JPH09267235A - 自動芯出し装置 - Google Patents

自動芯出し装置

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Publication number
JPH09267235A
JPH09267235A JP7795296A JP7795296A JPH09267235A JP H09267235 A JPH09267235 A JP H09267235A JP 7795296 A JP7795296 A JP 7795296A JP 7795296 A JP7795296 A JP 7795296A JP H09267235 A JPH09267235 A JP H09267235A
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JP
Japan
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movable plate
work
centering device
automatic centering
plate
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Application number
JP7795296A
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English (en)
Inventor
Keiichi Fukuda
圭一 福田
Shoichiro Hara
正一郎 原
Masamitsu Okamura
将光 岡村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの形状に依存したクランプ方法と芯出
し方法をとらなければならず、円筒形状のワーク以外は
芯出しが困難となるなどの課題があった。 【解決手段】 ロータ1と、ヘッド2と、ヘッド2の偏
芯の方向及び大きさを計測するCCDカメラと、ロータ
1に固定されるベース板5と、ベース板5と密着して摺
動できる可動板8と、ベース板5と可動板8の密着状態
を保持するボールプランジャ9と、可動板8の回転を規
制する平行板バネ10と、可動板8を位置決めする圧電
素子14及び背圧付加機構15と、可動板8をベース板
5に固定する真空ポンプ6及び溝部5cと、これらを制
御するコントローラとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軸受けによって
回転自在に支持されたロータとともに回転するヘッド
を、自動的に芯出しする自動芯出し装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、立旋盤等にワークを固定する
際の芯出し作業は、作業員の手作業によって行われてお
り、特に作業員が初心者の場合、作業に多大の時間が費
やされていた。そこで、かかるワークの芯出し作業を、
作業員の手作業によらずに自動的に行える手段が提供さ
れるに至った。すなわち、円筒状のワークを対象とした
従来の自動芯出し装置として、例えば特開昭60−99
543号公報に開示されたものがある。
【0003】図16はかかる従来の自動芯出し装置の要
部を示す正面図であり、図において、41は円筒状のワ
ーク44の傾きを修正するジャッキ、42はワーク44
の芯出しを行うとともにワーク44を固定するチャッ
ク、43はワーク44の傾きと偏芯を測定する測定子で
ある。なお、これらジャッキ41、チャック42は図示
しない油圧モータにより駆動可能に形成され、該油圧モ
ータは測定子43の検出値に応じて図示しないマイクロ
コンピュータ及びコントローラにより制御可能に形成さ
れている。
【0004】次に動作について説明する。ワーク44の
傾きと偏芯量は、ワーク44を回転させて上下2箇所で
測定子43によって測定された外径変化量と、中央1箇
所で同様に測定された外径の微小変化量とから図示しな
いマイクロコンピュータにより算出される。芯出しは、
この算出結果に基づいて図示しないマイクロコンピュー
タとコントローラにより図示しない油圧モータが制御さ
れ、ジャッキ41及びチャック42が所定量駆動される
ことによって自動的に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動芯出し装置
