JPH09265709A - スナップフィットとディスク装置 - Google Patents

スナップフィットとディスク装置

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JPH09265709A
JPH09265709A JP8094644A JP9464496A JPH09265709A JP H09265709 A JPH09265709 A JP H09265709A JP 8094644 A JP8094644 A JP 8094644A JP 9464496 A JP9464496 A JP 9464496A JP H09265709 A JPH09265709 A JP H09265709A
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JP
Japan
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disc
pair
disk
recess
tray
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Withdrawn
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JP8094644A
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Toshiro Ota
敏朗 太田
Takashi Yamazaki
高司 山崎
Wataru Kokubo
亘 小久保
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品への取付が簡単で、しかも、物品から脱
落しにくいようにすること。 【解決手段】 弾性材料で成形し、一対の係止アーム5
1b間を補強する補強用リブ51dを一体成形したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2物品の簡易結合
具等として使用されるスナップフィットと、CDプレー
ヤやCD−ROMドライブ等の記録及び/又は再生用の
ディスクをディスクトレー上に載せてディスク装置本体
内にローディングするディスク装置の技術分野に属する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図31に示すように、スナッ
プフィット51は、スナップフィット本体51aと、そ
の片面に直角状で一体に接続されたほぼ平行板バネ形状
の一対の係止アーム51bと、その一対の係止アーム5
1bの先端の外側に一体に形成された一対の係止爪51
cとをナイロン系合成樹脂等の硬く、しかも、適度な弾
性のある材料によって一体成形したものである。そし
て、図31の(A)に示すように、このスナップフィッ
ト51の一対の係止アーム51bを弾性に抗して内側に
閉じるように撓ませながら、一対の係止爪51cを2物
品52、53の取付穴54に差し込んで貫通させ、図3
1の(B)に示すように、一対の係止爪51Cが取付穴
54を貫通したところで、一対の係止アーム51bを弾
性復元力によって外側に間隔S1 に開き、一対の係止爪
51dとスナップフィット本体51aとの間で2物品5
2、53を両側から挟持するようにして、2物品52、
53を結合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のスナッ
プフィット51は、材料が硬過ぎると、一対の係止アー
ム51bを係止穴54に差し込みにくい上に、2物品5
2、53を傷つけたり、その差し込み時にこれら係止ア
ーム51bが破損され易い等の問題がある。また逆に、
材料が柔らか過ぎると、一対の係止アーム51bの係止
力が弱まって、これらの係止爪51cが取付穴54から
簡単に外れて脱落し易かった。故に、従来は、スナップ
フィット51の材料選択の自由度が低く、高価なナイロ
ン系合成樹脂等を用いなければならず、コスト高につい
ていた。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであって、物品への取り付けが簡単で、し
かも、物品から脱落しにくいスナップフィットと、その
スナップフィットと同様にディスクトレーに簡単、か
つ、確実に取り付けることができるディスクホルダーを
用いたディスク装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決する手段】上記の目的を達成するための本
発明のスナップフィットは、弾性材料で成形され、一対
の係止アーム間を補強する補強用リブを一体成形したも
のである。
【0006】また、本発明のディスク装置は、ディスク
押え用フランジと、そのディスク押え用フランジの片面
に一体に接続された一対の係止アームと、その一対の係
止アーム間を補強する補強用リブとが弾性材料によって
一体成形されたディスクホルダーを備え、そのディスク
ホルダーを一対の係止アームによってディスクトレーの
凹所の外周の取付穴に差し込んで取り付けたものであ
る。
【0007】上記のように構成された本発明のスナップ
フィットは、一対の係止アーム間を補強する補強用リブ
を一体成形したので、このスナップフィットを弾性材料
で成形しても、物品に対する強い係止力が得られる。
【0008】また、本発明のディスク装置は、ディスク
押え用フランジと、一対の係止アームと、一対の係止ア
ーム間を補強する補強用リブとからなるディスクホルダ
ーを弾性材料で一体成形し、このディスクホルダーを一
対の係止アームによってディスクトレーの凹所の外周の
取付穴に差し込んで取り付けるようにしたので、このデ
ィスクホルダーをディスクトレーに簡単、かつ、確実に
取り付けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスナップフィット
と、ディスク装置の実施の形態を図を参照して説明す
る。なお、図31と同一構造部には同一の符号を付して
説明の重複を省く。
【0010】「スナップフィットの実施の形態」まず、
図1〜図3によって、本発明のスナップフィットの実施
の形態について説明する。即ち、本発明のスナップフィ
ット51は、エラストマー(ゴムと合成樹脂の混合物で
あり、適度な弾性を有する材料)やゴムその他の各種の
弾性材料によって成形されたものであり、スナップフィ
ット本体51aと、そのスナップフィット本体51aの
片面に直角状で一体に接続されたほぼ平行板バネ形状の
