JPH0798306B2 - 研磨機のワーク保持装置 - Google Patents

研磨機のワーク保持装置

Info

Publication number
JPH0798306B2
JPH0798306B2 JP61267019A JP26701986A JPH0798306B2 JP H0798306 B2 JPH0798306 B2 JP H0798306B2 JP 61267019 A JP61267019 A JP 61267019A JP 26701986 A JP26701986 A JP 26701986A JP H0798306 B2 JPH0798306 B2 JP H0798306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
axis
support shaft
polishing
holding device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61267019A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63120069A (ja
Inventor
一雄 牛山
弘 伊藤
久幸 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP61267019A priority Critical patent/JPH0798306B2/ja
Publication of JPS63120069A publication Critical patent/JPS63120069A/ja
Publication of JPH0798306B2 publication Critical patent/JPH0798306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学素子等の被加工物を研磨等の所要の加工を
施す際に使用する研磨機等の加工機における被加工物の
保持装置に関するものである。
〔従来の技術〕
この種のワーク保持装置として、本出願人は第7図に示
す、ワークの保持をエア吸引により行なわせるようにし
たものを開発した。かかる研磨機におけるリンク式ワー
ク保持装置は第7図に示すように、図示されない研磨機
上軸の揺動機構に連結したステー61の下端部に、1対の
コ字型の支持リンク63と64からなるリンク機構62を有し
ている。このリンク機構62は、支持リンク63と64とが互
いに直交するようにして両開放端を互いに回転自在に枢
軸65により枢着している。一方の支持リンク64の中心部
はステー61に回転自在に枢軸66により枢着され、他方の
支持リンク63の中心部には中空軸67が垂直に貫通して固
定され、同中空軸67の下端に軸受68を介してワークホル
ダー69が回転自在に取り付けられている。このリンク機
構62は上記両枢軸65の中心を通る線aと、これに直交す
る上記枢軸66の中心を通る線bと、上記中空軸67の中心
を通る線cとの直交部に、ワークホルダー69の中心線が
位置し、各枢軸65,66を中心に回転自在になっている。
上記中空軸67の上端には同中空軸67の通気孔に連通する
テーパ穴が形成されているので、レンズ研磨に際して、
まず、この中空軸67の上方から吸引軸70が加工してその
下端のテーパ面が上記テーパ穴に嵌合すると、図示され
ないエアシリンダが作動して上記吸引軸70,中空軸67を
通じてエア吸引が行なわれ、ワークホルダー69に負圧が
導かれる。従って、図示されない手段によりワークホル
ダー69のレンズ着座部69aにワークである被加工レンズ7
1がセットされると、同レンズ71はワークホルダー69に
吸着して保持される。そして、このままステー61および
リンク機構62が下降し、ワークホルダー69の下方に配置
されている研磨皿72上に被加工レンズ71がセットされた
あと、エアシリンダによる吸引作動が停止し、上記吸引
軸70がリンク機構62から離脱してリンク機構62およびワ
ークホルダー69がフリーの状態となる。続いて、研磨皿
72が図示しないモータによって回転を開始し、同時に、
図示しない揺動機構によってステー61が揺動運動を開始
すると、研磨皿72に接触した上記レンズ71は研磨皿72に
よって研磨加工が行なわれる。
しかしながら、上記ワーク保持装置において、被加工レ
ンズ71はエア吸引によってワークホルダー69に保持され
ているので、このワーク保持時のエア吸引に伴い、研削
