JPH09267708A - エアバッグドア部を一体に有する車室側部材の構造 - Google Patents

エアバッグドア部を一体に有する車室側部材の構造

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JPH09267708A
JPH09267708A JP8103865A JP10386596A JPH09267708A JP H09267708 A JPH09267708 A JP H09267708A JP 8103865 A JP8103865 A JP 8103865A JP 10386596 A JP10386596 A JP 10386596A JP H09267708 A JPH09267708 A JP H09267708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグドア部を一体に有する車室側部材
において、超低温時のエアバッグ膨張時に補強部材の周
縁で亀裂や割れが発生するのを防ぐことを目的とする。 【解決手段】 板状部32裏面の縁付近にエアバッグ収
容ケースCとの連結部34の形成された補強部材31
が、硬質樹脂製の車室側部材本体21の裏面に一体に設
けられるとともに、前記補強部材の板状部と車室側部材
本体との一体部にエアバッグ膨張時に破断する破断予定
部13が形成されて該破断予定部で区画されたエアバッ
グドア部11を有する車室側部材10において、前記車
室側部材本体には、前記補強部材の板状部外周に沿って
エアバッグ膨張時に前記破断予定部より先に破断する脆
弱部23が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エアバッグドア
部を一体に有する車室側部材の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては助手席にもエア
バッグ装置が設けられるようになった。このエアバッグ
装置は、エアバッグと、そのエアバッグを折り畳んだ状
態で収容するキャニスタと呼ばれるエアバッグ収容ケー
スと、作動装置(インフレータ)とからなり、助手席前
面のインストルメントパネル等からなる車室側部材の裏
側に取り付けられる。エアバッグ装置が設けられた車室
側部材のエアバッグ部は、エアバッグのための展開開口
部を有し、この開口部は平時には前記インストルメント
パネルと同種の外観をもったエアバッグドアによって覆
われている。そして、一旦衝突などによって自動車が大
きな衝撃を受けた時には、前記エアバッグケース内に収
納されているエアバッグが作動して膨張し、エアバッグ
ドアを裏側から押して開口させる。
【0003】しかし、エアバッグ用展開開口部とエアバ
ッグドアとが別体によって構成される構造のものにあっ
ては、製品寸法のわずかなばらつきあるいは使用に伴う
製品収縮などによりエアバッグドア周囲に隙間を生じ易
く、インストルメントパネルの外観が損なわれるおそれ
がある。また、後工程によってインストルメントパネル
のエアバッグ用展開開口部にエアバッグドアを取り付け
ることは工数を増大させることになる。
【0004】そこで、本発明者は前記不具合を解消する
ため、図12およびその13−13断面図である13図
に示すように、一般部Nと一体に形成されたエアバッグ
ドア部Dを有する車室側部材(インストルメントパネ
ル)70の構造を考えた。この構造の車室側部材70
は、ポリプロピレン樹脂等からなる硬質樹脂製の車室側
部材本体71と、その裏面に一体に形成された補強部材
73とよりなる。そして、前記補強部材73と車室側部
材本体71の一体部分には薄肉の破断予定部72が形成
され、その破断予定部72によってエアバッグドア部D
が区画形成されている。
【0005】前記補強部材73は、車室側部材本体71
のエアバッグドア部Dの裏面を補強してエアバッグ膨張
時に破断予定部72を確実に破断させるための板状部7
4と、その裏面の縁付近に形成されたエアバッグ収容ケ
ース連結部75とよりなる。エアバッグ収容ケース連結
部75は、エアバッグ収容ケースCとの連結に用いられ
る部分で、枠状からなり、エアバッグドア部Dの開き時
にヒンジ部を兼ねる。この補強部材73は、金属製にす
ると重くなるため樹脂製からなる。図中の符合Aはエア
バッグ、Iは作動装置である。
【0006】この構造にあっては、図14に示すよう
に、作動装置Iが作動してエアバッグAが膨張すると、
そのエアバッグAによりエアバッグドア部D裏面の補強
