JPH09264928A - 半導体集積回路及びその試験方法 - Google Patents

半導体集積回路及びその試験方法

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JPH09264928A
JPH09264928A JP8074848A JP7484896A JPH09264928A JP H09264928 A JPH09264928 A JP H09264928A JP 8074848 A JP8074848 A JP 8074848A JP 7484896 A JP7484896 A JP 7484896A JP H09264928 A JPH09264928 A JP H09264928A
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gate voltage
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clock
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クロック信号の分配系回路を有する半導体集積
回路のタイミング誤動作を防止する。 【解決手段】本発明における半導体チップは、電源端子
VD、接地端子GD、データ入出力端子PD11、クロッ
ク入力端子PD12、制御端子PD13〜PD18に対応し
て、データ入出力インターフェィス・バッファIF
11と、インターフェィス・バッファ回路IF12と、CM
OSインバータ回路BF11〜BF17と、外部からの制御
信号を受けて任意のバックゲート電圧を発生するバック
ゲート電圧発生回路VB1 〜VB6 と、末端に配置され
る同期回路SY11〜SY14とを備えて構成されており、
試験時において、外部制御により前記バックゲート電圧
を意図的に制御することにより、上記のCMOSインバ
ータ回路のしきい値/伝播遅延量を変化させ、タイミン
グ動作余裕度の小さい低信頼度の半導体チップを選別す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路およ
びその試験方法に関し、特にCMOSインバータ回路を
含む枝状に分岐したクロック信号線網により形成される
クロック分配回路を有し、同期型MOSFETとして構
成される半導体集積回路およびその試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の同期型MOSFET集積
回路として形成される半導体集積回路においては、1つ
のクロック信号または位相の異なる複数のクロック信号
に同期する形で、当該半導体集積回路全体を動作させる
ことがある。このような場合には、外部から供給される
基本クロック信号を、半導体集積回路内の各部のフリッ
プフロップ等の末端の同期回路に分配することにより、
各種演算等の動作が行われているが、クロック信号の分
配元から供給先までの配線長が異なる場合には、各クロ
ック信号の到達タイミングにずれ(クロックスキュー)
が発生する。このクロックスキューが存在すると、フリ
ップフロップ等の末端同期回路においては誤った信号が
取込まれたり、論理ゲートにおいては出力に不所望のひ
げ状パルスが発生して回路に誤動作が生じる惧れがあ
る。
【0003】このようなクロックスキューを最小にする
ための従来技術としては、例えば、特開平5−1590
80号公報および論理集積回路(著者:小出一男)等に
示されているように、クロック信号の供給方式に適用さ
れて有効な技術として知られている。図5は、前記特開
平5−159080号公報に開示されている1従来例の
半導体チップ上のブロック図である。図5に示されるよ
うに、本従来例の半導体チップIC3 は、4つのブロッ
クIC3a、IC3b、IC3cおよびIC3dにより構成され
ており、その内のブロックIC3aは、半導体チップIC
3 全体に供給されるクロック信号CK0 の入力用として
共用されるクロック入力端子(パッド:以下、パッドを
端子と呼び変えて記載する)PD31および参照用クロッ
ク信号CKR0 の入力用として共用されるクロック入力
端子PD32と、入力端が、それぞれ、これらのクロック
入力端子に接続されるバッファ回路BF31およびBF32
と、バッファ回路BF32の出力端に接続され、半導体チ
ップIC3 の中央部に配置されるバッファ回路BF33
を、半導体チップIC3 全体にかかわる共用バッファ回
路として含み、クロック位相調整回路PC31と、このク
ロック位相調整回路PC31の出力端に接続されるバッフ
ァ回路BF34と、クロック信号の供給対象である7個の
末端回路SY31と、バッファ回路BF34に縦続接続さ
れ、これらの末端回路SY31に対するクロック信号入力
用として機能する4個のバッファ回路BF35とを備えて
構成される。なお、ブロックIC3a以外の他のブロック
IC3b、IC3cおよびIC3dにおいては、上述の半導体
チップIC3 全体にかかわる共用構成要素は一切含まれ
ておらず、それ以外の内部構成要素については、ブロッ
クIC3aにおける内部構成要素と全く同様である。即
ち、ブロックIC3bは、クロック位相調整回路PC
32と、バッファ回路BF36と、7個の末端回路SY
32と、4個のバッファ回路BF37とを備えて構成され、
ブロックIC3cは、クロック位相調整回路PC33と、バ
ッファ回路BF38と、7個の末端回路SY33と、4個の
バッファ回路BF39とを備えて構成されており、ブロッ
クIC3dは、クロック位相調整回路PC34と、バッファ
回路BF40と、7個の末端回路SY34と、4個のバッフ
ァ回路BF41とを備えて構成されている。
【0004】図5において、クロック信号CK0 よりも
周波数が低い参照用クロック信号CKR0 は、クロック
入力端子PD32を介して入力され、一旦バッファ回路B
32から半導体チップIC3 の中央部に設けられたバッ
ファ回路BF33に伝達され、そこから更に、前述のよう
に、各ブロックIC3a、IC3b、IC3cおよびIC3d
内部に設けられているクロック位相調整回路PC31,P
32,PC33およびPC34に入力される。この場合にお
