JP2009268532A - 遊技機、遊技機の集積回路パッケージ、遊技機の集積回路及びそれらに貼付するラベル - Google Patents

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久美子 鈴木
Fumito Kobayashi
文人 小林
Sawako Kimoto
紗和子 木本
Hiroaki Shimane
博昭 島根
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Abstract

【課題】ROM及びCPUなどの電子部品の交換や変造といった偽装を容易に発見できる遊技機、遊技機の集積回路パッケージ、遊技機の集積回路及びそれらに貼付される偽装を容易に発見できるラベルを提供する。
【解決手段】遊技機の制御基板に配設される集積回路を含むパッケージと、パッケージに貼付されたラベル1とからなり、
ラベル1は、ガラスビーズ3の一部が露出した状態で埋め込まれて多数のガラスビーズを整列配置した保持層3と、ガラスビーズ1が露出した面の反対側に設けた透明な反射層4とからなる再帰反射体と、ガラスビーズ3の露出面の少なくとも一部に設けた層厚5μm未満の印刷層2とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は遊技機、遊技機の集積回路パッケージ、遊技機の集積回路及びそれらに貼付するラベルに関する。さらに詳しくは、本発明は、集積回路の偽造の発見が容易になる遊技機、遊技機の集積回路パッケージ、遊技機の集積回路、及びそれらに貼付されるラベルに関する。
パチンコ、パチスロなどの遊技機には、遊技機を制御するためにROM及びCPUを集収した集積回路パッケージが搭載され、ROMには、大当りの期待値、入賞口の開口時間、規定の賞球数、ゲーム内容等のプログラムが記憶されている。CPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行し、所期のゲームを遂行させる機能がある。
ところが最近、ROM及びCPU等の集積回路を変造し、不正ROM及びCPUにして不正遊技を行うことが社会問題になっている。不正遊技を行うため、遊技機から集積回路パッケージを取り出し開封及び/又はパッケージに穴を開けて、ROM及び/又はCPUに細工を施したり、別のものに交換したりする悪質な行為が多発している。また、ROM及び/又はCPUに細工を施すこと以外にも、不正なデータを格納させたROM及びCPUを偽造し、遊技機に取り付けることもある。
一方、従来からROMの上面には、遊技機名、型番、製造元などを示すラベルが貼着してあり、また、CPUの上面にも製造元、型番などが印刷してある。そして、これらのラベルや印刷によりROM及びCPUが偽物ではないことを保証している。しかし、通常のラベルや印刷は、容易に複製が可能である。したがって、細工や偽造したROM及びCPUに偽造したラベルや偽物の印刷を施されると、目視による真贋の判別は難しい。
そこで、ROMの真贋の判別を行うために、例えば、特許文献1には遊技機のメモリー不正改造検出装置が開示されている。しかし、この装置で真贋を判別するには、ROMを基板から取り外すと共に、検出装置よって検証する必要があり、多大な手間を要する。
また、遊技機、遊技機の集積回路パッケージ、遊技機の集積回路及びそれらに貼付されたラベルは、アルコール等の有機溶媒や加熱によって粘着剤の接着力を弱めてラベルを剥離できるため、再使用されることもある。このような場合、集積回路の不正改造や偽装を見つけることは極めて困難になる。
特開平7−24126号公報
