JPH09267547A - インクジェット被記録媒体および被記録物 - Google Patents

インクジェット被記録媒体および被記録物

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JPH09267547A
JPH09267547A JP8079933A JP7993396A JPH09267547A JP H09267547 A JPH09267547 A JP H09267547A JP 8079933 A JP8079933 A JP 8079933A JP 7993396 A JP7993396 A JP 7993396A JP H09267547 A JPH09267547 A JP H09267547A
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recording medium
paper
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ink jet
ink
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JP8079933A
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English (en)
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Hirofumi Kamitakahara
弘文 上高原
Toshiya Yuasa
俊哉 湯浅
Kyo Miura
協 三浦
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像記録耐水性であり、記録面をトリミング
加工しても糸ほつれなどの2次損傷がなく、吸水しても
カール変形など商品性加工性を損う性質のないインクジ
ェット被記録媒体の創作。 【解決手段】 可撓性層状物の一方の面には接着層を設
け、更に可撓性層状物の表面には耐水性のインク保持層
を、また接着層の外側表面には粘着性層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポスター、ステッ
カー、ラベル、クッション用部材、刺繍用部材、スクリ
ーンロール用部材、等に用いられる、インク保持層を有
したインクジェット被記録媒体、及び、インクジェット
被記録物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の被記録
媒体に付着させることで、画像、文字等の記録を行なう
ものである。
【0003】インクジェット記録方式には、高速印字、
印字の多色化が容易、現像/定着が不要等の特徴があ
り、文字を含め図形、及び、カラー画像等の出力装置と
して種々の用途において、急速に普及している。更に、
多色インクジェット記録方式により形成される画像は、
製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に
比較して、遜色のない記録画像を得ることが可能であ
る。又、製作部数が少数の用途に於いては、写真技術に
よるものよりも安価である事から、フルカラーの画像記
録分野にまで広く応用されている。
【0004】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0005】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの液を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0006】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0007】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0008】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59ー123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0009】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0010】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0011】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0012】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個を組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0013】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0014】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到着する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0015】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであっても良い。
【0016】この様なインクジェット記録方式の技術の
進歩に伴って、更に、ニーズの多様化に従い、インクジ
ェット記録方式で印字される被記録媒体も紙、OHP用
シート等の事務用途に限らず、市場にはアート性の高い
様々な被記録媒体が提供されている。
【0017】例えば、(株)ユニカからは、インクジェ
ット被記録媒体として耐水紙布が市場に提供されてい
る。この耐水紙布とは、和紙を製糸した後布に織り上
げ、裏打ち部材としてホットメルト系の接着剤で薄紙
(和紙)を形成したものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、和紙を
製糸した後布に織り上げ、裏打ち部材としてホットメル
ト系の接着剤で薄紙(和紙)を形成した前記の耐水紙布
を用いて従来の技術をそのまま適用して印刷などを行な
い製品を得ても、その製品には以下の欠点があり商品性
に著しく欠けるものでしかなかった。 (1)店の商品広告に使われるPOP、切文字等を製作
するため、インクジェット記録方式で印字した後、ハサ
ミ、カッターを用い所定の形状に切抜きを行なうと製糸
がほつれる。 (2)耐水紙布それ自体には耐水性が認められるもの
の、インクジェット被記録媒体としての耐水性は何ら考
慮されていないので耐水紙布にインクジェットプリンタ
ーで印字を施した後、浸漬・滴下の耐水性テストを行な
うと、インクが流れ落ち印字画像が著しく劣化する。 (3)耐水紙布の裏打ち部材が形成されている状態で水
に浸漬すると、印字面を内側にして強い巻込みが発生す
る。又、形成されている裏打ち部材を取り外した状態で
水に浸漬すると、巻込みは無くなるが紙糸のほつれが多
く発生する。 (4)耐水紙布それ自体が、和紙を製糸した後布に織り
上げ、薄紙(和紙)の裏打ち部材を形成する非常に繁雑
な工程を経て製造されているために、製造コストが非常
に高く、これを用いた商品ではコスト改善が極めて困難
である。
