JPH09266994A - 自動縫製装置 - Google Patents

自動縫製装置

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JPH09266994A
JPH09266994A JP10378196A JP10378196A JPH09266994A JP H09266994 A JPH09266994 A JP H09266994A JP 10378196 A JP10378196 A JP 10378196A JP 10378196 A JP10378196 A JP 10378196A JP H09266994 A JPH09266994 A JP H09266994A
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JP
Japan
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skin piece
sewing device
sewing machine
skin
machine needle
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Application number
JP10378196A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kawasaki
清 川崎
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Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両用座席を構成する表皮片に、合成樹脂製帯
状吊部材を自動的に縫着できるようにすることである。 【構成】多数の吊部材(B)を収納する吊部材収納部
(1)と、多数の表皮片(A)を積層状に収納する表皮
片収納部(2)と、表皮片収納部(2)から表皮片
(A)をテーブルに移送する移送機構(3)とからな
り、前記吊部材収納部(1)には吊部材(B)をミシン
針方向に押し出して供給する押出機構(11)を設けて
なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用座席などの
車両用座席に使用される表皮片に合成樹脂製帯状吊部材
を接ぎ合わせる縫製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように自動車用の座席におけ
る背凭部(SB)は、クッション体(104)がトリム
カバー(105)で被包され、このトリムカバー(10
5)のスソ(A)には合成樹脂製帯状の吊部材(B)が
一体に縫着され、この吊部材(B)は背凭部(SB)の
フレーム(103)に溶接したトリムワイヤ(100)
等の固定部材にホッグリング(101)で一体に結着さ
れている。
【0003】以上のスソ(A)は図7に示すように、起
毛等を有する表面(A1)側に吊部材(B)、縫糸
(B1)によって接ぎ合わされており、この吊部材
(B)は図8の鎖線に示すように折り返されて前述の如
くトリムワイヤ(100)にホッグリング(101)で
結着されるものである。
【0004】以上のスソ(A)に対する吊部材(B)の
縫着作業は、作業者が手作業で、スソ(A)に吊部材
(B)を重ねてミシン縫いしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来は手作業
でスソ(A)に吊部材(B)をセットしてミシン縫いし
ているため、作業性が頗る悪い不具合があった。そこ
で、本発明は表皮片であるスソに吊部材を自動的に縫着
できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明に係る自動縫製装置は、車両用座席の表皮片
に、合成樹脂製帯状吊部材を自動的に接ぎ合わせて縫着
する縫製装置であって、テーブルのミシン針前方に、ミ
シンの送り方向に対して直交方向である左右方向に配設
して多数の吊部材を並列状に載置する吊部材収納部と、
テーブルの前側に装着して多数の表皮片を積層状に収納
する表皮片収納部と、表皮片収納部内の表皮片をテーブ
ルに移送する移送機構とからなり、前記吊部材収納部に
は吊部材を左右方向に移動させる搬送機構と、この搬送
機構によって吊部材の一つをミシン針方向に押出す押出
機構とを有し、前記表皮片収納部は、ばねの弾力により
最上位置の表皮片の高さを一定に支持され、前記移送機
構は表皮片収納部の最上位置の表皮片をチャックして上
方に移動させる上下移動部と、この上下移動部の下方か
らミシン針の下方に表皮片を移送する水平移動部とから
なることを特徴とするものである。
【0007】表皮片収納部内に収納した表皮片は移送機
