JPH09266918A - 骨接合材の製造法 - Google Patents
骨接合材の製造法Info
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- JPH09266918A JPH09266918A JP8116922A JP11692296A JPH09266918A JP H09266918 A JPH09266918 A JP H09266918A JP 8116922 A JP8116922 A JP 8116922A JP 11692296 A JP11692296 A JP 11692296A JP H09266918 A JPH09266918 A JP H09266918A
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- Japan
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- rolling
- roll
- component
- milling
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/56—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
- A61B17/58—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
- A61B17/88—Osteosynthesis instruments; Methods or means for implanting or extracting internal or external fixation devices
- A61B17/8802—Equipment for handling bone cement or other fluid fillers
- A61B17/8833—Osteosynthesis tools specially adapted for handling bone cement or fluid fillers; Means for supplying bone cement or fluid fillers to introducing tools, e.g. cartridge handling means
- A61B17/8836—Osteosynthesis tools specially adapted for handling bone cement or fluid fillers; Means for supplying bone cement or fluid fillers to introducing tools, e.g. cartridge handling means for heating, cooling or curing of bone cement or fluid fillers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B2017/00004—(bio)absorbable, (bio)resorbable, resorptive
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
- A61F2/28—Bones
Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、骨折した骨どうしの接合、固定、
補強等、骨に対する外科的治療に用いる固定材の提供に
関する。特に、強度等、物性値の改善を可能とした新規
な製造法を提供するものである。 【解決手段】 生体内分解吸収性樹脂成型物を遊星型傾
斜ロール圧延機により圧延延伸することを特徴とする骨
接合材の製造法。
補強等、骨に対する外科的治療に用いる固定材の提供に
関する。特に、強度等、物性値の改善を可能とした新規
な製造法を提供するものである。 【解決手段】 生体内分解吸収性樹脂成型物を遊星型傾
斜ロール圧延機により圧延延伸することを特徴とする骨
接合材の製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨折した骨どうし
の接合、固定、補強等、骨に対する外科的治療に用いる
固定材の提供に関する。
の接合、固定、補強等、骨に対する外科的治療に用いる
固定材の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、例えば、生体内分解吸収性ポリマ
ーであるポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリ
グリコール酸の共重合体等を素材とする骨固定用具が金
属、セラミック等を素材とする骨固定用具の代用として
用いられるようになってきている。かかる生体内分解吸
収性ポリマーは、生体内分解吸収性であるがゆえに、手
術した後、体内より取り去る必要がなく、従って、再手
術の手間が省け、患者に苦痛を与えることがない。一
方、かかる素材は金属、セラミック等に比べ、引張り、
曲げ等の強度、或は、弾性率が劣るため、これを改善す
る手段として、例えば、本出願人による特公平3−63
901号、特開平5−168647号に開示される押出
し、引張り等の延伸技術が用られ、これによる分子配
向、結晶化等によって前記の機能の向上を図っている。
ーであるポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリ
グリコール酸の共重合体等を素材とする骨固定用具が金
属、セラミック等を素材とする骨固定用具の代用として
用いられるようになってきている。かかる生体内分解吸
収性ポリマーは、生体内分解吸収性であるがゆえに、手
術した後、体内より取り去る必要がなく、従って、再手
術の手間が省け、患者に苦痛を与えることがない。一
方、かかる素材は金属、セラミック等に比べ、引張り、
曲げ等の強度、或は、弾性率が劣るため、これを改善す
る手段として、例えば、本出願人による特公平3−63
901号、特開平5−168647号に開示される押出
し、引張り等の延伸技術が用られ、これによる分子配
向、結晶化等によって前記の機能の向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の技術による場
合、延伸倍率が高まるほど分子配向、結晶化が進み、そ
の結果、強度、弾性率等の物性機能は高まるが、その条
件コントロールと、生産性においてなお改善の余地があ
る。即ち、当該技術を用いて連続的に、しかも均質な延
伸素材を得ようとするとその速度を緩やかに設定する必
要があり、従って、生産性が低いばかりか、条件もシビ
アにコントロールされねばならなかった。本発明は、か
かる課題を解消し、連続化を可能として生産性を高めた
新規な骨接合材の製造法を提供するものである。
合、延伸倍率が高まるほど分子配向、結晶化が進み、そ
の結果、強度、弾性率等の物性機能は高まるが、その条
件コントロールと、生産性においてなお改善の余地があ
る。即ち、当該技術を用いて連続的に、しかも均質な延
伸素材を得ようとするとその速度を緩やかに設定する必
要があり、従って、生産性が低いばかりか、条件もシビ
アにコントロールされねばならなかった。本発明は、か
かる課題を解消し、連続化を可能として生産性を高めた
新規な骨接合材の製造法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、生体内分解吸収性樹脂成型物を遊星型傾斜ロール
圧延機により圧延延伸することにある。即ち、本発明は
上記課題を解消するため、いろいろな方法を試行した結
果、意外にも金属の圧延に用いられる遊星型傾斜ロール
圧延機を生体内分解吸収性樹脂の成型物という特殊素材
に適用したところ、骨接合という特殊用途に必要な機能
が付与され、しかも、その生産性においても優れた結果
を得たことから達成されたものである。
ろは、生体内分解吸収性樹脂成型物を遊星型傾斜ロール
圧延機により圧延延伸することにある。即ち、本発明は
上記課題を解消するため、いろいろな方法を試行した結
果、意外にも金属の圧延に用いられる遊星型傾斜ロール
圧延機を生体内分解吸収性樹脂の成型物という特殊素材
に適用したところ、骨接合という特殊用途に必要な機能
が付与され、しかも、その生産性においても優れた結果
を得たことから達成されたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明内容について具体的
に説明する。本発明に使用される遊星型傾斜ロール圧延
機は図1に例示するような機構より成る。なお、かかる
機構については古くは例えば、Stal in Eng
lish(1969.8P.740〜)に示され、特開
昭58−157507号公報他にも示される。図1にお
いて、円形断面またはこれに近い多角形断面に成型され
た生体内分解吸収性樹脂成型物Aは、その周囲を120
度の角度で3つの円錐ロール2が自転且つ公転しての絞
り加工を行うように構成されており、円錐ロール2が先