本発明は、ROM及びCPUなどの電子部品の交換や変造といった偽装を容易に発見できる遊技機、遊技機の集積回路パッケージ、遊技機の集積回路及びそれらに貼付される偽装を容易に発見できるラベルを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明者らは鋭意検討を行い、再帰反射体のガラスビーズ露出面に薄い印刷層を設けた場合、印刷層がわずかな力で剥がれ落ちることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の遊技機は、遊技機の制御基板に配設される集積回路を含むパッケージと、パッケージに貼付されたラベルとを備え、ラベルがガラスビーズの一部が露出した状態で埋め込まれて多数のガラスビーズが整列配置された保持層と、ガラスビーズが露出した面の反対側に設けられた透明の反射層とからなる再帰反射体と、整列配置されたガラスビーズの露出面の少なくとも一部に設けられた層厚5μm未満の印刷層とからなることを特徴とする。
本発明の遊技機の集積回路パッケージは、遊技機の制御基板に使用される集積回路を含むパッケージと、パッケージに貼付されたラベルとからなり、ラベルがガラスビーズの一部が露出した状態で埋め込まれて多数のガラスビーズが整列配置された保持層と、ガラスビーズが露出した面の反対側に設けられた透明の反射層とからなる再帰反射体と、整列配置されたガラスビーズの露出面の少なくとも一部に設けられた層厚5μm未満の印刷層とからなることを特徴とする。
本発明の遊技機の集積回路は、遊技機の制御基板に配設される集積回路を含むパッケージと、パッケージに貼付された開封防止ラベルとからなり、ラベルがガラスビーズの一部が露出した状態で埋め込まれて多数のガラスビーズが整列配置された保持層と、ガラスビーズが露出した面の反対側に設けられた透明の反射層とからなる再帰反射体と、整列配置されたガラスビーズの露出面の少なくとも一部に設けられた層厚5μm未満の印刷層とからなることを特徴とする。
本発明のラベルは、ガラスビーズの一部が露出した状態で埋め込まれて多数のガラスビーズが整列配置された保持層と、整列配置されたガラスビーズが露出した面の反対側に設けられた透明の反射層と、ガラスビーズの露出面の少なくとも一部に設けられた層厚5μm未満の印刷層とからなる、印刷層を有する再帰反射体であり、遊技機の制御基板、制御板に配設される集積回路パッケージ又は集積回路に貼付することができる。
このラベルは、再帰反射材のガラスビーズ上に印刷をすることで簡単に得ることができる。そして、本発明の遊技機の制御基板、制御板に配設される集積回路パッケージ又は集積回路に貼付することで、遊技機、遊技機の集積回路パッケージの不正開封、さらに遊技機の集積回路の偽装を簡単に見分けられることができ、さらにラベルの偽造の発見も容易にできる。
本発明の遊技機の制御基板、制御板に配設される集積回路パッケージ又は集積回路において、貼付されたラベルを剥離するときに、印刷層が擦られて、印刷層が簡単に剥がれ落とされてしまう。たとえ、アルコール等の有機溶媒や加熱によって粘着剤の接着力を弱めて剥離したとしても、剥がすときに印刷層に力が加わるため、印刷層がガラスビーズの表面から剥がれ落ちてしまう。
印刷層を有する再帰反射体に強い光を照射すると、印刷層の存在する領域と印刷層の存在しない領域とのコントラストがはっきりするが、印刷層が剥離した再帰反射体では、反射層の色だけが強調されて見える。
したがって、強い光の下で印刷層の有無を調べることで、ラベルに力が加えられ意図的な操作が加えられたか否かを推察することができる。
なお、印刷層に使用するインキを透明インキあるいは光散乱性インキを使用して太陽光や照明光のような通常の光の下では印刷を目立たなくすることによって、偽装又は偽造防止のセキュリティを高めることができる。
また、印刷層の縁に沿って印刷保護層を設けることにより、輸送時等に不用意に印刷層が剥がれ落ちることを防止することができ、剥離確認の精度を向上させることができる。
以下、図面に基づいて本発明を幾つかの実施形態により詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の遊技機の制御基板、制御板に配設される集積回路パッケージ又は集積回路に貼付されるラベルの一実施形態の概略構成を示す図である。