は以上のように構成されているので、ワーク44の形状
に依存したクランプ方法と芯出し方法をとらなければな
らず、円筒形状のワーク以外には対応できないなどの課
題があった。
【0006】また、芯出しの際にはワーク44のみを動
かしてこれをクランプしなければならず、クランプと芯
出しを同時に行わなければならないため、クランプが困
難なワークにあっては芯出しも困難となり、さらには芯
出しができなくなるなどの課題があった。
【0007】さらに、そのようなワークを芯出しするこ
とができたとしても、切削などワークに力がかかる際に
芯出しした位置がずれやすくなり、これを防止すること
が困難であるなどの課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ワークの形状がどのような形状で
あっても、ワークの芯出し作業を自動的に行い、その芯
出し位置でワークを自動的にロックできる自動芯出し装
置を得ることを目的とする。
【0009】また、この発明は、ワークを高速かつ強力
にロックできる自動芯出し装置を得ることを目的とす
る。
【0010】さらに、この発明は、芯出しの制御性が良
好な自動芯出し装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る自動芯出し装置は、ロータと、ヘッドと、ヘッドの偏
芯の方向及び大きさを計測する偏芯計測手段と、ロータ
に固定されロータの回転軸芯と直交する平面部を有した
ベース板と、ヘッドが取り付けられベース板の平面部と
密着して摺動できる平面部を有した可動板と、ベース板
の平面部と可動板の平面部との密着状態を保持する可動
板加圧手段と、可動板の回転を規制する回転規制手段
と、可動板をベース板に対して位置決めする位置決め駆
動手段と、位置決めされた可動板をベース板に固定する
ロック手段と、位置決め駆動手段及びロック手段の動作
を制御するコントローラとを備えたものである。
【0012】請求項2記載の発明に係る自動芯出し装置
は、ロック手段が、ベース板に対して可動板を真空吸着
するものである。
【0013】請求項3記載の発明に係る自動芯出し装置
は、ロック手段が、ベース板に対して可動板を磁気吸着
するものである。
【0014】請求項4記載の発明に係る自動芯出し装置
は、回転規制手段は、直交する2組の平行板バネを備え
たものである。
【0015】請求項5記載の発明に係る自動芯出し装置
は、回転規制手段は、直交する2組の平行板バネと、該
平行板バネと可動板との間に配設され両者をころがり接
触させるころがりガイド機構とを備えたものである。
【0016】請求項6記載の発明に係る自動芯出し装置
は、位置決め駆動手段は、アクチュエータと、可動板の
動作を該アクチュエータの動作に追従させる背圧付加機
構とを備えたものである。
【0017】請求項7記載の発明に係る自動芯出し装置
は、背圧付加機構の発生力が、付勢手段によって与えら
れる押圧力とおもりとからなり、ロータの高速回転時に
背圧付加機構が可動板に与える力がゼロとなるように構
成したものである。
【0018】請求項8記載の発明に係る自動芯出し装置
は、回転規制手段と可動板の接触点、及びヘッドを取り
付けた可動板の重心が、回転軸と直交する同一平面内に
あるように構成したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による自
動芯出し装置の要部を示す側面部分断面図、図2は自動
芯出し装置の要部を示す正面図、図3は自動芯出し装置
の真空吸着の構成を示す概念図、図4はベース板を示す
平面図、図5は平行板バネを示す斜視図、図6は背圧付
加機構を示す拡大正面図、図7はロータの高速回転時に
おける背圧付加機構の動作を示す正面図である。
【0020】図において、1は図示しない軸受けによっ
て回転自在に支持された回転軸1aと一体となって回転
する立旋盤のロータである。2はロータ1の回転軸1a
の軸芯に対しこのロータ1とともに回転するヘッドであ
り、ワーク3と、ワーク3をクランプするチャック4と
から構成されている。
【0021】5はロータ1の回転軸1aと直交する平面
部5aを備えたベース板であり、図3に示すように、ベ
ース板5の中央部には真空ポンプ(ロック手段)6に接