【0019】本出願に係る第1の発明の目的は耐水性
(印字画像の劣化と被記録媒体の変形)の不足と糸ほつ
れの欠点を同時に解消した被記録媒体を提供する事にあ
る。
【0020】更に本出願に係る第2の発明の目的は、
又、上記の被記録媒体にインクジェット記録を施すこと
で、ポスター、ステッカー、ラベル、表示板、切文字、
スクリーンロール用部材等の被記録物を提供する事を目
的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため本出願に係る発明の目的のために第1に、紙
をこよりにして製糸した後、織り上げた紙製布の印字記
録形成面の裏面に、繰り返し貼り付け・剥離を可能とす
る接着層(発泡樹脂層、又は、樹脂にエンボス加工を施
して吸盤を形成した吸盤層)を形成し、該、接着層の貼
り付け・剥離を行なう面上には、離型物を積層する。
又、前記、印字記録形成面にインクジェット記録を施
す。
【0022】また第2に、紙をこよりにして製糸した
後、織り上げた紙製布の片面にインク保持層を含浸、又
は、塗工形成した後、インク保持層を形成しない面に
は、繰り返し貼り付け・剥離を可能とする接着層(発泡
樹脂層、又は、樹脂にエンボス加工を施して吸盤を形成
した吸盤層)を形成し、該、接着層の貼り付け・剥離を
行なう面上には、離型物を積層する。又、前記、印字記
録形成面にインクジェット記録を施す。
【0023】また第3に、不織布にインク保持層を含
浸、又は、塗工形成した後、印字記録形成面の裏面に、
繰り返し貼り付け・剥離を可能とする接着層(発泡樹脂
層、又は、樹脂にエンボス加工を施して吸盤を形成した
吸盤層)を形成し、該、接着層の貼り付け・剥離を行な
う面上には、離型物を積層する。又、前記、印字記録形
成面にインクジェット記録を施す。
【0024】さらに第4として、印字記録形成面の裏面
に、裏打ちの施された紙製布、又は、印字記録形成面に
インク保持層を形成し、裏面に裏打ちの施された紙製布
の裏打ちを施していない面の周辺(額縁状)に接着層を
形成し、該、接着層の貼り付け・剥離を行なう面上には
離型物を積層する。また、前記、印字記録形成面、及
び、インク保持層を形成した印字記録形成面にインクジ
ェット記録を施す。
【0025】この様な手段を採用することにより上記、
第1の構成によるインクジェット被記録媒体に、パーソ
ナルコンピューターを用いインクジェットプリンターで
印字画像を出力すれば、水に浸漬しても変形が無く、し
かも製糸のほつれの無いインクジェット被記録物が得ら
れた。但し、インクジェット被記録媒体としての耐水性
は何ら対策を講じていないため、インクが流れ落ち印字
画像が著しく劣化する。
【0026】又、上記のインクジェット被記録物は、繰
り返し貼り付け・剥離が可能であり、アート性の高いポ
スター、ステッカー、ラベル、表示板、切文字、スクリ
ーンロール用部材等を簡単に製作できる。
【0027】次に第2の構成によるインクジェット被記
録媒体、及び、インクジェット被記録物は、水に浸漬し
ても変形が無く、しかも製糸のほつれが無い。特にイン
クジェット被記録物は、インクジェット被記録媒体とし
ての耐水性を考慮しインク保持層を形成したインクジェ
ット被記録媒体にインクジェット記録を施した為、イン
クが流れ落ちることは無く印字画像もほとんど劣化しな
かった。
【0028】即ち、耐水性(印字画像の劣化と被記録媒
体の変形)の不足と糸ほつれの問題点を同時に解決でき
たものである。
【0029】次に第3の構成によるインクジェット被記
録媒体、及び、インクジェット被記録物は、エンボス加
工を施した不織布、又は、孔開き不織布にインク保持層
を形成してある為、水に浸漬しても変形が無く、しかも
糸のほつれが無い。特にインクジェット被記録物は、イ
ンクが流れ落ちる事は無く印字画像もほとんど劣化しな
かった。
【0030】更に、単価の安い不織布を使用しキャンバ
ス布風に製造してあるため、和紙を製糸した後布に織り
上げる等の繁雑な工程を除去することができ、糸ほつれ
の全くない非常に安価な被記録媒体、及び、被記録物を
提供する事ができた。
【0031】最後に、第4の構成によるインクジェット
被記録媒体、及び、インクジェット被記録物は、2枚の
インクジェット被記録物又は、インクジェット被記録媒
体(インクジェット被記録物とインクジェット被記録媒
体の組み合わせでも良い。)を用いることで、仮縫いの
工程と刺繍の下絵の工程を必要としないでクッションを
製作することができた。
【0032】以上の説明から容易に理解しえるところで
はあるが、以下に本発明にいう言葉の説明を加えてお
く。
【0033】本発明に言う接着層とは商品であるインク
ジェット被記録媒体の使用において適宜他の物に貼着さ
せる為の粘着性物質の層であり、アクリル、エポキシ、
ウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、アルキド、ア
ミノ等の樹脂や、塩化ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ
素樹脂等の発泡材料等が好ましく用いられる。
【0034】また本発明に言う離型物とはその粘着性物
質の層を被覆する物料であり望まない他物の貼着を防ぐ
作用を果し、好ましくは、ポリエチレンラミネート紙、
グラシン紙、クラフト紙、クレーコート紙、プラスチッ
クフィルム等にシリコン、フッ素、アルキド等の剥離材
を塗布したものが用いられる。
【0035】更に本発明に言うインク保持層とは、イン
クジェット記録方式による記録インクを受容し保持し、
安定に画像を維持する作用を果し、請求項21〜23に
記載の通りに構成されている。
【0036】また、接着層に複数形成される微細な気泡
は、実施例に記載の通りに形成されるが、その気泡は、
サイズが10μm〜1mmで、密度が接着層1g中に
0.5〜10-3cm3であれば本発明の目的に適う。
【0037】更に接着層を構成する柔軟で微細な網目状
構造の基材とは、セルロース、アクリル、ウレタン、ポ
リエチレン、エポキシなどでできた太さ3〜100μm
の網でその目幅は10〜700μm程度であればよく、
層厚は50μm〜2mm程度であることが発明の目的の
ために好ましい。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。図1は実施例2に示す、本発明の被
記録媒体の該略断面図である。又、図2はインク保持層
の形成状態を詳細に表わしたものである。
【0039】同図に於て、6は紙をこよりにして製糸し
た後、織り上げた紙製布、1は紙製布の表面に形成され
インクジェット記録を行なうためのインク保持層、5は
繰り返し貼付け/剥離を可能にするための発泡樹脂層で
あり、2は発泡樹脂層を保護する為の離型紙、離型シー
ト、等からなる離型物である。
【0040】図3から図6は実施例1に示す、本発明の
被記録媒体の概略断面図である。
【0041】図7は実施例3に示す、本発明の被記録媒
体の概略断面図である。又、図8はインク保持層の形成
状態を詳細に表わしたものである。
【0042】同図に於て、20は紙製布の代替としての
不織布、1は不織布の両面に含浸形成されたインクジェ
ット記録を行なうためのインク保持層、5は繰り返し貼
付け/剥離を可能にするための発泡樹脂層であり、2は
発泡樹脂層を保護する為の離型紙、離型シート等からな
る離型物である。
【0043】図9は実施例4に示す本発明の被記録媒体