端に取り付けられた3本のロールシャフト3をロータ4
に保持させた3個の個々のロールヘッド1内で成型物A
の傾斜軸線上に等間隔に配置し、ロータ4は基礎上の固
設ハウジング5に対し遊星ギヤシャフト6を介して回転
自在に支承し、またロータ4の駆動は主駆動装置7によ
り傘歯車8を介してロータギヤ9を回転させて行い、円
錐ロール2の駆動は、補助駆動装置10により傘歯車1
1を介して入力側太陽ギア12を回転させ、これによっ
て遊星ギアシャフト6を回転させ、更に遊星ギアシャフ
ト6の出力側太陽歯車13、これと噛合する遊星歯車1
4並びに傘歯車15を介してロールシャフト3に連動さ
せて行っている。
に説明する。本発明に使用される遊星型傾斜ロール圧延
機は図1に例示するような機構より成る。なお、かかる
機構については古くは例えば、Stal in Eng
lish(1969.8P.740〜)に示され、特開
昭58−157507号公報他にも示される。図1にお
いて、円形断面またはこれに近い多角形断面に成型され
た生体内分解吸収性樹脂成型物Aは、その周囲を120
度の角度で3つの円錐ロール2が自転且つ公転しての絞
り加工を行うように構成されており、円錐ロール2が先
端に取り付けられた3本のロールシャフト3をロータ4
に保持させた3個の個々のロールヘッド1内で成型物A
の傾斜軸線上に等間隔に配置し、ロータ4は基礎上の固
設ハウジング5に対し遊星ギヤシャフト6を介して回転
自在に支承し、またロータ4の駆動は主駆動装置7によ
り傘歯車8を介してロータギヤ9を回転させて行い、円
錐ロール2の駆動は、補助駆動装置10により傘歯車1
1を介して入力側太陽ギア12を回転させ、これによっ
て遊星ギアシャフト6を回転させ、更に遊星ギアシャフ
ト6の出力側太陽歯車13、これと噛合する遊星歯車1
4並びに傘歯車15を介してロールシャフト3に連動さ
せて行っている。
【0006】本装置によって圧延される成型物Aはガイ
ドチューブ16より供給され、前記構成の遊星型傾斜ロ
ール圧延機により、自転、公転の圧延作用を受けながら
矢印方向に移動し、圧延延伸される。かかる圧延延伸に
際しては、円錐ロール2によって圧延延伸される際、少
なくとも成型物Aがガラス転移点以上、融点以下の温度
になるように図1に示すように加熱されたオイル、例え
ば、グリセリンが満たされたオイルバス17中に浸漬さ
れる。なお、かかる加熱手段としては、オイルバスのほ
か例えば、電熱、熱風等任意の方法を用い、成型物A、
ガイドチューブ16、円錐ロール2等を個別に加熱して
もよい。
ドチューブ16より供給され、前記構成の遊星型傾斜ロ
ール圧延機により、自転、公転の圧延作用を受けながら
矢印方向に移動し、圧延延伸される。かかる圧延延伸に
際しては、円錐ロール2によって圧延延伸される際、少
なくとも成型物Aがガラス転移点以上、融点以下の温度
になるように図1に示すように加熱されたオイル、例え
ば、グリセリンが満たされたオイルバス17中に浸漬さ
れる。なお、かかる加熱手段としては、オイルバスのほ
か例えば、電熱、熱風等任意の方法を用い、成型物A、
ガイドチューブ16、円錐ロール2等を個別に加熱して
もよい。
【0007】本発明における圧延延伸の原理は図2、図
3に摸式的に示される。即ち、図2には出口側よりみた
円錐ロール2と成型物Aの関係を示し、図3には成型物
Aに対する円錐ロール2の作用を側面より示す。図2に
示すように成型物Aを圧延延伸するため、成型物Aを中
心に3つの円錐ロール2が均等の位置関係になるように
配置される。本発明においては交叉角α、即ち、成型物
Aの進行方向に対するシャフト3の角度は2〜15゜
に、公転数は2〜50rpmに,自転数は100〜20
0rpmの範囲に設定される。また、図3は成型物Aに
対する円錐ロール2の作用を示す。これによると、第1
圧延面18,第2圧延面19の構成よりなる円錐ロール
2は、成型物Aのパスセンターに対しそれぞれ出側角θ
1,θ2を有しており、自軸がそれぞれ傾斜角βを成す
ように軸対称に配置されている。かかる第1圧延面18
は主体となる圧延延伸を行い、第2圧延面19はそれの
矯正を行うが、本発明における傾斜角βは50〜60
゜,第1圧延面18の角度θ1は20〜30゜,第2圧
延面19の角度θ2は成型物Aの面に対し、平行面を構
成するよう設けられる。かかる構成における圧延延伸速
度は、円錐ロール2の回転数(自転,公転数)と交叉角
αによって決り、例えば、α角が大きくなるほど速度は
速くなり、圧延延伸比は小さくなる関係にある。前進効
率(材料速度/ロール速度)は1以下であり、圧延延伸
加工中に被加工材は回転せず直進するが、送りはαの作
