JP4454458B2 - インクジェットプリント用マーキングシート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリント用マーキングシート及びその製造方法に関する。
Tシャツ、トレーナー等の衣料や袋物又は垂れ幕等の基布に、所定の文字やデザインしたマーク、ワッペン等を貼り付けて装飾・表示する方法があるが、このようなプリントマークを作製する手法として、所定の文字や絵柄を衣料に直接印刷する方法と、印刷をしたシートを貼り付ける方法がある。
従来後者の方法では、インクリボンにプリンターヘッドの熱と圧力を与えることによってシートにインクを転写する熱転写プリント方式で絵柄を作製する方法が主流であり、例えば、特許文献1には、80℃〜150℃の軟化温度を有するポリウレタン樹脂を主成分とする基材層の裏面にホットメルト接着剤層が積層された熱転写プリント用マーキングシートが開示されている。
また後者の方法による作製方法の一つとして、溶剤系インクジェットプリンターでのプリント方式により絵柄を作製する方法がある。しかし、溶剤型インクジェットプリンターで印刷する場合、顔料を分散させるための溶剤がインク中に含まれているため、印刷されたインク中の溶剤がシート中に残留し、フィルムが膨潤、軟化するといった問題が生ずる。
インク中に含まれる溶剤は、プリンターヘッドの目詰まり安定性、保管性、環境対応から揮発性を考慮し、高沸点(200〜280℃)で設計されたものであり、具体的には、ジエチルカルビトール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等が使用されている。このため、印刷によってフィルム中に吸収されたこれらの溶剤は空気中に揮発しにくく、フィルムが膨潤、軟化してしまう。そして、その結果、次の工程でのカッティング加工時に、カッターの動きに対して反作用の力が働かないことにより、良好な直線性が得られず、適正なカットができないといった問題が発生する。
また、溶剤系インクジェットプリンターでのプリント方式によって印刷する場合に作画性に優れていること、即ち、インクの横方向へのにじみを防止することかできるようなインク吸収力を有すること、印刷後短時間で乾燥することができること、作成した色データに近い発色性が得られること、印刷時のフィルム搬送性に優れていることも要求される。
従って、インクジェットプリント用マーキングシートにおいて、溶剤系顔料インクを搭載するインクジェットプリンターで印刷しても、作画性が良好で、カッティング加工に優れるインクジェットプリント用マーキングシートの開発が望まれていた。
特開2003−63157号公報
本発明は、上記現状に鑑み、溶剤系顔料インクを搭載するインクジェットプリンターによる印刷において作画性が良く、印刷後のカッティング加工やカストリ作業性に優れるインクジェットプリント用マーキングシートを提供することを目的とする。
本発明は、プロテクトフィルム層、フィルム層、ホットメルト接着剤層及びセパレーター層をこの順に積層したインクジェットプリント用マーキングシートであって、上記フィルム層は、シリカ及びポリウレタン樹脂を含有し、厚みが10〜70μmのものであり、上記シリカは、平均粒子径が1〜15μmであり、上記フィルム層中のポリウレタン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して1〜100質量部含有され、上記ホットメルト層は、熱軟化温度が60〜120℃の範囲であるポリエステル系ポリウレタン樹脂又はポリエステル系樹脂からなり、厚みが20〜100μmのものであり、上記セパレーター層は、剥離層及び支持体層からなり、上記剥離層がメラミンアルキド系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなり、上記支持体層がポリエステル系樹脂からなり、上記セパレーター層の厚みは、50〜200μmであることを特徴とするインクジェットプリント用マーキングシートである。
本発明は、また、プロテクトフィルム層、フィルム層、ホットメルト接着剤層及びセパレーター層をこの順に積層したインクジェットプリント用マーキングシートであって、上記フィルム層は、シリカ及びポリウレタン樹脂を含有し、厚みが10〜70μmのものであり、上記シリカは、平均粒子径が1〜15μmであり、上記フィルム層中のポリウレタン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して1〜100質量部含有され、上記ホットメルト層は、熱軟化温度が60〜120℃の範囲であるポリエステル系ポリウレタン樹脂又はポリエステル系樹脂からなり、厚みが20〜100μmのものであり、上記セパレーター層は、剥離層及び支持体層からなり、上記剥離層がポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなり、上記支持体層が、紙層及びポリエチレン系樹脂層、又は、紙層及びポリプロピレン系樹脂からなり、上記セパレーター層の厚みは、80〜200μmであることを特徴とするインクジェットプリント用マーキングシートでもある。
上記フィルム層は、更に二酸化チタンを含有し、上記二酸化チタンは、平均粒子径が0.1〜10μmであり、上記フィルム層中のポリウレタン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して1〜100質量部含有されるものであることが好ましい。
上記ポリウレタン樹脂は、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂又はポリエーテル系ポリウレタン樹脂であることが好ましい。
上記プロテクトフィルム層は、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリエステル系樹脂からなり、上記プロテクトフィルム層の厚みは、5〜100μmであることが好ましい。
本発明はまた、上述したインクジェットプリント用マーキングシートの製造方法であって、プロテクトフィルム層の片面に、フィルム層用配合液を塗工し乾燥させて、上記プロテクトフィルム層及びフィルム層からなる積層体を作製する工程(a)と、剥離層及び支持体層からなるセパレーター層の上記剥離層側の表面にホットメルト接着剤溶液を塗工し乾燥させて、上記セパレーター層及びホットメルト接着剤層からなる積層体を作製する工程(b)と、上記工程(a)で作製した積層体のフィルム層と、上記工程(b)で作製した積層体のホットメルト接着剤層とが接するように積層する工程(c)とからなることを特徴とするインクジェットプリント用マーキングシートの製造方法でもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートは、溶剤系顔料インクを搭載するインクジェットプリンターにより所望の文字や図柄を印刷してカットした後、衣料等の基布に、熱と圧力により接着させてプリントマークを作製する際使用されるシートであり、衣料等の装飾表示用に好適に適用され得る。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートは、特定の厚みを有するフィルム層に、ポリウレタン樹脂と特定粒子径のシリカとを特定量含有し、かつホットメルト接着剤層に、特定の熱軟化温度を有するポリエステル系ポリウレタン樹脂又はポリエステル系樹脂を含有するものであるため、インク中の溶剤成分を適正に膨潤、吸収し、インク中の樹脂成分及び顔料(着色剤)を定着させることができる。このため、本発明のインクジェットプリント用マーキングシートに対して、インクジェットプリンターを用いて印刷した際、優れた作画性(インク吸収力、乾燥性、発色性、プリント走行性)を示す。
