JP3287092B2

JP3287092B2 - ディスク装置

Info

Publication number: JP3287092B2
Application number: JP34561493A
Authority: JP
Inventors: 隆三玉山
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1993-12-22
Filing date: 1993-12-22
Publication date: 2002-05-27
Anticipated expiration: 2017-05-27
Also published as: JPH07182755A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンピュータ対
応のＣＤ−ＲＯＭドライブ等に適用するのに最適なディ
スク装置に関し、特に、チャッキングマグネットによっ
て相互に吸着されたディスクテーブルとチャッキングプ
ーリを機械的に引き離す装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】本発明の出願人は、ディスク装置の一例
である図９〜図１１に示すようなＣＤ−ＲＯＭドライブ
を先に出願している。

【０００３】このＣＤ−ＲＯＭドライブは、扁平な箱型
に形成されたディスク装置本体１の前端部にフロントパ
ネル２が取り付けられ、このフロントパネル２にトレー
挿入口３が水平に形成されている。そして、トレー挿入
口３からディスク装置本体１内に対して矢印ａ、ｂ方向
に水平に出し入れ自在に構成されたディスクトレー４が
設けられている。そして、ディスクトレー４の上面に形
成されたほぼ円形の凹所５上にＣＤ−ＲＯＭである記録
及び／又は再生用のディスク６が水平に載置されるよう
に構成されている。

【０００４】そして、ディスクトレー４の左右両側面に
形成された左右一対のガイドレール７がディスク装置本
体１内に形成された左右一対のガイド溝８内に水平に挿
入されて、ディスクトレー４がこれらのガイド溝８によ
って案内されてディスク装置本体１に対して矢印ａ、ｂ
方向にローディング及びイジェクトされるように構成さ
れている。

【０００５】なお、ディスクトレー４の前端部に手動ロ
ーディング時の指押板兼用の飾り板９が形成されてお
り、その飾り板９の近傍位置でディスクトレー４の下面
には被ロックピン１０が垂直に形成されている。

【０００６】そして、ディスクトレー４がディスク装置
本体１内に矢印ａ方向にローディング完了された時に、
上記被ロックピン１０をロックレバーによってロックす
るロック機構１１がディスク装置１内に設けられてい
る。

【０００７】また、フロントパネル２には、イジェクト
釦１２、エマージェンシー・イジェクト機構のためのピ
ン差込穴１３、イヤーホンジャック１４やボリューム１
５等が設けられている。

【０００８】そして、ディスク装置本体１内には、ディ
スクテーブル１８と光学ピックアップ１９とが取り付け
られた移動ブロック２０と、チャッキングプーリ２１を
保持するプーリホルダー２２とが内蔵されていて、プー
リホルダー２２の後端部に形成された左右一対の連結部
２２ａが移動ブロック２０の後端部に形成された左右一
対の連結ピン２０ａに連結されている。そして、プーリ
ホルダー２２がディスク装置本体１の天板１ａの下面に
沿って矢印ａ、ｂ方向にスライド自在に構成され、移動
ブロック２０がガイド機構（図示せず）による案内作用
によって連結ピン２０ａを中心に上下方向である矢印
ｃ、ｄ方向に回転自在に構成されている。

【０００９】そして、その左右一対の連結ピン２０ａと
ディスク装置本体１内の前方側（矢印ｂ方向側）に固定
された左右一対のバネ係止部２３との間に引張りコイル
バネによって形成された左右一対のイジェクト用バネ２
４が架けられている。

【００１０】そして、ディスクトレー４の後端部（矢印
ａ方向側の端部）には左右一対の連結部２２ａに矢印ａ
方向から当接される切欠きである左右一対の当接部２５
が形成されている。

【００１１】なお、ディスクトレー４は合成樹脂等にて
成形されたものであって、上面に形成されたほぼ円形の
凹所５の底部５ａのほぼ中央部からそのディスクトレー
４の後端部（矢印ａ方向側の端部）４ａの中央部にかけ
て矢印ａ、ｂ方向と平行な広巾の長穴状の切欠き４ｂが
ディスクトレーセンターに沿って形成されていて、この
切欠き４ａによってディスクトレー４の後端部４ａが左
右に分割されている。