部材73が車室内側へ押圧されて、まず、エアバッグド
ア部Dが車室内側へ膨らむ。そして、更なるエアバッグ
Aの膨張により補強部材73が押圧され、それによっ
て、車室側部材70にはエアバッグ収容ケースCとの連
結部75付近、特にはその連結部75のコーナー部付近
に大なる応力が加わって大きく変形する。その後、破断
予定部72が破断してエアバッグドア部Dが開き、エア
バッグAが車室内に展開する。
【0007】しかし、前記構造の車室側部材70に対
し、実際の自動車使用条件より厳しい条件、すなわち、
前記車室側部材本体70の脆化温度以下でエアバッグの
展開試験を行なうと、前記破断予定部72が破断する前
(エアバッグドア部Dが開く前)に、前記のように大き
く変形する補強部材73の周縁で車室側部材本体71に
亀裂や割れを生じることがある。さらに、場合によって
はその亀裂を生じた部分や割れた部分が飛散するおそれ
もある。このような現象は、通常の自動車使用時には起
こりえない超低温条件において発生するものであるもの
が、理想的なエアバッグ装置を追求する上では生じない
のが望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は前記
の点に鑑み、エアバッグドア部を一体に有する車室側部
材において、超低温時のエアバッグ膨張時に補強部材の
周縁で亀裂や割れが発生するのを防ぐことを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、板状部とそ
の裏面の縁付近に形成されたエアバッグ収容ケース連結
部とよりなる補強部材が、硬質樹脂製の車室側部材本体
の裏面に一体に設けられるとともに、前記補強部材の板
状部と車室側部材本体との一体部にエアバッグ膨張時に
破断する破断予定部が形成されて該破断予定部で区画さ
れたエアバッグドア部を有する車室側部材において、前
記車室側部材本体には、前記補強部材の板状部外周に沿
ってエアバッグ膨張時に前記破断予定部より先に破断す
る脆弱部が形成されていることを特徴とするエアバッグ
ドア部を一体に有する車室側部材の構造に係る。
【0010】この発明の構造にあっては、エアバッグ膨
張時、補強部材外周位置の車室側部材本体に形成されて
いる脆弱部が、エアバッグドア部用の破断予定部より先
に破断する。そのため、エアバッグ膨張時の初期の段階
において、エアバッグ収容ケースと連結されているエア
バッグドア部分をその周囲の車室側部材本体から分離さ
せることができる。したがって、その後のエアバッグ膨
張によってエアバッグドア部に更に大きな押圧変形力が
加わっても、該エアバッグドア部外側に位置する前記分
離した車室側部材本体には何等押圧変形力を受けず、亀
裂や割れを生じることがない。
【0011】また、前記車室側部材本体の脆弱部外側に
高剛性部を設ければ、エアバッグ膨張時に前記脆弱部に
効率的に押圧力が集中するため、エアバッグ膨張の初期
段階において、より確実に前記脆弱部を破断させること
ができる。なお、前記車室側部材本体の脆弱部は、車室
側部材本体の他の部分よりも相対的に弱いことを意味す
る。したがって、前記脆弱部は車室側部材本体を薄肉と
して形成するのみならず、薄肉にすることなく前記高剛
性部を脆弱予定部近くに設けることにより高剛性部付近
に相対的に脆弱な部分を形成してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の構造を有する車室
側部材の斜視図、図2はその2−2断面図、図3は同実
施例のエアバッグドア部の裏側を示す斜視図、図4は同
実施例のエアバッグ膨張時の初期を示す断面図、図5は
同実施例におけるエアバッグドア部開放時を示す断面図
である。
【0013】また、図6はこの発明の他の実施例を示す
車室側部材の要部断面図、図7が同実施例のエアバッグ
ドア部の裏側を示す斜視図、図8は同実施例のエアバッ
グ膨張時の初期を示す断面図、図9はこの発明の更に他
の実施例を示す断面図、図10はこの発明の更に他の実
施例を示す断面図、図11はこの発明の更に他の実施例
を示す断面図である。
【0014】図1ないし図3に示す車室側部材10は、
自動車のインストルメントパネルとして用いられるもの
で、助手席側にエアバッグドア部11をその他の一般部
12と一体に有する。この車室側部材10は、車室側部
材本体21と、その裏側に一体に設けられた補強部材3
1とよりなって、エアバッグA膨張時に破断してエアバ
ッグドア部11の開きを可能にするための破断予定部1
3が、エアバッグドア部11を区画するように平面視略