図1において、ラベル1は、上方から順に印刷層2、ガラスビーズ3、反射層4、保持層5、基材6からなる。ここでガラスビーズ3は、保持層5の表面側に一部が露出するように埋め込まれている。すなわち、ラベル1は、基材6上に一部が露出した状態で埋め込まれ、露出した面の反対側に設けられた透明の反射層(以下「反射層」という)4を備えた多数のガラスビーズ3が整列配置された保持層5と、整列配置されたガラスビーズ3の露出面上の少なくとも一部に設けられた層厚5μm未満の印刷層2とから構成される。
本発明のラベル1に強い光、例えば光学レンズを介した光や光の方向性が揃えられた光を当てると、印刷層2のないガラスビーズ3では入射した光が屈折して戻ってくるため、反射層4の色が強調され、自然光の下で見える色彩より鮮やかな色彩となって見える。一方、印刷層2が存在すると、ガラスビーズで屈折して戻ってきた光が印刷層2によって遮られる。このため、印刷層2の存在する領域と印刷層2のない領域間にコントラストが生ずることになる。
印刷層2は、セキュリティ情報(以下「印刷意匠」ということもある)が印刷された層であり、厚さは0.5〜5μm未満、好ましくは1〜3μm以下の範囲である。厚さが5μm以上になると、印刷層2は、ガラスビーズ3を擦る程度の力では剥がれ落ちにくくなる。これは、ガラスビーズ3を擦る程度の力は、印刷層2全体をガラスビーズ3から剥ぎ取るほどの力でなく、仮に印刷層2が削れ取れたとしても、印刷層2が薄い状態で残りやすいためと考えられる。膜厚さが0.5μm未満になると、屈折して戻ってきた光が印刷層2を透過しやすくなる。したがって、印刷層2が存在しても強い光を当てた場合に、ラベルの反射層4の色が強調されることになるので好ましくない。
印刷層2は、ガラスビーズ3面を全体的に覆うように形成されていてもよく、あるいは断片的に形成されていてもよい。ここで印刷意匠とは、文字や意匠等を含む符号を意味する。印刷層2のインキは無機顔料、有機顔料のいずれを用いてもよく、活版印刷、写真版印刷、水なし平板印刷、グラビア印刷、彫刻凹版印刷、スクリーン印刷又はコロタイプ印刷のいずれの印刷方法やインクジェットプリンタ等による印字により印刷層2を形成することができる。なお、セキュリティを強化するために、インキを太陽光や照明の光のような通常の光の下では目立たないようにすることが望ましい。このために透明インキを使用し、またはインキに光吸収のほとんどないアクリルエマルジョンや酸化チタン等の光散乱粉末を混ぜたものでもよく、或いはパール顔料を使用したインキとしてもよい。
印刷層2は不透明な層としてもよいが、透明層あるいは光透過性の高い有色透明層としてもよい。再帰反射体の透明性を高める場合やセキュリティを高める目的の場合には、透明層又は光透過性の高い有色透明層が好ましい。印刷層2が透明層又は光透過性の高い有色透明層の場合、印刷層の有無で光の屈折率が異なる。
本発明のラベルに強い光を照射すると、印刷層2の存在する領域では、ガラスビーズ3に入射する光や屈折して印刷層2に戻ってくる光の一部が反射されたり吸収され、反射層の色が強調されにくい。
一方、印刷層2のない領域や印刷層が剥がれ落ちた領域では、反射層4の色彩が強調されることになる。
すなわち、本発明の印刷層2を有する再帰反射体に強い光を照射すると印刷層2と反射層4のコントラストがはっきり見えるが、印刷層2が剥がれ落ちた場合には、コントラストが弱くなる。したがって、コントラストの状態を確認することで、印刷層2の有無を簡易に確認することができる。
ガラスビーズ3は入射した光を屈折させるための球で、おおよそ下半分が保持層5に埋没した状態で、残りの上半分が空気中に露出した状態となっている。ガラスビーズ3の素材は特に限定されるものではなく、BaO−SiO−TiO系ガラス、BaO−ZnO−TiO系ガラスを用いることができる。屈折率は通常用いられる1.9〜2.2の範囲にあるものであれば良い。本実施形態では屈折率は1.9前後である。
反射層4は、ガラスビーズ3へ入射した光を反射する層であり、ガラスビーズ3が露出した面の反対側に設けられている。具体的には、反射層4は図1に示すようにガラスビーズ3の下側表面側に沿って設けられている。すなわち、ガラスビーズ3と保持層5との間に挟まれて反射層4が形成されている。
