JPH09265195A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH09265195A
JPH09265195A JP7375996A JP7375996A JPH09265195A JP H09265195 A JPH09265195 A JP H09265195A JP 7375996 A JP7375996 A JP 7375996A JP 7375996 A JP7375996 A JP 7375996A JP H09265195 A JPH09265195 A JP H09265195A
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JP
Japan
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resin
weight
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charge
layer
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JP7375996A
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Keiichi Inagaki
圭一 稲垣
Masayuki Ito
公幸 伊藤
Takeshi Ishida
健 石田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚が均一で膜質が良好な耐久性のある高感
度な電子写真感光体を提供すること。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも電荷輸送材
料およびバインダー樹脂からなる感光層を有する電子写
真感光体であって、該感光層の厚さが25〜60μm、
上記電荷輸送材料の分子量が500〜1000、上記バ
インダー樹脂が前記電荷輸送材料分子量の70倍以上の
分子量を有するポリカーボネート樹脂であることを特徴
とする電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体、特
に有機系の電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体としては従来から有機系
および無機系が使用されているが、現在では生産性およ
び廃棄性の観点から有機系が主流となっている。有機系
感光体には電荷発生層および電荷輸送層からなる積層型
と電荷発生材料および電荷輸送材料を含む層からなる単
層型がある。
【0003】有機系感光体において感度を良くするため
に電荷輸送材料を高分子化させて電荷移動度を向上させ
る試みが検討されているが、感光層形成用塗液中、電荷
輸送材料は高分子化するにつれて溶剤への溶解性やバイ
ンダー樹脂との相溶性が悪化し、所望の特性を有する感
光層を得るには至っていない。
【0004】そこで、電荷輸送材料およびバインダー樹
脂の溶剤に対する混合比を下げると上記溶解性および相
溶性が向上するものの、感光層形成用塗液の粘度が下が
り、この溶液を塗布する際、液だれ等が起こって感光層
にムラができ、特に厚膜の感光層を形成する際に均一な
膜厚の感光層を得ることはできないという問題が生じ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、膜厚が均一
で膜質が良好な耐久性のある高感度な電子写真感光体を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性支持体
上に少なくとも電荷輸送材料およびバインダー樹脂から
なる感光層を有する電子写真感光体であって、該感光層
の厚さが25〜60μm、上記電荷輸送材料の分子量が
500〜1000、上記バインダー樹脂が前記電荷輸送
材料分子量の70倍以上の分子量を有するポリカーボネ
ート樹脂であることを特徴とする電子写真感光体に関す
る。
【0007】本発明の感光体は、分子量の大きい電荷輸
送材料に応じて適切な分子量を有したバインダー樹脂を
用いることを特徴とする。これにより、電荷輸送材料お
よびバインダー樹脂の溶剤に対する濃度を必要以上に上
げることなく所望の粘度を有する感光層形成用塗液を調
製することが可能となり、特に厚膜の感光層を形成する
際も液だれが起こらず膜厚が均一で、ハジキが発生しな
い膜質の良好な高感度の電子写真感光体を容易に提供す
ることが可能となる。また、本発明の電子写真感光体に
おける感光層形成用塗液は分子量の高い電荷輸送材料を
