JPS587588B2 - 縫製物の搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、縫製物を所定位置まで搬送する縫製物の搬
送装置に関するものである。

一般に、ミシン縫製された縫製物、たとえば衣服の袖な
どはパレット上に所定量だけ積重ねた状態で次工程へ搬
送されているが、パレットまでの縫製物の搬送は作業者
によって行なわれているのが通常であり、作業効率の悪
いものであった。

この発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、
自動的に縫製物を搬送するための簡単な構造の搬送装置
を提供しようとするものである。

以下、この発明の一実施例について説明する。

図において、１は衣服の袖などの縫製物２を縫製するた
めのミシン、３はミシン１を載置するテーブル、４は搬
送装置の枠体、５はこの枠体４に取付けられ、テーブル
３と同一平面を形成するエアーを吹き出すテーブルで、
このエアーを吹き出すテーブル５の上面には多数の空気
吹出孔５ａが設けられ、この吹出孔は縫製物２をミシン
１から遠ざかる方向へ搬送するように吹出方向が設定さ
れている。

６はエアーを吹き出すテーブル５に所定圧の空気を供給
するエアーダクト、７はエアーを吹き出すテーブル５の
上面に設けられ、縫製物２の一端を案内するガイドで、
縫製物の大きさに応して調節装置８により位置調節され
る。

９はエアーを吹き出すテーブル５の上方で、かつ縫製物
２の搬送開始位置（第１０図の位置）、および搬送完了
位置（第１１図の位置）部分に枠体４に回動可能に設け
られたスプロケットホイール、１０は両スプロケットホ
イール９に掛渡された無端状チェーンで、このチェーン
の所定位置には第６図、第７図に示す限うに突起１０ａ
が植設されている。

１１は両スブロケットホイール９の両側面にチェーン１
０及びスプロケットホイール９を収納するようにチェー
ン１０と平行して設けられた箱状の樹脂製ガイド装置、
１２はガイド装置１１の溝１１ａに第６図に示すように
摺動可能に保持された摺動体で、この摺動体にはロータ
リンレノイド１３が固定されている。

１４はロータリソレノイド１３に固定された搬送部材で
、この搬送部材は第１０図に示すように２本のフィンガ
ー１４ａとソレノイド１４ｂとで構成され、ソレノイド
１４ｂの作動によりフィンガー１４ａが開閉して縫製物
２を挟持、または解放する。

１５は第６図に示すようにチェーン１０を横切る方向に
延び、かつチェーン１０の突起１０ａをその両側から挟
むようにして突起１０ａと係合するスリット１５ａを有
するガイド部で、摺動体１２に固定されている。

１６は単一方向駆動するスプロケットホイール９の駆動
源である。

従って駆動源１６の駆動によって第７図乃至第９図に示
すように摺動体１２はチェーン１０の突起１０ａとの係
合によりガイド装置１１に沿って移動するが、突起１０
ａがスプロケットホイール９上を移動するとき、突起１
０ａはガイド部１５のスリツＮ５ａに沿って移動し、摺
動体１２は水平方向への往復運動を行なう。

１７は搬送部材１４の下方に設けられた縫製物２の櫛状
受け台で、水平方向へ移動する。

すなわち、この受け台は上述した搬送機構と同様に第３
図に示す如きスプロケットホイール１８、無端状チェー
ン１９、ガイド装置２０、摺動体２１、及び駆動源２２
からなる搬送機構により移動するものである。

２３は受け台１７の移動時に縫製物２を所定位置で移動
阻止する櫛状ストッパーで、垂直方向に延び受け台１７
と直交するように設けられている。

２４は受け台１７の移動及びストッパー２３の作用によ
り落下してくる縫製物２を受けるためのパレット載置台
、２５はこの載置台２４を支持し、駆動源２５ａにより
水平方向移動可能な昇降装置で、縫製物２の積重ね開始
時期には所定高さまで上昇している。

２５ｂは昇降装置の駆動源である。

２６は載置台２４に滑動可能に載置されたパレットで、
このパレットは第１４図及び第１５図に示すように縫製
物２を受ける樹脂製台部２６ａと、縫製物２が所定量積
重ねられたとき、縫製物２を押圧して台部２６ａ上に固
定する押え２６ｂ及びスプリング２６ｃとによって構成
されている。

２７．２８は第１６図及び第１７図に示すように載置台
２４内に埋設するように設けられたスプロゲットホイー
ル、２９．３０はこれらのスプロケットホイール２７．
２８に掛渡された無端状チェーンで、スプロケットホイ
ール２７．２８とによって一対の移動機構を構成してい
る。

３１ ．３２は樹脂製チェーンガイド、３３は単一方向
駆動する移動機構の駆動源、３４．３５はチェーン２９
．３０に回転自在に植設された突起で、互いに対向する
所定位置に設けられている。

３６はチェーン２９．３０を横切るように突起３４，３
５に固定された押出し部材、３７は第１４図及び第１５
図に示すように載置台２４と同一平面に１なるように高
さ設定された手押し用移動車、３８は第２図に示すよう
にエアーを吹き出すテーブル５端部に設けた切欠部３９
に埋設された光電スイッチなどの検出装置で、ミシン１
で縫製された縫製物２がエアーを吹き出すテーブル５上
を吹出空気により検出装置３８上まで移動すると作動す
る。

従って、この検出装置３８の作動により予め搬送開始位
置に待機している搬送部材１４のソレノイド１４ｂが付
勢され、縫製物２を挟持すると同時に駆動源１６が駆動
する。