の概略断面図であり、29はインク保持層を含浸形成し
た紙製布に形成された微細な網目状構造の基材からなる
層、2は微細な網目状構造の基材からなる層を保護する
為の離型紙、離型シート等からなる離型物である。
【0044】図10は実施例2でインク保持層及び発泡
樹脂層の塗工装置として用いたナイフコーター8の模式
図であり、図11から13は本発明の被記録媒体の工程
説明図である。
【0045】図10に於て、7は紙キャンバス布原反、
13は紙キャンバス布原反を取り付けるための巻出し
軸、9は巻き付けロール、10は紙キャンバス布原反に
一定の張力を掛けるためのテンションロール、11は塗
工面をつくるための塗工ロール、16は塗工ロールのよ
ってつくられた塗工面に発泡樹脂層を形成するための発
泡樹脂液、15は発泡樹脂液を保持し紙キャンバス布原
反に塗工を行なうための塗工タンク、12は塗工された
発泡樹脂液を乾燥させるための乾燥機、17は紙キャン
バス布原反から、裏打ち材とホットメルト系の接着剤を
剥離するための剥離ロール、2は発泡樹脂層を保護する
為の離型紙、離型シート等からなる離型物、18は発泡
樹脂層に離型物を形成するための密着ロールであり、1
4は製造された被記録媒体の原反を巻き取るための巻取
り軸である。
【0046】図11から13に於て、3は紙製布に裏打
ち材を固定するための接着剤である。
【0047】図14は実施例3及び実施例4でインク保
持層の形成装置として用いた含浸ロールコーター21の
模式図である。
【0048】同図に於て、13は不織布の原反又は紙製
布の原反を取り付けるための巻出し軸、24はインク保
持層を不織布の原反又は紙製布の原反に形成するための
塗工液、15は塗工液を保持するための塗工タンク、1
1は不織布の原反又は紙製布の原反に塗工液を含浸され
るための塗工ロール、22は不織布の原反又は紙製布の
原反に含浸した塗工液が適量になるよう調整するための
しぼりロール、23は塗工液の含浸した不織布の原反又
は紙製布の原反を乾燥させるためのヤンキードラムであ
り、14はインク保持層を形成した不織布の原反又は紙
製布の原反を巻き取るための巻取り軸である。
【0049】図15は実施例3でインク保持層を形成し
た不織布の原反に発泡樹脂層を形成するために塗工装置
として用いたナイフコーター8の模式図である。
【0050】同図に於て、25は発泡樹脂液の液垂れを
防止するためのエンドレスベルトであり、26はエンド
レスベルトに付着した発泡樹脂液又は発泡樹脂をかき落
とすためのドクターブレードである。
【0051】図16は実施例3で製造した本発明の被記
録媒体に画像印字を施した、被記録物を用いて製作した
スクリーンロールの模式図である。
【0052】同図に於て、19は本発明の被記録媒体に
画像印字を施す事で得られる被記録物、28は被記録物
をスクリーンロールに固定するための被着面であり、2
7は塩化ビニールシート等で製作された被着面の片面又
は両面に被記録物を貼付ける事で製作されるスクリーン
ロールである。
【0053】図17及び図18は実施例5に示す、本発
明の被記録媒体の概略断面図及び被記録媒体から離型物
を取り除き発泡樹脂層の形成状態を詳細に表わした正面
図である。
【0054】同図に於て4は紙製布の製糸がほつれる事
を防止するための裏打ち材であり、30はインク保持層
を形成した紙キャンバス布原反に発泡樹脂層を部分的に
形成するためマスキング部材として用いた微粘着フィル
ムである。
【0055】図19は実施例5でクッションを製作した
際に用いたチェリーの画像印字の施された被記録物の模
式図である。
【0056】図20は比較例1で製作した実施例1との
比較のためのインクジェット被記録媒体の概略断面図で
ある。
【0057】図21は比較例2で製作した実施例3との
比較のためのインクジェット被記録媒体の概略断面図で
ある。
【0058】図22は紙キャンバス布の概略断面図であ
る。
【0059】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明がこれらに限定されるものではな
い。
【0060】
【実施例1】紙をこよりにして製糸した後、織り上げた
紙製布の印字記録形成面の裏面に裏打ち材としてホット
メルト系の接着剤で和紙を形成した紙キャンバス布(商
品名、(株)和紙のイシカワ製)の原反(幅:1.2
m、巻き長:300m)を用い、本発明のインクジェッ
ト被記録媒体を製造する。上記、紙キャンバス布の断面
図を図22に示す。
【0061】本発明のインクジェット被記録媒体の製造
方法の概略を以下に示す。
【0062】上記の紙キャンバス布の原反の紙製布の表
面に発泡樹脂を形成し接着層とする。形成された発泡樹
脂層(接着層)の貼り付け・剥離を行なう面上には離型
物を積層する。更に、裏打ち材とホットメルト系の接着
剤を剥離することで新たに露出した紙製布表面を印字記
録形成面とすることで、本発明のインクジェット被記録
媒体を製造した。
【0063】更に、図10から13を用い、本発明のイ
ンクジェット被記録媒体を詳細に説明する。
【0064】紙製布の面を巻き内して3インチ紙管に巻
いている紙キャンバス布原反7を塗工装置の巻出し軸1
3に取り付けた。塗工装置はナイフコーター8を使用し
た。
【0065】図10に示すように紙キャンバス布の原反
7は巻き付けロール9、テンションロール10、塗工ロ
ールを経て乾燥機12を通過し巻取り軸14に取り付け
られている紙管に巻き取られる様にして取り付けた。こ
れで塗工準備が完了する。
【0066】次に、巻出し軸13と巻取り軸14を稼働
させながら、塗工タンク15の開口部を調整し発泡樹脂
液16を紙キャンバス布の原反7の紙製布6に塗工し
た。発泡樹脂液16の塗工厚は、ウエット時で100μ
m〜400μmが望ましい。本製造ではウエット時の塗
工厚を250μmとした。
【0067】紙製布6に発泡樹脂液16を塗工された紙
キャンバス布の原反7は、その状態で乾燥機12へ搬送
され乾燥温度100〜200℃で乾燥される。乾燥機1
2で乾燥する事により発泡樹脂層5が250〜300μ
m程度の厚みで紙キャンバス布の原反7に形成される。
図11にその時点での断面図を示す。
【0068】次に、発泡樹脂層5が形成された後、裏打
ち材4を剥離ロール17に巻き付け、発泡樹脂5の形成
された紙キャンバス布の原反7から裏打ち材4を剥離す
る。ホットメルト系の接着剤3は裏打ち材4に貼り付
き、剥離ロール17に巻き取られるので、新たに露出し
た紙製布6の表面を印字記録形成面とすることができ
る。図12にその時点での断面図を示す。
【0069】最後に、密着ロール18によって発泡樹脂
層5の貼り付け・剥離を行なう面に、離型物2を積層す
ることで本発明のインクジェット被記録媒体の原反を製
造した。図13にその時点での断面図を示す。
【0070】上記、インクジェット被記録媒体の原反を
所望のサイズに裁断することで本発明のインクジェット
被記録媒体を製造した。A4版サイズに裁断した本発明
のインクジェット被記録媒体を図3に示す。
【0071】フルーツバスケットとカラーパッチを入力
画像にしてカラーインクジェットプリンターBJC−6
00S(登録商標、(株)キヤノン製)を使用し本発明
の被記録媒体に印字を施したところ、紙製布6の持つ地
合いのため、非常に感じの良い画像を形成した被記録物
19を得ることができた。
【0072】OD値(光学濃度値)はカラーチェッカー