【００１２】そして、切欠き４ｂの後端（矢印ａ方向側
の端部）においてディスクトレー４の左右に分割された
後端部４ａ間を連結する薄板形状のブリッジ部４ｃがこ
のディスクトレー４に一体成形されていて、このブリッ
ジ部４ｃによってディスクトレー４の左右に分割された
後端部４ａ間が補強されている。

【００１３】また、ディスクテーブル１８は移動ブロッ
ク２０に取り付けられたスピンドルモータ１８ａのロー
タの上端に一体に形成されており、光学ピックアップ１
９は対物レンズ１９ａを有するキャリッジ１９ｂを移動
ブロック２０に沿って矢印ａ、ｂ方向に移動自在に取り
付け、このキャリッジ１９ｂをボイスコイルモータ等の
キャリッジ駆動機構（図示せず）によって矢印ａ、ｂ方
向に移動させるように構成したものである。

【００１４】そして、ディスクトレー４がディスク装置
本体１内から矢印ｂ方向に完全に引き出されたイジェク
ト状態では、図１１の（Ａ）に示すように、移動ブロッ
ク２０とプーリホルダー２２が左右一対のイジェクト用
バネ２４によって一緒に矢印ｂ方向にスライドされ、移
動ブロック２０のみが自重によって左右一対の連結ピン
２０ａを中心に下方である矢印ｃ方向に回転されて傾斜
された状態となる。

【００１５】次に、ローディング時には、図１１の
（Ａ）に示すように、ディスクトレー４上の凹所５内に
ディスク６を水平に載置した後、図１１の（Ｂ）に示す
ように、ディスクトレー４の飾り板９を指で押すように
して、ディスクトレー４を手動操作によってディスク装
置本体１内に矢印ａ方向に水平に素早く押し込む。

【００１６】この時、図１１の（Ｂ）に示すように、デ
ィスクトレー４の左右一対の当接部２５が左右一対の連
結部２２ａを矢印ａ方向に押し、移動ブロック２０とプ
ーリホルダー２２とが一緒に左右一対のイジェクト用バ
ネ２４に抗して矢印ａ方向にスライドされ、移動ブロッ
ク２０のみがガイド機構（図示せず）によって案内され
て、左右一対の連結ピン２０ａを中心に上方である矢印
ｄ方向に回転されて水平状態となる。

【００１７】そして、図１１の（Ｂ）に示すように、デ
ィスクテーブル１８がディスク６の中心穴６に下方から
嵌合して、このディスク６をディスクトレー４から上方
に浮かすと共にチャッキングプーリ２１によってディス
ク６がディスクテーブル１８上にマグネットチャッキン
グされる。そして、これと同時に、光学ピックアップ１
９の対物レンズ１９ａがディスク６の下面に近接され
る。そして、ローディング完了位置で、ディスクトレー
４の被ロックピン１０がロック機構１１によって自動的
にロックされる。

【００１８】次に、イジェクト時には、ホストコンピュ
ータからのコマンドによって、ロック機構１１による被
ロックピン１０のロックを自動的に解除するか、又はイ
ジェクト釦１２を指で押して、ロック機構１１による被
ロックピン１０のロックを解除する。

【００１９】すると、図１１の（Ｃ）に示すように、左
右一対のイジェクト用バネ２４によって、移動ブロック
２０とプーリホルダー２２が一緒に図１１の（Ａ）に示
したイジェクト位置まで矢印ｂ方向に押し戻される。

【００２０】そして、左右一対の連結部２２ａによって
左右一対の当接部２５が矢印ａ方向に押されて、ディス
クトレー４がディスク装置本体１の外方に向けて矢印ｂ
方向にポップアップ動作によってソフトイジェクトされ
る。そこで、飾り板９に手をかけて、ディスクトレー４
を手動操作によって矢印ｂ方向に素早く引き出すことが
できる。

【００２１】なお、この種ＣＤ−ＲＯＭドライブでは、
図４及び図５に示すように、ディスクテーブル１８上の
中央部に形成されたセンターリングハブ１８ｂの上端面
に環状のチャッキングマグネット１８ｃを埋設し、チャ
ッキングマグネット２１の中央部に鉄板等のチャッキン
グヨーク２１ａを埋設している。