なお、遊技機の制御基板や集積回路パッケージに貼付される偽造防止用のラベルは、制御基板等への不正操作が加えられたことを発見し易くする手段が多く備えられているほうが好ましい。このためには、基板の配線や基板自体が見え易いように透明性の高いものであることが求められる(例えば図8参照)。したがって、反射層4は、不透明な層ではなく、ある程度の透明性を有する層とする必要がある。
反射層4は、金属化合物、例えば、酸化チタン、酸化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛、硫化亜鉛及びこれらの混合物のほかアルミニウムを用いて形成することができる。反射層4を透明にする場合には透明性の高い樹脂を用いる。このような樹脂としては、例えばポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂などの熱可塑性樹脂を用い、塗布等により反射層4を形成する。
また、透明インキをガラスビーズ3と保持層5の境界に浸透させて、透明反射層としてもよい。
透明な反射層4は、無色透明な層であっても有色透明な層であってもよい。有色透明な層とする場合には、透明性の高い樹脂に有色透明インキで混ぜて色をつけてもよく、また、有色透明インキをガラスビーズ3と保持層5の境界に浸透させて、透明反射層4としてもよい。有色透明インキとしては、蛍光インキや透過性の高いプロセスインキ等を挙げることができる。
保持層5はガラスビーズ3を保持し、基材6とガラスビーズ3を接着して保持する層であるため、ガラスビーズ3との接着性が良い樹脂を適用することが好ましい。なお、好ましくは透明性の高い樹脂である。このような樹脂としては、例えばポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂などの熱可塑性樹脂がある。なお、樹脂に光吸収のほとんどないアクリルエマルジョンや酸化チタン等の光散乱粉末を混ぜてもよい。
基材6は、ラベル1の基板となるものであり、支持層7及び/又は粘着層8から構成される。支持層7は、印刷層2、ガラスビーズ3、反射層4及び保持層5の積層を支持する層であり、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース系樹脂、アクリル系樹脂等のフィルムを用いることができる。
粘着層8は透明性の高い粘着剤を用いて形成することが好ましい。例えば、ポリエステル系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、酸化ビニル系粘着剤を挙げることができる。なお、粘着層8の下面には使用前に剥がして粘着層8を露出する剥離シートをさらに張り付けてもよい。
以下、本発明のガラスビーズ上に印刷層2を有する再帰反射体の製造方法を簡単に説明する。
ガラスビーズ3に反射層4が設けられた再帰反射体の製造工程は、基本的にはガラスビーズ3の固定工程、反射層4の形成工程、基材6の貼り付け工程、フィルム剥離工程とからなる。以下により具体的な製造方法を説明する。
PETフィルム等のフィルムの上面に、ポリエチレン樹脂を塗布して、その上にガラスビーズを散布し、乾燥してガラスビーズの下半球をポリエチレン樹脂中に埋没させる(ガラスビーズ3の固定工程)。次に、露出したガラスビーズ3の上面に金属化合物の薄膜を100〜600nmの範囲内で蒸着させる(反射層4の形成工程)。そして、保護層を有する基材を反射層4に貼りあわせ(基材6の貼り付け工程)、最後にPETフィルム等のフィルムを剥離する(フィルム剥離工程)。
得られた再帰反射体のガラスビーズ3上に、前述したように、活版印刷、写真版印刷、水なし平板印刷、グラビア印刷、彫刻凹版印刷、スクリーン印刷又はコロタイプ印刷のいずれの印刷方法やインクジェットプリンタ等による印字により印刷層2を形成する。