また、本発明のインクジェットプリント用マーキングシートは、上述したようなポリウレタン及びシリカを含有し、かつ上述のようなホットメルト接着剤層を有するものであるため、シリカがインク中の溶剤成分を吸着し、フィルム中のポリウレタン樹脂の膨潤・軟化を防ぐことができる。このため、印刷後カッターで所望の絵柄等をカットする際、カッターの動きに対して反作用の力が働き、良好な直線性を得ることができ、かつカストリ作業を容易に行うことができる。従って、上記インクジェットプリント用マーキングシートに印刷した場合、適正なカットやカストリ作業を容易に行うことができる。
上記インクジェットプリント用マーキングシートは、プロテクトフィルム層、フィルム層、ホットメルト接着剤層及びセパレーター層からなるものである。
上記フィルム層は、印刷するとインクが吸収されて、着色パターンが示される層である。
上記フィルム層は、シリカを含有するものである。シリカを含有すると、多孔質であるシリカがインク中の顔料成分や溶剤を吸収するため、フィルム層中の樹脂が吸収する溶剤量を抑えることができる。これにより樹脂の膨潤、軟化を抑制でき、上記マーキングシートのカッティング加工が容易になる。また上記シリカの顔料成分の吸収・定着の効果として、Tシャツ等に貼り付けられた後の実使用上においては、洗濯機での洗濯時において、顔料成分を保持し、引っかき等で顔料がとれる現象を抑制し得ることが挙げられる。
上記シリカの平均粒子径は、下限1μm、上限15μmである。1μm未満であると、製造上技術的には可能であり、本発明のシート性能上は問題ないと考えられるが、粒子の安定性を保持するため高価なものとなりコストが高くなるといった問題が生じるおそれがある。15μmを超えると、表面の平滑性が悪くなり、カッター刃にシリカが引っかかる等の不具合が生じるおそれがある。例えば、上記フィルム層が10μmであった場合、フィルム層よりシリカの粒子が大きく、フィルム表面からシリカが突起することによって、表面に凹凸が生じてしまう。上記平均粒子径は、下限2μmであることがより好ましく、上限7μmであることがより好ましい。なお、上記平均粒子径は、コールターカウンター法により試験を行い、得られた(D50)μmの値である。
上記シリカの含有量は、上記フィルム層中のポリウレタン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して下限1質量部、上限100質量部である。1質量部未満であると、カット時にカッターの動きに対して反作用の力が働かずに良好な直線性が得られにくくなり、洗濯性、引っかき等も弱くなるおそれがある。100質量部を超えると、フィルム層表面の摩擦抵抗が大きくなりすぎて引っかき強度が弱くなる場合がある。また、シリカの割合が多くなることによって、フィルム層が硬くなり、基布に貼着したときにゴアゴア感が大きくなり着心地が悪くなるといった不具合も生じるおそれがある。上記下限は、20質量部であることがより好ましく、上記上限は、70質量部であることがより好ましい。
上記シリカの市販品としては、例えば、カープレックスBS312AM、カープレックスBS303、カープレックスBS312AJ、(商品名、DSLジャパン社製)、SYLOPRINT−5、サイリシア440(富士シリシア化学社製)が挙げられる。
上記フィルム層は、ポリウレタン樹脂を含有するものである。ポリウレタン樹脂を含有することによって、基布に貼り合わせた後の風合い(柔らかさ)が良好なものが得られる。また、プリント部分の発色やインクの吸収力にムラが発生(滲みが出る)することを抑制することができるため、優れた作画性を得ることができる。
上記ポリウレタン樹脂としては、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂又はポリカーボネート系ポリウレタン樹脂が好ましい。上記シリカとこれらのポリウレタン樹脂とを併用することによって、作画性及びカッティング適性をより向上させることができる。なお、基布に貼り合せた後の柔らかさについては、3種の中ではポリカーボネート系ポリウレタン樹脂が比較的硬いが、厚みを制限することで所望の柔らかさを得ることができる。
上記フィルム層において、上記ポリエステル系ポリウレタン樹脂、上記ポリカーボネート系ポリウレタン、上記ポリエーテル系ポリウレタン樹脂とは、ポリウレタンの主要な構成成分であるポリオールの一つとして、それぞれポリエステルポリオール類、ポリカーボネートポリオール類、ポリエーテルポリオール類を使用し、ポリイソシアネートと反応させて得たものである。
上記ポリエステルポリオール類は、例えば、ジカルボン酸とグリコールとを常法に従って反応させることにより得ることができる。上記ジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸、それらのエステル形成性誘導体等を挙げることができる。上記グリコール成分としては、例えば、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等の脂肪族グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、p−キシレンジオール等の芳香族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオキシアルキレングリコール等を挙げることができる。これらによるポリエステルポリオール類は線状構造であるが、3価以上のエステル形成成分を用いて分枝状ポリエステルとすることもできる。
上記ポリカーボネートポリオール類は、例えば、炭酸エステルとジオールとを反応させることにより得ることができる。上記炭酸エステルとしては、例えば、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート等を挙げることができる。上記ジオールとしては、例えば、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリカプロラクトンジオール、トリメチルヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール等を挙げることができる。また、ポリカーボネートジオールとジカルボン酸又はポリエステルとの反応で得られるポリエステルポリカーボネートであってもよい。
上記ポリエーテルポリオール類としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、それらの共重合体等ポリアルキレングリコール等を挙げることができる。