一対の係止アーム51bと、その係止アーム51bの先
端の外側に一体に形成された一対の係止爪51cと、ス
ナップフィット51aの片面で一対の係止アーム51b
の間に一体に接続された補強用リブ51dとを一体成形
し、特に、補強用リブ51dによって一対の係止アーム
51bをこれらの内側から補強したものである。なお、
補強用リブ51dの板厚T1 は一対の係止アーム51b
の板厚T2 に比べて十分に薄く形成されている。
【0011】この際、図1及び図2に示すスナップフィ
ット51は、補強用リブ51dを一対の係止アーム51
c間にほぼ45°等に斜めに配置しており、図3に示す
スナップフィット51は、補強用リブ51dを一対の係
止アーム51c間の中央に直角状に配置している。更
に、図1及び図3に示すスナップフィット51は、補強
用リブ51dの両端51eを一対の係止アーム51cに
一体に接続させており、図2に示すスナップフィット5
1は、補強用リブ51dの両端51eと一対の係止アー
ム51bとの間を一対のスリット51fによって切り離
している。なお、図1及び図2に示すように、補強用リ
ブ51dの両端51eのうちの少なくとも一方を一対の
係止アーム51bのうちの少なくとも一方に一体に接続
する場合には、図1及び図2に斜線で示すように、この
補強用リブ51dをスナップフィット本体51aから切
り離して、一対の係止アーム51b間の先端側に任意の
範囲L1 に一体成形してもよい。
【0012】このように、弾性材料によって成形された
スナップフィット51の一対の係止アーム51b間を補
強用リブ51dによって補強して置くと、一対の係止ア
ーム51bの弾性復元力及び補強用リブ51dの弾性復
元力との合力F1 によって、一対の係止アーム51bの
間隔S2 を安定して保つことができる。しかし、補強用
リブ51dは一対の係止アーム51b間で容易に変形す
ることができるので、一対の係止アーム51bを2物品
52、53の取付穴54に差し込んで取り付ける時に
は、これら一対の係止アーム51bの間隔を容易に縮め
ることができて、これら一対の係止アーム51bを取付
穴54に容易に差し込ことができる。特に、図2に示す
ように、補強用リブ51dの両端51eを一対のスリッ
ト51fによって一対の係止アーム51bから切り離し
た場合は、その補強用リブ51dを一対の係止アーム5
1b間で変形させ易いので、これら一対の係止アーム5
1bの間隔を縮め易い。
【0013】そして、一対の係止アーム51bを取付穴
54に差し込んで、一対の係止爪51cを貫通させて、
これら一対の係止アーム51bを外側に開いた状態で
は、これら一対の係止アーム51bの間隔S2 を上記合
力F1 によって再び安定して保つことができるので、2
物品52、53に対するスナップフィット51の強い係
止力を得ることができる。従って、取付穴54からスナ
ップフィット51が脱落しにくく、2物品52、53の
結合状態を安定して保つことができる。
【0014】「ディスクホルダーの実施の形態」次に、
図4〜図6によって、本発明のディスクホルダーの実施
の形態について説明する。即ち、本発明のディスクホル
ダー21は、エラストマー(ゴムと合成樹脂の混合物で
あり、適度な弾性を有する材料)やゴムその他の各種の
弾性材料によって成形されたものであり、ほぼ楕円形状
のディスク押え用フランジ21aと、そのディスク押え
用フランジ21aの片面で、中心に対する偏心位置に中
心軸21gを介して直角上で一体に接続されたほぼ平行
板バネ形状の一対の係止アーム21bと、その係止アー
ム21bの先端の外側に一体に形成された一対の係止爪
21cと、中心軸21gの片面で一対の係止アーム21
b間に一体に接続された補強用リブ21dと、ディスク
押え用フランジ21aの片面で中心軸21gの外周に一
体に接続された同心円等状の円筒部21hとを一体成形
し、特に、補強用リブ21dによって一対の係止アーム
21bをこれらの内側から補強したものである。
【0015】そして、補強用リブ21dの板厚T1 が約
0.3mmに形成され、一対の係止アーム21bの板厚
2 が約0.8mmに形成され、ディスク押え用フラン
ジ21aの板厚が約0.6mmに形成されている。な
お、円筒部21hには一対の係止溝21iが180°間
隔で形成されており、ディスク押え用フランジ21aに
は成形時にできる複数の切欠き21jが形成されている
が、ディスク押え用フランジ21aの上面にシール21
k等を接着すれば、これらの切欠き21jを隠蔽するこ
とができる
【0016】そして、図4〜図6では、図1に示したス
ナップフィット51の補強用リブ51bと同様に、その
補強用リブ21dを一対の係止アーム21b間に45°
などに斜めに配置し、かつ、その補強用リブ21dの両
端21eを一対の係止アーム21bに一体に接続させた
ものを示したが、図2及び図3に示したスナップフィッ
ト51の補強用リブ51dと同様に、その補強用リブ2
1dの両右端21eを一対の係止アーム21bから切り
離したり、その補強用リブ21dの両端21eを一対の
係止アーム21bの中央に直角状に一体に接続したもの
でも良い。
【0017】そして、このディスクホルダー21は後述
するディスク装置1のディスクトレー2の凹所3の外周
に脱着可能に取り付けられる。即ち、図5に示すよう
に、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂によって成形さ
れたディスクトレー2における水平なディスクトレー本
体2aの上面2aaで、凹所3の外周位置には複数の取
付台34が一体成形されている。そして、その取付台3
4には円形凹部35と、取付穴36が同心状で垂直状に
形成されている。そして、円形凹部35の内周には一対
の係止突起37が180°間隔で一体成形されていて、
これら一対のの係止突起37と、ディスクホルダー21
の一対の係止溝21iとによって、ディスクホルダー2
1をディスクトレー2上で位置決めする位置決め手段が
構成されている。
【0018】そこで、図5に示すように、ディスクホル
ダー21をその一対の係止アーム21bによって、取付
台34の円形凹部36の上方から取付穴36内に下向け
で垂直状に差し込んで、円筒部21hを円形凹部35内
に上方から嵌合させると共に、一対の係止爪21cを取
付穴36の下方に貫通させると、その円筒部21hと、
一対の係止爪21cとの間でディスクトレー本体2aを
上下両側から挟持するようにして、そのディスクホルダ
ー21をディスクトレー本体2aに脱着可能で、かつ、