得られたガラスビーズ上に印刷層2を有する再帰反射体を特定の形の粘着シールとする場合(例えば、円形状ラベルシール)には、円形状ラベル(以下「ラベル」ということもある)だけが剥離シート上に整列したシートとする(図7参照)。ラベルだけが剥離シート上に残った粘着シールは、ガラスビーズ上に印刷層有する再帰反射体にラベル形状の切れ込みを入れ、円形状ラベル残余部だけを剥離することで得ることができる。
しかし、ラベル残余部を剥離する際(シール滓上げ)、ラベル残余部とラベル部が一緒に剥離して(以下「共上がり」という)しまうことが起こる。共上がりを防止するためには、図6に示すように、ラベル部10の側辺にラベル残余部11に跨った切れ込み12を有するシールの構造とする。
切れ込み12は、ラベル部の周縁でお互いが対角するように設けられ、ラベル打抜きカット13より浅い深さとなっていることが望ましい。このようなラベル部10とラベル残余部11に跨った切れ込み12を備えることで、ラベル残余部11を剥離層から剥がすラベル部10にかかる力が分散され、共上がりを防止することができる。
切れ込み12とラベル打抜きカット13を入れるにはラベルの打抜きに用いる歯は、例えば、トムソン刃やロータリー刃などが使用できる。
本発明の印刷層を有する再帰反射体は、通常使用時には支障がないが、再帰反射体に不用意な力が加えられたり、印刷層2が不用意に擦られたりすると、ガラスビーズ3の表面から印刷層2が剥がれ落ちてしまう。したがって、仮にアルコール等の有機溶媒や加熱によって、粘着剤の接着力が弱められてシールを剥がされたとしても、本発明の印刷層2を有する再帰反射体を掴むこと等の行為により、印刷層2に通常加わることのない力が加わり、印刷層2が簡単に崩壊してしまう。したがって、集積回路の基板等に貼付された本発明のラベル1に(図8及び図9参照)に強い光を照射して印刷層2の有無を調べ、その結果に基づき、再使用行為が行われたか否かを判断することができる。前述したように、印刷層2がない場合には、強い光の下で反射層4の色が強調されて見える。なお、図8及び図9において、符号20は制御基板、符号21は集積回路パッケージ、符号22は集積回路を示す。
また、印刷層2の印刷意匠をパール顔料や透明インキで印刷することにより、太陽光や照明の光のような通常の光の下では印刷意匠の視認を困難にし、セキュリティの強化と向上を図ることが可能となる。
(実施形態2)
実施形態1の変形例を図2に示す。実施形態1とは、反射層4がガラスビーズ3から離れて保持層5の下段に設けられている点で異なる。
図2において、ラベル1Aは、上方から順に印刷層2、ガラスビーズ3、保持層5、反射層4、基材6からなる。ここでガラスビーズ3は、実施形態1と同様に保持層5の表面側に一部が露出するように埋め込まれている。すなわち、ラベル1Aは、基材6上に、反射層4と、一部が露出した状態で埋め込まれ、多数のガラスビーズ3が整列配置された保持層5と、ガラスビーズ3の露出面上に設けられた印刷層2とがこの順で設けられた構造体である。
反射層4はガラスビーズ3の焦点位置にあればよく、焦点位置はガラスビーズ3の屈折率により決まる。本実施形態では屈折率は2.2前後である。
また、前述したように、反射層4は、無色又は有色の薄い膜であり、透明性を有する。再帰反射体が透明性であるため再帰反射体自体が目立たないので、偽造防止用としては好ましい。
反射層4は、前述した金属化合物を用いて形成することができる。
保持層5は、入射光及び反射光を透過するため、透明性が高く、ガラスビーズ3との接着性の良い樹脂を適用することが好ましい。ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂などの熱可塑性樹脂等から透明性の高い樹脂を選択すればよい。
他の条件は、実施形態1と同じである。
(実施形態3)
別の実施形態3を図3〜図5に示す。実施形態1及び2とは、印刷保護層9を備える点で異なる。