構により、また吊部材は搬送機構と押出機構とにより夫
々テーブル上にセットされて自動的にミシン縫いされ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図1乃至図5に基づいて説明する。図1は本発明に係る
自動縫製装置を示し、図中(M)はミシンの駆動部、
(M1)はミシンの針と送り金、(T)はテーブルを夫
々示し、テーブル(T)のミシン針前方には、ミシンの
送り方向に対して直交方向である左右方向に配設して多
数の吊部材(B)を並列状に載置する吊部材収納部
(1)が設けてある。
【0009】また、テーブル(T)の前側には、多数の
表皮片(A)を積層状に収納する表皮片収納部(2)が
装着されている。そして、この表皮片収納部(2)内の
表皮片(A)をテーブル(T)に移送する移送機構
(3)が、表皮片収納部(2)からテーブル(T)に渉
って配設されている。
【0010】前記吊部材収納部(1)には、吊部材
(B)を左右方向に移動させる搬送機構(10)と、こ
の搬送機構(10)によって吊部材(B)の一つをミシ
ン針(M1)方向に押出す押出機構(11)とが設けて
ある。
【0011】吊部材収納部(1)はL字状スライド杆
(15)と、このL字状スライド杆(15)に平行にテ
ーブル(T)上に固設した平板状スライド杆(16)
と、この両スライド杆(15)(16)上にスライド可
能に載置された吊部材載置プレート(14)とから構成
され、吊部材載置プレート(14)は多数、例えば、2
0枚程度の吊部材(B)が並列状に揃えて並べるよう
に、吊部材(B)の外形形状と一致するように凹窪状に
成形されている合成樹脂板である。
【0012】この吊部材載置プレート(14)は、一枚
の吊部材(B)の幅で搬送機構(10)によって搬送さ
れる。搬送機構(10)は、ラックとピニオンから構成
され、図3に示すうよに、ラッチ(10A)が吊部材載
置プレート(14)の裏側に係合して吊部材載置プレー
ト(14)を搬送するように構成されている。
【0013】前記L字状スライド杆(15)におけるミ
シン針(M1)に対応する部分には吊部材(B)の幅よ
りやや大きな切欠部(15A)が設けてあり、この切欠
部(15A)に、筒状又はU字状のガイド体(13)が
ミシン針方向に向けて接続され、吊部材載置プレート
(14)上の吊部材(B)が押出機構(11)によって
切欠部(15A)からガイド体(13)を通して、ミシ
ン針(M1)に供給される。
【0014】押出機構(11)は先端に押圧片(11
A)を有するシリンダーで、押圧片(11A)で吊部材
(B)の端部を押圧することにより、前述の如く吊部材
(B)を押し出してミシン針(M1)に供給する。
【0015】この押出機構(11)は全長が異なる吊部
材(B)に対応できるように切替スイッチにより押出機
構(11)のシリンダーにおけるストロークが切替され
る切替シリンダー(17)により、吊部材(B)の押出
量が調節できるようになっている。
【0016】前記表皮片収納部(2)は、ばね(21)
(21)の弾力により最上位置の表皮片(A)の高さが
一定に支持されている。この表皮片収納部(2)は、表
皮片(A)が起毛面である表面(A1)面を上向きに多
数、例えば前記吊部材(B)に対応する枚数である20
枚を積層状に収納できるように形成されている上部開放
状の箱体である。
【0017】この表皮片収納部(2)は図2に示すよう
に、両側に一体に固設したブラケット(23)(23)
がポール(20)(20)に上下方向に摺動自在に支持
され、ポール(20)(20)に巻装した圧縮コイルバ
ネからなるばね(21)(21)によって上方に付勢さ
れている。そして、ポール(20)(20)は機枠に固
定した支杆(20)(20)に起立状に固設されてい
る。
【0018】前記移送機構(3)は、表皮片収納部
(2)の最上位置の表皮片(A)をチャックして上方に
移動させる上下移動部(3A)と、この上下移動部(3
A)の下方からミシン針の下方に表皮片(A)を移送す
る水平移動部(3B)とから構成されている。
【0019】上下移動部(3A)は、表皮片収納部
(2)内の最上段位置にある表皮片(A)に対して上下
方向にシリンダー(32)(32)によって移動する可
動プレート(30)と、この可動プレート(30)にお
ける下面に設けて最上段位置にある表皮片(A)を着脱
自在係止する針布(31)(31)とからなり、針布
(31)(31)は夫々外方に下端が拡開状に折曲する
多数の針で、可動プレート(30)上に装着したシリン
ダー(31A)(31A)によって外方に移動すること
により表皮片(A)を係止し、内方に移動することによ
り、係止した表皮片(A)を脱落するように形成されて
いる。図中(32A)(32A)はシリンダー(32)
(32)固定用の取付ブラケットを示す。
【0020】前記移送機構(3)の水平移動部(3B)