(マクベス社製)を使用し測定した結果、Y(イエロ
ー):1.28、M(マゼンタ):1.43、C(シア
ン):1.29、B(ブラック):1.32であった。
【0073】耐水性は被記録物19を水道水に3秒間浸
漬した後、吊した状態で自然乾燥させる浸漬の耐水性
と、スポイトで一滴の水道水を印字された黒文字(タイ
トル、又はサイン等)に滴下した後、自然乾燥させる滴
下水の耐水性を検討した。
【0074】その結果、被記録物19は水道水に浸漬し
ても変形が無く、しかも製糸のほつれも無かった。又、
ハサミ、カッターを用い所定の形状に切抜きを行なった
後、水道水に浸漬しても上記の結果と同様であった。
【0075】但し、インクジェット被記録媒体としての
滴下水の耐水性は、非常に劣悪でY、M、C、Bの各色
にインク滲みが発生した。又、浸漬の耐水性でも、各色
にインク流れが発生し、被記録物19の印字画像はほと
んど原形をとどめていなかった。
【0076】新たな被記録媒体にフルーツバスケットの
画像を印字することで被記録物19を製作した。
【0077】実験室が殺風景であったので、本発明の被
記録物19から離型物2を取外し、発泡樹脂層5の面を
ドアに貼付け観賞することに用いている。本発明の被記
録物19は平滑面であれば繰り返し貼付け/剥離が可能
であるため額縁等を必要とせず、ドア開閉の多い実験室
でも異常は無かった。
【0078】
【実施例2】本発明のインクジェット被記録媒体の製造
方法の概略を以下に示す。
【0079】実施例1で製造したインクジェット被記録
媒体の原反の紙製布の表面にインク保持層を形成し印字
記録形成面とすることで、本発明のインクジェット被記
録媒体を製造した。
【0080】図1及び図10を用い、本発明のインクジ
ェット被記録媒体を詳細に説明する。
【0081】実施例1と同様の方法で、図13に示すイ
ンクジェット被記録媒体の原反を製造した。
【0082】紙製布の面を巻き内して3インチ紙管に巻
いている実施例1の被記録媒体の原反を塗工装置の巻出
し軸13に取り付けた。塗工装置は実施例1と同様のナ
イフコーター8を使用した。
【0083】図10を用いて説明すると、実施例1の被
記録媒体の原反7は巻き付けロール9、テンションロー
ル10、塗工ロールを経て乾燥機12を通過し巻取り軸
14に取り付けられている紙管に巻き取られる様にして
取り付けた。これで塗工準備が完了する。
【0084】次に、巻出し軸13と巻取り軸14を稼働
させながら、塗工タンク15の開口部を調整すること
で、インク保持層1を形成するための塗工液を実施例1
の被記録媒体の原反7に塗工した。搬送速度:3m/m
in、乾燥温度:100〜130℃の条件で処理するこ
とにより紙製布6にインク保持層1を形成した。
【0085】尚、インク保持層1を形成するための塗工
液にはアルミナ水和物を顔料として用いた。塗工液の製
造は、アルミナ水和物をイオン交換水に分散した後、耐
水化剤として4級アンモニウム塩型水溶性樹脂と塩化ベ
ンザコニウムを添加する。更に、消泡剤としてシリコン
系消泡剤を添加、混合撹拌し、分散処理を施す事によっ
て完成する。
【0086】詳細には、イオン交換水53000gに対
しアルミナ水和物1800g、4級アンモニウム塩型水
溶性樹脂(40%水溶液)4000g、塩化ベンザコニ
ウム1200g、シリコン系消泡剤600gを添加、混
合撹拌し、分散処理したものである。
【0087】又、インク保持層1の塗工量(100℃・
10minの絶乾燥重量)は、1g/m2 〜50g/m
2 、好ましくは10g/m2 〜30g/m2 が良い。
【0088】最後に、インク保持層1を形成した実施例
1の被記録媒体の原反を巻取り軸14に取り付けられた
紙管に巻取ることで本発明の、インクジェット被記録媒
体の原反を製造した。該、インクジェット被記録媒体の
原反を所望のサイズに裁断することで本発明のインクジ
ェット被記録媒体を製造した。A4版サイズに裁断した
本発明のインクジェット被記録媒体の概略断面図を1図
に示す。又、インク保持層の形成状態を詳細に表わした
ものを図2に示す。
【0089】実施例1と同様に、フルーツバスケットと
カラーパッチを入力画像にしてカラーインクジェットプ
リンターBJC−600S(登録商標、(株)キヤノン
製)を使用し本発明の被記録媒体に印字を施したとこ
ろ、紙製布6の持つ地合いとインク保持層1を形成した
効果ため、非常に感じの良い油絵調の画像を形成した被
記録物19を得ることができた。
【0090】OD値(光学濃度値)を実施例1と同様に
して測定結果、Y:1.38、M:1.62、C:1.
43、B:1.57であった。Y、M、C、Bの各色と
も実施例1の被記録媒体と比較して、高いOD値(光学
濃度値)が得られた。
【0091】耐水性は被記録物19を水道水に3秒間浸
漬した後、吊した状態で自然乾燥させる浸漬の耐水性
と、スポイトで一滴の水道水を印字された黒文字(タイ
トル、又はサイン等)に滴下した後自然乾燥させる滴下
水の耐水性を検討した。
【0092】その結果、被記録物19は水道水に浸漬し
ても変形が無く、しかも製糸のほつれも無かった。又、
ハサミ、カッターを用い所定の形状に切抜きを行なった
後、水道水に浸漬しても上記の結果と同様であった。
【0093】又、インクジェット被記録媒体としての滴
下水の耐水性も非常に良好でY、M、C、Bの各色にイ
ンク滲みはみられなかった。又、浸漬の耐水性でも各色
ともにインク流れは発生せず、被記録物19の印字画像
は耐水性試験前の美しさを保っていた。
【0094】新たな被記録媒体にエンジェルフィッシュ
の画像を印字することで被記録物19を製作した。こ
の、被記録物19を所望のブックカバーサイズにカッテ
ィングすることでブックカバーを製作した。
【0095】上記のブックカバーから離型物2を取外
し、発泡樹脂層5の面を文庫本に貼付けて、オリジナル
ブックカバーとした。この、ブックカバーの表面にはイ
ンク保持層1が形成されているが、紙製布6にほとんど
吸収されているため、手触り、外観は紙製布6と変わら
ない。
【0096】又、上記のブックカバーは非常に吸水性が
優れているため、手が汗ばむ夏期の使用には最適であっ
た。
【0097】又、従来のブックカバーの様に折り曲げに
よって本に取り付けるのではなく本に直接貼付けている
ため、ブックカバーがずれる等の煩わしさが全く無かっ
た。
【0098】更に、このブックカバーは平滑面であれば
繰り返し貼付け/剥離が可能であるため、本を読み終っ
たら新しい本に貼付けて何度でも使用することが可能で
あった。
【0099】
【実施例3】本発明のインクジェット被記録媒体の製造
方法の概略を以下に示す。
【0100】不織布の片面又は両面にインク保持層を形
成した後、インク保持層の形成されていない面(両面に
インク保持層を形成した場合には、どちらの面でも良
い。)に発泡樹脂を形成し接着層とする。形成された発
泡樹脂層(接着層)の貼り付け・剥離を行なう面上には
離型面を積層することで、本発明のインクジェット被記
録媒体を製造した。
【0101】本来、不織布の片面に発泡樹脂層(接着
層)を形成した後、発泡樹脂層が形成されていない面に
インク保持層を形成した方が、インク保持層が全面に形
成されるため被記録媒体としての性能は優れていると考
えられる。
【0102】しかし、本検討では製造の簡易さ(製造コ
スト)を重要視し、前記の方法でインクジェット被記録
媒体を製造した。
【0103】図7、8及び図14を用い、本発明のイン