液も同時に吸い込み、軸受68に研削液が入り込むため、
軸受68に錆が発生したり、研磨液中のレンズのスラッジ
(切粉)によって軸受68の摩耗或いは回転不良を引き起
こす。これによって、ランニングコストの増加や、レン
ズの品質悪化を招くなどの問題点を有していた。さら
に、エア吸引による場合、リンク機構62も複雑化し、そ
の重量および機械コストの増大をもたらすものであっ
た。
本発明の目的は、上述したワーク保持装置の問題点に鑑
み、ワーク保持機構が単純でかつワーク回転部の軸受の
耐久性にも優れたワーク保持装置を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ワークの被加工面と研磨皿の研磨面とが接触
し、相対移動することによりワーク研磨加工を施す研磨
機におけるワーク保持装置において、加工機に固定され
るステーと、このステーに第1の支軸を介して該第1の
支軸の軸回りに揺動自在に支持されるシーソー板と、こ
のシーソー板に前記第1の支軸の軸線と交叉する軸線を
有する第2の支軸を介して該第2の支軸の軸回りに揺動
自在に支持されるアッパーアームと、このアッパーアー
ムに前記第1および第2の支軸の各軸線と交叉する軸線
を有し該軸線回りに軸受を介して回動自在に保持された
ワーク支持部材と、このワーク支持部材の回動軸線方向
に磁力を作用させるとともに前記被加工面を下向きにし
てワークを貼付けた磁性体からなる貼付皿を磁力により
吸着して保持するため、前記ワーク支持部材、ステーあ
るいは加工機並びにこのステーあるいは加工機に固定さ
れた移動手段に設けた磁気吸着手段とから構成し、ワー
クをを3軸方向に回動可能にしたものである。
〔作用〕
本発明はワーク支持部材、ステーあるいは加工機並びに
このステーあるいは加工機に固定された移動手段に設け
た磁気吸着手段により、ワークを貼付けた磁性体からな
る貼付皿を吸着しワークをワーク支持部材により保持
し、ワームを3軸方向へ回動可能にする。
〔実施例〕
以下本発明ワーク保持装置の実施例を図面とともに説明
する。
(第1実施例) 第1図および第2図は本発明ワーク保持装置の第1実施
例を示すもので、第1図は要部を断面にした正面図、第
2図はリク機構の分解斜視図である。
しかして、第1図において、研磨機上軸14の下端にステ
ー1がボルト15によって固定されるとともに当該ステー
1にはリンク機構2が連結されている。
前記リンク機構2は、第2図に示すように、アッパーア
ーム3とシーソー板4とからなり、アッパーアーム3と
シーソー板4は、開放端3aと4aおよび3bと4bが互いに回
転自在に支持軸5により支承されている。また前記シー
ソー板4はコ字型に形成されるとともに中心部が支軸6
によりステー1の下端部に揺動自在に支承されている。
前記アッパーアーム3は略コ字型に形成されるとともに
保持穴3cが形成されている。この保持穴3cの内壁下端に
は軸受8が抜止め部材13により固定されており、同軸受
8を介して円筒状保持筒7が回転自在に保持されてい
る。保持筒7は開口端を下方に向けて軸受8に下方から
嵌合され、軸受8の下端に開口端縁が当接した状態で、
軸受け8の上端で、E型止めリング10を外周に嵌合して
係止させることにより、回転自在に保持されている。さ
らに第1図に示す如くこの保持筒7の回転中心を通る線
cは前記支持軸5の中心を通る線aと、また支軸6の中
心を通る線bとそれぞれ交叉するように構成されてい
る。
前記保持筒7内には第1図に示す如く保持筒7の回転軸
心方向に磁力を作用する永久磁石9が収納されてその上
端が保持筒7の底面に当接して固着されている。そし
て、この永久磁石9を有した保持筒7に被加工レンズ11
を直線貼り付けて保持するための貼付皿16が保持される
ようになっている。貼付皿16は鉄,ニッケルなどの磁性
体により形成され、その下端の中央部のレンズ貼付面16
aには被加工レンズ11がピッチ等により貼付けられてい
る。貼付皿16の上端の円柱部16bの外径は前記保持筒7
の開口部内径にガタを生ずることなく緊密にかつ円滑に
嵌合される寸法とされており、この保持筒7内に嵌合さ
れた貼付皿16は、そのフランジ部16cを軸受8の下端に
位置した、保持筒7の開口端縁に当接させ、その上方位
置で保持筒7に固定されている永久磁石9に接所或いは
近接し、貼付けた被加工レンズ11の被加工面を下向きに
した状態で永久磁石9の磁力によって保持されるように
なっている。
前記被加工レンズ11を貼付けた貼付皿16が前記永久磁石