用によって与えられる。円錐ロールの自転速度は補助駆
動軸によって変化させる。尚、所望とする圧延延伸比に
応じ、前記圧延延伸面の構成、各角度を選択する。ま
た、図3に示すように成型物Aは、当初Dの直径を有す
るが、圧延延伸によりdの直径となる。
3に摸式的に示される。即ち、図2には出口側よりみた
円錐ロール2と成型物Aの関係を示し、図3には成型物
Aに対する円錐ロール2の作用を側面より示す。図2に
示すように成型物Aを圧延延伸するため、成型物Aを中
心に3つの円錐ロール2が均等の位置関係になるように
配置される。本発明においては交叉角α、即ち、成型物
Aの進行方向に対するシャフト3の角度は2〜15゜
に、公転数は2〜50rpmに,自転数は100〜20
0rpmの範囲に設定される。また、図3は成型物Aに
対する円錐ロール2の作用を示す。これによると、第1
圧延面18,第2圧延面19の構成よりなる円錐ロール
2は、成型物Aのパスセンターに対しそれぞれ出側角θ
1,θ2を有しており、自軸がそれぞれ傾斜角βを成す
ように軸対称に配置されている。かかる第1圧延面18
は主体となる圧延延伸を行い、第2圧延面19はそれの
矯正を行うが、本発明における傾斜角βは50〜60
゜,第1圧延面18の角度θ1は20〜30゜,第2圧
延面19の角度θ2は成型物Aの面に対し、平行面を構
成するよう設けられる。かかる構成における圧延延伸速
度は、円錐ロール2の回転数(自転,公転数)と交叉角
αによって決り、例えば、α角が大きくなるほど速度は
速くなり、圧延延伸比は小さくなる関係にある。前進効
率(材料速度/ロール速度)は1以下であり、圧延延伸
加工中に被加工材は回転せず直進するが、送りはαの作
用によって与えられる。円錐ロールの自転速度は補助駆
動軸によって変化させる。尚、所望とする圧延延伸比に
応じ、前記圧延延伸面の構成、各角度を選択する。ま
た、図3に示すように成型物Aは、当初Dの直径を有す
るが、圧延延伸によりdの直径となる。
【0008】図4、図5には該機構を用い、中空状の圧
延延伸物、並びに、中空状の圧延延伸物からプレート状
の圧延延伸物を得る例を示した。これによると、成型物
Aの中心にその先端にサポートプラグ21を有するマン
ドレル20を配置し、円錐ロール2を作用させると中空
状の圧延成型物が得られる。また、図4で示すような中
空状の圧延延伸物を構成した後、その下流側に切開用の
カッター22を設け、更にその下流側にこれを押し広げ
るため、形成された中空径より大径のサポートプラグ2
3を有するマンドレル24を設け、拡開して平板状の圧
延延伸物を得るため、図5のような構成としてもよい。
なお、かかる図5には図示しないが、拡開されたシート
状物を更に平板状に固定するためにその下流側に一対の
加圧ロールを設けてもよい。
延延伸物、並びに、中空状の圧延延伸物からプレート状
の圧延延伸物を得る例を示した。これによると、成型物
Aの中心にその先端にサポートプラグ21を有するマン
ドレル20を配置し、円錐ロール2を作用させると中空
状の圧延成型物が得られる。また、図4で示すような中
空状の圧延延伸物を構成した後、その下流側に切開用の
カッター22を設け、更にその下流側にこれを押し広げ
るため、形成された中空径より大径のサポートプラグ2
3を有するマンドレル24を設け、拡開して平板状の圧
延延伸物を得るため、図5のような構成としてもよい。
なお、かかる図5には図示しないが、拡開されたシート
状物を更に平板状に固定するためにその下流側に一対の
加圧ロールを設けてもよい。
【0009】更に、図6には特開平5−177220号
公報に示される、ある傾斜角を以て対向させた一対の円
錐ロール25,25と、これに対向させた一対のディス
クロール26,26より成る遊星型傾斜ロール圧延機を
例示した。本発明においてはこれを適用することも可能
である。
公報に示される、ある傾斜角を以て対向させた一対の円
錐ロール25,25と、これに対向させた一対のディス
クロール26,26より成る遊星型傾斜ロール圧延機を
例示した。本発明においてはこれを適用することも可能
である。
【0010】本圧延装置に適用される生体内分解吸収性
ポリマーは、分子量が数万〜百万程度のポリ乳酸(L
体、D体、L体とD体のブレンド、または、共重合体、
ステレオコンプレックス等)、ポリグリコール酸、前記
したポリ乳酸とポリグリコール酸の共重合体,ブレンド
物等より選択され、これを溶融等によって所望の形状に
成型したものを前記の成型物Aとして適用する。かかる
高分子ポリマーとしては、比鮫的治療期間の長い骨接合