クジェット被記録媒体を詳細に説明する。
【0104】図14に示すように、3インチ紙管に巻い
ている不織布20(孔開き不織布)の原反を塗工装置の
巻出し軸13に取り付けた。塗工装置は含浸・ロールコ
ーター21を使用した。
【0105】本製造で使用した不織布20の原反には孔
開き不織布を使用したが、紙製布の代替が目的であるの
でフラットな不織布に布模様のエンボス加工を施したも
のでも良い。尚、孔開き不織布は、クラフレックス(登
録商標、(株)クラレ製)のASK1090(種類)を
使用した。
【0106】不織布20の原反は、テンションロール1
0、塗工ロール11、しぼりロール22、ヤンキードラ
ム23を経て巻取り軸14に取り付けられている紙管に
巻き取られる様にして取り付けた。これで塗工準備が完
了する。
【0107】次に、巻出し軸13と巻取り軸14を稼働
させながら、塗工液24を入れた塗工タンク15を上昇
させることで不織布20の原反に塗工液24を含浸させ
た。ここで使用した塗工液24は、実施例でインク保持
層1を形成するために用いた塗工液と同様のものを用い
た。
【0108】更に、塗工液24を含浸した不織布20の
原反は、しぼりロール22の調整によって、インク保持
層1の形成量を規定する。インク保持層1の形成量(1
00℃・10minの絶乾燥重量)は、1g/m2 〜5
0g/m2 、好ましくは10g/m2 〜30g/m2
良い。
【0109】最後に、3本のヤンキードラム23で乾燥
し、巻取り軸14に取り付けられた紙管に巻取ること
で、不織布原反20にインク保持層1を形成する事がで
きた。
【0110】尚、条件設定は、ラインスピード6m/m
in、ヤンキードラム23の温度は120〜130℃、
蒸気圧2.5Kとした。
【0111】ここで、インク保持層を形成した不織布2
0の原反に発泡樹脂を形成するため、使用する装置を実
施例1で使用したナイフコーター8に換える。
【0112】ナイフコーター8を使用し、インク保持層
を形成した不織布20の原反に実施例1と同条件で発泡
樹脂層5の形成及び離型物2の積層を施すことで、本発
明のインクジェット被記録媒体の原反を製造した。
【0113】但し本製造では基材に孔開き不織布を使用
したため、発泡樹脂液16の貫通を防止するためのエン
ドレスベルト25と、エンドレスベルト25に付着した
塗工液汚れを除去するためのドクターブレード26をナ
イフコーター8に付着した。本実施例で使用したナイフ
コーター8を図15に示す。
【0114】前記、インクジェット被記録媒体の原反を
所望のサイズに断裁することで本発明のインクジェット
被記録媒体を製造した。A4版サイズに裁断した本発明
のインクジェット被記録媒体の概略断面図を図7に示
す。又、インク保持層の形成状態を詳細に表わしたもの
を図8に示す。
【0115】フルーツバスケットとカラーパッチを入力
画像にしてカラーインクジェットプリンターBJC−6
00S(登録商標、(株)キヤノン製)を使用し本発明
の被記録媒体に印字を施したところ、孔開きの不織布2
0の持つ地合いのため非常に感じの良い画像を形成した
被記録物19を得ることができた。
【0116】OD値(光学濃度値)を実施例1と同様に
して測定結果、Y:1.34、M:1.55、C:1.
43、B:1.63であった。
【0117】被記録物19は水道水に浸漬しても変形が
無く、しかも糸のほつれもなかった。又、ハサミ、カッ
ターを用い所定の形状に切抜きを行なった後、水道水に
浸漬しても上記の結果と同様であった。
【0118】又、インクジェット被記録媒体としての滴
下水の耐水性は良好でY、M、C、Bの各色にインク滲
みは見られなかった。又、浸漬の耐水性でも、各色とも
にインク流れは多く発生せず、被記録物19の印字画像
は耐水性試験前と殆ど変わらなかった。
【0119】前記、インクジェット被記録媒体の原反に
女性モデルの画像を印字した後、被記録物19を1.0
m×1.5mのサイズにカッティングした。
【0120】上記の被記録物19から離型物2を取外し
た後、発泡樹脂層5の面を図16に示すスクリーンロー
ル27の被着面28に貼付ける事で被記録物19を簡単
に交換できるスクリーンロール27を製作した。被着面
28の材質は平滑面であることが要求されるため、透明
な塩化ビニールシートを用いた。
【0121】このスクリーンロール27を窓ガラスに取
り付け太陽光線を遮断したところ、孔開きの不織布20
の細かい孔から光がもれ、幻想的な空間をつくり出し
た。実用性とアート性を兼ね備えたスクリーンロール2
7であった。
【0122】
【実施例4】紙をこよりにして製糸した後、織り上げた
紙製布の原反(幅:1.2m、巻き長:100m)を用
い、本発明のインクジェット被記録媒体を製造する。
【0123】本発明のインクジェット被記録媒体の製造
方法の概略を以下に示す。
【0124】上記の紙製布原反の片面、又は、両面にイ
ンク保持層を形成した後、インク保持層の形成されてい
ない面(両面にインク保持層を形成した場合には、どち
らの面でも良い。)に柔軟で微細な網目状構造の基材か
らなる層を形成することで接着層とする。形成された柔
軟で微細な網目状構造の基材からなる層(接着層)の貼
り付け・剥離を行なう面上には離型物を積層すること
で、本発明のインクジェット被記録媒体を製造した。
【0125】図9及び図14を用い、本発明のインクジ
ェット被記録媒体を詳細に説明する。
【0126】図14に示す含浸・ロールコーター21の
巻出し軸13に、3インチ紙管に巻かれた紙製布原反を
取り付けた。
【0127】本製造で使用した紙製布とは、紙キャンバ
ス布(商品名、(株)和紙のイシカワ製)に裏打ち材を
形成していないものである。
【0128】後は、実施例3と同様の方法で紙製布原反
に塗工液24を含浸させた。ここで使用した塗工液24
は、実施例2でインク保持層1を形成する為に用いた塗
工液と同様のものを用いた。
【0129】更に、塗工液24を含浸した紙製布原反の
原反は、しぼりロール22の調整によって、インク保持
層1の形成量を規定する。インク保持層1の形成量(1
00℃・10minの絶乾燥重量)は、1g/m2 〜5
0g/m2 、好ましくは10g/m2 〜30g/m2
良い。
【0130】最後に、3本のヤンキードラム23で乾燥
し、巻取り軸14に取り付けられた紙管に巻取ること
で、紙製布原反にインク保持層1を形成する事ができ
た。
【0131】尚、条件設定は、搬送速度:4m/mi
n、ヤンキードラム23の温度は120〜130℃、蒸
気圧2.5Kとした。
【0132】ここで、インク保持層を形成した紙製布原
反に、柔軟で微細な網目状構造の基材からなる層29を
形成するため、使用する装置を換える。
【0133】ポリ塩化ビニールを混合溶液にて溶解し
て、可塑剤等を調合して柔軟質となった物質をスクリー
ン印刷の方法を用い、微細な網目状構造の基材からなる
層29を紙製布原反に形成し、離型物2の積層を施すこ
とで、本発明のインクジェット被記録媒体の原反を製造
した。
【0134】前記、インクジェット被記録媒体の原反を
所望のサイズに断裁することで本発明のインクジェット
被記録媒体を製造した。A4版サイズに裁断した本発明
のインクジェット被記録媒体の概略断面図を図7に示
す。
【0135】実施例1と同様の方法で印字を施し、実施
例1と同様にして被記録物19のOD値を測定結果、
Y:1.36、M:1.60、C:1.40、B:1.