U字形に形成されている。なお、破断予定部13の平面
形状はH字形とされることもある。
【0015】前記車室側部材本体21は、車室側部材1
0の外形を定めるとともにその表面を構成するもので、
射出成形等により所要形状に形成された硬質樹脂成形品
からなる。車室側部材本体21構成する硬質樹脂は、車
室側部材に求められる強度や剛性を有するもので、ポリ
プロピレン樹脂等の汎用硬質樹脂が用いられる。特に
は、剛性および形状保持性等の点から、JIS−K72
03による曲げ弾性率が20000kgf/cm2
上、JIS−K7207による熱変形温度が120℃以
上(4.6kgf荷重)のものが好ましい。この実施例
の車室側部材本体21は、曲げ弾性率が27000kg
f/cm2 、熱変形温度が132℃、厚み2.5mmの
ポリプロピレン樹脂(PP)製からなる。
【0016】前記車室側部材本体21の破断予定部13
の部分には、その破断予定部13に沿って分断部22が
形成され、その分断部22に車室側部材本体21裏面の
補強部材31が食い込み車室側部材本体21表面で露出
している。この分断部22の幅は適宜とされるが、一般
的に2mm以下程度とされる。なお、この分断部22
は、車室側部材本体21と補強樹脂部材31とを構成す
る樹脂の色を同色とすることにより、さらには一体成形
することにより外面からはほとんど判別できないように
するのが好ましい。
【0017】また、前記車室側部材本体21のエアバッ
グドア部11の外側には、他部よりも弱い脆弱部23が
補強部材31の外周に沿って形成されている。この脆弱
部23はエアバッグ膨張時、前記破断予定部13の破断
よりも先に破断して補強部材31周囲の車室側部材一般
部12を、補強部材31と車室側部材本体21との積層
部分から分離させるものである。この実施例の脆弱部2
3は図2および図3からよく理解されるように、略V字
形の切り込みによる薄肉によって形成されている。もち
ろん、略V字形に限らずU字形やその他の形状によって
薄肉としてもよい。その場合の薄肉の脆弱部の厚みは
0.3〜0.5mm程度とするのが一般的である。
【0018】補強部材31は、前記エアバッグドア部1
1裏側の車室側部材本体21を補強して前記破断予定部
13で破断し易くするとともに、硬い車室側部材本体2
1の破断部端面を隠蔽するためのもので、前記車室側部
材本体21を構成する硬質樹脂よりも柔軟な樹脂で形成
され、車室側部材本体21のエアバッグドア部11裏面
側に一体に設けられている。
【0019】この実施例の補強部材31は、厚み3m
m、縦150mm、横320mmの長方形板状部32
に、車室側部材本体21側へ突出するように略逆V字形
に屈曲した屈曲部33が、前記破断予定部13の形状に
合わせて平面視略U字形に形成されている。前記屈曲部
33は破断予定部13の車室側部材本体21に形成され
ている分断部22に食い込むもので、屈曲部33頂点で
破断し易いように該頂点の厚みが他部よりも薄くされ
る。本実施例では0.3〜0.5mm程度とした。
【0020】前記のように車室側部材本体21の表面側
へ屈曲した屈曲部33は、平時に破断予定部13付近を
車室側部材本体21表面側から押した際に、その押圧方
向と略平行方向となって大なる剛性を発揮するため、平
時における強度増大効果が高く、破断予定部13の亀裂
を防止する作用もある。
【0021】また、前記補強部材31は、板状部32裏
面の縁付近に枠状の連結部34が形成されている。この
連結部34は、エアバッグ収容ケースCの開口端部外周
に嵌められ、エアバッグ収容ケースCとこの車室側部材
10との連結に用いられる。なお、その連結固定は、図
示しないボルト等の固定手段を用いてなされる。図3に
示す符号35はそのボルト挿通孔である。
【0022】前記補強部材31は、車室側部材本体21
を構成する硬質樹脂より柔軟な樹脂からなり、JIS−
K7203の曲げ弾性率が1000kgf/cm2 〜5
000kgf/cm2 の樹脂が、エアバッグ膨張時に前
記破断予定部13の屈曲部33で破断し易く、またエア
バッグドア部11の補強の点で好ましい。前記車室側部
材本体21が曲げ弾性率27000kgf/cm2 のP
P製からなるこの実施例においては、補強部材31は、
曲げ弾性率3000kgf/cm2 のTPO(ポロオレ
フィン系熱可塑性エラストマー)樹脂からなる。
【0023】なお、前記車室側部材10の成形は、まず
射出成形等によって前記補強部材31を成形し、次いで
その補強部材31を車室側部材成形型にインサートとし