上記ポリイソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族系ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート等を挙げることができる。
上記ポリエステル系ポリウレタン樹脂、上記ポリカーボネート系ポリウレタン、上記ポリエーテル系ポリウレタン樹脂を構成する他の成分としては、鎖長延長剤、架橋剤を挙げることができる。
上記鎖延長剤又は架橋剤としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、水等が挙げられる。
上記ポリエステル系ポリウレタン樹脂の市販品としては、例えば、ラックスキンU−2216(商品名、樹脂固形分30%、希釈溶剤ジメチルホルムアミド(DMF)、メチルエチルケトン(MEK)、セイコー化成社製)、レザミンME44ELP(商品名、樹脂固形分30%、希釈溶剤DMF、MEK、大日精化工業社製)等が挙げられる。上記ポリエーテル系ポリウレタン樹脂の市販品としては、例えば、ラックスキンU2599−2(商品名、樹脂固形分30%、セイコー化成社製)、サンプレンHMP−17A(商品名、樹脂固形分30%、希釈溶剤DMF、MEK、三洋化成工業社製)等が挙げられる。上記ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂の市販品としては、例えば、U−2625−1(商品名、樹脂固形分25%、セイコー化成社製)、レザミンME−8200LP(商品名、樹脂固形分30%、希釈溶剤DMF、トルエン、大日精化工業社製)等が挙げられる。
上記フィルム層は、更に二酸化チタンを含有するものであることが好ましい。二酸化チタンは、フィルム層に白の意匠を付けるためや隠蔽性を付与する目的で通常使用されるが、本発明において使用する場合は、上記の目的に加えて、二酸化チタンがインク中の溶剤を吸収することによりカッティング適性を向上させることができる。
上記二酸化チタンの平均粒子径は、下限0.1μm、上限10μmであるものが好ましい。0.1μm未満であると、製造上技術的には可能であり本発明のシート性能上は問題ないと考えられるが、粒子の安定性を保持するため高価なものとなりコストが高くなるといった問題が生じるおそれがある。10μmを超えると、フィルム層の表面形状が凹凸になり、フィルム層の質感が劣るおそれがある。上記下限は、0.1μmであることがより好ましく、上記上限は、7μmであることがより好ましい。
上記二酸化チタンの含有量は、上記フィルム層中のポリウレタン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、下限1質量部、上限100質量部であることが好ましい。また、上記下限は、50質量部であることがより好ましい。上記含有量が50質量部を超えると、シリカ程の効果はないもののカッティング適性が向上する効果(カット部の直線性が良くなる効果)がみられる。
上記フィルム層が二酸化チタンを含有するものである場合、上記シリカの含有量と二酸化チタンの含有量との総量は、上記フィルム層中のポリウレタン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、200質量部以下が好ましい。200質量部を超えると、フィルム層が硬くなりすぎて風合いが悪くなり、実使用上問題が生じるおそれがある。なお、150質量部を超える場合は、フィルム層の厚みを下限10μm、上限30μmの範囲に特定することが好ましい。
上記フィルム層は、本発明の効果を阻害しない範囲内で、必要に応じて、その他の樹脂、紫外線吸収剤、難燃剤等の添加剤、衣料分野等において通常用いられる添加剤等を含むものであってもよい。
上記フィルム層の厚みは、下限10μm、上限70μmである。厚みが10μm未満であると、印刷時にインク中の溶剤成分によってフィルム層の膨潤、軟化が大きくなり、その結果、印刷後のカッティング加工時にカッターの動きに対して反作用の力が働かずに良好な直線性が得られず、適正なカットが得られないといった問題が生じるおそれがある。またインクを吸収できるフィルム層の容積が小さくなることから乾燥時間が比較的長くかかるといった問題が生じるおそれがある。70μmを超えると、印刷時やカッティング加工時に問題はないが、基布と貼り合わせた後柔らかさが得られない(ゴアゴア感がでてしまう)おそれがある。またコスト的にも高くなる問題が生じるおそれがある。
上記ホットメルト接着剤層は、上記フィルム層とセパレーター層との間に設けられたものであり、上記フィルム層と基布とを貼着するための接着剤を有する層である。
上記ホットメルト接着剤層は、熱軟化温度が下限60℃、上限120℃の範囲であるポリエステル系ポリウレタン樹脂又はポリエステル系樹脂からなるものである。熱軟化温度が60℃未満であると、カッティング加工時に上記マーキングシートにかかる熱が30〜60℃であることから、この温度域で上記ホットメルト接着剤層が軟化してしまう(ゴム弾性が強くなる)場合がある。その結果、カッティング加工の際、カッターの動きに対して反作用の力が働かずに良好な直線性が得られず、適正なカットが得られないといった問題が生じるおそれがある。120℃を超えると、基布への貼り合わせ加工(プレス加工)時にホットメルト接着剤層が充分に軟化しないため、必要な基布への接着強度が得られないおそれが生じる。上記熱軟化温度は、下限80℃であることがより好ましく、上限110℃であることがより好ましい。
上記ホットメルト接着剤層において、上記ポリエステル系ポリウレタン樹脂としては、例えば、上述したフィルム層中のポリエステル系ポリウレタン樹脂と同様のものを挙げることができる。
上記ホットメルト接着剤層において、上記ポリエステル系樹脂を構成するジオール成分としては、例えば、ポリオキシプロピレン2,2−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,0)−ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等を挙げることができ、3価以上の多価アルコールがこれらとともに使用されてもよい。
上記3価以上の多価アルコールとしては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン等を挙げることができる。
また、上記ポリエステル系樹脂を構成する酸成分としては、例えば、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、イタコン酸、グルタコン酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マロン酸、アルケニルコハク酸等のジカルボン酸を挙げることができ、3価以上の多価カルボン酸がこれらとともに使用されてもよい。
上記3価以上の多価カルボン酸としては、例えば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等を挙げることができる。