【００２２】そして、ディスクテーブル１８のセンター
リングハブ１８ｂをディスク６の中心穴６ａに下方から
挿入して、ディスクテーブル１８によってディスク６を
ディスクトレー４の凹所５の底部５ａから上方に持ち上
げて浮かした時に、チャッキングマグネット１８ｃによ
るチャッキングヨーク２１ａの吸引力によってチャッキ
ングプーリ２１を下方に吸引して、そのチャッキングプ
ーリ２１によってディスク６の中心穴６ａの周囲をディ
スクテーブル１８上に圧着（マグネットチャッキング）
するように構成している。

【００２３】

【発明が解決しようとする課題】近時、この種ＣＤ−Ｒ
ＯＭドライブは、ディスク６の高密度記録化を促進する
ために、ディスク６の回転速度を２倍速、４倍速に向上
させるための高速化が進められている。

【００２４】そして、ディスク６の高速化を進める上で
は、ディスク６がディスクテーブル１８上でスリップし
て、再生エラーやその他の弊害を発生しないように、チ
ャッキングマグネット１８ｃの吸引力を強力にして、チ
ャッキングプーリ２１でディスク６をディスクテーブル
１８上に強力に圧着する必要がある。

【００２５】しかし、チャッキングマグネット１８ｃの
吸引力を強力にした場合、イジェクト時に、チャッキン
グプーリ２１からディスクテーブル１８を引き離しにく
くなくなって、ディスクトレー４のイジェクト動作に不
都合が生じる。

【００２６】そして、この傾向は、図４及び図５に示す
ように、ディスク６が入っている時（ディスク６をディ
スクトレー４によって正しくローディングした時）より
も、図３に示すように、ディスク６が入っていない時
（ディスク６をディスクトレー４に乗せずに、ディスク
トレー４だけを空ローディングした時）の方が、パーミ
アンスの関係（図４及び図５に示すチャッキングマグネ
ット１８ｃとチャッキングヨークとの間に生じるエアク
リアランスＧが図３ではなくなって、チャッキングヨー
ク２１ａがチャッキングマグネット１８ｃ上に直接吸着
されてしまうことに起因する）で強くなる。

【００２７】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、チャッキングマグネットを強力に
しても、ディスクテーブルからチャッキングプーリを容
易に引き離すことができるようにしたディスク装置を提
供することを目的としている。

【００２８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスク装置は、記録及び／又は再生用の
ディスクを載置してディスク装置本体に対してローディ
ング及びイジェクトするディスクトレーと、上記ディス
ク装置本体内に設けられて、上記ローディングされたデ
ィスクの中心穴に下方から係合されるディスクテーブル
と、上記ディスク装置本体内に設けられて、上記ディス
クの中心穴の周囲を上記ディスクテーブル上に上方から
圧着するチャッキングプーリと、上記ディスクテーブル
に設けられて、上記チャッキングプーリを吸引するチャ
ッキングマグネットとを備え、上記ディスクトレーに
は、ディスク載置用のほぼ円形の凹部と、その凹部の底
面のほぼ中央から上記ディスクトレーの後端部にかけて
形成された切欠きと、その切欠きの後端において上記デ
ィスクトレーの左右に分割された後端部間を連結するブ
リッジ部とを一体に成形してあるディスク装置におい
て、上記チャッキングマグネットによって上記ディスク
テーブル上に吸着された上記チャッキングプーリが少な
くとも上記ディスクトレーのイジェクト時に上記ディス
クテーブルから引き離されるように乗り上げる乗り上げ
部を上記ディスクトレーのブリッジ部に形成したもので
ある。

【００２９】

【作用】上記のように構成された本発明のディスク装置
は、ディスクトレーのブリッジ部にクサビを形成して、
チャッキングマグネットによってディスクテーブル上に
吸着されたチャッキングプーリを少なくともディスクト
レーのイジェクト動作によってそのクサビでディスクテ
ーブルから機械的に容易に引き離すことができる。

【００３０】

【実施例】以下、本発明をＣＤ−ＲＯＭドライブに適用
した実施例を図１〜図８を参照して説明する。なお、図
９〜図１１と同一構造部には同一の符号を付して説明の
重複を省く。