て配置し、硬質樹脂を射出して補強部材31と一体とな
った車室側部材本体21を形成することにより、容易に
行なうことができる。また、前記車室側部材本体21の
射出成形時、前記補強部材の屈曲部33の頂部を車室側
部材成形型の型面に密着させておけば、得られる車室側
部材本体21は、図2に示したようにエアバッグドア部
11用の破断予定部13において前記補強部材31の屈
曲部33が食い込んだ分断部22となる。また、前記車
室側部材本体21の薄肉の脆弱部23は、最初から設け
てもよいし、成形後に高周波ウェルダーや熱刃あるいは
コールドプレスカッター等で形成してもよい。
【0024】この構造によれば、前記車室側部材10は
その表面においてエアバッグドア部11が一般部12と
一体に形成されているため、エアバッグドア部11の周
囲に隙間がなく、外観がきわめて良好である。そして、
衝突等により自動車に衝撃が加わった時には、作動装置
Iが作動してエアバッグAが膨張し、そのエアバッグA
により補強部材31の裏面が押されてエアバッグドア部
11部分が車室内側へ膨らむ。その際、車室側部材10
は、補強部材31の縁においてエアバッグ収容ケースC
と連結されているため自由な変形が妨げられ、その連結
部34付近に大なる押圧変形力が加わって大きく屈曲す
る。その結果、前記車室側部材本体21の補強部材31
外周に形成されている脆弱部23に応力が集中して図4
のように破断し、補強部材31と車室側部材本体21と
が一体となった部分が、その周囲の一般部12の車室側
部材本体21aから分離する。
【0025】更にエアバッグAが膨張すると前記補強部
材31が押圧されてエアバッグドア部11部分の車室側
部材が車室内側へ大きく膨らみ、遂にはエアバッグドア
部11を区画する破断予定部13が破断し、図5に示す
ようにエアバッグドア部11が開き、エアバッグAが車
室内に展開する。その際、前記補強部材31の存在する
部分から既に分離されている車室側部材本体21aは、
何等押圧力を受けることがない。したがって、この構造
の車室側部材10に対して、通常の自動車使用時には生
じないような低温状態で衝突試験を行なっても、前記補
強部材31周縁には無理な応力が加わらず、不規則な亀
裂や割れを生じることがなくなる。符合13aはエアバ
ッグドア部11の破断部である。
【0026】さらにこの実施例においては、前記エアバ
ッグドア部11の破断部13a端面が、前記車室側部材
本体21よりも柔軟な補強部材31の屈曲部33で隠蔽
された状態となるため、硬い硬質樹脂が露出してなく、
車室側部材として好適である。
【0027】次にこの発明の他の実施例について示す。
図6は他の実施例の車室側部材40の構造を示す断面
図、図7はそのエアバッグドア部41の裏面側を示す部
分斜視図、図8はその車室側部材におけるエアバッグ膨
張初期を示す断面図である。
【0028】この車室側部材40は、図1ないし図5に
示した実施例と同様に車室側部材本体51と補強部材6
1とよりなり、その補強部材61の板状部62外周に沿
って車室側部材本体51に脆弱部52を有するものであ
るが、さらにはその脆弱部52の外周に高剛性部53が
形成されている点で図1ないし図5のものと相違する。
高剛性部53は前記車室側部材本体51の脆弱部52外
側の剛性を高めて、エアバッグA膨張時の初期段階にお
いて補強部材61周縁に大なる変形押圧力が加わった際
にその変形力を脆弱部52により集中させ、図8に示す
ように、より確実かつ瞬時に脆弱部52を破断させるた
めのものである。
【0029】この実施例の高剛性部53は、図7に示す
ように金属製枠板54を脆弱部52(図6に示す)の外
周を包囲するようにして車室側部材本体51の裏面にビ
ス56で固定したものである。図6ないし図8に示す符
合41はエアバッグドア部、42は破断予定部、63は
補強部材61に形成されたエアバッグ収容ケース連結
部、64はその連結部の連結固定用のボルト挿通孔であ
る。なお、前記金属製枠板54は、車室側部材本体51
の裏側に密着させて設けても良い。
【0030】前記金属製枠板54は、その一部にエアバ
ッグ収容ケースCとの固着部を設けてもよい。図9に前
記構造の金属製枠板54Aを用いる例を示す。なお、前
記図6ないし図8に示したものと同じ構造のものについ
ては同一符合を用いて示した。この実施例では、金属製
枠体54Aの車室側部材本体51裏面へ固着される部分
55Aからエアバッグ収容ケースCへ向けて固着用金属
片56Aが屈曲形成されていて、その固着用金属片56