続された管部7と連通する連通部5bを備え、平面部5
aには連通部5bと連通する溝部(ロック手段)5cを
備えている。なお、管部7はロータ1及び回転軸1aを
挿通して設けられている。また、この溝部5cは、図4
に示すように、ベース板5の平面部5aに同心円状及び
放射状に設けられている。このように、真空ポンプ6を
作動させることにより、連通部5b及び溝部5cが真空
引き(減圧)され、後述する可動板8をベース板5に真
空吸着(減圧による吸着)してロックできるように構成
されている。
【0022】8はヘッド2が取り付けられ、ベース板5
の平面部5aと密着状態で摺動できる平面部8aを有す
る可動板である。なお、ベース板5の平面部5aに溝部
5cを設ける代わりに、可動板8の平面部8aに同様の
溝部を設けることも可能である。
【0023】9はベース板5の平面部5aを可動板8の
平面部8aに押圧して両者の密着状態を保持するボール
プランジャ(可動板加圧手段)である。
【0024】10はベース板5に対する可動板8の回転
軸1a回りの回転の自由度を拘束するための直交する2
組の平行板バネ(回転規制手段)であり、図5に示すよ
うに、全体がほぼ四角枠形状となっている。なお、平行
板バネ10内には可動板8の一部が配設され、両者の接
触点がすべり接触するようになっている。また、この平
行板バネ10は、例えばバネ用リン青銅等のバネ鋼をそ
の材質とし、ヘッド2の直進方向に対して剛性が低く、
回転方向に対して剛性が高く回りにくくなるように形成
されている。
【0025】13はベース板5に対して可動板8を位置
決めして芯出しする2軸(A軸,B軸)の駆動機構(位
置決め駆動手段)である。この駆動機構13は、駆動方
向によりA軸駆動機構とB軸駆動機構とからなり、それ
ぞれ圧電素子(アクチュエータ)14と背圧付加機構1
5とを備えて構成されている。
【0026】圧電素子14は、平行板バネ10を介し
て、可動板8のチャック4によってクランプされている
ワーク3の位置を移動する部材であり、図示しないコン
トローラによって駆動電圧を制御されることにより、軸
方向長さが伸縮するように形成されている。すなわち、
該駆動電圧が増加する場合には圧電素子14が長くな
り、駆動電圧が減少する場合には圧電素子14が短くな
るように形成され、また、駆動電圧がゼロの場合に最も
短くなるように形成されている。これによりワーク3の
位置を移動できるようになっている。なお、アクチュエ
ータとして圧電素子14を例にとって説明したが、これ
に限られず、モータ等により同様の構成をとることもで
きる。
【0027】背圧付加機構15は、図2及び図6に示す
ように、おもり18を設けたスライドテーブル16と、
このスライドテーブル16を平行板バネ10側に付勢す
る2本の引張りバネ(付勢手段)17とから構成されて
おり、平行板バネ10を介してワーク3を圧電素子14
の動作に追従しながら、平行板バネ10を介して可動板
8に力を加えられるように形成したものである。また、
背圧付加機構15は、ロータ1の高速回転時における遠
心力によって、スライドテーブル16が反ワーク3側に
移動し、平行板バネ10を介して可動板8に力を加える
ことがなくなるように形成されている。すなわち、かか
る遠心力を考慮して、おもり18の重さや引張りバネ1
7の張力が設定されている。
【0028】圧電素子14、背圧付加機構15、平行板
バネ10、可動板8はそれぞれ締結されておらず、可動
板8は、常に圧電素子14及び背圧付加機構15の両方
から平行板バネ10を介して力を受けるように配設され
ている。
【0029】なお、ワーク3が芯出し目標位置より、ど
の方向にどの量だけ芯ずれしているかを計測する図示し
ないCCDカメラ(偏芯計測手段)が、自動芯出し装置
の所定位置に備えられており、この計測結果に応じて図
示しないコントローラが圧電素子14や真空ポンプ6等
を制御する構成となっている。
【0030】次に動作について説明する。まず、図示省
略したCCDカメラにより、ワーク3が芯出し目標位置
より、どの方向にどの量だけ芯ずれしているかを計測す
る。この芯ずれに応じて、図示しないコントローラが圧
電素子14に駆動電圧を指令する。指令される駆動電圧
が増加する場合は、圧電素子14が長くなり、可動板8
上のチャック4によってクランプされているワーク3の
位置が移動する。なお、この時平行板バネ10は可動板