いては、バッファ回路BF33から各ブロックのクロック
位相調整回路に至るまでの配線は、それぞれの配線長が
等しい長さに設定されて布設されており、各クロック位
相調整回路PC31、PC32、PC33およびPC34に入力
される参照用クロック信号CKR、CKR、CKR
およびCKRは互いに位相が同一の状態となってい
る。また、各クロック位相調整回路PC31、PC32、P
33およびPC34に対しては、クロック入力端子PD31
を介して入力されるクロック信号CK0 が、バッファ回
31を経由して共通に供給されており、これらのクロッ
ク位相調整回路PC31、PC32、PC33およびPC34
り出力されるクロック信号は、ブロックIC3aにおいて
は、バッファ回路BF34および4個のバッファ回路BF
35を介して、それぞれ4個のフリップフロップ等の末端
回路SY31に分配される。なお、これらの各段のバッフ
ァ回路の負荷容量(配線容量および次段ゲートの入力容
量等)は相互に一致するように、バッファ回路間および
最終バッファ回路と末端回路間の配線長、および各段の
バッファ回路のファンアウト数が決定されるようになっ
ている。
【0005】そして、更に、各ブロックに含まれるクロ
ック位相調整回路PC31、PC32、PC33およびPC34
は、それぞれ位相比較回路、制御回路および遅延調整回
路を備えて構成されおり(図示されない)、前記位相比
較回路においては、各ブロックにおいて、それぞれ末端
回路SY31、SY32、SY33およびSY34に供給される
クロック信号CKD1 、CKD2 、CKD3 およびCK
4 と、それぞれのクロック位相調整回路PC31、PC
32、PC33およびPC34に入力される参照用クロック信
号CKR1 、CKR2 、CKR3 およびCKR4 との位
相差が検出され、当該位相差に応じた信号が出力されて
前記遅延調整回路に入力される。そして、当該位相差が
零になるように、前記制御回路により、各末端回路SY
31、SY32、SY33およびSY34に供給されるクロック
信号CKD1 、CKD2 、CKD3 およびCKD4 の位
相が遅延調整される。即ち、バッファ回路BF31を介し
て、各クロック位相調整回路PC31、PC32、PC33
よびPC34に入力されるクロック信号CK1 、CK2
CK3 およびCK4 に対する遅延量が制御調整される。
これにより、各ブロックIC3a、IC3b、IC3cおよび
IC3dのクロック位相調整回路PC31、PC32、PC33
およびPC34に入力されるクロック信号CK1 、C
2 、CK3 およびCK4 の間に位相のずれがあって
も、各ブロックにおける末端回路SY31、Y32、Y33
よびY34に供給される各クロック信号CKD1 、CKD
2 、CKD3 およびCKD4 の位相は、それぞれ半導体
チップIC3全体において一致するように調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の同期型M
OSFET集積回路として形成される半導体集積回路に
おいては、その設計手法において、クロックスキューが
最小となるクロック分配系を実現することができる根拠
としては、位相調整回路PC31、PC32、PC33および
PC34に印加される参照用クロック信号CKR1 、CK
2 、CKR3 およびCKR4 が、それぞれ互いに位相
が同一であることが絶対的条件となっている。即ち、ク
ロック入力端子PD32に入力される参照用クロック信号
CKR0 としては、バッファ回路BF32から半導体チッ
プIC3 の中央部に設けられているバッファ回路BF33
に伝達され、そこから各ブロックIC3a、IC3b、IC
3cおよびIC3d内に設けられているクロック位相調整回
路PC31、PC32、PC33およびPC34に至るまで、そ
れぞれ長さの等しい配線を経由して供給されることが根
本的な必要条件となる。
【0007】しかしながら、同期型MOSFET集積回
路として形成される半導体集積回路は、近年益々大規模
化および高集積化の傾向が著しく、同期用クロック信号
の入力端子から末端に位置するフリップフロップ等の同
期回路を含む末端回路に到達するまでのクロック信号分
配回路は益々複雑化する傾向にある。即ち、クロック信
号分配回路に於ける枝状の分岐数は2桁の数までに達し
ており、且つ分岐段ごとに設けられるバッファ回路の挿
入段数も増加の一途をたどっている。従って、上記の参
照用クロック入力端子PD32から、クロック位相調整回
路PC31、PC32、PC33およびPC34に至るまでに、
参照用クロック信号CKR0 が枝状に分岐される段数、
および少なくとも分岐点ごとに挿入されるバッファ回路
の段数も益々増加する状態にあり、前述の従来の設計手
法において絶対条件となっている各参照用クロック信号
CKR1 、CKR2 、CKR3 およびCKR4 間の位相
の同一化は極めて困難になっている。これに加えて、製
造上の変動に起因するトランジスタ素子の性能変動、配
線容量値および抵抗値の変動、MOSFETゲート電極
またはドレイン電極容量値の変動、或はまた使用環境条
件変動等に起因する供給電源の電圧変動、動作雰囲気の
温度変動等の種々の変動要素が加味されると、上記の設
計手法の実現の可能性が更に低減されるという欠点があ
る。
【0008】本発明の目的は、同期型MOSFETとし
て形成される半導体集積回路において、クロックスキュ
ーを最小にするクロック分配系を設計することには限度
があることを前提として、当該半導体集積回路の同期動
作上において誤動作を起こす危険度の高い半導体チップ
を、チップ試験によって事前に選別することができる半
導体集積回路およびその試験方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の半導体集積
回路は、所定のクロック入力端子を備え、当該クロック
入力端子より入力されるクロック信号を複数の末端回路
に供給するクロック分配回路を有する同期型MOSFE
Tにより形成される半導体集積回路において、前記クロ
ック入力端子より入力されるクロック信号が半導体チッ
プ内を前記複数の末端回路を指向して伝播してゆくに従