は、表皮片(A)を載置するプレートと、このプレート
(33)水平方向に移動させるシリンダー(34)とか
ら構成されており、プレート(33)は吊部材収納部
(1)の下方におけるテーブル(T)上に配設されてい
る。図中(33A)はミシンの送り歯が露出するように
設けた切欠である。
【0021】前記テーブル(T)におけるミシン針の後
方には正転して表皮片(A)を位置決めセンサー(4)
まで移動させた後、逆転して縫い位置まで戻す位置決め
モータ(5)が設けてあり、このモータ(5)はシリン
ダーによって上下方向に移動し、下動することにより送
りローラ(50)と共に表皮片(A)を挟持しながら表
皮片(A)を送る。
【0022】この位置決めモータ(5)の後方のテーブ
ルには、吊部材(B)を接ぎ合わせた表皮片(A)が接
触する反射板(6)と、この反射板(6)に接触した表
皮片(A)を感知して停止する停止センサー(7)とが
設けてある。
【0023】更に、反射板(6)に近接したテーブル
(T)には、吊部材(B)が接ぎ合わされている表皮片
(A)をテーブル(T)外に排出する排出手段(8)が
装着されており、この排出手段(8)は図3に示すよう
に、モータによって回転する駆動ローラ(81)と、シ
リンダーによって駆動ローラ(81)方向に上昇して駆
動ローラ(81)に表皮片(A)を挟持する押圧ローラ
(82)とから構成されている。
【0024】なお、図中(9)はテーブル(T)に設け
た表皮片(A)と吊部材(B)のミシン縫い時に、表皮
片(A)、吊部材(B)をガイドして的確にミシン縫い
できるようにするガイド片を示す。
【0025】次に、本発明装置の動作を説明すると、ま
ず、吊部材収納部(1)に図7、8に示す多数の吊部材
(B)を並列状に載置すると共に、表皮片収納部(2)
に吊部材(B)に相応する多数のスソである表皮片
(A)を表面側(A1)を上向きに積層状に収納する。
【0026】次に起動スイッチ(不図示)を押すと、移
動機構(3)の上下移動部(3A)を構成する可動プレ
ート(30)が図4に示すように、シリンダー(32)
(32)によって下降して表皮片収納部(2)内の最上
段に位置する表皮片(A)に接合する。すると、シリン
ダー(31A)(31A)が作動して針布(31)(3
1)が夫々外方に開く。これにより、表皮片(A)が可
動プレート(30)側に係止する。前記可動プレート
(30)をシリンダー(32)(32)によって、下降
させる際、表皮片収納部(2)は常にばね(21)(2
1)によって上方に付勢されているため、表皮片(A)
の積層量に関係なく同一のストロークで表皮片(A)で
係止できる。
【0027】次に、シリンダー(32)(32)によっ
て可動プレート(30)が上昇すると、移動機構(3)
の水平移動部(3B)を構成するシリンダー(34)が
作動してプレート(33)を図5に示すように、表皮片
(A)を係止した可動プレート(30)の下方に移動さ
せる。
【0028】然る後、シリンダー(31A)(31A)
が作動して針布(31)(31)を閉じる方向に可動さ
せると、可動プレート(30)から表皮片(A)がプレ
ート(33)上に落下する。すると、表皮片(A)を載
置したプレート(33)がミシン針(M1)方向にシリ
ンダー(34)に移動する。
【0029】次に、位置決めモータ(5)が正転して表
皮片(A)を位置決めセンサー(4)まで移動させた
後、逆転して縫い位置まで戻す。この表皮片(A)の戻
し量によって縫い位置を調節する。従って、全長が異な
る表皮片(A)によって戻し量が異なるので、位置決め
モータ(5)の逆転回数はあらかじめ表皮片(A)の全
長に対応するように調節されている。
【0030】これにより、表皮片(A)の縫い位置が決
定されると、その表皮片(A)に縫着される吊部材
(B)は、搬送機構(10)によって搬送されて切欠部
(15A)に位置しており、この吊部材(B)は押出機
構(11)によってミシン針(M1)方向に押出されて
縫い位置が決定された表皮片(A)上に重ねられる。
【0031】すると、ミシン(M)が駆動して表皮片
(A)に吊部材(B)がガイド片(9)にガイドされな
がら縫着され、その表皮片(A)が反射板(6)に接触
すると、それを停止センサー(7)が感知してミシンが
停止し、図7に示すように、吊部材(B)に対する表皮
片(A)の縫着が終了する。
【0032】縫着が終了すると、排出手段(8)が作動
してテーブル(T)外に吊部材(B)と一体の表皮片
(A)をテーブル(T)外に排出して格納箱に格納す
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、多数の吊部材を吊部材
収納部に、また、多数の表皮片を表皮片収納部に夫々収
納することにより、自動的に吊部材を表皮片に一体に縫