8の回転を防止している。
【0031】一方、駆動電圧が減少する場合は、圧電素
子14が短くなりその結果、これと追従して動作する背
圧付加機構15の押圧力により、ワーク3の位置が同様
に移動する。
【0032】このように圧電素子14は、平行板バネ1
0を介して可動板8自体を移動させているので、ワーク
3の形状に影響されずに芯出しを行える。
【0033】この動作を、ワーク3が芯出し目標位置の
許容範囲内となるまで継続することにより自動的に芯出
しする。
【0034】ワーク3が芯出し目標位置に芯出しできた
ら、真空ポンプ6を作動させることにより、連通部5b
及び溝部5cが真空引きされ、可動板8をベース板5に
真空吸着してロックされる。
【0035】この芯出し完了後にワーク3を切削等する
場合には、真空吸着により、所定の保持力が容易に確保
されているため、該切削時にワーク3が芯出しした位置
からずれることがない。
【0036】また、真空吸着の前には、ボールプランジ
ャ9の加圧力により、ベース板5の平面部5aと可動板
8の平面部8aとの密着状態が保持されているため、真
空吸着による可動板8の位置ずれが小さい。
【0037】真空吸着後は、図示しないコントローラが
圧電素子14に対して駆動電圧がゼロとなるように、す
なわち圧電素子14の長さが一番短くなるように指令す
る。これにより、圧電素子14が平行板バネ10を介し
て可動板8に押圧力を与えることがなくなる。
【0038】ロータ1の高速回転時には、図7の矢印で
示すように、おもり18等に生じる遠心力によりスライ
ドテーブル16が反ワーク3側に移動し、平行板バネ1
0を介して可動板8に押圧力を与えなくなる。すなわ
ち、簡易な構成によって可動板8への不要な押圧力を容
易に排除することができ、芯出しした位置をずらし得る
要因を排除することができる。
【0039】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、ワーク3の形状がどのような形状であっても、ワー
ク3の芯出し作業を自動的に行い、その芯出し位置でワ
ーク3を自動的にロックできる効果が得られる。
【0040】実施の形態2.上記実施の形態1において
は、可動板8をベース板5にロックする場合に真空吸着
する手段を用いたが、この実施の形態2では、該ロック
手段を電磁吸着する手段を用いるものである。
【0041】図8はこの発明の実施の形態2による自動
芯出し装置の磁気吸着の構成を示す概念図、図9はベー
ス板を示す平面図であり、図において、5dはベース板
5の平面部5aに形成された凹部、20は鉄芯21にコ
イル22を巻装して形成され凹部5d内に設けられた電
磁石(ロック手段)である。この電磁石20のコイル2
2には、電源(ロック手段)24から所定の電流が供給
され、電源24をオン、オフ制御することにより、可動
板8をベース板5に磁気吸着してロック可能に形成して
ある。なお、可動板8が電磁石20により電磁吸着でき
る材質で形成されていることは言うまでもない。その他
の構成は、実施の形態1の場合と同様であるので説明を
省略する。なお、ベース板5に電磁石20を設ける代わ
りに、可動板8側に電磁石を設けることも可能である。
【0042】次に動作について説明する。ワーク3を目
標位置に芯出しする動作は、実施の形態1の場合と同様
である。芯出しができたら、電源24をオン、オフ制御
することによりコイル22に電流を流して電磁石20を
磁化し、可動板8をベース板5に磁気吸着する。すなわ
ち、この磁気吸着により、可動板8はベース板5に高速
かつ強力にロックされる。
【0043】この芯出し完了後にワーク3を切削等する
場合には、磁気吸着により、所定の保持力が高速かつ強
力に確保されているため、該切削時にワーク3が芯出し
した位置からずれることがない。なお、その他の動作は
実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0044】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1の場合と同様の効果が得られるほか、
電磁石20によって可動板8をベース板5に磁気吸着す
ることにより、高速かつ強力にロックできる効果が得ら
れる。
【0045】実施の形態3.上記実施の形態1及び実施
の形態2では、可動板8の回り止め機構として2組の平