55であった。Y、M、C、Bの各色とも実施例1の被
記録媒体と比較して、高いOD値(光学濃度値)が得ら
れた。
【0136】又、滴下水の耐水性及び、浸漬の耐水性に
ついても実施例2同様の結果であった。
【0137】
【実施例5】本発明のインクジェット被記録媒体の製造
方法の概略を以下に示す。紙キャンバス布原反の紙製布
の表面にインク保持層を形成し、さらにその上から部分
的に発泡樹脂を形成し接着層とする。形成された発泡樹
脂層(接着層)の貼り付け・剥離を行なう面上には離型
物を積層する事で、本発明のインクジェット被記録媒体
を製造した。
【0138】更に図10、17及び18を用い、本発明
のインクジェット被記録媒体を詳細に説明する。
【0139】紙製布の面を巻き内して3インチ紙管に巻
いている紙キャンバス布原反7を塗工装置の巻出し軸1
3に取り付けた。塗工装置はナイフコーター8を使用し
た。
【0140】図10に示すように、紙キャンバス布原反
7は、巻き付けロール9、テンションロール10、塗工
ロール11を経て乾燥機12を通過し巻取り軸14に取
り付けられている紙管に巻き取られるようにして取り付
けた。これで塗工準備が完了する。
【0141】実施例2と同様の塗工液を実施例2と同様
の条件で塗工することで、紙製布6にインク保持層1を
形成した。
【0142】次に、インク保持層1を形成した紙キャン
バス布原反を巻取り軸14に取り付けられた紙管に巻取
ることで第1工程が終了した。
【0143】第2工程は、インク保持層1を形成した紙
キャンバス布原反を、紙製布の面を巻き内して3インチ
紙管に巻き直した。
【0144】上記のインク保持層1を形成し巻き直しの
施された紙キャンバス布原反を、塗工装置の巻出し軸1
3に取り付けた。塗工装置はナイフコーター8を使用し
た。
【0145】実施例1と同条件で発泡樹脂層5を部分的
に形成した後、部分的に形成された発泡樹脂層5に離型
物2の積層を施すことで、本発明のインクジェット被記
録媒体の原反を製造した。本検討では、発泡樹脂層5を
部分的に形成するため、マスクキング部材として微粘着
フィルム30を使用した。
【0146】該、インクジェット被記録媒体の原反をA
4版サイズに裁断することで本発明のインクジェット被
記録媒体を製造した。A4版サイズに裁断した本発明の
インクジェット被記録媒体の概略断面図を図17に示
す。又、離型物2を取り除き発泡樹脂層の形成状態を詳
細に表わした正面図を図18に示す。
【0147】実施例1と同様の方法で印字を施し、実施
例1と同様にして被記録物19のOD値を測定結果、
Y:1.38、M:1.61、C:1.43、B:1.
57であった。
【0148】又、滴下水の耐水性及び、浸漬の耐水性に
ついても、実施例2同様の結果であった。
【0149】新たな被記録媒体の微粘着フィルム30を
剥離した後、印字記録形成面であるインク保持層1にチ
ェリーの画像を印字することで、2枚の被記録物19を
製作した。被記録物19を図19に示す。
【0150】この、2枚の被記録物19を用いクッショ
ンを製作した。クッションの製作方法は以下に記す通り
である。
【0151】チェリーの画像を施した2枚の被記録物1
9から離型物2を取り除き、発泡樹脂層5の面(接着
面)どうしを重ね合わせることで、仮止めを行なう。発
泡樹脂層5の面どうしは簡単に密着するため、通常の裁
縫の様に仮縫いは必要としない。又、仮止めを行なう前
に、チェリーの画像を下絵にして刺繍を施しても良い。
【0152】仮止めを行なった後、裏打ち材4を取り除
き3辺の本縫いを行なうことで袋を製作した。この袋の
裏表をひっくり返した後、袋に発泡ウレタン等を詰め込
み、他の1辺を折り込み本縫いを行なう事で、チェリー
絵柄のクッションを製作した。仮止めを行なう前に刺繍
を施しておけば、チェリー絵柄の刺繍入りクッションを
製作することも簡単にできる。
【0153】
【比較例1】実施例1の比較例として、紙キャンバス布
原反の裏打ち材に発泡樹脂を形成し接着層とする。形成
された発泡樹脂層(接着層)の貼り付け・剥離を行なう
面上には離型物を積層することで、比較のためのインク
ジェット被記録媒体を製造した。
【0154】更に、図10及び図20を用い、比較のた
めのインクジェット被記録媒体を詳細に説明する。
【0155】裏打ち材の面を巻き内して3インチ紙管に
巻いている紙キャンバス布原反7を塗工装置の巻出し軸
13に取り付けた。塗工装置は実施例1と同様のナイフ
コーター8を使用した。
【0156】図10に示すように、紙キャンバス布原反
7は、巻き付けロール9、テンションロール10、塗工
ロール11、を経て乾燥機12を通過し巻取り軸14に
取り付けられている紙管に巻き取られる様にして取り付
けた。これで塗工準備が完了する。
【0157】次に、巻き出し軸13と巻き取り軸14を
稼働させながら、塗工タンク15の開口部を調整し発泡
樹脂液16を紙キャンバス布原反7の裏打ち材4に塗工
した。
【0158】発泡樹脂液16の塗工厚及び乾燥機12の
設定温度を実施例1に合わせる事で、実施例1と同じ厚
みの発泡樹脂層5を形成した。
【0159】最後に、密着ロール18によって発泡樹脂
層5の貼り付け・剥離を行なう面に、離型物2を積層す
ることで比較のためのインクジェット被記録媒体の原反
を製造した。
【0160】但し、本検討では、裏打ち材に4に発泡樹
脂層5を形成したため、剥離ロール17は使用していな
い。
【0161】該、インクジェット被記録媒体の原反を所
望のサイズに裁断することで、比較のためのインクジェ
ット被記録媒体を製造した。A4版サイズに裁断したイ
ンクジェット被記録媒体の概略断面図を図20に示す。
【0162】実施例1と同様に、フルーツバスケットと
カラーパッチを入力画像にしてカラーインクジェットプ
リンターBJC−600S(登録商標、(株)キヤノン
製)を使用し本発明の被記録媒体に印字を施したとこ
ろ、紙製布6の持つ地合いのため、非常に感じの良い画
像を形成した被記録物19を得ることができた。
【0163】OD値(光学濃度値)を実施例1と同様に
して測定結果、Y:1.28、M:1.44、C:1.