い、当該クロック信号を伝達する配線が複数の分岐点を
介して順次枝状に分岐されてゆくように布線配置される
クロック信号線網と、前記複数の分岐点ごとに、分岐後
の各配線に挿入接続されるCMOSインバータ回路と、
外部からの制御信号に応答して任意のバックゲート電圧
を発生し、前記各CMOSインバータ回路に対して当該
バックゲート電圧を供給するバックゲート電圧発生回路
と、を少なくとも含むクロック分配回路を備えて構成さ
れ、前記CMOSインバータ回路の内の1部のCMOS
インバータ回路より出力されるクロック信号を、当該ク
ロック信号供給対象の末端回路に供給することを特徴と
している。
【0010】なお、前記CMOSインバータ回路は、前
記バックゲート電圧入力に対応するバックゲート電圧供
給端子を備え、ゲートが対応する前記分岐点に接続さ
れ、ソースが高電位電源に接続されて、ドレインがクロ
ック信号出力線に接続されるエンハンスメント型Pチャ
ネルMOSFETと、前記バックゲート電圧入力に対応
するバックゲート電圧供給端子を備え、ゲートが、前記
エンハンスメント型PチャネルMOSFETとともに前
記分岐点に共通接続され、ドレインが、前記エンハンス
メント型PチャネルMOSFETとともに前記クロック
信号出力線に共通接続されて、ソースが低電位電源に接
続されるエンハンスメント型NチャネルMOSFET
と、を備えて構成してもよい。
【0011】また、前記バックゲート電圧発生回路は、
前記制御信号の外部からの入力に応答して、前記CMO
Sインバータ回路に含まれるエンハンスメント型Pチャ
ネルMOSFETおよびエンハンスメント型Nチャネル
MOSFETに入力されるバックゲート電圧を、相互に
排他的に制御する機能を有するとともに、前記制御信号
が外部から入力されない状態に於いては、前記CMOS
インバータ回路に含まれるエンハンスメント型Pチャネ
ルMOSFETおよびエンハンスメント型NチャネルM
OSFETのそれぞれのソース電極に供給される電源電
圧に等しいバックゲート電圧を発生して、それぞれのM
OSFETに供給する機能を有することを特徴としても
よい。
【0012】また、第2の発明の半導体集積回路の試験
方法は、所定のクロック入力端子を備え、当該クロック
入力端子より外部から入力されるクロック信号を、複数
のバックゲート電圧発生回路によりバックゲート電圧を
供給されるCMSOインバータ回路を介して、複数の末
端回路に供給するクロック分配回路を有する同期型MO
SFET集積回路により形成される半導体集積回路の試
験方法において、前記複数のバックゲート電圧発生回路
の内から、任意の組み合わせにより複数のバックゲート
電圧発生回路を選択する第1の工程と、前記第1の工程
において選択された複数のバックゲート電圧発生回路に
対応する前記外部からの制御信号に応答して、当該バッ
クゲート電圧発生回路より、それぞれ任意のバックゲー
ト電圧を生成して出力する第2の工程と、前記クロック
入力端子に同期用クロック信号を入力することにより、
前記同期型MOSFET集積回路により形成される半導
体集積回路に対して通常の試験を実行する第3の工程
と、前記複数のバックゲート電圧発生回路の内から、他
の任意の組み合わせにより選択される複数のバックゲー
ト電圧発生回路を使用して、前記第2および第3の工程
を繰返して実行する第4の工程と、を少なくとも有する
ことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の1実施形態の半導体チ
ップ上のブロック図である。図1に示されるように、本
実施形態の半導体チップは、電源端子VD、接地端子G
D、データ入出力端子PD11、クロック入力端子P
12、制御端子PD13〜PD18に対応して、データ入出
力インターフェィス・バッファIF11と、インターフェ
ィス・バッファ回路IF12と、エンハスメント型Pチャ
ネルMOSFETおよびエンハンスメント型Nチャネル
MOFETを含むCMOSインバータ回路BF11〜BF
17と、バッファゲート電圧発生回路VB1 〜VB6 と、
末端に配置される同期回路SY11〜SY14とを備えて構
成される。、図1において、クロック入力端子PD12
入力される同期用のクロック信号は、入力インターフェ
イス・バッファIF12を介して半導体チップ内部に入力
され、CMOSインバータ回路BF11を経由して2分岐
されて、それぞれCMOSインバータ回路BF12および
BF13に入力される。これらのCMOSインバータ回路
BF12およびBF13に対しては、それぞれ対応するバッ
クゲート電圧発生回路VB1 およびVB2 よりバックゲ
ート電圧が供給されており、また、これらのバックゲー
ト電圧発生回路VB1 およびVB2 は、制御端子PD13
およびPD14を介して、それぞれ独立に制御されてい
る。
【0014】また、CMOSインバータ回路BF12を経
由して反転されて出力されるクロック信号は同様に2分
岐され、それぞれCMOSインバータ回路BF14および
BF15に入力される。また、CMOSインバータ回路B
13を経由して反転されて出力されるクロック信号も2
分岐されて、それぞれCMOSインバータ回路BF16
よびBF17に入力される。CMOSインバータ回路BF
14およびBF16に含まれるエンハンスメント型Pチャネ
ルMOSFETは、制御端子PD17を介して制御される
バックゲート電圧発生回路VB5 より出力されるバック
ゲート電圧の入力を受けて制御されており、CMOSイ
ンバータ回路BF15およびBF17に含まれるエンハンス
メント型PチャネルMOSFETは、制御端子PD18
介して制御されるバックゲート電圧発生回路VB6 より
出力されるバックゲート電圧の入力を受けて制御されて
いる。また、CMOSインバータ回路BF14およびBF
16に含まれるエンハンスメント型NチャネルMOSFE
Tは、制御端子PD15を介して制御されるバックゲート
電圧発生回路VB3 より出力されるバックゲート電圧の
入力を受けて制御されており、CMOSインバータ回路
BF15およびBF17に含まれるエンハンスメント型Nチ
ャネルMOSFETは、制御端子PD16を介して制御さ
れるバックゲート電圧発生回路VB4 より出力されるバ