行板バネ10のみを用いたが、この実施の形態3では、
回り止め機構を2組の平行板バネと、ころがりガイドと
で構成したものである。
【0046】図10はこの発明の実施の形態3による平
行板バネを示す斜視図、図11はころがりガイド機構を
示す分解斜視図、図12は回り止め機構を示す斜視図、
図13は回り止め機構の動作状態を示す平面図である。
【0047】30はベース板5に対する可動板8の回転
軸1a回りの回転の自由度を拘束するための直交する2
組の平行板バネ(回転規制手段)であり、図10に示す
ように、全体がほぼ四角枠形状となっており、内周面の
4箇所に凹部31を備えている。
【0048】34は平行板バネ30と可動板8との間に
配設され、両者の接触による摩擦を小さくするころがり
ガイド機構(回転規制手段)である。ころがりガイド機
構34は、図11に示すように、2組のレール35とボ
ール36を有したボールゲージ37とから構成され、2
組のレール35がボールゲージ37を挟み込むことによ
って、それぞれ長手方向に摺動自在に形成されている。
【0049】このように構成されたころがりガイド機構
34は、図12に示すように、2組のレール35をそれ
ぞれ平行板バネ30の凹部31と、可動板8に形成され
た凹部32に組み付けることによって設けられている。
その他の構成は、実施の形態1の場合と同様であるので
説明を省略する。
【0050】次に動作について説明する。可動板8と平
行板バネ30は、ころがりガイド機構34により、図1
3に示す矢印方向に、ころがり接触しながら相対的に移
動できる。その他の動作は、実施の形態1の場合と同様
であるので説明を省略する。
【0051】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態1の場合と同様の効果が得られるほか、
可動板8と平行板バネ30がころがりガイド機構34に
より、ころがり接触するので、両者の間に発生する摩擦
力を小さくできる。したがって、この摩擦によって生じ
るヘッド2、すなわちワーク3の位置のばらつきを小さ
くでき、もって芯出しの制御性を向上させ、芯出しに要
する時間が短縮される効果が得られる。
【0052】実施の形態4.上記実施の形態1から実施
の形態3は、立旋盤等のようにワークを回転させる回転
軸の方向が重力の方向と一致していることを前提にした
ものであるのに対し、本実施の形態4は普通旋盤等のよ
うにワークを回転させる回転軸の方向が重力の方向と垂
直となっている場合を対象としたものである。
【0053】図14はこの発明の実施の形態4による自
動芯出し装置の要部を示す側面部分断面図、図15は駆
動機構の軸芯位置を示す側面部分断面図である。図にお
いて、装置の構成部材及び芯出し方法は、実施の形態1
から実施の形態3と同様であるが、異なる点は、普通旋
盤等を対象としているために可動板8が倒れないように
すべく、図14に示すように、ボールプランジャ9が必
要となることである。
【0054】また、図15において、Pはヘッド2と可
動板8の重心、自動芯出し装置は圧電素子14の駆動軸
芯、Rは背圧付加機構20の軸芯である。すなわち、ヘ
ッド2と可動板8の重心P、圧電素子14の駆動軸芯自
動芯出し装置、及び背圧付加機構20の軸芯Rが同一平
面上に位置するように、各構成部材を配設したものであ
る。
【0055】次に動作について説明する。ヘッド2と可
動板8の重心P、圧電素子14の駆動軸芯自動芯出し装
置、及び背圧付加機構20の軸芯Rが同一平面上に位置
しているので、ボールプランジャ9の可動板8への加圧
力を小さく(理論的にはゼロ)することができる。その
結果、ベース板5の平面部5aと可動板8の平面部8a
との間に生じる摩擦力が小さくなり、圧電素子14によ
るヘッド2の位置決めの際に、該摩擦によって生じるヘ
ッド2の位置のばらつきを小さくできる。したがって、
芯出しの制御性を向上でき、芯出しに要する時間が短縮
される。なお、その他の動作は実施の形態1から実施の
形態3と同様であるので、説明を省略する。
【0056】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、普通旋盤等を対象とする場合であっても、実施の形
態1から実施の形態3と同様の効果を得られるほか、ボ
ールプランジャ9の可動板8への加圧力を小さくできる