29、B:1.33であった。Y、M、C、Bの各色と
も実施例1の被記録媒体と比較して、同等のOD値(光
学濃度値)が得られた。
【0164】耐水性の試験は、実施例1と同じく浸漬の
耐水性と滴下水の耐水性を検討した。
【0165】その結果、浸漬の耐水性では被記録物19
を水道水に浸漬すると、被記録物19は印字面を内側に
して強い巻き込みを起した。更に、時間が5〜10分間
経過すると、ホットメルト系接着剤3と紙製布6の界面
から剥離が部分的に生じた。
【0166】又、インクジェット被記録媒体としての滴
下水の耐水性は非常に劣悪でY、M、C、Bの各色にイ
ンク滲みが発生した。又、浸漬の耐水性でも各色にイン
ク流れが発生し、被記録物19の印字画像は殆ど原形を
とどめていなかった。
【0167】
【比較例2】実施例3の比較例として、不織布に発泡樹
脂を形成し接着層とする。形成された発泡樹脂層(接着
層)の貼り付け・剥離を行なう面上には離型物を積層す
ることで、比較のためのインクジェット被記録媒体を製
造した。
【0168】更に、図15及び図21を用い、比較のた
めのインクジェット被記録媒体を詳細に説明する。
【0169】実施例3で使用した図15に示すナイフコ
ーター8を使用し、不織布20の原反に実施例3と同条
件で発泡樹脂層5の形成及び離型物2の積層を施すこと
で、比較のためのインクジェット被記録媒体を製造し
た。
【0170】尚、本製造で使用した不織布20は、実施
例3で使用した不織布20と同様の孔開き不織布を使用
した。
【0171】前記、インクジェット被記録媒体の原反を
所望のサイズに裁断することで、比較のためのインクジ
ェット被記録媒体を製造した。A4版サイズに裁断した
本発明のインクジェット被記録媒体の概略断面図を図2
1に示す。
【0172】フルーツバスケットとカラーパッチを入力
画像にしてカラーインクジェットプリンターBJC−6
00S(登録商標、(株)キヤノン製)を使用し本発明
の被記録媒体に印字を施したところ、孔開きの不織布2
0の持つ地合いを生かし切れず、印字直後に滲みも見ら
れ、感じの良くない画像を形成した被記録物19を得
た。
【0173】OD値(光学濃度値)を実施例1と同様に
して測定結果、Y:0.96、M:1.38、C:1.
04、B:1.15であった。
【0174】耐水性の試験は、実施例1と同じく浸漬の
耐水性と滴下水の耐水性を検討した。
【0175】その結果、被記録物19は水道水に浸漬し
ても変形が無く、しかも紙糸のほつれも無かった。又、
ハサミ、カッターを用い所定の形状に切抜きを行なった
後、水道水に浸漬しても上記の結果と同様であった。
【0176】但し、インクジェット被記録媒体としての
滴下水の耐水性は非常に劣悪でY、M、C、Bの各色に
インク滲みが発生した。又、浸漬の耐水性でも各色にイ
ンク流れが発生し、被記録物19の印字画像は殆ど原形
をとどめていなかった。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、紙をこよりにして製糸した後、織り上
げた紙製布の印字記録形成面の裏面に、繰り返し貼り付
け・剥離を可能とする接着層を形成し、更に、印字記録
形成面にインク保持層を形成する事により、耐水性(印
字画像の劣化と被記録媒体の変形)不足と糸ほつれの欠
点を同時に解消した被記録媒体を製作できた。
【0178】又、上記の被記録媒体にインクジェット記
録を施すことで、ポスター、ステッカー、ラベル、表示
板、クッション用部材、スクリーンロール用部材等の被
記録物を製作することができた。
【0179】更に本出願に係る第2の発明によれば、紙
製布の代替として単価が非常に安価な不織布を用いる。
この不織布にインク保持層を含浸又は塗工形成した後、
印字記録形成面の裏面に繰り返し貼り付け・剥離を可能
とする接着層を形成することにより、糸ほつれの全く無
い非常に安価な被記録媒体及び被記録物を製作すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2に係る本発明の被記録媒体の概略断面
図。
【図2】インク保持層の形成状態を詳細に表わしたもの
である。
【図3】実施例1に係る本発明の被記録媒体の概略断面
図である。
【図4】実施例1に係る本発明の被記録媒体の概略断面
図である。
【図5】実施例1に係る本発明の被記録媒体の概略断面
図である。
【図6】実施例1に係る本発明の被記録媒体の概略断面
図である。
【図7】実施例3に係る本発明の被記録媒体の概略断面
図である。
【図8】インク保持層の形成状態を詳細に表わしたもの
である。
【図9】実施例4に係る本発明の被記録媒体の概略断面
図である。
【図10】実施例2でインク保持層、及び、発泡樹脂層
の塗工装置として用いたナイフコーターの模式図であ
る。
【図11】実施例1に係る本発明の被記録媒体を製造す
る工程における中間製品の説明図である。
【図12】実施例1に係る本発明の被記録媒体を製造す
る工程における中間製品の説明図である。
【図13】実施例1に係る本発明の被記録媒体を製造す
る工程における中間製品の説明図である。
【図14】実施例3及び、実施例4でインク保持層の形
成装置として用いた含浸・ロールコーターの模式図であ
る。
【図15】実施例3でインク保持層を形成した不織布の
原反に発泡樹脂層を形成するために塗工装置として用い
たナイフコーターの模式図である。
【図16】実施例3に係る本発明の被記録媒体に画像印
字を施した、被記録物を用いて製作したスクリーンロー
ルの模式図である。
【図17】実施例5に係る本発明の被記録媒体の概略断
面図である。
【図18】実施例5に係る本発明の被記録媒体から離型
物を取り除き発泡樹脂層の形成状態を詳細に表わした正
面図である。
【図19】実施例5でクッションを製作した際に用い
た。チェリーの画像印字の施された被記録物の模式図で
ある。
【図20】比較例1で製作した実施例1との比較のため
のインクジェット被記録媒体の概略断面図である。
【図21】比較例2で製作した実施例3との比較のため
のインクジェット被記録媒体の概略断面図である。
【図22】キャンバス布の概略断面図である。
【符号の説明】
1 インク保持層 2 離型物 3 接着剤 4 裏打ち材 5 発泡樹脂層 6 紙製布 7 紙キャンバス布原反 8 ナイフコーター 9 巻き付けロール 10 テンションロール 11 塗工ロール 12 乾燥機 13 巻出し軸 14 巻取り軸 15 塗工タンク 16 発泡樹脂液 17 剥離ロール 18 密着ロール 19 被記録物 20 不織布 21 含浸・ロールコーター 22 しぼりロール 23 ヤンキードラム 24 塗工液 25 エンドレスベルト 26 ドクターブレード 27 スクリーンロール 28 被着面 29 微細な網目状構造の基材からなる層 30 微粘着フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/04 JJH C09J 7/04 JJH JJN JJN JKF JKF JKN JKN JLE JLE D06P 5/00 111 D06P 5/00 111A

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙をこよりにして製糸した後、織り上げ
    た製糸布の印字記録形成面の裏面に、繰り返し貼り付け