使用しても、電荷輸送材料およびバインダー樹脂の濃度
を低く保つことができ、感光体の感光層形成用塗液の保
存性は良好である。
【0008】本発明に用いられる電荷輸送材料として
は、分子量500〜1000、好ましくは500〜80
0の公知の電荷輸送材料、例えば、ヒドラゾン化合物、
ピラゾリン化合物、スチリル化合物、トリフェニルメタ
ン化合物、オキサジアゾール化合物、カルバゾール化合
物、スチルベン化合物、エナミン化合物、オキサゾール
化合物、トリフェニルアミン化合物、テトラフェニルベ
ンジジン化合物、アジン化合物等が挙げられ、好ましく
はヒドラゾン、トリフェニルアミン、スチリルが用いら
れる。分子量が500未満であると所望の移動度が得ら
れず、感光体の感度が低くなる。一方で1000を越え
ると樹脂溶液に溶解しにくくなり、感光層用塗液として
好ましくない。
【0009】本発明においては、感光体の移動度が5×
10-6cm/Vの電界強度下において、5.0×10-6cm2
/V・sec以上、好ましくは1.0×10-5cm2/V・sec以上
となるように上記電荷輸送材料を選択することが望まし
い。
【0010】本発明の感光体に使用されるバインダー樹
脂としては分子量が上記電荷輸送材料の分子量の70倍
以上、好ましくは70〜240倍、より好ましくは95
〜200倍のポリカーボネート樹脂を使用する。かかる
ポリカーボネート樹脂の分子量は好ましくは35,00
0〜120,000、さらに好ましくは40,000〜1
00,000である。ポリカーボネート樹脂の分子量が
120,000以上では溶剤に対する溶解性が悪い。分
子量が電荷輸送材料の分子量の70倍未満であると、感
光層形成用塗液の粘度が著しく低下し、導電性支持体に
塗布する際、液だれが起こり、特に厚膜感光層を形成す
る際、均一な膜厚の感光層が得られない等の問題が生じ
る。なお、本明細書中、バインダー樹脂の分子量は粘度
平均分子量をいうものとし、GPC法に基づいて測定し
たものである。
【0011】このようにバインダー樹脂としてポリカー
ボネート樹脂を用いるのは、耐久性(耐摩耗性)に優れ
るとともに帯電特性、感度、残留電位および繰り返し特
性等に優れた感光層が得られるためである。従って、こ
のような特性に影響を与えない範囲において他の公知の
バインダー樹脂と併用してもよい。感光層中(積層型の
場合は電荷輸送層中)、上記ポリカーボネート樹脂の含
有量は、ポリカーボネート樹脂の種類、併用する樹脂、
電荷発生材料または電荷輸送材料の種類によって異な
り、また、製造しようとする感光体の型、すなわち後述
される機能分離型積層感光体(以下、「積層型感光体」
という)および単層型感光体によっても異なるため特定
しにくいが、層を構成する全樹脂の50重量%以上とす
ることが望ましい。
【0012】併用するバインダー樹脂としては、ポリス
チレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアクリレート樹脂、フェノキシ樹脂等が
挙げられる。特に、積層型感光体における電荷発生層に
おいては、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ア
クリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、イオン架橋オ
レフィン共重合体(アイオノマー)、スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体、セルロースエステル、ポリイミ
ド、スチロール樹脂等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、熱硬化性ラ
ウリル樹脂等の熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、ポリ−N
−ビニルカルバゾール、ポリプロピレン、ポリビニルア
ントラセン等の光導電性樹脂を使用することもできる。
【0013】本発明においては、電荷発生材料を含む電
荷発生層と電荷輸送材料を含む電荷輸送層を順次積層さ
せた積層型感光体や電荷輸送材料および電荷発生材料を
含む単層型感光体を製造することができる。以下、まず
積層型感光体について説明する。
【0014】導電性支持体上に電荷発生材料を蒸発やプ
ラズマ重合によって付着させたり、電荷発生材料を適当
な溶剤もしくは必要に応じてバインダー樹脂を溶解させ
た溶液中に分散あるいは溶解させた塗液を導電性支持体
上に塗布し、乾燥させた後、その上に溶剤、上記の電荷
輸送材料およびポリカーボネート樹脂を含むバインダー