中心軸21gの回りに回転自在に取り付けることがでけ
る。そして、ディスクホルダー21をディスクトレー本
体2aに取り付けた時、ディスク押え用フランジ21a
が凹所3の上部位置にその凹所3の底部3aと平行で、
かつ、間隔を隔てた状態に配置される。
【0019】そして、このディスクホルダー21は、図
1〜図3に示したスナップフィット51と同様に、弾性
材料で成形されており、かつ、一対の係止アーム21b
及び係止爪21cと、その一対の係止アーム21b間を
補強する補強用リブ21dを備えているので、前述した
ように、スナップフィット51を2物品52、53に取
り付ける場合と同様に、このディスクホルダー21をデ
ィスクトレー本体2aに、簡単、かつ、確実に取り付け
ることができる。
【0020】そして、図5に示すように、ディスクホル
ダー21がディスクトレー本体2aに取り付けられた
時、一対の係止溝21iが一対の係止突起37に係合さ
れて、このディスクホルダー21がディスクトレー本体
2aに対して位置決めされる。しかし、このディスクホ
ルダー21は弾性材料で成形されているので、このディ
スクホルダー21を中心軸21gの回りに矢印sで示す
ように180度ずつ回転調整して、その都度、一対の係
止突起37によって係止溝21iをクリック的に位置決
めすることが可能である。そして、この位置決め機能に
よって、ディスクホルダー21のディスク押え用フラン
ジ21aを図5に実線で示すようにディスクトレー2の
凹所3内に入り込ませた位置と、ディスク押え用フラン
ジ21aを図5に1点鎖線で示すように凹所3外に引き
出した位置とに自在に位置決めすることができるよに構
成されている。
【0021】「ディスク装置の実施の形態」次に、図7
〜図12によって、ディスク装置の実施の形態について
説明する。まず、CDプレーヤやCD−ROMドライブ
等のディスク装置では、図10〜図13に示すように、
扁平な箱型に形成されたディスク装置本体1フロントパ
ネル1aに横長の開口であるディスクトレー出入口1b
を形成し、このディスクトレー出入口1bからディスク
トレー2を矢印a、b方向に水平に出し入れ自在に取り
付けている。
【0022】そして、ディスクトレー2は、合成樹脂等
によって水平なディスクトレー本体2aと、その前端に
垂直状に一体成形されたほぼ長方形状のフロントパネル
2bとによって構成されている。そして、ディスクトレ
ー本体2aの上面にほぼ円形の凹所3を形成し、CDや
CD−ROM等の記録及び/又は再生用のディスク4を
この凹所3内に挿入して、その底部3a上に水平に載せ
た後、ディスクトレー2によってディスク4をディスク
装置本体1内に矢印a方向から水平にローディングする
ように構成されている。
【0023】なお、図13に示すように、ディスクトレ
ー2のローディング機構5は、例えばディスクトレー2
の下面の一側部に沿って矢印a、b方向と平行に一体成
形されたラック6と、ディスク装置本体1内に取り付け
られて、ラック6を駆動するギアードモータで構成され
たローディングモータ7及びピニオン8によって構成さ
れている。また、ディスク装置の機種によっては、ラッ
ク6をディスク装置本体1の内部側に設置し、ローディ
ングモータ7及びピニオン8をディスクトレー2の下面
側に取り付けたものである。
【0024】そして、ローディングモータ7によってピ
ニオン8を正逆回転駆動して、ピニオン8とラック6を
矢印a、b方向に相対移動させることによって、ディス
クトレー2をディスクトレー出入口1aからディスク装
置本体1内に矢印a方向にローディングし、矢印b方向
にイジェクトするように構成している。
【0025】一方、ディスクトレー本体2aの凹所3の
中央部からローディング方向(矢印a方向)側の端部に
かけて切欠き10が形成されており、ディスク装置本体
1内の上下に、ディスクテーブル11及び光学ピックア
ップ12と、チャッキングプーリ13が配置されてい
る。そして、図11に示すように、ディスクトレー2が
ディスク装置本体1外に矢印b方向にイジェクトされた
状態では、ディスク装置本体1内のディスクテーブル1
1及び光学ピックアップ12がベースユニット14によ
って回動支点15を中心にディスクトレー2の下方向で
ある矢印c方向に退避されている。なお、チャッキング
プーリ13はプーリホルダー17によって保持されてい
る。
【0026】そして、図12に示すように、ディスクト
レー2がローディングモータ7によってディスク装置本
体1内に矢印a方向からローディング完了された時に、
ベースユニット14が回動支点15を中心に矢印d方向
に回転駆動される。そして、ディスクトレー2の切欠き
10内にディスクテーブル11及び光学ピックアップ1
2が下方から矢印d方向に挿入されて、ディスクテーブ
ル11がディスク4の中心穴4aに下方から嵌合しなが
ら、ディスク4をディスクトレー2の凹所3の底部3a
から上方に浮かす。そして、これと同時にチャッキング
プーリ13とディスクテーブル11との間でディスク4
をマグネットチャッキングすると共に、光学ピックアッ
プ12の対物レンズ12aをディスク4の下面に近接さ
せる。そして、この後、スピンドルモータ16によって
ディスクテーブル11と一体にディスク4が回転駆動さ
れ、光学ピックアップ12の対物レンズ12aから照射
されるレーザービームスポットによってディスク4の記
録及び/又は再生が行われるものである。
【0027】「ディスクホルダーによるディスク保持方
法の実施の形態」次に、図7〜図10によって、ディス
クトレー凹所の外周に取り付けられたディスクホルダー
によるディスク保持方法について説明する。まず、図4
及び図6で説明したディスクホルダー21がディスクト
レー2の凹所3の外周で、そのディスクトレー2の上面
2aa上の4箇所に、それぞれ図5で説明した取り付け
方法によって取り付けられいる。この際、4つのディス
クホルダー21の中心軸21gが、ディスクトレー2の
凹所3の中心O1 を通り、ディスクトレー2の幅方向
(矢印f、g方向)の中心線P1 と、長さ方向(矢印
a、b方向)の中心線P2 に対して共に対称となる2つ
の対角線O2 、O3 上に配置されている。そして、凹所
3の中心O1 から4つの中心軸21gの中心までの半径
は等しく構成されている。
【0028】そして、これら4つのディスクホルダー2
1は、それぞれ中心軸21gの回りに矢印sで示すよう
に180°ずつ独立して回転調整することができて、前
述した一対の係止溝21jと係止突起37で構成されて