すなわち、この時の搬送部材１４の位置は第１０図に示
す状態である。

引続きチェーン１０の移動に伴なって縫製物２が第１１
図に示す搬送完了位置まで搬送されると、検出装置（図
示しない）が作動してソレノイド１４ｂを消勢する。

このことにより、フィンガー１４ａから解放された縫製
物２は受け台１７上に支持される。

さらに搬送部材１４は第１２図及び第１３図に示す位置
を経て、第１０図に示す位置に復帰するが、縫製物２の
解放から第１２図に示す位置までの過程で、縫製物２の
解放から所定時間後、遅延回路（図示しない）を介して
ロータリンレノイド１３が付勢され、搬送部材１４を約
１５゜〜２０゜上方へ回動させ、復路におけるフィンガ
ー１４ａと受け台１７上の縫製物２との接触を防止して
いる。

また、搬送部材１４が第７３図の位置まで移動したとき
、別の検出装置（図示しない）がこれを検出してロータ
リンレノイド１３を消勢し、搬送部材１４は元の所定角
度に復帰する。

なお、この搬送過程において、搬送部材１４は第１０図
の搬送開始位置から第１３図の位置までｌ１及び第１１
図の位置から第１２図の位置までｌ２の間は遅送りされ
、第１３図の位置から第１１図の位置までｌ３は速送り
されるように駆動源１６が速度制御されている。

一方、受け台１７は上述した搬送機構と同様に駆動源２
２によりガイド装置２０に案内されて水平方向へ移動す
るが、受け台１７上の縫製物２はストッパー２３により
移動阻止され、載置台２４１に間歇的に供給されるパレ
ット２６上に落下する。

このような動作を繰返し、縫製物２はパレット２６に積
重ねられる。

この積重ね作用中には、所定高さ位置に設けられた光電
スイッチなどの検出装置（図示しない）が縫製物２の積
重ね高さを検出して積重ねられた最上位の縫製物２が常
に所定高さに位置するように駆動源２５ｂを運転制御し
て昇降装置２５を降下させる。

また、縫製物２が所定枚数積重ねられその作業が完成す
ると、駆動源２５ａの運転により昇降装置２５が水平方
向へ移動する。

その後、駆動源３３が運転ざれ、スプロケットホイール
２７，２８を介してチェーン２９．３０は第１６図に実
線矢印で示すように駆動し、パレット２６が押出し部材
３６によって押され、載置台２４子を滑動して移動車３
７に向って押出される。

このとき、押出し部材３６は第１６図の実線位置から二
点鎖線位置に移動した状態にある。

従って、作業者は縫製物２の荷くずれを防止するため、
押え２６ｂによって縫製物２を押圧した状態で移動車３
７により運搬する。

一方、駆動源３３は更に運転を続けて、図中、実線位置
に復帰した状態で停止する。

この停止した状態で新たなパレットを適宜の手段で供給
し、次の縫製物を受け入れるために待機させる。

以上のようにこの発明では、載置台に埋設するように設
けられたチェーンの突起に固定された押出し部材により
載置台上のパレットを押出すようにしたので、単一方向
駆動の駆動源でパレットを押出すことができ、しかも単
一方向駆動の駆動源を使用しているにもかかわらず、同
一平面上を押出し部、材が往復運動ができて、簡単な構
成でコンパクトにすることができ、しかも作業者がパレ
ットを何ら取出す作業を行なう必要もないので作業性も
向上する。

しかして、前工程から落下されてくる縫製物を受けとる
ととができるような構成となっているので、前工程の搬
送装置の下方に設置することができて、搬送睦置全体が
長くなることはない。

加えて、パレットに押えがあるからこれで荷くずれを防
止できて、縫製物を押圧した状態で移動車により運搬す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は何れもこの発明の一実施例を示し、第１図は自動縫
製装置の正面図、第２図は平面図、第３図は側面図、第
４図は搬送機構の正面図、第５図は同じく平面図、第６
図は第４図のスリット５ａにおける断面図、第７図乃至
第９図は搬送機構の説明図、第１０図乃至第１３図は搬
送機構の作動状態図、第１４図及び第１５図はこの発明
の要部である押出し装置の斜視図、第１６図及び第１７
図は同じく押出し装置の機構説明図である。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。 図中１はミシン、２は縫製物、２４は載置台、２６はパ
レット、２７．２８はスプロケットホイール、２９．３
０はチェーン、３３は駆動源、３４，３５は突起、３６
は押出し部材、３７は移動車である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 縫製物を受ける台部と縫製物が所定量積重ねられた
   とき、縫製物を押圧して台部に固定する押えとからなる
   パレットと、このパレットを滑動可能に載置する載置台
   と、この載置台に埋設するように設けられ、ボイールと
   無端状チェーンおよびチェーンの送り側、戻り側に対向
   して配置されたチェーンガイドとから構成された一対の
   移動機構と、上記それぞれのチェーンの互いに対向する
   位置に回転自在に設けられた突起部材とを備え、該突起
   部材は又前記載置台上に設けられた前記チェーンを横切
   る押出し部材に固定して前記チェーンによって往復動で
   きる如く構成し、移動機構における駆動源の単一方向駆
   動により載置台上に間歇的に供給され、かつ縫製物の所
   定量を積重ねたパレットを前記押出し部材によっで載置
   台から載置台と同高の移動車に向って押出すように構成
   された縫製物の搬送装置。