樹脂からなる塗液を塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形
成させる。
【0015】電荷発生層中の電荷発生材料の含有量はバ
インダー樹脂1重量部に対して0.1〜2重量部、好ま
しくは0.8〜1.5重量部とし、電荷発生層の膜厚は
0.01〜2μm、好ましくは0.1〜1μmとすること
が望ましい。電荷輸送層中の電荷輸送材料の含有量はポ
リカーボネート樹脂を含む全バインダー樹脂1重量部に
対して0.2〜2重量部、好ましくは0.3〜1.3重量
部とし、電荷輸送層の膜厚は25〜60μm、好ましく
は30〜40μmとすることが望ましい。電荷輸送層形
成用塗液の樹脂濃度は5〜20重量%、好ましくは10
〜15重量%、粘度は100〜1000cp、好ましく
は200〜500cpとなるように調製することが望ま
しい。なお、本明細書中において樹脂濃度とは溶剤およ
び樹脂の総重量に対する樹脂重量の割合を意味するもの
とする。
【0016】上記電荷発生材料としては従来から用いら
れている材料、例えば、ビスアゾ系顔料、トリアリール
メタン系染料、チアジン系染料、オキサジン系染料、キ
サンテン系染料、シアニン系色素、スチリル系色素、ピ
リリウム系染料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、イ
ンジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、ビ
スベンズイミダゾール系顔料、インダスロン系顔料、ス
クアリリウム系顔料、フタロシアニン系顔料等の公知の
有機系顔料および染料等を用いることができる。
【0017】電荷発生層に使用される溶剤としては、例
えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン類、N,N−ジメチルアセ
トアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスル
ホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキ
ソラン、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエ
ーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、ク
ロロホルム、ジクロルメタン、ジクロルエチレン、トリ
クロルエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類または
ベンゼン、トルエン、キシレン、リグロイン、モノクロ
ルベンゼン、ジクロルベンゼン等の芳香族類等の有機溶
剤が挙げられる。
【0018】電荷輸送層に使用される溶剤としては、具
体的には、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、ヘキサン等の炭化水素類、ジクロルメタン、1,
1−ジクロルエタン、trans−1,2−ジクロルエチレ
ン、cis−1,2−ジクロルエチレン、1,1,1−トリク
ロルエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、
メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキ
サノン、アセトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プロ
ピル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、酢酸メチル、蟻
酸エチル等のエステル類、メタノール等のアルコール
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテ
ル類、ブチルアミン、ジエチルアミン等のアミン類等が
挙げられる。樹脂の溶解性、樹脂溶液の保存性、安全性
からみてテトラヒドロフラン、ジクロルメタンが特に好
ましい。また、これらの溶剤を単独または2種以上混合
して用いることもできる。
【0019】次に、本発明の感光体が単層型の場合につ
いて説明する。
【0020】電荷発生材料、電荷輸送材料およびポリカ
ーボネート樹脂を含むバインダー樹脂を溶剤に分散さ
せ、これを導電性支持体上に塗布して乾燥させて感光体
を作成する。この時、感光層中の電荷発生材料の量は、
全バインダー樹脂1重量部に対して0.01〜2重量
部、好ましくは0.2〜1.2重量部が望ましい。電荷輸
送材料の量は、全バインダー樹脂1重量部に対して0.