9の磁力によって保持筒7に保持されると、研磨機上軸
14が下降して被加工ンズ11が研磨皿12の球面上に位置す
る。このあと、前記研磨機上軸14が図示されない揺動機
構によって揺動運動を行なうのでリング機構2が前記支
持軸5を中心に揺動しおよび支軸6を中心に適宜に揺動
し、また、研磨皿12が図示されないモータにより回転す
るために、被加工レンズ11,貼付皿16および保持筒7は
前記リンク機構2によって揺動しながら研磨皿12の回転
に従属した回転を行ない、これによって被加工レンズ11
が研磨され球面加工される。
このレンズ研磨加工には研削液が用いられるが、上述し
たように、被加工レンズ11に一体の貼付皿16は永久磁石
9の磁力によって保持筒7に保持されるようになてい
て、エア吸引による保持が行なわれないので、検査液は
軸受8に進入することがなく軸受8の耐久性が向上する
ことになる。また、負圧を導くための吸引孔が不要であ
れると共に軸受け8のシール構造の必要性も低く、構造
が簡単になるので、リンク機構2の重量低減および保持
装置のコスト低減が可能になる。
(第2実施例) 第3図は本発明ワーク保持装置の第2実施例を示すもの
で、要部を断面にした正面図である。
しかして、当該実施例におけるワーク保持装置を示す第
3図において、第1図に示したワーク保持装置と同一の
部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省
略する。このワーク保持装置におけるリンク機構2Aは、
シーソー板4に対して揺動自在にアッパーアーム3を連
結するとともにこのアッパーアーム3には保持穴3cが形
成され、同保持穴3cに軸受8が嵌合して固定されてい
る。この軸受8の内周にはリング状の永久磁石32を外周
に固着した保持筒33が嵌合していて、同保持筒33はアッ
パーアーム3に対して回転自在とされている。この保持
筒33の中心を通る線cは前記線aとbの交点を通るよう
に構成されている。そして、この保持筒33には、前記磁
性体により形成された貼付皿16の円柱部16bが緊密かつ
円滑に嵌合されるように構成されている。
貼付皿16は円柱部16bが保持筒33に嵌合した状態では、
そのフランジ部16cが保持筒33の回転軸線方向に磁力が
作用する永久磁石32の一方の磁極面に接触或いは近接
し、貼付皿16に貼付けた被加工レンズ11の被加工面を下
向きに永久磁石32の磁力により保持筒33に保持される。
貼付皿16に貼付けられた被加工レンズ11は前記第1実施
例で述べたと同様のリンク2Aの揺動動作および研磨皿12
(第1図参照)の回転により研磨され球面加工が施され
る。
この第2実施例のワーク保持装置においては、前記第1
実施例のワーク保持装置と同様の効果を有すると共に、
永久磁石33は貼付皿16のフランジ部16cに接触或いは近
接できるように径が大きく形成されているので、永久磁
石33と貼付皿16の相互間で磁力の作用する面積が広くな
り、比較的重量の大きい被加工レンズ11の保持をも可能
になる。
(第3実施例) 第4図は本発明ワーク保持装置の第3実施例を示すもの
で、要部を断面にした正面図である。この第4図に示す
ワーク保持装置は、前記第3図に示したワーク保持装置
におけるワークの磁気吸着手段としての永久磁石32の代
わりに保持筒33の回転軸線方向に磁力が作用する電磁石
40を適用して構成したものである。即ち、前記第3図に
示したワーク保持装置と同様のリンク機構2Aが構成され
ており、同リンク機構2Aの支持リンク3の保持穴3cに嵌
合して固定された軸受8の内周には、保持筒33の外周に
固着したリング状の電磁石40が嵌合して固定され、同電
磁石40を有した保持筒33はアッパーアーム3に対して回
動自在に構成されている。そして、この電磁石40のコイ
ル(図示されず)より引き出された可撓性を有するリー
ド線40a,40bは図示されない電気回路の制御部に接続さ
れている。
尚、この実施例のワーク保持装置の他の構成は第3図示
のワーク保持装置と同一構成から成り、同一構成部分に
は同一番号を付してその説明は省略する。
しかして前記実施例のワーク保持装置においては、被加
工レンズ11を貼付けた貼付皿16を被加工レンズ11の被加
工面が下向きの状態となるように保持筒33に保持させる
に際し、制御部から駆動信号を送出することにより電磁
石40を励磁して磁力を生じさせる。従って、電磁石40は
駆動信号が送られたときのみ貼付皿16のフランジ部16c