ックゲート電圧の入力を受けて制御されている。
【0015】そして、最終的には、CMOSインバータ
回路BF14、BF15、BF16およびBF17を経由して出
力されるクロック信号は、それぞれ対応する末端の同期
回路SY11、SY12、SY13およびSY14に供給され、
半導体チップの全体として同期を取るクロック信号とし
て利用される。ここで、末端における同期回路SY11
SY12、SY13およびSY14は、データ入出力端子PD
11ならびにデータ入出力インターフェイスバッファIF
11を介して入力されるデータ信号と共に、データ信号線
を介して互いに同期するデータをやり取りしながら、半
導体チップの全体として所望の論理演算動作が実現さ
れ、その1部の論理演算結果は、データ入出力インター
フェイスバッファIF11ならびにデータ入出力端子PD
11を介して外部に出力される。
【0016】次に、図2は、図1に示される同期型MO
SFETとして形成される上記の半導体集積回路に対応
する半導体チップのフロア・レイアウトを指向するブロ
ック図である。図2に示されるように、半導体チップI
1 は5つのブロックIC1a、IC1b、IC1c、IC1d
およびIC1eに分割されて構成されており、ブロックI
1eには、主に外部からの信号を入出力させるためのク
ロック入力端子(パッド:以下、端子と云う)PD12
制御端子PD13〜PD18、高電位電源端子VD、低電位
電源端子GDおよびインターフェィス・バッファ回路I
12などが配置されており、他のブロックIC1a、IC
1b、IC1cおよびIC1dには、主に論理演算動作を実行
する回路が配置され、特に、ブロックIC1aには、同期
回路SY11が配置され、同様にしてブロックIC1bには
同期回路SY12が、ブロックIC1cには同期回路SY13
が、ブロックIC1dには同期回路SY14が配置されてい
る。さらに、ブロックIC1eの内部には、ブロックIC
1a、IC1b、IC1cおよびIC1dを取り囲むように周回
する高電位電源幹線RLVおよび低電位電源幹線RLG
が配線されており、それぞれ高電位電源端子VDおよび
低電位電源端子GDを介して電源電圧が供給される。そ
して、ブロックIC1aおよびIC1bの内部には、両ブロ
ックを貫通するように高電位電源支線BLV11および低
電位電源支線BLG11が配線され、ブロックIC1cおよ
びIC1dの内部には、両ブロックを貫通するように高電
位電源支線BLV12および低電位電源支線BLG12が配
線されており、更にブロックIC1aおよびIC1cの内部
には、同様に両ブロックを貫通するように高電位電源支
線BLV13および低電位電源支線BLG13が配線され
て、ブロックIC1bおよびIC1dの内部には、両ブロッ
クを貫通するように高電位電源支線BLV14および低電
位電源支線BLG14が配線されている。
【0017】図2において、クロック入力端子PD12
入力される同期用クロック信号は、インターフェイス・
バッファ回路IF12を経由して半導体チップIC1 の内
部に導入され、半導体チップIC1 の略々中央に配置さ
れているCMOSインバータ回路BF11を介して2分岐
されて、それぞれCMOSインバータ回路BF12および
BF13に入力される。ブロックIC1aとブロックIC1b
との略々境界位置に配置されているCMOSインバータ
回路BF12を経由して出力されるクロック信号は更に2
分岐されて、それぞれCMOSインバータ回路BF14
よびBF15に入力される。同様にして、ブロックIC1c
とブロックIC1dとの略々境界位置に配置されているC
MOSインバータ回路BF13を経由して出力されるクロ
ック信号は更に2分岐されて、それぞれCMOSインバ
ータ回路BF16およびBF17に入力される。そして、最
終的には、ブロックIC1aの略々中央に配置されている
CMOSインバータ回路BF14を経由して出力されるク
ロック信号は末端の同期回路SY11に供給され、ブロッ
クIC1bの略々中央に配置されているCMOSインバー
タ回路BF15を経由して出力されるクロック信号は末端
の同期回路SY12に供給されて、更にはブロックIC1c
の略々中央に配置されているCMOSインバータ回路B
16を経由して出力されるクロック信号は末端の同期回
路SY13に供給され、ブロックIC1dの略々中央に配置
されているCMOSインバータ回路BF17を経由して出
力されるクロック信号は末端の同期回路SY14に供給さ
れる。
【0018】なお、図2に示されるCMOSインバータ
回路BF12、BF13、BF14、BF15、BF16およびB
17のトランジスタ・レベルの内部構成は図3に示され
るとうりであり、端子PD1 、PD2 、PD3 、P
4 、PD5 およびPD6 は、それぞれクロック入力端
子、高電位電源供給端子、低電位電源供給端子、エンハ
ンスメント型PチャネルMOSトランジスタに対するバ
ックゲート電圧供給端子、エンハンスメント型Nチャネ
ルMOSトランジスタに対するバックゲート電圧供給端
子、クロック出力端子を示す。これらのCMOSインバ
ータ回路の構成内容については、既に図1においても、
その概要が示されているとうりである。
【0019】なお、図3に示される各CMOSインバー
タ回路に対するバックゲート電圧の供給は、以下のよう
にして行われる。即ち、ブロックIC1eの内部に配置さ
れ、且つ制御端子PD13を介して制御されるバックゲー
ト電圧発生回路VB1 より出力されるバックゲート電圧
は、バックゲート電圧源支線BLP11およびBLN11
介して、それぞれCMOSインバータ回路BF12内のエ
ンハンスメント型PチャネルMOSFETおよびエンハ
ンスメント型NチャネルMOSFETに供給され、同様
に、ブロックIC1eの内部に配置され、且つ制御端子P
14を介して制御されるバックゲート電圧発生回路VB
2 より出力されるバックゲート電圧は、バックゲート電
圧源支線BLP12およびBLN12を介して、それぞれC
MOSインバータ回路BF13内のエンハンスメント型P
チャネルMOSFETおよびエンハンスメント型Nチャ
ネルMOSFETに供給されている。また、ブロックI