いる位置決め手段によって、これら4つのディスクホル
ダー21のディスク押え用フランジ21aを図9に実線
で示すように、凹所3内に入り込んだ位置と、図9に1
点鎖線で示すように、凹所3外に引き出された位置との
2箇所(各対角線O2 、O3 上での180°回転位置を
言う)でクリック的に位置決めできるように構成されて
いる。
【0029】[ディスク装置の水平使用時]そこで、こ
のディスク装置の水平使用時には、図9に1点鎖線で示
すと共に、図10に示すように、4つディスクホルダー
21のディスク押え用フランジ21aの全部を凹所3外
に引き出した位置に位置決めしておく。これにより、デ
ィスクトレー2の凹所3内へのディスク4の出し入れ操
作時に、4つのディスク押え用フランジ21aが全く邪
魔にならず、その凹所3内へのディスク4の出し入れ操
作を容易に行える。そして、水平なディスクトレー2の
凹所3内にディスク4を水平に挿入して載置し、ディス
クトレー2によってディスク4をディスク装置本体1内
に従来通りに水平にローディングすることができる。
【0030】[ディスク装置の垂直使用時]次に、この
ディスク装置の垂直使用時には、図7、図8の(A)及
び図9に実線で示すように、4つのディスク押え用フラ
ンジ21aのうちの下側の2つと、上側の1つの3つを
凹所3内に入り込んだ位置まで回転して位置決めし置く
る。すると、例えば、図7に矢印h、iで示すように、
3つのディスク押え用フランジ21aの間をすり抜ける
ようにして、垂直なディスクトレー2の凹所3内に、デ
ィスク4を対角線O2 やO3 に沿って斜め方向から垂直
状に、容易に出し入れすることができる。そして、凹所
3内に垂直に挿入されたディスク4の外周4bが3つの
ディスク押え用フランジ21aで保持されて、凹所3か
らのディスク4の脱落が防止される。
【0031】そして、ディスクトレー2の凹所3内にデ
ィスク4を垂直に保持して、ディスクトレー2によって
ディスク4をディスク装置本体1内に垂直でスムーズに
矢印a及びb方向にローディング及びイジェクトするこ
とができる。
【0032】なお、4つのディスク押え用フランジ21
aは弾性を有しているので、ディスク装置の垂直使用時
において、4つのディスク押え用フランジ21aの全部
を凹所3内に入り込んだ位置に位置決めして置いたとし
ても、図8の(B)に示すように、ディスク4の外周4
bで4つのディスク押え用フランジ21aの1つを弾性
に抗して変形させるようにして、ディスク4を凹所3内
に矢印j方向から垂直に出し入れすることが可能であ
る。
【0033】以上のように、弾性材料で成形された複数
のディスクホルダー21をディスクトレー2の凹所3の
外周位置にい80°反転自在に取り付けて置けば、ディ
スク装置の水平使用時には、全ディスクホルダー21を
凹所3外へ引き出された位置に位置決めして、凹所3内
へのディスク4の出し入れに複数のディスクホルダー2
1が邪魔にならないようし、ディスク装置の垂直使用時
には、一部のディスクホルダー21のみを凹所3内に入
り込んだ位置に位置決めし、他のディスクホルダー21
を凹所3外に引き出した位置に位置決めするようにし
て、ディスク4を一部のディスクホルダー21間をすり
抜けるようにしてディスクトレー2の凹所3内に垂直に
挿入して、これら一部のディスクホルダー21でその垂
直なディスク4の外周4bを保持できる。そして、ディ
スク4をディスクトレー2によってディスク装置本体1
内に垂直状で、安全にローディングすることができる。
【0034】そして、ディスクホルダー21を弾性材料
で成形したことによって、これらのディスクホルダー2
1をディスクトレー2の凹所3内に入り込んだ位置と凹
所3外に引き出された位置との位置決めを、その弾性を
利用してクリック的に行うことができて、ディスクホル
ダー21の回転及び位置決め操作をスムーズに行えて、
使い勝手が良い。また、ディスクホルダー21のディス
クトレー2に対する脱着も、その弾性を利用して、簡単
に行える。
【0035】「ディスクホルダーと併用したディスク押
え部の実施の形態」次に、図14図30によって、ディ
スクホルダーと併用したディスク押え部の実施の形態に
ついて説明する。 「ディスクホルダーとディスク押え部の概要説明」ま
ず、図1〜図6によって、ディスクトレー2に設けられ
たディスクホルダー21と、ディスク押え部20の概要
を説明する。
【0036】ディスクトレー2のディスクトレー本体2
aの上面2aaに形成されているほぼ円形の凹所3の外
周位置で、その上面2aaの上部位置におけるフロント
パネル2b側にディスク押え部20が配置されている。
また、凹所3の外周位置で、その上面2aaの上部位置
におけるディスク押え部20とは反対側の位置の2箇所
にディスクホルダー21が配置されている。
【0037】そして、ディスク押え部20は、後述する
ように、ディスクトレー本体2aから切り離されてい
て、そのディスクトレー本体2aに対してローディング
方向(矢印a方向)及びイジェクト方向(矢印b方向)
に移動自在に構成されていて、かつ、移動付勢手段であ
る圧着バネ22によってローディング方向に移動付勢さ
れている。そして、2つのディスクホルダー21は前述
したように弾性材料で成形されていて、合成樹脂で成形
されたディスクトレー本体2aの上面2aa上に前述し
たように取り付けられている。
【0038】従って、このディスク装置によれば、矢印
b方向にイジェクト完了されているディスクトレー2の
凹所3内にディスク4を挿入する際、使用者は、図14
及び図15に1点鎖線で示すように、例えば左手で、デ
ィスク押え部20を圧着バネ22に抗して矢印b方向に
移動させて、そのディスク押え部20を凹所3の外方へ
離間させるようにして、凹所3のディスク押え部20側
を開放させている。そして、例えば右手でディスク4の
外周をつまんで、このディスク4を凹所3内にディスク
押え部20側からやや斜めに挿入する。
【0039】そして、その挿入したディスク4の外周4
bの2箇所を2つのディスクホルダー21の下に挿入し
た後に、ディスク押え部20から手を離すと、図14及
び図15に実線で示すように、そのディスク押え部20
が圧着バネ22によって矢印a方向に移動されて、図1
5に示すように、ディスク押え部20が凹所3の内側ま
で入り込んで、そのディスク押え部20がディスク4の
外周4bの一部の上部にオーバーラップ量OVに重ねら
れる。そして、この瞬間に、ディスク押え部20と、2
つのディスクホルダー21とによって、ディスク4の外
