JP4407032B2 - ディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVD等の光ディスクの記録及び/又は再生を行うトレー方式の光ディスクドライブ装置等に適用するのに最適なディスクドライブ装置に関し、特に、ディスクトレーがディスクドライブ装置本体外に最大限に引き出された状態で、そのディスクトレーに所定の荷重が加えられた時に、ディスクトレーの脱落を防止するための構造に関する技術分野に属するものである。
【0002】
従来から、トレー方式の光ディスクドライブ装置では、合成樹脂で成形されたディスクトレーの上面にほぼ円形状の凹所を一体成形し、そのディスクトレーの左右両側に左右一対のガイドレール部を平行状に一体成形し、そのディスクトレーの後端の一側部に偏位された位置にほぼU字形状の切欠き部を形成し、光ディスクドライブ装置本体内のメインシャーシの左右両側壁部の内側に左右一対のガイド溝部を平行状に形成して、ディスクトレーの左右一対のガイドレール部をメインシャーシの左右一対のガイド溝部内に挿入して、これら左右一対のガイド溝部でディスクトレーの左右一対のガイドレール部を案内することによってディスクトレーを光ディスクドライブ装置本体内に対して水平状にローディング及びイジェクトすることができるように構成されている。
【0003】
この際、ディスクトレーの後端の一側部に偏位された位置に形成された切欠き部は、ディスクトレーを光ディスクドライブ装置本体内に完全にローディングした時に、光ディスクドライブ装置本体内に搭載されている光学ピックアップのスレッド駆動モータにディスクトレーが干渉されることがないようにするための逃げ用の切欠き部であり、この切欠き部を形成することによって光ディスクドライブ装置の小型化及び薄型化を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ディスクトレーの後端の一側部に切欠き部を形成したことにより、合成樹脂で成形されているディスクトレーの左右一対のガイドレール部のうちの、一方のガイドレール部の切欠き部に隣接する後端部分の剛性が著しく弱められていて、ディスクトレーを光ディスクドライブ装置本体外へ最大限に引き出した状態で、そのディスクトレー上に所定の荷重を加える荷重試験を行ったところ、10kg以下の荷重を加えた時点で、一方のガイドレール部の切欠き部に隣接する後端部分が湾曲してガイド溝から内側へ脱落してしまうことが判明した。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、ディスクトレーをディスクドライブ装置本体外に最大限に引き出した状態で、そのディスクトレー上に所定の荷重(10kg)を加えても、ディスクトレーの一方のガイドレール部の切欠き部に隣接する後端部分がガイド溝部から内側へ脱落してしまうことを未然に防止することができるようにしたディスクドライブ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明のディスクドライブ装置は、合成樹脂で成形されたディスクトレーの左右両側に形成した左右一対のガイドレール部をディスクドライブ装置本体内のメインシャーシの左右両側壁部の内側に形成された左右一対のガイド溝部内に挿入して、ディスクトレーをディスクドライブ装置本体内に対してローディング及びイジェクトするように構成し、ディスクトレーの後端の一側部に偏位された位置に形成した切欠き部でディスクトレーをディスクドライブ装置本体内のスレッド駆動モータに対して逃げることができるようにしたディスクドライブ装置において、ディスクトレーがディスクドライブ装置本体外に最大限に引き出された状態で、そのディスクトレー上に所定の荷重(10kg)が加えられた時に、ディスクトレーの一方のガイドレール部で切欠き部に隣接しているために剛性が著しく弱められている後端部分が一方のガイド溝の内側へ脱落されないような脱落防止具を備えたものである。
【0007】
上記のように構成された本発明のディスクドライブ装置は、ディスクトレーがディスクドライブ装置本体外に最大限に引き出された状態で、そのディスクトレー上に所定の荷重(10kg)が加えられても、そのディスクトレーの一方のガイドレール部で、そのディスクトレーの後端部に形成された切欠き部に隣接されているために剛性が著しく弱められている後端部分が一方のガイド溝の内側へ脱落されることを脱落防止部によって未然に防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をトレー方式の光ディスクドライブ装置に適用した実施の形態を以下の順序で説明する。
(1) ・・・ 光ディスクドライブ装置の概要説明
(2) ・・・ メインシャーシ及びディスクトレーの説明
(3) ・・・ 光学ピックアップユニットの説明
(4) ・・・ ローディング機構の説明
(5) ・・・ イマージェンシーイジェクト機構の説明
(6) ・・・ 荷重試験時におけるディスクトレーの脱落防止機構の説明
(7) ・・・ 駆動モータとモータ基板の間に接続された電線の弛み防止機構の説明
(8) ・・・ ガイド軸取付け機構の説明
(9) ・・・ 光ディスク脱落防止機構の説明
【0009】
(1) ・・・ 光ディスクドライブ装置の概要説明
まず、図35〜図43によって、ディスクドライブ装置である光ディスクドライブ装置1の概要について説明すると、この光ディスクドライブ装置1の光ディスクドライブ装置本体2は、板金でプレス加工されたメインシャーシ3と、合成樹脂で成形されたフロントパネル4と、板厚が薄めの板金で形成された上カバー5とによって扁平な箱型に構成されている。そして、フロントパネル4の上部側に形成された横長の開口であるトレー出入口6から矢印a、b方向に水平状に出し入れされるディスクトレー7によってディスク状記録媒体である光ディスクDが光ディスクドライブ装置本体2内に矢印a、b方向にローディング及びイジェクトされるように構成されている。そして、フロントパネル4の下部側にはメモリスティック(ソニー株式会社の商品名)等のフラッシュメモリが内蔵されたカード型記録媒体の挿入口8、イジェクト釦9、ボリューム10、ヘッドホンジャック11、イマージェンシーイジェクト用穴12、動作状態表示用LED(発光ダイオード)13等が配置されている。
【0010】
そして、図36に示すように、メインシャーシ3は鉄板等の厚手の板金でプレス加工されたものであって、このメインシャーシ3には水平壁部3aと、その水平壁部3aの左右両側と後端から上方に垂直状に立ち上げられた左右一対の垂直壁部3bと後端側垂直壁部3cとが備えられていて、左右一対の水平壁部3aの前端側が前端開放部3dによって開放されている。そして、その水平壁部3aのほぼ中央部には方形状で大型の中央開口部3eが形成されている。また、水平壁部3aの外周から下方に立ち下げられた複数のスタンド部3fも備えられている。
【0011】
そして、このメインシャーシ3内に組み込まれるユニットや部品等としては、ローディング機構21を構成するローディングギアユニット22、スライドカム41、昇降駆動フレーム51、ピックアップユニットである光学ピックアップユニット61やディスククランパーユニット91等がある。そして、スライドカム41、昇降駆動フレーム51、光学ピックアップユニット61のピックアップ搭載フレームであるユニットフレーム62等はメインシャーシ3と同様に板金等の厚手の板金によってプレス加工されていて、ディスククランパーユニット91のクランパー支持フレーム92は板金等の薄手の板金でプレス加工されている。
【0012】
ここで、光ディスクドライブ装置本体2の組立て順序について説明すると、まず、図36及び図37に示すように、メインシャーシ3の水平壁部3aの前端側の搭載位置P1にローディングギアユニット22を上方から嵌め込む。
この際、ローディングギアユニット22は入力プーリ23と、その入力プーリ25にゴムベルト24を介して連動されたギア付プーリ25と、そのギア付プーリ25に連動された減速ギアである中間ギア26と出力ギアである全周ギア27及び扇形ギア28とによって構成されていて、これら入力プーリ23、ギア付プーリ25、中間ギア26、全周ギア27及び扇形ギア28の合計5枚のギア部品をメインシャーシ3の水平壁部3a上の搭載位置P1上に垂直状に取り付けられているモータ軸29及び3本の支軸31、32、33に上方から挿入するように嵌め込む。この際、全周ギア27と扇形ギア28は同一の支軸33に上下2段に重ねられて嵌め込まれている。なお、図12及び図15に示すように、モータ軸29は水平壁部3aの下部にネジ止めされたローディングモータ30のモータ軸である。
【0013】
次に、図37〜図39に示すように、スライドカム41をローディングギアユニット22の上部に上方から嵌め込んで、その一部をメインシャーシ3の中央開口部3e内の前端側に挿入する。
この際、スライドカム41は水平板部41aとその水平板部41aの後端から下方に垂直状に折り曲げられた垂直板部41bとによって側面形状がL型に形成されている。
そこで、このスライドカム41の水平板部41aに形成された合計3本のガイド溝42を水平板部41a上に垂直状に切り起された2本のガイド突起43と1本の支軸31の上端に上方から嵌合させて、垂直板部41bを中央開口部3e内の前端側に垂直状に挿入する。すると、このスライドカム41は2本のガイド突起43と1本の支軸31の上端部分に形成されている溝部44で水平状に支持されて、ディスクトレー87のローディング及びアンローディング方向である矢印a、b方向に対して直角な横方向である矢印c、d方向に水平にスライド自在に組み立てられる。そして、図10〜15に示すように、このスライドカム41の垂直板部41bの一端側の前面に一体にプレス加工されたラック45がローディングギアユニット22の全周ギア26の下部の扇形ギア28に噛合可能になる。なお、このスライドカム41の水平板部41aの左右両端部分の上部には左右一対のガイドピン46が垂直状に固着されていて、図12及び図14に示すように垂直板部41bにはほぼZ形の左右一対のカム溝47が平行状に形成されている。
【0014】
次に、図38及び図39に示すように、昇降駆動フレーム51を中央開口部3eの前端側の組込み位置P2に嵌め込んで、その昇降駆動フレーム51をメインシャーシ3に上下方向である矢印c、d方向に回動自在に取り付けると共に、スライドカム41で昇降駆動フレーム51をその矢印e、f方向に駆動できるように連結する。
この際、この昇降駆動フレーム51は、水平板部51aと、その水平板部51aの左右両側から後方へ平行状に延出された左右両側アーム部51bと、その水平板部51aの前端から上方に垂直状に立ち上げられた高さが低い前端縁部51cとによって平面形状がほぼコ字状に形成されている。そして、左右両側アーム部51bの後端部の左右両側と、前端側の左右両側とにそれぞれ同一中心状に配置された左右各一対の支点ピン52とガイドピン53が水平状に突設されている。そして、前端縁部51cの前面には左右一対のカム従動ピン54が水平状に突設されている。
【0015】
そこで、左右一対の支点ピン52とガイドピン53をメインシャーシ3の中央開口部3eの左右両側から下方に垂直状に立ち上げられている左右一対の内側垂直壁部3gに形成されている左右一対の支点ピン嵌合穴55と、左右一対の円弧状ガイド溝56に嵌め込んで、昇降駆動フレーム51をメインシャーシ3にその左右一対の支点ピン52を中心に上下方向である矢印c、d方向に回動自在に取り付ける。
そして、この後、後述するように、左右一対のカム従動ピン54をスライドカム41の垂直板部41bに形成されている左右一対のほぼZ形のカム溝47の上端部47a内に挿入して係合させる。
【0016】
すると、スライドカム41の矢印c、d方向のスライド運動によって左右一対のカム従動ピン54が左右一対のカム溝47によって上下方向である矢印e、f方向に昇降駆動されて、昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を中心に中央開口部3e内で矢印e、f方向に昇降駆動されるように、これらスライドカム41と昇降駆動フレーム51とが連結される。
【0017】
次に、図39及び図40に示すように、光学ピックアップユニット61のユニットフレーム62の後端部62aと前端部62bの左右両側部に形成されている左右各一対、合計4つのインシュレータ嵌合部63に、ゴム等の弾性部材によってほぼダルマ形状に成形されているそれぞれ左右一対、合計4つのインシュレータ64、65をこれらの中間部によって垂直状に嵌合させる。そして、後端側の左右一対のインシュレータ64の中心に上方から挿通した左右一対のフランジ付止ネジ66、67をメインシャーシ3の水平壁部3aの中央開口部3eの後端側の上部の搭載位置P3に上方から捩じ込んで取り付けるようにして、そのユニットフレーム62の後端部62aをメインシャーシ3の水平壁部3aの後端側の上部に左右一対のインシュレータ64を介して弾性的に取り付ける。また、前端側の左右一対のインシュレータ65の中心に上方から挿通した左右一対の止ネジ67を昇降駆動フレーム51の水平板部51aの上部の搭載位置P4に上方から捩じ込んで取り付けるようにして、そのユニットフレーム62の前端部62bを昇降駆動フレーム51の上部に左右一対のインシュレータ134を介して弾性的に取り付ける。
【0018】
以上により、光学ピックアップユニット61がメインシャーシ3の中央開口部3e内で、メインシャーシ3の水平壁部3aの後端側と、昇降駆動フレーム51との上部間に跨がるようにして合計4つのインシュレータ64、65を介して弾性的に取り付けられる。
そして、昇降駆動フレーム51の矢印e、f方向の昇降駆動によつて、光学ピックアップユニット131が後端側の左右一対のインシュレータ64を回動支点として、矢印g、h方向にスイング運動によって昇降駆動することができるように組立てられる。
【0019】
次に、図40及び図41に示すように、ディスクトレー7をメインシャーシ3の前端開放部3dから水平壁部3aの上部の左右両側位置に矢印a方向から水平状に挿入して取り付ける。
この際、ディスクトレー7は合成樹脂によって成形されていて、水平状のトレー本体7aの前端に垂直状で横長形状のトレーフロントパネル7bが一体に結合されている。そして、トレー本体7aの前端側の上部にほぼ円形状の凹所7cが形成されていて、その凹所7cの中央部から後端部7d側に向けてトレーセンターに沿った大型の長穴である底面開口部7eが形成されている。また、後端部7dの一側部には後述するスレッド移動機構81のスレッド駆動モータ82に対する逃げ用の切欠き部7fが形成されている。そして、トレー本体7aは前後方向(矢印a、b方向)に対して直角な方向の断面形状が下向きの浅いほぼコ字状に形成されていて、そのトレー本体7aの左右両側で、最下端位置に沿って左右一対の平行状のガイドレール部7gが一体成形されている。
【0020】
そこで、このディスクトレー7の左右一対のガイドレール部7gをメインシャーシ3の左右一対の垂直壁部3bの内側で、水平壁部3aの左右両側位置上に形成されている左右一対のガイド溝部3h内に矢印a方向に水平状に挿入する。すると、ディスクトレー7がローディングギアユニット22及びスライドカム41の上部を左右方向に跨ぐようにして、メインシャーシ3内に矢印a方向に水平状に挿入されて取り付けられる。
そして、メインシャーシ3内に矢印a方向から挿入されたディスクトレー7の下面に形成されている後述するラック及びガイド溝がローディングギアユニット22の全周ギア27とスライドカム41のガイドピン46の1つに噛合及び挿入されることになる。
【0021】
次に、図41及び図42に示すように、メインシャーシ3の左右一対の垂直壁部3bに水平状に折り曲げ加工されている左右一対のディスククランパーユニット取付け部3iの上部に、ディスククランパーユニット91のディスククランパー支持フレーム92の左右両端部92aを水平状に載置して、左右各一対の位置決めピン93と止ネジ94によって位置決めしてネジ止めする。そして、ディスククランパー支持フレーム92の中央部に形成されている円形凹所95内に合成樹脂で成形された円板状のディスククランパー96が挿入されて、このディスククランパー96が円形凹所95内に回転自在及び上下方向に移動自在となるように遊びを有する状態で水平状に支持されている。そして、ディスククランパー96が光学ピックアップユニット61のスピンドルモータ68の真上位置に遊びを有する状態で水平状に架設されている。
【0022】
そして、次に、図43に示すように、鉄板等の薄手の板金で下向きのほぼコ字状にプレス加工されている上カバー5をメインシャーシ3の左右一対の垂直壁部3b及び後端の垂直壁部3cの外側に被せるようにして、その上カバー5をメインシャーシ3に上方から嵌め込んで、その上カバー5をメインシャーシ3に係止爪構造やネジ止め等によって取り付ける。
そして、最後に、図35に示すように、合成樹脂で成形されているフロントパネル4をメインシャーシ3の左右一対の垂直壁部3bの前端部の外側及び上カバー5のコ字状の前端部の外側に嵌め込んで複数の係止部(図示せず)によって係止すれば、図34に示された光ディスクドライブ装置1の組立てが完了する。
【0023】
ところで、この光ディスクドライブ装置1は、光ディスクDのローディング時には、光ディスクドライブ装置本体2外に矢印b方向にイジェクトされているディスクトレー7の凹所7c内に光ディスクDを水平状に載置する。そして、ディスクトレー7のトレーフロントパネル7bを矢印a方向に軽く押すと、ローディングスイッチがONされて、ローディング機構21のローディングモータ30が正回転駆動されて、ローディングギアユニット22の全周ギア27が正回転駆動される。
すると、全周ギア27によってディスクトレー7の後述する直線ラック16が駆動されて、ディスクトレー7が光ディスクドライブ装置本体2内の矢印a方向にローディングされて、光ディスクDが光学ピックアップユニット61のスピンドルモータ68の真上位置で、ディスククランパー96の真下位置まで取り込まれる。
【0024】
そして、ディスクトレー7のローディングが完了すると、全周ギア27がディスクトレー7の直線ラック16から外れて、ディスクトレー7が後述する位置決め手段によってローディング完了位置にそのまま位置決めされると共に、スライドカム41のラック45がローディング機構21の扇形ギア28に噛合され、この扇形ギア28によってスライドカム41が図38の位置で矢印d方向にスライド駆動される。
【0025】
すると、スライドカム41の左右一対のカム溝47によって昇降駆動フレーム51の左右一対のカム従動ピン54が上昇駆動されて、昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を中心に図39で矢印e方向に回動駆動されて、光学ピックアップユニット61が後端側の左右一対のインシュレータ64を中心にして、図40で矢印g方向に上昇されて、光学ピックアップユニット61のスピンドルモータ68の上端のディスクテーブル69上に光ディスクDがディスククランパー96によってチャッキングされて、その光ディスクDがディスクトレー7の凹所7cの上方に水平状に浮上される。そして、この時点でローディングモータ30が自動停止する。
【0026】
そして、ホストコンピュータからの記録及び/又は再生の指令信号が入力されて、後述するスピンドルモータ68によって光ディスクDが回転駆動され、光学ピックアップユニット61の光学ピックアップ71によって光ディスクDのデータの記録及び/又は再生が行われる。
【0027】
そして、光ディスクDのデータの記録及び/又は再生の終了後に、イジェクト釦9が押されると、ローディングモータ30が逆回転駆動されて、ローディングギアユニット22の全周ギア27及び扇形ギア28が逆回転駆動される。
すると、ローディング時の逆動作で、スライドカム41が図39で矢印c方向にスライド駆動されて、昇降駆動フレーム51が図39で矢印f方向に回動駆動されて、光学ピックアップユニット61が図40で矢印h方向に下降駆動される。そして、ディスクテーブル69がディスククランパー96から下方へ離脱されて、光ディスクDがディスクトレー7の凹所7c内に載置される。そして、この後、ローディングギアユニット22の全周ギア27によってディスクトレー7が図35で矢印b方向にイジェクトされて、光ディスクDが光ディスクドライブ装置本体2外へ取り出されるように構成されている。
【0028】
(2) ・・・ メインシャーシ及びディスクトレーの説明
次に、図5〜図9によって、メインシャーシ3及びディスクトレー7について説明する。
前述したように、まず、ディスクトレー7は合成樹脂によって成形されていて、水平状のトレー本体7aの前端に垂直状で横長形状のトレーフロントパネル7bが一体に結合されている。そして、トレー本体7aの前端側の上部にほぼ円形状の凹所7cが形成されていて、その凹所7cの中央部から後端部7d側に向けてトレーセンターに沿った大型の長穴である底面開口部7eが形成されている。また、後端部7dの一側部には後述するスレッド移動機構81のスレッド駆動モータ82に対する逃げ用の切欠き部7fが形成されている。そして、トレー本体7aは前後方向(矢印a、b方向)に対して直角な方向の断面形状が下向きの浅いほぼコ字状に形成されていて、そのトレー本体7aの左右両側で、最下端位置に沿って左右一対の平行状のガイドレール部7gが一体成形されている。そして、このディスクトレー7の上面で後端部7dの近傍位置で、他方の側部側に偏位された位置にストッパー用突起7hが一体成形されていて、その後端部7dの他方の側部側に偏位された位置には弾性アーム部7iが一体成形されている。
【0029】
そして、このディスクトレー7の底面で、左側(図6で矢印c方向側を言う)のガイドレール部7gの下面に沿ってトレーセンターと平行な矢印a、b方向の直線ガイド溝部15が一体成形されていて、その直線ガイド溝部15がの右横(図6で矢印d方向側の横位置を言う)に沿って直線ラック16と直線ガイド溝部17が平行状に一体成形されている。なお、直線ガイド溝部17の前端側(図6で矢印b方向側を言う)にはほぼ45°に傾斜された傾斜ガイド溝部18を介して直角状に屈曲された直角ガイド溝部19が一体に接続された形状に一体成形されている。また、ディスクトレー7の底面で右側(図6で矢印d方向側を言う)の位置には傾斜ガイド溝部18及び直角ガイド溝部19と同じ形状で、かつ、同一位相状態の傾斜ガイド部18aと直角ガイド溝部19aが一体成形されていて、その傾斜ガイド部18aの後端(図6で矢印a方向側の端部を言う)は開放部18bによって開放されている。
【0030】
そして、図5及び図9に示すように、このディスクトレー7はメインシャーシ3の前端開放部3dから左右一対のガイド溝部3h内に左右一対のガイドレール部7gを矢印a方向に挿入させるようにして、そのメインシャーシ3の水平壁部3a上に水平状に挿入されている。
そして、前述したように、板金でプレス加工されているメインシャーシ3の左右一対のガイド溝部3hは水平壁部3aの左右両端と、左右一対の垂直壁部3bと、その左右一対の垂直壁部3bから内側に水平状に切り起された複数の突片3jとによってコ字状に囲まれた左右対称状の空間内に形成されている。従って、これら左右一対のガイド溝部3hの内側対向部は開放部3hによって開放されている。
【0031】
そして、メインシャーシ3の水平壁部3aの左側の端部(図9で左側の端部を言う)上に絞り加工等にて一体に形成された副数個(例えば3個)のガイドピン部3mが矢印a、b方向に沿った一列状に配置されている。そして、この複数のガイドピン部3mによってディスクトレー7の左側のガイドレール部7gを案内する片側ガイド機構が構成されていて、この片側ガイド機構によってディスクトレー7がメインシャーシ3に対して矢印a、b方向にスムーズにスライドできるように構成されている。
なお、ディスクトレー7の矢印a方向へのローディング完了時点では、このディスクトレー7の弾性アーム部7iがメインシャーシ3の後端垂直壁部3cに矢印a方向から弾性に抗して押圧されて停止されるように構成されている。そして、ディスクトレー7のイジェクト完了時点では、このディスクトレー7のストッパー用突起7hがクランパー支持フレーム92に一体にプレス加工されているストッパー部97に矢印b方向から当接されて停止されるように構成されている。
【0032】
(3) ・・・ 光学ピックアップユニットの説明
次に、図1〜図4によって、光学ピックアップユニット61について説明する。
前述したように、この光学ピックアップユニット61は板金でプレス加工されたユニットフレーム62の前端部62b側位置にスピンドルモータ68が下方からのビス止め方式によって垂直状に固着されていて、そのスピンドルモータ68のロータの上端に一体に形成されて回転駆動されるディスクテーブル69がユニットフレーム62の上方の所定高さ位置に配置されている。
【0033】
そして、ピックアップ手段である光学ピックアップ71はスレッド72に搭載されていて、このスレッド72には対物レンズが2軸アクチュエータ73によって上向きの垂直状に取り付けられている。そして、このスレッド72はユニットフレーム62のほぼ中央部に沿って形成された中央開口部75内に配置されていて、ユニットフレーム62の下面に平行状に取り付けられたステンレス等の金属製の左右一対のガイド軸であるガイド主軸76とガイド副軸77によって案内されて矢印a、b方向に水平移動(シーク動作)されるように構成されている。そして、スピンドルモータ68及び対物レンズ73はトレーセンターと同一位相のスキャニングセンターPo 上に配置されている。なお、スレッド72はガイド主軸76の外周に一対のスラスト軸受72aによって遊び(ガタツキ)の全くない状態にスライド自在に挿通されていて、ガイド副軸77に対してはU型溝72b(図26参照)によって遊びを有する状態にスライド自在に係合されている。
【0034】
そして、この光学ピックアップユニット61にはスレッド移動機構81が取り付けられている。このスレッド移動機構81はユニットフレーム62の右側端部(図1で矢印d方向側の端部を言う)に沿ってガイド主軸76と平行状に取り付けられていて、スレッド駆動モータ82と、合計4枚の減速ギアで構成されたギアトレイン83とを有していて、そのギアトレイン83の最終段の出力ギアがピニオン84に構成されていて、そのピニオン84がスレッド72の右側端部に固着されてスキャニングセンターPo と平行状に配置されたラック85に噛合されている。そして、スレッド駆動モータ82によってギアトレイン83を介してピニオン84を正逆回転駆動することにより、そのピニオン84でラック85を介してスレッド72をガイド主軸76及びガイド副軸77に沿って矢印a、b方向にシーク駆動されるように構成されている。
【0035】
そして、前述したように、ユニットフレーム62の前後両端部62a、62bには、そのユニットフレーム62の左右両側面62cから切り込まれた合計4つのほぼΩ形状のインシュレータ嵌合部63が形成されている。そして、ゴム等の弾性部材によってほぼダルマ形状に成形されている合計4つのインシュレータ64、65が、これらの上下軸方向のほぼ中央部分に形成されている環状凹部64a、65aによってユニットフレーム62の合計4つのインシュレータ嵌合部63に左右両側方から弾性に抗して水平状に挿入されて嵌合されている。そして、これらのインシュレータ64、65の中空部に上方から垂直状に挿通された合計4つのフランジ付止ネジ66、67をメインシャーシ3の水平壁部3aの後端部と昇降駆動フレーム51に上方から捩じ込んで垂直状に取り付けることによって、このユニットフレーム62の後端部62aと前端部62bがメインシャーシ3の水平壁部3aの後端部分の上部と、昇降駆動フレーム51の上部とにその合計4つのインシュレータ64、65を介して弾性的(振動的に浮かされていること)に取り付けられている。
【0036】
そして、図3及び図4に示すように、昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を中心にメインシャーシ3に対して上下方向である矢印e、f方向に回転駆動されることによって、ユニットフレーム62が上昇されて水平となる上昇位置と斜め前方下方に傾斜された下降位置との間で後端部62aの左右一対のインシュレータ64部分を回動支点にしてメインシャーシ3に対して矢印g、h方向に上下方向に回転駆動されるように構成されている。
【0037】
(3) ・・・ ローディング機構の説明
次に、図1〜図16によって、ローディング機構21について説明する。
このローディング機構21のローディングギアユニット22は前述したようにローディングモータ30によって入力プーリ23、ゴムベルト24、ギア付プーリ25及び中間ギア26を介して正逆回転駆動される上下2段の出力ギアである全周ギア27と、扇形ギア28を備えている。但し、ギア付プーリ25、中間ギア26、上下2段に重ねられている全周ギア27及び扇形ギア28は水平壁部3a上に垂直状に固着されている3本の支軸31、32、33の外周に取り付けられている。そして、ディスクトレー駆動機構34が全周ギア27とディスクトレー7の直線16とによって構成され、光学ピックアップユニット駆動機構35が扇形ギア28とスライドカム41のラック45とによって構成され、ディスクトレー駆動機構34と光学ピックアップユニット駆動機構35との駆動状態を順次自動的に切り替える差動機構36がディスクトレー7の直線ガイド溝部17、傾斜ガイド溝部18、18a及び直角ガイド溝部19、19aとスライドカム41の左右一対のガイドピン46とによって構成されている。なお、図10〜図16に示すように、メインシャーシ3の水平壁部3aの前端部の上部で、全周ギア27の下部位置には扇形ギア28のストッパーピン37と、扇形ギア28の位置決め基準ピン29が絞り加工等によって一体に成形されている。また、中間ギア26の下段の小径ギア26aが全周ギア27と扇形ギア28に共通に噛合されている。
【0038】
そして、図5〜図9に示すように、メインシャーシ3の水平壁部3aの上部で、左右両側壁部3bの内側の左右一対のガイド溝部3h内にディスクトレー7の左右一対のガイドレール部3gを水平状に挿入させるようにして、そのディスクトレー7をメインシャーシ3内に矢印a方向から挿入することによって、全周ギア27が直線ラック16に噛合され、スライドカム41の右側のガイドピン46が直線ガイド溝部17内に挿入される。
【0039】
図11及び図14に示すように、板金のプレス加工によってほぼL型に成形されているスライドカム41の垂直板部41bには左右一対のカム溝42が平行状に形成されていて、これら左右一対のカム溝42は水平状の上端部42aと、ほぼ45°に傾斜された傾斜部42bと、水平状の下端部42cとによってほぼZ形に形成されていて、上端部42aの先端の上部に切り欠かれた開放部42dが水平板部41aに開放されている。
そして、図14に示すように、昇降駆動フレーム51の前端の左右一対のカム従動ピン54が左右一対のカム溝42の上端の開放部42dを通して上端部42a内に水平状に挿入されている。
【0040】
ここで、ローディング機構21の動作について説明すると、まず、ディスクトレー7がメインシャーシ3外へ矢印b方向にイジェクトされた状態では、図5に1点鎖線で示すように、ストッパー用突起7hがクランパー支持フレーム92のストッパー部97に矢印b方向から当接されて停止されていて、このイジェクト完了状態では、図6に1点鎖線で示す位置にてローディングギアユニット22の全周ギア27が直線ラック16に噛合されている。そして、このイジェクト完了状態では、図13〜図15に示すように、扇形ギア28が矢印i方向に回転されて停止されていて、この扇形ギア28がその入力側のギアである中間ギア25の下段の小径ギア26aから矢印i方向に離脱されている。そして、このイジェクト完了状態では、扇形ギア28によってスライドカム41がラック45を介して駆動されて、矢印c方向にスライドされている。そして、このスライドカム41の矢印c方向へのスライドによって、昇降駆動フレーム51の左右一対のカム従動ピン54がそのスライドカム41の左右一対のカム溝42の上端部42aから傾斜部42bを経て下端部42cまで矢印f方向に下降され、図4に示すように、光学ピックアップユニット61が後端部の左右一対のインシュレータ64部分を回動支点にして下降位置まで矢印h方向に下降されている。
【0041】
そこで、前述したように、ディスクトレー7の凹所7c内に光ディスクDを水平状に載置した後に、トレーフロントパネル7aが後方である矢印a方向に軽く押されてローディングスイッチがONされると、ローディングモータ30が正回転駆動されて、図10〜図12に示すように、ローディングギアユニット22の中間ギア26が矢印j方向に正回転駆動されて、その下段の小径ギア26aによって全周ギア27が矢印k方向に正回転駆動される。
この際、全周ギア27と扇形ギア28が1つの支軸33の外周に挿入されて水平壁部3a上に上下2段に重ねられている関係で、矢印k方向に正回転駆動される全周ギア27の摩擦トルクによって扇形ギア28も矢印k方向に従動回転されようとするが、図6に1点鎖線で示すように、スライドカム41の左側のガイドピン46がディスクトレー7の直線ガイド溝部17内に係合されているために、ラック45を介してその扇形ギア28の矢印k方向の回転が禁止されている。従って、この時点では、全周ギア27のみが矢印k方向に回転駆動される。
【0042】
つまり、この時点では、図6に示した差動機構36によってディスクトレー駆動機構34側がONとなり、光学ピックアップ駆動機構35側がOFFとなるように切り替えられている。
そして、ディスクトレー駆動機構34を構成している全周ギア27によってディスクトレー7の直線ラック16が矢印a方向に駆動されて、ディスクトレー7がメインシャーシ3の外部のイジェクト完了位置から、図5に示すローディング完了位置まで矢印a方向に引き込まれて、ディスクトレー7の凹所7c内に水平状に載置されている光ディスクDがスピンドルモータ68の真上位置まで矢印a方向に取り込まれて、ディスクトレー7のローディング動作が終了する。
【0043】
そして、そのディスクトレー7のローディング動作の終了直前に、図6に示されている差動機構36を構成しているスライドカム41の左側のガイドピン46がディスクトレー7の直線ガイド溝部17内から傾斜ガイド溝部18内に矢印b方向に相対的に入り込む。また、この時、スライドカム41の右側のガイドピン46もディスクトレー7の右側の傾斜ガイド溝部18a内に開放部18bから矢印b方向に相対的に入り込む。そして、これとほぼ同時に、図6に2点鎖線で示すように、全周ギア27が直線ラック16から矢印b方向に相対的に離脱して、以後、全周ギア27は空回りすることになる。
すると、この時の左右一対の傾斜ガイド溝部18、18aとガイドピン46とによるカム作用によって、左右一対のガイドピン46を介してスライドカム41が図13の位置から矢印d方向に少しスライド駆動されて、そのスライドカム41のラック45によって扇形ギア28が矢印k方向に少し回転駆動され、その扇形ギア28が中間ギア26の下段の小径ギア26aに矢印k方向から噛合される。
【0044】
すると、この時点で、図6に示した差動機構36によってディスクトレー駆動機構34側がOFFとなり、光学ピックアップ駆動機構35側がONとなるように駆動状態が自動的に切り替えられる。
そして、中間ギア26の小径ギア26aによって、全周ギア27を空回ししながら、扇形ギア28が図11で矢印k方向に回転駆動される。すると、図10〜図12に示すように、扇形ギア28によってラック45を介してスライドカム41が矢印d方向に所定のストローク分スライド駆動され、昇降駆動フレーム51の左右一対のカム従動ピン54がスライドカム41の左右一対のカム溝42の下端部42cから傾斜部42bを経て上端部42aまで矢印e方向に上昇駆動される。そして、図3に示すように、昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を中心に下降位置から上昇位置まで矢印e方向に上昇駆動されて、光学ピックアップユニット61が後端部の左右一対のインシュレータ64を回動支点にして下降位置から上昇位置まで矢印g方向に上昇駆動されて、この光学ピックアップユニット61が水平状態になる。
【0045】
すると、スピンドルモータ68のディスクテーブル69がディスクトレー7の凹所7c内の光ディスクDの中心孔Daに下方から嵌合されて、この光ディスクDを凹所7c内で上方に少し持ち上げて浮かせる。そして、これとほぼ同時に、ディスククランパー96が光ディスクDに上方から圧着されて、光ディスクDがディスクテーブル69上に水平状にチャッキング(マグネットチャッキング)される。
そして、この時点で光ディスクDの一連のローディング動作が完了して、ローディング完了検出スイッチによってローディングモータ30が自動停止される。
【0046】
なお、図5に示すように、ディスクトレー7のメインシャーシ3内への矢印a方向のローディング動作の完了時点で、そのディスクトレー7の後端部7dの弾性アーム部7iがメインシャーシ3の後端垂直壁部3cに矢印a方向から弾性に抗して圧着される。そして、この後に、前述したように、扇形ギア28によってスライドカム41が矢印d方向にスライド駆動されることによって、図6に2点鎖線で示すように、スライドカム41の左右一対のガイドピン46が左右一対の傾斜ガイド溝部18、18aから直角ガイド溝部19、19aの奥位置まで矢印d方向に入り込んで、ディスクトレー7が完了停止され、その弾性アーム部7iの弾性反発力によってディスクトレー7が左右一対のガイドピン46に対するガタツキの全くない状態に高精度に位置決めされることになる。
【0047】
そして、スピンドルモータ68のディスクテーブル69上への光ディスクDのチャッキング完了後に、ホストコンピュータから記録及び/又は再生の指令信号が入力されると、図3及び図5に示すように、光学ピックアップユニット61のスピンドルモータ68によって光ディスクDが高速で回転駆動されると共に、光学ピックアップ71の対物レンズ73から上向きの垂直状に出射されたレーザビームのスポットが光ディスクDの下面に収束される。そして、スレッド移動機構81のスレッド駆動モータ82の正逆回転駆動によってギアトレイン83のピニオン84が正逆回転駆動され、ラック85を介してスレッド72がガイド主軸76とガイド副軸77で案内されて、矢印a、b方向に駆動されて、対物レンズ73が光ディスクDの内外周方向にシーク駆動されて、光ディスクDに対するデータの記録及び/又は再生が行われる。
【0048】
なお、光ディスクDのデータ記録及び/又は再生後の光ディスクDのイジェクト時には、フロントパネル4のイジェクト釦9を押す。すると、前述した光ディスクDのローディング動作の逆動作が実行される。
即ち、ローディング機構21のローディングモータ30が逆回転駆動されて、図10に示すように、ローディングギアユニット22の中間ギア26が矢印m方向に逆回転駆動されて、その小径ギア26aによって扇形ギア28及び全周ギア27が矢印i方向に逆回転駆動される。この時、全周ギア27は空回りし、扇形ギア28がラック45を介してスライドカム41を矢印c方向に駆動して、図13及び図14に示すように、スライドカム41が矢印c方向にスライド駆動される。
すると、図4に示すように、昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を中心に下降位置まで矢印f方向に下降駆動されて、光学ピックアップユニット61が後端部の左右一対のインシュレータ64を回動支点にして下降位置まで矢印h方向に下降駆動される。すると、光ディスクDがディスクテーブル69及びディスククランパー96からチャッキング解除されて、その光ディスクDがディスクトレー7の凹所7c上に落し込まれて水平状に載置される。
【0049】
そして、図13に示すように、スライドカム41が矢印c方向に所定のストローク分スライド駆動された時に、扇形ギア28が中間ギア26の小径ギア26aから離脱されて停止され、以後、その小径ギア26aによって全周ギア27のみが矢印i方向に逆回転駆動される。
そして、スライドカム41が矢印c方向にスライド駆動されると、図6に示す差動機構36の左右一対のガイドピン46がディスクトレー7の左右一対の直角ガイド溝部19、19aから傾斜ガイド溝部18、18aを経て直線ガイド溝部17及び開放部18bへ至る。すると、左右一対のガイドピン46と左右一対の傾斜ガイド溝部18、18aによるカム作用によって、ディスクトレー7が矢印b方向に少しスライド駆動されて、ディスクトレー7の直線ラック16が図6に1点鎖線で示されている全周ギア27に自動的に噛合される。
【0050】
すると、この後の全周ギア27の引き続きの矢印j方向への逆回転駆動によって直線ラック16が駆動されて、ディスクトレー7が矢印b方向にスライド駆動されて、このディスクトレー7がメインシャーシ3内から矢印b方向にイジェクトされる。そして、ディスクトレー7のストッパー用突起7hがディスククランパー支持フレーム96のストッパー部97に矢印b方向から当接して停止されるイジェクト完了位置までイジェクトされた時に、イジェクト完了検出スイッチ(図示せず)がONされてローディングモータ30が自動停止される。
【0051】
(4) ・・・ イマージェンシーイジェクト機構の説明
次に、図10〜図12、図16及び図35によって、イマージェンシーイジェクト機構101について説明する。
このイマージェンシーイジェクト機構101は、フロントパネル4のイマージェンシーイジェクト用穴2、チャッキング解除用回転体である扇形ギア28、スライドカム41及び昇降駆動フレーム51によって構成されている。そして、特に、図16に示すように、扇形ギア28は合成樹脂等によって成形されていて、この扇形ギア28の底面28aにほぼ放射状のリブ28bが一体成形され、そのリブ28bの中間部分(扇形ギア28の中心に対する偏心位置)にほぼ半円弧状の治具係合用凹部102が一体成形されている。そして、メインシャーシ3の水平壁部3aの前端縁で、フロントパネル4に形成されているイマージェンシーイジェクト用穴12と、扇形ギア28の底面28aに一体成形されている治具係合用凹部101との間を矢印a方向に接続する位置に治具ガイド部103がプレス加工されている。この治具ガイド部103は剪断面形状がほぼV形又はほぼU型に形成されたV溝又はU溝に形成されていて、この治具ガイド部103の矢印a方向の先端には扇形ギア28の治具係合用凹部102に向うように斜め上方に傾斜された治具ガイド面104が形成されている。
【0052】
ところで、このイマージェンシーイジェクト機構101は、前述した光ディスクDのデータ記録及び/又は再生途中等において、停電等にて電源が切断されたために、光ディスクDを手動でイマージェンシーイジェクト(緊急排出)するための機構である。
従って、光ディスクDのデータ記録及び/又は再生途中においては、図10〜図12に示すように、扇形ギア28が矢印k方向に回転され、位置決め基準ピン38の近傍位置で停止され、スライドカム41が右側位置まで矢印d方向にスライドされていて、図3に示すように、昇降駆動フレーム51によって光学ピックアップユニット61が水平状の上昇位置まで矢印g方向に上昇されている。そして、この時、図16に実線で示すように、治具係合用凹部102がフロントパネル4のイマージェンシーイジェクト用穴12のほぼ正面位置で、かつ、そのイマージェンシーイジェクト用穴12に対してやや上方に偏位された位置に配置されている。
【0053】
そこで、図16に実線で示すように、細い針金状の治具105をフロントパネル4の外部からイマージェンシーイジェクト用穴12内に矢印a方向に挿入すると、その治具105の先端105aがメインシャーシ3の治具ガイド部103内に挿入され、その治具ガイド部103の先端部分の治具ガイド面104で斜め上方に案内されて、その治具105の先端105aが扇形ギア28の底面28aの治具係合用凹部102に向けて正確に誘導されて、その治具105の先端105aが治具係合用凹部102内に正確に係合させる。
【0054】
そして、図16に示すように、引き続き治具105をストロークS1分矢印a方向に押し込むと、その先端105aで治具係合用凹部102が矢印a方向に押されて、扇形ギア28が図16に実線で示すローディング完了位置から図16に1点鎖線で示すストッパーピン37に当接される位置まで矢印j方向に手動で回転操作される。
すると、前述した光ディスクDのイジェクト時と同様に、扇形ギア28によってラック45を介してスライドカム41が図10に示す右側位置から図13に示す左側位置まで図16に示すストロークS2分矢印c方向にスライド駆動され、昇降駆動フレーム51を介して光学ピックアップユニット61が図3に示す上昇位置から図4に示す下降位置まで矢印h方向に下降駆動されて、光ディスクDがディスクテーブル69及びディスククランパー96からチャッキング解除されて、ディスクトレー7の凹所7c内に受け止められる。
【0055】
そして、差動機構36を構成しているスライドカム41の左右一対のガイドピン46とディスクトレー7の底面の左右一対の傾斜ガイド溝部18、18aとによるカム作用によって、ディスクトレー7が図16に示すストロークS3分フロントパネル4のトレー出入口6から前方である矢印b方向に一定距離だけ押し出される。
従って、この後に、ディスクトレー7のトレーフロントパネル7aに手をかけて、そのディスクトレー7を矢印b方向に手動で引き出して、光ディスクDをイマージェンシーイジェクト(緊急排出)することができる。
【0056】
そして、このように構成され、かつ、動作されるイマージェンシーイジェクト機構101によれば、図16に示すように、メインシャーシ3の水平壁部3aと扇形ギア28との間の隙間106を最小寸法に設定して、光ディスクドライブ装置1の薄型を促進しながら、イマージェンシーイジェクト用穴12から矢印a方向に挿入された治具105の先端105aをその扇形ギア28の治具係合用凹部102に正確に、かつ、容易に係合させて、光ディスクDの手動操作によるイマージェンシーイジェクト操作を常に確実に行うことができる。また、メインシャーシ3の水平壁部3aにほぼV形やほぼU形の治具ガイド部103をプレス加工することによって、その水平壁部3aの補強効果が得られる等の特徴がある。
【0057】
(6) ・・・ 荷重試験時におけるディスクトレーの脱落防止機構の説明
次に、図5〜図9、図17〜図19によって、荷重試験時において、ディスクトレー7がメインシャーシ3から脱落することを防止するためのディスクトレー脱落防止機構111について説明する。
まず、この荷重試験は、図17に示すように、ディスクトレー7をメインシャーシ3内からイジェクト方向である矢印b方向に最大限に引き出して、そのディスクトレー7のストッパー用突起7hをディスククランパー支持フレーム92のストッパー部97に矢印a方向から当接させて停止させる。そして、このディスクトレー7の左右一対のガイドレール部7gの後端部分をメインシャーシ3の左右一対のガイド溝部3hの前端部分で支持させた状態で、そのディスクトレー7の上部に所定の荷重(10kg等)Wを加えた時に、ディスクトレー7がメインシャーシ3内から脱落するか、否かを判別する目的で実行される。
【0058】
この際、前述したように、ディスクトレー7は合成樹脂で成形されていて、板金のプレス加工等に比べて剛性が低い上に、図5に示すように、このディスクトレー7の後端部7dの一側部である右側に偏位された位置には、スレッド駆動モータ82に対する逃げ用の切欠き部7fが形成されているために、左右一対のガイドレール部7gのうち、図6及び図8に示すように、その切欠き部7fに隣接する一方、即ち、右側のガイドレール部7gの後端部分の左右方向の厚さT1が著しく小さくなっていて、その右側のガイドレール部7gの後端部分の剛性が著しく低くなっている。なお、左側のガイドレール部7gには直線ラック16や直線ガイド溝部17等が隣接されているので、剛性が著しく高く構成されている。
【0059】
このため、従来は、上記の荷重試験を行ったところ、10kg以下の荷重Wをディスクトレー7に加えた時点で、図19に示すように、ディスクトレー7の剛性が著しく低い右側のガイドレール部7gの後端部分が内側である矢印n方向に湾曲して、メインシャーシ3の右側のガイド溝部3hの内側開放部3kから内側へ簡単に脱落した後、そのディスクトレー7の右側のガイドレール部7gの後端部分がメインシャーシ3の上方へ矢印o方向に跳ね上がって、ディスクトレー7がメインシャーシ3内から図17で矢印p方向に簡単に脱落してしまい、安全基準を満たさないものとなっていた。
【0060】
そこで、本発明のディスクトレー脱落防止機構111では、そのディスクトレー7の切欠き部7fに隣接されていて、剛性が著しく低くなっている一方、即ち、右側のガイドレール部7gの後端部分がメインシャーシ3の右側のガイド溝部3hの内側へ脱落することを防止するための脱落防止部112をメインシャーシ3に設けたものである。
この際、脱落防止部112として、例えば、合成樹脂成形品をメインシャーシ3に溶着等にて右側のガイド溝部3hの前端近傍部分で内側開放部3k部分に固着する方法等を採用することもできる。しかし、ここでは、メインシャーシ3の一方、即ち、右側のガイド溝部3hの前端近傍位置(矢印b方向の端部の近傍位置を言う)に、水平壁部3aから上方にほぼ垂直状に切り起した突片113を右側のガイド溝部3hの前端近傍部分で、内側開放部3k部分に垂直状に配置して、その突片113によって、その脱落防止部112を構成している。
そして、この突片113はメインシャーシ3のプレス加工時に同時に成形することができ、部品点数及び組立工数の増加によるコストアップを招くことがない上に、メインシャーシ3の水平壁部3aにその突片113をプレス加工することによって、その水平壁部3aの補強効果かも得られる。
【0061】
このように構成された本発明の光ディスクドライブ装置1によれば、上記した荷重試験を行ったところ、10kg以上の荷重Wをディスクトレー7上に加えても、図18に示すように、ディスクトレー7の剛性が著しく低い右側のガイドレール部7gの後端部分がメインシャーシ3の右側のガイド溝部3hの内側開放部3kから内側方向である矢印n方向に脱落することを、メインシャーシ3の突片113によって未然に防止することができた。従って、ディスクトレー7の右側のガイドレール部7gの後端部分が右側のガイド溝部3hから矢印n方向に脱落して矢印o方向に跳ね上がって、ディスクトレー7がメインシャーシ3内から図17で矢印p方向に脱落することを未然に防止することができて、光ディスクドライブ装置1の高い安全基準を満たすことができた。
【0062】
(7) ・・・ 駆動モータとモータ基板の間に接続された電線の弛み防止機構の説明
次に、図1〜図5、図20及び図21によって、駆動モータとモータ基板との間に接続されている電線の弛み防止機構について説明する。
まず、前述したスレッド移動機構81においては、ギアトレイン83を搭載フレームであるユニットフレーム62の下部に配置する関係で、モータであるスレッド駆動モータ82がそのユニットフレーム62の上部に下向きにネジ止めされている。そして、このスレッド駆動モータ82から下方に垂直状に突出されたモータ軸82aの下端には、上下2段に一体成形されたギアトレイン83の入力ギア83aとFGプーリ84が固着されている。
【0063】
そして、スレッド駆動モータ82の駆動回路が実装されたモータ基板87がFGプーリ86の上面に一部オーバーラップされた状態でユニットフレーム62の下部に平行状にネジ止めされている。そして、スレッド駆動モータ82の内部の駆動コイルから引き出された電線(被覆電線)88の先端がモータ基板87の下向きの回路実装面87aに半田付け88aされている。なお、FGプーリ86の上面の外周にマグネットリング89aが接着等にて固着され、モータ基板87の下向きの回路実装面87aで、FGプーリ86の上部にオーバーラップする位置にホール素子等の2個の位置検出素子89bがマグネットリング89aに近接されて実装されて、このマグネットリング89aと2個の位置検出素子89aによってスレッド駆動モータ82の回転方向、回転位置及び回転速度等を検出するFG89が構成されている。
【0064】
そして、図20及び図21に示すように、このスレッド駆動モータ82及びモータ基板87のユニットフレーム62への一般的な取付け構造は、スレッド駆動モータ82から引き出されている電線88の先端をモータ基板87の下向きの回路実装面87aに予め半田付け88aした状態、即ち、スレッド駆動モータ82とモータ基板87とを電線88で予め接続した状態で、ユニットフレーム62の一方の側面62cから切り込まれたモータ取付け用切欠き部122にモータ軸82aの外周のボス部82bを横方向から挿入させて、スレッド駆動モータ82をユニットフレーム62の上部に下向きの垂直状に載置し、ユニットフレーム62に下方から挿通された2本の止ネジ123によってネジ止めする。また、モータ基板87をユニットフレーム62の下部に切り起したモータ基板取付台部24の下面に下方から止ネジ125と位置決めピン126とによって位置決めして水平状にネジ止めする。
【0065】
すると、この時、スレッド駆動モータ82とモータ基板87との間に配線されている電線がユニットフレーム62の一方の側面62cの外側を迂回するようにして配線されてしまい、前述した光学ピックアップユニット61の上昇位置と下降位置との間での矢印g、h方向の昇降動作中に、電線88自体の弛みによって、その電線88の途中の一部がメインシャーシ3の突起物等に不用意に引っかけられて断線される危険があり、著しく安全性に欠けるものとなる。
そこで、電線係止具を別に設けて、その電線係止具で電線88のほぼ中間部をユニットフレーム62の所定位置に係止して、電線88の弛みをなくすようにすることが考えられるが、そうすると、部品点数及び組立工数の増加によるコストアップを招くことになる。
【0066】
そこで、本発明の光ディスクドライブ装置1では、ユニットフレーム62をメインシャーシ3上に弾性的に取り付けるための複数のインシュレータ64のうちの1つを電線係止具に兼用させたものである。
即ち、ユニットフレーム62のスレッド駆動モータ82に最も近い位置に取り付けられるインシュレータ64が嵌合されるほぼΩ形状のインシュレータ嵌合部63がそのユニットフレーム62の一方の側面62cから切り込まれている。そこで、そのインシュレータ嵌合部63の奥位置で、スレッド駆動モータ82側の側面部分に、電線88を挿通するのに必要最小限の大きさである極く小さい電線挿通用切欠き部127をプレス加工しておく。
【0067】
そして、電線88の長さを必要最小限に設定して、前述したように、スレッド駆動モータ82とモータ基板87をユニットフレーム62の上下にネジ止めする際に、同時に電線88のほぼ中間部88bをユニットフレーム62の一方の側面62cからインシュレータ嵌合部63を通して電線挿通用切欠き部127内に挿入する。
そして、この後に、ゴム等の弾性部材によってほぼダルマ形状に成形されているインシュレータ64の上下軸方向のほぼ中央部分に形成されている環状凹部64aによってユニットフレーム62の一方の側面62aからインシュレータ嵌合部63内に弾性に抗して水平状に挿入する。すると、電線挿通用切欠き部127内に上下に挿通されている電線88のほぼ中間部88bがインシュレータ64の上下両円筒状部64b、64cによって上下から弾性的に押圧されて、この電線88のほぼ中間部88bがほぼコ字状に折り曲げられて、ユニットフレーム62の上下両面62d、62eに弾性的に圧着されて係止される。
【0068】
そして、この後、図21に示すように、フランジ付止ネジ66をインシュレータ64の中空部64d内に上方から垂直状に挿入して、メインシャーシ3の水平壁部3aに形成されたネジ係止穴(タッピングネジ穴)128に捩じ込んで、そのフランジ付止ネジ66の上端のフランジ部66bでインシュレータ64を上方から所定圧力で押圧するようにして、そのインシュレータ64を水平壁部3a上にネジ止めする。すると、そのインシュレータ64の上下両円筒状部64b、64cが更に上下から圧縮されて、これら上下両円筒状部64b、64cによってほぼコ字状に折り曲げられた電線88のほぼ中間部88bがユニットフレーム62の上下両面62d、62eにより強固に弾性圧着されて強く係止される。
【0069】
以上により、電線88をユニットフレーム62の面積内で上下に挿通させて、そのユニットフレーム62の上下に配置されているスレッド駆動モータ82とモータ基板87との間に電線88を最短距離で接続させることができ、しかも、その電線88のほぼ中間部88bを電線係止具に兼用された1つのインシュレータ64によってユニットフレーム62の電線係止用切欠き部127内に弾性的に係止して、その電線88の弛みを取り除くことができる。
【0070】
従って、光学ピックアップユニット61の搬送時、光学ピックアップユニット61をメインシャーシ3と昇降駆動フレーム51の上部間に跨がるように組立てる時、更には、光ディスクDのローディング及びイジェクト時において、光学ピックアップユニット61がメインシャーシ3に対して上下方向である矢印g、h方向に昇降駆動される時等において、電線88の中間部88bが他物に不用意に引っかけられて断線される危険をほぼ完全に防止することができて、高い安全性を確保できる。また、インシュレータ64で電線係止具を兼用させたことにより、部品点数及び組立工数の削減によるコストダウンを図ることができると言う特徴が得られる。
【0071】
(8) ・・・ ガイド軸取付け機構の説明
次に、図1、図2、図22〜図29によって、ガイド軸であるステンレス等の金属製のガイド副軸77を搭載フレームであるユニットフレーム62の下面62eに水平状(平行状)に取り付けるためのガイド軸取付け機構131について説明する。
このガイド軸取付け機構131は、ユニットフレーム62の下面62eに設けられていて、ユニットフレーム62の中央開口部75の一側部に偏位された位置で、そのユニットフレーム62の下面62eにガイド副軸77の前後両端部77a、77bをスキャニングセンターPo と平行な水平状態に固定するものである。
【0072】
そして、ユニットフレーム62の下面62eで、中央開口部75の前後両側位置に前後一対の突片132、133がスキャニングセンターPo に対して直角状で、かつ、下面62eに対して垂直状に切り起されていて、これら前後一対の突片132、133の同一側の側面が下面62eに対して垂直状の前後一対の位置決め用基準面134、135に構成されている。但し、前側の突片132のほぼ中央部には角型の貫通穴136が形成されていて、その貫通穴136の左右両側面のうちの一方が位置決め用基準面134に形成されている。そして、ガイド副軸77の前端部77cが突片132の貫通穴136内に矢印q方向から水平状に挿入されて、そのガイド副軸77の前端面77cがユニットフレーム62の下面62eに半抜き加工されたストッパー137に当接されている。
【0073】
そして、ユニットフレーム62の下面62eで、前後一対の突片132、133の近傍位置に金属製等の前後一対の板バネ138、139がそれぞれ位置決めピン140、142と止ネジ141、142によって位置決めされてネジ止めされ、これら一対の板バネ138、139の圧着片138a、139aによってガイド副軸77の前後両端部77a、77bが斜め上方である矢印r方向から弾性的に押圧されて、その前後両端部77a、77bの2点が前後一対の位置決め用基準面134、135とユニットフレーム62の下面62eとの2点にそれぞれ弾性的に強固に圧着されて固定されるように構成されている。なお、後側の板バネ139の圧着片139aの一側部には補助圧着片139bが直角状に形成されていて、この補助圧着片139bはガイド副軸77の後端面77dを矢印q方向に弾性的に押圧して、そのガイド副軸77の前端面77cをユニットフレーム62のストッパー137に矢印q方向から押圧して位置決めしている。
【0074】
そして、ユニットフレーム62のガイド副軸77の後端部77bの真上位置にネジ係止穴(タッピングネジ穴)145が形成されていて、ユニットフレーム62の上面62d側からそのネジ係止穴145に垂直状に捩じ込まれたスキュー調整ネジ146の下端がガイド副軸77の後端部77bの上部に当接されている。そして、突片132の貫通穴136内にはガイド副軸77の位置決め用基準面134とは反対側の側部とガイド副軸77の下部側に隙間147、148が形成されている。そして、ガイド副軸77の前端部77aの上部相当位置にはユニットフレーム62の切欠き部149が形成されている。
そして、ガイド副軸77の前端部77aを圧着する前側の板バネ38のバネ力が強く構成されていて、ガイド副軸77の後端部77bを圧着する後側の板バネ39のバネ力が弱く構成されている。
【0075】
従って、図23に示すように、バネ力が強い前側の板バネ38の圧着片38aでガイド副軸77の前端部77aをユニットフレーム62の下面62eに強く圧着させている状態で、スキュー調整ネジ146を上下方向である矢印s方向に高さ調整すると、そのスキュー調整ネジ146によってガイド副軸77の後端部77bが位置決め用基準面135に沿ってバネ力の弱い後側の板バネ39の圧着片39aに抗して上下方向に移動調整されて、このガイド副軸77がその前端部77aを回動支点にして上下方向である矢印t方向に回動される。そして、ユニットフレーム62に対するガイド副軸77の上下方向の角度調整が行われ、光ディスクDに対する光学ピックアップ71の対物レンズ73の光軸のスキュー調整を行うことができるように構成されている。
【0076】
このように構成されたガイド軸取付け機構131においては、スキュー調整のために、一方の板バネである後側の板バネ39のバネ力を弱くする必要があって、落下試験等にて強い外部衝撃が加えられた時に、図22に1点鎖線で示すように、ガイド副軸77の後端部77b側が、バネ力の弱い後側の板バネ39の圧着片39aに抗して、その圧着片39aを押し開くようにして後側の位置決め用基準面135から離れる方向である矢印u方向に回動して脱落される危険があった。
【0077】
そこで、本発明の光ディスクドライブ装置1では、ガイド副軸77の後端部77b側が位置決め用基準面135から矢印u方向に離れるように脱落することを防止する脱落防止部151をユニットフレーム62に設けたものである。
この際、この脱落防止部151を合成樹脂等で別加工してユニットフレーム62に溶着やネジ止め等にて取り付けることも可能であるが、部品点数及び組立工数の削減によるコストダウンを図る目的で、この脱落防止部151をユニットフレーム62の下面62eに垂直状に切り起した突片152によって脱落防止部151を構成している。
そして、この突片152は前側の板バネ138とストッパー137との間の位置で、ガイド副軸77の側面に対する突片132の位置決め用基準面134側の位置に、その位置決め用基準面134と平行状に形成されていて、ガイド副軸77の後端部77aとの間には極く小さい隙間153が形成されている。
【0078】
従って、本発明の光ディスクドライブ装置1では、ガイド副軸77をユニットフレーム62の下面62eに一対の板バネ138、139によって取り付ける際に、突片132が全く障害物にならず、そのガイド副軸77の取付け作業を従来通りにスムーズに行える。
【0079】
それでいて、落下試験等によって強い外部衝撃が加えられて、図22に1点鎖線で示すように、ガイド副軸77の後端部77bが後側の位置決め用基準面135から離れる方向である矢印u方向に回転して脱落されようとした時には、そのガイド副軸77の前端部77aの側面を突片152に矢印v方向から直ちに当接させて、その突片152によってガイド副軸77の後端部77bの矢印u方向への回転を阻止(防止)することができる。
従って、ガイド副軸77がユニットフレーム62から脱落することを未然に防止することができて、高い安全性を得ることができる。
なお、ユニットフレーム62の下面62eへのガイド主軸76の取付け機構も上記したガイド軸取付け機構131と同等の構造が採用されているので、その説明を省略し、主要部品のみを図示するに留める。
【0080】
(9) ・・・ 光ディスクの脱落防止機構の説明
次に、図30〜図34によって、光ディスクドライブ装置1の垂直使用時に発生し易い光ディスクドライブ装置本体2内での光ディスクDの脱落を防止するための光ディスク脱落防止機構について説明する。
まず、図33及び図34に示すように、この種光ディスクドライブ装置1では、ディスクトレー7の上面7hで、凹所7cの外周位置に間隔を隔てて一体成形した複数、例えば左右対称状の合計4つの小突起162を、その凹所7cの外周縁7iよりも内側の上部位置に配置し、これら4つの小突起162の内側端の内接円163の直径を光ディスクDの直径より少し大きく形成することによって、光ディスクドライブ装置1の水平使用時には、光ディスクDをこれら4つの小突起162間を通して凹所7c内に出し入れすることができる上に、光ディスクドライブ装置本体2の左右両側面のうちの一方を下向きにするようにして、この光ディスクドライブ装置本体2を垂直状に立てて使用する光ディスクドライブ装置1の垂直使用を可能にしている。
【0081】
即ち、この垂直使用時には、光ディスクドライブ装置本体2と一緒にディスクトレー7も垂直状となり、凹所7cも横向きになる。しかし、光ディスクDを4つの小突起162を通すようにして垂直姿勢状態で横方向から凹所7c内に矢印w方向に挿入して、下方である矢印x方向に少しずらせると、その4つの小突起162のうちの2つで、光ディスクDを凹所7c内にほぼ垂直姿勢状態に保持することができる。従って、光ディスクDをディスクトレー7の凹所7c内にほぼ垂直姿勢状態に保持して光ディスクドライブ装置本体2内に矢印a、b方向にローディング及びイジェクトすることができて、光ディスクドライブ装置1の垂直使用が可能になっている。
【0082】
しかし、従来は、図34に示すように、光ディスクドライブ装置1の垂直使用時で、光ディスクドライブ装置本体2内にほぼ垂直姿勢状態でローディングされた光ディスクDに対してスピンドルモータ68のディスクテーブル69を横方向である矢印h、g方向からチャッキング及びチャッキング解除する際に、光ディスクDとディスクテーブル69のセンターがずれて、ディスクテーブル69によって光ディスクDが矢印g方向に押される等の理由等によって、図34に1点鎖線で示すように、光ディスクDがディスクトレー7の凹所7cの外周の複数の小突起162の内周間をすり抜けてその凹所7c外へ矢印g方向へ押し出されて、ディスクトレー7と上カバー5との間の隙間内に脱落してしまうような事故が往々にして発生していた。そして、光ディスクDが一度ディスクトレー7と上カバー5との間の隙間内に脱落してしまうと、その光ディスクDを光ディスクドライブ装置1外へ取り出すことができなくなる上に、その光ディスクDの脱落によって光ディスクDが傷つけられて使用不能になる等の重大事故につながってしまう。
【0083】
本発明の光ディスクドライブ装置1の光ディスク脱落防止機構161は、上記した光ディスクDの脱落を防止するための機構である。
即ち、図30及び図31に示すように、光ディスクドライブ装置1の垂直使用時で、垂直姿勢状態の光ディスクDに対してスピンドルモータ68のディスクテーブル69が横方向である矢印g、h方向からチャッキング及びチャッキング解除される際に、光ディスクDとディスクテーブル69のセンターがずれて、ディスクテーブル69によって光ディスクDが矢印g方向に押されるために、その光ディスクDが複数の小突起162間をすり抜けて、凹所7c外まで矢印g方向へ移動することを防止するための複数、例えば、3つの脱落防止部164、165、166を設けたものである。
そして、これらの脱落防止部164、165、166は光ディスクDのスピンドルモータ68側とは反対側の側面Dbが当接されるディスク側面当接部164a、165a、166aと、光ディスクDの外周面Dcが当接されるディスク外周当接部164b、165b、166bとがほぼ直角状に形成されている。
【0084】
そして、これら3つの脱落防止部164、165、166のうちの2つの脱落防止部164、165は、光ディスクドライブ装置本体2内におけるスピンドルモータ68の中心O1を通る垂直基準線位置P11に対して後方側である矢印a方向側にオフセット量S1分オフセットされた位置P12の上下両方向からほぼ対向された状態に配置されている。また、残りの脱落防止部166はスピンドルモータ68の中心O1を通る水平基準位置P13上でその中心O1から前方側である矢印b方向側にオフセット量S2分オフセットされた位置に後方に向けられて配置されている。
そして、2つの脱落防止部164、165はメインシャーシ3の左右一対の垂直壁部3b又は上カバー5等の固定部にプレス加工等にて形成されていて、1つの脱落防止部166はディスクトレー7等の可動部又は上カバー5、メインシャーシ3等の固定部に樹脂成形又はプレス加工等にて形成されている。
【0085】
このように構成された本発明の光ディスクドライブ装置1における光ディスク脱落防止機構161によれば、光ディスクドライブ装置1の垂直使用時における光ディスクDに対するディスクテーブル69の横方向からのチャッキング及びチャッキング解除時に、光ディスクDが矢印g方向に押されて、4つの小突起162間をすり抜けて凹所7c外へ矢印g方向に飛び出したとしても、3つの脱落防止部164、165、166のディスク側面当接部164a、165a、166aで光ディスクDの記録面Ddとは反対側の側面Dbを受け止めて、一定以上の飛び出しを防止する。
そして、その飛び出された光ディスクDが自重で下方へ少し下がったところで3つの脱落防止部164、165、166のディスク外周当接部164b、165b、166bのうちの2つ、164bと166b又は165bと166bで光ディスクDの外周面Dcの2点を受け止めて、この光ディスクDをスピンドルモータ68の中心O1に自動的にセンターリングすることができる。
【0086】
以上のように、この光ディスク脱落防止機構161によれば、光ディスクDの凹所7cから矢印g方向への大きな飛び出しの防止効果と、スピンドルモータ69の中心O1への光ディスクDの自動センターリング効果とを発揮することができて、光ディスクDを再び凹所7c内に確実に戻し込むことができる。従って、光ディスクDが光ディスクドライブ装置本体2内で、ディスクトレー7と上カバー5との間の隙間内に脱落して、その光ディスクDを光ディスクドライブ装置1外へ取り出すことができなくなったり、光ディスクDの記録面Ddが傷つけられて使用不能になる等の重大事故を未然に防止することができ、高い安全性を確保できる。
【0087】
なお、このディスク脱落防止機構161の3つの脱落防止部164、165、166は図32に示すように、ディスク外周当接部164b、165b、166bを省略して、ディスク側面当接部164a、165a、166aのみで構成してもよい。但し、この場合は、スピンドルモータ68の中心にO1に対する光ディスクDの自動センターリング機能は得られない。
【0088】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例えば、本発明は光ディスク以外の各種のディスク状記録媒体を記録及び/又は再生する各種のディスクドライブ装置に適用可能である。
【0089】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明のディスクドライブ装置は、ディスクトレーがディスクドライブ装置本体外に最大限に引き出された状態で、そのディスクトレー上に所定の荷重(10kg)が加えられても、そのディスクトレーの一方のガイドレール部で、そのディスクトレーの後端部に形成された切欠き部に隣接されているために剛性が著しく弱められている後端部分が一方のガイド溝の内側へ脱落されることを脱落防止部によって未然に防止することができるようにしたので、ディスクドライブ装置の安全性、高信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した光ディスクドライブ装置の実施の形態を説明する光学ピックアップユニット部分の平面図である。
【図2】 図1の底面底面図である。
【図3】 図1のA−A矢視での側面図であって、光学ピックアップユニットの上昇状態を示した図面である。
【図4】 図1のA−A矢視での側面図であって、光学ピックアップユニットの下降状態を示した図である。
【図5】 メインシャーシ内にディスクトレーがローディングされた状態を示した平面図である。
【図6】 ディスクトレーの底面図である。
【図7】 図6のB−B矢視での断面図である。
【図8】 図6のC−C矢視での断面図である。
【図9】 図6のD−D矢視での断面図である。
【図10】 ローディング機構における光学ピックアップユニットの上昇時におけるスライドカム、昇降駆動フレーム及びローディングギアユニットの位置関係を示した平面図である。
【図11】 図10のE−E矢視での断面図である。
【図12】 図10のF−F矢視での断面図である。
【図13】 ローディング機構における光学ピックアップユニットの下降時におけるスライドカム、昇降駆動フレーム及びローディングギアユニットの位置関係を示した図面である。
【図14】 図13のG−G矢視での断面図である。
【図15】 図13のH−H矢視での断面図である。
【図16】 イマージェンシーイジェクト機構を説明する一部切欠き平面図及びI−I断面図である。
【図17】 ディスクトレーの荷重試験を説明する一部切欠き側面図である。
【図18】 荷重試験時におけるメインシャーシからのディスクトレーの脱落を防止する機構を説明する断面図である。
【図19】 荷重試験時におけるメインシャーシからのディスクトレーの脱落原因を説明する断面図である。
【図20】 電線弛み防止機構を説明する斜視図である。
【図21】 電線弛み防止機構を説明する一部切欠き側面図である。
【図22】 ガイド軸取付け機構を説明する底面図である。
【図23】 図22のJ−J矢視での断面図である。
【図24】 図22のK−K矢視での断面図である。
【図25】 図22のM−M矢視での断面図である。
【図26】 図22のN−N矢視での断面図である。
【図27】 図22のO−O矢視での断面図である。
【図28】 図22のP−P矢視での断面図である。
【図29】 図22のQ−Q矢視での断面図である。
【図30】 光ディスクドライブ装置の垂直使用時に機能する光ディスク脱落防止機構を説明する側面図である。
【図31】 図31のR−R矢視での断面図である。
【図32】 同上の光ディスク脱落防止機構の変形例を説明する図31と同様の断面図である。
【図33】 従来の光ディスクドライブ装置の垂直使用時におけるディスクトレーへの光ディスクの垂直保持構造を説明する側面図である。
【図34】 従来の光ディスクドライブ装置の垂直使用時における光ディスクドライブ装置本体内での光ディスクの脱落の様子を説明する図33のS−S矢視での断面図である。
【図35】 光ディスクドライブ装置の外観を説明する斜視図である。
【図36】 光ディスクドライブ装置のローディングギアユニットの組立てを説明する斜視図である。
【図37】 光ディスクドライブ装置のスライドカムの組立てを説明する斜視図である。
【図38】 光ディスクドライブ装置の昇降駆動フレームの組立てを説明する斜視図である。
【図39】 光ディスクドライブ装置の光学ピックアップユニットの組立てを説明する斜視図である。
【図40】 光ディスクドライブ装置のディスクトレーの組立てを説明する斜視図である。
【図41】 光ディスクドライブ装置のディスククランパーユニットの組立てを説明する斜視図である。
【図42】 光ディスクドライブ装置のディスククランパーの組立てを説明する斜視図である。
【図43】 光ディスクドライブ装置の上カバーの組立てを説明する斜視図である。
【符号の説明】
1はディスクドライブ装置である光ディスクドライブ装置、3はメインシャーシ、3hはメインシャーシのガイド溝部、7はディスクトレー、7dはディスクトレーの後端部、7fはディスクトレーの切欠き部、7gはディスクトレーのガイドレール部、111はディスクトレー脱落防止機構、112は脱落防止部、113は突片である。

Claims (2)

  1. 合成樹脂で成形され、ディスク状記録媒体が載置されるほぼ円形状の凹所と、左右両側に形成された左右一対のガイドレール部と、後端の一側部に偏位された位置に形成された切欠き部とを備えたディスクトレーと、
    ディスクドライブ装置本体内のメインシャーシの左右両側壁部の内側に形成されて、上記ディスクトレーの左右一対のガイドレール部を案内することによってそのディスクトレーをディスクドライブ装置本体内に対してローディング及びイジェクトすることができるようにした左右一対のガイド溝部とを備えたディスクドライブ装置において、
    上記ディスクトレーが上記ディスクドライブ装置本体外に最大限に引き出された状態で、そのディスクトレー上に所定の荷重が加えられた時に、そのディスクトレーの上記切欠き部側のガイドレール部が上記メインシャーシのそのガイド溝部の内側へ湾曲して脱落されることを防止する脱落防止部を備えた
    ことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 上記メインシャーシが板金で形成されていて、上記脱落防止部がそのメインシャーシから切り起された突片で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
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