を吸着して同貼付皿16を保持する。貼付皿16の保持を解
除する場合は制御部からの駆動信号の送出を停止して電
磁石40の励磁を解除する。
従って、当該実施例に係るワーク保持装置では、特に、
重量の大きなワークの保持のために強大な磁力を必要と
するような場合に有効である。即ち、大きな磁力を必要
とする場合に、永久磁石のように常に磁力が働いている
状態では、保持筒33から貼付皿16を退避させるときに大
きな力が要求され、保持筒33とローディング装置(図示
されず)との間の貼付皿16の受け渡しが困難になるが、
この実施例のワーク保持装置においては、大きな磁力が
必要とされる場合でも、電気的に磁力を発生させたり、
消滅させたりすることにより保持筒33とローディング装
置との間のワークの授受が容易かつ安定して行われる。
(第4実施例) 第5図は、本発明ワーク保持装置の第4実施例を示すも
のでワーク保持装置の要部を断面にした正面図である。
しかして、第5図において、軸受8の内輪には円筒状の
保持筒34が固定保持されている。
また、この保持筒34には磁性体からなる貼付皿16を嵌合
保持し得るように構成されている。すなわち、貼付皿16
の上端の円柱部16bの外径は、前記保持筒34の開口部内
径にガタを生ずることなく緊密にかつ円滑に嵌合し得る
寸法によって構成されている。さらにリンク機構2Bを連
結したステー1の上側には、エアシリンダ50が取付具5
1,51によって取付けられ、前記エアシリンダ50のピスト
ン軸52の下端の取付座53に、前記保持筒34の回転軸線方
向に磁力を作用させ前記磁性体からなる貼付皿16を吸着
保持するための永久磁石9が固着あるいは着脱可能に固
定されている。さらにエアシリンダ50には、図示しない
電磁弁を介してエア源に接続されたエアホース54,55が
接続されており、エア圧の切替えによって、永久磁石9
を昇降させることができるように構成されている。
なお、永久磁石9の中心軸線は、保持筒34の回転中心を
通る線cとほぼ一致させている。またピストン軸52の下
死点で、保持筒34に位置決めされた貼付皿16の上端と永
久磁石9の下端が当接するように、エアシリンダ50によ
る移動範囲が調整されている。
また、第5図において、前記した構成以外の構成につい
ては、前述してきた実施例と同一構成から成り、その同
一構成部分については、同一番号を付し、その説明を省
略する。
さて、以上の構成から成るワーク保持装置によるワーク
の研磨加工は以下のように行なわれる。
図示しない搬送手段によって、被加工レンズ11を貼った
貼付皿16が挟持され、リンク機構2Bに装着した保持筒34
の下方に搬送され、貼付皿16の円柱部16bが保持筒34に
挿入される。エアシリンダ50により、永久磁石9が下降
し、永久磁石9と貼付皿16の円柱部16bと当接して停止
する。これによって貼付皿16は被加工レンズ11の被加工
面を下向きにした状態で永久磁石9の磁力により保持筒
34内に保持される。次いで前記搬送手段は貼付皿16の挟
持を解放し、リンク機構2B部から退避する。図示しない
通常の昇降装置によって研磨機上軸14が下降し、被下降
レンズ11が研磨皿上にセットされ、第5図に図示しない
研磨皿とリンク機構2Bにより挟持される。次いでエアシ
リンダ50の作動により永久磁石9は上昇して貼付皿16か
ら離脱する。そして研磨機上軸14が図示しない揺動機構
によって揺動運動を行なうので、被加工レンズ11が研磨
され球面加工される。
研磨機上軸14の揺動が停止されるとともに被加工レンズ
11の研磨加工が終了した後、エアシリンダ50の作動によ
り永久磁石9が下降する。そして永久磁石9は貼付皿16
の円柱部16b上端に当接して貼付皿16を吸着保持する。
次いで図示しない通常の昇降装置によって研磨機上軸14
が上昇するので、被加工レンズ11は研磨皿から離れる。
次いで図示しない搬送手段がリンク機構2B部に進入し、
貼付皿16を挟持して(このとき永久磁石9はA位置に持
上げられて吸着を解除する)、貼付皿16の円柱部16bを
保持筒34から抜き出し、次工程に搬送する。
以上のワーク保持装置によれば、被加工レンズ11の研磨
加工中には、貼付皿16を吸着保持する永久磁石9とリン
ク機構2Bとは別体の構成であるから、リンク機構2bが軽
量化され、アッパーアームの慣性モーメントが低くなり
特に被加工レンズ11形状が小径(直径;D≦ψ15)かつ浅
面(曲率半径に対する直径の比;D/R≦1)のレンズにお
けるびびり現象の発生をなくし、自動研磨加工を精度よ