ので、芯出しの制御性を向上でき、芯出しに要する時間
を短縮できる効果が得られる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、ロータと、ヘッドと、ヘッドの偏芯の方向及び大
きさを計測する偏芯計測手段と、ロータに固定されロー
タの回転軸芯と直交する平面部を有したベース板と、ヘ
ッドが取り付けられベース板の平面部と密着して摺動で
きる平面部を有した可動板と、ベース板の平面部と可動
板の平面部との密着状態を保持する可動板加圧手段と、
可動板の回転を規制する回転規制手段と、可動板をベー
ス板に対して位置決めする位置決め駆動手段と、位置決
めされた可動板をベース板に固定するロック手段と、位
置決め駆動手段及びロック手段の動作を制御するコント
ローラとを備えるように構成したので、ワークの形状が
どのような形状であっても、ワークの芯出し作業を自動
的に行い、その芯出し位置でワークを自動的にロックで
きる効果がある。
【0058】請求項2記載の発明によれば、ロック手段
が、ベース板に対して可動板を真空吸着するように構成
したので、可動板をベース板に高速かつ強力にロックで
きる効果がある。
【0059】請求項3記載の発明によれば、ロック手段
が、ベース板に対して可動板を磁気吸着するように構成
したので、可動板をベース板に高速かつ強力にロックで
きる効果がある。
【0060】請求項4記載の発明によれば、回転規制手
段は、直交する2組の平行板バネを備えるように構成し
たので、コンパクトな構成により容易に可動板の回転を
規制することができる効果がある。
【0061】請求項5記載の発明によれば、回転規制手
段は、直交する2組の平行板バネと、該平行板バネと可
動板との間に配設され両者をころがり接触させるころが
りガイド機構とを備えるように構成したので、平行板バ
ネと可動板とがころがり接触し、両者の間に生ずる摩擦
力を軽減できる。したがって、この摩擦によって生じる
ヘッドの位置のばらつきを小さくでき、もって芯出しの
制御性を向上させ、芯出しに要する時間が短縮される効
果がある。
【0062】請求項6記載の発明によれば、位置決め駆
動手段は、アクチュエータと、可動板の動作を該アクチ
ュエータの動作に追従させる背圧付加機構とを備えるよ
うに構成したので、簡易な構成により迅速に可動板の位
置決めができる効果がある。
【0063】請求項7記載の発明によれば、背圧付加機
構の発生力が、付勢手段によって与えられる押圧力とお
もりとからなり、ロータの高速回転時に背圧付加機構が
可動板に与える力がゼロとなるように構成したので、ロ
ータの高速回転時におもりに生じる遠心力により、背圧
付加機構が反可動板側に移動し、可動板への不要な押圧
力を容易に排除することができ、もって芯出しした位置
をずらし得る要因を容易に排除することができる効果が
ある。
【0064】請求項8記載の発明によれば、回転規制手
段と可動板の接触点、及びヘッドを取り付けた可動板の
重心が、回転軸と直交する同一平面内にあるように構成
したので、普通旋盤等を対象とする場合であっても、可
動板加圧手段の可動板への加圧力を小さくできるので、
芯出しの制御性を向上でき、芯出しに要する時間を短縮
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による自動芯出し装
置の要部を示す側面部分断面図である。
【図2】 自動芯出し装置の要部を示す正面図である。
【図3】 自動芯出し装置の真空吸着の構成を示す概念
図である。
【図4】 ベース板を示す平面図である。
【図5】 平行板バネを示す斜視図である。
【図6】 背圧付加機構を示す拡大正面図である。
【図7】 ロータの高速回転時における背圧付加機構の
動作を示す正面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による自動芯出し装
置の磁気吸着の構成を示す概念図である。
【図9】 ベース板を示す平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3による平行板バネ
を示す斜視図である。
【図11】 ころがりガイド機構を示す分解斜視図であ
る。
【図12】 回り止め機構を示す斜視図である。
【図13】 回り止め機構の動作状態を示す平面図であ
る。
【図14】 この発明の実施の形態4による自動芯出し