図3、図4において、ラベル1Bは、上方から順に印刷層2の縁に沿って設けられた印刷保護層9、印刷層2、ガラスビーズ3、反射層4、保持層5、基材6からなる。すなわち、ラベル1Bは、ガラスビーズ3の一部が露出した状態で埋め込まれ、多数のガラスビーズが整列配置された保持層5と、ガラスビーズ3が露出した面の反対側に設けられた反射層4と、ガラスビーズ3の露出面上の印刷層2とを備え、印刷層2の縁に沿って印刷保護層9が設けられた構造体である。
印刷層2、ガラスビーズ3、保持層5、反射層4及び基材6は、実施形態1、2で述べた条件と同じである。なお、反射層4はガラスビーズ3の下側表面を被覆するように、あるいは印刷層2のインキの浸透層として設けられていてもよく、又は実施形態2で述べたようにガラスビーズ3から離されて保持層5の後段に設けられていてもよい。
印刷保護層9は、搬送時等にシールが重ねられ、印刷層2に力が加えられて、印刷層2が崩壊することを防止するためのものである。図3及び図4に示すように、印刷保護層9は印刷層2上に、その縁に沿って設けられている。印刷保護層9は、印刷インキ又は熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えばポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂などがある。印刷保護層9を設けることにより、印刷層2は厚みを増し崩落しにくくなる。印刷保護層9は、印刷層2との合計で5μm以上の厚さを有することが望ましい。
印刷保護層9を形成することで、印刷層2が不用意に触れられることを防止できるので偽装発見の精度を向上させることが可能になる。
(実施形態4)
実施形態3の変形例を図5に示す。実施形態3とは、印刷保護層9がガラスビーズ3上に設けられている点で異なる。
図5に示すように、本実施形態のラベル1Cは、ガラスビーズ3上に縁に沿って設けられた印刷保護層9と、ガラスビーズ3上に設けられた印刷層2と、保持層5に約半分埋め込まれた反射層4を露出部と反対側に設けられたガラスビーズ3と、基材6上に設けられた保持層5とからなる。すなわち、ラベル1Cは、ガラスビーズ3の一部が露出した状態で埋め込まれ、多数のガラスビーズ3が整列配置された保持層5と、ガラスビーズ3が露出した面の反対側に設けられた反射層4と、ガラスビーズ3の露出面上の印刷層2とを備え、保持層5の縁に沿って印刷保護層9が設けられた構造体である。
印刷保護層9は、印刷インキ又は熱可塑性樹脂で形成される。
印刷層2、ガラスビーズ3、保持層5、反射層4及び基材6の条件は、実施形態1、2と同じである。なお、前述したように反射層4はガラスビーズ3の下側表面を被覆するように、あるいは印刷層2のインキの浸透層として設けられていてもよく、又は実施形態2で述べたようにガラスビーズ3から離されて保持層5の後段に設けられていてもよい。
再帰反射体(反射層は透明無色)の表面(ガラスビーズの露出面)に透明インキ(東洋インキ製FDカルトンACEマットOPニス)を用い、活版印刷により文字「Sample」の透明印刷層を形成した。透明印刷層の厚さは、3μmと5μmとした。
層厚3μmと5μmの透明印刷層を有するそれぞれの再帰反射体を直径1cmの円形に打ち抜いて形成したラベルを集積回路パッケージに貼り付けた(図8参照)。文字「Sample」は、自然光の下では見え難いが、強い光を照射したところ、文字「Sample」が浮かび上がって見えた。次いで、シールを箱体から剥ぎ取り、再度、箱体に貼り付け、強い光を照射してシールを観察した。厚さ3μmの印刷層を有するシールでは、「Sample」の文字が削り取られ、文字が削り取られた領域では、「Sample」の文字がほとんど読み取れないような、崩れた状態で浮かび上がって見えた。一方、厚さ5μmの印刷層を有するシールでは、「Sample」の文字がくっきりと浮かび上がって見えた。なお、この観察は20回の繰り返しを行ったが、いずれも同じ結果であった。
再帰反射体(反射層はオレンジ色透明)のガラスビーズ上に、反射層の色とは異なる色の有色透明インキ(東洋インキ製FDカルトンACEマットOPニス+桜宮化学製マイクロリスイエロー3%(全量に対して))で文字「Sample」を厚さ3μmで印刷した。