周4bの3箇所を凹所3の底部3aとは反対側から押え
ることができて、ディスク4を凹所3内から脱落しない
ように、ディスク4を凹所3内に、完全に、かつ、確実
に保持することができる。
【0040】従って、ディスク装置の水平使用時は言う
迄もなく、特に、図14に示すディスク装置の垂直使用
時においても、ディスクトレー2の凹所3内からディス
ク4を不測に脱落させることなく、ディスク4をその凹
所3内に安全、かつ、確実に保持した状態で、ディスク
トレー2によってディスク4をディスク装置本体1内に
矢印a方向からローディングし、或いは矢印b方向にイ
ジェクトすることができる。一方、ディスクトレー2の
凹所3内に対するディスク4の脱着操作(挿入及び抜取
り動作を言う)は、ディスク装置の水平使用時及び垂直
使用時を問わず、前述した要領で、極めて簡単に行え
る。
【0041】「ディスク押え部の第1の実施形態の説
明」次に、図18〜図22によって、ディスク押え部2
0の第1の実施形態を説明する。まず、合成樹脂等によ
って成形されたディスクトレー2のフロントパネル2b
がディスクトレー本体2aから切り離されて、そのフロ
ントパネル2bの背面2bbにおける上端側で、かつ左
右幅方向の中央部にディスク押え部20が一体成形され
ている。
【0042】そして、このディスク押え部20はディス
クトレー本体2aの上面2aaと平行なほぼ三ヶ月形状
の突片に構成されていて、このディスク押え部20の凹
所3の中心O側の端面20aは、その中心Oに向って緩
やかな凸形に弯曲された円弧面に形成されている。そし
て、このディスク押え部20は、ディスクトレー本体2
aの凹所3の中心Oを通る左右幅方向の中心線であるデ
ィスクトレーセンターP1 に対して直角状で左右対称状
に振り分けられて配置されている。
【0043】なお、2つディスクホルダー21は、ディ
スクトレー本体2aの上面2aa上に一体成形されて、
凹所3の中心Oに向ってその上面2aaと平行状に突出
されている。そして、これら2つのディスクホルダー2
1は、凹所3の中心Oから放射状に発散され、かつ、デ
ィスクトレーセンターP1 に対して左右幅方向に同角度
に振り分けられた2本の放射線P2 上に配置されてい
る。従って、ディスク押え部20及び2つのディスクホ
ルダー21はディスクトレーセンターP1 に対して左右
幅方向に対称形状に配置されている。
【0044】そして、フロントパネル2bの背面2bb
における上下方向のほぼ中間部で、かつ、左右幅方向の
中央部にスライド板23が水平状に一体成形されてい
る。また、ディスクトレー本体2aの下面2abでディ
スクトレーセンターP1 の左右両側位置に断面形状がL
型で、かつ、左右対称形状の左右一対のガイドレール2
4がディスクトレーセンターP1 と平行で、かつ、水平
状に一体成形されている。
【0045】そして、スライド板23が左右一対のガイ
ドレール24間に水平に挿入されて、ディスク押え部2
0がフロントパネル2bと一体に、ディスクトレー本体
2aに対して、図18及び図21に示すローディング方
向(矢印a方向)のディスク押え位置P11と、図19及
び図22に示すイジェクト方向(矢印b方向)のディス
ク開放位置P12との間で矢印a、b方向に移動自在に構
成されている。そして、圧着バネ22が引張コイルバネ
で構成されていて、この圧着バネ22の両端が、ディス
クトレーセンターP1 上で、スライド板23の下面とデ
ィスクトレー本体2aの下面2abとにそれぞれ垂直状
に一体成形された2つのバネ係止部25、26間に初期
引張応力を与えられた状態で係止されている。
【0046】従って、ディスク押え部20はフロントパ
ネル2bと一体に、この圧着バネ22によってディスク
開放位置P12側からディスク押え位置P11まで矢印a方
向に移動付勢されて、ディスクトレー本体2aの前端面
2acに当接して停止されるように構成されている。
【0047】以上のように構成されたディスク押え部2
0の第1の実施形態によれば、使用者が、例えば左手の
親指等をフロントパネル2b等にかけて、このフロント
パネル2bを圧着バネ22に抗して図19及び図22に
示すディスク開放位置P11まで矢印b方向に移動させる
と、ディスク押え部20が凹所3の外周から外方(矢印
b方向)に離間されて、その凹所3のディスク押え部2
0側が開放される。そこで、例えば右手でディスク4の
外周をつまんで、このディスク4を凹所3内にディスク
押え部20側からやや斜めに容易に挿入することができ
る。
【0048】そして、その挿入したディスク4の外周4
bの2箇所を2つのディスクホルダー21の下に挿入し
た後に、フロントパネル2b等から親指等を離すと、図
18及び図21に示すように、ディスク押え部20がフ
ロントパネル2bと一体に、圧着バネ22によってディ
スク押え位置P11まで矢印a方向に移動されて、そのデ
ィスク押え部20の端面20aの矢印a方向側の頂部
が、凹所3の内側まで入り込んで、ディスク4の外周4
bの一部の上部にオーバーラップ量OVに重ねられる。
【0049】そして、この瞬間に、ディスク押え部20
と、2つのディスクホルダー21とによって、ディスク
4の外周4bの3箇所を凹所3の底部3aとは反対側か
ら押えることができて、ディスク4を凹所3内から脱落
しないように、ディスク4を凹所3内に完全、かつ、確
実に保持することができる。
【0050】この際、ディスク押え部20と、2つのデ
ィスクホルダー21をディスクトレーセンターP1 に対
して左右幅方向に対称状に配置しているので、ディスク
装置の垂直使用時において、ディスクトレー2の左右幅
方向の両端2A、2Bのうちの一方2Aを上向けにする
時、或いは他方2Bを上向けにする時の垂直2方向の使
用に際して、何れの場合でも、凹所3内のディスク4を
全く同様に、安全、かつ、確実に保持することができ
る。
【0051】また、ディスクトレー2の凹所3内に対す
るディスク4の脱着時には、ディスク押え部20をディ
スク開放位置P12へ移動させて、凹所3のディスク押え
部20側を開放させることができるので、凹所3内への
ディスク4の挿入及び抜取り操作を行う際に、ディスク
押え部20が邪魔にならず、ディスク装置の水平使用及
び垂直使用の何れにおいても、凹所3内へのディスク4
の出し入れ操作を容易に行える。
【0052】[ディスク装置本体のディスク出入口の密
封構造の説明」次に、図15〜図17によって、ディス
ク装置本体1のフロントパネル1aに形成されているデ
ィスク出入口1bの密封構造について説明する。前述し