装置の要部を示す側面部分断面図である。
【図15】 駆動機構の軸芯位置を示す側面部分断面図
である。
【図16】 従来の自動芯出し装置の要部を示す正面図
である。
【符号の説明】
1 ロータ、2 ヘッド、5 ベース板、5a,8a
平面部、5c 溝部(ロック手段)、6 真空ポンプ
(ロック手段)、8 可動板、9 ボールプランジャ
(可動板加圧手段)、10,30 平行板バネ(回転規
制手段)、13 駆動機構(位置決め駆動手段)、14
圧電素子(アクチュエータ)、15 背圧付加機構、
17 引張りバネ(付勢手段)、18 おもり、20
電磁石(ロック手段)、24 電源(ロック手段)、3
4 ころがりガイド機構(回転規制手段)、P 可動板
の重心。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受けによって回転自在に支持されたロ
    ータと、前記ロータとともに回転するヘッドと、前記ロ
    ータの回転軸芯に対する前記ヘッドの偏芯の方向及び大
    きさを計測する偏芯計測手段と、前記ロータに固定され
    該ロータの回転軸芯と直交する平面部を有したベース板
    と、前記ヘッドが取り付けられ前記ベース板の平面部と
    密着して摺動できる平面部を有した可動板と、前記ベー
    ス板の平面部と前記可動板の平面部との密着状態を保持
    する可動板加圧手段と、前記ベース板に対する前記可動
    板の回転を規制する回転規制手段と、前記可動板を前記
    ベース板に対して位置決めする位置決め駆動手段と、位
    置決めされた前記可動板を前記ベース板に固定するロッ
    ク手段と、前記偏芯計測手段による計測結果に応じて前
    記位置決め駆動手段及び前記ロック手段の動作を制御す
    るコントローラとを備えた自動芯出し装置。
  2. 【請求項2】 ロック手段が、ベース板に対して可動板
    を真空吸着する手段であることを特徴とする請求項1記
    載の自動芯出し装置。
  3. 【請求項3】 ロック手段が、ベース板に対して可動板
    を磁気吸着する手段であることを特徴とする請求項1記
    載の自動芯出し装置。
  4. 【請求項4】 回転規制手段は、直交する2組の平行板
    バネを備えたことを特徴とする請求項1記載の自動芯出
    し装置。
  5. 【請求項5】 回転規制手段は、直交する2組の平行板
    バネと、該平行板バネと可動板との間に配設され両者を
    ころがり接触させるころがりガイド機構とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の自動芯出し装置。
  6. 【請求項6】 位置決め駆動手段は、アクチュエータ
    と、可動板の操作を該アクチュエータの動作に追従させ
    る背圧付加機構とを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の自動芯出し装置。
  7. 【請求項7】 背圧付加機構の発生力が、付勢手段によ
    って与えられる押圧力とおもりとからなり、ロータの高
    速回転時に背圧付加機構が可動板に与える力がゼロとな
    るように構成したことを特徴とする請求項6記載の自動
    芯出し装置。
  8. 【請求項8】 回転規制手段と可動板の接触点、及びヘ
    ッドを取り付けた可動板の重心が、回転軸と直交する同
    一平面内にあることを特徴とする請求項1記載の自動芯
    出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113944857A (zh) * 2021-09-13 2022-01-18 深圳市乐其网络科技有限公司 摄影固定夹和摄影设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113944857A (zh) * 2021-09-13 2022-01-18 深圳市乐其网络科技有限公司 摄影固定夹和摄影设备
CN113944857B (zh) * 2021-09-13 2023-09-12 深圳市乐其网络科技有限公司 摄影固定夹和摄影设备

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