1eの内部に配置され、且つ制御端子PD15を介して制
御されるバックゲート電圧発生回路VB3 より出力され
るバックゲート電圧は、バックゲート電圧源支線BLN
13を介して、CMOSインバータ回路BF14およびBF
16内のエンハンスメント型NチャネルMOSFETのそ
れぞれに供給され、同様にブロックIC1eの内部に配置
され、且つ制御端子PD17を介して制御されるバックゲ
ート電圧発生回路VB5 より出力されるバックゲート電
圧は、バックゲート電圧源支線BLP13を介して、CM
OSインバータ回路BF14およびBF16内のエンハンス
メント型PチャネルMOSFETのそれぞれに供給され
る。更に、ブロックIC1eの内部に配置され、且つ制御
端子PD16を介して制御されるバックゲート電圧発生回
路VB4 より出力されるバックゲート電圧は、電源支線
BLN14を介して、CMOSインバータ回路BF15およ
びBF17内のエンハンスメント型NチャネルMOSFE
Tのそれぞれに供給され、同様に、ブロックIC1eの内
部に配置され、且つ制御端子PD18を介して制御される
バックゲート電圧発生回路VB6 より出力されるバック
ゲート電圧は、バックゲート電圧源支線BLP14を介し
て、CMOSインバータ回路BF15およびBF17内のエ
ンハンスメント型PチャネルMOSFETのそれぞれに
供給される。
【0020】次に図1および図2を参照して、本実施形
態の試験方法について説明する。なお、ここにおいて
は、末端の同期回路SY11の同期回路SY12に対するク
ロックスキューにより、同期回路SY11における同期回
路SY12に対するデータ信号の動作タイミング余裕時間
が△M01だけあるものと仮定する。同様に、同期回路S
11の同期回路SY13に対するデータ信号の動作タイミ
ング余裕度時間が△M02で、同期回路SY11の同期回路
SY14に対するデータ信号の動作タイミング余裕度時間
が△M03であり、同期回路SY12の同期回路SY11に対
するデータ信号の動作タイミング余裕度時間が△M04
同期回路SY12の同期回路SY13に対するデータ信号の
動作タイミング余裕度時間が△M05で、同期回路SY12
の同期回路SY14に対するデータ信号の動作タイミング
余裕度時間が△M06であり、同期回路SY13の同期回路
SY11に対するデータ信号の動作タイミング余裕度時間
が△M07、同期回路SY13の同期回路SY12に対するデ
ータ信号の動作タイミング余裕度時間が△M08で、同期
回路SY13の同期回路SY14に対するデータ信号の動作
タイミング余裕度時間が△M09であり、更に同期回路S
14の同期回路SY11に対するデータ信号の動作タイミ
ング余裕度時間が△M10、同期回路SY14の同期回路S
12に対するデータ信号の動作タイミング余裕度時間が
△M11で、同期回路SY14の同期回路SY13に対する動
作タイミング余裕度時間が△M12であるものと仮定す
る。
【0021】そこで、制御端子PD13、PD14、
15、PD16、PD17およびPD18に印加される制御信
号に応答して、バックゲート電圧発生回路VB1 、VB
2 、VB3 、VB4 、VB5 およびVB6 から発生され
るバックゲート電圧によって、CMOSインバータ回路
BF12、BF13、BF14、BF15、BF16、BF17にお
いて生じる伝播遅延変化量が、それぞれ△T1 、△
2 、△T3 、△T4 、△T5、△T6 であるものとす
る。この場合においては、本実施形態におけるクロック
信号の配分処理において、タイミング誤動作が生じない
ための必要条件は、下記の(1)〜(12)式の条件式
に規定されるとうりであり、これらの式の内の何れか1
式でも満足されない場合には、タイミング誤動作が発生
することになる。
【0022】 △M01<(△T3 −△T4 ) ……………………………………(1) △M02<(△T1 +△T3 )−(△T2 +△T5 )……………(2) △M03<(△T1 +△T3 )−(△T2 +△T6 ) …………(3) △M04<(△T4 −△T3 ) ……………………………………(4) △M05<(△T1 +△T4 )−(△T2 +△T5 ) …………(5) △M06<(△T1 +△T4 )−(△T2 +△T5 ) …………(6) △M07<(△T2 +△T5 )−(△T1 +△T3 ) …………(7) △M08<(△T2 +△T5 )−(△T1 +△T4 ) …………(8) △M09<(△T5 −△T6 ) ……………………………………(9) △M10<(△T2 +△T6 )−(△T1 +△T3 ) ………(10) △M11<(△T2 +△T6 )−(△T1 +△T4 ) ………(11) △M12<(△T6 −△T5 ) …………………………………(12) この場合に、本実施形態においてタイミング誤動作が発
生する条件は、上記の(1)〜(12)式により示され
ており、これらの式の内、何れか1式でも満足されない
ものがある場合には、タイミング誤動作を生じる状態と
なる。従って、制御端子PD13、PD14、PD15、PD
16、PD17およびPD18に入力される制御信号により、
バックゲート電圧発生回路VB1 、VB2 、VB3 、V
4 、VB5 およびVB6 より発生されるバックゲート
電圧、およびCMOSインバータ回路BF12、BF13
BF14、BF15、BF16およびBF17における伝播遅延
変化量△T1 、△T2 、△T1 および△T4 のそれぞれ
の関係を設計段階において調査し、且つ許容できる動作
タイミング余裕時間△M01、△M02、△M03、△M04
△M05、△M06、△M07、△M08、△M09、△M10、△
11および△M12をも決定した上で、上記の式を使用し
て、予め制御端子PD13、PD14、PD15、PD16、P
17およびPD18に入力される制御信号量を定量化して
おくことにより、タイミング誤動作を生じる可能性のあ
る半導体チップを、試験時において容易に選別すること
ができる。
【0023】また、CMOSインバータ回路BF14およ
びBF16のそれぞれを構成するエンハンスメント型Pチ
ャネルMOSFETおよびエンハンスメント型Nチャネ
ルMOSFETに対するバックゲート電圧は、それぞれ