たディスク押え部20の第1の実施形態で説明した通り
に、ディスクトレー2のフロントパネル2bはディスク
トレー本体2aから切り離されていて、このフロントパ
ネル2bはディスクトレー本体2aに対してローディン
グ方向(矢印a方向)及びイジェクト方向(矢印b方
向)に移動自在に取り付けられており、更に、このフロ
ントパネル2bは圧着バネ22によってディスクトレー
本体2aに対してローディング方向(矢印a方向)に移
動付勢されている。
【0053】そこで、図17に示すように、フロントパ
ネル2bの背面2bbの外径寸法Aを、ディスク装置本
体1のフロントパネル1aに形成されているディスクト
レー出入口1bの外径寸法Bより大きく構成されてい
る。また、ディスクトレー2のフロントパネル2bと、
ディスク装置本体1のフロントパネル1aの相互圧着面
であるフロントパネル2bの背面2bbと、フロントパ
ネル1aの前面1aaのうちの何れか一方、例えば前面
1aa側で、ディスクトレー出入口1bの外周位置に、
ゴム等で成形された弾性を有するシール部材28を環状
に埋設している。
【0054】そこで、図15に示すように、ディスクト
レー2の凹所3内にディスク4を挿入して、ディスク押
え部20と2つのディスク押え爪21とによってそのデ
ィスク4の外周4bの3箇所を保持した後、図13に示
したローディング機構5のローディングモータ7によっ
てディスクトレー2をディスク装置本体1内に矢印a方
向にローディングする。
【0055】この際、ローディングモータ7はディスク
トレー2のディスクトレー本体2aを矢印a方向に駆動
し、フロントパネル2bは圧着バネ22を介してディス
クトレー本体2aと一体に矢印a方向に移動される。そ
して、図16及び図17に示すように、ディスクトレー
2のローディング完了時点では、ディスクトレー2のフ
ロントパネル2bがその背面2bbの外周部によってデ
ィスク装置本体2のフロントパネル1aのディスクトレ
ー出入口1bの外周部に当接して停止し、圧着バネ22
が矢印a方向に引き伸ばされて、ディスクトレー2のデ
ィスクトレー本体2aがフロントパネル2bの停止位置
13からディスク装置本体1内に一定距離Lだけ引き込
まれた後に、ローディングモータ7が停止されるように
構成されている。
【0056】従って、ディスクトレー2のローディング
完了状態では、図17に示すように、そのフロントパネ
ル2bの背面2bbの外周部が、ディスク装置本体1の
フロントパネル1aのディスクトレー出入口1bの外周
部に埋設されているシール部材28に圧着バネ22のバ
ネ力によって弾性的に圧着されて、そのディスクトレー
出入口1bが気密状に密封されることになる。
【0057】この結果、図16に示すように、ディスク
トレー2のローディングによって、ディスク4をディス
クテーブル11上にマグネットチャッキングし、スピン
ドルモータ16によってディスク4を回転駆動しなが
ら、光学ピックアップ12の対物レンズ12aから照射
されるレーザースポットによってディスク4を記録及び
/又は再生する動作中において、大気中の塵埃がディス
クトレー出入口1bからディスク装置本体1内に侵入し
て、ディスク4や対物レンズ12a等に付着して、ディ
スク4の記録及び/又は再生のミスを招くようなことを
未然に防止することができて、そのディスク4の記録及
び/又は再生中におけるディスク装置本体1内の高い防
塵効果を得ることができる。
【0058】しかも、ディスクトレー2のローディング
完了時点では、ディスクトレー本体2aが圧着バネ22
によってフロントパネル2b側に向けて矢印b方向に常
に移動付勢されているので、図13に示したローディン
グ機構5中におけるラック6とピニオン8との間のバッ
クラッシュ等のガタつきをなくすことができる。従っ
て、ディスクトレー2のディスクトレー本体2aをディ
スク装置本体1内の所定位置に高精度に位置決めするこ
とができて、ディスクテーブル11に対するディスク4
の脱着等を高精度に行うことができて、高い信頼性を得
ることができる。
【0059】なお、図17に示すように、ディスクトレ
ー2のフロントパネル2bとディスク装置本体1のフロ
ントパネル1aの相互圧着面に弾性を有するシール部材
28を配置することによって、ディスクトレー2のロー
ディング完了時点でのディスク装置本体1のディスクト
レー出入口1bの気密性をより一層向上させることがで
きる。
【0060】「ディスク押え部の第2の実施形態の説
明」次に、図23〜図26によって、ディスク押え部2
0の第2の実施形態を説明する。この場合は、ディスク
トレー本体2aの下面2abで、前端面2ac側の近傍
位置における左右幅方向の両端近傍位置に左右一対の支
点ピン29、30を垂直状に一体成形し、ディスク押え
部20を一体成形してあるフロントパネル2bの背面2
bbの左右幅方向の両端近傍位置にほぼV型の左右一対
の係止爪31、32を水平状に一体成形し、これら左右
一対の係止爪31、32を圧着バネ22によって左右一
対の支点ピン29、30に矢印a方向から弾性的に係合
させたものである。
【0061】そして、この場合は、図25及び図26に
示すように、フロントパネル2bの左右幅方向の両端部
2B1 又は2B2 の何れか一方に手指をかけて、この両
端部2B1 、2B2 の何れか一方を選択的に圧着バネ2
2に抗して矢印f、g方向に回転操作すると、左右一対
の係止爪31、32の何れか一方が、左右一対の支点ピ
ン29、30の何れか一方から矢印f、g方向に離脱さ
れて、フロントパネル2bがディスクトレー本体2aに
対して左右一対の支点ピン29、30の何れか一方を中
心にして矢印f、g方向に選択的に回転される。
【0062】そして、このフロントパネル2bの矢印
f、g方向の選択的な回転によって、図26に示すよう
に、ディスク押え部20をフロントパネル2bと一体に
ディスク開放位置P12まで移動させることができて、前
述したように、ディスクトレー本体2の凹所3内へディ
スク4を容易に挿入することができる。
【0063】そして、凹所3内へのディスク4の挿入後
に、フロントパネル2bの左右両端部2B1 、2B2
ら手指を離すと、図23及び図24に示すように、フロ
ントパネル2bが圧着バネ22によって矢印a方向に引
き寄せられて、左右一対の係止爪31、32が左右一対
の支点ピン29、30に初期状態に係合され、フロント
パネル2bと一体にディスク押え部20がディスク押え
位置P11まで矢印a方向に移動されて、前述したよう
に、このディスク押え部20と、2つのディスク押え爪