という用途に鑑み、分解性が遅く、強度が維持され易い
ポリ乳酸、とりわけポリ−L−乳酸が適している。
ポリマーは、分子量が数万〜百万程度のポリ乳酸(L
体、D体、L体とD体のブレンド、または、共重合体、
ステレオコンプレックス等)、ポリグリコール酸、前記
したポリ乳酸とポリグリコール酸の共重合体,ブレンド
物等より選択され、これを溶融等によって所望の形状に
成型したものを前記の成型物Aとして適用する。かかる
高分子ポリマーとしては、比鮫的治療期間の長い骨接合
という用途に鑑み、分解性が遅く、強度が維持され易い
ポリ乳酸、とりわけポリ−L−乳酸が適している。
【0011】また、成型物Aの構成は前記した本出願人
による特公平3−63901号、特開平5−16864
7号に開示される実施例記載技術が例示でき、例えば、
ポリマーチップを溶融し、これを所望の型に入れて冷
却,固化したり、射出成型してこれを得ることができ
る。本発明により得た圧延延伸物は骨接合材として提供
され、適宜サイズに切断し、或は、各種治具、旋盤等を
用いてピン、スクリュー(ネジ)、ロッド、プレート等
の用具に加工され、骨接合用具として用られる。かかる
用具の加工に際しては、前記したように各種治具、旋盤
等を用いる方法もあるが、型を用いたプレス成型、転造
等の技術を用いるのが好ましい。即ち、これは加工精度
が高まること、生産性が高いこと等がその理由として挙
げられるが、高配向に伴うフィブリル化によって凸部、
例えばネジ山等の剥離が起ったり、実用に際し、破損す
ることを防止する意味において有効である。特に、スク
リュー(ネジ)への加工においては、その外面より圧力
を加えてネジ山、ネジ谷を構成する転造技術を用いるの
が好ましい。また、かかる点を改善するために、図5で
示す技術によって得た平板状物を、その圧延方向が異な
るよう、或は、圧延延伸方向が異なるものどうしを積層
し、加圧して一体化したものを骨接合材として用いるの
が好ましい。以下、実施例を挙げて説明する。
による特公平3−63901号、特開平5−16864
7号に開示される実施例記載技術が例示でき、例えば、
ポリマーチップを溶融し、これを所望の型に入れて冷
却,固化したり、射出成型してこれを得ることができ
る。本発明により得た圧延延伸物は骨接合材として提供
され、適宜サイズに切断し、或は、各種治具、旋盤等を
用いてピン、スクリュー(ネジ)、ロッド、プレート等
の用具に加工され、骨接合用具として用られる。かかる
用具の加工に際しては、前記したように各種治具、旋盤
等を用いる方法もあるが、型を用いたプレス成型、転造
等の技術を用いるのが好ましい。即ち、これは加工精度
が高まること、生産性が高いこと等がその理由として挙
げられるが、高配向に伴うフィブリル化によって凸部、
例えばネジ山等の剥離が起ったり、実用に際し、破損す
ることを防止する意味において有効である。特に、スク
リュー(ネジ)への加工においては、その外面より圧力
を加えてネジ山、ネジ谷を構成する転造技術を用いるの
が好ましい。また、かかる点を改善するために、図5で
示す技術によって得た平板状物を、その圧延方向が異な
るよう、或は、圧延延伸方向が異なるものどうしを積層
し、加圧して一体化したものを骨接合材として用いるの
が好ましい。以下、実施例を挙げて説明する。
【0012】
【実施例】粘度平均分子量が43万のポリ−L−乳酸ペ
レットを200℃の加熱下で射出成型機にかけ、溶融、
混練りして押出し、円柱状の成型物を得た。これを前記
図1に示す機構の遊星型傾斜ロール圧延機を用い、グリ
セリンを入れたオイルバスの温度を140℃に調整し、
圧延延伸速度20mm/分の速度で圧延延伸した。かか
る圧延延伸に際しては、圧延延伸倍率が最終的に4倍
(実施例1)、8倍(実施例2)となるよう円錐ロール
の交叉角、傾斜角、第1圧延面、第2圧延面の角度を調
整した。尚、圧延延伸前の直径は、実施例1は10.0
mm,実施例2は14.14mmのものであった。この
ようにして得た本発明圧延延伸物は表1に示すような物
性値を示した。かかる値が示すように成型したのみで未
圧延延伸処理のもの(対象)に比べ、著しく初期曲げ強
度が向上した。なお、密度は浮沈法で測定し、曲げ強度
はJIS K7203に準じて測定した。また、粘度平
均分子量は下記式に従い求めた。 [η]=5.45×10−4Mv0.73 (ηはクロロホルムに溶解し、25℃で測定。Mvは粘
度平均分子量)
レットを200℃の加熱下で射出成型機にかけ、溶融、
混練りして押出し、円柱状の成型物を得た。これを前記
図1に示す機構の遊星型傾斜ロール圧延機を用い、グリ