得られた有色透明印刷層を有する再帰反射体を直径1cmの円形に打ち抜いて形成したラベルを集積回路パッケージに貼り付けた(図8参照)。
実施例1と同様に、シールの剥ぎ取り試験を行った。「Sample」の文字が削られたことは自然光の下でわずかに確認できる程度であったが、強い光を照射したところ反射層の色が強調され、さらに「Sample」の文字が崩れていることがはっきり確認できた。なお、この観察は20回の繰り返しを行ったが、いずれも同じ結果であった。
本発明の実施形態にかかる、再帰反射体の一例を示した断面図である。 本発明の実施形態にかかる、再帰反射体の一例を示した断面図である。 本発明の実施形態にかかる、印刷保護層を設けた再帰反射体の上面図である。 本発明の実施形態にかかる、印刷保護層を設けた再帰反射体の一例を示した断面図である。 本発明の実施形態にかかる、印刷保護層を設けた再帰反射体の一例を示した断面図である。 ラベル残余部を剥離する前のシートの状態を示す平面図である。 ラベル残余部11を剥離した状態を示す模式的断面図である ラベルが貼付された遊技機の集積回路パッケージケージを示す模式図である。 遊技機に使用される集積回路に貼付されたパッケージを示す一部破断した模式的斜視図である。
符号の説明
1 ラベル
1A ラベル
1B ラベル
1C ラベル
2 印刷層
3 ガラスビーズ
4 反射層
5 保持層
6 基材
7 支持層
8 粘着層
9 印刷保護層
10 ラベル部
11 ラベル残余部
12 切れ込み
13 ラベル打抜きカット
20 制御基板
21 集積回路パッケージ
22 集積回路

Claims (8)

  1. 遊技機の制御基板に配設される集積回路を含むパッケージと、該パッケージに貼付されたラベルとを備え、
    上記ラベルが、ガラスビーズの一部が露出した状態で埋め込まれて多数のガラスビーズが整列配置された保持層と、上記ガラスビーズが露出した面の反対側に設けられた透明の反射層とからなる再帰反射体と、上記整列配置されたガラスビーズの露出面の少なくとも一部に設けられた層厚5μm未満の印刷層とからなることを特徴とする、遊技機。
  2. 遊技機の制御基板に配設される集積回路を含むパッケージと、上記パッケージに貼付されたラベルとからなり、
    上記ラベルが、ガラスビーズの一部が露出した状態で埋め込まれて多数のガラスビーズが整列配置された保持層と、上記ガラスビーズが露出した面の反対側に設けられた透明の反射層とからなる再帰反射体と、上記整列配置されたガラスビーズの露出面の少なくとも一部に設けられた層厚5μm未満の印刷層とからなることを特徴とする、遊技機の集積回路パッケージ。
  3. 遊技機の制御に使用される集積回路と、該集積回路に貼付されたラベルとからなり、
    上記ラベルが、ガラスビーズの一部が露出した状態で埋め込まれて多数のガラスビーズが整列配置された保持層と、上記ガラスビーズが露出した面の反対側に設けられた透明の反射層とからなる再帰反射体と、上記整列配置されたガラスビーズの露出面の少なくとも一部に設けられた層厚5μm未満の印刷層とからなることを特徴とする、遊技機の集積回路。
  4. 遊技機の制御基板、制御板に配設される集積回路パッケージ又は集積回路に貼付されるラベルであって、
    上記ラベルが、ガラスビーズの一部が露出した状態で埋め込まれて多数のガラスビーズが整列配置された保持層と、上記ガラスビーズが露出した面の反対側に設けられた透明の反射層とからなる再帰反射体と、上記整列配置されたガラスビーズの露出面の少なくとも一部に設けられた層厚5μm未満の印刷層とからなることを特徴とする、ラベル。
  5. 前記印刷層は、透明層である、請求項1記載の遊技機。
  6. 前記印刷層は、透明層である、請求項2記載の遊技機の集積回路パッケージ。
  7. 前記印刷層は、透明層である、請求項3記載の遊技機の集積回路。
  8. 前記印刷層は、透明層である、請求項4記載のラベル。
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