1〜2重量部、好ましくは0.1〜1.5重量部、より好
ましくは0.2〜1.2重量部配合するのが良い。感光層
の膜厚は25〜60μm、好ましくは30〜40μmと
し、感光層形成用塗液の樹脂濃度は5〜20重量%、好
ましくは10〜15重量%、粘度は100〜1000c
p、好ましくは200〜500cpとなるように調製す
ることが望ましい。
【0021】電荷発生材料、電荷輸送材料およびバイン
ダー樹脂としては上記の材料が使用され、溶剤としては
積層型感光体の電荷輸送層を形成させるのに用いた溶剤
が使用される。
【0022】上述のようなそれぞれの感光層形成用塗液
を導電性支持体または電荷発生層上に塗布するにあたっ
ては、公知の塗布方法を採用することができ、例えば、
浸漬塗布、スプレー塗布、スピナー塗布、ブレード塗
布、ローラー塗布、マイヤーバー塗布等の種々の方法が
挙げられ、好ましくは浸漬塗布方法を採用することであ
る。
【0023】本発明の感光体には、感光層以外にも下引
層、保護層、導電層等を必要に応じて組み合わせてもよ
く、さらに感光層の耐久性向上のために、公知の紫外線
吸収剤、酸化防止剤およびその他の添加剤を含有させる
こともできる。本発明を以下の実施例によりさらに詳し
く説明する。
【0024】
【実施例】比較例1 τ型無金属フタロシアニン0.45重量部、ポリビニル
ブチラール樹脂(積水化学工業社製:BX−1)0.4
5重量部およびシクロヘキサノン100重量部をサンド
グラインダーにより分散させて電荷発生層用塗液を調製
し、これを導電性支持体(アルミニウムドラム、直径8
0mm、長さ350mm)上に浸漬塗布法により乾燥膜厚が
0.3μmになるように塗布し、乾燥させて電荷発生層
を形成させた。
【0025】次に、ジオキソランとテトラヒドロフラン
との混合溶剤(重量比1:1)335重量部にビスフェ
ノールA型ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製:K−
1300、分子量30,000)50重量部を溶解させ
た樹脂溶液に電荷輸送材料として化1のスチリル化合物
(分子量500)50重量部を溶解させて電荷輸送層用
塗液を調製した(樹脂濃度13重量%)。これを上記電
荷発生層上に浸漬塗布法により塗布し、乾燥させて、乾
燥厚膜30μmの電荷輸送層を形成させ、感光体を作製
した。
【0026】
【化1】
【0027】実施例1 電荷輸送層の樹脂としてビスフェノールA型ポリカーボ
ネート樹脂(帝人化成社製:K−1400、分子量4
0,000)を用いたこと以外、比較例1と同様にし
て、感光体を作製した。
【0028】実施例2 電荷輸送層の樹脂としてビスフェノールZ型ポリカーボ
ネート樹脂(帝人化成社製:TS−2050、分子量5
0,000)を用いたこと以外、比較例1と同様にし
て、感光体を作製した。
【0029】実施例3 電荷輸送材料を46重量部、電荷輸送層の樹脂としてビ
スフェノールA型ポリカーボネート樹脂(Bayer社製:M
akrofol KG、分子量73,000)を46重量部添加
したこと以外、比較例1と同様にして、感光体を作製し
た。電荷輸送層用塗液の樹脂濃度は12重量%であっ
た。
【0030】比較例2 電荷輸送材料として化2のスチリル化合物(分子量53
9)を用いたこと以外、比較例1と同様にして、感光体
を作製した。電荷輸送層用塗液の樹脂濃度は13重量%
であった。
【0031】
【化2】
【0032】比較例3 電荷輸送材料を46重量部、電荷輸送層の樹脂を46重
量部添加したこと以外、比較例2と同様にして、感光体
を作製した。電荷輸送層用塗液の樹脂濃度は12重量%
であった。
【0033】実施例4 電荷輸送材料を46重量部、電荷輸送層の樹脂としてビ
スフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(帝人化成社
製:TS−2050、分子量50,000)を46重量
部添加したこと以外、比較例2と同様にして、感光体を
作製した。電荷輸送層用塗液の樹脂濃度は12重量%で
あった。
【0034】実施例5 電荷輸送材料を46重量部、電荷輸送層の樹脂としてビ
スフェノールA型ポリカーボネート樹脂(Bayer社製:M
akrofol KG、分子量73,000)を46重量部添加
したこと以外、比較例2と同様にして、感光体を作製し
た。電荷輸送層用塗液の樹脂濃度は12重量%であっ
た。
【0035】実施例6 電荷輸送材料を41重量部、電荷輸送層の樹脂としてビ
スフェノールA型ポリカーボネート樹脂(Bayer社製:M
akrofol G、分子量108,000)を41重量部添加
したこと以外、比較例2と同様にして、感光体を作製し
た。電荷輸送層用塗液の樹脂濃度は11重量%であっ
た。
【0036】比較例4 電荷輸送材料として化3のジアミノ化合物(分子量76
0)、電荷輸送層の樹脂としてビスフェノールZ型ポリ
カーボネート樹脂(帝人化成社製:TS−2050、分
子量50,000)を用いたこと以外、比較例1と同様
にして、感光体を作製した。
【0037】
【化3】
【0038】比較例5 電荷輸送材料を41重量部、電荷輸送層の樹脂を41重