く行なうことができる。
(第5実施例) 第6図は本発明ワーク保持装置の第5実施例を示すもの
で、第6図aは要部の断面図、第6図bは貼付皿の吸着
状態を示す断面図である。
しかして、かかる実施例のワーク保持装置の構成中、基
本的な構成は前記第4実施例のワーク保持装置と同一構
成から成り、その構成についての具体的な図示は省略
し、特に相違する構成について、第6図a,bとともに以
下に説明をする。
すなわち、第6図示のワーク保持装置におけるピストン
軸52の下端に永久磁石9を固着あるいは着脱可能に固定
されている取付座53を係止部材56で下方へ落下しないよ
うに拘束しつつ構成している。また取付座53と永久磁石
9の間には間隙hのすきまを設けるとともに前記ピスト
ン軸52と取付座53の穴53aとの間にはd1−d2の間隙53bを
設けてある。
因って、これらの構成から成るワーク保持装置により、
ワークとしての被加工レンズ11を研磨加工するに当って
これを保持する際に、前記ピストン軸52と取付座53間に
設けた間隙h、53bの存在によりピストン軸52の軸に対
して永久磁石9は回転かつ多少の上下動、場合によって
は少しの傾きをもつことができる。
従って、当該構成によって、貼付皿16を前記保持筒34
(第5図参照)の回転軸心方向に作用する永久磁石9の
磁力により吸着保持する際に貼付皿16に永久磁石9が当
接する時、両者の軸心が互いに傾いていたり、あるいは
貼付皿16の従属回転している場合でも貼付皿16には当接
のショックが直接伝わらず、間隙h,53bにより吸収され
て被加工レンズ11が研磨皿を損傷するのを防止すること
ができる。
前述してきた第5実施例におけるワーク保持装置の構成
中、第6図bに示す如く貼付皿16を吸着保持するに当っ
ては、第5図示のワーク保持装置におけるエアシリンダ
50の下死点を永久磁石9の下端面にアッパーアーム3の
ワーク保持部に供給される貼付皿16の上端面が直接当接
されて保持されるように構成したのであるが、これに換
えて、エアシリンダ50のピストン軸52の下死点を、アッ
パーアーム3のワーク保持部に供給される貼付皿16の上
端面に永久磁石9下端面が直接当接せずに、例えばピス
トン軸52に保持される取付座53に設けた永久磁石9の下
端面とアッパーアーム3のワーク保持部に供給される貼
付皿16の上端面間に0.2〜1mm程度の微小な間隙を生ずる
ように設定して、すなわち永久磁石9をアッパーアーム
3のワーク保持部に供給される貼付皿16の上端面に近接
せしめることによりその磁力の働きにより、アッパーア
ーム3のワーク保持部に貼付皿16を吸着保持し得る永久
磁石9の磁力が働き得る距離の範囲内に、前記エアシリ
ンダ50のピストン軸52の下死点を設定して実施すること
により前記永久磁石9と貼付皿16間に間隙を存して貼付
皿16を吸着保持し、永久磁石9と貼付皿16の相互間にお
ける当接せしめた場合の衝撃を回避することができると
ともに貼付皿16を従属回転させながら、研磨皿から被加
工レンズ11を離脱することが可能で、勢いこの種加工作
業中における加工後のロスタイムを無くすことができ、
かつ研磨キズ等の加工キズを防止し外観品質を向上し得
る利点を得られる。
(第6実施例) 第5図および第6図示の第4および第5実施例のワーク
保持装置におけるワークの保持手段としての磁気吸着手
段となる永久磁石9に換えて、第4図示の第3実施例の
ワーク保持装置における電磁石の構成を適用することに
実施例を本発明ワーク保持装置の第6実施例として挙げ
ることができる。
但し、かゝる実施例においては第5図示のエアシリンダ
50については必ずしも必須の構成要件とならない。
また、かゝる実施例の具体的な構成を示す図面は第4お
よび第5実施例より容易に理解し得るので省略する。
さらに、前述した第4乃至第6実施例のワーク保持装置
における永久磁石9および電磁石の上下方向への昇降手
段としてのエアシリンダ50に換えて、その他の流体シリ
ンダあるいは電動シリンダを適用して実施することも可
能であるとともにこれらのシリンダに換えてラック・ピ
ニオン等の機械的商昇降手段により実施することも可能
である。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明のワーク保持装置によれば、
ワークを磁力によって保持するもので、エア吸引による
保持を用いていないので、研削液が軸受に浸入すること
なく、このため、軸受の錆,摩耗,回転不良等が生じる