    ・剥離を可能とする接着層を形成し、該、接着層の貼り
    付け・剥離を行なう面上には離型物が積層されているこ
    とを特徴とするインクジェット被記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記の紙が和紙であることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット被記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記、紙製布の片面、又は、両面にイン
    ク保持層が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェット被記録媒体。
  4. 【請求項4】 不織布の印字記録形成面の裏面に、繰り
    返し貼り付け・剥離を可能とする接着層を形成し、該、
    接着層の貼り付け・剥離を行なう面上には離型物が積層
    されていることを特徴とするインクジェット被記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 不織布の片面、又は、両面にインク保持
    層が形成されていることを特徴とする請求項4記載のイ
    ンクジェット被記録媒体。
  6. 【請求項6】 繰り返し貼付け・剥離を可能にする接着
    層が、微細な気泡を複数含有する発泡樹脂層である請求
    項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット被記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 繰り返し貼付け・剥離を可能にする接着
    層が、柔軟で微細な網目状構造の基材からなる層である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット被
    記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェット被記録媒体の印字記録形成面に、インクジ
    ェット方式により、画像が形成されたインクジェット被
    記録物。
  9. 【請求項9】 印字記録形成面の裏面に裏打ちの施され
    た紙製布、又は、印字記録形成面にインク保持層を形成
    し、裏面に裏打ちの施された紙製布の裏打ちを施してい
    ない面の周辺(額縁状)に接着層を形成し、該、接着層
    の貼り付け・剥離を行なう面上には離型物が積層されて
    いることを特徴するインクジェット被記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のインクジェット被記録
    媒体の印字記録形成面に、インクジェット方式により、
    画像が形成されたインクジェット被記録物。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のインクジェット被記
    録物に刺繍を施し製作することを特徴とするクッショ
    ン。
  12. 【請求項12】 可撓性層状物の一方の面には接着層を
    設け、更に可撓性層状物の表面にはインク保持層を、ま
    た接着層の外側表面には粘着性層を設けたことを特徴と
    するインクジェット被記録媒体。
  13. 【請求項13】 接着層が、発泡樹脂層であることを特
    徴とする請求項12記載のインクジェット被記録媒体。
  14. 【請求項14】 接着層が、柔軟で微細な網目状構造で
    あることを特徴とする請求項12記載のインクジェット
    被記録媒体。
  15. 【請求項15】 粘着性層の外側表面には離型物を設け
    たことを特徴とするインクジェット被記録媒体。
  16. 【請求項16】 可撓性層状物の一方の面には接着層を
    設け、更に可撓性層状物の表面にはインク保持層を、ま
    た接着層の外側表面には粘着性層を設けたインクジェッ
    ト被記録媒体にインクジェット方式により画像が形成さ
    れていることを特徴とする記録媒体。
  17. 【請求項17】 可撓性層状物が、紙をこよりにして製
    糸した後編織した紙製布であることを特徴とする請求項
    12記載のインクジェット被記録媒体。
  18. 【請求項18】 紙が、和紙であることを特徴とする請
    求項17記載のインクジェット被記録媒体。
  19. 【請求項19】 可撓性層状物が、不織布であることを
    特徴とする請求項12記載のインクジェット被記録媒
    体。
  20. 【請求項20】 発泡樹脂層が、微細な気泡を複数含有
    していることを特徴とする請求項13記載のインクジェ
    ット被記録媒体。
  21. 【請求項21】 インク保持層は、アルミナ水和物、耐
    水化剤および消泡剤を含有することを特徴とする請求項
    12記載のインクジェット被記録媒体。
  22. 【請求項22】 耐水化剤は、4級アンモニウム塩型水
    溶性樹脂および塩化ベンザルコニウムを含有することを
    特徴とする請求項21記載のインクジェット被記録媒
    体。
  23. 【請求項23】 インク保持層は、1〜50g/m
    2(100℃、10分の絶乾燥重量)形成されているこ
    とを特徴とする請求項12に記載のインクジェット被記
    録媒体。
  24. 【請求項24】 可撓性層状物の一方の面には接着層を
    設け更に可撓性層状物の表面にはインク保持層を、また
    接着層の表面には粘着性層を設けたインクジェット被記
    録媒体であって、昼光を通し得る細かい穴を有すること
    を特徴とするインクジェット被記録媒体。
  25. 【請求項25】 粘着性層で表面に露出している部分に
    は、被覆層が設けてある事を特徴とする請求項12又は
    24記載のインクジェット被記録媒体。
  26. 【請求項26】 可撓性層状物の一方の面には接着層を
    設け、更に可撓性層状物の表面にはインク保持層を、ま
    た接着層の外側表面には粘着性層を設けたインクジェッ
    ト被記録媒体にインクジェット方式により画像が形成さ
    れている記録媒体の粘着性層の面同士で張り合わせて形
    成した袋に詰めものを封入したことを特徴とするクッシ
    ョン。
  27. 【請求項27】 袋の表面には刺繍が施されていること
    を特徴とする請求項26記載のクッション。
  28. 【請求項28】 可撓性層状物の一方の面には接着層を
    設け、更に可撓性層状物の表面にはインク保持層をまた
    接着層の表面には粘着性層を設けたブックカバー。
  29. 【請求項29】 インク保持層には、画像が形成されて
    いることを特徴とする請求項28記載のブックカバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463011B1 (ko) * 2000-10-27 2004-12-23 캐논 가부시끼가이샤 잉크 젯용 피기록 매체

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