制御端子PD17およびPD15を介して入力される制御信
号により、バックゲート電圧発生回路VB5 およびVB
3 により独立して制御されて供給される。同様に、CM
OSインバータ回路BF15およびBF17のそれぞれを構
成するエンハンスメント型PチャネルMOSFETおよ
びエンハンスメント型NチャネルMOSFETのバック
ゲート電圧は、それぞれ制御端子PD18およびPD16
介して入力される制御信号により、バックゲート電圧発
生回路VB6 およびVB4 から独立して制御されて供給
される。従って、他に分配されるクロック信号に対して
相対的に位相を進めたり或いはまた遅らせたりするだけ
ではなく、立ち上がり時間のみ、または立ち下がり時間
のみを相対的に進めたり遅らせたりする動作、即ちクロ
ック信号の周波数を一定に保持したうえで、クロック信
号の波形の凸部または凹部のパルス幅(クロック・デュ
ーティー)を制御することも可能である。これにより、
末端の同期回路においてクロック信号を認識するために
必要な最小のパルス幅をも試験することができ、これに
より、この最小パルス幅についても、同期型MOSFE
T集積回路の半導体チップについて選り分けるための試
験対象となり得る。
【0024】図4は、本発明が適用される第2の実施形
態における半導体チップIC2 上のフロアレイアウトを
より一層指向したブロック図である。当該半導体チップ
IC2 は、4つのブロックIC2a、IC2b、IC2cおよ
びIC2dにより構成されており、ブロックIC2dは、主
に外部からの信号を入出力させるための信号端子P
21、D22、PD23、PD24、PD25およびPD26、電
源を供給するための高電位側電源端子VD、低電位側電
源端子GD、インターフェイス回路IF21、IF22、I
23、IF24、IF25、IF26およびIF27などが配置
されており、他方、ブロックIC2a、IC2bおよびIC
2cにおいては、主に論理演算動作を実行する回路が配置
されており、特に、本実施形態においては、ブロックI
2aには同期回路SY21およびSY22が配置され、ブロ
ックIC2bには同期回路SY23およびSY24が配置され
て、ブロックIC2cには同期回路SY25およびSY26
配置されている。
【0025】更に、ブロックIC2dの内部には、ブロッ
クIC2a、IC2b、IC2cを取り囲むように周回する高
電位電源幹線RLVおよび低電位電源幹線RLGが配線
されて、それぞれ高電位電源端子VDおよび低電位電源
端子GDを介して電源電圧が供給される。ブロックIC
2aの内部には、ブロック内を貫通するように高電位電源
支線BLV21および低電位電源支線BLG21が配線さ
れ、ブロックIC2bの内部には、ブロック内を貫通する
ように高電位電源支線BLV22およびGND電源支線B
LG22が配線されており、ブロックIC2cの内部には、
ブロック内を貫通するように高電位電源支線BLV23
よび低電位電源支線BLG23が配線されている。
【0026】そこで、クロック入力端子PD23に供給さ
れる同期用クロック信号は、データ入力インターフェイ
ス・バッファIF23により半導体チップ内部に導かれた
後に2分岐されて、それぞれ左右辺に配置されている入
力インターフェイス・バッファIF24およびIF25を経
由して、それぞれ半導体チップ左辺中央および右辺中央
に配置されている入力インターフェイス・バッファIF
26およびIF27に入力される。入力インターフェイスバ
ッファIF26を経由して出力されるクロック信号は、更
に3分岐された後に、それぞれブロックIC2a、IC2b
およびIC2cの左端に配置されているCMOSインバー
タ回路BF21、BF23およびBF25に入力される。同様
に、入力インターフェイス・バッファIF27を経由して
出力されるクロック信号は、更に3分岐された後に、そ
れぞれブロックIC2a、IC2bおよびIC2cの右端に配
置されているCMOSインバータ回路BF22、BF24
よびBF26に入力される。そして、MOSインバータ回
路BF21とMOSインバータ回路BF22を経由して出力
されるクロック信号は、ブロックIC2aの中央において
結合されており、同様にCMOSインバータ回路BF23
とCMOSインバータ回路BF24を経由して出力される
クロック信号は、ブロックIC2bの中央において結合さ
れ、CMOSインバータ回路BF25とCMOSインバー
タ回路BF26を経由して出力されるクロック信号は、ブ
ロックIC2cの中央において結合される。このようにし
て、全体として櫛型形状のクロック信号の分配回路が構
成される。
【0027】なお、CMOSインバータ回路BF21、B
22、BF23、BF24、BF25およびBF26のトランジ
スタレベルの構成は、図3に示される構成内容と同様で
ある。また、最終的にCMOSインバータ回路BF21
BF22、BF23、BF24、BF25およびBF26を経由し
て出力されるクロック信号は、それぞれ末端の同期回路
SY21、SY22、SY23、SY24、SY25およびSY26
に入力されて、半導体チップIC2 の全体として同期が
取られる。ここで、末端の同期回路SY21、Y22、SY
23、SY24、SY25およびSY26は、データ入出力端子
PD21、D22ならびにデータ入出力インターフェイス・
バッファIF21、IF22を介して入力されるデータ信号
とともに、データ信号線を介して互いに同期するデータ
をやり取りしながら、半導体チップIC2 の全体として
所望の論理演算動作が実現され、一部の論理演算結果は
データ入出力インターフェイス・バッファIF21、IF
22ならびにデータ入出力端子PD21、PD22を介して外
部に出力される。
【0028】ブロックIC2d内に配置され、且つ制御端
子PD24を介して制御されるバックゲート電圧発生回路
VB7 からは、バックゲート電圧源支線BLP21および
BLN21を介して、CMOSインバータ回路BF21およ
びBF22の内部に、それぞれ含まれるエンハンスメント
型PチャネルMOSFETおよびエンハンスメント型N
チャネルMOSFETのそれぞれに対してバックゲート
電圧が供給されており、また、ブロックIC2d内に配置