虞れがなく、ランニングコストの低減およびワークの品
質向上が可能になる。また、エア吸引による一連の機構
がなくなり、それに代わる磁力発生機構は単純であるの
で、リンク機構部の重量低減化を図ることができて、特
に小径の被研磨物等の被加工物の品質向上をもたらすと
共に、機械コストの低減にもつながる等の優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明ワーク保持装置の第1実施
例を示し、第1図は要部を断面にした正面図、第2図は
リンク機構の分解斜視図、第3図は本発明ワーク保持装
置の第2実施例を示す、要部を断面にした正面図、 第4図は本発明ワーク保持装置の第3実施例を示す要部
を断面にした正面図、第5図は、本発明ワーク保持装置
の第4実施例を示す要部を断面にした正面図、第6図は
本発明ワーク保持装置の第5実施例を示し、第6図aは
要部の断面図、第6図bは貼付皿の吸着状態を示す断面
図、第7図は従来技術の説明図である。 1……ステー 2……リンク機構 3……アッパーアーム 4……シーソー板 5……支持軸 6……支軸 7……保持筒 8……軸受 9……永久磁石 40……電磁石 50……エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 久幸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−125958(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークの被加工面と研磨皿の研磨面とが接
    触し、相対移動することによりワークに研磨加工を施す
    研磨機におけるワーク保持装置において、 加工機に固定されるステーと、 このステーに第1の支軸を介して該第1の支軸の軸回り
    に揺動自在に支持されるシーソー板と、 このシーソー板に前記第1の支軸の軸線と交叉する自薦
    を有する第2の支軸を介して該第2の支軸の軸回りに揺
    動自在に支持されるアッパアームと、 このアッパアームに前記第1および第2の支軸の角軸線
    と交叉とする軸線を有し該軸線回りに軸受を介して回動
    自在に保持されたワーク支持部材と、 このワーク支持部材の回動軸線方向に磁力を作用させる
    とともに前記被加工面を下向きにしてワークを貼付けた
    磁性体からなる貼付皿を磁力により吸着して保持するた
    めにワーク支持部材あるいは前記アッパアームに設けた
    磁気吸着手段と、 から構成し、ワークを3軸方向に回動可能にしたこと特
    徴とする研磨機のワーク保持装置。
  2. 【請求項2】ワークの被加工面と研磨皿の研磨面とが接
    触し、相対移動することによりワークに研磨加工を施す
    研磨機におけるワーク保持装置において、 加工機に固定されるステーと、 このステーに第1の支軸を介して該第1の支軸の軸回り
    に揺動自在に支持されるシーソー板と、 このシーソー板に前記第1の支軸の軸線と交叉する軸線
    を有する第2の支軸を介して該第2の支軸の軸回りに揺
    動自在に支持されるアッパーアームと、 このアッパーアームに前記第1および第2の支軸の角軸
    線と交叉する軸線を有し該軸線回りに軸受を介して回動
    自在に保持されたワーク支持部材と、 このワーク支持部材の回動軸線方向に磁力を作用させこ
    のワーク支持部材に前記被加工面を下向きにしてワーク
    を貼付けた磁性体からなる貼付皿を磁力により吸着して
    保持するため、前記ステーあるいは加工機に設けた磁気
    吸着手段と、 から構成し、ワークを3軸方向に回動可能にしたことを
    特徴とする研磨機のワーク保持装置。
  3. 【請求項3】ワークの被加工面と研磨皿の研磨面とが接
    触し、相対移動することによりワークに研磨加工を施す
    研磨機におけるワーク保持装置において、 加工機に固定されるとステーと、 このステーに第1の支軸を介して該第1の支軸の軸回り
    に揺動自在に支持されるシーソー板と、 このシーソー板に前記第1の支軸の軸線と交叉する軸線
    を有する第2の支軸を介して該第2の支軸の軸回りに揺
    動自在に支持されるアッパーアームと、 このアッパーアームに前記第1および第2の支軸の角軸
    線と交叉する軸線を有し該軸線回りに軸受を介して回動
    自在に保持されたワーク支持部材と、 このワーク支持部材の回動軸線方向に磁力を作用させこ