上記ホットメルト接着剤層の材料の市販品としては、例えば、レザミンUD1305(商品名、大日精化工業社製)、バイロンGM−990(商品名、東洋紡績社製)等が挙げられる。
上記ホットメルト接着剤層の厚みは、下限20μm、上限100μmである。20μm未満であると、耐洗濯性等、実使用時において接着力(凝集力)が不充分で、基布へのくい込み効果が出ずに所望の接着強度が得られないおそれがある。100μmを超えると、所望の接着強度は得られるものの、ゴアゴア感が強くなるために満足する風合いが得られない場合がある。上記ホットメルト接着剤層の厚みは、下限35μmであることがより好ましく、上限50μmであることがより好ましい。
上記ホットメルト接着剤層の基布への接着強度は、15N/10mm以上であることが好ましい。15N/10mm以上であると、マーキングシートが衣料等の基布から剥がれることを充分に防止することができる。なお、上記接着強度は、JIS K−6772に準拠する剥離試験(温度23℃、剥離速度200mm/分)により得られた値である。
上記セパレーター層は、衣料や袋物等の基布への貼着前のマーキングシートにおいて、ホットメルト接着剤層を保護するとともに、上記の各層を支持するものであり、基布への貼着の際には、ホットメルト接着剤層から剥離され、セパレーター層を剥がした状態で基布へのマーキングシートの貼着が行われるものである。
上記セパレーター層は、剥離層及び支持体層からなるものであることが好ましい。上記剥離層は、ホットメルト接着剤層に隣接し、剥離ができる層である。上記支持体層は、最下層にあって本発明のインクジェットプリント用マーキングシートを支持する層である。
上記剥離層は、メラミンアルキド系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなるものであることが好ましい。本発明のマーキングシートでは、ホットメルト接着剤層が熱軟化温度が60〜120℃のポリエステル系ポリウレタン樹脂又はポリエステル系樹脂からなるものである場合、室温域ではこの層が軟化しておらず、タックのない状態である。このため、一般的に適用されるシリコン系樹脂からなる剥離層では、剥離力が弱すぎてカッティング適性やカストリ作業性が悪く、また軽い外力で剥離層/ホットメルト接着剤層間で剥離が発生してエアーが混入してしまい、ホットメルト接着剤層がセパレーターから浮いてしまうといった不具合が生じるおそれがある。しかし、上記剥離層にメラミンアルキド系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂を用いる場合には、上記のような不具合は生じにくい。また、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂を剥離層とする場合は、セパレーター層の支持体層の上面にこのままその素材をラミネートしていたほうがコスト的に安くなるといった利点もある。
上記剥離層が、メラミンアルキド系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなるものである場合、上記支持体層は、ポリエステル系樹脂からなるものであることが好ましい。ポリエステル系樹脂を含有すると、シートのフラット性や、温度や湿度に対して形状変化が極めて少なくなり、インクジェットプリンターでの印刷時においてシートの搬送性に優れたものになる。上記ポリエステル系樹脂としては、インクジェットプリンターでの印刷時における搬送性に優れていること、加熱ヒーターによって変形しないこと(耐熱性)、吸湿により変形しないこと、カッティング加工時にカッター刃によって破れないこと等の点で、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
上記セパレーター層がメラミンアルキド系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなる剥離層と、ポリエステル系樹脂からなる支持体層とにより構成される場合、上記セパレーター層の厚みは、下限50μm、上限200μmであることが好ましい。50μm未満であると、プリント走行性に問題が生じるおそれはないが、カッティング加工時において支持体までカットしてしまい、後加工のカストリ作業性が悪くなる問題が生じるおそれがある。200μmを超える場合は性能上問題ないが、コストが高くなるといった問題が生じるおそれがある。
上記セパレーター層はまた、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなる剥離層と、紙層及びポリエチレン系樹脂層、又は、紙層及びポリプロピレン系樹脂からなる支持体層とにより構成されるものであることが好ましい。上記セパレーター層が紙の単層である場合は、湿度の影響でカールが発生するおそれがあるが、上記のような構成からなるセパレーター層では、温度や湿度による支持体層の変形を抑制することができる。
上記セパレーター層が、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなる剥離層と、紙層及びポリエチレン系樹脂層、又は、紙層及びポリプロピレン系樹脂からなる支持体層とにより構成されるものである場合、上記セパレーター層の厚みは、下限80μm、上限200μmであることが好ましい。80μm未満であると、カッティング加工時において支持体までカットしてしまい、後加工のカストリ作業性が悪くなる問題が生じるおそれがある。200μmを超えると、性能上問題ないが、コストが高くなるといった問題が生じるおそれがある。上記下限は100μmであることがより好ましく、上記上限は150μmであることがより好ましい。上記セパレーター層がこのような3層構造からなるものである場合、印刷時におけるシートの搬送性等について充分な性能が得られる点で、剥離層の厚み(ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂)、支持体層中のポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂により形成される層の厚みは、両者とも下限15μm、上限25μmであることが好ましい。
上記セパレーター層に対するホットメルト接着剤層の剥離力は、下限5g/25mm、上限50g/25mmであることが好ましい。5g/25mm未満であると、剥離力が弱過ぎてカス取り時に注意して不要部分を取り除かないと必要なマーク部分まで剥離するおそれがある。50g/25mmを超えると、剥離力が強過ぎてカス取り時に強い力が必要となり、しかも強引にカス取りをするとマーキングシートが折れたり破れたりするおそれがある。なお、上記剥離力は、長さ150mm、幅25mmのサンプルを、長手方向に両面テープにてアルミ板に貼付け、フィルム側から5.0mm/秒(300mm/分)で引張試験機によって、温度295±2K(23±2℃)、1.57rad(180°)剥離で測定した値である。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートは、上記フィルム層の上に、更にプロテクトフィルム層を積層したものである。上記プロテクトフィルム層は、印刷面であるフィルム層を保護するものであり、印刷時に剥離されて使用されるものである。上記フィルム層が軟化温度の低いポリウレタン樹脂からなるものであるため、上記プロテクトフィルムを有することにより、フィルム層と裏面のセパレーター層とのブロッキングを防止することができる。従って、例えば、本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの製品をロール状態で保管した場合に、優れた展開性を発揮させることができる。