され、且つ制御端子PD25を介して制御されるバックゲ
ート電圧発生回路VB8 からは、バックゲート電圧源支
線BLP22およびBLN22を介して、CMOSインバー
タ回路BF23およびBF24の内部に、それぞれ含まれる
エンハンスメント型PチャネルMOSFETおよびエン
ハンスメント型NチャネルMOSFETのそれぞれに対
してバックゲート電圧が供給される。同様に、ブロック
IC2d内に配置され、且つ制御端子PD26を介して制御
されるバックゲート電圧発生回路VB9 からは、バック
ゲート電圧源支線BLP23およびBLN23を介して、C
MOSインバータ回路BF23およびBF24の内部に、そ
れぞれ含まれるエンハンスメント型PチャネルMOSF
ETおよびエンハンスメント型NチャネルMOSFET
のぞれぞれに対してバックゲート電圧が供給される。
【0029】次に図4の第2の実施形態についての試験
方法について説明する。今ここにおいては、同期回路S
21およびSY22の、同期回路SY23およびSY24に対
するクロックスキューにより、これらの同期回路SY21
およびSY22の、同期回路SY23およびSY24に対する
データ信号の動作タイミング余裕時間が△M13だけある
ものと仮定する。同様に、同期回路SY21およびSY22
の、同期回路SY25およびSY26に対する動作タイミン
グ余裕度時間が△M14であり、同期回路SY23およびS
24の、同期回路SY21およびSY22に対する動作タイ
ミング余裕度時間が△M15、同期回路SY23およびSY
24の、同期回路SY25およびSY26に対する動作タイミ
ング余裕度時間が△M16、同期回路SY25およびSY26
の、同期回路SY21およびSY22に対する動作タイミン
グ余裕度時間が△M17、同期回路SY25およびSY
26の、同期回路SY23およびSY24に対する動作タイミ
ング余裕度時間が△M18だけあるものと仮定する。
【0030】そこで、制御端子PD24、PD25およびP
26に入力される制御信号に応答して、バッグゲート電
圧発生回路VB7 、VB8 およびVB9 において発生さ
れるバックゲート電圧により、CMOSインバータ回路
BF21とBF22、BF23とBF24、BF25とBF26にお
ける伝播遅延変化量が、それぞれ△T7 、△T8 および
△T9 であるものとすると、本実施形態においてタイミ
ング誤動作が発生する条件は下記の(13)〜(18)
式により示され、この内何れか一式でも満足しなければ
タイミング誤動作を生じる結果となる。
【0031】 △M13<(△T7 −△T8 )……………………………………(13) △M14<(△T7 −△T9 )……………………………………(14) △M15<(△T8 −△T7 )……………………………………(15) △M16<(△T8 −△T9 )……………………………………(16) △M17<(△T9 −△T7 )……………………………………(17) △M18<(△T9 −△T8 )……………………………………(18) 従って、制御端子PD24、PD25およびPD26に入力さ
れる制御信号により、バックゲート電圧発生回路V
7 、VB8 およびVB9 において発生されるバックゲ
ート電圧と、CMOSインバータ回路BF21とBF22
CMOSインバータ回路BF23とBF24、およびCMO
Sインバータ回路BF25とBF26とにおける、それぞれ
の伝播遅延変化量△T7 、△T8 および△T9 の関係を
設計段階において調査し、且つ許容出来得る動作タイミ
ング余裕時間△M13、△M14、△M15、△M16、△M17
および△M18の値も決定した上で、上記の式を使用し
て、予め御端子PD24、PD25およびPD26に入力す
る制御信号量を定量化しておくことにより、タイミング
誤動作を起こす可能性のある半導体チップを試験時にお
いて事前に選別することが可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、外部か
らのクロック信号入力に対応して、最終的に当該クロッ
ク信号の供給対象を形成する末端回路に至るまでのクロ
ック分配回路網を有し、同期型MOSFET集積回路と
して形成される半導体集積回路に適用されて、当該半導
体集積回路の試験時に、外部制御により、CMOSイン
バータ回路に入力されるバックゲート電圧を意図的に制
御することにより、当該CMOSインバータ回路のしき
い値ならびに伝播遅延量を変化させ、これにより、タイ
ミング動作余裕度の小さい半導体チップ、即ち同期動作
上信頼性の低い半導体チップに、意図的にタイミング誤
動作を発生させて選別することを可能とし、当該選別手
法により、タイミング的に動作余裕度の大きい半導体チ
ップ、即ち、同期動作上においてタイミング誤動作を引
起こす危険度の低い半導体チップを随時容易に選別する
ことが可能となり、より信頼性の高い半導体チップを含
む半導体集積回路を実現することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第の1実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】前記第1の実施形態の半導体チップ上における
レイアウトを指向したブロック図である。
【図3】前記第1の実施形態におけるCMOSインバー
タ回路を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の半導体チップ上のレ
イアウトを指向したブロック図である。
【図5】従来例の半導体チップ上のレイアウトを指向し
たブロック図である。
【符号の説明】
IC1 、IC2 、IC3 半導体チップ IC1a、IC1b、IC1c、IC1d、IC1e、IC2a、I
2b、IC2c、I C2d、IC3a、IC3b、IC3c、
3d ブロック PD11、PD21、PD22 データ入出力端子 PD12、PD23、PD31 クロック入力端子 PD32 参照用クロック入力端子 PD13、PD14、PD15、PD16、PD17、 PD18
制御端子 VD 高電位電源端子 GD 低電位電源端子 IF11、IF21 データ入出力インター フェイスバ