セリンを入れたオイルバスの温度を140℃に調整し、
圧延延伸速度20mm/分の速度で圧延延伸した。かか
る圧延延伸に際しては、圧延延伸倍率が最終的に4倍
(実施例1)、8倍(実施例2)となるよう円錐ロール
の交叉角、傾斜角、第1圧延面、第2圧延面の角度を調
整した。尚、圧延延伸前の直径は、実施例1は10.0
mm,実施例2は14.14mmのものであった。この
ようにして得た本発明圧延延伸物は表1に示すような物
性値を示した。かかる値が示すように成型したのみで未
圧延延伸処理のもの(対象)に比べ、著しく初期曲げ強
度が向上した。なお、密度は浮沈法で測定し、曲げ強度
はJIS K7203に準じて測定した。また、粘度平
均分子量は下記式に従い求めた。 [η]=5.45×10−4Mv0.73 (ηはクロロホルムに溶解し、25℃で測定。Mvは粘
度平均分子量)
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明は、引張り、押出し等に代る圧延
延伸という新技術の適用によって強度、弾性率等の物性
機能を高めることが可能であり、その圧延延伸比は2〜
16倍という大幅な範囲での選択が可能であり、更に、
一度圧延延伸したものを再度圧延延伸すればその倍率は
飛躍的に高まる。このことは所望の物性値に応じて広く
その条件を選択することができることを意味する。ま
た、形状の自由度が大きく、高精度の加工が可能である
ので、場合によってはピン、ロッド、プレート等への切
削等による再加工が不要となる。更に、加工時に被加工
材が受けるねじり変形が極めて少なく、中心部に大きな
圧縮塑性(鍛伸効果)を与える特徴があるため、加工物
中のボイドを極小化し、高密度化することができ、初期
強度並びにこれの生体内での維持、分解性改善が可能と
なる。また、高い圧延延伸比を1パスで可能とし、これ
が連続的に行われるため、引張り、押出し延伸に比べ3
〜10倍の生産性を有し、技術がシンプルであるため無
人化も可能である。更に、被圧延物の先端と後端におい
て均質な材料が得られる特徴がある。尚、本発明方法に
よると、図3で示した中空でないもの、図4で示した中
空状のもの、図5で示したプレート状のものと、いろい
ろな圧延延伸物の製造が可能であるので、その用途によ
って、これらを適宜選択して用いることができる。
延伸という新技術の適用によって強度、弾性率等の物性
機能を高めることが可能であり、その圧延延伸比は2〜
16倍という大幅な範囲での選択が可能であり、更に、
一度圧延延伸したものを再度圧延延伸すればその倍率は
飛躍的に高まる。このことは所望の物性値に応じて広く
その条件を選択することができることを意味する。ま
た、形状の自由度が大きく、高精度の加工が可能である
ので、場合によってはピン、ロッド、プレート等への切
削等による再加工が不要となる。更に、加工時に被加工
材が受けるねじり変形が極めて少なく、中心部に大きな
圧縮塑性(鍛伸効果)を与える特徴があるため、加工物
中のボイドを極小化し、高密度化することができ、初期
強度並びにこれの生体内での維持、分解性改善が可能と
なる。また、高い圧延延伸比を1パスで可能とし、これ
が連続的に行われるため、引張り、押出し延伸に比べ3
〜10倍の生産性を有し、技術がシンプルであるため無
人化も可能である。更に、被圧延物の先端と後端におい
て均質な材料が得られる特徴がある。尚、本発明方法に
よると、図3で示した中空でないもの、図4で示した中
空状のもの、図5で示したプレート状のものと、いろい
ろな圧延延伸物の製造が可能であるので、その用途によ
って、これらを適宜選択して用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で適用される遊星型傾斜ロール圧延機の
機構を例示した側面図。
機構を例示した側面図。
【図2】本発明で適用される遊星型傾斜ロール圧延機の
円錐ロール部を示した正面図。
円錐ロール部を示した正面図。
【図3】本発明で適用される遊星型傾斜ロール圧延機の
圧延状態を示した側面図。
圧延状態を示した側面図。
【図4】本発明で適用される遊星型傾斜ロール圧延機の
他の圧延状態を示した側面図。
他の圧延状態を示した側面図。
【図5】本発明で適用される遊星型傾斜ロール圧延機の
他の圧延状態を示した側面図。
他の圧延状態を示した側面図。
【図6】本発明で適用される遊星型傾斜ロール圧延機の
他の円錐ロールの構成を示した正面図。
他の円錐ロールの構成を示した正面図。