21とによってディスク4の外周4bの3箇所を安全、
かつ、確実に保持することができる。
【0064】そして、このディスク押え部20の第2の
実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様
に、ディスクトレー2のディスク装置本体1内へのロー
ディング完了時点で、ディスクトレー2のフロントパネ
ル2bをディスク装置本体1のフロントパネル1aに圧
着バネ22に抗して弾性的に圧着させて、ディスクトレ
ー出入口1bを気密状に密封することができる。
【0065】「ディスク押え部の第3の実施形態の説
明」次に、図27及び図28によって、ディスク押え部
20の第3の実施形態を説明する。この場合は、ディス
ク押え部20を一体成形してあるフロントパネル2b
を、ディスクトレー本体2aの下面2abで、前端面2
ac側に水平な支点軸33を介してローディング及びイ
ジェクト方向である矢印h、i方向に回転自在に取り付
け、巻バネで構成された圧着バネ22によって矢印h方
向に回転付勢させたものである。
【0066】従って、この場合は、図28に示すよう
に、フロントパネル2bに手指をかけて、このフロント
パネル2bを支点軸33を中心に矢印i方向に回転操作
すると、ディスク押え部20をフロントパネル2bと一
体にディスク開放位置P12まで矢印i方向に移動させる
ことができて、前述したように、ディスクトレー本体2
aの凹所3内へディスク4を容易に挿入することができ
る。
【0067】そして、凹所3内へのディスク4の挿入後
に、フロントパネル2bから手指を離すと、図27に示
すように、フロントパネル2bが圧着バネ22によって
矢印h方向に回転されて、フロントパネル2bと一体に
ディスク押え部20がディスク押え位置P11まで矢印h
方向に移動されて、前述したように、このディスク押え
部20と、2つのディスク押え爪21とによってディス
ク4の外周4bの3箇所を安全、かつ、確実に保持する
ことができる。
【0068】なお、このディスク押え部20の第3の実
施形態においては、ディスクトレー本体2aの下面2a
bにスライダーを矢印a、b方向に移動自在に取り付
け、そのスライダーにフロントパネル2bを支点軸33
を介して矢印h、i方向に回転自在に取り付け、そのス
ライダーを圧着バネ22より強いバネ力を有する第2の
圧着バネによってディスクトレー本体2aに対して矢印
a方向に移動付勢させておけば、前述した第1及び第2
の実施形態と同様に、ディスクトレー2のディスク装置
本体1内へのローディング完了時点で、ディスクトレー
2のフロントパネル2bをディスク装置本体1のフロン
トパネル1aに第2の圧着バネに抗して弾性的に圧着さ
せて、ディスクトレー出入口1bを気密状に密封するこ
とができる。
【0069】「ディスク押え部の第3の実施形態の説
明」次に、図29及び図30によって、ディスク押え部
20の第3の実施形態を説明する。この場合は、ディス
クトレー本体2aとフロントパネル2bとを合成樹脂等
によって一体成形し、フロントパネル2bの左右幅方向
のほぼ中央部に切欠き34を形成している。そして、前
述したスライド板23及びバネ係止部係止部25が一体
成形されたディスク押え部20を切欠き34内に配置し
て、そのスライド板23を前述したディスクトレー本体
2aの左右一対のガイドレール24間に挿入して、ディ
スク押え部20をディスクトレー本体2aに対して矢印
a、b方向に移動自在に取り付けている。そして、前述
した圧着バネ22によって、ディスク押え部20を矢印
a方向に移動付勢させたものである。
【0070】従って、この場合は、フロントパネル2b
の切欠き34内で、ディスク押え部20に手指をかけ
て、このディスク押え部20のみを圧着バネ22に抗し
て図30に示すディスク開放位置P12まで矢印b方向に
移動させて、前述したように、ディスク4を凹所3内に
挿入することができる。そして、凹所3内へのディスク
4の挿入後に、ディスク押え部20から手指を離すと、
このディスク押え部20が圧着バネ22によって図17
に示すディスク押え位置P11まで矢印a方向に移動され
て、前述したように、このディスク押え部20と、2つ
のディスクホルダー21とによってディスク4の外周4
bの3箇所を安全、かつ、確実に保持することができ
る。
【0071】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0072】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のスナッ
プフィットとディスク装置は、次のような効果を奏す
る。
【0073】請求項1のスナップフィットは、一対の係
止アーム間を補強する補強用リブを一体成形して、この
スナップフィットを弾性材料で成形しても、物品に対す
る強い係止力が得られるようにしたので、材料の選択の
自由度が高く、低コストなものが得られる。そして、こ
のスナップフィットは弾性効果を利用して、物品に対す
る脱着を容易に行えるにもかかわらず、補強用リブによ
る一対の係止アームの補強効果によって、物品に確
実、、かつ、強固に取り付けることができて、物品から
の脱落しにくく、安全性が高い。
【0074】請求項2のスナップフィットは、補強用リ
ブを一対の係止アーム間に斜めに配置したので、特に、
物品に対する脱着を容易に行える。
【0075】請求項3のスナップフィットは、エラスト
マーで成形したので、低コストで、高性能なものがえら
れる。
【0076】請求項4のディスク装置は、ディスク押え
用フランジと、一対の係止アームと、一対の係止アーム
間を補強する補強用リブとからなるディスクホルダーを
弾性材料で一体成形し、このディスクホルダーを一対の
係止アームによってディスクトレーの凹所の外周の取り
付け穴に差し込んで取り付けるようにして、このディス
クホルダーをディスクトレーに簡単、かつ、確実に取り
付けることができるようにしたので、取付用の段付きネ
ジやフランジ付きの圧入ピン等の特別な取り付け用部品
を用いる必要が全く無く、ディスクトレーへのディスク
ホルダーの取り付けに要する部品の点数及び取付工数を
削減することができて、低コストなディスク装置が得ら
れる。
【0077】請求項5のディスク装置は、ディスクホル
ダーを取付穴内で回転自在に構成すると共に、そのディ
スクホルダーのディスク押え用フランジを凹所内に入り
込んだ位置と凹所外に引き出された位置とで位置決めす
る手段を備えたので、ディスク装置の水平使用と垂直使