ッファ IF12、IF23、IF24、IF25、IF26、IF27
クロック入力イン ターフェイスバッファ BF11、BF12、BF13、BF14、BF15、BF16、B
17、BF21、BF22、BF23、BF24、BF25、BF
26 CMOSインバータ回路 BF31、BF32、BF33、BF34、BF35 バッファ
回路 SY3 、SY11、SY12、SY13、SY14、SY21、S
22、SY23、SY24、SY25、SY26 同期回路 VB1 、VB2 、VB3 、VB4 、VB5 、VB6 、V
B7 、VB8 、VB9バックゲート電圧発生回路 RLV 高電位電源幹線 RLG 低電位電源幹線 BLP11、BLP12、BLP13、BLP14、BLP21
BLP22、BLP23、BLN11、BLN12、BLN13、
BLN14、BLN21、BLN22、BLN23バックゲート
電圧源支線 BLV11、BLV12、BLV13、BLV14、BLV21、
BLV22、BLV23、BLG11、BLG12、BLG13
BLG14、BLG21、BLG22、BLG23電源支線 PC31、PC32、PC33、PC34 クロック位相調整
回路 CK0 、CK1 、CK2 、CK3 、CK4 、CKD1
CKD2 、CKD3 、CKD4 クロック信号 CKR0 、CKR1 、CKR2 、CKR3 、CKR4
参照用クロック信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のクロック入力端子を備え、当該ク
    ロック入力端子より入力されるクロック信号を複数の末
    端回路に供給するクロック分配回路を有する同期型MO
    SFETにより形成される半導体集積回路において、 前記クロック入力端子より入力されるクロック信号が半
    導体チップ内を前記複数の末端回路を指向して伝播して
    ゆくに従い、当該クロック信号を伝達する配線が複数の
    分岐点を介して順次枝状に分岐されてゆくように布線配
    置されるクロック信号線網と、 前記複数の分岐点ごとに、分岐後の各配線に挿入接続さ
    れるCMOSインバータ回路と、 外部からの制御信号に応答して任意のバックゲート電圧
    を発生し、前記各CMOSインバータ回路に対して当該
    バックゲート電圧を供給するバックゲート電圧発生回路
    と、 を少なくとも含むクロック分配回路を備えて構成され、
    前記CMOSインバータ回路の内の1部のCMOSイン
    バータ回路より出力されるクロック信号を、当該クロッ
    ク信号供給対象の末端回路に供給することを特徴とする
    半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記CMOSインバータ回路が、前記バ
    ックゲート電圧入力に対応するバックゲート電圧供給端
    子を備え、ゲートが対応する前記分岐点に接続され、ソ
    ースが高電位電源に接続されて、ドレインがクロック信
    号出力線に接続されるエンハンスメント型PチャネルM
    OSFETと、 前記バックゲート電圧入力に対応するバックゲート電圧
    供給端子を備え、ゲートが、前記エンハンスメント型P
    チャネルMOSFETとともに前記分岐点に共通接続さ
    れ、ドレインが、前記エンハンスメント型PチャネルM
    OSFETとともに前記クロック信号出力線に共通接続
    されて、ソースが低電位電源に接続されるエンハンスメ
    ント型NチャネルMOSFETと、 を備えて構成される請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記バックゲート電圧発生回路が、前記
    制御信号の外部からの入力に応答して、前記CMOSイ
    ンバータ回路に含まれるエンハンスメント型Pチャネル
    MOSFETおよびエンハンスメント型NチャネルMO
    SFETに入力されるバックゲート電圧を、相互に排他
    的に制御する機能を有するとともに、前記制御信号が外
    部から入力されない状態に於いては、前記CMOSイン
    バータ回路に含まれるエンハンスメント型PチャネルM
    OSFETおよびエンハンスメント型NチャネルMOS
    FETのそれぞれのソース電極に供給される電源電圧に
    等しいバックゲート電圧を発生して、それぞれのMOS
    FETに供給する機能を有することを特徴とする請求項
    1および2記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 所定のクロック入力端子を備え、当該ク
    ロック入力端子より外部から入力されるクロック信号
    を、複数のバックゲート電圧発生回路によりバックゲー
    ト電圧を供給されるCMSOインバータ回路を介して、
    複数の末端回路に供給するクロック分配回路を有する同
    期型MOSFET集積回路により形成される半導体集積
    回路の試験方法において、 前記複数のバックゲート電圧発生回路の内から、任意の
    組み合わせにより複数のバックゲート電圧発生回路を選
    択する第1の工程と、 前記第1の工程において選択された複数のバックゲート
    電圧発生回路に対応する前記外部からの制御信号に応答
    して、当該バックゲート電圧発生回路より、それぞれ任
    意のバックゲート電圧を生成して出力する第2の工程
    と、 前記クロック入力端子に同期用クロック信号を入力する
    ことにより、前記同期型MOSFET集積回路により形
    成される半導体集積回路に対して通常の試験を実行する
    第3の工程と、 前記複数のバックゲート電圧発生回路の内から、他の任
    意の組み合わせにより選択される複数のバックゲート電
    圧発生回路を使用して、前記第2および第3の工程を繰
    返して実行する第4の工程とを少なくとも有することを
    特徴とする半導体集積回路の試験方法。
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