上記プロテクトフィルム層は、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリエステル系樹脂からなるものであることが好ましい。これらの樹脂はフィルム層のポリウレタン樹脂との接着性がないため、好ましい。上記ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリエステル系樹脂からなるものとしては、例えば、ポリプロピレン系樹脂クリヤー樹脂フィルム、ポリエチレン系樹脂クリヤー樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂クリヤー樹脂フィルムを使用することができる。
上記プロテクトフィルム層の厚みは、下限5μm、上限100μmであることが好ましい。5μm未満であると、印刷前の剥離時にプロテクトフィルム層が破れてしまい作業性が悪くなるといった問題が生じるおそれがある。100μmを超えると、プロテクトフィルム層としてオーバースペックとなるばかりかコストが高くなる問題が生じるおそれがある。上記プロテクトフィルム層の厚みは、下限25μmであることがより好ましく、上限60μmであることがより好ましい。
上記プロテクトフィルム層の市販品としては、例えば、ポリプロピレン樹脂系クリヤーフィルムRS#12(商品名、サントックス社製)等が挙げられる。
上記インクジェットプリント用マーキングシートは、溶剤型顔料インクを搭載するインクジェットプリンターに適用するものであるが、なかでも、グリコールエーテル系溶剤を溶剤成分として含有する溶剤型顔料インクを使用するインクジェットプリンターに対して好適に使用することができる。このようなインクを搭載するプリンターに適用した場合には、作画性、カッティング適性をより向上させることができる。
上記インクジェットプリント用マーキングシートが接着される被着体(基布)としては特に限定されず、例えば、分散染料により染色されたポリエステル繊維、ナイロン繊維、トリアセテート繊維等の合成繊維をはじめとする種々の素材からなる基布を用いることができる。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの例を、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、プロテクトフィルム層1、フィルム層2、ホットメルト接着剤層3及びセパレーター層6をこの順に積層した本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの概略図である。図1の例では、上記セパレーター層6は、剥離層4と支持体層5とからなる。
図2は、プロテクトフィルム層1、フィルム層2、ホットメルト接着剤層3及びセパレーター層6をこの順に積層した本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの概略図の一例である。図2の例では、セパレーター層6は、ポリエチレン系樹脂7からなる剥離層と、紙層8及びポリエチレン系樹脂9からなる支持体層とにより構成されるものである。
図3は、プロテクトフィルム層1、フィルム層2、ホットメルト接着剤層3及びセパレーター層6をこの順に積層した本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの概略図の一例である。図3の例では、セパレーター層6は、ポリエチレン系樹脂10からなる剥離層と、紙層11及びポリプロピレン系樹脂12からなる支持体層とにより構成されるものである。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートにおける各層の積層方法は、特に限定されるものではなく、例えば、塗布、ラミネート、スクリーン印刷、Tダイ法等の押出装置を用いる方法等、種々の方法を採用することができる。
上記インクジェットプリント用マーキングシートの製造方法としては、例えば、プロテクトフィルム層の片面に、フィルム層用配合液を塗工し乾燥させて、上記プロテクトフィルム層及びフィルム層からなる積層体を作製する工程(a)と、剥離層及び支持体層からなるセパレーター層の上記剥離層側の表面にホットメルト接着剤溶液を塗工し乾燥させて、上記セパレーター層及びホットメルト接着剤層からなる積層体を作製する工程(b)と、上記工程(a)で作製した積層体のフィルム層と、上記工程(b)で作製した積層体のホットメルト接着剤層とが接するように積層する工程(c)とからなる方法を挙げることができる。これにより、上述したインクジェットプリント用マーキングシートを製造することができる。このようなインクジェットプリント用マーキングシートの製造方法もまた本発明の一つである。
上記工程(a)において、上記プロテクトフィルム層の片面とは、上記プロテクトフィルム層がシリコン面を有するポリプロピレン樹脂系クリヤーフィルム等の樹脂系クリヤーフィルムである場合、シリコン面の反対面である。片面にシリコン等の離型層があれば、コーティング、乾燥、巻取り後にロール状態とした場合に、フィルム層とプロテクトフィルムがブロッキングすることなく、スムーズに展開することができる。
上記工程(a)において、上記フィルム層用配合液は、上述したフィルム層を形成するための配合液であり、上述したシリカ、ポリウレタン樹脂及び必要に応じて他の成分を含むものである。上記工程(a)におけるフィルム層用配合液の塗工は、例えば、コンマバーター、リップコーター等の方法で行うことができる。上記工程(a)における乾燥は、例えば、60〜120℃で120〜300秒間処理することにより行うことができる。
上記工程(b)において、上記ホットメルト接着剤溶液は、上記ホットメルト接着剤層を形成するための溶液であり、上述した熱軟化温度が60〜120℃の範囲であるポリエステル系ポリウレタン樹脂又はポリエステル系樹脂の溶液である。上記工程(b)におけるホットメルト接着剤溶液の塗工は、上記工程(a)のフィルム層用配合液の塗工と同様の方法で行うことができる。上記工程(b)における乾燥は、例えば、60〜120℃で120〜300秒間処理することにより行うことができる。
上記工程(c)において、フィルム層とホットメルト接着剤層とを接するように積層する方法としては、例えば、加熱した(例えば、80℃)ニップロール等によるラミネート等を挙げることができる。セパレーター層の上にホットメルト接着剤層を積層したシートのホットメルト接着剤層面に、フィルム層をコーティングする工程では、コーターまでにホットメルト接着剤層がガイドロールに接着する問題が生じるおそれがある。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの貼着方法としては、例えば、以下に説明するような方法を挙げることができる。