【００３１】まず、図６及び図７に示すように、本発明
では、ディスクトレー４のブリッジ部４ｃの上部に、イ
ジェクト方向（矢印ｂ方向）とローディング方向（矢印
ａ方向）とにそれぞれ向って次第に下降するように傾斜
された前後逆向きの一対のクサビ３１、３２を形成した
ものである。

【００３２】この際、図６及び図７に示すように、前後
一対のクサビ３１、３２をブリッジ部４ｃに一体成形し
ても良いし、図８に示すように、合成樹脂等で別に成形
したクサビ３１、３２を有するクサビ部材３５を凹み３
５ａ等によってブリッジ部４ｃ上に嵌合させて接着、溶
着、ビス止め等にて後付けしても良い。

【００３３】そして、図３〜図５に示すように、チャッ
キングプーリ２１の下端の外周には、クサビ３１、３２
が矢印ｂ、ａ方向から当接することができるテーパー面
３３が形成されている。

【００３４】なお、図５に示すように、プーリホルダー
２２はディスク装置本体１の天板１ａの下面に左右対称
形状に形成された断面形状がほぼＬ型の左右一対のスラ
イドガイド３４によって保持されて、その天板１ａの下
面に沿って矢印ａ、ｂ方向にスライド自在に取り付けら
れている。そして、チャッキングプーリ２１はプーリホ
ルダー２２の先端（矢印ｂ方向の端部）に一体成形され
た高さの低い円筒部２２ｂに遊嵌されていて、チャッキ
ングプーリ２１の上端の外周に一体成形されたフランジ
２１ｂが円筒部２２ｂの下端の内周に一体成形されたフ
ランジ２２ｃ上に当接して下方に自由に吊り下げられて
いる。

【００３５】ところで、図４及び図５に示すように、デ
ィスク６をディスクトレー４によって正しくローディン
グして、チャッキングマグネット１８ｃによるチャッキ
ングヨーク２１ａの吸引力によって、チャッキングプー
リ２１でディスク６をディスクテーブル１８上にマグネ
ットチャッキングした時には、チャッキングマグネット
１８とチャッキングヨーク２１ａとの間にエアクリアラ
ンスＧができるので、チャッキングマグネット１８ｃを
強力にしても、ディスクトレー４の矢印ｂ方向へのイジ
ェクト時に、ディスクテーブル１８をチャッキングプー
リ２１から矢印ｃ方向に比較的容易に引き離すことがで
きる。

【００３６】しかし、図３に示すように、ディスク６を
ディスクトレー４上に載せずに、ディスクトレー４だけ
を空ローディングした時には、チャッキングプーリ２１
がチャッキングマグネット１８ｃ上に直接吸着されてし
まい、これらの間のエアクリアランスＧがなくなってし
まうために、チャッキングマグネット１８ｃを強力にし
た場合には、ディスクトレー４の矢印ｂ方向へのイジェ
クト時に、ディスクテーブル１８をチャッキングプーリ
２１から矢印ｃ方向に引き離すことができず、ディスク
トレー４のイジェクトが不可になったり、ディスクトレ
ー４を矢印ｂ方向に無理やり引っ張れば、ディスクトレ
ー４、チャッキンクフーリ２１やプーリホルダー２２が
変形、破損する恐れがある。

【００３７】しかし、本発明では、ディスクトレー４の
ブリッジ部４ｃに矢印ｂ方向に向うクサビ３１を形成し
たので、図１に示すように、ディスクトレー４の矢印ｂ
方向へのイジェクト動作時に、クサビ３１をチャッキン
グプーリ２１とディスクテーブル１８との間に矢印ｂ方
向から挿入させて、そのクサビ３１によるクサビ作用に
よって、チャッキングプーリ２１をディスクテーブル１
８から矢印ｅ方向にこじり上げるようにして機械的に容
易に引き離すことができる。

【００３８】なお、この際、クサビ３１をチャッキング
プーリ２１の下端の外周に形成したテーパー面３３に矢
印ｂ方向から当接させることができるので、クサビ３１
とテーパー面３３とによるすべり作用によってチャッキ
ングプーリ２１を矢印ｅ方向に極めて容易にこじり上げ
ることができる。