量部添加したこと以外、比較例4と同様にして、感光体
を作製した。電荷輸送層用塗液の樹脂濃度は11重量%
であった。
【0039】実施例7 電荷輸送材料を41重量部、電荷輸送層の樹脂としてビ
スフェノールA型ポリカーボネート樹脂(Bayer社製:M
akrofol KG、分子量73,000)を41重量部添加
したこと以外、比較例4と同様にして、感光体を作製し
た。電荷輸送層用塗液の樹脂濃度は11重量%であっ
た。
【0040】実施例8 電荷輸送材料を41重量部、電荷輸送層の樹脂としてビ
スフェノールA型ポリカーボネート樹脂(Bayer社製:M
akrofol G、分子量108,000)を41重量部添加
したこと以外、比較例4と同様にして、感光体を作製し
た。電荷輸送層用塗液の樹脂濃度は11重量%であっ
た。
【0041】以上の得られた感光体の膜厚、膜質および
保管性について以下の方法により評価した。
【0042】(膜厚の評価)浸漬塗布では感光体の長手
方向を垂直にしてドラムを感光層用塗液に浸漬するた
め、それぞれの感光層の両端から2cmのところの膜厚を
フィッシャー膜厚計により測定した。測定は両端各々5
カ所ずつ行い、その平均値を膜厚とした。両端の膜厚差
が3.0μm以下であったものを○、膜厚差が3.0μm
を越え4μm以下であったものを△、膜厚差が4.0μ
mを越えたものを×とした。
【0043】(膜質の評価)感光体表面を目視により観
察し、ハジキが現れていなかったものを○、現れていた
ものを×とした。
【0044】(保存性の評価)調製したそれぞれの電荷
輸送層用塗液を20℃にて10日間保管し、その後の該
塗液を観察して、ゲル化および結晶化が起こっていない
ものを○、ゲル化または結晶化が起こっているものを×
とした。
【0045】それぞれの結果を、実施例1〜8および比
較例1〜5で得られた感光体の製造条件とともに以下の
表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】表1より、特定分子量の電荷輸送材料を、
分子量がその分子量の一定倍以上のバインダー樹脂と組
み合わせると、塗液中これらの濃度が上がり過ぎること
なく所望の粘度が得られ、膜厚がほとんど均一で膜質が
良好な感光層が得られることが明らかとなった。膜質に
ついては樹脂濃度が高いほどハジキが現れる傾向があっ
た。また、ほとんどの感光体の感光層形成用塗液の保存
性は良好であった。
【0048】
【発明の効果】本発明により、膜厚が均一で膜質が良好
な耐久性のある高感度な電子写真感光体を容易に提供す
ることができる。また、本発明の感光体の感光層形成用
塗液は保存性に優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも電荷輸送材
    料およびバインダー樹脂からなる感光層を有する電子写
    真感光体であって、該感光層の厚さが25〜60μm、
    上記電荷輸送材料の分子量が500〜1000、上記バ
    インダー樹脂が前記電荷輸送材料分子量の70倍以上の
    分子量を有するポリカーボネート樹脂であることを特徴
    とする電子写真感光体。
JP7375996A 1996-03-28 1996-03-28 電子写真感光体 Pending JPH09265195A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7642025B2 (en) 2006-09-20 2010-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, method of producing the same, process cartridge, and image-forming apparatus
US7642026B2 (en) * 2006-09-20 2010-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, method of producing the same, process cartridge, and image-forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7642025B2 (en) 2006-09-20 2010-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, method of producing the same, process cartridge, and image-forming apparatus
US7642026B2 (en) * 2006-09-20 2010-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, method of producing the same, process cartridge, and image-forming apparatus

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