着できるため、縫着の作業性が向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の斜視図である。
【図2】吊部材収納部を説明する説明図である。
【図3】吊部材収納部を説明する説明図である。
【図4】移送機構を説明する説明図である。
【図5】移送機構の作動状態を説明する説明図である。
【図6】本発明装置によって縫着する吊部材付表皮片の
使用状態を示す断面図である。
【図7】吊部材付表皮片の平面図である。
【図8】図7のVIIIーVIII線に沿える断面図である。
【符号の説明】
A 表皮片 B 吊部材 T テーブル 1 吊部材収納部 2 表皮片収納部 3 移送機構 3A 上下移動部 3B 水平移動部 10 搬送機構 11 押出機構 21 ばね

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用座席の表皮片に、合成樹脂製帯状
    吊部材を自動的に接ぎ合わせて縫着する縫製装置であっ
    て、 テーブルのミシン針前方に、ミシンの送り方向に対して
    直交方向である左右方向に配設して多数の吊部材を並列
    状に載置する吊部材収納部と、 テーブルの前側に装着して多数の表皮片を積層状に収納
    する表皮片収納部と、 表皮片収納部内の表皮片をテーブルに移送する移送機構
    とからなり、 前記吊部材収納部には吊部材を左右方向に移動させる搬
    送機構と、この搬送機構によって吊部材の一つをミシン
    針方向に押出す押出機構とを有し、 前記表皮片収納部は、ばねの弾力により最上位置の表皮
    片の高さを一定に支持し、 前記移送機構は表皮片収納部の最上位置の表皮片をチャ
    ックして上方に移動させる上下移動部と、この上下移動
    部の下方からミシン針の下方に表皮片を移送する水平移
    動部とからなることを特徴とする、 自動縫製装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブルにおけるミシン針の後方に
    は正転して表皮片を位置決めのセンサーまで移動させた
    後、逆転して縫い位置まで戻す位置決めモータを有する
    請求項1記載の自動縫製装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決めモータの後方のテーブルに
    は、吊部材を接ぎ合わせた表皮片が接触する反射板と、
    この反射板に接触した表皮片を感知して停止させる停止
    センサーとを有する請求項2記載の自動縫製装置。
  4. 【請求項4】 前記反射板に近接して吊部材を接ぎ合わ
    せた表皮片をテーブルから排出する排出手段を有する請
    求項3記載の自動縫製手段。
  5. 【請求項5】 前記移送手段の水平移動部は、吊部材収
    納部に対して下方に配設してなる請求項1記載の自動縫
    製装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段はラックとピニオンからな
    る請求項1記載の自動縫製装置。
  7. 【請求項7】 前記押出機構は、吊部材収納部からミシ
    ン針方向に向けて配設した筒状又はU字状のガイド体を
    介して、ミシン針方向に吊部材の1つを押し出すシリン
    ダーからなる請求項1記載の自動縫製装置。
  8. 【請求項8】 前記移送機構の上下移動部は、表皮片収
    納部内の最上段位置にある表皮片に対して上下方向にシ
    リンダーによって移動する可動プレートと、この可動プ
    レートにおける下面に設けて最上段位置にある表皮片を
    着脱自在に係止する針布とからなる請求項1記載の自動
    縫製装置。
  9. 【請求項9】 前記移送機構の水平移動部は、表皮片を
    載置するプレートと、このプレートを水平方向に移動さ
    せるシリンダーとからなる請求項1記載の自動縫製装
    置。
JP10378196A 1996-03-31 1996-03-31 自動縫製装置 Pending JPH09266994A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015089776A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 株式会社タチエス 自動車用シート
WO2017158652A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 河西工業株式会社 合成樹脂部品のステッチ加飾形成方法
JP6423567B1 (ja) * 2018-06-26 2018-11-14 双日株式会社 縫製装置

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