とされる。さらに、同領域
の放送は荷12の吊り移動路が含まれる範囲(特に、構
造物30の屋上)に対して行われる。図3において、構
造物30の屋上には多数の警報装置18が整列して行列
配置されている(尚、警報装置18を必ず整列させて行
列配置させる必要はなく、当該配置位置は状況に応じて
定めればよい)。
れており、その本体が短筒状とされている。この警報器
本体のの上面には回転灯40(ストロボ灯でも良い)
が、その周側面にはブザー42(複数)が、各々設けら
れる。図5では警告装置18のブロック構成が説明され
ており、GPS受信部44は複数の人工衛星から発信さ
れたGPS電波を使用して自装置18の現在位置をきわ
めて高い精度で計測する。
6の放送(吊り荷14の落下で危険と想定される吊り荷
直下の円領域が示される内容)を受信する。そして、警
報制御部48はGPS受信部44で得られた自装置18
の現在位置が危険領域放送装置16より受信の放送内容
で示される危険領域に含まれるか否かを判断し、含まれ
る場合には回転灯40及びブザー42を駆動する。
がら荷14が構造物屋上の上方を移動すると、この荷1
4が上方へ達した警報装置40が図3のように音と光で
荷落下の危険を警報する。屋上の作業員は音と光で警報
を発している警報装置44から離れ、吊り荷14が落下
しない安全な位置へ退避する。
されることから、騒音が大きな現場であっても、また難
聴者であっても、作業員はこの警報を確認して安全な位
置へ退避することが可能となる。また、吊り荷落下の警
報が自動化されるので、作業員の退避が確実に行われ、
かつ、クレーン車オペレータの負担が軽減される。
16に代えて警報装置18(警報制御部48)が個別に
行っても良い。この場合、吊り荷14の位置が危険領域
放送装置16から放送される。 ・第2の形態 警報装置18の構成が図6のように変更されてGPS受
信部44が省略され、これに代えてコネクタ60が設け
られる。
接続され、GPS受信機62からコネクタ60を介して
警報制御部48に自装置18の位置が教示される。すな
わち、GPS電波を使用して現在の位置を測定する装置
部分が高価で、各警報装置18の位置が頻繁に変更され
ないことから、GPS電波を使用して現在の位置を測定
する機能を各警報装置18から除き、各警報装置18に
自己の位置を教示して記憶させ、1台のGPS受信機6
2を全ての警報装置18で共用して経費を節減する。 ・第3の形態 図7において、ヘルメット70は構造物屋上の作業員に
被着され(多くの場合、他の作業員にも被着させる)、
その顎紐の基部に警報装置18が取り付けられる。
が説明されており、GPS受信部44は複数の人工衛星
から発信されたGPS電波を使用して、自装置18の現
在位置をきわめて高い精度で計測し、放送受信部46は
危険領域放送装置16の放送(吊り荷14の落下で危険
と想定される吊り荷直下の円領域が示される内容)を受
信し、警報制御部48はGPS受信部44で得られた自
装置18の現在位置が危険領域放送装置16より受信の
放送内容で示される危険領域に含まれるか否かを判断
し、含まれる場合にはバイブレータ80及び及びブザー
42を駆動する。
がら荷14が構造物屋上の上方を移動すると、この荷1
4が頭上へ達した作業員の警報装置40が振動と光で荷
落下の危険を警報する。その作業員は現在の位置を離
れ、吊り荷14が落下しない安全な位置へ退避する。
発せられ、かつ、振動で吊り荷14の落下が警報される
ことから、騒音が大きな現場であっても、また難聴者で
あっても、作業員はこの警報を確認して安全な位置へ退
避することが可能となる。なお、警報装置18は作業員
が着用するベスト(特に肩の部分)に設けても良い。
16に代えて警報装置18が個別に行っても良い。
員に対し音とともに振動や光を用いても知らされ、その
警報が自動的に行われることから、オペレータの注意が
吊り荷へ向けられていた場合であっても、また、作業現
場の騒音が大きな場合であっても、さらに、作業員が難
聴者であっても、吊り荷の落下による作業員の被害を確
実に回避することが可能となる。
Claims (3)
- 【請求項1】 荷吊りブーム(10)の先端に設けら
れ、GPS電波を受信して自己の位置を常時計測する吊
り荷位置計測装置(12)と、 ブーム(10)の先端から吊り下げられた荷(14)の
落下で危険と想定される吊り荷直下の領域を吊り荷位置
計測装置(12)が計測した位置により設定して放送す
る危険領域放送装置(16)と、 荷吊りブーム(10)が移動する範囲内に配置された複
数の警報装置(18)と、 を有し、 警報装置(18)は、 GPS電波を受信して自己の位置を常時計測する自装置
位置計測手段(20)と、 危険領域放送装置(16)が放送した領域を受信する危
険領域受信手段(22)と、 自装置位置計測手段(20)で計測された位置が危険領
域受信手段(22)で受信された領域に属するときに、
吊り荷落下の警報音と警報光を発する警報発生手段(2
4)と、 を含む、 ことを特徴とした吊り荷の落下範囲警報システム。 - 【請求項2】 荷吊りブームの先端に設けられ、GPS
電波を受信して自己の位置を常時計測する吊り荷位置計
測装置と、 ブームの先端から吊り下げられた荷の落下で危険と想定
される吊り荷直下の領域を吊り荷位置計測装置が計測し
た位置により設定して放送する危険領域放送装置と、 荷吊りブームが移動する範囲内に配置された複数の警報
装置と、 を有し、 警報装置は、 危険領域放送装置が放送した領域を受信する危険領域受
信手段と、 危険領域受信手段で受信された領域に自装置の位置が属
するときに、吊り荷落下の警報音と警報光を発する警報
発生手段と、 を含む、 ことを特徴とした吊り荷の落下範囲警報システム。 - 【請求項3】 荷吊りブームの先端に設けられ、GPS
電波を受信して自己の位置を常時計測する吊り荷位置計
測装置と、 ブームの先端から吊り下げられた荷の落下で危険と想定
される吊り荷直下の領域を吊り荷位置計測装置が計測し
た位置により設定して放送する危険領域放送装置と、 作業員に携行され、ブーム吊り荷が落下する危険性を該
作業員に警報する警報装置と、 を有し、 警報装置は、 GPS電波を受信して自己の位置を常時計測する自装置
位置計測手段と、 危険領域放送装置が放送した領域を受信する危険領域受
信手段と、 自装置位置計測手段で計測された位置が危険領域受信手
段で受信された領域に属するときに、吊り荷落下の警報
音と警報振動を発する警報発生手段と、 を含む、 ことを特徴とした吊り荷の落下範囲警報システム。
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Cited By (4)
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JP2010016582A (ja) * | 2008-07-03 | 2010-01-21 | Enzan Kobo:Kk | 建設現場における移動体監視システム |
JP2010532026A (ja) * | 2007-06-09 | 2010-09-30 | イー*メッセージ ワイヤレス インフォメイション サービシズ ドイツチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク | 無線ネットワークを介して警報メッセージを送信するシステムおよび方法 |
US8311738B2 (en) | 2006-04-27 | 2012-11-13 | Caterpillar Inc. | Boom-mounted machine locating system |
JP2015005152A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | 前田建設工業株式会社 | クレーンの吊り荷と作業員の接近警告システム |
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1996
- 1996-03-25 JP JP06781596A patent/JP3338283B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3338283B2 (ja) | 2002-10-28 |
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