Aの先端が溶接やボルト等でエアバッグ収容ケースCの
側面に固定される。
【0031】さらに、前記金属製枠体54,54Aを用
いることなく、脆弱部52外周の車室側部材本体51に
厚肉部やリブを設け、その厚肉部やリブによって前記高
剛性部53を構成してもよい。図10は厚肉部54Bを
脆弱部52外周に設けた例を示す脆弱部52付近の断面
図、図11はリブ54Cを脆弱部52外周の車室側部材
本体51裏面に立設した場合を示す脆弱部52付近の断
面図である。
【0032】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
エアバッグドア部を一体に有する車室側部材の構造にあ
っては、補強部材の板状部外周に沿って車室側部材本体
に脆弱部が形成されていて、エアバッグ膨張時の初期段
階においてまず前記脆弱部が破断して、補強部材外周の
車室側部材本体から補強部材と車室側部材本体とが一体
となった部分を分離する。その結果、その後エアバッグ
ドア部用の破断予定部を破断に到らしめる更なるエアバ
ッグ膨張によっても、補強部材外周の車室側部材本体に
は押圧変形力が加わらず、亀裂や割れ等の不具合を生じ
るおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構造を有する車室側部材の斜視図で
ある。
【図2】その2−2断面図である。
【図3】同実施例のエアバッグドア部の裏側を示す斜視
図である。
【図4】同実施例のエアバッグ膨張時の初期を示す断面
図である。
【図5】同実施例におけるエアバッグドア部開放時を示
す断面図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す車室側部材の要部
断面図である。
【図7】同実施例のエアバッグドア部の裏側を示す斜視
図である。
【図8】同実施例のエアバッグ膨張時の初期を示す断面
図である。
【図9】この発明の更に他の実施例を示す断面図であ
る。
【図10】この発明の更に他の実施例を示す断面図であ
る。
【図11】この発明の更に他の実施例を示す断面図であ
る。
【図12】従来のエアバッグドア部を一体に有する車室
側部材の一例を示す斜視図である。
【図13】その13−13断面図である。
【図14】そのエアバッグ膨張時を示す断面図である。
【符号の説明】
10 車室側部材 11 エアバッグドア部 12 一般部 13 破断予定部 21 車室側部材本体 22 車室側部材本体の分断部 23 車室側部材本体の脆弱部 31 補強部材 32 補強部材の板状部 33 補強部材の屈曲部 34 補強部材の連結部 A エアバッグ C エアバッグ収容ケース I 作動装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部とその裏面の縁付近に形成された
    エアバッグ収容ケース連結部とよりなる補強部材が、硬
    質樹脂製の車室側部材本体の裏面に一体に設けられると
    ともに、前記補強部材の板状部と車室側部材本体との一
    体部にエアバッグ膨張時に破断する破断予定部が形成さ
    れて該破断予定部で区画されたエアバッグドア部を有す
    る車室側部材において、 前記車室側部材本体には、前記補強部材の板状部外周に
    沿ってエアバッグ膨張時に前記破断予定部より先に破断
    する脆弱部が形成されていることを特徴とするエアバッ
    グドア部を一体に有する車室側部材の構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、車室側部材本体が脆
    弱部外側に高剛性部を有することを特徴とするエアバッ
    グドア部を一体に有する車室側部材の構造。
JP8103865A 1996-03-29 1996-03-29 エアバッグドア部を一体に有する車室側部材の構造 Pending JPH09267708A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0947396A1 (fr) * 1998-04-03 1999-10-06 Ecia - Equipements Et Composants Pour L'industrie Automobile Pièce d'équipement de véhicule automobile équipée d'un module à sac gonflable
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