まず、プロテクトフィルム層1、フィルム層2、ホットメルト接着剤層3及びセパレーター層6をこの順に積層した本発明のインクジェットプリント用マーキングシートを用意する(例えば、図1、図2又は図3)。次いで、図4(a)のように、シート表面のプロテクトフィルム層1を剥離し、グリコールエーテル系を主とした溶剤型顔料インクを塔載するインクジェットプリンターにより、フィルム層2一面に、アプリケーションソフト(例えば、Illustrator、Adobe社製)を用いて作成したプリント絵柄及び切取り部のデザイン等を印刷する。印刷後、インクジェットプリンターヘッドの横に搭載されたカッター刃によって所望の形状にカットし、その後不要な部分をセパレーター層6から剥ぎ取る(カストリ)(図4(b))。
次いで、図4(c)のように、プリント面であるフィルム層2に、アプリケーションフィルム23(又はアプリケーション紙)を貼り合わせる。このアプリケーションフィルム23は、本発明のマーキングシートを熱圧着する際に、上記フィルム層2の印刷面を保護するためのものである。上記アプリケーションフィルム23としては、上記インクジェットプリント用マーキングシートの熱圧着を阻害せず、かつ、マーキングシートが熱圧着される際に充分な耐熱性及び寸法安定性を有してさえいれば、特に限定されるものではない。図4(c)で示したアプリケーションフィルム23は、紙層21と粘着剤層22とからなるものであり、粘着剤層22を介して紙層21をフィルム層2に貼り付けて用いられる。上記アプリケーションフィルム23としては、例えば、市販品のアプリケーションフィルムAP−S(商品名、リンテック社製)等が挙げられる。
このアプリケーションフィルム23を貼り合わせた後、マーキングシートのシート最下層のセパレーター層6を剥離する(図4(d))。このセパレーター層6を剥離したものを衣料等の基布25の上に載置し、これを熱圧着機のプレス上板24a、プレス下板24bとで挟んで熱圧着し、ホットメルト接着剤層面を各種基布25に貼り合わせする(図4(e))。なお、上記熱圧着機としては、加熱加圧によるホットメルト接着剤層3の溶融接着を可能にすることができるものであれば、特に限定されず、例えば、アイロン等の加熱器やプレス機等を用いることができる。
上記マーキングシートを基布25(被着体)に熱圧着(熱接着)する際の熱圧着条件は、用いるホットメルト接着剤層3の熱軟化温度並びにフィルム層2の熱軟化温度や層厚、基布25の厚みや素材等に応じて適宜設定すればよく、特に限定されるものではないが、130〜180℃の温度範囲で、10〜20秒間熱プレスすることが好ましい。
このようにして、基布25とマーキングシートとを熱圧着した後、アプリケーションフィルム23を剥離することによって、製品として、図4(f)に示すようなマーキング、すなわち着色パターンが施された衣料品等を得ることができる。
なお、更に印刷表面の艶を調整する場合は、アプリケーションフィルム又はアプリケーション紙23を剥ぎ取った後に、更に印刷面であるフィルム層2の上に仕上げ紙又は仕上げ用フィルムを貼り合わせる。これを熱圧着機のプレス上板24a、プレス下板24bとで挟んで、例えば、130〜180℃の温度で5〜20秒間熱圧着し、上記仕上げ紙等を剥離することによって、基布に貼り合せた所望の絵柄、形状のワッペン類を得ることができる。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートは、上記の加工方法でプリントマークを製造することができ、衣料用のワッペン、ゼッケン、垂れ幕、懸垂幕等の装飾表示等として好適に使用することができる。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートは、プロテクトフィルム層、フィルム層、ホットメルト接着剤層及びセパレーター層をこの順に積層したものであって、上記フィルム層がポリウレタン樹脂及び特定のシリカを特定量含有し、特定の厚みを有するものであり、かつ、上記ホットメルト接着剤層が熱軟化温度が60〜120℃の範囲であるポリエステル系ポリウレタン樹脂又はポリエステル系樹脂からなり、特定の厚みを有するものである。このため、インク中の溶剤成分を適正に膨潤、吸収し、インク中の樹脂成分及び顔料(着色剤)を定着させることができ、優れた作画性が発揮される。また、インクジェットプリンターで印刷した際のフィルム層の膨潤・軟化を防ぐことができるため、優れたカッティング適性及びカストリ作業性も有するものである。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートは、上述した構成よりなるので、インクジェットプリントによる作画性が良く、カッティング加工やカストリ等の作業性に優れるものであり、また、風合い等の実用性にも優れたものである。
上記インクジェットプリント用マーキングシートにおいて、上記フィルム層が二酸化チタンを含有する場合には、インク中の溶剤を吸収させることにより、カッティング適性をより向上させることができる。
また、上記フィルム層中のポリウレタン樹脂がポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂又はポリエーテル系ポリウレタン樹脂である場合には、シートの柔軟性を向上させるとともに、作画性及びカッティング適性をより向上させることもできる。
上記インクジェットプリント用マーキングシートは更に、特定のセパレーター層を用いることによって、カッティング加工やカストリ等の作業性、印刷時のプリント走行性を向上させることができる。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートは、グリコールエーテル系の溶剤系インクを搭載するインクジェットプリンターで印刷及びカッティングされ熱プレスにより基布へ接着される装飾表示用シートとして、好適に使用することができる。
以下本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」、「%」は特に断りのない限り「質量部」、「質量%」を意味する。
(製造例1 フィルム層用配合液の調製)
ポリエステル系ポリウレタン樹脂を樹脂固形分として100質量部(樹脂固形分30%、希釈溶剤ジメチルホルムアミド(DMF)、メチルエチルケトン(MEK)、ラックスキンU−2216、セイコー化成社製)、これに対して、溶剤DMF10質量部、MEK10質量部、二酸化チタン顔料を30質量部、及び、平均粒子径10.3μmシリカ(カープレックスBS312AM、DSL.ジャパン株式会社製)を30質量部配合し、ディスパー式攪拌機にて攪拌し、配合液を作製した。なお、固形分での配合に変換すると、ポリエステル系ポリウレタン樹脂100質量部、二酸化チタン100質量部、シリカ30質量部である。
(実施例1)
ポリプロピレン樹脂系クリヤーフィルム(サントックス株式会社製RS#12)厚み60μmのシリコン面の反対面(ポリプロピレン樹脂面)に、製造例1で得られたフィルム層用配合液をコンマバーコーターで塗工し、乾燥炉にて溶剤を乾燥させてドライ厚み20μmのフィルム層を形成しロール状態で巻き取った。