1 ロールヘッド 2 円錐ロール 4 ロータ 5 固設ハウジング 7 主駆動装置 10 補助駆動装置 16 ガイドチューブ 17 オイルバス 18 第1圧延面 19 第2圧延面 20 マンドレル 22 カッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 憲治 京都府綾部市井倉新町石風呂1番地 グン ゼ株式会社京都研究所内 (72)発明者 西山 孝司 京都府綾部市井倉新町石風呂1番地 グン ゼ株式会社京都研究所内 (72)発明者 山本 徹 京都府綾部市青野町西馬場下38番地の1 グンゼ株式会社メディカル材料センター内
Claims (1)
- 【請求項1】 生体内分解吸収性樹脂成型物を遊星型傾
斜ロール圧延機により圧延延伸することを特徴とする骨
接合材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8116922A JPH09266918A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 骨接合材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8116922A JPH09266918A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 骨接合材の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09266918A true JPH09266918A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=14699002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8116922A Pending JPH09266918A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 骨接合材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09266918A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999021499A1 (fr) * | 1997-10-29 | 1999-05-06 | Gunze Limited | Dispositif de fixation d'os et procede de fabrication dudit dispositif |
US7113472B2 (en) | 2001-03-28 | 2006-09-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical head including an active polymer film for switching voltage during recording and reproducing processes |
-
1996
- 1996-04-02 JP JP8116922A patent/JPH09266918A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999021499A1 (fr) * | 1997-10-29 | 1999-05-06 | Gunze Limited | Dispositif de fixation d'os et procede de fabrication dudit dispositif |
KR100385312B1 (ko) * | 1997-10-29 | 2003-05-23 | 군제 가부시키가이샤 | 골접합 용구 및 그 제조법 |
US6905501B2 (en) | 1997-10-29 | 2005-06-14 | Gunze Limited | Bone connecting device and method of manufacturing the same |
US7113472B2 (en) | 2001-03-28 | 2006-09-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical head including an active polymer film for switching voltage during recording and reproducing processes |
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