【００３９】そして、このチャッキングプーリ２１のこ
じり上げ作用によって、チャッキングマグネット１８ｃ
とチャッキングヨーク２１ａとの間に少しでもエアクリ
アランスＧができれば、チャッキングマグネット１８ｃ
による吸引力が急激に弱められる（チャッキングマグネ
ット１８ｃの吸引力はチャッキングヨーク２１ａとの距
離の２乗に反比例して弱くなる。）ので、ディスクテー
ブル１８を自重によってチャッキングプーリ２１から矢
印ｃ方向に容易に引き離すことができて、ディスクトレ
ー４を矢印ｂ方向に無理なくスムーズにイジェクトする
ことができる。

【００４０】従って、チャッキングマグネット１８ｃを
強力にしても、ディスクトレー４のイジェクト動作によ
って、チャッキングプーリ２１をディスクテーブル１８
から容易に引き離して、ディスクテーブル１８を自重で
矢印ｃ方向に容易に回転させることができるので、ディ
スクトレー４、チャッキングプーリ２１やプーリホルダ
ー２２を変形、破損等する恐れは全くない。

【００４１】しかも、本発明では、ディスクトレー４の
ブリッジ部４ｃに矢印ａ方向に向うクサビ３２も形成し
てあるので、図２に示すように、ディスクトレー４の矢
印ａ方向へのローディング時に、プーリホルダー２２の
フランジ２２ｃから下方に自由に下り切ったチャッキン
グプーリ２１をクサビ３２によってブリッジ部４ｃの上
方まで矢印ｆ方向に無理なく、スムーズに掬い上げなが
ら、ブリッジ部４ｃをチャッキングプーリ２１の下方に
沿って矢印ａ方向にスムーズに通過させることができ
る。

【００４２】従って、ディスクトレー４の矢印ａ方向へ
のローディング時に、そのブリッジ部４ｃが自由に下り
切ったチャッキングプーリ２１の側面に真正面から衝突
して、ディスクトレー４のローディングが不可になった
り、ディスクトレー４、チャッキングプーリ２１やプー
リホルダー２２が変形、破損等することを未然に防止す
ることができる上に、ディスク装置の薄型化が可能にな
る。

【００４３】また、このように、ディスクトレー４のブ
リッジ部４ｃに一対のクサビ３１、３２を形成すること
によって、図７に示すブリッジ部４ｃの厚さ寸法Ｔを十
分に大きくすることができるので、切欠き４ｂによって
左右に分割されているディスクトレー４の左右一対の後
端部４ａ間のブリッジ部４ｃによる補強効果を増大する
ことができて、非常に丈夫で、耐久性の高いディスクト
レー４を形成することができる。

【００４４】以上、本発明の実施例に付き述べたが、本
発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の技
術的思想に基づいて各種の変更が可能である。なお、本
発明はＣＤ−ＲＯＭドライブに限定されることなく、各
種のディスク装置に適用可能である。

【００４５】

【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
ク装置は次のような効果を奏する。

【００４６】請求項１は、ディスクトレーのブリッジ部
にクサビを形成して、チャッキングマグネットによって
ディスクテーブル上に吸着されたチャッキングプーリを
少なくともディスクトレーのイジェクト動作によってそ
のクサビでディスクテーブルから機械的に容易に引き離
すことができるようにしたので、チャッキングマグネッ
トを強力にしても、チャッキングプーリをディスクテー
ブルから容易に引き離すことができる。

【００４７】請求項１は、ディスクトレーのブリッジ部
にクサビを形成しただけであり、構造が簡単で、動作が
確実であり、低コストである。

【００４８】請求項２は、上記ディスクトレーのイジェ
クト方向及びローディング方向に向く前後逆向きの一対
のクサビを上記ブリッジ部に形成したので、ディスクト
レーのローディング時にも、自由に下り切ったチャッキ
ングプーリをディスクトレーのブリッジ部の上方に無理
なく、スムーズに掬い上げるようにして、ブリッジ部を
チャッキングプーリの下方に沿ってスムーズに通過させ
ることができて、ディスク装置の薄型化が可能になる。

【００４９】請求項２は、ディスクトレーのブリッジ部
の厚さ寸法を大きくすることができるので、ディスクト
レーの切欠きによって左右に分割されている後端部間の
ブリッジ部による補強効果を増大させて丈夫で耐久性の
高いディスクトレーを形成できる。

【００５０】請求項３は、上記クサビを上記ブリッジ部
に一体に成形したので、クサビを有するディスクトレー
を簡単に製造できる。

【００５１】請求項４は、上記ディスクトレーとは別に
成形したクサビを上記ブリッジ部に後付けしたので、既
存のディスクトレーのブリッジ部にクサビを後付けして
上述した効果を奏するディスク装置を簡単に得ることが
できる。

【００５２】請求項５は、上記チャッキングプーリの下
端の外周にテーパー面を形成したので、クサビによって
チャッキングプーリをディスクテーブルから引き離す動
作をスムーズに行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明をＣＤ−ＲＯＭドライブに適用した実施
例におけるイジェクト時のチャッキングプーリの引き離
し動作を説明する断面側面図である。

【図２】同上のローディング時のチャッキングプーリの
掬い上げ動作を説明する断面側面図である。

【図３】同上のディスクが入っていない時のディスクテ
ーブル上へのチャッキングプーリの吸着状態を示した断
面側面図である。

【図４】同上のディスクの正しいマグネットチャッキン
グ状態を示した断面側面図である。

【図５】図４のＡ−Ａ矢視での断面側面図である。

【図６】同上のディスクトレーの斜視図である。

【図７】図６のＢ−Ｂ矢視での断面側面図である。

【図８】同上のディスクトレーの変形例の斜視図であ
る。

【図９】先願例のディスクトレーを示す斜視図である。

【図１０】先願例のＣＤ−ＲＯＭドライブの分解斜視図
である。

【図１１】先願例のＣＤ−ＲＯＭドライブのローディン
グ及びイジェクトの動作の概要を説明する断面側面図で
ある。

【符号の説明】

１ディスク装置本体４ディスクトレー４ａディスクトレーの後端部４ｂディスクトレーの切欠き４ｃディスクトレーのブリッジ部５ディスクトレーの凹部５ａディスクトレーの凹部の底部６ディスク６ａディスクの中心穴１８ディスクテーブル１８ａディスクテーブルのスピンドルモータ１８ｂディスクテーブルのチャッキングハブ１８ｃディスクテーブルのチャッキングマグネット２０移動ブロック２１チャッキングプーリ２１ａチャッキングプーリのチャッキングヨーク２２プーリホルダー２４イジェクト用バネ３１、３２クサビ３３テーパー面３５別成形したクサビ部材

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】記録及び／又は再生用のディスクを載置し
てディスク装置本体に対してローディング及びイジェク
トするディスクトレーと、上記ディスク装置本体内に設けられて、上記ローディン
グされたディスクの中心穴に下方から係合されるディス
クテーブルと、上記ディスク装置本体内に設けられて、上記ディスクの
中心穴の周囲を上記ディスクテーブル上に上方から圧着
するチャッキングプーリと、上記ディスクテーブルに設けられて、上記チャッキング
プーリを吸引するチャッキングマグネットとを備え、上記ディスクトレーには、ディスク載置用のほぼ円形の
凹部と、その凹部の底面のほぼ中央から上記ディスクト
レーの後端部にかけて形成された切欠きと、その切欠き
の後端において上記ディスクトレーの左右に分割された
後端部間を連結するブリッジ部とを一体に成形してある
ディスク装置において、上記チャッキングマグネットによって上記ディスクテー
ブル上に吸着された上記チャッキングプーリが少なくと
も上記ディスクトレーのイジェクト時に上記ディスクテ
ーブルから引き離されるよう乗り上げる乗り上げ部を上
記ディスクトレーのブリッジ部に形成したことを特徴と
するディスク装置。
【請求項２】上記乗り上げ部は上記ディスクトレーのイ
ジェクト方向及びローディング方向に向けて傾斜してい
る傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項１記
載のディスク装置。
【請求項３】上記乗り上げ部は上記ブリッジ部に一体に
成形されていることを特徴とする請求項１又は請求項２
記載のディスク装置。
【請求項４】上記乗り上げ部は上記ディスクトレーとは
別に成形され、上記ブリッジ部に取り付けられて形成さ
れることを特徴とする請求項１又は請求項２記載のディ
スク装置。
【請求項５】上記チャッキングプーリの下端の外周にテ
ーパー面を形成したことを特徴とする請求項１又は請求
項２又は請求項３又は請求項４記載のディスク装置。