次に、片面にメラミンアルキド系樹脂にて離型処理された厚み50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)セパレーターの離型処理面にホットメルト接着剤溶液(樹脂の熱軟化温度95℃、レザミンUD1305、樹脂固形分50%、大日精化工業社製)をコンマバーコーターによって塗工し、溶剤成分を乾燥、揮発させてドライ厚み40μmのホットメルト接着剤層を形成した後に、上記で形成したポリプロピレン樹脂系クリヤーフィルム/フィルム層のフィルム層とホットメルト接着剤層が接するようにラミネートして(ロール温度80℃)ロール形状に巻き取ったインクジェットプリント用マーキングシートを得た。
このシートについて、上記ポリプロピレン樹脂系クリヤーフィルムを剥離した後、溶剤系顔料インクを塔載するインクジェットプリンター(ローランドディージー社製SP−300)で青色(シアン、C)、赤色(マゼンダ、M)、黄色(イエロー、Y)、黒色(ブラック、K)各100%、CM、CY、MY各200%、CMYK250%で50×50m角の正方形のベタプリントをした後、その中を星型形状でカットした(加熱ヒーターの設定温度45℃)。なお、上記において、例えば、インク噴射量100%とは、青色(シアン、C)インク用のインクヘッドから噴射することができる最大のインク量を噴射して印刷したことを意味する。また、CMTK250%は、青色(シアン、C)、赤色(マゼンタ、M)、黄色(イエロー、Y)、黒色(ブラック、K)をそれぞれ62.5%噴射した場合の62.5%×4色=250%で印刷したことを意味する。
次に星型形状の外枠部分をカストリして、その上に粘着剤付きのアプリケーションフィルム(「AP−S」、100μm、リンテック社製)を粘着剤がインク面に接するように貼りあわせた。
最下層のPETフィルムを剥がして、ホットメルト接着剤層面がTシャツに接するように貼りあわせるために150℃に設定したプレス機AF−54TII(商品名、奥野電機社製)でTシャツに5秒間プレス(荷重5.0×10Pa)した。アプリケーションフィルムを剥がした後に、印刷表面の艶を調整する目的で仕上げ紙を印刷面にのせて150℃設定のプレス機で15秒間プレスした後に、仕上げ紙を剥離してTシャツに上記マーキングシートを貼り付けたマークを作製した。
なお、本明細書において、ホットメルト接着剤層の熱軟化温度は、下記の方法にて測定した値である。
ホットメルト接着剤層の厚み30〜40μmで15m×60mmの短冊を作製し、上部20mm及び下部20mmの部分を粘着剤付きのPETフィルムや、セロハンテープ等で貼り付けて固定し、機械(チャック)に引っ掛ける部分と荷重を吊るす部分を作り、中央の20mmの部分を引張試験機で引張り、切断した時の温度を熱軟化温度とした。ギヤオーブン中で昇温速度3℃/分、荷重450g/cmであった。
(実施例2〜5、比較例1〜8)
表1で示した構成に変更した以外は、同様にしてロール形状のマーキングシートを作製し、Tシャツにマーキングシートを貼り付けた。
用いた市販品はそれぞれ以下のとおりである。
1)ポリプロピレン樹脂系クリヤーフィルム「RS#12」(サントックス社製)
2)ラックスキンU−2216(セイコー化成社製)
3)ラックスキンU−2599−2(セイコー化成社製)
4)ラックスキンU−2625−1(セイコー化成社製)
5)カープレックスBS312AM(DSL.ジャパン社製)
6)カープレックスBS303(DSL.ジャパン社製)
7)カープレックスBS312AJ(DSL.ジャパン社製)
8)カープレックスBS306(DSL.ジャパン社製)
9)レザミンUD1305(大日精化工業社製)
10)バイロンGM−990(東洋紡績社製)
11)5576(ノーテープ工業社製)
PP:ポリプロピレン
PET:ポリエチレンテレフタレート
PE:ポリエチレン
Figure 0004454458
〔評価項目・判定方法〕
上記の実施例及び比較例にて作製したシートを、作画性やカッティング適性等の項目について、下記の方法で評価した。各項目についての結果を表2に示す。
〔作画性〕
(インク吸収力)
インク噴射量250%部のインクのにじみ具合を目視にて観察し下記の基準で判定した。
にじみがない場合:〇
にじみがある場合:×
(乾燥性)
印刷20分後に手で印刷面を触って手にインクが付くかどうかを下記の基準で評価した。
手にインクが付かない場合:〇
手にインクが付く場合:×
(発色性)
パソコンで作成した画像(色)との比較評価を目視にて下記の基準で行った。
大差がない場合:〇
大差がある場合:×
(印刷時のシート搬送性)
印刷時にシワ入り、浮き、ヘッドへの引っかかりがないかを目視にて観察し下記の基準で評価した。
不具合がでない場合:〇
シワ入り、浮き、ヘッドへの引っかかりが発生する場合:×
〔カッティング適性〕
(カット部直線性)
インク噴射量250%(CMYK各62.5%)で印刷したシートを星型形状にカットして、カット部の直線性を目視にて観察した。直線性があり、カットできている水準を良5とし、直線性がない水準又は直線性があってもカットできていない水準を悪1として、5段階評価し、下記の基準で評価した。
3以上:〇
2以下:×
(形状安定性)
カットして1日間放置した後、カット部に目開き、浮きがないか目視にて観察した。カット部の隙間が0.5mm以内である水準を良5とし、カット部の隙間が0.5mmを超える水準又はカット部がカールしている水準を悪1として、5段階評価し、下記の基準で評価した。
3以上:〇
2以下:×
(カストリ作業性)
カット後のカストリ作業が容易にできるかを下記の基準で評価した。
軽く剥ぎ取れる水準又はコーナー、角部でカット残りがあっても軽く取れる水準を良5とし、剥離が重い水準、剥離できない水準、又は、コーナー、角部の切れが悪く、引っかかってフィルムが浮いたり破断する水準を悪1として、5段階評価し、下記の基準で評価した。
3以上:〇
2以下:×
〔アプリケーションフィルムの貼り合わせ作業性〕
アプリケーションフィルムの貼りあわせ時の作業性について下記の基準で評価した。
アプリケーションの貼りあわせが容易にできる水準:〇
カール等が発生してアプリケーションフィルムを貼りにくい場合:×
〔セパレーターの剥ぎ取り作業性〕
セパレーターを剥離する際の作業性について、以下の基準で評価した。
セパレーターの剥離が容易にできる水準:〇
セパレーターの剥離が重い水準、剥離できない水準:×
〔風合い(柔らかさ)〕
Tシャツにシートを貼りあわせた構成で触感によりゴアゴア感を評価した。ゴアゴア感がなく、着心地に悪影響がない水準を良5とし、ゴアゴア感が大きく、着た時に違和感がでる水準を悪1として、5段階評価し、下記の基準で評価した。
3以上:〇
2以下:×
〔耐洗濯性〕
Tシャツ(布、エステル65%、綿35%の混紡)にシートを貼りあわせた構成のものを、JIS L0217(103法)に準拠した方法で、30回洗濯試験を行った後、布とシートの接着状態を評価した。フィルムが剥離しておらず、プリント色も著しく変色していない状態を良5とし、フィルムが剥離している状態、又は、プリント色が著しく変色している状態を悪1として、5段階評価し、下記の基準で評価した。