    のワーク支持部材に前記被加工面を下向きにしてワーク
    を貼付けた磁性体からなる貼付皿を磁力により吸着して
    保持するため、前記ステーあるいは加工機に固定された
    移動手段に設けた磁気吸着手段と、 から構成し、ワークを3軸方向に回動可能にしたことを
    特徴とする研磨機のワーク保持装置。
JP61267019A 1986-11-10 1986-11-10 研磨機のワーク保持装置 Expired - Fee Related JPH0798306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61267019A JPH0798306B2 (ja) 1986-11-10 1986-11-10 研磨機のワーク保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61267019A JPH0798306B2 (ja) 1986-11-10 1986-11-10 研磨機のワーク保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63120069A JPS63120069A (ja) 1988-05-24
JPH0798306B2 true JPH0798306B2 (ja) 1995-10-25

Family

ID=17438925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61267019A Expired - Fee Related JPH0798306B2 (ja) 1986-11-10 1986-11-10 研磨機のワーク保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0798306B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018058165A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 オリンパス株式会社 ワーク保持具

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587422B2 (ja) * 1979-03-22 1983-02-09 ホンダエンジニアリング株式会社 ワ−クの姿勢変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63120069A (ja) 1988-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09213772A (ja) 基板保持装置
JPH06291030A (ja) 回転式基板処理装置用の基板回転保持装置
JP2006205264A (ja) 基板搬送装置
JPH0798306B2 (ja) 研磨機のワーク保持装置
JP2008142840A (ja) 表面加工方法、表面加工装置
US5549502A (en) Polishing apparatus
JP2886205B2 (ja) 研摩用ワークホルダー
JP4229582B2 (ja) 研削研磨装置
JP3438909B2 (ja) ワーク保持装置
JP3608125B2 (ja) マグネット体
JP2001246540A (ja) レンズの研削・研磨加工装置
JP3635499B2 (ja) ワーク保持装置
JPH0724775A (ja) 吸着チャック
JP4369844B2 (ja) ロボットハンド、該ロボットハンドを用いた液体被覆装置および液体被覆方法
JPS63156625A (ja) ロボツト用作業工具保持装置
JP2001310252A (ja) ワーク研削研磨方法及びワーク研削研磨装置
JPH09103950A (ja) ワーク保持装置
JP2005340411A (ja) ボンディング装置
JP3607734B2 (ja) 光学素子研磨装置
JPS63120068A (ja) ワ−ク保持装置
JPH0413090B2 (ja)
JPS614661A (ja) 平面研摩装置の被加工物保持機構
JPH0574835A (ja) ワイヤボンデイング装置
JP2895318B2 (ja) 研磨装置
JPH02232159A (ja) 平面研磨方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees