JP2002100094A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2002100094A JP2000291974A JP2000291974A JP2002100094A JP 2002100094 A JP2002100094 A JP 2002100094A JP 2000291974 A JP2000291974 A JP 2000291974A JP 2000291974 A JP2000291974 A JP 2000291974A JP 2002100094 A JP2002100094 A JP 2002100094A
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青山  隆
Shoichi Usui
正一 碓井
Hiroyuki Hasegawa
裕之 長谷川
Kiyoshi Omori
清 大森
Hitoshi Taniguchi
仁志 谷口
Harumichi Nayuki
晴充 名雪
Akio Ishiwatari
明男 石渡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクトレーをディスクドライブ装置本体
外に最大限に引き出した状態で、そのディスクトレー上
に所定の荷重(10kg)を加えても、ディスクトレー
の一方のガイドレール部の切欠き部に隣接する後端部分
がガイド溝部から内側へ脱落してしまうことを未然に防
止すること。 【解決手段】 合成樹脂製のディスクトレー7のガイド
レール部7gに切欠き部7fが隣接されて形成されてい
るものにおいて、そのガイドレール部7gが挿入される
メインシャーシ3のがイド溝部3hの内側開放部3kに
メインシャーシ3から切り起した突片113を設けたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVD等の
光ディスクの記録及び/又は再生を行うトレー方式の光
ディスクドライブ装置等に適用するのに最適なディスク
ドライブ装置に関し、特に、ディスクトレーがディスク
ドライブ装置本体外に最大限に引き出された状態で、そ
のディスクトレーに所定の荷重が加えられた時に、ディ
スクトレーの脱落を防止するための構造に関する技術分
野に属するものである。
【0002】従来から、トレー方式の光ディスクドライ
ブ装置では、合成樹脂で成形されたディスクトレーの上
面にほぼ円形状の凹所を一体成形し、そのディスクトレ
ーの左右両側に左右一対のガイドレール部を平行状に一
体成形し、そのディスクトレーの後端の一側部に偏位さ
れた位置にほぼU字形状の切欠き部を形成し、光ディス
クドライブ装置本体内のメインシャーシの左右両側壁部
の内側に左右一対のガイド溝部を平行状に形成して、デ
ィスクトレーの左右一対のガイドレール部をメインシャ
ーシの左右一対のガイド溝部内に挿入して、これら左右
一対のガイド溝部でディスクトレーの左右一対のガイド
レール部を案内することによってディスクトレーを光デ
ィスクドライブ装置本体内に対して水平状にローディン
グ及びイジェクトすることができるように構成されてい
る。
【0003】この際、ディスクトレーの後端の一側部に
偏位された位置に形成された切欠き部は、ディスクトレ
ーを光ディスクドライブ装置本体内に完全にローディン
グした時に、光ディスクドライブ装置本体内に搭載され
ている光学ピックアップのスレッド駆動モータにディス
クトレーが干渉されることがないようにするための逃げ
用の切欠き部であり、この切欠き部を形成することによ
って光ディスクドライブ装置の小型化及び薄型化を実現
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ディスクトレ
ーの後端の一側部に切欠き部を形成したことにより、合
成樹脂で成形されているディスクトレーの左右一対のガ
イドレール部のうちの、一方のガイドレール部の切欠き
部に隣接する後端部分の剛性が著しく弱められていて、
ディスクトレーを光ディスクドライブ装置本体外へ最大
限に引き出した状態で、そのディスクトレー上に所定の
荷重を加える荷重試験を行ったところ、10kg以下の
荷重を加えた時点で、一方のガイドレール部の切欠き部
に隣接する後端部分が湾曲してガイド溝から内側へ脱落
してしまうことが判明した。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ディスクトレーをディスクドライ
ブ装置本体外に最大限に引き出した状態で、そのディス
クトレー上に所定の荷重(10kg)を加えても、ディ
スクトレーの一方のガイドレール部の切欠き部に隣接す
る後端部分がガイド溝部から内側へ脱落してしまうこと
を未然に防止することができるようにしたディスクドラ
イブ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスクドライブ装置は、合成樹脂で成形
されたディスクトレーの左右両側に形成した左右一対の
ガイドレール部をディスクドライブ装置本体内のメイン
シャーシの左右両側壁部の内側に形成された左右一対の
ガイド溝部内に挿入して、ディスクトレーをディスクド
ライブ装置本体内に対してローディング及びイジェクト
するように構成し、ディスクトレーの後端の一側部に偏
位された位置に形成した切欠き部でディスクトレーをデ
ィスクドライブ装置本体内のスレッド駆動モータに対し
て逃げることができるようにしたディスクドライブ装置
において、ディスクトレーがディスクドライブ装置本体
外に最大限に引き出された状態で、そのディスクトレー
上に所定の荷重(10kg)が加えられた時に、ディス
クトレーの一方のガイドレール部で切欠き部に隣接して
いるために剛性が著しく弱められている後端部分が一方
のガイド溝の内側へ脱落されないような脱落防止具を備
えたものである。
【0007】上記のように構成された本発明のディスク
ドライブ装置は、ディスクトレーがディスクドライブ装
置本体外に最大限に引き出された状態で、そのディスク
トレー上に所定の荷重(10kg)が加えられても、そ
のディスクトレーの一方のガイドレール部で、そのディ
スクトレーの後端部に形成された切欠き部に隣接されて
いるために剛性が著しく弱められている後端部分が一方
のガイド溝の内側へ脱落されることを脱落防止部によっ
て未然に防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をトレー方式の光デ
ィスクドライブ装置に適用した実施の形態を以下の順序
で説明する。 (1) ・・・ 光ディスクドライブ装置の概要説明 (2) ・・・ メインシャーシ及びディスクトレーの
説明 (3) ・・・ 光学ピックアップユニットの説明 (4) ・・・ ローディング機構の説明 (5) ・・・ イマージェンシーイジェクト機構の説
明 (6) ・・・ 荷重試験時におけるディスクトレーの
脱落防止機構の説明 (7) ・・・ 駆動モータとモータ基板の間に接続さ
れた電線の弛み防止機構の説明 (8) ・・・ ガイド軸取付け機構の説明 (9) ・・・ 光ディスク脱落防止機構の説明
【0009】(1) ・・・ 光ディスクドライブ装置
の概要説明 まず、図35〜図43によって、ディスクドライブ装置
である光ディスクドライブ装置1の概要について説明す
ると、この光ディスクドライブ装置1の光ディスクドラ
イブ装置本体2は、板金でプレス加工されたメインシャ
ーシ3と、合成樹脂で成形されたフロントパネル4と、
板厚が薄めの板金で形成された上カバー5とによって扁
平な箱型に構成されている。そして、フロントパネル4
の上部側に形成された横長の開口であるトレー出入口6
から矢印a、b方向に水平状に出し入れされるディスク
トレー7によってディスク状記録媒体である光ディスク
Dが光ディスクドライブ装置本体2内に矢印a、b方向
にローディング及びイジェクトされるように構成されて
いる。そして、フロントパネル4の下部側にはメモリス
ティック(ソニー株式会社の商品名)等のフラッシュメ
モリが内蔵されたカード型記録媒体の挿入口8、イジェ
クト釦9、ボリューム10、ヘッドホンジャック11、
イマージェンシーイジェクト用穴12、動作状態表示用
LED(発光ダイオード)13等が配置されている。
【0010】そして、図36に示すように、メインシャ
ーシ3は鉄板等の厚手の板金でプレス加工されたもので
あって、このメインシャーシ3には水平壁部3aと、そ
の水平壁部3aの左右両側と後端から上方に垂直状に立
ち上げられた左右一対の垂直壁部3bと後端側垂直壁部
3cとが備えられていて、左右一対の水平壁部3aの前
端側が前端開放部3dによって開放されている。そし
て、その水平壁部3aのほぼ中央部には方形状で大型の
中央開口部3eが形成されている。また、水平壁部3a
の外周から下方に立ち下げられた複数のスタンド部3f
も備えられている。
【0011】そして、このメインシャーシ3内に組み込
まれるユニットや部品等としては、ローディング機構2
1を構成するローディングギアユニット22、スライド
カム41、昇降駆動フレーム51、ピックアップユニッ
トである光学ピックアップユニット61やディスククラ
ンパーユニット91等がある。そして、スライドカム4
1、昇降駆動フレーム51、光学ピックアップユニット
61のピックアップ搭載フレームであるユニットフレー
ム62等はメインシャーシ3と同様に板金等の厚手の板
金によってプレス加工されていて、ディスククランパー
ユニット91のクランパー支持フレーム92は板金等の
薄手の板金でプレス加工されている。
【0012】ここで、光ディスクドライブ装置本体2の
組立て順序について説明すると、まず、図36及び図3
7に示すように、メインシャーシ3の水平壁部3aの前
端側の搭載位置P1にローディングギアユニット22を
上方から嵌め込む。この際、ローディングギアユニット
22は入力プーリ23と、その入力プーリ25にゴムベ
ルト24を介して連動されたギア付プーリ25と、その
ギア付プーリ25に連動された減速ギアである中間ギア
26と出力ギアである全周ギア27及び扇形ギア28と
によって構成されていて、これら入力プーリ23、ギア
付プーリ25、中間ギア26、全周ギア27及び扇形ギ
ア28の合計5枚のギア部品をメインシャーシ3の水平
壁部3a上の搭載位置P1上に垂直状に取り付けられて
いるモータ軸29及び3本の支軸31、32、33に上
方から挿入するように嵌め込む。この際、全周ギア27
と扇形ギア28は同一の支軸33に上下2段に重ねられ
て嵌め込まれている。なお、図12及び図15に示すよ
うに、モータ軸29は水平壁部3aの下部にネジ止めさ
れたローディングモータ30のモータ軸である。
【0013】次に、図37〜図39に示すように、スラ
イドカム41をローディングギアユニット22の上部に
上方から嵌め込んで、その一部をメインシャーシ3の中
央開口部3e内の前端側に挿入する。この際、スライド
カム41は水平板部41aとその水平板部41aの後端
から下方に垂直状に折り曲げられた垂直板部41bとに
よって側面形状がL型に形成されている。そこで、この
スライドカム41の水平板部41aに形成された合計3
本のガイド溝42を水平板部41a上に垂直状に切り起
された2本のガイド突起43と1本の支軸31の上端に
上方から嵌合させて、垂直板部41bを中央開口部3e
内の前端側に垂直状に挿入する。すると、このスライド
カム41は2本のガイド突起43と1本の支軸31の上
端部分に形成されている溝部44で水平状に支持され
て、ディスクトレー87のローディング及びアンローデ
ィング方向である矢印a、b方向に対して直角な横方向
である矢印c、d方向に水平にスライド自在に組み立て
られる。そして、図10〜15に示すように、このスラ
イドカム41の垂直板部41bの一端側の前面に一体に
プレス加工されたラック45がローディングギアユニッ
ト22の全周ギア26の下部の扇形ギア28に噛合可能
になる。なお、このスライドカム41の水平板部41a
の左右両端部分の上部には左右一対のガイドピン46が
垂直状に固着されていて、図12及び図14に示すよう
に垂直板部41bにはほぼZ形の左右一対のカム溝47
が平行状に形成されている。
【0014】次に、図38及び図39に示すように、昇
降駆動フレーム51を中央開口部3eの前端側の組込み
位置P2に嵌め込んで、その昇降駆動フレーム51をメ
インシャーシ3に上下方向である矢印c、d方向に回動
自在に取り付けると共に、スライドカム41で昇降駆動
フレーム51をその矢印e、f方向に駆動できるように
連結する。この際、この昇降駆動フレーム51は、水平
板部51aと、その水平板部51aの左右両側から後方
へ平行状に延出された左右両側アーム部51bと、その
水平板部51aの前端から上方に垂直状に立ち上げられ
た高さが低い前端縁部51cとによって平面形状がほぼ
コ字状に形成されている。そして、左右両側アーム部5
1bの後端部の左右両側と、前端側の左右両側とにそれ
ぞれ同一中心状に配置された左右各一対の支点ピン52
とガイドピン53が水平状に突設されている。そして、
前端縁部51cの前面には左右一対のカム従動ピン54
が水平状に突設されている。
【0015】そこで、左右一対の支点ピン52とガイド
ピン53をメインシャーシ3の中央開口部3eの左右両
側から下方に垂直状に立ち上げられている左右一対の内
側垂直壁部3gに形成されている左右一対の支点ピン嵌
合穴55と、左右一対の円弧状ガイド溝56に嵌め込ん
で、昇降駆動フレーム51をメインシャーシ3にその左
右一対の支点ピン52を中心に上下方向である矢印c、
d方向に回動自在に取り付ける。そして、この後、後述
するように、左右一対のカム従動ピン54をスライドカ
ム41の垂直板部41bに形成されている左右一対のほ
ぼZ形のカム溝47の上端部47a内に挿入して係合さ
せる。
【0016】すると、スライドカム41の矢印c、d方
向のスライド運動によって左右一対のカム従動ピン54
が左右一対のカム溝47によって上下方向である矢印
e、f方向に昇降駆動されて、昇降駆動フレーム51が
左右一対の支点ピン52を中心に中央開口部3e内で矢
印e、f方向に昇降駆動されるように、これらスライド
カム41と昇降駆動フレーム51とが連結される。
【0017】次に、図39及び図40に示すように、光
学ピックアップユニット61のユニットフレーム62の
後端部62aと前端部62bの左右両側部に形成されて
いる左右各一対、合計4つのインシュレータ嵌合部63
に、ゴム等の弾性部材によってほぼダルマ形状に成形さ
れているそれぞれ左右一対、合計4つのインシュレータ
64、65をこれらの中間部によって垂直状に嵌合させ
る。そして、後端側の左右一対のインシュレータ64の
中心に上方から挿通した左右一対のフランジ付止ネジ6
6、67をメインシャーシ3の水平壁部3aの中央開口
部3eの後端側の上部の搭載位置P3に上方から捩じ込
んで取り付けるようにして、そのユニットフレーム62
の後端部62aをメインシャーシ3の水平壁部3aの後
端側の上部に左右一対のインシュレータ64を介して弾
性的に取り付ける。また、前端側の左右一対のインシュ
レータ65の中心に上方から挿通した左右一対の止ネジ
67を昇降駆動フレーム51の水平板部51aの上部の
搭載位置P4に上方から捩じ込んで取り付けるようにし
て、そのユニットフレーム62の前端部62bを昇降駆
動フレーム51の上部に左右一対のインシュレータ13
4を介して弾性的に取り付ける。
【0018】以上により、光学ピックアップユニット6
1がメインシャーシ3の中央開口部3e内で、メインシ
ャーシ3の水平壁部3aの後端側と、昇降駆動フレーム
51との上部間に跨がるようにして合計4つのインシュ
レータ64、65を介して弾性的に取り付けられる。そ
して、昇降駆動フレーム51の矢印e、f方向の昇降駆
動によつて、光学ピックアップユニット131が後端側
の左右一対のインシュレータ64を回動支点として、矢
印g、h方向にスイング運動によって昇降駆動すること
ができるように組立てられる。
【0019】次に、図40及び図41に示すように、デ
ィスクトレー7をメインシャーシ3の前端開放部3dか
ら水平壁部3aの上部の左右両側位置に矢印a方向から
水平状に挿入して取り付ける。この際、ディスクトレー
7は合成樹脂によって成形されていて、水平状のトレー
本体7aの前端に垂直状で横長形状のトレーフロントパ
ネル7bが一体に結合されている。そして、トレー本体
7aの前端側の上部にほぼ円形状の凹所7cが形成され
ていて、その凹所7cの中央部から後端部7d側に向け
てトレーセンターに沿った大型の長穴である底面開口部
7eが形成されている。また、後端部7dの一側部には
後述するスレッド移動機構81のスレッド駆動モータ8
2に対する逃げ用の切欠き部7fが形成されている。そ
して、トレー本体7aは前後方向(矢印a、b方向)に
対して直角な方向の断面形状が下向きの浅いほぼコ字状
に形成されていて、そのトレー本体7aの左右両側で、
最下端位置に沿って左右一対の平行状のガイドレール部
7gが一体成形されている。
【0020】そこで、このディスクトレー7の左右一対
のガイドレール部7gをメインシャーシ3の左右一対の
垂直壁部3bの内側で、水平壁部3aの左右両側位置上
に形成されている左右一対のガイド溝部3h内に矢印a
方向に水平状に挿入する。すると、ディスクトレー7が
ローディングギアユニット22及びスライドカム41の
上部を左右方向に跨ぐようにして、メインシャーシ3内
に矢印a方向に水平状に挿入されて取り付けられる。そ
して、メインシャーシ3内に矢印a方向から挿入された
ディスクトレー7の下面に形成されている後述するラッ
ク及びガイド溝がローディングギアユニット22の全周
ギア27とスライドカム41のガイドピン46の1つに
噛合及び挿入されることになる。
【0021】次に、図41及び図42に示すように、メ
インシャーシ3の左右一対の垂直壁部3bに水平状に折
り曲げ加工されている左右一対のディスククランパーユ
ニット取付け部3iの上部に、ディスククランパーユニ
ット91のディスククランパー支持フレーム92の左右
両端部92aを水平状に載置して、左右各一対の位置決
めピン93と止ネジ94によって位置決めしてネジ止め
する。そして、ディスククランパー支持フレーム92の
中央部に形成されている円形凹所95内に合成樹脂で成
形された円板状のディスククランパー96が挿入され
て、このディスククランパー96が円形凹所95内に回
転自在及び上下方向に移動自在となるように遊びを有す
る状態で水平状に支持されている。そして、ディスクク
ランパー96が光学ピックアップユニット61のスピン
ドルモータ68の真上位置に遊びを有する状態で水平状
に架設されている。
【0022】そして、次に、図43に示すように、鉄板
等の薄手の板金で下向きのほぼコ字状にプレス加工され
ている上カバー5をメインシャーシ3の左右一対の垂直
壁部3b及び後端の垂直壁部3cの外側に被せるように
して、その上カバー5をメインシャーシ3に上方から嵌
め込んで、その上カバー5をメインシャーシ3に係止爪
構造やネジ止め等によって取り付ける。そして、最後
に、図35に示すように、合成樹脂で成形されているフ
ロントパネル4をメインシャーシ3の左右一対の垂直壁
部3bの前端部の外側及び上カバー5のコ字状の前端部
の外側に嵌め込んで複数の係止部(図示せず)によって
係止すれば、図34に示された光ディスクドライブ装置
1の組立てが完了する。
【0023】ところで、この光ディスクドライブ装置1
は、光ディスクDのローディング時には、光ディスクド
ライブ装置本体2外に矢印b方向にイジェクトされてい
るディスクトレー7の凹所7c内に光ディスクDを水平
状に載置する。そして、ディスクトレー7のトレーフロ
ントパネル7bを矢印a方向に軽く押すと、ローディン
グスイッチがONされて、ローディング機構21のロー
ディングモータ30が正回転駆動されて、ローディング
ギアユニット22の全周ギア27が正回転駆動される。
すると、全周ギア27によってディスクトレー7の後述
する直線ラック16が駆動されて、ディスクトレー7が
光ディスクドライブ装置本体2内の矢印a方向にローデ
ィングされて、光ディスクDが光学ピックアップユニッ
ト61のスピンドルモータ68の真上位置で、ディスク
クランパー96の真下位置まで取り込まれる。
【0024】そして、ディスクトレー7のローディング
が完了すると、全周ギア27がディスクトレー7の直線
ラック16から外れて、ディスクトレー7が後述する位
置決め手段によってローディング完了位置にそのまま位
置決めされると共に、スライドカム41のラック45が
ローディング機構21の扇形ギア28に噛合され、この
扇形ギア28によってスライドカム41が図38の位置
で矢印d方向にスライド駆動される。
【0025】すると、スライドカム41の左右一対のカ
ム溝47によって昇降駆動フレーム51の左右一対のカ
ム従動ピン54が上昇駆動されて、昇降駆動フレーム5
1が左右一対の支点ピン52を中心に図39で矢印e方
向に回動駆動されて、光学ピックアップユニット61が
後端側の左右一対のインシュレータ64を中心にして、
図40で矢印g方向に上昇されて、光学ピックアップユ
ニット61のスピンドルモータ68の上端のディスクテ
ーブル69上に光ディスクDがディスククランパー96
によってチャッキングされて、その光ディスクDがディ
スクトレー7の凹所7cの上方に水平状に浮上される。
そして、この時点でローディングモータ30が自動停止
する。
【0026】そして、ホストコンピュータからの記録及
び/又は再生の指令信号が入力されて、後述するスピン
ドルモータ68によって光ディスクDが回転駆動され、
光学ピックアップユニット61の光学ピックアップ71
によって光ディスクDのデータの記録及び/又は再生が
行われる。
【0027】そして、光ディスクDのデータの記録及び
/又は再生の終了後に、イジェクト釦9が押されると、
ローディングモータ30が逆回転駆動されて、ローディ
ングギアユニット22の全周ギア27及び扇形ギア28
が逆回転駆動される。すると、ローディング時の逆動作
で、スライドカム41が図39で矢印c方向にスライド
駆動されて、昇降駆動フレーム51が図39で矢印f方
向に回動駆動されて、光学ピックアップユニット61が
図40で矢印h方向に下降駆動される。そして、ディス
クテーブル69がディスククランパー96から下方へ離
脱されて、光ディスクDがディスクトレー7の凹所7c
内に載置される。そして、この後、ローディングギアユ
ニット22の全周ギア27によってディスクトレー7が
図35で矢印b方向にイジェクトされて、光ディスクD
が光ディスクドライブ装置本体2外へ取り出されるよう
に構成されている。
【0028】(2) ・・・ メインシャーシ及びディ
スクトレーの説明 次に、図5〜図9によって、メインシャーシ3及びディ
スクトレー7について説明する。前述したように、ま
ず、ディスクトレー7は合成樹脂によって成形されてい
て、水平状のトレー本体7aの前端に垂直状で横長形状
のトレーフロントパネル7bが一体に結合されている。
そして、トレー本体7aの前端側の上部にほぼ円形状の
凹所7cが形成されていて、その凹所7cの中央部から
後端部7d側に向けてトレーセンターに沿った大型の長
穴である底面開口部7eが形成されている。また、後端
部7dの一側部には後述するスレッド移動機構81のス
レッド駆動モータ82に対する逃げ用の切欠き部7fが
形成されている。そして、トレー本体7aは前後方向
(矢印a、b方向)に対して直角な方向の断面形状が下
向きの浅いほぼコ字状に形成されていて、そのトレー本
体7aの左右両側で、最下端位置に沿って左右一対の平
行状のガイドレール部7gが一体成形されている。そし
て、このディスクトレー7の上面で後端部7dの近傍位
置で、他方の側部側に偏位された位置にストッパー用突
起7hが一体成形されていて、その後端部7dの他方の
側部側に偏位された位置には弾性アーム部7iが一体成
形されている。
【0029】そして、このディスクトレー7の底面で、
左側(図6で矢印c方向側を言う)のガイドレール部7
gの下面に沿ってトレーセンターと平行な矢印a、b方
向の直線ガイド溝部15が一体成形されていて、その直
線ガイド溝部15がの右横(図6で矢印d方向側の横位
置を言う)に沿って直線ラック16と直線ガイド溝部1
7が平行状に一体成形されている。なお、直線ガイド溝
部17の前端側(図6で矢印b方向側を言う)にはほぼ
45°に傾斜された傾斜ガイド溝部18を介して直角状
に屈曲された直角ガイド溝部19が一体に接続された形
状に一体成形されている。また、ディスクトレー7の底
面で右側(図6で矢印d方向側を言う)の位置には傾斜
ガイド溝部18及び直角ガイド溝部19と同じ形状で、
かつ、同一位相状態の傾斜ガイド部18aと直角ガイド
溝部19aが一体成形されていて、その傾斜ガイド部1
8aの後端(図6で矢印a方向側の端部を言う)は開放
部18bによって開放されている。
【0030】そして、図5及び図9に示すように、この
ディスクトレー7はメインシャーシ3の前端開放部3d
から左右一対のガイド溝部3h内に左右一対のガイドレ
ール部7gを矢印a方向に挿入させるようにして、その
メインシャーシ3の水平壁部3a上に水平状に挿入され
ている。そして、前述したように、板金でプレス加工さ
れているメインシャーシ3の左右一対のガイド溝部3h
は水平壁部3aの左右両端と、左右一対の垂直壁部3b
と、その左右一対の垂直壁部3bから内側に水平状に切
り起された複数の突片3jとによってコ字状に囲まれた
左右対称状の空間内に形成されている。従って、これら
左右一対のガイド溝部3hの内側対向部は開放部3hに
よって開放されている。
【0031】そして、メインシャーシ3の水平壁部3a
の左側の端部(図9で左側の端部を言う)上に絞り加工
等にて一体に形成された副数個(例えば3個)のガイド
ピン部3mが矢印a、b方向に沿った一列状に配置され
ている。そして、この複数のガイドピン部3mによって
ディスクトレー7の左側のガイドレール部7gを案内す
る片側ガイド機構が構成されていて、この片側ガイド機
構によってディスクトレー7がメインシャーシ3に対し
て矢印a、b方向にスムーズにスライドできるように構
成されている。なお、ディスクトレー7の矢印a方向へ
のローディング完了時点では、このディスクトレー7の
弾性アーム部7iがメインシャーシ3の後端垂直壁部3
cに矢印a方向から弾性に抗して押圧されて停止される
ように構成されている。そして、ディスクトレー7のイ
ジェクト完了時点では、このディスクトレー7のストッ
パー用突起7hがクランパー支持フレーム92に一体に
プレス加工されているストッパー部97に矢印b方向か
ら当接されて停止されるように構成されている。
【0032】(3) ・・・ 光学ピックアップユニッ
トの説明 次に、図1〜図4によって、光学ピックアップユニット
61について説明する。前述したように、この光学ピッ
クアップユニット61は板金でプレス加工されたユニッ
トフレーム62の前端部62b側位置にスピンドルモー
タ68が下方からのビス止め方式によって垂直状に固着
されていて、そのスピンドルモータ68のロータの上端
に一体に形成されて回転駆動されるディスクテーブル6
9がユニットフレーム62の上方の所定高さ位置に配置
されている。
【0033】そして、ピックアップ手段である光学ピッ
クアップ71はスレッド72に搭載されていて、このス
レッド72には対物レンズが2軸アクチュエータ73に
よって上向きの垂直状に取り付けられている。そして、
このスレッド72はユニットフレーム62のほぼ中央部
に沿って形成された中央開口部75内に配置されてい
て、ユニットフレーム62の下面に平行状に取り付けら
れたステンレス等の金属製の左右一対のガイド軸である
ガイド主軸76とガイド副軸77によって案内されて矢
印a、b方向に水平移動(シーク動作)されるように構
成されている。そして、スピンドルモータ68及び対物
レンズ73はトレーセンターと同一位相のスキャニング
センターPo 上に配置されている。なお、スレッド72
はガイド主軸76の外周に一対のスラスト軸受72aに
よって遊び(ガタツキ)の全くない状態にスライド自在
に挿通されていて、ガイド副軸77に対してはU型溝7
2b(図26参照)によって遊びを有する状態にスライ
ド自在に係合されている。
【0034】そして、この光学ピックアップユニット6
1にはスレッド移動機構81が取り付けられている。こ
のスレッド移動機構81はユニットフレーム62の右側
端部(図1で矢印d方向側の端部を言う)に沿ってガイ
ド主軸76と平行状に取り付けられていて、スレッド駆
動モータ82と、合計4枚の減速ギアで構成されたギア
トレイン83とを有していて、そのギアトレイン83の
最終段の出力ギアがピニオン84に構成されていて、そ
のピニオン84がスレッド72の右側端部に固着されて
スキャニングセンターPo と平行状に配置されたラック
85に噛合されている。そして、スレッド駆動モータ8
2によってギアトレイン83を介してピニオン84を正
逆回転駆動することにより、そのピニオン84でラック
85を介してスレッド72をガイド主軸76及びガイド
副軸77に沿って矢印a、b方向にシーク駆動されるよ
うに構成されている。
【0035】そして、前述したように、ユニットフレー
ム62の前後両端部62a、62bには、そのユニット
フレーム62の左右両側面62cから切り込まれた合計
4つのほぼΩ形状のインシュレータ嵌合部63が形成さ
れている。そして、ゴム等の弾性部材によってほぼダル
マ形状に成形されている合計4つのインシュレータ6
4、65が、これらの上下軸方向のほぼ中央部分に形成
されている環状凹部64a、65aによってユニットフ
レーム62の合計4つのインシュレータ嵌合部63に左
右両側方から弾性に抗して水平状に挿入されて嵌合され
ている。そして、これらのインシュレータ64、65の
中空部に上方から垂直状に挿通された合計4つのフラン
ジ付止ネジ66、67をメインシャーシ3の水平壁部3
aの後端部と昇降駆動フレーム51に上方から捩じ込ん
で垂直状に取り付けることによって、このユニットフレ
ーム62の後端部62aと前端部62bがメインシャー
シ3の水平壁部3aの後端部分の上部と、昇降駆動フレ
ーム51の上部とにその合計4つのインシュレータ6
4、65を介して弾性的(振動的に浮かされているこ
と)に取り付けられている。
【0036】そして、図3及び図4に示すように、昇降
駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を中心にメ
インシャーシ3に対して上下方向である矢印e、f方向
に回転駆動されることによって、ユニットフレーム62
が上昇されて水平となる上昇位置と斜め前方下方に傾斜
された下降位置との間で後端部62aの左右一対のイン
シュレータ64部分を回動支点にしてメインシャーシ3
に対して矢印g、h方向に上下方向に回転駆動されるよ
うに構成されている。
【0037】(3) ・・・ ローディング機構の説明 次に、図1〜図16によって、ローディング機構21に
ついて説明する。このローディング機構21のローディ
ングギアユニット22は前述したようにローディングモ
ータ30によって入力プーリ23、ゴムベルト24、ギ
ア付プーリ25及び中間ギア26を介して正逆回転駆動
される上下2段の出力ギアである全周ギア27と、扇形
ギア28を備えている。但し、ギア付プーリ25、中間
ギア26、上下2段に重ねられている全周ギア27及び
扇形ギア28は水平壁部3a上に垂直状に固着されてい
る3本の支軸31、32、33の外周に取り付けられて
いる。そして、ディスクトレー駆動機構34が全周ギア
27とディスクトレー7の直線16とによって構成さ
れ、光学ピックアップユニット駆動機構35が扇形ギア
28とスライドカム41のラック45とによって構成さ
れ、ディスクトレー駆動機構34と光学ピックアップユ
ニット駆動機構35との駆動状態を順次自動的に切り替
える差動機構36がディスクトレー7の直線ガイド溝部
17、傾斜ガイド溝部18、18a及び直角ガイド溝部
19、19aとスライドカム41の左右一対のガイドピ
ン46とによって構成されている。なお、図10〜図1
6に示すように、メインシャーシ3の水平壁部3aの前
端部の上部で、全周ギア27の下部位置には扇形ギア2
8のストッパーピン37と、扇形ギア28の位置決め基
準ピン29が絞り加工等によって一体に成形されてい
る。また、中間ギア26の下段の小径ギア26aが全周
ギア27と扇形ギア28に共通に噛合されている。
【0038】そして、図5〜図9に示すように、メイン
シャーシ3の水平壁部3aの上部で、左右両側壁部3b
の内側の左右一対のガイド溝部3h内にディスクトレー
7の左右一対のガイドレール部3gを水平状に挿入させ
るようにして、そのディスクトレー7をメインシャーシ
3内に矢印a方向から挿入することによって、全周ギア
27が直線ラック16に噛合され、スライドカム41の
右側のガイドピン46が直線ガイド溝部17内に挿入さ
れる。
【0039】図11及び図14に示すように、板金のプ
レス加工によってほぼL型に成形されているスライドカ
ム41の垂直板部41bには左右一対のカム溝42が平
行状に形成されていて、これら左右一対のカム溝42は
水平状の上端部42aと、ほぼ45°に傾斜された傾斜
部42bと、水平状の下端部42cとによってほぼZ形
に形成されていて、上端部42aの先端の上部に切り欠
かれた開放部42dが水平板部41aに開放されてい
る。そして、図14に示すように、昇降駆動フレーム5
1の前端の左右一対のカム従動ピン54が左右一対のカ
ム溝42の上端の開放部42dを通して上端部42a内
に水平状に挿入されている。
【0040】ここで、ローディング機構21の動作につ
いて説明すると、まず、ディスクトレー7がメインシャ
ーシ3外へ矢印b方向にイジェクトされた状態では、図
5に1点鎖線で示すように、ストッパー用突起7hがク
ランパー支持フレーム92のストッパー部97に矢印b
方向から当接されて停止されていて、このイジェクト完
了状態では、図6に1点鎖線で示す位置にてローディン
グギアユニット22の全周ギア27が直線ラック16に
噛合されている。そして、このイジェクト完了状態で
は、図13〜図15に示すように、扇形ギア28が矢印
i方向に回転されて停止されていて、この扇形ギア28
がその入力側のギアである中間ギア25の下段の小径ギ
ア26aから矢印i方向に離脱されている。そして、こ
のイジェクト完了状態では、扇形ギア28によってスラ
イドカム41がラック45を介して駆動されて、矢印c
方向にスライドされている。そして、このスライドカム
41の矢印c方向へのスライドによって、昇降駆動フレ
ーム51の左右一対のカム従動ピン54がそのスライド
カム41の左右一対のカム溝42の上端部42aから傾
斜部42bを経て下端部42cまで矢印f方向に下降さ
れ、図4に示すように、光学ピックアップユニット61
が後端部の左右一対のインシュレータ64部分を回動支
点にして下降位置まで矢印h方向に下降されている。
【0041】そこで、前述したように、ディスクトレー
7の凹所7c内に光ディスクDを水平状に載置した後
に、トレーフロントパネル7aが後方である矢印a方向
に軽く押されてローディングスイッチがONされると、
ローディングモータ30が正回転駆動されて、図10〜
図12に示すように、ローディングギアユニット22の
中間ギア26が矢印j方向に正回転駆動されて、その下
段の小径ギア26aによって全周ギア27が矢印k方向
に正回転駆動される。この際、全周ギア27と扇形ギア
28が1つの支軸33の外周に挿入されて水平壁部3a
上に上下2段に重ねられている関係で、矢印k方向に正
回転駆動される全周ギア27の摩擦トルクによって扇形
ギア28も矢印k方向に従動回転されようとするが、図
6に1点鎖線で示すように、スライドカム41の左側の
ガイドピン46がディスクトレー7の直線ガイド溝部1
7内に係合されているために、ラック45を介してその
扇形ギア28の矢印k方向の回転が禁止されている。従
って、この時点では、全周ギア27のみが矢印k方向に
回転駆動される。
【0042】つまり、この時点では、図6に示した差動
機構36によってディスクトレー駆動機構34側がON
となり、光学ピックアップ駆動機構35側がOFFとな
るように切り替えられている。そして、ディスクトレー
駆動機構34を構成している全周ギア27によってディ
スクトレー7の直線ラック16が矢印a方向に駆動され
て、ディスクトレー7がメインシャーシ3の外部のイジ
ェクト完了位置から、図5に示すローディング完了位置
まで矢印a方向に引き込まれて、ディスクトレー7の凹
所7c内に水平状に載置されている光ディスクDがスピ
ンドルモータ68の真上位置まで矢印a方向に取り込ま
れて、ディスクトレー7のローディング動作が終了す
る。
【0043】そして、そのディスクトレー7のローディ
ング動作の終了直前に、図6に示されている差動機構3
6を構成しているスライドカム41の左側のガイドピン
46がディスクトレー7の直線ガイド溝部17内から傾
斜ガイド溝部18内に矢印b方向に相対的に入り込む。
また、この時、スライドカム41の右側のガイドピン4
6もディスクトレー7の右側の傾斜ガイド溝部18a内
に開放部18bから矢印b方向に相対的に入り込む。そ
して、これとほぼ同時に、図6に2点鎖線で示すよう
に、全周ギア27が直線ラック16から矢印b方向に相
対的に離脱して、以後、全周ギア27は空回りすること
になる。すると、この時の左右一対の傾斜ガイド溝部1
8、18aとガイドピン46とによるカム作用によっ
て、左右一対のガイドピン46を介してスライドカム4
1が図13の位置から矢印d方向に少しスライド駆動さ
れて、そのスライドカム41のラック45によって扇形
ギア28が矢印k方向に少し回転駆動され、その扇形ギ
ア28が中間ギア26の下段の小径ギア26aに矢印k
方向から噛合される。
【0044】すると、この時点で、図6に示した差動機
構36によってディスクトレー駆動機構34側がOFF
となり、光学ピックアップ駆動機構35側がONとなる
ように駆動状態が自動的に切り替えられる。そして、中
間ギア26の小径ギア26aによって、全周ギア27を
空回ししながら、扇形ギア28が図11で矢印k方向に
回転駆動される。すると、図10〜図12に示すよう
に、扇形ギア28によってラック45を介してスライド
カム41が矢印d方向に所定のストローク分スライド駆
動され、昇降駆動フレーム51の左右一対のカム従動ピ
ン54がスライドカム41の左右一対のカム溝42の下
端部42cから傾斜部42bを経て上端部42aまで矢
印e方向に上昇駆動される。そして、図3に示すよう
に、昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を
中心に下降位置から上昇位置まで矢印e方向に上昇駆動
されて、光学ピックアップユニット61が後端部の左右
一対のインシュレータ64を回動支点にして下降位置か
ら上昇位置まで矢印g方向に上昇駆動されて、この光学
ピックアップユニット61が水平状態になる。
【0045】すると、スピンドルモータ68のディスク
テーブル69がディスクトレー7の凹所7c内の光ディ
スクDの中心孔Daに下方から嵌合されて、この光ディ
スクDを凹所7c内で上方に少し持ち上げて浮かせる。
そして、これとほぼ同時に、ディスククランパー96が
光ディスクDに上方から圧着されて、光ディスクDがデ
ィスクテーブル69上に水平状にチャッキング(マグネ
ットチャッキング)される。そして、この時点で光ディ
スクDの一連のローディング動作が完了して、ローディ
ング完了検出スイッチによってローディングモータ30
が自動停止される。
【0046】なお、図5に示すように、ディスクトレー
7のメインシャーシ3内への矢印a方向のローディング
動作の完了時点で、そのディスクトレー7の後端部7d
の弾性アーム部7iがメインシャーシ3の後端垂直壁部
3cに矢印a方向から弾性に抗して圧着される。そし
て、この後に、前述したように、扇形ギア28によって
スライドカム41が矢印d方向にスライド駆動されるこ
とによって、図6に2点鎖線で示すように、スライドカ
ム41の左右一対のガイドピン46が左右一対の傾斜ガ
イド溝部18、18aから直角ガイド溝部19、19a
の奥位置まで矢印d方向に入り込んで、ディスクトレー
7が完了停止され、その弾性アーム部7iの弾性反発力
によってディスクトレー7が左右一対のガイドピン46
に対するガタツキの全くない状態に高精度に位置決めさ
れることになる。
【0047】そして、スピンドルモータ68のディスク
テーブル69上への光ディスクDのチャッキング完了後
に、ホストコンピュータから記録及び/又は再生の指令
信号が入力されると、図3及び図5に示すように、光学
ピックアップユニット61のスピンドルモータ68によ
って光ディスクDが高速で回転駆動されると共に、光学
ピックアップ71の対物レンズ73から上向きの垂直状
に出射されたレーザビームのスポットが光ディスクDの
下面に収束される。そして、スレッド移動機構81のス
レッド駆動モータ82の正逆回転駆動によってギアトレ
イン83のピニオン84が正逆回転駆動され、ラック8
5を介してスレッド72がガイド主軸76とガイド副軸
77で案内されて、矢印a、b方向に駆動されて、対物
レンズ73が光ディスクDの内外周方向にシーク駆動さ
れて、光ディスクDに対するデータの記録及び/又は再
生が行われる。
【0048】なお、光ディスクDのデータ記録及び/又
は再生後の光ディスクDのイジェクト時には、フロント
パネル4のイジェクト釦9を押す。すると、前述した光
ディスクDのローディング動作の逆動作が実行される。
即ち、ローディング機構21のローディングモータ30
が逆回転駆動されて、図10に示すように、ローディン
グギアユニット22の中間ギア26が矢印m方向に逆回
転駆動されて、その小径ギア26aによって扇形ギア2
8及び全周ギア27が矢印i方向に逆回転駆動される。
この時、全周ギア27は空回りし、扇形ギア28がラッ
ク45を介してスライドカム41を矢印c方向に駆動し
て、図13及び図14に示すように、スライドカム41
が矢印c方向にスライド駆動される。すると、図4に示
すように、昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン
52を中心に下降位置まで矢印f方向に下降駆動され
て、光学ピックアップユニット61が後端部の左右一対
のインシュレータ64を回動支点にして下降位置まで矢
印h方向に下降駆動される。すると、光ディスクDがデ
ィスクテーブル69及びディスククランパー96からチ
ャッキング解除されて、その光ディスクDがディスクト
レー7の凹所7c上に落し込まれて水平状に載置され
る。
【0049】そして、図13に示すように、スライドカ
ム41が矢印c方向に所定のストローク分スライド駆動
された時に、扇形ギア28が中間ギア26の小径ギア2
6aから離脱されて停止され、以後、その小径ギア26
aによって全周ギア27のみが矢印i方向に逆回転駆動
される。そして、スライドカム41が矢印c方向にスラ
イド駆動されると、図6に示す差動機構36の左右一対
のガイドピン46がディスクトレー7の左右一対の直角
ガイド溝部19、19aから傾斜ガイド溝部18、18
aを経て直線ガイド溝部17及び開放部18bへ至る。
すると、左右一対のガイドピン46と左右一対の傾斜ガ
イド溝部18、18aによるカム作用によって、ディス
クトレー7が矢印b方向に少しスライド駆動されて、デ
ィスクトレー7の直線ラック16が図6に1点鎖線で示
されている全周ギア27に自動的に噛合される。
【0050】すると、この後の全周ギア27の引き続き
の矢印j方向への逆回転駆動によって直線ラック16が
駆動されて、ディスクトレー7が矢印b方向にスライド
駆動されて、このディスクトレー7がメインシャーシ3
内から矢印b方向にイジェクトされる。そして、ディス
クトレー7のストッパー用突起7hがディスククランパ
ー支持フレーム96のストッパー部97に矢印b方向か
ら当接して停止されるイジェクト完了位置までイジェク
トされた時に、イジェクト完了検出スイッチ(図示せ
ず)がONされてローディングモータ30が自動停止さ
れる。
【0051】(4) ・・・ イマージェンシーイジェ
クト機構の説明 次に、図10〜図12、図16及び図35によって、イ
マージェンシーイジェクト機構101について説明す
る。このイマージェンシーイジェクト機構101は、フ
ロントパネル4のイマージェンシーイジェクト用穴2、
チャッキング解除用回転体である扇形ギア28、スライ
ドカム41及び昇降駆動フレーム51によって構成され
ている。そして、特に、図16に示すように、扇形ギア
28は合成樹脂等によって成形されていて、この扇形ギ
ア28の底面28aにほぼ放射状のリブ28bが一体成
形され、そのリブ28bの中間部分(扇形ギア28の中
心に対する偏心位置)にほぼ半円弧状の治具係合用凹部
102が一体成形されている。そして、メインシャーシ
3の水平壁部3aの前端縁で、フロントパネル4に形成
されているイマージェンシーイジェクト用穴12と、扇
形ギア28の底面28aに一体成形されている治具係合
用凹部101との間を矢印a方向に接続する位置に治具
ガイド部103がプレス加工されている。この治具ガイ
ド部103は剪断面形状がほぼV形又はほぼU型に形成
されたV溝又はU溝に形成されていて、この治具ガイド
部103の矢印a方向の先端には扇形ギア28の治具係
合用凹部102に向うように斜め上方に傾斜された治具
ガイド面104が形成されている。
【0052】ところで、このイマージェンシーイジェク
ト機構101は、前述した光ディスクDのデータ記録及
び/又は再生途中等において、停電等にて電源が切断さ
れたために、光ディスクDを手動でイマージェンシーイ
ジェクト(緊急排出)するための機構である。従って、
光ディスクDのデータ記録及び/又は再生途中において
は、図10〜図12に示すように、扇形ギア28が矢印
k方向に回転され、位置決め基準ピン38の近傍位置で
停止され、スライドカム41が右側位置まで矢印d方向
にスライドされていて、図3に示すように、昇降駆動フ
レーム51によって光学ピックアップユニット61が水
平状の上昇位置まで矢印g方向に上昇されている。そし
て、この時、図16に実線で示すように、治具係合用凹
部102がフロントパネル4のイマージェンシーイジェ
クト用穴12のほぼ正面位置で、かつ、そのイマージェ
ンシーイジェクト用穴12に対してやや上方に偏位され
た位置に配置されている。
【0053】そこで、図16に実線で示すように、細い
針金状の治具105をフロントパネル4の外部からイマ
ージェンシーイジェクト用穴12内に矢印a方向に挿入
すると、その治具105の先端105aがメインシャー
シ3の治具ガイド部103内に挿入され、その治具ガイ
ド部103の先端部分の治具ガイド面104で斜め上方
に案内されて、その治具105の先端105aが扇形ギ
ア28の底面28aの治具係合用凹部102に向けて正
確に誘導されて、その治具105の先端105aが治具
係合用凹部102内に正確に係合させる。
【0054】そして、図16に示すように、引き続き治
具105をストロークS1分矢印a方向に押し込むと、
その先端105aで治具係合用凹部102が矢印a方向
に押されて、扇形ギア28が図16に実線で示すローデ
ィング完了位置から図16に1点鎖線で示すストッパー
ピン37に当接される位置まで矢印j方向に手動で回転
操作される。すると、前述した光ディスクDのイジェク
ト時と同様に、扇形ギア28によってラック45を介し
てスライドカム41が図10に示す右側位置から図13
に示す左側位置まで図16に示すストロークS2分矢印
c方向にスライド駆動され、昇降駆動フレーム51を介
して光学ピックアップユニット61が図3に示す上昇位
置から図4に示す下降位置まで矢印h方向に下降駆動さ
れて、光ディスクDがディスクテーブル69及びディス
ククランパー96からチャッキング解除されて、ディス
クトレー7の凹所7c内に受け止められる。
【0055】そして、差動機構36を構成しているスラ
イドカム41の左右一対のガイドピン46とディスクト
レー7の底面の左右一対の傾斜ガイド溝部18、18a
とによるカム作用によって、ディスクトレー7が図16
に示すストロークS3分フロントパネル4のトレー出入
口6から前方である矢印b方向に一定距離だけ押し出さ
れる。従って、この後に、ディスクトレー7のトレーフ
ロントパネル7aに手をかけて、そのディスクトレー7
を矢印b方向に手動で引き出して、光ディスクDをイマ
ージェンシーイジェクト(緊急排出)することができ
る。
【0056】そして、このように構成され、かつ、動作
されるイマージェンシーイジェクト機構101によれ
ば、図16に示すように、メインシャーシ3の水平壁部
3aと扇形ギア28との間の隙間106を最小寸法に設
定して、光ディスクドライブ装置1の薄型を促進しなが
ら、イマージェンシーイジェクト用穴12から矢印a方
向に挿入された治具105の先端105aをその扇形ギ
ア28の治具係合用凹部102に正確に、かつ、容易に
係合させて、光ディスクDの手動操作によるイマージェ
ンシーイジェクト操作を常に確実に行うことができる。
また、メインシャーシ3の水平壁部3aにほぼV形やほ
ぼU形の治具ガイド部103をプレス加工することによ
って、その水平壁部3aの補強効果が得られる等の特徴
がある。
【0057】(6) ・・・ 荷重試験時におけるディ
スクトレーの脱落防止機構の説明 次に、図5〜図9、図17〜図19によって、荷重試験
時において、ディスクトレー7がメインシャーシ3から
脱落することを防止するためのディスクトレー脱落防止
機構111について説明する。まず、この荷重試験は、
図17に示すように、ディスクトレー7をメインシャー
シ3内からイジェクト方向である矢印b方向に最大限に
引き出して、そのディスクトレー7のストッパー用突起
7hをディスククランパー支持フレーム92のストッパ
ー部97に矢印a方向から当接させて停止させる。そし
て、このディスクトレー7の左右一対のガイドレール部
7gの後端部分をメインシャーシ3の左右一対のガイド
溝部3hの前端部分で支持させた状態で、そのディスク
トレー7の上部に所定の荷重(10kg等)Wを加えた
時に、ディスクトレー7がメインシャーシ3内から脱落
するか、否かを判別する目的で実行される。
【0058】この際、前述したように、ディスクトレー
7は合成樹脂で成形されていて、板金のプレス加工等に
比べて剛性が低い上に、図5に示すように、このディス
クトレー7の後端部7dの一側部である右側に偏位され
た位置には、スレッド駆動モータ82に対する逃げ用の
切欠き部7fが形成されているために、左右一対のガイ
ドレール部7gのうち、図6及び図8に示すように、そ
の切欠き部7fに隣接する一方、即ち、右側のガイドレ
ール部7gの後端部分の左右方向の厚さT1が著しく小
さくなっていて、その右側のガイドレール部7gの後端
部分の剛性が著しく低くなっている。なお、左側のガイ
ドレール部7gには直線ラック16や直線ガイド溝部1
7等が隣接されているので、剛性が著しく高く構成され
ている。
【0059】このため、従来は、上記の荷重試験を行っ
たところ、10kg以下の荷重Wをディスクトレー7に
加えた時点で、図19に示すように、ディスクトレー7
の剛性が著しく低い右側のガイドレール部7gの後端部
分が内側である矢印n方向に湾曲して、メインシャーシ
3の右側のガイド溝部3hの内側開放部3kから内側へ
簡単に脱落した後、そのディスクトレー7の右側のガイ
ドレール部7gの後端部分がメインシャーシ3の上方へ
矢印o方向に跳ね上がって、ディスクトレー7がメイン
シャーシ3内から図17で矢印p方向に簡単に脱落して
しまい、安全基準を満たさないものとなっていた。
【0060】そこで、本発明のディスクトレー脱落防止
機構111では、そのディスクトレー7の切欠き部7f
に隣接されていて、剛性が著しく低くなっている一方、
即ち、右側のガイドレール部7gの後端部分がメインシ
ャーシ3の右側のガイド溝部3hの内側へ脱落すること
を防止するための脱落防止部112をメインシャーシ3
に設けたものである。この際、脱落防止部112とし
て、例えば、合成樹脂成形品をメインシャーシ3に溶着
等にて右側のガイド溝部3hの前端近傍部分で内側開放
部3k部分に固着する方法等を採用することもできる。
しかし、ここでは、メインシャーシ3の一方、即ち、右
側のガイド溝部3hの前端近傍位置(矢印b方向の端部
の近傍位置を言う)に、水平壁部3aから上方にほぼ垂
直状に切り起した突片113を右側のガイド溝部3hの
前端近傍部分で、内側開放部3k部分に垂直状に配置し
て、その突片113によって、その脱落防止部112を
構成している。そして、この突片113はメインシャー
シ3のプレス加工時に同時に成形することができ、部品
点数及び組立工数の増加によるコストアップを招くこと
がない上に、メインシャーシ3の水平壁部3aにその突
片113をプレス加工することによって、その水平壁部
3aの補強効果かも得られる。
【0061】このように構成された本発明の光ディスク
ドライブ装置1によれば、上記した荷重試験を行ったと
ころ、10kg以上の荷重Wをディスクトレー7上に加
えても、図18に示すように、ディスクトレー7の剛性
が著しく低い右側のガイドレール部7gの後端部分がメ
インシャーシ3の右側のガイド溝部3hの内側開放部3
kから内側方向である矢印n方向に脱落することを、メ
インシャーシ3の突片113によって未然に防止するこ
とができた。従って、ディスクトレー7の右側のガイド
レール部7gの後端部分が右側のガイド溝部3hから矢
印n方向に脱落して矢印o方向に跳ね上がって、ディス
クトレー7がメインシャーシ3内から図17で矢印p方
向に脱落することを未然に防止することができて、光デ
ィスクドライブ装置1の高い安全基準を満たすことがで
きた。
【0062】(7) ・・・ 駆動モータとモータ基板
の間に接続された電線の弛み防止機構の説明 次に、図1〜図5、図20及び図21によって、駆動モ
ータとモータ基板との間に接続されている電線の弛み防
止機構について説明する。まず、前述したスレッド移動
機構81においては、ギアトレイン83を搭載フレーム
であるユニットフレーム62の下部に配置する関係で、
モータであるスレッド駆動モータ82がそのユニットフ
レーム62の上部に下向きにネジ止めされている。そし
て、このスレッド駆動モータ82から下方に垂直状に突
出されたモータ軸82aの下端には、上下2段に一体成
形されたギアトレイン83の入力ギア83aとFGプー
リ84が固着されている。
【0063】そして、スレッド駆動モータ82の駆動回
路が実装されたモータ基板87がFGプーリ86の上面
に一部オーバーラップされた状態でユニットフレーム6
2の下部に平行状にネジ止めされている。そして、スレ
ッド駆動モータ82の内部の駆動コイルから引き出され
た電線(被覆電線)88の先端がモータ基板87の下向
きの回路実装面87aに半田付け88aされている。な
お、FGプーリ86の上面の外周にマグネットリング8
9aが接着等にて固着され、モータ基板87の下向きの
回路実装面87aで、FGプーリ86の上部にオーバー
ラップする位置にホール素子等の2個の位置検出素子8
9bがマグネットリング89aに近接されて実装され
て、このマグネットリング89aと2個の位置検出素子
89aによってスレッド駆動モータ82の回転方向、回
転位置及び回転速度等を検出するFG89が構成されて
いる。
【0064】そして、図20及び図21に示すように、
このスレッド駆動モータ82及びモータ基板87のユニ
ットフレーム62への一般的な取付け構造は、スレッド
駆動モータ82から引き出されている電線88の先端を
モータ基板87の下向きの回路実装面87aに予め半田
付け88aした状態、即ち、スレッド駆動モータ82と
モータ基板87とを電線88で予め接続した状態で、ユ
ニットフレーム62の一方の側面62cから切り込まれ
たモータ取付け用切欠き部122にモータ軸82aの外
周のボス部82bを横方向から挿入させて、スレッド駆
動モータ82をユニットフレーム62の上部に下向きの
垂直状に載置し、ユニットフレーム62に下方から挿通
された2本の止ネジ123によってネジ止めする。ま
た、モータ基板87をユニットフレーム62の下部に切
り起したモータ基板取付台部24の下面に下方から止ネ
ジ125と位置決めピン126とによって位置決めして
水平状にネジ止めする。
【0065】すると、この時、スレッド駆動モータ82
とモータ基板87との間に配線されている電線がユニッ
トフレーム62の一方の側面62cの外側を迂回するよ
うにして配線されてしまい、前述した光学ピックアップ
ユニット61の上昇位置と下降位置との間での矢印g、
h方向の昇降動作中に、電線88自体の弛みによって、
その電線88の途中の一部がメインシャーシ3の突起物
等に不用意に引っかけられて断線される危険があり、著
しく安全性に欠けるものとなる。そこで、電線係止具を
別に設けて、その電線係止具で電線88のほぼ中間部を
ユニットフレーム62の所定位置に係止して、電線88
の弛みをなくすようにすることが考えられるが、そうす
ると、部品点数及び組立工数の増加によるコストアップ
を招くことになる。
【0066】そこで、本発明の光ディスクドライブ装置
1では、ユニットフレーム62をメインシャーシ3上に
弾性的に取り付けるための複数のインシュレータ64の
うちの1つを電線係止具に兼用させたものである。即
ち、ユニットフレーム62のスレッド駆動モータ82に
最も近い位置に取り付けられるインシュレータ64が嵌
合されるほぼΩ形状のインシュレータ嵌合部63がその
ユニットフレーム62の一方の側面62cから切り込ま
れている。そこで、そのインシュレータ嵌合部63の奥
位置で、スレッド駆動モータ82側の側面部分に、電線
88を挿通するのに必要最小限の大きさである極く小さ
い電線挿通用切欠き部127をプレス加工しておく。
【0067】そして、電線88の長さを必要最小限に設
定して、前述したように、スレッド駆動モータ82とモ
ータ基板87をユニットフレーム62の上下にネジ止め
する際に、同時に電線88のほぼ中間部88bをユニッ
トフレーム62の一方の側面62cからインシュレータ
嵌合部63を通して電線挿通用切欠き部127内に挿入
する。そして、この後に、ゴム等の弾性部材によってほ
ぼダルマ形状に成形されているインシュレータ64の上
下軸方向のほぼ中央部分に形成されている環状凹部64
aによってユニットフレーム62の一方の側面62aか
らインシュレータ嵌合部63内に弾性に抗して水平状に
挿入する。すると、電線挿通用切欠き部127内に上下
に挿通されている電線88のほぼ中間部88bがインシ
ュレータ64の上下両円筒状部64b、64cによって
上下から弾性的に押圧されて、この電線88のほぼ中間
部88bがほぼコ字状に折り曲げられて、ユニットフレ
ーム62の上下両面62d、62eに弾性的に圧着され
て係止される。
【0068】そして、この後、図21に示すように、フ
ランジ付止ネジ66をインシュレータ64の中空部64
d内に上方から垂直状に挿入して、メインシャーシ3の
水平壁部3aに形成されたネジ係止穴(タッピングネジ
穴)128に捩じ込んで、そのフランジ付止ネジ66の
上端のフランジ部66bでインシュレータ64を上方か
ら所定圧力で押圧するようにして、そのインシュレータ
64を水平壁部3a上にネジ止めする。すると、そのイ
ンシュレータ64の上下両円筒状部64b、64cが更
に上下から圧縮されて、これら上下両円筒状部64b、
64cによってほぼコ字状に折り曲げられた電線88の
ほぼ中間部88bがユニットフレーム62の上下両面6
2d、62eにより強固に弾性圧着されて強く係止され
る。
【0069】以上により、電線88をユニットフレーム
62の面積内で上下に挿通させて、そのユニットフレー
ム62の上下に配置されているスレッド駆動モータ82
とモータ基板87との間に電線88を最短距離で接続さ
せることができ、しかも、その電線88のほぼ中間部8
8bを電線係止具に兼用された1つのインシュレータ6
4によってユニットフレーム62の電線係止用切欠き部
127内に弾性的に係止して、その電線88の弛みを取
り除くことができる。
【0070】従って、光学ピックアップユニット61の
搬送時、光学ピックアップユニット61をメインシャー
シ3と昇降駆動フレーム51の上部間に跨がるように組
立てる時、更には、光ディスクDのローディング及びイ
ジェクト時において、光学ピックアップユニット61が
メインシャーシ3に対して上下方向である矢印g、h方
向に昇降駆動される時等において、電線88の中間部8
8bが他物に不用意に引っかけられて断線される危険を
ほぼ完全に防止することができて、高い安全性を確保で
きる。また、インシュレータ64で電線係止具を兼用さ
せたことにより、部品点数及び組立工数の削減によるコ
ストダウンを図ることができると言う特徴が得られる。
【0071】(8) ・・・ ガイド軸取付け機構の説
明 次に、図1、図2、図22〜図29によって、ガイド軸
であるステンレス等の金属製のガイド副軸77を搭載フ
レームであるユニットフレーム62の下面62eに水平
状(平行状)に取り付けるためのガイド軸取付け機構1
31について説明する。このガイド軸取付け機構131
は、ユニットフレーム62の下面62eに設けられてい
て、ユニットフレーム62の中央開口部75の一側部に
偏位された位置で、そのユニットフレーム62の下面6
2eにガイド副軸77の前後両端部77a、77bをス
キャニングセンターPo と平行な水平状態に固定するも
のである。
【0072】そして、ユニットフレーム62の下面62
eで、中央開口部75の前後両側位置に前後一対の突片
132、133がスキャニングセンターPo に対して直
角状で、かつ、下面62eに対して垂直状に切り起され
ていて、これら前後一対の突片132、133の同一側
の側面が下面62eに対して垂直状の前後一対の位置決
め用基準面134、135に構成されている。但し、前
側の突片132のほぼ中央部には角型の貫通穴136が
形成されていて、その貫通穴136の左右両側面のうち
の一方が位置決め用基準面134に形成されている。そ
して、ガイド副軸77の前端部77cが突片132の貫
通穴136内に矢印q方向から水平状に挿入されて、そ
のガイド副軸77の前端面77cがユニットフレーム6
2の下面62eに半抜き加工されたストッパー137に
当接されている。
【0073】そして、ユニットフレーム62の下面62
eで、前後一対の突片132、133の近傍位置に金属
製等の前後一対の板バネ138、139がそれぞれ位置
決めピン140、142と止ネジ141、142によっ
て位置決めされてネジ止めされ、これら一対の板バネ1
38、139の圧着片138a、139aによってガイ
ド副軸77の前後両端部77a、77bが斜め上方であ
る矢印r方向から弾性的に押圧されて、その前後両端部
77a、77bの2点が前後一対の位置決め用基準面1
34、135とユニットフレーム62の下面62eとの
2点にそれぞれ弾性的に強固に圧着されて固定されるよ
うに構成されている。なお、後側の板バネ139の圧着
片139aの一側部には補助圧着片139bが直角状に
形成されていて、この補助圧着片139bはガイド副軸
77の後端面77dを矢印q方向に弾性的に押圧して、
そのガイド副軸77の前端面77cをユニットフレーム
62のストッパー137に矢印q方向から押圧して位置
決めしている。
【0074】そして、ユニットフレーム62のガイド副
軸77の後端部77bの真上位置にネジ係止穴(タッピ
ングネジ穴)145が形成されていて、ユニットフレー
ム62の上面62d側からそのネジ係止穴145に垂直
状に捩じ込まれたスキュー調整ネジ146の下端がガイ
ド副軸77の後端部77bの上部に当接されている。そ
して、突片132の貫通穴136内にはガイド副軸77
の位置決め用基準面134とは反対側の側部とガイド副
軸77の下部側に隙間147、148が形成されてい
る。そして、ガイド副軸77の前端部77aの上部相当
位置にはユニットフレーム62の切欠き部149が形成
されている。そして、ガイド副軸77の前端部77aを
圧着する前側の板バネ38のバネ力が強く構成されてい
て、ガイド副軸77の後端部77bを圧着する後側の板
バネ39のバネ力が弱く構成されている。
【0075】従って、図23に示すように、バネ力が強
い前側の板バネ38の圧着片38aでガイド副軸77の
前端部77aをユニットフレーム62の下面62eに強
く圧着させている状態で、スキュー調整ネジ146を上
下方向である矢印s方向に高さ調整すると、そのスキュ
ー調整ネジ146によってガイド副軸77の後端部77
bが位置決め用基準面135に沿ってバネ力の弱い後側
の板バネ39の圧着片39aに抗して上下方向に移動調
整されて、このガイド副軸77がその前端部77aを回
動支点にして上下方向である矢印t方向に回動される。
そして、ユニットフレーム62に対するガイド副軸77
の上下方向の角度調整が行われ、光ディスクDに対する
光学ピックアップ71の対物レンズ73の光軸のスキュ
ー調整を行うことができるように構成されている。
【0076】このように構成されたガイド軸取付け機構
131においては、スキュー調整のために、一方の板バ
ネである後側の板バネ39のバネ力を弱くする必要があ
って、落下試験等にて強い外部衝撃が加えられた時に、
図22に1点鎖線で示すように、ガイド副軸77の後端
部77b側が、バネ力の弱い後側の板バネ39の圧着片
39aに抗して、その圧着片39aを押し開くようにし
て後側の位置決め用基準面135から離れる方向である
矢印u方向に回動して脱落される危険があった。
【0077】そこで、本発明の光ディスクドライブ装置
1では、ガイド副軸77の後端部77b側が位置決め用
基準面135から矢印u方向に離れるように脱落するこ
とを防止する脱落防止部151をユニットフレーム62
に設けたものである。この際、この脱落防止部151を
合成樹脂等で別加工してユニットフレーム62に溶着や
ネジ止め等にて取り付けることも可能であるが、部品点
数及び組立工数の削減によるコストダウンを図る目的
で、この脱落防止部151をユニットフレーム62の下
面62eに垂直状に切り起した突片152によって脱落
防止部151を構成している。そして、この突片152
は前側の板バネ138とストッパー137との間の位置
で、ガイド副軸77の側面に対する突片132の位置決
め用基準面134側の位置に、その位置決め用基準面1
34と平行状に形成されていて、ガイド副軸77の後端
部77aとの間には極く小さい隙間153が形成されて
いる。
【0078】従って、本発明の光ディスクドライブ装置
1では、ガイド副軸77をユニットフレーム62の下面
62eに一対の板バネ138、139によって取り付け
る際に、突片132が全く障害物にならず、そのガイド
副軸77の取付け作業を従来通りにスムーズに行える。
【0079】それでいて、落下試験等によって強い外部
衝撃が加えられて、図22に1点鎖線で示すように、ガ
イド副軸77の後端部77bが後側の位置決め用基準面
135から離れる方向である矢印u方向に回転して脱落
されようとした時には、そのガイド副軸77の前端部7
7aの側面を突片152に矢印v方向から直ちに当接さ
せて、その突片152によってガイド副軸77の後端部
77bの矢印u方向への回転を阻止(防止)することが
できる。従って、ガイド副軸77がユニットフレーム6
2から脱落することを未然に防止することができて、高
い安全性を得ることができる。なお、ユニットフレーム
62の下面62eへのガイド主軸76の取付け機構も上
記したガイド軸取付け機構131と同等の構造が採用さ
れているので、その説明を省略し、主要部品のみを図示
するに留める。
【0080】(9) ・・・ 光ディスクの脱落防止機
構の説明 次に、図30〜図34によって、光ディスクドライブ装
置1の垂直使用時に発生し易い光ディスクドライブ装置
本体2内での光ディスクDの脱落を防止するための光デ
ィスク脱落防止機構について説明する。まず、図33及
び図34に示すように、この種光ディスクドライブ装置
1では、ディスクトレー7の上面7hで、凹所7cの外
周位置に間隔を隔てて一体成形した複数、例えば左右対
称状の合計4つの小突起162を、その凹所7cの外周
縁7iよりも内側の上部位置に配置し、これら4つの小
突起162の内側端の内接円163の直径を光ディスク
Dの直径より少し大きく形成することによって、光ディ
スクドライブ装置1の水平使用時には、光ディスクDを
これら4つの小突起162間を通して凹所7c内に出し
入れすることができる上に、光ディスクドライブ装置本
体2の左右両側面のうちの一方を下向きにするようにし
て、この光ディスクドライブ装置本体2を垂直状に立て
て使用する光ディスクドライブ装置1の垂直使用を可能
にしている。
【0081】即ち、この垂直使用時には、光ディスクド
ライブ装置本体2と一緒にディスクトレー7も垂直状と
なり、凹所7cも横向きになる。しかし、光ディスクD
を4つの小突起162を通すようにして垂直姿勢状態で
横方向から凹所7c内に矢印w方向に挿入して、下方で
ある矢印x方向に少しずらせると、その4つの小突起1
62のうちの2つで、光ディスクDを凹所7c内にほぼ
垂直姿勢状態に保持することができる。従って、光ディ
スクDをディスクトレー7の凹所7c内にほぼ垂直姿勢
状態に保持して光ディスクドライブ装置本体2内に矢印
a、b方向にローディング及びイジェクトすることがで
きて、光ディスクドライブ装置1の垂直使用が可能にな
っている。
【0082】しかし、従来は、図34に示すように、光
ディスクドライブ装置1の垂直使用時で、光ディスクド
ライブ装置本体2内にほぼ垂直姿勢状態でローディング
された光ディスクDに対してスピンドルモータ68のデ
ィスクテーブル69を横方向である矢印h、g方向から
チャッキング及びチャッキング解除する際に、光ディス
クDとディスクテーブル69のセンターがずれて、ディ
スクテーブル69によって光ディスクDが矢印g方向に
押される等の理由等によって、図34に1点鎖線で示す
ように、光ディスクDがディスクトレー7の凹所7cの
外周の複数の小突起162の内周間をすり抜けてその凹
所7c外へ矢印g方向へ押し出されて、ディスクトレー
7と上カバー5との間の隙間内に脱落してしまうような
事故が往々にして発生していた。そして、光ディスクD
が一度ディスクトレー7と上カバー5との間の隙間内に
脱落してしまうと、その光ディスクDを光ディスクドラ
イブ装置1外へ取り出すことができなくなる上に、その
光ディスクDの脱落によって光ディスクDが傷つけられ
て使用不能になる等の重大事故につながってしまう。
【0083】本発明の光ディスクドライブ装置1の光デ
ィスク脱落防止機構161は、上記した光ディスクDの
脱落を防止するための機構である。即ち、図30及び図
31に示すように、光ディスクドライブ装置1の垂直使
用時で、垂直姿勢状態の光ディスクDに対してスピンド
ルモータ68のディスクテーブル69が横方向である矢
印g、h方向からチャッキング及びチャッキング解除さ
れる際に、光ディスクDとディスクテーブル69のセン
ターがずれて、ディスクテーブル69によって光ディス
クDが矢印g方向に押されるために、その光ディスクD
が複数の小突起162間をすり抜けて、凹所7c外まで
矢印g方向へ移動することを防止するための複数、例え
ば、3つの脱落防止部164、165、166を設けた
ものである。そして、これらの脱落防止部164、16
5、166は光ディスクDのスピンドルモータ68側と
は反対側の側面Dbが当接されるディスク側面当接部1
64a、165a、166aと、光ディスクDの外周面
Dcが当接されるディスク外周当接部164b、165
b、166bとがほぼ直角状に形成されている。
【0084】そして、これら3つの脱落防止部164、
165、166のうちの2つの脱落防止部164、16
5は、光ディスクドライブ装置本体2内におけるスピン
ドルモータ68の中心O1を通る垂直基準線位置P11
に対して後方側である矢印a方向側にオフセット量S1
分オフセットされた位置P12の上下両方向からほぼ対
向された状態に配置されている。また、残りの脱落防止
部166はスピンドルモータ68の中心O1を通る水平
基準位置P13上でその中心O1から前方側である矢印
b方向側にオフセット量S2分オフセットされた位置に
後方に向けられて配置されている。そして、2つの脱落
防止部164、165はメインシャーシ3の左右一対の
垂直壁部3b又は上カバー5等の固定部にプレス加工等
にて形成されていて、1つの脱落防止部166はディス
クトレー7等の可動部又は上カバー5、メインシャーシ
3等の固定部に樹脂成形又はプレス加工等にて形成され
ている。
【0085】このように構成された本発明の光ディスク
ドライブ装置1における光ディスク脱落防止機構161
によれば、光ディスクドライブ装置1の垂直使用時にお
ける光ディスクDに対するディスクテーブル69の横方
向からのチャッキング及びチャッキング解除時に、光デ
ィスクDが矢印g方向に押されて、4つの小突起162
間をすり抜けて凹所7c外へ矢印g方向に飛び出したと
しても、3つの脱落防止部164、165、166のデ
ィスク側面当接部164a、165a、166aで光デ
ィスクDの記録面Ddとは反対側の側面Dbを受け止め
て、一定以上の飛び出しを防止する。そして、その飛び
出された光ディスクDが自重で下方へ少し下がったとこ
ろで3つの脱落防止部164、165、166のディス
ク外周当接部164b、165b、166bのうちの2
つ、164bと166b又は165bと166bで光デ
ィスクDの外周面Dcの2点を受け止めて、この光ディ
スクDをスピンドルモータ68の中心O1に自動的にセ
ンターリングすることができる。
【0086】以上のように、この光ディスク脱落防止機
構161によれば、光ディスクDの凹所7cから矢印g
方向への大きな飛び出しの防止効果と、スピンドルモー
タ69の中心O1への光ディスクDの自動センターリン
グ効果とを発揮することができて、光ディスクDを再び
凹所7c内に確実に戻し込むことができる。従って、光
ディスクDが光ディスクドライブ装置本体2内で、ディ
スクトレー7と上カバー5との間の隙間内に脱落して、
その光ディスクDを光ディスクドライブ装置1外へ取り
出すことができなくなったり、光ディスクDの記録面D
dが傷つけられて使用不能になる等の重大事故を未然に
防止することができ、高い安全性を確保できる。
【0087】なお、このディスク脱落防止機構161の
3つの脱落防止部164、165、166は図32に示
すように、ディスク外周当接部164b、165b、1
66bを省略して、ディスク側面当接部164a、16
5a、166aのみで構成してもよい。但し、この場合
は、スピンドルモータ68の中心にO1に対する光ディ
スクDの自動センターリング機能は得られない。
【0088】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、本発明は光ディスク以外の各種のディス
ク状記録媒体を記録及び/又は再生する各種のディスク
ドライブ装置に適用可能である。
【0089】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
クドライブ装置は、ディスクトレーがディスクドライブ
装置本体外に最大限に引き出された状態で、そのディス
クトレー上に所定の荷重(10kg)が加えられても、
そのディスクトレーの一方のガイドレール部で、そのデ
ィスクトレーの後端部に形成された切欠き部に隣接され
ているために剛性が著しく弱められている後端部分が一
方のガイド溝の内側へ脱落されることを脱落防止部によ
って未然に防止することができるようにしたので、ディ
スクドライブ装置の安全性、高信頼性を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した光ディスクドライブ装置の
実施の形態を説明する光学ピックアップユニット部分の
平面図である。
【図2】 図1の底面底面図である。
【図3】 図1のA−A矢視での側面図であって、光学
ピックアップユニットの上昇状態を示した図面である。
【図4】 図1のA−A矢視での側面図であって、光学
ピックアップユニットの下降状態を示した図である。
【図5】 メインシャーシ内にディスクトレーがローデ
ィングされた状態を示した平面図である。
【図6】 ディスクトレーの底面図である。
【図7】 図6のB−B矢視での断面図である。
【図8】 図6のC−C矢視での断面図である。
【図9】 図6のD−D矢視での断面図である。
【図10】 ローディング機構における光学ピックアッ
プユニットの上昇時におけるスライドカム、昇降駆動フ
レーム及びローディングギアユニットの位置関係を示し
た平面図である。
【図11】 図10のE−E矢視での断面図である。
【図12】 図10のF−F矢視での断面図である。
【図13】 ローディング機構における光学ピックアッ
プユニットの下降時におけるスライドカム、昇降駆動フ
レーム及びローディングギアユニットの位置関係を示し
た図面である。
【図14】 図13のG−G矢視での断面図である。
【図15】 図13のH−H矢視での断面図である。
【図16】 イマージェンシーイジェクト機構を説明す
る一部切欠き平面図及びI−I断面図である。
【図17】 ディスクトレーの荷重試験を説明する一部
切欠き側面図である。
【図18】 荷重試験時におけるメインシャーシからの
ディスクトレーの脱落を防止する機構を説明する断面図
である。
【図19】 荷重試験時におけるメインシャーシからの
ディスクトレーの脱落原因を説明する断面図である。
【図20】 電線弛み防止機構を説明する斜視図であ
る。
【図21】 電線弛み防止機構を説明する一部切欠き側
面図である。
【図22】 ガイド軸取付け機構を説明する底面図であ
る。
【図23】 図22のJ−J矢視での断面図である。
【図24】 図22のK−K矢視での断面図である。
【図25】 図22のM−M矢視での断面図である。
【図26】 図22のN−N矢視での断面図である。
【図27】 図22のO−O矢視での断面図である。
【図28】 図22のP−P矢視での断面図である。
【図29】 図22のQ−Q矢視での断面図である。
【図30】 光ディスクドライブ装置の垂直使用時に機
能する光ディスク脱落防止機構を説明する側面図であ
る。
【図31】 図31のR−R矢視での断面図である。
【図32】 同上の光ディスク脱落防止機構の変形例を
説明する図31と同様の断面図である。
【図33】 従来の光ディスクドライブ装置の垂直使用
時におけるディスクトレーへの光ディスクの垂直保持構
造を説明する側面図である。
【図34】 従来の光ディスクドライブ装置の垂直使用
時における光ディスクドライブ装置本体内での光ディス
クの脱落の様子を説明する図33のS−S矢視での断面
図である。
【図35】 光ディスクドライブ装置の外観を説明する
斜視図である。
【図36】 光ディスクドライブ装置のローディングギ
アユニットの組立てを説明する斜視図である。
【図37】 光ディスクドライブ装置のスライドカムの
組立てを説明する斜視図である。
【図38】 光ディスクドライブ装置の昇降駆動フレー
ムの組立てを説明する斜視図である。
【図39】 光ディスクドライブ装置の光学ピックアッ
プユニットの組立てを説明する斜視図である。
【図40】 光ディスクドライブ装置のディスクトレー
の組立てを説明する斜視図である。
【図41】 光ディスクドライブ装置のディスククラン
パーユニットの組立てを説明する斜視図である。
【図42】 光ディスクドライブ装置のディスククラン
パーの組立てを説明する斜視図である。
【図43】 光ディスクドライブ装置の上カバーの組立
てを説明する斜視図である。
【符号の説明】
1はディスクドライブ装置である光ディスクドライブ装
置、3はメインシャーシ、3hはメインシャーシのガイ
ド溝部、7はディスクトレー、7dはディスクトレーの
後端部、7fはディスクトレーの切欠き部、7gはディ
スクトレーのガイドレール部、111はディスクトレー
脱落防止機構、112は脱落防止部、113は突片であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 裕之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大森 清 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 谷口 仁志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 名雪 晴充 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 石渡 明男 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D046 AA16 CB11 FA03 HA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂で成形され、ディスク状記録媒体
    が載置されるほぼ円形状の凹所と、左右両側に形成され
    た左右一対のガイドレール部と、後端の一側部に偏位さ
    れた位置に形成された切欠き部とを備えたディスクトレ
    ーと、 ディスクドライブ装置本体内のメインシャーシの左右両
    側壁部の内側に形成されて、上記ディスクトレーの左右
    一対のガイドレール部を案内することによってそのディ
    スクトレーをディスクドライブ装置本体内に対してロー
    ディング及びイジェクトすることができるようにした左
    右一対のガイド溝部とを備えたディスクドライブ装置に
    おいて、 上記ディスクトレーが上記ディスクドライブ装置本体外
    に最大限に引き出された状態で、そのディスクトレー上
    に所定の荷重が加えられた時に、そのディスクトレーの
    上記切欠き部側のガイドレール部が上記メインシャーシ
    のそのガイド溝部の内側へ湾曲して脱落されることを防
    止する脱落防止部を備えたことを特徴とするディスクド
    ライブ装置。
  2. 【請求項2】上記メインシャーシが板金で形成されてい
    て、上記脱落防止部がそのメインシャーシから切り起さ
    れた突片で構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のディスクドライブ装置。
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