用との使い分けを簡単に行える。
【0078】請求項6のディスク装置は、ディスクホル
ダーの補強用リブを一対の係止アーム間に斜めに配置し
たので、取付穴に対するディスクホルダーの脱着を容易
に行える。
【0079】請求項7のディスク装置は、ディスクホル
ダーをエラストマーで成形したので、低コストで、高性
能なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスナップフィットの第1の実
施の形態を説明する断面図、低面図及び要部の低面図で
ある。
【図2】同上のスナップフィットの第2の実施の形態を
説明する断面図、低面図及び要部の低面図である。
【図3】同上のスナップフィットの第3の実施の形態を
説明する断面図、低面図及び要部の低面図である。
【図4】同上のディスクホルダーの実施の形態を説明す
る平面図、断面図及び低面図である
【図5】同上のディスクホルダーのディスクトレーへの
取り付けを説明する平面図、A−A矢視での断面図及び
B−B矢視での断面図である。
【図6】同上のディスクホルダーの斜視図である。
【図7】本発明を適用したディスク装置の垂直使用での
ディスクトレーのイジェクト状態を示した斜視図である
【図8】図7のディスクトレーの断面図である。
【図9】図7の側面図である。
【図10】同上のディスク装置の水平使用時でのディス
クトレーのイジェクト状態を示した斜視図である。
【図11】同上のディスク装置本体内を説明するイジェ
クト状態での断面側面図である。
【図12】同上のディスク装置本体内を説明するローデ
ィング状態での断面側面図である。
【図13】同上のディスクトレーの低面図である。
【図14】同上のディスク装置のディスク押え部の概要
を説明する斜視図である。
【図15】同上のディスク装置のディスク押え部の概要
を説明するイジェクト状態でので断面図である。
【図16】同上のディスク装置のディスク押え部の概要
を説明するローディング状態でので断面図である。
【図17】同上のディスク装置本体のディスク出入口の
密封構造を説明する断面平面図である。
【図18】同上のディスクトレーのディスク押え部の第
1の実施形態を説明する平面図である。
【図19】図18のディスク押え部をディスク開放位置
へ移動させた状態の平面図である。
【図20】図18の底面図である。
【図21】図18のD−D矢視での断面図である。
【図22】図19のE−E矢視での断面図である。
【図23】同上のディスクトレーのディスク押え部の第
2の実施形態を説明する底面図である。
【図24】図23の平面図である。
【図25】図23のディスク押え部の移動方法を説明す
る底面図である。
【図26】図24のディスク押え部の移動方法を説明す
る平面図である。
【図27】同上のディスクトレーのディスク押え部の第
3の実施形態を説明する断面図である。
【図28】図27のディスク押え部をディスク開放位置
へ回動させた状態の断面図である。
【図29】同上のディスクトレーのディスク押え部の第
3の実施形態を説明する平面図である。
【図30】図29のディスク押え部をディスク開放位置
へ移動させた状態の平面図である。
【図31】従来のスナップフィットを説明する断面図及
び底面図である。
【符号の説明】
1はディスク装置本体、2はディスクトレー、2aはデ
ィスクトレー本体、3はディスクトレーの凹所、4はデ
ィスク、4bはディスクの外周、21はディスクホルダ
ー、21aはディスクホルダーのディスク押え用フラン
ジ、21bはディスクホルダーの係止アーム、21cは
ディスクホルダーの係止爪、21dはディスクホルダー
の補強用リブ、21gはディスクホルダーの中心軸、2
1hはディスクホルダーの円筒部、21iはディスクホ
ルダーの係止溝(係止手段)、34はディスクトレーの
取付台、35は取付台の円形凹部、36は取付台の取付
穴、37は取付台の係止突起(係止手段)、51はスナ
ップフィット、51aはスナップフィットのスナップフ
ィット本体、51bはスナップフィットの係止アーム、
51cはスナップフィットの係止爪、51dはスナップ
フィットの補強用リブ、52、53は物品、54は物品
の取付穴である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スナップフット本体と、そのスナップフイ
    ット本体の片面に一体に接続された一対の係止アーム
    と、その一対の係止アーム間を補強する補強用リブとを
    弾性材料で一体成形したことを特徴とするスナップフィ
    ット。
  2. 【請求項2】上記補強用リブを上記一対の係止アーム間
    に斜めに配置したことを特徴とする請求項1記載のスナ
    ップフィット。
  3. 【請求項3】上記弾性材料がエラストマーであることを
    特徴とする請求項1記載のスナップフィット。
  4. 【請求項4】記録及び/又は再生用のディスクを凹所内
    に載せてディスク装置本体内にローディングするディス
    クトレーと、 上記ディスクトレーの凹所の外周の取付穴に取り付けら
    れて、上記凹所内からの上記ディスクの脱落を防止する
    ディスクホルダーとを備え、 上記ディスクホルダーをディスク押え用フランジと、そ
    のディスク押え用フランジの片面に一体に接続された一
    対の係止アームと、これら一対の係止アーム間を補強す
    る補強用リブとを弾性材料によって一体成形し、 上記ディスクホルダーを一対の係止アームによって上記
    ディスクトレーの取付穴に差し込んで取り付けたことを
    特徴とするディスク装置。
  5. 【請求項5】上記ディスクホルダーを上記取付穴内で回
    転自在に構成し、 上記ディスクホルダーの上記ディスク押え用フランジを
    上記凹所内に入り込んだ位置と上記凹所外に引き出され
    た位置とで位置決めする手段を備えたことを特徴とする
    請求項4記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】上記ディスクホルダーの上記補強用リブを
    上記一対の係止アーム間に斜めに配置したことを特徴と
    する請求項4記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】上記ディスクホルダーをエラストマーで成
    形したことを特徴とする請求項4記載のディスク装置。
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