3以上;〇
2以下;×
〔布との接着強度〕
布(綿65%、ポリエステル35%)との接着強度を測定し、下記の基準で評価した。貼り合わせ時のプレス条件は上記と同じく150℃×5秒+150℃×15秒である。
15N/10mm以上の水準:〇
15N/10mm未満の水準:×
〔製品状態での展開性〕
製品(ロール状態)を60℃のギヤオーブン中に7日間放置した後、シートの展開性を下記の基準で評価した。
容易にシートが展開する水準:〇
ブロッキング等でスムーズに展開できない水準:×
〔フィルム面の平滑性〕
表面のプロテクトフィルムを剥がして、フィルム表面について手による触感評価を、良(つるつる)5〜悪(ざらざら)1の5段階で評価し、3以上を「つるつるする水準」として下記の基準で評価した。
つるつるする水準:〇
ざらざらする水準:×
〔プロテクトフィルム層の剥ぎ取りやすさ〕
プロテクトフィルムを剥がす際の様子を、下記の基準で評価した。
スムーズに剥がせる水準:〇
重くて、フィルム/ホットメルト層がプロテクトフィルム層にとられてセパレーター層から浮き上がる水準:×
Figure 0004454458
表2より、4.1μm、10.3μm又は12.7μmの粒子径を有するシリカを1〜100質量部含有するフィルム層を有するシートは、インク吸収力や発色性等の作画性、カッティング加工の際のカッティング適性、その他の作業性等がすべて良好であった。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートは、衣料用ワッペン、ゼッケン、懸垂幕等の装飾表示用プリントマークとして、好適に適用される。
本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの概略図の一例である。 本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの概略図の一例である。 本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの概略図の一例である。 本発明のインクジェットプリント用マーキングシートの貼着方法の概略図の一例である。
符号の説明
1 プロテクトフィルム層
2 フィルム層
3 ホットメルト接着剤層
4 剥離層
5 支持体層
6 セパレーター層
7 ポリエチレン系樹脂層(剥離層)
8 紙層(支持体層)
9 ポリエチレン系樹脂層(支持体層)
10 ポリエチレン系樹脂層(剥離層)
11 紙層(支持体層)
12 ポリプロピレン系樹脂層(支持体層)
21 紙層
22 粘着剤層
23 アプリケーションフィルム
24a、24b プレス板
25 基布

Claims (6)

  1. プロテクトフィルム層、フィルム層、ホットメルト接着剤層及びセパレーター層をこの順に積層したインクジェットプリント用マーキングシートであって、
    前記フィルム層は、シリカ及びポリウレタン樹脂を含有し、厚みが10〜70μmのものであり、
    前記シリカは、平均粒子径が1〜15μmであり、前記フィルム層中のポリウレタン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して1〜100質量部含有され、
    前記ホットメルト層は、熱軟化温度が60〜120℃の範囲であるポリエステル系ポリウレタン樹脂又はポリエステル系樹脂からなり、厚みが20〜100μmのものであり、
    前記セパレーター層は、剥離層及び支持体層からなり、前記剥離層がメラミンアルキド系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなり、前記支持体層がポリエステル系樹脂からなり、
    前記セパレーター層の厚みは、50〜200μmである
    ことを特徴とするインクジェットプリント用マーキングシート。
  2. プロテクトフィルム層、フィルム層、ホットメルト接着剤層及びセパレーター層をこの順に積層したインクジェットプリント用マーキングシートであって、
    前記フィルム層は、シリカ及びポリウレタン樹脂を含有し、厚みが10〜70μmのものであり、
    前記シリカは、平均粒子径が1〜15μmであり、前記フィルム層中のポリウレタン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して1〜100質量部含有され、
    前記ホットメルト層は、熱軟化温度が60〜120℃の範囲であるポリエステル系ポリウレタン樹脂又はポリエステル系樹脂からなり、厚みが20〜100μmのものであり、
    前記セパレーター層は、剥離層及び支持体層からなり、前記剥離層がポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂からなり、前記支持体層が、紙層及びポリエチレン系樹脂層、又は、紙層及びポリプロピレン系樹脂からなり、
    前記セパレーター層の厚みは、80〜200μmである
    ことを特徴とするインクジェットプリント用マーキングシート。
  3. フィルム層は、更に二酸化チタンを含有し、
    前記二酸化チタンは、平均粒子径が0.1〜10μmであり、前記フィルム層中のポリウレタン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して1〜100質量部含有される請求項1又は2に記載のインクジェットプリント用マーキングシート。
  4. ポリウレタン樹脂は、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂又はポリエーテル系ポリウレタン樹脂である
    請求項1、2又は3記載のインクジェットプリント用マーキングシート。
  5. プロテクトフィルム層は、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はポリエステル系樹脂からなり、
    前記プロテクトフィルム層の厚みは、5〜100μmである請求項1、2、3又は4記載のインクジェットプリント用マーキングシート。
  6. 請求項1、2、3、4又は5記載のインクジェットプリント用マーキングシートの製造方法であって、
    プロテクトフィルム層の片面に、フィルム層用配合液を塗工し乾燥させて、前記プロテクトフィルム層及びフィルム層からなる積層体を作製する工程(a)と、
    剥離層及び支持体層からなるセパレーター層の前記剥離層側の表面にホットメルト接着剤溶液を塗工し乾燥させて、前記セパレーター層及びホットメルト接着剤層からなる積層体を作製する工程(b)と、
    前記工程(a)で作製した積層体のフィルム層と、前記工程(b)で作製した積層体のホットメルト接着剤層とが接するように積層する工程(c)とからなる
    ことを特徴とするインクジェットプリント用マーキングシートの製造方法。
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